JP2002247445A - 映像信号処理装置及び映像信号処理方法 - Google Patents

映像信号処理装置及び映像信号処理方法

Info

Publication number
JP2002247445A
JP2002247445A JP2001040236A JP2001040236A JP2002247445A JP 2002247445 A JP2002247445 A JP 2002247445A JP 2001040236 A JP2001040236 A JP 2001040236A JP 2001040236 A JP2001040236 A JP 2001040236A JP 2002247445 A JP2002247445 A JP 2002247445A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
video signal
flaw
image sensor
signal
standard exposure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001040236A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Serizawa
正之 芹沢
Kenji Tabei
憲治 田部井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001040236A priority Critical patent/JP2002247445A/ja
Publication of JP2002247445A publication Critical patent/JP2002247445A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Picture Signal Circuits (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像信号処理装置において、撮像素子のキズ
を精度良く検出し、キズの影響を適切に改善して良好な
映像信号を得る。 【解決手段】 非標準露光映像信号1070が、信号レベル
キズしきい値を超えた場合には、注目画素をキズと判別
して、信号レベルキズ検出信号1081を出力する。信号レ
ベルキズ検出信号1081に基づき、キズ補正手段1090で、
周辺画素の平均値を使ってキズ補正する。キズ補正後の
標準露光映像信号1091と、キズ補正後の非標準露光映像
信号1092を合成し、合成映像信号1101を生成する。撮像
素子1010のキズの影響を1画素単位で精度良く改善し
て、良好な映像信号を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号処理装置
に関し、特に、CCD等の固体撮像素子に存在する画素
のキズを検出してキズ補正する映像信号処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般的に、CCD等の固体撮像素子にお
いては、半導体の局所的な結晶欠陥等により画質劣化す
ることが知られている。入射光量に応じた撮像出力に常
に一定のバイアス電圧が加算されてしまう画素欠陥があ
ると、モニター画面上に高輝度の白い点となって現れる
ので、白キズと呼ばれている。また、光電感度の低いも
のは、黒キズと呼ばれている。
【0003】画素欠陥の検出及び画素欠陥の補正に関し
ては、特開平7-7675号公報が知られている。図24
(A)〜(C)を参照して、従来の映像信号処理装置に
ついて説明する。図24(A)に示すように、この映像
信号処理装置は、撮像素子100と、A/D変換器110と、
しきい値制御回路120と、検出回路130と、補正回路140
とで構成されている。A/D変換器110は、撮像素子100
から出力された各画素のアナログ信号をディジタル値に
変換する。しきい値制御回路120は、A/D変換器110か
ら出力された輝度信号111に基づいて、注目画素がキズ
か否かを検出するためのしきい値を求める。検出回路13
0は、A/D変換器110から出力された輝度信号111を、
しきい値に基づいて判定し、A/D変換器110から出力
された輝度信号111に対応する画素の欠陥を検出する。
補正回路140は、検出回路130からの出力を用いて、A/
D変換器110から出力された輝度信号111の欠陥を補正す
る。ここでは、撮像素子100の画素欠陥を単にキズと呼
び、それによる映像信号の乱れもキズと呼ぶ。この映像
信号処理装置では、被写体の輝度レベルによらずに正常
信号とキズの判別ができるため、キズを見落とすことな
く、キズ補正を行なって良好な画像を得ることができ
る。
【0004】従来の映像信号処理装置における、撮像素
子のキズ検出方法とキズ補正方法について、さらに詳し
く説明する。キズは通常、1画素の信号レベルが周辺画
素に対して突出している。このため、注目画素とその周
辺の画素とを比較し、注目画素が一定レベル以上突出し
ている場合は、キズと判別することができる。図24
(B)に、従来の検出回路130の内部構成を示す。A/
D変換器110から出力された輝度信号111が入力される
と、フリップフロップ150、160を通って遅延される。注
目画素Ynを基準として、注目画素Ynと、注目画素Yn
の1画素前の画素Yn-1との差分を、加算器180で生成す
る。この差分としきい値A131を、比較器200で比較す
る。注目画素Ynと、注目画素Ynの1画素後の画素Yn+
1との差分を、加算器170で生成する。この差分としきい
値B132を、比較器190で比較する。いずれの差分もしき
い値(しきい値A131またはしきい値B132)より大きい
場合には、論理積手段210において、注目画素Ynをキズ
と判定する。
【0005】従来の映像信号処理装置では、しきい値制
御回路120で、しきい値A131としきい値B132を、輝度
信号111の輝度レベルに応じて変えるように制御する。
例えば、輝度信号111の輝度レベルが高い場合には、ガ
ンマ補正の影響で、キズである画素の輝度の突出量(注
目画素と周辺画素との差分)自体があまり大きな値にな
らない。しかし、低輝度時には、キズである画素の輝度
の突出量(注目画素と周辺画素との差分)は大きくな
る。そのため、しきい値制御回路120において、輝度信
号111の輝度レベルに応じて、高輝度時には、しきい値
A131としきい値B132を、低輝度時に比べて小さくす
る。低輝度時には、しきい値A131としきい値B132を、
高輝度時に比べて大きくなるように、逆ガンマ特性のよ
うな特性を持たせる。このようにして、A/D変換器11
0から出力された輝度信号111に対応する画素をキズと判
別するための、輝度の突出量(注目画素と周辺画素との
差分)のしきい値(しきい値A131としきい値B132)
を、輝度信号111の輝度レベルに応じて変える。このし
きい値A131としきい値B132を超える注目画素Ynを、
キズと判定する。キズと判定された場合には、キズと判
定した画素Ynを、補正回路140で周辺画素の平均値で置
き替えて補正する。補正回路140は、図24(C)に示
すように、フリップフロップ220とフリップフロップ230
と加算器240とセレクタ手段250とで構成される。注目画
素Ynがキズでない場合には、そのまま出力する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
キズ補正方法を、標準露光映像信号と標準より短い露光
時間で撮影された非標準露光時間とを合成して広ダイナ
ミックレンジの映像信号を生成する映像信号処理装置に
適応した場合には、露光時間の異なる映像信号それぞれ
に対してキズ検出手段を設ける必要があり、回路規模の
増大につながるという問題がある。
【0007】また、単板カラーカメラの場合では、CC
Dに色フィルタが貼られており、キズを画素単位で検出
するためには、同色の画素と比較する必要がある。水平
方向には1画素おきの周辺画素、垂直方向には1ライン
おきの周辺画素を用いる必要がある。そのため、周辺画
素までの距離が遠くなり、キズ検出回路の回路規模が大
きくなるという問題もある。
【0008】また、撮像素子出力の映像信号から、LP
F(ローパスフィルタ)により輝度信号を生成してから
キズ検出を行なう場合には、LPFの影響でキズが周辺
画素に広がってしまう。輝度信号のみでキズ検出を行な
い、キズと判定した画素を、輝度信号のみ周辺画素の平
均値でキズ補正するだけでは、色差信号は補正されな
い。そのため、キズの影響で画面上では偽色信号が生じ
るという問題点もあった。
【0009】さらに、周辺画素と注目画素との比較でキ
ズを検出しているため、細かな模様の被写体では、キズ
を正確に区別することは困難であった。例えば、従来の
キズ検出方法では、映像信号に含まれるランダムなノイ
ズ成分はキズと誤認識されやすく、周辺の画素の平均等
で誤って補正されやすいという問題がある。また、キズ
を含んだ映像信号に対して、輪郭補正処理等の画像処理
を施すと、さらにキズを強調してしまう場合があるとい
う問題もある。さらに、キズを含んだ映像信号が、AG
C(Auto Gain Control)処理の影響を受けているよう
な場合には、信号レベルが変動するため、キズか否かを
判定することがさらに困難になってしまうという問題も
ある。
【0010】本発明では、上記従来の問題を解決して、
回路規模の増加を抑えつつ、撮像素子のキズ検出の精度
を向上させ、撮像素子のキズを適切に補正して良好な映
像信号が得られる映像信号装置を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、標準の露光時間で撮影された標準露
光映像信号を生成する手段と、同一シーンに対して標準
より短い露光時間で撮影された非標準露光映像信号を生
成する手段と、標準露光映像信号と非標準露光映像信号
とを用いてダイナミックレンジが拡大された合成映像信
号を生成する手段とを有する映像信号処理装置に、非標
準露光映像信号の信号レベルに基づいて撮像素子のキズ
検出を行なうキズ検出手段を備えた構成とした。このよ
うに構成したことにより、撮像素子のキズを1画素単位
で精度よく補正することができるため、良好な映像信号
が得られる。
【0012】また、撮像素子から出力された輝度信号の
信号レベルに基づいて撮像素子のキズ検出を行なうキズ
検出手段と、キズ検出手段からのキズ検出信号に基づい
て輝度信号と色差信号の両方に対してキズ補正を行なう
キズ補正手段とを備えた。このように構成したことによ
り、回路規模の増加を抑えつつ、撮像素子のキズを精度
よく補正することができる。
【0013】また、撮像素子から出力された映像信号に
対するAGC処理でのゲイン量を検出するゲイン量検出
手段と、ゲイン量に応じてしきい値を変化させて撮像素
子のキズ検出を行なうキズ検出手段と、キズ検出手段か
らのキズ検出信号に基づいて映像信号に対するキズ補正
を行なうキズ補正手段とを備えた。このように構成した
ことにより、AGC処理のゲイン量に応じた適切なキズ
検出を行なうことができる。
【0014】また、撮像素子のキズ位置情報を記録保持
するキズ位置情報保持手段と、キズ位置情報に基づいて
撮像素子から出力された映像信号に対するキズ補正を行
なうキズ補正手段とを備えた。このように構成したこと
により、映像信号に含まれるランダムなノイズ成分であ
っても、キズと誤検出することを防ぐことができる。
【0015】また、撮像素子の電荷蓄積時間を制御する
撮像素子駆動手段と、電荷蓄積時間を最短時間に設定し
た状態で前記撮像素子から出力された映像信号の信号レ
ベルに基づいて撮像素子のキズ検出を行なうキズ検出手
段と、撮像素子のキズ位置情報を記録保持するキズ位置
情報保持手段と、キズ位置情報に基づいて映像信号に対
するキズ補正を行なうキズ補正手段とを備えた。このよ
うに構成したことにより、撮像素子の白キズを1画素単
位で適切に検出でき、白キズを精度良く補正した良好な
映像信号が得られる。
【0016】また、レンズの絞り量を最大または最小に
した状態で撮像素子から出力された映像信号の信号レベ
ルに基づいて撮像素子のキズ検出を行なうキズ検出手段
と、撮像素子のキズ位置情報を記録保持するキズ位置情
報保持手段と、キズ位置情報に基づいて撮像素子から出
力された映像信号に対するキズ補正を行なうキズ補正手
段とを備えた。このように構成したことにより、撮像素
子の白キズを1画素単位で適切に検出でき、白キズを精
度良く補正した良好な映像信号が得られる。
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1〜図23を参照しながら詳細に説明する。
【0017】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態は、標準露光映像信号と、非標準露光映像信号を
フレーム単位で合成して、広ダイナミックレンジの映像
信号を生成する場合に、撮像素子のキズを検出して修正
する映像信号処理装置である。
【0018】図1は、本発明の第1の実施の形態におけ
る映像信号処理装置の機能ブロック図である。図1にお
いて、撮像素子1010は、光量を電気信号に変換する素子
であり、標準露光時間と非標準露光時間の2種類の映像
信号を、フレーム単位で交互に出力する。撮像素子駆動
手段1020は、撮像素子を駆動するとともに、露光時間識
別信号を生成する手段である。前処理手段1030は、撮像
素子出力のリセットノイズを除去し、振幅調整を行な
い、クランプする手段である。A/D変換器1040は、前
処理手段1030の出力をディジタル信号に変換する手段で
ある。同時化手段1050は、標準露光映像信号1060と非標
準露光映像信号1070を同一タイミングで出力する手段で
ある。信号レベルキズ検出手段1080は、撮像素子1010の
キズ検出を行ない、信号レベルキズ検出信号1081を生成
する手段である。キズ補正手段1090は、撮像素子1010の
キズを補正する手段である。映像信号合成手段1100は、
標準露光映像信号1060と非標準露光映像信号1070を信号
レベルに応じて合成して、合成映像信号1101を生成する
手段である。カメラプロセス1200は、輝度信号と色差信
号を生成し、ガンマ補正や輪郭補正等を行なう手段であ
る。図2は、露光時間識別信号を示す図である。
【0019】図3(A)は、同時化手段を示す構成図で
ある。図3(B)は、A/D変換器出力を示す図である。
図3(C)は、メモリー手段出力を示す図である。図3
(D)は、露光時間識別信号を示す図である。図3
(E)は、非標準露光映像信号を示す図である。図3
(F)は、標準露光映像信号を示す図である。図3にお
いて、メモリー手段10511は、A/D変換器出力の映像
信号を1フレーム分遅延させる手段である。セレクタ手
段10513,10514は、A/D変換器出力とメモリー手段出
力を露光時間識別信号によって切り替え、標準露光映像
信号と非標準露光映像信号に分離し、同一タイミングで
出力する手段である。
【0020】図4は、撮像素子出力にキズのない場合
の、標準露光映像信号と非標準露光映像信号の状態を示
す図である。図5は、撮像素子出力にキズがある場合
の、標準露光映像信号と非標準露光映像信号と、信号レ
ベルキズしきい値の関係を示す図である。図6は、信号
レベルキズ検出手段の構成を示す図である。図7は、キ
ズ補正手段の構成を示す図である。図8は、撮像素子の
キズが改善された場合の標準露光映像信号と非標準露光
映像信号の様子を示す図である。
【0021】図9(A)は、標準露光映像信号(LON
G)の特性を示す図である。図9(B)は、非標準露光
映像信号(SHORT)の特性を示す図である。図9
(C)は、非標準露光映像信号にオフセット(OFSE
T1)を加算した場合の特性を示す図である。図9
(D)は、標準露光映像信号と非標準露光映像信号の合
成を示す図である。図9(E)は、映像信号合成制御信
号の特性を示す図である。図9(F)は、合成映像信号
の特性を示す図である。
【0022】上記のように構成された本発明の第1の実
施の形態における映像信号処理装置の動作を説明する。
最初に、標準露光映像信号と非標準露光映像信号を生成
する方法を説明する。図1に示す撮像素子1010は、撮像
素子駆動手段1020によって駆動され、光量を電気信号に
変換する。撮像素子駆動手段1020は、撮像素子1010を駆
動するとともに、図2(A)に示すように、露光時間を
示す露光時間識別信号1021を生成する。
【0023】図1に示す前処理手段1030は、CDS回路
とAGC回路とクランプ回路等で構成されている。CD
S回路では、撮像素子出力のアナログ映像信号のリセッ
トノイズを、相関2重サンプリングにより除去する。A
GC回路では、ノイズ成分が除去されたアナログ映像信
号に対して、A/D変換するためにクランプする。A/
D変換器1040は、クランプされたアナログ映像信号をデ
ィジタル映像信号に変換する。
【0024】図1に示す同時化手段1050の動作を説明す
る。同時化手段1050は、図3(A)に示すように、映像
信号を1フレーム分遅延させるためのメモリー手段1051
1と、セレクタ手段10513、10514とで構成されている。
A/D変換器出力1041を、メモリー手段10511と、セレ
クタ手段10513、10514へ与える。図3(B)に示すよう
な、1フレーム毎に交互に出力される露光時間の異なる
映像信号を、メモリー手段10511では、図3(C)に示
すように、1フレーム分遅延させる。メモリー手段出力
10512を、セレクタ手段10513とセレクタ手段10514に与
える。
【0025】さらに、同時化手段1050では、図3(A)
に示すように、セレクタ手段10513とセレクタ手段10514
を、露光時間識別信号1021によって切り換える。例え
ば、セレクタ手段10513では、露光時間識別信号1021が1
0のとき、A/D変換器出力1041を出力し、露光時間識
別信号1021が1のとき、メモリー手段出力10512を出力
する。また、セレクタ手段10514では、露光時間識別信
号1021が10のとき、メモリー手段出力10512を出力し、
露光時間識別信号1021が1のとき、A/D変換器出力10
41を出力する。
【0026】この際、図3(D)に示すように、露光時
間識別信号1021を、露光時間に応じて重み付けして、A
/D変換器出力1041が標準露光映像信号1060に対応する
ときは、露光時間識別信号1021が10となり、非標準露光
映像信号1070に対応するときは、露光時間識別信号1021
が1となるようにしておく。そうすれば、図3(E)、
(F)に示すように、セレクタ手段10513出力は常に、
標準露光映像信号1060(LONG)となり、セレクタ手
段10514出力は常に、非標準露光映像信号1070(SHO
RT)となって、2系統に分離して同一タイミングで出
力できる。このようにして、図1の同時化手段1050で
は、標準露光映像信号1060と非標準露光映像信号1070の
同時化を行なう。
【0027】第2に、図1に示す信号レベルキズ検出手
段1080で、非標準露光映像信号1070から、撮像素子1010
のキズ検出を行なう方法を説明する。例えば、図1の標
準露光映像信号1060と非標準露光映像信号1070の露光比
(標準露光映像信号1060÷非標準露光映像信号1070)は
10であるとする。撮像素子にキズがなければ、標準露光
映像信号1060と非標準露光映像信号1070の信号レベル
は、それぞれ図4に示すようになる。
【0028】しかし、撮像素子1010にキズがある場合、
キズの信号レベルは露光時間に依存しないため、非標準
露光映像信号1070であっても、図5に示すように、信号
レベルが突出した画素が現れることになる。このキズを
検出するため、信号レベルキズ検出手段1080を、図6に
示すように構成する。非標準露光映像信号1070の信号レ
ベルから、キズと判別するための信号レベルを、信号レ
ベルキズしきい値1083に設定する。この信号レベルキズ
しきい値1083と、非標準露光映像信号1070とを比較す
る。その結果が、(非標準露光映像信号1070)>(信号
レベルキズしきい値1083)であれば、キズ検出対象の注
目画素をキズと判断する。
【0029】同一シーンを異なる露光時間で撮影した映
像信号を合成して、1枚の画像を合成するような撮像装
置では、非標準露光映像信号1070が飽和しないように、
露光時間が自動的に調節される。そのため、信号レベル
キズしきい値1083を、非標準露光映像信号1070の取り得
る信号レベルの最大値(飽和レベル)よりも少し低めに
設定すれば良い。
【0030】例えば、図5に示すように、標準露光映像
信号1060と非標準露光映像信号1070の信号レベルの最大
値(飽和レベル)が10000であれば、少し低めの値9000
に設定する。図5に示すように、撮像素子1010のキズの
ある画素は、非標準露光映像信号1070であっても、信号
レベルが突出しているため、信号レベルキズしきい値10
83(=9000)を超えた信号レベルの画素Snは、キズと
判断できる。そのため、この情報を信号レベルキズ検出
信号1081として、図1に示すキズ補正手段1090に出力す
る。この際、標準露光映像信号1060と非標準露光映像信
号1070は、図1の同時化手段1050で、画素毎の位相が合
うように調整されている。そのため、画素Snと同位相
関係にある標準露光映像信号1060の画素Lnも、キズと
見なすことができる。
【0031】第3に、キズを補正する方法を説明する。
図1に示すキズ補正手段1090は、図7に示すように、フ
リップフロップ1093〜1096と、加算器1097、1098と、セ
レクタ手段10971、10981とから構成されている。図7に
示すキズ補正手段1090では、信号レベルキズ検出信号10
81に基づいて、キズと判別した注目画素Sn,Lnを、周
辺画素の平均値を用いてキズ補正する。信号レベルが10
000となって、周辺画素に比べて突出していてキズと判
定された画素、すなわち、非標準露光映像信号1070の画
素Snと、標準露光映像信号1060の画素Lnは、それぞ
れ、図8に示すように、Ln=100,Sn=10となるよう
に補正することができる。
【0032】このように、非標準露光映像信号1070の信
号レベルを基準として、1画素単位でキズ補正ができる
ので、精度の良いキズ検出ができ、適切なキズ補正がで
きる。また、非標準露光映像信号1070を基準にした信号
レベルキズ検出信号1081を基準にして、標準露光映像信
号1060のキズも補正できる。その結果、信号レベルキズ
検出手段1080は、非標準露光映像信号1070のみに対して
1系統あれば、標準露光映像信号1060のキズも補正で
き、回路規模の増大を防ぐことができる。よって、図1
に示す後段の映像信号合成手段1100とカメラプロセス12
00においても、撮像素子1010のキズの影響を軽減した映
像信号を基に信号処理できるので、良好な映像信号を得
ることができる。
【0033】第4に、キズ補正後の標準露光映像信号と
非標準露光映像信号を合成する方法を説明する。図1の
キズ補正手段1090でキズ補正された後の標準露光映像信
号1091と、キズ補正後の非標準露光映像信号1092を、映
像信号の信号レベルに応じて、図9に示すように合成す
る。図9において、標準露光映像信号1091は、非標準露
光映像信号1092より露光時間が長いのでLONGと呼
ぶ。非標準露光映像信号1092は、逆に露光時間が短いの
でSHORTと呼ぶことにする。図9(A)は、LON
Gの入出力特性を示す図である。LONGは、入射光量
が飽和光量を超えると、出力は一定値で飽和しやすい。
ただし、飽和光量までは、通常の標準の映像信号が得ら
れる。図9(B)は、SHORTの入出力特性を示す図
である。SHORTは、シャッター時間を標準露光より
短くしたり、感度をLONGより下げたりすることによ
り、その分だけ撮像素子が飽和する入射光量を高めるこ
とができる。ただし、SHORTの入射光量の少ない部
分は、S/Nが悪く、黒つぶれしやすい。
【0034】そこで、この2つの特性を利用して、映像
信号のダイナミックレンジを拡大する。例えば、LON
Gが飽和しない領域では、LONGだけ出力する。LO
NGが飽和しはじめる領域(MIX領域)では、LON
GとSHORTを、K(映像信号合成信号)で内分した
値を出力とする。LONGが完全に飽和した領域では、
SHORTだけを出力するように制御する。
【0035】合成映像信号1101をOUTとする。MIX
領域の開始レベルをYthとする。LONGの飽和レベル
をSATとする。MIX領域内でLONGとSHORT
を交差させ、滑らかに映像信号を合成させるためのオフ
セット値をOFSET1とする。Kを映像信号合成制御
信号とする。Kは、MIX領域の下限ではLONG、上
限ではSHORTとなるように、なめらかに変化させる
ための制御信号である。
【0036】図9(C)に、SHORT+OFSET1
の様子を示す。図9(D)に、Kを使う制御による映像
信号合成の様子を示す。図9(E)に、K(映像信号合
成制御信号)の特性を示す。図9(F)に、最終的に得
られる合成映像信号1101を示す。
【0037】Kを使う制御を式で表すと、LONG≦Y
thの場合(LONGが飽和していない領域、K=0)
は、 OUT=LONG となる。Yth≦LONG≦SATの場合(MIX領域、
0≦K≦1)は、 OUT=(1−K)×LONG+K×(SHORT+O
FSET1) となる。ただし、 K=(LONG−Yth)/(SAT−Yth) である。LONG≧SATの場合(LONGが飽和した
領域、K=1)は、 OUT=SHORT+OFSET1 となる。
【0038】このように、撮像素子1010のキズに対して
キズ補正を施した後、露光時間の異なる映像信号を合成
することにより、キズの影響の少ない良好な広ダイナミ
ックレンジの合成映像信号1101を得ることができる。そ
の上、非標準露光映像信号1070を基準にした信号レベル
キズ検出信号1081を基準に、標準露光映像信号1060のキ
ズも改善できる。そのため、信号レベルキズ検出手段10
80は、非標準露光映像信号1070のみ1系統あれば良く、
キズ検出回路を2系統設ける必要はないので、回路規模
の増加を防ぐことができる。
【0039】また、三板方式のカメラに適用すれば、さ
らに回路規模の増加を防ぐ効果が大きくなる。また、後
段の映像信号合成手段1100とカメラプロセス1200におい
ても、撮像素子1010のキズの影響を軽減した映像信号を
基に信号処理できるので、良好な映像信号を得ることが
できる。よって、細かな被写体であっても、適切なキズ
補正ができているため、カメラプロセス1200にて、輝度
信号生成や色差信号生成等を行っても、その出力には、
広ダイナミックレンジの、撮像素子のキズの影響のない
良好な画像を得ることができる。
【0040】また、カメラプロセス1200出力を用いて画
像処理装置を構成する場合にも、キズ補正が精度良くな
された映像信号を基に画像処理ができるため、精度良い
画像処理を行なうことができる。なお、ここでは、フレ
ーム単位の処理について説明したが、1画素単位やライ
ン単位やフィールド単位の映像信号処理でも同様の処理
ができる。
【0041】上記のように、本発明の第1の実施の形態
では、映像信号処理装置を、標準露光映像信号と、非標
準露光映像信号をフレーム単位で合成して、広ダイナミ
ックレンジの映像信号を生成する場合に、撮像素子のキ
ズを検出して修正する構成としたので、撮像素子のキズ
を1画素単位で精度よく補正することができ、良好な映
像信号が得られる。
【0042】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態は、輝度信号の信号レベルを基に撮像素子のキズ
検出を行ない、キズ検出信号に基づいて輝度信号と色差
信号の両方に対してキズ補正する映像信号処理装置であ
る。
【0043】図10は、本発明の第2の実施の形態にお
ける映像信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図10において、撮像素子1010は、通常の撮像装置のよ
うに、1フィールド毎に1枚の映像を撮像し、1ライン
毎に映像信号を出力する手段である。撮像素子駆動手段
1020は、撮像素子を駆動する手段である。前処理手段10
30は、撮像素子出力のリセットノイズを除去し、振幅調
整を行ない、クランプする手段である。前処理手段1030
は、撮像素子1010出力のアナログ映像信号のリセットノ
イズを除去するCDS回路と、ノイズ成分が除去された
アナログ映像信号が一定の信号レベルを保持するように
振幅調整を行なうAGC回路と、振幅調整されたアナロ
グ映像信号に対してA/D変換するためにクランプする
回路で構成されている。A/D変換器1040は、前処理手
段1030の出力をディジタル信号に変換する手段である。
カメラプロセス1200は、輝度信号と色差信号を生成し、
撮像素子1010出力のキズ補正を行ない、輪郭補正等を行
なう手段である。
【0044】図11は、本発明の第2の実施の形態にお
ける映像信号処理装置のカメラプロセスの構成を示す図
である。図11において、LPF1201は、A/D変換器
出力から輝度信号を抽出する演算回路である。BPF12
02は、A/D変換器出力から色差信号を抽出する演算回
路である。輝度キズ検出手段1203は、輝度信号からキズ
を検出する手段である。輝度キズ補正手段1204は、キズ
検出信号に基づいて輝度信号のキズを補正する手段であ
る。色差キズ補正手段1206は、キズ検出信号に基づいて
色差信号のキズを補正する手段である。カメラ信号処理
手段1205は、キズ補正後の輝度信号と色差信号から映像
信号を合成する手段である。
【0045】図12(A)は、撮像素子が補色の場合の
色フィルタ配列を示す図である。図12(B)は、撮像
素子が補色の場合の撮像素子出力を示す図である。図1
3(A)は、撮像素子にキズが含まれる様子を示す図で
ある。図13(B)は、撮像素子にキズがある場合に、
輝度信号にキズの影響があることを示す図である。図1
3(C)は、撮像素子にキズがある場合に、色差信号に
キズの影響があることを示す図である。
【0046】図14(A)は、輝度キズ検出手段の構成
を示す図である。図14(B)は、輝度キズ補正手段の
構成を示す図である。図14において、メディアン生成
手段12032は、輝度信号12011を基に任意の領域のメディ
アン(中央値)を生成する手段である。差分生成手段12
033は、メディアン(中央値)とキズ検出対象の画素の
差分を求める手段である。比較器12034は、差分とメデ
ィアンしきい値を比較して、差分が大きい場合をキズと
判別する手段である。
【0047】図15(A)は、水平3画素×垂直3ライ
ンの輝度信号にキズがある様子を示す図である。図15
(B)は、水平3画素×垂直3ラインの輝度信号のキズ
補正の様子を示す図である。図15(C)は、水平5画
素×垂直5ラインの色差信号にキズがある様子を示す図
である。
【0048】図16(A)は、色差キズ補正手段の構成
を示す図である。図16(B)は、色差信号にキズがあ
る様子を示す図である。図16(C)は、水平5画素×
垂直1ラインの色差信号のキズ補正の様子を示す図であ
る。図16において、フリップフロップ12062〜フリッ
プフロップ12065は、色差信号を遅延させる手段であ
る。加算器12066は、位相の異なる色差信号を加算する
手段である。セレクタ手段12067は、キズ位置の色差信
号を前後の平均値で置き換える手段である。
【0049】上記のように構成された本発明の第2の実
施の形態における映像信号処理装置の動作を説明する。
図10に示すカメラプロセス1200は、図11に示すよう
に、LPF1201と、BPF2102と、輝度キズ検出手段12
03と、輝度キズ補正手段1204と、色差キズ補正手段1206
と、カメラ信号処理手段1205とから構成されている。図
12(A)に、色フィルターが補色の場合の撮像素子10
10について示す。撮像素子に補色の色フィルターが貼ら
れているものでは、図12(A)に示すように、Cy、
Ye、Mg、Gの色フィルターが貼られている。撮像素子
1010は、撮像素子駆動手段1020により駆動され、図12
(B)に示すように、図12(A)の上下のラインを加
算して出力する。
【0050】最初に、輝度信号と色差信号の生成方法を
説明する。LPF1201は、図12(B)に示すような撮
像素子1010出力に対して、
【0051】輝度信号12011=(Ye+Mg)+(Cy+
G) という信号処理を行ない、輝度信号12011を生成する。
なお、輝度信号12011は、 輝度信号12011=2R+3G+2B のように表すこともできる。ただし、 Ye=G+R Mg=R+B Cy=G+B である。
【0052】また、BPF1202は、図12(B)のよう
な撮像素子1010出力に対して、 色差信号12021=(Ye+Mg)−(Cy+G)=2R−G 色差信号12021=(Ye+G)−(Cy+Mg)=−(2B
−G) という信号処理を行ない、色差信号12021を生成する。
(2R−G)と、−(2B−G)を、1ラインおきに生
成する。
【0053】第2に、キズ検出方法について説明する。
図13(A)、(B)、(C)に、撮像素子1010出力に
キズがある場合を示す。図13(A)に、撮像素子1010
の出力X11〜X56の場合を示す。図13(B)に、図1
3(A)のX11〜X33部分から輝度信号を生成した場合
を示す。図13(C)に、図13(A)のX11〜X33部
分から色差信号を生成した場合を示す。撮像素子1010出
力のX13がキズである場合には、カメラプロセス1200の
LPF1201により、撮像素子1010の出力から輝度信号21
011を生成すると、図13(B)に示すように、キズの
画素は、X13を含む(X12+X13)と(X13+X14)の
2画素に広がってしまう。また、カメラプロセス1200の
BPF1202により色差信号を生成した場合にも、そのキ
ズは、(X13−X12)と(X13−X14)となって、色差
信号にもキズの影響が残ってしまう。
【0054】そこで、図10に示すカメラプロセス1200
では、輝度信号12011を基にキズを検出して、輝度信号1
2011と色差信号12021の両方に対するキズ補正を行な
う。輝度キズ検出手段1203は、図14(A)に示すよう
に、メディアン生成手段12032と、差分生成手段12033
と、比較器12034とから構成されている。輝度信号12011
を基に、メディアン生成手段12032では、任意の領域の
メディアン(中央値)を生成する。このメディアン(中
央値)と、キズ検出対象の画素の差を、差分生成手段12
033で求める。この差がキズしきい値メディアンレベル1
2035より大きい場合を、キズと判定する。
【0055】図15(A)に示すような、水平3画素×
垂直3ラインの領域の中央の画素(画素位置Yn、ライ
ン数N、輝度レベル=220)を基準にして、メディアン
生成手段12032でメディアン(中央値)を生成する。そ
の場合、図15(B)に示すように、メディアン(中央
値)は104となる。この際、図15(A)のように、キ
ズしきい値メディアンレベル12035を200に設定しておけ
ば、キズの画素は、周辺の画素より輝度レベルが突出し
ているので、キズとして判別できる。
【0056】キズと判定した画素の位置情報を、輝度キ
ズ検出信号12031として、輝度キズ補正手段1204に出力
する。それとともに、メディアン生成手段12032で生成
したメディアン(中央値)を、メディアン信号120321と
して、輝度キズ補正手段1204に出力する。
【0057】第3に、キズ補正方法について説明する。
図14(B)に示す輝度キズ補正手段1204では、輝度キ
ズ検出信号12031を基に、セレクタ手段1042を切り換え
る。キズと判別した画素は、メディアン信号120321でキ
ズ補正する。キズでない場合には、輝度信号12011を、
そのままカメラ信号処理手段1205へ出力する。これによ
り、図15(B)に示すように、輝度信号12011に含ま
れる図15(A)のようなキズを、補正することができ
る。
【0058】なお、同様にして、画素位置Yn-1、ライ
ン数N、輝度レベル=210にある画素も、キズ補正する
ことができる。しかしながら、色差信号12021の場合の
キズ補正は、図15(C)のように、2ラインに1度し
か同じ色が表れないので、輝度信号12011のキズ検出と
同様に、メディアン(中央値)を用いてキズ補正するに
は、輝度信号12011の場合のキズ検出に比べて、ライン
メモリをさらに2本多く必要とし、回路規模の増加につ
ながる。
【0059】そこで、輝度キズ検出手段1203で検出した
輝度キズ検出信号12031を基に、色差キズ補正手段1206
で、色差信号12021に含まれるキズも補正する。色差キ
ズ補正手段1206の構成を、図16(A)に示す。色差キ
ズ補正手段1206は、フリップフロップ12062〜フリップ
フロップ12065と、加算器12066と、セレクタ手段12067
により構成されている。
【0060】輝度信号12011が、図13(B)のように
キズである場合、同じ位相関係にある色差信号12021
も、図13(C)に示すようにキズになる。よって、輝
度キズ検出信号12031がキズと判断した画素を、色差キ
ズ補正手段1206では、キズ補正対象の画素の前後2画素
の平均値を用いて、キズ補正することができる。このよ
うに、輝度信号12011にのみ輝度キズ検出手段1203を設
ければ、色差信号12021に含まれるキズの補正もでき
る。よって、カメラプロセス1200出力には、撮像素子の
キズの影響のない良好な映像信号を得ることができる。
また、色差信号12021に対しては、キズ検出手段を設け
る必要がないため、回路のLSI化を図る場合に、回路
規模の増加につながらないので有利である。
【0061】また、カメラプロセス1200出力を用いて画
像処理装置を構成する場合にも、キズ補正が精度良くな
された映像信号を基に画像処理ができるため、精度良い
画像処理を行なうことができる。
【0062】なお、ここでは補色の撮像素子について述
べたが、原色の撮像素子の場合についても、同様に撮像
素子のキズ検出及びキズ補正が行なえる映像信号処理装
置を構成することができる。
【0063】上記のように、本発明の第2の実施の形態
では、映像信号処理装置を、輝度信号の信号レベルを基
に撮像素子のキズ検出を行ない、キズ検出信号に基づい
て輝度信号と色差信号の両方に対してキズ補正する構成
としたので、回路規模の増加を抑えつつ、撮像素子のキ
ズを精度よく補正することができる。
【0064】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態は、映像信号に対するAGC処理でのゲイン量を
検出し、ゲイン量に応じてキズ検出を行ない、キズを含
んだ映像信号に対するキズ補正を行なう映像信号処理装
置である。
【0065】図17は、本発明の第3の実施の形態にお
ける映像信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図17において、撮像素子1010は、通常の撮像装置のよ
うに、1フィールド毎に1枚の映像を撮像し、1ライン
毎に映像信号を出力する手段である。撮像素子駆動手段
1020は、撮像素子を駆動する手段である。前処理手段10
30は、撮像素子出力のリセットノイズを除去し、振幅調
整を行ない、クランプする手段である。前処理手段1030
は、撮像素子1010出力のアナログ映像信号のリセットノ
イズを除去するCDS回路と、ノイズ成分が除去された
アナログ映像信号が一定の信号レベルを保持するように
振幅調整を行なうAGC回路と、振幅調整されたアナロ
グ映像信号に対してA/D変換するためにクランプする
回路で構成されている。A/D変換器1040は、前処理手
段1030の出力をディジタル信号に変換する手段である。
ゲイン量検出手段1300は、前処理手段1030でのAGC処
理におけるゲイン量を検出し、ゲイン量検出信号を生成
する手段である。カメラプロセス1200は、輝度信号と色
差信号を生成し、撮像素子1010出力のキズ補正を行な
い、輪郭補正等を行なう手段である。
【0066】図18(A)は、第3の実施の形態におけ
るカメラプロセスの構成を示す図である。図18(B)
は、AGCの影響を受ける映像信号の信号レベルとキズ
しきい値メディアンレベルを示す図である。図18にお
いて、LPF1201は、輝度信号を抽出する演算回路であ
る。BPF1202は、色差信号を抽出する演算回路であ
る。輝度キズ検出手段1203は、輝度信号からキズを検出
する手段である。輝度キズ補正手段1204は、キズ検出信
号に基づいて輝度信号のキズを補正する手段である。色
差キズ補正手段1206は、キズ検出信号に基づいて色差信
号のキズを補正する手段である。カメラ信号処理手段12
05は、キズ補正後の輝度信号と色差信号から映像信号を
合成する手段である。
【0067】上記のように構成された本発明の第3の実
施の形態における映像信号処理装置の動作を説明する。
図17に示すゲイン量検出手段1300では、AGC処理に
おけるゲイン量を算出し、そのゲイン量をゲイン量検出
信号1301として、図18(A)に示す輝度キズ検出手段
1203に出力する。図18(A)に示す輝度キズ検出手段
1203で、撮像素子の白キズ検出を行なうとき、AGC処
理におけるゲイン量検出信号1301の出力レベルが大きい
場合には、図18(B)に示すように、キズしきい値メ
ディアンレベル12035を大きくするように、ゲイン量検
出信号を基に制御する。
【0068】被写体が暗い場合には、AGCのゲイン量
は大きくなる。AGCのゲイン量が大きい場合には、A
GCのゲインの影響で、キズ検出対象画素の周辺画素の
信号レベルも上がる。図15(A)に示すキズ補正対象
領域の映像信号のメディアン(中央値)も、AGCのゲ
インの影響で大きくなる。そこで、キズしきい値メディ
アンレベル12035も、AGCのゲイン量に応じて大きく
する。そうすることによって、AGCのゲイン量の変動
に影響されることなく、適切なキズ検出が行なえる。そ
の結果、後段のカメラ信号処理手段1205で各種信号処理
を施しても、良好な映像信号を得ることができる。
【0069】なお、メディアンによるキズ検出でなく、
単に映像信号の信号レベルを基準にしてキズ検出を行な
う場合にも、同様に処理できる。図18(B)に示すよ
うに、ゲイン量検出信号が大きい場合には、キズ検出の
基準とする信号レベルを大きくする。ゲイン量検出信号
が小さい場合には、キズ検出の基準とする信号レベルを
小さくすれば良い。よって、AGCゲインの変動に追従
して、精度の良いキズ検出ができ、適切にキズ補正され
た良好な映像信号を得ることができる。
【0070】また、カメラプロセス1200出力を用いて画
像処理装置を構成する場合にも、キズ補正が精度良くな
された映像信号を基に画像処理ができるため、精度良い
画像処理を行なうことができる。
【0071】上記のように、本発明の第3の実施の形態
では、映像信号処理装置を、映像信号に対するAGC処
理でのゲイン量を検出し、ゲイン量に応じてキズ検出を
行ない、キズを含んだ映像信号に対するキズ補正を行な
う構成としたので、AGC処理のゲイン量に応じた適切
なキズ検出を行なうことができる。
【0072】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態は、映像信号のキズ位置情報を記録保持し、キズ
位置情報に基づいて、キズを含んだ映像信号に対するキ
ズ補正を行なう映像信号処理装置である。
【0073】図19(A)は、本発明の第4の実施の形
態における映像信号処理装置の構成を示すブロック図で
ある。図19(B)は、映像信号処理装置にレンズ及び
レンズ絞り制御手段を付加した映像信号処理装置を示す
図である。図19(C)は、映像信号処理装置を含んだ
画像処理装置を示す図である。図19において、レンズ
1000は、撮影レンズである。レンズ絞り制御手段1001
は、レンズの絞りを制御する手段である。撮像素子1010
は、通常の撮像装置のように、1フィールド毎に1枚の
映像を撮像し、1ライン毎に映像信号を出力する手段で
ある。撮像素子駆動手段1020は、撮像素子を駆動する手
段である。前処理手段1030は、撮像素子出力のリセット
ノイズを除去し、振幅調整を行ない、クランプする手段
である。前処理手段1030は、撮像素子1010出力のアナロ
グ映像信号のリセットノイズを除去するCDS回路と、
ノイズ成分が除去されたアナログ映像信号が一定の信号
レベルを保持するように振幅調整を行なうAGC回路
と、振幅調整されたアナログ映像信号に対してA/D変
換するためにクランプする回路で構成されている。A/
D変換器1040は、前処理手段1030の出力をディジタル信
号に変換する手段である。キズ位置情報保持手段1400
は、輝度キズ検出信号12031を基にキズの位置情報を記
録保持する手段である。カメラプロセス1200は、輝度信
号と色差信号を生成し、撮像素子1010出力のキズ補正を
行ない、輪郭補正等を行なう手段である。画像処理装置
1500は、映像信号に対して各種加工処理を行なう手段で
ある。
【0074】図20(A)は、第4の実施の形態におけ
るカメラプロセスの構成を示す図である。図20(B)
は、キズ位置情報検出手段におけるキズ検出方法を示す
図である。図20において、LPF1201は、輝度信号を
抽出する演算回路である。BPF1202は、色差信号を抽
出する演算回路である。輝度キズ検出手段1203は、輝度
信号からキズを検出する手段である。輝度キズ補正手段
1204は、キズ検出信号に基づいて輝度信号のキズを補正
する手段である。色差キズ補正手段1206は、キズ検出信
号に基づいて色差信号のキズを補正する手段である。カ
メラ信号処理手段1205は、キズ補正後の輝度信号と色差
信号から映像信号を合成する手段である。
【0075】上記のように構成された本発明の第4の実
施の形態における映像信号処理装置の動作を説明する。
最初に、キズの位置情報と発生回数を記録保持する方法
を説明する。図19に示すキズ位置情報保持手段1400で
は、輝度キズ検出手段1203からの輝度キズ検出信号1203
1に基づいて、図20(B)に示すように、例えば10フ
レーム分のキズの位置情報と発生回数を記録保持する。
発生回数が7回を超えたら、その画素をキズと判定し
て、キズ位置情報信号1401を生成し、図20(A)の輝
度キズ補正手段1204と色差キズ補正手段1206に出力す
る。つまり、キズ位置情報保持手段1400では、映像信号
の信号レベルによるキズ検出だけでなく、キズの発生頻
度も考慮したキズ検出処理を行なうことができる。よっ
て、映像信号に含まれるランダムノイズをキズと誤検出
することを低減できる。そのため、輝度レベル検出手段
のみのキズ検出に比べ、精度の良い信頼性の高いキズ検
出ができる。
【0076】キズと判定した画素の位置情報を、図20
(A)に示すように、カメラプロセス1200の輝度キズ補
正手段1204と色差キズ補正手段1206に出力する。精度良
くキズを検出した上で、メディアン(中央値)を用いて
キズ補正することができるので、適切なキズ補正が行な
え、良好な映像信号を得ることができる。また、カメラ
プロセス1200出力を用いて画像処理装置を構成する場合
にも、キズ補正が精度良くなされた映像信号を基に画像
処理ができるため、精度良い画像処理を行なうことがで
きる。
【0077】第2に、シャッター速度を高速にしてキズ
を検出する方法を説明する。映像信号処理装置の電源投
入時に、撮像素子駆動手段1020で撮像素子の電荷蓄積時
間を制御する場合には、撮像素子1010のシャッター速度
を1/10000sec等の高速シャッターにすることにより、撮
像素子の電荷蓄積時間を短くすることができる。この場
合には、撮像素子1010出力の信号レベルは、標準的なシ
ャッター速度1/60secに比べて小さくなる。
【0078】このため、周辺の画素に比べて信号レベル
が突出している撮像素子の白キズは、撮像素子1010のシ
ャッター速度を高速にするほど検出は容易になる。した
がって、映像信号処理装置の電源投入直後、数フレーム
分のみ、撮像素子1010のシャッター速度を高速動作にす
ることにより、輝度キズ検出手段1203でキズ検出でき
る。さらに、キズ位置情報保持手段1400にキズ位置情報
を保持することができる。
【0079】次に、これによって得られるキズ位置情報
信号1401を、図20に示すように、カメラプロセス1200
内の輝度キズ補正手段1204及び色差キズ補正手段1206に
出力すれば、キズ位置情報信号1401を基準に精度良くキ
ズを検出した上で、メディアン(中央値)を用いてキズ
補正することができる。
【0080】そして、撮像素子1010のシャッター速度を
標準的な1/60secに戻し、撮影を開始する場合には、キ
ズ補正が適切に行われた映像信号を得ることができる。
【0081】よって、被写体の画像に影響されずに、キ
ズ検出を精度良く行なうことができ、適切なキズ補正を
行なうことができ、良好な映像信号を得ることができ
る。
【0082】第3に、絞りを小さくしてキズを検出する
方法を説明する。撮像素子駆動手段1020で、撮像素子の
電荷蓄積時間を制御できない場合には、図19(B)に
示すように、撮像素子1010前段のレンズ1000の絞りを制
御することによって、キズ検出を行なうことができる。
レンズ絞り制御手段1001で、レンズ絞りを、撮像素子に
光が入らないように制御する。撮像素子1010に光が入ら
ない場合、撮像素子1010の出力レベルは小さい。このた
め、周辺の画素に比べて信号レベルが突出している撮像
素子1010の白キズは、輝度キズ検出手段1203で容易にキ
ズ検出を行なうことができる。さらに、キズ位置情報保
持手段1400に、キズ位置情報を記録保持することができ
る。
【0083】これによって得られるキズ位置情報信号14
01を、図20に示すように、カメラプロセス1200内の輝
度キズ補正手段1204及び色差キズ補正手段1206に出力す
れば、キズ位置情報信号1401を基準に精度良くキズを検
出した上で、メディアン(中央値)を用いてキズ補正す
ることができる。したがって、映像信号処理装置での撮
影開始前に、前記のようにしてキズ位置情報を記録保持
し、キズ補正した後に撮像を開始すれば、撮像素子1010
の電荷蓄積時間を制御した場合のキズ検出と同等のキズ
検出を行なうことができる。よって、同様にして精度の
高いキズ検出が行なえるようになる。よって、適切なキ
ズ補正が行なえ、良好な映像信号を得ることができる。
なお、レンズ絞りをOPENにして、明るい白い被写体
を撮像しながら、撮像素子の黒キズ検出を行なうことも
できる。
【0084】また、図19(C)に示す画像処理装置に
おいて、撮像素子1010のキズ位置情報を基にして、キズ
の画素に対しては輪郭補正処理を行なって、キズでない
画素に比べて輪郭のコントラストを低減させて目立たな
くすることができる。さらに、キズの画素に対する画像
処理を除外するなどの制限を設けることができる。その
結果、良好な映像を得ることができ、精度の高い画像処
理装置を構成することができる。
【0085】上記のように、本発明の第4の実施の形態
では、映像信号処理装置を、映像信号のキズ位置情報を
記録保持し、キズ位置情報に基づいて、キズを含んだ映
像信号に対するキズ補正を行なう構成としたので、映像
信号に含まれるランダムなノイズ成分であっても、キズ
と誤検出することを防ぐことができる。
【0086】(第5の実施の形態)本発明の第5の実施
の形態は、撮像素子出力の映像信号に対するAGC処理
でのゲイン量を検出し、AGC処理のゲイン量に応じて
キズ検出を行ない、映像信号のキズ位置情報を記録保持
し、AGC処理のゲイン量と映像信号の信号レベルと映
像信号のキズ位置情報に応じてキズを含んだ映像信号に
対するキズ補正を行なう映像信号処理装置である。
【0087】図21(A)は、本発明の第5の実施の形
態における映像信号処理装置の構成を示すブロック図で
ある。図21において、撮像素子1010は、通常の撮像装
置のように、1フィールド毎に1枚の映像を撮像し、1
ライン毎に映像信号を出力する手段である。撮像素子駆
動手段1020は、撮像素子を駆動する手段である。前処理
手段1030は、撮像素子出力のリセットノイズを除去し、
振幅調整を行ない、クランプする手段である。前処理手
段1030は、撮像素子1010出力のアナログ映像信号のリセ
ットノイズを除去するCDS回路と、ノイズ成分が除去
されたアナログ映像信号が一定の信号レベルを保持する
ように振幅調整を行なうAGC回路と、振幅調整された
アナログ映像信号に対してA/D変換するためにクラン
プする回路で構成されている。A/D変換器1040は、前
処理手段1030の出力をディジタル信号に変換する手段で
ある。ゲイン量検出手段1300は、AGC処理におけるゲ
イン量を算出する手段である。キズ位置情報保持手段14
00は、輝度キズ検出信号12031を基にキズの位置情報を
記録保持する手段である。カメラプロセス1200は、輝度
信号と色差信号を生成し、撮像素子1010出力のキズ補正
を行ない、輪郭補正等を行なう手段である。画像処理装
置1500は、映像信号に対して各種加工処理を行なう手段
である。
【0088】図22(A)は、第5の実施の形態におけ
るカメラプロセスの構成を示す図である。図22(B)
は、第5の実施の形態における映像信号処理装置を含ん
だ画像処理装置を示す図である。図22において、LP
F1201は、輝度信号を抽出する演算回路である。BPF
1202は、色差信号を抽出する演算回路である。輝度キズ
検出手段1203は、輝度信号からキズを検出する手段であ
る。輝度キズ補正手段1204は、キズ検出信号に基づいて
輝度信号のキズを補正する手段である。色差キズ補正手
段1206は、キズ検出信号に基づいて色差信号のキズを補
正する手段である。カメラ信号処理手段1205は、キズ補
正後の輝度信号と色差信号から映像信号を合成する手段
である。
【0089】上記のように構成された本発明の第5の実
施の形態における映像信号処理装置の動作を説明する。
図21に示すゲイン量検出手段1300では、前処理手段10
30でのAGC処理におけるゲイン量を算出する。ゲイン
量検出信号1301を、図22(A)に示すカメラプロセス
1200の輝度キズ検出手段1203に出力する。
【0090】図22(B)に示すように、AGCゲイン
量が大きい場合には、映像信号のレベルが上がるため、
輝度キズ検出手段1203では、キズと識別するためのキズ
しきい値メディアンレベル12035も、AGCゲインに応
じて制御する。AGCゲイン量が大きい場合には、映像
信号のキズを判定する際のキズしきい値メディアンレベ
ル12035を大きくするように制御する。AGCゲイン量
が小さい場合には、映像信号のキズを判定する際のキズ
しきい値メディアンレベル12035を小さくするように制
御する。例えば、図22(B)のように、AGCゲイン
が2倍の場合には、それに連動して、キズしきい値メデ
ィアンレベル12035を2倍にするように制御すれば良
い。これによって、図22(A)の輝度キズ検出手段12
03は、AGCゲインの変化量に追従したキズ検出が行な
えるようになる。
【0091】また、キズ位置情報保持手段1400では、カ
メラプロセス内の図22(A)の輝度キズ検出信号1203
1を受けて、図20(B)に示すように、キズの位置情
報を数フレームに渡って記録保持する。キズの発生頻度
の高い画素をキズと判定し、その画素の位置情報をキズ
位置情報信号1401として、図22(A)の輝度キズ補正
手段1204と色差キズ補正手段1206へ出力する。これによ
って、輝度キズ補正手段1204と色差キズ補正手段1206で
は、映像信号の信号レベルによるキズ検出だけでなく、
映像信号のAGCゲイン量とキズの発生頻度に応じた適
切なキズ検出が行なえるので、精度の高いキズ補正がで
きるようになる。
【0092】よって、ACGゲインの影響を受けること
なく、映像信号に含まれるランダムノイズをキズと誤検
出することを低減できる。そのため、精度の良い信頼性
の高いキズ検出ができ、適切なキズ補正が行なえ、良好
な映像信号を得ることができる。
【0093】また、カメラプロセス1200出力を用いて、
図21(B)のような画像処理装置を構成する場合に
も、キズ補正が精度良くなされた映像信号を基に画像処
理ができるため、精度良い画像処理を行なうことができ
る。
【0094】上記のように、本発明の第5の実施の形態
では、映像信号処理装置を、撮像素子出力の映像信号に
対するAGC処理でのゲイン量を検出し、AGC処理の
ゲイン量に応じてキズ検出を行ない、映像信号のキズ位
置情報を記録保持し、AGC処理のゲイン量と映像信号
の信号レベルと映像信号のキズ位置情報に応じてキズを
含んだ映像信号に対するキズ補正を行なう構成としたの
で、AGC処理のゲイン量に応じた適切なキズ検出がで
きる。
【0095】(第6の実施の形態)本発明の第6の実施
の形態は、標準露光映像信号と、非標準露光映像信号を
フレーム単位で合成して、広ダイナミックレンジの映像
信号を生成する場合に、撮像素子出力の映像信号に対す
るAGC処理でのゲイン量を検出し、AGC処理のゲイ
ン量に応じてキズ検出を行ない、映像信号のキズ位置情
報を記録保持し、AGC処理のゲイン量と映像信号の信
号レベルと映像信号のキズ位置情報に応じてキズを含ん
だ映像信号に対するキズ補正を行なう映像信号処理装置
である。
【0096】図23(A)は、本発明の第6の実施の形
態における映像信号処理装置の構成を示すブロック図で
ある。図23(B)は、第6の実施の形態における映像
信号処理装置を含んだ画像処理装置を示す図である。図
23において、ゲイン量検出手段1300は、AGC処理に
おけるゲイン量を算出する手段である。キズ位置情報保
持手段1400は、輝度キズ検出信号12031を基にキズの位
置情報を記録保持する手段である。その他の構成は、第
1の実施の形態と同じである。
【0097】上記のように構成された本発明の第5の実
施の形態における映像信号処理装置の動作を説明する。
映像信号処理装置に、ゲイン量検出手段1300と、キズ位
置情報保持手段1400を付加する。前処理手段1030におけ
るAGC処理のゲイン量を、ゲイン量検出手段1300で算
出する。そのゲイン量に基づいて、図23(A)に示す
信号レベルキズ検出手段1080のキズしきい値を制御す
る。さらに、信号レベルキズ検出手段1080の信号レベル
キズ検出信号1081を、キズ位置情報保持手段1400に出力
する。キズ位置情報保持手段1400に記録保持されるキズ
位置情報に基づいて、キズ補正する。
【0098】信号レベルキズ検出手段1080におけるキズ
検出は、AGCゲインに追従して、キズしきい値信号レ
ベルを制御している。そのため、非標準露光映像信号10
70を基準にして、適切なキズ検出を行なうことができ
る。さらに、この信号レベルキズ検出手段1080からの信
号レベルキズ検出信号1081を、キズ位置情報保持手段14
00で、数フレームに渡って記録保持する。キズの発生頻
度の高い画素をキズと判定し、その画素の位置情報をキ
ズ位置情報信号1401として、キズ補正手段1090へ出力す
る。
【0099】キズ補正手段1090では、図7に示した信号
レベルキズ検出信号1081の代わりに、キズ位置情報信号
1401を用いて、キズ画素を周辺画素の平均値等で補正す
る。これにより、映像信号の信号レベルによるキズ検出
だけでなく、映像信号のAGCゲイン量とキズの発生頻
度とに応じた適切なキズ検出が行なえるので、精度の高
いキズ補正ができる。その結果、ACGゲインの影響を
受けることなく、映像信号に含まれるランダムノイズを
キズと誤検出することを低減できる。精度の良い信頼性
の高いキズ検出ができ、適切なキズ補正が行なえ、広ダ
イナミックレンジの良好な映像信号を得ることができ
る。
【0100】また、カメラプロセス1200出力を用いて、
図23(B)のような画像処理装置を構成する場合に
も、キズ補正が精度良くなされた映像信号を基に画像処
理ができるため、精度良い画像処理を行なうことができ
る。
【0101】上記のように、本発明の第6の実施の形態
では、映像信号処理装置を、標準露光映像信号と、非標
準露光映像信号をフレーム単位で合成して、広ダイナミ
ックレンジの映像信号を生成する場合に、撮像素子出力
の映像信号に対するAGC処理でのゲイン量を検出し、
AGC処理のゲイン量に応じてキズ検出を行ない、映像
信号のキズ位置情報を記録保持し、AGC処理のゲイン
量と映像信号の信号レベルと映像信号のキズ位置情報に
応じてキズを含んだ映像信号に対するキズ補正を行なう
構成としたので、映像信号の信号レベルとAGC処理の
ゲイン量とキズの発生頻度に応じた適切なキズ検出がで
き、キズを精度良く補正した広ダイナミックレンジの良
好な映像信号が得られる。
【0102】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
では、映像信号処理装置に、非標準露光映像信号の信号
レベルから撮像素子のキズ検出を行なうキズ検出手段を
備えたので、撮像素子のキズを1画素単位で精度よく補
正することができるという効果が得られる。
【0103】また、輝度信号レベルからキズを検出した
信号に基づいて、輝度信号と色差信号の両方に対してキ
ズ補正する手段を備えたので、回路規模の増加を抑えつ
つ、撮像素子のキズを精度よく補正できるという効果が
得られる。
【0104】また、映像信号のAGCゲイン量に応じて
キズ検出を行なう手段と、キズ補正手段とを備えたの
で、AGC処理のゲイン量に応じた適切なキズ検出がで
きるという効果が得られる。
【0105】また、映像信号のキズ位置情報を記録保持
する手段と、キズ位置情報に基づいてキズ補正を行なう
手段とを備えたので、映像信号に含まれるランダムなノ
イズをキズと誤検出することを防ぐことができるという
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における映像信号処
理装置の機能ブロック図、
【図2】本発明の第1の実施の形態における映像信号処
理装置の露光時間識別信号を示す図、
【図3】(A)本発明の第1の実施の形態における映像
信号処理装置の同時化手段を示す構成図と、(B)A/D
変換器出力を示す図と、(C)メモリー手段出力を示す
図と、(D)露光時間識別信号を示す図と、(E)非標
準露光映像信号を示す図と、(F)標準露光映像信号を
示す図、
【図4】本発明の第1の実施の形態における映像信号処
理装置の撮像素子出力にキズのない場合の標準露光映像
信号と非標準露光映像信号の状態を示す図、
【図5】本発明の第1の実施の形態における映像信号処
理装置の撮像素子出力にキズがある場合の標準露光映像
信号と非標準露光映像信号と信号レベルキズしきい値の
関係を示す図、
【図6】本発明の第1の実施の形態における映像信号処
理装置の信号レベルキズ検出手段の構成を示す図、
【図7】本発明の第1の実施の形態における映像信号処
理装置のキズ補正手段の構成を示す図、
【図8】本発明の第1の実施の形態における映像信号処
理装置の撮像素子のキズが改善された場合の標準露光映
像信号と非標準露光映像信号の様子を示す図、
【図9】(A)本発明の第1の実施の形態における映像
信号処理装置の、標準露光映像信号:LONGの特性を
示す図と、(B)非標準露光映像信号:SHORTの特
性を示す図と、(C)非標準露光映像信号にオフセット
(OFSET1)を加算した場合の特性を示す図と、
(D)標準露光映像信号と非標準露光映像信号の合成を
示す図と、(E)映像信号合成制御信号の特性を示す図
と、(F)合成映像信号の特性を示す図、
【図10】本発明の第2の実施の形態における映像信号
処理装置の機能ブロック図、
【図11】本発明の第2の実施の形態における映像信号
処理装置のカメラプロセスの構成を示す図、
【図12】(A)本発明の第2の実施の形態における映
像信号処理装置の撮像素子が補色の場合の色フィルタ配
列を示す図と、(B)撮像素子が補色の場合の撮像素子
出力を示す図、
【図13】(A)本発明の第2の実施の形態における映
像信号処理装置の撮像素子にキズが含まれる様子を示す
図と、(B)撮像素子にキズがある場合、輝度信号にキ
ズの影響があることを示す図と、(C)撮像素子にキズ
がある場合、色差信号にキズの影響があることを示す
図、
【図14】(A)本発明の第2の実施の形態における映
像信号処理装置の輝度キズ検出手段の構成を示す図と、
(B)輝度キズ補正手段の構成を示す図、
【図15】(A)本発明の第2の実施の形態における映
像信号処理装置の水平3画素×垂直3ラインの輝度信号
にキズがある様子を示す図と、(B)水平3画素×垂直
3ラインの輝度信号のキズ補正の様子を示す図と、
(C)水平5画素×垂直5ラインの色差信号にキズがあ
る様子を示す図、
【図16】(A)本発明の第2の実施の形態における映
像信号処理装置の色差キズ補正手段の構成を示す図と、
(B)色差信号にキズがある様子を示す図と、(C)水
平5画素×垂直1ラインの色差信号のキズ補正の様子を
示す図、
【図17】本発明の第3の実施の形態における映像信号
処理装置の機能ブロック図、
【図18】(A)本発明の第3の実施の形態における映
像信号処理装置のカメラプロセスの構成を示す図と、
(B)AGCの影響を受ける映像信号の信号レベルとキ
ズしきい値メディアンレベルを示す図、
【図19】(A)本発明の第4の実施の形態における映
像信号処理装置の機能ブロック図と、(B)レンズ及び
レンズ絞り制御手段を付加した映像信号処理装置を示す
図と、(C)映像信号処理装置を含んだ画像処理装置を
示す図、
【図20】(A)本発明の第4の実施の形態における映
像信号処理装置のカメラプロセスの構成を示す図と、
(B)キズ位置情報検出手段におけるキズ検出方法を示
す図、
【図21】(A)本発明の第4の実施の形態における映
像信号処理装置のカメラプロセスの構成を示す図と、
(B)AGCの影響を受ける映像信号の信号レベルとキ
ズしきい値メディアンレベルを示す図、
【図22】(A)本発明の第5の実施の形態における映
像信号処理装置のカメラプロセスの構成を示す図と、
(B)映像信号処理装置を含んだ画像処理装置を示す
図、
【図23】(A)本発明の第6の実施の形態における映
像信号処理装置のカメラプロセスの構成を示す図と、
(B)映像信号処理装置を含んだ画像処理装置を示す
図、
【図24】(A)従来の映像信号処理装置の構成を示す
図と、(B)従来の映像信号処理装置の画素欠陥検出回
路の構成を示す図と、(C)画素欠陥補正回路の構成を
示す図である。
【符号の説明】
100,1010 撮像素子 110,1040 A/D変換器 120 しきい値制御回路 130 検出回路 131 しきい値A 132 しきい値B 133 補正回路 150,160,220,230,1093 フリップフロップ 1094,1095,1096,12062 フリップフロップ 12063,12064,12065 フリップフロップ 170,180,240,1097 加算器 1098,12066 加算器 190,200,1082,12034 比較器 210 論理積手段 250 セレクタ手段 1000 レンズ 1001 レンズ絞り制御手段 1020 撮像素子駆動手段 1021 露光時間識別信号 1030 前処理手段 1041 A/D変換器出力 1050 同時化手段 10511 メモリー手段 10512 メモリー手段出力 10513,10514 セレクタ手段 1060 標準露光映像信号 1070 非標準露光映像信号 1080 信号レベルキズ検出手段 1081 信号レベルキズ検出信号 1083 信号レベルキズしきい値 1090 キズ補正手段 1091 キズ補正後の標準露光映像信号 1092 キズ補正後の非標準露光映像信号 10971,10981 セレクタ手段 1100 映像信号合成手段 1101 合成映像信号 1102 K(映像信号合成制御信号) 1200 カメラプロセス 1201 LPF(ローパスフィルタ) 12011 輝度信号 1202 BPF(バンドパスフィルタ) 12021 色差信号 1203 輝度キズ検出手段 12031 輝度キズ検出信号 12032 メディアン生成手段 120321 メディアン信号 12033 差分生成手段 12035 キズしきい値メディアンレベル 1204 輝度キズ補正手段 12041 キズ補正後の輝度信号 12042,12067 セレクタ手段 1205 カメラ信号処理手段 1206 色差キズ補正手段 12061 キズ補正後の色差信号 1300 ゲイン量検出手段 1301 ゲイン量検出信号 1400 キズ位置情報保持手段 1401 キズ位置情報信号 1500 画像処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 9/07 H04N 9/07 C 9/64 9/64 R Fターム(参考) 5C021 PA58 PA78 YA06 5C022 AB17 AB68 AC42 AC56 5C024 CX21 CX47 GY01 HX14 HX57 HX58 5C065 BB23 BB48 DD02 GG12 GG13 GG26 5C066 AA01 CA05 CA07 EC02 EC05 GA02 GA05 KA12 KC02 KC04 KC11 KM05 KP05

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標準の露光時間で撮影された標準露光映
    像信号を生成する手段と、同一シーンに対して標準より
    短い露光時間で撮影された非標準露光映像信号を生成す
    る手段と、前記標準露光映像信号と前記非標準露光映像
    信号とを用いてダイナミックレンジが拡大された合成映
    像信号を生成する手段とを有する映像信号処理装置にお
    いて、前記非標準露光映像信号の信号レベルに基づいて
    撮像素子のキズ検出を行なうキズ検出手段を備えたこと
    を特徴とする映像信号処理装置。
  2. 【請求項2】 撮像素子から出力された輝度信号の信号
    レベルに基づいて前記撮像素子のキズ検出を行なうキズ
    検出手段と、前記キズ検出手段からのキズ検出信号に基
    づいて輝度信号と色差信号の両方に対してキズ補正を行
    なうキズ補正手段とを備えたことを特徴とする映像信号
    処理装置。
  3. 【請求項3】 撮像素子から出力された映像信号に対す
    るAGC処理でのゲイン量を検出するゲイン量検出手段
    と、前記ゲイン量に応じてしきい値を変化させて前記撮
    像素子のキズ検出を行なうキズ検出手段と、前記キズ検
    出手段からのキズ検出信号に基づいて前記映像信号に対
    するキズ補正を行なうキズ補正手段とを備えたことを特
    徴とする映像信号処理装置。
  4. 【請求項4】 撮像素子のキズ位置情報を記録保持する
    キズ位置情報保持手段と、前記キズ位置情報に基づいて
    前記撮像素子から出力された映像信号に対するキズ補正
    を行なうキズ補正手段とを備えたことを特徴とする映像
    信号処理装置。
  5. 【請求項5】 撮像素子の電荷蓄積時間を制御する撮像
    素子駆動手段と、前記電荷蓄積時間を最短時間に設定し
    た状態で前記撮像素子から出力された映像信号の信号レ
    ベルに基づいて前記撮像素子のキズ検出を行なうキズ検
    出手段と、前記撮像素子のキズ位置情報を記録保持する
    キズ位置情報保持手段と、前記キズ位置情報に基づいて
    前記映像信号に対するキズ補正を行なうキズ補正手段と
    を備えたことを特徴とする映像信号処理装置。
  6. 【請求項6】 レンズの絞り量を最大または最小にした
    状態で撮像素子から出力された映像信号の信号レベルに
    基づいて前記撮像素子のキズ検出を行なうキズ検出手段
    と、前記撮像素子のキズ位置情報を記録保持するキズ位
    置情報保持手段と、前記キズ位置情報に基づいて前記撮
    像素子から出力された映像信号に対するキズ補正を行な
    うキズ補正手段とを備えたことを特徴とする映像信号処
    理装置。
  7. 【請求項7】 撮像素子から出力された映像信号に対す
    るAGC処理でのゲイン量を検出するゲイン量検出手段
    と、AGC処理のゲイン量に応じてしきい値を変化させ
    て前記撮像素子のキズ検出を行なうキズ検出手段と、前
    記キズ検出手段からのキズ検出信号に基づいて前記映像
    信号に対するキズ補正を行なうキズ補正手段とを備えた
    ことを特徴とする映像信号処理装置。
  8. 【請求項8】 撮像素子から出力された映像信号に対す
    るAGC処理でのゲイン量を検出するゲイン量検出手段
    と、前記AGC処理のゲイン量に応じてしきい値を変化
    させて前記撮像素子のキズ検出を行なうキズ検出手段
    と、前記撮像素子のキズ位置情報を記録保持するキズ位
    置情報保持手段と、前記キズ位置情報に基づいて前記映
    像信号に対するキズ補正を行なうキズ補正手段とを備え
    たことを特徴とする映像信号処理装置。
  9. 【請求項9】 標準の露光時間で撮影された標準露光映
    像信号を生成する手段と、同一シーンに対して標準より
    短い露光時間で撮影された非標準露光映像信号を生成す
    る手段と、前記標準露光映像信号と前記非標準露光映像
    信号とを用いてダイナミックレンジが拡大された合成映
    像信号を生成する手段とを有する映像信号処理装置にお
    いて、前記非標準露光映像信号の信号レベルに基づいて
    撮像素子のキズ検出を行なうキズ検出手段と、前記撮像
    素子から出力された映像信号に対するAGC処理でのゲ
    イン量を検出するゲイン量検出手段と、前記AGC処理
    のゲイン量に応じてしきい値を変化させて前記撮像素子
    のキズ検出を行なうキズ検出手段とを備えたことを特徴
    とする映像信号処理装置。
  10. 【請求項10】 標準の露光時間で撮影された標準露光
    映像信号を生成する手段と、同一シーンに対して標準よ
    り短い露光時間で撮影された非標準露光映像信号を生成
    する手段と、前記標準露光映像信号と前記非標準露光映
    像信号とを用いてダイナミックレンジが拡大された合成
    映像信号を生成する手段とを有する映像信号処理装置に
    おいて、前記非標準露光映像信号の信号レベルに基づい
    て撮像素子のキズ検出を行なうキズ検出手段と、前記撮
    像素子から出力された映像信号に対するAGC処理での
    ゲイン量を検出するゲイン量検出手段と、前記AGC処
    理のゲイン量に応じてしきい値を変化させて前記撮像素
    子のキズ検出を行なうキズ検出手段と、前記撮像素子の
    キズ位置情報を記録保持するキズ位置情報保持手段とを
    備えたことを特徴とする映像信号処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の映
    像信号処理装置と、前記映像信号処理装置でキズ補正さ
    れた映像信号に対して画像処理を行なう手段とを備えた
    ことを特徴とする画像処理装置。
  12. 【請求項12】 標準の露光時間で撮影された標準露光
    映像信号を生成し、同一シーンに対して標準より短い露
    光時間で撮影された非標準露光映像信号を生成し、前記
    標準露光映像信号と前記非標準露光映像信号とを用いて
    ダイナミックレンジが拡大された合成映像信号を生成す
    る映像信号処理方法において、前記非標準露光映像信号
    の信号レベルに基づいて撮像素子のキズ検出を行なうこ
    とを特徴とする映像信号処理方法。
  13. 【請求項13】 撮像素子から出力された輝度信号の信
    号レベルに基づいて前記撮像素子のキズ検出を行ない、
    キズ検出信号に基づいて輝度信号と色差信号の両方に対
    してキズ補正を行なうことを特徴とする映像信号処理方
    法。
  14. 【請求項14】 撮像素子から出力された映像信号に対
    するAGC処理でのゲイン量を検出し、前記ゲイン量に
    応じてしきい値を変化させて前記撮像素子のキズ検出を
    行ない、キズ検出信号に基づいて前記映像信号に対する
    キズ補正を行なうことを特徴とする映像信号処理方法。
  15. 【請求項15】 撮像素子のキズ位置情報を記録保持
    し、前記キズ位置情報に基づいて前記撮像素子から出力
    された映像信号に対するキズ補正を行なうことを特徴と
    する映像信号処理方法。
  16. 【請求項16】 撮像素子の電荷蓄積時間を制御し、前
    記撮像素子から出力された映像信号の信号レベルに基づ
    いて前記撮像素子のキズ検出を行ない、前記撮像素子の
    キズ位置情報を記録保持し、前記キズ位置情報に基づい
    て前記映像信号に対するキズ補正を行なうことを特徴と
    する映像信号処理方法。
  17. 【請求項17】 レンズの絞り量を最大または最小にし
    た状態で撮像素子から出力された映像信号の信号レベル
    に基づいて前記撮像素子のキズ検出を行ない、前記撮像
    素子のキズ位置情報を記録保持し、前記キズ位置情報に
    基づいて前記撮像素子から出力された映像信号に対する
    キズ補正を行なうことを特徴とする映像信号処理方法。
  18. 【請求項18】 撮像素子から出力された映像信号に対
    するAGC処理でのゲイン量を検出し、前記AGC処理
    のゲイン量に応じてしきい値を変化させてキズ検出を行
    ない、キズ検出信号に基づいて前記映像信号に対するキ
    ズ補正を行なうことを特徴とする映像信号処理方法。
  19. 【請求項19】 撮像素子から出力された映像信号に対
    するAGC処理でのゲイン量を検出し、前記AGC処理
    のゲイン量に応じてしきい値を変化させてキズ検出を行
    ない、前記撮像素子のキズ位置情報を記録保持し、前記
    キズ位置情報に基づいて前記映像信号に対するキズ補正
    を行なうことを特徴とする映像信号処方法。
  20. 【請求項20】 標準の露光時間で撮影された標準露光
    映像信号を生成し、同一シーンに対して標準より短い露
    光時間で撮影された非標準露光映像信号を生成し、前記
    標準露光映像信号と前記非標準露光映像信号とを用いて
    ダイナミックレンジが拡大された合成映像信号を生成す
    る映像信号処理方法において、前記非標準露光映像信号
    の信号レベルに基づいて撮像素子のキズ検出を行ない、
    前記撮像素子から出力された映像信号に対するAGC処
    理でのゲイン量を検出し、前記AGC処理のゲイン量に
    応じてしきい値を変化させてキズ検出を行なうことを特
    徴とする映像信号処理方法。
  21. 【請求項21】 標準の露光時間で撮影された標準露光
    映像信号を生成し、同一シーンに対して標準より短い露
    光時間で撮影された非標準露光映像信号を生成し、前記
    標準露光映像信号と前記非標準露光映像信号とを用いて
    ダイナミックレンジが拡大された合成映像信号を生成す
    る映像信号処理方法において、前記非標準露光映像信号
    の信号レベルに基づいて撮像素子のキズ検出を行ない、
    前記撮像素子から出力された映像信号に対するAGC処
    理でのゲイン量を検出し、前記AGC処理のゲイン量に
    応じてしきい値を変化させてキズ検出を行ない、前記撮
    像素子のキズ位置情報を記録保持することを特徴とする
    映像信号処理方法。
  22. 【請求項22】 請求項12〜21のいずれかに記載の
    映像信号処理方法により、撮像装置から出力された映像
    信号に対してキズ補正を行ない、キズ補正された映像信
    号に対して画像処理を行なうことを特徴とする画像処理
    方法。
JP2001040236A 2001-02-16 2001-02-16 映像信号処理装置及び映像信号処理方法 Pending JP2002247445A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001040236A JP2002247445A (ja) 2001-02-16 2001-02-16 映像信号処理装置及び映像信号処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001040236A JP2002247445A (ja) 2001-02-16 2001-02-16 映像信号処理装置及び映像信号処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002247445A true JP2002247445A (ja) 2002-08-30

Family

ID=18902882

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001040236A Pending JP2002247445A (ja) 2001-02-16 2001-02-16 映像信号処理装置及び映像信号処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002247445A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004062275A1 (ja) * 2002-12-27 2004-07-22 Nikon Corporation 画像処理装置および画像処理プログラム
JP2008271034A (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Canon Inc 撮像装置及び制御方法
US7777791B2 (en) 2003-04-11 2010-08-17 Mega Chips Corporation Defective pixel correction device

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004062275A1 (ja) * 2002-12-27 2004-07-22 Nikon Corporation 画像処理装置および画像処理プログラム
US7853097B2 (en) 2002-12-27 2010-12-14 Nikon Corporation Image processing apparatus and image processing program
US8031968B2 (en) 2002-12-27 2011-10-04 Nikon Corporation Image processing apparatus and image processing program
US8369651B2 (en) 2002-12-27 2013-02-05 Nikon Corporation Image processing apparatus and image processing program
US7777791B2 (en) 2003-04-11 2010-08-17 Mega Chips Corporation Defective pixel correction device
US7812866B2 (en) 2003-04-11 2010-10-12 Mega Chips Corporation Defective pixel correction device
US7911514B2 (en) 2003-04-11 2011-03-22 Mega Chips Corporation Defective pixel correction device
US8023010B2 (en) 2003-04-11 2011-09-20 Mega Chips Corporation Defective pixel correction device
JP2008271034A (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Canon Inc 撮像装置及び制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3630905B2 (ja) 撮像方法及び撮像装置
US20110080494A1 (en) Imaging apparatus detecting foreign object adhering to lens
JP4583680B2 (ja) 固体撮像装置
JP2008085753A (ja) 画像データのノイズ処理方法及びノイズ処理装置並びに撮像装置
JP2000224490A (ja) 撮像制御装置および撮像制御方法
JP2007189544A (ja) 撮像装置
CN102065223A (zh) 摄像装置及摄像方法
JP2002010108A (ja) 画像信号処理装置および画像信号処理方法
JP2004015653A (ja) デジタルスチルカメラ装置、ビデオカメラ装置及び情報端末装置
JP2005101829A (ja) 信号処理装置
JP3980781B2 (ja) 撮像装置および撮像方法
JP3590242B2 (ja) 電子的撮像装置
JP2007267072A (ja) 電子カメラ
US20070269133A1 (en) Image-data noise reduction apparatus and method of controlling same
JP3943719B2 (ja) カラー撮像装置
JP3748031B2 (ja) 映像信号処理装置及び映像信号処理方法
JP4130275B2 (ja) 映像信号処理装置
JP2002247445A (ja) 映像信号処理装置及び映像信号処理方法
JPH11155108A (ja) 映像信号処理装置と処理方法、それを用いたビデオカメラ
JP2006121165A (ja) 撮像装置、画像形成方法
JP2000102022A (ja) デジタルカメラ
JP2010056817A (ja) 撮像装置
JP2004343177A (ja) 撮像装置
JP4077956B2 (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP2002262059A (ja) 画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080902

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081031

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081224