JP2002245154A - 省資源サービス、それに用いる買い物袋、及びそのための利用者識別方法 - Google Patents

省資源サービス、それに用いる買い物袋、及びそのための利用者識別方法

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JP2002245154A JP2001038734A JP2001038734A JP2002245154A JP 2002245154 A JP2002245154 A JP 2002245154A JP 2001038734 A JP2001038734 A JP 2001038734A JP 2001038734 A JP2001038734 A JP 2001038734A JP 2002245154 A JP2002245154 A JP 2002245154A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品流通に関わる省資源を推進すると共にそ
の省資源成果を流通サイクルを構成する利用者、商店、
製造・販売業者のいずれにも配分できる省資源サービス
を提供する。 【解決手段】 商店1の利用者3が買い物袋を持参して
買い物をしたことに対する省資源成果を利用者3、商店
1、製造・販売業者4に配分する省資源サービスであっ
て、商店1において販売時点で利用者3を識別する手段
と、当該商店1で当該利用者3が買い物袋を持参して買
い物をしたという情報を広域に収集する手段と、その収
集情報に応じて当該利用者3に懸賞を課す手段とを有す
る。利用者3への利益還元が買い物袋の利用を促し、省
資源が推進される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品流通に関わる
省資源を推進すると共にその省資源成果を流通サイクル
を構成する利用者、商店、製造・販売業者のいずれにも
配分できる省資源サービスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】商店(コンビニ、スーパー、個人商店を
含む)で商品を販売する際にビニール製などの使い捨て
の買い物袋を無料サービスすることが慣行されている
が、近年、資源の無駄遣いであること、廃棄物増加の原
因であること、不法投棄された買い物袋が動植物を傷付
けたり水路を閉塞させることなどが指摘され、利用者が
買い物袋を持参することが推奨されるようになった。一
方、商店としては、買い物袋の仕入れ費用は売り上げか
ら捻出していたが、低価格商品を売る場合では商品価格
に対して袋代の占める割合が高く、利益率向上の障害に
なっていた。さらに、近年制定された容器包装リサイク
ル法の規定により、使い捨ての買い物袋を処分する費用
を商店が負担して自治体等に支払うことになった。この
ため、商店としては、利用者が買い物袋を持参するよ
う、より積極的に働きかけることが必要になってきた。
【0003】しかしながら、利用者にしてみれば、買い
物袋を持参することの省資源成果は観念的なものにすぎ
ず、具体的に手に入るものがないので、なかなか実行に
移せないことが多い。また、商店から利用者に買い物袋
を持参したことに対する具体的なサービスを行って省資
源を推進したくとも、効果的なサービスが従来なかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】商店における利用者サ
ービスあるいは商店運営の方法として、以下のものが従
来より知られている。
【0005】1)ポイント制還元サービス 商店が顧客に対してカードを発行し、このカードを提示
して買い物をした顧客に支払い額に応じたポイントを発
行し、次回の買い物のときポイント累積値に比例した割
引を行うか或いはポイント累積値が一定値に達したら、
所定額の割引を行うものである。顧客は実質上の値引き
サービスを売れられるという利点があり、商店は固定客
を確保できるという利点がある。スタンプサービスやチ
ップサービスでも同様の利点がある。
【0006】2)POS端末を利用した商店運営 POS端末は、単なる代金精算機(レジ)の機能に加え
て、販売時点で得られた情報をホスト装置に伝送する機
能がある。ホスト装置は、販売時点情報に基づき売上管
理、在庫管理、仕入管理等を行うものである。現在、ほ
とんどの商品には、JIS−X−0501共通商品コー
ド用バーコードシンボルに基づいた商品コード(通称、
JANコード;輸入品はEANコード、UPCコード)
が添付されており、POS端末は、商品コードを読み取
るハンドスキャナ、定置スキャナなどの読取装置を装備
している。POS端末を用いると、商店は、レジ打ちが
省力化できるだけでなく、不良在庫を少なくし売れ筋商
品が並べられるという利点があり、利用者には顕在的な
利点はないが、商店運営が合理化されたことにより、好
みの商品が商店で売られている、売り切れで買えないこ
とが少ないなどの恩恵を受けることになる。
【0007】しかしながら、ポイント制還元サービスで
は書き込み・消去可能なカードを発行する必要があり、
このカードは単価が高く、低価格商品の多いコンビニエ
ンスストアなどで不特定の利用者に発行するのは、経済
的に問題があると共に、カード自体による資源消費やゴ
ミの増加を招いていた。また、顧客から見ると、カード
が商店チェーン毎、商店街毎に異なり、共通で使用でき
ないため、各種のカードを持つと、財布がかさ張って困
るという問題があった。そして、レジカウンタにてポイ
ントを記入するという手間が発生し、次の買い物客の待
ち時間が長くなるという問題があった。
【0008】また、POS端末を利用した商店運営にあ
っては、個々の商店或いはチェーン店全体での売り上げ
傾向を分析することは可能であるが、個々の商店にどの
ような顧客が来店しているのか、あるいはどの地域には
どのような購買層がいるかなどを把握することはできな
い。
【0009】そして、従来の利用者サービスや商店運営
方法は、前述した省資源という目的に対して全く寄与す
るものでなかった。
【0010】省資源の目的では、PETボトル、トレ
ー、紙パック等の資源ゴミを店頭のリサイクルボックス
等に投入する省資源運動が展開されているが、その際、
資源ゴミを汚れたまま使い捨て袋に入れて持参し、その
ままリサイクルボックスに投入する人が多いため、再生
工場で混入物排除、洗浄等のコストが増大してしまうと
いう問題もある。
【0011】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、商品流通に関わる省資源を推進すると共にその省資
源成果を流通サイクルを構成する利用者、商店、製造・
販売業者のいずれにも配分できる省資源サービスを提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の省資源サービスは、商店の利用者が買い物袋
を持参して買い物をしたことに対する省資源成果を利用
者、商店、製造・販売業者に配分する省資源サービスで
あって、商店において販売時点で利用者を識別する手段
と、当該商店で当該利用者が買い物袋を持参して買い物
をしたという情報を広域に収集する手段と、その収集情
報に応じて当該利用者に懸賞を課す手段とを有するもの
である。
【0013】前記収集情報から当該商店の来客情報を作
成して当該商店へ情報提供する手段と、前記収集情報か
ら市場情報を作成して製造・販売業者へ情報提供する手
段とを有してもよい。
【0014】買い物袋に付随する記録媒体に利用者の識
別コードが商店の端末機器で読取り可能に記録されてお
り、その識別コードと利用者との対応関係が端末機器と
通信されるホスト装置を備えたサービスセンタに登録さ
れており、商店では、端末機器が前記記録媒体から識別
コードを読み取り当該利用者が前記買い物袋を持参して
買い物をしたことに対するポイントを発行し、この端末
機器よりホスト装置へ少なくとも商店の名称コード、前
記識別コード及び発行ポイントを通知し、サービスセン
タにて識別コード毎に獲得したポイントの累計を行うと
共に累計ポイントに応じ入賞可能な懸賞を管理してもよ
い。
【0015】サービスセンタでは、予め利用者毎に登録
されている利用者の年齢、性別、住所などの個人情報で
端末機器から収集した情報を加工し当該商店を利用した
利用者の年齢、性別、地域などをまとめた来客情報を作
成してもよい。
【0016】サービスセンタでは、予め利用者毎に登録
されている利用者の年齢、性別、住所などの個人情報で
端末機器から収集した情報を加工し年齢層、性別、地域
毎の利用数をまとめた市場情報を作成してもよい。
【0017】サービスセンタでは、商店毎の発行ポイン
トに基づき使い捨て袋の節約量を計算し、この節約量に
応じて商店に課金してもよい。
【0018】製造・販売業者が前記懸賞を提供してもよ
い。
【0019】サービスセンタでは、各商店より通知され
た発行ポイントに基づき使い捨て袋の節約量を統計し、
当日或いは当月の省資源実績を公表してもよい。
【0020】また、本発明の買い物袋は、商店の利用者
が買い物袋を持参して買い物をしたことに対する省資源
成果を利用者、商店、製造・販売業者に配分する省資源
サービスに用いる買い物袋であって、利用者の識別コー
ドが商店の端末機器で読取り可能に記録されている記録
媒体が付随しているものである。
【0021】当該買い物袋が省資源サービスの買い物袋
であることを示す商品コードが前記利用者の識別コード
と共に記録されていてもよい。
【0022】前記利用者の識別コードが買い物袋に買い
物品を収納した状態で外から見えない場所に記録されて
いてもよい。
【0023】また、本発明の利用者識別方法は、商店の
利用者が買い物袋を持参して買い物をしたことに対する
省資源成果を利用者、商店、製造・販売業者に配分する
省資源サービスのための利用者識別方法であって、商店
の端末機器で読取り可能な識別コードが予め買い物袋に
付随した記録媒体に記録されており、その買い物袋を商
店またはサービスセンタで販売し、その買い物袋を購入
した利用者よりサービスセンタに識別コードを登録し、
爾後、商店で上記記録媒体から読み取った識別コードに
より利用者を識別するものである。
【0024】前記識別コードの登録の際に利用者が作成
した暗証番号を付加して登録し、爾後、この暗証番号に
基づき利用者からサービスセンタへの手続きを認証して
もよい。
【0025】予め識別コードが記録された記録媒体に識
別コード固有の暗号作成鍵を表記した申込書が添付され
ており、この暗号作成鍵を用いて利用者が暗証番号を暗
号化してサービスセンタに通知し、サービスセンタで
は、識別コード毎の暗号解読鍵を用いて暗証番号を復号
してその暗証番号を登録してもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて詳述する。
【0027】本発明に係る省資源サービスは、省資源サ
ービス会社が運営するサービスセンタを中心に行うもの
で、利用者が使い捨ての買い物袋を無料でもらうという
サービスを受けなかったことを懸賞の対象とすることに
より、買い物袋を持参することの動機付けを図るもので
あり、このために、販売時点で利用者を識別する手段
(=識別コード)と、利用者が買い物袋を持参して買い
物をしたという情報を収集する手段(=商店の端末機器
及びサービスセンタのホスト装置)と、その買い物の頻
度に応じた懸賞を利用者に課す手段(=ポイント)とを
用いる。
【0028】また、この省資源サービスは、商店で使い
捨て袋が節約できた量に見合う代価を商店が省資源サー
ビス会社に支払うものとし、その見返りに省資源サービ
ス会社が前記した情報収集の結果得られる商店運営に有
利な情報を商店に提供するものである。さらに、省資源
サービス会社は、商品の製造メーカ、販売メーカなどの
企業から懸賞を提供してもらうことにより、懸賞のため
の費用負担をなくし、この見返りに前記した情報収集の
結果得られる商品開発・製造計画に有利な情報を企業に
提供するものである。そして、省資源サービス会社は、
使い捨て袋の節約量を統計して、その省資源実績をメデ
ィアに公表することにより、利用者や加盟商店・企業だ
けでなく、未利用者や未加盟商店・企業に対しても省資
源サービスの有効性を伝達する。
【0029】本発明に係る省資源サービスの全体の概要
を図1により説明する。
【0030】図1に示されるように、省資源サービス会
社(サービスセンタ)2は、当該サービスに加盟してい
るスーパー、コンビニ、一般商店等の商店1や通信販
売、ウェブ販売で買い物袋を利用者3に販売する。利用
者3は、この買い物袋を購入する。買い物袋には、記録
媒体が取り付けられており、記録媒体には予め識別コー
ドが記録されている。そこで、利用者3は、当該サービ
スに入会するためサービスセンタ2に対し識別コードの
登録を行う。
【0031】その後、利用者3が買い物袋を持参して商
店1で買い物を1回行うと、商店1では識別コードを読
み取り、その識別コードに対しポイントを発行する。ポ
イントは、そのとき節約される使い捨て袋の大きさに応
じた点数としてもよいし、1回につき1点というように
一律な点数でもよい。この発行ポイントは、利用者3が
省資源に寄与する行為を行ったことを証明するものであ
ると同時に、商店1で使い捨て袋が節約されたことを示
すものである。この発行ポイントがサービスセンタ2に
通知される。
【0032】この発行ポイントはサービスセンタ2に
て、識別コード毎に累計される。即ち、利用者3がこれ
までに獲得したポイントが累計される。この累計ポイン
トは、省資源への寄与の大きさを示すものであるから、
褒賞に値するものである。そこで、サービスセンタ2は
懸賞を課す。例えば、加盟または協賛している企業4が
提供した景品を利用者3が累計ポイントと交換できるよ
うにする。交換方式は、景品に支払いポイントを付けて
おき、利用者3が累計ポイントを支払う等価交換方式で
もよいし、累計ポイントに応じて当選確率を高くした抽
選方式でもよい。利用者3は、自身が懸賞を受け取るこ
とを辞退してNGO等の団体5へポイントを寄付するこ
とができる。サービスセンタ2では、利用者3が寄付し
たポイントを団体毎に集計して、その団体5へポイント
合計に見合う金品、人材派遣等の援助を行う。利用者3
は、寄付先の団体名を指定することができる。
【0033】一方、発行ポイントは、サービスセンタ2
にて商店毎に集計される。発行ポイントは消費されなか
った使い捨て袋の個数に対応しているので、商店1にお
ける節約量が計算されたことになる。サービスセンタ2
は、商店1における節約量に応じて商店1に課金する。
商店1は、その代金をサービスセンタ2に支払うことに
なるので、節約された使い捨て袋の仕入れ費用、処分費
用の全額分を差益とすることはできないが、サービスセ
ンタ2より来客情報の情報提供を受けることができる。
即ち、サービスセンタ2では、利用者3の識別コード登
録時に利用者3の住所や年齢性別を把握しているので、
商店1から通知された識別コードにより、どんな地域の
利用者3がその商店1で買い物をしたかを特定して来客
情報を作成することができる。この来客情報は商店運営
に有益なものであるから、課金の代償として十分な価値
がある。また、発行ポイントをサービスセンタ2に通知
する際、商店1からの利用者宛短信を添付できるように
なっており、この利用者宛短信が後述する利用者3によ
るポイント発行確認の際の閲覧データに組み込まれる。
これによって商店1は、ダイレクトメールを送付するこ
とができる。
【0034】企業4は、サービスセンタ2に調査依頼を
して市場情報をもらえる。ここで、企業4とは、製造・
販売業者、即ち、実際に商品を製造して商品コードのソ
ースマーキングを施す製造メーカ、商品のブランドを提
供している企業、商品を商店に販売する代理店などを広
く言うものであり、さらには、生鮮食料品、惣菜、量り
売り品などをパッキングして商品コードのインストアマ
ーキングを施すスーパーなども含まれる。サービスセン
タ2は、識別コード登録時の利用者の諸情報と商店1よ
り通知された識別コードとに基づき、どんな年齢層の利
用者3がどのくらいの頻度でどんな店舗で買い物をする
のかといった傾向を分析する。この分析結果による市場
情報が企業4に提供される。この市場情報は、商品開発
・製造計画に有益なものであるから、懸賞を提供した代
償として十分な価値がある。また、省資源サービスに加
盟・協賛している企業4は、買い物袋に広告を掲載する
ことができる。
【0035】利用者3は、インターネット等の通信手段
を用い、サービスセンタ2に記憶されている情報を閲覧
・更新することができる。例えば、累積ポイントがどの
くらい溜っているかを調べたり、懸賞に応募したり、ポ
イントの寄付先を変更したりすることができる。また、
利用者3は、ポイントが発行されたかどうかを確認した
り、商店1からの短信を見たりすることができる。
【0036】省資源サービス会社は、登録、課金等によ
る収益をエコエネルギ事業等の事業開発・投資6に転用
することができる。
【0037】省資源サービス会社は、情報公開メディア
7、即ち、インターネットのホームページや新聞、TV
等の報道機関を介して省資源実績を公表することができ
る。省資源実績の公表は、省資源サービス会社や参加し
ている商店・企業の健全イメージを多くの人に伝える効
果がある。
【0038】以下、本発明に係る省資源サービスの細部
を順次説明する。
【0039】省資源サービスを実施するための通信機器
構成は、図2に示されるように、省資源サービス会社が
運用するホスト装置としてのサーバ21、コンビニ、ス
ーパーなどの商店が運用するサーバ22、各商店内のル
ータで形成されたLANに接続されたPOS端末23ま
たは専用入力機、POS端末のない個人商店などで使用
されるパソコン24、商品の製造メーカ、販売メーカ等
の企業が運用するサーバ25、利用者が自宅等で使用す
るパソコン26またはデータ通信可能な携帯電話、企業
内でホームページ作成等の情報発信に使用するパソコン
27、利用者に一時的に貸与される公共または営利のパ
ソコン28、報道機関の端末29などが、電話網、専用
線、CATV等の各種の通信回線を伝送路とするインタ
ーネット20を介して相互に接続可能に設置されてい
る。論理的な接続に関しては、公知の通信プロトコルを
利用すればよいので、ここでは説明を省略する。
【0040】次に、省資源サービスに用いる買い物袋
(図3参照)は、可撓性のある布材またはシート材を用
いて形成されており、また、空のときにはかさ張らずに
持ち運べるよう、折り畳み可能に構成されている。ま
た、買い物袋は、繰り返し使用するものであるから、非
水溶性の材料を用いて水洗い可能に構成されている。具
体的な材料としては、PETボトル等の廃材を加工した
リサイクル繊維が好適である。買い物袋には、後に説明
する畳み方を判りやすくするために、折り畳み線をライ
ン印刷、ステッチ、色分けなどで表示してもよい。
【0041】この買い物袋には、加盟企業、協賛企業を
表示してもよい。企業名を印刷する場合、加盟か協賛か
を色彩等によって判別可能に、例えば、買い物袋を白地
とし、加盟企業を赤で協賛企業を青で印刷するとよい。
また、企業の表示には企業のロゴマークを用いてもよ
い。買い物袋を広告掲載媒体とすることで省資源サービ
ス会社は企業から広告掲載料を徴収することもできる。
【0042】買い物袋には、記録媒体を取り付けた小さ
なポケットが設けられている。このポケットは、買い物
袋を折り畳んだ状態では記録媒体が外側に露出し、買い
物袋に買い物品を収納した状態では記録媒体が内側に隠
せるようになっている。これにより、代金精算の際には
識別コードをPOS端末で読み取ることが容易であると
共に、買い物帰りには記録媒体を隠して他人から識別コ
ード(数字部分)を読まれないようにすることができ
る。収納袋には、省資源サービス会社の企業名、ロゴマ
ークを表示してもよい。
【0043】買い物袋は、図3(a)、図3(b)に示
されるように、上辺が開口部となる本体袋部31と、本
体袋部31の上辺2箇所を基端部とする第一取手32
と、同箇所を基端部とする第二取手33と、本体袋部3
1の上辺に付随している収納袋部34と、収納袋部34
の表面に取り付けられた記録媒体35とからなる。
【0044】図3(c)に示されるように、本体袋部3
1は、左右辺で互いに綴じ合わされた側部31A,31
Bと、伸展可能にマチが付けられた底部31Cとからな
る。第一取手32A,32B及び第二取手33A,33
Bは、側部31A,31Bにそれぞれ設けられており、
第一取手32A,32Bは長く、第二取手33A,33
Bは短く形成されている。
【0045】収納袋部34は、前述したポケットにあた
るもので、上辺が開口部となる。その収納袋部34の上
辺と本体袋部31の上辺とが繋がっている。収納袋部3
4が本体袋部31に直接繋がってもよいが、図示したも
のは、折り畳みシロ36が介設されている。収納袋部3
4は、左右辺で互いに綴じ合わされた収納袋側部34
A,34Bのうち、A側に見えている収納袋側部34B
の上辺が折り畳みシロ36を介して側部31Aに繋がっ
ている。収納袋部34は、図3(c)のように本体袋部
31の外に出してもよいが、後述する図4(a)のよう
に本体袋部31の内側に入れることができる。記録媒体
35は、ラミネートされたフィルムでもよいが、繰り返
しの洗濯に耐えられる布ラベルとする。布ラベルは、長
尺布テープに複数個の識別コードが順次印刷されたもの
を1個切り取って収納袋部34に貼り付けるか縫い付け
てもよいし、収納袋部34自体を記録媒体35として識
別コードを直接印刷してもよい。
【0046】買い物袋の畳み方は、まず、図3(d)の
ように、収納袋部34を本体袋部31の上辺外に展開し
ておいて、本体袋部31の右辺及び左辺を中央に折り込
み、次に、図3(e)のように、本体袋部31を下辺か
ら数回折り返して収納袋部34に寄せる。図3(f)の
ように、収納袋部34の開口部を開き、図3(g)のよ
うに、本体袋部31及び第一取手32、第二取手33と
共に収納袋部34に収納する。
【0047】買い物袋の広げ方は、畳み方の逆である。
なお、広げ方、畳み方は、利用者の任意であり、図3に
示した畳み方は、本体袋部31を適宜に丸めて収納する
ことを妨げるものではない。
【0048】収納袋部34の開口部には、ジッパ、マジ
ックテープ(登録商標)等の封止具があってもよい。
【0049】また、図3(h)のように、収納袋部34
には本体袋部31と一緒に携帯電話機37を収納するこ
とができる。収納袋部34の片隅にストラップ38を通
すための小孔39を設けるとよい。この場合、買い物袋
は携帯電話機37を衝撃から保護することができる。ま
た、小孔39に通したストラップ38を持って買い物袋
を携帯することができる。
【0050】買い物後の買い物袋の運搬方法は、図4
(a)のように、本体袋部31内に収納袋部34及び商
品が収納された状態で、図4(b)のように、第一取手
32A,32BをA側、B側に振り分け、第二取手33
A,33Bを片手で一緒に掴んで引き上げる。図4
(c)のように、第一取手32Bを第二取手33A,3
3Bの下にくぐらせてA側に出し、図4(d)のよう
に、第一取手32Aを第二取手33A,33Bの下にく
ぐらせてB側に出し、図4(e)のように、第一取手3
2A,32Bを一緒に掴んで買い物袋をぶら下げると、
第二取手33A,33Bが互いに引き寄せられ、本体袋
部31の開口部が閉じることになる。これにより、内容
物が落ちたり、盗まれたりすることがない。なお、第
一、第二取手を組み合わせた閉じ方は利用者の任意であ
り、開口部を閉じないで運搬しても構わない。第一取手
32、第二取手33のいずれかを手提げに使用してもよ
く、第一取手32を腕掛け、肩掛けにしてもよい。
【0051】記録媒体には、図5に示されるように、当
該省資源サービスの買い物袋であることを示す商品コー
ド51と、利用者の識別コード52とが記録されている
(図では個々の白バー、黒バーを省略して白枠で示
す)。商品コード51、識別コード52は、バーコード
で記録されているが、汚れ等が原因でPOS端末での読
み取りがリジェクトされた場合に手動打ち込みができる
ように、数字(OCR−Bフォント)でも記録されてい
る。
【0052】商品コード51は、JANコード体系に基
づき、この買い物袋を製造販売する省資源サービス会社
が存在する国を示す国コード(2桁)、省資源サービス
会社のメーカコード(5桁)、買い物袋を示すアイテム
コード(5桁)、誤り検査コード(1桁)からなる。本
発明では、誤り検査コードを金額有り/無しフラグとし
て使用する。誤り検査コードは、誤り検査コードより左
の全ての数値を用いた特定の演算によって規定される
が、アイテムコードは省資源サービス会社が任意に決定
できるので、誤り検査コードが0となるよう、アイテム
コードを決定しておく。一方、買い物袋を販売する際の
商品コードは別途設けておき、この商品コードのアイテ
ムコードは誤り検査コードがゼロとならないよう決定し
ておく。これにより、誤り検査コードが0であれば金額
無し、誤り検査コードが0でなければ金額有りと判断す
ることができる。
【0053】識別コード52は、POS端末で読み取る
ことができるように、JANコード体系に基づく形式の
バーコードで記録されている。識別コード52の内訳
は、誤り検査コード(1桁)、製造年コード(2桁)、
製造月コード(2桁)、工場コード(1桁)、袋タイプ
コード(1桁)、製造シリアル番号(7桁)である。製
造年コード、製造月コードは、買い物袋が製造された年
月を示し、工場コードは買い物袋を製造した工場を示
す。なお、工場コードには、省資源サービス会社が販売
・提供する図3の買い物袋を使用せずに、自前のバッグ
で買い物をするという条件で加入する利用者のための数
値を割り当てることができる(この場合、利用者3には
記録媒体のみを供与する)。袋タイプコードは、買い物
袋の大きさや形状を分類して示すものである。製造シリ
アル番号は、製造される買い物袋の1つごとに更新され
る番号である。これらのコードの全体が識別コード52
である。即ち、買い物袋の製造を特定する番号が、その
まま識別コード52として使用される。これにより、同
一番号を持つ買い物袋は2つ以上存在しない。また、識
別コード52から買い物袋の製造ヒストリを知ることが
できる。
【0054】なお、識別コードは、商品コード51の右
側に付加してJANロングコードとして記録してもよ
い。
【0055】次に、買い物時に利用者が行う動作の流れ
を説明する。図6に示されるように、利用者3は、買い
物袋30を持参し商店2に行く。利用者は、備え付けの
カート或いは籠61に買い物する商品A,B,C,…を
投入し、レジカウンタ62に向かう。利用者3は、レジ
カウンタ62にて買い物袋30をオペレータ63に提示
する。オペレータ63は、買い物袋30の記録媒体か
ら、まず商品コード51を読み取り、次いで識別コード
52を読み取る。POS端末64は、省資源サービスの
買い物袋30が使用されることを認識する。POS端末
64には、買い物袋30(使用時)の対照単価が0円又
はオールゼロ(全ケタが0)に設定されており、買い物
袋30の商品コードを読み取っても精算金額が増加する
ことはない。次に、オペレータ63は、買い物袋30の
記録媒体から利用者3の識別コードを読み取る。POS
端末64は、ポイントを発行する対象となる識別コード
を認識する。このときオペレータ63は、買い物される
商品の量を見て、節約される使い捨て袋の大きさを推定
する。そして、使い捨て袋の大きさがM号(20号とも
言う;約30cm×25cm)程度であれば発行ポイン
ト1点、LL号(43号とも言う;約37cm×30c
m)程度であれば発行ポイント2点というように、袋の
大きさに応じた発行ポイントをPOS端末64にキー入
力する。レジカウンタ62におけるキー入力の工数を減
らすために、発行ポイントは一律1点としてもよい。ま
た、一般にコンビニではM号、スーパーではLL号がよ
く使われるので、コンビニの発行点数を1、スーパーの
発行点数を2とするのもよい。
【0056】その後、オペレータ63は、買い物された
商品A,B,C,…の商品コードを順次読み取って金額
を集計する。POS端末64は、商品名、単価等を順
次、レシート65に印字するか又は蓄積して合計後印字
する。レシート65には、各商品の商品名、単価等に加
え、累計ポイントなど省資源サービスに関する情報が印
字される(レシートの詳細は図7)。
【0057】利用者3は、買い物の精算終了後、レシー
ト65を受け取ると共に、買い物袋30を広げて商品を
収納する。このようにして、使い捨て袋を節約した時点
でポイントが発行され、利用者3には発行ポイントがレ
シート65に印字して表示される。なお、精算時にPO
S端末64から発行ポイントがサービスセンタに通知さ
れるが、これについては後述する。
【0058】利用者3は、買い物袋に商品を収納して自
宅66に帰る。その後、利用者3が商店2に行く際に
は、買い物袋51を折り畳んで持参してもよいし、PE
Tボトル、トレー、紙パック等の資源ゴミを買い物袋3
0に収納して持参してもよい。利用者3は、資源ゴミを
店頭のリサイクルボックス等に投入し、買い物をするこ
とになる。リサイクルボックスには資源ゴミだけが投入
され、しかも、利用者3は、買い物袋30が汚れないよ
う資源ゴミを洗浄して持参するので、再生工場での混入
物排除、洗浄等が容易になる。
【0059】以上の買い物動作の流れの中で本発明の利
点は、使い捨て袋が消費されないこと、ポイントが発行
されることに加え、従来のカードやスタンプではポイン
ト記入作業のために買い物客の待ち時間が長くなるとい
う問題があったが、本発明では商品コードを読み取るの
と同じ作業で識別コードが読み取られるので、待ち時間
が増えないことがあげられる。
【0060】レシート65の印字面には、図7に示され
るように、商店ロゴマーク、商店連絡先、メッセージ、
取扱日時、POS端末機番号、商品個別金額、小計、
税、金額合計、精算金額、レジ担当者名といった従来か
らある欄に加えて、省資源サービス会社名71、受付コ
ード72、累計ポイント73または74の欄が設けられ
る。POS端末64には、図7の印字面を編集するソフ
トウェアが搭載されており、内蔵されたプリンタによ
り、図7のようなレシートが出力される。買い物袋を持
参しない場合のレシートには、省資源サービスに関する
欄71〜74が省略されることは勿論である。
【0061】次に、商店2におけるレジ操作及び動作、
ポイント発行・通知の手順について図8、図9を用いて
説明する。図6の流れの中で、利用者3がレジカウンタ
62にて買い物袋30をオペレータ63に提示したとこ
ろからPOS端末64の操作が開始される。買い物袋の
有無(S81)によって異なるステップ(S82かS8
4)に進むが、POS端末64は、商品コード51を読
み取ったとき(S82)、商品コード51に含まれてい
る金額有り/無しフラグ、又は単価対照データベースか
ら参照した金額が0か否かにより、買い物袋の有無を認
識して次のステップ異なるステップ(S83かS84)
へ進むように構成してもよい。
【0062】買い物袋30の商品コード51が読み込ま
れた場合、POS端末64は、識別コード52の読み取
り(S83)に移る。オペレータ63が買い物袋30の
商品コード51を読み取る操作を行うことで、POS端
末64は識別コード52を認識することになる。ただ
し、商品コード51と識別コード52とを、JANロン
グコードにより一体的に記録してある場合、商品コード
の読み取り動作で同時に識別コードも読み取られる。P
OS端末64は、識別コード52を認識したことによっ
て、省資源サービスのための手順の実行を決定し、省資
源サービス会社名71、受付コード72をレシートに印
刷する券面のデータを準備する。なお、商品コード5
1、識別コード52に誤りがある場合は、再試行の後、
買い物袋無しの場合と同じステップ(S84)に進む。
【0063】POS端末64は、省資源サービスの手順
として図9に示したポイント発行・通知の手順を並行処
理しつつ、買い物袋無しの場合と同じステップ(S8
4)に進む。
【0064】S84では、オペレータ63が商品A,
B,C,…の商品コード51を読み取る操作を行うこと
で、POS端末64は、各商品A,B,C,…について
単価対照データベースから参照した金額を加算する。オ
ペレータ63が合計の操作を行うと(S85)、POS
端末64は、金額小計、税、合計を演算し(S86)、
レシートの券面を編集し、レシートを印字する(S8
7)。その間、オペレータ63は、利用者3から支払い
金を受け取り、キャッシュボックスへの入金処理を行う
(S87)。また、POS端末64は、省資源サービス
のためのデータ処理が必要なときは、そのデータ処理を
並行して行う(S89)。
【0065】図9に示されるように、ポイント発行・通
知の手順では、処理モードがオンラインかオフラインか
により、ふり分ける(S91)。ここでオンラインの場
合とは、POS端末64が、直接、通信回線に接続され
ているか図2の形態のようにサーバを介して通信回線に
接続されており、かつ、POS端末64が高速通信能力
を有し、累計ポイントの返信がリアルタイムでできる場
合である。オフラインの場合とは、POS端末64が、
直接又は間接的に通信回線に接続されていても、通信速
度が遅い、或いはPOS端末64が通信回線から切り離
されており、累計ポイントの返信がリアルタイムででき
ない場合、などである。
【0066】オンラインの場合(S92)、POS端末
64は、サービスセンタのホスト装置に対して、商店2
の識別コード(以下、利用者識別コードと区別するため
に名称コードと言う)や名称と共に利用者3の識別コー
ドを送信して通信を開始する。POS端末64は、ホス
ト装置に蓄積されている当該利用者の現在累計ポイント
を参照し、この現在累計ポイント或いは今回の発行ポイ
ントを加えた累計ポイントを求め(S93)、図7の欄
73の如くに印字する(又はその券面をメモリ内に準備
する)。POS端末64は、今回の販売時点データ、即
ち、各商品A,B,C,…の商品コード51、単価、数
量、消費税対象金額、消費税、合計金額、年月日、時
刻、レシート発行番号をホスト装置に送信する(S9
4)。
【0067】オフラインの場合(S95)、POS端末
64は、現在累計ポイントを参照できないので、今回の
発行ポイントを図7の欄74の如くに印字するか又はそ
の券面をメモリ内に準備し、上記オンラインの場合にホ
スト装置に送信するのと同じ販売時点データをバッチ送
信用に蓄積する。バッチ送信は、POS端末64がビジ
ーでない時間に随時行ってもよいし、日計、シフト交替
などの際に行ってもよい。また、販売時点データをM
T、FDなどの記憶媒体に記入してサービスセンタに回
収することもできる。
【0068】バーコード入力ができない精算機を使用し
ている場合も手順はほぼ同じである。ただし、各商品
A,B,C,…の単価、数量は、オペレータ63がキー
入力する。そして、買い物袋30の商品コード51や識
別コード52は、オペレータ63がOCRフォントを読
んで伝票に書き写すか或いはパソコンに記憶させる。発
行ポイントの通知は、伝票又は記憶媒体の回収、或いは
通信回線で行う。
【0069】なお、POS端末23とサービス会社サー
バ21との間の通信手順は、従来よりチェーンストア業
界で使用されているJCA手順を用いてもよいし、イン
ターネットが利用できる手順を用いてもよい。いずれの
場合も、ダイヤルアップ等によって通信回線が導通され
た後、アドレス、パスワード等の制御電文を交換して認
証を行い、データ電文を送信することになる。
【0070】次に、ホスト装置におけるポイント管理に
ついて説明する。
【0071】商店2より発行ポイントの通知が行われる
ことで、サービスセンタのホスト装置には、広域にわた
り商店2からの発行ポイント及び販売時点データが収集
されることになる。ホスト装置に付随したポイント管理
ファイルには、図10に示されるように、販売時点デー
タ101が1件毎に記憶される。また、ポイント管理フ
ァイルには、図示しないが利用者毎の最新の累計ポイン
トが記憶される。ポイント管理ファイルに格納される販
売時点データ101の項目は、図7に示したレシート6
5に印字される項目とほぼ同じである。なお、図10に
は、利用者ID、商店ID、商品A、単価、…といった
項目名を記載したが、実際のポイント管理ファイルに
は、各項目の数値や記号が記憶されることは勿論であ
る。
【0072】一方、ホスト装置に付随した顧客データベ
ースには、利用者3が選択した懸賞品目、寄付先が格納
されており、前記累計ポイントが懸賞や寄付に必要なポ
イントを満足していれば、その必要ポイントが累計ポイ
ントから引き出され、懸賞や寄付に支払われることにな
る。
【0073】次に、利用者が識別コードを登録する際の
登録内容について説明する。図11に示されるように、
申込書には、提出方法の説明111、記入方法の説明1
12、買い物袋商品コード113、識別コード114、
暗証番号の暗号作成表115、覚書欄116などが印刷
され、さらに切り取り線で囲まれたハガキ部分117に
は、届出暗号(暗号化された暗証番号)、日付、氏名、
年齢、性別、住所、郵便番号、電話番号、FAX番号、
Eメールアドレス、家族構成、懸賞品目選択、寄付先選
択の記入欄が印刷されている。家族構成は、家族一人一
人の性別、年齢からなる。
【0074】利用者は、ハガキ部分117の各記入欄に
記入を行い切り取って投函するか、又は電話入力、FA
X、インターネットにてハガキ部分117の各記入欄と
同様の内容を送信することで申込書を提出することがで
きる。
【0075】暗証番号を登録するために、暗号化された
暗証番号を記入するが、このための暗号作成の方法を図
12により詳しく説明する。本発明の省資源サービスに
用いる暗号は、識別コード固有の暗号作成鍵が申込書の
暗号作成表115に表記されており、一方、サービスセ
ンタ2には、識別コード毎の暗号解読鍵が保管されてい
るものである。暗号作成表115は、図12に示される
ように、4つの独立した個別表121(121a〜12
1d)からなる。個別表121は10個の異なる文字と
0から9までの数字とを組み合わせたものである。ここ
では、文字としてIを除くAからKまでのアルファベッ
トが使用されている。各文字は、その右に隣接する数字
に代用されるものである。文字と数字との対応関係は個
別表ごとに異なる。例えば、左端の個別表121aにお
いてAは9を意味し、その隣の個別表121bにおいて
Aは5を意味する。また、文字と数字との対応関係は、
識別コードごとに異なる。即ち、図示したものと別の識
別コードの申込書には、異なる個別表が印刷されてお
り、例えば、左端の個別表のAが9とは限らない。
【0076】各個別表121の欄外には個別表番号12
2が(1)〜(4)まで付記されている。この個別表番
号122は暗証番号の桁ごとに個別表121を指定する
ものである。暗証番号の各桁の数字は、任意に指定した
番号の個別表を使用して文字を引き当てることになる。
【0077】利用者は、まず、任意の暗証番号を作成す
る。例えば、暗証番号を「7865」とする。この暗証
番号は、登録後はサービスセンタへの手続きを認証する
大切なものであるから、極秘に作成する。暗証番号を作
成したら、桁毎に参照する個別表を選択し、数字に文字
を引き当てる。引き当てた文字は、参照した個別表の個
別表番号とセットにすにる。例えば、暗証番号の最初の
桁の7は、(4)の個別表121dにおいてFに対応す
るので、4Fに暗号化される。もし、個別表121cを
使ったら、7は3Gに暗号化される。同様にして、暗証
番号の各桁の8、6、5は、1B、2K、3Fと暗号化
される。従って、ハガキ部分117には、「4F1B2
K3F」と記入することになる。
【0078】このようにして、暗証番号を暗号化する。
暗号化された暗証番号は、ハガキに明記されたり、イン
ターネットで伝送されるが、これを傍受しても暗号解読
鍵がなければ暗証番号を復号することはできない。ま
た、暗号作成鍵である暗号作成表115は暗号解読鍵に
もなるが、識別コードによって暗号解読鍵が異なるの
で、別の識別コードの申込書に書かれた暗号作成表11
5を参照しても暗証番号を復号することはできない。一
方、サービスセンタ2には、識別コード毎の暗号解読鍵
がデータベースに保管されているので、暗証番号を復号
してその暗証番号を登録することが可能である。利用者
からサービスセンタ2に送付された申込書は、OCRか
オペレータの手入力によりホスト装置に付随した顧客デ
ータベースに入力されるが、オペレータが入力するのは
暗号化された暗証番号であるため、実際の暗証番号が知
られることはない。
【0079】ホスト装置における復号手順は、上記の暗
号化手順の逆である。ホスト装置では、この復号手順を
ソフトウェアで実行する。即ち、ホスト装置は、識別コ
ードと暗号作成表(暗号解読鍵)との対応ファイルを用
い、入力された識別コードから暗号作成表を検索する。
入力された暗号「4F1B2K3F」を4つの暗号ペア
に分解し、ペアの先頭の数字から暗号作成表の中の使用
された個別表を特定し、ペアの末尾の文字から個別表の
欄を参照し、その欄の数字を平文の数字とする。4つの
暗号ペアについてそれぞれ平文の数字を引き当てること
で、暗証番号の全桁「7865」が平文に復号される。
【0080】次に、利用者情報の閲覧・更新について説
明する。利用者3は、パソコン(利用者端末26、共用
端末28など)を用いてホスト装置(サーバ21)にア
クセスすることができる。その際、識別コードと暗証番
号とを用いて認証を受ける。認証のためのプロトコルは
従来公知の技術を利用できるので、説明を省略する。ホ
スト装置にアクセスした利用者3のパソコンには、現在
の登録内容、累計ポイント、レシートなどが表示され
る。
【0081】現在の登録内容は、顧客データベースから
取り出されて利用者3のパソコンに送信される。パソコ
ンに表示される内容は、図11に示したハガキ部分11
7と同じ内容であるが、パソコンの画面上のレイアウト
は同一である必要はない。利用者3は、この画面の表示
項目を指定し、住所、家族構成、懸賞品目、寄付先、暗
証番号などを更新することができる。なお、顧客データ
ベースは、姓名や住所電話番号などプライバシに関わる
情報を多く含んでいるので、顧客データベースの全項目
を参照できるのは、認証を受けた利用者か省資源サービ
ス会社の顧客管理担当者のみとし、後述する来客情報、
市場情報作成時に参照できる項目は、個人を特定しにく
いように、識別コード、性別、年齢、家族構成、郵便番
号に限定する。
【0082】累計ポイントは、ポイント管理ファイルか
ら取り出されて利用者3のパソコンに送信される。パソ
コンには、図13(a)に示されるように、前年度に獲
得したポイント、今年度に獲得したポイント、今月獲得
したポイント、利用者3がマウスなどで指定した日の獲
得ポイントなどが表示される。また、累計ポイントの表
示画面には、指定日について、獲得時点別に商店名、時
刻、発行ポイント、連絡先などが表示される。これによ
り、利用者3はポイントの獲得・利用状況、いつどこで
獲得したかなどを知ることができる。
【0083】さらに、任意の獲得時点別表示をマウスな
どで指定すると、その獲得時点のレシート画面を開くこ
とができる。レシート画面は、図13(b)に示される
ように、利用者識別コード、利用店(当該商店)の名称
コード、各商品A,B,C,…の商品コード51、単
価、数量、累計ポイント、消費税対象金額、消費税、合
計金額、年月日、時刻、レシート発行番号などからな
り、これらの項目は、図7のレシートと同一であり、図
6のPOS端末64で印字されたレシート65と同様の
役目を果たすものである。即ち、利用者3は、レシート
画面を見て買い物した品目や金額の詳細を確認すること
ができる。このように、POS端末64からホスト装置
に送信されてポイント管理ファイルに格納された販売時
点データを利用者3のパソコンが取り出して画面に表示
する技術及びその画面を電子レシートと呼ぶことにす
る。
【0084】電子レシートは、POS端末64でレシー
ト65を発行することを省略して紙資源を節約する利点
を有する。さらに、電子レシートは、図13(b)のレ
シート画面に含まれる各項目のデータをパソコン内で待
機している表計算ソフトウェア、好ましくは家計簿ソフ
トウェアに転送することができる。従来は、家計簿ソフ
トウェアを実行するパソコンにレシートの内容を手入力
しており、食料品や日用品は購入点数が多いため入力作
業が繁雑であったが、電子レシートを用いれば繁雑な入
力作業が不要となる。
【0085】電子レシートに格納された情報は、さらに
IT家電機器にダウンロードしてもよい。例えば、利用
者3のパソコンや家庭内LANを介するか、又は直接電
話回線に接続された通信機器及び在庫管理機能付きの冷
蔵庫に、POS端末64又はホスト装置より取り込んだ
電子レシートを伝送する。冷蔵庫は、商品コードと数量
とから、新しく庫内に収納する品目、個数を認識し、既
に収納されている同一品目の個数に新規の個数を加え
て、在庫量とする。買い物から帰った利用者3が買い物
袋から庫内へ商品を移すことで、冷蔵庫が管理している
在庫量と実際の在庫量とが一致する。その後、家族が冷
蔵庫から品物取り出す度に、在庫量を減数する操作を行
うことで在庫量が管理できる。この在庫量を冷蔵庫の扉
などの表示パネルに表示しておくと、扉を開けずに在庫
の確認ができ、扉開閉回数が少なくなるので省エネルギ
が達成される。
【0086】電子レシートには、利用者宛短信が添付さ
れる場合がある。利用者宛短信の詳細は後述する。
【0087】次に、来客情報の情報提供について説明す
る。
【0088】ポイント管理ファイルに格納されている販
売時点データを商店2の名称コードで抽出すると、当該
商店2についてのデータ解析を行うことができる。ま
ず、当該商店2の販売時点データから利用者3の識別コ
ードを調べると、識別コードで索引される来客リストが
作成できる。来客リストを長期蓄積しておくことによ
り、新たに取り込んだ来客リストに入っている利用者3
が、当日或いは当月に初めて来店した客かリピータか常
連客かなどが判明する。
【0089】常連客については、販売時点データの年月
日、時刻を統計することにより、当該常連客の来店が予
測される曜日、時間帯を予測することができる。また、
販売時点データの商品コードを統計することにより、当
該常連客の好みを把握することができる。また、販売時
点データの金額を統計することにより、当該常連客がど
のくらい売り上げが見込めるかを推定することができ
る。
【0090】また、当該商店2を利用した利用者3の識
別コードを用いて顧客データベースから性別、年齢、郵
便番号などの非プライバシ情報を参照することができ
る。郵便番号は、およその居住地域を示すデータであ
る。これらの情報を来客リストに付加する。
【0091】ホスト装置は、顧客データベースとポイン
ト管理ファイルとを基に、図14に示されるように、一
見/常連の区分、来店予測、好み、売上げ見込、性別、
年齢、居住地域を添付した来客リストを作成し、商店2
に送付する。商店2に通信端末がある場合には、通信で
送付するが、印刷した来客リストを配送してもよい。な
お、この来客リストは識別コードで索引されるものであ
り、個人名、住所等のプライバシ情報は記載されていな
い。
【0092】商店2では、この来客リストを見ることに
より、この商店にはどのような顧客がどの地域から来店
しているのか把握することができる。また、新聞折り込
み広告をした日、特売日などの来店効果を知ることがで
きる。
【0093】商店2では、得意客(常連で売上げの多い
人など)だけを対象とした廉売の通知、過去に来店した
全客への案内などを記入した利用者宛短信を作成し、こ
の利用者宛短信を前記電子レシートに添付してホスト装
置に通知することができる。ホスト装置では、この利用
者宛短信を商店広告ファイルなどに格納しておき、利用
者3が閲覧のためにアクセスしてきたときに、利用者宛
短信が開封できるようにしておく。この利用者宛短信
は、一種のダイレクトメールであるが、住所やEメール
アドレスといった個人情報を利用していないので、商店
2は個人情報を転売業者から購入する必要がない。ま
た、利用者宛短信は、当該商店を利用した実績のある利
用者3にのみ送達するので、広告経費が節約できる。利
用者3から見れば、よく利用する商店2からの案内が得
られ、この情報を買い物に有効に活用することができ
る。
【0094】次に、市場情報の情報提供について説明す
る。
【0095】ホスト装置は、ポイント管理ファイルに格
納されている販売時点データの商品コード、数量を基
に、同一商品が売られた個数を集計し、一定期間毎の商
品売り上げランキングを作成する。省資源サービスに加
入している利用者が買い物袋を持参して買い物した商品
の売り上げランキングが得られる。この売り上げランキ
ングは、無作為抽出で調査した売り上げランキングと等
価であり、商品の製造計画や新製品の開発に役立てるこ
とができる。
【0096】また、ホスト装置は、顧客データベースに
格納されている性別、年齢、家族構成、郵便番号を基
に、郵便番号で区分される地域別の購買層を分析する。
これにより、地域毎に、若年層/老年層が多い/少な
い、家族規模が大きい/小さい、男性/女性が多い/少
ないなどの購買層の特徴が把握できる。さらに、販売時
点データを併用することで、時間帯別の購買層の違い、
時間帯別の来店者一人あたり購入量などを求めることが
できる。
【0097】ホスト装置は、企業から特定企業或いは特
定商品の売り上げの調査依頼があった場合には、販売時
点データの商品コード、数量を基に、企業毎或いは商品
毎の売り上げを集計する。
【0098】図15を用いてホスト装置が行う市場情報
の作成処理の一例を説明する。ホスト装置は、ポイント
管理ファイルに格納されている販売時点データ(電子レ
シート)の利用客の識別データを用いて顧客データベー
スを参照する(S151)。これにより、各電子レシー
トについて、買い物をした人の性別、年齢、家族構成、
郵便番号が得られる。次に、その識別データを持つ電子
レシートの個数を集計したレシート個数集計ファイルの
個数を更新し、所定個(例えば、100個)に達してい
るかどうか調べる(S152)。電子レシートの個数が
所定個に満たない場合は、当該識別データを持つ利用客
はあまり買い物をしない人であるため、市場情報の作成
にはデータ不足と判断し、処理を終了する。電子レシー
トの個数が所定個を超えていれば、よく買い物をする人
の電子レシートが得られたことになるので、指定事項に
応じた統計処理を行う(S153)。
【0099】ここで、指定事項とは、依頼者である企業
がどのような統計が欲しいかを指定したものである。例
えば、日付、時間帯、商品コードのメーカコード、商品
コードのアイテムコード、地域などが指定事項となり得
る。統計処理には、家族構成に関する統計、年齢・性別
に関する統計、地域に関する統計、商品ランキングなど
がある。
【0100】これらの統計処理で作成した市場情報は、
ホスト装置の適宜なファイルに格納された後、企業に通
知される。企業では、この市場情報をダウンロードし、
表示したり印字したりすることができる。以下、統計処
理の内容とその結果の利用用途を具体例で説明する。
【0101】電子レシートの個数を時刻別かつ家族構成
人数別に計数し、時間帯と家族構成人数との相関が見ら
れるような時間帯別購買層(家族規模)情報を作成す
る。この購買層情報をリスト、グラフ等の形態で出力
(S154)することにより、ある時間帯には家族構成
人数の多い利用客がよく買い物をし、別のある時間帯に
は家族構成人数の少ない利用客、単身者がよく買い物を
するといったことが判明する。その結果、例えば、商店
に随時納品している惣菜製造工場は、これから製造する
惣菜パックが店頭に置かれる時間帯を予測し、惣菜パッ
クの1個の分量を多くしたり少なくしたりすることがで
きる。
【0102】あるアイテムコードを持つ電子レシートの
個数を年齢別かつ性別別に計数することにより、その商
品の購買層(年齢性別)情報を作成する。この購買層情
報をリスト、グラフ等の形態で出力(S155)するこ
とにより、その商品がどの購買層(年齢性別)によく売
れているか、売れていないかが判明する。その結果、例
えば、パッケージデザインをどの購買層向きにするがよ
いか検討することができる。
【0103】企業が指定した自社のメーカコードを持つ
電子レシートの個数を郵便番号の上位任意桁別に計数す
ることにより、関東地域、東京23区、区内所定エリア
などで区別した地域別情報を作成する。また、他社につ
いても地域別情報を作成してもよい。この地域別情報を
リスト、グラフ等の形態で出力(S156)することに
より、その企業がどの地域に強いか、地域における他社
との優劣などが判明する。その結果、例えば、販売促進
キャンペーンが必要な地域などを求めることができる。
【0104】類似アイテム、例えば、牛乳について電子
レシートに書かれた数量を各社の商品のアイテムコード
別に合計することにより、広域の商品ランキングを作成
する。さらに、購買層(家族規模)別、購買層(年齢性
別)別、地域別の商品ランキングを作成する。このラン
キングを出力(S157)することにより、どのメーカ
の何牛乳がどの地域のどの購買層によく売れているか、
売れていないかが判明する。
【0105】次に、省資源実績の公表について説明す
る。
【0106】ホスト装置は、全ての商店2から収集され
る発行ポイントを1日毎、1月毎、1年毎に集計する。
その集計結果は、省資源サービス会社のホームページに
掲載される。また、集計結果は、インターネット20を
介し報道機関の端末29に送信される。図16は、上記
ホームページにアクセスした端末に表示される画面の一
例を示したものである。この例では、商店2をスーパ
ー、コンビニ、一般商店に分類してそれぞれの集計結果
を省資源実績161として発表している。省資源実績1
61は、環境指数で表現される。環境指数は、節約され
た使い捨て袋の個数、即ち、ポイントに比例する数値で
ある。図示のように、本日、今月、今年の環境指数が表
示されるので、利用者や商店の励みになる。また、ホー
ムページには一般の人が誰でもアクセスできるので、省
資源実績を見て買い物袋による省資源サービスに賛同す
る人をより多く獲得することができる。
【0107】省資源サービス会社は、登録、課金等によ
る収益をエコエネルギ事業等の事業開発・投資6に転用
した場合、その事業実績をホームページに掲載する。事
業実績162は、発電方式別に本日、今月、今年の発電
量で表示される。
【0108】次に、サービスセンタ2のシステム構成を
図17により説明する。
【0109】サービスセンタ2は、図2でサーバ21と
して説明したデータ収集装置であるサーバ171と、本
発明に必要な各種の処理ソフトウェアを実行するホスト
装置172と、システム管理やデータの手入力などのた
めのオペレータコンソール173と、識別コードの登録
時に申込書で得られたデータを機密に格納する顧客デー
タベース174と、収集した販売時点データや利用者毎
の累計ポイントなどを格納するポイント管理ファイル1
75と、加盟した商店の名称コード、店名、所在地、連
絡先、責任者などを格納する商店データベース176
と、加盟・協賛した企業の識別コード、店名、所在地、
連絡先、責任者、提供景品などを格納する企業データベ
ース177とを有する。各部は、共通バス、LANなど
で結ばれている。また、上記の他の記憶装置として、企
業の広告に関するデータを格納する広告管理ファイル、
商店の広告(利用者宛短信を含む)に関するデータを格
納する商店広告ファイル、NGO等の団体に関するデー
タを格納する寄付先データベースや情報公開メディアに
関するデータを格納する広報用データベースなども設け
られる。これら複数の記憶装置は、別々のハードウェア
で実現してもよいし、同一のハードウェアを論理的に区
分して実現してもよいことは勿論である。
【0110】ホスト装置172が実行するソフトウェア
は、これまでに述べたホスト装置の機能に対応するもの
である。即ち、商店から利用者識別コードと共に通知さ
れた発行ポイントをポイント管理ファイル175内の当
該利用者の累計ポイントに加算するポイント累計機能、
その累計ポイントを顧客データベース174に登録され
ている景品選択や寄付選択と比較してポイントを支出す
るポイント収支管理機能、暗証番号登録時の暗号解読機
能、利用者からの閲覧・更新の手続きを認証する認証機
能、顧客データベース174のデータとポイント管理フ
ァイル175の販売時点データとから来客情報を作成す
る来客情報作成機能、市場情報作成機能、通知された発
行ポイントを商店の名称コード毎に集計して課金額を計
算する課金計算機能などがソフトウェアで実現されてい
る。
【0111】次に、POS端末のシステム構成を図18
により説明する。
【0112】本発明に好適なPOS端末は、公衆回線、
専用回線、或いはインターネットへの接続を行う通信イ
ンタフェース181と、商品コード、利用者識別コード
を読み取るためのハンドスキャナ、定置スキャナ等のバ
ーコードリーダ(又はOCRリーダ)182と、各種レ
ジ操作のためのキーボード183と、レシートを印字す
るプリンタ184と、精算金額や操作案内などを表示す
る表示器185と、日計、来客情報などを印字するジャ
ーナルプリンタ186と、本発明及び従来からのレジ機
能に必要な各種の処理ソフトウェアを実行する中央処理
装置187と、商品コード毎の単価を記憶した単価対照
データベース188とを有する。189は各部をつなぐ
バスラインである。また、上記のほかの記憶装置とし
て、ポイント発行通知のバッチ処理のためのデータを蓄
積しておくバッチ処理ファイル、ポイント管理ファイル
175で管理されているのと同様の販売時点データを当
店について格納する販売時点データ管理ファイル、利用
者宛短信を格納するメッセージファイル、サービスセン
タ2から受け取った来客情報を蓄積する来客データベー
スなどを必要に応じて設けることができる。これら複数
の記憶装置は、別々のハードウェアで実現してもよい
し、同一のハードウェアを論理的に区分して実現しても
よいことは勿論である。
【0113】中央処理装置184は、従来からPOS端
末が行っている商品コード読取り、単価引き当て、合
計、課税計算、レシート印字、日計印字などの手順に加
え、図8、図9で説明した手順、来客情報の印字、利用
者宛短信の入力などをソフトウェアにより実行するもの
である。
【0114】図18では、POS端末が直接、通信回線
に接続されてホスト装置と通信する形態となっている
が、POS端末が店内のLANに属している場合、その
LANのサーバを介してホスト装置と通信することにな
る。また、図9のバッチ処理のデータは、POS端末か
らLANのサーバに収集し、このサーバからホスト装置
へバッチ処理で通知するようにしてもよい。
【0115】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0116】(1)商店において販売時点で利用者を識
別する手段と、当該商店で当該利用者が買い物袋を持参
して買い物をしたという情報を広域に収集する手段と、
その収集情報に応じて当該利用者に懸賞を課す手段とを
設けたので、利用者があちこちの商店で行った省資源努
力をまとめて評価され、その成果が配分されることにな
る。利用者には目に見える利益が還元されるので、利用
者は積極的に買い物袋を持参するようになり、省資源が
大いに推進されることになる。
【0117】(2)商店には来客情報が提供されるの
で、経営が有利になるという形で省資源成果が配分され
る。
【0118】(3)製造・販売業者には市場情報が提供
されるので、経営が有利になるという形で省資源成果が
配分される。
【0119】(4)サービスセンタでは、予め利用者の
個人情報が登録されているので、商店からの収集情報を
加工して来客情報や市場情報を作成することが容易であ
り、調査の手間がかからない。
【0120】(5)サービスセンタが広域の省資源成果
を集計、把持してその情報を社会に発信できるので、資
源のムダが少ない社会を作ることに大いに貢献すること
ができる。
【0121】(6)買い物袋に識別コードを記録した記
録媒体を付随させたので、カードに比べて資源消費やゴ
ミの増加が少なく、財布がかさ張らない。
【0122】(7)記録媒体に商品コードを記録したの
で、オペレータは一般商品の読み取りと同じ動作で買い
物袋の使用を端末機器に認識させることができる。
【0123】(8)予め識別コードが記録媒体に記録さ
れた買い物袋を販売し、利用者が識別コードを用いて登
録を行うので、迅速に登録手続が完了する。
【0124】(9)利用者が識別コード固有の暗号作成
鍵で暗号化した暗証番号をサービスセンタに通知するの
で、ハガキなどの秘密性の低い媒体を使用しても暗証番
号の秘密性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の省資源サービスの概要を示す全体構成
図である。
【図2】本発明の省資源サービスを実施するための通信
機器構成図である。
【図3】本発明に使用する買い物袋の構造及び畳み方を
示す図であり、(a)は買い物袋を展開した正面図、
(b)は側面図、(c)→(f)は畳み順の図、(g)
は畳んだ正面図、(h)は使用例を示す図である。
【図4】本発明に使用する買い物袋の閉じ方を示す図で
ある。
【図5】本発明に使用する記録媒体の記録フォーマット
図である。
【図6】本発明による買い物時の動作を示す流れ図であ
る。
【図7】本発明によるレシートの券面図である。
【図8】本発明によるレジ操作及びPOS端末の動作を
示す流れ図である。
【図9】本発明によるポイント発行・通知の動作を示す
流れ図である。
【図10】本発明に使用するポイント管理ファイルのデ
ータ構成図である。
【図11】本発明の利用者が識別コードを登録するため
の申込書の図である。
【図12】本発明の暗証番号暗号化手順に用いる暗号作
成表の図である。
【図13】本発明の利用者の端末に表示される画面の図
であり、(a)は累計ポイントの表示画面、(b)はレ
シートの表示画面を示す。
【図14】本発明による来客リストのデータ構成図であ
る。
【図15】本発明による市場情報作成処理の流れ図であ
る。
【図16】本発明により公表される省資源実績の画面又
は印刷物の図である。
【図17】本発明に使用するサービスセンタのシステム
構成図である。
【図18】本発明に使用するPOS端末のシステム構成
図である。
【符号の説明】
1 商店 2 省資源サービス会社(サービスセンタ) 3 利用者 4 企業(製造・販売業者) 21、171 サーバ 23、64 POS端末 26 利用者端末 30 買い物袋 34 収納袋部 35 記録媒体 51 商品コード 52 識別コード 115 暗号作成表 172 ホスト装置 173 ポイント管理ファイル 174 顧客データベース 181 通信インタフェース 182 バーコードリーダ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商店の利用者が買い物袋を持参して買い
    物をしたことに対する省資源成果を利用者、商店、製造
    ・販売業者に配分する省資源サービスであって、商店に
    おいて販売時点で利用者を識別する手段と、当該商店で
    当該利用者が買い物袋を持参して買い物をしたという情
    報を広域に収集する手段と、その収集情報に応じて当該
    利用者に懸賞を課す手段とを有することを特徴とする省
    資源サービス。
  2. 【請求項2】 前記収集情報から当該商店の来客情報を
    作成して当該商店へ情報提供する手段と、前記収集情報
    から市場情報を作成して製造・販売業者へ情報提供する
    手段とを有することを特徴とする請求項1記載の省資源
    サービス。
  3. 【請求項3】 買い物袋に付随する記録媒体に利用者の
    識別コードが商店の端末機器で読取り可能に記録されて
    おり、その識別コードと利用者との対応関係が端末機器
    と通信されるホスト装置を備えたサービスセンタに登録
    されており、商店では、端末機器が前記記録媒体から識
    別コードを読み取り当該利用者が前記買い物袋を持参し
    て買い物をしたことに対するポイントを発行し、この端
    末機器よりホスト装置へ少なくとも商店の名称コード、
    前記識別コード及び発行ポイントを通知し、サービスセ
    ンタにて識別コード毎に獲得したポイントの累計を行う
    と共に累計ポイントに応じ入賞可能な懸賞を管理するこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の省資源サービス。
  4. 【請求項4】 サービスセンタでは、予め利用者毎に登
    録されている利用者の年齢、性別、住所などの個人情報
    で端末機器から収集した情報を加工し当該商店を利用し
    た利用者の年齢、性別、地域などをまとめた来客情報を
    作成することを特徴とする請求項3記載の省資源サービ
    ス。
  5. 【請求項5】 サービスセンタでは、予め利用者毎に登
    録されている利用者の年齢、性別、住所などの個人情報
    で端末機器から収集した情報を加工し年齢層、性別、地
    域毎の利用数をまとめた市場情報を作成することを特徴
    とする請求項3又は4記載の省資源サービス。
  6. 【請求項6】 サービスセンタでは、商店毎の発行ポイ
    ントに基づき使い捨て袋の節約量を計算し、この節約量
    に応じて商店に課金することを特徴とする請求項3〜5
    いずれか記載の省資源サービス。
  7. 【請求項7】 製造・販売業者が前記懸賞を提供するこ
    とを特徴とする3〜6いずれか記載の省資源サービス。
  8. 【請求項8】 サービスセンタでは、各商店より通知さ
    れた発行ポイントに基づき使い捨て袋の節約量を統計
    し、当日或いは当月の省資源実績を公表することを特徴
    とする3〜7いずれか記載の省資源サービス。
  9. 【請求項9】 商店の利用者が買い物袋を持参して買い
    物をしたことに対する省資源成果を利用者、商店、製造
    ・販売業者に配分する省資源サービスに用いる買い物袋
    であって、利用者の識別コードが商店の端末機器で読取
    り可能に記録されている記録媒体が付随していることを
    特徴とする買い物袋。
  10. 【請求項10】 当該買い物袋が省資源サービスの買い
    物袋であることを示す商品コードが前記利用者の識別コ
    ードと共に記録されていることを特徴とする請求項9記
    載の買い物袋。
  11. 【請求項11】 前記利用者の識別コードが買い物袋に
    買い物品を収納した状態で外から見えない場所に記録さ
    れていることを特徴とする9又は10記載の買い物袋。
  12. 【請求項12】 商店の利用者が買い物袋を持参して買
    い物をしたことに対する省資源成果を利用者、商店、製
    造・販売業者に配分する省資源サービスのための利用者
    識別方法であって、商店の端末機器で読取り可能な識別
    コードが予め買い物袋に付随した記録媒体に記録されて
    おり、その買い物袋を商店またはサービスセンタで販売
    し、その買い物袋を購入した利用者よりサービスセンタ
    に識別コードを登録し、爾後、商店で上記記録媒体から
    読み取った識別コードにより利用者を識別することを特
    徴とする利用者識別方法。
  13. 【請求項13】 前記識別コードの登録の際に利用者が
    作成した暗証番号を付加して登録し、爾後、この暗証番
    号に基づき利用者からサービスセンタへの手続きを認証
    することを特徴とする請求項12記載の利用者識別方
    法。
  14. 【請求項14】 予め識別コードが記録された記録媒体
    に識別コード固有の暗号作成鍵を表記した申込書が添付
    されており、この暗号作成鍵を用いて利用者が暗証番号
    を暗号化してサービスセンタに通知し、サービスセンタ
    では、識別コード毎の暗号解読鍵を用いて暗証番号を復
    号してその暗証番号を登録することを特徴とする請求項
    12又は13記載の利用者識別方法。
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