JP2002249076A - 車両のフェンダ構造 - Google Patents

車両のフェンダ構造

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JP2002249076A JP2001052098A JP2001052098A JP2002249076A JP 2002249076 A JP2002249076 A JP 2002249076A JP 2001052098 A JP2001052098 A JP 2001052098A JP 2001052098 A JP2001052098 A JP 2001052098A JP 2002249076 A JP2002249076 A JP 2002249076A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衝撃吸収性能を向上する。 【解決手段】 フェンダパネル14の縦壁部14Fに
は、開口部44が車体前後方向に沿って長尺状に形成さ
れており、開口部44は車体上下方向に沿って所定の間
隔で複数本形成されている。また、各開口部44の上方
には、車幅方向内方の斜め下方へ突出する凸部46が隣
接して形成されており、これらの凸部46は、各開口部
44を形成するための切り起こし片で形成されている。
この結果、変形開始後、上方側から順番に、凸部46が
下方で且つ車幅方向外側へ移動するため、凸部46が開
口部44の下方側の内周部44Aに干渉し、双方が変形
して衝撃エネルギーを効果的に吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両のフェンダ構造
に係り、特に、自動車等の車両の構造部材にフェンダを
取り付けた車両のフェンダ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の車両の構造部材にフェ
ンダを取り付けた車両のフェンダ構造においては、その
一例が特開平11−222154号に示されている。
【0003】図10に示される如く、この車両のフェン
ダ構造では、フェンダパネル100に、変形促進手段と
しての貫通穴102が車体前後方向に沿って所定の間隔
で穿設されており、これらの貫通穴102は、フェンダ
パネル100における横壁部100Aと、この横壁部1
00Aの下方側の縦壁部100Bとに跨がって形成され
ている。また、フェンダパネル100の横壁部100A
にはフードシールゴム104が配設されており、貫通穴
102はフードシールゴム104の取付部104Aによ
って完全に覆われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この車
両のフェンダ構造においては、フェンダパネル100に
形成した貫通穴102により、横壁部100Aは下方へ
変形し易くなるが、初期荷重によって変形が始まった後
には、フェンダパネル100の横壁部100Aと縦壁部
100Bとの連結部の屈曲のみで衝撃エネルギーを吸収
するため、衝撃吸収性能を向上できない。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、衝撃吸収性能
を向上できる車両のフェンダ構造を得ることが目的であ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
おける車両のフェンダ構造は、フードとの見切り部と構
造部材との間に車体上下方向に延びる縦壁部が形成され
たフェンダパネルを有し、前記縦壁部に形成された開口
部と、該開口部の上方に隣接して形成され、車幅方向内
方へ突出する凸部と、を備えたことを特徴とする。
【0007】従って、略上方から荷重が作用した場合に
は、フェンダパネルの縦壁部は車幅方向外側下方へ変形
する。この際、変形開始後、開口部の上方に隣接して形
成され車幅方向内方へ突出する凸部が、下方で且つ車幅
方向外側へ移動するため、凸部が開口部の下方側の内周
部に干渉する。この結果、凸部と開口部の下方側の内周
部との双方が変形して、衝撃エネルギーを吸収するた
め、衝撃吸収性能を向上できる。
【0008】請求項2記載の本発明は、フードとの見切
り部と構造部材との間に車体上下方向に延びる縦壁部が
形成されたフェンダパネルを有し、前記縦壁部に形成さ
れた開口部と、該開口部の下方に隣接して形成され、車
幅方向外方へ突出する凸部と、を備えたことを特徴とす
る。
【0009】従って、略上方から荷重が作用した場合に
は、フェンダパネルの縦壁部は車幅方向外側へ変形す
る。この際、変形開始後、開口部の上方側の内周部が、
下方で且つ車幅方向外側へ移動するため、開口部の上方
側の内周部が、開口部の下方に隣接して形成され車幅方
向外方へ突出する凸部に干渉する。この結果、開口部の
上方側の内周部と凸部との双方が変形して、衝撃エネル
ギーを吸収するため、衝撃吸収性能を向上できる。
【0010】請求項3記載の本発明は、請求項1、2の
何れかに記載の車両のフェンダ構造において、前記開口
部は、車体前後方向に延設された長尺状であることを特
徴とする。
【0011】従って、請求項1、2の何れかに記載の内
容に加え、開口部を車体前後方向に延設された長尺状と
することで、変形初期に縦壁部が変形し易くなる。
【0012】請求項4記載の本発明は、請求項1、2の
何れかに記載の車両のフェンダ構造において、前記凸部
は、前記開口部を形成するための切り起こし片で形成さ
れていることを特徴とする。
【0013】従って、請求項1、2の何れかに記載の内
容に加え、凸部を、開口部を形成するための切り起こし
片で形成することで、加工が容易になる。
【0014】請求項5記載の本発明は、請求項1、2の
何れかに記載の車両のフェンダ構造において、前記開口
部と前記凸部を前記縦壁部の上下方向に沿って複数組設
けたことを特徴とする。
【0015】従って、請求項1、2の何れかに記載の内
容に加え、開口部と凸部を縦壁部の上下方向に沿って複
数組設けたことにより、開口部の内周部と凸部との双方
が上方側から順に変形する。この結果、衝撃エネルギー
の吸収を多段階に行うことができ、衝撃エネルギーのピ
ーク値を低く抑えることができる。
【0016】請求項6記載の本発明は、請求項1に記載
の車両のフェンダ構造において、前記凸部を前記開口部
の全領域に設けたことを特徴とする。
【0017】従って、請求項1に記載の内容に加え、開
口部の上方に隣接して形成され、車幅方向内方へ突出す
る凸部を開口部の全領域に設けたことにより、凸部によ
り、フェンダパネルにおけるフードとの見切り部斜め上
方から開口部が見えず、この部位の外観品質が向上する
と共に、縦壁部の下方形状の設計自由度が高くなる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明における車両のフェンダ構
造の第1実施形態を図1〜図5に従って説明する。
【0019】なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢
印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示
す。
【0020】図5に示される如く、本実施形態では、車
体10のフード12と、金属又は樹脂から成るフェンダ
パネル14との境界16が、前部ボンネット18の車幅
方向両端部において、車両前後方向に沿って延びてい
る。
【0021】図2に示される如く、フードパネル(フー
ドアウタパネルとも言う)12の車幅方向外側部の下面
側には、フードインナパネル20が車両前後方向に沿っ
て配設されている。フードインナパネル20の車両前後
方向から見た断面形状は、開口部を上方へ向けた略ハッ
ト状とされており、開口部の車幅方向内側に突出形成さ
れた内側フランジ20Aがフードパネル12の下面12
Aに接着剤で結合されている。また、フードインナパネ
ル20の開口部の車幅方向外側に突出形成された外側フ
ランジ20Bには、フードパネル12の車幅方向外側縁
部12Bがヘミング加工によって固定されている。フー
ドパネル12とフードインナパネル20とで構成される
閉断面部21は、フードパネル12の骨格を構成すると
共に、フードパネル12のみに衝突体Sが衝突した場合
にも充分な衝撃吸収が可能な荷重−変形特性を備えてい
る。
【0022】フードパネル12とフェンダパネル14と
の境界16の下方には、車両前後方向に沿って車体10
の構造部材としてのエプロンアッパメンバ24が配設さ
れており、エプロンアッパメンバ24は、エプロンアッ
パメンバ24の上部を構成するエプロンアッパメンバア
ッパ26とエプロンアッパメンバ24の下部を構成する
エプロンアッパメンバロア28とで構成されている。
【0023】エプロンアッパメンバアッパ26は開口部
を下方へ向けた断面コ字形状となっており、車幅方向外
側壁部26Aの下端部には、車幅方向外側へ向けてフラ
ンジ26Bが形成されている。一方、エプロンアッパメ
ンバロア28は断面L字状となっており、縦壁部28A
の上端部には、車幅方向外側へ向けて横壁部28Bが形
成されている。また、エプロンアッパメンバアッパ26
のフランジ26Bと、エプロンアッパメンバロア28の
横壁部28Bの先端部28Cとが溶着されている。エプ
ロンアッパメンバロア28の縦壁部28Aの上端縁部に
おける車幅方向内面28Dには、エプロンアッパメンバ
アッパ26の車幅方向内側壁部26Cの下端縁部26D
が溶着されている。
【0024】従って、エプロンアッパメンバ24は、エ
プロンアッパメンバアッパ26とエプロンアッパメンバ
ロア28とで車両前後方向に延びる閉断面部30を形成
している。
【0025】エプロンアッパメンバアッパ26の上壁部
26Eには、車幅方向中間部に上方へ向けて凸部26F
が形成されている。また、フードパネル12の車幅方向
外側縁部12Bに車幅方向において対向しているフェン
ダパネル14の車幅方向内側上端部14Aは、フェンダ
パネル14におけるフードとの見切り部となっている。
また、車幅方向内側上端部14Aは、下方へ向けて屈曲
されており、この湾曲部の下方には車体上下方向に延び
る縦壁部14Fがあり、この縦壁部14Fの下端P1か
らは、エプロンアッパメンバアッパ26の凸部26Fの
車幅方向外側部に向って傾斜壁部14Bが延設されてい
る。また、傾斜壁部14Bの下端部P2からは車幅方向
内側へ向けて、略水平なフランジ部14Cが形成されて
おり、このフランジ部14Cがエプロンアッパメンバア
ッパ26の凸部26Fの上面に当接している。なお、フ
ランジ部14Cの車幅方向内側端部近傍には、断面半円
形の湾曲部14Dが上方に向かって形成されている。
【0026】図1に示される如く、フェンダパネル14
のフランジ部14Cには、エプロンアッパメンバアッパ
26への取付孔34が、車両前後方向に所定の間隔で形
成されており、それぞれの取付孔34とエプロンアッパ
メンバアッパ26の凸部26Fに形成された取付孔32
には、上方からボルト36が挿入されている。
【0027】図2に示される如く、これらのボルト36
と、エプロンアッパメンバアッパ26の凸部26Fの下
面側に固定されたウエルドナット38によってフェンダ
パネル14がエプロンアッパメンバアッパ26に固定さ
れている。
【0028】図1に示される如く、フェンダパネル14
における傾斜壁部14Bの下部には、フランジ部14C
に達する矩形状の開口部40が車体前後方向に沿って形
成されており、フェンダパネル14における傾斜壁部1
4Bの上部には、縦壁部14Fに達する矩形状の開口部
42が車体前後方向に沿って形成されている。
【0029】図4に示される如く、フェンダパネル14
の縦壁部14Fには、開口部44が車体前後方向に沿っ
て長尺状に形成されており、開口部44は車体上下方向
に沿って所定の間隔で複数本、本実施形態では等間隔で
3本形成されている。また、各開口部44の上方には、
車幅方向内方の斜め下方へ突出する凸部46が隣接して
形成されており、これらの凸部46は、各開口部44を
形成するための切り起こし片により形成され、各開口部
44の前後方向全領域にわたって設けられている。
【0030】従って、フェンダパネル14の縦壁部14
Fが、車幅方向外側下方(図4の矢印B方向)へ変形す
ると、変形開始後、上方側から順番に、凸部46が下方
で且つ車幅方向外側(図4の矢印B方向)へ移動し、凸
部46が開口部44の下方側の内周部44Aに干渉する
ようになっている。
【0031】次に本実施形態の作用を説明する。
【0032】本実施形態では、図2に示される如く、フ
ードパネル12とフェンダパネル14との境界16の近
傍に衝突体Sが衝突して、略上方から略下方(図2の矢
印A方向)へ向けて荷重が局部的に作用した場合には、
フードパネル12における境界16近傍の部位及びフェ
ンダパネル14における境界16近傍の部位が略下方へ
変形し、フェンダパネル14の縦壁部14Fが、図3に
示すように塑性変形することによって衝撃エネルギーを
吸収する。
【0033】この際、本実施形態では、フェンダパネル
14における縦壁部14Fの下方に傾斜壁部14Bが延
設されているため、フェンダパネル14における縦壁部
14Fが略下方へ変形し易く、縦壁部14Fと意匠面1
4Gとが互いに変形を妨げることが無いと共に、開口部
40、42を車体前後方向における所定位置に設定する
ことによって、フェンダパネル14における前記所定部
位を容易に変形させることができる。この結果、フェン
ダパネル14の変形ストロークを十分にとることが可能
となり、衝突体Sへの衝撃を大幅に軽減できる。更に、
開口部40、42の幅及び長さによってフェンダパネル
14の剛性を調整することができる。
【0034】また、本実施形態では、変形開始後、上方
側から順番に、凸部46が下方で且つ車幅方向外側(図
4の矢印B方向)へ移動するため、凸部46が開口部4
4の下方側の内周部44Aに干渉する。この結果、上方
側から順番に、凸部46と開口部44の下方側の内周部
44Aとの双方が変形して、衝撃エネルギーを吸収する
ため、衝撃吸収性能を向上できる。また、衝撃エネルギ
ーの吸収を多段階に行うことができるため、衝撃エネル
ギーのピーク値を低く抑えることができる。また、開口
部44が、車体前後方向に延設された長尺状であるた
め、変形初期に縦壁部14Fが変形し易くなり、初期荷
重を低減できる。
【0035】また、本実施形態では、開口部44の上方
に開口部44の前後方向全領域にわたって凸部46を形
成したため、凸部46により、フェンダパネル14にお
けるフードとの見切り部斜め上方(図2の矢印C方向)
から開口部44が見えず、この部位の外観品質が向上す
ると共に、縦壁部14Fの下方形状の設計自由度が高く
なり、縦壁部14Fの下方に傾斜部14Bを形成でき
る。また、エプロンアッパメンバアッパ26等の構造も
大きく改造することができる。更に、凸部46を開口部
44を形成するための切り起こし片で形成したため、加
工が容易になる。
【0036】次に、本発明の車両のフェンダ構造におけ
る第2実施形態を図6に従って説明する。
【0037】なお、第1実施形態と同一部材に付いて
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0038】図6に示される如く、本実施形態では、フ
ェンダパネル14における縦壁部14Fの下端部にフラ
ンジ部14Cが形成されており、第1実施形態における
傾斜壁部14Bは形成されていない。また、フェンダパ
ネル14の縦壁部14Fには、1つの開口部50が車体
前後方向に沿って長尺状に形成されており、開口部50
の上方には、車幅方向内方の斜め下方へ突出する凸部5
2が隣接して形成されている。なお、この凸部52は、
開口部50を形成するための切り起こし片で開口部50
の前後方向全領域にわたって形成されている。
【0039】従って、本実施形態では、フェンダパネル
14の縦壁部14Fが、車幅方向外側下方へ変形する
と、変形開始後、凸部52が下方で且つ車幅方向外側へ
移動するため、凸部52が開口部50の下方側の内周部
50Aに干渉するようになっている。
【0040】次に本実施形態の作用を説明する。
【0041】本実施形態では、第1実施形態と同様に、
フードパネル12とフェンダパネル14との境界16の
近傍に衝突体Sが衝突して、略上方から略下方へ向けて
荷重が局部的に作用した場合には、フードパネル12に
おける境界16近傍の部位及びフェンダパネル14にお
ける境界16近傍の部位が略下方へ変形し、フェンダパ
ネル14の縦壁部14Fが塑性変形することによって衝
撃エネルギーを吸収する。
【0042】この際、本実施形態では、変形開始後、凸
部52が下方で且つ車幅方向外側へ移動するため、凸部
52が開口部50の下方側の内周部50Aに干渉する。
この結果、凸部52と開口部50の下方側の内周部50
Aとの双方が変形して、衝撃エネルギーを吸収するた
め、衝撃吸収性能を向上できる。また、開口部50が、
車体前後方向に延設された長尺状であるため、変形初期
に縦壁部14Fが変形し易くなり、初期荷重を低減でき
る。
【0043】また、本実施形態では、開口部50の上方
に凸部52を開口部50の前後方向全領域にわたって形
成したため、凸部52により、フェンダパネル14にお
けるフードとの見切り部斜め上方から開口部50が見え
ず、この部位の外観品質が向上すると共に、縦壁部14
Fの下方形状の設計自由度が高くなる。また、エプロン
アッパメンバアッパ26等の構造も大きく改造すること
ができる。更に、凸部52を開口部50を形成するため
の切り起こし片で形成したため、加工が容易になる。
【0044】次に、本発明の車両のフェンダ構造におけ
る第3実施形態を図7に従って説明する。
【0045】なお、第1実施形態と同一部材に付いて
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0046】図7に示される如く、本実施形態では、第
2実施形態と同様に、フェンダパネル14における縦壁
部14Fの下端部にフランジ部14Cが形成されてお
り、第1実施形態における傾斜壁部14Bは形成されて
いない。また、フェンダパネル14の縦壁部14Fに
は、1つの開口部54が車体前後方向に沿って長尺状に
形成されており、開口部54の下方には、車幅方向外方
の斜め上方へ突出する凸部56が隣接して形成されてい
る。なお、この凸部56は、開口部54を形成するため
の切り起こし片で形成されている。
【0047】従って、本実施形態では、フェンダパネル
14の縦壁部14Fが、車幅方向外側下方へ変形する
と、変形開始後、開口部54の上方側の内周部54Aが
下方で且つ車幅方向外側へ移動するため、開口部54の
上方側の内周部54Aが凸部56に干渉するようになっ
ている。
【0048】次に本実施形態の作用を説明する。
【0049】本実施形態では、第1実施形態と同様に、
フードパネル12とフェンダパネル14との境界16の
近傍に衝突体Sが衝突して、略上方から略下方へ向けて
荷重が局部的に作用した場合には、フードパネル12に
おける境界16近傍の部位及びフェンダパネル14にお
ける境界16近傍の部位が略下方へ変形し、フェンダパ
ネル14の縦壁部14Fが塑性変形することによって衝
撃エネルギーを吸収する。
【0050】この際、本実施形態では、変形開始後、開
口部54の上方側の内周部54Aが下方で且つ車幅方向
外側へ移動するため、開口部54の上方側の内周部54
Aが凸部56に干渉する。この結果、開口部54の上方
側の内周部54Aと凸部56との双方が変形して、衝撃
エネルギーを吸収するため、衝撃吸収性能を向上でき
る。また、開口部54が、車体前後方向に延設された長
尺状であるため、変形初期に縦壁部14Fが変形し易く
なり、初期荷重を低減できる。
【0051】次に、本発明の車両のフェンダ構造におけ
る第4実施形態を図8に従って説明する。
【0052】なお、第1実施形態と同一部材に付いて
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0053】図8に示される如く、本実施形態では、フ
ェンダパネル14における縦壁部14Fの下端部にフラ
ンジ部14Cが形成されており、第1実施形態における
傾斜壁部14Bは形成されていない。また、フェンダパ
ネル14の縦壁部14Fには、車体前後方向に沿った所
定の位置に長円形状の開口部58が複数形成されてお
り、開口部58の上方となる縦壁部14Fの上部には、
車幅方向内方へ突出する凸部60が隣接して形成されて
いる。なお、この凸部60は車体前後方向に沿って形成
されており、車体前後方向から見た断面形状は開口部を
車幅方向外方へ向けたコ字状となっている。
【0054】従って、本実施形態では、フェンダパネル
14の縦壁部14Fが、車幅方向外側下方へ変形する
と、変形開始後、凸部60が下方で且つ車幅方向外側へ
移動するため、凸部60の下部60Aが開口部58の下
方側の内周部58Aに干渉するようになっている。
【0055】次に本実施形態の作用を説明する。
【0056】本実施形態では、第1実施形態と同様に、
フードパネル12とフェンダパネル14との境界16の
近傍に衝突体Sが衝突して、略上方から略下方へ向けて
荷重が局部的に作用した場合には、フードパネル12に
おける境界16近傍の部位及びフェンダパネル14にお
ける境界16近傍の部位が略下方へ変形し、フェンダパ
ネル14の縦壁部14Fが塑性変形することによって衝
撃エネルギーを吸収する。
【0057】この際、本実施形態では、変形開始後、凸
部60が下方で且つ車幅方向外側へ移動するため、凸部
60の下部60Aが開口部58の下方側の内周部58A
に干渉する。この結果、凸部60と開口部58の下方側
の内周部58Aとの双方が変形して、衝撃エネルギーを
吸収するため、衝撃吸収性能を向上できる。また、開口
部58が、車体前後方向に延設された長尺状であるた
め、変形初期に縦壁部14Fが変形し易くなり、初期荷
重を低減できる。
【0058】また、本実施形態では、開口部58の上方
に車体前後方向に沿って凸部60を形成したため、凸部
60により、フェンダパネル14におけるフードとの見
切り部斜め上方から開口部58が見えず、この部位の外
観品質が向上すると共に、縦壁部14Fの下方形状の設
計自由度が高くなると共に、エプロンアッパメンバアッ
パ26等の構造も大きく改造することができる。
【0059】次に、本発明の車両のフェンダ構造におけ
る第5実施形態を図9に従って説明する。
【0060】なお、第1実施形態と同一部材に付いて
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0061】図9に示される如く、本実施形態では、フ
ェンダパネル14における縦壁部14Fの下端部にフラ
ンジ部14Cが形成されており、第1実施形態における
傾斜壁部14Bは形成されていない。また、フェンダパ
ネル14の縦壁部14Fには、車体前後方向に沿った所
定の位置に円形状の開口部62が複数形成されており、
開口部62の上方となる縦壁部14Fの上部近傍には、
車幅方向内方へ突出する凸部64が隣接して形成されて
いる。なお、この凸部64は車体前後方向に沿って形成
されており、車体前後方向から見た断面形状は開口部を
車幅方向外方へ向けたV字状となっている。
【0062】従って、本実施形態では、フェンダパネル
14の縦壁部14Fが、車幅方向外側下方へ変形する
と、変形開始後、凸部64が下方で且つ車幅方向外側へ
移動するため、凸部64の下部64Aが開口部62の下
方側の内周部62Aに干渉するようになっている。
【0063】次に本実施形態の作用を説明する。
【0064】本実施形態では、第1実施形態と同様に、
フードパネル12とフェンダパネル14との境界16の
近傍に衝突体Sが衝突して、略上方から略下方へ向けて
荷重が局部的に作用した場合には、フードパネル12に
おける境界16近傍の部位及びフェンダパネル14にお
ける境界16近傍の部位が略下方へ変形し、フェンダパ
ネル14の縦壁部14Fが塑性変形することによって衝
撃エネルギーを吸収する。
【0065】この際、本実施形態では、変形開始後、凸
部64が下方で且つ車幅方向外側へ移動するため、凸部
64の下部64Aが開口部62の下方側の内周部62A
に干渉する。この結果、凸部64と開口部62の下方側
の内周部62Aとの双方が変形して、衝撃エネルギーを
吸収するため、衝撃吸収性能を向上できる。
【0066】また、本実施形態では、開口部62の上方
に凸部64を車体前後方向に沿って形成したため、凸部
64により、フェンダパネル14におけるフードとの見
切り部斜め上方から開口部62が見えず、この部位の外
観品質が向上すると共に、縦壁部14Fの下方形状の設
計自由度が高くなると共に、エプロンアッパメンバアッ
パ26等の構造も大きく改造することができる。
【0067】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、本発明における車両のフェンダ構造は、
上記各実施形態の部位に限定されず、他の部位にも適用
できる。
【0068】
【発明の効果】請求項1記載の本発明における車両のフ
ェンダ構造は、フードとの見切り部と構造部材との間に
車体上下方向に延びる縦壁部が形成されたフェンダパネ
ルを有し、縦壁部に形成された開口部と、該開口部の上
方に隣接して形成され、車幅方向内方へ突出する凸部
と、を備えたため、衝撃吸収性能を向上できるという優
れた効果を有する。
【0069】請求項2記載の本発明は、フードとの見切
り部と構造部材との間に車体上下方向に延びる縦壁部が
形成されたフェンダパネルを有し、縦壁部に形成された
開口部と、開口部の下方に隣接して形成され、車幅方向
外方へ突出する凸部と、を備えたため、衝撃吸収性能を
向上できるという優れた効果を有する。
【0070】請求項3記載の本発明は、請求項1、2の
何れかに記載の車両のフェンダ構造において、開口部
は、車体前後方向に延設された長尺状であるため、請求
項1、2の何れかに記載の効果に加え、変形初期に縦壁
部が変形し易くなるという優れた効果を有する。
【0071】請求項4記載の本発明は、請求項1、2の
何れかに記載の車両のフェンダ構造において、凸部は、
開口部を形成するための切り起こし片で形成されている
ため、請求項1、2の何れかに記載の効果に加え、加工
が容易になるという優れた効果を有する。
【0072】請求項5記載の本発明は、請求項1、2の
何れかに記載の車両のフェンダ構造において、開口部と
凸部を縦壁部の上下方向に沿って複数組設けたため、請
求項1、2の何れかに記載の効果に加え、衝撃エネルギ
ーのピーク値を低く抑えることができるという優れた効
果を有する。
【0073】請求項6記載の本発明は、請求項1に記載
の車両のフェンダ構造において、凸部を開口部の全領域
に設けたため、請求項1に記載の効果に加え、外観品質
が向上すると共に、縦壁部の下方形状の設計自由度が高
くなるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る車両のフェンダ構
造を示す車体斜め前方内側から見た斜視図である。
【図2】図5の2−2線に沿った断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る車両のフェンダ構
造の作用説明図である。
【図4】図1の4−4線に沿った拡大断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る車両のフェンダ構
造が適用された車両を示す斜視図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る車両のフェンダ構
造を示す車体斜め前方内側から見た斜視図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る車両のフェンダ構
造を示す車体斜め前方内側から見た斜視図である。
【図8】本発明の第4実施形態に係る車両のフェンダ構
造を示す車体斜め前方内側から見た斜視図である。
【図9】本発明の第5実施形態に係る車両のフェンダ構
造を示す車体斜め前方内側から見た斜視図である。
【図10】従来の実施形態に係る車両のフェンダ構造を
示す車体斜め前方内側から見た斜視図である。
【符号の説明】
12 フード 14 フェンダパネル 14A フェンダパネルの車幅方向内側上端部(フー
ドとの見切り部) 14B フェンダパネルの傾斜壁部 14D フェンダパネルの取付部 14F フェンダパネルの縦壁部 24 エプロンアッパメンバ(構造部材) 26 エプロンアッパメンバアッパ 44 開口部 46 凸部 50 開口部 52 凸部 54 開口部 56 凸部 58 開口部 60 凸部 62 開口部 64 凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上崎 浩子 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D003 AA05 AA10 BB01 BB02 CA03 CA55

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フードとの見切り部と構造部材との間に
    車体上下方向に延びる縦壁部が形成されたフェンダパネ
    ルを有し、 前記縦壁部に形成された開口部と、 該開口部の上方に隣接して形成され、車幅方向内方へ突
    出する凸部と、 を備えたことを特徴とする車両のフェンダ構造。
  2. 【請求項2】 フードとの見切り部と構造部材との間に
    車体上下方向に延びる縦壁部が形成されたフェンダパネ
    ルを有し、 前記縦壁部に形成された開口部と、 該開口部の下方に隣接して形成され、車幅方向外方へ突
    出する凸部と、を備えたことを特徴とする車両のフェン
    ダ構造。
  3. 【請求項3】 前記開口部は、車体前後方向に延設され
    た長尺状であることを特徴とする請求項1、2の何れか
    に記載の車両のフェンダ構造。
  4. 【請求項4】 前記凸部は、前記開口部を形成するため
    の切り起こし片で形成されていることを特徴とする請求
    項1、2の何れかに記載の車両のフェンダ構造。
  5. 【請求項5】 前記開口部と前記凸部を前記縦壁部の上
    下方向に沿って複数組設けたことを特徴とする請求項
    1、2の何れかに記載の車両のフェンダ構造。
  6. 【請求項6】 前記凸部を前記開口部の全領域に設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両のフェンダ構
    造。
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