JP2002240727A - 車両用操舵装置 - Google Patents

車両用操舵装置

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JP2002240727A
JP2002240727A JP2001043420A JP2001043420A JP2002240727A JP 2002240727 A JP2002240727 A JP 2002240727A JP 2001043420 A JP2001043420 A JP 2001043420A JP 2001043420 A JP2001043420 A JP 2001043420A JP 2002240727 A JP2002240727 A JP 2002240727A
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JP
Japan
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rotation
input
transmission
shaft
case
Prior art date
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Application number
JP2001043420A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Maeda
宏昭 前田
Takashi Chikada
崇 近田
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動モータの回転変動に起因するステアリン
グホイールの振動や、各部に発生する騒音を抑制する。 【解決手段】 回転軸体43にロータマグネット100
が設けられた電動モータ96のステータコア98及び励
磁コイル99が、車体の構造体に固定される固定ケース
14に対し固定されるように支持されたモータケース9
7に設けられている。モータケース97に設けられた切
り欠き部97a,97bと、固定ケース14に設けられ
た切り欠き部102a,103aとの間にはゴムダンパ
101が介在されている。ゴムダンパ101は、固定ケ
ース14に対してモータケース97を固定するように支
持するとともに、電動モータ96が発生するトルクの大
きさに応じて周方向に弾性変形しモータケース97の相
対回転を許容する。このことにより、電動モータ96か
ら出力される回転変動を緩和する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両において操舵
ハンドルの操舵角に対する操舵輪の操舵角の伝達比を変
化させることができる車両用操舵装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような操舵装置として、特
開平2−114064号公報に開示されたステアリング
ギヤ比制御装置に用いられているステアリングギヤ比可
変装置がある。このギヤ比可変装置は2列の遊星ギヤ機
構によって構成されている。そして、操舵によってステ
アリングシャフトを回転させると、ステアリングシャフ
トと一体回転する入力側サンギヤが回転し、入力側サン
ギヤに噛み合う入力側遊星ギヤが回転する。すると、入
力側遊星ギヤと同軸成型された出力側遊星ギヤが出力側
サンギヤを回転させ、出力側サンギヤと一体回転する出
力シャフトから回転が出力される。さらに、入力側及び
出力側遊星ギヤを支持するキャリアが、ステアリングシ
ャフトと同一軸上にロータが配置された電動モータによ
ってステアリングシャフトに対して相対回転するように
駆動される。このため、ステアリングシャフトの回転角
に対する出力シャフトの回転角の比である回転比を変化
させることができる。
【0003】また、同様の操舵装置として、特公昭54
−34212号公報に記載されている動力操向ギヤアク
チュエータがある。このギヤアクチュエータも2列の遊
星ギヤ機構によって構成されている。そして、入力シャ
フトを回転させると、入力シャフトと一体回転する入力
側サンギヤが回転し、入力側サンギヤと入力側リングギ
ヤとに噛み合う入力側遊星ギヤが自転及び公転する。す
ると、入力側遊星ギヤと共通のキャリアに支持された状
態で出力側サンギヤと出力側リングギヤとに噛み合う出
力側遊星ギヤによって出力側サンギヤが回転され、出力
側サンギヤと一体回転する出力シャフトから回転が出力
される。さらに、出力側リングギヤが電動モータによっ
て回転駆動されると、入力シャフトに対する出力シャフ
トの回転比が変化する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開平2−
114064号公報のステアリングギヤ比可変機構で
は、入力シャフトから出力シャフトまで回転を伝達する
経路を構成する複数の構成要素の1つであるキャリアが
電動モータによって回転駆動される。このため、電動モ
ータにコギング等によって発生する回転変動がステアリ
ングホイールまで伝達され、この回転変動に起因する振
動がステアリングホイールに発生する問題がある。
【0005】さらに、入力側サンギヤと入力側遊星ギヤ
との間や、出力側サンギヤと出力側遊星ギヤとの間にバ
ックラッシュがあるため、電動モータから伝達される回
転変動によってギヤ同士が衝突し、騒音を発生する問題
がある。
【0006】また、特公昭54−34212号公報の動
力操向ギヤアクチュエータにおいても、入力シャフトか
ら出力シャフトまで回転を伝達する経路を構成する要素
の1つである出力側リングギヤが電動モータによって回
転駆動される。このため、同様の問題が発生する。但
し、このギヤアクチュエータでは、固定要素である入力
側リングギヤをC型ばねを介して固定することで、入力
シャフトから加わる操舵トルクを検出し、この操舵トル
クによって油圧バルブを作動させることで操舵トルクに
応じた補助操舵力を油圧で発生させている。このため、
電動モータの回転変動によるステアリングホイールの振
動が、C型ばねの弾性変形によってある程度まで緩衝さ
れることが考えられる。しかしながら、このC型ばね
は、操舵トルクに応じて油圧バルブを作動させるような
弾性変形特性に形成されているので、電動モータからス
テアリングホイールへの回転変動の伝達を効果的に緩和
することはできない。従って、上記ステアリングギヤ比
可変機構と同様に、電動モータの回転変動に起因する異
常な振動がステアリングホイールに発生したり、騒音が
発生する問題がある。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、電動モータの回転変動
に起因するステアリングホイールの異常な振動や、伝達
経路上の各部に発生する騒音をより効果的に抑制するこ
とができる車両用操舵装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、操舵による回転が入力さ
れる入力側回転体と、前記入力側回転体に入力された回
転に応じた回転を出力するための出力側回転体と、前記
入力側回転体に入力された回転を前記出力側回転体まで
伝達する複数の回転伝達体を備えるとともに、この回転
伝達体の内の1つを電動モータで回転制御することで前
記入力側回転体に対する出力側回転体の回転比を調節可
能な回転比可変機構とを備えた車両用操舵装置におい
て、前記電動モータに発生する回転変動の前記入力側回
転体への伝達を緩和する回転変動緩和手段が設けられて
いることを要旨とする。
【0009】請求項1に記載の発明によれば、電動モー
タに発生する回転変動の入力側回転体への伝達が回転変
動緩和手段によって緩和されるので、回転変動に起因す
る振動が入力側回転体に発生し難く、また、回転伝達体
同士の衝突が緩和される。従って、電動モータの回転変
動に起因するステアリングホイールの異常な振動や、伝
達経路上の各部に発生する騒音をより効果的に抑制する
ことができる。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記回転変動緩和手段は、前記回転伝
達体であるとともに同一の回転軸線上に回転可能に設け
られた第1伝達体及び第2伝達体とを一体回転させるよ
うに連結する弾性連結手段であって、前記弾性連結手段
は、前記第1伝達体と第2伝達体とを弾性的に連結し、
連結された両伝達体にトルクが加わるときにはこのトル
クの大きさに応じて両伝達体の相対回転を許容すること
によって両伝達体間での回転変動の伝達を緩和すること
を要旨とする。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加えて、回転軸が同一である第1
回転体と第2回転体とが弾性連結手段によって一体回転
するように弾性連結手段によって連結されるとともに、
加わったトルクの大きさに応じて両回転体の弾性的な相
対回転が許容されることで両回転体間での回転変動の伝
達が許容される。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記弾性連結手段は、前記第1伝達体
に設けられた第1係合部と、前記第2伝達体に設けられ
た第2係合部と、前記第1係合部と第2係合部との間に
介在されて前記両伝達体を一体回転させるように連結す
る弾性部材とを備え、前記弾性部材は、一体回転するよ
うに連結された両伝達体に加わったトルクの大きさに応
じて前記両係合部の間で前記回転軸線に対し少なくとも
周方向に弾性変形することで両伝達体の相対回転を許容
することを要旨とする。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の作用に加えて、第1回転体に設けられた
第1係合部と、第2回転体に設けられた第2係合部との
間に介在された弾性部材を介して両回転体が一体回転す
る。そして、両回転体に加わったトルクの大きさに応じ
て弾性部材が少なくとも周方向に弾性変形することで両
回転体の相対回転が許容されるとともに回転変動の伝達
が緩和される。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、前記第1伝達体と第2伝達体とは、少
なくとも一部で第1伝達体が第2伝達体の外側に配置さ
れるように形成され、前記第1係合部は、前記第2伝達
体の外側に配置される前記第1伝達体の部分の内側に設
けられ、前記第2係合部は、前記第1伝達体の内側に配
置される前記第2伝達体の部分の外側に設けられている
ことを要旨とする。
【0015】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明の作用に加えて、少なくとも一部で第1伝
達体が第2伝達体の外側に配置されるように形成された
両伝達体間において、両伝達体が回転軸方向で内外で重
なる部分間に設けられた弾性部材によって回転変動の伝
達が緩和される。従って、弾性部材を回転軸の径方向に
大型化しなくても回転変動をより良く緩和することがで
きるので、同一の回転軸で回転伝達する両回転伝達体の
径方向での大型化を招き難いようにしながら、回転変動
の伝達をより緩和することができる。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、前記第1伝達体と第2伝達体とは、少
なくとも一部で前記回転軸方向に相対するように形成さ
れ、前記第1係合部は、前記第2伝達体に相対する第1
伝達体の相対部の端面に設けられ、前記第2係合部は、
前記第1伝達体に相対する第2伝達体の相対部の端面に
設けられていることを要旨とする。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明の作用に加えて、少なくとも一部で回転軸
方向に相対する第1伝達体と第2伝達体との間におい
て、両伝達体の相対部間に設けられた弾性部材によって
回転変動の伝達が緩和される。従って、同一の回転軸で
回転伝達する両回転伝達体の径方向での大型化を招き難
いようにしながら、回転変動の伝達を緩和することがで
きる。
【0018】請求項6に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記電動モータは、前記回転伝達体の
1つである回転軸体に設けられた回転子と、前記回転軸
体が回転可能に支持されたハウジングに対し前記回転軸
体の回転軸線周りに相対回転可能に支持された固定子と
を備えるものであって、前記回転変動緩和手段は、前記
ハウジングに対し前記固定子を固定するように支持する
弾性支持手段であり、前記弾性支持手段は、前記ハウジ
ングと前記固定子とを弾性的に支持し、前記固定子と回
転子との間にトルクが発生しているときにはこのトルク
の大きさに応じて前記ハウジングに対する前記固定子の
相対回転を許容することで前記回転変動が前記回転軸体
に出力されることを緩和することを要旨とする。
【0019】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明において、ハウジングに対して固定子が固
定されるように弾性支持手段によって支持されるととも
に、電動モータが発生するトルクの大きさに応じてハウ
ジングに対する固定子の相対回転が許容されることによ
って回転子からの回転変動の出力が緩和される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図13に従って説明する。図2に示すよう
に、車両用操舵装置10は、車体の構造体に支持される
ケース体11と、ケース体11から延出されたステアリ
ングシャフト12及び出力シャフト13とを備えてい
る。ステアリングシャフト12には図示しないステアリ
ングホイールが装着される。また、出力シャフト13は
図示しない連結シャフト及びピニオンシャフトを介して
操舵ギヤボックスの入力部に連結されている。
【0021】ケース体11は、固定ケース14及び可動
ケース15からなる。固定ケース14は車両に固定さ
れ、可動ケース15は固定ケース14に対して可動な状
態で支持されている。
【0022】固定ケース14は、第1ケース16、第2
ケース18及び第3ケース19からなる。第1ケース1
6にはボルトを挿通させる孔を備えたブラケット17が
固定されている。第1ケース16はブラケット17によ
って車両側構造体に固定される。第2ケース18にはボ
ルトを挿通させる孔を備えた固定部18aが一体に形成
されている。第2ケース18は固定部18aによって車
両側に固定される。可動ケース15は、スライドケース
21及びチルトケース22を備えている。スライドケー
ス21は、第3ケース19に外嵌する状態で軸線方向に
移動可能に支持されている。チルトケース22は、スラ
イドケース21の端部に対し連結部23によって上下に
傾動可能に支持されている。
【0023】図3に示すように、ステアリングシャフト
12は、チルトケース22に固定された支持チューブ2
4内に回転可能に支持されている。ステアリングシャフ
ト12の端部には、自在継ぎ手25を介して副シャフト
26の一端側が連結されている。副シャフト26の他端
側は、固定ケース14内で回転可能にかつ軸線方向に移
動可能に支持されている。そして、ステアリングシャフ
ト12は、チルトケース22と共にスライドケース21
及び副シャフト26に対して上下に傾動可能となってい
る。また、ステアリングシャフト12は、スライドケー
ス21、チルトケース22及び副シャフト26と共に、
固定ケース14に対して副シャフト26の軸線方向に移
動可能となっている。即ち、操舵装置10は、ステアリ
ングホイールを上下方向に位置調整するチルト機能と、
同じく前後方向に位置調整するテレスコピック機能とを
備えている。
【0024】一方、図2に示すように、出力シャフト1
3は、固定ケース14に回転可能にかつ軸線方向に移動
可能に支持されている。図4に示すように、操舵装置1
0は、ステアリングシャフト12の回転角(ステアリン
グホイールの操舵角)に対する出力シャフト13の回転
角である回転比を変化させるための回転比可変機構40
を備えている。回転比可変機構40は、固定ケース14
内に設けられている。回転比可変機構40は、操舵によ
ってステアリングシャフト12に入力された回転を出力
シャフト13まで伝達する複数の回転伝達体としての入
力側回転体41、出力側回転体42、回転軸体43及び
キャリア44等で構成されている。入力側回転体41、
出力側回転体42、回転軸体43及びキャリア44は、
入力側回転体41に入力される回転を出力側回転体42
から出力する2列の遊星ギヤ機構を構成している。そし
て、回転軸体43が電動モータ96で回転制御されるこ
とで、ステアリングシャフト12に対する出力シャフト
13の回転比を変化させる。
【0025】入力側回転体41は、副シャフト26の外
側に配置されるスリーブ部45と、スリーブ部45より
も大径のギヤ部46とを備えている。入力側回転体41
は、スリーブ部45と第2ケース18との間に設けられ
た軸受47と、ギヤ部46と第2ケース18との間に設
けられた軸受48とによって、第2ケース18に対し回
転可能にかつ軸線方向に移動不能に支持されている。
【0026】スリーブ部45の内側には、軸受49を介
して入力側スリーブ50が回転可能にかつ軸線方向に移
動不能に支持されている。入力側スリーブ50には、副
シャフト26がスプライン結合によって相対回転不能に
かつ軸線方向に移動可能に支持されている。
【0027】入力側回転体41は、入力側スリーブ50
との間に設けられた連結機構51によって、一体回転す
るように入力側スリーブ50に連結されている。また、
連結機構51は、後述する電動モータ96が発生する回
転変動の入力側回転体41から入力側スリーブ50への
伝達を緩和する。
【0028】一方、ギヤ部46の内周面には、入力側リ
ングギヤ52が設けられている。連結機構51は、入力
側回転体41と入力側スリーブ50とを弾性的に連結
し、連結した入力側回転体41と入力側スリーブ50に
トルクが加わったときにはこのトルクの大きさに応じて
両者の相対回転を許容することで回転変動の伝達を緩和
する。
【0029】連結機構51は、図1,4に示すように、
入力側スリーブ50の外周面に設けられた複数のリブ状
係合部50a、ゴムダンパ53、保持金具54、複数の
キー55によって構成されている。
【0030】各リブ状係合部50aは軸線方向に延びる
ように形成されるとともに、同一周上に等角度間隔に設
けられている。ゴムダンパ53は、各リブ状係合部50
aを含む入力側スリーブ50の外周面を覆う略筒状に形
成され、入力側スリーブ50に外嵌されている。ゴムダ
ンパ53は、各リブ状係合部50aの両側面に当接する
部分が厚く形成されている。保持金具54は、入力側ス
リーブ50に外嵌されたゴムダンパ53の外周面に沿っ
て径方向に起伏する形状に形成され、ゴムダンパ53の
外周面に密着するように外嵌されている。各キー55
は、入力側回転体41に設けられた孔に圧入され、保持
金具54に対しその溝部内で当接されている。各キー5
5は、入力側回転体41に対して保持金具54を相対回
転不能に固定している。
【0031】保持金具54は、入力側回転体41の内側
に各キー55を介して一体回転可能に固定されるととも
に回転方向にリブ状係合部50aに係合可能な位置に配
置されている。また、ゴムダンパ53は、リブ状係合部
50aと保持金具54との間に介在されて入力側スリー
ブ50及び入力側回転体41を一体回転させるように連
結する。ゴムダンパ53は、連結された入力側回転体4
1及び入力側スリーブ50に加わったトルクの大きさに
応じてリブ状係合部50aと保持金具54との間で回転
軸線に対し主に周方向に弾性変形する。そして、入力側
回転体41と入力側スリーブ50との相対回転を許容す
ることで回転変動の伝達を緩和する。
【0032】本実施形態では、入力側回転体41が第1
伝達体であり、保持金具54及び各キー55が第1係合
部を構成する。また、入力側スリーブ50が第2伝達体
であり、各リブ状係合部50aが第2係合部である。ま
た、ゴムダンパ53が弾性部材である。そして、リブ状
係合部50a、保持金具54及びキー55が弾性連結手
段及び回転変動緩和手段を構成する。
【0033】出力側回転体42は、図4に示すように、
出力シャフト13に外嵌するスリーブ部58と、スリー
ブ部58の外周側に配置される大径のギヤ部59とを備
えている。出力側回転体42は、スリーブ部58と第1
ケース16との間に設けられた軸受60と、スリーブ部
58と入力側回転体41との間に設けられた軸受61と
によって、固定ケース14に対して回転可能にかつ軸線
方向に移動不能に支持されている。
【0034】スリーブ部58は出力シャフト13を一体
回転可能に支持するとともに、出力シャフト13に対し
軸線方向にステアリングシャフト12側向きの過大な外
力が加わったときには、出力シャフト13をステアリン
グシャフト12側に相対移動させる。即ち、操舵装置1
0は、車両の衝突時に出力シャフト13を固定ケース1
4内に没入させることで、操舵装置10全体が運転席側
に移動しないようにする衝撃吸収機能を備えている。
【0035】また、ギヤ部59は、入力側回転体41の
ギヤ部46の内側に配置された状態で設けられ、入力側
リングギヤ52よりも軸線方向により入力側回転体41
側に配置された出力側リングギヤ62を備えている。出
力側リングギヤ62の歯数は、入力側リングギヤ52の
歯数よりも多くされている。本実施形態では、入力側リ
ングギヤ52の歯数が「87」とされ、出力側リングギ
ヤ62の歯数が「91」とされている。
【0036】回転軸体43は、図4に示すように、共に
筒体に形成され出力側回転体42の外側に配置されるよ
うに設けられたモータ軸部63、サンギヤ64、内側ス
リーブ65、外側スリーブ66及び6つのゴムダンパ6
7とからなる(但し、図4では、2つのみ図示す
る。)。回転軸体43は、モータ軸部63と第1ケース
16との間に設けられた軸受68と、モータ軸部63と
第2ケース18との間に設けられた軸受69とによっ
て、固定ケース14及び出力側回転体42に対し相対回
転可能かつ軸線方向に移動不能に支持されている。回転
軸体43は、電動モータ96によって回転制御されると
ともに、電動モータ96から加えられた回転変動のステ
アリングシャフト12への伝達を緩和する。
【0037】モータ軸部63は、出力側回転体42のス
リーブ部58の外側に配置されている。内側スリーブ6
5は、図6に示すように、円筒状に形成されるとともに
その一端には回転軸方向に突出する3つの凸状係合部6
5aが等角度間隔に一体で形成されている。そして、内
側スリーブ65は、モータ軸部63の一端に外嵌する状
態で固定されている。
【0038】外側スリーブ66は、円筒状に形成されて
内側スリーブ65に対し外嵌した状態で固定されてい
る。サンギヤ64は、図6に示すように、入力側リング
ギヤ52に相対する入力側サンギヤ部70と、出力側リ
ングギヤ62に相対する出力側サンギヤ部71とを備え
ている。入力側サンギヤ部70の歯数は、出力側サンギ
ヤ部71の歯数よりも多くされている。本実施形態で
は、入力側サンギヤ部70の歯数が「51」とされ、出
力側サンギヤ部71の歯数が「47」とされている。
【0039】サンギヤ64には、内側スリーブ65の一
端側に面する回転軸方向の一端に、回転軸方向に突出す
る3つの凸状係合部64aが等角度間隔に一体で形成さ
れている。この各凸状係合部64aは、回転方向に内側
スリーブ65の各凸状係合部65aと係合可能となって
いる。そして、サンギヤ64は、その各凸状係合部64
aが各凸状係合部65aと回転方向に係合可能な位置に
配置されている。
【0040】各ゴムダンパ67は、図6,7に示すよう
に、回転軸方向で隣り合う凸状係合部64a、65a同
士の間にそれぞれ配置され、内側スリーブ65とサンギ
ヤ64とを一体回転させるように連結する。各ゴムダン
パ67は、連結された内側スリーブ65とサンギヤ64
に加わったトルクの大きさに応じて隣り合う凸状係合部
64a、65aの間で回転軸線に対し周方向に弾性変形
する。そして、トルクの大きさに応じて内側スリーブ6
5とサンギヤ64との相対回転を許容することで回転変
動の伝達を緩和する。また、後述する各遊星ギヤ74,
76の噛合いと軸受68,69で支持されたモータ軸部
63への接続とによって動きが規制されるサンギヤ64
の軸心の狂いも吸収する。本実施形態では、サンギヤ6
4が第1伝達体であり、凸状係合部64aが第1係合部
である。また、内側スリーブ65が第2伝達体であり、
凸状係合部65aが第2係合部である。また、ゴムダン
パ67が弾性部材である。そして、凸状係合部64a、
凸状係合部65a及びゴムダンパ67が弾性連結手段及
び回転変動緩和手段を構成する。
【0041】キャリア44は、入力側回転体41及び出
力側回転体42に直接連結されない状態で設けられてい
る。図5に示すように、キャリア44は、入力側回転体
41との間に設けられたスラスト軸受72と、出力側回
転体42との間に設けられたスラスト軸受73とによっ
て、回転可能にかつ軸線方向に移動不能に入力側回転体
41及び出力側回転体42に対して支持されている。
【0042】キャリア44には、入力側リングギヤ52
及び入力側サンギヤ部70にそれぞれ噛み合う6個の入
力側遊星ギヤ74がほぼ等角度間隔に設けられた支持軸
75に回転可能に支持されている。また、出力側リング
ギヤ62及び出力側サンギヤ部71にそれぞれ噛み合う
出力側遊星ギヤ76が同じ支持軸75に回転可能に支持
されている。従って、各入力側遊星ギヤ74の歯数は、
出力側遊星ギヤ76の歯数よりも少なくされている。本
実施形態では、入力側遊星ギヤ74の歯数が「18」と
され、出力側遊星ギヤ76の歯数が「22」とされてい
る。
【0043】このように構成された回転比可変機構40
は、入力側回転体41から入力された回転を、入力側遊
星ギヤ74、キャリア44及び出力側遊星ギヤ76の伝
達経路で出力側回転体42に伝達する。同時に、入力側
遊星ギヤ74、サンギヤ64及び出力側遊星ギヤ76の
伝達経路でも出力側回転体42に出力する。
【0044】このとき、回転比可変機構40は、回転軸
体43を入力側回転体41に対し相対回転しないように
入力側回転体41と共に回転させた状態では、回転軸体
43及びキャリア44と共に出力側回転体42を入力側
回転体41と一体回転させる。これは、回転軸体43、
入力側回転体41及びキャリア44が互いに相対回転す
ることなく一体回転することによる。即ち、回転比可変
機構40は、ステアリングホイールの操舵によってステ
アリングシャフト12から入力側回転体41に入力され
た回転を、伝達比「1」で出力側回転体42に伝達す
る。
【0045】また、回転比可変機構40は、入力側回転
体41に対して回転軸体43を相対回転させた状態で
は、次式(1)で示す伝達比で、入力側回転体41に対
する回転軸体43の相対回転Nmを出力側回転体42に
伝達する。ここで、入力側回転体41に対する回転軸体
43の相対回転数をNmとし、入力側回転体41に対す
る出力側回転体42の回転数をN2とする。また、入力
側リングギヤ52の歯数をR1とし、出力側リングギヤ
62の歯数をR2とする。
【0046】 Nm/N2=(R2−R1)/R2 … (1) ここで、各ギヤ間の効率をほぼ100%と仮定すること
ができるので、次式(2)が成立する。ここで、回転軸
体43に加わるトルクをTmとし、出力側回転体42に
加わるトルクを出力トルクTr2とする。
【0047】 Tm/Tr2=(R2−R1)/R2 … (2) 従って、回転比可変機構40は、入力側リングギヤ52
及び出力側リングギヤ62の各歯数で決定される減速回
転比で、入力側回転体41に対する回転軸体43の相対
回転を出力側回転体42に伝達する。
【0048】図4に示すように、出力側回転体42の構
成要素であるスリーブ部58の外周部には、回転軸体4
3と入力側回転体41とを相対回転不能に連結するため
の電気制御式クラッチ装置84が設けられている。
【0049】図5に示すように、クラッチ装置84は、
共に回転軸体43の外側に配置された固定部85及び回
転部86とからなる。固定部85は、第2ケース18に
固定された環状のヨーク87と、ヨーク87の周溝内に
設けられた電磁コイル88とを備えている。電磁コイル
88には、第2ケース18部に設けられた孔を介して外
部から給電線89が接続されている。
【0050】回転部86は、支持部材90、複数の圧縮
コイルばね91、第1クラッチ板92及び第2クラッチ
板93を備えている。支持部材90は環状に形成され、
出力側回転体42のスリーブ部58に固定されている。
支持部材90は、スリーブ部58に外嵌する状態で固定
された筒部94と、筒部94の外周面から径方向に張り
出したフランジ部95とを備えている。フランジ部95
には入力側回転体41側に開口する複数の穴が設けら
れ、各穴には圧縮コイルばね91が装着されている。
【0051】第1クラッチ板92は略円盤状に形成さ
れ、筒部94に対し軸線方向に移動可能にかつ相対回転
不能に遊嵌されている。第1クラッチ板92の軸線方向
における端面にはクラッチ面92aが形成されている。
第2クラッチ板93は、入力側回転体41に一体回転す
るように固定され、第1クラッチ板92のクラッチ面9
2aに係合可能なクラッチ面93aを備えている。
【0052】各圧縮コイルばね91は、第1クラッチ板
92を回転軸方向に付勢して第2クラッチ板93に係合
した状態で保持する。電磁コイル88は、給電された状
態では、ヨーク87及び支持部材90を介して第1クラ
ッチ板92を吸引し、各圧縮コイルばね91の付勢力に
抗して第1クラッチ板92を支持部材90のフランジ部
95側に移動させる。そして、第1クラッチ板92を、
そのクラッチ面92aが第2クラッチ板93のクラッチ
面93aと係合しない位置に保持する。また、電磁コイ
ル88は、給電されていない状態では、第1クラッチ板
92を吸引せず、各圧縮コイルばね91の付勢力によっ
て第1クラッチ板92をフランジ部95から離間する向
きに移動させる。そして、第1クラッチ板92を、その
クラッチ面92aが第2クラッチ板93のクラッチ面9
3aと係合する位置に保持する。
【0053】このように構成されたクラッチ装置84
は、図示しない電子制御装置から電磁コイル88に給電
されているときには、第1クラッチ板92を第2クラッ
チ板93に係合させないようにして、回転軸体43の入
力側回転体41に対する相対回転を許容する。一方、電
磁コイル88に給電されなくなったときには、第1クラ
ッチ板92を第2クラッチ板93に係合させ、回転軸体
43と入力側回転体41とを直結して相対回転を禁止す
る。
【0054】また、操舵装置10は、図4に示すよう
に、回転軸体43を入力側回転体41に対して相対回転
駆動するための電動モータ96を備えている。電動モー
タ96はインナロータ形のDCブラシレスモータであっ
て、モータケース97、ステータコア98、励磁コイル
99及びロータマグネット100等で構成されている。
モータケース97は、第1ケース16の内側に設けられ
ている。ステータコア98及び励磁コイル99はモータ
ケース97に固定されている。ロータマグネット100
は、出力側回転体42のスリーブ部58に外嵌した状態
で固定されている。そして、電動モータ96は、ステア
リングシャフト12及び出力シャフト13の回転位置、
車速等の車両状況に基づき、図示しない電子制御装置に
よって回転方向及び回転速度が制御される。本実施形態
では、モータケース97、ステータコア98及び励磁コ
イル99が固定子を構成し、ロータマグネット100が
回転子である。
【0055】電子制御装置は、ステアリングシャフト1
2及び出力シャフト13の各回転角に基づいて電動モー
タ96を制御し、入力側回転体41に対する回転軸体4
3の相対回転速度を制御する。電子制御装置は、ステア
リングシャフト12の回転角に対する出力シャフト13
の回転角である回転比を「1」とするときには、入力側
回転体41に対する回転軸体43の相対回転速度を
「0」とする。また、ステアリングシャフト12に対す
る出力シャフト13の回転比を「1」より大きくすると
きには、入力側回転体41に対する回転軸体43の相対
回転速度を正側に大きくする。反対に、ステアリングシ
ャフト12に対する出力シャフト13の回転比を「1」
より小さくするときには、入力側回転体41に対する回
転軸体43の相対回転速度を負側に大きくする。
【0056】電動モータ96の固定子は、図1,9,1
0に示すように、固定ケース14に対して4つのゴムダ
ンパ101を介して支持されている。ゴムダンパ101
は、電動モータ96の回転軸方向における両側に、それ
ぞれ回転軸を挟んで一対となるように設けられている。
各ゴムダンパ101は、電動モータ96に発生する回転
変動のステアリングシャフト12側への出力を緩和す
る。
【0057】電動モータ96の固定子の支持構造につい
て説明する。第1ケース16は、図8に示すように、第
1ケース部102、第2ケース部103及びチューブ部
104からなる。第1ケース16は、第1ケース部10
2と第2ケース部103との間でチューブ部104を挟
持するように第1ケース部102が第2ケース18に3
本のボルト105によって締結されることで第2ケース
18に一体化されている。そして、第1ケース16は、
モータケース97を、両ケース部102,103の間で
挟持せず、かつ、チューブ部104の内側面に摺接させ
ることで固定ケース14に対して相対回転可能に支持し
ている。
【0058】図11,13に示すように、第2ケース部
103の一端には、ゴムダンパ101の1つを支持する
ための切り欠き部103aが設けられている。切り欠き
部103aは、一端の開口部側ほど広い幅のテーパ状に
形成されている。一方、モータケース97の一端には、
切り欠き部103aと同様に形成された切り欠き部97
aが設けられている。両切り欠き部103a及び97a
は、図11に示すように、互いに一部が重なって略六角
形の孔を形成する。
【0059】同様に、図9に示すように、第1ケース部
102の一端には、切り欠き部103aと同様の切り欠
き部102aが設けられ、モータケース97の他端には
切り欠き部97aと同様の切り欠き部97bが設けられ
ている。
【0060】一方、各ゴムダンパ101は、図12に示
すように、略六角形のブロック体に形成されている。そ
して、ゴムダンパ101の内の2つは、その半分ずつに
それぞれ取着される受け金具106を介して、第2ケー
ス部103の切り欠き部103aと、モータケース97
の切り欠き部97aとによって形成された孔内に装着さ
れている。このとき、ゴムダンパ101は、そのテーパ
面101aが受け金具106を介して各切り欠き部10
3a,97aのテーパ面に圧接した状態で組み付けられ
ている。また、ゴムダンパ101の残りの2つは、同様
に、第1ケース部102の切り欠き部102aと、モー
タケース97の切り欠き部97bとによって形成された
孔内に装着されている。
【0061】このように支持された4つのゴムダンパ1
01は、固定ケース14に対しモータケース97を固定
するように支持する。また、各ゴムダンパ101は、電
動モータ96にトルクが発生しているときにはこのトル
クの大きさに応じて固定ケース14に対するモータケー
ス97の相対回転を許容することで回転変動の出力を緩
和する。本実施形態では、固定ケース14がハウジング
であり、切り欠き部102a,103aが第1係合部で
ある。また、切り欠き部97a,97bが第2係合部で
ある。また、ゴムダンパ101が弾性部材である。そし
て、切り欠き部97a,97b、ゴムダンパ101、切
り欠き部102a,103a及び受け金具106が弾性
支持手段及び回転変動緩和手段を構成する。
【0062】以上のように構成された操舵装置10は以
下のように動作する。操舵装置10は、操舵に伴って入
力側回転体41が回転するときに、回転軸体43が入力
側回転体41に対し相対回転しないように電動モータ9
6が制御されている状態では、ステアリングホイールの
操舵によるステアリングシャフト12の回転を回転比
「1」で出力シャフト13から出力する。
【0063】また、操舵装置10は、操舵に伴って入力
側回転体41が回転するときに、回転軸体43が入力側
回転体41に対して相対回転するように電動モータ96
が制御されている状態では、入力側回転体41の回転
に、入力側回転体41に対する回転軸体43の相対回転
に基づく回転を加えた回転を出力シャフト13から出力
する。
【0064】操舵装置10は、回転軸体43が入力側回
転体41に対し同方向に相対回転するように回転駆動さ
れているときには、操舵に応じた入力側回転体41の回
転を回転比「1」よりも大きな回転比で出力シャフト1
3から出力する。このとき、操舵装置10は、入力側回
転体41に対する回転軸体43の相対回転速度がより大
きいほどより大きな回転比で出力シャフト13から出力
する。従って、車両状況に応じて、操舵による入力側回
転体41の回転に対して回転軸体43が同方向により速
い相対速度で相対回転するように電動モータ96が制御
されるときには、ステアリングホイールの操舵角に対す
る操舵輪の操舵角をより大きくする。
【0065】反対に、操舵装置10は、回転軸体43が
入力側回転体41に対し逆方向に相対回転するように回
転駆動されているときには、操舵に応じた入力側回転体
41の回転を回転比「1」よりも小さな回転比で出力シ
ャフト13に出力する。このとき、操舵装置10は、入
力側回転体41に対する回転軸体43の逆方向への相対
回転速度がより大きいほどより小さな回転伝達比で出力
シャフト13から出力する。従って、車両状況に応じ
て、操舵による入力側回転体41の回転に対して回転軸
体43が逆方向によりより速い相対速度で相対回転する
ように電動モータ96が制御されるときには、ステアリ
ングホイールの操舵角に対する操舵輪の操舵角をより小
さくする。
【0066】以上のように構成された本実施形態の作用
について説明する。ステアリングホイールを操舵すると
きには、例えば車速に基づいて電動モータ96が制御さ
れ、ステアリングシャフト12の回転角に対する出力シ
ャフト13の回転角が調節される。そして、ステアリン
グホイールの操舵角に対する操舵輪の操舵角が車速に応
じて調節される。
【0067】電動モータ96が発生するトルクは、固定
ケース14とモータケース97との間に介在された4つ
のゴムダンパ101を介して回転軸体43に出力され
る。コギング等によって電動モータ96に発生した回転
変動は、4つのゴムダンパ101が弾性変形して固定ケ
ース14に対してモータケース97を相対回転させるこ
とによってある程度まで吸収される。このため、電動モ
ータ96から回転軸体43に出力される回転変動が緩和
され、ステアリングシャフト12まで伝達される回転変
動が緩和される。
【0068】また、回転軸体43に伝達された電動モー
タ96のトルクは、内側スリーブ65とサンギヤ64と
の間に設けられた6つのゴムダンパ67を介してサンギ
ヤ64に伝達される。このとき、電動モータ96から内
側スリーブ65に伝達された回転変動が、6つのゴムダ
ンパ67の弾性変形により内側スリーブ65に対しサン
ギヤ64が相対回転することで緩和される。このため、
電動モータ96から回転軸体43まで伝達されたトルク
変動が緩和され、ステアリングシャフト12まで伝達さ
れるトルク変動が緩和される。
【0069】さらに、サンギヤ64及び入力側遊星ギヤ
74を介して入力側回転体41に伝達された電動モータ
96のトルクは、入力側回転体41と入力側スリーブ5
0との間に介在されている連結機構51を介してステア
リングシャフト12に伝達される。このとき、電動モー
タ96から入力側回転体41に伝達された回転変動は、
連結機構51のゴムダンパ53の弾性変形により入力側
回転体41に対し入力側スリーブ50が相対回転するこ
とである程度まで吸収される。このため、電動モータ9
6から入力側回転体41まで伝達された回転変動が緩和
され、ステアリングシャフト12に伝達される回転変動
が緩和される。
【0070】また、操舵輪から出力側回転体42、出力
側遊星ギヤ76、サンギヤ64及び入力側遊星ギヤ74
を介して入力側回転体41まで逆入力されたトルクは、
連結機構51のゴムダンパ53を介してステアリングシ
ャフト12に伝達される。このとき、操舵輪から入力側
回転体41まで伝達されたトルク変動は、ゴムダンパ5
3の弾性変形により入力側回転体41に対し入力側スリ
ーブ50が相対回転することである程度まで吸収され
る。このため、操舵輪から入力側回転体41まで伝達さ
れたトルク変動が緩和され、ステアリングシャフト12
まで逆入力されるトルク変動が緩和される。
【0071】さらに、出力シャフト13とステアリング
ギヤボックスとの間に設けられた油圧パワーステアリン
グ装置で発生するトルクの一部は、操舵輪からの逆入力
と同じ伝達経路でステアリングシャフト12まで伝達さ
れる。このとき、油圧脈動に起因して発生するトルク変
動もステアリングシャフト12まで伝達される。入力側
回転体41まで伝達されたトルク変動は、操舵輪から逆
入力されるトルク変動と同様に、ゴムダンパ53の弾性
変形によってある程度まで吸収される。このため、油圧
パワーステアリング装置から入力側回転体41まで伝達
されたトルク変動が緩和され、ステアリングシャフト1
2まで伝達されるトルク変動が緩和される。
【0072】また、操舵輪から逆入力されたトルクのト
ルク変動、油圧パワーステアリングが供給するトルクの
トルク変動は、回転軸体43に設けた各ゴムダンパ67
の弾性変形によっても吸収される。このため、ステアリ
ングシャフト12まで伝達されるトルク変動が回転軸体
43の各ゴムダンパ67によっても緩和される。
【0073】以上詳述した本実施形態によれば、以下に
記載する各効果を得ることができる。 (1) 回転軸体43から入力側回転体41を介してス
テアリングシャフト12まで伝達される電動モータ96
の回転変動が、入力側回転体41とステアリングシャフ
ト12とを一体回転するように連結する連結機構51の
ゴムダンパ53によって緩和される。また、回転変動に
よる、例えばサンギヤ64と入力側遊星ギヤ74または
出力側遊星ギヤ76との衝突が緩和される。従って、電
動モータ96の回転変動に起因するステアリングホイー
ルの異常な振動や、各部に発生する騒音を抑制すること
ができる。
【0074】また、操舵輪から逆入力されてステアリン
グシャフト12まで伝達される逆トルクの変動もゴムダ
ンパ53によって緩和される。従って、路面の凹凸等に
よって操舵輪から逆入力されるトルクの変動に起因する
ステアリングホイールの振動や、各部に発生する騒音を
も抑制することができる。
【0075】さらに、操舵輪から逆入力されるトルクの
急激な変動によって、サンギヤ64、入力側遊星ギヤ7
4、出力側遊星ギヤ76等に加わる衝撃が緩和される。
このため、各ギヤ64,74,76や回転軸体43等の
強度をより小さく設計することができ、操舵装置10の
小形化を図ることができる。
【0076】(2) 電動モータ96から回転軸体43
へ出力される回転変動が、電動モータ96を固定ケース
14に固定するように支持する4つのゴムダンパ101
によって緩和される。従って、電動モータ96の回転変
動に起因するステアリングホイールの振動や、各部の騒
音をより一層抑制することができる。
【0077】(3) 電動モータ96から回転軸体43
を介してステアリングシャフト12まで伝達される回転
変動が、回転軸体43が分割された内側スリーブ65と
サンギヤ64とを一体回転するように連結する6つのゴ
ムダンパ67によって緩和される。このため、ステアリ
ングホイールに発生する振動や各部の騒音をより一層抑
制することができる。
【0078】(4) 入力側スリーブ50と、その外側
に配置される入力側回転体41のスリーブ部45との間
に連結機構51を設けた。そして、入力側スリーブ50
と入力側回転体41との間で弾性変形するゴムダンパ5
3を回転軸方向に延びるように設けた。このため、入力
側回転体41を径方向に大きくすることなくゴムダンパ
53の弾性反力を確保することができ、入力側回転体4
1から入力側スリーブ50へ伝達される回転変動をより
緩和することができる。
【0079】従って、操舵装置10の大径化を招くこと
なく、電動モータ96の回転変動や操舵輪から逆入力さ
れるトルク変動に起因するステアリングホイールの振動
や騒音を抑制することができる。
【0080】(5) 回転軸体43を回転軸方向で内側
スリーブ65とサンギヤ64とに分割し、回転軸方向に
相対する部分にゴムダンパ67を介在させて連結した。
このため、回転軸体43を一体とする場合に比較して、
回転軸体43が径方向で大型化しない。従って、操舵装
置10の大径化を招くことなく、電動モータ96の回転
変動や操舵輪から逆入力されるトルク変動に起因するス
テアリングホイールの振動や騒音を抑制することができ
る。
【0081】(6) 入力側回転体41と入力側スリー
ブ50とをゴムダンパ53を介して作動連結した。ま
た、内側スリーブ65とサンギヤ64とをゴムダンパ6
7を介して作動連結した。従って、ゴムダンパの代わり
に圧縮コイルばねを用いる場合に比較して組み付け性を
向上することができる。
【0082】(7) 入力側スリーブ50の各リブ状係
合部50aと、保持金具54とを回転軸線の周方向で係
合可能な位置に設け、この間にゴムダンパ53を介在さ
せた。このため、ゴムダンパ53が周方向にのみ弾性変
形するので、その寿命を長くすることができる。
【0083】同様に、内側スリーブ65の各凸状係合部
65aと、サンギヤ64の各凸状係合部64aとを、回
転軸線の周方向で係合可能な位置に設け、この間にゴム
ダンパ67を介在させた。このため、各ゴムダンパ67
が周方向にのみ弾性変形するので、その寿命を長くする
ことができる。
【0084】次に、上記実施形態以外の実施形態を箇条
書きで記載する。 ・ 上記実施形態で、弾性部材としてのゴムダンパ5
3,67,101はそれぞれ例えば圧縮コイルばねであ
ってもよい。
【0085】・ 上記実施形態で、入力側スリーブ50
の各リブ状係合部50aと、保持金具54とは、回転軸
線の周方向で係合可能な位置に設けられていなくてもよ
い。この場合においても、入力側回転体41と入力側ス
リーブ50とが一体回転するようにゴムダンパによって
連結され、トルクの大きさに応じて少なくとも周方向に
弾性変形することで両者の相対回転が許容され、回転変
動の伝達が緩和されればよい。
【0086】・ また、内側スリーブ65の各凸状係合
部65aと、サンギヤ64の各凸状係合部64aとは、
回転軸線の周方向で係合可能な位置に設けられていなく
てもよい。この場合においても、内側スリーブ65とサ
ンギヤ64とが一体回転するようにゴムダンパによって
連結され、トルクの大きさに応じて少なくとも周方向に
弾性変形することで両者の相対回転が許容され、回転変
動の伝達が緩和されればよい。
【0087】・ さらに、第1ケース部102または第
2ケース部に第1係合部としての第1凸状係合部を設
け、モータケース97に第2係合部としての第2凸状係
合部を設ける。そして、この両凸状係合部を、回転軸線
の周方向で係合可能な位置に設け、両凸状係合部の間に
ゴムダンパを介在させてもよい。この場合には、両凸状
係合部の間でゴムダンパがほぼ周方向にのみ弾性変形す
るので、寿命が長くなる。
【0088】・ 上記実施形態で、入力側回転体41を
スリーブ部45で回転軸方向に2分割し、2分割した両
回転体をゴムダンパを介在させた状態で連結してもよ
い。この場合にも、電動モータ96からステアリングシ
ャフト12に伝達される回転変動と、操舵輪からステア
リングシャフト12まで逆入力される逆トルクのトルク
変動とを抑制することができる。
【0089】同様に、出力側回転体42をスリーブ部5
8で回転軸方向に2分割し、この2分割した両回転体を
ゴムダンパを介在させた状態で連結してもよい。この場
合には、操舵輪からステアリングシャフト12まで逆入
力される逆トルクのトルク変動とを抑制することができ
る。
【0090】以下、前述した各実施形態から把握される
技術的思想をその効果とともに記載する。 (1) 請求項3〜請求項5のいずれか一項に記載の発
明において、前記弾性部材はゴム材であることをことを
特徴とする車両用操舵装置。このような構成によれば、
ゴム材の代わりに例えば圧縮コイルばねを用いる場合に
比較して製造時の組み付け性を向上することができる。
【0091】(2) 請求項6又は請求項7に記載の発
明において、前記弾性部材はゴム材であることをことを
特徴とする車両用操舵装置。このような構成によれば、
ゴム材の代わりに例えば圧縮コイルばねを用いる場合に
比較して製造時の組み付け性を向上することができる。
【0092】(3) 請求項3に記載の発明において、
前記第1係合部及び第2係合部は、前記回転軸線の周方
向で係合可能な位置に設けられ、前記弾性部材は、前記
両係合部の間で前記周方向に介在されている。このよう
な構成によれば、弾性部材が周方向にのみ弾性変形する
のでその寿命を長くすることができる。
【0093】
【発明の効果】請求項1〜請求項6に記載の発明によれ
ば、電動モータの回転変動に起因するステアリングホイ
ールの異常な振動や、伝達経路上の各部に発生する騒音
を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の操舵装置に設けられた連結機構
を示す概略断面図。
【図2】 操舵装置の概略側面図。
【図3】 操舵装置のステアリングシャフト側を示す概
略断面図。
【図4】 同じく出力シャフト側を示す概略断面図。
【図5】 回転比可変機構を示す概略断面図。
【図6】 内側スリーブとサンギヤとの連結部分を示す
分解斜視図。
【図7】 同じく連結部分を示す概略断面図。
【図8】 固定ケースに対するモータケースの固定部分
を示す概略断面図。
【図9】 操舵装置の出力シャフト側からの概略正面
図。
【図10】 モータケースの固定部分を示す概略断面
図。
【図11】 (a)は、ゴムダンパの1つを示す正面
図、(b)はA−A線概略断面図、(c)はB−B線概
略断面図。
【図12】 ゴムダンパ及び受け金具を示す概略斜視
図。
【図13】 固定ケース及びモータケースの固定部分の
分解図。
【符号の説明】
10…車両用操舵装置、12…入力側回転体としてのス
テアリングシャフト、13…出力側回転体としての出力
シャフト、14…ハウジングとしての固定ケース、40
…回転比可変機構、41…回転変動緩和手段を構成する
回転伝達体及び第1伝達体としての入力側回転体、42
…回転伝達体としての出力側回転体、43…回転伝達体
としての回転軸体、44…回転伝達体としてのキャリ
ア、50…回転変動緩和手段を構成する回転伝達体及び
第2伝達体としての入力側スリーブ、50a…弾性連結
手段を構成する第2係合部としてのリブ状係合部、51
…回転変動緩和手段を構成する弾性連結手段としての連
結機構、52…回転伝達体としての入力側リングギヤ、
53…回転変動緩和手段及び弾性連結手段を構成する弾
性部材としてのゴムダンパ、54…回転変動緩和手段、
弾性連結手段及び第1係合部を構成する保持金具、55
…同じくキー、64…回転変動緩和手段を構成する回転
伝達体及び第1伝達体としてのサンギヤ、64a…回転
変動緩和手段及び弾性連結手段を構成する第1係合部と
しての凸状係合部、65…回転変動緩和手段を構成する
回転伝達体及び第2伝達体としての内側スリーブ、65
a…回転変動緩和手段及び弾性連結手段を構成する第2
係合部としての凸状係合部、67…回転変動緩和手段及
び弾性連結手段を構成する弾性部材としてのゴムダン
パ、96…電動モータ、97…回転変動緩和手段を構成
する固定子を構成するモータケース、97a,97b…
回転変動緩和手段を構成する第2係合部としての切り欠
き部、98…固定子を構成するステータコア、99…同
じく励磁コイル、100…回転子としてのロータマグネ
ット、101…回転変動緩和手段及び弾性支持手段を構
成する弾性部材としてのゴムダンパ、102a…回転変
動緩和手段及び弾性支持手段を構成する第1係合部とし
ての切り欠き部、103a…回転変動緩和手段及び弾性
支持手段を構成する第1係合部としての切り欠き部、1
06…回転変動緩和手段及び弾性支持手段を構成する受
け金具。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵による回転が入力される入力側回転
    体と、 前記入力側回転体に入力された回転に応じた回転を出力
    するための出力側回転体と、 前記入力側回転体に入力された回転を前記出力側回転体
    まで伝達する複数の回転伝達体を備えるとともに、この
    回転伝達体の内の1つを電動モータで回転制御すること
    で前記入力側回転体に対する出力側回転体の回転比を調
    節可能な回転比可変機構とを備えた車両用操舵装置にお
    いて、 前記電動モータに発生する回転変動の前記入力側回転体
    への伝達を緩和する回転変動緩和手段が設けられている
    ことを特徴とする車両用操舵装置。
  2. 【請求項2】 前記回転変動緩和手段は、前記回転伝達
    体であるとともに同一の回転軸線上に回転可能に設けら
    れた第1伝達体及び第2伝達体とを一体回転させるよう
    に連結する弾性連結手段であって、 前記弾性連結手段は、前記第1伝達体と第2伝達体とを
    弾性的に連結し、連結された両伝達体にトルクが加わる
    ときにはこのトルクの大きさに応じて両伝達体の相対回
    転を許容することによって両伝達体間での回転変動の伝
    達を緩和することを特徴とする請求項1に記載の車両用
    操舵装置。
  3. 【請求項3】 前記弾性連結手段は、 前記第1伝達体に設けられた第1係合部と、前記第2伝
    達体に設けられた第2係合部と、前記第1係合部と第2
    係合部との間に介在されて前記両伝達体を一体回転させ
    るように連結する弾性部材とを備え、 前記弾性部材は、一体回転するように連結された両伝達
    体に加わったトルクの大きさに応じて前記両係合部の間
    で前記回転軸線に対し少なくとも周方向に弾性変形する
    ことで両伝達体の相対回転を許容することを特徴とする
    請求項2に記載の車両用操舵装置。
  4. 【請求項4】 前記第1伝達体と第2伝達体とは、少な
    くとも一部で第1伝達体が第2伝達体の外側に配置され
    るように形成され、 前記第1係合部は、前記第2伝達体の外側に配置される
    前記第1伝達体の部分の内側に設けられ、 前記第2係合部は、前記第1伝達体の内側に配置される
    前記第2伝達体の部分の外側に設けられていることを特
    徴とする請求項3に記載の車両用操舵装置。
  5. 【請求項5】 前記第1伝達体と第2伝達体とは、少な
    くとも一部で前記回転軸方向に相対するように形成さ
    れ、 前記第1係合部は、前記第2伝達体に相対する第1伝達
    体の相対部の端面に設けられ、 前記第2係合部は、前記第1伝達体に相対する第2伝達
    体の相対部の端面に設けられていることを特徴とする請
    求項3に記載の車両用操舵装置。
  6. 【請求項6】 前記電動モータは、前記回転伝達体の1
    つである回転軸体に設けられた回転子と、前記回転軸体
    が回転可能に支持されたハウジングに対し前記回転軸体
    の回転軸線周りに相対回転可能に支持された固定子とを
    備えるものであって、 前記回転変動緩和手段は、前記ハウジングに対し前記固
    定子を固定するように支持する弾性支持手段であり、 前記弾性支持手段は、前記ハウジングと前記固定子とを
    弾性的に支持し、前記固定子と回転子との間にトルクが
    発生しているときにはこのトルクの大きさに応じて前記
    ハウジングに対する前記固定子の相対回転を許容するこ
    とで前記回転変動が前記回転軸体に出力されることを緩
    和することを特徴とする請求項1に記載の車両用操舵装
    置。
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