JP2002244413A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
品質の低下を防止した画像形成装置を提供する。 【解決手段】 感光体ドラム1を回転中に、先に現像ス
リーブ41を停止させて、ある程度バイアス印加しつづ
けた後、現像電界が形成された状態でバイアス波形を停
止させる事で、有効現像領域外に十分な正規電荷を有す
るトナーを排除可能にし、かつ反転トナーも現像電界の
力により現像スリーブ41の表面に押し付け接触させる
事で鏡映力を増加させて感光体ドラム1への飛翔を防止
することが可能となった。
Description
形成された潜像を現像化する現像装置を備えた画像形成
装置に関するものである。
例えば、複写機やプリンタ等がある。以下、従来技術に
係る画像形成装置について、画像形成プロセスにしたが
って図17を参照して説明する。図17は従来技術に係
る画像形成装置の画像形成プロセス部を示す概略構成図
である。
のドラム状の電子写真感光体、即ち感光体ドラム(回転
体ドラム)50を、帯電手段54にて一様に帯電し、次
いで画像露光55をすることで感光体ドラム50上に潜
像を形成する。そして、この静電潜像に、現像装置56
によって現像剤(以下、トナーと称する)を静電的に付
着させることで、感光体ドラム50上の潜像を現像化し
て現像(以下、トナー像と称する)を形成する。
によって、トナーと逆極性のバイアス電圧を印加するこ
とで、このトナー像を、トナー像形成に同期して搬送さ
れてきた記録材(シート)51上に転写する。
52の他に、転写ローラに代表される接触転写手段も普
及している。接触転写手段は、帯電器に比べてオゾンな
どの放電生成物の発生量が少ないなどのメリットがあ
る。
光体ドラム50の表面に画像情報のバックグランド部に
対応した露光を行い、この被露光部分以外の部分をトナ
ーで現像する正規現像方式と、この方式とは反対に、画
像情報に対応した露光を行い、被露光部分にトナー像を
形成する反転現像方式とがある。
おいて、トナー像の転写が行われる転写部位へ記録材5
1を確実に誘導するために、記録材51の上面及び下面
をガイドするガイド部材(それぞれ第1ガイド部材とし
ての上ガイド部材53aと第2ガイド部材としての下ガ
イド部材53b)が備えられている。
材53bの近傍では、転写帯電器52にて転写バイアス
電圧が印加される。そのため、特に高湿環境下などで記
録材51が吸湿して低抵抗化した場合に、この転写バイ
アス電圧が転写電流として記録材51を介して上ガイド
部材53a及び下ガイド部材53bへ漏れることがない
ように、上ガイド部材53a及び下ガイド部材53bは
絶縁部材で構成されている。
による転写抜けなどの転写不良が発生するのを防止して
いる。
53a及び下ガイド部材53bは絶縁部材で構成される
ため、近接する転写帯電器52に印加される転写バイア
ス電圧と同極性、即ち、トナーと逆極性に帯電し易くな
る。
53bは、トナー像の転写部位に確実に記録材51を誘
導するために、転写帯電器52に近接すると同時に、当
然、感光体ドラム50にも近接しており、通常、感光体
ドラム50の表面から1〜3mm程度と非常に近接した
位置に配置さている。
ナーと逆極性に帯電し易くなる上ガイド部材53a及び
下ガイド部材53bには、装置内に浮遊するトナーや、
特に転写直前の位置にある感光体ドラム50表面のトナ
ー像のトナーなどが静電的に吸引されて付着してしまう
ことになる。
最も感光体ドラム50表面に近接する先端部分53Sに
は、特にトナーが付着し易い。その結果、この汚染トナ
ーが記録材51に付着して、画質劣化を招くおそれがあ
った。
同極性の電位を保持する感光体ドラム50表面における
露光によりその電位の減衰した部分にトナー像を形成す
る方式では、感光体ドラム50へのトナーの付着力が比
較的弱いため、上ガイド部材53aへ、トナーが静電的
に吸引され易くなる傾向がある。
下ガイド部材53bに付着することも起こり易い。
上ガイド部材53a及び下ガイド部材53bを導電性部
材で構成し、転写バイアス電圧とは逆極性(トナーと同
極性)のバイアス電圧を印加して、トナーの付着を防止
するものもあった。
及び下ガイド部材53bには、上述のように転写バイア
ス電圧(トナーと逆極性)が転写電流として漏れるのを
促す傾向にあるので、記録材51の保持すべき電荷不
足、記録材51の吸湿による抵抗の低下などにより、転
写抜けが顕著となってしまうため、記録材51と接触す
る上下ガイド内面に絶縁シートを備えて転写電流の漏れ
を防止する構成が採られている。
ような従来技術の場合には、下記のような問題が生じて
いた。
ーと同極性の電圧を印加する事で、現像装置内に設けら
れたトナー担持体(現像剤スリーブ)から飛散したトナ
ーや、感光体ドラムから現像に供された正規トナー(正
規の電荷を有するトナー)が付着することを防止してい
た。
が耐久によりトナー特性が劣化すると正規トナーの保持
している電荷の極性と逆極性の電荷を持つトナーが増加
してしまう。
ナーは、反転トナーと称されており、地カブリやライン
文字の回りに影のように現像される現象(シャドーイン
グ)が発生する事で知られている。
め記録材51に転写されにくい。しかし、上述したよう
に、正規のトナーと同極性の電位を印加したガイド部材
の印加電位と、反転トナーとは逆極性であるため、反転
トナーはガイド部材に付着しやすくなる。従って、この
ガイド部材に付着した汚染トナーが記録材51に付着し
て、画質劣化や汚れを引き起こす問題が発生した。
画像で耐久を行うと、トナーの劣化が促進され、場合に
よっては、反転トナーが増加して、後回転中に感光体ド
ラム上に毎回現像されて、上ガイド先端に移動する反転
トナーが、毎回記録材先後端に汚れとして見えてしま
い、甚だしく画質品位を落とす事にもなった。また、転
写ガイドだけでなくドラム回転時の走流によるドラムに
近い部材の汚れを引き起こしたり、反転トナーが増加す
る事で未転写トナーが増加しクリーナに収用時、クリー
ニングブレード上流に配置されたスクイシート等の接触
によりこぼれ/ボタ落ちが発生して記録材上を汚す結果
にも至った。
ためになされたもので、その目的とするところは、本来
の画像形成に供さない現像剤による画像品質の低下を防
止した画像形成装置を提供することにある。
に本発明にあっては、潜像が形成される回転体ドラム
と、該回転体ドラムの回転軸と平行な軸を中心に回転す
ると共に前記回転体ドラム表面との間に間隙を介して設
けられる現像剤担持体を有し、DCバイアスとACバイ
アスを重畳して印加することで、該現像剤担持体表面に
担持した現像剤を前記回転体ドラムに形成された潜像に
付着させて現像化を行う現像装置と、を備えた画像形成
装置において、画像形成動作を終了させる場合には、前
記回転体ドラムを回転させたまま、前記現像剤担持体を
停止した状態で、ACバイアスを印加する時間を設ける
と共に、その後、ACバイアスを停止する際には、AC
バイアスの波形が、正規の電荷を有する現像剤を前記回
転体ドラムに引き付ける方向の電界を形成する状態で停
止することで達成する。
ACバイアスを印加することによって、現像剤担持体に
担持されている現像剤のうち、有効現像領域(回転体ド
ラムと現像剤担持体との間の間隔が狭く、現像剤担持体
に担持された現像剤が、回転体ドラム上に転移可能な領
域)内にある現像剤であって、かつ、正規の電荷が印加
された現像剤は、有効現像領域の外部へと移動し、現像
剤担持体(有効現像領域の外部の部分)に再び担持され
る。
ムと現像剤担持体は、その表面が有効現像領域から遠ざ
かるにつれて徐々に間隔が広がる構成となっており、A
Cバイアスの印加によって往復運動を行う、正規の電荷
を有する現像剤が、弾性衝突を繰り返して、有効現像領
域の外部へと移動するものと考えられる。
を有する現像剤を回転体ドラムに引き付ける方向の電界
を形成する状態で停止することで、正規の電荷とは逆極
性の電荷を有する現像剤(反転現像剤)は、現像剤担持
体側に引き付けられる。
DCバイアスを停止するとよい。
現像剤担持体を停止した状態で、ACバイアスを印加す
る時間は、50msec以上であるとよい。
を、搬送される記録材上に転写する転写手段と、該転写
手段による転写位置に記録材を案内するガイド部材と、
を備えると共に、前記ガイド部材に、正規の電荷を有す
る現像剤と同極性のバイアスを印加するとよい。
搬送されるシートに接触しながら転写を行う転写手段を
備えると良い。このように、搬送されるシートに接触し
ながら転写を行う転写手段にも更なる効果がある。
トナーであるとよい。
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
して、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置に
ついて説明する。
て、画像形成プロセスを中心に、特に図1を参照して説
明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る画像形
成装置における画像形成プロセス部の主要構成を示す概
略構成図である。
のドラム状の電子写真感光体、即ち、感光体ドラム(回
転体ドラム)1を、一次帯電器2によって一様に帯電
し、この帯電面に、例えば画像変調されたレーザービー
ムのような画像情報光3を照射して、当該照射部分の電
位を減衰させて静電潜像を形成する。
置4に設けられた現像剤担持体としての現像スリーブ4
1とが対向する現像部位に到達すると、静電潜像に応じ
て現像剤としてのトナーが供給されてトナー像(現像)
が形成される。ここで、感光体ドラム1の回転軸と現像
スリーブ41の回転軸は平行に設けられ、各表面間には
間隙が設けられている。
イナス(−)であり、反転現像方式によって現像するよ
うに構成されている。
5に収納された記録材となるシート6が、給送ローラ7
及び搬送ローラ対8によって搬送され、且つ対向配置さ
れた対をなすガイド部材(第1ガイド部材としての上ガ
イド部材9及び第2ガイド部材としての下ガイド部材1
0)によって上下面が案内されて、感光体ドラム1と転
写手段としての転写帯電器11とが対向した転写部位に
到達するように搬送される。
ナー像が転写部位に到達したときに、搬送されたシート
6が感光体ドラム1に密着し、これとともに転写帯電器
11によってトナーと逆極性のプラス(+)の転写バイ
アス電圧が印加されてトナー像がシート6に転写され
る。
れて、熱及び圧力によってシート6上の未定着トナー像
が定着され、排出ローラ対13によって排出トレイ14
へ排出される。一方、転写後の感光体ドラム1は、表面
に残留したトナーがクリーニング手段15によって除去
され、続く画像形成に供される。
は搬送されるシート6を確実に転写部位へ案内し、転写
時にシート6が感光体ドラム1の表面に密着するように
案内するものである。
イド部材10は感光体ドラム1の表面に近接するように
配置されており、特に上ガイド部材9の感光体ドラム1
の最近接部である先端部9sと感光体ドラム1との距離
は2.5mmに設定されている。
ガイド部材10は、それぞれ導電部材であるSUS製の
板金9a,10aに、それぞれ絶縁性の部材として高密
度ポリエチレン樹脂を用いた絶縁部材9b,10bが密
接する構成となっている。
10は、それぞれシート6が接触可能な側に絶縁部材9
b,10b面が向くように配置され、シート6の搬送時
にはシート6の上面,下面をそれぞれ案内する。
は電源16を接続しており、トナーと同極性(転写バイ
アス電圧とは逆極性)のバイアス電圧を印加する構成と
なっている。
アス波形停止時における、感光体ドラム(回転体ドラ
ム)と現像スリーブ(現像剤担持体)Sとの間のトナー
の挙動について、図2〜図4を参照して説明する。
置における、回転体ドラムと現像剤担持体との間の現像
剤(トナー)の挙動を示す模式図である。
スリーブSを回転させたままの状態で現像バイアスを停
止しており、図2〜図4は、その際のトナーの挙動を示
したものである。なお、図8は、このような従来技術に
係る画像形成装置におけるシーケンス図である。
アスを停止する前の状態を示し、図3及び図4は現像バ
イアスを停止した直後の状態を示しており、停止した際
における現像バイアスの波形の位置に応じて、それぞれ
図3と図4に分けて示している。
30φを用い、一次帯電として−720Vに均一に帯電
するようにした。現像バイアスは、DCバイアスとAC
バイアスを重畳してものを用い、そのDC成分は−56
0V、AC成分はVpp(ピークtoピーク)800
V,周波数1.8kHzとした。現像スリーブとして、
スリーブ20φを用い、スリーブ周速をドラム周速の
1.8倍のスピードで早回するようにした。
スリーブの表面との間の離間距離(間隙距離)は200
μmとし、所謂ネガトナーの反転現像のジャンピング現
像を行う。
の表面に、磁性ブレードと対向するスリーブ内固定マグ
ネットの磁気拘束力によって、磁性トナーを薄層コート
(高さ約100μm程度)し、現像スリーブの回転によ
り、磁性トナーを有効現像領域に移動させて現像に供す
る。
ドラム表面と、現像スリーブの表面との間の間隔が狭
く、現像スリーブに担持されたトナーが、感光体ドラム
上に転移可能な領域を意味するものである。
止する前の状態を示しており、感光体ドラムも現像スリ
ーブSも回転した状態で、かつ、現像バイアスも印加さ
れている。
電荷であるマイナス電荷を有するトナーを白抜きで示
し、逆極性に帯電したポジ電荷を有する、所謂反転トナ
ーを灰色で示した。
間の電界変動(1800Hz相当)に追従してトナーが
振動し、現像後は現像Vdcとドラム電位に対応してド
ラムに転移するトナーが決定する。つまり、感光体ドラ
ムも現像スリーブも回転し、かつ、現像バイアスも印加
されている状態では、若干の反転トナーが感光体ドラム
に飛翔する以外に、画質の品位を落とすような感光体ド
ラムへのトナー飛翔は見られない。
現像バイアスを停止した直後の様子を示しており、感光
体ドラムも現像スリーブSも回転した状態で、かつ、現
像バイアス波形が停止する過渡状態を示している。
て、その回路の模式図を図5に示す。図示のように、現
像バイアスは、1800Hzの入力信号を昇圧トランス
で増幅し、現像Vdcを重畳する方式を採るため、波形
停止時の波形の軌跡は、入力パルス信号の停止時の状態
と、昇圧トランスの巻線方向で決まり、停止信号の入る
タイミングに応じて、どうしても波形停止時の波形の軌
跡は2種類発生する。
6(A)は、現像位置における、バイアス波形がVpp
maxで停止した場合を示し、図6(B)は、現像位置
における、バイアス波形がVppminで停止した場合
を示している。
スを停止した場合の有効現像領域付近でのトナーの挙動
を示したものである。
wで終了すると、現像バイアスはVppmaxの−16
0Vから現像バイアスVdcに緩和し(A領域)、一旦
Vdcを維持(B領域)してからドラム帯電とVdcが
OFFになるため0Vに緩和する(C領域)。
状態では、有効現像領域においては、図2で示した場合
と同様に、トナーはAC振動して感光体ドラムと現像ス
リーブS間で浮遊している状態となる。
160Vで停止すると、感光体ドラムと現像スリーブ間
に強い引き戻し電界(正規の電荷を有するトナーが、現
像スリーブに戻す方向に作用する電界)が働く状態とな
るため、浮遊したトナー中の逆帯電した反転トナーのみ
が選択的にドラム上に転移して、スジかぶり状になる。
Sは回転し続けるため、現像に供されるトナー中の反転
トナーが常に供給され、感光体ドラム上に反転トナーが
現像され続ける(図3参照)。
先端部に印加したバイアスにより反転トナーがひきつけ
られ先端部に付着しシートの先後端を汚す結果となる。
るまで時間がかかり、一時的に発生するものの連続的に
は発生しない。しかし、極端な低湿環境でシートの耐久
が進むとトナーの過剰チャージが発生し、その過剰チャ
ージしたトナーは現像スリーブ表面に固着してトナーの
入れ替えがなくなり、それ以外のトナーの適正な電荷付
与が妨げられ、電荷量の減少だけでなく逆帯電するトナ
ーが増加するため、ひどい場合は連続的に発生し始め
る。
アスVdcが同じレベルで0Vに緩和するためほとんど
ドラム上には現像されない。
スを停止した場合の有効現像領域付近でのトナーの挙動
を示したものである。
ghで終了すると、現像バイアスはVppminの−9
60Vから現像バイアスVdcに緩和し(A領域)、一
旦Vdcを維持(B領域)してからドラム帯電とVdc
がOFFになるため0Vに緩和する(C領域)。
状態では、有効現像領域においては、図2で示した場合
と同様に、トナーはAC振動して感光体ドラムと現像ス
リーブS間で浮遊している状態となる。
960Vで停止すると、感光体ドラムと現像スリーブ間
に現像電界(正規の電荷を有するトナーを、感光体ドラ
ムに引き付ける方向に作用する電界)が働いた状態とな
る。
中の正規トナーつまりほとんどのトナーが感光体ドラム
上に転移し、ハーフトーンに近いスジが発生する。
(A),図3に示す場合と同じ状況になり、現像スリー
ブは回転し続けるため現像に供されるトナー中の反転ト
ナーが常に供給されドラム上に反転トナーが現像され続
ける。
反転トナーにより転写ガイド先端部が汚れ画質の品位を
落とす結果となる。
んでも、バイアス波形停止時に反転トナーを現像させる
電界力は上記の場合程大きく作用しないため、かなり蓄
積するまで時間がかかり、一時的に発生するものの連続
的には発生しない。
のスジによってもドラム回転時の走流によるドラムに近
い部材の汚れを引き起こしたり、このスジ上の正規トナ
ーをクリーナに収用する際に、スクイシート等の掻き取
りを行う場合に、こぼれ/ボタ落ちが発生してしまった
りする問題が多く発生していた。
アスVdcが同じレベルで0Vに緩和するため、ほとん
ど感光体ドラム上には現像されない。
は、横軸に現像バイアスの波形停止時の電圧を取り、縦
軸にその時のドラム上に転移したスジの現像量を測定し
た結果を示している。
タであり、右側が図4を参照して説明したデータであ
り、どちらが画質品位を損ねやすいかと考えると、図3
の方がトナーの汚れが続けて出る場合があり問題になり
やすい。
は停止波形の形状を任意に形成できるパルスジェネレー
タにアンプをつけて波形停止時にドラム電位と同一にし
た、一番トナーが飛ばない状態の理想バイアス波形であ
り、極端な低湿環境の劣化したトナーでも問題がかなり
軽減する事が検証できた。
はトナーの振動/飛翔状態であり、感光体ドラムにも現
像スリーブにも付勢させる力がないため、浮遊した電荷
の低いトナーは転写ガイド等に、感光体ドラムのエアー
走流や非電気的な単純な飛散によりガイドに付着して、
シートを汚す原因となる。
ぎて搭載できない。
ーの挙動について説明する。
イアスの回転を停止させた時の興味ある現象を突き止め
た。それを図9に示す。
像スリーブSを停止し、現像バイアスを印加すると、有
効現像領域内のトナーが往復運動を繰り返す事で有効現
像領域外に移動し、現像スリーブ上におけるその境界域
に山盛り上に盛り上がるようになった。
ブの表面も平面ではなく曲率を有する(曲面である)た
め、これらの間の隙間は等間隔ではなく、有効現像領域
から離れるにつれて徐々に隙間が大きくなるように構成
されるため、往復運動時の弾性衝突によって間隔の広い
ほうに移動するためと思われる。この時当然反転現像方
式のため感光体ドラムの表面電位を−720Vに維持し
現像スリーブのVdc成分を−560Vに設定している
ため正規トナーは、往復運動はするものの電界的に現像
スリーブ側に電界力が働き、ドラム表面には現像されな
い。
すれば1周期が0.55msecであり100往復程度
振動可能なため、この時のバイアス印加時間は50ms
ec程度以上有れば十分に有効現像領域外に移動させる
事が可能であった。
正規電荷を有するトナーのみ交互電界に作用し応答運動
するため、有効現像領域外に移動し電荷の小さいトナー
や反転トナーだけが有効現像領域に残る事も知れた。
くなり1.8kHzの交互振動に応答できなくなるため
である。この時、通常、反転トナーは表面上すべてがポ
ジ電荷を保有している訳ではなく、ポジに分極している
ところとネガに分極しているところが共存し、マクロ的
にポジを示すものであるため強制的にネガに帯電させる
傾向が強い電荷制御剤や外添剤によりポジの電荷量が大
きくなる事はありえない。
荷量を測定すると、通常−10mC/kgの電荷量を有
するのに対して、現像スリーブSを停止し、現像バイア
スを印加した後は、−1.5mC/kgと小さい値(プ
ラスの値にはならない)を示し、有効現像領域外の盛り
上がり部におけるトナーの電荷量は−12mC/kgと
大き目になった事からも分かる。
(B)にそれぞれ示す現像バイアス波形におけるトナー
の挙動を調べた。
アスを停止した場合の有効現像領域付近でのトナーの挙
動を示したものである。
wで終了すると、現像バイアスはVppmaxの−16
0Vから現像バイアスVdcに緩和し(A領域)、一旦
Vdcを維持(B領域)してからドラム帯電とVdcが
OFFになるため0Vに緩和する(C領域)。
状態では、有効現像領域においては、図9に示した場合
と同様に、トナーは、AC振動して感光体ドラムと現像
スリーブS間で浮遊している状態となる。
160Vで停止すると、感光体ドラムと現像スリーブ間
に強い引き戻し電界(正規の電荷を有するトナーが、現
像スリーブに戻す方向に作用する電界)が働く状態とな
るため、浮遊したトナー中の逆帯電した反転トナーのみ
が選択的にドラム上に転移して、スジかぶり状になる。
が停止しているため、上記図3を参照して説明した場合
よりは、この転移する量は、半分程度に減少しており、
かつB領域では現像スリーブは回転しないため、供給す
るトナーはなく、感光体ドラム上に反転トナーが現像さ
れることはない。
現像される、反転トナーによる軽微なスジが蓄積される
までには従来に比べてかなり時間がかかり、頻度もかな
り少なくなる。
部に印加したバイアスにより反転トナーがひきつけら
れ、先端部に反転トナーが付着して、シートの先後端を
汚す結果となる。
の耐久が進んで、反転トナーが大量に発生した場合で
も、従来のシート汚れの頻度や程度と比較すると、半分
程度に収まる事が知れた。
アスを停止した場合の有効現像領域付近でのトナーの挙
動を示したものである。
ghで終了すると、現像バイアスはVppminの−9
60Vから現像バイアスVdcに緩和し(A領域)、一
旦Vdcを維持(B領域)してからドラム帯電とVdc
がOFFになるため0Vに緩和する(C領域)。
状態では、有効現像領域においては、図9で示した場合
と同様に、トナーはAC振動して感光体ドラムと現像ス
リーブS間で浮遊している状態となる。
960Vで停止すると、感光体ドラムと現像スリーブ間
に現像電界(正規の電荷を有するトナーを、感光体ドラ
ムに引き付ける方向に作用する電界)が働いた状態とな
る。
に、正規の電荷を有するトナーは、有効現像領域の外に
移動しているため、浮遊したトナー中に正規の電荷を有
するトナーはほとんど存在しない。
ム上に転移するトナーはない。しかも、浮遊していた反
転トナーは、この現像電界によって、現像スリーブ表面
側に力を受けるため、現像スリーブ表面に接触/密着さ
せられる。
も、反転トナーと現像スリーブの鏡映力が距離の二乗で
効くため、電荷量が小さくても電界力より大きく作用す
ることにより、B領域においても、感光体ドラム上に現
像する反転トナーは極わずかな量にする事が可能になっ
た。
現像バイアスの波形停止時の電圧を取り、縦軸にその時
のドラム上に転移したスジの現像量を測定した結果を示
している。
ータであり、右側が図11を参照して説明したデータで
ある。従来例を示す図5と比較すると、図6(A)の波
形で半分程度、図6(B)の波形ではかなり改善が見ら
れた。
印字率の非常に低い実機耐久を行い1万枚間欠耐久時の
汚れの枚数と転写ガイドの汚れレベルを調査した。その
結果を図18に示す。
すると◎は上下ガイド先端部のトナー付着状態が全く見
られない状況であり、○はガイド先端部に若干トナー付
着が見られるが更に耐久しても問題ない状態であり、△
はガイド先端にトナー付着が結構見られ記録材先後端汚
れ発生には寄与しないが更に耐久が進むと汚れは発生す
ると思われる状態であり、×は上下ガイド先端部全体が
汚れており飛散トナーが蓄積して盛り上がった状態でN
Gレベルである。最後の××は更にひどい状態で上下ガ
イド先端部から汚れが感光体ドラムから離れた部分まで
広がった状態である。ガイド汚れと記録材の先後端汚れ
は相関が取れている。実験結果を要約すると、現像スリ
ーブを回転させたまま現像バイアスを停止する従来例で
は、バイアス波形の停止時電圧に関わらず、ガイド汚れ
が生じ、枚数に差があれシートの汚れが発生した。
ブ停止後に現像バイアスを停止する場合には、効果に差
が生じ、−160V停止では効果が有るものの汚れ対策
には不完全であり、耐久が進み反転トナー量が増えると
シートの汚れも発生してしまった。
ーが増加する耐久現像装置によってもシートの汚れも転
写ガイドの汚れも発生せず絶大の効果を示し、前述の感
光体ドラム上の現像トナー量とほぼ完全な相関が取れ
た。この時のドラム駆動、ドラム帯電、現像スリーブ駆
動、現像スリーブ印加バイアスのシーケンス図を図13
に示す。
に現像スリーブを停止させて、ある程度バイアス印加し
つづけた後、現像電界が形成された状態でバイアス波形
を停止させる事で、有効現像領域外に十分な正規電荷を
有するトナーを排除可能にし、かつ反転トナーも現像電
界の力によりスリーブ表面に押し付け接触させる事で鏡
映力を増加させて感光体ドラムへの飛翔を防止すること
が可能となった。以上、本実施の形態では反転現像方式
で説明したが別に正規現像方式でも全く原理は変わらな
いため問題なく適用可能である。但し、反転現像方式の
方が感光ドラムの表面電位の極性と現像されるトナーの
極性が同一のため電気鏡映力が弱まり転写ガイド等への
汚れは悪くなるため本発明の効果はより大きくなると考
えられる。
には、本発明の第2の実施の形態が示されている。
DCバイアスの停止タイミングのみ、上記第1の実施の
形態の場合と異なり、基本的な構成等は、上記第1の実
施の形態と同一なので、その説明は省略する。
イアス、特に、ACバイアスの停止タイミングについて
特徴を有するものであった。次に、本実施の形態では、
現像バイアスのDC分とAC分の停止タイミングに着目
した。
しなかったが、図13に示すように、AC成分を停止し
た後にDC成分を停止させていた。これは、感光ドラム
と現像スリーブが同期して回転する場合、感光体ドラム
の帯電停止時に感光体表面電位が0Vになり、必ずAC
成分が入らないようにしないと現像性がDC成分のみよ
り大幅に良くなり現像スリーブは回転して常に現像トナ
ーが現像領域に供給されるため感光体ドラムにべた黒が
大量に現像され、感光体ドラム回りの近傍及び機内飛散
を起こしてしまう。それを回避するための従来電子写真
方式の常とう手段(シーケンス)である。
態で、現像バイアスをかける事で、そのような問題は回
避される事になった。これは上記第1の実施の形態で説
明したように、有効現像領域外に十分な正規電荷を有す
るトナーを排除可能にできる効果のためである。
を同時に停止する事ができ、Vdcのみ印加時に若干発
生していた反転トナーによる転写ガイド汚れ等を防止し
て更なるシート先後端汚れを回避できる。
る。図14は本実施の形態に係る画像形成装置における
現像バイアスの波形図(バイアス波形停止時における過
渡状況を示す波形図)である。
で終了すると、現像バイアスはVppminの−960
Vから現像バイアスVdcに緩和し(A領域)、Vdc
を維持することなく、ドラム帯電とVdcがOFFにな
るため0Vに緩和する(C領域)。
状態では、有効現像領域においては、図9で示した場合
と同様に、トナーはAC振動して感光体ドラムと現像ス
リーブ間で浮遊している状態となる。
960Vで停止すると、感光体ドラムと現像スリーブ間
に現像電界が働いた状態となる。
施の形態の場合と同様に、浮遊したトナー中に正規の電
荷を有するトナーはほとんど存在しないため感光体ドラ
ム上に転移するトナーはない。しかも、この現像電界に
より浮遊していた反転トナーはスリーブ表面に接触/密
着させられる。
施の形態におけるB領域がないので、ドラム上に現像す
る反転トナーはなくなった。
ドラム上に転移した反転トナーの現像量を測定したが、
新現像装置でも10万耐久現像装置でも、同じく測定で
きないレベルのトナー付着まで改善した。
で実機耐久を行い、10万枚間欠耐久時の汚れの枚数と
転写ガイドの汚れレベルを調査した(1万枚では差が出
ないため10万枚耐久した)。その結果を図19に示
す。
中に停止させて、ある程度、現像バイアスを印加後に、
現像バイアスが−960VでDC/AC成分を同時に停
止することで、反転トナーが増加する耐久現像装置によ
ってもシートの汚れも転写ガイドの汚れも発生せず絶大
の効果を示し、10万枚シートの汚れを防止することが
できた。
リーブ駆動、現像スリーブ印加バイアスのシーケンス概
略図を図15に示す。
に現像スリーブを停止させて、ある程度バイアス印加し
つづけた後、現像電界が形成された状態でバイアス波形
のAC/DC成分を同時に停止させる事で、有効現像領
域外に十分な正規電荷を有するトナーを排除可能にし、
かつ反転トナーも現像電界の力によりスリーブ表面に押
し付け接触させる事で鏡映力を増加させて感光体ドラム
への飛翔を防止することが可能となった。
の第3の実施の形態が示されている。
ートには直接接触することのない非接触式の転写帯電器
を用いる場合を示したが、本実施の形態では、転写手段
を接触式とした場合について示している。その他の基本
的構成は、上記実施の形態と同一であるので、同一の構
成には同一の符号を付してその説明は省略する。
画像形成装置における画像形成プロセス部の主要構成を
示す概略構成図である。
成装置では、転写手段として転写ローラ17を用いた接
触転写方式を採用している。
は、転写ローラが、常に感光体ドラムに当接しており、
シートが通過している間は問題ないが、前回転,紙間,
後回転中に、物理的力と電気的力によって、現像された
トナーが転写ローラを汚し、トナーが蓄積して最悪はシ
ートの裏汚れを発生させる問題がある。
間,後回転中のいずれかにおいて、転写ローラのクリー
ニングを目的とした、通常転写バイアスと逆極性バイア
スを印加して、電界力でローラ上の蓄積したトナーを感
光体ドラムに戻す対策が取られている。
FF時に発生する反転トナーについては、どちらの極性
に電荷にしても電荷量が少なく、電界力に影響されにく
いため上述のクリーニングモードで除去できない事が分
かった。
上に現像させない事が最も汚れを防止する最上の手段に
なる。従って、現像バイアスの停止タイミングに関し
て、上記第1の実施の形態あるいは第2の実施の形態で
説明したように行うことで、反転トナーを感光体ドラム
に現像させないようにすることで、転写手段として転写
ローラを好適に用いることが可能となった。
を行った。図20にその結果を示す。
止後に現像バイアスを停止した場合には、現像スリーブ
を回転中に現像バイアスを停止する場合と比較してシー
トの裏汚れが発生する枚数が少ないことが分かる。
は、現像電界が働く状態(−960V)で停止すること
によって、10万枚中裏汚れの発生したシートを0枚に
することができた。
に現像スリーブを停止させて、ある程度バイアス印加し
つづけた後、現像電界が形成された状態でバイアス波形
を停止させる事で、有効現像領域外に十分な正規電荷を
有するトナーを排除可能にし、かつ反転トナーも現像電
界の力によりスリーブ表面に押し付け接触させる事で鏡
映力を増加させて、感光体ドラムへの飛翔を防止するこ
とが可能となり、また、転写ローラ汚れも同時に防止可
能となった。
像電界が形成された状態で現像バイアス同時停止(AC
バイアスとDCバイアスの同時停止)することで更なる
効果が期待できる。
イアスを停止する場合において、正規の電荷を有する現
像剤を、有効現像領域の外部に排出し、かつ、正規の電
荷とは逆極性の電荷を有する現像剤を現像剤担持体に引
き付けることができたので、本来の画像形成に供さない
現像剤による画像品質の低下を防止することができた。
における画像形成プロセス部の主要構成を示す概略構成
図である。
ドラムと現像剤担持体との間の現像剤の挙動を示す模式
図である。
ドラムと現像剤担持体との間の現像剤の挙動を示す模式
図である。
ドラムと現像剤担持体との間の現像剤の挙動を示す模式
図である。
イアスの波形停止時の電圧とドラム上に転移した現像ト
ナー量の関係を示す図である。
ス図である。
る、回転体ドラムと現像剤担持体との間の現像剤の挙動
を説明する模式図である。
ける、回転体ドラムと現像剤担持体との間の現像剤の挙
動を説明する模式図である。
ける、回転体ドラムと現像剤担持体との間の現像剤の挙
動を説明する模式図である。
置における、現像バイアスの波形停止時の電圧とドラム
上に転移した現像トナー量の関係を示す図である。
置におけるシーケンス図である。
置における現像バイアスの波形図である。
置におけるシーケンス図である。
置における画像形成プロセス部の主要構成を示す概略構
成図である。
セス部を示す概略構成図である。
置における、実験結果を示す図である。
置における、実験結果を示す図である。
置における、実験結果を示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】潜像が形成される回転体ドラムと、 該回転体ドラムの回転軸と平行な軸を中心に回転すると
共に前記回転体ドラム表面との間に間隙を介して設けら
れる現像剤担持体を有し、DCバイアスとACバイアス
を重畳して印加することで、該現像剤担持体表面に担持
した現像剤を前記回転体ドラムに形成された潜像に付着
させて顕像化を行う現像装置と、を備えた画像形成装置
において、 画像形成動作を終了させる場合には、 前記回転体ドラムを回転させたまま、前記現像剤担持体
を停止した状態で、ACバイアスを印加する時間を設け
ると共に、 その後、ACバイアスを停止する際には、ACバイアス
の波形が、正規の電荷を有する現像剤を前記回転体ドラ
ムに引き付ける方向の電界を形成する状態で停止するこ
とを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】前記ACバイアスを停止する際に、同時に
DCバイアスを停止することを特徴とする請求項1に記
載の画像形成装置。 - 【請求項3】前記回転体ドラムを回転させたまま、前記
現像剤担持体を停止した状態で、ACバイアスを印加す
る時間は、50msec以上であることを特徴とする1
または2に記載の画像形成装置。 - 【請求項4】前記回転体ドラム上に形成された現像を、
搬送されるシート上に転写する転写手段と、 該転写手段による転写位置にシートを案内するガイド部
材と、を備えると共に、前記ガイド部材に、正規の電荷
を有する現像剤と同極性のバイアスを印加することを特
徴とする請求項1,2または3に記載の画像形成装置。 - 【請求項5】前記回転体ドラム上に形成された現像を、
搬送されるシートに接触しながら転写を行う転写手段を
備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに
記載の画像形成装置。 - 【請求項6】前記現像剤は、反転現像により現像される
トナーであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
一つに記載の画像形成装置。
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