JP2002242145A - 柵 - Google Patents

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JP2002242145A
JP2002242145A JP2001044560A JP2001044560A JP2002242145A JP 2002242145 A JP2002242145 A JP 2002242145A JP 2001044560 A JP2001044560 A JP 2001044560A JP 2001044560 A JP2001044560 A JP 2001044560A JP 2002242145 A JP2002242145 A JP 2002242145A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 庭園等の景観を損なうことなく、また、設置
に際して樹木の伐採を要しない鋼製の柵を提供する。 【解決手段】 柵100は、地面に所定の間隔で立設さ
れたステンレス鋼製の柱101a、101bと、該柱1
01に横架されたステンレス鋼製の笠木102及び手摺
り103と、各柱101間に所定の間隔で張架されたス
テンレス鋼製のワイヤ(鋼索)104とを備えてなるも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、庭園等の敷地内へ
の人の侵入を防止するために敷地周縁に設けられる柵に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】庭園等の敷地の周縁には、人の侵入を防
止するための柵が設けられることが多い。これは、庭園
内に、例えば、池や高低差の大きい箇所がある場合に、
人が溺れたり墜落したりする危険性を排除するための安
全策の一つである。このような柵として、従来は、敷地
の周縁に所定間隔で木製の杭を打ち込み、該杭間にロー
プを張架したものが用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の柵
は、容易に乗り越えることができ、また、長期間に渡り
使用しているうちに劣化によりロープが朽ちて消失し、
人の侵入を防止するための柵としての機能を果たさなく
なることもある。一方、複数本の鋼管を、人が容易に乗
り越えたり、くぐり抜けることができないように、上下
方向に所定の間隔で横設してなる柵とすれば、長期間に
渡り安定且つ確実に人の侵入を防止することができる
が、地表面から所定の高さに渡って複数の鋼管を横設す
れば、庭園の景観を損ない、さらに、そのような柵の設
置に際して前記鋼管と庭園内の樹木がかち合うような場
合には、樹木の枝を伐採することが必要となることもあ
る。
【0004】本発明は、かかる問題に鑑みてなされたも
のであり、庭園等の景観を損なうことなく、また、設置
に際して樹木の伐採を要しない鋼製の柵を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
になされた本発明の請求項1に係る柵は、地面に所定の
間隔で立設された鋼製の柱と、前記各柱の上端に横架さ
れた鋼製の笠木と、前記各柱間に、上下方向に所定の間
隔で張架された鋼索とを備えてなるものである。
【0006】また、本発明(請求項2)は、請求項1に
記載の柵において、前記柱に、該柱の軸方向とと所定の
角度で交わる貫通穴が、上下方向に所定の間隔で形成さ
れ、各柱の一定位置の貫通穴に、所定の長さの鋼索が連
続して挿通されるとともに、その両端が所定の柱に固結
されることにより、該鋼索が各柱間に弾性を有するよう
に張架されたものである。
【0007】また、本発明(請求項3)は、請求項2に
記載の柵において、前記貫通穴を形成すべき所定の角度
を、その柱の上端に設けられた笠木の軸方向と該柱の軸
方向とがなす角度と略同一としたものである。
【0008】また、本発明(請求項4)は、請求項1乃
至3のいずれかに記載の柵において、前記柱の下端に、
プレートが、その長手方向と該柱の軸方向とが直交する
ように固設され、該プレートに、下端部がベースレベル
と当接することによりベースレベルとプレートとの間隙
を保持するレベル調整部材が、該プレートの下方に向か
って進退自在に設けられたことにより、前記柱を、高さ
調整が可能なものとしたものである。
【0009】また、本発明(請求項5)は、請求項4に
記載の柵において、前記レベル調整部材は、前記プレー
トに設けられたネジ穴に螺合されたボルトであって、前
記柱との結合部位を挟む位置関係にある少なくとも2箇
所に設けられたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき具体的に説明する。図1は、本実施の形態に係
る柵の外観を示す正面図であり、該柵100は、地面に
所定の間隔で立設されたステンレス鋼製の柱101a、
101bと、該柱101に横架されたステンレス鋼製の
笠木102及び手摺り103と、各柱101間に所定の
間隔で張架されたステンレス鋼製のワイヤ(鋼索)10
4とを備えてなるものである。なお、各構成部材の素材
はステンレス鋼以外の鋼を用いてもよいが、耐候性、防
錆性に優れるステンレス鋼が好適である。
【0011】図2は、前記柱101aの詳細な構成を説
明するための側面図であるが、図に示すように、柱10
1aは管状のものであって、その上端は、管状の笠木1
02と嵌合できるように、笠木102の外周にあわせて
円弧状に加工されている。また、柱101aの上端側の
所定位置には、管状の手摺り103を挿通して固着させ
るために、手摺り103の外径と略同一の内径の貫通穴
10が形成されている。該穴10を設けるべき位置は、
柱101aを地面に立設した際に、人が手を掛け易い位
置、即ち、人の胸から腰の間となるようにすることが好
ましい。
【0012】なお、本実施の形態では、庭園等を見る人
が前記柵100の近傍に立った場合に、ワイヤ104に
手を掛けたり凭れかかったりすることにより、ワイヤ1
04に過度の負荷が加わって切れたり人がバランスを崩
して転倒することを防止するために手摺り103を設け
ることとしたが、笠木102が手摺りの役割をも果たす
場合や柵100の近傍にまで人が立ち入れないような場
合等には、手摺り103を設けずに、笠木102の直下
からワイヤ104を張設することとしてもよい。
【0013】さらに、前記穴10の下方であって地表に
表出する部分には、前記ワイヤ104が挿通できるよう
に、該ワイヤ104の外径よりやや大きな内径の貫通穴
11aが、柱101aの軸方向と直交する方向に所定の
間隔で複数形成されている。該貫通穴11aを設けるべ
き間隔は特に限定されるものではないが、ワイヤ104
が張設された場合に、その間を人が容易にくぐり抜ける
ことができない程度の間隔とすることが好ましい。な
お、ワイヤ104の径等は特に限定されるものではない
が、景観を損なわないような適度の細さの径とする。
【0014】また、柱101aの中間付近の所定位置に
は、支柱12が、前記貫通穴11aの軸方向と異なる方
向から下端に向かって、柱101aとの距離が広がって
いくように固着されている。該支柱12により、地面に
立設された柱101aが補強的に支持されて、外部から
の負荷による柱101aの傾倒を防止する。
【0015】図3(a)及び図3(b)は、柱101aの下端
近傍を示す部分拡大図であるが、図に示すように、柱1
01a及び支柱12の下端には、柱101aの軸方向と
直交するようにL型プレート13aが固着されている。
該L型プレート13aの長手方向の長さは、柱101a
と支柱12間の距離より長いものであり、柱101aの
外側、即ち柱101aから支柱12がある方向と反対方
向に、少なくともボルト14を螺合する領域を確保でき
るように突出されて、柱101a及び支柱12に固着さ
れている。また、L型プレート13aと柱101a及び
支柱12とは、柱101a及び支柱12の下端面のみな
らず、その周側面の一部とも密着するように固定されて
おり、これにより、L型プレート13aと柱101a及
び支柱12との固着が強固なものとなっている。
【0016】前記L型プレート13aの底辺には、ボル
ト14を挿通すべき穴が2箇所に設けられて、該穴の上
方にボルト14と螺合するナット15が固着されてい
る。図に示すように、該ナット15の一方は、L型アン
グル13の底辺の端部近傍であって、柱101aとの結
合部位より外側に設けられ、他方は、L型アングル13
の底辺の他端側であって、支柱12との結合部位の内側
に設けられている。これにより、柱101aの重心を安
定的に保持しつつ、L型プレート13aとベースレベル
との間隙を一定に保持することができる。
【0017】なお、前記ナット15の個数及び位置は、
L型プレート13aの底辺であって、柱101aとの結
合部位を挟む位置関係にある少なくとも2箇所であれ
ば、特に本実施の形態で示す個数及び位置に限定される
ものではない。また、ナット15を設ける代わりに、L
型プレートの底辺にネジ穴を設けるようにしてもよい。
【0018】前記ナット15には、所定の長さのボルト
14が、その頭部を下方に向けて螺合されて、L型プレ
ート13aの底辺から下方に向かって進退自在となって
いる。該ボルト14の頭部がベースレベルに当接するこ
とによりL型プレート13aとの間隙が保持され、ボル
ト14の頭部の位置を進退させることにより、L型プレ
ート13aのレベル調整を行えるものとなっている。
【0019】図4は、前記柱101bの詳細な構成を示
す側面図であるが、図に示すように、柱101bは管状
のものであって、その上端は、管状の笠木102と嵌合
できるように、笠木102の外周にあわせて円弧状に加
工されている。また、柱101bの上端側の所定位置に
は、管状の手摺り103を挿通して固着させるために、
手摺り103の外径と略同一の内径の貫通穴10が形成
されている。これらの構成は、前記柱101aの構成と
同様のものである。
【0020】また、柱101bの前記穴10の下方であ
って地表に表出する部分にも、前記柱101aと同様の
間隔で貫通穴11bが複数形成されており、該貫通穴1
1bの内径は、ワイヤ104の端部を固着するためのワ
イヤアンカ40の軸部を挿通できる大きさのものとなっ
ている。
【0021】また、柱101bの中間付近の所定位置に
は、前記貫通穴11bの軸方向と異なる方向に、2本の
支柱12が、柱101bの軸に対して対象となる方向か
ら下端に向かって、柱101bとの距離が広がっていく
ように固着されている。該支柱12により、地面に立設
された柱101bが補強的に支持されて、外部からの負
荷による柱101bの傾倒を防止する。
【0022】なお、本実施の形態では、柱101bには
ワイヤ104の端部が固結されるので、該ワイヤ104
の張力やワイヤ104へ作用する外力に対向するため、
2本の支柱12を設けて柱101bを強固に支持するも
のとしたが、本発明において、柱に設けるべき支柱の数
はこれに限定されるものではなく、本発明に係る柵に必
要とされる強度等を考慮して、例えば柱にまったく支柱
を設けないこととしても、又はすべての柱に複数の支柱
を設けることとしてもよい。
【0023】図5は、柱101bの下端近傍を示す部分
拡大図であるが、図に示すように、柱101b及び支柱
12の下端には、柱101bの軸方向と直交するように
L型プレート13bが固着されている。該L型プレート
13bの長手方向の長さは、2本の支柱12間の距離よ
り長いものであり、各支柱12の外側それぞれに、少な
くともボルト14を螺合する領域を確保できるように突
出されて、柱101b及び支柱12に固着されている。
なお、L型プレート13bにおいても前記L型プレート
13aと同様に、柱101b及び支柱12とは、柱10
1b及び支柱12の下端面のみならず、その周側面の一
部とも密着するように固定されている。
【0024】前記L型プレート13bの底辺の端部近傍
であって、各支柱12との結合部位より外側には、ボル
ト14を挿通すべき穴がそれぞれ設けられて、該穴の上
方にボルト14と螺合するナット15が固着されてい
る。各ナット15には、所定の長さのボルト14が、そ
の頭部を下方に向けて螺合されて、L型プレート13b
の底辺から下方に向かって進退自在となっている。これ
により、前記L型プレート13aと同様に、L型プレー
ト13bのレベル調整を行えるものとなっている。
【0025】以下、本柵100の設置方法を説明する。
まず、柵100を設置すべき庭園等の敷地周囲に、掘
削、締固め等によりベースレベルを設ける。その後、該
ベースレベルに、所望の間隔で柱101a及び柱101
bを仮置きする。その際、柵100の両端の位置には柱
101bを、中間位置には柱101aを配置する(図
6)。なお、柱101aを配置すべき位置は特に限定さ
れるものではないが、庭園に植栽された樹木等と干渉し
ない位置とすることが好ましい。
【0026】つぎに、仮置きした各柱101a及び柱1
01bに、笠木102及び手摺り103を仮組みして、
各柱101a又は柱101bの下端に設けられたL型プ
レート13a又はL型プレート13bの各ボルト14を
進退させて、各柱101a及び柱101bのレベル調整
を行う。
【0027】レベル調整後、各柱101a及び柱101
bの下端部をモルタル団子で仮固定してから、笠木10
2及び手摺り103を、各柱101a及び柱101bに
溶接固定する(図7)。
【0028】つぎに、各柱101a及び柱101bの下
端部にコンクリートを打設して養生する。該コンクリー
トは、各柱101a又は柱101bの下端部に設けられ
たL型プレート13a又はL型プレート13bを完全に
内包できるように打設する(図8)。
【0029】前記コンクリートの養生後、土砂を埋め戻
してから、ワイヤ104を張設することにより、図1に
示すように柵が設置される。ワイヤ104は、両端の柱
101b間の距離よりやや長いものを用い、各柱101
aの一定位置の貫通穴11aに連続して挿通してから、
その両端を各柱101bに固結する。ワイヤ104を張
設すべき位置に樹木等がある場合においては、可能な限
り柱101a間の最短経路をとり、ワイヤ104を樹木
の枝等の隙間を通過させることにより、該樹木等を傷つ
けることなくワイヤ104を張設することができる。
【0030】ワイヤ104の端部の固結には、図9に示
すように、ワイヤアンカ40及びワイヤグリップ41を
用いる。ワイヤアンカ40は、リング状の部材43に挿
通軸44が径方向に突設され、該挿通軸44の端部にナ
ット45が螺合されたもので、図に示すように、柱10
1bの各貫通穴11bに、前記挿通軸44がリング状の
部材43が内側を向くように挿通されてナット45によ
り固定されている。一定位置の貫通穴11bに固定され
たワイヤアンカ40のリング状部材43に、前記ワイヤ
104を挿通して折り戻し、折り戻す前後のワイヤ10
4を束ねてワイヤグリップ41で締めつけることによ
り、ワイヤ104が各柱101bに固結される。ワイヤ
104を固結する際に、ワイヤ104に適度な張力をも
たせることにより、各柱101a及び柱101b間に、
該ワイヤ104が弾性を有するように張架される。これ
により、柵100の設置後に樹木の枝等が育成してワイ
ヤ104と当ることとなっても、ワイヤ104の弾性が
樹木の枝からの外力を緩衝して、樹木を傷つけたり柵1
00が傾倒することを回避する。
【0031】なお、ワイヤ104を固結する方法は、前
記ワイヤアンカ40及びワイヤグリップ41を用いた方
法に限られるものではなく、その他の周知且つ任意の方
法を用いることができる。また、本実施の形態では柱1
01bを両端にのみ配置したが、柵100をさらに長く
するような場合には、柵100の長さに対応する1本の
ワイヤ104を張設する代わりに、両端以外の位置にも
適当な間隔で柱101bを複数配置して、各柱101b
間毎にワイヤ104を張設するような構成としてもよ
い。この際、図10に示すように、庭園等の周縁に沿っ
て柵100に隅部や折曲がり部を設ける場合には、該隅
部に柱101bを配置すれば、ワイヤ104を直線的に
張設することができ、摩擦や外力の負荷によるワイヤ1
04の磨耗等を防ぐことができる。
【0032】このように、本実施の形態に係る柵100
によれば、各構成部材をステンレス鋼製のものとしたの
で、耐候性に優れ、長期間に渡り安全性を保持できる。
また、手摺り103の下方に、複数のワイヤ104を所
定の間隔で弾性を有するように張設したので、庭園の景
観を妨げることがなく、さらに、柵100の設置に際し
て樹木の枝等を伐採することを回避し、育成した枝等か
らの外力を緩衝できる。
【0033】図10は、本実施の形態の変形例を示す正
面図であるが、図に示すように、前記柵100は、ベー
スレベルが傾斜している箇所にも設置することができ
る。このような傾斜地に柵100を設置する場合は、柱
101a又は柱101bに設けるべき穴10、貫通穴1
1a又は貫通穴11bの軸方向を傾斜地のベースレベル
にあわせる。
【0034】以下、柱101aを例に図11を用いて詳
細に説明するに、前述したような傾斜地に柵100を設
置する場合には、笠木102の軸方向がベースレベルと
平行となるようにする。さらに、手摺り103及び各ワ
イヤ104の軸方向もベースレベルと平行、即ち、図に
示すように笠木102の軸方向と平行となるように設け
ることとなる。したがって、柱101aに設けるべき穴
10及び貫通穴11aの軸方向と柱101aの軸方向と
がなす角度θ1と、笠木102の軸方向と柱101aの
軸方向とがなす角度θ2とを略同一とする。これによ
り、笠木102、手摺り103、及びワイヤ104を平
行に設けることができ、さらに、ワイヤ104の軸方向
と前記貫通穴101aの軸方向とが同一となるので、ワ
イヤ104が貫通穴101aの軸方向に対して滑らかに
動くものとなる。
【0035】また、図12に示すように、ベースレベル
に水平部分と傾斜部分とがあるような場合には、水平部
分と傾斜部分の境界に柱101bを各々配置して、水平
部分と傾斜部分に張設すべきワイヤ104を分けること
により、ワイヤ104を直線的に張設することができ、
摩擦や外力の負荷によるワイヤ104の磨耗等を防ぐこ
とができる。なお、該境界に配置した2本の柱101b
の間が大きく離れるような場合には、さらにワイヤ10
4を、両端を該柱101bに各々固結して張設すること
が好ましい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る柵に
よれば、地面に所定の間隔で立設された鋼製の柱と、前
記各柱の上端に横架された鋼製の笠木と、前記各柱間
に、上下方向に所定の間隔で張架された鋼索とを備えて
なるものとしたので、庭園等の景観を損なうことなく、
鋼製の柵を庭園等の周縁に設置することができる。
【0037】また、本発明によれば、前記柱に、該柱の
軸方向と所定の角度で交わる貫通穴が、上下方向に所定
の間隔で形成され、各柱の一定位置の貫通穴に、所定の
長さの鋼索が連続して挿通されるとともに、その両端が
所定の柱に固結されることにより、該鋼索が各柱間に弾
性を有するように張架されたので、庭園等に植栽された
樹木を伐採せずに柵を設置することができ、また、育成
した樹木の枝等による負荷を鋼索の弾性により緩衝し
て、樹木を傷つけたり柵が傾倒することを回避できる。
【0038】また、本発明によれば、前記貫通穴を形成
すべき所定の角度を、その柱の上端に設けられた笠木の
軸方向と該柱の軸方向とがなす角度と略同一としたもの
としたので、鋼索を直線的に張設することができ、摩擦
や外力の負荷による鋼索の磨耗等を防ぐことができる。
【0039】また、本発明によれば、前記柱の下端に、
プレートが、その長手方向と該柱の軸方向とが直交する
ように固設され、該プレートに、下端部がベースレベル
と当接することによりベースレベルとプレートとの間隙
を保持するレベル調整部材が、該プレートの下方に向か
って進退自在に設けられたので、柵の設置に際して、各
柱のレベル調整を容易に行うことができる。
【0040】また、本発明によれば、前記レベル調整部
材は、前記プレートに設けられたネジ穴に螺合されたボ
ルトであって、前記柱との結合部位を挟む位置関係にあ
る少なくとも2箇所に設けられたものとしたので、前記
柱の重心を安定的に保持しながら、各柱のレベル調整を
容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る柵100の外観構成
を示す正面図である。
【図2】柱101aの詳細な構成を示す側面図である。
【図3】図3(a)は柱101aの下端部近傍の詳細な構
成を示す部分拡大裏面図であり、図3(b)は柱101a
の下端部近傍の詳細な構成を示す部分拡大側面図であ
る。
【図4】柱101bの詳細な構成を示す側面図である。
【図5】柱101bの下端部近傍の詳細な構成を示す部
分拡大側面図である。
【図6】ベースレベル上に柱101a及び柱101bを
配した状態を示す正面図である。
【図7】柱101a及び柱101bの下端部をモルタル
団子で固定して、笠木102及び手摺り103を組合せ
た状態を示す正面図である。
【図8】柱101a及び柱101bを下端部にコンクリ
ートを打設した状態を示す正面図である。
【図9】柱101bにワイヤ104を固着した状態を示
す部分拡大図である。
【図10】傾斜地に柵100を設置した状態を示す正面
図である。
【図11】傾斜地における柱101aの貫通穴11a近
傍の詳細な構成を示す部分拡大図である。
【図12】平地及び傾斜地に柵100を設置した状態を
示す正面図である。
【符号の説明】
100 柵 101a、101b 柱 102 笠木 103 手摺り 104 ワイヤ(鋼索) 11a、11b 貫通穴 13a、13b L型プレート(プレート) 14 ボルト(レベル調整部材) 15 ナット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地面に所定の間隔で立設された鋼製の柱
    と、 前記各柱の上端に横架された鋼製の笠木と、 前記各柱間に、上下方向に所定の間隔で張架された鋼索
    とを備えてなるものであることを特徴とする柵。
  2. 【請求項2】 前記柱に、該柱の軸方向と所定の角度で
    交わる貫通穴が、上下方向に所定の間隔で形成され、 各柱の一定位置の貫通穴に、所定の長さの鋼索が連続し
    て挿通されるとともに、その両端が所定の柱に固結され
    ることにより、該鋼索が各柱間に弾性を有するように張
    架されたことを特徴とする請求項1に記載の柵。
  3. 【請求項3】 前記貫通穴を形成すべき所定の角度は、
    その柱の上端に設けられた笠木の軸方向と該柱の軸方向
    とがなす角度と略同一であることを特徴とする請求項2
    に記載の柵。
  4. 【請求項4】 前記柱の下端に、プレートが、その長手
    方向と該柱の軸方向とが直交するように固設され、 該プレートに、下端部がベースレベルと当接することに
    よりベースレベルとプレートとの間隙を保持するレベル
    調整部材が、該プレートの下方に向かって進退自在に設
    けられたことにより、 前記柱を、高さ調整が可能なものとしたことを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の柵。
  5. 【請求項5】 前記レベル調整部材は、前記プレートに
    設けられたネジ穴に螺合されたボルトであって、前記柱
    との結合部位を挟む位置関係にある少なくとも2箇所に
    設けられたものであることを特徴とする請求項4に記載
    の柵。
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