JP2002248066A - サニタリーボックス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ナプキン等の汚物の投入時に蓋の開閉が不要
であると共に投入口の内部が見え難く、投入された汚物
が直ちに収集袋内に収容され、しかも該収集袋の取り出
しが容易なサニタリーボックスを提供する。 【解決手段】 箱状体２の天井３は中央に稜線３ａを有
して前後に傾斜した屋根形に形成し、前記天井３の後ろ
半分３ｃは前記稜線３ａを回転中心として上方に転動可
能に形成すると共に前記天井３の前半分３ｂには投入口
３ｅを設け、前記箱状体２の前面に取手４を設けると共
に背板２ｃはその下端部を回転中心として後方へ転動可
能に形成し、更に前記箱状体２内には投棄物を集納する
収集袋５を取外し可能に装着した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、主として女性用ト
イレ内に設置されて生理用ナプキン等の汚物を投棄する
のに用いるのに好適なサニタリーボックスに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来は、つまみ付きの蓋を有する琺瑯製
の容器などが用いられていた。

【０００３】又、図１０に示す如く、蓋の天井ａの中心
線ｂを回転中心として天井ａが上下に搖動する方式のサ
ニタリーボックスｃが知られている。

【０００４】尚、これらは何れも床置きで用いられてい
た。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】女性用トイレの利用者
からサニタリーボックスへの注文として、 汚れがちな蓋には触れないで捨てたい。 蓋の開け閉め時に音が出るものは困る。 投入口からナプキンが見えるものは困る。 等の意見が寄せられている。

【０００６】又、トイレの清掃者からは、 サニタリーボックスがトイレの清掃の邪魔になるのは
困る。 投入された汚物が自動的にビニール袋等の収集袋内に
収容されるサニタリーボックスがよい。 汚れた時に洗浄し易いサニタリーボックスがよい。 等の意見が寄せられている。

【０００７】前記従来技術のものは、何れも前記利用者
が指摘した問題点を有している。

【０００８】又、前記従来技術のものは、何れも床置き
式なので、トイレの清掃時の邪魔になるものであった。

【０００９】本発明は、これらの問題点を解消し、汚物
の投入時に蓋の開閉が不要であると共に投入口の内部が
見え難く、投入された汚物が直ちに収集袋内に収容する
ことも可能で、しかも該収集袋の取り出しが容易なサニ
タリーボックスを提供することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成すべく、本体を四角形の横断面を有する箱状体に形成
し、該箱状体の天井は中央に稜線を有して前後に傾斜し
た屋根形に形成し、前記天井の後ろ半分は前記稜線を回
転中心として上方に転動可能に形成すると共に前記天井
の前半分に投入口を設け、前記箱状体の前面に前記箱状
体を把持するための取手を設けたことを特徴とする。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明のサニタリーボックスの第
１の実施の形態を図１乃至図５により説明する。

【００１２】図１は本実施の形態のサニタリーボックス
１の斜視図、図２は前記サニタリーボックス１の縦断面
図、図３は前記サニタリーボックス１の背面図である。

【００１３】サニタリーボックス１の本体部は、矩形の
横断面形状を有するやや偏平な箱状体２と、該箱状体２
の上部に中央に稜線部３ａを有して前後に傾斜した屋根
形の天井３とからなる。

【００１４】前記天井３は、前記稜線部３ａを挟んで前
方の前部天井３ｂと後方の後部天井３ｃとからなる。

【００１５】ここで前部天井３ｂは前記箱状体２に固定
されており、一方、後部天井３ｃは前記稜線部３ａにお
いて蝶番３ｄを介して前部天井３ｂに回動可能に枢着さ
れている。

【００１６】前部天井３ｂには上方に弦を有する半月形
の投入口３ｅが設けられている。

【００１７】前記箱状体２の前面板２ａにはＴ字形の取
手４があって、該取手４は、前記前面板２ａとの間に人
の手が挿通可能な程度の間隔を存して前記前面板２ａに
固定されている。

【００１８】前記箱状体２の背板２ｃは、その下端部に
おいて蝶番２ｄを介して前記箱状体２の底板２ｂに回動
可能に枢着されている。

【００１９】又、前記背板２ｃの上部には、人の手の指
が挿通可能な横長の開口部２ｅが設けてある。

【００２０】前記箱状体２内にはビニール製の収集袋５
と、該収集袋５の上端開口部を拡張して保持する留金具
６とがあって、該留金具６は前記箱状体２内の上方部に
取外し可能に係止されている。

【００２１】前記留金具６は四角形の枠状で、左右の枠
メンバーの中央部に設けたピン６ａを支点として中折れ
状に屈折可能に形成されている。

【００２２】尚、サニタリーボックス１の本体部及び留
金具６は、ステンレススチールで製作されている。

【００２３】次に本実施の形態のサニタリーボックス１
の使用方法及びその効果について説明する。

【００２４】本発明のサニタリーボックス１は、図４に
示すように、トイレの壁面に設けた凹部７内に設置して
使用する。

【００２５】尚、前記凹部７の下面７ａを床面から約３
０cmの高さに設定すると共に該凹部７の上下面間の距離
は約４０cm程度とした。

【００２６】サニタリーボックス１の利用者は、投棄し
たナプキン等を上部の投入口３ｅより投入すると、これ
は内部の収集袋５内に落下する。

【００２７】前記投入口３ｅは上弦の半月形に形成され
ていると共にサニタリーボックス１が凹部７内に収容さ
れているため、目線の関係からトイレの利用者には該サ
ニタリーボックス１の内容物は見えない。

【００２８】又、前記投入時に蓋の開け閉めの必要がな
いので、利用者にとって好ましいサニタリーボックスで
ある。

【００２９】次に、トイレの清掃者の立場で見ると、サ
ニタリーボックス１が床面にないことは、床面清掃を行
なう際に好ましい。

【００３０】又、サニタリーボックス１を掃除するとき
は、取手４を持ってサニタリーボックス１を凹部７から
取り出す。

【００３１】次いで、図５に示すように、後部天井３ｃ
を３ｃ´の如く上方に引き起こすと共に背板２ｃを２ｃ
´の如く後方へ引き下ろして、サニタリーボックス１の
中から収集袋５を留金具６と共に取り出す。

【００３２】尚、この時、留金具６をピン６ａを支点と
して６´の如く中折れ状に折り畳めば、前記収集袋５は
自ずと上部開口部を閉じて、中に収容した汚物が散らか
ることなく、留金具６と共に袋ごと取り出される。

【００３３】こうして収集袋５は新しいものと交換し
て、再び留金具６に保持されてサニタリーボックス１内
に係止される。

【００３４】前記背板２ｃは、上部に指の入る開口部２
ｅを有するので、その開け閉めは容易である。

【００３５】又、サニタリーボックス１は、前記取手４
を持って容易に移動及び取扱うことができる大きさとな
っていて、取扱い易い利点を有している。

【００３６】更に又、サニタリーボックス１及び留金具
６はいずれもステンレス材からなるため、容易に洗浄す
ることができると共に耐久性があり、又、見た目にも清
潔感がある利点を有している。

【００３７】尚、本実施の形態ではサニタリーボックス
１をトイレの壁面に設けた凹部７内に設置するとした
が、これはトイレの床面上に直接設置するようにしても
よい。

【００３８】又、本実施の形態では、前記収集袋５を、
中央部において中折れ状に屈折が可能な留金具６にて保
持し、これを箱状体２内に係止するとしたが、この留金
具６の代りに、図６に示す如き金属製又はプラスチック
製の枠体７を用いて収集袋５を箱体２内に装着するよう
にしてもよい。

【００３９】即ち、前記枠体７の外部寸法は、前記箱状
体２の内側横断面と略等しい寸法に形成されており、図
７に示す如く、収集袋５の上部を枠体７に挿通して外側
へ折り返し、収集袋５の上部で枠体７を包むようにして
から、該収集袋５と共に枠体７を前記箱状体２の上部に
装着する。

【００４０】本発明の第２の実施の形態を図８及び図９
により説明する。

【００４１】本実施の形態は、前記第１の実施の形態に
おける箱状体の背板が箱状体に固定されていて、転動し
ない構造とした点が前記第１の実施の形態とは異なる。

【００４２】即ち、図８は本実施の形態のサニタリーボ
ックス１１の斜視図を示し、本体部は箱状体１２と、該
箱状体１２の上部の屋根形の天井３とからなる。

【００４３】前記屋根形の天井３は中央の稜線部３ａを
境に前後に傾斜して形成されており、後部天井３ｃは該
稜線部３ａにおいて転動可能に枢着されている。

【００４４】一方、箱状体１２の背板１２ｃは、上端部
に横長の四角形の切欠き１２ｅを有して前記箱状体１２
と一体に形成され、転動しない構造とした。

【００４５】本実施の形態のサニタリーボックス１１も
前記第１の実施の形態におけると同様の使用方法とな
る。但し、箱状体１２の内部からナプキン等を排出する
ときは、取手４を手に持って図９に示す如くサニタリー
ボックス１１の頭部を斜下方に向けると、天井の後ろ半
分３ｃが重力により真下に向くように回動してサニタリ
ーボックス１１の頭部が開口状態になり、ナプキン等に
触れることなく該ナプキン等を簡単に排出することがで
きる。

【００４６】

【発明の効果】このように本発明によれば、汚物の投入
時に蓋の開閉が不要であると共に投入口の内部が見え難
く、投入された汚物が直ちに収集袋内に収容され、しか
も該収集袋の取り出しが容易なサニタリーボックスを提
供できる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態のサニタリーボック
スの斜視図である。

【図２】前記サニタリーボックスの縦断面図である。

【図３】前記サニタリーボックスの背面図である。

【図４】前記サニタリーボックスをトイレの壁面の凹部
に設置した状態を示す図面である。

【図５】前記サニタリーボックスの使用状態の説明図で
ある。

【図６】収集袋を装着するための枠体の斜視図である。

【図７】前記枠体の使用状態の説明図である。

【図８】本発明の第２の実施の形態のサニタリーボック
スの斜視図である。

【図９】同上第２の実施の形態のサニタリーボックスの
使用状態の説明図である。

【図１０】従来のサニタリーボックスの一例の斜視図で
ある。

【符号の説明】

１、１１ サニタリーボックス ２、１２ 箱状体 ２ａ 前面板 ２ｃ、１２ｃ 背板 ２ｅ 開口部 ３ 天井 ３ａ 稜線 ３ｂ （天井の）前半分 ３ｃ （天井の）後ろ半分 ３ｅ 投入口 ４ 取手 ５ 収集袋 ６ 留金具

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１３年３月３０日（２００１．３．３
０）

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３】

【図４】

【図５】

【図６】

【図７】

【図８】

【図９】

【図１０】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 2D037 EA04 EB02 3E023 GB02 GD04

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体を四角形の横断面を有する箱状体に
   形成し、該箱状体の天井は中央に稜線を有して前後に傾
   斜した屋根形に形成し、前記天井の後ろ半分は前記稜線
   を回転中心として上方に転動可能に形成すると共に前記
   天井の前半分に投入口を設け、前記箱状体の前面に前記
   箱状体を把持するための取手を設けたことを特徴とする
   サニタリーボックス。
2. 【請求項２】 前記箱状体の後面の背板は前記背板の下
   端部を回転中心として後方へ転動可能に形成したことを
   特徴とする請求項１に記載のサニタリーボックス。
3. 【請求項３】 前記箱状体内には投棄物を収納する収集
   袋を取外し可能に装着したことを特徴とする請求項１又
   は請求項２に記載のサニタリーボックス。
4. 【請求項４】 前記天井の前半分に設けた投入口は上方
   に弦を有する半月形に形成したことを特徴とする請求項
   １又は請求項２に記載のサニタリーボックス。
5. 【請求項５】 前記箱状体の背板は、上部に人の手の指
   が挿通可能な開口部を有することを特徴とする請求項１
   又は請求項２に記載のサニタリーボックス。
6. 【請求項６】 前記箱状体の前面に設けた取手はＴ字形
   又はＩ字形に形成され、前記箱状体の前面板に所定の間
   隔を存して突出して固定されていることを特徴とする請
   求項１又は請求項２に記載のサニタリーボックス。
7. 【請求項７】 前記収納袋の上端開口部を拡張して前記
   箱状体内に取付ける留金具を有していることを特徴とす
   る請求項３に記載のサニタリーボックス。
8. 【請求項８】 前記留金具は四角形の枠状で前記箱状体
   内の上部に取外し可能に係止されており、更に該枠状の
   留金具の中央部において中折れ状に屈折可能に形成され
   ていることを特徴とする請求項７に記載のサニタリーボ
   ックス。
9. 【請求項９】 前記箱状体はステンレス材よりなること
   を特徴とする請求項１又は請求項２又は請求項４又は請
   求項５又は請求項６に記載のサニタリーボックス。
10. 【請求項１０】 トイレ内の壁面の所定の高さに凹部を
    設け、該凹部に丁度納まる寸法に形成して該凹部に設置
    するようにしたことを特徴とする請求項１又は請求項９
    のいずれか１に記載のサニタリーボックス。