JP2002240148A - 樹脂板表面の鏡面加工装置 - Google Patents

樹脂板表面の鏡面加工装置

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JP2002240148A
JP2002240148A JP2001044529A JP2001044529A JP2002240148A JP 2002240148 A JP2002240148 A JP 2002240148A JP 2001044529 A JP2001044529 A JP 2001044529A JP 2001044529 A JP2001044529 A JP 2001044529A JP 2002240148 A JP2002240148 A JP 2002240148A
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resin plate
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cooling
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Isao Matsumoto
功 松元
Kiyoaki Kawahara
清章 川原
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂板に好ましくない変形を生じることな
く、短いサイクルタイムでその表面を均一に鏡面化する
ことを可能とする鏡面加工装置を提供する。 【解決手段】 樹脂板1に押し当てる鏡面板3、4とし
て、樹脂板の表面の大きいうねり状の凹凸に追従して変
形しうる弾性を備えたものを用い、且つ、プレス部材1
1、12として、冷却兼用プレス板16と、その表面に
クッション材17を介して取り付けられた通電加熱金属
箔ヒータ18を備えた多層熱プレスヒータを用い、加圧
力をあまり大きくすることなく、鏡面板3、4を樹脂板
表面に均一に押し付け可能とし、且つ加圧状態で金属箔
ヒータに通電して加熱を行い、次いで通電を止めて冷却
兼用プレス板で冷却することで、同じプレス位置で加
熱、冷却を敏速に行うことを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂板の表面をつ
や出しのために鏡面加工する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、樹脂板表面の鏡面加工装置として
は、面圧加工を施す平プレス装置が一般的である。この
平プレス装置は、加熱プレス板を備えた加熱プレス部
と、冷却プレス板を備えた冷却プレス部を有しており、
樹脂板をその表面に鏡面板を重ねた状態で加熱プレス部
に送り、その加熱プレス部において、樹脂板表面に鏡面
板を重ねた状態で加熱プレス板で加圧、加熱し、次い
で、その樹脂板とその表面に重ねた鏡面板とを冷却プレ
ス部に移動させ、冷却プレス部で鏡面板の上から冷却プ
レス板で加圧、冷却し、その後、冷却プレス部から取り
出して樹脂板と鏡面板とを分離するるという操作を行っ
ていた。また、鏡面加工装置として、線圧加工を施すロ
ールプレス装置も知られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
平プレス装置を用いた鏡面加工装置では、樹脂板表面全
体を均一に鏡面加工することが困難であるという問題が
あった。すなわち、一般に樹脂板の表面には小さな凹凸
があり、その小さい凹凸を平坦化することで鏡面化でき
るが、樹脂板表面には小さい凹凸のみならず、大きいう
ねりのような凹凸(例えば、山と山の間隔が1〜数c
m、高さが20μm程度)がある。このため樹脂板表面
を加熱プレス板及び鏡面板で加圧して鏡面とする際、そ
のうねりの頂上部分は大きい加圧力が加わるため鏡面化
されるが、谷底部分は加圧力がきわめて小さく、このた
め鏡面化できないことが多い。谷底部分まで鏡面化する
には、加圧力を大きくするとか、加圧温度を高くすると
か、加圧時間を長くすること等によって、うねりの頂上
部分を平坦に押しつぶせばよいが、このようにすると、
樹脂板全体が横に広がるとか厚みが薄くなるといった好
ましくない変形を生じてしまい、解決策とはならない。
【0004】更に、従来の平プレス装置では、表面が加
熱されて軟化した状態の樹脂板とその上に押し当ててい
る鏡面板とを加熱プレス部から冷却プレス部に移動させ
なければならず、その際に樹脂板と鏡面板がずれるなど
して品質不良を生じる恐れもあった。これを避けるに
は、加熱プレス板で樹脂板を加熱プレスした後、そのプ
レス状態を保った状態で加熱プレス板を冷却し、冷却プ
レスする構成とすればよいが、この構成とすると熱容量
の大きいプレス板の加熱及び冷却に時間がかかり、加工
のサイクルタイムが長くなりすぎて、実用的ではない。
【0005】更に、従来の平プレス装置を自動化するに
は、樹脂板に鏡面板を重ね、次いで、その状態で加熱プ
レス部に搬送し、次いで、冷却プレス部に搬送し、その
後、取り出して樹脂板と鏡面板を分離するという操作を
自動的に行う装置が必要であり、そのためには複雑なハ
ンドリング装置が必要となるという問題もあった。
【0006】一方、ロールプレス装置は、線圧で加圧す
るものであるので、樹脂板に対する加圧、加熱時間を長
くとることができず、そのため、厚紙に樹脂を塗布した
板状物を鏡面加工するような場合等では使用されるが、
樹脂板表面が硬質で且つ面精度がでていない(表面に大
きいうねりのような凹凸があるような)樹脂板に対して
は使用できない。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、樹脂板に好ましくない変形を生じることなく、そ
の表面を均一に鏡面化することができ、しかも同じプレ
ス位置で加熱、冷却を行いながら短いサイクルタイムで
鏡面加工を行うことを可能とする樹脂板表面の鏡面加工
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、樹脂板に押し
当てる鏡面板として、樹脂板表面の大きいうねり状の凹
凸に追従して変形しうる弾性を備えたものを用い、且
つ、その鏡面板を樹脂板表面に押し付けて加熱、冷却す
るためのプレス部材として、剛性を備えた冷却兼用プレ
ス板と、該冷却兼用プレス板の表面にクッション材を介
して取り付けられた通電加熱金属箔ヒータとを備えた多
層熱プレスヒータを用いるという構成としたものであ
る。このように、クッション材を備えた多層熱プレスヒ
ータで弾性変形可能な鏡面板を樹脂板表面に押し付ける
構成としたことで、加圧力をあまり大きくしなくても鏡
面板を樹脂板表面に均一に押し付けることができ、容易
に且つ均一に鏡面加工を行うことができる。また、加熱
プレス時には金属箔ヒータに通電して発熱させることに
より、鏡面板を介して樹脂板表面を加熱、軟化させるこ
とができ、その後、通電を停止することで、冷却兼用プ
レス板が直ちに金属箔ヒータ、鏡面板及び樹脂板表面か
ら熱を奪って冷却し、樹脂板表面を冷却、固化させるこ
とができ、同じプレス位置で加熱、冷却を行いながら短
いサイクルタイムで鏡面加工を行うことができ、作業性
良く高品質の鏡面加工を行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の鏡面加工装置は、鏡面加
工すべき樹脂板表面の大きいうねり状の凹凸に追従して
弾性変形可能な鏡面板と、該鏡面板を鏡面加工すべき樹
脂板に押し付けるプレス部材とを備え、該プレス部材
を、剛性を備えた冷却兼用プレス板と、該プレス板の表
面にクッション材を介して取り付けられた通電加熱金属
箔ヒータとを備えた多層熱プレスヒータで構成したこと
を特徴とするものである。
【0010】ここで、鏡面板及びプレス部材は、加工す
べき樹脂板の一方の面側にのみ配置し、その面に対する
鏡面加工のみを行う構成としてもよいが、鏡面板及びプ
レス部材を、加工すべき樹脂板の両面にそれぞれ配置す
る構成とすることが好ましい。この構成とすると、樹脂
板の両面をその両側から同時に鏡面板を介してプレス部
材によって加圧することで、樹脂板の両面を同時に鏡面
加工することができ、生産性を上げることができる。
【0011】また、前記した鏡面板は、樹脂板とほぼ同
サイズの板材でもよいが、樹脂板のサイズと同等もしく
はそれ以上の幅のエンドレスベルトの形態とすることが
好ましい。この構成とすると、そのエンドレスベルトを
鏡面加工を行うためのプレス位置即ち鏡面加工位置を通
過するように配置しておくことで、鏡面加工位置に送ら
れてきた樹脂板表面に容易に重ねることができ、樹脂板
と鏡面板との重ね合わせ作業を容易とすることができ
る。
【0012】鏡面板をエンドレスベルトの形態とする場
合、そのエンドレスベルトを、樹脂板を鏡面加工位置を
通って搬送する搬送路とは別に設けてもよいが、そのエ
ンドレスベルトを樹脂板の搬送路に一致するように配置
し、樹脂板を供給位置から鏡面加工位置を通って排出位
置にまで搬送する搬送ベルトとして使用する構成とする
ことが好ましい。この構成とすると、鏡面板を構成する
エンドレスベルトの上に樹脂板を供給することで、樹脂
板を鏡面板に重ねて鏡面加工位置に送り且つ鏡面加工位
置から排出することができ、簡単な装置を用いて自動化
を行うことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を説明する。図
1は本発明の実施例に係る鏡面加工装置を示す概略側面
図、図2はその鏡面加工装置におけるプレス部を拡大し
て示す概略断面図である。図1、図2において、1は両
面を鏡面加工すべき樹脂板、2は多数の樹脂板1を収納
し、1枚ずつ供給する樹脂板供給部、3、4は樹脂板供
給部2から供給された樹脂板1を鏡面加工位置Pを通っ
て搬送するエンドレスベルト、5は鏡面加工位置Pに配
置されたプレス部、6は鏡面加工後の樹脂板を収容する
ストック部である。
【0014】エンドレスベルト3、4は、鏡面板を兼ね
るものであり、樹脂板1に接する面を鏡面としている。
また、このエンドレスベルト3、4は、後述するプレス
部材で樹脂板1の表面に押し付けられた際、その表面に
あるうねり状の大きい凹凸には追従して弾性変形しうる
程度の弾性を備えている。エンドレスベルト3、4の具
体例としては、表面を鏡面仕上げしたステンレス板、ス
チール板等を挙げることができる。上下に配置されたエ
ンドレスベルト3、4はプーリ7、8にかけられてい
る。一方のプーリ7は駆動装置(図示せず)に連結さ
れ、間欠的に駆動されるようになっており、これによっ
て樹脂板を鏡面加工位置Pを通って間欠的に搬送でき
る。他方のプーリ8はテンション調整機能を持つ回転フ
リーのプーリであり、エンドレスベルト3、4に常に適
度な張力を付与している。
【0015】図3、図4に示すように、上下のエンドレ
スベルト3、4の間の両側には、一対の幅方向位置決め
ガイド9が配置され、また、プレス部5(図1参照)の
鏡面加工位置の前方には、流れ方向位置決めガイド10
が出し入れ可能に設けられている。かくして、図3
(a)に示すように、流れ方向位置決めガイド10をエ
ンドレスベルト3上の、樹脂板1の通過を阻止する位置
に進出させた状態で、エンドレスベルト3、4によって
樹脂板1を搬送し、幅方向位置決めガイド9によって幅
方向の位置を規制し、図3(b)に示すように、流れ方
向位置決めガイド10に突き当てて停止させることによ
り、樹脂板1を所定位置に位置決めして停止させること
ができる。エンドレスベルト3、4は、樹脂板1が流れ
方向位置決めガイド10に突き当たって停止した後、適
当な時間経過後に停止するように、停止タイミングを定
めている。なお、樹脂板1が流れ方向位置決めガイド1
0で停止された後もエンドレスベルト3、4が停止する
までの間、エンドレスベルト3、4は走行を続けるが、
樹脂板1はエンドレスベルト3、4に対して滑るので何
ら支障はない。このように、流れ方向位置決めガイド1
0によって樹脂板1の流れ方向の位置決めを行う構成と
したことにより、エンドレスベルト3、4の停止位置を
正確に制御する必要がなく、繰り返し安定的に樹脂板の
停止精度が確保できる。樹脂板1を所定位置に位置決め
した後は、その状態で後述するようにプレス加工による
鏡面加工を行い、加工後、図3(c)に示すように、流
れ方向位置決めガイド10を退避させ、エンドレスベル
ト3、4を走行させることで、樹脂板1を排出すること
ができる。
【0016】図1、図2において、プレス部5は、エン
ドレスベルト3、4に挟まれている樹脂板1の上下に位
置するように配置されたプレス部材11、12を備えて
いる。下側に配置されたプレス部材11は固定ベース1
3に保持され、常に一定位置にある。一方、上側に配置
されたプレス部材12は可動ベース14に保持されてお
り、その可動ベース14は加圧機構(図示せず)に連結
されている。かくして、可動ベース13を下方に押し下
げることで、上下のプレス部材11、12の間に、エン
ドレスベルト3、4及び樹脂板1を挟み込み、加圧する
ことができる。
【0017】上下に配置されたプレス部材11、12は
同一構造のもので、それぞれ、加圧に必要な剛性を備え
た冷却兼用プレス板16と、該プレス板16の平坦な表
面にクッション材17を介して取り付けられた通電加熱
金属箔ヒータ18とを備えた多層熱プレスヒータで構成
されている。ここで冷却兼用プレス板16は、金属箔ヒ
ータ18及びそれに接触したエンドレスベルト3、4及
び樹脂板1から敏速に熱を奪うことができるよう、熱伝
導性の良い材料で作られ且つ大きい熱容量を持つように
サイズが定められている。通常、冷却兼用プレス板16
は放熱によって自身の冷却を行う構成であるが、必要に
応じ、水冷、空冷等の冷却手段を設けても良い。クッシ
ョン材17は、プレス部材11、12で鏡面板であるエ
ンドレスベルト3、4及びその間の樹脂板1をプレスし
た時に、その鏡面板3、4を樹脂板1の表面の大きいう
ねり状の凹凸に追従して変形させることができるように
設けたものであり、耐熱性の弾性材料、例えば、フッ素
ゴム等で構成される。このクッション材17の硬さとし
ては、ゴム硬度50〜80程度が好ましい。クッション
材17の厚さは、あまり薄くするとクッション性がなく
なり、所望の効果が得られず、また、逆にあまり厚くす
ると金属箔ヒータ18からプレス板16への熱伝導が悪
くなって冷却効率が落ちる。クッション材17の厚さ
は、これらを考慮して定めればよく、通常、0.3mm
〜1.0mm程度に選定され、好ましくは、0.4〜
0.6mm程度に選定される。
【0018】金属箔ヒータ18は通電することで発熱
し、樹脂板を鏡面加工に必要な温度に昇温させることが
できるものである。この金属箔ヒータ18は、樹脂板1
の表面の大きいうねり状の凹凸に追従して容易に変形す
ることができる必要があり、また、通電を停止した時に
敏速に冷却されるよう熱容量の小さいことが望ましく、
これらの点から、厚さ30〜100μm程度の薄い金属
箔で作られている。なお、金属箔ヒータ18は絶縁ブロ
ック20を介して可動ベース13、固定ベース14に取
り付けられており、その絶縁ブロック20によって絶縁
を図っている。
【0019】次に、上記構成の装置による樹脂板表面の
鏡面加工動作を説明する。図1において、樹脂板供給部
2が樹脂板1を1枚ずつ適当なタイミングでエンドレス
ベルト3、4の間に供給する。エンドレスベルト3、4
は間欠的に走行して樹脂板1を搬送し、プレス部5に送
り込む。この位置で、図3、4に示すように、幅方向位
置決めガイド9が樹脂板1の幅方向の位置を規制し、流
れ方向位置決めガイド10が流れ方向の位置を規制す
る。樹脂板1が所定位置に位置決めされて停止し、更に
エンドレスベルト3、4も停止した後、プレス部5によ
る鏡面加工が次のように行われる。
【0020】すなわち、図2において、可動ベース14
が下降して、上下のプレス部材11、12の間に、エン
ドレスベルト3、4及び樹脂板1を挟み込み、加圧す
る。この状態で、金属箔ヒータ18への通電が開始し、
金属箔ヒータ18が発熱し、それに接触しているエンド
レスベルト3、4を介して樹脂板1の表面を加熱し、軟
化させる。これにより、樹脂板表面1にある小さい凹凸
がエンドレスベルト3、4の鏡面によって平坦にならさ
れ、鏡面化される。この際、金属箔ヒータ18の背後に
クッション材17を設けているので、金属箔ヒータ18
及びそれに接触しているエンドレスベルト(鏡面板)
3、4は樹脂板1の表面にある大きいうねり状の凹凸に
追従して変形し、これによって樹脂板1表面は均等に鏡
面化される。樹脂板1表面が鏡面加工可能な温度に昇温
した後は、加圧を保持した状態で金属箔ヒータ18への
通電が停止する。これにより、金属箔ヒータ18、エン
ドレスベルト3、4、樹脂板1表面の熱が冷却兼用プレ
ス板16に奪われることとなり、樹脂板1が冷却され、
樹脂板1の表面は鏡面状態に固定される。その後、可動
ベース14が上昇する。以上によって、1回の鏡面加工
サイクルが終了する。
【0021】図5は上記した鏡面加工時における金属箔
ヒータ18への通電状態、樹脂板表面の温度変化、加圧
状態を示すグラフである。この図からも明らかなよう
に、加圧状態を保持した状態で金属箔ヒータ18への通
電による加熱と、通電停止による冷却が行われる。ここ
で、上記したように、金属箔ヒータ18及びそれに接触
しているエンドレスベルト(鏡面板)3、4は樹脂板1
の表面にある大きいうねり状の凹凸に追従して変形し、
その状態で樹脂板1の表面を加熱して鏡面化するもので
あるので、従来のように大きいうねりの凸部の押しつぶ
すという必要がなく、このため、金属箔ヒータ18に通
電する加熱時間は、極めて短くてよく、例えば、5秒程
度で所望の加熱が可能である。また、加圧力もあまり大
きくする必要がない。このため、樹脂板1が押しつぶさ
れて外側に広がるといった好ましくない変形を生じるこ
とはなく、表面の鏡面化のみが行われる。また、加熱に
よって昇温した部分は、薄い金属箔ヒータ18、エンド
レスベルト3、4及び樹脂板1の表層部のみと少なく、
従って熱量が少ないので、冷却兼用プレス板16によっ
て、きわめて短時間で、例えば10秒程度で冷却でき
る。このため、鏡面加工のサイクルタイムをきわめて短
くすることができる。更に、同じ鏡面加工位置で加熱、
冷却を行っているので、従来のように加熱プレス後、冷
却プレス位置に移動させる必要がなく、余計な搬送作業
が不要となるばかりでなく、移動に伴う品質不良を生じ
ることがない。かくして、プレス部5で短時間で高品質
の鏡面化を行うことができる。
【0022】プレス部5における鏡面加工が終了する
と、エンドレスベルト3、4が再び走行して、加工済の
樹脂板1をプレス部5から搬出し、ストック部6へと送
っていく。以上の動作を繰り返すことで、樹脂板1に対
する鏡面加工が連続的に行われる。ここで、樹脂板供給
部2からエンドレスベルト3、4への樹脂板1の供給動
作、プレス部5における樹脂板の位置決め動作、プレス
部5における鏡面加工動作、樹脂板1のエンドレスベル
ト3、4からストック部6への排出動作の自動化はいず
れも簡単な装置によって実施可能であるので、これらを
自動化することで樹脂板1への鏡面加工ラインを自動化
することができる。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明の鏡面加工装置
は、加工対象である樹脂板の表面に大きいうねり状の凹
凸があっても、面内での均一な加圧、加熱が可能とな
り、均一な鏡面加工が実現できる。同時に、均一性の高
い加圧状態を実現できるため、加圧力を低圧化し、且つ
短時間での安定的な加熱、冷却が可能(加圧状態での加
熱、冷却が可能)となり、これによって樹脂板状態の変
化を抑制でき、樹脂板に好ましくない変形を生じること
なく、表面のみを良好に且つ生産性よく鏡面加工するこ
とができる。
【0024】ここで、鏡面加工に使用する鏡面板を、エ
ンドレスベルトの形態とすると共にそのエンドレスベル
トを樹脂板の搬送路に重なるように配置し、樹脂板を供
給位置から鏡面加工位置を通って排出位置にまで搬送す
る搬送ベルトとして使用する構成としておけば、鏡面板
を構成するエンドレスベルトの上に樹脂板を供給するこ
とで、樹脂板を鏡面板に重ねて鏡面加工位置に送り且つ
鏡面加工位置から排出することができ、簡単な装置を用
いて自動化を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る鏡面加工装置を示す概略
側面図
【図2】図1に示す鏡面加工装置のプレス部を拡大して
示す概略断面図
【図3】(a)、(b)、(c)はエンドレスベルト3
上の樹脂板1の位置決めを行う状態を示す概略平面図
【図4】図3(b)のA−A矢視概略断面図
【図5】鏡面加工時における金属箔ヒータへの通電状
態、樹脂板表面の温度変化、加圧状態を示すグラフ
【符号の説明】
1 樹脂板 2 樹脂板供給部 3、4 エンドレスベルト(鏡面板) 5 プレス部 6 ストック部 7、8 プーリ 9 幅方向位置決めガイド 10 流れ方向位置決めガイド 11、12 プレス部材(多層熱プレスヒータ) 13 固定ベース 14 可動ベース 16 冷却兼用プレス板 17 クッション材 18 金属箔ヒータ 20 絶縁ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4E088 DA08 4E090 AA01 AB01 DA02 DA09 HA07 4F209 PA02 PB01 PC16 PN03 PN04 PN06 PQ11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鏡面加工すべき樹脂板表面の大きいうね
    り状の凹凸に追従して弾性変形可能な鏡面板と、該鏡面
    板を鏡面加工すべき樹脂板に押し付けるプレス部材とを
    備え、該プレス部材を、剛性を備えた冷却兼用プレス板
    と、該冷却兼用プレス板の表面にクッション材を介して
    取り付けられた通電加熱金属箔ヒータとを備えた多層熱
    プレスヒータで構成したことを特徴とする樹脂板表面の
    鏡面加工装置。
  2. 【請求項2】 前記鏡面板及びプレス部材を、加工すべ
    き樹脂板の両面にそれぞれ配置し、樹脂板の両面の鏡面
    加工を同時に行う構成としたことを特徴とする請求項1
    記載の樹脂板表面の鏡面加工装置。
  3. 【請求項3】 前記鏡面板をエンドレスベルトの形態と
    したことを特徴とする請求項1又は2記載の樹脂板表面
    の鏡面加工装置。
  4. 【請求項4】 前記エンドレスベルトの形態の鏡面板
    を、樹脂板を供給位置から鏡面加工位置を通って排出位
    置にまで搬送する搬送ベルトとして使用することを特徴
    とする請求項3記載の樹脂板表面の鏡面加工装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100551219B1 (ko) * 2002-05-15 2006-02-09 가부시키가이샤 메이키 세이사쿠쇼 성형금형 및 성형방법
CN104608417A (zh) * 2015-02-09 2015-05-13 南昌航空大学 高效加热的稻壳复合圆板压制成型工装及圆板成型的方法
CN106113338A (zh) * 2016-06-21 2016-11-16 爱普特聚合物江苏有限公司 非注塑级热塑性塑料注塑件的表面光亮处理方法

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