JP2002242621A - バルブシート形成用電極とこれを用いたバルブシート形成方法 - Google Patents
バルブシート形成用電極とこれを用いたバルブシート形成方法Info
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Abstract
を形成するバルブシートの形成用電極と、これを用いた
バルブシート形成方法を簡単でかつ低コストで提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 先端部の外周に、バルブシート形成面と
対応した傾斜面を設けたことを特徴とする、バルブシー
ト形成用電極を提供する。前記先端部が、円筒状に形成
されていることが好ましい。バルブシート形成面に含ま
れる元素と反応して、金属間化合物や合金を形成できる
金属を含む材料を用いて形成することができる。
Description
クの頭部に一体化されてエンジン本体を構成するシリン
ダヘッドのバルブシートを形成するためのバルブシート
形成用電極と、これを用いたバルブシートを形成する方
法に関する。さらに詳細には、本発明は、アルミ合金製
シリンダヘッドのバルブシートの形成用電極とバルブシ
ート形成方法に関するものである。
すように、シリンダヘッド100にバルブシートリング
101を圧入した構造になっている。この構造によっ
て、シリンダヘッド100と、バルブシートフェース面
103を有するバルブシート101との間に空気の断熱
層が生じている。この空気の断熱層によって、バルブシ
ート101からシリンダヘッド100への熱の伝導が妨
げられている。このため、バルブシート101の温度が
上昇し、バルブシート101の耐熱摩耗性が低下してい
た。さらに同様に、バルブ102からバルブシート10
1への熱の伝導と、バルブシート101からシリンダヘ
ッド100への熱の伝導も、空気の断熱層により妨げら
れる。このため、バルブ102の温度も上昇し、正常な
点火、爆発を害することがあった。
ために、電気めっきや溶射によるバルブシート101を
形成する試みもされている。しかし、電気めっきや溶射
は、シリンダヘッド100のアルミ母材との密着性が悪
いことから、バルブ102から受ける衝撃により剥離す
るという問題がある。
図5(b)に示すように、シリンダヘッド200のバル
ブ202が当たる部分であるバルブシート形成面204
にレーザ肉盛による合金層を形成することにより、バル
ブシートリングを圧入しないでバルブシート形成を行う
ことも開発されている(特許番号第2964819
号)。しかし、このレーザ肉盛によるバルブシート20
1の形成法は、レーザ照射点をシート形状に沿って円運
動させてリング状の合金層を形成するため、レーザ照射
の開始点と終了点とが重なる。このため、バルブシート
フェース面203を構成する均一な合金層が得られにく
いという問題がある。さらに、照射中のシリンダヘッド
200のアルミ母材の場所ごとの温度が変化するため、
同じ出力でレーザ照射を行うと、合金層の溶け込み方に
差が生じるという問題がある。また、レーザ肉盛法を利
用したバルブシート201の形成方法を実施する装置は
構造が複雑であり、しかも施工が困難であるため、イニ
シャルコストが高いという問題がある。
鑑みてなされたものであり、従来からの技術上の問題点
であるバルブシートフェイス肉盛層の不均一をなくし、
バルブシートフェース面全体に均一な合金層を形成する
ためのバルブシートの形成用電極と、これを用いたバル
ブシート形成方法を簡単でかつ低コストで提供すること
を目的とする。
に、本発明にかかるバルブシート形成用電極は、先端部
の外周に、バルブシート形成面と対応した傾斜面を設け
たことを特徴とする、好適には、この電極の先端部が、
円筒状に形成されていることが好ましい。本発明にかか
るバルブシート形成用電極は、バルブシート形成面に含
まれる元素と反応して、金属間化合物や合金を形成でき
る金属を含む材料を用いて形成できる。本発明にかかる
バルブシート電極は、Ti、Nb、V、Cr、Mn、Z
r、Mo、W、Hf、Ta、CoおよびNiからなるグ
ループから選択される一以上の金属を含む材料を用いて
形成できる。好ましくは、本発明にかかるバルブシート
形成用電極は、これらの金属の材料に加え、Al、Z
n、SnおよびCuからなるグループから選択される一
以上の金属を含む材料をさらに用いて形成することが好
適である。
用電極を用い、この電極の先端部の傾斜面をバルブシー
ト形成面に対峙して配置し、この電極の先端部とバルブ
シート形成面とを油液中に浸漬させ、この電極の先端部
とバルブシート形成面との間で油中放電し、電極の成分
である金属と油中の溶融成分とを反応させてバルブシー
トを形成できる。好適には、上記の油中放電の条件が、
パルス幅を8〜1024マイクロ秒にし、放電電流を
0.03〜0.08A/mm2にし、デューティ比を
0.03〜0.5にしたことが好ましい。また、油中の
溶融成分が炭素原子であることが好ましい。放電条件の
ひとつのデューティ比とは、1サイクル(パルス通電時
間と無通電時間)におけるパルス通電時間の割合であ
る。
にかかるバルブシート形成用電極と、これを用いたバル
ブシート形成方法との好適な実施の形態を説明する。
用電極の一実施の形態を示している。本実施の形態のバ
ルブシート形成用電極1は棒状に形成されている。この
バルブシート形成用電極1の先端部2の外周には、シリ
ンダヘッド4のバルブシート形成面5と対応した傾斜面
3が設けられている。この先端部2の傾斜面3は、バル
ブシート形成面5と実質的に同じ傾きで傾斜をするよう
に、先端部2の先端に向かうにつれて先細りするように
傾斜されている。
電極1は、シリンダヘッド4を形成する金属と反応し
て、金属間化合物や合金を形成する金属粉体で形成され
ている。例えば、シリンダヘッド4がアルミ合金性であ
る場合、バルブシート形成用電極1は、シリンダヘッド
4の主成分であるアルミニウム合金と炭化して硬質の炭
化物を生成する金属(Ti、Nb、V、Cr、Mn、Z
r、Mo、W、Hf、Ta、Co、Niなどや、これら
の一以上の金属の混合物の金属)の粉体を混合して作成
されている。本実施の形態のバルブシート形成用電極1
は、バルブシートを形成するときに放電を行う放電装置
(図に示さず)に電気的につながっている。この放電装
置は、アルミニウム合金製シリンダヘッド4とも電気的
につながっている。つまり、この放電装置には2つの電
極が備えられている。ひとつの電極としてはバルブシー
ト形成用電極1が用いられており、またもうひとつの電
極としてはシリンダヘッド4が用いられている。
形成用電極1を用いたバルブシート形成方法を説明す
る。図1のように、バルブシート形成用電極1の先端部
2の傾斜面3を、アルミニウム合金製シリンダヘッド4
のバルブシート形成面5に対峙して配置する。そして、
バルブシート形成用電極1の先端部2とバルブシート形
成面5とを油液中に浸漬させる。次にバルブ形成用電極
1の先端部2とバルブシート形成面5との間で油中放電
6をさせる。この油中放電6よる放電エネルギーによっ
て、バルブシート形成用電極1中の圧粉体などの金属成
分が溶融する。この溶融した金属成分と、油液中に溶融
させた炭素原子とが反応して硬質の炭化物ができる。こ
の炭化物が、バルブシート形成面5の全面に炭化物形成
と同時に固着され、バルブシート形成面5の全面に金属
炭化物を含んだ耐摩耗性に優れ、均一に積層してなる積
層膜7ができる。その後、バルブシート形成面5に形成
された積層膜7を必要な形状および表面粗さであるシー
ト形状に仕上げ加工してバルブシートとして用いる。こ
のようにして、本発明にかかるバルブシート形成用電極
1を用いた油中放電によって、バルブシート形成面5の
全面に均一な合金層である積層膜7のバルブシート8を
形成できる。
できたバルブシート形成面5と、このバルブシート形成
面5に形成された積層膜7との密着性確保のため、バイ
ンダーとなるAl、Zn、Sn、Cuを圧粉体電極であ
るバルブシート形成用電極1に添加してもよい。このバ
インダーをバルブシート形成用電極1に添加したときに
得られる積層膜7は、積層膜7のバルブシート形成面5
の垂直方向(積層膜7の成長方向)で組成が変化する。
シリンダヘッド4のアルミ母材に近いところの積層膜7
においてはバインダーとなる金属成分の割合が高く、積
層膜7の表面にいくにしたがい硬質の炭化物の割合が高
くなる。この結果、バルブシート8は、積層膜7の表面
とバルブ(図に示さず)との界面での密着性に優れると
同時に耐摩耗性にも優れている。また、バルブシート8
は、シリンダヘッド4の母材であるアルミニウム材との
熱膨張係数の違いによる熱応力の発生も少ないため、バ
ルブ(図に示さず)からの衝撃に対し充分に耐える性能
を持つ。
電極とこれを用いたバルブシート形成方法の他の実施の
形態について説明する。図2は、本発明にかかるバルブ
シート形成用電極の他の実施の形態を示している。図2
に示すように、本実施の形態にかかるバルブシート形成
用電極20は、バルブシート形成用電極20の先端部2
1が円筒状に形成されている点で、上述の実施の形態で
あるバルブシート形成用電極1と異なる。すなわち、バ
ルブシート形成用電極20の先端部21の中心部が空間
部27になっている。バルブシート形成用電極20にお
ける他の構造は、上述のバルブシート形成用電極1と同
じである。
シート形成用電極20は棒状に形成されている。このバ
ルブシート形成用電極20の先端部2の外周には、シリ
ンダヘッド24のバルブシート形成面25と対応した傾
斜面23が設けられている。この先端部21の傾斜面2
3は、バルブシート形成面25と実質的に同じ傾きで傾
斜をするように、先端部2の先端に向かうにつれて先細
りするように傾斜されている。バルブシート形成用電極
20の先端部21が空間部27を設けた円筒状に形成さ
れている。このような先端部21を円筒形状することで
歩留まりが良くなる。
電極20は、シリンダヘッド24を形成する金属と反応
して、金属間化合物や合金を形成する金属粉体で形成さ
れている。例えば、シリンダヘッド24がアルミ合金性
である場合、バルブシート形成用電極20は、シリンダ
ヘッド24の主成分であるアルミニウム合金と炭化して
硬質の炭化物を生成する金属(Ti、Nb、V、Cr、
Mn、Zr、Mo、W、Hf、Ta、Co、Niなど
や、これらの一以上の金属の混合物の金属)の粉体を混
合して作成されている。本実施の形態のバルブシート形
成用電極20は、バルブシートを形成するときに放電を
行う放電装置(図に示さず)に電気的につながってい
る。この放電装置は、アルミニウム合金製シリンダヘッ
ド24とも電気的につながっている。つまり、この放電
装置には2つの電極が備えられている。ひとつの電極と
してはバルブシート形成用電極1が用いられており、ま
たもうひとつの電極としてはシリンダヘッド24が用い
られている。
形成用電極20を用いたバルブシート形成方法を説明す
る。図2のように、バルブシート形成用電極20の先端
部21の傾斜面23を、アルミニウム合金製シリンダヘ
ッド24のバルブシート形成面25に対峙して配置す
る。そして、バルブシート形成用電極20の先端部21
とバルブシート形成面25とを油液中に浸漬させる。次
にバルブ形成用電極20の先端部21とバルブシート形
成面25との間で油中放電26をさせる。この油中放電
26よる放電エネルギーによって、バルブシート形成用
電極20中の圧粉体などの金属成分が溶融する。この溶
融した金属成分と、油液中に溶融させた炭素原子とが反
応して硬質の炭化物ができる。この炭化物が、バルブシ
ート形成面25の全面に炭化物形成と同時に固着され
る。バルブシート形成面25全体に金属炭化物を含んだ
耐摩耗性に優れる均一に積層してなる積層膜28ができ
る。その後、積層膜28を必要な形状、表面粗さを有す
るシート形状に仕上げ加工してバルブシートとして用い
る。このようにして、本発明にかかるバルブシート形成
用電極20を用いた油中放電26によって、バルブシー
ト形成面25の全面に均一な合金層である積層膜28の
バルブシート29を形成できる。
でできたバルブシート形成面25と、このバルブシート
形成面25上に形成された積層膜28との密着性確保の
ため、バインダーとなるAl、Zn、Sn、Cuを圧粉
体電極であるバルブシート形成用電極20に添加しても
よい。このバインダーをバルブシート形成用電極20に
添加したときに得られる積層膜28は、積層膜28のバ
ルブシート形成面25の垂直方向(積層膜28の成長方
向)で組成が変化する。シリンダヘッド24のアルミ母
材に近いところの積層膜28においてはバインダーとな
る金属成分の割合が高く、積層膜28の表面にいくにし
たがい硬質の炭化物の割合が高くなる。この結果、バル
ブシート29は、積層膜28の表面とバルブ(図に示さ
ず)との界面での密着性に優れると同時に耐摩耗性にも
優れる。また、バルブシート29は、シリンダヘッド2
4の母材であるアルミニウム材との熱膨張係数の違いに
よる熱応力の発生も少ないため、バルブ(図に示さず)
からの衝撃に対し充分に耐える性能を持つ。
部21に空間部27を設け、円筒形にしたことによっ
て、先端部21とバルブシート形成面25と間で、先端
部21の傾斜面23以外からの余分な放電も無くなる。
この結果、以前はバルブシート形成用電極20の先端部
21の先端(特に本実施の形態の空間部27を設けた部
分)からも、バルブシート形成面25へ放電してしま
い、必要な部分以外のバルブシート29の積層膜28が
できていたが、不必要な部分への積層膜28の生成をな
くすことができる。
シリンダヘッドのバルブシート形成面5をシートフェイ
ス形状に加工した。次に、、Ti−Al(47atm
%:原子比でアルミニウムが47%)の混合金属粉体か
らできた圧粉体電極であるバルブシート形成用電極1の
先端部2の傾斜面3をバルブシート形成面5に対峙して
配置させた。次に、バルブシート形成用電極1の先端部
2の傾斜面3と、バルブシート形成面5とを油液として
灯油中に浸漬させた。そして、バルブシート形成用電極
1の先端部2の傾斜面3と、バルブシート形成面5と間
で油中放電6をさせた。
に、パルス時間を8〜1024μ秒、デューティー比を
0.03〜0.5、放電電流を0.03〜0.5A/m
m2にした放電条件において行った。
て、バルブシート形成用電極1中の金属成分が溶融し
た。この溶融したTiおよびAlの金属成分と、灯油中
に溶融させた炭素原子とが反応して硬質の炭化チタンを
主成分とする炭化物ができた。この炭化物が、バルブシ
ート形成面5の全面に炭化チタンを主成分とする炭化物
形成と同時に固着された。バルブシート形成面5全体に
炭化チタンを主成分とする金属炭化物を含んだ耐摩耗性
に優れる均一に積層した積層膜7ができた。その後、積
層膜7を所定の形状、表面粗さのシート形状に仕上げ加
工してバルブシートとして用いた。
あるパルス幅の最適値について説明する。図3は放電条
件であるパルス幅を変化させたときのTiCの強度を示
したグラフである。TiCの強度の測定には、エックス
線回折を利用して測定した。縦軸は強度(エックス線の
計数管で測定された一分間あたりのカウント数)すなわ
ち積層膜7での濃度を示し、横軸はブラック角θ(度)
を示す。 放電条件のひとつであるパルス幅を図3
(a)は512μs、図3(b)は32μs、図3
(c)は8μsのように変化させて行った。なお、図3
(d)のピークは純TiCのピーク、図3(e)のピー
クは純アルミニウムのピーク、図4(f)のピークは純
シリコンのピークを示し、同定時のレファレンスとして
用いられた。パルス幅以外の放電は、表1で示された範
囲のデューティー比を0.06にし、放電電流を0.0
6A/mm2を一定にした放電条件で行った。図3の
(a)〜(c)に示したようにパルス幅を長くした方が
TiCの割合が高くなり、バルブシート8の積層膜7は
より硬い皮膜となった。しかし、逆にTiCの割合が高
くなると、脆性化してしまう欠点もある。このように鋭
意研究の結果、本発明の実施の形態によれば、パルス幅
により得られる積層膜7の性質を制御できることを見出
した。
ある放電電流の最適値について説明する。放電電流は、
施工するバルブシート形成面5の面積に応じて電流値を
調節する必要がある。放電電流値が大きすぎると放電エ
ネルギーが大きすぎて、緻密な積層膜7を得にくい。ま
た、放電電流値が小さすぎると、圧粉体電極であるバル
ブシート形成用電極1とバルブシート形成面5との間で
局所的な放電状態になり均一な積層膜7が得られない。
よって鋭意研究の結果、バルブシート形成時には、放電
条件の範囲である表1の範囲が望ましいことが分かっ
た。
4μsにし、放電電流を0.03〜0.08A/mm2
にし、デューティ比を0.03〜0.5にする条件で放
電することが好ましいことが分かった。
れた積層膜7の断面のEPMA(electron p
robe microanalyzer:電子線プロー
ブマイクロアナライザー)分析結果を示したグラフであ
る。図4中の横軸のl領域は形成されたバルブシート8
の積層膜7を、m領域はシリンダヘッド4のアルミ母材
の領域を示す。縦軸はある元素の割合を示す。バルブシ
ート形成面5の積層膜(l領域)において、積層膜7の
アルミ母材(m領域)の近傍、すなわちバルブシート形
成面5の近傍ではアルミニウムの割合が高く、積層膜7
の表面(グラフの左方向)になるに従い、Tiの割合が
高くなっていた。積層膜7中のアルミニウムの割合が高
くなると、同じアルミニウム合金のバルブシート形成面
5との親和がよく密着性が良くなり、バルブシート形成
面5からはがれにくくなる。また、一般にTiの割合が
高くなると、硬くなり、耐摩耗性、耐サーマルショック
性に優れた層になる。このTiの割合が高くなっている
のは、積層膜7の表面である。この層における変化した
組成が積層膜7を有するバルブシート8とバルブとの優
れた密着性、耐摩耗性、耐サーマルショック性の原因と
考えられる。
題点であるバルブシートフェイス肉盛層の不均一をなく
し、バルブシートフェース面全体に均一でかつ耐摩耗性
のあるバルブシートが形成できる。
用電極とこれを用いたバルブシート形成方法を示した断
面図である。
形成用電極とこれを用いたバルブシート形成方法を示し
た断面図である。
用電極の放電時のパルス幅と、形成されたバルブシート
のTiC強度との関係を示した線図である。
用電極で形成されたバルブシートの積層膜の組成変化を
示したグラフである。
ルブシートを示す断面図である。 (b)従来のレーザ肉盛によって形成されたバルブシー
トを示す断面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 先端部の外周に、バルブシート形成面と
対応した傾斜面を設けたことを特徴とする、バルブシー
ト形成用電極。 - 【請求項2】 前記先端部が、円筒状に形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のバルブシート形成用
電極。 - 【請求項3】 バルブシート形成面に含まれる元素と反
応して、金属間化合物や合金を形成できる金属を含む材
料を用いて形成した請求項1または2に記載のバルブシ
ート形成用電極。 - 【請求項4】 Ti、Nb、V、Cr、Mn、Zr、M
o、W、Hf、Ta、CoおよびNiからなるグループ
から選択される一以上の金属を含む材料を用いて形成し
た請求項1〜3のいずれかに記載のバルブシート形成用
電極。 - 【請求項5】 Al、Zn、SnおよびCuからなるグ
ループから選択される一以上の金属を含む材料をさらに
用いて形成した請求項4に記載のバルブシート形成用電
極。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかのバルブシート
形成用電極を用い、該電極の先端部の傾斜面をバルブシ
ート形成面に対峙して配置し、前記電極の先端部とバル
ブシート形成面とを油液中に浸漬させ、前記電極の先端
部と前記バルブシート形成面との間で油中放電し、前記
電極の成分である金属と油中の溶融成分とを反応させて
バルブシートを形成するバルブシート形成方法。 - 【請求項7】 前記油中放電の条件が、パルス幅を8〜
1024マイクロ秒にし、放電電流を0.03〜0.0
8A/mm2にし、デューティ比を0.03〜0.5に
したことを特徴とする請求項6に記載のバルブシート形
成方法。 - 【請求項8】 前記油中の溶融成分が炭素原子であるこ
とを特徴とする請求項6または7に記載のバルブシート
形成方法。
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