JP2002244706A - 分散制御システムの軸操作装置 - Google Patents

分散制御システムの軸操作装置

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JP2002244706A
JP2002244706A JP2001042017A JP2001042017A JP2002244706A JP 2002244706 A JP2002244706 A JP 2002244706A JP 2001042017 A JP2001042017 A JP 2001042017A JP 2001042017 A JP2001042017 A JP 2001042017A JP 2002244706 A JP2002244706 A JP 2002244706A
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movement
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operating device
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JP2001042017A
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Yoshihisa Tanigawa
慶寿 谷川
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクチュエータの移動可能な空間における移
動禁止領域の制限を自在に設定することが可能で操作能
率の向上を図ることができる分散制御システムの軸操作
装置を提供する。 【解決手段】 複数のアクチュエータ制御装置5の指定
及びアクチュエータの移動禁止領域を設定する入力機器
40aと、各軸操作機器16からの速度データと移動量
のデータを取得判別する操作判別部13と、各アクチュ
エータ制御装置5からシリアル通信パス10を介して取
得する各アクチュエータの現在の座標位置のデータと、
各軸操作機器16からの速度データと移動量のデータと
により、各アクチュエータの移動目標の座標位置を算出
するとともに、算出した移動目標の座標位置と入力機器
40aにて設定する移動禁止領域とを比較判定し、比較
判定結果を基に移動目標の座標位置をアクチュエータ制
御命令を発生する演算制御部12と、アクチュエータ制
御命令をシリアル信号バス10を介して指定されたアク
チュエータ制御装置5に出力する通信コントローラ2と
を有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数軸のアクチュ
エータ等の制御を行うアクチュエータ制御装置に対し
て、シリアル通信ラインを介して接続した分散制御シス
テムの軸操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の軸操作装置を含む分散制
御システムとして、特開2000−155608号公報
に開示されたような発明が提案されている。
【0003】従来の分散制御システムにおける軸操作装
置111は、図8に示すように、シリアル通信バス11
0に接続可能となっており、シリアル通信バス110に
接続されることによって、このシリアル通信バス110
を介して例えば3個のアクチュエータ制御装置105の
それぞれと接続されるようになっている。
【0004】各アクチュエータ制御装置105は、各々
通信コントローラ102、モータコントローラ106を
具備し、各々対応するモータドライバ107(107
a,107b,107c)を介して対応するモータ10
8(2個のモータ108a又はモータ108b)を駆動
制御するようになっている。尚、モータ108aは現在
の座標検出を行う検出器109を備えている。
【0005】前記軸操作装置111は、手動操作される
複数の軸操作機器116(軸操作機器116a、116
b、116c)とのインターフェイス(図示しない)
と、前記軸操作機器116で操作された量・状態を各々
判別する複数の操作判別部113(操作判別部113
a、113b、113c)と、前記複数の軸操作機器1
16と各アクチュエータ制御装置105の制御速度を対
応させるための速度データを格納した速度データテーブ
ル114と、複数のアクチュエータ制御装置105を任
意に指定可能な図示しない指定手段と、前記速度データ
テーブル114からの速度データを参照し前記複数の操
作判別部113からの信号を演算処理する手段と、所定
時間毎のタイマ割り込みを発生するタイマ手段を併せ持
つ演算制御部112と、前記演算制御部112によるタ
イマ割り込み時に出力される信号を処理してアクチュエ
ータ制御命令として発生し出力する命令発生部115
と、前記シリアル通信バス110に接続され、アクチュ
エータ制御命令をアクチュエータ制御装置105に出力
する通信コントローラ102とを具備している。
【0006】前記命令発生部115にて発生した命令
は、通信コントローラ102及びシリアル通信バス11
0を介して複数のアクチュエータ制御装置105に向け
て出力される。
【0007】ホスト制御装置101は、演算制御部10
3と、プログラムメモリ104と、通信コントローラ1
02とを具備し、通信コントローラ102をシリアル通
信バス110に接続している。
【0008】従来の分散制御システムにおいて、オペレ
ータがホスト制御装置101内のプログラムメモリ10
4に複数のアクチュエータ制御装置105用の制御プロ
グラムを用意していない場合において、アクチュエータ
であるモータ108を制御しようとする場合は以下のよ
うに動作する。
【0009】即ち、プログラムメモリ104に制御プロ
グラムを用意していないため、ホスト制御装置101か
らアクチュエータであるモータ108の制御を直接行う
ことはできない。従って、この場合にはホスト制御装置
101の通信コントローラ102と同様な通信コントロ
ーラ102を有する軸操作装置111の通信コントロー
ラ102をシリアル通信バス110に接続する。
【0010】軸操作装置111に設けられた演算制御部
112は、分散制御システムの電源投入後に、初期設定
として、各軸操作機器116、各アクチュエータ制御装
置105の指定の設定を行い、次に各軸操作機器116
と各アクチュエータ制御装置105の制御速度を対応さ
せる速度データテーブル114から速度データを読み込
む。
【0011】オペレータが軸操作機器116を操作する
と、操作された量・状態が操作判別部113により判別
される。演算制御部112は、前記操作判別部113の
判別情報に基づき、初期設定にて読み込んだ前記速度デ
ータテーブル114の速度データを使用しつつ演算処理
を行い、所定時間毎のタイマ割り込みのタイミングにて
命令発生部115に判定情報を伝送する。
【0012】前記命令発生部115は、前記演算制御部
112からの判定情報に基づいたアクチュエータ制御装
置105用の定速移動命令を該当アクチュエータ制御装
置105に対して通信コントローラ102、シリアル通
信バス110を介して送信する。
【0013】定速移動命令を受信した該当アクチュエー
タ制御装置105内のモータコントローラ106は、受
信した命令に応じて、該当モータドライバ107(モー
タドライバ107a又は107b,107c)にデータ
を送信し、制御対象アクチュエータであるモータ108
(モータ108a、モータ108b)の駆動制御を行
う。
【0014】このように、ホスト制御装置101がシリ
アル通信バス110に接続されていなくても、軸操作装
置111をシリアル通信バス110に接続することによ
ってアクチュエータ制御装置105を動作させ制御対象
アクチュエータを駆動することができる。
【0015】従って、分散制御システムが完成していな
い状態でも、個々のアクチュエータ制御装置105の動
作確認を簡単に行うことができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アクチュエ
ータの移動可能な範囲は、+リミット、−リミット間の
範囲である。複数軸のアクチュエータの場合は、各アク
チュエータの移動可能な範囲である+リミット、−リミ
ット間の範囲に対応した寸法を掛け合わせた立方体の空
間が移動可能な範囲となる。
【0017】複数軸を使用して構成されるアクチュエー
タの場合、前記移動可態な範囲である立方体の空間内に
さまざまな機構要素が配置されている。そのため、各ア
クチュエータが、空間内に配置されるさまざまな機構要
素と干渉しないように、かつ、移動可能な範囲を最大限
に採りたいという要請が生じる。
【0018】しかしながら上述した従来の分散制御シス
テムの軸操作装置116を使用する場合、各アクチュエ
ータに位置の制限を加える機能が各アクチュエータ制御
装置105に委ねられているために、各アクチュエータ
の移動可能な空間に移動禁止領域の制限を自在に設定で
きないという問題があった。
【0019】また、各アクチュエータの移動可態な空間
に移動禁止領域の制限を自在に設定できないことから、
各アクチュエータを前記機構要素との干渉を避けつつ移
動させることが必要となり、この結果、各アクチュエー
タの迂回移動等が生じて移動距離が長くなり、アクチュ
エータの移動時間が長くなって操作性の低下を招いてし
まうという問題が派生する。
【0020】本発明は、アクチュエータと、アクチュエ
ータ制御装置と、軸操作装置とを備えた分散制御システ
ムの軸操作装置において、アクチュエータの移動可能な
空間における移動禁止領域の制限を自在に設定すること
が可能でアクチュエータの移動距離、移動時間の短縮化
により操作能率の向上を図ることができる分散制御シス
テムの軸操作装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
各々アクチュエータを備えた複数のアクチュエータ制御
装置に対してシリアル通信ラインを介して接続され、こ
のシリアル通信ラインに接続されたホスト制御装置に代
わって前記各アクチュエータ制御装置を介して各アクチ
ュエータの個別制御を行う分散制御システムの軸操作装
置であって、複数のアクチュエータ制御装置の指定及び
前記アクチュエータ制御装置が制御するアクチュエータ
の移動禁止領域を設定する入力手段と、手動操作される
複数の軸操作機器からの速度データと移動量のデータを
取得判別する操作判別手段と、前記各アクチュエータ制
御装置からシリアル通信ラインを介して取得する各アク
チュエータの現在の座標位置のデータと、前記手動操作
される複数の軸操作機器からの速度データと移動量のデ
ータとにより、各アクチュエータの移動目標の座標位置
を算出するとともに、算出した移動目標の座標位置と入
力手段にて設定する前記移動禁止領域とを比較判定し、
比較判定結果を基に移動目標の座標位置をアクチュエー
タ制御命令を発生する演算制御手段と、このアクチュエ
ータ制御命令を前記シリアル信号ラインを介して指定さ
れたアクチュエータ制御装置に出力する出力手段とを有
することを特徴とするものである。
【0022】請求項2記載の発明は、請求項1記載の分
散制御システムの軸操作装置において、前記アクチュエ
ータ制御装置の移動禁止領域は、任意形状の範囲を設定
可能であることを特徴とするものである。
【0023】請求項3記載の発明は、請求項1記載の分
散制御システムの軸操作装置において、前記アクチュエ
ータ制御装置の移動禁止領域の設定には予め設定した位
置データを用いることを特徴とするものである。
【0024】請求項4記載の発明は、請求項1記載の分
散制御システムの軸操作装置において、前記分散制御シ
ステムの稼動中に前記アクチュエータ制御装置の移動禁
止領域を随時変更することが可能なことを特徴とするも
のである。
【0025】以下に、図1を参照して本発明を具体的に
説明する。図1は本発明における分散制御システムの構
成を示すブロック図である。この分散制御システムは、
ホスト制御装置1と、シリアル通信ラインであるシリア
ル通信バス10と、アクチュエータ制御装置5と、軸操
作装置11と、軸操作機器16と、入力手段である入力
機器40bとを有している。
【0026】ホスト制御装置1は、通信コントローラ
2、演算制御部3、プログラムメモリ14を具備してい
る。
【0027】前記ホスト制御装置1には、入力手段であ
る入力機器40aが接続されている。この入力機器40
aは、各アクチュエータ制御装置5の移動禁止領域を軸
操作装置11内の位置データ用データテーブル17に入
力するために使用される。一例としてここではキーボー
ドを挙げる。
【0028】アクチュエータ制御装置5は、例えば3個
構成からなり、各々通信コントローラ2、モータコント
ローラ6を具備している。アクチュエータ制御装置5に
は、検出器9の信号をフイードバック信号としてアクチ
ュエータであるモータ8aを駆動する2個のモータドラ
イバ7aと、検出器9を用いずにアクチュエータである
モータ8bを駆動するモータドライバ7bとからなるモ
ータドライバ7が接続されている。
【0029】前記軸操作装置11には、軸操作機器16
a、軸操作機器16b、軸操作機器16cからなる軸操
作機器16が接続されている。
【0030】一例として、軸操作機器16aは、トラッ
クボールに代表されるような操作量に応じてパルス数・
操作速度に応じてパルス周波数が変化する2軸・両方向
のパルス列を出力する。
【0031】軸操作機器16bは、ジョイスティックコ
ントローラに代表されるような、操作量に応じて電圧値
が変化する3軸・両方向の電圧を出力する。
【0032】軸操作機器16cは、4方向の矢印が表示
されているスイッチに代表されるような、オン・オフに
応じた論理信号を出力する。
【0033】ここでは、前記軸操作機器16aには低速
領域のレンジを割当てて高分解能な定速移動命令を発生
させ、軸操作機器16bには高範囲な領域のレンジを割
当てて高速な定速移動命令を発生させるようになってい
る。
【0034】図1中、40bは、前記入力機器40aと
同様の機能を持つ軸操作装置11に接続される指定手段
としての入力機器である。一例としてここではキーボー
ドを挙げる。
【0035】前記軸操作装置11は、図1に示すよう
に、通信コントローラ2、命令発生部15、演算部1
8、タイマ部19、比較部20からなる演算制御部12
と、速度データ用データテーブル14と、位置データ用
データテーブル17と、操作判別部13(操作判別部1
3a、操作判別部13b、操作判別部13c)とを具備
する。
【0036】操作判別部13aには、前記軸操作機器1
6aが接続され、入力される2軸・両方向のパルス列の
パルス数やパルス周波数等を計測する。
【0037】操作判別部13bには、前記軸操作機器1
6bが接続され、入力される3軸・両方向の電圧値や電
圧変化率等を計測する。
【0038】操作判別部13cには、前記軸操作機器1
6cが接続され、入力される4方向のスイッチの論理信
号等を判別する。
【0039】前記速度データ用データテーブル14は、
操作判別部13により判別された操作状態に応じてアク
チュエータ制御装置5に定速移動命令する移動速度の速
度データが格納されている。この速度データ用データテ
ーブル14は、例えばROMで構成されていれば、各軸
操作機器16に応じて固定となり、RAMで構成されて
いればホスト制御装置1等から任意にデータを変更でき
るが、ここではその形態を問わない。
【0040】位置データ用データテーブル17は、各ア
クチュエータ制御装置5により制御するアクチュエータ
の移動可能範囲に関するデータが格納されている。この
位置データ用データテーブル17は、ROMで構成され
ていれば前記移動可能範囲のデータは固定となり、RA
Mで構成されていればホスト制御装置1等から任意にデ
ータを変更できるのでその形態は問わないが、ここでは
一例としてRAMにて構成する。
【0041】以上のように構成される本発明の分散制御
システムの作用について、以下に説明する。
【0042】本発明の分散制御システムにおける通信の
形態としては、ホスト制御装置1側若しくは軸操作装置
11側の通信コントローラ2が主局になり、各アクチュ
エータ制御装置5側の通信コントローラ2が従局とな
る。結合形態は主局が1個で従局がn個の1:nの結合
である。
【0043】前記ホスト制御装置1若しくは軸操作装置
11と、各アクチュエータ制御装置5との間のデータ交
換という観点に立てば、通信コントローラ2は単にホス
ト制御装置1側の演算制御部3と各アクチュエータ制御
装置5側のモータコントローラ6との仲介、若しくは軸
操作装置11側の演算制御部12と各アクチュエータ制
御装置5側のモータコントローラ6との仲介をしている
にすぎず、前記演算制御部3とモータコントローラ6、
若しくは前記演算制御部12とモータコントローラ6と
は直接に結合されているかの如くふるまえるのである。
【0044】さらに、ホスト制御装置1の演算制御部3
若しくは軸操作装置11の演算制御部12又は各アクチ
ュエータ制御装置5のモータコントローラ6が、繁雑な
通信制御に直接かかわることなく、主として本来のプロ
グラム実行又はモータ制御を遂行できる。
【0045】また、シリアル通信バス10の通信プロト
コルは、ある一定期間にてトークンを回すトークンパッ
ング方式を取ることにより、各アクチュエータ(モータ
8a)の現在の座標情報をホスト制御装置1内の演算制
御部3、又は、軸操作装置11内の演算制御部12にて
把握することができる。
【0046】次に、軸操作装置11による多数軸のモー
タ制御方法について以下に詳細に説明する。
【0047】まず、ホスト制御装置1と同様に通信コン
トローラ2を有する軸操作装置11をシリアル通信バス
10に接続する。
【0048】次に、事前準備として以下に述べる手順に
て各アクチュエータ制御装置5の移動禁止領域を前記軸
操作装置11内の位置データ用データテーブル17に書
き込む。
【0049】詳しく説明すると、オペレータがホスト制
御装置1に接続される入力機器40aを用いて各アクチ
ュエータ制御装置5が制御する各アクチュエータの移動
禁止領域を入力する。すると、前記入力機器40aから
入力された各アクチュエータの移動禁止領域のデータは
演算制御部3から通信コントローラ2、シリアル通信バ
ス10を介して軸操作装置11内の演算制御部12に対
して出力される。
【0050】軸操作装置11内の演算制御部12は、各
アクチュエータの移動禁止領域のデータを受信後に、位
置データ用データテーブル17に対応したフォーマット
に演算処理をし、位置データ用データテーブル17に対
して書き込みを行う。
【0051】又は、オペレータが軸操作装置11に接続
される入力機器40bを用いて各アクチュエータの移動
禁止領域を入力することも可能であり、この場合演算制
御部12は前記入力機器40bから入力された各アクチ
ュエータの移動禁止領域を位置データ用データテーブル
17に対応したフォーマットに演算処理し、位置データ
用データテーブル17に対して書き込みを行う。
【0052】次に、システム起動時に初期設定の動作と
して演算制御部12が通信コントローラ2、操作判別部
13の初期化、位置データ用データテーブル17に記録
されている各アクチュエータ制御装置5が制御する各ア
クチュエータの移動禁止領域のデータを読み出し、速度
データ用データテーブル14に記録されている軸操作機
器16の速度情報からアクチュエータ制御装置5に対す
る定速移動命令の速度データへの変換データをそれぞれ
読み出す。
【0053】次に操作者が軸操作機器16を操作する
と、その状態が操作判別部13により判別され、演算制
御部12は速度データ用データテーブル14から読み込
んだ軸操作機器16の速度情報を参照し、操作の状態に
応じた移動速度を算出する。また、演算制御部12は操
作判別部13から移動距離に当たる軸操作機器16の移
動量、及び移動方向の情報を得る。
【0054】そして演算部18は、前記各アクチュエー
タ制御装置5、シリアル通信バス10を経由し、軸操作
装置11の通信コントローラ2を介して取得する各アク
チュエータの現在位置の座標のデータと、前記移動速度
と移動量、移動方向の情報から各アクチュエータの移動
目標の座標を計算する。
【0055】そして、演算部18は位置データ用データ
テーブル17から読み込んだ各アクチュエータの移動禁
止領域のデータと、前記移動目標の座標を比較部20に
伝送する。
【0056】比較部20は、移動目標の座標と移動禁止
領域の座標を比較判定し、移動目標の座標が移動禁止領
域の座標にかかる場合は移動不可能、移動目標の座標が
移動禁止領域の座標にかからない場合は移動可能という
判定結果を各々演算部18に出力する。
【0057】演算部18は、比較部20の判定結果に基
づき以下の処理を行う。即ち、比較部20の判定結果が
移動不可能である場合には、モータ定速移動命令は発生
させずに、移動禁止領域のために移動しない場合の動作
を行う。
【0058】比較部20の判定結果が移動可能である場
合には、前記移動目標の座標に対しての定速移動命令を
命令発生部15にて発生させる。
【0059】命令発生部15からの定速移動命令は、通
信コントローラ2、シリアル通信バス10を介して、予
め指定命令により指定したアクチュエータ制御装置5に
対応するモータコントローラ6に送信され、モータコン
トローラ6は受信した定速移動命令に従って、指定され
た速度で定速移動のモータ制御を行う。
【0060】尚、予め行う軸指定命令は、前記ホスト制
御装置1から送信しても、軸操作装置11から送信して
も構わない。
【0061】操作者により軸操作機器16が操作されて
操作状態が軸操作装置11に入力されてから、軸操作装
置11から指定されたアクチュエータ制御装置5へ定速
移動命令を送信するまでのこれら一連の軸操作装置11
の動作は、操作者の連続操作に違和感が生じない程度の
定期的な周期で繰り返される。
【0062】これにより、モータ8は速度が変化する定
速移動を定期的な周期で繰り返し、定期的な周期で一旦
停止することなく、あたかも連続的にモータ8は移動す
る。
【0063】前記軸操作機器16の構成、規模は、軸操
作装置11によって制御したい対象により変動するが、
通常軸操作機器16は各種スイッチ、キーボード、マウ
ス、操作パネル等の単独若しくは組み合わせにて構成さ
れる。
【0064】更に、操作者により軸操作機器16を操作
した状態が操作判別部13により判別された後、その操
作量を基に命令発生部15にて発生させる定速移動命令
での可変速度値への変換若しくは演算は、速度データ用
データテーブル14等を利用して任意に変更できる。
【0065】例えば、演算制御部12が操作量に対応し
て比例演算し可変速度値を演算する構成や、別の例とし
て、ROMで構成された速度データ用データテーブル1
4に速度データを予め格納する構成があり、この場合予
めROMには固定長にて2乗データが格納されているも
のとして、演算制御部12が操作量をアドレスとして速
度データ用データテーブル14を参照して操作量の2乗
データである可変速度値を得る態様がある。
【0066】このように、操作量から可変速度値への変
換若しくは演算が任意であることにより、操作者間によ
る操作の差異や各軸操作機器16間の操作状態の出力の
差異等を、速度データ用データテーブル14の速度デー
タの変更若しくは演算制御部12の演算方式の変更によ
り、緩和若しくは無くすことが可能となる。
【0067】但し、速度データ用データテーブル14の
格納データや演算制御部12の演算方式等については、
2乗データや比例演算に限定されるものではない。
【0068】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0069】(実施の形態1) (構成)本発明の実施の形態1の分散制御システムを、
図2、図3、図4を参照して説明する。
【0070】図2に示す分散制御システムにおいて、図
1に示す分散制御システムと同一機能を有する要素には
同一符号を付して示す。
【0071】図2に示す分散制御システムは、図1に示
す分散制御システムと略同様の構成を有するが、入力機
器40aとしてキーボードを用いたこと、アクチュエー
タ制御装置5を2個構成としたこと、軸操作機器16を
アクチュエータ制御装置5に対応してトラックボールか
らなる軸操作機器16aと、ジョイスティックからなる
軸操作機器16bとを用いた2個構成としたこと、軸操
作装置11を後述するような具体的な構成としたことが
特徴である。
【0072】軸操作機器16aを構成するトラックボー
ルは、2軸分の操作状態の信号をA相/B相の方形波信
号にて出力するものであり、操作量に応じてパルス数
(位置情報)、操作速度に応じてパルス周波数(速度情
報)、操作方向に応じてA相/B相の位相ずれ(方向情
報)を操作状態として各々出力する。
【0073】軸操作機器16bを構成するジョイスティ
ックは、ポテンショメータを内蔵し、一定電圧を印加し
傾斜操作することで2軸分の操作状態の信号を電圧値に
て出力するものであり、傾斜時間に応じて電圧変化時間
(位置情報)、傾斜角度に応じて電圧振幅(速度情
報)、操作方向に応じて基準電圧からの電圧符号(方向
情報)を操作状態として各々出力する。
【0074】キーボードからなる入力機器40aは、ホ
スト制御装置1に接続され、軸操作装置11内の位置デ
ータ用データテーブル(EEPROM)17に各アクチ
ュエータ制御装置5により制御される各アクチュエータ
の移動禁止領域を入力するために使用される。
【0075】図2に示す本実施の形態1の軸操作装置1
1において、パルス処理部からなる操作判別部13a
は、トラックボールからなる軸操作機器16aからの操
作状態の信号を入力し、位置情報や速度情報を持ったパ
ルス信号と、方向情報を持った方向信号とに変換する。
【0076】ポテンショメータ値処理部からなる操作判
別部13bは、軸操作機器16bに一定電圧を印加した
り、軸操作機器16bからの操作状態である電圧値を入
力し、必要に応じてフィルタリング等の処理を行う。デ
ィップスイッチ(DIP−SW)からなる入力機器37
は、軸操作装置11の各種設定を行う。
【0077】本実施の形態1の軸操作装置11の演算制
御部12は、図2に示すように、通信コントローラ(通
信コントローラIC)2を介してシリアル通信バス10
に接続されるともに、図1に示す比較部20、演算部1
8、命令発生部15と同一機能を発揮するCPU31
と、CPU31が動作するソフトウェアプログラムが格
納されているROM33と、速度データ用データテーブ
ル(EEPROM)14と、位置データ用データテーブ
ル(EEPROM)17と、タイマ19と、RAM32
と、2チャンネルのカウンタ34と、2チャンネルのA
/D変換器35と、インターフェース(I/O)36と
を具備している。
【0078】前記速度データ用データテーブル14は、
軸操作機器16からの速度情報からアクチュエータ制御
装置5に対する定速移動命令の速度データへの変換デー
タを書き換え可能な任意データとして格納し、軸操作装
置11の電源投入直後か又は定速移動命令の速度データ
への変換時にCPU31が前記任意データを読み込むよ
うになっている。ここでは、予め軸操作機器16の速度
情報に対して定速移動命令の速度が累乗に比例するデー
タを書き込んであるものとする。
【0079】位置データ用データテーブル17は、各ア
クチュエータの移動禁止領域の座標データを格納し、軸
操作装置11の定速移動命令の実行時にCPU31が前
記座標データを読み込むようになっている。
【0080】タイマ19は、通信コントローラ2による
シリアル通信動作よりも十分に長い一定周期でCPU3
1に割込みを発生させる。
【0081】2チャンネルのカウンタ34は、パルス処
理部からなる操作判別部13aからのパルス信号2軸分
のパルス数をカウントする。
【0082】2チャンネルのA/D変換器35は、ポテ
ンショメータ値処理部からなる操作判別部13bからの
アナログ波形の電圧値をCPU31が認識できるデジタ
ルデータに変換する。
【0083】インターフェース36は、入力機器40b
と接続され前記CPU31が扱えるデジタルデータを入
出力する。
【0084】前記通信コントローラ2、CPU31、タ
イマ19、RAM32、ROM33、速度データ用デー
タテーブル14、位置データ用データテーブル17、カ
ウンタ34、A/D変換器35、インターフェース36
はバスで接続されている。
【0085】(作用)次に、本実施の形態1の分散制御
システムの作用を説明する。図3、図4は本実施の形態
1におけるCPU31が処理する概略処理手順を示すフ
ローチャートである。尚、ホスト制御装置1からの各種
命令に対するCPU31の処理するソフトウェアプログ
ラムは、ここでは省略する。
【0086】図3は、システム稼動の事前準備の処理を
示すものであり、オペレータによりホスト制御装置1に
接続されたキーボードからなる入力機器40aから各ア
クチュエータ制御装置5が制御する各アクチュエータの
移動禁止領域のデータが入力される。入力された各アク
チュエータの移動禁止領域のデータは演算制御部3から
通信コントローラ2、シリアル通信バス10、軸操作装
置11内の通信コントローラ2を介して演算制御部12
内のCPU31に送信される。
【0087】次にCPU31は、受信した移動禁止領域
のデータを位置テータ用データテーブル17(EEPR
OM)のフォーマットに変換後、位置テータ用データテ
ーブル17に対して書き込む(ステップA0)。
【0088】次に、図4を参照して本実施の形態1にお
ける一連の処理手順について説明する。
【0089】図4において、ステップA1は、分散制御
システム起動後に軸操作装置11のハードウェアに関す
る各種初期設定を行う処理であり、通信コントローラ
2、RAM32、タイマ19、カウンタ34、A/D変
換器35、インターフェース(I/O)36等の設定や
初期化が行われる。
【0090】ステップB1は主に軸操作装置11のオペ
レータが選択する各種初期設定を行う処理であり、入力
機器(ディップスイッチ(DIP−SW))37の状態
読込み、速度データ用データテーブル(EEPROM)
14の読込み、位置データ用データ用データテーブル
(EEPROM)17の読込み、トラックボールからなる
軸操作機器16aによる操作用のアクチュエータ制御装
置5の2軸指定、ジョイスティックからなる軸操作機器
16bによる操作用アクチュェータ制御装置5の2軸指
定、トラックボールからなる軸操作機器16aによる操
作用最高速度設定、ジョイスティックからなる軸操作機
器16bによる操作用最高速度設定等を行う処理であ
る。
【0091】ステップC1は、トラックボールやジョイ
スティツクからなる軸操作機器16a又は16bの操作
が有効か無効かを判断する処理であり、前記入力機器3
7やインターフェース36による設定の他、ホスト制御
装置1からの操作有効命令、無効命令が受信されている
かで判断する。
【0092】軸操作機器16a又は16bの操作が無効
である場合にはステップD1に進み、また、有効である
場合にはステップE1に進む。
【0093】ステップD1は前記タイマ19の周期割込
みを禁止する処理であり、このステップD1の処理の後
ステップC1に戻る。
【0094】また、ステップE1は前記タイマ19の周
期割込みを許可する処理であり、この周期割込みの許可
の後、CPU31は、ステップF1のカウンタ34やA
/D変換器35に入力値があるか判断する処理を行い、
入力値がある場合にはステップG1に進み、入力値がな
い場合にはステップC1に戻る。
【0095】ステップG1は、前記カウンタ34やA/
D変換器35の入力値に応じて速度データ用データテー
ブル(EEPROM)14に書き込まれている累乗に比例
するデータを参照し、それぞれ指定した軸に対応するア
クチュエータ制御装置5の移動速度データを算出する処
理である。
【0096】次にCPU31は、ステップH1の処理
で、前記カウンタ34の値と、A/D変換器35の値
と、ステップG1の処理から求まる移動速度等の値から
各アクチュエータ制御装置5により制御する各アクチュ
エータの移動目標位置の座標を算出する。
【0097】次に、CPU31は、ステップI1の処理
で、ステップH1の処理から算出された各アクチュエー
タの目標座標と、位置データ用データテーブル(EEP
ROM)17に書き込まれている各移動禁止領域のデー
タとを比較し、移動可能か移動不可能かを判断する。
【0098】そして、CPU31は、ステップI1の処
理により移動不可能と判断した場合にはステップJ1の
処理で、ホスト制御装置1に対して「移動禁止領域」の
ために、移動しない旨の返答を通信コントローラ2、シ
リアル通信バス10を介して出力しステップC1に戻
る。
【0099】また、CPU31は、ステップI1の処理
により移動可能と判断した場合にはステップK1の処理
で、各軸に対応するアクチュエータ制御装置5へ定速移
動命令を通信コントローラ2、シリアル通信バス10を
介して出力しステップC1に戻る。
【0100】図4に示すステップL1の処理は、シリア
ル通信の受信動作時等に通信コントローラ2等により発
生する通信関連動作(優先)の処理であり、ステップB
1の処理が終了してから、ステップC1、D1、E1、
F1、G1、H1、I1、J1、K1の無限ループの処
理の間に、シリアル通信の受信時等に通信コントローラ
2等により発生する通信関連動作が割込みとして入る。
【0101】このステップL1の処理は、上述したステ
ップC1、D1、E1、F1、G1、H1、I1、J
1、K1の無限ループの処理や、後述するステップM1
の割込み動作よりも優先する処理である。
【0102】各アクチュエータ制御装置5や各軸操作装
置16等の状態監視命令、モータ制御命令等が優先した
動作として実行される。
【0103】更に、上述した無限ループの間に、ステッ
プM1のタイマ19にて周期的に発生する割込み動作が
入る。割込み動作は、ステップA1で行うタイマ19の
初期設定で周期を設定し、その周期は動作L1の発生間
隔より充分長い。
【0104】このステップM1の処理も、上述したステ
ップC1、D1、E1、F1、G1、H1、I1、J
1、K1の無限ループの処理よりも優先する処理であ
り、カウンタ34のカウント値や、A/D変換器35の
デジタル値をRAM32に格納した後、カウンタ34に
格納されているカウント値をクリアする。クリア処理さ
れたカウンタ34は次の周期割り込みまでに入力される
パルスのカウントを開始する。
【0105】このような状態で、オペレータがトラック
ボールからなる軸操作機器16aを操作すると、軸操作
機器16aから2軸それぞれのA相/B相の方形波信号
が出力され、それを入力した操作判別部13aはパルス
信号と方向信号とに変換して、カウンタ34へ出力す
る。
【0106】この時、軸操作機器16aの操作が有効で
あれば、CPU31は既述した無限ループの状態に対し
て、タイマ19による周期割込みを入れる。
【0107】タイマ19による周期割込みが入ると、一
定時間内に入力されるこのパルスのカウント値をRAM
32に格納し、カウンタ34をクリアして、割込みを終
了する。割込みを終了すると無限ループへ戻り、一定時
間内のパルス数をカウントしたカウンタ値がRAM32
に格納されているので、その値に応じた速度データ用デ
ータテーブル14のデータを参照し、軸操作機器16a
の操作速度の累乗に比例したデータを得る。
【0108】このデータを基に指定された軸に対応する
アクチュエータ制御装置5の移動速度データを算出す
る。また、前記算出された移動速度データ及びRAM3
2に記録されたカウンタ34のカウント値から移動目標
座標を算出する。
【0109】前記算出された移動目標座標は、CPU3
1により位置データ用データテーブル17から読み出さ
れた移動禁止領域のデータと比較判定される。
【0110】前記比較判定結果が移動不可能な場合に
は、移動禁止領域のために、移動しない旨の返答をホス
ト制御装置1に対して出力する。
【0111】前記比較結果が移動可能な場合は各アクチ
ュエータ制御装置5に対して移動目標座標への定速移動
命令を通信コントローラ2へ出力する。
【0112】すると、通信コントローラ2、シリアル通
信バス10を介して指定されたアクチュエータ制御装置
5に移動目標座標への定速移動命令が送信され、指定さ
れたアクチュエータ制御装置5内のモータコントローラ
6は算出された移動速度データにて定速移動命令を実行
し対応するモータ8を駆動する。
【0113】軸操作機器16aにより信号が出力されて
から、指定されたアクチュエータ制御装置5での定速移
動命令が実行されるまでの一連の動作は、タイマ19に
よる周期割込みと同一の一定時間毎に繰り返される。
【0114】従って、オペレータの操作状態が変化して
も、一定時間毎に定速移動命令の速度が変更され、オペ
レータの操作に応じてモータ8は滑らかに移動する。
【0115】同様に、オペレータがジョイスティックか
らなる軸操作機器16bを操作すると、軸操作機器16
bから2軸それぞれの電圧値が出力され、ポテンショメ
ータ値処理部からなる操作判別部13bを介して、A/
D変換器35へ出力される。この時、軸操作機器16b
の操作が有効であれば、CPU31は無限ループの状態
に対して、タイマ19による周期割込みを入れる。
【0116】タイマ19による周期割込みが入ると、そ
の時点の電圧値をデジタルデータヘ変換してRAM32
に格納して、割込みを終了する。
【0117】割込みを終了すると既述した無限ループの
処理へ戻り、電圧値のデジタルデータがRAM32に格
納されているので、その値に応じた速度データ用データ
テーブル14のデータを参照し、軸操作機器16bの操
作角度の累乗に比例したデータを得る。このデータを基
に指定された軸に対応するアクチュエータ制御装置5の
移動速度データを算出する。
【0118】また、前記算出された移動速度データ及び
RAM32に記録されたA/D変換器35の電圧変化時
間から移動目標の座標値を算出する。
【0119】前記算出された移動目標座標値は、CPU
31により位置データ用データテーブル17から読み出
された移動禁止領域のデータと比較判定される。そし
て、比較判定結果が移動不可能な場合には、移動禁止領
域のために、移動しない旨の返答をホスト制御装置1に
対して出力する。
【0120】また、前記比較結果が移動可能な場合に
は、各アクチュエータ制御装置5に対する移動目標座標
への定速移動命令を通信コントローラ2へ出力する。す
ると、通信コントローラ2、シリアル通信バス10を介
して指定されたアクチュエータ制御装置5へ定速移動命
令が送信され、指定されたアクチュエータ制御装置5内
のモータコントローラ6は算出された移動速度データに
てを速移動命令を実行し対応するモータ8を駆動する。
【0121】ジョイスティツクからなる軸操作機器16
bにより信号が出力されてから、指定されたアクチュエ
ータ制御装置5による定速移動命令が実行されるまでの
一連の動作は、タイマ19による周期割込みと同一の一
定時間毎に繰り返される。
【0122】従って、オペレータの操作状態が変化して
も、一定時間毎に定速移動命令の速度が変更され、オペ
レータの操作に応じてモータ8は滑らかに移動する。
【0123】尚、本実施の形態1では、位置データ用デ
ータテーブル17の格納データとし位置座標値を用いて
いるが、計算式をプログラムという形態で採用すること
により位置データ用データテーブル17の容量を最低限
に押さえて上述した処理を実現する構成とすることも可
能である。
【0124】(効果)本実施の形態1によれば、上述し
たように軸操作装置11内に各アクチュエータ制御装置
5の移動可能な範囲のデータを格納した位置データ用デ
ータテーブル17、比較演算機能を有する演算制御部1
2を具備し、移動目標座標と移動可能な範囲との比較を
行い、比較結果に基づき指定されたアクチュエータ制御
装置5による定速移動命令を出力し実行させることによ
り、アクチュエータ制御装置5が制御するアクチュエー
タの移動可態な空間に移動禁止領域の制限を自在に設定
することが可能となる。
【0125】(実施の形態2) (構成)本発明の実施の形態2の分散制御システムにつ
いて、図5、図6、図7を参照して説明する。
【0126】図5は実施の形態2の分散制御システムの
構成を示すブロック図である。尚、図5に示す実施の形
態2の分散制御システムにおいて、図2に示す実施の形
態1の場合と同一の機能を有する要素には同一符号を付
し、その詳細説明は省略する。
【0127】本実施の形態2の分散制御システムの構成
は、図2に示す実施の形態1の場合と略同様であるが、
ホスト制御装置1に位置データ用メモリ41を付加した
ことが特徴である。
【0128】前記位置データ用メモリ41は、軸操作装
置11が具備している位置データ用データテーブル17
の数倍の記憶容量を有するように構成され、各アクチュ
エータ制御装置5の移動禁止領域のデータを複数種記録
している。
【0129】また、位置データ用メモリ41は、例えば
書き換え可能なRAM、EEPROM、固定の移動禁止
領域のデータが予め書き込まれているROM等で構成し
ている。
【0130】(作用)以下、図6、図7を参照して本実
施の形態2の分散制御システムの動作を説明する。尚、
実施の形態1の場合と同一の処理は、その説明を省略又
は簡略化する。
【0131】図6、図7は、本実施の形態2における軸
操作装置11のCPU31が処理する概略処理手順を示
すフローチャートである。尚、実施の形態1の場合の処
理ステップと同一の処理ステップについては、説明を省
略する。
【0132】図6に示すステップP1の処理は、分散制
御システム稼動前に行う事前準備の処理である。
【0133】まず、各アクチュエータ制御装置5の移動
禁止領域の複数のデータがオペレータによりホスト制御
装置1に接続されたキーボードからなる入力機器40a
から入力される。
【0134】入力された前記各アクチュエータ制御装置
5の移動禁止領域の複数のデータはホスト制御装置1の
演算制御部3により位置データ用メモリ41に書き込ま
れ記録される。
【0135】図7に示す実施の形態1の場合と異なるス
テップN1の動作は、ステップL1と同様にシリアル通
信の受信時等に通信コントローラ2等により発生する通
信関連動作(優先)であり、ステップC1、D1、E
1、F1、G1、H1、I1、J1、K1の無限ループ
やステップM1の割り込み動作よりも優先する動作であ
る。
【0136】また、それに加えステップN1の場合の
み、オペレータによりホスト制御装置1に接続された入
力機器40aから各アクチュエータ制御装置5の移動禁
止領域の変更入力が発生していて、かつ、ステップL1
が実行されるという条件下においてステップL1の代わ
りに実行されるという動作である。
【0137】前記ステップN1の動作を詳細に説明する
と、オペレータが入力機器40aから演算制御部3に対
して各アクチュエータ制御装置5の移動禁止領域の変更
先番号を入力する。
【0138】演算制御部3は、位置データ用メモリ41
中の複数の各アクチュエータ制御装置5の移動禁止領域
のデータの中からオペレータが指定した変更先番号に対
応するデータを選択し、通信コントローラ2、シリアル
通信バス10を介して軸操作装置11中のCPU31に
送信する。
【0139】前記データの受信後にCPU31は位置デ
ータ用データテーブル17用のフォーマット変換を行
い、この位置データ用データテーブル17に対して書き
込みを行う。
【0140】図7に示す本実施の形態2にて追加された
ステップO1は、CPU31が位置データ用データテー
ブル17に記録されている各アクチュエータ制御装置5
の移動禁止領域のデータを読込む動作である。
【0141】システム稼動時に演算制御部3は位置デー
タ用メモリ41から前記各アクチュエータ制御装置5の
移動禁止領域のデータの1つを読み出し、通信コントロ
ーラ2、シリアル通信バス10、軸操作装置11内の通
信ユントローラ2を介して演算制御部12内のCPU3
1に送信する。
【0142】CPU31は、受信した移動禁止領域のデ
ータを、EEPROM対応のフォーマットに変換した
後、位置データ用データテーブル(EEPROM)17に
書き込む。
【0143】上述のようにしてシステム稼動時における
初期設定を行った後に、トラックボールからなる軸操作
機器16a、又はジョイスティックからなる軸操作機器
16bの操作があった場合、操作機器有効か否かの判定
後、CPU31は各アクチュエータ制御装置5の移動速
度と目標座標を算出する(図7、実施の形態1の場合と
同様なステップC1乃至ステップH1)。
【0144】次に、CPU31は、ステップO1の処理
で、位置データ用データテーブル17に記録されている
各アクチュエータ制御装置5の移動禁止領域のデータを
読み出す。
【0145】次に、CPU31は、ステップI1の処理
で、ステップO1にて読み出された各アクチュエータ制
御装置5の移動禁止領域のデータとステップH1にて算
出された目標位置の座標を比較し、移動可能か移動不可
能かを比較判定する。
【0146】ステップI1の比較判定の結果が、移動不
可能な領域である場合、CPU31は、ステップJ1の
処理で、ホスト制御装置1に対し「移動禁止領域のた
め、移動できない」との旨の返答を通信コントローラI
C2、シリアル通信バス10を介して出力する。
【0147】また、比較判定の結果が移動可能な領域で
ある場合、CPU31は、ステップJ1の処理で、それ
ぞれ算出した移動速度にて目標座標に対しての定速移動
命令を各アクチュエータ制御装置5へ出力し、ステップ
C1に戻る。
【0148】また、ステップB1が終了してから、ステ
ップC1、D1、E1、F1、G1、H1、O1、I
1、J1、K1からなる無限ループの処理の間に、シリ
アル通信バス10を介しての受信時等に通信コントロー
ラ2、タイマ19等により発生するステップL1に示す
通信関連動作が割込みとして入る。
【0149】このステップLlは処理は、ステップC
1、D1、E1、F1、G1、H1、O1、I1、J
1、K1、M1の処理よりも優先する動作であり、詳細
は省略するが各アクチュエータ制御装置5や軸操作装置
11等の状態監視命令、モータ制御命令等が優先した処
理として実行される。
【0150】また、同様にステップN1の処理は、既述
したように、オペレータによりホスト制御装置1に接続
された入力機器40aから各アクチュエータ制御装置5
の移動禁止領域の変更入力が発生していて、かつ、ステ
ップL1が実行されるという条件下においてステップL
1の処理の代わりに実行される。
【0151】このような一連の処理を実行することによ
り、分散制御システムの稼働中にオペレータの操作によ
り軸操作装置11内の位置データ用データテーブル17
の書き換えが可能となる。
【0152】また、移動目標座標の算出後に各アクチュ
エータ制御装置5の移動禁止領域のデータを位置データ
用データテーブル17から読み取ることも可能である。
【0153】(効果)本実施の形態2によれば、ホスト
制御装置1内に複数の各アクチュエータ制御装置5用の
移動禁止領域のデータを記憶する位置データ用メモリ4
1を設けたことと、分散制御システムの稼働中にオペレ
ータの操作により軸操作装置11内の位置データ用デー
タテーブル17のデータ書き換えが可能な処理と、移動
目標座標の算出後に各アクチュエータ制御装置5が制御
するアクチュエータの移動禁止領域のデータを位置デー
タ用データテーブル17から読み取る処理とを行うこと
により、分散制御システムの稼働中に各アクチュエータ
制御装置5が制御するアクチュエータの移動禁止領域を
随時変更することが可能となる。また、状況に応じて幾
つかの移動禁止領域を使い分けることも可能である。
【0154】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アクチュエータ制御装置が制御するアクチュエータの移
動可能な空間に移動禁止領域の制限を自在に設定するこ
とが可能で、各アクチュエータ同士をさまざまな機構要
素と干渉すること無く動作させることができ、また、各
アクチュエータの移動可能な空間を最大限活用すること
が可能であり、各アクチュエータの移動距離の縮減、移
動時間の短縮も可能となり、各アクチュエータの操作能
率の向上を図ることが可能な分散制御システムの軸操作
装置を提供できる。
【0155】また、本発明によれば、分散制御システム
の稼動中に前記アクチュエータ制御装置が制御するアク
チュエータの移動禁止領域を随時変更することが可能で
あることから、状況に応じて移動禁止領域を変更しり状
況に応じて幾つかの移動禁止領域を使い分けたることが
でき、より操作能率の向上を図ることができる分散制御
システムの軸操作装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における分散制御システムの構成を示す
ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1の分散制御システムの構
成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1の事前準備の処理を示す
フローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態1の一連の処理手順を示す
フローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態2の分散制御システムの構
成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態2の事前準備の処理を示す
フローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態2の一連の処理手順を示す
フローチャートである。
【図8】従来の分散制御システムの構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 ホスト制御装置 2 通信コントローラ 3 演算制御部 4 プログラムメモリ 5 アクチュエータ制御装置 6 モータコントローラ 7 モータドライバ 7a モータドライバ 7b モータドライバ 8 モータ 8a モータ 8b モータ 9 検出器 10 シリアル通信バス 11 軸操作装置 12 演算制御部 13 操作判別部 13a 操作判別部 13b 操作判別部 14 速度データ用データテーブル 15 命令発生部 16 軸操作機器 16a 軸操作機器 16b 軸操作機器 17 位置テータ用データテーブル 18 演算部 19 タイマ 20 比較部 31 CPU 32 RAM 33 ROM 34 カウンタ 35 A/D変換器 36 インターフェース 37 入力機器 40a 入力機器 40b 入力機器 41 位置データ用メモリ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々アクチュエータを備えた複数のアク
    チュエータ制御装置に対してシリアル通信ラインを介し
    て接続され、このシリアル通信ラインに接続されたホス
    ト制御装置に代わって前記各アクチュエータ制御装置を
    介して各アクチュエータの個別制御を行う分散制御シス
    テムの軸操作装置であって、 複数のアクチュエータ制御装置の指定及び前記アクチュ
    エータ制御装置が制御するアクチュエータの移動禁止領
    域を設定する入力手段と、 手動操作される複数の軸操作機器からの速度データと移
    動量のデータを取得判別する操作判別手段と、 前記各アクチュエータ制御装置からシリアル通信ライン
    を介して取得する各アクチュエータの現在の座標位置の
    データと、前記手動操作される複数の軸操作機器からの
    速度データと移動量のデータとにより、各アクチュエー
    タの移動目標の座標位置を算出するとともに、算出した
    移動目標の座標位置と入力手段にて設定する前記移動禁
    止領域とを比較判定し、比較判定結果を基に移動目標の
    座標位置をアクチュエータ制御命令を発生する演算制御
    手段と、このアクチュエータ制御命令を前記シリアル信
    号ラインを介して指定されたアクチュエータ制御装置に
    出力する出力手段と、 を有することを特徴とする分散制御システムの軸操作装
    置。
  2. 【請求項2】 前記アクチュエータ制御装置の移動禁止
    領域は、任意形状の範囲を設定可能であることを特徴と
    する請求項1記載の分散制御システムの軸操作装置。
  3. 【請求項3】 前記アクチュエータ制御装置の移動禁止
    領域の設定には予め設定した位置データを用いることを
    特徴とする請求項1記載の分散制御システムの軸操作装
    置。
  4. 【請求項4】 前記分散制御システムの稼動中に前記ア
    クチュエータ制御装置の移動禁止領域を随時変更するこ
    とが可能なことを特徴とする請求項1記載の分散制御シ
    ステムの軸操作装置。
JP2001042017A 2001-02-19 2001-02-19 分散制御システムの軸操作装置 Withdrawn JP2002244706A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103802116A (zh) * 2013-01-17 2014-05-21 常州先进制造技术研究所 上下料机械手运动控制装置
CN104267665A (zh) * 2014-08-29 2015-01-07 暨南大学 一种视觉智能数控系统的数据交换方法
JP2018196078A (ja) * 2017-05-22 2018-12-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 通信制御方法、通信制御装置、テレプレゼンスロボット、及び通信制御プログラム

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