JP2002243592A - 高速回転試験装置 - Google Patents

高速回転試験装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メンテナンス性の向上,試験コストの低減,
構造の単純化を図る。 【解決手段】 試験対象物Sをその下端部で保持するス
ピンドル11と、スピンドル11にトルクを付加する駆
動モータ20と、駆動モータ20のロータ軸21を垂直
方向に向けて支持する枠体30とを備え、ロータ軸21
の中心を貫通した貫通穴21aにスピンドル11を挿入
すると共にロータ軸21の上端部とスピンドル11の上
端部とを連結連結することにより当該スピンドル11を
駆動モータ20による直接駆動とし、貫通穴21aをス
ピンドル11の下端部が揺動可能な隙間を生じる内径に
設定すると共に、ロータ軸21の下端部から突出したス
ピンドル11の下端部近傍に対して揺動を抑制する減衰
機構40を配備した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速回転試験装置
に係り、特に、航空エンジン,重電,砥石,発電機,造
船,自動車等の高速回転を行う機械要素を有する装置の
当該機械要素の回転体の性能,強度を確認することに好
適な高速回転試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の高速回転試験装置について説明す
る。高速回転試験装置は、一般に回転状態で使用する工
業製品(例えば、ファン、その他の回転体等)を試験対
象物とし、当該試験対象物をその使用時における定格回
転数で回転させ、かかる条件下での試験対象物の信頼性
の試験を行う。
【0003】また、高速回転試験装置は、上述のような
実機に組む前の定格回転の確認の他、過回転による安全
性の確認,遠心応力を強制的に与えた破壊強度の確認,
回転数の上げ下げを連続的長時間に渡って実施する疲労
強度確認(サイクル試験),試験対象物に永久歪を与え
るための試験,歪ゲージを貼り付けて回転時の応力・歪
測定を行う試験など目的によって様々な用途で用いられ
ており、高速回転部品を使用する産業分野では必要不可
欠な装置となっている。そして、昨今の高速回転試験装
置は、駆動源としてエアタービンを使用する方式と駆動
モータを使用するギア増速型モータ駆動方式の二方法が
主流となっている。
【0004】図5は、エアタービン方式の高速回転試験
装置100の一部を示すものである。この高速回転試験
装置100は、コンプレッサ101からの圧縮空気によ
り回転駆動するエアタービン102と、試験対象物Sを
保持し,エアタービン102からトルクを受けて回転す
る支持軸103と、支持軸103に支持された試験対象
物Sを格納する格納部105と、支持軸103のダンパ
107とを備えている。試験対象物Sは、前述したよう
に、高速回転に対する耐久性が試験される回転体形状の
物体である。
【0005】上記エアタービン102は、ロータ106
を回転自在に格納支持するケーシング104を備え、エ
アコンプレッサ101から出力される圧縮空気がロータ
106のバケット部に当てられることによりロータ10
6からトルクが出力される。
【0006】一方、上記ケーシング104と格納部10
5とは一体的に形成されている。これらを水平面上に置
いたときにロータ106の中心線が垂直方向を向くよう
にケーシング104はロータ106を支持している。ま
た、上記ロータ106は支持軸103と同心で固定連結
されている。
【0007】さらに、支持軸103の下端部には試験対
象物Sが装着される。この支持軸103の下端部には、
図示を省略した保持機構が備えられており、かかる保持
機構では、例えば、ボルト締め、ネジ止め等により回転
体形状の試験対象物Sの回転中心と回転軸とを同心で連
結する。これにより、試験対象物Sは、支持軸103と
共に回転動作を行うこととなる。
【0008】かかる構成により、コンプレッサ101が
駆動すると、ロータ106を介して支持軸103と試験
対象物Sとが回転する。そして、試験対象物Sに生じる
回転数が目標回転数となるようにコンプレッサ101か
らの圧縮空気の出力を制御して、予め決められた時間で
高速回転試験が行われる。
【0009】図6は、駆動モータを駆動源とする高速回
転試験装置200の一部を示すものである。この高速回
転試験装置200は、回転駆動する駆動モータ201
と、この駆動モータ201により従動するギア列202
と、試験対象物Sを保持し,ギア列202からトルクを
受けて回転する支持軸203と、駆動モータ201とギ
ア列202及び支持軸203を支持するケーシング20
4と、支持軸203に支持された試験対象物Sを格納す
る格納部205と、支持軸203のダンパ210とを備
えている。
【0010】上記ケーシング204と格納部205とは
一体的に形成されており、これらを水平面上に置いたと
きに駆動モータ201のロータ軸201aが垂直方向と
なるようにケーシング204は駆動モータ201を支持
している。また、上記ギア列202は主動ギア206と
これに従動する従動ギア207とを備えている。主動ギ
ア206の支軸206aはロータ軸201aと接続され
ており、従動ギア207の支軸207aは支持軸203
と同心で固定連結されている。そして、ケーシング20
4は、各支軸206a,207a及び支持軸203もま
た垂直方向となるように支持している。かかるギア列2
02は駆動モータ201から支持軸203へ伝える回転
数の増速をも図っている。なお、図6に示す高速回転試
験装置200ではギア列202が平歯車のみから構成さ
れるものを例示しているが、その他に遊星歯車,はすば
歯車,傘歯車等の種々の歯車を使用しているものが存在
する。また、ギア列に換えてベルトによりトルク伝達及
び増速を図るものも存在する。
【0011】さらに、支持軸203の下端部には前述し
た支持軸103と同様の図示しない保持機構を介して試
験対象物Sが装着される。これにより、試験対象物S
は、支持軸203と共に回転動作を行うこととなる。
【0012】かかる構成により、駆動モータ201が駆
動すると、ギア列202を介して支持軸203と試験対
象物Sとが回転する。そして、ギア列202を介して試
験対象物Sに生じる回転数が目標回転数となるように駆
動モータ201の出力を制御して、高速回転試験装置1
00と同様の高速回転試験が行われる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】昨今、航空エンジンな
どに代表されるように、回転体の疲労強度確認のための
長時間サイクリック運転(上限回転数と下限回転数を連
続的に実施)が研究・試作部門,製品の出荷部門など、
分野を問わず頻繁に行われるようになってきている。こ
のような長期試験となると、試験コストの低減,試験装
置のメンテナンス性の向上が大きな課題となっている。
【0014】前述したエアタービン102を使用する高
速回転試験装置100は、エアタービン自体の構造が単
純化されておりメンテナンスの面で優れるが、駆動に圧
縮空気を必要とするためにコンプレッサ101が必需と
なっていた。そして、空気を媒体として駆動するので損
失を生じやすく、小さいものでも37[kW]程度,大型のも
のでは300[kW]以上のエアコンプレッサ101を用意す
る必要があった。従って、長時間連続運転を必要とする
前述のような試験に際しては、高速回転試験装置100
では、膨大な消費電カ浪費が発生するという不都合を生
じていた。また、コンプレッサ101は発熱するため長
期の運転には不都合であった。さらに、高速回転試験装
置100では試験対象物Sの回転数の制御をエアコンプ
レッサ101の出力により行うが、ロータ106へトル
クを与える媒体が空気であるため、回転数の正確な切換
を行う制御が難しく、かかる制御の面からも、前述の試
験には不適であった。
【0015】一方、駆動モータ201を駆動源とするギ
ア増速型モータ駆動式の高速回転試験装置200にあっ
ては、以下のような不都合があった。即ち、駆動モータ
201はロータ208及びステータ209を備えてお
り、これらのクリアランスは駆動モータ201の出力に
大きな影響を与えることから、ロータ208に対して回
転半径方向に加えられる振動を低減する必要がある。そ
して、高速回転や回転速度変動を生じる前述のような試
験では特に支持軸203に回転半径方向の振動を生じる
可能性があるため、高速回転試験装置200では、ロー
タ軸201aと支持軸203との間にギア列202を介
在せしめる必要が生じる。
【0016】ところが、駆動モータ201と支持軸20
3との間にギア列202を介在させると、ギア,支軸及
びその軸受け等の部品点数が増えて構造が複雑になり、
メンテナンス性が低下してしまうという不都合があっ
た。また、各ギア206,207の機械的損失及び各支
軸206a,207aに設けられた軸受けにより機械的
損失を生じるため、駆動モータ201の持つパワーをフ
ルで使用することができなくなると共に、回転速度調節
に変動を生じる場合があった。さらに、ギア列202を
使用することにより、各ギア206,207から騒音が
発生すると共に、ギア列202からも振動を生じ、試験
対象物に悪影響を及ぼす恐れがあった。
【0017】上記機械的損失は、構造によって異なる
が、少なくとも約20〜30%、多い場合には約50%
に至ることもあった。従って、前述したサイクリック試
験のような場合には、回転速度の増減を行う1サイクル
あたりの所用時間が長くなり、試験時間が長期ずれ込ん
でしまうという不都合も生じていた。また、当然なが
ら、機械的損失による駆動モータの電力消費量の増加及
び試験の長期化によるさらなる増加が発生していた。
【0018】このように、研究・開発や製品などで高速
回転試験は多く活用されていながらも、従来の高速回転
試験装置は上述した不都合を生じるため、開発の進歩を
妨げる要因となっていた。
【0019】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、特に、メンテナンス性の向上,試験コストの
低減及び構造の単純化を図り得る高速回転試験装置を提
供することを、その目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、試験対象物を
回転し、当該回転に対する強度や耐久性等の検査を行う
高速回転試験装置において、試験対象物をその下端部で
保持するスピンドルと、スピンドルにトルクを付加する
駆動モータと、駆動モータのロータ軸を垂直方向に向け
て支持する枠体とを備えている。
【0021】そして、ロータ軸の中心を貫通した貫通穴
にスピンドルを挿入すると共にロータ軸の上端部とスピ
ンドルの上端部とを連結することにより当該スピンドル
を前記駆動モータによる直接駆動とし、貫通穴をスピン
ドルの下端部が揺動可能な隙間を生じる内径に設定する
と共に、ロータ軸の下端部から突出したスピンドルの下
端部近傍に対して揺動を抑制する減衰機構を配備する、
という構成を採っている。
【0022】上記発明において、「ロータ軸を垂直方向
に向けて支持する枠体」とは、枠体が高速回転試験にお
ける使用状態(例えば、枠体を水平面上に設置した状
態)に際して、ロータ軸が垂直方向となるように支持す
ることを意味する。
【0023】上記構成によれば、試験対象物を保持する
スピンドルは、駆動モータのロータ軸に設けられた貫通
穴に装備されるため、従来の高速回転試験装置のよう
に、ロータ軸とスピンドルとの間にギア列は介在されな
い。従って、ギア列による部品点数の増加によるメンテ
ナンス性の低下及び機械的損失が解消される。
【0024】そして、ロータ軸とスピンドルとは相互の
上端部のみで連結され、スピンドルの下端部近傍は減衰
機構により制振され、スピンドルの中間部は貫通穴に対
して隙間が設けられている。もし仮に、スピンドルとロ
ータ軸の貫通穴との間に隙間がないと、試験対象物の重
心がスピンドルの中心線上からズレを生じている場合
に、スピンドルはロータ軸の下端部から突出した部位に
おいて回転半径方向の振れを生じその結果スピンドルは
破断してしまう。また、スピンドルの振れによる振動が
駆動モータのロータに直接伝達し、駆動モータの故障や
不良の原因となる。
【0025】しかし、上記発明では、貫通穴がスピンド
ルに対して隙間を有するので、スピンドル全体がその上
端部を支点として揺動し、ロータ軸の下端部から突出し
た部位に応力が集中することを回避している。
【0026】さらに、スピンドルは振動の発生源となる
試験対象物の近傍で減衰機構により制振されるので、仮
に、試験対象物の保持位置において回転半径方向の振動
が発生したとしても、スピンドルの揺動によるエネルギ
ーは枠体側に伝達されるまた、スピンドルは試験対象物
から遠方にある上端部でロータ軸と連結されているの
で、試験対象物の保持位置において回転半径方向の振動
が発生したとしてもスピンドルの上端部を支点とする揺
動に変換され、振動による変位の小さなスピンドルの上
端部からロータ軸の上端部への振動の伝達は充分に抑制
される。
【0027】従って、上記発明では、ギア列の有する欠
点を排除しつつ、駆動モータのトルクを試験対象物に効
率良く伝達して高速回転試験を行うことができる。
【0028】また、上記構成とは異なる他の高速回転試
験装置の構成として以下のものが挙げられる。即ち、か
かる他の高速回転試験装置は、試験対象物をその下端部
で保持するスピンドルと、スピンドルにトルクを付加す
る駆動モータと、スピンドルが貫通する貫通穴をその中
心に有する重量受け軸と、駆動モータのロータ軸及び受
け軸を垂直方向に向けて支持する枠体とを備えている。
【0029】そして、上記ロータ軸とスピンドルとを互
いの中心線を一致させた状態で連結すると共にスピンド
ルをロータ軸の下端部よりも下方に延設している。ま
た、重量受け軸の貫通穴にスピンドルを挿入すると共に
この重量受け軸の上端部をスピンドルと連結する。そし
て、枠体が重量受け軸をスラスト軸受けを介して回転自
在に支持し、重量受け軸の貫通穴をスピンドルの下端部
が揺動可能な隙間を生じる内径に設定すると共に、重量
受け軸の下端部から突出したスピンドルの下端部近傍に
対して揺動を抑制する減衰機構を配備する、という構成
を採る。
【0030】かかる他の高速回転試験装置は、前述した
高速回転試験装置と異なり、ロータ軸の下方において、
スピンドルを隙間の生じる貫通穴を備えた重量受け軸に
挿入し、当該重量受け軸の上端部でスピンドルと重量受
け軸とを連結すると共に、重量受け軸の下方において減
衰機構がスピンドルの制振を行う。
【0031】かかる構成によれば、スピンドルの揺動は
重量受け軸の上端部との連結点を支点として生じ、その
揺動は減衰機構により抑制される。従って、揺動時のス
ピンドルは重量受け軸の上端部との連結点から下端部に
渡る範囲で撓み、しかもその揺動は減衰機構により抑制
されるので、最初に示した高速回転試験装置と同様に、
応力集中によるスピンドルの破断が回避される。また、
スラスト軸受けにより支持された重量受け軸の上端部と
スピンドルとが連結されているので、かかる連結点より
上方にスピンドルの揺動は伝達されず、ロータ軸への揺
動の影響は回避される。従って、かかる他の高速回転試
験装置は、最初に示した高速回転試験装置と同様の効果
を備えている。
【0032】そしてさらに、スラスト軸受けを介して枠
体に支持された重量受け軸とスピンドルとが連結されて
いるので、スピンドルに大きな重量の試験対象物を装着
しても、その重量荷重は重量受け軸を介して枠体側に付
加されることになる。従って、かかる他の高速回転試験
装置は、最初に示した高速回転試験装置よりも重量の大
きな試験対象物に対しても高速回転試験を行うことが可
能である。
【0033】また、上述の減衰機構は、スピンドルと係
合するジャーナル軸受けと、このジャーナル軸受けを支
持するハウジングと、ハウジングをスピンドルと共に揺
動自在に保持すると共にその内部に潤滑油で満たされる
枠体内に形成された格納室とを有するとしても良い。
【0034】この場合、ジャーナル軸受けにはスピンド
ルが隙間を有した状態で挿入され、当該隙間には潤滑油
が入り込む。そして、スピンドルが高速回転を行うと、
スピンドルの周囲に油膜圧力を生じ、スピンドルがジャ
ーナル軸受けの中心位置となるように当該ジャーナル軸
受けが誘導される。このとき、ジャーナル軸受けの隙間
内を流動する潤滑油からスピンドルは抵抗力を受けるこ
ととなる。さらに、スピンドルが揺動するとジャーナル
軸受けもこれに伴い揺動する。しかし、ジャーナル軸受
けとハウジングとの間にも潤滑油が侵入しているので、
ジャーナル軸受けがハウジングに対して揺動する場合に
は潤滑油の流動抵抗を受けることとなる。
【0035】その一方で、ジャーナル軸受けを支持する
ハウジングは、潤滑油を介してジャーナル軸受けから反
作用を受けてスピンドルが誘導される方向に誘導される
こととなる。従って、スピンドルに回転半径方向の振動
(スピンドルの上端部を支点とする揺動)を生じると、
ハウジングはスピンドルと同様に揺動することとなる
が、当該ハウジングは潤滑油に満たされた格納室内にあ
るので、ここでまた潤滑油の流動抵抗を受けることとな
る。
【0036】即ち、スピンドルは、揺動することによ
り、当該スピンドル−ジャーナル軸受け間と、ジャーナ
ル軸受け−ハウジング間と、ハウジング−格納室間との
それぞれから潤滑油による流動抵抗を受けることとな
る。従って、これらの粘性抵抗からスピンドルに対する
制振効果を生じ、スピンドルの揺動は抑制される。
【0037】また、スピンドルを下方に延長し、ロータ
軸の下端部から突出する部位の長さを十分に確保して、
かかる突出部位を枠体がスラスト軸受けを介して支持す
る構成を採っても良い。かかる場合、試験対象物の荷重
をスラスト軸受けを介して枠体が支えることとなるの
で、より重量のある試験対象物に対する高速回転試験が
可能となる。
【0038】また、上述した発明の構成に、スピンドル
に保持された試験対象物を格納する当該試験対象物の破
砕片飛散防止用の格納容器を新たに加えても良い。さら
に、この格納容器を内部気体の排出可能な真空槽とする
とより望ましい。かかる格納容器を備えることにより、
試験対象物の破壊を生じる限界までの高速回転試験が可
能となる。また、格納容器が真空槽であれば、試験に際
して試験対象物の周囲を真空化することができ、風損を
排除することにより目標回転数までの加速を迅速に行う
ことができる。
【0039】本発明は、上述した各構成によって前述し
た目的を達成しようとするものである。
【0040】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態) [全体概要]本発明の第一の実施形態を図1乃至図3に
基づいて説明する。図1は本実施形態たる高速回転試験
装置10の正面方向から見た垂直断面における概略断面
図である。かかる、高速回転試験装置10は、回転体で
ある試験対象物Sを高速回転させて、当該回転に対する
強度や耐久性等の検査を行う。
【0041】高速回転試験装置10は、試験対象物Sを
その下端部で保持するスピンドル11と、スピンドル1
1にトルクを付加する駆動モータ20と、駆動モータ2
0のロータ軸21を垂直方向に向けて支持する枠体とし
てのケーシング30と、スピンドル11の下端部近傍に
対して回転半径方向の振動を抑制する減衰機構40と、
スピンドル11に保持された試験対象物Sを格納する当
該試験対象物Sの破砕片飛散防止用の格納容器50とを
備えている。以下、各部を説明する。
【0042】[ケーシング]上記ケーシング30は格納
容器50の上部に一体的に形成されている。かかるケー
シング30は、内部が中空であり、かかる内部に駆動モ
ータ20及び減衰機構40を格納している。ケーシング
30は、格納容器50を水平に設置した状態において、
駆動モータ20のロータ軸21を垂直方向に向けて支持
している。さらに、ケーシング30はロータ軸21の上
下端部の各近傍において軸受け31,32を介して回転
自在に支持している。
【0043】[駆動モータ及びスピンドル]駆動モータ2
0は、前述したロータ軸21と、このロータ軸21と共
にケーシング30の内部で回転するロータ22と、この
ロータ22を取り囲むようにケーシング20の内部に固
定装備されたステータ23とを備えている。
【0044】ロータ軸21の中心線に沿って貫通穴21
aが設けられており、かかる貫通穴21aにスピンドル
11が挿入されている。かかる貫通穴21aはロータ軸
21の上端部近傍部分は断面形状が正方形状に形成さ
れ、それ以外は断面円形に形成されている。また、かか
る正方形断面部の一辺の長さは円形断面部の直径よりも
小さく設定されている。一方、スピンドル11は、貫通
穴21aと同様に、その上端部近傍の断面形状が正方形
状に形成され、それ以外は断面円形に形成されている。
スピンドル11の正方形断面部の一辺の大きさは貫通穴
21aの正方形断面部の一辺とほぼ等しく且つ挿入可能
な大きさに設定されている。また、スピンドル11の円
形断面部の直径の大きさは貫通穴21aの円形断面部の
直径よりも幾分小さく設定されている。さらに、スピン
ドル11の正方形断面部の上部には雄ネジ部11aが形
成されており、当該スピンドル11をロータ軸21の下
方から挿入してスピンドル11の正方形断面部を貫通穴
21aの正方形断面部に嵌合させると、雄ネジ部11a
がロータ軸21の上端面から突出する。そして、雄ネジ
部11aを締め付けナット24で締め付けることにより
スピンドル11はロータ軸21に対して固定される。ロ
ータ軸21とスピンドル11とは互いの正方形断面部に
て嵌合しているので、駆動モータ20の駆動によりスピ
ンドル11はロータ軸21と共に回転駆動する。
【0045】また、前述したように、貫通穴21aの円
形断面部とスピンドル11の円形断面部との間には隙間
が形成されている。一般にスピンドル11は、その円形
断面部の外部直径が試験対象物Sの重量に応じて4〜80
[mm]程度のものが使用される。これに対して、隙間の幅
はスピンドル11の直径に応じて10〜100[μm]程度に設
定される。即ち、目安としてはスピンドル11の外径の
だいたい800分の1から400分の1程度となるが、より大き
く設定しても良い。なお、スピンドル11の外径は上記
範囲に限らず、より小さくともまたより大きく設定して
も良い。また、隙間と外径との比率も上述の範囲に限定
されるものではない。かかる隙間の範囲内において、ロ
ータ軸21の貫通穴21a内部でスピンドル11はその
上端部を支点として試験対象物Sを保持する下端部の揺
動を可能としている。
【0046】さらに、スピンドル11は、その長さがロ
ータ軸21よりも長く設定されており、その下端部はケ
ーシング30の下端部から突出し、格納容器50の内部
に至っている。
【0047】[保持手段]スピンドル11の下端部には
試験対象物Sを固定保持するための保持手段60が設け
られている。かかる保持手段60は、試験対象物Sの形
状や構造に応じて異なる構成を採るので、以下に説明す
るものに限定されないが、その一例を図2に示す。
【0048】まず、前提として、スピンドル11の下端
部は前述した円形断面部よりも小径の雄ネジ部11bが
形成されている。そして、雄ネジ部11bに隣接してそ
の上側には前述した正方形断面部とほぼ同寸法の第二の
正方形断面部11cが形成されている。一方、試験対象
物Sは、重心を通過する中心線に沿って中央穴S1が設
けられている。そして、かかる中央穴S1は二段の段付
き構造を呈し、その上端部が小径部S2となり、その下
方が大径部S3となってり、それらの間が中間径部S4
となっている。小径部S2はスピンドル11が隙間なく
挿入される円形断面を成し、大径部S3もこれより大き
な円形断面を成す。また、中間径部S4は、小径部より
大きく大径部S3より小さな多角形断面を成す。さら
に、外部から中間径部S4まで貫通する複数のネジ穴S
5が中央穴S1の中心線を中心とする放射状に形成され
ている。これらのネジ穴S5は、中間径部S4の断面形
状を成す多角形の各辺に個別に対応して設けられてい
る。
【0049】これに対し、保持手段60は、中間径部S
4に嵌合するスリーブ61と、スピンドル11の雄ネジ
部11bに螺合する締め付けボルト62、各ネジ穴S5
に螺合する複数の六角穴付き止めネジ63とを備えてい
る。スリーブ61は、外部の断面形状が中間径部S4の
断面形状と等しい多角形状を呈する多角柱である。ま
た、スリーブ61の中心にはスピンドル11の第二の正
方形断面部11cの断面形状と等しい貫通穴が形成され
ている。従って、スリーブ61は、スピンドル11と試
験対象物Sの両方に係合し、スピンドル11のトルクを
試験対象物Sに伝達することが可能となっている。そし
て、締め付けボルト62はスリーブ61の下方から当該
スリーブ61を締め付けることにより、スリーブ61及
び試験対象物Sをスピンドル11に固定する。さらに、
各六角穴付き止めネジ63は、スリーブ61の各面に対
して垂直に当接し、これらの六角穴付き止めネジ63の
各々を締め付けることで試験対象物Sの重心をスピンド
ル11の中心線上に乗るように調節する。
【0050】なお、中間径部S4及びスリーブ61の断
面形状は少なくとも三角形以上の多角形であれば良い。
また、これに対応してネジ穴S5及び六角穴付き止めネ
ジ63の個体数も三つ以上であれば良い。また、前述し
た保持手段60の構成は試験対象物Sの形状等に対応し
て変わるものである。例えば、試験対象物Sがスピンド
ル11に直接装着可能な中央穴S1を有していないよう
な場合には、同様の中央穴S1を有する治具を使用して
も良い。
【0051】また、スリーブ61及び中間径部S4の断
面形状を円形として、その外周部に各六角穴付き止めネ
ジ63の受け穴を設けても良い。さらに、上記保持手段
に加えて、格納容器50内に配備されると共に試験対象
物Sの下端部を回転自在に支持する第二の保持手段を設
けても良い。
【0052】[減衰機構]次に、減衰機構40について
説明する。図3は減衰機構40を詳細に示したスピンド
ル11の中心線を含む断面に沿った断面図である。かか
る減衰機構40は、ケーシング30の下部に配設され、
スピンドル11の下端部近傍の部位(保持手段60より
も上部)に係合している。
【0053】かかる減衰機構40は、スピンドル11と
係合するブッシングメタルであるジャーナル軸受け4
1,42と、各ジャーナル軸受け41,42を保持する
ハウジング44と、ハウジング44をスピンドル11と
共に揺動自在に保持すると共にその内部に潤滑油で満た
されるケーシング30内に形成された格納室45とを有
している。
【0054】図3に示すように、ハウジング44の全体
形状は、スピンドル11がその中心を貫通する円筒状を
呈しており、格納室45は若干の隙間をおいてハウジン
グ44を格納可能な当該ハウジング44の形状に対応す
る形状の空間である。ケーシング30の内部にはかかる
格納室45に隣接した状態で外部から潤滑油の供給が可
能な潤滑油室45aが設けられており、かかる潤滑油室
45aから格納室45に潤滑油を供給する二つの供給口
45b,45cが設けられている。また、ケーシング3
0には格納室45内から外部に潤滑油を排出可能な排出
口45dが設けられている。従って、高速回転試験装置
10の使用時には、格納室45内を常に潤滑油が満たす
ように循環することが可能となっている。
【0055】ハウジング44は上部に位置する上部筒状
体44aと、下部に位置する下部筒状体44bと、これ
らの筒状体44a,44bを離間する上下方向に沿って
押圧する二つの押圧スリーブ44c,44dとから構成
されている。
【0056】上部筒状体44aは、上部に天板を備えた
筒状を呈し、その天板の中央にスピンドル11が遊挿さ
れる貫通孔が設けられている。そして、上部筒状体44
aは,その天板を格納室45の上部内壁面に当接させた
状態で格納室45内に配設されている。また、その内部
には一方のジャーナル軸受け41が格納されている。
【0057】下部筒状体44bは、底部に底板を備えた
筒状を呈し、その底板の中央にスピンドル11が遊挿さ
れる貫通孔が設けられている。そして、下部筒状体44
bは,その底板を格納室45の下部内壁面に当接させた
状態で格納室45内に配設されている。また、その内部
には他方のジャーナル軸受け42が格納されている。
【0058】また、各筒状体44a,44bの周壁には
その内部に潤滑油を供給する貫通穴44e,44fが設
けられている。これらの貫通穴44e,44fはそれぞ
れ前述した格納室45内に潤滑油を供給する二つの供給
口45b,45cに対応する位置に設けられている。
【0059】各押圧スリーブ44c,44dは中央にス
ピンドル11を遊挿する略円環状の底板を有し、底板の
外縁部には筒状の側壁が立ち上げられて設けられてい
る。各押圧スリーブ44c,44dは各々がその底板を
上部筒状体44aと下部筒状体44bとに当接させた状
態で格納室45内に配設され、これら押圧スリーブ44
c,44dの間には互いが離間する方向に押圧する押圧
バネ46が介挿されている。
【0060】従って、押圧スリーブ44cを介して上部
筒状体44aはその天板を格納室45の上部内壁面に押
圧され、その一方で、押圧スリーブ44dを介して下部
筒状体44bはその底板を格納室45の下部内壁面に押
圧される。このとき、下部筒状体44bの底板と格納室
45の下部内壁面との間にはOリング43が介挿されて
おり、ハウジング44の周囲と格納室45の内壁面との
間に介在する潤滑油の下部側への漏れが防止される。ま
た、下部筒状体44bの下部には、スピンドル11の周
囲を取り囲むようにして設けられたオイルシール47が
格納されている。かかるオイルシール47により、ハウ
ジング44内の潤滑油がスピンドル11を伝って下方に
漏れることが防止されている。
【0061】さらに、ハウジング44を構成する各筒状
体44a,44bと各押圧スリーブ44c,44dとは
その外径がほぼ均一であり且つ格納室45の内径と比較
して若干の隙間を生じる大きさに設定されている。かか
る隙間は一例として例えば0.2[mm]に設定されている。
但し、この数値はハウジング44の外径により変動する
値なのでこれに限定されるものではない。
【0062】各ジャーナル軸受け41,42は、それぞ
れスピンドル11が貫通する中央円孔を有しており、か
かる中央円孔の内径はスピンドル11の外径よりも若干
大きく設定されている。従って、スピンドル11が挿入
されると、各ジャーナル軸受け41,42の内壁とスピ
ンドル11の周面との間に隙間を生じる。前述のよう
に、各ジャーナル軸受け41,42には潤滑油が供給さ
れるので、かかる隙間にも潤滑油が侵入する。このよう
な状態のジャーナル軸受け41,42内でスピンドル1
1が高速回転を行うと、当該スピンドル11の周囲には
油膜圧力を生じる。この油膜圧力は、スピンドル11を
各ジャーナル軸受け41,42の中央円孔の中心に導く
方向に作用する。
【0063】また、各ジャーナル軸受け41,42はそ
の外径が,各筒状体44a,44bの内周壁との間に若
干余裕を持って隙間を生じる大きさ(例えば、一例とし
ては0.5[mm]、但し、ハウジングの大きさにより変わる
のでこの大きさに限定されない。)に設定されている。
この各ジャーナル軸受け41,42の外周面と各筒状体
44a,44bの内周壁との隙間は、各ジャーナル軸受
け41,42の中央円孔とスピンドル11との隙間より
も大きく設定されている。そして、各ジャーナル軸受け
41,42と各筒状体44a,44bとの間にはワッシ
ャ48,49が介挿され、各筒状体44a,44bに対
して各ジャーナル軸受け41,42を可能としている。
【0064】従って、スピンドル11にの高速回転時に
当該スピンドル11に揺動を生じると、まず、スピンド
ル11と各ジャーナル軸受け41,42との間の潤滑油
による油膜圧力からハウジング44内で各ジャーナル軸
受け41,42も揺動する。また、このとき、スピンド
ル11とジャーナル軸受け41,42の隙間内の潤滑油
からスピンドル11は流動抵抗を受ける。さらに、かか
るジャーナル軸受け41,42が揺動すると、各ジャー
ナル軸受け41,42とハウジング44との隙間内の潤
滑油から各ジャーナル軸受け41,42は流動抵抗を受
ける。そして、ハウジング44もまた各ジャーナル軸受
け41,42の揺動により反力を受けて揺動するが、当
該ハウジング44と格納室45との隙間内の潤滑油から
流動抵抗を受けることとなる。従って、スピンドル11
は揺動をすると、スピンドル11−各ジャーナル軸受け
41,42の間,各ジャーナル軸受け41,42−ハウ
ジング44の間,ハウジング44−格納室45の間の潤
滑油から流動抵抗を受ける。これにより、スピンドル1
1の揺動は抑制されることとなる。
【0065】なお、本実施形態では、減衰機構40とし
て、ジャーナル軸受け41,42、ハウジング44及び
格納室45等を備える構成を例示したが、特にこれに限
定されるものではなく、潤滑油の油膜や粘性を利用した
他の構成の減衰機構を使用しても良い。また、減衰機構
としては、潤滑油の油膜や粘性を利用するものに限定せ
ず、例えば、エア,磁力又は弾性体等を使用した減衰機
構を使用しても良い。
【0066】[格納容器]次に、格納容器50について
図1に基づいて説明する。格納容器50は、有底筒状の
本体51と、本体の上部を閉塞する天板52と、本体5
1内の空気を吸い出す吸引ポンプ53と、天板52から
吸引ポンプ53をつなぐ配管54とから構成される。
【0067】上記本体51は上方が開口しており、かか
る開口部に天板52がはめ込まれることによりその内部
に密閉空間が形成される。本体51と天板52との間に
は図示しないシールが施されている。また、天板52上
にはケーシング30が載置されており、天板52の中央
部に設けられた貫通穴にスピンドル11の下端部が遊挿
され、内部に侵入している。試験対象物Sは前述の如く
スピンドルの下端部に取り付けられるので、装着後の試
験対象物Sは格納容器50内に格納されることとなる。
かかる格納容器50は、高速回転試験に際して破断して
飛び散る試験対象物Sの破片を外部に漏らさず回収する
機能を有するので、本体51及び天板52は破片の衝突
に耐え得る強度設計が施されている。また、補強のため
に、本体51と天板52とからなる領域内に防護壁を複
数枚重ねて入れたり鉛製防護壁を入れる場合等もある。
【0068】また、高速回転試験において、本体51と
天板52により形成される密閉空間は吸引ポンプ53に
より真空状態(又はそれに準ずる状態)となるまで空気
が排出される。即ち、この格納容器50は真空槽として
の機能をも有している。これは、試験対象物Sに風損が
生じるのを防止し、試験対象物Sに対し高速回転試験時
の遠心力の影響を調査可能とするためである。また、風
損を生じないので、目的の回転数により容易且つ迅速に
上げることを可能とする。
【0069】[第1の実施形態の動作]上記構成からな
る高速回転試験装置10の全体動作について図1に基づ
いて説明する。まず、保持手段60によりスピンドル1
1の下端部に試験対象物Sを装着する。即ち、締め付け
ボルト62にて試験対象物Sをスピンドル11の下端部
に固定し、各六角穴付きネジ63にて試験対象物Sの重
心位置を調節する(図2参照)。
【0070】しかる後に、格納容器50を密閉し、吸引
ポンプ53により内部を真空状態とする。そして、駆動
モータ20を駆動し、スピンドル11を介して試験対象
物Sを目標回転数で回転させる。また、目標回転数が複
数ある場合には、順次各目標回転数に変化させてゆく。
【0071】かかる試験に際して、駆動モータ20のロ
ータ軸21の中心線上に試験対象物Sの重心が丁度位置
していれば、スピンドル11は垂直下方に延びた状態で
安定して回転を行うが、重心が僅かでもずれていると、
スピンドル11には撓みが生じることとなる。しかしな
がら、スピンドル11は試験対象物Sから遠方にある上
端部でロータ軸21に固定されていると共に貫通穴21
aとスピンドル11と間には隙間が生じているので、ス
ピンドル11はその上端部を支点とする緩やかな撓み状
態となる。従って、スピンドル11の一箇所に応力が集
中して破断する自体を有効に回避できる。
【0072】さらに、スピンドル11は、その下端部近
傍にある減衰機構40に係合しているので、その制振効
果によりスピンドル11の揺動は抑制される。従って、
試験対象物Sは、重心に多少の位置ズレを生じていて
も、安定して高速回転を行うことができる。
【0073】[第1の実施形態の効果]以上のように、
高速回転試験装置10では、スピンドル11の上端部が
ロータ軸21の上端部に固定されているので、試験対象
物Sの多少の位置ズレを生じていても、スピンドル11
はその上端部を支点とする揺動状態となり、またかかる
揺動は減衰機構40により抑制されるので、揺動の支点
からロータ軸21へ伝わる振動の影響は充分に小さくす
ることができる。従って、高速回転試験装置10では、
駆動モータ20の破損を生じることなく、その構成から
ギア列を排除して駆動モータ20とスピンドル11とを
直結することができ、ギア列の有する不都合を解消する
ことが可能である。
【0074】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態たる高速回転試験装置10Aを図4に基づいて説明す
る。かかる高速回転試験装置10Aについては、前述し
た高速回転試験装置10と同一の構成については同符号
を付して重複する説明は省略するものとする。この高速
回転試験装置10Aは、前述した試験対象物Sよりも大
型で大重量の回転体である試験対象物Mに対して好適に
高速回転試験を行うものである。
【0075】[第二のスピンドル]この高速回転試験装
置10Aでは、駆動モータ20に取り付けられたスピン
ドル11(以下、「第一のスピンドル11」とする)の
下端部から下方に延設された新たな第二のスピンドル1
3Aを備えている。当該第二のスピンドル13Aは第一
のスピンドル11と中心軸線を一致させた状態でカップ
リング12Aを介して連結されており、これらのスピン
ドル11,13Aは一体となって回転を行う。
【0076】さらに、高速回転試験装置10Aは、自ら
の中心線に沿って貫通穴15Aを備える重量受け軸14
Aを有し、上述した第二のスピンドル13Aはこの重量
受け軸14Aの貫通穴15Aを通過してさらに下方に延
設されている。そして、第二のスピンドル13Aは、そ
の下端部近傍で減衰機構40と係合し、さらに下端部が
格納容器50の内部まで延設されている。そして、かか
る下端部には図示しない保持手段60(図2参照)を介
して試験対象物Mが装備される。
【0077】[重量受け軸]一方、重量受け軸14A
は、その外周面上に二つの鍔状突起14a,14bを備
え、これらにそれぞれ係合するスラスト軸受け16A,
17Aを介してケーシング30Aに回転自在に支持され
ている。
【0078】また、重量受け軸14Aの貫通穴15Aは
重量受け軸14Aの上端部近傍部分は断面形状が正方形
状に形成され、それ以外は断面円形に形成されている。
また、かかる正方形断面部の一辺の長さは円形断面部の
直径よりも小さく設定されている。一方、第二のスピン
ドル13Aは、貫通穴15Aと同様に、その上端部近傍
の断面形状が正方形状に形成され、それ以外は断面円形
に形成されている。第二のスピンドル13Aの正方形断
面部の一辺の大きさは貫通穴15Aの正方形断面部の一
辺とほぼ等しく且つ挿入可能な大きさに設定されてい
る。また、第二のスピンドル13Aの円形断面部の直径
の大きさは貫通穴15Aの円形断面部の直径よりも幾分
小さく設定されている。さらに、第二のスピンドル13
Aの正方形断面部の上部には雄ネジ部13aが形成され
ており、当該第二のスピンドル13Aを重量受け軸14
Aの下方から挿入して第二のスピンドル13Aの正方形
断面部を貫通穴15Aの正方形断面部に嵌合させると、
雄ネジ部13aが重量受け軸14Aの上端面から突出す
る。そして、雄ネジ部13aを締め付けナット18Aで
締め付けることにより第二のスピンドル13Aは重量受
け軸14Aに対して固定される。重量受け軸14Aと第
二のスピンドル13Aとは互いの正方形断面部にて嵌合
しているので、駆動モータ20の駆動により第一のスピ
ンドル11を介して第二のスピンドル13Aは重量受け
軸14Aと共に回転駆動する。
【0079】また、前述したように、貫通穴15Aの円
形断面部と第二のスピンドル13Aの円形断面部との間
には隙間が形成されている。一般に第二のスピンドル1
3Aは、その円形断面部の外部直径が試験対象物Mの重
量に応じて4〜80[mm]程度のものが使用される。これに
対して、隙間の幅は第二のスピンドル13Aの直径に応
じて10〜100[μm]程度に設定される。即ち、目安として
は第二のスピンドル13Aの外径のだいたい800分の1か
ら400分の1程度となる。なお、スピンドル13Aの外径
は上記範囲に限らず、より小さくともまたより大きく設
定しても良い。また、隙間と外径との比率も上述の範囲
に限定されるものではない。かかる隙間の範囲内におい
て、重量受け軸14Aの貫通穴15Aの内部で第二のス
ピンドル13Aはその上端部を支点として試験対象物M
を保持する下端部の揺動を可能としている。
【0080】[ケーシング]上述の如く、上記高速回転試
験装置10Aでは、第一のスピンドル11の下方にさら
に第二のスピンドル13Aが延設され、当該第二のスピ
ンドル13Aは重量受け軸14A及び減衰機構40と係
合する構造であるため、高速回転試験装置10のケーシ
ング30とは異なる構造のケーシング30Aを備えてい
る。即ち、このケーシング30Aは、駆動モータ20を
支持する上部構造体31Aと、重量受け軸14A及び減
衰機構40を支持する下部構造体32Aと、上部構造体
31Aと下部構造体32Aとを一体的に連結する複数の
支柱33Aとから構成されている。
【0081】また、このケーシング30Aは、格納容器
50の上部に載置された状態で固定されている。そし
て、これらケーシング30A及び格納容器50を水平面
上に設置したときに、ロータ軸21,第一のスピンドル
11及び第二のスピンドル13Aが垂直方向を向くよう
にこれらを支持している。
【0082】[第2の実施形態の動作及び効果]上記構
成からなる高速回転試験装置10Aの全体動作について
図4に基づいて説明する。まず、保持手段60により試
験対象物Mを第二のスピンドル13Aに装着し、試験対
象物Mの重心位置を調節する。そして、格納容器50を
真空状態として、試験対象物Mを回転させる点において
は、前述した高速回転試験装置10と変わらない。
【0083】そして、試験対象物Mの重心に位置ズレを
生じているときには、高速回転時の第二のスピンドル1
3Aは撓みを生じる。しかし、第二のスピンドル13A
の撓みは、重量受け軸14Aとの連結点からを下端部に
至る範囲での緩やかな撓み状態であるため、第二のスピ
ンドル13Aの一箇所に応力が集中して破断する自体を
有効に回避できる。しかも、第二のスピンドル13Aの
撓みによる揺動は、その下端部近傍にある減衰機構40
より制振されるので、試験対象物Mは、重心に多少の位
置ズレを生じていても、安定して高速回転を行うことが
できる。そして、第二のスピンドル13Aは重量受け軸
14A及びスラスト軸受け16A,17Aを介してケー
シング30Aに支持されているので、第二のスピンドル
13Aに揺動を生じても、駆動モータ20のロータ軸2
1に対する影響を排除することが可能である。
【0084】このように高速回転試験装置10Aは、高
速回転試験装置10と同様の効果を具備する。そして、
これに加えて、第二のスピンドル13Aと連結された重
量受け軸14Aがスラスト軸受け16A,17Aを介し
てケーシング30Aに支持されているので、第二のスピ
ンドル13Aに大重量の試験対象物Mを装着しても、そ
の重量荷重は、ケーシング30Aに付加される。従っ
て、駆動モータ20のロータ軸21への重量荷重の影響
も排除することができ、大きな重量の試験対象物Mに対
しても高速回転試験を行うことが可能である。
【0085】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、駆動モータのロ
ータ軸にスピンドルの揺動を可能とする隙間を生じる貫
通穴を設け、当該貫通穴にスピンドルを挿通させてスピ
ンドルとロータ軸の上端部を連結すると共に、スピンド
ルの下端部近傍に減衰機構を配設している。従って、ス
ピンドルに保持される試験対象物の重心に位置ズレを生
じた場合であっても、スピンドルはその上端部から下端
部に渡る範囲で緩やかに撓んで揺動を行うので、スピン
ドルの応力集中による破断を防止することができる。さ
らに、スピンドルはロータ軸との連結点を支点として揺
動し、さらにその揺動は減衰機構により制振されるの
で、ロータ軸に対する揺動の影響を極めて小さくするこ
とが可能である。
【0086】従って、これらの効果を有しつつ、駆動モ
ータからスピンドルに対して直接トルクを与えることが
でき、従来のようにギア列を介在させる必要がない。こ
のため、本発明では、ギア列による機械的な摩擦損失を
排除し、効率良く試験対象物の高速回転を行うことがで
き、消費電力の低減を図ることが可能となる。また、機
械部品点数の低減により生産性の向上並びにメンテナン
スが容易となる。また、ギア列から発生する騒音や振動
を解消することも可能となる。さらに、試験対象物を迅
速に目標回転数まで回転速度を上げることができ、試験
時間の短縮化を図ることも可能である。従って、本発明
は、長時間のサイクリック運転を行う高速回転試験にも
好適である。
【0087】また、従来のようにエアータービンを使用
しないので、コンプレッサによる大量電力消費の発生も
なく、またコンプレッサによる発熱の対処も必要がな
い。また、当然のことながら駆動モータを使用するの
で、回転数の制御も容易に行うことが可能である。
【0088】請求項2記載の発明は、スピンドルの下方
に配設した重量受け軸にスピンドルの揺動を可能とする
隙間を生じる貫通穴を設け、当該貫通穴にスピンドルを
挿通させてスピンドルと重量受け軸の上端部を連結する
と共に、スピンドルの下端部近傍に減衰機構を配設して
いる。従って、スピンドルに保持される試験対象物の重
心に位置ズレを生じた場合であっても、スピンドルは重
量受け軸との連結点から下端部に渡る範囲で緩やかに撓
んで揺動を行うので、スピンドルの応力集中による破断
を防止することができる。さらに、スピンドルは重量受
け軸との連結点を支点として揺動し、さらにその揺動は
減衰機構により制振されると共に、重量受け軸は軸受け
を介して枠体に支持されているので、連結点より上側へ
の揺動の伝達を解消できる。このため、ロータ軸に対す
る揺動の影響を排除することが可能である。従って、か
かる請求項2記載の発明も請求項1記載の発明とほぼ同
様の効果を具備している。
【0089】さらに、請求項2記載の発明では、スピン
ドルと連結された重量受け軸がスラスト軸受けを介して
枠体に支持されているので、スピンドルの重量荷重は枠
体に付加される。従って、この請求項2記載の発明では
上記効果に加えて、駆動モータのロータ軸への重量荷重
の影響も排除することができ、大きな重量の試験対象物
に対しても高速回転試験を行うことが可能である。
【0090】また、請求項1又は2記載の発明の減衰機
構を、潤滑油で満たされた格納室とその内部に配設した
ハウジングとジャーナル軸受けとから構成した場合に
は、ハウジングの揺動時に生じる潤滑油の粘性抵抗をス
ピンドルに与えることができ、効果的にスピンドルの揺
動を抑制することが可能である。
【0091】また、破砕片飛散防止用の格納容器を発明
の構成として加えた場合には、高速回転により破壊され
た試験対象物の破砕片の飛散を防止できる。そして、こ
の格納容器を真空槽とした場合には、風損のない状態で
高速回転試験を行うことができ、純粋に高速回転運動の
試験対象物に対する影響のみを調査することが可能とな
ると共に、回転数の上昇を迅速に行うことが可能とな
る。
【0092】本発明は、以上のように構成され機能する
ので、これにより従来にない優れた高速回転試験装置を
提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の第一の実施形態である高速回転試験装置
の正面方向から見た垂直断面における概略断面図であ
る。
【図2】高速回転試験装置の具備する保持手段の一例を
示す保持状態の説明図である。
【図3】スピンドルの中心線を含む断面に沿った減衰機
構の詳細断面図である。
【図4】発明の第二の実施形態である高速回転試験装置
の正面方向から見た垂直断面における概略断面図であ
る。
【図5】従来例を正面方向から見た垂直断面における概
略断面図である。
【図6】他の従来例を正面方向から見た垂直断面におけ
る概略断面図である。
【符号の説明】
10,10A 高速回転試験装置 11 スピンドル 13A 第二のスピンドル 14A 重量受け軸 14a 貫通穴 20 駆動モータ 21 ロータ軸 21a 貫通穴 30,30A ケーシング(枠体) 40 減衰機構 41,42,43 ジャーナル軸受け 44 ハウジング 45 格納室 50 格納容器 M,S 試験対象物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴▲崎▼ 司郎 千葉県柏市正連寺253 丸和電機株式会社 内 Fターム(参考) 2G024 AD01 BA12 BA13 DA09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験対象物を回転し、当該回転に対する
    強度や耐久性等の検査を行う高速回転試験装置におい
    て、 前記試験対象物をその下端部で保持するスピンドルと、
    前記スピンドルにトルクを付加する駆動モータと、前記
    駆動モータのロータ軸を垂直方向に向けて支持する枠体
    とを備え、 前記ロータ軸の中心を貫通した貫通穴に前記スピンドル
    を挿入すると共に前記ロータ軸の上端部と前記スピンド
    ルの上端部とを連結することにより当該スピンドルを前
    記駆動モータによる直接駆動とし、 前記貫通穴を前記スピンドルの下端部が揺動可能な隙間
    を生じる内径に設定すると共に、前記ロータ軸の下端部
    から突出した前記スピンドルの下端部近傍に対して前記
    揺動を抑制する減衰機構を配備したことを特徴とする高
    速回転試験装置。
  2. 【請求項2】 試験対象物を回転し、当該回転に対する
    強度や耐久性等の検査を行う高速回転試験装置におい
    て、 前記試験対象物をその下端部で保持するスピンドルと、
    前記スピンドルにトルクを付加する駆動モータと、前記
    スピンドルが貫通する貫通穴をその中心に有する重量受
    け軸と、前記駆動モータのロータ軸及び前記受け軸を垂
    直方向に向けて支持する枠体とを備え、 前記ロータ軸と前記スピンドルとを互いの中心線を一致
    させた状態で連結すると共に前記スピンドルを前記ロー
    タ軸の下端部よりも下方に延設し、 前記重量受け軸の貫通穴に前記スピンドルを挿入すると
    共に前記重量受け軸の上端部を前記スピンドルと連結
    し、 前記枠体は前記重量受け軸をスラスト軸受けを介して介
    して回転自在に支持し、 前記貫通穴を前記スピンドルの下端部が揺動可能な隙間
    を生じる内径に設定すると共に、前記重量受け軸の下端
    部から突出した前記スピンドルの下端部近傍に対して前
    記揺動を抑制する減衰機構を配備したことを特徴とする
    高速回転試験装置。
  3. 【請求項3】 前記減衰機構は、前記スピンドルと係合
    するジャーナル軸受けと、このジャーナル軸受けを支持
    するハウジングと、前記ハウジングを前記スピンドルと
    共に揺動自在に保持すると共にその内部に潤滑油で満た
    される前記枠体内に形成された格納室とを有することを
    特徴とする請求項1又は2記載の高速回転試験装置。
  4. 【請求項4】 前記スピンドルに保持された前記試験対
    象物を格納する当該試験対象物の破砕片飛散防止用の格
    納容器を備えることを特徴とする請求項1,2又は3記
    載の高速回転試験装置。
  5. 【請求項5】 前記格納容器は、内部気体の排出可能な
    真空槽であることを特徴とする請求項4記載の高速回転
    試験装置。
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