JP2002249033A - 走行車両のブレーキ装置 - Google Patents

走行車両のブレーキ装置

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JP2002249033A
JP2002249033A JP2001045332A JP2001045332A JP2002249033A JP 2002249033 A JP2002249033 A JP 2002249033A JP 2001045332 A JP2001045332 A JP 2001045332A JP 2001045332 A JP2001045332 A JP 2001045332A JP 2002249033 A JP2002249033 A JP 2002249033A
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parking brake
transmission shaft
clutch
wheel transmission
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JP2001045332A
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Hitoshi Nomura
均 野村
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の走行車両においては、後輪駐車ブレー
キ機構の制動力の前輪への伝達を、付勢部材の付勢力に
よりフロントドライブ用油圧クラッチをオン状態とする
ことで実現しているので、後輪伝動系からの前輪への制
動力の伝達効率の低下を防止するために、該フロントド
ライブ用油圧クラッチの容量をあまり大きくすることが
できなかった。 【解決手段】 フロントドライブ用油圧クラッチ9によ
り後輪駆動系である出力軸1からの動力伝達を断接され
る前輪伝動軸3に、該前輪伝動軸3と出力軸1との接続
状態を切換可能な後輪駐車ブレーキ用クラッチ部材15
を、フロントドライブ用油圧クラッチ9とは別に設け、
該後輪駐車ブレーキ用クラッチ部材15を後輪駐車ブレ
ーキ機構6と連動させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタ等の走行
車両における、後輪駐車ブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、後輪伝動系に油圧クラッチを
有するトラクタ等の走行車両においては、エンジン停止
時には油圧クラッチに圧油が供給されなくなって、該油
圧クラッチがオフ状態となり、エンジンで後輪の制動を
することができなくなることから、後輪に対して常時連
動関係にある回転軸に後輪駐車ブレーキ機構を設けて、
該後輪駐車ブレーキ機構によりエンジン停止時の後輪の
制動を行うようにしている。また、トラクタ等の走行車
両には、後輪伝動系からの動力を分岐して前輪へ伝達す
る前輪伝動系が設けられており、この前輪伝動系には、
後輪伝動系から前輪への動力伝達を断接するフロントド
ライブ用油圧クラッチが具備されている。該フロントド
ライブ用油圧クラッチも、エンジン停止時には圧油が供
給されないことからオフ状態となって、後輪伝動系と前
輪との接続が断たれるため、前記後輪駐車ブレーキ機構
で前輪を制動することはできない。このように、エンジ
ン停止時に後輪を制動するのみでは、トラクタ等の走行
車両の前部に大重量の作業機を装着している場合等に
は、停車している走行車両の前輪側が移動してしまうこ
とがあるため、次のように、後輪駐車ブレーキ機構によ
って前輪の制動をも行うようにしていた。即ち、前記フ
ロントドライブ用油圧クラッチに付勢部材を設けて、該
付勢部材により付勢力により摩擦板を押圧することで、
該クラッチをオン状態として後輪伝動系と前輪とを接続
し、後輪駐車ブレーキの制動力を前輪にも伝達するよう
に構成したものである。例えば、特許第3080506
号公報に記載の如くである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の如く、
フロントドライブ用油圧クラッチに付勢部材を設けて、
該付勢部材により摩擦板を押圧することで該クラッチを
オン状態とする構成では、構造が複雑になるとともに、
コスト高となっていた。また、後輪駐車ブレーキ機構の
制動力の前輪への伝達を、付勢部材の付勢力によりフロ
ントドライブ用油圧クラッチをオン状態とすることで実
現しているので、後輪伝動系からの前輪への制動力の伝
達効率の低下を防止するために、該フロントドライブ用
油圧クラッチの容量をあまり大きくすることができなか
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。即ち、請求項1に記載においては、
後輪伝動系からの動力を前輪へ断接自在に伝達可能なフ
ロントドライブ用油圧クラッチを具備し、後輪に対して
常時連動関係にある後輪伝動軸に後輪駐車ブレーキ機構
を設けた走行車両において、該フロントドライブ用油圧
クラッチにより後輪駆動系からの動力伝達を断接される
前輪伝動軸に、該前輪伝動軸と後輪伝動軸との接続状態
を切換可能なクラッチ部材を、フロントドライブ用油圧
クラッチとは別に設けた。
【0005】また、請求項2においては、前記クラッチ
部材は、後輪駐車ブレーキ機構と連動し、該後輪駐車ブ
レーキ機構が後輪制動状態にあるときに前輪伝動軸と後
輪伝動軸とを接続する。
【0006】また、請求項3においては、前記クラッチ
部材は、走行車両のエンジン停止時に前輪伝動軸と後輪
伝動軸とを接続する。
【0007】また、請求項4においては、前記クラッチ
部材は、前輪伝動軸とフロントドライブ用油圧クラッチ
との間に設けられる爪クラッチである。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明のブレーキ装置を具備する走行車両
の動力伝達機構を示す図、図2は第二の実施例のブレー
キ装置を具備する走行車両の動力伝達機構を示す図、図
3は図2の動力伝達機構における駐車ブレーキ用クラッ
チ部材及びフロントドライブ用油圧クラッチの運転状態
による作動パターンを示す図である。
【0009】本発明の走行車両のブレーキ装置について
説明する。図1にはトラクタ等の走行車両の動力伝達機
構を示している。エンジンからの動力は出力軸1に伝達
され、該出力軸1により差動装置4等を介して後輪5が
駆動されている。出力軸1は、後輪5に対して常時連動
関係にある後輪伝動軸である。
【0010】出力軸1を含む後輪駆動系には、後輪駐車
ブレーキ機構6が構成されている。該後輪駐車ブレーキ
機構6は、後輪駐車ブレーキレバー6aを上方へ引上操
作すると、出力軸1に固設されるブレーキ板1bが、ワ
イヤー6dを介してブレーキパッド6bにより挟持さ
れ、後輪5が制動されるように構成している。逆に、後
輪駐車ブレーキレバー6aを下方へ操作すると、ブレー
キパッド6bによるブレーキ板1bの挟持が付勢部材6
cの付勢力にて解除され、後輪5の制動状態が解除され
る。
【0011】前記出力軸1には前輪駆動力取出し用のギ
ア1aが固設され、該ギア1aは中間軸2に固設される
ギア2aと噛合しており、出力軸1の駆動力は該ギア1
a及びギア2aを介して中間軸2に伝達されている。
【0012】また、本動力伝達機構には、後輪駆動系の
出力軸1からの駆動力を前輪へ伝動するための前輪伝動
軸3が配設されている。該前輪伝動軸3には、中間軸2
に固設されるギア2bと噛合するギア9b、及び中間軸
2の前記ギア2aと噛合するギア9aが遊転自在に設け
られるとともに、該ギア9a・9bを選択的に前輪伝動
軸3へ接続可能なフロントドライブ用油圧クラッチ9が
設けられている。
【0013】そして、前輪伝動軸3に対してギア9bが
接続されると、中間軸2からの駆動力がギア2b及びギ
ア9bを介して前輪伝動軸3に伝達され、前輪が後輪5
と同期した速度で駆動される4輪駆動状態となる。ま
た、前輪伝動軸3に対してギア9aが接続されると、中
間軸2からの駆動力がギア2a及びギア9aを介して前
輪伝動軸3に伝達され、前輪が後輪5よりも速い速度で
駆動される前輪倍速(増速)駆動状態となる。
【0014】前輪伝動軸3とフロントドライブ用油圧ク
ラッチ9との間には後輪駐車ブレーキ用クラッチ部材1
5が設けられている。該後輪駐車ブレーキ用クラッチ部
材15は、例えば、フロントドライブ用油圧クラッチ9
のギア9bと一体的に回転可能な駆動側爪部材15a
と、前輪伝動軸3と一体的に回転可能な従動側爪部材1
5bとで構成されている。従動側爪部材15bは前輪伝
動軸3の軸方向に摺動自在であり、駆動側爪部材15a
と嵌脱自在に構成されている。即ち、後輪駐車ブレーキ
用クラッチ部材15は、従動側爪部材15bが駆動側爪
部材15aに係合することでギア9bと前輪伝動軸3と
を接続する、爪クラッチに構成されている。
【0015】該後輪駐車ブレーキ用クラッチ部材15
は、連動機構21により前記後輪駐車ブレーキレバー6
aと連結されている。連動機構21は、リンク機構また
はワイヤー等で構成され、本実施例ではその一端を後輪
駐車ブレーキレバー6aに接続される連結ロッド21a
と、連結ロッド21aの他端と接続され回動支点211
を中心に回動自在な回動板21bと、該回動板21bと
一体的に回動可能な係合部材21cとで構成されてい
る。該係合部材21cは、後輪駐車ブレーキ用クラッチ
部材15の従動側爪部材15bと係合しており、係合部
材21cの回動動作により従動側爪部材15bが前輪伝
動軸3の軸方向に摺動するように構成されている。
【0016】そして、後輪駐車ブレーキレバー6aを上
方へ操作すると、連結ロッド21aにより回動板21b
が上方回動するとともに、係合部材21cが図1におけ
る右方へ回動して、従動側爪部材15bが駆動側爪部材
15a方向へ摺動し、該駆動側爪部材15aと係合す
る。駆動側爪部材15aは、出力軸1と常に連動状態に
あるギア9bと一体的に回転可能であるため、該駆動側
爪部材15aと従動側爪部材15bとが係合した状態で
は、出力軸1と前輪伝動軸3とが連動状態となる。即
ち、フロントドライブ用油圧クラッチ9によって、ギア
9a及びギア9bが前輪伝動軸3と接続されていない状
態でも、後輪駐車ブレーキ用クラッチ部材15の駆動側
爪部材15aと従動側爪部材15bとの係合により、出
力軸1と前輪伝動軸3との接続が可能となる。
【0017】逆に、後輪駐車ブレーキレバー6aを下方
へ操作すると、連結ロッド21aにより係合部材21c
が図1における左方へ回動して、従動側爪部材15bが
反駆動側爪部材15a方向へ摺動し、該駆動側爪部材1
5aとの係合状態が解除される。この場合は、出力軸1
と前輪伝動軸3との接続状態も解除される。尚、駆動側
爪部材15aと従動側爪部材15bとの間には、回転方
向に十分な隙間をとって、後輪駐車ブレーキ用クラッチ
部材15の連結が行い易いように構成しているが、万が
一、後輪駐車ブレーキレバー6aの上方操作時に駆動側
爪部材15aと従動側爪部材15bとが連結しなかった
場合に備えて、連結ロッド21aを、上部ロッド212
と、該上部ロッド212に摺動自在に嵌挿される下部ロ
ッド213と、該上部ロッド212と下部ロッド213
との間に介装されるバネ部材214とで構成して、後輪
駐車ブレーキ機構6の操作・作動を妨げないようにして
いる。
【0018】このように、後輪駐車ブレーキレバー6a
を上方操作すると、後輪駐車ブレーキ機構6により後輪
5が制動されるとともに、後輪駐車ブレーキ用クラッチ
部材15により前輪伝動軸3と出力軸1とが接続され連
動状態となる。これにより、後輪駐車ブレーキ機構6の
制動力が前輪伝動軸3にも伝達されて、該後輪駐車ブレ
ーキ機構6により、後輪5とともに前輪をも制動するこ
とができる。この場合、前輪伝動軸3と出力軸1とを接
続する後輪駐車ブレーキ用クラッチ部材15は爪クラッ
チに構成されているので、前輪伝動軸3と出力軸1との
接続が確実になされ、後輪駐車ブレーキ機構6の制動力
をロスなく前輪伝動軸3へ伝達することができ、前輪を
充分な制動力で制動することができる。
【0019】また、後輪駐車ブレーキ機構6の制動力の
前輪への伝達はフロントドライブ用油圧クラッチ9とは
別個に設けた後輪駐車ブレーキ用クラッチ部材15によ
り行うので、フロントドライブ用油圧クラッチ9の容量
と、後輪駐車ブレーキ機構6からの制動力の前輪への伝
達効率とは無関係であり、制動力を高効率で前輪へ伝達
しつつ、フロントドライブ用油圧クラッチ9の容量を大
きくすることが可能である。
【0020】次に、ブレーキ装置における後輪駐車ブレ
ーキ用クラッチ部材15の別実施例について説明する。
図2に示す後輪駐車ブレーキ用クラッチ部材35は、前
輪伝動軸3に遊嵌される前記ギア9bに固設される駆動
側爪部材35aと、該駆動側爪部材35aと係合可能な
従動側爪部材35bを具備する摺動部材35cとで構成
されている。該摺動部材35cは前輪伝動軸3に摺動自
在に嵌装されており、バネ部材30により駆動側爪部材
35b方向に付勢されている。
【0021】摺動部材35cと前輪伝動軸3との間には
油室35dが形成され、該油室35dには油圧ポンプ3
9からの圧油が供給可能とされている。油圧ポンプ39
から油室35dへの圧油の供給は、バルブ38により制
御されている。即ち、バルブ38を電磁バルブにより構
成して、該電磁バルブのソレノイドをコントローラ40
と接続し、該コントローラ40の制御によりバルブ38
を切り換えて、油室35dへ圧油が供給されていない場
合には、後輪駐車ブレーキ用クラッチ部材35はオフ状
態となり、摺動部材35cがバネ部材30の付勢力によ
り駆動側爪部材35a方向へ摺動して、該駆動側爪部材
35aと従動側爪部材35bとが係合する。逆に、バル
ブ38の切換制御により油室35dへ圧油が供給されて
いる場合には、後輪駐車ブレーキ用クラッチ部材35は
オフ状態となり、油室35dに供給される圧油の油圧に
より、摺動部材35cがバネ部材30の付勢力に抗して
反駆動側爪部材35a方向へ摺動して、駆動側爪部材3
5aと従動側爪部材35bとの係合状態が解除される。
【0022】そして、駆動側爪部材35aと従動側爪部
材35bとが係合した後輪駐車ブレーキ用クラッチ部材
35のオフ状態では、後輪駐車ブレーキ用クラッチ部材
35により前輪伝動軸3と出力軸1とが接続され、駆動
側爪部材35aと従動側爪部材35bとが係合していな
い後輪駐車ブレーキ用クラッチ部材35のオン状態で
は、後輪駐車ブレーキ用クラッチ部材35による前輪伝
動軸3と出力軸1との接続状態が解除される。
【0023】また、前記フロントドライブ用油圧クラッ
チ9の作動もバルブ38の切り換えにより制御されてい
る。即ち、ギア9bと前輪伝動軸3との接続状態を切り
換える4輪駆動用スライド部材19bは、バルブ38の
制御により油室29bに圧油が供給されていない場合に
は、バネ部材20の付勢力によりギア9bと前輪伝動軸
3とが接続されない方向に摺動してオフ状態となり、バ
ルブ38の制御により油室29bに圧油が供給された場
合には、該圧油の油圧によりバネ部材20の付勢力に抗
してギア9bと前輪伝動軸3とが接続される方向に摺動
してオン状態となる。ギア9aと前輪伝動軸3との接続
状態を切り換える倍速駆動用スライド部材19aも、バ
ルブ38の制御により油室29aに圧油が供給されてい
ない場合には、バネ部材20の付勢力によりギア9aと
前輪伝動軸3とが接続されない方向に摺動してオフ状態
となり、バルブ38の制御により油室29aに圧油が供
給された場合には、該圧油の油圧によりバネ部材20の
付勢力に抗してギア9aと前輪伝動軸3とが接続される
方向に摺動してオン状態となる。
【0024】そして、コントローラ40は、2WD/4
WD切り換えレバーの操作やハンドルの切れ角や変速レ
バーの位置等を検知して、走行車両の運転状態を判断し
てその信号に応じて、フロントドライブ用油圧クラッチ
9及び後輪駐車ブレーキ用クラッチ部材35を図3の如
く制御している。即ち、走行車両が後輪5のみを駆動す
る2輪駆動状態にあるときは、後輪駐車ブレーキ用クラ
ッチ部材35がオフされ、ギア9bと前輪伝動軸3との
接続状態を切り換えるフロントドライブ用油圧クラッチ
9の4駆側クラッチがオフされ、ギア9aと前輪伝動軸
3との接続状態を切り換えるフロントドライブ用油圧ク
ラッチ9の前輪倍速側クラッチがオフされる。尚、フロ
ントドライブ用油圧クラッチ9は、前述の如く圧油供給
時にオン状態となる、安価且つ簡単な構造に構成してい
る。また、後輪駐車ブレーキ用クラッチ部材35は圧油
供給時にオフ状態となる。
【0025】また、走行車両が後輪5とともに、前輪を
後輪5と等速で駆動する4輪駆動状態にあるときは、後
輪駐車ブレーキ用クラッチ部材35がオフされ、フロン
トドライブ用油圧クラッチ9の前記4駆側クラッチがオ
ンされ、フロントドライブ用油圧クラッチ9の前記前輪
倍速側クラッチがオフされる。さらに、走行車両が後輪
5とともに、前輪を後輪5よりも速い速度で駆動する前
輪倍速駆動状態にあるときは、後輪駐車ブレーキ用クラ
ッチ部材35がオフされ、フロントドライブ用油圧クラ
ッチ9の前記4駆側クラッチがオフされ、フロントドラ
イブ用油圧クラッチ9の前記前輪倍速側クラッチがオン
される。
【0026】そして、走行車両のエンジンが停止状態に
あるときには、後輪駐車ブレーキ用クラッチ部材35が
オンされ、フロントドライブ用油圧クラッチ9の前記4
駆側クラッチ及び前輪倍速側クラッチがオフされる。こ
のエンジン停止状態では、出力軸1と前輪伝動軸3と
が、オン状態の後輪駐車ブレーキ用クラッチ部材35に
より接続されるため、後輪駐車ブレーキ機構6により後
輪5を制動すると、該後輪駐車ブレーキ機構6による制
動力が前輪伝動軸3にも伝達され、後輪5とともに前輪
が制動される。
【0027】本例においても、後輪駐車ブレーキ用クラ
ッチ部材35は、駆動側爪部材35aと従動側爪部材3
5bとが係脱自在な爪クラッチに構成されているので、
輪伝動軸3と出力軸1との接続が確実になされ、後輪駐
車ブレーキ機構6の制動力をロスなく前輪伝動軸3へ伝
達することができ、前輪を充分な制動力で制動すること
ができる。
【0028】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1記載の如
く、該フロントドライブ用油圧クラッチにより後輪駆動
系からの動力伝達を断接される前輪伝動軸に、該前輪伝
動軸と後輪伝動軸との接続状態を切換可能なクラッチ部
材を、フロントドライブ用油圧クラッチとは別に設けた
ので、走行車両の停車時や駐車時等に後輪駐車ブレーキ
機構により後輪を制動した際、該クラッチ部材により前
輪伝動軸と後輪伝動軸とを接続して連動状態とすること
ができ、該後輪駐車ブレーキ機構により、簡単且つ低コ
ストな構成で、後輪とともに前輪をも制動することが可
能となる。また、後輪駐車ブレーキ機構の制動力の前輪
への伝達は、フロントドライブ用油圧クラッチとは別個
に設けたクラッチ部材により行うので、フロントドライ
ブ用油圧クラッチの容量と、後輪駐車ブレーキ機構から
の制動力の前輪への伝達効率とは無関係であり、制動力
を高効率で前輪へ伝達しつつ、フロントドライブ用油圧
クラッチの容量を大きくすることが可能である。
【0029】さらに、請求項2記載の如く、前記クラッ
チ部材は、後輪駐車ブレーキ機構と連動し、該後輪駐車
ブレーキ機構が後輪制動状態にあるときに前輪伝動軸と
後輪伝動軸とを接続するので、後輪駐車ブレーキレバー
を後輪制動状態となるように操作すると、該クラッチ部
材により前輪伝動軸と後輪伝動軸とが自動的に接続され
連動状態となる。これにより、後輪駐車ブレーキ機構に
よる前輪の制動を、ワンタッチ操作で容易且つ確実に行
うことが可能となる。
【0030】さらに、請求項3記載の如く、前記クラッ
チ部材は、走行車両のエンジン停止時に前輪伝動軸と後
輪伝動軸とを接続するので、該フロントドライブ用油圧
クラッチがオフ状態となって、該フロントドライブ用油
圧クラッチによる前輪伝動軸と後輪伝動軸との接続がな
されないエンジン停止時においても、該クラッチ部材に
より前輪伝動軸と後輪伝動軸とが自動的に接続される。
これにより、後輪駐車ブレーキ機構を後輪制動状態に操
作すると、該後輪駐車ブレーキ機構による制動力が前輪
伝動軸にも伝達されることとなって、後輪の制動ととも
に前輪の制動をも容易かつ確実に行うことができる。
【0031】さらに、請求項4記載の如く、前記クラッ
チ部材は、前輪伝動軸とフロントドライブ用油圧クラッ
チとの間に設けられる爪クラッチであるので、簡単且つ
低コストな構成で、前輪伝動軸と後輪伝動軸との接続が
確実になされ、後輪駐車ブレーキ機構の制動力をロスな
く前輪伝動軸へ伝達することができ、前輪を充分な制動
力で制動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブレーキ装置を具備する走行車両の動
力伝達機構を示す図である。
【図2】第二の実施例のブレーキ装置を具備する走行車
両の動力伝達機構を示す図である。
【図3】図2の動力伝達機構における駐車ブレーキ用ク
ラッチ部材及びフロントドライブ用油圧クラッチの運転
状態による作動パターンを示す図である。
【符号の説明】
1 出力軸 2 中間軸 3 前輪伝動軸 6 後輪駐車ブレーキ機構 9 フロントドライブ用油圧クラッチ 15 後輪駐車ブレーキ用クラッチ部材 21 連動機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後輪伝動系からの動力を前輪へ断接自在
    に伝達可能なフロントドライブ用油圧クラッチを具備
    し、後輪に対して常時連動関係にある後輪伝動軸に後輪
    駐車ブレーキ機構を設けた走行車両において、 該フロントドライブ用油圧クラッチにより後輪駆動系か
    らの動力伝達を断接される前輪伝動軸に、該前輪伝動軸
    と後輪伝動軸との接続状態を切換可能なクラッチ部材
    を、フロントドライブ用油圧クラッチとは別に設けたこ
    とを特徴とする走行車両のブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記クラッチ部材は、後輪駐車ブレーキ
    機構と連動し、該後輪駐車ブレーキ機構が後輪制動状態
    にあるときに前輪伝動軸と後輪伝動軸とを接続すること
    を特徴とする請求項1に記載の走行車両のブレーキ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記クラッチ部材は、走行車両のエンジ
    ン停止時に前輪伝動軸と後輪伝動軸とを接続することを
    特徴とする請求項1に記載の走行車両のブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 前記クラッチ部材は、前輪伝動軸とフロ
    ントドライブ用油圧クラッチとの間に設けられる爪クラ
    ッチであることを特徴とする請求項2又は請求項3に記
    載の走行車両のブレーキ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109973649A (zh) * 2019-04-03 2019-07-05 杰锋汽车动力系统股份有限公司 一种用于变速箱的驻车解锁装置
WO2023094956A1 (ko) * 2021-11-23 2023-06-01 주식회사 진명파워텍 작업 차량 및 작업 차량용 구동추출장치

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