JP2002240062A - ウレタンエラストマー製ベルトの離型方法及び突起付ウレタンエラストマー製ベルトの離型方法 - Google Patents

ウレタンエラストマー製ベルトの離型方法及び突起付ウレタンエラストマー製ベルトの離型方法

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JP2002240062A
JP2002240062A JP2001042167A JP2001042167A JP2002240062A JP 2002240062 A JP2002240062 A JP 2002240062A JP 2001042167 A JP2001042167 A JP 2001042167A JP 2001042167 A JP2001042167 A JP 2001042167A JP 2002240062 A JP2002240062 A JP 2002240062A
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mold
belt
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urethane
urethane elastomer
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JP2001042167A
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English (en)
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Shingo Harada
真吾 原田
Gakushiyu Okazawa
学秀 岡沢
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Mitsuboshi Belting Ltd
Original Assignee
Mitsuboshi Belting Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウレタンエラストマー製ベルトの製造工程に
おいて、サイクルタイムを増加せずに変形等の不具合無
く、複雑な突起が背面についた突起付ウレタンエラスト
マー製ベルトであっても、離型が容易にできる離型剤を
用いたウレタンエラストマー製ベルトの離型方法を提供
する。 【解決手段】 離型剤としてワックス、シリコーンオイ
ル、或いはフッ素化合物を界面活性剤等を用いて水に溶
解、分散、或いは乳化分散させてなる水系離型剤を前も
って金型に塗布することで離型を行うことを特徴とする
ウレタンエラストマー製ベルト及び突起付ウレタンエラ
ストマー製ベルトの離型方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウレタンエラスト
マー製ベルトの離型方法に係り、詳しくはウレタンエラ
ストマー製ベルトの製造工程において、変形等の不具合
を伴わずサイクルタイムの短縮が図れ、複雑な突起が背
面についた突起付ウレタンエラストマー製ベルトであっ
ても離型が容易にできる離型剤を用いたウレタンエラス
トマー製ベルトの離型方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からウレタンエラストマー製ベルト
を製造するに際して、金型からの成形品の脱型を容易に
するために、予め金型の表面に離型剤を塗布することが
一般に行われている。従来から汎用されている離型剤と
しては、有機溶剤、例えば、石油系溶剤やフロン系溶剤
にワックスやシリコーンオイル、または、フッ素系化合
物を配合した、いわゆる、溶剤型の離型剤が用いられて
いる。しかしながら、溶剤型の離型剤の場合には、溶剤
に起因する臭気による作業性の低下、また環境や人体に
悪影響を与えるという点で問題視されており、水をベー
スとした水系離型剤の開発が望まれている。また、離型
成分を多くすると、離型効果は向上するものの、溶剤で
十分に希釈しないと粘度が高くなり、均一な膜を生成す
るにはウエス等で十分伸ばす必要がある為、塗りムラが
発生し、作業性にも問題があった。特にシリコンオイル
を用いる場合にこのことは顕著に見られる。水系離型剤
については、例えば、特公昭53−23270号公報、
特開昭61−22912号公報、及び、特開平04−1
85310公報等が提案されている。
【0003】また、特開平6−254881号公報に
は、ポリウレタンフォーム等の発泡成形の際に使用する
水系離型剤組成物が記載されている。前記特開平6−2
54881号公報に記載の水系離型剤組成物は、金型温
度が比較的低温(50°C前後)である為、水系離型剤
の乾燥を早める為に離型成分にアルコール及び炭化水素
系溶剤をエマルション化して配合している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ウレタンベルト製造工
程においては、ウレタン硬化直後に脱型すると物性が十
分でない為、変形等不具合を生じ、脱型する為には硬化
時間を十分とる、若しくは離型性に優れた離型剤を用い
る必要が有る。複雑な形状を有するベルトにおいては、
ウレタンベルトの物性が離型に要する力を上回る為によ
り長い時間を必要とし、サイクルタイムの大幅な増大を
招いていた。また余剰成分も回収しにくく、製品表面に
残ってしまい、外観不良を生じていた。上記水系離型剤
に変更することで、確かに臭気や周囲環境への悪影響は
低減したが、やはり未だ臭気は残っており、作業者への
悪影響も多少懸念があった。
【0005】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であって、ウレタンエラストマー製ベルトの製造工程に
おいて、サイクルタイムを増加せずに変形等の不具合無
く、複雑な突起が背面についた突起付ウレタンエラスト
マー製ベルトであっても、離型が容易にできる離型剤を
用いたウレタンエラストマー製ベルトの離型方法を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成する為に請求項1としては円筒状の金型の内面
に架橋剤を混合した液状ウレタンプレポリマーを充填し
た前後に金型を回転させウレタンプレポリマーを加熱硬
化させることによってウレタンベルトを遠心成型し、所
定時間後該ウレタンベルトを金型内面から離型する方法
において、離型剤としてワックス、シリコーンオイル、
或いはフッ素化合物を界面活性剤等を用いて水に溶解、
分散、或いは乳化分散させてなる水系離型剤を前もって
金型に塗布することで離型を行うことを特徴とするウレ
タンエラストマー製ベルトの離型方法にある。
【0007】請求項1に記載の発明によると、離型剤と
してワックス、シリコーンオイル、或いはフッ素化合物
を界面活性剤等を用いて水に溶解、分散、或いは乳化分
散させてなる水系離型剤を前もって金型に塗布すること
で離型を行うウレタンエラストマー製ベルトの離型方法
とすることによって、臭気が無く、塗布作業性、生産性
に優れ、かつ、環境や人体にも影響がほとんどない離型
方法となる。
【0008】請求項2は外金型と内金型間に形成された
キャビティに架橋剤を混合した液状ウレタンプレポリマ
ーを充填した該ウレタンプレポリマーを加熱硬化させる
ことによってウレタンベルトを成形し、所定時間後該ウ
レタンベルトを内金型及び外金型から離型する方法にお
いて、離型剤としてワックス、シリコーンオイル、或い
はフッ素化合物を界面活性剤等を用いて水に溶解、分
散、或いは乳化分散させてなる水系離型剤を前もって金
型に塗布することで離型を行うことを特徴とするウレタ
ンエラストマー製ベルトの離型方法である。
【0009】請求項2に記載の離型方法によると、外金
型と内金型間に形成されたキャビティに架橋剤を混合し
た液状ウレタンプレポリマーを充填した該ウレタンプレ
ポリマーを加熱硬化させることによってウレタンベルト
を成形し、所定時間後該ウレタンベルトを内金型及び外
金型から離型する方法において、離型剤としてワック
ス、シリコーンオイル、或いはフッ素化合物を界面活性
剤等を用いて水に溶解、分散、或いは乳化分散させてな
る水系離型剤を前もって金型に塗布することで離型を行
うウレタンエラストマー製ベルトの離型方法であること
から、内型、外型に対しても離型性が良く、さらに臭気
が無く、塗布作業性、生産製に優れ、かつ、環境や人体
にも影響がほとんどない離型方法となる。
【0010】請求項3に記載の離型方法によると、外金
型と内金型間に形成されたベルト本体及び背面突起を形
成するキャビティに架橋剤を混合した液状ウレタンプレ
ポリマーを加熱させることによってウレタンベルトを成
形し、所定時間後該ウレタンベルトを内金型及び外金型
から離型する方法において、離型剤としてワックス、シ
リコーンオイル、或いはフッ素系化合物を界面活性剤等
を用いて水に溶解、分散、或いは乳化分散させてなる水
系離型剤を前もって金型に塗布することで離型を行う突
起付ウレタンエラストマー製ベルトの離型方法である。
【0011】請求項3に記載の発明によると、離型剤と
してワックス、シリコーンオイル、或いはフッ素系化合
物を界面活性剤等を用いて水に溶解、分散、或いは乳化
分散させてなる水系離型剤を前もって金型に塗布するこ
とで離型を行う突起付ウレタンエラストマー製ベルトの
離型方法であることから、ベルト背面に複雑な形状の突
起がある場合でも、臭気が無く、環境や人体にも影響が
ほとんど無く、さらに離型も容易である離型方法とな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。まず、ウレタンエラストマー製ベル
トの製造方法の概略を述べる。図1は、本発明に係る離
型剤を金型に噴霧している図である。通常ウレタンエラ
ストマー製のベルトを製造する場合、図3に示す金型4
のみで、遠心力によって注型したウレタンプレポリマー
を金型内面10に付着させて硬化し固化させることによ
ってウレタンエラストマー製のベルトを成型する場合
と、図2に示すように外金型5と内金型3とを一対と
し、外金型5と内金型3との隙間に形成されるキャビテ
ィにウレタンプレポリマーを充填、固化させてウレタン
エラストマー製のベルトを成型する場合とがある。この
場合、外金型5と内金型3とが一対となっており、成形
のサイクルタイムを短縮する為に、金型温度は成形前に
100°Cから120°Cに保たれる。
【0013】外金型5と内金型3とでウレタンエラスト
マー製ベルトを成型する場合は、ポリウレタン原料を投
入する前に離型剤を内型及び外型に塗布する必要があ
り、通常はベルトスリーブの成形が終了して成型品を金
型から取り出すときには、外金型5と内金型3を分離し
たときに成型品を外型金型に残して、その後外金型から
成型品を取り出すという手順で行われる。その為、通常
は外金型に噴霧する離型剤よりも内金型に噴霧する離型
剤の方が噴霧量としては多く噴霧されるのが一般的であ
る。さらに、成型品が外型に残り易くする為に、外型の
上端部又は/及び下端部に溝を刻設して、該溝にウレタ
ンが充填されることによって成型品が外型から外れにく
くし、成型品が外型に残るようにするのが好ましい。
【0014】外型5と内型3の分離方法としては、外型
5を固定支持しておき、内型をシリンダーにて押し上げ
るか、あるいは、内型3を固定支持しておき、外型5を
移動させて内型3と外型5とを分離することもできる。
【0015】しかしながら、図5に示すように、背面に
突起を設置したウレタンエラストマー製ベルトの場合
は、ベルト背面に突起を成形する為の凹部7が外型5の
内周面に設けられる。こういった外型の場合は、内型と
同程度或いはそれ以上の量の離型剤を外型内面に噴霧し
ないと離型力が弱くなり、該突起を一つずつ外型から外
す手間が発生し成形工数が多くなってしまう。
【0016】その為、背面に突起を設けたウレタンエラ
ストマー製ベルトを成形する場合は、大きな離型力が必
要となるので、離型力の強い離型剤を使用する必要が有
る。従って離型剤としては、フッ素やハロゲンを用いな
い地球環境に優しく、作業環境を悪化させずになおかつ
作業性を低下させない離型力の強い離型剤が要求され
る。
【0017】そして、離型剤を噴霧された内金型3及び
/又は外金型5に前もってイソシアネートとポリオール
を混合して作成されたプレポリマーと、硬化剤、場合に
よっては、可塑剤、顔料、滑剤、老化防止剤等を混合、
攪拌したポリウレタン原料を該内型と外型の間に形成さ
れるキャビティに注入される。
【0018】又、ウレタンエラストマ―製ベルトがその
内部に心線を有するものならば、離型剤を塗布した内型
に心線をスピニングし、その上から外金型を被せキャビ
ティに前記ポリウレタン原料を注入する。
【0019】そして、前記キャビティに注入されたポリ
ウレタン原料を100°Cから120°Cの雰囲気温度
条件下で硬化させるのであるが、このときの成形方法と
しては、既知の遠心成型法や圧入法等の方法があるが、
どの成型方法も適用でき、特に限定はされない。
【0020】所定の時間硬化させた後、外型5と内型3
とを分離させる。このとき、ベルトスリーブは外型5側
に残っている。そして、外型5からベルトスリーブを取
り出し、所定の温度で所定の時間熟成した後、カットマ
シーンにて該ベルトスリーブを所定幅にカットすること
で、所定のウレタンエラストマー製ベルトが得られる。
【0021】ここで、本発明に使用する離型剤として
は、ワックス、シリコーンオイル、或いはフッ素化合物
を界面活性剤等を用いて水に溶解、分散、或いは乳化分
散させてなる水系離型剤である。
【0022】この水系離型剤としては、ワックスが必須
成分となる。ワックスが含有されることによって、離型
成分が金型に皮膜を作成するとき、強度の高い膜を作る
ことが可能になり、離型性が向上する。特に、突起付ベ
ルトのような精密で複雑な形状を伴うと、離型剤が入り
込みにくくなり、また、少しでも離型成分が行き届かな
い箇所があると、極端に離型性が低下するものと思われ
る。そこで、水を溶媒とした離型剤を使用することによ
り、離型剤が金型上で乾燥する迄の時間が延長され、均
一な離型膜を形成し、さらには突起を形成する金型内の
凹部に迄離型剤が均一に入り込む。若干乾燥する迄の時
間が延長されるが、この時間は、成型サイクルにはほと
んど影響しないものである。また、乳化剤で離型成分を
分散させることで、噴霧器で容易に塗布することができ
る。
【0023】本発明において使用するワックスとして
は、鉱物系ワックス(例えば、モンタンワックス、オゾ
ケライト等)、石油系ワックス(例えば、パラフィンワ
ックス、マイクロクリスタルワックス、ペトロラクタム
等)、合成ワックス(例えば、ポリエチレンワックス、
ポリビニルエーテル系ワックス等)および天然ワックス
誘導体の変性ワックス等が例示され、これらのワックス
は所望により、2種以上適宜併用してもよい。
【0024】本発明において使用するシリコンオイルと
しては、側鎖にアルキル基、フェニル基またはフルオロ
アルキル基を有するポリシロキサン等が例示され、これ
らのシリコンオイルも所望により、2種以上適宜併用し
てもよい。又、フッ素化合物としては、含フッ素スルホ
ン酸塩等公知のものを使用することができる。
【0025】本発明に係る水性離型剤における上述の離
型成分の配合量は、成型品の原料樹脂の種類、成型温
度、成型品の表面状態および離型成分の種類等に応じて
適宜選定すれば良く、特に限定しない。
【0026】本発明による水性離型剤における上記離型
成分の乳化剤としては、自体公知の界面活性剤を適宜使
用すれば良い。このような界面活性剤としてはアニオン
性界面活性剤(例えば、デシルベンゼンスルホン酸塩、
ドデシルベンゼンスルホン酸塩及びセチルベンゼンスル
ホン酸塩のようなアルキルベンゼンスルホン酸塩、ラウ
リルエーテル硫酸エステル塩(エチレンオキサイドの付
加モル数2〜4)のようなポリオキシエチレンモノアル
キルエーテル硫酸エステル塩、およびアルキルナフチル
スルホン酸塩等)、カチオン性界面活性剤(例えば、オ
クチルトリメチルアンモニウムヒドロキシド、ドデシル
トリメチルアンモニウムヒドロキシド、オクチルジメチ
ルベンジルアンモニウムヒドロキシド、デシルジメチル
ベンジルアンモニウムヒドロキシド、ジオクタデシルジ
メチルアンモニウムヒドロキシド、牛脂トリメチルアン
モニウムヒドロキシド、ヤシ油トリメチルアンモニウム
ヒドロキシド等の第4級アンモニウムヒドロキシドおよ
びこれらの塩等)及びノニオン界面活性剤(例えば、ポ
リオキシエチレンアルキレンアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレンアルキレンアルキルフェノールエーテル、
ポリオキシエチレンアルキレンアルキルエステル、ポリ
オキシアルキレンソルビタンアルキルエステルおよびポ
リオキシエチレン脂肪酸アミド(疎水基の炭素原子数1
0〜18;エチレンオキシドの付加モル数1〜20)
等)が例示される。
【0027】これらの界面活性剤は所望により、2種以
上適宜併用してもよく、また、その使用量は前記の離型
成分を乳化できる程度でよく、特に限定しない。
【0028】本発明に係る水性離型剤には、ワックスの
レベリング性向上のために、適当な有機溶剤、例えばシ
クロヘキサン等を適宜配合してもよく、また、必要に応
じて他の添加剤、例えば防錆剤、防腐剤等を添加しても
よい。
【0029】ベルト本体を構成するポリウレタンはイソ
シアネートとして、現在、最も汎用的に使用されてい
る、アジプレンに代表される2,4−トリレンジイソシ
アネート、又はこの2,4−トリレンジイソシアネート
と2,6−トリレンジイソシアネートとの混合物(TD
I)や、メチレンジイソシアネート(MDI)や、1,
5−ナフタレンジイソシアネート等を使用できる。
【0030】ポリオールとしては、ポリエーテルポリオ
ール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリ
オール等を使用することができ、中でも、ポリエーテル
ポリオールではポリテトラメチレンエーテルグリコー
ル、ポリエステルポリオールではポリエチレンアジペー
トポリオール、ポリテトラメチレンアジペートポリオー
ル、カプロラクトンポリオール、ポリカーボネートポリ
オールでは1,6ヘキサンポリカーボネートポリオール
等のうちいずれかを単独若しくは組み合わせて使用する
ことが好ましい。
【0031】硬化剤としては、例えば、エチレングリコ
ール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオ
ール等のポリオール化合物、1級アミン、2級アミン、
3級アミンのアミン化合物等が使用することができる。
中でも、アミン化合物としては、1,4−フェニレンジ
アミン、2,6−ジアミノトルエン、1,5−ナフタレ
ンジアミン、4,4−ジアミノジフェニルメタン、3,
3−ジメチル−4,4−ジアミノジフェニルメタン、1
−メチル−3,5−ビス(メチルチオ)−2,6−ジア
ミノベンゼン、4,4−メチレン−ビス−(3−クロロ
−2,6−ジエチルアニリン)、4,4−メチレン−ビ
ス−(2,6−ジイソプロピルアニリン)、4,4−メ
チレン−ビス−(2−メチル−6−イソプロピルアニリ
ン)、4,4−ジアミノジフェニルスルホン等のうちい
ずれかを単独若しくは組み合わせて使用することが好ま
しい。
【0032】可塑剤としては、フタル酸ジオクチル(D
OP)、フタル酸ジブチル(DBP)、アジピン酸ジオ
クチル(DOA)、リン酸トリクレジル(TCP)、塩
素系パラフィン、フタル酸ジアルキル等のうちいずれか
を単独若しくは組み合わせて使用することが好ましい。
【0033】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はかかる実施例に限定されるものではな
く、目的を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0034】ベルト外周長が207mm、面長が438
mmの平ベルト用のベルトスリーブが成型できる外型及
び内型に表1中、実施例と比較例では、各々の溶媒で希
釈し、離型剤を噴霧器で塗布し、余剰分を拭き取った。
さらに、従来例では離型剤をウエスに染み込ませた後、
金型に塗布し十分伸ばした。
【0035】
【表1】
【0036】そして、イソシアネートとして1,5−ナ
フタレンジイソシアネートをポリエチレンブチレンアジ
ペートポリオール100質量部に対して18質量部混
合、反応させてプレポリマーを作成した。
【0037】そして、上記離型剤を塗布した内型に外型
を被せ、表2に示すように、プレポリマーに架橋剤及び
内部離型剤を混ぜて30秒間攪拌したポリウレタン原料
とした後、内型と外型との間に形成されるキャビティに
該ポリウレタン原料を注型した。
【0038】
【表2】
【0039】そして、所定時間硬化させた後、離型に要
する時間とそのときのベルトスリーブの状態を確認し
た。各試験はバラツキも考慮する為各5回行った。その
結果を表3に示す。
【0040】
【表3】
【0041】表3からわかるように、従来例では150
分が離型可能時間であって、それ以下の時間においても
離型可能な場合もあったが、作業者の習熟度の違いによ
り、離型剤の塗りムラが発生し易く、バラツキが大きか
った。又、比較例は、成型品が金型にへばりつき、金型
から外すことができなかった。また、従来例及び比較例
に比べると実施例では離型が可能になる迄の時間が大幅
に短縮されていることがわかる。離型時間としては、3
0分〜90分で離型できるようになった。
【0042】実施例ではワックスを添加することで離型
膜の強度が向上し、離型性能が向上しているのがわか
る。比較例を見ると、また類似した離型成分を溶剤で希
釈した場合、金型温度が高温である為乾燥時間が早くな
り、均一に離型膜が生成されていないようであるが、水
を希釈剤に用いた実施例では改善されていることがわか
る。
【0043】
【発明の効果】上記構成の本件発明によると、離型剤と
してワックス、シリコーンオイル、或いはフッ素化合物
を界面活性剤等を用いて水に溶解、分散、或いは乳化分
散させてなる水系離型剤を前もって金型に塗布すること
で離型を行うウレタンエラストマー製ベルトの離型方法
であることから、臭気が無く、塗布作業性、生産製に優
れ、かつ、環境や人体にも影響がほとんどなくなるとい
う効果がある。
【0044】請求項2に記載の発明によると、外金型と
内金型間に形成されたキャビティに架橋剤を混合した液
状ウレタンプレポリマーを充填した該ウレタンプレポリ
マーを加熱硬化させることによってウレタンベルトを成
形し、所定時間後該ウレタンベルトを内金型及び外金型
から離型する方法において、離型剤としてワックス、シ
リコーンオイル、或いはフッ素化合物を界面活性剤等を
用いて水に溶解、分散、或いは乳化分散させてなる水系
離型剤を前もって金型に塗布することで離型を行うウレ
タンエラストマー製ベルトの離型方法であることから、
内型、外型に対しても離型性が良く、さらに臭気が無
く、塗布作業性、生産製に優れ、かつ、環境や人体にも
影響がほとんどない離型方法となるという効果がある。
【0045】請求項3に記載の発明は、離型剤としてワ
ックス、シリコーンオイル、或いはフッ素系化合物を界
面活性剤等を用いて水に溶解、分散、或いは乳化分散さ
せてなる水系離型剤を前もって金型に塗布することで離
型を行う突起付ウレタンエラストマー製ベルトの離型方
法であることから、ベルト背面に複雑な形状の突起があ
る場合でも、臭気が無く、環境や人体にも影響がほとん
ど無く、さらに離型も容易であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る離型剤を金型に噴霧している様子
を示した概略図である。
【図2】本発明に係る外金型に内金型を挿入しようとし
ている図である。
【図3】本発明に係る遠心成型用の金型であって、突起
となる溝を刻設したものである。
【図4】本発明に係る離型剤を塗布して離型を行うベル
トスリーブの斜視図である。
【図5】本発明に係る離型剤を使用して離型を行う突起
付ウレタンエラストマー製ベルトの斜視図である。
【符号の説明】
1 突起付ウレタンエラストマー製ベルト 2 ベルトスリーブ 3 内型 4 金型 5 外型 7 凹部 9 噴霧器 10 金型内面 11 ベルト本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 29:00 B29L 29:00 Fターム(参考) 4F202 AA42 AA45 AB03 CA01 CA04 CB01 CC07 CK11 CK41 CK81 CM42 CM46 CM64 4F205 AA42 AA45 AB03 AG16 AG28 GA01 GB01 GC01 GC04 GF06 GN01 GN28 GN29

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の金型の内面に架橋剤を混合した
    液状ウレタンプレポリマーを充填した前後に金型を回転
    させウレタンプレポリマーを加熱硬化させることによっ
    てウレタンベルトを遠心成型し、所定時間後該ウレタン
    ベルトを金型内面から離型する方法において、 離型剤としてワックス、シリコーンオイル、或いはフッ
    素化合物を界面活性剤等を用いて水に溶解、分散、或い
    は乳化分散させてなる水系離型剤を前もって金型に塗布
    することで離型を行うことを特徴とするウレタンエラス
    トマー製ベルトの離型方法。
  2. 【請求項2】 外金型と内金型間に形成されたキャビテ
    ィに架橋剤を混合した液状ウレタンプレポリマーを充填
    した該ウレタンプレポリマーを加熱硬化させることによ
    ってウレタンベルトを成形し、所定時間後該ウレタンベ
    ルトを内金型及び外金型から離型する方法において、 離型剤としてワックス、シリコーンオイル、或いはフッ
    素化合物を界面活性剤等を用いて水に溶解、分散、或い
    は乳化分散させてなる水系離型剤を前もって金型に塗布
    することで離型を行うことを特徴とするウレタンエラス
    トマー製ベルトの離型方法。
  3. 【請求項3】 外金型と内金型間に形成されたベルト本
    体及び背面突起を形成するキャビティに架橋剤を混合し
    た液状ウレタンプレポリマーを加熱させることによって
    ウレタンベルトを成形し、所定時間後該ウレタンベルト
    を内金型及び外金型から脱型する方法において、離型剤
    としてワックス、シリコーンオイル、或いはフッ素系化
    合物を界面活性剤等を用いて水に溶解、分散、或いは乳
    化分散させてなる水系離型剤を前もって金型に塗布する
    ことで離型を行うことを特徴とする突起付ウレタンエラ
    ストマー製ベルトの離型方法。
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