JP2002242549A - 大型開口部用扉装置および大型開口部用扉の改修方法 - Google Patents

大型開口部用扉装置および大型開口部用扉の改修方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震などの災害時であっても、大型開口部が
確実に開放することができる大型開口部用扉を提供す
る。 【解決手段】 建物躯体Pにおける大型開口部の前方位
置に、建物躯体Pに接合された門型枠2が建物躯体Pか
ら独立して立設されている。門型枠2の内側には扉部材
3が配設されており、門型枠2は、建物躯体Pの耐震性
よりも高い復元性を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大型開口部用扉装
置、特に、改修用として用いて好適な大型開口部用扉装
置および大型開口部の改修方法に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、消防署、警察署、運輸関連施
設などの建物躯体には、大型の車両を格納するための車
庫が設けられている。この車庫の前部には、車庫に格納
されている車両が出入りするための大型開口部が形成さ
れており、この大型開口部には、車庫を閉じるための扉
部材が設けられている。
【0003】従来における扉部材が設けられている建物
躯体を、消防署を例に挙げて説明する。図6は、従来の
大型開口部の扉装置を示す斜視図である。図6における
消防署の建物躯体Pには、扉装置50が設けられてい
る。扉装置50は、大型開口部51に扉52が取り付け
られており、扉52の裏側に車庫が設けられている。車
庫には、消防車、救急車、はしご車といった緊急車両が
格納されている。この従来の消防署では、夜間は防犯の
ために扉52を閉じている。一方、日中には扉52を開
いて、非常時における緊急車両の出動に備えている。そ
して、日が暮れてから再び扉52を閉じる。緊急車両が
出動する際には、日中であればそのまま発車し、夜間で
あれば扉52を開いて発車する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の扉
装置50は大型であるため、開閉作業に掛かる手間と時
間が大きくなり、しかも一般に大型の扉の開閉作業を行
う際には大きな騒音を生じるという問題がある。このよ
うな問題は、消防署の建物躯体Pおよび扉装置50が古
く、たとえば改修・取り替えが必要なほど古くなった扉
装置50には顕著に生じる。また、このような消防署か
らは、たとえば地震などの災害時に緊急車両が出動する
ことが考えられるが、地震などの災害時に振動エネルギ
ーなどによって建物躯体Pがゆがんでしまうと、扉52
が開けられなくなってしまうという問題がある。このた
め、災害時という緊急車両の出動要請の可能性が高い時
に、建物躯体Pがゆがんでしまうことによって扉52が
開かず、緊急車両が出動できないという事態を防ぐ必要
がある。特に近年においては、各地で大地震が頻繁に起
こっているが、消防車や救急車といった緊急車両は、こ
のような大地震などのときであっても、確実に出動する
ことが要請される。その反面、扉を開けるのが簡単すぎ
るようでは、防犯上、好ましくないという問題もある。
【0005】さらに、通常時であっても、車庫に格納さ
れている緊急車両の存否を外部から確認できれば、使い
勝手がよいとともに、消防署の近隣住人は、緊急車両の
存在を確認することによって安心して生活することがで
きる。ところが、前記従来の消防署における扉52は、
内部が見えない、たとえば鉄製のもので作られていたた
め、夜間に扉52を閉じた場合には、外部から緊急車両
の存否が確認できないものであった。外部から車庫に格
納された緊急車両の存否を確認できるようにするために
は、扉52に透明なガラス窓を設けることが考えられ
る。しかし、扉52には、安全上、特に耐火性等の観点
から窓部材を設けることができない法規制が敷かれてい
ることが多い。このため、単に扉52にはガラス窓を設
けることができないという問題があった。
【0006】また、建物躯体Pの老朽化が進むと、扉5
2も改修する必要が生じてくる。しかし、扉52を単に
取り替えるといった改修では、改修期間中には大型開口
部を緊急車両が通過できなくなってしまうため、緊急車
両が出動できないか、あるいは他の保管場所を確保しな
ければならなくなり、非常に不便なものであった。
【0007】そこで、本発明の課題は、高い復元性を有
して、地震などの災害時であっても、大型開口部が誰に
でも確実かつ簡単に開放することができるようにするこ
とにある。また、扉が閉じた状態で建物躯体の内部が視
認できるようにしても、耐火性が高く、法規制に触れる
可能性の低い構成とした大型開口部用扉を提供すること
にある。さらには、改修工事を行う際にも、大型開口部
を車両等が通過できるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の請求項1に係る発明は、建物躯体における大
型開口部の前方位置に、前記建物躯体に接合された門型
枠が前記建物躯体から独立して立設され、前記門型枠の
内側には扉部材が配設されており、前記門型枠は、前記
建物躯体の耐震性よりも高い復元性を備えることを特徴
とする大型開口部用扉装置である。
【0009】請求項2に係る発明は、前記扉部材には、
前記大型開口部を介して前記建物躯体の内部を視認可能
とする窓部材が設けられており、前記門型枠は、耐火性
を備えることを特徴とする請求項1に記載の大型開口部
用扉装置である。
【0010】請求項3に係る発明は、大型開口部が形成
されている建物躯体における前記大型開口部に旧扉部材
が設けられた大型開口部用扉を改修するにあたり、前記
大型開口部の前方位置に、前記建物躯体の耐震性よりも
高い復元性を備える門型枠を立設し、前記門型枠の内側
に扉部材を配設するとともに、前記門型枠を前記建物躯
体に接合した後、前記大型開口部に設けられた旧扉部材
を撤去、または戸袋内に収納して機能交換することを特
徴とする大型開口部用扉の改修方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら、具体的に説明する。図1は、本発明
に係る大型開口部用扉を設けた消防署の正面図、図2
は、本発明に係る大型開口部用扉の分解斜視図である。
【0012】図1および図2に示すように、本発明に係
る大型開口部用扉装置(以下「扉装置」という)1は、
門型枠2を備えており、建物躯体Pの前方位置に建物躯
体Pから独立して立設されている。門型枠2は、正面視
して略逆L字形状をなす左構造体2A、逆T字形状をな
す中構造体2B、略逆L字形状をなす右構造体2Cを有
している。また、左構造体2Aと中構造体2Bを連結す
る直線状の左上構造体2D、中構造体2Bと右構造体2
Cを連結する右上構造体2Eを有している。左構造体2
Aおよび中構造体2Bが設けられる位置には、図2に示
すように、アンカーボルトB,B…が打設されている。
また、図示はしないが、右構造体2Cが設けられる位置
にもアンカーボルトが打設されている。これらのアンカ
ーボルトB,B…によって左構造体2A、中構造体2
B、および右構造体2Cが支持されている。
【0013】左構造体2Aと左上構造体2D、および中
構造体2Bと左上構造体2Dは、それぞれ図示しないジ
ョイント部材で連結されている。同様に、中構造体2B
と右上構造体2E、および右上構造体2Eと右構造体
は、それぞれジョイント部材で連結されている。
【0014】かかる構成により、門型枠2は、アンカー
ボルトB,B…によって自立可能に支持されているた
め、地震による揺れが生じた場合でも、建物躯体Pの振
動を直接受けることがない。したがって、建物躯体Pの
振動に伴う大きな振動エネルギーを受けず、建物躯体P
の耐震性よりも高い復元性を備えている。門型枠2に
は、扉部材3が取り付けられている。扉部材3は、図2
に示すように、扉本体4と枠体5によって構成されてい
る。扉本体4は、折り戸式の扉であり、左扉4Aと右扉
4Bを有している。左扉4Aの上部には、左スライダ4
Cが取り付けられ、右扉4Bの上部には右スライダ4D
が取り付けられている。左扉4Aおよび右扉4Bのそれ
ぞれの中央部には本発明の窓部材であるガラス窓4E,
4Fが設けられている。扉部材3では、左扉4Aおよび
右扉4Bとしてそれぞれ折り戸式のものが用いられてい
る。したがって、左扉4Aおよび右扉4Bは、幅方向中
央が前方にせりだすとともに、スライダ4C,4Dがガ
イドレール5Dに沿って移動して開閉する構造となって
いる。
【0015】扉本体4は、左縦枠5A、右縦枠5B、お
よび上枠5Cを備える枠体に嵌め込まれている。左縦枠
5Aは、門型枠2の左構造体2Aに取り付けられてい
る。右縦枠5Bは中構造体2Bに取り付けられ、上枠5
Cは左上構造体2Dに取り付けられている。上枠5Cに
は、左右方向に延在するガイドレール5Dが取り付けら
れている。扉本体4の左扉4Aの上部には左スライダ4
Cが取り付けられ、右扉4Bの上部には右スライダ4D
が取り付けられている。左スライダ4Cがガイドレール
5Dにガイドされて移動することで左扉4Aは開閉し、
右スライダ4Dがガイドレール5Dにガイドされて移動
することで右扉4Bが開閉する。
【0016】扉本体4としては構造が簡易な折り戸式の
ものが用いられていることから、必要な個所のみを開閉
することができる。しかも、開閉作業はだれにでも簡単
に行うことができるとともに、開閉作業の際に生じる開
閉音を小さくすることができる。さらには、頻繁に開閉
作業を行っても近隣住民等に迷惑をかけることが少なく
なるので、緊急車両を発車するごとに開閉作業を行うこ
とができる。
【0017】また、扉部材3は、門型枠2の奥方に設け
られており、門型枠2の前端部から扉部材3まではある
程度の距離を有する。さらに、門型枠2は、耐火構造を
有している。したがって、たとえば門型枠2の側方また
は上方から扉部材3に火が燃え移ろうとしても、火は門
型枠2の前方を大きく巡ってからでなければ扉部材3に
火が燃え移ることはない。したがって、扉部材3にガラ
ス窓4E,4Fを設けたとしても、ガラス窓4E,4F
には火が燃え移りにくいので、その安全性は高いものと
なる。こうして、ガラス窓4E,4Fを介して車庫の内
部を外部から視認することができるようになるので、外
部から緊急車両を確認することができる。したがって、
近隣住人は、緊急車両の存否を確認することにより、安
心して生活を送ることができるようになる。
【0018】建物躯体Pと門型枠2の裏面の間には、図
3に示すように、接合部材6が介在されている。この接
合部材6は、弾性のある部材、たとえばゴム材によって
構成されており、建物躯体Pと門型枠2の間は連結され
ているものの、両者間に力が伝わらないように、接合部
材6で力が吸収されるようになっている。したがって、
地震などに起因して生じる建物躯体Pの強い振動エネル
ギーを門型枠2が受けることはない。したがって、門型
枠2は建物躯体Pよりも強い耐震性を持っているので、
門型枠2はせず、緊急車両が発車できる体制を維持する
ことができる。しかも、門型枠2が壊れなければ、建物
躯体Pを建て直す際にも、接合部材6で接合しなおせば
よいので、高い復元性を発揮することができる。
【0019】本実施形態に係る扉装置1は、建物躯体P
を新築する際に使用することもできるが、特に、既設の
建物躯体Pにおける車庫などに設けられた扉を改築する
際に用いて好適である。そこで、以下、本発明に係る扉
装置1を用いた大型開口部用扉の改修方法について説明
する。
【0020】図4は、本発明に係る大型開口部用扉の改
修方法によって大型開口部を改修する工程を示す工程図
である。図4(a)に示すように、改修前の建物躯体P
の大型開口部には、複数の旧扉部材10,10…が嵌め
込まれている。この旧扉部材10,10…を開けると、
建物躯体Pに設けられた車庫が開き、図示しない消防車
や救急車などの緊急車両が格納されている。そして、日
中は旧扉部材10,10…を開放しておき、夜間は防犯
のために旧扉部材10,10…を開き、緊急車両の出動
要請があったときには、旧扉部材10,10…の必要部
位を開放して緊急車両を発車させている。
【0021】改修工事は、まず門型枠2の構築から始ま
り、アンカーボルトを打設して門型枠を立設する。この
門型枠を構築する作業が行われる際に、門型枠2には枠
体5が取り付けられるとともに、門型枠2は、接合部材
6によって建物躯体Pと接合される。門型枠2を構築し
ている間は、まだ、本発明の扉部材3は配設されていな
い状態にある。このため、大型開口部の前方は開放され
た状態にあるので、建物躯体Pに既設されている旧扉部
材10,10…を活用することにより、改修開始前同様
にして、緊急車両の出動等に対応することができる。門
型枠2が構築されたら、図4(b)に示すように、門型
枠2に扉部材3を嵌め込む作業を行う。ここで、扉部材
3を嵌め込むための枠体は、すでに門型枠2を構築する
際に門型枠2に取り付けられている、このため、門型枠
2に扉部材3を嵌め込む作業は非常に短時間で行うこと
ができる。
【0022】扉部材3が門型枠2に嵌め込まれた段階で
は、図4(b)に示すように、扉装置1の裏側に旧扉部
材10,10…が取り付けられた状態にあるので、この
旧扉部材10,10…を撤去する作業に取り掛かる。こ
こで、旧扉部材10,10…を撤去する作業を開始する
段階では、扉装置1の扉部材3を従来の旧扉部材10,
10…が取り付けられていた状態と同様に活用しなが
ら、旧扉部材10,10…を撤去する作業を継続するこ
とができる。すなわち、旧扉部材10,10…を撤去す
る作業が数日間にわたる場合には、夜間には扉装置1の
扉部材3を閉めておくことによって防犯対策を採ること
ができる。また、日中は扉部材3を開放して、緊急車両
の出動に備えるとともに旧扉部材10,10…の撤去作
業を行う。このとき、旧扉部材10,10…を撤去する
作業は、扉装置1を構築する作業とは別個に行われるの
で、工事自体が煩雑になることは少ないため、短期間で
工事を完了することができる。
【0023】旧扉部材10,10…が撤去されたら、図
4(c)に示すように、建物躯体Pの前方位置に扉装置
1が配設された状態となる。こうして、大型開口部の改
修作業が終了する。
【0024】この扉装置1では、ガラス窓が設けられて
いることから、日中に扉部材3を閉じておいても、ガラ
ス窓を介して内部を視認することができる。したがっ
て、扉部材3を閉じた状態としていても、近隣住人は緊
急車両の存在が外部から確認することができるので、安
心して生活を行うことができる。また、ガラス窓の存在
により、建物躯体Pの内部に対する採光を充分に行うこ
とができるので、日中に扉部材3を開放させておく必要
もなくなる。また、扉部材3を開放させておく必要がな
いことから、たとえば野良猫などが建物躯体Pに入り込
むことを防止することができるとともに、日中でも防犯
性を高めることができる。
【0025】しかも、扉本体4として構造が簡易な折り
戸式のものを用いているので、緊急車両が発車する際
に、必要な個所のみを開くことができる。また、その開
閉作業も簡単であり、誰にでも短時間で行うことができ
る。しかも、開閉作業の際に生じる開閉音は小さく、静
かに開閉作業を行うことができるので、緊急車両が発車
するたびに開閉作業を行うことができる。また、旧扉部
材10,10…は、撤去することなく別途設けた戸袋に
収納し、以後使用しないようにしてもよい。このよう
に、旧扉部材10,10…を撤去するのではなく単に戸
袋に収納して以後使用しないようにすることにより、旧
扉部材10,10…と扉装置1との機能交換を容易に行
うことができる。
【0026】以上、本発明の好適な実施形態について説
明したが、本発明は、用途に応じて適宜設計変更するこ
ともできる。たとえば、図5(a)に示すように、建物
躯体の開口部が1つであり、車庫に3台の緊急車両であ
る消防車、および救急車などが格納されている場合に
は、幅方向中央部に仕切りのない開口部が狭い一連タイ
プの門型枠20を有する扉装置を用いることができる。
また、図5(b)に示すように、車庫に大型消防車およ
び消防車が1つの仕切りに格納され、救急車が別の仕切
りに格納されている場合がある。このような場合には、
開口部が中間の二連タイプの門型枠30を有する扉装置
を用いることができる。さらに、図5(c)に示すよう
に、複数の大型消防車、消防車、および救急車が格納さ
れている場合もある。この場合には、開口部が広い三連
タイプの門型枠40を有する扉装置を用いることができ
る。
【0027】また、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、たとえば、扉部材にガラス窓が設けら
れていない態様とすることができるし、門型枠として、
たとえば丸みをもたせて意匠性を高めたものを用いるこ
ともできる。
【0028】さらに、本発明に係る扉装置を設ける建物
躯体として、消防署を例に挙げて説明したが、このほ
か、たとえば以下の構造物の改修用などとしても好適に
用いることができる。 (1)警察署、運輸関係施設、自衛隊などの特殊車両倉
庫 (2)電車やモノレールの車両車庫 (3)小型飛行機、ヘリコプターなどの格納庫 (4)建設用などの特殊車両の修理工場 (5)ごみ焼却場、下水処理場の出入り口の既存の大型
扉や引き戸
【0029】
【発明の効果】以上のとおり、本発明のうちの請求項1
に係る発明によれば、門型枠が建物躯体から独立して立
設され、建物躯体の耐震性よりも門型枠の復元性が高
く、建物躯体の変形力を負担しない。このため、地震な
どの災害時であっても、確実に建物躯体の開口部を開放
することができる。このような扉装置は、特に、老朽化
が進んだ消防署において、改修・取り替え作業が必要な
ものに対して使用して特に効果的である。
【0030】請求項2に係る発明によれば、扉が閉じた
状態で建物躯体の内部が視認できるようにしても、耐火
性が高く、法規制に触れる可能性の低い構成とした大型
開口部用扉を提供することができる。
【0031】請求項3に係る発明によれば、改修工事を
行う際にも、大型開口部を車両等が通過できるようにす
ることとができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る大型開口部用扉を設けた消防署の
正面図である。
【図2】本発明に係る大型開口部用扉の分解斜視図であ
る。
【図3】建物躯体と門型枠の接合部の拡大断面図であ
る。
【図4】本発明に係る大型開口部用扉の改修方法によっ
て大型開口部を改修する工程を示す工程図である。
【図5】本発明の変形例を示す概要図である。
【図6】従来の大型開口部の扉装置を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 扉装置 2 門型枠 3 扉部材 4 扉本体 4E,4F ガラス窓(窓部材) 6 接合部材 10 旧扉部材 B アンカーボルト P 建物躯体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物躯体における大型開口部の前方位置
    に、前記建物躯体に接合された門型枠が前記建物躯体か
    ら独立して立設され、 前記門型枠の内側には扉部材が配設されており、 前記門型枠は、前記建物躯体の耐震性よりも高い復元性
    を備えることを特徴とする大型開口部用扉装置。
  2. 【請求項2】 前記扉部材には、前記大型開口部を介し
    て前記建物躯体の内部を視認可能とする窓部材が設けら
    れており、 前記門型枠は、耐火性を備えることを特徴とする請求項
    1に記載の大型開口部用扉装置。
  3. 【請求項3】 大型開口部が形成されている建物躯体に
    おける前記大型開口部に旧扉部材が設けられた大型開口
    部用扉を改修するにあたり、 前記大型開口部の前方位置に、前記建物躯体の耐震性よ
    りも高い復元性を備える門型枠を立設し、前記門型枠の
    内側に扉部材を配設するとともに、前記門型枠を前記建
    物躯体に接合した後、 前記大型開口部に設けられた旧扉部材を撤去し、または
    戸袋内に収納して機能交換することを特徴とする大型開
    口部用扉の改修方法。
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