JP2002242997A - 遊星歯車装置 - Google Patents

遊星歯車装置

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JP2002242997A JP2001036491A JP2001036491A JP2002242997A JP 2002242997 A JP2002242997 A JP 2002242997A JP 2001036491 A JP2001036491 A JP 2001036491A JP 2001036491 A JP2001036491 A JP 2001036491A JP 2002242997 A JP2002242997 A JP 2002242997A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊星歯車装置の小型化・軽量化を図る。 【解決手段】 ギヤケース6の内周面に内歯車13が形
成され、この内歯車13に噛み合うとともに第2の太陽
歯車16に噛み合う第2の遊星歯車17が、出力軸4と
一体に回動する第2のキャリア18によって第2の太陽
歯車16のまわりに公転できるように支持されている。
そして、第2のキャリア18の回転中心と第2の遊星歯
車17の公転中心が一致するように、第2のキャリア1
8の外周面22が、ギヤケース6の内周面に形成された
軸受け面23によって回動可能に支持されている。ま
た、出力軸4が、ギアケース6に取り付けられた軸受け
26と第2のキャリア18とによって、軸線方向に沿っ
た2箇所を支持されて回動するようになっている。これ
により、出力軸4を2個の軸受け26,26で支持する
従来例に比較して、装置の全長を小さくすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車や産業機
械等の動力伝達系に使用される遊星歯車装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、遊星歯車装置は、モータやエン
ジン等の動力源から伝達される回転を他の装置(自動車
のエンジンの付属装置やその他の産業機械等)の駆動の
ために都合が良い回転に変えるために使用されるもので
ある。このような遊星歯車装置は、ギヤケースの内部
に、太陽歯車と、この太陽歯車に噛み合う遊星歯車と、
この遊星歯車が太陽歯車の周囲を公転できるように支持
するキャリアとが収容され、外部動力源から伝達された
動力をこれら歯車やキャリアに連繋された出力軸を介し
て他の被動装置側へ出力するようになっている。この
際、出力軸が倒れを生じていると、太陽歯車と遊星歯車
がかじりつきを生じて円滑に作動しなくなる可能性があ
る。そのため、ギヤケースに複数の軸受けが取り付けら
れ、この複数の軸受けで出力軸の複数箇所を支持し、軸
の倒れ(軸芯の傾き)を防止するようになっている(例
えば、特開平5−209662号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような遊星歯車装
置は、自動車等の限られたスペース内に取り付けられる
ため、装置全体を小さくする必要がある。しかし、従来
の遊星歯車装置は、出力軸を複数の軸受けで支持するよ
うになっているため、全長が長くなりがちであり、自動
車業界等からの小型化の要請に十分応えることができな
かった。
【0004】そこで、本発明は、出力軸の軸受け構造を
変えることにより、遊星歯車装置の小型化を図ること、
とりわけ遊星歯車装置の全長寸法(出力軸の軸線方向の
寸法)を小さくすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の遊星歯車装置
は、ギヤケースの内周面に内歯車が形成され、この内歯
車に噛み合うとともに太陽歯車に噛み合う遊星歯車が、
出力軸と一体に回動するキャリアによって太陽歯車のま
わりに公転できるように支持されている。そして、前記
キャリアの回転中心と前記遊星歯車の公転中心が一致す
るように、前記キャリアの外周面が、前記ギヤケースの
内周面に形成された軸受け面によって回動可能に支持さ
れている。また、前記出力軸が、前記ギアケースに取り
付けられた軸受けと前記キャリアとによって、軸線方向
に沿った2箇所を支持されて回動するようになってい
る。
【0006】このような構成の本発明によれば、出力軸
は、ギヤケースの軸受け面で支持されたキャリアと軸受
けとによって回動できるように支持されることになり、
軸芯の傾きを生じることなく円滑に回動する。したがっ
て、本発明の遊星歯車装置は、出力軸を2個の軸受けで
支持する従来例に比較して、当該装置の全長を小型化す
ることができ、当該装置の軽量化を図ることが可能にな
る。
【0007】また、上述の遊星歯車装置において、前記
キャリアの外周端部側面には、前記ギヤケースの内側面
に摺接する突起が形成されている。
【0008】このように構成すれば、キャリアの側面と
ギヤケースの内側面との摺接面積が小さくなり、キャリ
アの回動時に生じる摩擦抵抗を低減でき、動力伝達効率
を向上させることが可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳述する。
【0010】[第1の実施の形態]図1〜図3は、本実
施の形態に係る遊星歯車装置1を示すものである。
【0011】これらの図に示すように、本実施の形態の
遊星歯車装置1は、大別すると、入力軸2に接続される
第1の歯車ユニット3と、この第1の歯車ユニット3と
出力軸4とに接続される第2の歯車ユニット5とを備
え、これら第1の歯車ユニット3及び第2の歯車ユニッ
ト5がギヤケース6の内部に収容されるようになってい
る。以下、本実施の形態に係る遊星歯車装置1の詳細を
順次説明する。
【0012】(第1の歯車ユニット)モータやエンジン
等の駆動源に接続される入力軸2の端部がギヤケース6
の内部に挿入され、この入力軸2の端部に第1の太陽歯
車7が取り付けられている。この第1の太陽歯車7の外
周には、この第1の太陽歯車7に噛み合う3個の第1の
遊星歯車8が等間隔で配置され、これらの第1の遊星歯
車8が第1の太陽歯車7の回りに公転できるように第1
のキャリア10で支持されている。この第1のキャリア
10は、略円板形状に形成されており、第1の遊星歯車
8を回転できるように支持する支持軸11が3個の第1
の遊星歯車8に対応するように図1中の左側面12に突
出形成されている。そして、3個の第1の遊星歯車8
は、ギヤケース6の内周面に形成された内歯車13にも
噛み合うようになっている。
【0013】上述の第1の太陽歯車7の回転中心部に
は、セレーションの穴14が形成されており、この穴1
4に嵌合される入力軸2の端部がセレーションの軸2a
になっている。そして、第1の太陽歯車7と入力軸2が
セレーション嵌合させられて一体回動する。また、第1
のキャリア10は、その回転中心が3個の第1の遊星歯
車8の公転中心と一致するため、回転中心部や外周部が
他の部材(例えば、出力軸4やギヤケース6の内周面)
で支持されるようになっていない。その結果、作動時の
摩擦抵抗を小さくすることができ、動力の伝達効率を向
上させることができる。
【0014】(第2の歯車ユニット)第1のキャリア1
0の回転中心部で且つ図1中の右側面15側には、第2
の太陽歯車16が形成されており、この第2の太陽歯車
16に噛み合う3個の第2の遊星歯車17が等間隔で配
置され、これらの第2の遊星歯車17が第2の太陽歯車
16の周囲に公転できるように第2のキャリア18で支
持されている。この第2のキャリア18は、略円板形状
に形成されており、図1中の左側面20に第2の遊星歯
車17を回転できるように支持する支持軸21が突出形
成されている。また、この第2のキャリア18は、その
外周面22がギヤケース6の内周面に形成された軸受け
面23によって回動できるように支持されている。そし
て、3個の第2の遊星歯車17は、ギヤケース6の内周
面に形成された内歯車13にも噛み合うようになってい
る。
【0015】第2のキャリア18の回転中心部には、セ
レーションの穴24が形成されており、この穴24に係
合される出力軸4の端部にもセレーションの軸4aが形
成されており、第2のキャリア18の穴24に出力軸4
がセレーション嵌合させられ、第2のキャリア18と出
力軸4が一体に回動するようになっている。また、ギヤ
ケース6の図1中右側端部には、軸受け取付用の凹部2
5が形成されており、この凹部25には、出力軸4を回
動できるように支持する軸受け26が係合されている。
これにより、出力軸4は、第2のキャリア18を介して
ギヤケース6の軸受け面23で支持されるとともに、第
2のキャリア18と出力軸4との嵌合部の近傍に配置さ
れた軸受け26によって支持されることになる。すなわ
ち、出力軸4は、その軸線方向に沿った位置の2箇所が
回動できるように支持されることになり、軸芯CLの傾
きや軸振れを生じることなく、円滑に回動する。
【0016】また、第2のキャリア18の外周端の側面
27には、ギヤケース6の内側面28に摺接する略環状
の突起30が形成されている。これにより、第2のキャ
リア18とギヤケース6との接触面積を小さくし、第2
のキャリア18の回転時に生じる摩擦抵抗を小さくする
ことができる。なお、第1の遊星歯車8及び第2の遊星
歯車17の両側面にも略環状の突起31,32が形成さ
れており、各遊星歯車の回転時に生じる摩擦抵抗を小さ
くするように工夫されている。また、第2のキャリア1
8及び各遊星歯車8,17の略環状の突起30,31,
32は、周方向に連続したものに限られず、周方向に複
数分割したものであってもよい。
【0017】ここで、上述の第1の太陽歯車7、第1の
遊星歯車8、第1のキャリア10、第2の太陽歯車1
6、第2の遊星歯車17及び第2のキャリア18がギヤ
ケース6の内部に収容されている。そして、第1〜第2
の太陽歯車7,16、第1〜第2の遊星歯車8,17、
第1〜第2のキャリア10,18及びギヤケース6がプ
ラスチック(例えば、PPS、PA等)で形成されてい
る。なお、ギヤケース6は、ギヤケース本体6aとエン
ドカバー6bとに分割されており、ギヤケース本体6a
内に上述の第1の太陽歯車7から第2のキャリア18ま
での各構成部品を収容した後、エンドカバー6bをギヤ
ケース本体6aの開口部に固定するようになっている。
【0018】(作動状態)このような構成の遊星歯車装
置1は、ギヤケース6(内歯車13)が固定されるよう
になっており、入力軸2と一体になって第1の太陽歯車
7が回転すると、第1の遊星歯車8が第1の太陽歯車7
で回転させられながら第1の太陽歯車7の回りを公転す
る。この第1の遊星歯車8の公転の回転数が、第1のキ
ャリア10及びこの第1のキャリア10に形成された第
2の太陽歯車16の回転数となる。次いで、第2の太陽
歯車16に噛み合う第2の遊星歯車17が、第2の太陽
歯車16に回転させられながら第2の太陽歯車16の回
りを公転する。この第2の遊星歯車17の公転の回転数
が、第2のキャリア18及びこの第2のキャリア18と
一体になって回動する出力軸4の回転数となる。なお、
入力軸2と出力軸4の回転比は、第1の太陽歯車7、第
1の遊星歯車8、内歯車13、第2の太陽歯車16、及
び第2の遊星歯車17の歯数比に応じて決定される。
【0019】(第1の実施の形態の効果)以上のよう
に、本実施の形態の遊星歯車装置1は、ギヤケース6の
軸受け面23で第2のキャリア18の外周面22を回転
可能に支持するようになっており、ギヤケース6の軸受
け面23で支持された第2のキャリア18と1個の軸受
け26で出力軸4の2箇所を回転可能に支持することが
でき、出力軸4の傾きを防止して、出力軸4の円滑な回
動を可能にすることができるため、2個の軸受け26,
26で出力軸4を支持する構造の従来例に比較して、軸
受け26を減らすことができた分(L)だけ遊星歯車装
置1の全長寸法を短くすることができ(図4参照)、遊
星歯車装置1の小型化・軽量化を図ることができる。
【0020】また、本実施の形態の遊星歯車装置1は、
1個の軸受け26と第2のキャリア18で出力軸4を支
持するようになっているため、2個の軸受け26,26
で出力軸4を支持する従来例に比較して、軸受け26の
数を減らすことができ、部品点数の削減による製品価格
の低廉化を図ることができる。
【0021】[第2の実施の形態]上述の第1の実施の
形態は、第1の遊星歯車8及び第2の遊星歯車17をそ
れぞれ3個設置する態様を例示したが、これに限られず
ものでなく、第1の遊星歯車8及び第2の遊星歯車17
をそれぞれ1個又は2個設置するようにしてもよく、ま
た、第1の遊星歯車8及び第2の遊星歯車17をそれぞ
れ3個以上設置するようにしてもよい。
【0022】ただし、第1の遊星歯車8を2個以下にし
た場合には、第1のキャリア10の回転中心が第1の遊
星歯車8の公転中心と一致するように、第1のキャリア
10を他の部材で回転できるように支持する必要があ
る。
【0023】図5〜図6は、第1の遊星歯車8を1個だ
け使用した遊星歯車装置1を例示するものである。これ
らの図に示すように、本実施の形態に係る遊星歯車装置
1は、第1のキャリア10(第2の太陽歯車16)の回
転中心部分に軸受け穴33が形成されており、この軸受
け穴33に出力軸4の先端4bが係合され、第1のキャ
リア10が出力軸4で回転可能に支持されるようになっ
ている。また、第1のキャリア10の回転中心部で且つ
図5中左側面側には支持突起34が形成されており、こ
の支持突起34のテーパ部35が第1の太陽歯車7の穴
14のテーパ部36で回転可能に支持されるようになっ
ている。
【0024】本実施の形態の遊星歯車装置1によれば、
上述の第1の実施の形態と同様の効果を得ることができ
ることはもちろんのこと、さらに部品点数(第1の遊星
歯車8)を削減でき、装置の軽量化を図ることが可能に
なる。
【0025】なお、本実施の形態において、第1のキャ
リア10は、出力軸4及び第1の太陽歯車7に支持され
るようになっているが、出力軸4と第1の太陽歯車7の
いずれか一方のみで回転可能に支持してもよい。また、
第1のキャリア10は、略円板状に形成されているた
め、その外周面をギヤケース6の内周面で回転可能に支
持するようにしてもよい。
【0026】[その他の実施の形態]なお、上述の各実
施の形態は、第1のキャリア10を略円板状に形成し、
回転中心部に第2の太陽歯車16を形成する態様を例示
したが、これに限られず、図7(a)や図7(b)に示
すように、第2の太陽歯車16から径方向外方へ向けて
アーム37を延出させて、そのアーム37に第1の遊星
歯車8を回転可能に支持する支持軸11を突出形成する
ようにしてもよい。これによっても、上述の各実施の形
態と同様の効果を得ることができることはもちろんのこ
と、第1のキャリア10の軽量化を図り、遊星歯車装置
の軽量化を図ることができる。
【0027】また、上述の各実施の形態は、第2のキャ
リア18を略円板状に形成し、その外周面22をギヤケ
ース6の軸受け面23で回転可能に支持する態様が例示
されているが、これに限られず、図8に示すように、出
力軸4に係合されるボス部38と、このボス部38から
径方向外方へ向けて延出する複数のアーム40と、この
アーム40に形成される支持軸41とで第2のキャリア
18を構成し、アーム40の外周面42をギヤケース6
の軸受け面23で回転可能に支持するようにしてもよ
い。これによっても、第2のキャリア18の回転中心と
第2の遊星歯車17の公転中心とを一致させ、円滑な動
力伝達を可能にすることができ、上述の各実施の形態と
同様の効果を得ることができることはもちろんのこと、
第2のキャリア18の軽量化を図ることができ、遊星歯
車装置の軽量化を図ることができる。ここで、アーム4
0の数は、第2のキャリア18の回転中心を第2の遊星
歯車17の公転中心とを一致させることができる限り、
適宜変更することができる。
【0028】また、上述の各実施の形態において、各摺
接部分に摩擦抵抗を低減させるための含油樹脂部材やフ
ッ素樹脂部材の低抵抗部材又は軸受けメタル等を適宜配
置するようにしてもよい。
【0029】また、上述の各実施の形態において、第1
の太陽歯車7の入力軸2との係合部に金属部材を配置し
たり、第2のキャリア18の出力軸4との係合部に金属
部材を配置し、それら金属部材に入力軸2や出力軸4の
セレーションに係合する穴のセレーションを形成するよ
うにしてもよい。このようにすれば、セレーション嵌合
部の強度を向上させることができる。
【0030】また、上述の各実施の形態において、第1
の太陽歯車7と入力軸2及び第2のキャリア18と出力
軸4がセレーション嵌合されて一体回動するようになっ
ているが、本発明はこれに限られず、第1の太陽歯車7
と入力軸2及び第2のキャリア18と出力軸4を、スプ
ライン、キー、圧入等の手段によって一体回動させるよ
うにしてもよい。
【0031】また、上述の各実施の形態において、軸受
け26としてボールベアリングを例示したが、これに限
られず、ブッシュやニードルベアリング等の各種軸受け
を使用条件等に応じて適宜変更使用するようにしてもよ
い。
【0032】また、上述の各実施の形態において、ギヤ
ケース6、第1の太陽歯車7、第1の遊星歯車8、第1
のキャリア10、第2の太陽歯車16、第2の遊星歯車
17及び第2のキャリア18をプラスチックで形成する
態様を例示したが、これに限られず、それら各構成部品
を金属で形成するようにしてもよい。
【0033】また、上述の各実施の形態は、ギヤケース
6の内部に第1の歯車ユニット3と第2の歯車ユニット
5を収容する態様を例示したが、本発明はこれに限られ
ず、第1の歯車ユニット3の第1の遊星歯車8と第1の
キャリア10とを省略し、第1の太陽歯車7で第2の遊
星歯車17を直接回転させるようにしてもよく、さら
に、第1の歯車ユニット3と第2の歯車ユニット5との
間に単数又は複数の中間歯車ユニットを配置し、第1の
歯車ユニット3と第2の歯車ユニット5とを中間歯車ユ
ニットを介して接続するようにしてもよい。これらのい
ずれの態様の場合も、第2の歯車ユニット5の第2のキ
ャリア18(出力軸4にセレーション嵌合されるキャリ
ア)の外周面22,42がギヤケース6の軸受け面23
で回動可能に支持され、これによって上述の各実施の形
態と同様の効果を得ることができる。
【0034】また、上述の各実施の形態において、内歯
車13は、同一の寸法に形成する態様を例示したが、設
計条件に応じて適宜変更することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明は、ギヤケースの軸受け面でキャ
リアの外周面を回転可能に支持するようになっており、
ギヤケースの軸受け面で支持されたキャリアと軸受けで
出力軸の2箇所を回転可能に支持することができ、出力
軸の円滑な回動を可能にすることができるため、2個の
軸受けで出力軸を支持する構造の従来例に比較して、軸
受けを減らすことができた分だけ遊星歯車装置の全長寸
法を短くすることができ、遊星歯車装置の小型化・軽量
化を図ることができると共に、部品点数を削減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る遊星歯車装置
の縦断面図である。
【図2】図1の遊星歯車装置の構造を説明するスケルト
ン図である。
【図3】図3(a)は図1のA−A線に沿って切断して
示す断面図であり、図3(b)は図1のB−B線に沿っ
て切断して示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る遊星歯車装置
の効果を説明するための図であり、遊星歯車装置の一部
を示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る遊星歯車装置
の縦断面図である。
【図6】図5のC−C線に沿って切断して示す断面図で
ある。
【図7】図7(a)は、第1の遊星歯車が1個の場合の
第1のキャリアの他の実施の形態を示す正面図であり、
また、図7(b)は、第1の遊星歯車が3個の場合の第
1のキャリアの他の実施の形態を示す正面図である。
【図8】第2のキャリアの他の実施の形態を示す正面図
である。
【符号の説明】
1……遊星歯車装置、4……出力軸、6……ギヤケー
ス、13……内歯車、16……第2の太陽歯車(太陽歯
車)、17……第2の遊星歯車(遊星歯車)、18……
第2のキャリア(キャリア)、22,42……外周面、
23……軸受け面、26……軸受け、28……内側面、
30……突起

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ギヤケースの内周面に内歯車が形成さ
    れ、 この内歯車に噛み合うとともに太陽歯車に噛み合う遊星
    歯車が、出力軸と一体に回動するキャリアによって太陽
    歯車のまわりに公転できるように支持されている遊星歯
    車装置であって、 前記キャリアの回転中心と前記遊星歯車の公転中心が一
    致するように、前記キャリアの外周面が、前記ギヤケー
    スの内周面に形成された軸受け面によって回動可能に支
    持され、 前記出力軸が、前記ギアケースに取り付けられた軸受け
    と前記キャリアとによって、軸線方向に沿った2箇所を
    支持されて回動することを特徴とする遊星歯車装置。
  2. 【請求項2】 前記キャリアの外周端部側面には、前記
    ギヤケースの内側面に摺接する突起が形成されたことを
    特徴とする請求項1に記載の遊星歯車装置。
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