JP2002247968A - 生海苔洗浄機におけるタンク内洗浄装置 - Google Patents

生海苔洗浄機におけるタンク内洗浄装置

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JP2002247968A JP2001049571A JP2001049571A JP2002247968A JP 2002247968 A JP2002247968 A JP 2002247968A JP 2001049571 A JP2001049571 A JP 2001049571A JP 2001049571 A JP2001049571 A JP 2001049571A JP 2002247968 A JP2002247968 A JP 2002247968A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の生海苔洗浄機では、液タンクから生海
苔混合液を排出したときのタンク内面に付着する残留生
海苔を洗浄するのに、作業員がタンク内に入って清掃具
で清掃するしか方法がなく、労力と清掃時間が必要であ
った。 【解決手段】 洗浄水供給装置3からタンク1内に連続
給水しながらタンク内の生海苔混合液Aを撹拌装置4で
撹拌するようにした生海苔洗浄機において、撹拌装置4
の回転軸41に、洗浄水供給装置3からの洗浄水Wをタ
ンク内周面12に噴出させるノズル口55,57を有す
る噴水装置5を取付けて、生海苔洗浄後に噴水装置5を
回転させながら洗浄水供給装置3からの洗浄水Wをノズ
ル口55,57からタンク内周面12に噴出させ得るよ
うにしていることにより、液タンク1内の生海苔混合液
Aを排出した後のタンク内の洗浄が自動で達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、養殖場から収穫
した生海苔中の微小生物(エビや虫)やゴミ等の微小異
物を排除するための生海苔洗浄機に関し、さらに詳しく
はそのような生海苔洗浄機において生海苔洗浄作業が終
了した後のタンク内を自動で洗浄し得るようにしたタン
ク内洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】養殖場から収穫した生海苔中には微小生
物やゴミ等の微小異物が混入しており、これらの微小異
物は、従来から例えば図6に示すような生海苔洗浄機で
分離・除去されている。
【0003】図6に示す生海苔洗浄機は、生海苔混合液
Aを収容する液タンク1の中心部に撹拌装置4を設けて
いる。この種の生海苔洗浄機に使用されている液タンク
1は、例えば内径が3メートル、深さが3メートル程度
のかなり大型のものが使用されており、満水状態(満杯
時水面L)では20トン程度の生海苔混合液Aが収容さ
れる。
【0004】液タンク1には、タンク底部11に排水口
13を設け、タンク内周面12にフィルター14,14
・・(例えば周方向に4箇所)を設け、タンク上部寄り
位置に各フィルター14を通過した透過水をオーバーフ
ローさせるための放水口10,10・・(フィルター1
4の設置数と同数)を設けている。撹拌装置4は、回転
軸41の回りに撹拌羽根42,42・・(図示例では左
右一対で上下3段)を取付け、該回転軸41をモータ4
4で回転させるようにしている。尚、フィルター14に
は、パンチングメタルや金網が使用されている。
【0005】そして、この種の生海苔洗浄機では、液タ
ンク1内に生海苔混合液Aを収容し、給水管32から洗
浄水(海水)Wを連続給水しながら撹拌装置4でタンク
内の生海苔混合液Aを撹拌する。すると、生海苔に付着
していた微小異物が水中に遊離し、その微小異物混じり
の水が各フィルター14を通過し、さらにその通過水が
オーバーフロー用の放水口10から順次連続して放出さ
れる。そして、このような作業を数時間行い、混合液A
中の生海苔がきれいに洗浄されると、バルブ22を開い
てタンク内の生海苔混合液Aを排水口13から排水管2
1を通して次工程(例えば脱水工程)側に送る。
【0006】ところで、この種の生海苔洗浄機では、洗
浄後に液タンク1内の生海苔混合液Aを排出すると、生
海苔の一部がタンク内面(内側面や内底面)や撹拌羽根
42に付着したまま残ってしまう。この残留生海苔は、
時間が経過すると乾燥して変質してしまい、次の生海苔
洗浄作業時までには該残留生海苔を清掃しておく必要が
ある。この残留生海苔の清掃作業は、従来では作業員が
液タンク1内に入って水を流しながら清掃具で洗い落と
しているのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の生海
苔洗浄機では、生海苔洗浄後に生海苔混合液Aを液タン
ク1から排出すると、上記のようにタンク内面(内底面
や内側面)や撹拌羽根42に一部の生海苔が付着したま
ま残ってしまい、その残留生海苔を清掃するのに毎回作
業員がタンク内に入って手作業で清掃しなければならな
かった。従って、従来の生海苔洗浄機では、液タンク1
内の清掃作業に多大の労力と時間が要するという問題が
あった。
【0008】本願発明は、上記した従来の生海苔洗浄機
の問題点(残留生海苔の清掃作業の問題点)に鑑み、こ
の種の生海苔洗浄機において、生海苔洗浄・排出後に、
タンク内に付着しようとする生海苔を自動で洗い流すこ
とができるようにしたタンク内洗浄装置を提供すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。尚、
本願発明は、養殖場から収穫した生海苔中の微小生物や
ゴミ等の微小異物を排除し得るようにした生海苔洗浄機
において、生海苔洗浄・排出後にタンク内を自動で洗浄
し得るようにしたタンク内洗浄装置を対象にしている。本願請求項1の発明 本願請求項1の発明では、タンク底部にタンク内の生海
苔混合液の排水口を設け且つタンク内周面に生海苔混合
液中の微小異物を通過させるフィルターを設けさらにタ
ンク上部寄り位置にオーバーフロー用の放水口を設けた
液タンクと、液タンク内に洗浄水(海水)を供給する洗
浄水供給装置と、液タンクの中心部において回転軸に取
付けた撹拌羽根を水平回転させる撹拌装置とを備えた生
海苔洗浄機を使用している。
【0010】液タンクとしては、一度に大量の生海苔を
洗浄するために、かなりの容積(特に限定するものでは
ないが、例えば、内径が3〜3.5メートル、深さが3
メートル程度の大きさ)のものが採用される。又、撹拌
装置の回転軸は、例えば毎分20回程度のスピード(特
に限定するものではない)で回転せしめられる。
【0011】そして、本願請求項1のタンク内洗浄装置
では、洗浄水供給装置からの洗浄水をタンク内周面に噴
出させるノズル口を有する噴水装置を撹拌装置の回転軸
に取付けている。尚、洗浄水供給装置からの洗浄水圧力
は、噴水装置のノズル口から噴出された洗浄水がタンク
内周面に達する程度の水圧を必要とする。
【0012】この生海苔洗浄機では、上記従来例(図
6)のものと同様に、液タンク内に生海苔混合液を収容
し、洗浄水供給装置によってタンク内に洗浄水(海水)
を連続給水しながら撹拌装置でタンク内の生海苔混合液
を撹拌して生海苔に付着していた微小異物を水中に遊離
させ、その微小異物混じりの水をフィルターを通過させ
て、タンク内の生海苔を洗浄する。そして、混合液中の
生海苔が洗浄されると、排水口を開いてタンク内の生海
苔混合液を次工程(脱水工程)側に送る。
【0013】ところで、液タンク内の生海苔混合液を排
出すると、一部の生海苔がタンク内面に付着したまま残
るが、本願ではタンク内洗浄装置によってタンク内を次
のように自動洗浄し得るようになっている。即ち、本願
請求項1のタンク内洗浄装置では、液タンク内で生海苔
を洗浄した後、液タンク内の生海苔混合液を排水口から
排出しながら又は該生海苔混合液を液タンク内から排出
させた後に、回転軸とともに噴水装置を回転させながら
洗浄水供給装置からの洗浄水を該噴水装置のノズル口か
らタンク内周面に噴出させ得るようになっている。この
ように、噴水装置を回転させながらノズル口から洗浄水
をタンク内周面に噴出させる(吹きかける)ようにする
と、タンク内周面の全周に洗浄水を吹きかけることがで
き、その洗浄水でタンク内面に付着している残留生海苔
を洗い落とすることができる。そして、その残留生海苔
混合液は、タンク底部に流れて排水口から排出される。
【0014】従って、本願請求項1のタンク内洗浄装置
を使用すると、生海苔混合液の排出後にタンク内面に付
着する残留生海苔を自動的に清掃できる。本願請求項2の発明 本願請求項2の発明は、上記請求項1のタンク内洗浄装
置において、噴水装置は、回転軸の周囲から撹拌羽根の
上部にも散水させ得るようにしている。この場合、洗浄
水の散水は、回転軸の全周から行うようにするとよい。
【0015】上記のように、液タンク内の生海苔混合液
を排出すると、撹拌装置の撹拌羽根にも生海苔が付着し
て残るが、この請求項2のように撹拌羽根の上部にも洗
浄水を散水させるようにすると、該撹拌羽根に付着して
いる残留生海苔も自動で洗い流すことができ、上記タン
ク内周面の洗浄と相俟ってタンク内の全体を自動で洗浄
することができる。本願請求項3の発明 本願請求項3の発明は、上記請求項1又は2の生海苔洗
浄機において、次の構成を有している。まず、タンク内
周面のフィルターは、液タンク内の満杯時水面の高さ位
置にも設置している。この場合、縦長で1枚もののフィ
ルターを使用し、そのフィルターの上部側一部を満杯時
水面より上方に位置させるようにするとよい。
【0016】又、撹拌装置の回転軸には、液タンクの中
心付近から放射状方向に延出する所定長さのアームを、
液タンク内の満杯時水面の高さに位置させ且つ回転軸回
転方向の後側に傾斜する状態で取付けている。このアー
ムとして、内部を中空(パイプ状)にしたものを使用す
ると、該中空アームの先端を噴水装置のノズル口として
利用できる。
【0017】そして、この請求項3の生海苔洗浄機で
は、アームを回転軸とともに回転させることにより、生
海苔洗浄時に生海苔混合液の水面に浮遊している微小異
物を該アームでタンク内周面(フィルターを設置してい
る)側に押し出し得るようにしている。
【0018】ところで、この種の生海苔洗浄機では、液
タンク内に洗浄水を供給すると、飛沫による泡が発生す
る。又、液タンク内で撹拌羽根が回転すると、タンク内
の生海苔混合液もその回転方向に流動して、ゆっくりで
はあるが渦が発生するようになる。このように液タンク
内に渦が発生すると、生海苔混合液の満杯時水面の中心
付近に比重の小さいゴミ等の微小異物が集まり易くな
り、且つ該微小異物が泡に付着して水中に撹拌(沈降)
されなくなって、フィルター面に近づきにくくなる(い
つまで経っても排除されない)。
【0019】ところが、この請求項3の生海苔洗浄機で
は、アームが満杯時水面に接し且つ回転軸回転方向の後
側に傾斜する状態で取付けられているので、生海苔洗浄
中には、タンク内の満杯時水面付近で浮遊している微小
異物を該アームによって外方に掻き出すように作用し、
そして該浮遊微小異物がフィルター部分に近接すると該
フィルター面を通過するようになる。従って、この請求
項3の発明では、従来では排除しにくかった水面浮遊異
物も排除可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を参照して、本
願の実施形態を説明すると、この実施形態の生海苔洗浄
機は、養殖場から収穫した生海苔中の微小生物(エビや
虫)やゴミ等の微小異物を排除するためのである。
【0021】この実施形態の生海苔洗浄機は、生海苔混
合液Aを収容する液タンク1と、該液タンク1内に洗浄
水(海水)Wを供給する洗浄水供給装置3と、液タンク
1内の生海苔混合液Aを撹拌する撹拌装置4と、液タン
ク1内の生海苔混合液Aを排出した後の液タンク1内を
洗浄するための噴水装置5を基本構成としている。
【0022】液タンク1は、この実施形態では、図1に
示すように平面視において八角形のものが採用されてい
る。この液タンク1は、例えば内径が3〜3.5メート
ル、深さが3メートル程度でかなりの大容積を有してい
る。尚、他の実施形態では、液タンク1は円筒形のもの
も使用できる。
【0023】液タンク1の底部11には、タンク内に収
容している生海苔混合液Aを次工程側(例えば脱水工程
側)に排出するための排水口13を設けている。この排
水口13には、バルブ22付きの排水管21が接続され
ている。
【0024】液タンク1の内周面12には、周方向の4
箇所(角度90°間隔)にフィルター(側面フィルタ
ー)14,14・・を設けている。この各フィルター1
4は、パンチングメタルや金網製で、横幅が500mm、
縦長さが1000mm程度の長方形状のものを使用してい
る。そして、この各フィルター14,14・・は、一部
が満杯時水面L(後述するオーバーフロー高さ)よりも
上方に位置する状態で取付けている。このフィルター1
4は、生海苔の通過を阻止する一方で、微小生物やゴミ
等の微小異物の通過を許容し得るようになっている。
【0025】液タンク1における各フィルター14の取
付け部分の外面には、小隙間を隔てて被覆板24aが取
付けられていて、フィルター14と被覆板24aとの間
に液溜室24を形成している。
【0026】各被覆板24a,24a・・の上部寄り位
置には、液タンク1内の満杯時水面Lを決めるオーバー
フロー用の放水口10(4箇所)が設けられている。こ
の各放水口10,10・・は、液タンク1内の生海苔混
合液Aの満杯時水面Lを一定に維持させながら、フィル
ター14を通過した水(液溜室24内の水)を洗浄水供
給装置3からの給水量づつ順次放出するものである。
尚、満水状態(満杯時水面L)では、液タンク1内に2
0トン程度の生海苔混合液Aが収容される。
【0027】この実施形態では、タンク底部11にも角
度90°間隔で4箇所にフィルター(底面フィルター)
15,15・・を取付けている。この各底面フィルター
15,15・・の下面側にも、液溜室25を介して被覆
板25aが設けられている。又、底面フィルター15側
の液溜室25は、図4に示すように連通管26を介して
側面フィルター14側の液溜室24と連通させている。
尚、この底面フィルター15は、微小異物の中でも比較
的比重の重いものを排除するものである。
【0028】液タンク1内には、洗浄水供給装置3によ
って洗浄水Wが連続供給される。この洗浄水供給装置3
は、ポンプ31と給水管32を有している。又、給水管
32は2本の分岐管33,33に分岐されている。各分
岐管33,33の先端側の給水部34,34は、それぞ
れ下向きに屈曲されていて、液タンク1の中心付近にお
いて後述する噴水装置5の容器部51内に差し込まれて
いる。尚、洗浄水供給装置3による給水量は、特に限定
するものではないが、例えば毎分500〜600リット
ルが適当である。又、この時間当たりの給水量は、バル
ブ操作等により可変にすることができる。尚、図1及び
図3において、符号16は生海苔供給管であり、新規に
生海苔を洗浄するときには、該生海苔供給管16から生
海苔が液タンク1内に供給される。
【0029】撹拌装置4は、回転軸41の回りに撹拌羽
根42,42・・(図示例では左右一対で上下2段)を
取付け、該回転軸41をモータ44により減速機45を
介して低速回転させるようにしている。尚、図示例の撹
拌装置4では、回転軸41は図1の平面視において右回
転せしめられる。又、回転軸41の回転スピードは、特
に限定するものではないが、毎分20回程度に設定して
いる。
【0030】噴水装置5は、液タンク1内の生海苔混合
液Aを排出した後の液タンク1の内面や各撹拌羽根4
2,42・・等を洗浄するためのものであり、本願のタ
ンク内洗浄装置の一部となるものである。そして、この
噴水装置5は、回転軸41の上部寄り位置の外周に取付
けた容器部51と、該容器部51の蓋53と、容器部5
1の外周面から角度90°間隔で外方向に延出させた4
本の中空アーム54,54,56,56とを有してい
る。
【0031】噴水装置5の容器部51は、この実施形態
では、直径が約600mm、深さが250〜300mm程度
の大きさに設定している。又、この容器部51は、回転
軸41の回りを囲繞するように(容器部51の中心に回
転軸41が通っている)取付けられていて、該回転軸4
1と一体的に回転するようになっている。
【0032】蓋53は、容器部51の開口縁に単に載せ
ているだけで、自重により容器部51の上部開口52を
閉塞している。この蓋53には、上記各分岐管33,3
3の下向き給水部34,34がそれぞれ遊嵌状態で挿通
されている。従って、この蓋53は、回転軸41及び容
器部51に対して非回転状態で、上下にのみ可動となっ
ている。又、容器部51内に一時的に貯留される洗浄水
Wの圧力が高くなると、図5に示すように、その水圧で
蓋53を上方に持ち上げるようになる。そして、該水圧
で蓋53が持ち上げられると、容器部51の上部開口5
2から洗浄水Wbが容器部51外に溢れ出すようになっ
ている。尚、蓋53の重量は、次に説明する4本の中空
アーム54,54,56,56内を流通させる洗浄水の
水圧との関連で、該各中空アーム内に所定水圧が確保さ
れるように設定される。
【0033】中空アームは、角度180°間隔をもって
配置した2本の上側中空アーム54,54と同じく角度
180°間隔をもって配置した2本の下側中空アーム5
6,56とを有している。又、上側中空アーム54,5
4と下側中空アーム56,56とは、容器部51の外周
面において角度90°間隔で水平外方に向けて延出させ
ている。上下の各中空アーム54,54,56,56の
基端側は、それぞれ容器部51の内部と連通している。
又、上下の各中空アーム54,54,56,56の先端
は、それぞれノズル口55,55,57,57となって
いる。尚、各ノズル口55,57は、タンク内周面12
に対する最小距離(例えば図1の状態)が約100mm程
度になるまで近接させている。尚、この場合、各ノズル
口55,56が液タンク1の角部に対面したときの距離
が200〜250mmになる。上下の各中空アーム54,
56は、それぞれ先細状に形成されており、各ノズル口
55,55,57,57からはそれぞれ洗浄水Waがか
なりの水圧(流速)で噴出されるようになっている。
尚、各ノズル口55,56からの噴出水Waは、タンク
内周面12の角部(ノズル口から最も遠い部分)にも十
分に達する水圧が確保される。
【0034】2本の各下側中空アーム56,56は、そ
の下面側が液タンク1内の満杯時水面Lに接する高さに
位置させている。又、この各下側中空アーム56,56
は、図1に示すように、回転軸41の回転方向(図示例
では右回転)の後側に傾斜する状態で取付けている。
尚、図示例では、該各中空アーム56,56の後側傾斜
角度は、回転軸41からの放射状方向に対して40°〜
50°の範囲に設定している。この各下側中空アーム5
6,56は、後述するように生海苔洗浄時に生海苔混合
液Aの水面に浮遊するゴミ類を排除する機能を有するも
のである。他方、2本の各上側中空アーム54,54
は、下側中空アーム56より約100mm程度高い位置に
設置している。
【0035】この実施形態の生海苔洗浄機は、次のよう
に機能する。まず、液タンク1内に洗浄すべき生海苔を
収容し、洗浄水供給装置3(ポンプ31)によって洗浄
水W(海水)を給水部34,34から噴水装置5の容器
部51内に供給する。容器部51内に供給した洗浄水W
は、各中空アーム54,54,56,56のノズル口か
ら噴出したり容器部51の上部開口52から溢れ出たり
して、それぞれ液タンク1内に貯留されていき、該液タ
ンク1内が満水(満杯時水面L)になるまで増水される
(それ以降は各放水口10,10・・からオーバーフロ
ーされる)。その満水状態で、洗浄水Wを給水部34,
34から連続給水しながら撹拌装置4を作動させて生海
苔混合液Aを撹拌すると、生海苔に付着していた微小異
物が水中に遊離され、その微小異物混じりの水が側面フ
ィルター14,14・・及び底面フィルター15,15
・・を通過して、液タンク1内の生海苔が洗浄される。
【0036】又、この生海苔洗浄時には、各ノズル口5
5,56や容器部51の上部開口52から洗浄水Wが液
タンク1内に供給されて、その飛沫による泡が発生し、
且つ液タンク1内の生海苔混合液Aに渦が発生している
ことにより、満杯時水面Lの中心付近に比重の小さい微
小異物が集まり易くなる(フィルター14,14・・に
近づきにくくなって排除されない)。
【0037】ところで、この実施形態の生海苔洗浄機で
は、下側中空アーム56,56が満杯時水面Lに接した
位置で回転しているので、該下側中空アーム56,56
によって満杯時水面L付近で浮遊している微小異物を強
制的に外方に掻き出すように作用し、それによって該浮
遊微小異物を側面フィルター14,14・・部分から排
除し得るようになる。従って、微小異物の排除効率が良
好となる。尚、この生海苔洗浄作業は、数時間連続して
行われる。
【0038】そして、混合液中の生海苔の洗浄作業が完
了すると、排出用のバルブ22を開き、排水口13から
排水管21を通して液タンク1内の生海苔混合液Aを次
工程(脱水工程)側に送る。尚、液タンク1内の生海苔
混合液Aを排出するときには、通常は洗浄水供給装置3
及び撹拌装置4は停止させるが、本願の場合は、洗浄水
供給装置3により洗浄水Wを連続供給し且つ撹拌装置4
を連続作動させながら、生海苔混合液Aの排出作業を行
うようにしてもよい。尚、洗浄水供給装置3と撹拌装置
4とを作動させた状態で液タンク1内の生海苔混合液A
を排水させる場合は、洗浄水供給装置3による洗浄水W
の給水量より排水口13からの排水量が多くなるように
設定することが必要である。
【0039】ところで、液タンク1内の生海苔混合液A
を排出すると、一部の生海苔がタンク内面(タンク内周
面12及びタンク底面11)や撹拌羽根42,42・・
等に付着したまま残るが、この実施形態の生海苔洗浄機
では、タンク内洗浄装置によって液タンク1内を次のよ
うに自動洗浄し得るようになっている。即ち、この実施
形態のタンク内洗浄装置では、液タンク1内の生海苔混
合液Aを排水口13から排出しながら又は該生海苔混合
液Aを液タンク1内から排出させた後に、撹拌装置4及
び洗浄水供給装置3をそれぞれ作動させる。尚、このと
き、洗浄水Wの給水量を可変にし得るものでは、通常の
洗浄時の給水量より多めに設定し、容器部51内に充満
する洗浄水Wを高圧にするとよい。そして、撹拌装置4
及び洗浄水供給装置3をそれぞれ作動させると、回転軸
41とともに噴水装置5が回転し、且つ容器部51内に
供給された洗浄水Wが高圧となって、各中空アーム5
4,54,56,56のノズル口55,55,56,5
6から洗浄水Waが勢いよく噴出して(タンク内周面1
2に衝突する)タンク内周面12を伝って流下し、その
ときタンク内面(内周面12及び底面11)に付着して
いた残留生海苔を洗い落とす。他方、容器部51内の洗
浄水Wが高圧になると、図5に示すように、その容器部
51内の水圧で蓋53を押し上げ、該容器部51内の洗
浄水Wの一部が符号Wb(図5)で示すように上部開口
52から周囲に溢れ出すようになる。この容器部上部開
口52から溢れ出た洗浄水Wbは、上下の各撹拌羽根4
2,42・・の上にも落下し、該撹拌羽根42に付着し
ている残留生海苔も自動で洗い流すことができる。そし
て、その残留生海苔混合液は、タンク底部11に集ま
り、排水口13から順次排出される。
【0040】このように、この実施形態のタンク内洗浄
装置を機能させると、生海苔混合液Aの排出後に液タン
ク1内(タンク内面及び撹拌羽根42)を清掃するの
に、作業員が手作業で行う必要がなくなる(あるいは手
作業による清掃が大幅に軽減される)。
【0041】
【発明の効果】本願発明の効果を説明すると、本願各請
求項の生海苔洗浄機におけるタンク内洗浄装置には、そ
れぞれ次のような効果がある。本願請求項1の発明の効果 本願請求項1の発明のタンク内洗浄装置では、撹拌装置
4の回転軸41に、洗浄水供給装置3からの洗浄水Wを
タンク内周面12に噴出させるノズル口55,57を有
する噴水装置5を取付けており、液タンク1内の生海苔
混合液Aを排水口13から排出しながら又は該生海苔混
合液Aを液タンク1内から排出させた後に、回転軸41
とともに噴水装置5を回転させながら洗浄水供給装置3
からの洗浄水を該噴水装置のノズル口55,57からタ
ンク内周面12に噴出させ得るよう構成している。
【0042】従って、この請求項1の発明では、生海苔
混合液Aを排出させた後に、液タンク内面に付着してい
る残留生海苔を自動的に洗い流すことができ、作業員に
よる液タンク1内の洗浄作業を不要にできるか、あるい
は該作業員による洗浄作業を大幅に軽減させることがで
きるという効果がある。又、噴水装置5のノズル口5
5,57からは、回転しながら洗浄水Waを噴出させる
ようになっているので、小口数(4口)のノズル口であ
っても(簡単な構成であっても)、タンク内周面12の
全周に洗浄水を吹きかけることができるという効果もあ
る。本願請求項2の発明の効果 本願請求項2の発明は、上記請求項1のタンク内洗浄装
置において、噴水装置5は、回転軸41の周囲から撹拌
羽根42の上部にも散水させ得るようにしている。
【0043】従って、この請求項2のタンク内洗浄装置
では、請求項1の効果に加えて、撹拌装置4の撹拌羽根
42に付着する残留生海苔も同時に自動で洗い流すこと
ができるという効果がある。本願請求項3の発明の効果 本願請求項3の発明は、上記請求項1又は2の生海苔洗
浄機において、撹拌装置4の回転軸41に、液タンク1
内の生海苔混合液Aの水面Lに浮遊する微小異物をタン
ク内周面12のフィルター14側に強制的に移動させ得
るアーム56を取付けている。
【0044】従って、この請求項3の生海苔洗浄機で
は、請求項1又は2の効果に加えて、生海苔洗浄時にお
いて水面Lに浮遊する微小異物(中心部に集中し易いの
で排除しにくい)を比較的簡単に且つ確実に除去でき、
微小異物の除去精度を良好にできるとともに、生海苔洗
浄時間を短縮できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願実施形態の生海苔洗浄機の平面図である。
【図2】図1のII−II断面相当図である。
【図3】図1のIII−III断面相当図である。
【図4】図1のIV−IV断面相当図である。
【図5】図2の一部拡大図である。
【図6】従来の生海苔洗浄機の断面図である。
【符号の説明】
1は液タンク、3は洗浄水供給装置、4は撹拌装置、5
は噴水装置、10はオーバーフロー用放水口、11はタ
ンク底部、12はタンク内周面、13は排水口、14は
フィルター(側面フィルター)、15は底面フィルタ
ー、31はポンプ、34は給水部、41は回転軸、42
は撹拌羽根、44はモータ、51は容器部、52は上部
開口、53は蓋、54は上側中空アーム、55はノズル
口、56は下側中空アーム、57はノズル口、Aは生海
苔混合液、Lは満杯時水面、Wは洗浄水である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク底部(11)にタンク内の生海苔
    混合液(A)の排水口(13)を設け且つタンク内周面
    (12)に生海苔混合液(A)中の微小異物を通過させ
    るフィルター(14)を設けさらにタンク上部寄り位置
    にオーバーフロー用の放水口(10)を設けた液タンク
    (1)と、液タンク(1)内に洗浄水(W)を供給する
    洗浄水供給装置(3)と、液タンク(1)の中心部にお
    いて回転軸(41)に取付けた撹拌羽根(42,42・
    ・)を水平回転させる撹拌装置(4)とを備えた生海苔
    洗浄機において、 洗浄水供給装置(3)からの洗浄水(W)をタンク内周
    面(12)に噴出させるノズル口(55,57)を有す
    る噴水装置(5)を撹拌装置(4)の回転軸(41)に
    取付けて、 液タンク(1)内の生海苔混合液(A)を排水口(1
    3)から排出させながら又は該生海苔混合液(A)を液
    タンク(1)内から排出させた後に、噴水装置(5)を
    回転させながら洗浄水供給装置(3)からの洗浄水
    (W)を噴水装置(5)のノズル口(55,57)から
    タンク内周面(12)に噴出させ得るようにした、 ことを特徴とする生海苔洗浄機におけるタンク内洗浄装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、噴水装置(5)は、
    回転軸(41)の周囲から撹拌羽根(42,42)の上
    部にも散水させ得るようにした、 ことを特徴とする生海苔洗浄機におけるタンク内洗浄装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 タンク内周面(12)のフィルター(14)は液タンク
    (1)内の満杯時水面(L)の高さ位置にも設置し、 撹拌装置(4)の回転軸(41)に、液タンク(1)の
    中心付近から外方向に延出する所定長さのアーム(5
    6)を、液タンク(1)内の満杯時水面(L)に接し且
    つ回転軸回転方向の後側に傾斜する状態で取付けて、 該アーム(56)を回転軸(41)とともに回転させる
    ことにより、生海苔洗浄時に生海苔混合液(A)の水面
    (L)に浮遊している微小異物を該アーム(56)でタ
    ンク内周面(12)側に押し出し得るようにした、 ことを特徴とする生海苔洗浄機におけるタンク内洗浄装
    置。
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