JP2002243288A - コンプレッサの再始動方法 - Google Patents

コンプレッサの再始動方法

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JP2002243288A
JP2002243288A JP2001035983A JP2001035983A JP2002243288A JP 2002243288 A JP2002243288 A JP 2002243288A JP 2001035983 A JP2001035983 A JP 2001035983A JP 2001035983 A JP2001035983 A JP 2001035983A JP 2002243288 A JP2002243288 A JP 2002243288A
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JP
Japan
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compressor
air conditioner
refrigerant circuit
evaporator
expansion valve
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JP2001035983A
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English (en)
Inventor
Mamoru Kubo
守 久保
Tsutomu Takagi
勵 高木
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Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Air Conditioning Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Air Conditioning Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車用エアコンにおいて、冷媒回路中のコ
ンプレッサが電動式でも、エンジン停止後エアコンの運
転スイッチONから短時間内にコンプレッサを再始動で
きるようにした、コンプレッサの再始動方法を提供す
る。 【解決手段】 電動式のコンプレッサ1と、凝縮器2
と、膨張弁3と、蒸発器4とを直列に接続して冷媒回路
が構成される。蒸発器4は車内の空調ダクト内に配設さ
れて冷却作用をなし、この蒸発器4とラジエータの冷却
水を利用するヒーターコアとの組み合わせでエアミック
ス方式のエアコンが形成される。エンジン停止後、エア
コンの運転スイッチをONにする際、前記膨張弁3を一
定時間開き、コンプレッサ1の吐出側と吸込側との圧力
差を小さくすることでコンプレッサ1を早期に再始動す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に冷媒回路に接
続されたコンプレッサの再始動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図6に示すようにコンプレッサ1
と、凝縮器2と、膨張弁3と、蒸発器4とを直列に接続
して閉回路を構成した冷媒回路が知られている。この冷
媒回路は、エアコン等の空調設備や冷蔵・冷凍装置等に
組み込んで使用されている。
【0003】上記冷媒回路は、コンプレッサ1で圧縮し
た冷媒ガスを凝縮器2に供給し、そこでの凝縮熱によっ
て放熱作用を行い、凝縮器で液化した冷媒を膨張弁3で
膨張させた後に蒸発器4に供給し、そこでの蒸発熱によ
って吸熱作用を行い、蒸発器4でガス化した冷媒をコン
プレッサ1に戻すようにしている。
【0004】自動車用エアコンは、例えば図6に示すよ
うに前記冷媒回路とラジエータを利用した熱回路とを組
み合わせたものが知られている。即ち、冷媒回路の前記
蒸発器4(エバポレータ)を車内の空調ダクトS内に設
置し、凝縮器2をエンジンルーム内に設置すると共に、
熱回路のヒーターコア5を前記蒸発器4の後方に配設し
た構成である。熱回路は、ヒーターコア5と、ラジエー
タ6と、エンジンEと、ポンプ7とを直列に接続した閉
回路となっている。又、蒸発器4とヒーターコア5との
間には切替ダンパ8が設けられている。
【0005】この自動車用エアコンは、空調ダクトS内
に取り込んだ外気又は内気(車内)を前記蒸発器4の吸
熱作用により冷却して除湿し、この除湿冷風が切替ダン
パ8によってヒーターコア5に入るものと入らないもの
とに分流され、ヒーターコア5を通った温風と通らなか
った冷風とを吹出口の手前で混合して車内に吹き出す。
吹き出し温度の調整は、ヒーターコア5を通る冷風の量
を前記切替ダンパ6で調整することにより行う。つま
り、温風と冷風との混合割合を変えるのである。この
時、ヒーターコア5を流れる温水(エンジンで加熱され
た冷却水)の量も図示を省略したバルブを介して変化す
るようにしてある。これにより、除湿と共に冷房から暖
房への連続した温度調整が可能となる。この自動車用エ
アコンは、冷風と温風とを混合することからエアミック
ス方式と呼ばれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の自動車用エ
アコンにおいて、コンプレッサ停止直後は、高低圧の圧
力差が大きく、コンプレッサを再起動するためには大き
なトルクが必要になる。このため、始動トルクが小さい
電動コンプレッサの場合には、圧力差が小さくなるまで
待ってからコンプレッサを再起動する必要があった。自
動車用エアコンでは、エアコンの運転スイッチをONに
したら直ちに運転を開始することが要求されるが、従来
ではこの要求を十分満足できない問題があった。
【0007】本発明は、このような従来の問題を解決す
るためになされ、冷媒回路中のコンプレッサが電動式で
も、エアコンの運転スイッチをONにしてから短時間内
にコンプレッサを再始動できるようにしたコンプレッサ
の再始動方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の手段として、本発明は、冷媒回路に接続されたコンプ
レッサにおいて、停止後に短時間で再始動する場合、冷
媒回路中の膨張弁を一定時間開いてコンプレッサの吐出
側と吸込側の圧力差を小さくしてからコンプレッサを始
動させるコンプレッサの再始動方法を要旨とする。この
コンプレッサの再始動方法において、前記コンプレッサ
は電動式であり、膨張弁は外部からの信号により制御可
能であること、前記コンプレッサに電磁弁を並列に接続
し、この電磁弁を開いてコンプレッサの吐出側と吸込側
の圧力差を小さくすること、を特徴とするものである。
【0009】本発明では、エンジン停止後短時間内にコ
ンプレッサを再始動する時に、冷媒回路の膨張弁(又は
電磁弁)を開いてコンプレッサの吐出側と吸込側の圧力
差を小さくする。これにより、電動式のコンプレッサで
あっても、エアコンの運転スイッチをONにしてから短
時間内にコンプレッサを再始動することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るコンプレッサ
の再始動方法の実施形態に付いて説明する。図1は冷媒
回路を示すもので、従来と同様にコンプレッサ1と、凝
縮器2と、膨張弁3と、蒸発器4とを直列に接続して閉
回路が構成されている。この冷媒回路は自動車用エアコ
ンとして車体に組み込まれ、コンプレッサ1はバッテリ
ー(図略)を電源とする電動式になっている。ハイブリ
ッド車、電気自動車、燃料電池車、又はそれ以外でアイ
ドリングストップ車等への適用をも考慮した理由によ
る。
【0011】この冷媒回路は、コンプレッサ1で冷媒ガ
スを圧縮して凝縮器2に供給し、ここでの液化に伴う凝
縮熱によって放熱し、次いで液化した冷媒を膨張弁3に
より膨張させると共に蒸発器4に供給し、ここでの気化
熱によって吸熱し、気化した冷媒はコンプレッサ1に戻
される。蒸発器4は従来と同様に、車内の空調ダクト内
に配設され、空調ダクト内に取り込まれた外気又は内気
を除湿・冷却する。
【0012】車の走行中は、蒸発器4が連続運転され、
前記のようにラジエータ6の冷却水を利用したヒーター
コア5と連動し、蒸発器4による除湿・冷風とヒーター
コア5による温風とを混合するエアミックス方式のエア
コンとしての作用を発揮する。
【0013】停車してエンジンキーを抜くと、ヒーター
コア5及び蒸発器4が非運転状態となる。エンジン停止
後、短時間内(約3分以内)にエアコンの運転スイッチ
をONにしてもエアコンは直ちに作動しない。前記のよ
うに冷媒回路中のコンプレッサ1の吐出側と吸入側とで
圧力差が大きく、電動式のコンプレッサ1が回転しない
からである。又、走行中であっても、エアコンの運転ス
イッチをOFFにすると、そのOFF後短時間内に運転
スイッチをONにしても同様の事態が生じる。つまり、
電動式のコンプレッサが回転せず、エアコンが直ちに作
動しない。
【0014】そこで、本発明では電動式のコンプレッサ
1を早期に再始動させるため、コンプレッサ1の吐出側
と吸入側との圧力差を小さくしてからコンプレッサ1を
再始動させる。この手段としては、コンプレッサ1の再
始動前に冷媒回路中の膨張弁3を一定時間全開し、コン
プレッサ1の吐出側(高圧)の圧力を吸入側(低圧)に
移動させることで圧力差を小さくする。
【0015】コンプレッサ1の起動に関するフローチャ
ートを図4に示す。エアコンの運転スイッチがONにな
った場合、コンプレッサ停止後から一定時間経過してい
れば、直ちにコンプレッサは始動するが、経過していな
い場合、一定時間膨張弁を全開にした後にコンプレッサ
を始動する。又、自動車のイグニッションキーがOFF
になり、制御電源がOFFになると、一定時間が経過し
たか否か判断できなくなるため、制御電源がOFFから
ONになった場合には、コンプレッサ停止からの経過時
間は制御電源がONになってからの経過時間を計測す
る。
【0016】コンプレッサ1の吐出側と吸入側との圧力
差を小さくする他の手段としては、図2に示すようにコ
ンプレッサ1の吐出側(高圧)、吸入側(低圧)間に電
磁弁9を設け、コンプレッサ1の再始動前に電磁弁9を
一定時間開き、コンプレッサ1の吐出側圧力を吸入側に
移動させることで圧力差を小さくする。この場合のコン
プレッサ1の起動に関するフローチャートを図5に示
す。
【0017】このようにしてコンプレッサ1の再始動前
に圧力調整を行うと、図3のように膨張弁3(又は電磁
弁9)の全開時Rの直後に吐出側の圧力P(高圧)と吸
込側の圧力Q(低圧)とが急速に接近し、コンプレッサ
1の再始動までの時間Tをほぼ30秒程度に短縮するこ
とができる。
【0018】前記膨張弁3は、電子式即ち外部からの信
号により制御可能とすることが好ましい。ステッピング
モータにより効率良く開閉コントロールすることができ
るからである。又、圧力センサ(図略)を設けてコンプ
レッサ1の圧力差を検出し、この検出信号を制御装置に
入力して膨張弁3を制御することが好ましい。
【0019】本発明による自動車用エアコンがアイドリ
ングストップ車に搭載された場合は、赤信号での停車時
や車両混雑時での断続的な停車時にエンジンが停止して
も、電動式のコンプレッサ1は運転状態を保持し、ヒー
ターコア5もポンプ7により運転状態を保持するためエ
アコンが停止することはない。又、ハイブリッド車に搭
載された場合は、走行中に発電した電力によりコンプレ
ッサ1を駆動できるためバッテリーに負担が掛からず好
都合である。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
自動車用エアコンにおいて、エンジン停止後コンプレッ
サを再始動する際に、冷媒回路中の膨張弁(又は電磁
弁)を一定時間開き、コンプレッサの吐出側圧力を吸込
側に移動させて圧力差を小さくすることで、エアコンの
運転スイッチONから短時間内にコンプレッサを再始動
することができる。これにより、エアコンの運転スイッ
チをONにすると直ちにエアコンが運転を開始すること
となり、従来の難点を解消する効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンプレッサの再始動方法の実施
形態を示す冷媒回路図
【図2】本発明に係るコンプレッサの再始動方法の他の
実施形態を示す冷媒回路図
【図3】膨張弁(又は電磁弁)の開きと、コンプレッサ
の吐出側及び吸入側の圧力変化との関係を示すグラフ
【図4】膨張弁により圧力調整を行う場合でのコンプレ
ッサのフローチャート
【図5】電磁弁により圧力調整を行う場合でのコンプレ
ッサのフローチャート
【図6】従来の自動車用エアコンの一例を示す説明図
【符号の説明】
1…コンプレッサ 2…凝縮器 3…膨張弁 4…蒸発器 5…ヒーターコア 6…ラジエータ 7…ポンプ 8…切替ダンパ 9…電磁弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷媒回路に接続されたコンプレッサにおい
    て、停止後に短時間で再始動する場合、冷媒回路中の膨
    張弁を一定時間開いてコンプレッサの吐出側と吸込側の
    圧力差を小さくしてからコンプレッサを始動させること
    を特徴とするコンプレッサの再始動方法。
  2. 【請求項2】前記コンプレッサは電動式であり、膨張弁
    は外部からの信号により制御可能である請求項1記載の
    コンプレッサの再始動方法。
  3. 【請求項3】前記コンプレッサに電磁弁を並列に接続
    し、この電磁弁を開いてコンプレッサの吐出側と吸込側
    の圧力差を小さくする請求項1又は2記載のコンプレッ
    サの再始動方法。
JP2001035983A 2001-02-13 2001-02-13 コンプレッサの再始動方法 Pending JP2002243288A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007278665A (ja) * 2006-04-11 2007-10-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 空気調和装置
JP2011158190A (ja) * 2010-02-02 2011-08-18 Panasonic Corp 空気調和機の制御方法

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