JP2002243004A - オートテンショナ - Google Patents

オートテンショナ

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JP2002243004A
JP2002243004A JP2001038384A JP2001038384A JP2002243004A JP 2002243004 A JP2002243004 A JP 2002243004A JP 2001038384 A JP2001038384 A JP 2001038384A JP 2001038384 A JP2001038384 A JP 2001038384A JP 2002243004 A JP2002243004 A JP 2002243004A
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Japan
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pressure chamber
spring
piston member
cylinder
tensioner
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JP2001038384A
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English (en)
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Koji Asae
浩嗣 朝柄
Hisanaga Matsuoka
久永 松岡
Yoriaki Ando
順明 安藤
Hisashi Maeda
久 前田
Kikuya Ichiishi
喜久也 市石
Yuji Kato
勇二 加藤
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Toyota Motor Corp
Otics Corp
Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
Toyota Motor Corp
Otics Corp
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Publication date
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  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置を大型化することなく、高圧室への気泡
の混入によるテンショナ機能の低下を防止し、信頼性・
実用性に優れるオートテンショナを提供する。 【解決手段】 ハウジング2内に設けたシリンダ21に
ピストン部材1を挿通し、シリンダ21下端部に高圧室
Aを、シリンダ21外周に低圧室Bを設ける。低圧室B
内に、ピストン部材1を高圧室Aの容積拡大方向に付勢
するスプリング3を配置し、その周囲を覆うスプリング
カバー6を設けて低圧室B内空間を区画する。スプリン
グカバー6によって、スプリング3が収容されるスプリ
ングカバー6内空間と、スプリングカバー6外側の低圧
室B内空間および油溜まり5との間で作動油の自由な流
通が規制されるので、スプリング3周辺で発生する気泡
が高圧室Aに流入するのが抑制され、減衰力の低下を防
止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車エンジン用
Vベルト等の伝動部材に張力を与えるために使用される
オートテンショナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】かかるオートテンショナの従来技術とし
て、特表平2−500210号公報に、自動車用Vベル
トに張力を加えるための装置が開示されている。この装
置は、ハウジングに設けたシリンダ内にピストン部材を
挿通配設し、シリンダ内周面とピストン部材下端面とで
囲まれる空間に作動油を充填して高圧室とするととも
に、シリンダの外周に設けた低圧室内にピストン部材を
上方に付勢するスプリングを配設して、スプリングのば
ね力と油圧によってVベルトの張力を調整している。低
圧室は、オートテンショナの収縮時に高圧室からリーク
する作動油を貯留し、オートテンショナが伸長して高圧
室の圧力が低下すると、低圧室から逆止弁を介して高圧
室に作動油が補充される。
【0003】しかしながら、この構成は、スプリングが
低圧室内に配置されるため、小型化には有利であるが、
エンジンを高回転で駆動させた時に、スプリングのサー
ジングによりオートテンショナ内のオイルに気泡が発生
するという問題があった。これは、スプリングの振動に
よって、その周辺の作動油に圧力変動が発生することに
よって生じ、発生した気泡を含む作動油が高圧室に流入
すると、高圧室内のオイルレベルが低下して、減衰力を
失うおそれがあった。
【0004】この問題を解決するには、例えば、特開平
9−53693号公報に記載されるように、スプリング
を低圧室内に配置せず、ハウジングの外側に配置するこ
とが考えられる。しかしながら、この構成では、装置が
大型化するため、スペースが限られる不具合があった。
また、スプリングが温度差の大きい環境におかれるた
め、耐久性を低下させる懸念がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、装置
を大型化することなく、高圧室への気泡の混入によるテ
ンショナ機能の低下を防止し、信頼性・実用性に優れる
オートテンショナを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1のオートテンシ
ョナは、下端閉鎖の筒状ハウジング内に設けられたシリ
ンダに、上下方向に摺動可能に挿通配置されたピストン
部材と、上記シリンダ内周面と上記ピストン部材下端面
とで囲まれ作動油が充填される高圧室と、上記シリンダ
の外周側に設けられ上記高圧室に逆止弁を介して流入す
る作動油を貯留する低圧室と、上記ピストン部材を上記
高圧室の容積拡大方向に付勢するスプリングとを備え
る。上記スプリングは上記ハウジング内に収容してあ
り、かつ上記スプリングが収容される空間と、上記逆止
弁を介して上記高圧室と隣接し上記高圧室に直接流入す
る作動油が貯留される空間とを分離し、両空間の間の作
動油の自由な流通を規制する規制手段を設けている。
【0007】上記構成によれば、上記スプリングを上記
ハウジング内に収容したので、小型化が可能で、耐久性
を低下させることもない。しかも、上記規制手段によ
り、上記スプリングが収容される空間から上記高圧室と
隣接する空間への、作動油の自由な流通が規制されるの
で、上記スプリングの周辺で気泡が発生しても、上記高
圧室と隣接する空間へ気泡が流入するのを抑制すること
ができる。よって、上記高圧室への気泡の混入を抑制し
て減衰力の低下を抑制し、信頼性・実用性に優れるオー
トテンショナを実現できる。
【0008】請求項2のように、具体的には、上記スプ
リングを上記低圧室内に収容することができる。また、
上記規制手段として、上記スプリングの周囲を覆ってそ
の内外空間を分離するスプリングカバーを設けると、上
記スプリングカバーで囲まれる空間で発生する気泡が、
作動油に混入して上記スプリングカバー外の上記低圧室
へ流入するのを抑制できるので、上記高圧室へ混入する
気泡を大幅に低減できる。
【0009】あるいは、請求項3のように、上記スプリ
ングを上記低圧室内に収容し、上記規制手段として、上
記低圧室と上記逆止弁の間に、フィルタ部材または内部
に小径流路を有するプレート部材を配設することもでき
る。この場合も、上記フィルタ部材または上記プレート
部材を通過する間に、気泡が低減されるので、上記高圧
室へ混入する気泡を低減する同様の効果が得られる。
【0010】請求項4は、本発明の課題を解決する他の
構成であり、下端閉鎖の筒状ハウジング内に設けられた
シリンダに、上下方向に摺動可能に挿通配置されたピス
トン部材と、上記シリンダ内周面と上記ピストン部材下
端面とで囲まれ作動油が充填される高圧室と、上記シリ
ンダの外周側に設けられ上記高圧室に逆止弁を介して流
入する作動油を貯留する低圧室と、上記ピストン部材を
上記高圧室の容積拡大方向に付勢するスプリングとを備
えたオートテンショナにおいて、上記スプリングを上記
ハウジング内に収容し、かつ上記逆止弁の弁体をセラミ
ック製のボール弁とする。
【0011】サージングが発生するエンジンの高回転運
転時に、気泡が混入した作動油が高圧室に流入するの
は、鋼球製の従来のボール弁がエンジン振動による慣性
力で上下することが原因と考えられ、これを軽量のセラ
ミック製とすることで不必要な開弁を低減し、高圧室内
への気泡混入を抑制する同様の効果が得られる。
【0012】請求項5は、本発明の課題を解決する他の
構成であり、上記オートテンショナ構成において、上記
スプリングを上記低圧室内に収容し、かつ上記低圧室内
に作動油の攪拌を抑制するリブ状部材を配設する。
【0013】上記リブ状部材により、上記低圧室内の作
動油の攪拌を抑制されるので、上記スプリングの周辺で
気泡が発生しても、作動油に気泡が混入して上記逆止弁
方向へ移動するのを抑制でき、高圧室内への気泡混入を
抑制する同様の効果が得られる。
【0014】請求項6は、本発明の課題を解決する他の
構成であり、上記オートテンショナ構成において、上記
スプリングを上記ハウジング内に収容し、かつ上記スプ
リングを、制振板を挟んで直列に配置された複数のスプ
リングで構成する。
【0015】上記スプリングを複数に分割することによ
り共振周波数が変更され、また、上記制振板の制振効果
により、気泡発生の原因となるスプリングの振動を抑制
されるので、上記スプリングの周辺で発生する気泡を大
幅に低減することができ、高圧室内への気泡混入を抑制
する同様の効果が得られる。
【0016】請求項7は、本発明の課題を解決する他の
構成であり、上記オートテンショナ構成において、上記
スプリングを上記ハウジング内に収容し、かつ上記スプ
リングの上下端を支持する制振板を設ける。
【0017】上記制振板の制振効果により、気泡発生の
原因となるスプリングの振動を抑制できるので、上記ス
プリングの周辺で発生する気泡を大幅に低減することが
でき、高圧室内への気泡混入を抑制する同様の効果が得
られる。
【0018】請求項8は、本発明の課題を解決する他の
構成であり、上記オートテンショナ構成において、上記
スプリングを上記ハウジング内に収容し、かつ上記ハウ
ジングおよび上記ピストン部材とそれぞれ一体に設けら
れる連結部が、ゴムブッシュを装着した取付穴を有する
ものとする。
【0019】上記連結部に上記ゴムブッシュを装着する
ことにより、上記ハウジングおよび上記ピストン部材へ
の振動伝達を抑制できるので、サージングによる気泡の
発生を防止して、高圧室内への気泡混入を抑制する同様
の効果が得られる。
【0020】請求項9は、本発明の課題を解決する他の
構成であり、上記オートテンショナ構成において、上記
スプリングを上記ハウジング内に収容し、かつ上記スプ
リングを大小2段階のピッチを有する形状とする。
【0021】上記スプリングのピッチを部分的に変更す
ることで、上記スプリングの共振を抑制することができ
るので、上記スプリングの振動による気泡の発生を低減
して、高圧室内への気泡混入を抑制する同様の効果が得
られる。
【0022】請求項10は、本発明の課題を解決する他
の構成であり、上記オートテンショナ構成において、上
記スプリングを上記ハウジング内に収容し、かつ上記ピ
ストン部材の下端部外周または内部に上記高圧室に混入
する気泡を抜くための通路を設ける。
【0023】上記通路に上記高圧室内に流入した気泡を
導くことで、気泡を抜けやすくし、上記高圧室のオイル
レベルの低下を防止できる。よって、減衰力の低下を防
止し、テンショナ機能を維持することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図面に従っ
て説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態におけ
るオートテンショナ構成を示す図で、例えば、自動車エ
ンジンのVベルト、平ベルト、チェーン等に張力を与え
るために使用される。オートテンショナは、下端が閉鎖
する筒状ハウジング2と、該ハウジング2内に同心状に
配設される下端閉鎖のシリンダ21を備えており、シリ
ンダ21には、上方から棒状のピストン部材1が挿通さ
れて上下方向に摺動自在に保持されている。シリンダ2
1は、下端部がハウジング2の底壁に設けた嵌合穴22
に圧入されることによって固定され、ハウジング2の上
方に突出するピストン部材1の上端およびハウジング2
の底面には、それぞれ内周面にカラーを装着した取付穴
を有する連結部11、24が一体に設けられている。
【0025】シリンダ21の下端部には、ピストン部材
1の下端面とシリンダ21の内周面とで囲まれる高圧室
Aが形成され、作動油が充填されている。また、ピスト
ン部材1の外周面とハウジング2との間に形成される環
状空間は低圧室Bとしてあり、作動油が貯留されてい
る。ここで、ピストン部材1とシリンダ21内周面の間
には所定のクリアランスが形成されており、高圧室Aの
容積が縮小する方向にピストン部材1が摺動すると、こ
のクリアランスからシリンダ21上端縁を越えて作動油
が低圧室Bへリークするようになっている。シリンダ2
1の上端縁はハウジング2上端縁より低くなるように形
成される。
【0026】高圧室Aと低圧室Bは、また、低圧室B下
方に設けた油溜まり5およびシリンダ21底壁に設けら
れた逆止弁4によっても連通している。逆止弁4は、シ
リンダ21底壁を貫通する弁穴41と弁穴41上に配置
された鋼球よりなるボール弁42とを備えている。そし
て、ボール弁42とこれを覆うように装着されたリテー
ナ43の間にバネ部材44を配置し、ボール弁42を下
方に付勢することによって弁穴41を閉鎖している。こ
れにより、高圧室Aから低圧室Bへの作動油の流入が阻
止され、低圧室Bから高圧室A方向へのみ作動油が流入
するようになっている。
【0027】ピストン部材1は、シリンダ21の外周に
配設したスプリング3によって上方、すなわち高圧室A
の容積拡大方向に付勢されている。スプリング3の下半
部外周には、これを取り囲むように、規制手段としての
筒状のスプリングカバー6が配設され、その下端縁から
内方に突設したスプリングシート61上に、スプリング
3の下端が支持されている。スプリングカバー6の外側
にはスプリング3の上半部外周を囲う筒状体12が位置
して、その上端縁から内方に突設したスプリングシート
13上に、スプリング3の上端が支持されている。スプ
リングシート13の内周端縁は下方に屈曲してピストン
部材1の外周に圧入固定される筒状部となっている。
【0028】この時、スプリングカバー6の上端は、シ
リンダ21の上端より低く、かつ低圧室Bに貯留される
作動油レベルより高くなるように形成される。すなわ
ち、スプリングカバー6によって、低圧室B内はスプリ
ング3が存在する空間となる内周側空間と、油溜まり5
に続く外周側空間に区画され、高圧室Aの上端から低圧
室Bにリークした作動油は、まず内周側空間に流入し、
次いで、作動油レベルが増加すると、筒状体12とスプ
リングカバー6の間隙を経て外周側空間へ流入する。こ
れにより、スプリング3のサージングによる気泡が高圧
室Aに混入するのを抑制する効果が得られる。これにつ
いては詳細を後述する。
【0029】ハウジング2の上端開口内には、筒状体1
2との間にシールリング23が配設されている。また、
ピストン部材1の上部外周に固定した蓋状のカバー体1
4が、ハウジング2の上部を覆って配設されており、ハ
ウジング2内に水、埃等が侵入するのを防止している。
なお、ピストン部材1は下端部に、やや大径の係合部1
5を有し、一方、シリンダ21は上部が小径となるよう
に内周に段差を設けてあり、ピストン部材1が上方へ移
動した時に、この段差部に係合部15が係止して抜け止
めとして機能するように構成してある。
【0030】上記構成のオートテンショナを組付ける場
合、まず、ピストン部材1外周にカバー体14を装着
し、筒状体12を圧入固定する。一方、ハウジング2に
シリンダ21を圧入固定し、シールリング23を装着す
るとともに、シリンダ21内に逆止弁4を配設する。次
いで、低圧室B内にスプリングカバー6とスプリング3
を配設し、高圧室Aと低圧室Bに作動油を注入した後、
係合部15を取付けたピストン部材1をシリンダ21内
に挿通して、係合部15をシリンダ21内周の段差に係
止することにより固定する。同時にカバー体14がハウ
ジング2の外周に、筒状体12がスプリングカバー6の
外周に装着される。
【0031】上記構成のオートテンショナを自動車エン
ジンに適用する場合には、例えば、ピストン部材1を上
部に設けた連結部11にてエンジン本体に固定する一
方、ハウジング2下部に設けた連結部24をアーム部材
に固定し、アーム部材の中心付近に設けられるネジを軸
に対称位置にプーリを固定する。オートテンショナは、
スプリング3のばね力と高圧室Aの油圧力によって、ア
ーム部材、プーリを介してVベルトの張力を保つ方向に
作用する。そして、エンジンの回転変動や長期使用に伴
うVベルトの伸び等によりVベルトの張力が変化する
と、プーリ、アーム部材を介してハウジング2を上下動
させることにより、これを自動的に調整する。
【0032】オートテンショナの基本作動について図2
を用いて説明する。図2(b)のように、オートテンシ
ョナのハウジング2が上方向へ変位する時(A/T縮み
時)、高圧室Aの容積が縮小するために、高圧室A内の
作動油がシリンダ21とピストン部材1の間のクリアラ
ンスを介して低圧室Bへ流出する。この時に減衰力が発
生する。一方、図2(a)のように、上方向へ作用する
力が弱まって、ハウジング2が下方向へ変位すると(A
/T伸び時)、高圧室Aの容積が拡大するために、高圧
室A内は負圧となり、逆止弁4のボール弁42がシート
43から浮上する。これにより低圧室Bから油溜まり5
を経て、高圧室A内へ作動油が補充される。このように
して、Vベルトの張力変化に追従してオートテンショナ
が伸縮することにより、エンジンの回転変動に伴うVベ
ルトの振れを抑制し、バタツキ等を防止することができ
る。
【0033】ここで、スプリング3が低圧室B内に配設
される構成では、エンジンの高回転運転時にスプリング
3のサージングによる気泡の発生が問題となる。一般に
スプリング3のサージングが発生すると、スプリングの
振動によりその付近の作動油に大きな圧力変動を発生さ
せ、この圧力変動により瞬間的に負圧になる部分におい
て作動油に気泡が発生しやすくなる。この場合、図3
(a)のように、スプリングカバー6を設けない構成で
は、気泡が混入した作動油が低圧室Bから容易に高圧室
Aに入り込んでしまうため、高圧室A内に作動油が充填
されず、十分な減衰力が得られなくなって、スプリング
3の力のみでVベルトの張力を調整することになる。つ
まり、たるんだVベルトに張力を与えようとする力(オ
ートテンショナが伸びようとする力)が半減し、オート
テンショナの伸縮運動がエンジンの回転変動に追従でき
なくなって、Vベルトのバタツキの原因となる。
【0034】これに対し、図3(b)に示す本実施の形
態の構成では、スプリング3の周辺で気泡が発生して
も、スプリング3がスプリングカバー6に囲まれてお
り、低圧室B内がスプリングカバー6の内周側空間と外
周側空間に分離され、作動油の自由な流通が規制されて
いるために、内周側空間の作動油が外周側空間へ直ちに
流入せず、スプリングカバー6の上端から流出するまで
の間に気泡を大幅に減少させることができる。よって、
油溜まり5および逆止弁を経て高圧室Aに流入する作動
油に気泡が混入することによる上記不具合が解消され、
効果的にテンショナ機能を発揮することができる。
【0035】また、スプリング3をハウジング2外に配
設した従来構成では、装置が大型化する上、テンショナ
作動時にスプリング3が高温になり、停止時にスプリン
グ3が低温になる。これを繰り返すことによって、鉄鋼
製のスプリング3を劣化させるおそれがある。これに対
し、上記構成では、スプリング3を低圧室B内に配置す
ることで、装置の小型化が可能である。さらに、低圧室
B内の作動油による冷却効果が得られ、スプリング3の
劣化を防止して耐久性を向上させることができる。
【0036】なお、スプリング3およびスプリングカバ
ー6の設置位置は、必ずしも、上記第1の実施の形態の
構成に限定されるものではなく、スプリング3が収容さ
れる空間がスプリングカバー6によってそれ以外の空間
から分離され、スプリング3の周辺で発生した気泡が他
の空間に流入するのを規制するようになっていればよ
い。
【0037】図4に本発明の第2の実施の形態における
オートテンショナの構成を示す。図のように本実施の形
態では、スプリングカバー6を設けておらず、これに代
わる規制手段として、低圧室Bと油溜まり5の間に金属
メッシュ製のフィルタ部材7を配設する。スプリング3
の下端はフィルタ部材7上面に支持される。フィルタ部
材7は環状で内周面とシリンダ21および外周面とハウ
ジング2との間にOリング71をそれぞれ配設してあ
る。フィルタ部材7はメッシュの大きさを適宜選択する
ことにより、気泡が容易にフィルタ部材7を通過しない
ようにしている。その他の基本構成・作動は第1の実施
の形態と同様である。
【0038】上記構成において、スプリング3のサージ
ングが発生した時、スプリング3周辺で発生した気泡が
低圧室B内の作動油に混入するが、フィルタ部材7によ
って低圧室Bと油溜まり5の間の作動油の自由な流通が
規制される。よって、気泡が混入した作動油が油溜まり
5へ直ちに流入することがなく、フィルタ部材7を通過
する間にフィルタリングされて作動油中の気泡が減少す
るので、高圧室A内への気泡混入を抑制する同様の効果
が得られる。
【0039】図5に本発明の第3の実施の形態における
オートテンショナの構成を示す。図5(a)のように、
本実施の形態では、上記第2の実施の形態のフィルタ部
材7と同じ位置に、これに代わる規制手段として、、内
部に小径の流路を有するプレート部材8を配置する。ス
プリング3の下端はプレート部材8上面に支持される。
プレート部材8は、図5(b)のように、上面に半円弧
状の溝83と貫通穴84を有する複数のプレート81
を、溝83の位置が半周ずれるように交互に積層し、さ
らに環状溝85と貫通穴84を有するプレート82を重
ねて接着してなり、内部に円周状の一続きの流路を形成
する。プレート部材8の内周と外周面にはOリング86
がそれぞれ配設される。その他の基本構成・作動は第1
の実施の形態と同様である。
【0040】上記構成において、スプリング3のサージ
ングによる気泡が発生した時、スプリング3周辺で気泡
が発生し、気泡が混入した作動油が低圧室B内を激しく
流れるが、低圧室Bと油溜まり5の間がプレート部材8
を分離し、内部の流路を細く長くすることで、作動油の
自由な流通が規制される。よって、低圧室B内の気泡が
作動油に混入して油溜まり5に到達するのを防止でき、
高圧室A内への気泡混入を抑制する同様の効果が得られ
る。
【0041】図6に本発明の第4の実施の形態における
オートテンショナの構成を示す。本実施の形態では、ス
プリングカバー6を設けておらず、これに代えて、シリ
ンダ外周に嵌着されスプリング3の下端を支持するスプ
リングシート31を設けている。また、逆止弁4におい
て、通常の鋼球製のボール弁42を用いる代わりにセラ
ミック製のボール弁42´を用いている。その他の基本
構成・作動は第1の実施の形態と同様である。
【0042】サージングが発生するエンジンの高回転運
転時には、オートテンショナのストローク量はわずかで
あり、その状態で気泡が混入した作動油が高圧室Aに大
量に流入するのは、エンジン振動による慣性力でボール
弁42が上下することが原因と考えられている。本実施
の形態で使用するセラミック製のボール弁42´は、鋼
球より軽いため、エンジン振動による不必要な開弁が低
減する。これにより、、高圧室A内への気泡混入を抑制
する同様の効果が得られる。
【0043】図7(a)、(b)に本発明の第5の実施
の形態におけるオートテンショナの構成を示す。本実施
の形態では、スプリングカバー6を設けておらず、これ
に代えて、スプリングシート31を設ける。また、ハウ
ジング2の内周面に複数のリブ状部材25を設けてい
る。図7(b)のように、リブ状部材25は平板状で、
ハウジング2の内周面から内方に突出するように、かつ
筒状体12およびスプリング3に接触しないように、設
置される。その他の基本構成・作動は第1の実施の形態
と同様である。
【0044】上記構成によれば、スプリング3のサージ
ングが発生した時に、リブ状部材25によって、低圧室
B内の作動油の攪拌が小さくなるので、気泡が作動油に
混入しにくくなる。また、減衰力の低下の原因となる大
きめの気泡が油溜まりに流れ混むのを抑制する効果があ
る。よって、高圧室Aに流入する大きめの気泡を低減で
き、気泡混入による不具合を抑制することができる。
【0045】図8に本発明の第6の実施の形態における
オートテンショナの構成を示す。本実施の形態では、ス
プリングカバー6を設けておらず、これに代えて、スプ
リングシート31を設ける。また、スプリング3を上下
に2分割し、スプリング32とスプリング33を制振板
としてのリング状の制振鋼板34を挟んで直列に配置
し、スプリングシート13、31間に保持する。その他
の基本構成・作動は第1の実施の形態と同様である。
【0046】上記構成によれば、スプリング3をスプリ
ング32とスプリング33を組み合わせて構成したこと
により、スプリング3の共振周波数が変更されること、
および制振鋼板34によりスプリング3の振動が減衰さ
れることにより、エンジンを高回転で運転した時に、ス
プリング3が共振するのを抑制する効果が得られる。よ
って、サージングの発生が抑制され、低圧室B内で発生
する気泡の量を大幅に低減できるので、高圧室Aへの気
泡混入を防止して効果的にテンショナ機能を発揮でき
る。
【0047】図9に本発明の第7の実施の形態における
オートテンショナの構成を示す。本実施の形態では、ス
プリングカバー6を設ける代わりに、スプリング3の上
下に制振板となるリング状の制振鋼板35、36を配置
する。下方の制振鋼板36はスプリングシートとして機
能する。その他の基本構成・作動は第1の実施の形態と
同様である。
【0048】上記構成によれば、エンジンを高回転で運
転した時に、制振鋼板35、36の制振効果により、ス
プリング3の振動が減衰されるので、スプリング3の共
振を抑制する効果が得られる。よって、低圧室B内で発
生する気泡の量を大幅に低減できるので、高圧室Aへの
気泡混入を防止して効果的にテンショナ機能を発揮でき
る。
【0049】図10に本発明の第8の実施の形態におけ
るオートテンショナの構成を示す。本実施の形態では、
スプリングカバー6を設けておらず、これに代えて、ス
プリングシート31を設ける。また、ピストン部材1の
連結部11、ハウジング2の連結部24にそれぞれ設け
た取付穴16に、外周にゴムブッシュ17を接着したボ
ルトカラー18を挿通固定する。これら連結部11、2
4はそれぞれボルトによりエンジン、またはアーム部材
に固定される。その他の基本構成・作動は第1の実施の
形態と同様である。
【0050】上記構成によれば、エンジンを高回転で運
転した時、ゴムブッシュ17の防振効果により、ピスト
ン部材1、ハウジング2に伝達されるエンジン振動が低
減する。よって、スプリング3の共振が抑制され、サー
ジングによる低圧室B内での気泡の発生を抑制できるの
で、高圧室Aへの気泡混入を抑制する効果が得られる。
【0051】図11に本発明の第9の実施の形態におけ
るオートテンショナの構成を示す。本実施の形態では、
スプリングカバー6を設けておらず、これに代えて、ス
プリングシート31を設ける。また、スプリング3の代
わりに、線材やコイル径、巻き数、ピッチ等を変更する
ことにより、エンジン振動の振動レベルの小さい周波数
帯に共振点を調整した共振周波数調整スプリング37を
配設する。その他の基本構成・作動は第1の実施の形態
と同様である。
【0052】上記構成において、エンジンを高回転で運
転した時、スプリング37の共振周波数の振動レベルが
小さいため、スプリング37の共振が抑制される。よっ
て、低圧室B内で発生する気泡の量を低減できるので、
高圧室Aへの気泡混入を抑制する効果が得られる。
【0053】図12に本発明の第10の実施の形態にお
けるオートテンショナの構成を示す。図12(a)のよ
うに、本実施の形態では、スプリングカバー6を設けて
おらず、これに代えて、スプリングシート31を設け
る。また、スプリング3の代わりに、2段ピッチスプリ
ング38を配設する。図12(b)のように、2段ピッ
チスプリング38は、上半部を小ピッチ部、下半部を大
ピッチ部としており、小ピッチ部、大ピッチ部それぞれ
が互いの共振を抑制するように設計されている。その他
の基本構成・作動は第1の実施の形態と同様である。
【0054】上記構成において、エンジンを高回転で運
転した時、スプリング38は小ピッチ部の共振を大ピッ
チ部が、大ピッチ部の共振を小ピッチ部がそれぞれ低減
する作用を有するので、スプリング38の共振が抑制さ
れる。よって、低圧室B内で発生する気泡の量を低減で
きるので、高圧室Aへの気泡混入を抑制する効果が得ら
れる。
【0055】図13に本発明の第11の実施の形態にお
けるオートテンショナの構成を示す。図13(a)、
(b)のように、本実施の形態では、スプリングカバー
6を設けておらず、これに代えて、スプリングシート3
1を設ける。また、ピストン部材1の下端部外周の4箇
所に上下方向に延びる溝を形成して、気泡通路91とし
ている。図13(c)のように、気泡通路91に代え
て、ピストン部材1の下端部内に、下端面中央および外
周面に開口するT字状の気泡通路92を設けることもで
きる。その他の基本構成・作動は第1の実施の形態と同
様である。
【0056】上記構成において、スプリング3のサージ
ングが発生した時、スプリング3の周辺で気泡が発生す
る。この気泡が逆止弁4を経て高圧室Aへ混入した場
合、ピストン部材1に設けた気泡通路91または気泡通
路92を通り、その上部に気泡が溜まる。次いで、高圧
室Aが圧縮された時に、この気泡がリークする作動油と
ともに上部から抜けやすくなる。よって、高圧室Aへに
気泡が溜まるのを抑制でき、減衰力が低下するのを防止
する効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施の形態におけるオ
ートテンショナの全体断面図、(b)は(a)のI−I
線断面図である。
【図2】第1の実施の形態のオートテンショナの作動を
説明するための図で、(a)はオートテンショナの伸び
時、(b)はオートテンショナの縮み時の状態を示す全
体断面図である。
【図3】第1の実施の形態の構成における効果を説明す
るための図で、(a)はスプリングカバーを設けないオ
ートテンショナの全体断面図、(b)はスプリングカバ
ーを設けたオートテンショナの全体断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態におけるオートテン
ショナの全体断面図である。
【図5】(a)は本発明の第3の実施の形態におけるオ
ートテンショナの全体断面図、(b)はプレート部材の
構成を示す図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態におけるオートテン
ショナの全体断面図である。
【図7】(a)は本発明の第5の実施の形態におけるオ
ートテンショナの全体断面図、(b)はハウジングの構
成を示す図である。
【図8】本発明の第6の実施の形態におけるオートテン
ショナの全体断面図である。
【図9】本発明の第7の実施の形態におけるオートテン
ショナの全体断面図である。
【図10】本発明の第8の実施の形態におけるオートテ
ンショナの全体断面図である。
【図11】本発明の第9の実施の形態におけるオートテ
ンショナの全体断面図である。
【図12】(a)は本発明の第10の実施の形態におけ
るオートテンショナの全体断面図、(b)はスプリング
の形状を示す図である。
【図13】(a)は本発明の第11の実施の形態におけ
るオートテンショナの全体断面図、(b)はピストン部
材の形状を示す図、(c)はピストン部材の他の形状を
示す図である。
【符号の説明】
A 高圧室 B 低圧室 1 ピストン部材 11 連結部 2 ハウジング 21 シリンダ 24 連結部 25 リブ状部材 3 スプリング 32、33 スプリング 34、35、36 制振鋼板(制振板) 37、38 スプリング 4 逆止弁 42 ボール弁 42´ ボール弁 5 油溜まり 6 スプリングカバー(規制手段) 7 フィルタ部材(規制手段) 8 プレート部材(規制手段) 91、92 気泡通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 朝柄 浩嗣 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 松岡 久永 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 安藤 順明 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 前田 久 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 市石 喜久也 愛知県西尾市中畑町浜田下10番地 株式会 社オティックス内 (72)発明者 加藤 勇二 愛知県西尾市中畑町浜田下10番地 株式会 社オティックス内 Fターム(参考) 3J049 AA02 BB13 BB17 BB26 CA01 3J069 AA50 DD33 EE02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端閉鎖の筒状ハウジング内に設けられ
    たシリンダに、上下方向に摺動可能に挿通配置されたピ
    ストン部材と、上記シリンダ内周面と上記ピストン部材
    下端面とで囲まれ作動油が充填される高圧室と、上記シ
    リンダの外周側に設けられ上記高圧室に逆止弁を介して
    流入する作動油を貯留する低圧室と、上記ピストン部材
    を上記高圧室の容積拡大方向に付勢するスプリングとを
    備えたオートテンショナにおいて、上記スプリングを上
    記ハウジング内に収容し、かつ上記スプリングが収容さ
    れる空間と、上記逆止弁を介して上記高圧室と隣接し上
    記高圧室に直接流入する作動油が貯留される空間とを分
    離し、両空間の間の作動油の自由な流通を規制する規制
    手段を設けたことを特徴とするオートテンショナ。
  2. 【請求項2】 上記スプリングを上記低圧室内に収容
    し、上記規制手段として、上記スプリングの周囲を覆っ
    てその内外空間を分離するスプリングカバーを設けた請
    求項1記載のオートテンショナ。
  3. 【請求項3】 上記スプリングを上記低圧室内に収容
    し、上記規制手段として、上記低圧室と上記逆止弁の間
    に、フィルタ部材または内部に小径流路を有するプレー
    ト部材を配設した請求項1記載のオートテンショナ。
  4. 【請求項4】 下端閉鎖の筒状ハウジング内に設けられ
    たシリンダに、上下方向に摺動可能に挿通配置されたピ
    ストン部材と、上記シリンダ内周面と上記ピストン部材
    下端面とで囲まれ作動油が充填される高圧室と、上記シ
    リンダの外周側に設けられ上記高圧室に逆止弁を介して
    流入する作動油を貯留する低圧室と、上記ピストン部材
    を上記高圧室の容積拡大方向に付勢するスプリングとを
    備えたオートテンショナにおいて、上記スプリングを上
    記ハウジング内に収容し、かつ上記逆止弁の弁体をセラ
    ミック製のボール弁としたことを特徴とするオートテン
    ショナ。
  5. 【請求項5】 下端閉鎖の筒状ハウジング内に設けられ
    たシリンダに、上下方向に摺動可能に挿通配置されたピ
    ストン部材と、上記シリンダ内周面と上記ピストン部材
    下端面とで囲まれ作動油が充填される高圧室と、上記シ
    リンダの外周側に設けられ上記高圧室に逆止弁を介して
    流入する作動油を貯留する低圧室と、上記ピストン部材
    を上記高圧室の容積拡大方向に付勢するスプリングとを
    備えたオートテンショナにおいて、上記スプリングを上
    記低圧室内に収容し、かつ上記低圧室内に作動油の攪拌
    を抑制するリブ状部材を配設したことを特徴とするオー
    トテンショナ。
  6. 【請求項6】 下端閉鎖の筒状ハウジング内に設けられ
    たシリンダに、上下方向に摺動可能に挿通配置されたピ
    ストン部材と、上記シリンダ内周面と上記ピストン部材
    下端面とで囲まれ作動油が充填される高圧室と、上記シ
    リンダの外周側に設けられ上記高圧室に逆止弁を介して
    流入する作動油を貯留する低圧室と、上記ピストン部材
    を上記高圧室の容積拡大方向に付勢するスプリングとを
    備えたオートテンショナにおいて、上記スプリングを上
    記ハウジング内に収容し、かつ上記スプリングを、制振
    板を挟んで直列に配置された複数のスプリングで構成し
    たことを特徴とするオートテンショナ。
  7. 【請求項7】 下端閉鎖の筒状ハウジング内に設けられ
    たシリンダに、上下方向に摺動可能に挿通配置されたピ
    ストン部材と、上記シリンダ内周面と上記ピストン部材
    下端面とで囲まれ作動油が充填される高圧室と、上記シ
    リンダの外周側に設けられ上記高圧室に逆止弁を介して
    流入する作動油を貯留する低圧室と、上記ピストン部材
    を上記高圧室の容積拡大方向に付勢するスプリングとを
    備えたオートテンショナにおいて、上記スプリングを上
    記ハウジング内に収容し、かつ上記スプリングの上下端
    を支持する制振板を設けたことを特徴とするオートテン
    ショナ。
  8. 【請求項8】 下端閉鎖の筒状ハウジング内に設けられ
    たシリンダに、上下方向に摺動可能に挿通配置されたピ
    ストン部材と、上記シリンダ内周面と上記ピストン部材
    下端面とで囲まれ作動油が充填される高圧室と、上記シ
    リンダの外周側に設けられ上記高圧室に逆止弁を介して
    流入する作動油を貯留する低圧室と、上記ピストン部材
    を上記高圧室の容積拡大方向に付勢するスプリングとを
    備えたオートテンショナにおいて、上記スプリングを上
    記ハウジング内に収容し、かつ上記ハウジングおよび上
    記ピストン部材とそれぞれ一体に設けられる連結部が、
    ゴムブッシュを装着した取付穴を有することを特徴とす
    るオートテンショナ。
  9. 【請求項9】 下端閉鎖の筒状ハウジング内に設けられ
    たシリンダに、上下方向に摺動可能に挿通配置されたピ
    ストン部材と、上記シリンダ内周面と上記ピストン部材
    下端面とで囲まれ作動油が充填される高圧室と、上記シ
    リンダの外周側に設けられ上記高圧室に逆止弁を介して
    流入する作動油を貯留する低圧室と、上記ピストン部材
    を上記高圧室の容積拡大方向に付勢するスプリングとを
    備えたオートテンショナにおいて、上記スプリングを上
    記ハウジング内に収容し、かつ上記スプリングを大小2
    段階のピッチを有する形状としたことを特徴とするオー
    トテンショナ。
  10. 【請求項10】 下端閉鎖の筒状ハウジング内に設けら
    れたシリンダに、上下方向に摺動可能に挿通配置された
    ピストン部材と、上記シリンダ内周面と上記ピストン部
    材下端面とで囲まれ作動油が充填される高圧室と、上記
    シリンダの外周側に設けられ上記高圧室に逆止弁を介し
    て流入する作動油を貯留する低圧室と、上記ピストン部
    材を上記高圧室の容積拡大方向に付勢するスプリングと
    を備えたオートテンショナにおいて、上記スプリングを
    上記ハウジング内に収容し、かつ上記ピストン部材の下
    端部外周または内部に上記高圧室に混入する気泡を抜く
    ための通路を設けたことを特徴とするオートテンショ
    ナ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009150357A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Denso Corp バルブタイミング調整装置
WO2020179095A1 (ja) * 2019-03-04 2020-09-10 株式会社ショーワ 油圧緩衝器

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JP2009150357A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Denso Corp バルブタイミング調整装置
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