JP2002244052A - 光スイッチ及び光クロスコネクト装置 - Google Patents

光スイッチ及び光クロスコネクト装置

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JP2002244052A
JP2002244052A JP2001040455A JP2001040455A JP2002244052A JP 2002244052 A JP2002244052 A JP 2002244052A JP 2001040455 A JP2001040455 A JP 2001040455A JP 2001040455 A JP2001040455 A JP 2001040455A JP 2002244052 A JP2002244052 A JP 2002244052A
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movable mirror
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movable
optical
optical fiber
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JP2001040455A
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Takayuki Izeki
隆之 井関
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光スイッチの可動ミラーを精度良く確実にO
N/OFF動作させる。 【解決手段】 基台となるベース部材11と、前記ベー
ス部材11側に向かって形成した凹状のミラー配置用空
間16内にバネ性を有した一対のビーム17,17を介
して可動ミラー18が一体的に形成された状態で前記ベ
ース部材11上に垂設した可動ミラー保持部材15と、
前記ベース部材11と前記可動ミラー保持部材15との
間に設けられ、前記可動ミラー18をON/OFF動作
させるための駆動手段12,19,21,22とを備
え、前記駆動手段をON状態にした時に、前記一対のビ
ームが下方の前記ベース部材側に変位すると共に水平方
向に向かって回動することで、前記可動ミラーを前記ベ
ース部材側に引き寄せることを特徴とする光スイッチを
提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信などに用い
られ、光ファイバーからの光(光信号)の進行方向を切
り換えるためにON/OFF動作する光スイッチと、こ
の光スイッチをベース部材上にマトリックス状に複数個
配置した光クロスコネクト装置とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットなどの普及によ
り、より高速・大容量の通信技術が必要とされてきてい
る。その中で、光ファイバーによる光伝送技術は、波長
多重分割技術などにより益々大容量化してきている。こ
の際、光ファイバーからの光をON/OFF動作させた
り、あるいは、多数の光ファイバーを並べて光ファイバ
ーからの光の方向を様々な方向に切り換えたりする技術
も非常に重要になってくる。
【0003】従来、光をON/OFF動作させたり、光
の方向を切り換えたりする際に、音響光学素子などを用
いて光の屈折率の変化を利用しているが、このような方
法では、光の切り換え速度は速いものの、音響光学素子
を通るときに光の損失を伴ってしまうため、増幅器など
が必要であった。
【0004】また、上記とは別な方法として、機械的に
ミラーを動かしたり、光ファイバーを動かしたりして光
の方向を切り換える方法もあるが、この方法では、光の
損失は極めて少ないという利点はあるものの、機械的な
駆動のため、ミラー又は光ファイバーの切り換え速度を
速くすることができず、光の高速伝送を必要とされる部
分には用いることができなかった。
【0005】しかしながら、最近になって、マイクロマ
シン技術を用いて、Si基板(シリコンウエハー)など
を薄く且つ小さく加工したマイクロミラーを有する光ス
イッチ、この光スイッチをベース部材上にマトリックス
状に複数個配置した光クロスコネクト装置などの例が発
表されるようになってきた。即ち、Si基板などを薄く
且つ小さく加工することによって、マイクロミラーの自
重が軽くなり、このマイクロミラーを高速で駆動させる
ことが可能になる。また、マイクロミラーの駆動力には
静電力、電磁力、圧電力など色々な選択肢が増える。更
に、半導体技術を利用したSi基板上へのマイクロミラ
ーの一括大量作製も可能であり、光スイッチ及び光クロ
スコネクト装置などの低価格化が可能である。
【0006】このような、マイクロマシン技術を利用し
た従来の光スイッチの例として、特開平11−1191
23号公報、特開2000−258704号公報が開示
されている。
【0007】図9に示した従来の光スイッチ100の一
例は、上記した特開平11−119123号公報に開示
されたものである。
【0008】図9(A)に示したように、上記した光ス
イッチ100では、基台となるSi基板101の中央部
位に矩形状のミラー配置用空間102が形成されてお
り、且つ、ミラー配置用空間102内の対角から延出し
た2本の梁103,104間にミラー105が懸架され
ている。そして、これら2本の梁103,104と、ミ
ラー105は、マイクロマシン技術を利用してSi基板
101と一体的に形成され、且つ、ミラー105の表面
にAuコーティング膜106を膜付けして、可動ミラー
107が構成されている。
【0009】また、Si基板101上には、4本のV字
型溝108〜111が矩形状のミラー配置用空間102
の中心部に向かって十字状に形成されており、これら4
本のV字型溝108〜111内に光ファイバー112〜
115がそれぞれ設置されている。この際、矩形状のミ
ラー配置用空間102内の可動ミラー107は十字状に
配置した光ファイバー112〜115に対して略45°
の向きでそれぞれ対向している。また、Si基板101
の反対面には絶縁層116を介して静電力駆動のための
固定電極117が固定配置されている。
【0010】そして、上記構造による光スイッチ100
の動作は、図9(B)に示したように、可動ミラー10
7と固定電極117との間に電圧が印加されていない状
態では、可動ミラー107はSi基板101と略平行に
なっているので、例えば、光ファイバー112からの光
は可動ミラー107に邪魔されずに通過してこの光ファ
イバー112と対向した光ファイバー114で受信でき
る。
【0011】一方、図9(C)に示したように、可動ミ
ラー107と固定電極117との間に電圧が印加された
状態では、電圧の静電力により当該可動ミラー107は
90゜回動するので下方に垂れ下がる。これにより、例
えば、光ファイバー112からの光は可動ミラー107
で反射されて光の方向が切り換えられて光ファイバー1
13{図9(A)}で受信できる。
【0012】次に、図10に示した従来の光スイッチ2
00の他例は、上記した特開2000−258704号
公報に開示されたものである。
【0013】図10(A),(B)に示した如く、上記
した光スイッチ200では、導電材を用いた基板201
の表面にエッチング加工により凹部202が形成されて
いる。また、基板201上で凹部202と対向して基板
表面と平行に可動電極203が配置されている。この
際、可動電極203には複数の貫通孔204がマトリク
ス状に設けられており、これら複数の貫通孔204はデ
バイス製作時に後述するように基板201側の固定電極
と可動電極203との間に設けた犠牲層(図示せず)と
呼ばれる層の膜をエッチングする時に、これら複数の貫
通孔204を通してエッチング液を侵入させて犠牲層を
除去するためのものである。
【0014】また、可動電極203は矩形状とされてそ
の対向2辺が同図に示したように枠状をなす支持構造体
205,205に連結支持された構造とされており、各
支持構造体205,205の他端はそれぞれ固定部20
6,206に連結され、各固定部206,206が基板
201上に設置された構造となっている。そして、基板
201上に形成した凹部202の底面が可動電極203
と平行対向する固定電極面を構成しており、即ち、基板
201自体が固定電極となっている。
【0015】また、可動電極203は可撓性を有する支
持構造体205,205によって支持されることによ
り、基板201の表面に対して垂直方向に変位可能とさ
れており、この可動電極203上にマイクロミラー20
7が搭載されている。
【0016】そして、上記構造による光スイッチ200
の動作は、静電吸引力により可動電極203を駆動し
て、この可動電極203を基板表面に対して垂直方向に
変位させ、これにより可動電極203上に直立している
マイクロミラー207を基板表面に対して垂直方向に変
位させることにより、基板表面と平行方向から入射する
光ビームの光路を切り換えることができる。
【0017】次に、マイクロマシン技術を利用して光ス
イッチを作製し、この光スイッチを基板上にマトリック
ス状に複数個配置した従来の光クロスコネクト装置につ
いて図11を用いて説明する。
【0018】図11に示した従来の光クロスコネクト装
置300では、基板301上に可動ミラー302が直交
する2方向、即ち、マトリックスの行方向と列方向とに
4×4個配置されている。
【0019】また、マトリックスの各行には入力用の光
ファイバー303〜306がそれぞれ配置されており、
一方、各列には出力用の光ファイバー307〜310が
それぞれ配置されている。
【0020】そして、上記構造による光クロスコネクト
装置300の動作は、各可動ミラー302のスイッチン
グ状態(ON/OFF状態)により、所望の光路を形成
することができ、例えば第1行の入力用の光ファイバー
303からの光を所望の光路を経て4本の出力用の光フ
ァイバー307〜310のうちのいずれのものでも受信
することができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図9に示し
た従来の光スイッチ100は、2本の梁103,104
と、ミラー105とを基台となるSi基板101に一体
に形成しているために部品点数が少ないものの、ミラー
105の方向を切り換えるためには2本の梁103,1
04によりミラー105を90°に精度良く回動させる
必要があり、その精度を維持することが非常に難しい。
また、ミラー105を90°まで2本の梁103,10
4の捩じりで回動させるためは大きな静電力、電磁力が
必要であり、また、2本の梁103,104に大きな応
力が加わると共にミラー105に吸引力が加わるため、
2本の梁103,104が破損しやすい。そこで、これ
ら2本の梁103,104の破損などを防ぐために、こ
れらの梁103,104のバネ成分をやわらかくする
と、静電力が加わっていない時には、ミラー105が基
板201に対して略平行状態を取っているのでミラー1
05が自重により垂れ下がってしまう。
【0022】一方、図10に示した従来の光スイッチ2
00は、静電力により基台となる基板201に対して可
動電極203を垂直方向に変位させ、且つ、この可動電
極203上に直立しているマイクロミラー207を基板
表面に対して垂直方向に変位させることでマイクロミラ
ー207をON状態にできるものの、マイクロミラー2
07は光の径以上の上下ストローク間隔が必要となり、
そのためのマイクロミラー207への駆動電圧がかなり
大きくなってしまう。
【0023】更に、図11に示した従来の光クロスコネ
クト装置300では、基板301上に可動ミラー302
をマトリックス上に複数個配置することで、入力用の光
ファイバー303〜306からの光を所望の光路を経て
出力用の光ファイバー307〜310に出力できるもの
の、各可動ミラー302を繰り返しON/OFF動作さ
せた時に、各可動ミラー302は上記した従来の光スイ
ッチ100,200と略同等の性能しか備えていないの
で、光クロスコネクト装置300の信頼性に対して確実
なものでない。
【0024】そこで本発明は、上記のような問題点に鑑
み、簡単な構成であり、光損失が少なく、また少ない駆
動力で可動ミラーを駆動させて光のON/OFF動作を
精度良く確実に行うことができる光スイッチと、この光
スイッチをベース部材上にマトリックス状に複数個配置
して、入力用の光ファイバーからの光を所望の光路を経
て出力用の光ファイバーで受信できる光クロスコネクト
装置とが望まれている。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、第1の発明は、基台となるベー
ス部材と、前記ベース部材側に向かって形成した凹状の
ミラー配置用空間内にバネ性を有した一対のビームを介
して可動ミラーが一体的に形成された状態で前記ベース
部材上に垂設した可動ミラー保持部材と、前記ベース部
材と前記可動ミラー保持部材との間に設けられ、前記可
動ミラーをON/OFF動作させるための駆動手段とを
備え、前記駆動手段をON状態にした時に、前記一対の
ビームが下方の前記ベース部材側に変位すると共に水平
方向に向かって回動することで、前記可動ミラーを前記
ベース部材側に引き寄せることを特徴とする光スイッチ
である。
【0026】また、第2の発明は、基台となるベース部
材と、前記ベース部材側に向かって少なくとも一つ以上
形成した凹状のミラー配置用空間内にバネ性を有した一
対のビームを介して可動ミラーが一体的に形成されてい
ると共に、前記可動ミラーを前記ベース部材の直交座標
平面上のXY軸に対して略45°の向きでマトリックス
状に複数個平行に配置した状態で前記ベース部材上に垂
設した複数の可動ミラー保持部材と、各可動ミラーをそ
れぞれ独立してON/OFF動作させるための駆動手段
と、前記ベース部材上でX軸及びY軸に対して平行なマ
トリックス状の各行及び各列に、各可動ミラーと対向し
てそれぞれ設置した入力用及び出力用の光ファイバーと
を備え、各可動ミラーを選択的にON/OFF動作させ
ることで、入力用の前記光ファイバーからの光を所望の
光路を経て出力用の前記光ファイバーで受信することを
特徴とする光クロスコネクト装置である。
【0027】また、第3の発明は、基台となるベース部
材と、前記ベース部材の直交座標平面上にXY軸に対し
て略45°の向きでマトリックス状に複数個平行配置さ
れ、且つ、表裏面に光反射部を形成した可動ミラーと、
各可動ミラーをそれぞれ独立してON/OFF動作させ
るための駆動手段と、前記ベース部材上でX軸及びY軸
に対して平行なマトリックス状の各行及び各列に、各可
動ミラーを介して互いに対向させてそれぞれ設置した入
力用及び出力用の光ファイバーとを備え、各可動ミラー
を選択的にON/OFF動作させることで、入力用の前
記光ファイバーからの光を所望の光路を経て出力用の前
記光ファイバーで受信することを特徴とする光クロスコ
ネクト装置である。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る光スイッチ及
び光クロスコネクト装置の一実施例を図1乃至図8を参
照して<第1実施例>〜<第3実施例>の順に詳細に説
明する。
【0029】<第1実施例>図1は本発明に係る第1実
施例の光スイッチを示した斜視図、図2は本発明に係る
第1実施例の光スイッチの動作において、電源OFF状
態を説明するための図、図3は本発明に係る第1実施例
の光スイッチの動作において、電源ON状態を説明する
ための図、図4は本発明に係る第1実施例の光スイッチ
の製造方法を説明するための図であり、(A)は可動ミ
ラーを懸架した可動ミラー保持部材を示し、(B)はベ
ース部材を示した図である。
【0030】図1に示した本発明に係る第1実施例の光
スイッチ10Aでは、基台となるベース部材11がSi
基板又はガラス基板を用いて略正方形状に形成されてい
る。また、ベース部材11の中央部位には固定電極12
がAuなどを用いて膜付けされており、更に、固定電極
12上には図2及び図3に示したように絶縁膜13が必
要に応じて膜付けされている。
【0031】また、ベース部材11の直交座標平面上に
は、固定電極12を挟んだ左右に位置決め用の角孔1
4,14がX軸に沿って一対穿設されている。
【0032】次に、ベース部材11上に垂設される可動
ミラー保持部材15は、Si基板を用いて外枠を長方形
状に形成されている。また、可動ミラー保持部材15
は、ベース部材11と対向する面側にマイクロマシン技
術を用いて凹状のミラー配置用空間16が形成され、且
つ、この凹状のミラー配置用空間16内に左右一対のバ
ネ性を有するビーム17,17が形成され、更に、一対
のビーム17,17間に矩形状の可動ミラー18が略垂
直に懸架された状態で形成されている。この際、一対の
ビーム17,17及び可動ミラー18は、可動ミラー保
持部材15と一体に形成されていると共に、後述するよ
うにエッチング処理により可動ミラー保持部材15の板
厚よりもごく薄い厚みに形成されて、一対のビーム1
7,17及び可動ミラー18への軽量化が図られてい
る。
【0033】また、上記した一対のビーム17,17
は、バネ性を備えるために例えば細い幅に形成され、且
つ、可動ミラー18に対して左右対称でコの字型を上下
に逆転して連接させることで、可動ミラー18を上下方
向に変位させる(撓ませる)機能と、可動ミラー18を
水平方向に向かって回動(捩じれ)させる機能とを備え
ている。
【0034】また、可動ミラー保持部材15は、図2及
び図3に示したように可動ミラー18の表裏面を含めて
電極19がAuなど用いて膜付けされており、且つ、可
動ミラー18の表裏面にAuなど膜付けすることにより
両面に光反射部が形成されている。この際、可動ミラー
18に膜付けした光反射部はベース部材11上に膜付け
した固定電極12と対向する対向電極としての機能も備
えており、この光反射部は可動ミラー保持部材15に膜
付けした電極19と導通している。
【0035】また、可動ミラー保持部材15は、ベース
部材11と対向する面で凹状のミラー配置用空間16の
左右側方にマイクロマシン技術を用いて一対の位置決め
凸部20,20がベース部材11側に向けて突出形成さ
れている。そして、可動ミラー保持部材15に形成した
一対の位置決め凸部20,20を、ベース部材11上に
穿接した一対の角孔14,14に嵌め込むことにより、
ベース部材11上に可動ミラー保持部材15が位置決め
して垂設されている。この際、ベース部材11上に膜付
けした固定電極12の上方に、可動ミラー18が一対の
ビーム17,17を介して懸架されている。
【0036】また、ベース部材11上に膜付けした固定
電極12と、可動ミラー保持部材15上に膜付けした電
極19との間にスイッチ21及び電源22が接続されて
いる。
【0037】また、ベース部材11上には、このベース
部材11の各コーナ部位から可動ミラー18の中心部位
に向けて4本の光ファイバー23〜26がそれぞれ設け
られている。この際、可動ミラー18は、ベース部材1
1の各コーナ部位から十字状に設置した4本の光ファイ
バー23〜26に対して略45°の向きでそれぞれ対向
している。この実施例では、入力用の光ファイバー23
と出力用の光ファイバー24、及び、入力用の光ファイ
バー25と出力用の光ファイバー26がベース部材11
上でそれぞれ直交していると共に、入力用の光ファイバ
ー23と出力用の光ファイバー26、及び、入力用の光
ファイバー25と出力用の光ファイバー24がそれぞれ
互いに対向している。
【0038】次に、上記のように構成した第1実施例の
光スイッチ10Aの動作について説明する。
【0039】まず、図1及び図2(A),(B)に示し
た如く、スイッチ21が開いて電源22の電圧を印加し
ない電源OFF時には、ベース部材11上に膜付けした
固定電極12と可動ミラー保持部材15に一対のビーム
17,17を介して懸架した可動ミラー18(=電極1
9)との間に静電力が働かないので、可動ミラー18は
ベース部材11に向かって略垂直な姿勢を保っている。
この時、入力用の光ファイバー23からの光は可動ミラ
ー18の表面で反射されて出力用の光ファイバー24で
受信でき、一方、入力用の光ファイバー25からの光は
可動ミラー18の裏面で反射されて出力用の光ファイバ
ー26で受信できる。
【0040】次に、図3(A),(B)に示した如く、
スイッチ21が閉じて電源22の電圧を印加した電源O
N時には、ベース部材11上に膜付けした固定電極12
と可動ミラー保持部材15に一対のビーム17,17を
介して懸架した可動ミラー18(=電極19)との間に
静電力が働くので、可動ミラー18はベース部材11側
に引き寄せられる。ここで、可動ミラー18が静電力に
よってベース部材11側に引き寄せられる際、コの字型
を上下に逆転して連接した一対のビーム17,17が下
方に撓んで可動ミラー18が下がろうとするが、静電力
は面積が大きくなるほど有効に働くため、同時に可動ミ
ラー18が固定電極12に向きあうように動いて傾き、
捩じれによる回動変位も発生する。このため、光が通過
するために必要な可動ミラー18の移動量は先に図9を
用いて説明した従来の光スイッチ100の回動角よりも
小さくてすみ、また、先に図10を用いて説明した従来
の光スイッチ200の上下変位よりも小さくてすむ。つ
まり、可動ミラー18の移動に必要な駆動力を小さく設
定できる。また、可動ミラー18の変位は(捩じれの回
動+撓みの上下)になるので、可動ミラー18が大きく
変位しても、一対のビーム17,17への応力集中は少
なく、一対のビーム17,17が破損するなど心配がな
くなり信頼性が高くなる。また、電源OFF時に、可動
ミラー18は自分自身の自重でベース部材11に対して
略垂直状態を維持することができる。
【0041】尚、一対のビーム17,17の形状は、上
述のような撓みと共に捩じれが発生するような構造であ
れば、前述したようなコの字を上下に逆転して接続した
構造でなくても構わない。
【0042】尚また、この実施例では、固定電極12上
に絶縁膜13を膜付けしているので、可動ミラー18が
ベース部材11に接近した時に、可動ミラー18がベー
ス部材11に接触してもショートによる破壊は起こらな
いので、固定電極12と可動ミラー18との距離を小さ
くすることができ、より少ない電圧で可動ミラー18を
駆動させることが可能である。尚、可動ミラー18がベ
ース部材11上の固定電極12に接触しない場合には絶
縁膜13を膜付けしなくても良いものの、安全を考慮す
ると絶縁膜13を膜付けした方が良い。
【0043】そして、可動ミラー18が上記のように静
電力によりベース部材11に接近した時には、入力用の
光ファイバー23からの光は可動ミラー18の表面で反
射されることなく直進して出力用の光ファイバー26で
受信でき、一方、入力用の光ファイバー25からの光は
可動ミラー18の裏面で反射されることなく直進して出
力用の光ファイバー24で受信できる。
【0044】このようにして、電源22の電圧のON/
0FF制御で入力用の光ファイバー23,25からの光
の方向を切り換えて出力用の光ファイバー24,26で
受信することができる。
【0045】ここで、第1実施例の光スイッチ10Aの
製造方法について図4を用いて説明する。
【0046】まず、図4(A)に示した如く、可動ミラ
ー保持部材15を作製する場合には、板厚が例えば40
0ミクロン程度のSi基板を用意する。そして、可動ミ
ラー保持部材15の外枠、凹状のミラー配置用空間16
の内枠、一対のビーム17,17、可動ミラー18、一
対の位置決め凸部20,20がSi基板の表面側にその
まま露出しするようにマスキングを施し、且つ、一対の
ビーム17,17及び可動ミラー18の厚みが例えば1
0ミクロン程度となるようにSi基板の表面側からマス
キングパターンに従って図中の斜線部分に例えば10ミ
クロン程度の浅いエッチングを施す。このエッチングに
はRIE(反応性イオンエッチング)などが用いられ
る。
【0047】次に、図4(B)に示した如く、板厚が例
えば400ミクロン程度のSi基板の裏面側から、可動
ミラー保持部材15の外枠、一対の位置決め凸部20,
20を残して、一対のビーム17,17及び可動ミラー
18の厚みが例えば10ミクロン程度となるように例え
ば390ミクロン程度の深いエッチングを行う(図中斜
線部分)。この場合のエッチングは、DEEP−RIE
の手法を用いればかなり深くてもエッチングが可能で且
つベース部材11に対する接合面をほぼ垂直な状態でエ
ッチング加工ができる。
【0048】そして、図4(C)に示した如く、Si基
板の裏面側からのエッチングが完了した時点で、一対の
ビーム17,17及び可動ミラー18が略10ミクロン
程度の厚さに形成されると同時に、表裏が貫通する部位
により可動ミラー保持部材15をSi基板から分離でき
る。この際、可動ミラー保持部材15の分離はエッチン
グ処理だけで機械加工を用いる必要がないので、厚みの
薄い一対のビーム17,17及び可動ミラー18への破
損の心配がない。尚、この後、可動ミラー保持部材15
全体にAuなどを膜付けすることで、電極19及び可動
ミラー18の表裏面への光反射部が形成される。
【0049】次に、図4(D)に示した如く、ベース部
材11を作製する場合には、適宜な板厚のSi基板又は
ガラス基板を用意し、このSi基板上又はガラス基板上
に固定電極12をAuなどを用いて膜付けする。
【0050】次に、図4(E)に示した如く、Si基板
上又はガラス基板上に、DEEP−RIEなどの手法を
用いて、一対の位置決め用の角孔14,14を貫通して
穿設する。
【0051】この後、図4(F)に示した如く、ベース
部材11をSi基板又はガラス基板から個々に分離する
には、可動ミラー保持部材15と同様、一対の位置決め
用の角孔14,14の形成と同時に切り離し部分もエッ
チングしても良いし、普通に機械加工で切断分離しても
良い。
【0052】そして、可動ミラー保持部材15に形成し
た一対の位置決め凸部20,20を、ベース部材11に
穿設した一対の位置決め用の角孔14,14に嵌め合わ
せれば良いので、上記したようにベース部材11及び可
動ミラー保持部材15を製造する方法は構造が簡単で容
易である。尚、可動ミラー保持部材15をベース部材1
1に対してより強固に固定するためには、両者の接合面
に接着材を塗布するか、または、陽極接合、直接接合な
どの方法がある。
【0053】次に、第1実施例の変形例の光スイッチ1
0Bについて図5を用いて簡略に説明する。尚、説明の
便宜上、第1実施例の光スイッチ10Aと同一構成部材
に対しては同一の符号を付して適宜説明し、この変形例
では異なる点を中心に説明する。
【0054】図5は本発明に係る第1実施例の光スイッ
チを一部変形した変形例の光スイッチを説明するための
図である。
【0055】図5(A),(B)に示した如く、第1実
施例の光スイッチ10Aを一部変形した変形例の光スイ
ッチ10Bでは、ベース部材11上に電磁石30が設け
られている。
【0056】また、可動ミラー18にはパーマロイなど
による磁性膜31が電磁石30と対向する側に膜付けさ
れている。更に、ベース部材11上に設けた電磁石30
と、可動ミラー保持部材15上に膜付けした電極19と
の間にスイッチ21及び電源22が接続されている。
【0057】そして、スイッチ21を介して電源22を
0N/OFF制御することにより、電源ON時に電磁石
30に電流を流して発生させた磁力で、可動ミラー18
をベース部材11側に吸引することで、可動ミラー18
は第1実施例と同じ様な動作をすることが可能である。
【0058】<第2実施例>図6は本発明に係る第2実
施例の光クロスコネクト装置を説明するための平面図で
ある。
【0059】図6に示した如く、本発明に係る第2実施
例の光クロスコネクト装置40は、先に説明した第1実
施例の光スイッチ10A又は第1実施例を一部変形した
変形例の光スイッチ10Bの技術的思想を適用したもの
である。
【0060】上記した第2実施例の光クロスコネクト装
置40では、基台となる略矩形状のベース部材41の直
交座標平面上に複数の可動ミラー保持部材42A〜42
Eが垂設されている。これら複数の可動ミラー保持部材
42A〜42Eには、ベース部材41側に向かって少な
くとも一つ以上形成した凹状のミラー配置空間(図示せ
ず)内にバネ性を有した一対のビーム(図示せず)を介
して可動ミラー43が略垂直に懸架されている。また、
複数の可動ミラー保持部材42A〜42Eにそれぞれ形
成した一つ以上の可動ミラー43は、ベース部材41の
直交座標平面上のXY軸に対して略45°の向きでマト
リックス状に複数個平行に配置されており、この第2実
施例では、可動ミラー43が各行と各列とに3×3個マ
トリックス状に配置されている。
【0061】この際、可動ミラー保持部材42A,42
Eには可動ミラー43が1個、可動ミラー保持部材42
B,42Dには可動ミラー43が2個、可動ミラー保持
部材42Cには可動ミラー43が3個それぞれ一体に形
成されており、これら複数の可動ミラー保持部材42A
〜42Eは第1実施例の技術的思想を適用して製作され
ているものである。
【0062】尚、ベース部材41と、複数の可動ミラー
保持部材42A〜42Eとの間には、各可動ミラー43
をそれぞれ独立して選択的にON/OFF動作させるた
めの駆動手段(図示せず)が設けられている。
【0063】また、ベース部材41上でX軸及びY軸に
対して平行なマトリックス状の各行及び各列には、入力
用の光ファイバー44〜46及び出力用の光ファイバー
47〜49がそれぞれ配置されている。そして、各可動
ミラー43は各光ファイバー44〜49に対して略45
°の向きでそれぞれ対向している。
【0064】尚、第2実施例では、可動ミラー43を3
×3個マトリックス状に配置して説明したが、これに限
ることなく、可動ミラー43をN×N個又はN×M個マ
トリックス状に配置しても良く、これに合わせて入力用
及び出力用の光ファイバーを各行と各列にそれぞれ配置
すれば良いものである。
【0065】上記構造により、複数の可動ミラー43を
ベース部材41上にマトリックス状に容易に配置するこ
とができ、且つ、入力用の光ファイバー44〜46から
のそれぞれの光が直進する列上にある可動ミラー43の
1つにのみ反射して他の可動ミラー43では通過するこ
とにより、出力用の光ファイバー47〜49のいずれか
に確実に受信させている。従って、それぞれの入力光を
反射させる可動ミラー43をON/OFF動作すること
により、出力側に導く光の方向を切り換えることが可能
になる。この場合にも、ベース部材41と別体に設けた
複数の可動ミラー保持部材42A〜42Eにそれぞれ懸
架した可動ミラー43を精度良く確実にON/OFF動
作できる。
【0066】<第3実施例>図7は本発明に係る第3実
施例の光クロスコネクト装置を説明するための平面図、
図8は本発明に係る第3実施例の光クロスコネクト装置
の動作を説明するために模式的に示した図である。
【0067】図7に示した如く、本発明に係る第3実施
例の光クロスコネクト装置50では、基台となる略矩形
状のベース部材51の直交座標平面上に可動ミラー52
がXY軸に対して略45°の向きでマトリックス状に複
数個平行に配置されており、この第3実施例では、複数
の可動ミラー52が各行と各列とに2×2個マトリック
ス状に配置されている。ここで用いられる複数の可動ミ
ラー52は、先に説明した第1実施例の技術を適用した
構造形態のものでも良く、あるいは、従来例で説明した
ような構造形態のものでも良いが、各可動ミラー52は
表裏面に光反射部が形成されていることが必要である。
【0068】尚、ベース部材51と、複数の可動ミラー
52との間には、各可動ミラー52をそれぞれ独立して
選択的にON/OFF動作させるための駆動手段(図示
せず)が設けられている。
【0069】また、ベース部材51上でX軸及びY軸に
対して平行なマトリックス状の各行及び各列には、入力
用及び出力用の光ファイバー53〜60がそれぞれ配置
されている。より具体的には、各行に入力用の光ファイ
バー53,54が配置され、且つ、各列にも入力用の光
ファイバー55,56が配置されている。更に、各行に
は出力用の光ファイバー59,60が可動ミラー52を
介して入力用の光ファイバー53,54と対向して配置
され、且つ、各列にも出力用の光ファイバー57,58
が可動ミラー52を介して入力用の光ファイバー55,
56と対向して配置されている。
【0070】そして、2×2個の可動ミラー52を組み
合わせて同時に動作させることにより、入力用の光ファ
イバー53〜56からのいずれかの光が可動ミラー52
を通過、もしくは可動ミラー52の表面又は裏面で反射
を繰り返して所望の光路を経て、出力用の光ファイバー
57〜60側に導かれるようになっている。
【0071】より具体的には、図8(A)〜(E)に示
したように2×2個の可動ミラー52のON/OFF状
態により16通りの光路切り換えが可能であり、同図中
において可動ミラー52がOFF状態では光が可動ミラ
ー52の表面又は裏面で反射し、可動ミラー52がON
状態では光が通過するもとし、可動ミラー52の図示下
側を表面、可動ミラー52の図示上側を裏面とする。
【0072】まず、図8(A)に示した如く、可動ミラ
ー52が全てOFF状態の時、入力用の光ファイバ−5
3からの光は、可動ミラー52aの裏面で反射して出力
用の光ファイバ−57に出力される。また、入力用の光
ファイバ−54からの光は、まず可動ミラー52bの裏
面で反射し、続けて可動ミラー52aの表面で反射し、
更に可動ミラー52cの裏面で反射した後、出力用の光
ファイバ−58に出力される。また、入力用の光ファイ
バ−55からの光は、まず可動ミラー52bの裏面で反
射し、続けて可動ミラー52dの裏面で反射、更に、可
動ミラー52cのの表面で反射した後、出力用の光ファ
イバ−59に出力される。また、入力用の光ファイバ−
56からの光は、可動ミラー52dの表面で反射して、
出力用の光ファイバ−60に出力される。このように、
(入力→出力)は、(53→57)(54→58)(5
5→59)(56→60)となる。
【0073】次に、図8(B)に示した如く、可動ミラ
ー52が全てON状態の時、入力用の光ファイバ−53
〜56からの各光は、各可動ミラー52で反射されるこ
となくそのまま通過して直進し、入力用の光ファイバ−
53〜56と対向した出力用の光ファイバ−57〜60
にそれぞれ出力される。
【0074】以下、図8(C)には可動ミラー52が1
個のみOFF状態の時に4通りの光路切り換えを示し、
図8(D)には可動ミラー52が2個OFF状態の時に
6通りの光路切り換えを示し、図8(E)には可動ミラ
ー52が3個OFF状態の時に4通りの光路切り換えを
示している。
【0075】尚、第3実施例では、可動ミラー52を2
×2個マトリックス状に配置して説明したが、これに限
ることなく、可動ミラー52をN×N個又はN×M個マ
トリックス状に配置しても良く、これに合わせて入力用
の光ファイバーを各行と各列に配置すると共に、出力用
の光ファイバーも各行と各列に可動ミラー52を介して
入力用の光ファイバーと対向させて配置すれば良いもの
である。
【0076】上記構造による第3実施例の光クロスコネ
クト装置50によれば、各可動ミラー52の表裏面に光
反射部を形成することで、入力用の光ファイバー53〜
56からの光が各可動ミラー52の表裏面で反射を繰り
返して出力用の光ファイバー57〜60に確実に導かれ
るので、より少ない可動ミラー52の数でより多くの光
ファイバー53〜60の光路を切り換えることが可能で
ある。
【0077】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係る光スイッチ及
び光クロスコネクト装置において、請求項1記載の光ス
イッチよると、とくに、ベース部材側に向かって形成し
た凹状のミラー配置用空間内にバネ性を有した一対のビ
ームを介して可動ミラーが一体的に形成された可動ミラ
ー保持部材をベース部材上に垂設して、駆動手段をON
状態にした時に、一対のビームが下方のベース部材側に
変位すると共に水平方向に向かって回動することで、可
動ミラーをベース部材側に引き寄せているため、可動ミ
ラーの移動に必要な駆動力を小さく設定でき、可動ミラ
ーが大きく変位しても、一対のビームへの応力集中は少
なく、一対のビームが破損するなど心配がなくなり信頼
性が高くなると共に、光スイッチの構造が簡単であるた
め製造も容易である。また、電源OFF時に、可動ミラ
ーは自分自身の自重でベース部材に対して略垂直状態を
維持することができる。
【0078】また、請求項2記載の光クロスコネクト装
置によると、上記した請求項1記載の光スイッチの技術
的思想を適用して、複数の可動ミラーをベース部材上に
マトリックス状に配置しているため、上記と同様に各可
動ミラーのON/OFF動作が精度良く確実となり、入
力用の光ファイバーからの光を所望の光路を経て出力用
の光ファイバーで確実に受信することができる。
【0079】更に、請求項3記載の光クロスコネクト装
置によると、各可動ミラーの表裏面に光反射部を形成す
ることで、入力用の光ファイバーからの光が各可動ミラ
ーの表裏面で反射を繰り返して所望の光路を経て出力用
の光ファイバーに確実に導かれるので、より少ない可動
ミラーの数でより多くの光ファイバーの光路を切り換え
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の光スイッチを示した
斜視図である。
【図2】本発明に係る第1実施例の光スイッチの動作に
おいて、電源OFF状態を説明するための図である。
【図3】本発明に係る第1実施例の光スイッチの動作に
おいて、電源ON状態を説明するための図である。
【図4】本発明に係る第1実施例の光スイッチの製造方
法を説明するための図であり、(A)は可動ミラーを懸
架した可動ミラー保持部材を示し、(B)はベース部材
を示した図である。
【図5】本発明に係る第1実施例の光スイッチを一部変
形した変形例の光スイッチを説明するための図である。
【図6】本発明に係る第2実施例の光クロスコネクト装
置を説明するための平面図である。
【図7】本発明に係る第3実施例の光クロスコネクト装
置を説明するための平面図である。
【図8】本発明に係る第3実施例の光クロスコネクト装
置の動作を説明するために模式的に示した図である。
【図9】従来の光スイッチの一例を説明するための図で
ある。
【図10】従来の光スイッチの他例を説明するための図
である。
【図11】従来の光クロスコネクト装置を説明するため
の図である。
【符号の説明】
10A…第1実施例の光スイッチ、10B…第1実施例
の変形例の光スイッチ、11…ベース部材、12…固定
電極、15…可動ミラー保持部材、16…凹状のミラー
配置用空間、17,17…一対のビーム、18…可動ミ
ラー、19…電極、21…スイッチ、22…電源、23
〜26…光ファイバー、30…電磁石、31…磁性膜、
40…第2実施例の光クロスコネクト装置、41…ベー
ス部材、42A〜42D…可動ミラー保持部材、43…
可動ミラー、44〜49…光ファイバー、50…第3実
施例の光クロスコネクト装置、51…ベース部材、52
…可動ミラー、53〜60…光ファイバー。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台となるベース部材と、 前記ベース部材側に向かって形成した凹状のミラー配置
    用空間内にバネ性を有した一対のビームを介して可動ミ
    ラーが一体的に形成された状態で前記ベース部材上に垂
    設した可動ミラー保持部材と、 前記ベース部材と前記可動ミラー保持部材との間に設け
    られ、前記可動ミラーをON/OFF動作させるための
    駆動手段とを備え、 前記駆動手段をON状態にした時に、前記一対のビーム
    が下方の前記ベース部材側に変位すると共に水平方向に
    向かって回動することで、前記可動ミラーを前記ベース
    部材側に引き寄せることを特徴とする光スイッチ。
  2. 【請求項2】 基台となるベース部材と、 前記ベース部材側に向かって少なくとも一つ以上形成し
    た凹状のミラー配置用空間内にバネ性を有した一対のビ
    ームを介して可動ミラーが一体的に形成されていると共
    に、前記可動ミラーを前記ベース部材の直交座標平面上
    のXY軸に対して略45°の向きでマトリックス状に複
    数個平行に配置した状態で前記ベース部材上に垂設した
    複数の可動ミラー保持部材と、 各可動ミラーをそれぞれ独立してON/OFF動作させ
    るための駆動手段と、 前記ベース部材上でX軸及びY軸に対して平行なマトリ
    ックス状の各行及び各列に、各可動ミラーと対向してそ
    れぞれ設置した入力用及び出力用の光ファイバーとを備
    え、 各可動ミラーを選択的にON/OFF動作させること
    で、入力用の前記光ファイバーからの光を所望の光路を
    経て出力用の前記光ファイバーで受信することを特徴と
    する光クロスコネクト装置。
  3. 【請求項3】 基台となるベース部材と、 前記ベース部材の直交座標平面上にXY軸に対して略4
    5°の向きでマトリックス状に複数個平行配置され、且
    つ、表裏面に光反射部を形成した可動ミラーと、 各可動ミラーをそれぞれ独立してON/OFF動作させ
    るための駆動手段と、 前記ベース部材上でX軸及びY軸に対して平行なマトリ
    ックス状の各行及び各列に、各可動ミラーを介して互い
    に対向させてそれぞれ設置した入力用及び出力用の光フ
    ァイバーとを備え、 各可動ミラーを選択的にON/OFF動作させること
    で、入力用の前記光ファイバーからの光を所望の光路を
    経て出力用の前記光ファイバーで受信することを特徴と
    する光クロスコネクト装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008116804A (ja) * 2006-11-07 2008-05-22 National Institute Of Information & Communication Technology 光経路交換装置

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