JP2002248735A - 印刷機及びインキ粘度上昇防止法。 - Google Patents

印刷機及びインキ粘度上昇防止法。

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JP2002248735A
JP2002248735A JP2001051299A JP2001051299A JP2002248735A JP 2002248735 A JP2002248735 A JP 2002248735A JP 2001051299 A JP2001051299 A JP 2001051299A JP 2001051299 A JP2001051299 A JP 2001051299A JP 2002248735 A JP2002248735 A JP 2002248735A
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roll
liquid
cover
squeezing
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JP2001051299A
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Ichiro Murakawa
市郎 村川
Tadao Kubo
忠雄 久保
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UMETANI SEISAKUSHO KK
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UMETANI SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 段ボール印刷機のインキ貯留部のインキの粘
度上昇を防止する。 【解決する手段】 表面に微細な凹凸を有するインキ付
けロール1と該インキ付けロールに周面を対向させて接
触させた絞りロール2との間に形成されるインキ貯留部
11にインキを溜め、インキ付けロール1に接触している
版胴9上の印版にインキを付着させるインキ供給方式の
印刷機に於いて、絞りロール2にはカバー6が被さり、
カバー内に形成されるミスト室60に、薄め液を微霧状に
噴霧して絞りロール2の表面を薄め液の微細な粒子で覆
って濡らし、該ロールの回転により、ロール2の濡れを
インキ貯留部11に持ち込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、インキ粘度上昇防止手
段を具えた段ボールシート用印刷機及びインキの粘度上
昇防止法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】段ボー
ルシートの印刷において、水性インキを使用するフレキ
ソ印刷方式は、インキの乾燥が速く、印刷後は乾燥のた
めのタイムラグなしで打抜き等の次工程に直結できる利
点がある。ところが、フレキソ印刷方式で使用する水性
インキは、水分蒸発が著しく、定期的に水分補給をしな
ければ、インキが粘度上昇して印刷に支障を来す。従来
のフレキソ印刷方式のインキ供給は、インキ付けロール
と絞りロールとの間に形成されるインキ貯留部と、印刷
機の外部に具えたインキタンクとの間を8m以上の長さ
に達するものもある長い循環経路で繋ぎ、インキ貯留部
とインキタンクとの間で絶えずインキを循環させると共
に、インキタンクに水道水を供給してインキの粘度上昇
を防止している。このため、インキの色替えの際は、長
い循環経路内の大部分のインキを無駄に棄てることにな
る。又、この大量のインキロスと長い循環経路の洗浄の
ために必然的に排出される高濃度で大量の洗浄廃液の処
理のために大がかりな設備を必要とし、廃液処理のため
のイニシャルコストとランニングコストが大きな問題で
あった。そこで出願人は、インキ貯留部の近傍にインキ
タンクを配備し、インキ貯留部へインキを供給及び回収
するインキ供給・回収ノズルとインキタンクとを短い循
環経路で繋ぎと共にインキ貯留部へ直接に水等の薄め液
を供給することを試みた。インキの無駄は少なくなり、
洗浄廃液のコストも大幅に低減したが、インキ貯留部(1
1)に滴下又は散布より薄め液を直接に供給した場合、イ
ンキと薄め液の比重や粘性等の性状の違いにより、混じ
り難い問題のあることが判った。本発明は、上記問題を
解決できるインキの粘度上昇防止法及び粘度上昇防止手
段を具えた印刷機を明らかにするものである。
【0003】
【課題を解決する手段】本発明は、表面に微細な凹凸を
有するインキ付けロール(1)と該インキ付けロールに周
面を対向させて接触させた絞りロール(2)との間に形成
されるインキ貯留部(11)にインキを溜め、両ロール(1)
(2)の回転により、版胴(9)に取り付けられた印版にイ
ンキ付けロール(1)からのインキを転移させる印刷機に
於いて、絞りロール(2)にカバー(6)を被せ、カバー内
に形成されるミスト室(60)に、薄め液を微霧状に噴霧し
て絞りロール(2)の表面を薄め液の微細な粒子で覆って
濡らすための微霧噴射ノズル(21)(21)を配備している。
【0004】又、本発明のインキ貯留部(11)のインキ粘
度上昇防止法は、絞りロール(2)にカバー(6)を被せ、
カバー内に配備した微霧噴射ノズル(21)から薄め液を微
霧状に噴射して、絞りロール(2)表面を薄め液の微細な
粒子で覆って濡らすと共にカバー内を微霧で充満させ、
絞りロール(2)の回転により該ロール表面の濡れをイン
キ貯留部(11)に持ち込むことにより、インキ貯留部(11)
に薄め液を供給する。
【0005】
【作用及び効果】絞りロール(2)表面は薄め液の微粒子
で覆われて濡れて(湿って)いるため、ロールが回転すれ
ば薄め液の微粒子がインキ貯留部(11)に持ち込まれる。
この薄め液の微粒子はインキ貯留部(11)に持ち込まれる
と、インキと直ぐに馴染んで上手く混ざり、インキの粘
度に斑を生じることはない。
【0006】絞りロール(2)を包囲するカバー(6)内
は、薄め液の微霧で充満しているから、絞りロール(2)
の表面は、絶えず薄め液の微粒子で覆われて湿るため、
単位時間当たりにインキ貯留部(11)に供給される薄め液
の量が少なくとも、印刷運転中は、絞りロール(2)の回
転により絶えずインキ貯留部(11)に微量の薄め液が供給
されることになり、インキの水分蒸発をこの薄め液が補
い、インキが粘度上昇して粘度が高くなることを防止で
きる。インキ貯留部(11)へ断続的且つ直接的に薄め液を
供給した場合に較べて、薄め液を微粒子として絞りロー
ル(2)に付着させ、ローラの回転により、微粒子を連続
してインキ貯留部(11)に供給する方が、インキとの混じ
りが良く、インキに一時的にせよ粘度斑を生じない。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、段ボール印刷機の印刷ユ
ニットの要部を示している。印刷機は、積み重ねた段ボ
ールシートを1枚づつ印刷ユニットに送り出す給紙装置
(図示せず)、印刷色の数に応じた複数基の印刷ユニッ
ト、印刷したシートを函形状に対応して打ち抜く打抜き
装置、折り曲げ線に対応して罫線を施す罫線装置を有し
ている。印刷ユニットは、インキ付けロール(1)と絞り
ロール(2)を相対的に接触離間可能に配備し、接触状態
の両者の間に底部が楔状に狭まった溝状のインキ貯留部
(11)を形成している。インキ付けロール(1)の下方に該
ロールに接して版胴(9)が配備され、該版胴(9)の下方
に版胴(9)に対向して受けロール(91)が配備される。該
版胴(9)の下方に受けロール(91)が対向配備される。上
記インキ貯留部(11)には後記するインキ供給・回収ノズ
ル(4)からインキが供給され、液面センサー(図示せず)
よって液面は設定高さに制御される。公知の如く、イン
キ付けロール(1)と絞りロール(2)が互いにインキ貯留
部(11)のインキを絞る方向に回転し、インキ付けロール
(1)表面のインキが版胴(9)上の印版に転移し、版胴
(9)と受けロール(91)との間に供給される段ボールシー
トSに印刷を行う。
【0008】インキ付けロール(1)は、セラミックロー
ル、硬質メッキロール等の硬質ロールの表面に微細な凹
凸が形成されている。絞りロール(2)は、表面がゴムで
形成されている。両ロール(1)(2)は、印刷機の大小に
よって異なるが、1.5〜4.7mである。両ロール(1)
(2)の両端には、前記インキ貯留部(11)の端部を塞ぐ堰
部材(8)(8)が押し当てられている。堰部材(8)は、イ
ンキ貯留部(11)側の側面と上面に開口するL字状の排出
孔(81)が開設されている。堰部材(8)の排出孔(81)は吸
引回収管(52)によって後記する密閉回収缶(50)に繋がっ
ている。
【0009】両ロール(1)(2)及び堰部材(8)はカバー
(6)によって覆われている。図2に示す如く、カバー
(6)は、両ロール(1)(2)を収容する筐体に形成され、
天井板(65)には、前記インキ貯留部(11)に対応して後記
するノズル(4)(5)(34)(70)の走行用開口(61)がインキ
貯留部(11)との対応位置に開設され、下面は版胴(9)に
取り付けられた印版がインキ付けロール(1)に接触する
ための版胴侵入用開口(62)が開設されている。カバーの
絞りロール(2)側の底板(63)は、インキ貯留部(11)を越
えてインキ付けロール(1)側に斜め上方に屈曲し先端縁
が全長に亘ってインキ付けロール(1)に接近する塞ぎ板
(63a)を有している。
【0010】カバー(6)の上面開口(34)の絞りロール
(2)側の開口縁(34a)は、絞りロール(2)の軸心のほぼ
真上位置にて該絞りロール(2)に接近している。従っ
て、カバー(6)内は、絞りロール(2)側にて絞りロール
(2)とインキ付けロール(1)に対してスリット状の狭い
隙間(66)(67)が開口したミスト室(60)を形成している。
【0011】上記ミスト室(60)内に1又は複数基の微霧
噴射ノズル(21)が配備される。微霧噴射ノズル(21)は、
補給液を微霧状に噴射してミスト室(60)を飽和状態に近
い高湿度に維持することにより絞りロール(2)表面を積
極的に濡らす(湿らす)ためのものである。微霧とは粒度
が50μm以下であり、30μm以下とすることが望まし
い。実施例では、一対の微霧噴射ノズル(21)(21)が、絞
りロール(2)の中央部側下方にてロールの長手方向に少
し間隔を離して配備され、互いに該噴射側先端をロール
の遠い側の端部側に向けて少し斜め上向き姿勢となって
いる。ミスト室(60)内に湿度センサー(68)が配備され、
該センサーによって噴霧と噴霧停止が制御され、印刷運
転中はミスト室(60)は飽和状態に近い高湿度に維持され
る。
【0012】カバー(6)の天井板(65)を挟んで絞りロー
ル(2)の上方に、絞りロール(2)の軸心に沿ってスライ
ド可能に密閉ボックス(3)が配備されている。密閉ボッ
クス(3)は後記の如く、インキ供給と回収のための主要
構成品であると共に、インキ供給・回収ノズル(4)及び
洗浄廃液回収ノズル(5)の支持と移動の役割も成すもの
であって、スライド駆動装置(図示せず)に連繋される。
スライド駆動装置は、少なくともインキ回収・洗浄液回
収モードと、インキ循環モードの2つのモードに切換可
能である。
【0013】インキ回収・洗浄液回収モードは、密閉ボ
ックス(3)をインキ貯留部(11)の全長に亘って1又は複
数回往復走行させる。インキ循環モードは、印刷運転中
のモードであって、図3Aに示す様に、インキ貯留部(1
1)の中央部に待機していた密閉ボックス(3)を、図3B
に示す如く、インキ貯留部(11)の一端へ移動させ、該移
動位置からインキ貯留部(11)の中央側に所定区間、実施
例では50cmスライドさせる。次に図3Cに示す如く、
密閉ボックス(3)をインキ貯留部(11)の他端へ移動さ
せ、該移動位置からインキ貯留部(11)の中央側に所定区
間スライドさせる。次に密閉ボックス(3)を該スライド
区間から離れた位置、実施例ではインキ貯留部(11)の中
央に移動させ、ここで一旦停止させる。印刷運転中はこ
のサイクルを繰り返す。密閉ボックス(3)は、上記2つ
の運転モードの終了時には、インキ貯留部(11)の長さ方
向の中央で待機する。
【0014】密閉ボックス(3)は、内部に取出し可能に
インキタンク(31)を収容し、外部にはシリンダ装置等の
昇降駆動装置(32)に連繋してノズル取付け板(33)を昇降
可能に有している。ノズル取付け板(33)は、前記インキ
貯留部(11)の上方にてインキ貯留部(11)の長さ方向に沿
って水平に位置しており、両端に2つのインキ供給・回
収ノズル(4)(4)、その内側に2つの洗浄廃液回収ノズ
ル(5)(5)が夫々下向きに配備されている。両インキ供
給・回収ノズル(4)(4)間の水平距離は印刷機の大小、
インキタンク(31)の大きさによる密閉ボックス(3)の大
小等に応じて20〜60cmとするのが適当である。
【0015】インキ供給・回収ノズル(4)と廃液回収ノ
ズル(5)の下端は、インキ貯留部(11)の楔状の底形状に
対応して両ロール(1)(2)側の面が斜めにカットされて
尖っている。インキ供給・回収ノズル(4)と廃液回収ノ
ズル(5)の下端の高さ位置は揃っており、前記昇降駆動
装置(32)はノズル取付け板(33)を上昇位置と下降位置の
2段に切替可能であって、上昇位置でのノズル(4)(5)
下端は、インキ貯留部(11)のインキ液面の設定高さより
少し低い位置にあり、下降位置のノズル(4)(5)の下端
は、ロール(1)(2)間に辛うじて噛み込まない程度まで
インキ貯留部(11)の最も深い部分に侵入する。
【0016】インキ供給・回収ノズル(4)には密閉ボッ
クス(3)を気密に且つ取り外し可能に貫通した管路(4a)
が接続され、該管路(4a)の先端は前記インキタンク(31)
に浸かっている。インキ供給・回収ノズル(4)の先端か
らインキタンク(31)内の管路(4a)先端までの長さは、
1.2m程度に抑えることができる。密閉ボックス(3)
には、減圧用吸引管(35)と加圧用エアー供給管(36)が接
続され、加圧用エアー供給管(36)から密閉ボックス(3)
に圧力空気を送り込むことにより、密閉ボックス(3)内
の圧力を高めてインキタンク(31)内のインキを押し出し
てインキ供給・回収ノズル(4)からインキ貯留部(11)に
インキを供給できる。減圧用吸引管(35)にて密閉ボック
ス(3)の空気を吸引し、密閉ボックス(3)内を減圧する
ことにより、インキ供給・回収ノズル(4)に吸引力を作
用させインキ貯留部(11)のインキをインキタンク(31)に
吸引回収できる。図面では密閉ボックス(3)に減圧用吸
引管(35)と加圧用エアー供給管(36)が別個に接続されて
いるが、共通の管で吸引と加圧を行うこともできる。
【0017】廃液回収ノズル(5)は、吸引回収管(51)に
接続されて密閉回収缶(50)に接続されている。密閉回収
缶(50)には、減圧用吸引管(53)が接続され、該減圧用吸
引管(53)で密閉回収缶(50)内の空気を吸引することによ
って密閉回収缶(50)内を減圧し、吸引回収管(51)、廃液
回収ノズル(5)を通じ、又、前記回収管(52)を通じて堰
部材(8)の排出孔(81)からインキ貯留部(11)の洗浄後の
廃液を吸引回収できる。
【0018】密閉ボックス(3)には、上記ノズル(4)
(5)以外にも2つの洗浄液供給ノズル(34)(34)及び薄め
液供給ノズル(70)が設けられている。又、前記インキ貯
留部(11)の両端側に、密閉ボックス(3)と衝突しない定
位置に薄め液供給ノズル(7)(7)が配備されている。
【0019】上記洗浄液供給ノズル(34)(34)は、インキ
付けロール(1)上方にて絞りロール(2)寄りに位置して
おり、ロール(1)(2)の洗浄の際に、所定量の洗浄液
を、噴射又は滴下によって散布する洗浄液供給装置(図
示せず)に連繋されている。薄め液供給ノズル(7)(7)
(70)は、薄め液供給装置(図示せず)に連繋されており、
該薄め液供給装置は、薄め液を連続的にインキ貯留部(1
1)に滴下させる、一定時間毎に一定量の薄め液をインキ
貯留部(11)に供給する等、インキの使用量と供給量に応
じて、インキ貯留部(11)内のインキが薄まり過ぎない範
囲で、貯留部(11)に薄め液を供給する。
【0020】上記洗浄液、薄め液及び前記微霧噴射ノズ
ル(21)(21)から噴霧される薄め液は、実施例では水道水
であるが、これに添加剤を加えたり、又、水道水以外で
もインクの特性に対応する液を採用することも可能であ
る。
【0021】然して、空のインキ貯留部(11)にインキを
供給するには、密閉ボックス(3)をインキ貯留部(11)に
沿ってスライドさせながら、密閉ボックス(3)上のイン
キ供給・回収ノズル(4)からインキを供給する。このと
きインキ付けロール(1)(2)は回転させておき、インキ
液面の線がロール(1)(2)に付着することを防止すると
共に、インキに刺激を与えて攪拌効果を得る。インキ供
給・回収ノズル(4)は上昇位置にあるが、インキがある
程度溜まれば、インキ供給・回収ノズル(4)の先端はイ
ンキ液面に浸かり、浸かったまま密閉ボックス(3)と一
緒に横移動するため、インキを攪拌することになり、絶
えず流れを与えていなけば粘度上昇してしまうフレキソ
印刷方式のインキの固化防止の効果を奏する。
【0022】上記インキ供給及び印刷運転中は、微霧噴
射ノズル(21)(21)から薄め液を噴射して絞りロール(2)
表面を薄め液の微粒子で覆って濡らす(湿らせる)と共
に、ミスト室(60)に微霧を充満させる。ミスト室(60)
は、湿度センサー(68)により、微霧噴射ノズル(21)(21)
のからの微霧噴射と噴射停止が制御されて飽和状態に近
い高湿度に維持される。絞りロール(2)が回転すればロ
ール表面を覆う薄め液の微粒子がインキ貯留部(11)に持
ち込まれる。インキ貯留部(11)に持ち込まれた薄め液の
微粒子は、薄め液を直接にインキ貯留部(11)に散布した
場合と違って、インキと直ぐに馴染んで上手く混ざり、
インキの粘度に斑を生じることはない。
【0023】ミスト室(60)は薄め液の微霧で充満してい
るから、絞りロール(2)の表面は、絶えず薄め液の微粒
子で覆われて湿るため、絞りロール(2)によって単位時
間当たりにインキ貯留部(11)に供給される薄め液の量が
少なくとも、印刷運転中は、絶えずインキ貯留部(11)に
微量の薄め液が供給されることになる。従来の様に、イ
ンキ貯留部(11)へ断続的、且つ直接的に薄め液を供給す
るよりも、薄め液を微粒子として絞りロール(2)に付着
させ、ローラの回転により、微粒子を連続してインキ貯
留部(11)に供給する方が、インキとの混じりが良く、イ
ンキに一時的にせよ粘度斑を生じない。
【0024】又、ミスト室(60)の絞りロール(2)上方の
狭い出口(66)から逃げ出す微霧がインキ貯留部(11)近傍
を高湿雰囲気にするため、インキ貯留部(11)の水分蒸発
を抑えてインキの粘度上昇を防止する。
【0025】設定液面高さまでインキが供給されれば、
液面センサーの働きによりインキ供給が停止され、密閉
ボックス(3)は一旦インキ貯留部(11)の中央に戻る(図
3A)。インキ付けロール(1)(2)を回転して印刷運転
を開始すると、密閉ボックス(3)、従ってインキ供給・
回収ノズル(4)は先端をインキに浸けたまま、インキ貯
留部(11)の一端へ移動する。インキ供給・回収ノズル
(4)はその移動位置からインキ貯留部(11)の中央側へ所
定区間、実施例では約50cm移動しながらインキ貯留部
(11)のインキを吸引回収する(図3B)。インキ供給・回
収ノズル(4)がインキ貯留部(11)の端部の回収区間でイ
ンキを吸引回収すると、該回収区間の液面が下がってイ
ンキ貯留部(11)の中央側から回収区間へインキが移動
し、インキの流れが生じる。
【0026】次に、インキの吸引回収を停止し、インキ
供給・回収ノズル(4)の先端をインキに浸けたまま、密
閉ボックス(3)をインキ貯留部(11)の反対側の端部に移
動させる。その移動位置から前記同様の区間だけインキ
供給・回収ノズル(4)にてインキを吸引回収しながら、
密閉ボックス(3)及びインキ供給・回収ノズル(4)を移
動させる。前記同様にして該回収区間の液面が下がって
インキ貯留部(11)の中央側からインキが移動し、インキ
貯留部(11)でインキの流れが生じる。
【0027】次に、インキの吸引回収を停止した状態で
密閉ボックス(3)を、吸引回収位置から離れた位置に移
動させ、実施例ではインキ貯留部(11)の中央部に戻し、
その位置でインキ供給・回収ノズル(4)からインキ貯留
部(11)にインキを供給する。液面センサーにより、液面
は設定高さ以上にはならない。印刷運転中は、上記サイ
クルを繰り返して、インキ貯留部(11)とインキタンク(3
1)との間でインキを循環させる。
【0028】印刷運転中、前記絞りロール(2)による薄
め液のインキ貯留部(11)への持ち込み量が不足してイン
キの粘度が上昇気味になることがあれば、インキ貯留部
(11)両端側の薄め液供給ノズル(7)(7)及び密閉ボック
ス(3)上の薄め液供給ノズル(70)から、適量の薄め液を
供給する。
【0029】上記の如く、印刷運転中は、インキ貯留部
(11)の両端側でのインキの吸引回収と、インキ貯留部(1
1)中央部でのインキ供給を繰り返し、インキ供給・回収
ノズル(4)の移動はノズル先端をインキに浸けたまま行
うので、インキ貯留部(11)に絶えずインキの流れを生じ
させ、又、インキを攪拌するため、インキの粘度上昇を
防止できる。又、薄め液供給ノズル(7)(7)(70)にて薄
め液が供給される場合、その供給部分のインキ粘度が低
下するが、上記のインキ供給・回収ノズル(4)の所定区
間でのインキ吸引回収によって生じるインキの流れ、イ
ンキに浸かったままでのインキ供給・回収ノズル(4)の
横移動による攪拌効果によりインキの粘度斑を防止でき
る。
【0030】特に、実施例の様に、必要に応じて薄め液
供給ノズル(7)(7)から薄め液を供給することにより、
一時的にインキ粘度が低くなった部分を、インキ供給・
回収ノズル(4)にてインキタンク(31)に回収することに
より、インキタンク(31)内のインキ粘度調整の効果が得
られる。
【0031】インキ替えを行うには、ロール(1)(2)の
回転を停止し、昇降駆動装置(32)によってインキ供給・
回収ノズル(4)及び廃液回収ノズル(5)をインキ貯留部
(11)の最も深い位置まで下降させる。ロール(1)(2)の
回転を停止するのは、ロール間へのノズル(4)(5)の噛
み込みを防止するためである。
【0032】密閉ボックス(3)をスライドさせつつ該ボ
ックス上のインキ供給・回収ノズル(4)によってインキ
貯留部(11)内のインキを吸引回収する(図4A)。実施例
の様に、真空圧によってインキを吸引回収する方式であ
れば、インキ供給・回収ノズル(4)をインキ貯留部(11)
の全長に亘って1、2回往復させれば、インキ貯留部(1
1)内の殆どの量のインキを吸引回収できる。インキの交
換の際、インキ供給・回収ノズル(4)と管路(4a)及びイ
ンキタンク(31)を1つのセットとして取り替えれば、イ
ンキ交換に伴うインキのロスは、ロール表面に薄膜状付
着したインキとインキ貯留部(11)に吸引回収されず残存
した少量のインキであり、従来の様に、長い循環経路を
循環させる場合の様な大量のインキロスを生じることは
ない。
【0033】インキ供給・回収ノズル(4)と廃液回収ノ
ズル(5)を上昇させた状態で、ロール(1)(2)を回転さ
せ、この状態で密閉ボックス(3)をスライドさせつつ洗
浄液供給ノズル(34)から洗浄液をインキ付けロール(1)
に散布する(図4B)。インキ付けロール(1)に薄膜状に
付着していたインキは殆ど洗い流され、洗浄廃液がイン
キ貯留部(11)に溜まる。インキ付けロール(1)に薄膜状
に付着しているインキは微量であって、且つインキは水
性であるから、洗浄に要する洗浄液の量は僅かで済む。
【0034】ロール(1)(2)の回転を停止し、インキ供
給・回収ノズル(4)及び廃液回収ノズル(5)をインキ貯
留部(11)の最も深い位置まで下降し、この状態で密閉ボ
ックス(3)をスライドさせつつ廃液回収ノズル(5)によ
って廃液を密閉回収缶(50)に吸引回収する。密閉回収缶
(50)の吸引が働くと、同時にインキ貯留部(11)両端の堰
部材(8)の排出孔(81)にも吸引力が作用し、堰部材(8)
からも洗浄廃液が密閉回収缶(50)に回収される(図4
C)。
【0035】実施例の様に、真空圧によって洗浄廃液を
吸引回収する方式であれば、廃液回収ノズル(5)をイン
キ貯留部(11)の全長に亘って1、2回往復させれば、イ
ンキ貯留部(11)内の殆どの量の洗浄廃液を吸引回収でき
る。
【0036】前記の如く、インキ替えの際に、殆どロス
なくインキ回収ができ、それに伴ってロールの洗浄に要
する洗浄水は少量で済み、且つ、洗浄廃液の濃度も低い
ため、洗浄廃液の処理のために大がかりな設備を必要と
せず、廃液処理のためのランニングコスを抑えることが
できる。
【0037】次に、インキ供給・回収ノズル(4)及び廃
液回収ノズル(5)を上昇させ、ロール(1)(2)を回転さ
せた状態で、インキ貯留部(11)の長さ方向の中央部に待
機する密閉ボックス(3)上のインキ供給・回収ノズル
(4)からインキを供給する。この場合、インキ供給・回
収ノズル(4)は横移動させず、待機位置のままとする。
又、密閉回収缶(50)の吸引を利かせておく。
【0038】ノズル(4)から流出したインキは、インキ
貯留部(11)の底部を堰部材(8)側へ流れる。インキ貯留
部(11)の略V字状に狭まった底部には廃液回収ノズル
(5)で回収しきれなかった少量の洗浄廃液が溜まってい
るが、インキの堰部材(8)側への流れによって、残存廃
液がインキに押し流される(図5A)。インキの流れの勢
いと、廃液とインキの比重、粘度等の性状の違いによ
り、廃液はインキに殆ど混じり合うことなく、堰部材
(8)側へ押し流される。図5Bに示す如く、インキも廃
液も堰部材(8)に近づきながら共に液面高さは上昇す
る。
【0039】堰部材(8)の排出孔(81)には前記密閉回収
缶(50)の吸引力が作用しているから堰部材(8)の排出孔
(81)に押し出された廃液は、密閉回収缶(50)に吸引回収
される。前記の如く、廃液が堰部材(8)側に押し流され
ることにより、廃液の液面は徐々に高くなり、排出孔(8
1)のインキ貯留部(11)側の開口を液面で塞いでしまうた
め、排出孔(81)から空気の噛み込みを抑えて、強い吸引
力で廃液を吸引回収できる。
【0040】インキが排出孔(81)から密閉回収缶(50)に
回収されしまう直前のタイミングで密閉回収缶(50)の吸
引を解除する。これは、インキ貯留部(11)の中央に供給
されたインキがインキ貯留部(11)の端部に流れるまでの
時間を計測してタイマーで設定しておく、或いは廃液と
インキの液質の違いを検出する液質検出器をインキ貯留
部(11)の端部に配備する等により実現できる。上記の様
に、洗浄廃液はほぼ全量が回収できる。インキ貯留部(1
1)の壁面に濡れとして残った廃液の薄膜や、回収しきれ
なかった微量の廃液が、新規に供給されるインキに混じ
っても、インキの色に影響を与えることはない。
【0041】上記実施例では、図3に示す、印刷運転中
のインキ回収とインキ供給によるインキ循環サイクルに
おいて、インキ供給・回収ノズル(4)にてインキ貯留部
(11)の端部を一定区間走行させながらインキを回収した
が、インキ供給・回収ノズル(4)の数を増やしてインキ
貯留部(11)の長手方向に配列する(実施例の様に間隔を
インキ貯留部(11)の長い方向に間隔を存して配備した2
本のノズル(4)(4)だけでも可い)等により、インキ供
給・回収ノズル(4)をインキ付けロール(1)の端部側で
停止状態で吸引回収しても可く、インキ循環サイクルに
おけるインキの吸引回収では必ずしもインキ供給・回収
ノズル(4)を一定区間走行させる必要はない。
【0042】上記実施例では、インキ貯留部(11)へのイ
ンキの供給、回収は密閉ボックス(3)の加圧と減圧によ
って行い、洗浄廃液の回収は密閉回収缶(50)の減圧によ
って行ったが、チューブポンプを用いることも可能であ
る。チューブポンプとは、可撓性チューブをローラによ
って長手方向に擦る様にして断続的に押圧し、チューブ
内の流動物をローラの押し出し方向に搬送する公知のポ
ンプである。チューブポンプの搬送性能は、実施例の場
合に較べて劣る。
【0043】上記実施例では、図5に示す如く、インキ
貯留部(11)に供給するインキによって残存廃液をインキ
貯留部(11)の端部に押し出す際、堰部材(8)の排出孔(8
1)から回収管(52)を通じて残存廃液を回収したが、回収
洩れ廃液排出手段(80)は、これに限らず、堰部材(8)を
上昇させる或いは外側に移動させることにより、堰部材
(8)をロール(1)(2)端面から離間させ、インキ貯留部
(11)の端部から廃液を流し落として回収することもでき
る。
【0044】本発明は、水性インキに限らず、低粘度で
乾燥速度も良好なグリコール系インキに対しても実施で
きるのは勿論であり、上記実施例の構成に限定されるこ
とはなく、特許請求の範囲に記載の範囲で種々の変更が
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷ユニットの要部斜面図である。
【図2】同上の断面図である。
【図3】印刷運転時のインキ供給・回収ノズルの動きの
説明図である。
【図4】洗浄廃液回収時の廃液回収ノズルの動きの説明
図である。
【図5】供給されたインキが洗浄廃液を押し流す説明図
である。
【符号の説明】
(1) インキ付けロール (11) インキ貯留部 (2) 絞りロール (3) 密閉ボックス (4) インキ供給・回収ノズル (5) 廃液回収ノズル (6) カバー (60) ミスト室 (7) 薄め液供給ノズル (70) 薄め液供給ノズル (8) 堰部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に微細な凹凸を有するインキ付けロ
    ール(1)と該インキ付けロールに周面を対向させて接触
    させた絞りロール(2)との間に形成されるインキ貯留部
    (11)にインキを溜め、両ロール(1)(2)の回転により、
    版胴(9)に取り付けられた印版にインキ付けロール(1)
    からのインキを転移させる印刷機に於いて、絞りロール
    (2)にカバー(6)を被せ、カバー内に形成されるミスト
    室(60)に、薄め液を微霧状に噴霧して絞りロール(2)の
    表面を薄め液の微細な粒子で覆って濡らすための微霧噴
    射ノズル(21)(21)が配備されている印刷機。
  2. 【請求項2】 微霧噴射ノズル(21)(21)は絞りロール
    (2)の下方に位置している請求項1に記載の印刷機。
  3. 【請求項3】 絞りロール(2)の中央寄りにて、一対の
    微霧噴射ノズル(21)(21)が互いに絞りロールの遠い側の
    端部側に向けて噴射口を斜め上向きにして配備されてい
    る請求項2に記載の印刷機。
  4. 【請求項4】 表面に微細な凹凸を有するインキ付けロ
    ール(1)と該インキ付けロールに周面を対向させて接触
    させた絞りロール(2)との間に形成されるインキ貯留部
    (11)にインキを溜め、両ロール(1)(2)のインキを絞る
    方向の回転により、版胴(9)に取り付けられた印版にイ
    ンキ付けロール(1)からのインキを転移させる印刷機の
    インキ供給方式に於けるインキの粘度上昇防止法であっ
    て、絞りロール(2)にカバー(6)を被せ、カバー内に配
    備した微霧噴射ノズル(21)から薄め液を微霧状に噴射し
    て、絞りロール(2)表面を薄め液の微細な粒子で覆って
    濡らすと共にカバー内を微霧で充満させ、絞りロール
    (2)の回転により該ロール表面の濡れをインキ貯留部(1
    1)に持ち込むことにより、インキ貯留部(11)に薄め液を
    供給することを特徴とするインキの粘度上昇防止法。
  5. 【請求項5】 カバー(6)はインキ貯留部(11)近傍に微
    霧が流れる様に形成され、インキ貯留部(11)の水分蒸発
    が抑えられている請求項4に記載のインキの粘度上昇防
    止法。
JP2001051299A 2001-02-27 2001-02-27 印刷機及びインキ粘度上昇防止法。 Pending JP2002248735A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102896891A (zh) * 2012-09-29 2013-01-30 汕头市东方科技有限公司 一种涂料自动抽吸装置

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