JP2009173955A - 放電表面処理用の電極及び電極ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】電極保持具7に保持される際における電極5の破損を回避しつつ、放電表面処理の処理時間を短くして、生産性を高めること。
【解決手段】電極保持具7は、先端面にねじ穴11が形成された保持具本体9と、保持具本体9のねじ穴11に着脱可能に螺合して設けられた固定ねじ13とを備え、電極5は、中空円筒状の電極本体27と、電極本体27の基端側の周縁部に塞ぐように一体成形されかつ固定ねじ13により保持具本体9の先端面側へ押圧される被取付体29とを備え、被取付体29に固定ねじ13を挿通可能な挿通孔31が貫通して形成されていること。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワークにおける枠状の被処理部に対して放電表面処理を行う際に用いられる放電表面処理用の電極及電極ユニットに関する。
近年、放電エネルギーを利用した放電表面処理について様々な開発がなされており(特許文献1及び特許文献2参照)、例えばエンジン用シリンダヘッドにおけるバブルシート部等、ワークにおける環状の被処理部に対して放電表面処理を行う際には、金属等の粉末から成形した棒状の電極(中実の電極の一例)、又は金属等の粉末から成形しかつワークにおける被処理部の形状に対応した中空円筒状の電極(中空の電極の一つ)が用いられている。そして、棒状の電極を用いて放電表面処理を行う場合には、電極保持具によって保持した電極をワークにおける環状の被処理部に沿って周方向へ相対的に移動させつつ、電気絶縁性のある加工液中において、電極とワークにおける被処理部との間にパルス状の放電を発生させ、その放電エネルギーにより電極の材料(電極の材料の反応物質を含む)をワークにおける環状の被処理部に付着させて、例えば耐摩耗被膜等の被膜を徐々に形成するものである。また、中空円筒状の電極を用いて放電表面処理を行う場合には、電極保持具によって保持した電極をワークにおける環状の被処理部に沿って周方向へ相対的に移動させることなく、電極の軸心とワークにおける環状の被処理部の中心を位置合わせした状態で、電気絶縁性のある加工液中において、電極とワークにおける環状の被処理部との間にパルス状の放電を発生させ、その放電エネルギーにより電極の材料をワークにおける環状の被処理部に付着させて、被膜を一度に形成するものである。
特開2004−76036号公報 特開2004−277803号公報
ところで、棒状の電極を用いて表面処理を行う場合にあっては、前述のように、電極をワークにおける被処理部に沿って周方向へ相対的に移動させて、放電エネルギーによりワークにおける環状の被処理部に被膜を徐々に形成しているため、放電表面処理の処理時間が長くなって、生産性(作業能率)を高めることが困難であるという問題がある。
一方、中空円筒状の電極を用いて表面処理を行う場合にあっては、前述のように、電極の軸心とワークにおける環状の被処理部の中心を位置合わせした状態で、放電エネルギーによりワークにおける環状の被処理部に被膜を一度に形成しているため、放電表面処理の処理時間を短くして、生産性を高めることができるものの、次のような問題が生じる。即ち、中空円筒状の電極は中実の電極に比べてかなり脆くため、中空円筒状の電極を保持する際に、電極保持具におけるバイス又はコレットチャック等によって中空円筒状の電極の外周部を外側から押圧すると、電極の破損を招くことになる。
そこで、本発明は、前述の問題を解決することができる、新規な構成の放電表面処理用の電極及び電極ユニットを提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、ワークにおける枠状(環状を含む)の被処理部に対して放電表面処理を行う際に用いられ、金属の粉末、合金の粉末、セラミックスの粉末、又はこれらの混合粉末から成形してなる電極において、中空状(中空円筒状を含む)の電極本体と、前記電極本体の基端側の周縁部に塞ぐように一体成形され、表面が電極保持具における保持具本体の先端面に突当て可能であって、前記電極保持具における固定ねじを挿通可能な挿通孔が貫通して形成された被取付体と、を備えたことを要旨とする。
本発明の第1の特徴によると、前記被取付体の前記挿通孔を前記保持具本体の先端面に形成したねじ穴に整合するように、前記被取付体の表面を前記保持具本体の先端面に突当てる。そして、前記固定ねじを前記被取付体の前記挿通孔に挿通させて、前記保持具本体の前記ねじ穴に螺合させながら締め付けることにより、前記固定ねじによって前記被取付体を前記保持具本体の先端面側へ押圧する。これにより、前記電極本体の外周面(換言すれば、前記電極の外周面)を押圧することなく、前記電極保持具によって前記電極を保持することができる。
ここで、中空状の前記電極本体の基端側の周縁部に前記被取付体が塞ぐように一体成形され、前記被取付体に前記固定ねじを挿通可能な前記挿通孔が貫通して形成されているため、前述のように、前記固定ねじを前記被取付体の前記挿通孔に挿通させて、前記保持具本体の前記ねじ穴に螺合させながら締め付けるだけで、前記電極を保持することができる。
前記電極保持具に前記電極が保持された後に、前記電極本体の軸心(換言すれば、前記電極の軸心)とワークにおける枠状の被処理部の中心を位置合わせした状態で、電気絶縁性のある加工液中において、前記電極とワークにおける枠状の被処理部との間にパルス状の放電を発生させる。これにより、放電エネルギーにより電極の材料をワークにおける枠状の被処理部に付着させて、被膜を形成することができる。
本発明の第2の特徴は、ワークにおける枠状(環状を含む)の被処理部に対して放電表面処理を行う際に用いられるユニットであって、金属の粉末、合金の粉末、セラミックスの粉末、又はこれらの混合粉末から成形してなる電極の他に、該電極を保持する電極保持具を具備してなる電極ユニットにおいて、前記電極保持具は、先端面にねじ穴が形成された保持具本体と、前記保持具本体の前記ねじ穴に着脱可能に螺合して設けられた固定ねじと、を備え、前記電極は、中空状(中空円筒状を含む)の電極本体と、前記電極本体の基端側の周縁部に塞ぐように一体成形され、表面が前記保持具本体の先端面に突当て可能であって、前記固定ねじを挿通可能な挿通孔が貫通して形成され、前記固定ねじにより前記保持具本体の先端面側へ押圧される被取付体と、を備えたことを要旨とする。
本発明の第2の特徴によると、前記被取付体の前記挿通孔を前記保持具本体の前記ねじ穴に整合するように、前記被取付体の表面を前記保持具本体の先端面に突当てる。そして、前記固定ねじを前記被取付体の前記挿通孔に挿通させて、前記保持具本体の前記ねじ穴に螺合させながら締め付けることにより、前記固定ねじによって前記被取付体を前記保持具本体の先端面側へ押圧する。これにより、前記電極本体の外周面(換言すれば、前記電極の外周面)を押圧することなく、前記電極保持具によって前記電極を保持することができる。
ここで、中空状の前記電極本体の基端側の周縁部に前記被取付体が塞ぐように一体成形され、前記被取付体に前記固定ねじを挿通可能な前記挿通孔が貫通して形成されているため、前述のように、前記固定ねじを前記被取付体の前記挿通孔に挿通させて、前記保持具本体の前記ねじ穴に螺合させながら締め付けるだけで、前記電極を保持することができる。
前記電極保持具に前記電極が保持された後に、前記電極本体の軸心(換言すれば、前記電極の軸心)とワークにおける枠状の被処理部の中心を位置合わせした状態で、電気絶縁性のある加工液中において、前記電極とワークにおける被処理部との間にパルス状の放電を発生させる。これにより、放電エネルギーにより電極の材料をワークにおける枠状の被処理部に付着させて、被膜を形成することができる。
本発明によれば、中空状の前記電極本体の外周部を外側から押圧することなく、前記電極保持具によって前記電極を保持すると共に、前記電極本体の軸心とワークにおける枠状の被処理部の中心を位置合わせした状態で、放電エネルギーによりワークにおける枠状の被処理部に被膜を一度に形成することができるため、前記電極保持具に保持される際における前記電極の破損を回避しつつ、放電表面処理の処理時間を短くして、生産性を高めることができる。
また、前記固定ねじを前記被取付体の前記挿通孔に挿通させて、前記保持具本体の前記ねじ穴に螺合させながら締め付けるだけで、前記電極を保持することができるため、前記電極保持具の構成を簡略化することができ、前記電極保持具の製造コストを低減できる。
(本発明の第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1及び図2を参照して説明する。
ここで、図1は、本発明の第1実施形態に係る電極ユニットの縦断面図、図2(a)は、本発明の第1実施形態に係る電極を先端側から見た図、図2(b)は、図2(a)におけるIIB-IIB線に沿った断面図である。
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る電極ユニット1は、エンジン用シリンダヘッドにおけるバブルシート部等、ワークWにおける環状の被処理部Waに対して放電表面処理を行う際に用いられ、放電表面処理装置における処理ヘッド3に着脱可能に装着されるものである。また、本発明の第1実施形態に係る電極ユニット1は、ステライト合金の粉末から射出成形してなる電極5の他に、この電極5を保持する電極保持具7を具備している。そして、本発明の第1実施形態における電極保持具7及び電極5の具体的な構成は、次のようになる。
即ち、本発明の第1実施形態に係る電極ユニット1における電極保持具7は、処理ヘッド3に着脱可能に設けられた保持具本体9を備えており、この保持具本体9は、大径部9aと小径部9bを有した段付円筒形状になっている。なお、保持具本体9を段付円筒形状にする代わりに、段無しの円筒形状にしても構わない(図4参照)。
保持具本体9の先端面の中央には、ねじ穴11が形成されており、この保持具本体9のねじ穴11には、固定ねじ13が着脱可能に螺合して設けられている。また、固定ねじ13には、座金15が挿通して設けられている。
保持具本体9の中央には、ポンプ等の加工液供給源17から加工液(本発明の実施形態にあっては、加工油)Lを供給するための加工液供給通路19が形成されており、この加工液供給通路19は、加工液供給源17に接続配管21を介して接続されている。また、加工液供給通路19は、保持具本体9の軸方向へ延びてあって、保持具本体9のねじ穴11に連通してある。そして、固定ねじ19には、電極5の内側から電極5の先端側に向かって加工液Lを噴出する加工液噴出孔23が貫通して形成されており、この加工液噴出孔23は、固定ねじ19の軸方向(換言すれば、保持具本体9の軸方向)へ延びてあって、保持具本体9のねじ穴11を介して加工液供給通路19に連通可能である。
保持具本体9には、放電により生じたガスGを電極5の内側から保持具本体9の外側へ排出するための一対のガス排出通路25が貫通して形成されており、各ガス排出通路25は、保持具本体9の軸方向へ延びている。
図1及び図2(a)(b)に示すように、本発明の第1実施形態に係る電極ユニット1における電極5は、前述のように、ステライト合金の粉末から射出成形してなるものであって、放電によって消耗可能な中空円筒状の電極本体27を備えている。なお、電極5は、ステライト合金の粉末から射出成形してなるものに限るものでなく、金属の粉末、合金の粉末、セラミックスの粉末、又はこれらの混合粉末から射出成形又は圧縮成形してなるものであれば構わない。
電極本体27の基端側の周縁部には、被取付体29が塞ぐように一体成形されており、この被取付体29の表面は、保持具本体9の先端面に突当て可能である。また、被取付体29の中央には、固定ねじ23を挿通可能な挿通孔31が貫通して形成されており、被取付体29は、固定ねじ23により座金15を介して保持具本体9の先端面側へ押圧されるようになっている。
被取付体29には、一対の第1ガス抜き孔33が貫通して形成されており、各第1ガス抜き孔33は、対応するガス排出通路25に連通可能である。また、電極本体27には、一対の第2ガス抜き孔35が貫通して形成されている。
続いて、本発明の第1実施形態の作用及び効果について説明する。
被取付体29の挿通孔31を保持具本体9のねじ穴11に整合するように、被取付体29の表面を保持具本体9の先端面に突当てる。そして、固定ねじ13を被取付体29の挿通孔31に挿通させて、保持具本体9のねじ穴11に螺合させながら締め付けることにより、固定ねじ13によって座金15を介して被取付体29を保持具本体9の先端面側へ押圧する。これにより、電極本体27の外周面(換言すれば、電極5の外周面)を押圧することなく、電極保持具7によって電極5を保持することができる。
ここで、中空円筒状の電極本体27の基端側の周縁部に被取付体29が塞ぐように一体成形され、被取付体29に固定ねじ13を挿通可能な挿通孔31が貫通して形成されているため、前述のように、固定ねじ13を被取付体29の挿通孔31に挿通させて、保持具本体9のねじ穴11に螺合させながら締め付けるだけで、電極5を保持することができる。
電極保持具7に電極5が保持された後に、電極5の軸心とワークWにおける環状の被処理部Waの中心(軸心)を位置合わせした状態で、放電表面処理装置における加工槽(図示省略)に貯留された電気絶縁性のある加工液(図示省略)中において、電極5とワークWにおける環状の被処理部Waとの間にパルス状の放電を発生させる。これにより、その放電エネルギーにより電極5の材料(電極5の材料の反応物質を含む)をワークWにおける環状の被処理部Waに付着させて、耐摩耗被膜等の被膜(図示省略)を形成することができる。
ここで、放電表面処理中に、加工液供給源17から加工液供給通路19に加工液Lを適宜に供給すると、加工液噴出孔23より電極5の内側から電極5の先端側に向かって加工液Lを噴出させることができる。これにより、電極5とワークWにおける被処理部Waとの間の加工液Lの流通を促進することができ、放電によって生じたスラッジ等が電極5とワークWにおける被処理部Waとの間に溜まり難くすることができる。
また、放電によって生じたガスGは、電極5の内側から一対のガス抜き孔33を介して一対のガス排出通路25に流れ込んで、一対のガス排出通路25から保持具本体9の外側へ排出されると共に、電極5の内側から一対のガス抜き孔35を介して電極5の外側へ排出される。これにより、放電によって生じたガスGが電極5の内側に溜まり難くなる。
以上の如き、本発明の第1実施形態によれば、中空円筒状の電極本体27の外周部を外側から押圧することなく、電極保持具7によって電極5を保持すると共に、電極本体27の軸心とワークWにおける環状の被処理部Waの中心を位置合わせした状態で、放電エネルギーによりワークWにおける環状の被処理部Waに被膜を一度に形成することができるため、電極保持具7に保持される際における電極5の破損を回避しつつ、放電表面処理の処理時間を短くして、生産性を高めることができる。
また、固定ねじ19を被取付体29の挿通孔31に挿通させて、保持具本体9のねじ穴11に螺合させながら締め付けるだけで、電極5を保持することができるため、電極保持具7の構成を簡略化することができ、電極保持具7の製造コストを低減できる。
更に、放電表面処理中に、放電によって生じたスラッジ等が電極5とワークWにおける被処理部Waとの間に溜まり難くすることができるため、電極5とワークWにおける被処理部Waとの間の放電を安定させて、均一な被膜を形成することができ、放電表面処理の品質を向上させることできる。
また、放電表面処理中に、放電によって生じたガスGが電極5の内側に溜まり難くなるため、電極5の内圧の急激な上昇を十分に抑制することができ、放電表面処理の際における電極5の破損を回避して、電極5の寿命を延ばすことができる。
(本発明の第2実施形態)
本発明の第2実施形態について図3を参照して説明する。
ここで、図3は、本発明の第2実施形態に係る電極ユニットの縦断面図である。
図3に示すように、本発明の第2実施形態に係る電極ユニット37は、本発明の第1実施形態に係る電極ユニット1と同様に、ワークWにおける環状の被処理部Wa(図1参照)に対して放電表面処理を行う際に用いられるものであって、電極ユニット1と略同じ構成を有しており、電極ユニット37の具体的な構成のうち、電極ユニット1の具体的な構成と異なる部分について説明する。なお、電極ユニット37における複数の構成要素のうち、電極ユニット1における構成要素と対応するものについては、図中に同一番号を付して、説明を省略する。
即ち、電極保持具7における保持具本体9の先端面の中央には、凹状の被嵌合部39が形成されており、電極5における被取付体29の表面には、保持具本体9の被嵌合部39に嵌合可能な凸状の嵌合部41が形成されている。ここで、被取付体29の嵌合部41を保持具本体9の被嵌合部39に嵌合させると、電極5の軸心と保持具本体9の軸心が一致するようになっている。なお、保持具本体9の先端面に凹状の被嵌合部39、被取付体29の表面に凸状の嵌合部41が形成される代わりに、保持具本体9の先端面に凸状の被嵌合部39、被取付体29の表面に凹状の嵌合部41が形成されるようにしても構わない。
従って、本発明の第2実施形態においても、本発明の第1実施形態と同様の作用及び効果を奏する他に、被取付体29の嵌合部41を保持具本体9の被嵌合部39に嵌合させるだけで、保持具本体9に対して電極5の芯出しを容易に行うことができ、電極5の保持作業(換言すれば、電極保持具7に対する電極5の取付作業)の能率が向上する。
また、被取付体29の嵌合部41の形状及び大きさを統一することにより、1つの電極保持具7によって形状及び/又は大きさの異なる種々の電極5を保持することができ、電極保持具7の汎用性を高めることができる。
(本発明の第3実施形態)
本発明の第3実施形態について図4を参照して説明する。
ここで、図4は、本発明の第3実施形態に係る芯出し治具を示す図である。
図4に示すように、本発明の第3実施形態に係る芯出し治具43には、保持具本体9の外周面を案内支持する第1ガイド孔45、及び電極本体27の外周面を案内支持する第2ガイド孔47が連続して形成されており、第1ガイド孔45の軸心と第2ガイド孔47の軸心は一致してある。
従って、芯出し治具43の第1ガイド孔45に保持具本体9を挿入して、芯出し治具43の第2ガイド孔47に電極5を挿入することにより、保持具本体9に対して電極5の芯出しを容易に行うことができ、電極5の保持作業(換言すれば、電極保持具7に対する電極5の取付作業)の能率が向上する。
本発明は、前述の実施形態の説明に限られるものではなく、その他、種々の態様で実施可能である。また、本発明に包含される権利範囲は、これらの実施形態に限定されないものである。
本発明の第1実施形態に係る電極ユニットの縦断面図である。 図2(a)は、本発明の第1実施形態に係る電極を先端側から見た図、図2(b)は、図2(a)におけるIIB-IIB線に沿った断面図である。 本発明の第2実施形態に係る電極ユニットの縦断面図である。 本発明の第3実施形態に係る芯出し治具を示す図である。
符号の説明
W ワーク
Wa 被処理部
G ガス
L 加工液
1 電極ユニット
3 処理ヘッド
5 電極
7 電極保持具
9 保持具本体
11 ねじ穴
17 加工液供給源
19 加工液供給通路
23 加工液噴出孔
25 ガス排出通路
27 電極本体
29 被取付体
31 挿通孔
33 第1ガス抜き孔
35 第2ガス抜き孔
37 電極ユニット
39 被嵌合部
41 嵌合部
45 第1ガイド孔
47 第2ガイド孔

Claims (7)

  1. ワークにおける枠状の被処理部に対して放電表面処理を行う際に用いられ、金属の粉末、合金の粉末、セラミックスの粉末、又はこれらの混合粉末から成形してなる電極において、
    中空状の電極本体と、
    前記電極本体の基端側の周縁部に塞ぐように一体成形され、表面が電極保持具における保持具本体の先端面に突当て可能であって、前記電極保持具における固定ねじを挿通可能な挿通孔が貫通して形成された被取付体と、を備えたことを特徴とする放電表面処理用の電極。
  2. 前記被取付体の表面に前記保持具本体の被嵌合部に嵌合可能な嵌合部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の放電表面処理用の電極。
  3. 前記被取付体及び/又は前記電極本体にガス抜き孔が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の放電表面処理用の電極。
  4. ワークにおける枠状の被処理部に対して放電表面処理を行う際に用いられ、金属の粉末、合金の粉末、セラミックスの粉末、又はこれらの混合粉末から成形してなる電極の他に、該電極を保持する電極保持具を具備してなる電極ユニットにおいて、
    前記電極保持具は、
    先端面にねじ穴が形成された保持具本体と、
    前記保持具本体の前記ねじ穴に着脱可能に螺合して設けられた固定ねじと、を備え、
    前記電極は、
    中空状の電極本体と、
    前記電極本体の基端側の周縁部に塞ぐように一体成形され、表面が前記保持具本体の先端面に突当て可能であって、前記固定ねじを挿通可能な挿通孔が貫通して形成され、前記固定ねじにより前記保持具本体の先端面側へ押圧される被取付体と、を備えたことを特徴とする放電表面処理用の電極ユニット。
  5. 前記保持具本体の先端面に被嵌合部が形成され、前記被取付体の表面に前記保持具本体の前記被嵌合部に嵌合可能な嵌合部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の放電表面処理用の電極ユニット。
  6. 前記電極本体に放電により生じたガスを前記電極の内側から排出するためのガス排出通路が形成され、前記被取付体に前記ガス排出通路に連通可能なガス抜き孔が貫通して形成されていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の放電表面処理用の電極ユニット。
  7. 前記保持具本体の内部に加工液供給源から加工液を供給するための加工液供給通路が形成され、前記固定ねじに前記電極の内側から前記電極の先端側に向かって加工液を噴出する加工液噴出孔が貫通して形成され、前記加工液噴出孔は前記加工液供給通路に連通可能であることを特徴とする請求項4から請求項6のうちのいずれかの請求項に記載の放電表面処理用の電極ユニット。
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