JP2003084808A - 分散制御システムの移動操作装置及び移動操作方法 - Google Patents

分散制御システムの移動操作装置及び移動操作方法

Info

Publication number
JP2003084808A
JP2003084808A JP2001274166A JP2001274166A JP2003084808A JP 2003084808 A JP2003084808 A JP 2003084808A JP 2001274166 A JP2001274166 A JP 2001274166A JP 2001274166 A JP2001274166 A JP 2001274166A JP 2003084808 A JP2003084808 A JP 2003084808A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movement
moving
command
driven device
control system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001274166A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Tanigawa
慶寿 谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2001274166A priority Critical patent/JP2003084808A/ja
Publication of JP2003084808A publication Critical patent/JP2003084808A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被駆動装置の移動範囲が球形や円形を含む任
意の形状である場合でも、操作性の向上を図ることので
きる分散制御システムの移動操作装置及び移動操作方法
を提供する。 【解決手段】 個別の被駆動装置を移動させるための操
作手段(16)と、この操作手段から出力される複数の
操作信号に基づいて、所定周期毎に被駆動装置の移動速
度を算出し該移動速度と移動方向と現在位置座標とから
移動目標座標を算出する移動情報算出手段と(18)
と、個別の被駆動装置の移動軌跡の種類を含む移動方法
を選択する移動命令選択手段(20)と、算出された移
動目標座標と選択された移動方法とを含む移動命令をア
クチュエータ制御装置に送信する送信手段(2)とを備
えた分散制御システムの移動操作装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホスト制御装置と
多数のアクチュエータの制御を行う複数のアクチュエー
タ制御装置とをシリアル通信を介して結合した分散制御
システムに関し、さらに詳しくはこの分散制御システム
に接続された各アクチュエータによって駆動される装置
(以下、「被駆動装置」という)を滑らかに移動操作す
るための移動操作装置と移動操作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】搬送機・組立機・検査機・測定機・加工
機等の生産設備において、高精度な位置決め動作などそ
の生産設備の所定の動作を制御するための分散制御シス
テムが使用されている。そして、このような分散制御シ
ステムの内移動操作装置を備えたものとしては、特開2
000−155608号公報に記載されたものが知られ
ている。
【0003】図11は、従来の移動操作装置を備えた分
散制御システムの構成を示すブロック図である。
【0004】尚、以下の図においては、複数台の同一制
御装置とその制御装置を構成する機能部分についてはそ
れぞれ同一の符号を付し、異なる制御装置を構成する同
一機能部分については異なる符号を付して説明する。
【0005】本生産設備制御システムは、ホスト制御装
置1、複数台のアクチュエータ制御装置5、移動操作装
置11、及びこれらの各装置を接続するシリアル通信バ
ス10とで構成されている。
【0006】ホスト制御装置1は、シリアル通信バス1
0を介してアクチュエータ制御装置5、移動操作装置1
1との間で通信を行う通信コントローラ2a、システム
全体を制御するための指令を発する演算制御部3、及び
生産設備を制御するためのプログラムを格納しているプ
ログラムメモリ4とを備えている。
【0007】アクチュエータ制御装置5はモータ等のア
クチュエータを制御するものであり、ホスト制御装置1
や各機能モジュールとの間でデータ通信を行う通信コン
トローラ2b及び後述するモータ8の動作を指令するモ
ータコントローラ6を備えている。そして、このアクチ
ュエータ制御装置5には、モータコントローラ6からの
指令に基づいてモータの駆動を制御するモータドライバ
7が接続され、モータドライバ7にはモータ8及びこの
モータ8によって駆動される被駆動装置の変位を検出す
るためのエンコーダなどの検出器9が接続されている。
【0008】移動操作装置11は、手動操作によって複
数の移動操作機器16から入力される操作信号に基づい
て、アクチュエータ制御装置5に対する動作命令を作成
してアクチュエータ制御装置5に出力するための装置で
ある。
【0009】この移動操作装置11は、各移動操作機器
16で操作された量・状態を判別する操作判別部13、
各移動操作機器16の操作量から各アクチュエータ制御
装置5の速度を算出するための速度データテーブル1
4、この速度データテーブル14からのデータを参照し
て各操作判別部13からの信号を演算処理すると共に所
定時間または所定周期毎にこの処理を行うためのタイマ
割り込み発生手段を併せ持つ演算制御部12、このタイ
マ割り込み時に演算制御部12から出力される信号をア
クチュエータ制御命令に変換する命令発生部15及び発
生した命令をシリアル通信バス10を介して各アクチュ
エータ制御装置5に送信するためのインターフェースで
ある通信コントローラ2cで構成されている。
【0010】本構成のシステムでは、ホスト制御装置1
がシリアル通信バス10に接続されていなくても、移動
操作装置11をシリアル通信バス10に接続することに
よって各アクチュエータ制御装置5を介しモータ8の動
作を操作することが可能である。以下にその動作を説明
する。
【0011】移動操作装置11に具備される演算制御部
12はシステムの電源投入後に初期設定動作を開始し、
先ず、各移動操作機器16に対応付けられる各アクチュ
エータ制御装置5を指定する設定を行い、次に各移動操
作機器16の操作量から各アクチュエータ制御装置5の
動作速度を算出するための速度データテーブル14から
必要なデータを読み込む。
【0012】オペレータが移動操作機器16を操作する
と、操作された量・状態が操作判別部13により判別さ
れ被駆動装置の移動量、移動方向などの情報が求められ
る。演算制御部12はこの操作判別部13の情報に基づ
き、初期設定にて読み込んだ前記速度データテーブル1
4のデータを使用しつつ演算処理を行い所定時間毎のタ
イマ割り込みのタイミングにて命令発生部15に被駆動
装置の移動情報を伝える。
【0013】命令発生部15は演算制御部12からの情
報に基づいて各アクチュエータ制御装置5用の定速移動
命令を作成し、該当アクチュエータ制御装置5に対して
通信コントローラ2c、シリアル通信バス10を介して
送信する。
【0014】定速移動命令を受信した該当アクチュエー
タ制御装置5内のモータコントローラ6は受信した命令
に従って、モータドライバ7にモータ8を駆動制御する
ための信号を出力し、これによってモータ8の制御が行
われる。
【0015】このように、移動操作装置11を用いて被
駆動装置の移動制御が行われていた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
移動操作装置11では各アクチュエータ制御装置5に対
しては直線移動動作命令である定速移動命令のみが発信
可能であったため、移動操作に不十分な場合が生じてい
た。
【0017】図12は被駆動装置の移動動作を説明する
図である。
【0018】被駆動装置の移動が、例えば所定の領域内
を検査しつつ走査するなどの動作を実現するものである
場合を考える。
【0019】図12の(1)は、多角形で囲まれた領域
内を走査する動作を示している。この場合は、外周から
離れた内部領域と外周近傍領域を走査する動作は直線移
動動作によって問題なく実現することができる。
【0020】図12の(2)は、任意の曲線(または
円)で囲まれた領域内を走査する動作を示している。こ
の場合は、外周から離れた内部領域の走査は直線移動動
作でもよいが、外周近傍領域の走査は曲線の動作ができ
ないため、直線移動によって代替しなければならず微妙
で煩雑な操作が必要となる。
【0021】このことは、図12の(3)の斜線を付し
た領域を走査する動作を実現しようとする場合などのよ
うに、多角形、円形、球形、任意の曲線等を組み合わせ
て構成される領域内を被駆動装置を移動して走査しよう
とする場合を考えてみれば、それらの形状の周辺での特
別な動作、あるいは走査が不要な部分をスキップする動
作などが必要とされるため、従来の技術では効率が良く
なく、操作性に改善を要することが理解できる。
【0022】本発明は、係る事情に鑑みてなされたもの
であって、被駆動装置の移動範囲が球形や円形を含む任
意の形状である場合でも、移動操作によって各被駆動装
置の効率的な移動制御を実現する事が可能で、操作性の
向上を図ることのできる分散制御システムの移動操作装
置及び移動操作方法を提供する事にある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
の本発明は、個別の被駆動装置を移動させるための操作
手段と、この操作手段から出力される複数の操作信号に
基づいて所定周期毎に被駆動装置の移動速度を算出し該
移動速度と移動方向と現在位置座標とから移動目標座標
を算出する移動情報算出手段と、個別の被駆動装置の移
動軌跡の種類を含む移動方法を選択する移動命令選択手
段と、算出された移動目標座標と前記選択された移動方
法とを含む移動命令を前記アクチュエータ制御装置に送
信する送信手段とを備えた分散制御システムの移動操作
装置である。
【0024】また本発明は、上記記載の発明である分散
制御システムの移動操作装置において、移動命令選択手
段は、移動操作装置に接続された入力装置からの信号に
基づいて移動方法を選択する分散制御システムの移動操
作装置である。
【0025】また本発明は、個別の被駆動装置の移動可
能範囲を示す少なくとも1つの領域データとその領域内
におけるこの被駆動装置の移動軌跡の種類を含む移動方
法とを記憶する領域情報記憶手段と、個別の被駆動装置
を移動させるための操作手段と、この操作手段から出力
される複数の操作信号に基づいて所定周期毎に被駆動装
置の移動速度を算出し該移動速度と移動方向と現在位置
座標とから移動目標座標を算出する移動情報算出手段
と、記憶された領域データと移動方法と算出された移動
目標座標とに基づいて個別の被駆動装置の移動軌跡の種
類を含む移動方法を選択する移動命令選択手段と、算出
された移動目標座標と選択された移動方法とを含む移動
命令をアクチュエータ制御装置に送信する送信手段とを
備えた分散制御システムの移動操作装置である。
【0026】また本発明は、上記記載の発明である分散
制御システムの移動操作装置において、領域情報記憶手
段は、前記領域毎の優先度を記憶し、移動命令選択手段
は、領域が複数重なり合った場合には優先度に基づいて
移動方法を選択する分散制御システムの移動操作装置で
ある。
【0027】また本発明は、上記記載の発明である分散
制御システムの移動操作装置において、領域データは、
複数の座標値、座標を変数とする関数の内少なくとも1
つによって構成される分散制御システムの移動操作装置
である。
【0028】また本発明は、個別の被駆動装置を移動さ
せるための操作手段から出力される複数の操作信号に基
づいて所定周期毎に被駆動装置の移動速度を算出して該
移動速度と移動方向と現在位置座標とから移動目標座標
を算出し、個別の被駆動装置の移動軌跡の種類を含む移
動方法を選択して算出された移動目標座標と選択された
移動方法とを含む移動命令をアクチュエータ制御装置に
送信する移動操作方法である。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る分散制御シ
ステムの移動操作装置の第1の実施形態を示す構成図で
ある。ここでは、図11と同一機能を果たすものには同
一番号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0030】本分散制御システムは、ホスト制御装置
1、複数台の機能モジュール(本図では、複数台のアク
チュエータ制御装置5、1台の移動操作装置11を示
す)及びこれらを接続するシリアル通信バス10とで構
成されている。
【0031】尚、本実施例の分散制御システムの機能モ
ジュールは、複数台のアクチュエータ制御装置5と、1
台の移動操作装置11を具備する構成であるが、本発明
はこの実施の形態に限定されるものではなく、この他の
機能モジュールである入出力装置、計測装置、通信形態
変換装置などの各種装置が含まれるものであっても良
く、また通信の形式もシリアルバスでなくても良く、ま
たパラレルバス通信、無線通信であっても良い。
【0032】ホスト制御装置1は、シリアル通信バス1
0を介して各機能モジュールとの通信を行う通信コント
ローラ2a、システム全体を制御するための指令を発す
る演算制御部3、及び生産設備を制御するためのプログ
ラムを格納しているプログラムメモリ4とを備えてい
る。
【0033】アクチュエータ制御装置5はモータ等のア
クチュエータを制御するモジュールであり、ホスト制御
装置1や各機能モジュールとの間でデータ通信を行う通
信コントローラ2b及び後述するモータ8の動作を指令
するモータコントローラ6を備えている。そして、この
アクチュエータ制御装置5には、モータコントローラ6
からの指令に基づいてモータの駆動を制御するモータド
ライバ7、及びモータ8によって駆動されるステージ等
に代表される被駆動装置の変位を検出するためのエンコ
ーダなどの検出器9が接続されている。尚、モータ8は
検出器9を有しないものであっても良い。
【0034】ここで、移動操作装置11は、手動操作に
よって複数の移動操作機器16(16a、16b、16
c)から入力される操作信号に基づいて、アクチュエー
タ制御装置5に対する動作命令を作成してアクチュエー
タ制御装置5に出力するための装置である。
【0035】この移動操作装置11は、移動操作機器1
6で操作された量・状態を判別する操作判別部13、各
移動操作機器16の操作量から各アクチュエータ制御装
置5の速度を算出するための速度データテーブル14、
図示していない各被駆動装置の移動可能範囲等に関する
条件データを格納した位置範囲用データテーブル17、
被駆動装置の移動方法に関する複数の命令を格納した移
動命令用データテーブル21、これら速度データテーブ
ル14等のデータを参照して操作判別部13からの信号
を演算処理すると共に所定時間または所定周期毎に被駆
動装置に対する制御命令を発生する演算制御部12、及
び発生した命令をシリアル通信バス10を介してアクチ
ュエータ制御装置5に送信するためのインターフェース
である通信コントローラ2cで構成されている。
【0036】ここで、速度データテーブル14には、ア
クチュエータ制御装置5に命令する為の移動速度を変換
するためのデータ、最大移動速度値等のデータが格納さ
れ、また、位置範囲用データテーブル17には、各アク
チュエータ制御装置5の移動可能範囲を複数に分割した
領域データ、もしくは各アクチュエータ制御装置5の移
動可能範囲を領域が互いに重なるよう設定し、かつ各々
の領域データ毎に優先度をもたせた領域データが記録格
納され、また、移動命令用データテーブル21には、各
アクチュエータ制御装置5の移動制御を規定する直線移
動命令、円弧移動命令等の複数の移動命令が記録格納さ
れている。
【0037】ここで、移動命令とは、被駆動装置の移動
する軌跡の種類、例えば直線、円弧等、定速・加速・減
速・停止、それらの組み合わせなどのパターンなど移動
方法を指定するものである。
【0038】そして、演算制御部12は、各アクチュエ
ータ制御装置5に対して送信すべき命令の作成開始タイ
ミングを指示するタイマ部19、この開始指示に応じて
処理を開始し、被駆動装置の移動する領域を前述の領域
データから選択する比較選択部20、選択された移動可
能領域内における被駆動装置の移動動作を決定する演算
部18、決定された動作に基づいて被駆動装置に対する
移動命令を作成する命令発生部15を備えている。
【0039】この移動操作装置11に接続される移動操
作機器16には操作対象に応じた各種の機器が備えられ
ている。
【0040】例えば、移動操作機器16a、ここではト
ラックボールは、操作量に応じてパルス数が変化し、操
作速度に応じてパルス周波数が変化して、2軸・両方向
のパルス列を出力する移動操作機器であり、移動操作機
器16b、ここではジョイスティックコントローラは、
操作量に応じて抵抗値が変化する3軸・両方向の電圧値
を出力する移動操作機器であり、移動操作機器16c、
ここでは方向操作スイッチは、ON/OFFすることに
より方向に対応した出力を行う移動操作機器である。
【0041】本実施形態では、移動操作機器16aには
低速領域のレンジを割当てて高分解能な定速移動命令を
発生させ、移動操作機器16bには高速な定速移動命令
を発生させるように構成している。
【0042】従って、操作判別部13もこれら移動操作
機器16に対応して、操作判別部13aは入力される2
軸・両方向のパルス列のパルス数やパルス周波数等を計
測し、操作判別部13bは入力される3軸・両方向の電
圧値や電圧変化率等を計測し、操作判別部13cは入力
される方向のスイッチの論理等を判別するように構成さ
れている。
【0043】また、同じく移動操作装置11に接続され
ている命令選択用入力機器38は主として操作スイッチ
で構成され、移動操作装置11内の演算制御部12に接
続される。命令選択用入力機器38はオペレータのスイ
ッチ操作によってアクチュエータ制御装置5に送信すべ
き移動制御命令を演算制御部12に対して指定する働き
をする。命令選択用入力機器38は複数のスイッチでも
構成可能であるが、本実施の形態では、一例として円弧
移動選択用としての1ケのスイッチのみで構成してい
る。
【0044】本分散制御システムの通信の形態として
は、ホスト制御装置1側の通信コントローラ2aもしく
は移動操作装置11側の通信コントローラ2cが主局に
なり、各アクチュエータ制御装置5側の通信コントロー
ラ2bが従局となる、主局が1個で従局がn個の1:n
の結合である。尚、主局にならなかったホスト制御装置
1側の通信コントローラ2aもしくは移動操作装置11
側の通信コントローラ2cは従局となり、主従関係の切
換は随時行うことができる。
【0045】本システムにおいては、通信機能は全て通
信コントローラ2a、2b、2cに担わせた構成である
ため、ホスト制御装置1もしくは移動操作装置11と各
アクチュエータ制御装置5との間のデータ交換という観
点に立てば、通信コントローラ2a、2b、2cは単に
ホスト制御装置1側の演算制御部3と各アクチュエータ
制御装置5側のモータコントローラ6との仲介、もしく
は移動操作装置11側の演算制御部12と各アクチュエ
ータ制御装置5側のモータコントローラ6との仲介をし
ているにすぎない。
【0046】従って、通信コントローラ2a、2b、2
cを意識することなく、ホスト制御装置1内の演算制御
部3と、移動操作装置11内の演算制御部12と、アク
チュエータ制御装置5内のモータコントローラ6は互い
に命令の授受動作を実行でき、更に繁雑な通信制御に直
接かかわることなく、本来の処理実行あるいはモータ制
御を行うように構成することができる。
【0047】また、本システムのシリアル通信バス10
の通信プロトコルは一定期間にてトークンを回すトーク
ンパシング方式を採用しているため、ホスト制御装置1
と移動操作装置11は各被駆動装置の現在の座標を直ち
に把握する事ができる。
【0048】ここで、トークンパッシング方式とは、各
ノードを1本のシリアル線で接続し、各ノードはバトン
を渡すように、データを決まった時間間隔で次のノード
に転々と渡して、シリアル線上を周回させることによっ
てデータを各ノードで共有させる通信方式である。
【0049】次に、移動操作装置11から多数のモータ
8を制御する方法を説明する。
【0050】先ず、事前準備としてオペレータはホスト
制御装置1の図示していない入出力端末を介して、直線
移動命令、円弧移動命令等の各アクチュエータ制御装置
5に指示すべき各種移動命令を移動操作装置11内の移
動命令用データテーブル21へ書き込む。
【0051】また、同じく事前準備として各被駆動装置
の移動可能範囲のうち、直線移動を行なう領域、円弧移
動を行なう領域等のように各移動命令を割り当てる領域
データとして座標データ、もしくは座標データを算出す
る為の条件式を移動操作装置11内の位置範囲用データ
テーブル17に書き込む。設定する領域データが重なる
場合については各領域データ毎の優先度も移動操作装置
11内の位置範囲用データテーブル17に書き込む。
【0052】続いて、システムが起動された時には、初
期設定動作として移動操作装置11内の演算制御部12
は通信コントローラ2、操作判別部13を初期化すると
ともに、速度データテーブル14に記録されている移動
操作機器16の速度情報からアクチュエータ制御装置5
に対する移動命令の速度に変換するためのデータを読み
出し、次に移動命令用データテーブル21に記録されて
いる各被駆動装置の各種移動命令データを読み出し、さ
らに位置範囲用データテーブル17に記録されている各
被駆動装置の移動可能範囲を示す領域データを読み出
す。
【0053】以上の初期設定動作の後に、オペレータが
移動操作機器16を操作すると、その状態が操作判別部
13により判別され、その判別結果に基づいて演算制御
部12がアクチュエータ制御装置5へ指示すべき移動制
御を決定する。
【0054】先ず、演算制御部12は移動操作機器16
の操作量等の状態に応じて、速度データテーブル14か
ら読み込んだ速度情報を参照して、被駆動装置の移動速
度を算出する。また、演算制御部12は操作判別部13
から移動操作機器16の移動量、移動速度及び移動方向
を得て、これらのデータと各被駆動装置の現在位置座標
のデータとから各被駆動装置の移動目標座標を算出す
る。
【0055】次に演算部18は命令選択用入力機器38
の操作状態を読み込み、命令の指定有無を判定する。
【0056】判定結果、命令の指定が有りの場合は、演
算部18は命令選択用入力機器38の設定に応じた移動
命令を移動命令用データテーブル21から抽出する。こ
こでは命令選択用入力機器38は円弧移動に設定されて
いるので演算部18は円弧移動命令を移動命令用データ
テーブル21から選択する。
【0057】判定結果、命令の指定無しの場合は、演算
部18は位置範囲用データテーブル17内のアクチュエ
ータ制御装置5の移動命令が割り付けられた領域データ
を読み出して、比較選択部20に渡す。比較選択部20
は、演算制御部12が算出した前述の移動目標座標と、
演算部18から渡された領域データを比較して、その比
較結果を演算部18に渡す。
【0058】比較選択部20は、演算部18から渡され
た領域データが座標データの場合は座標データ同士の比
較をおこない、領域データが条件式の場合は座標データ
を条件式に割り当てて算術比較を行う。そして、その座
標データを含む領域に割り付けられている被駆動装置の
移動命令を抽出する。尚、選択された領域データが他の
領域データと重なっている場合は優先度の高い領域デー
タに設定されている被駆動装置の移動命令を選択する。
【0059】演算部18はこの比較結果に基づき移動命
令用データテーブル21から特定したアクチュエータ移
動命令を選択して、命令発生部15に受け渡してその命
令を発生させる。
【0060】本実施形態では、演算部18によって定速
移動命令が選択された場合には、命令発生部15はこの
定速移動命令を通信コントローラ2c、シリアル通信バ
ス10を介して、予め指定命令により指定したアクチュ
エータ制御装置5に送信する。アクチュエータ制御装置
5ではモータコントローラ6がこの送信された移動命令
を受信し、指定されたモータ制御を行う。尚、予め行う
移動操作機器16とアクチュエータ制御装置5に対応し
た指定命令は、ホスト制御装置1から送信しても良く、
移動操作装置11から送信しても良い。
【0061】オペレータによる移動操作機器16の操作
状態が移動操作装置11に入力されてから、指定された
アクチュエータ制御装置5へ定速移動命令を送信する迄
の、これら一連の移動操作装置11の動作は、オペレー
タの連続操作に違和感が生じない程度の定期的な周期で
繰り返される。これにより、モータ8が移動命令に基づ
く移動を定期的な周期で繰り返すことによって、被駆動
装置は連続的に移動する。
【0062】移動操作機器16は、アクチュエータ制御
装置5で制御する対象によって適切なものを構成するこ
とになるが、一般的には、移動操作機器16は各種スイ
ッチ・キーボード・マウス・ジョイスティック等を単独
で、もしくは組み合わせて構成される。
【0063】尚、移動操作機器16の操作量から被駆動
装置の移動速度への変換については、速度データテーブ
ル14等を変更することで任意に変更することが可能で
ある。
【0064】また、前述のように、選択された領域デー
タが他の領域データと重なっている場合は優先度の高い
領域データに設定されている被駆動装置の移動命令を選
択するという方法を採用することにより、被駆動装置の
移動可能範囲が複雑な形状の場合でも、事前準備である
位置範囲用データテーブル17への設定において複雑な
設定をする必要が無く、簡便に入力することができる。
【0065】また、前述のように外部に設けた命令選択
用入力機器38の入力状態を読み取り被駆動装置の移動
命令を選択して決定するように構成することで、オペレ
ータは移動操作機器16を操作中であっても各アクチュ
エータ制御装置5の移動命令を自由に選択して指定する
事が可能である。
【0066】図2は、本発明の第1の実施形態の構成を
示す図である。図2において、図1と同一機能を果たす
ものには同一符号を付してその詳細の説明を省略する。
以下、 図2に基づいて移動操作装置11、移動操作機
器16の具体的な構成について説明する。
【0067】移動操作装置11を構成するCPU31
は、図1で説明した演算部18、比較選択部20、命令
発生部15の機能を担っている。そしてCPU31が動
作するためのデータ作業領域であるRAM32と、プロ
グラムの格納領域であるROM33が備わっている。
【0068】速度データテーブル14はEEPROMで
構成され、前述のように移動操作機器16の操作情報か
らアクチュエータ制御装置5の動作速度に変換するため
の変換データを書き換え可能な任意データとして格納し
ている。この変換データは所定のタイミングでCPU3
1によって読み出される。
【0069】位置範囲用データテーブル17もEEPR
OMで構成され、各アクチュエータ制御装置5の直線移
動を行う領域、円弧移動を行う領域等のように各移動命
令を割り当てた領域データ、及び領域が重複した場合の
優先度の情報を格納している。この領域情報は所定のタ
イミングでCPU31によって読み出される。
【0070】移動命令用データテーブル21もEEPR
OMで構成され、アクチュエータ制御装置5の移動動作
を特定するための各種移動命令(例えば、直線移動命
令、円弧移動命令等)が格納されている。この移動命令
は所定のタイミングでCPU31によって読み出され
る。
【0071】タイマ19は、CPU31に対して移動動
作命令を発生させるための処理を開始させるための装置
であり、一定周期でCPU31に割込みを発生させる。
尚、通信動作はICで構成された通信コントローラ2に
よって制御され、タイマ19はこの通信動作の制御には
用いられず、専らCPU31に対して割り込みを発生し
ている。
【0072】2chのカウンタ34は、移動操作装置1
6の操作量である後述するパルス処理部13dからのパ
ルス信号2軸分のパルス数をカウントしてCPU31に
受け渡す。2chのA/D35は、移動操作装置16の
操作量である後述するポテンショメータ処理部13eか
らの電圧値をCPU31が認識できるデジタルデータに
変換する。I/O36は、後述するディップスイッチ3
7からの設定情報をCPU31が扱えるデジタルデータ
に変換する。
【0073】尚、通信コントローラ2、CPU31、タ
イマ19、RAM32、ROM33、速度データテーブ
ル14、位置範囲用データテーブル17、移動命令用デ
ータテーブル21、カウンタ34、A/D35、I/O
36はバスで接続されている。
【0074】移動操作機器16には、トラックボール1
6dとジョイスティックコントローラ16eが備えられ
ている。
【0075】トラックボール16dからは、操作量に応
じてパルス数(位置情報)、操作速度に応じてパルス周
波数(速度情報)、操作方向に応じてA相/B相の位相
ずれ(方向情報)の各パラメータを変化させた、A相/
B相の方形波が出力される。
【0076】ジョイスティックコントローラ16eには
ポテンショメータが内蔵され、スティックの傾斜時間に
応じて電圧変化時間(位置情報)、傾斜角度に応じて電
圧振幅(速度情報)、操作方向に応じて基準電圧からの
電圧符号(方向情報)の各パラメータを変化させた電圧
信号が出力される。
【0077】この移動操作機器16からの操作信号は移
動操作装置11に備えられた操作判別部13に入力され
る。
【0078】操作判別部13を構成するパルス処理部1
3dは、トラックボール16dからの操作状態の信号を
入力し、位置情報や速度情報を持ったパルス信号と、方
向情報を持った方向信号とに変換する。
【0079】同じく操作判別部13を構成するポテンシ
ョメータ処理部13eは、ジョイスティックコントロー
ラ16eに電源を供給するとともに、ジョイスティック
コントローラ16eからの出力信号である電圧信号を受
取り、必要に応じてフィルタリング等の処理を行う。
【0080】更に、ディップスイッチ37は移動操作装
置11の動作に必要な各種の設定を行うためのスイッチ
である。
【0081】また、図2においてはホスト制御装置1に
はキーボード40が接続されている。このキーボード4
0は各種データの入出力を行うものであり、例えば、移
動操作装置11内の位置範囲データテーブル17に対し
ては前述の領域情報、移動命令用データテーブル21に
対しては前述の各種移動命令を入力する為に使用され
る。
【0082】続いてこのように構成された移動操作装置
11の動作について説明する。
【0083】図3は、事前準備処理の概略処理手順を示
すフローチャートである。
【0084】まず、事前準備としてオペレータはホスト
制御装置1に接続されたキーボード40を用いてアクチ
ュエータ制御装置5に対応した各移動命令を入力する
(S1)。入力された各移動命令はホスト制御装置1内
の演算制御部3で処理されて、通信コントローラ2a、
シリアル通信バス10を介し、移動操作装置11に送信
される(S2)。CPU31は受取ったデータをEEP
ROMのフォーマットに変換し、移動命令用データテー
ブル21に書き込む(S3)。
【0085】同様にしてオペレータはホスト制御装置1
に接続されたキーボード40を用いて各アクチュエータ
制御装置5の移動命令を割り当てる領域データ及び、領
域データ毎に対応する優先度を入力する(S4)。入力
されたデータはホスト制御装置1内の演算制御部3で処
理されて、通信コントローラ2a、シリアル通信バス1
0を介して、移動操作装置11に送信される(S5)。
CPU31は受取ったデータをEEPROMのフォーマ
ットに変換し、移動操作装置11内の位置範囲用データ
テーブル17に書き込む(S6)。
【0086】図4は、領域データの指定方法を説明する
図である。
【0087】図4の(1)は領域データを位置座標で指
定する場合であり、斜線で示す領域は複数の位置座標
(x1、y1)、・・・(xn、yn)を接続して作ら
れる曲線によって特定される。
【0088】この例は平面領域を対象としているが、3
次元で位置座標を指定することによって空間領域にも適
用できることは当然のことである。
【0089】図4の(2)は領域データを式によって指
定する場合であり、斜線で示す領域は円を表す2次曲線
によって特定される。
【0090】この例は、円を対象としているが、式はこ
れに限定されるものではなく、各種の曲線あるいは曲面
を表すものを用いることができる。
【0091】また、式の表現はxy座標形式に限らず極
座標形式であっても良い。
【0092】図5は、領域指定の条件式を示す図であ
る。
【0093】ここで、領域をPなる変数で表現するとす
れば、単にPと記載した場合は、図5の(1)に示すよ
うに、Pが閉曲線の場合は、閉曲線の内部を表現するも
のとして扱われ、Pが開曲線の場合はその曲線の下部分
を表現するものとして扱われる。
【0094】¬Pと表現した場合は、図5の(2)に示
すように、Pが閉曲線の場合は、閉曲線の外部を表現す
るものとして扱われ、Pが開曲線の場合はその曲線の上
部分を表現するものとして扱われる。
【0095】P1*P2と表現した場合は、図5の
(3)に示すように、領域P1と領域P2の積集合を表
現するものとして扱われる。
【0096】P1+P2と表現した場合は、図5の
(4)に示すように、領域P1と領域P2の和集合を表
現するものとして扱われる。
【0097】従って、複数の領域をこれらの論理式を用
いて定義することで対象とする領域を特定することがで
きる。
【0098】図6は領域と移動命令の割り当てを説明す
る図である。
【0099】図6の(1)に示すように、閉曲線で囲ま
れた領域P1と、同じく閉曲線で囲まれたドーナツ状の
領域P2があり、領域P1ではアクチュエータは直線移
動を行ない、領域P2では円弧移動を行うものとする。
【0100】この場合の指定方法としては、次の2つの
方法が可能である。
【0101】その1つの方法は、図6の(2)に示すよ
うに、定義した領域P1には直線移動命令を割り当て、
定義した領域P2には円弧移動命令を割り当てるもので
あり、他の方法は、図6の(3)に示すように、定義し
た領域P1には直線移動命令と高い優先度1を割り当
て、定義した領域P3(領域P1とP2の和集合)には
円弧移動命令と低い優先度2を割り当てるものである。
【0102】このように優先度を付与することにより、
領域が重なり合った場合でも優先される移動命令を選択
すればよいため、領域指定などの入力を簡素化すること
が可能となる。
【0103】尚、本実施形態では位置範囲用データテー
ブル17は位置座標を用いているが、条件式をプログラ
ムという形で用いる事により位置範囲用データテーブル
17の容量を最低限に押さえて実現する事も可能であ
る。
【0104】以上で準備処理が終了し、移動操作装置1
1のCPU31はアクチュエータ制御装置5への移動命
令送信に至るまでの一連の処理を行う。
【0105】図7は、CPU31の概略の処理手順を示
すフロー図である。
【0106】システム稼動時において、移動操作装置1
1及び移動操作機器16等に電源が投入されると、CP
U31は移動操作装置11内の各機器に対して初期化処
理を行う(S10)。
【0107】続いて、CPU31は処理を行うための基
準データの読み込みと各種定数の設定などを行う(S1
1)。
【0108】具体的には、ディップスイッチ37の設定
値の読込み、速度データテーブル14のデータ読込み、
移動命令データテーブル21のデータ読込み、位置範囲
用データテーブル17のデータ読込み、トラックボール
16dにより操作されるアクチュエータ制御装置5の指
定、ジョイスティックコントローラ16eにより操作さ
れるアクチュエータ制御装置5の指定、トラックボール
16dの操作における最高速度設定、ジョイスティック
コントローラ16eの操作における最高速度設定、ディ
ップスイッチ37の情報取り込み等を実行する。
【0109】次に、移動操作機器16であるトラックボ
ール16dやジョイスティックコントローラ16eから
の操作が有効か無効かを判断する(S12)が、この判
断は、ホスト制御装置1から操作有効あるいは操作無効
の命令が受信されているか、あるいはI/O36から設
定された内容により決定される。
【0110】もし、操作を無効とするのであれば、タイ
マ19の周期割込みによって操作量を把握する必要がな
いため、タイマ19の周期割込みを禁止し(S13)、
手順S12に戻る。
【0111】操作を有効とするのであれば、タイマ19
の周期割込みを許可し(S14)、トラックボール16
dの操作出力パルスをカウントするカウンタ34や、ジ
ョイスティックコントローラ16eでの操作出力電圧値
をA/D変換するA/D35に入力値があるかどうかを
判断する(S15)。
【0112】入力値が全てなければ、移動操作装置16
による操作は行われていないため、手順S12に戻る。
入力値が1つでもあれば、カウンタ34やA/D35の
値に応じて速度データテーブル14に書き込まれている
データを参照し、それぞれの軸毎に指定したアクチュエ
ータ制御装置5の移動速度を算出する(S16)。
【0113】次に手順S16から求まる移動速度及び、
カウンタ34のカウンタ数、A/D35の電圧変化時間
から求まる位置情報から各アクチュエータ制御装置5の
移動目標座標を算出する(S17)。
【0114】次にCPU31は手順S17において算出
された各アクチュエータ制御装置5の移動目標座標と、
位置範囲用データテーブル17に記録されている各アク
チュエータ制御装置5の領域データを比較する(S1
8)。そして、移動目標座標の属する領域データを抽出
し、その領域データに割り付けられている移動命令を取
り出す(S19)。もし、各領域データに領域の重なり
があるために複数の領域データが取り出された場合は優
先度の高い領域を選択してその領域データに割り付けら
れている移動命令を取り出す。
【0115】そしてこの比較結果に基づき、移動命令用
データテーブル21内の移動命令の1つを選択する(S
20)。具体的には、選択された領域が、直線移動命令
を割り当てられた領域ならば直線移動命令を選択し、選
択された領域が、円弧移動命令を割り当てられた領域な
らば円弧移動命令を選択する。
【0116】次にCPU31は選択された移動命令と目
標座標を、通信コントローラ2c、シリアル通信バス1
0を介して各アクチュエータ制御装置5へ出力し(S2
1)、手順S12に戻る。
【0117】尚、手順S11が終了後、手順S12〜S
21の繰り返し動作の間に、シリアル通信の送受信制御
による通信関連動作によって通信コントローラ2からの
割込みが発生する(S25)と、この割り込みは前述の
手順S12〜S21よりも優先度が高いため、これらの
手順は一時中断し、図示しない各アクチュエータ制御装
置5や各移動操作装置11等との通信制御が優先した動
作として実行される。
【0118】また、移動操作機器16の操作が有効であ
れば、手順S12〜S21の繰り返し動作の間に、タイ
マ19にて周期的に発生する割込みが入る(S26)。
この割り込みは前述の手順S12〜S21よりも優先度
が高いため、これらの手順は一時中断し、カウンタ34
のカウント値やA/D35のデジタル値を一時格納領域
であるRAM32に格納する。そして、カウンタ34に
格納されているカウント値をクリアして、新しくカウン
タ34は次の周期割り込みまでに入力されるパルスのカ
ウントを開始させる。
【0119】そこで、CPU31はこの処理の後で、R
AM32を参照してカウンタ34のカウント値やA/D
35のデジタル値を取り出し、手順S16〜手順S21
の処理を進めることができる。
【0120】以上のように複数のアクチュエータ制御装
置5と移動操作装置11をシリアル通信バス10にて接
続し、個別のアクチュエータ制御を行う分散制御システ
ムの移動操作装置11内に手動操作される複数の移動操
作機器16と接続するための操作制御部13と、移動操
作機器16の速度情報からアクチュエータ制御装置5に
対する移動命令の速度への変換データを記録格納する速
度データテーブル14と、アクチュエータ制御装置5に
対応した各移動命令を記録格納する移動命令用データテ
ーブル21と、各アクチュエータ制御装置5の移動命令
を割り当てた領域データ及び、各領域データの優先度を
記録格納する位置範囲用データテーブル17と、複数の
アクチュエータ制御装置5を同時に指定可能なディップ
スイッチ37と、移動操作機器16からの操作から移動
目標座標を算出し、この移動目標座標と、位置範囲用デ
ータテーブル17内の各アクチュエータ制御装置5の移
動命令を割り当てた領域データ及び優先度とを比較し、
比較結果に基づき前記移動命令データテーブル14内の
対応する移動命令を選択し、指定されたアクチュエータ
制御装置5に対して移動命令を出力する事ができる比
較、選択、演算機能を併せ持つCPU31を具備する事
により、各アクチュエータ制御装置5の領域毎に移動命
令を割り当てる事が出来、各領域毎に最適な移動方法を
選択する事が出来る。
【0121】この移動方法は、2次元平面に限らず3次
元空間にも適用することが可能であり、例えば、X軸、
Y軸だけでなく、Z軸方向での湾曲移動を指定すること
も可能である。従って、被駆動装置の移動可能範囲が球
形、円形等を含む任意形状である場合でも、全領域にお
いて移動操作により各被駆動装置の滑らかな移動動作を
実現する事ができる。
【0122】さらに、位置範囲用データテーブル17内
の各アクチュエータ制御装置5の移動命令を割り当てた
領域データに各領域データの優先度を設け、操作発生時
にCPU31が優先度の高い領域に割り当てられている
アクチュエータ移動命令を比較選択する事により、アク
チュエータ制御装置5の移動可能範囲が球形や円形等を
含む任意形状である場合でも事前準備である位置範囲用
データテーブル17の設定を複雑な計算をする事無く設
定する事が可能である。
【0123】図8は、本発明に係る分散制御システムの
移動操作装置の第2の実施形態を示す構成図である。こ
こでは、図2と同一機能を果たすものには同一符号を付
して、その詳細な説明は省略する。
【0124】本実施の形態では、図2に示す第1の形態
と比較して、領域データを用いたアクチュエータ移動命
令処理が無く、その代替として命令選択スイッチ38を
設けた点が異なっている。
【0125】続いてこのように構成された移動操作装置
11の動作について説明する。
【0126】図9は、第2の実施の形態における事前準
備処理の概略処理手順を示すフロー図である。
【0127】まず、事前準備としてオペレータはホスト
制御装置1に接続されたキーボード40を用いてアクチ
ュエータ制御装置5に対応した各移動命令を入力する
(T1)。入力された各移動命令はホスト制御装置1内
の演算制御部3が処理して、通信コントローラ2a、シ
リアル通信バス10を介し、移動操作装置11に送信さ
れる(T2)。CPU31は受取ったデータをEEPR
OMのフォーマットに変換し、移動命令用データテーブ
ル21に書き込む(T3)。
【0128】以上で準備処理が終了し、移動操作装置1
1のCPU31はアクチュエータ制御装置への移動命令
を送信するまでの一連の処理を行う。
【0129】図10は、CPU31の概略の処理手順を
示すフロー図である。
【0130】システム稼動時において、移動操作装置1
1及び移動操作機器16等に電源が投入されると、CP
U31は移動操作装置11内の各機器に対して初期化処
理を行う(T10)。
【0131】続いて、CPU31は処理を行うための基
準データの読み込みと各種定数の設定などを行う(T1
1)。
【0132】具体的には、ディップスイッチ37の設定
値の読込み、速度データテーブル14のデータ読込み、
移動命令データテーブル21のデータ読込み、トラック
ボール16dにより操作されるアクチュエータ制御装置
5の指定、ジョイスティックコントローラ16eにより
操作されるアクチュエータ制御装置5の指定、トラック
ボール16d操作における最高速度設定、ジョイスティ
ックコントローラ16e操作における最高速度設定、デ
ィップスイッチ37の情報取り込み等を実行する。
【0133】次に、移動操作機器16であるトラックボ
ール16dやジョイスティックコントローラ16eから
の操作が有効か無効かを判断する(T12)が、この判
断は、ホスト制御装置1から操作有効あるいは操作無効
の命令が受信されているか、あるいはI/O36から設
定された内容により決定される。
【0134】もし、操作を無効とするのであれば、タイ
マ19の周期割込みによって操作量を把握する必要がな
いため、タイマ19の周期割込みを禁止し(T13)、
手順S12に戻る。
【0135】操作を有効とするのであれば、タイマ19
の周期割込みを許可し(T14)、トラックボール16
dの操作出力パルスをカウントするカウンタ34や、ジ
ョイスティックコントローラ16eでの操作出力電圧値
をA/D変換するA/D35に入力値があるかどうかを
判断する(T15)。
【0136】入力値が全てなければ、移動操作装置16
による操作は行われていないため、手順T12に戻る。
入力値が1つでもあれば、カウンタ34やA/D35の
値応じて速度データテーブル14に書き込まれているデ
ータを参照し、それぞれの軸毎に指定したアクチュエー
タ制御装置5の移動速度を算出する(T16)。
【0137】次に手順T16から求まる移動速度及び、
カウンタ34のカウンタ数、A/D35の電圧変化時間
から求まる位置情報から各アクチュエータ制御装置5の
移動目標座標を算出する(T17)。
【0138】次にCPU31は命令選択スイッチ38の
操作状態を読み込み、操作の有無を判定する(T1
8)。
【0139】手順T18にて命令選択スイッチ38の操
作が有ると判定された場合、CPU31は命令選択スイ
ッチ38の設定に応じた移動命令を移動命令用データテ
ーブル21から選択する(T19)。本実施形態では命
令選択スイッチ38を円弧移動に設定している為、移動
命令用データテーブル21から円弧移動命令が選択され
る。
【0140】手順T18にて命令選択スイッチの操作が
無いと判定された場合、CPU31は初期設定で指定さ
れた移動命令を選択する(T20)。
【0141】次にCPU31は選択された移動命令と目
標座標を、通信コントローラ2、シリアル通信バス10
を介して各アクチュエータ制御装置5へ出力し(T2
1)、手順T12に戻る。
【0142】尚、手順T11が終了後、手順T12〜T
21の繰り返し動作の間に、シリアル通信の送受信制御
による通信関連動作によって通信コントローラ2からの
割込みが発生する(T25)と、この割り込みは前述の
手順T12〜T21よりも優先度が高いため、これらの
手順は一時中断し、図示しない各アクチュエータ制御装
置5や各移動操作装置11等との通信制御が優先した動
作として実行される。
【0143】また、移動操作機器16の操作が有効であ
れば、手順T12〜T21の繰り返し動作の間に、タイ
マ19にて周期的に発生する割込みが入る(T26)。
この割り込みは前述の手順T12〜T21よりも優先度
が高いため、これらの手順は一時中断し、カウンタ34
のカウント値やA/D35のデジタル値を一時格納領域
であるRAM32に格納する。そして、カウンタ34に
格納されているカウント値をクリアして、新しくカウン
タ34は次の周期割り込みまでに入力されるパルスのカ
ウントを開始させる。
【0144】そこで、CPU31はこの処理の後で、R
AM32を参照してカウンタ34のカウント値やA/D
35のデジタル値を取り出し、手順T16〜手順T21
の処理を進めることができる。
【0145】以上のように複数のアクチュエータ制御装
置5と移動操作装置11をシリアル通信バス10にて接
続し、個別のアクチュエータ制御を行う分散制御システ
ムの移動操作装置11内に手動操作される複数の移動操
作機器16と接続するための操作制御部13と、移動操
作機器16の速度情報からアクチュエータ制御装置5に
対する定速移動命令の速度への変換データを記録格納す
る速度データテーブル14と、アクチュエータ制御装置
5に対応した各移動命令を記録格納する移動命令用デー
タテーブル21と、複数のアクチュエータ制御装置5を
同時に指定可能なディップスイッチ37と、各被駆動装
置の移動命令を選択する為の命令選択スイッチ38と、
移動操作機器16からの操作から移動目標座標を算出
し、前記命令選択スイッチの状態を読み取り判断し、判
断結果に基づいて前記移動命令用データテーブル21内
の対応する移動命令を選択し、指定されたアクチュエー
タ制御装置5に対して定速移動命令を出力する事ができ
る比較、選択、演算機能を併せ持つCPU31を具備す
る事により、オペレータによるリアルタイム操作時に各
アクチュエータ制御装置5の移動命令を自由に選択実行
する事が可能である。
【0146】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば被
駆動装置の移動可能範囲が球形や円形を含む任意の形状
である場合でも、移動操作による各被駆動装置の効率的
な移動動作を実現する事が可能である。
【0147】さらに事前準備である位置範囲用データテ
ーブルの設定が複雑な計算をする事無く、設定する事が
可能である。
【0148】さらにオペレータによるリアルタイム操作
時に各アクチュエータ制御装置への移動命令を自由に選
択実行する事が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る分散制御システムの移動操作装置
の第1の実施形態を示す構成図。
【図2】本発明の第1の実施形態の構成を示す図。
【図3】事前準備処理の概略処理手順を示すフローチャ
ート。
【図4】領域データの指定方法を説明する図。
【図5】領域指定の条件式を示す図。
【図6】領域と移動命令の割り当てを説明する図。
【図7】CPU31の概略の処理手順を示すフロー図。
【図8】本発明に係る分散制御システムの移動操作装置
の他の実施形態を示す構成図。
【図9】他の実施形態における事前準備処理の概略処理
手順を示すフロー図。
【図10】他の実施形態におけるCPU31の概略の処
理手順を示すフロー図。
【図11】従来の移動操作装置を備えた分散制御システ
ムの構成を示すブロック図。
【図12】被駆動装置の移動方法を説明する図。
【符号の説明】
1…ホスト制御装置 2…通信コントローラ 3…演算制御部 4…プログラムメモリ 5…アクチュエータ制御装置 6…モータコントローラ 7…モータドライバ 8…モータ 9…検出器 10…通信バス 11…移動操作装置 12…演算制御部 13…操作判別部 14…速度データテーブル 15…命令発生部 16…移動操作機器 17…位置範囲用データテーブル 18…演算部 19…タイマ部 20…比較選択部 21…移動命令用データテーブル 31…CPU 32…RAM 33…ROM 34…カウンタ 35…A/D 36…I/O 37…ディップスイッチ 38…命令選択スイッチ 40…キーボード
フロントページの続き Fターム(参考) 3C007 JS01 JT04 LV01 5H215 AA06 AA09 AA15 BB09 CC09 CX09 GG02 GG03 GG09 GG11 JJ02 JJ03 KK03 KK04 5H269 BB07 BB16 CC13 EE01 EE10 EE11 GG09 KK05 KK10 NN08 NN12 QB04 QB15 QC02 QC03 RB01 RB04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信回線を介して、複数のアクチュエー
    タ制御装置に接続されたアクチュエータによって駆動さ
    れる被駆動装置の動作を制御する分散制御システムの移
    動操作装置において、 前記個別の被駆動装置を移動させるための操作手段と、 この操作手段から出力される複数の操作信号に基づい
    て、所定周期毎に被駆動装置の移動速度を算出し、該移
    動速度と移動方向と現在位置座標とから移動目標座標を
    算出する移動情報算出手段と、 前記個別の被駆動装置の移動軌跡の種類を含む移動方法
    を選択する移動命令選択手段と、 前記算出された移動目標座標と前記選択された移動方法
    とを含む移動命令を前記アクチュエータ制御装置に送信
    する送信手段とを備えたことを特徴とする分散制御シス
    テムの移動操作装置。
  2. 【請求項2】 前記移動命令選択手段は、前記移動操作
    装置に接続された入力装置からの信号に基づいて前記移
    動方法を選択することを特徴とする請求項1に記載の分
    散制御システムの移動操作装置。
  3. 【請求項3】 通信回線を介して、複数のアクチュエー
    タ制御装置に接続されたアクチュエータによって駆動さ
    れる被駆動装置の動作を制御する分散制御システムの移
    動操作装置において、 前記個別の被駆動装置の移動可能範囲を示す少なくとも
    1つの領域データとその領域内におけるこの被駆動装置
    の移動軌跡の種類を含む移動方法とを記憶する領域情報
    記憶手段と、 前記個別の被駆動装置を移動させるための操作手段と、 この操作手段から出力される複数の操作信号に基づい
    て、所定周期毎に被駆動装置の移動速度を算出し、該移
    動速度と移動方向と現在位置座標とから移動目標座標を
    算出する移動情報算出手段と、 記憶された前記領域データと前記移動方法と算出された
    前記移動目標座標とに基づいて個別の被駆動装置の移動
    軌跡の種類を含む移動方法を選択する移動命令選択手段
    と、 前記算出された移動目標座標と前記選択された移動方法
    とを含む移動命令を前記アクチュエータ制御装置に送信
    する送信手段とを備えたことを特徴とする分散制御シス
    テムの移動操作装置。
  4. 【請求項4】 前記領域情報記憶手段は、前記領域毎の
    優先度を記憶し、 前記移動命令選択手段は、前記領域が複数重なり合った
    場合には前記優先度に基づいて前記移動方法を選択する
    ことを特徴とする請求項3に記載の分散制御システムの
    移動操作装置。
  5. 【請求項5】 前記領域データは、複数の座標値、座標
    を変数とする関数の内少なくとも1つによって構成され
    ることを特徴とする請求項3または4に記載の分散制御
    システムの移動操作装置。
  6. 【請求項6】 通信回線を介して、複数のアクチュエー
    タ制御装置に接続されたアクチュエータによって駆動さ
    れる被駆動装置の動作を制御する分散制御システムの移
    動操作装置において、 前記個別の被駆動装置を移動させるための操作手段から
    出力される複数の操作信号に基づいて所定周期毎に被駆
    動装置の移動速度を算出して該移動速度と移動方向と現
    在位置座標とから移動目標座標を算出し、 前記個別の被駆動装置の移動軌跡の種類を含む移動方法
    を選択して前記算出された移動目標座標と前記選択され
    た移動方法とを含む移動命令を前記アクチュエータ制御
    装置に送信することを特徴とする移動操作方法。
JP2001274166A 2001-09-10 2001-09-10 分散制御システムの移動操作装置及び移動操作方法 Withdrawn JP2003084808A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001274166A JP2003084808A (ja) 2001-09-10 2001-09-10 分散制御システムの移動操作装置及び移動操作方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001274166A JP2003084808A (ja) 2001-09-10 2001-09-10 分散制御システムの移動操作装置及び移動操作方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003084808A true JP2003084808A (ja) 2003-03-19

Family

ID=19099261

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001274166A Withdrawn JP2003084808A (ja) 2001-09-10 2001-09-10 分散制御システムの移動操作装置及び移動操作方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003084808A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006139390A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Fujitsu Ten Ltd 制御装置及びこの制御装置に制御される制御対象
JP2008015547A (ja) * 2007-08-29 2008-01-24 Seiko Epson Corp 電気光学装置及び電子機器
JP2008152291A (ja) * 2008-03-06 2008-07-03 Seiko Epson Corp 電気光学装置及び電子機器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006139390A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Fujitsu Ten Ltd 制御装置及びこの制御装置に制御される制御対象
JP2008015547A (ja) * 2007-08-29 2008-01-24 Seiko Epson Corp 電気光学装置及び電子機器
JP2008152291A (ja) * 2008-03-06 2008-07-03 Seiko Epson Corp 電気光学装置及び電子機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3841439B2 (ja) ロボットのジョグ送り方法
US9897991B2 (en) Machine tool
CN109551485B (zh) 运动控制方法、装置和系统及存储介质
JPH0319964B2 (ja)
JP7184595B2 (ja) 工作機械システム
CN107908191B (zh) 一种串并联机器人的运动控制系统和方法
CN109834714B (zh) 一种用于多机器人的轨迹控制系统与方法
KR101876845B1 (ko) 로봇 제어 장치
JP2010170435A (ja) モーション制御用指令システム、モーション制御用指令方法およびモーション制御システム
JP3476287B2 (ja) ロボットの接続動作時に速度制御を行なうための曲線補間方法
JPH01230105A (ja) ロボットのツール姿勢制御方法
CN115703227A (zh) 机器人的控制方法、机器人以及计算机可读存储介质
JP2003084808A (ja) 分散制御システムの移動操作装置及び移動操作方法
JP2015231659A (ja) ロボット装置
CN109483551B (zh) 一种控制机器人多轴运动的方法、装置及系统
CN111331577B (zh) 机器人的控制装置及控制方法
CN114748100B (zh) 超声波扫查的控制方法、视觉伺服系统及可读存储介质
JP2002244706A (ja) 分散制御システムの軸操作装置
JP2004025428A (ja) ロボット制御装置の通信方法およびロボット制御装置
KR20050102963A (ko) 로봇 제어 시스템
JP2996445B2 (ja) 複数軸駆動装置
JPH04304987A (ja) ロボット制御装置
CN113795795A (zh) 智能相机控制移动平台的实现方法和系统
JPS60217407A (ja) タイミング調整によるロボツト干渉回避方式
TWM646654U (zh) 雷射加工系統

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20081202