JP2003329945A - 光デバイス - Google Patents

光デバイス

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JP2003329945A JP2002133924A JP2002133924A JP2003329945A JP 2003329945 A JP2003329945 A JP 2003329945A JP 2002133924 A JP2002133924 A JP 2002133924A JP 2002133924 A JP2002133924 A JP 2002133924A JP 2003329945 A JP2003329945 A JP 2003329945A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単純な構造で、低電圧駆動を可能とし、更に
ミラーの沈み込みを防止すると共に、ミラー可動範囲が
広く、大規模集積化が可能な光デバイスを提供する。 【解決手段】 可動ミラー1の表面側と裏面側に夫々上
側電極基板8と下側電極基板4が配置されており、各基
板8及び4には、夫々電極パッド2a、2bと、電極パ
ッド3a、3bとがミラー1の縁部に対向するようにミ
ラー1から適長間隔をおいて配置されている。ミラー1
はバネ7a、7bを介してアンカー6a、6bに支持さ
れている。上側電極基板8と電極パッド2a、2b及び
配線12a、12bは透明材料で形成されており、光信
号を透過する。電極パッド2a、2b、3a、3bとミ
ラー1との間の静電引力により、ミラー1が傾斜し、光
信号の反射方向を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信システム等
に使用される光デバイスに関し、特に、ミラーを使用し
て空間的に光信号を反射する光デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】通信トラヒックの増大に伴い、光ファイ
バを伝送路とする光通信の普及はますます加速してきて
いる。これに伴い、基幹系のOXC(オプティカル・ク
ロス・コネクト)及びメッシュ型ネットワークにおける
OADM(オプティカル・アド・ドロップ・モジュー
ル)等、ノードシステムの付加価値が高まり、その中で
キーとなる光デバイスへの期待も大きくなってきてい
る。
【0003】中でも、光スイッチは、光信号を電気信号
に変換することなく、そのままの形で高速にスイッチン
グすることができるため、システムコストを大幅に低減
できるというメリットを持ち、ノード技術の核となるデ
バイスとして位置づけられている。
【0004】このような光デバイスの従来技術として
は、米国特許第6300619B1号公報に開示された
ものがある。図12はこの文献に記載された光デバイス
を示す。ポリシリコンの堆積により形成したミラー17
とフレーム91とがバネ32により連結され、フレーム
91とミラー固定部20a,20bとはバネ30により
連結されている。ミラー固定部20a,20bは、夫々
梁19a,19bと、梁26a,26bとを介してベー
スとなるシリコン基板13に連結されている。そして、
梁19a,19b、26a,20bを熱変形で反らせる
ことにより、シリコン基板13上から、ミラー17、フ
レーム91、バネ30、32、及びミラー固定部20
a,20bからなるミラー構造体が、Z軸方向(紙面に
垂直の方向)に浮かび上がるようになっている。
【0005】このミラー17の下側のシリコン基板13
上に電極パッド(図示せず)を形成しておき、ミラー1
7と電極パッドとの間に電圧を印加し、生じる静電気力
で、このミラー17を回転駆動させる。ミラー17はバ
ネ30、32の2軸(X軸、Y軸)を中心に駆動され、
ミラー17に照射された光信号を任意の方向に反射させ
ることで、空間的に光路スイッチングを行う。
【0006】この可動ミラーの基本構造を表した従来の
技術として、米国特許第6275326B1号公報に開
示されたものがある。図13はこの公報に記載された光
デバイスの構造を示す。基板13上に1対の電極17が
配置されており、基板13の上方に、適長間隔をおいて
可動ミラー15が設置されている。可動ミラー15は、
バネ19によって支持されている。ここで、電極17に
通電し、電極17と可動ミラー15との間に静電気力を
発生させることで、可動ミラー15をバネ19の軸周り
に回転駆動することができる。
【0007】しかしながら、このような従来の可動ミラ
ーには、種々の問題点がある。先ず、第1に、ミラーを
駆動させるために大電圧が必要であるという問題点があ
る。このミラーの駆動源である静電力は、コンデンサと
なる面積に比例し、ギャップの2乗に反比例する。しか
し、この種の可動ミラーを用いたデバイスでは、一般的
にマイクロミラーを使用しており、その直径も1mm以
下となる。このため、有効な電極面積は、極小さな領域
に限られてしまう。更に、ミラーの駆動角度が大きいほ
ど反射光を飛ばせるエリアが広がり、光デバイスとして
の性能は向上するが、ミラーが大きく回転すると、電極
側の基板とミラーが接触してしまう。このため、結果的
にギャップもある程度広く取らざるを得なくなる。この
ような状況から、静電力型アクチュエータとしての効率
が悪くなるため、ミラーの駆動に大電圧が必要になる。
【0008】2つ目の問題点は、ミラーの沈み込みがあ
るということである。ミラーは前述のように、電極間に
働く静電力で引き寄せられるが、これが、完全にモーメ
ントとしてバネに働けば、バネ軸周りに正確に回転駆動
する。しかし、ミラーを電極側に垂直に落とそうとする
成分も当然働くため、バネが回転方向にねじれるのでは
なく、ミラーが沈み込む方向にたわんでしまう。ある程
度電圧を大きくしていくと、ミラー全体が電極基板上に
落下してしまう可能性がある。極端な場合には、ミラー
と電極基板とが相互に吸着してしまい、復帰することが
できなくなり、可動ミラーとしての機能を失ってしまう
虞もある。
【0009】3つ目の問題点は、ミラーを支持するバネ
の回転剛性を極端に弱くする必要があることから、1μ
mから2μm幅の極狭バネを製作する必要があり、製造
が極めて困難であるということである。このバネの剛性
を弱くする理由は、上記2つの問題点を改善するためで
ある。即ち、バネの回転剛性を落とすことで、大電圧化
を抑制し、またミラーの沈み込みも低減させようとする
ものである。
【0010】上記3つの問題点を改善するための従来技
術として、International Conferrence of Optical MEM
S 2001において発表された「Single Crystalline Mirro
r Actuated Electrostatically by Terraced Electrode
s With High-Aspect Ratio Torsion Spring」 by Rensh
i Sawada @NTT Telecommunications Energy Laboratori
esがあげられる。
【0011】この光スイッチでは、前述の光スイッチと
同様に、電極とミラーとを、あるクリアランスを設けて
配置し、静電力でミラーを回転駆動する。図14はこの
光スイッチの構造を示す図である。この従来技術におい
ては、SOI(Silicon On Insulator)基板のデバイス
層にミラーを形成している。ミラーの形成にあたって
は、デバイス層101にミラー102及びバネ103の
パターニングを行い、裏打ち材106をエッチングする
ことによって、ミラー構造体を形成している。一方、電
極側は、段地107を形成し、この段地107に沿って
電極108を配置する。また、段地続きに電極基板に掘
り込み109をいれている。次いで、このミラー構造体
を電極基板104に支柱105を介して接合して、光デ
バイスが完成する。
【0012】この構造では、段地沿いに電極が配置され
るため、静電気力を発生するコンデンサーの面積を有効
に稼ぐことができる。また、段地沿いに掘り込みを入れ
ることで、ミラーが回転した場合に、ミラーと電極基板
が接触することを防ぐことができる。このため、コンデ
ンサのギャップを小さくし、かつミラーの回転量を大き
くとることができる。更に、段地の頂上にはピボットを
設け、ミラーの沈み込みを防止している。
【0013】しかし、ここでも、問題点が存在する。先
ず、電極に段地を設けるためには、複数回のマスクパタ
ーニング工程とエッチング工程を繰り返す必要がある。
また、段地の深さが深いほど、このパターニングには、
長深度の露光技術及び複雑な凹凸へのレジスト塗布工程
など、難易度の高い工程が必要になる。従って、生産性
が悪化してしまう。
【0014】更に、ミラーの沈み込みをピボットにより
防止しようとすると、ミラーとピボットとが接触してミ
ラーの沈み込みを防止していることから、ピボットの磨
耗は避けられない。また、磨耗の際に発生するごみが、
配線のショート及びミラーの動作障害等を引き起こす虞
もある。
【0015】これらの問題点を解決するための方法とし
て、用途は光スイッチとは異なるが、特開2001−2
90099号公報及び特開2001−13443号公報
に開示された両面電極タイプのガルバノマイクロミラー
がある。図15はこの公報に記載されたガルバノマイク
ロミラーを示す。ミラー31に対し、ミラーの下方に電
極パッド32a、32bを配置し、ミラーの上方に電極
パッド33a、33bを配置して、上側の電極と下側の
電極の双方で発生する静電気力を使用してミラーを駆動
する構造を採用している。このように、ミラー31に対
し、上下方向から引っ張り合うことにより、駆動力を増
加させ、更に上下方向の力を相殺し、ミラーの沈み込み
及び落下問題を解決することができる。
【0016】しかし、この種のミラーにおいては、ミラ
ーの上側に設けた電極33a、33bが、ミラーへの光
信号入射経路を遮断してしまうため、電極をミラー31
の反射面となる領域よりも十分外側に配置する必要があ
る。このため、ミラー31には、その電極に対向する位
置に、タブ状の張り出し34a、34bを設ける必要が
生じる。このため、ミラーの回転半径は拡大し、可動範
囲を狭めてしまう。前述のように、このような光デバイ
スでは、ミラーの可動範囲を広くとれることが重要な性
能であるため、このように、ミラーの外部に形状を張り
出すことは、大きなデメリットとなってしまう。
【0017】また、この公報に記載されたガルバノミラ
ーのように、1個のミラーでデバイスとして成立するも
のはよいが、光スイッチのように、数百乃至数千個の規
模でミラーをマトリクス状に配置する必要がある場合
は、上側の電極配線は、ミラーへの光信号入射経路を避
けて引き回す必要があり、配線設計が困難である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術の光デバイスにおける1つ目の課題は、ミラーを駆動
するために大電圧を必要とすることである。この理由
は、この種の可動ミラーを用いたデバイスでは、一般的
にマイクロミラーを使用しており、有効な電極面積は、
極めて小さな領域に限られてしまう。更に、ミラーが大
きく回転すると、電極側の基板とミラーとが接触してし
まう。このため、結果的にギャップもある程度広く取ら
ざるを得なくなる。このような状況から、静電気力型ア
クチュエータとしての効率が悪くなるため、ミラーの駆
動に大電圧が必要になる。
【0019】従来技術の光デバイスにおける2つ目の課
題は、可動ミラーが、回転時に沈み込むことである。こ
の理由は、静電気力には、ミラーを電極側に垂直に落と
そうとする力成分も存在するため、ミラーを支持するバ
ネが、沈み込む方向にたわんでしまうからである。
【0020】従来技術の光デバイスにおける3つ目の課
題は、ミラーを支持するバネの回転剛性を著しく弱くす
る必要があることから、極めて幅が狭いバネを製作する
必要がある。このため、その製造が困難である。この理
由は、上記2つの課題を改善するため、バネの回転剛性
を落とすことで、大電圧化を抑制し、またミラーの沈み
込みも低減させようとするからである。
【0021】従来技術の光デバイスにおける4つ目の課
題は、電極基板の構造が複雑化することである。この理
由は、上記1つ目〜3つ目の課題を克服するための、電極
基板に段地を設け、ここに電極パターンを形成するため
である。
【0022】従来技術の光デバイスにおける5つめの課
題は、ミラー沈み込み防止のために設けたピボットが磨
耗し、かつ発塵することである。この理由は、ミラー沈
み込み防止のために設けたピボットが、ミラーと接触す
ることで、その沈み込みを防止する構造になっているか
らである。
【0023】従来の光デバイスにおける6つ目の課題
は、ミラーの可動範囲が狭まることである。この理由
は、上記1つ目〜5つ目の課題を解消するために、ミラ
ーをその上面側と下面側の双方から静電気力で引き合う
ことにより駆動する方式としたからである。この場合
に、上面側(光入射側)は、ミラー反射面の外側に静電
気力を発生させる電極を設ける必要があり、このため、
ミラー外形が大きくなってしまう。結果的に、ミラーの
回転半径が大きくなり、可動範囲を狭めることになって
しまう。
【0024】従来の光デバイスにおける7つ目の課題
は、ミラーをマトリクス状に配置した場合の大規模集積
化化が困難であることである。この理由は、ミラーの上
側の電極配線は、光信号の入射経路を避けて配置する必
要があり、スペースの不足から、引き回しが困難になる
ためである。
【0025】このように、従来の光デバイスでは、低電
圧で、かつミラーの沈み込みが生じない駆動が困難であ
るために、構造が複雑化し、製造プロセスの難易度を上
げる結果となっていた。また、低電圧化及び沈み込み防
止を目的として両面電極を使用した場合は、ミラーの可
動範囲の低下及び光デバイスの大規模集積化の阻害とい
う問題点を発生させてしまっていた。
【0026】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、単純な構造で、低電圧駆動を可能とし、更
にミラーの沈み込みを防止すると共に、ミラー可動範囲
が広く、大規模集積化が可能な光デバイスを提供するこ
とを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光デバイス
は、可動ミラーと、この可動ミラーの表面側と裏面側に
夫々設けられ前記可動ミラーを駆動する1対のミラー駆
動装置と、を有し、少なくとも1方の前記ミラー駆動装
置は、光信号を透過するものであることを特徴とする。
【0028】この光デバイスにおいて、例えば、前記可
動ミラーへの光信号入射経路上に、前記光信号を透過す
るミラー駆動装置が配置されている。
【0029】例えば、前記1対の駆動装置は、夫々基板
と、この基板上に形成された電極と、を有し、前記電極
と前記可動ミラーとの間でコンデンサを形成して前記ミ
ラーを駆動する。
【0030】この場合に、前記光信号を透過する駆動装
置は、前記基板及び前記電極が、光信号透過性の材料で
形成されている。
【0031】又は、例えば、前記1対の駆動装置は、夫
々基板と、この基板上に形成されたコイルとを有し、前
記可動ミラーの一部又は全部に磁性材を被着することに
より電磁力で前記ミラーを駆動する。
【0032】この場合に、前記光信号を透過する駆動装
置は、前記基板及び前記コイルが、光信号透過性の材料
で形成されている。
【0033】前記基板は、例えば、ガラス基板であり、
前記電極及びコイルは、例えば、ポリシリコン製であ
る。
【0034】また、例えば、前記可動ミラーは、ハウジ
ング内に密封されており、前記1対のミラー駆動装置
は、前記ハウジングの一部により構成されている。そし
て、例えば、前記ハウジング内に大気以外の気体又は液
体が封入されている。また、前記ハウジングは、電磁シ
ールド材により形成することができる。
【0035】更に、前記ミラー駆動装置は、前記基板上
に駆動回路が搭載することができる。そして、本発明の
光デバイスは、光スイッチ、スキャンシステム、プリン
タ又はディスプレイに使用することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本
発明の第1実施形態に係る光デバイスを示す斜視図、図
2はそのミラー1の動作を示す正面図、図3はその分解
斜視図、図4は本実施形態の光デバイスの動作を示す断
面図である。本実施形態の光デバイスは、ミラー1の周
縁部の上方に、1対の電極パッド2a、2bが、ミラー
1に平行に、かつミラー1から適長間隔を離隔させて配
置され、ミラー1の周縁部の下方に、1対の電極パッド
3a、3bが、ミラー1に平行に、かつミラー1から適
長間隔をおいて配置されている。上方の電極パッド2
a、2bはミラー1を間に挟んで夫々下方の電極パッド
3a,3bと対向している。これにより、上側の電極と
下側の電極の双方で発生する静電気力を使用してミラー
が駆動されるようになっている。
【0037】ミラー1は電極パッド2aと電極パッド2
bとが対向する方向に直交する方向の端部にて、バネ7
a、7bを介して、アンカー6a、6bにより支持され
ている。また、各電極パッド2a、2b、3a、3b
は、夫々配線12a,12b、13a、13bにより外
部に電気的に引き出されるようになっている。
【0038】次に、この光デバイスの製造方法について
説明し、その具体的な構造について説明する。図3に示
すように、下側電極基板4は、その表面に酸化膜等の絶
縁膜が施されたシリコン基板である。この下側電極基板
4に、シリコン基板をディープドライエッチすることに
より、支柱5a、5bを形成する。この支柱5a、5b
の高さが、下側電極によるコンデンサのギャップに相当
する。なお、この支柱5a、5bの形成方法としては、
このほかに、ポリイミド樹脂及びガラス基板等のシリコ
ン以外の物質を貼り合せることによっても形成すること
ができる。
【0039】次に、この支柱付きの電極基板4に電極パ
ッド3a、3b及び配線13a、13bを形成する。電
極パッド3a、3bは、アルミニウム、ポリシリコン又
は金等の導電性の材料を成膜した後、これをパターニン
グすることにより形成することができる。
【0040】この下側電極基板4の支柱5a、5b上
に、ミラー1を搭載する。ミラー1は、電極基板と同様
にシリコンを使用して作製する。このとき、ミラー1、
バネ7a、7b及びアンカー6a、6bをシリコンを使
用して一体的に形成する。しかし、各部材を別体で形成
した後、各部材を接合して形成することも可能である。
例えば、ミラー1をシリコンで形成し、バネ7a、7b
とアンカー6a、6bをアルミニウム等の金属材料によ
り形成することもできる。
【0041】そして、アンカー6a、6bを支柱5a、
5bに重ね、両者を接合することにより、ミラー1をバ
ネ7a、7bを介して懸架した状態に支柱5a、5bに
より支持する。この場合に、電極パッド3a、3bはミ
ラー1の裏面の縁部の下方にミラー1と平行に配置さ
れ、電極パッド3a、3bとミラー1の裏面との間に静
電気力が印加されるようになっている。
【0042】その後、同様にして作成した上側電極基板
8をミラー1の上方に配置する。但し、この上側電極基
板8はミラー1に対して光信号が入射してくる側に設置
されるため、光信号を透過する透明の材料で形成されて
いる。即ち、上側電極基板8は透明ガラス基板であり、
この上側電極基板8の下面に、ポリイミド樹脂を貼り合
わせた後、このポリイミド樹脂をエッチングして支柱9
a、9bを形成する。この支柱9a、9bの高さが、上
側電極によるコンデンサのギャップに相当する。
【0043】次に、この支柱が形成された上側電極基板
8の下面に、電極パッド2a、2b及び配線12a、1
2bを形成する。この電極パッド2a、2b及び配線1
2a、12bはポリシリコン等の導電性を有すると共
に、光信号透過性の材料を成膜し、これをパターニング
することにより形成することができる。
【0044】次いで、この上側電極基板8をミラー1上
に搭載する。このとき、支柱9a、9bを夫々アンカー
6a、6bに重ね、両者を接合することにより、上側電
極基板8とミラー1と下側電極基板4とを相互に組み立
てる。これにより、アンカー6a、6bは支柱5a、5
bと支柱9a、9bとの間に挟持されて固定され、ミラ
ー1はバネ7a、7bを介して中空に浮遊した状態に保
持される。なお、上側電極基板8の電極パッド3a、3
bもミラー1の縁部の上方にて、ミラー1に平行に配置
され、電極パッド3a、3bとミラー1との間に静電気
力が印加されるようになっている。
【0045】次に、上述の如く構成された本実施形態の
光デバイスの動作について説明する。図4に示すよう
に、先ず、電極パッド2aと、それと対角に位置する電
極パッド3bに通電し、ミラー1との間に静電気力を発
生させる。そうすると、ミラー1は、電極パッド2a、
3bとミラー1とが静電引力で引きつけあい、図示のよ
うに反時計方向に揺動する。バネ7a、7bには捻れが
生じる。この場合に、通電電圧を調節することにより、
静電引力とバネ7a、7bのバネ反力との釣り合いによ
り、ミラー1の傾斜角度を所定の角度に制御することが
できる。これにより、透明の上側電極基板8を透過して
入射してくる信号光Sを所定の方向に反射することがで
きる。そして、通電電圧を制御することよりミラー1の
傾斜角度を制御でき、これにより、信号光Sの反射方向
を任意の方向に制御することができる。
【0046】本実施形態においては、上側電極基板8
(支柱9a、9bを含む)、電極パッド2a、2b及び
配線12a、12bが透明材料で形成されているので、
光信号Sはこの上側電極基板8を透過してミラー1に入
射するので、ミラー1には従来のような張出部を設ける
必要がなく、ミラーの大型化を回避できると共に、ミラ
ー1の回転半径も小さく、可動範囲が広い。また、信号
配線の取り回しも容易であり、光デバイスの大規模集積
化が可能である。
【0047】図5(a)乃至(d)は、ミラーの可動範
囲を従来の光デバイスと比較して示す断面図である。図
5(a)に示すように、本実施形態に係る光デバイスの
場合には、電極パッド2a、2b及び配線12a、12
bが透明材料で形成されているので、光信号を透過する
ため、ミラー1自体は円板状をなし、その全域で光信号
を反射することができ、余分な張出部を設ける必要がな
い。このため、ミラー1の周縁の回転半径Raが小さ
く、ミラー1が揺動可能な最大傾斜角度θaは大きい。
これに対し、図5(b)に示すように、従来の光デバイ
スの場合には、電極パッド51a、51bが光信号透過
性ではないため、ミラーの上方の基板部分には光信号を
入射させるための開口部が必要であると共に、ミラー自
体には、円板状の反射面の他に、電極パッド51a、5
1bと対向するための張出部52を設ける必要がある。
このため、ミラーの回転半径Rbは大きく、従って、ミ
ラーが最大限揺動することができる最大傾斜角度θbが
小さい。このため、本実施形態の場合には、従来の光デ
バイスよりもミラーの可動範囲が広い。
【0048】また、仮に、ミラーの可動範囲を本実施形
態と従来の光デバイスとで同じである(傾斜角度θ)と
した場合、図5(c)の本実施形態の光デバイスにおい
ては、ミラーと下部電極基板との間隔Gcが小さい。こ
れに対し、図5(d)に示す従来の光デバイスの場合に
は、張出部52が存在するために、ミラーと下部電極と
の間隔Gdが大きくなる。つまり、Gc<Gdであり、
本実施形態の場合には、光デバイスを小型化することが
できる。このため、本実施形態においては、ミラーの駆
動電圧も低減することができる。
【0049】なお、上述の実施形態においては、ミラー
1は1対のバネ7a、7bにより支持された1軸回転ミ
ラーである。しかし、この構造では、スキャンできる反
射光の範囲は、1直線上にならざるを得ない。しかし、
図6に示すように、ミラー1を2対のバネ7a、7bで
支持する2軸回転ミラーとすることにより、信号光の反
射角度のより精細な制御が可能となる。
【0050】ミラー1は、例えば、直径が500μm、
厚さが20μmである。ミラー1の周囲には、フレーム
10がこのミラー1を取り囲むようにして配置されてい
る。アンカー6a、6bとフレーム10とが、1対のバ
ネ7a、7bにより連結されて、フレーム10がアンカ
ー6a、6bに支持されている。そして、アンカー6
a、6bの対向方向に直交する方向のミラー1の端部と
フレーム10とが同様に1対のバネ7a、7bにより連
結されて、ミラー1がフレーム10に支持されている。
また、下部電極パッド3a乃至3dはミラー1の円周方
向における4等配の位置に配置されている。1対の下部
電極パッド3a、3bはアンカー6a、6bの対向方向
に直交する方向に対向するように配置され、1対の下部
電極パッド3c、3dはアンカー6a、6bの対向方向
に対向するように配置されている。なお、上部電極基板
の上部電極パッド(図示せず)も上述の下部電極基板の
下部電極パッドと同様にミラー1の円周方向の4等配の
位置に配置されている。
【0051】このように構成された光デバイスにおいて
は、例えば、電極パッド3bとこの電極パッド3bと対
角の位置に配置された上部電極基板の電極パッドに電圧
を印加し、静電引力により、ミラー1を電極パッド3b
に近づく方向に揺動させる。これにより、ミラー1は図
4と全く同様に傾斜する。なお、フレーム10も同様に
傾斜する。一方、電極パッド3cとこの電極パッド3c
と対角の位置に配置された上部電極基板の電極パッドに
対して電圧を印加すると、フレーム10は傾斜せず、ミ
ラー1のみが静電気力によりアンカー6a、6bの対向
方向に傾斜する。更に、隣接する電極パッド、例えば、
電極パッド3b、3cの双方と、これらの電極パッドと
対角の位置に配置された上部電極基板の電極パッドに対
して電圧を印加すると、ミラー1とフレーム10の双方
が傾斜し、ミラー1はアンカー6a、6bが対向する方
向に対して鋭角の方向を揺動軸として傾斜する。この鋭
角の角度は、電極パッド3bと電極パッド3cに印加す
る電圧の大きさに依存し、相互に同一である場合は、基
本的には、アンカー6a、6bが対向する方向に45°
傾斜する方向を揺動軸として傾斜する。
【0052】なお、バネ7a乃至7dの形状は、図1に
おいては、直線状のビード状をなす簡素なものである
が、図6においては、ジグザグ状に折れ曲がりがついた
ものである。このように、折れ曲がりを有することによ
り、捻りやすいものとなっている。図6に示すバネ7
a、7bの具体的形状としては、例えば、長さが300
μm、バネの折り数が3ターン、バネの厚さが3μm、
幅が7μmである。また、コンデンサのギャップを規定
する支柱5a、5b、9a、9bの高さは、例えば、夫
々100μmである。また、印加電圧は、上側電極基板
の電極パッドと、下側電極基板の電極パッドの双方に、
同時に例えば50V印加する。これにより、例えば、ミ
ラー1の傾斜を10°に保持することができる。
【0053】このようなミラーの傾斜角度を、片側の電
極パッドのみで同様に得ようとすると、電極パッドに
は、倍の電圧を印加する必要があると共に、図7に示す
ように、ミラー1の全体が電極パッド側(基板側)に沈
み込み、バネの軸中心が基板側に移動してしまい、ミラ
ー1の揺動中心が変動するため、ミラー1が所望の傾斜
角度で揺動しなくなる。このような挙動がおきると、ミ
ラーの姿勢制御が難しくなるだけでなく、大きな電圧を
かけていったときに、ミラー全体が電極上へ落下してし
まうエラーモードが発生する。
【0054】これに対し、本発明の実施形態では、図8
に示すように、ミラーを挟んで上下に位置する上側電極
基板と下側電極基板から、同時に静電力が発生するた
め、上下方向の力成分Fは相殺され、完全に回転モーメ
ント成分2RFcosθ(R:作用半径、θ:ミラー回
転角)だけが働き、ミラー1は、バネの軸周りに回転
し、かつ電極パッドが設けられた基板側に落下するよう
なエラーを発生することがない。
【0055】また、本発明の実施形態では、従来技術の
片側電極構造と異なり、同じ電圧でも2倍の静電引力を
発生できる。このことを表したミラー回転角度と発生力
の相関関係を図9に示す。図9は、横軸にミラー回転角
度θ、縦軸に発生力Fをとって両者の関係を示すグラフ
図である。SEFは片側だけの電極で発生した静電気力
を示し、WEFは上下両側の電極で発生した静電気力を
示す。図中の各曲線は、電極によって発生した静電気力
を示しており、ミラーの回転角が増すと、コンデンサの
ギャップが小さくなるため、ほぼ2次曲線を描いて大き
くなってく。一方、図中の直線は、バネによる反力を示
しており、バネの反力は、ミラーが回転してねじれが生
じると、ねじれ量に比例して大きくなっていく。このと
きの比例係数は、バネの剛性に相当するバネ係数にな
る。
【0056】図9からわかるように、片側だけの電極で
発生した静電力SEFと、上下両側の電極で発生した静
電力WEFは、ほぼ2倍の静電力の違いをもつ。なお、
この種の静電駆動構造体では、バネの反力と静電気力の
関係は、(静電気力)>(バネの反力)であることが必
須となる。仮にバネの反力の方が大きいミラー回転角が
存在すると、静電気力でそれを制御してミラーを固定す
ることができない。図中、直線で示したKθと2Kθ
は、夫々、各静電気力に対し、バネとして許容できる最
大の剛性を有する場合のバネ反力である。このように、
静電気力を2倍にできることでバネの剛性も2倍にでき
る。また、図9には示していないが、従来の両面電極の
ミラーに対しても、本実施形態においては、図5
(c)、(d)で説明したいように、低電圧化が得られ
ているため、同様にバネ剛性を高くすることができる。
【0057】バネの剛性を大きくできることは、製造プ
ロセス的にも極めてメリットが大きい。本実施形態で
は、バネの厚さを3μm、幅を7μmとしたが、従来の
片側電極では、バネの厚さは2μm以下であることが要
求され、また、安定した制御を期待するのであれば、1
μm以下にする必要がある。このように極端に剛性の低
いバネを作製する必要が生じ、製造プロセスでは、歩留
まりの低下、また製品としても、信頼性の低下といっ
た、深刻な問題が発生する。
【0058】このように、本発明では、ミラーの可動範
囲を拡大し、ミラーの駆動電圧を低電圧化し、ミラーの
沈み込み及び落下を防ぎ、更に、バネ剛性の許容値を上
げることができ、これにより、製造プロセスの安定化、
製品の高信頼性化を実現できる。
【0059】図10は上述の本実施形態の可動ミラーを
有する光デバイスを、光スイッチとして使用した場合の
モジュール全体の構成を示す。ファイバーアレー21か
ら光信号が光スイッチに入射される。入ってくる光信号
は、ファイバーアレー21と対向して配置されるミラー
アレー22に照射される。ここで、ミラーアレー22
は、上述してきたミラーがアレー状に多数配置された構
造になっている。ミラーは、前述のような動作にて、入
射光を所定の方向に反射させる。この反射光は、さらに
次のミラーアレー23に入り、ここでまた、所定の方向
に反射され、ファイバーアレー24に集められる。この
動作により、ファイバーアレー21に入ってきた信号光
を、目的のファイバーアレー24に送りだし、スイッチ
ングを完了する。
【0060】次に、本発明の他の実施形態について説明
する。図11は本実施形態の光デバイスを示す。本実施
形態においては、上側電極を利用して、ミラー構造体を
パッケージングしたものである。
【0061】この種の光デバイスでは、ミラーの駆動す
る領域へのゴミ及び水分の混入とか、外部からの電磁力
の影響などの外乱を受けること等は、誤動作及び故障の
原因となり、問題となることが多い。そこで、図11に
示す本発明の他の実施形態では、上側電極基板8と上側
電極パッド2a、2bに光信号透過性材料を使用すると
共に、基板4,8及び壁部11により、ミラー1を気密
的又は水密的に密閉し、外部からのゴミ及び水分の混入
を防止する。また、この外側を完全に覆った外壁部11
を電磁シールド材とすることで、外部からの電磁力外乱
を防ぐことができる。
【0062】更に、本発明の第3の実施形態として、上
記第2の実施形態で示した密閉空間に、光信号の劣化を
防ぐためのマッチング材を注入することができる。例え
ば、光信号が光ファイバーから出力される場合は、光フ
ァイバと共通の屈折率をもつマッチングオイルを注入す
ることで、その効果が実現できる。
【0063】本発明の第4の実施の形態として、図11
に示すように、上側電極基板8上にICなどの駆動回路
部品25を搭載し、光デバイスとしてモジュール化する
ことができる。このことは、モジュールの省スペース
化、構造の簡易化、製造工程の削減などのメリットをも
つことができる。
【0064】なお、上述のミラーの駆動装置は、静電気
力による駆動手段に限らず、種々の駆動手段を採用する
ことができる。即ち、このミラーの駆動を静電気力によ
るものから、電磁力又は熱ひずみ応力など、別のエネル
ギーによるものに変えることもできる。例えば、電磁力
であれば、ミラー又はその一部を磁性体で作成し、上側
電極と下側電極の代わりに、導電性コイルを使用するこ
とにより、電磁力により、ミラーを揺動させることがで
きる。いずれにしても、本発明では、ミラーの駆動力を
静電力に限定するものではなく、上下方向の力成分を相
殺する働き方をする力エネルギーであれば適用可能とす
る。
【0065】
【発明の効果】以上、詳述した本発明によれば、ミラー
の表面側と裏面側とから駆動力を発生させ、少なくとも
片方の駆動装置を、光信号を透過するものとすることに
より、ミラー反射面に入射してくる光信号を駆動装置が
遮断してしまうことがなく、光信号の入射経路であるミ
ラー反射面の直上に駆動装置を配置することができる。
このため、従来のようにミラーの外側に張り出す余分な
張出部を設ける必要がなく、ミラーの回転半径を小さく
することができ、結果的にミラーの駆動範囲を拡大する
ことができる。
【0066】また、電極パッドに光信号透過性の材料を
使用したことから、ミラーの光信号入射側の電極配線へ
の制約がなくなり、光デバイスの大規模集積化が容易と
なる。
【0067】更に、ミラーの表面側と裏面側の双方か
ら、ミラーに対する駆動力を印加すると共に、ミラーの
回転半径が小さいことから、ミラーとミラーの上方又は
下方に配置された駆動装置との距離を狭くすることがで
きるため、駆動電圧を低電圧化することができる。
【0068】更にまた、ミラー駆動に加わる力の上下方
向の力成分を相殺し、ミラーの沈み込み及び落下を防止
することができ、バネを中心とする回転軸の変位を防止
して、ミラーを正確に揺動駆動させることができ、ミラ
ーの姿勢制御を安定させることができる。
【0069】更にまた、ミラーの上下から駆動力を発生
させることで、ミラーを支持するバネの剛性を上げるこ
とが可能となり、バネの製造プロセスを容易にすること
ができる。
【0070】更にまた、上下に施された駆動機構を、そ
のまま、ミラー構造体を密閉する外壁の一部とすること
で、モジュールを高信頼性化することができる。
【0071】更にまた、この上下に施された駆動機構
に、そのまま、ICチップなどの駆動回路部品を搭載す
ることで、モジュールの省スペース化及び製造工程の簡
略化を果たすことができる。
【0072】更にまた、上記ミラー構造体を密閉した空
間に、光信号の損失を低減するマッチングオイルを注入
することにより、光デバイスとしての性能を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る光デバイスを示す斜視
図である。
【図2】同じく、そのミラーの動作を示す図である。
【図3】本発明の実施形態の光デバイスの組み立て斜視
図である。
【図4】本実施形態の動作を示す断面図である。
【図5】(a)乃至(d)は本実施形態の効果を説明す
る断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る光デバイスを示す
平面図である。
【図7】ミラーの沈み込みを説明する図である。
【図8】本発明の効果を説明する図である。
【図9】図8において、傾斜角度θとミラーに印加され
る力Fとの関係を示すグラフ図である。
【図10】本発明の実施形態の適用例を示す図である。
【図11】本発明の更に他の実施形態を示す断面図であ
る。
【図12】従来の光デバイスを示す図である。
【図13】従来の他の光デバイスを示す図である。
【図14】従来の更に他の光デバイスを示す図である。
【図15】従来の更に他の光デバイスを示す図である。
【符号の説明】
1:ミラー 2a、2b、3a、3b:電極パッド 4:下側電極基板 5a、5b、9a、9b:支柱 6a、6b:アンカー 7a、7b、7c、7d:バネ 8:上側電極基板 S:信号光 10:フレーム 12a、12b、13a、13b:配線 21、24:ファイバーアレー 22、23:ミラーアレー 25・・・ミラー駆動回路部品

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動ミラーと、この可動ミラーの表面側
    と裏面側に夫々設けられ前記可動ミラーを駆動する1対
    のミラー駆動装置と、を有し、少なくとも1方の前記ミ
    ラー駆動装置は、光信号を透過するものであることを特
    徴とする光デバイス。
  2. 【請求項2】 前記可動ミラーへの光信号入射経路上
    に、前記光信号を透過するミラー駆動装置が配置されて
    いること特徴とする請求項1に記載の光デバイス。
  3. 【請求項3】 前記1対の駆動装置は、夫々基板と、こ
    の基板上に形成された電極と、を有し、前記電極と前記
    可動ミラーとの間でコンデンサを形成して前記ミラーを
    駆動することを特徴とする請求項1又は2に記載の光デ
    バイス。
  4. 【請求項4】 前記1対の駆動装置は、夫々基板と、こ
    の基板上に形成されたコイルとを有し、前記可動ミラー
    の一部又は全部に磁性材を被着することにより電磁力で
    前記ミラーを駆動することを特徴とする請求項1又は2
    に記載の光デバイス。
  5. 【請求項5】 前記光信号を透過する駆動装置は、前記
    基板及び前記電極が、光信号透過性の材料で形成されて
    いることを特徴とする請求項3に記載の光デバイス。
  6. 【請求項6】 前記光信号を透過する駆動装置は、前記
    基板及び前記コイルが、光信号透過性の材料で形成され
    ていることを特徴とする請求項4に記載の光デバイス。
  7. 【請求項7】 前記基板は、ガラス基板であることを特
    徴とする請求項5又は6に記載の光デバイス。
  8. 【請求項8】 前記電極は、ポリシリコン製であること
    を特徴とする請求項5に記載の光デバイス。
  9. 【請求項9】 前記コイルは、ポリシリコン製であるこ
    とを特徴とする請求項6に記載の光デバイス。
  10. 【請求項10】 前記可動ミラーは、ハウジング内に密
    封されており、前記1対のミラー駆動装置は、前記ハウ
    ジングの一部により構成されていることを特徴とする請
    求項1乃至9のいずれか1項に記載の光デバイス。
  11. 【請求項11】 前記ハウジング内に大気以外の気体又
    は液体が封入されていることを特徴とする請求項10に
    記載の光デバイス。
  12. 【請求項12】 前記ハウジングは、電磁シールド材に
    より形成されていることを特徴とする請求項10に記載
    の光デバイス。
  13. 【請求項13】 前記ミラー駆動装置は、駆動回路を有
    することを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1
    項に記載の光デバイス。
  14. 【請求項14】 光スイッチ、スキャンシステム、プリ
    ンタ又はディスプレイに使用されることを特徴とする請
    求項1乃至13のいずれか1項に記載の光デバイス。
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