JP2006139390A - 制御装置及びこの制御装置に制御される制御対象 - Google Patents

制御装置及びこの制御装置に制御される制御対象 Download PDF

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Abstract

【課題】 制御装置とこの制御装置から離れた位置にある制御対象、或いはシミュレーシタとの間のデータ通信を制御装置に備えられたコンピュータの既存のソフトウエアと最小限のワイヤを用いて行って、制御装置のコストを低減する。
【解決手段】 ソフトウエアが予め組み込まれた記憶部15とレジスタ16とを備えた演算装置1と周辺装置7とを含み、インタフェース6を備えた制御対象5を、1本の通信ケーブル8を介して制御する制御装置10である。周辺装置7には、ソフトウエアによってレジスタ16がアクセスされて制御データが入力されると、この入力された制御データを時分割して1本のケーブル8に送出し、制御対象5側から1本のケーブル8を介してデータが入力されると、これを通常時間のデータに復元する変換インタフェース17を内蔵して制御装置10を構成する。
【選択図】 図3

Description

本発明は制御装置に関し、特に、実際の制御対象のインタフェース、或いはシミュレータとの間のデータ通信を最小限の通信線を用いて行うことができる制御装置に関する。
従来、制御装置が制御装置から離れた位置にある制御対象を制御する場合、例えば、具体的な例を挙げて説明すると、自動車に搭載されたエンジンの制御装置、変速制御装置、ブレーキ制御装置等がセンサやアクチュエータ、或いはソレノイド等の制御対象を制御する場合、各制御装置で演算した制御値をハーネスと呼ばれるワイヤを通信線として使用してセンサやアクチュエータ、或いはソレノイド等のインタフェース(物理的な回路)に送って制御を行っていた。このハーネスは通常100本程度のワイヤから構成されている。
このように、制御装置と制御対象とが離れて設置され、その間をハーネスで結合する理由は、例えば、自動車の場合、熱を発生するエンジンの近傍にはアクチュエータ等のハードウエアとそのインタフェースを設置し、制御値を演算する部分はエンジンで発生する熱の影響の少ないエンジンから離れた場所に設置する方が良いからである。ところで、ハーネスはこれを構成するワイヤの数が多いのでスペース効率が悪い。
そこで、制御装置とインタフェースとの間を無線で結ぶ方式も実用段階にあり、この場合は、制御装置内の既存のソフトウエアを通信用のソフトウエアに変更してデータの通信速度を変えている。即ち、制御装置にある既存のソフトウエアのI/O(入出力)レジスタへのアクセスを、通信レジスタへのアクセスに変更していた。
ところが、制御装置と制御対象のインタフェースとの間を無線で結ぶ方式で制御対象を制御する開発を行った後に、設計変更によりこの無線通信方式の採用を止めてワイヤハーネスに戻す場合があり、この場合は制御装置内の通信用のソフトウエアを元に戻す必要があった。また、このような無線通信方式を車載用の制御装置に採用した場合は、インタフェース側に高機能な処理回路が必要となるため、高温多湿環境やノイズ環境への設置が難しく、制御装置のコストアップとなっている。
本発明の目的は、前記従来の制御装置における制御対象との無線通信方式の有する問題を解消し、制御装置とこの制御装置から離れた位置にある制御対象、或いはシミュレーシタとの間のデータ通信を、制御装置に備えられたコンピュータの既存のソフトウエアと最小限の通信手段を用いて行い、制御装置のコストを低減することである。また、本発明は、この制御装置によって効率良く制御される制御対象を提供することも目的としている。
前記目的を達成する本発明の制御装置の第1の形態は、演算装置と周辺装置とを含み、インタフェースを備えた制御対象を、1本の通信ケーブルを介して制御する制御装置であって、演算装置には、ソフトウエアが予め組み込まれた記憶部とレジスタとが備えられ、周辺装置には、ソフトウエアによってレジスタがアクセスされて制御データが入力されると、このアクセスを解釈して、入力された制御データを時分割して1本のケーブルに送出し、制御対象側から1本のケーブルを介してデータが入力されると、これを通常時間のデータに復元する変換インタフェースが内蔵されていることを特徴とするものである。
第2の形態は、第1の形態の制御装置において、1本のケーブルが光ファイバであり、周辺装置と1本のケーブルとの間には電気信号と光信号との変換装置が組み込まれていることを特徴とするものである。
第3の形態は、第1又は第2の形態において、1本のケーブルに並列に少なくとも1本のフェイルセーフ用のケーブルが接続され、このフェイルセーフ用のケーブルには1本のケーブルと同じ信号が流されることを特徴とするものである。
第4の形態は、第1から第3の形態の何れかにおいて、制御装置と同じ構成を備えた制御装置に対して、変換インタフェースが、相手の制御装置の変換インタフェースとデータの送受信を行えるように構成されていることを特徴とするものである。
第5の形態は、第1から第3の形態の何れかにおいて、制御装置が、変換インタフェースと同じ機能を有するインタフェースを備えたシミュレータに対して、変換インタフェースを通じてデータの送受信を行えるように構成されていることを特徴とするものである。
第6の形態は、演算装置と周辺装置と無線装置とを含み、インタフェースを備えた制御対象を、ワイヤレスで制御する制御装置であって、演算装置には、ソフトウエアが予め組み込まれた記憶部とレジスタとが備えられ、周辺装置には、ソフトウエアによってレジスタがアクセスされて制御データが入力されると、このアクセスを解釈して、入力された制御データを時分割して1つのシリアルデータに変換して無線装置に送出し、制御対象側から前記無線装置を介してデータが入力されると、これを通常時間のデータに復元する変換インタフェースが内蔵されていることを特徴とするものである。
第7の形態は、第1から第6の形態の何れかにおいて、変換インタフェースが、ソフトウエアのレジスタへのアクセスを解釈するI/Oレジスタ解釈部と、このI/Oレジスタ解釈部のパラレルデータをシリアルデータに変換するパラレル/シリアル変換部とから構成されることを特徴とするものである。
一方、本発明の制御対象の第1の形態は、第1から第7の何れかの形態の制御装置に制御される制御対象であって、アナログデータを制御装置に出力するように構成されているものにおいて、この制御対象にアナログデータを周期可変のパルス信号に変換する変換装置が設けたことを特徴とするものである。
また、制御対象の第2の形態は、第1から第7の何れかの形態の制御装置に制御される制御対象であって、アナログデータを制御装置に出力するように構成されているものにおいて、この制御対象にアナログデータをデューティ比可変のパルス信号に変換する変換装置を設けたことを特徴とするものである。
更に、制御対象の第3の形態は、第1から第7の何れかの形態の制御装置に制御される制御対象であって、インタフェースの代わりに、制御装置から送られてくる制御データを解釈する回路を実装したことを特徴とするものである。この本体は、例えば、センサ本体、アクチュエータ本体、及びソレノイド本体の何れかである。
本発明の制御装置によれば、制御装置とこの制御装置から離れた位置にある制御対象、或いはシミュレーシタとの間のデータ通信を、制御装置に備えられたコンピュータの既存のソフトウエアと最小限のワイヤ、或いは無線を用いて行うことができるので、制御装置のコストを低減することができるという効果がある。
本発明の具体的な実施例を説明する前に、従来の制御装置における問題点について図1(a),(b)を用いて具体的に説明する。
図1(a)は従来の制御装置9の構成、及びこの制御装置9に制御される複数組の制御対象5の構成を示すものである。この制御対象5は、センサ、アクチュエータや、ソレノイド等である。制御装置9にはCPU1とインタフェース2があり、CPU1の中には既存のソフトウエア11とI/Oレジスタ12がある。I/Oレジスタ12とインタフェース2とは複数の回路3で接続されている。また、各制御対象5はインタフェース6を介して制御装置9に制御されるようになっており、このインタフェース6と制御装置9のインタフェース2との間は、100本程度のワイヤからなるハーネス4によって接続されている。
この例では、各制御対象5のインタフェース6に対して、制御装置9のインタフェース2から100本程度のワイヤからなるハーネス4が接続されているので、ハーネス4によるスペースの占有率が大きいという問題点がある。そこで、図1(b)に示すように、ハーネス4の代わりに通信線1本で制御装置9のインタフェース2と各制御対象5のインタフェース6とを接続することが行われている。通信線1本の代わりに無線が用いられることもある。このように、制御装置9から離れた場所にあるインタフェース6を通信で制御する場合は、既存ソフトウエア11のI/Oレジスタ12へのアクセスを通信レジスタへのアクセスに変更する必要があった。このため、CPU1の既存ソフトウエア11に追加ソフトウエア13を設けると共に、I/Oレジスタ12に通信I/Oレジスタ14を設けていたので、コストがアップしていた。
また、このような制御対象5のインタフェース6を制御装置9によって通信で制御するものを車載にする場合、インタフェース6側に高機能な処理回路が必要となるため、高温多湿環境やノイズ環境への設置が難しく、コストアップの要因となっていた。本発明の制御装置は、このような従来の制御装置9の問題点を解消するものであり、以下に本発明の制御装置の実施の形態を説明する。なお、従来の制御装置9と同じ構成部材については同じ符号を付して説明する。
図2は、本発明の制御装置10を適用する環境を、自動車のパワートレインを制御する場合を例にとって説明するものであり、本発明の制御装置10は、統合制御装置10M、統合制御装置10Mに監視されるエンジン制御装置10E、変速制御装置10S、及びブレーキ制御装置10Bを含むような制御装置10である。エンジン制御装置10Eには、例えば、エンジン40に設けられた水温センサ41、エンジン回転数センサ42、スロットル開度センサ43等のセンサからの検出信号が入力され、エンジン制御装置10Eからは点火時期信号やスロットル弁開度の制御信号等のソレノイドやアクチュエータへの制御信号が出力される。また、変速制御装置10Sには、例えば、入力軸回転数センサ44や油温センサ45からの検出信号が入力され、変速制御装置10Sからはリニアソレノイド46やシフトソレノイド等への制御信号が出力される。更に、ブレーキ制御装置10Bには、例えば、車輪速センサ47からの検出信号が入力され、ブレーキ制御装置10Bからはソレノイドをブレーキアクチュエータ50を介してホイールシリンダ48への制御信号等が出力される。49はブレーキマスタシリンダである。
図3は本発明の制御装置10の一実施例の構成を示すものである。制御装置10には、演算装置であるCPU1と周辺装置であるFPGA(Field Programmable Gate Array)7とがある。CPU1には、既存のソフトウエアが予め組み込まれた記憶部15とI/Oレジスタ16とが備えられている。既存のソフトウエアには、図2に示した統合制御装置10M、エンジン制御装置10E、変速制御装置10S、及びブレーキ制御装置10Bのそれぞれの制御ソフトウエアが含まれる。CPU1とFPGA7とは複数の回路3で接続されている。この発明のFPGA7には、記憶部15に記憶されているソフトウエアによってI/Oレジスタ16がアクセスされ、CPU1から回路3を通じて制御データが入力されると、この入力された制御データを時分割して1本のケーブル8に送出するデータの変換インタフェース(図には変換インタフェースと記載)17が内蔵されている。この変換インタフェース17は一般にロジック回路で構成されるので、記憶部15に新たにソフトウエアを追加する必要はない。
この変換インタフェース17には、I/Oレジスタ解釈ブロック17Aとパラレル/シリアル変換ブロック17Bとがある。I/Oレジスタ解釈ブロック17Aは、ソフトウエアによってI/Oレジスタ16がアクセスされると、I/Oレジスタ16のアクセスの種類に対する動作は予め決まっているので、その動作に応じた必要な信号をパラレル/シリアル変換ブロック17Bに出力する。パラレル/シリアル変換ブロック17Bは、入力された信号をパラレル/シリアル変換して出力する。また、変換インタフェース17は、インタフェース6を備えた制御対象5(センサ、アクチュエータ、ソレノイド)側から1本のケーブル8を介してデータが入力されると、これを通常時間のデータに復元する機能を備えている。
よって、この実施例の制御装置10は、記憶部15に新たなソフトウエアを追加することなく、1本のケーブル8によって、複数のインタフェース6を介して、これに接続する制御対象5に制御信号を送ることができる。このため、従来の制御装置のように多数のワイヤからなるハーネスが必要でなくなり、装置のスペース効率が良くなる。また、この実施例では、変換インタフェース17と各制御対象5のインタフェース6とを、1本のケーブル8で接続しているが、この1本のケーブル8に並列に少なくとも1本のフェイルセーフ用のケーブル8Fを接続し、このフェイルセーフ用のケーブル8Fには1本のケーブル8と同じ信号を流すように構成することができる。
図4は、図3に示した本発明の制御装置10のハードウエアの構成の一例を示すものである。制御装置10はマイクロコンピュータを用いて構成され、入力されたアナログデータをデジタルデータに変換するA/D変換器101、入出力インタフェース(I/O)102、演算装置であるCPU103(図3のCPU1)、既存のソフトウエアを記憶するROM104(図3の記憶部15)、演算したデータを一時的に記憶するRAM105、及び電源のオフ後もデータの保持を行うバックアップRAM(図にはB−RAMと記載)111等があり、これらはバス112で相互に接続されている。符号113はクロック回路である。
アナログ信号は、水温センサからの温度検出信号や吸気温センサからの吸気温度の検出信号等である。デジタル信号は、スタータスイッチ信号、シフト位置スイッチ信号、エアコン信号等であり、これらはI/O102の中の入力ポート、或いはラッチポートに入力されて処理される。また、パルス信号は、エンジン回転数信号や車速信号等であり、これらはI/O102の中のパルス信号を扱うキャプチャで処理される。
一方、I/O102から出力される制御信号には、シフト制御ソレノイドや可変バルブ開閉タイミングソレノイド等へのアナログ出力、点火信号や噴射信号等への第1のパルス出力、アイドル制御回路への第2のパルス出力、及びチェックエンジンランプ、メインリレー、エアコンカット信号等のデジタル出力等がある。アナログ出力はI/O102内のシリアルポートから出力され、第1のパルス出力はI/O102のコンペアポートから出力され、第2のパルス出力はI/O102のPWMポートから出力され、デジタル出力はI/O102の出力ポートから出力される。
図5は本発明の制御装置10とこの制御装置10によって制御される制御対象の具体的な実施例の構成を示すものである。この実施例の制御装置10は、図2で説明した統合制御装置10M、エンジン制御装置10M、変速制御装置10S、及びブレーキ制御装置10Bを全て含むものである。制御装置10の構成は図3で説明した制御装置10と同じであり、記憶部15とI/Oレジスタ16とが備えられたCPU1と変換インタフェース17が内蔵されたFPGA7とがある。変換インタフェース17の内部の構成は図3で説明したので、ここではその説明及び図示を省略する。CPU1とFPGA7とは複数の回路3で接続されている。この実施例では、1本のケーブル8に光ファイバ8Lが使用されている。従って、FPGA7の変換インタフェース17と光ファイバ8Lとの間には、電気を光に変換する、或いは光を電気に変換する光電変換装置18が設けられている。また、この実施例の制御装置10は、図3で説明した制御装置10と同様に、複数の制御対象を制御できる多機能の制御装置である。
一方、制御装置10に光ファイバ8Lで接続されるこの実施例のインタフェース6Mは多機能のインタフェースであり、このインタフェース6Mの中に、エンジン制御部10e、変速制御部10s、及びブレーキ制御部10bが設けられている。エンジン制御部10e、変速制御部10s、及びブレーキ制御部10bにはソフトウエアは組み込まれておらず、これらはFPGA20に内蔵された変換インタフェース21に接続している。そして、FPGA20は光電変換装置19を介して光ファイバ8Lに接続している。エンジン制御部10eには制御対象として噴射回路31、スロットル弁駆動回路32や点火回路33等が接続されている。また、変速制御部10sには制御対象としてシフトソレノイド回路34、リニアソレノイド回路35、ロックアップ回路36等が接続されている。更に、ブレーキ制御部10bには制御対象として車輪速センサ37、ホイールシリンダ38、圧力センサ39等が接続されている。
図6は、図5で説明した本発明の制御装置10の変形例の制御装置10の構成を示すものである。この変形例における制御装置10が図5で説明した制御装置10と異なる点は、制御装置10とインタフェース6mとの接続を、光ファイバの代わりに無線で行った点のみである。よって、図5の構成部材と同じ構成部材については同じ符号を付してその説明を省略する。
図6に示す実施例では、制御装置10に設けられたFPGA7の変換インタフェース17と、インタフェース6mに設けられたFPGA20の変換インタフェース21とが、無線で接続されている。このため、制御装置10に設けられたFPGA7にはアンテナ23を備えた無線通信装置22が接続されており、同様に、インタフェース6mに設けられたFPGA20にはアンテナ24を備えた無線通信装置25が接続されている。この実施例でも、無線通信装置22,25におけるデータ変換は、FPGA7,20の変換インタフェース17,21がそれぞれ行うので、CPU1の記憶部15のソフトウエアを変更したり、追加したりする必要はない。
図7は、図5で説明した本発明の制御装置10とシミュレータ60との接続を示す実施例のブロック図である。制御装置10の構成は、図5で説明したので、ここでは同じ構成部材には同じ符号を付してその説明を省略する。図5で説明した本発明の制御装置10にシミュレータ60を接続する場合は、制御装置10にインタフェース6Mを接続するのと同様に、1本の光ファイバ8Lを用いれば良い。シミュレータ60には、光電変換装置61や、変換インタフェース67を内蔵したFPGA62があり、光ファイバ8Lを通じてシミュレータ60に入力されたデータは、FPGA62の変換インタフェース67によってデータ変換されてシミュレーション演算部63に入力される。そして、シミュレーション演算部63で演算されたシミュレーション結果は、FPGA62、光電変換装置61によってシリアルデータに変換され、光ファイバ8Lを通じて制御装置10側に戻される。
よって、本発明の制御装置10を使用すれば、シミュレーション演算を行う場合に、1本の光ファイバ8Lでシミュレータ60とデータ交換することができる。なお、このシミュレータ60には他のFPGA64や、FPGA62に接続するハードウエアインタフェース65がある。ハードウエアインタフェース65は内部回路68でコネクタ66に接続されており、図1(a)で説明した従来の制御装置9を用いる場合は、制御装置9に接続するハーネス4をこのコネクタ66に接続する必要があり、スペース効率が悪かったのである。
図8は、本発明の制御装置、例えば、図3で説明した制御装置10と同じ第1の制御装置10Aで、第1インタフェース6Aを備えた制御対象5Aを制御し、同様の第2の制御装置10Bで第2インタフェース6Bを備えた制御対象5Bを制御する場合の実施例を示すものである。第1の制御装置10Aと第2の制御装置10Bには、それぞれCPU1A,1B、FPGA7A,7Bが備えられているものとする。CPU1A,1Bに記憶部15A、15Bと、I/Oレジスタ16A,16Bが設けられていることも同様である。そして、この実施例では、FPGA7AとFPGA7Bとがケーブル7Lで接続されている。このケーブル7Lは、図3で説明したFPGA7とインタフェース6とを接続するケーブル8と同じ機能を備えている。この構成により、第1の制御装置10Aと第2の制御装置10Bとはケーブル7Lを通じてデータの遣り取りを行うことができるので、メモリ領域を共有することができるという利点がある。
図9は、本発明の制御装置10とこの制御装置10によって制御される制御対象の別の具体的な実施例の構成を示すものである。これまでに説明した実施例では、例えば、図2で説明した制御装置10は多機能であり、この制御装置10にある統合制御装置10M、エンジン制御装置10E、変速制御装置10S、及びブレーキ制御装置10Bを制御できた。一方、図9に示す実施例の制御装置10は単機能であり、図2のエンジン制御装置10Eのみの制御機能を備えている。制御装置10の構成は図5で説明した制御装置10の構成と同じであるので、同じ構成部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
この実施例のインタフェース6s側の構成も、インタフェース6s内に変速制御部とブレーキ制御部はなく、エンジン制御部10eのみしか設けられていない点が図5で説明したインタフェース6Mと異なるだけで、他の構成は同じであるので、図5で説明したインタフェース6Mと同じ構成部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
図10は、図5で説明した本発明の制御装置10とこの制御装置10によって制御される制御対象の変形例の構成を示すものである。図5で説明した実施例では、インタフェース6Mの中にエンジン制御部10e、変速制御部10s、及びブレーキ制御部10bが含まれていたが、この実施例では、これらの制御装置がインタフェース6Nの外部に設けられている点が異なる。その他の構成は図5で説明した構成と同じであるので、同じ構成部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
図11(a)はアナログ信号を発生するセンサを接続する場合のFGPA27の構成を示すものである。例えば、検出した温度をアナログ信号として出力する温度センサ26をFPGA27に接続する場合は、FPGA27側にアナログ信号をパルス信号に変換するアナログ信号/パルス信号変換回路28を内蔵させておく。このアナログ信号/パルス信号変換回路28は、例えば、図11(b)に示すように、温度センサ26から入力される温度をパルス信号の周期として出力するようになっている。即ち、図11(b),(c)に示すように、検出温度がt1℃の時にはアナログ信号/パルス信号変換回路からは周期T1の信号が出力され、検出温度がt1℃よりも温度の高いt2℃の時には、アナログ信号/パルス信号変換回路28からは周期T1より周期の長い周期T2の信号が出力される。このようにして、温度センサ26が検出した温度のアナログ信号がFPGA27内で温度を表すパルス信号に変換される。
一方、このアナログ信号/パルス信号変換回路は、例えば、図12(a)に示すように、温度センサから入力される温度を周期が同じパルス信号のデューティ比として出力することもできる。即ち、図12(b)に示すように、検出温度がd1℃の時にはアナログ信号/パルス信号変換回路28からはデューティ比D1(%)の信号が出力され、検出温度がd1℃よりも温度の高いd2℃の時には、アナログ信号/パルス信号変換回路28からはデューティ比D1(%)より大きいデューティ比を持つ、デューティ比D2(%)の信号が出力される。このようにして、温度センサ26が検出した温度のアナログ信号がFPGA27内で温度を表すパルス信号に変換される。
以上の実施例では、温度センサ26から出力されたアナログ信号が、FPGA27内で温度に応じた周期を持つパルス信号、或いは同じ周期でデューティ比が異なるパルス信号に変換されていた。しかしながら、温度センサ26が検出した信号をその場でデジタル信号に変換する構成も考えられる。図13(a)は温度センサ26のセンサ本体にA/D変換器29を組み込んだ構成を示すものである。この結果、温度センサ26からはデジタル信号が出力される。
図13(b)はアクチュエータ51の本体にD/A変換器52を組み込んだ構成を示すものである。アクチュエータ51に供給されたデジタル信号は、アクチュエータ51の本体内に設けられたD/A変換器52によってアナログ信号に変換され、このアナログ信号に基づいてアクチュエータ51が動作する。図13(c)はソレノイド53の本体にD/A変換器52を組み込んだ構成を示すものである。ソレノイド53に供給されたデジタル信号は、ソレノイド53の本体内に設けられたD/A変換器52によってアナログ信号に変換され、このアナログ信号に基づいてソレノイド53が動作する。
このように本発明の制御装置は、制御対象側にデジタル信号を発生する回路(A/D変換器)、及び制御対象側に入力されたデジタル信号を、アナログ信号に変換する回路(D/A変換器)を備えることにより、アナログ信号にも対応することができる。
(a)は従来の制御装置の構成の一例を示すブロック図、(b)は従来の制御装置の構成の別の例を示すブロック図である。 本発明を適用する環境の一例を示す説明図である。 本発明の制御装置の一実施例の構成を示すブロック図である。 本発明の制御装置のハードウエアの構成の一例を示すブロック図である。 本発明の制御装置と、この制御装置によって制御される制御対象の具体的な実施例の構成を示すブロック図である。 本発明の制御装置と、この制御装置によって制御される制御対象の別の具体的な実施例の構成を示すブロック図である。 本発明の制御装置の、シミュレータとの接続を示す実施例のブロック図である。 本発明の制御装置の、他の制御装置との接続を示す実施例のブロック図である。 本発明の制御装置と、この制御装置によって制御される制御対象の別の具体的な実施例の構成を示すブロック図である。 図5に示した本発明の制御装置と、この制御装置によって制御される制御対象の変形例の構成を示すブロック図である。 (a)はアナログ信号を発生するセンサを接続する場合のFGPAの構成を示す図、(b)は温度とこれに対するパルスの周期との関係を示す線図、(c)は温度が変化した場合のパルス信号の変化を説明する波形図である。 (a)は温度とこれに対するパルスのデューティ比との関係を示す線図、(b)は温度が変化した場合のパルス信号の変化を説明する波形図である。 (a)はセンサ本体にA/D変換器を組み込んだ構成を示す図、(b)ははアクチュエータ本体にD/A変換器を組み込んだ構成を示す図、(c)はソレノイド本体にD/A変換器を組み込んだ構成を示す図である。
符号の説明
1 CPU
5 制御対象
6 インタフェース
8 ケーブル
10 本発明の制御装置
15 記憶部
16 I/Oレジスタ
17 変換インタフェース
18,19 電気/光変換装置
20 FPGA
21 変換インタフェース
22,24 無線通信装置

Claims (11)

  1. 演算装置と周辺装置とを含み、インタフェースを備えた制御対象を、1本の通信ケーブルを介して制御する制御装置であって、
    前記演算装置には、ソフトウエアが予め組み込まれた記憶部とレジスタとが備えられ、
    前記周辺装置には、前記ソフトウエアによって前記レジスタがアクセスされて制御データが入力されると、このアクセスを解釈して、入力された制御データを時分割して前記1本のケーブルに送出し、前記制御対象側から前記1本のケーブルを介してデータが入力されると、これを通常時間のデータに復元する変換インタフェースが内蔵されていることを特徴とする制御装置。
  2. 請求項1に記載の制御装置であって、前記1本のケーブルが光ファイバであり、前記周辺装置と前記1本のケーブルとの間には電気信号と光信号との変換装置が組み込まれていることを特徴とする制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の制御装置であって、前記1本のケーブルに並列に少なくとも1本のフェイルセーフ用のケーブルが接続され、このフェイルセーフ用のケーブルには前記1本のケーブルと同じ信号が流されることを特徴とする制御装置。
  4. 請求項1から3の何れか1項に記載の制御装置であって、前記制御装置と同じ構成を備えた制御装置に対して、前記変換インタフェースが、相手の制御装置の変換インタフェースとデータの送受信を行えるように構成されていることを特徴とする制御装置。
  5. 請求項1から3の何れか1項に記載の制御装置であって、前記制御装置が、前記変換インタフェースと同じ機能を有するインタフェースを備えたシミュレータに対して、前記変換インタフェースを通じてデータの送受信を行えるように構成されていることを特徴とする制御装置。
  6. 演算装置と周辺装置と無線装置とを含み、インタフェースを備えた制御対象を、ワイヤレスで制御する制御装置であって、
    前記演算装置には、ソフトウエアが予め組み込まれた記憶部とレジスタとが備えられ、
    前記周辺装置には、前記ソフトウエアによって前記レジスタがアクセスされて制御データが入力されると、このアクセスを解釈して、入力された制御データを時分割して1つのシリアルデータに変換して前記無線装置に送出し、前記制御対象側から前記無線装置を介してデータが入力されると、これを通常時間のデータに復元する変換インタフェースが内蔵されていることを特徴とする制御装置。
  7. 請求項1から6の何れか1項に記載の制御装置であって、前記変換インタフェースが、前記ソフトウエアの前記レジスタへのアクセスを解釈するI/Oレジスタ解釈部と、このI/Oレジスタ解釈部のパラレルデータをシリアルデータに変換するパラレル/シリアル変換部とから構成されることを特徴とする制御装置。
  8. 請求項1から7の何れか1項に記載の制御装置に制御される制御対象であって、アナログデータを前記制御装置に出力するように構成されているものにおいて、この制御対象に前記アナログデータを周期可変のパルス信号に変換する変換装置が設けられていることを特徴とする制御対象。
  9. 請求項1から7の何れか1項に記載の制御装置に制御される制御対象であって、アナログデータを前記制御装置に出力するように構成されているものにおいて、この制御対象に前記アナログデータをデューティ比可変のパルス信号に変換する変換装置が設けられていることを特徴とする制御対象。
  10. 請求項1から7の何れか1項に記載の制御装置に制御される制御対象であって、前記制御対象の本体に、前記インタフェースの代わりに、前記制御装置から送られてくる制御データを解釈する回路が実装されていることを特徴とする制御対象。
  11. 請求項10に記載の制御対象であって、前記本体が、センサ本体、アクチュエータ本体、及びソレノイド本体の何れかであることを特徴とする制御対象。
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