JP2002239821A - 穴あけ加工装置およびティーチングテーブル - Google Patents

穴あけ加工装置およびティーチングテーブル

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JP2002239821A
JP2002239821A JP2001035009A JP2001035009A JP2002239821A JP 2002239821 A JP2002239821 A JP 2002239821A JP 2001035009 A JP2001035009 A JP 2001035009A JP 2001035009 A JP2001035009 A JP 2001035009A JP 2002239821 A JP2002239821 A JP 2002239821A
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drilling
work
cursor
workpiece
drill
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JP2001035009A
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English (en)
Inventor
Nobuyasu Yoshioka
伸泰 吉岡
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Takeda Machinery Co Ltd
Original Assignee
Takeda Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークに対する穴あけ加工を開始する前段階
で、穴あけ加工されたモデルワークを作成する必要をな
くして、その段取りを簡素なものとする。 【解決手段】 穴あけ加工装置1は、加工装置本体2と
ティーチングテーブル3を備えている。ティーチングテ
ーブル3は、ワークと同じ形状の型紙を載置する載置テ
ーブルを有する。また、ティーチングテーブル3には、
型紙に付された目印を検出するカーソルが設けられてい
る。そして、載置テーブルに載置された型紙に対するカ
ーソルの移動に応じて、ドリルがワークに対して相対的
に移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークにおける所
定の位置に穴あけ加工を行う穴あけ加工装置およびワー
クの穴あけ加工位置を教示するティーチングテーブルに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、矩形や円形などの定まった形状で
ない形状の異形ワークなどに穴あけ加工を行う際、たと
えば図8に示すような穴あけ加工装置70が用いられて
いた。図8に示すように、この穴あけ加工装置70は、
ワークWに対する加工面に穴あけ加工を行うためのドリ
ル71を備えている。また、ワークWを保持するクラン
パ72が設けられているとともに、このクランパ72お
よびクランパ72に把持されたワークWを移動させる移
動ベース73を有している。さらに、移動ベース73の
手前位置には、ティーチング装置80が設けられてい
る。このティーチング装置80は、ワークWとほぼ同一
形状のモデルワークMを載置するティーチングベース8
1を有するとともに、モデルワークMの上方をモデルワ
ークMの表面に沿って移動可能な位置決めシリンダ82
が設けられている。この位置決めシリンダ82は、作業
者が握って操作するハンドル83に固定されており、位
置決めシリンダ82の先端(下端)にはテーパノズル8
4が設けられている。また、ハンドル83には、移動ベ
ース73が固定されており、その右グリップ部の上端に
位置決め押釦スイッチ84A、左グリップ部の上端にク
ラッチイン押釦スイッチ84Bがそれぞれ設けられてい
る。
【0003】この穴あけ加工装置70でワークWに対し
て穴あけ加工する手順を説明すると、まずワークWにお
ける穴あけ位置と同一の位置に穴あけ加工されたモデル
ワークMを別途形成する。この穴あけ加工されたモデル
ワークMをティーチングベース81上に載置する。次
に、作業者がハンドル83を握ってモデルワークMの穴
あけ加工位置の上方近傍まで位置決めシリンダ82を移
動させる。このとき、ハンドル83とともに移動ベース
73が移動する。続いて、位置決め押釦84Aを押す
と、テーパノズル84が下降し、テーパノズル84の下
端部に形成されたテーパ部分が挿入される。そのままテ
ーパノズル84が下降しつづけて、完全にモデルワーク
Mに形成された穴に入り込む。この状態で完全にワーク
Wにおける位置決め位置が確定するので、この位置決め
位置をワークWにティーチングする。そして、クラッチ
イン押釦84Bを押すことによって、ドリル71が回転
しながら下降してワークWに穴あけ加工を行うというも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
穴あけ加工装置70では、ティーチング装置80におけ
るテーパノズル84の先端をモデルワークMに形成され
た穴に挿入することによって完全な位置決めが行われ
る。このため、ワークWの穴あけ加工を行う際に、テー
パノズル84の先端部が挿入しうる穴あけ加工がなされ
たモデルワークMを作成しておく必要がある。したがっ
て、穴あけ加工を開始する前段階でモデルワークMを作
成するための段取りに手間がかかるという問題があっ
た。
【0005】また、ティーチング装置80を操作する作
業者の近傍でドリル71による穴あけ作業が行われるの
で、穴あけ作業の際に、切粉が作業者にかかるおそれが
あったり、騒音が激しいなど、作業者の作業環境は好ま
しいものではなかった。
【0006】さらに、ハンドル83を移動させると、ク
ランパ72およびクランパ72に把持されたワークWが
移動する。このため、図9(a)に示すように、モデル
ワークに形成された穴あけ位置がS1〜S5とすると、
図9(b)に示すように、これに対応するワークの穴あ
け位置S1′〜S5′は、180°回転した位置となっ
てしまう。したがって、正しい穴あけ位置を教示するた
めには、モデルワークMを載置した方向に対して180
°回転させた方向を向けてワークWをクランパ72に把
持させる必要があるので、作業者がモデルワークMおよ
びワークWをセットする際に、その方向を間違えやすい
という問題もあった。この問題は、ワークWが矩形や円
形などの場合には特に発生しないが、異形ワークの加工
を行う際に顕著に発生するものであった。
【0007】そこで、本発明の課題は、ワークに対する
穴あけ加工を開始する前段階で穴あけ加工されたモデル
ワークを作成する必要をなくして、その段取りを簡素な
ものとするとともに、作業者に対する作業環境の向上を
図り、さらにはワークをセットする方向を間違えにくく
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決した本発
明に係る穴あけ加工装置は、ワークにおける所定の穴あ
け加工位置を穴あけ加工する穿孔手段を備え、前記穿孔
手段が前記ワークの加工面に沿って相対的に移動するよ
うに、前記ワークおよび前記穿孔手段の少なくとも一方
が移動可能とされた穴あけ加工装置において、前記ワー
クに対応する形状であって、前記ワークの穴あけ加工位
置に対応する位置に目印が付された型を載置する載置テ
ーブルが設けられ、前記載置テーブル上に載置された型
に付された目印に対して移動するカーソルを有し、前記
カーソルの移動に応じて、前記ワークに対する前記穿孔
手段の移動位置を教示するティーチングテーブルを備え
ることを特徴とするものである。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
穴あけ加工装置において、前記載置テーブルに載置され
た型に対する前記カーソルの移動が、前記ワークに対す
る前記穿孔手段の移動と一致するように構成されている
ことを特徴とするものである。
【0010】請求項3に係る発明は、請求項1または請
求項2に記載の穴あけ加工装置において、前記ワークを
保持する保持手段および前記穿孔手段を有する加工装置
本体を備えるとともに、前記ティーチングテーブルが、
前記加工装置本体に対して別体として配設されているこ
とを特徴とするものである。
【0011】請求項4に係る発明は、請求項1から請求
項3のうちのいずれか1項に記載の穴あけ加工装置に用
いられることを特徴とするティーチングテーブルであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて、図面を参照しながら具体的に説明する。図1は
本発明に係る穴あけ加工装置の正面図である。図1に示
すように、本発明に係る穴あけ加工装置1は、加工装置
本体2とティーチングテーブル3とを備えている。加工
装置本体2は、図2および図3にも示すように、ベッド
11を備えており、このベッド11には、前後方向に延
在するガイドレール12が敷設されている。ガイドレー
ル12の上には、移動ベース13がガイドレール12に
対して摺動自在となるようにして配設されている。ま
た、図2に示すようにガイドレール12の側方位置に
は、移動ベース13を移動させるためのモータ14が配
設されている。このモータ14にはボールねじ15が取
り付けられており、ボールねじ15は移動ベース13の
側方に設けられたボールナット16にねじ込まれてい
る。そして、モータ14を作動させることによってボー
ルねじ15が回転して、移動ベース13が前後方向に移
動可能となっている。
【0013】移動ベース13上には、キャリッジベース
21が立設されている。キャリッジベース21には、左
右方向に延在するレール22が設けられており、このレ
ール22に沿ってキャリッジ23が摺動可能となるよう
に取り付けられている。キャリッジ23には、やはり左
右方向に延在するクランプガイド24が取り付けられて
いる。このクランプガイド24に対して、左右方向に離
間して配設された2つのクランパ25,25が取り付け
られている。このクランパ25は上爪と下爪を有してお
り、図示しない油圧機構によって上爪が上下動可能とな
っている。上爪が上昇することによってクランパ25が
開き、下降することでワークを把持するようになってい
る。また、クランパ25の上方にはレバーが取り付けら
れている。このレバーをひねると、クランパ25がクラ
ンプガイド24に対して移動自在となる。また、レバー
を逆方向にひねると、クランパ25がクランプガイド2
4に対して締め付けられて固定されるようになってい
る。
【0014】さらに、移動ベース13には、キャリッジ
23をキャリッジベース21に対して相対的に左右方向
に移動駆動させるためのラック&ピニオン機構26が設
けられている。ラック&ピニオン機構26は、ピニオン
ギア26Aおよびラック軸26Bを備えており、ピニオ
ンギア26Aの歯がラック軸26Bに対してかみ合わさ
れている。そして、モータ26Cでピニオンギア26A
を回転させると、ラック軸26Bが左右方向に移動する
ようになっている。このラック軸26Bはキャリッジ2
3が取り付けられており、ピニオンギア26Aを回転さ
せることによってキャリッジ23が左右方向に移動する
ようになっている。
【0015】また、移動ベース13には、ローラ部材2
7が設けられている。このローラ部材27は、複数、本
実施形態では5本のローラ27A,27A,…が取り付
けられたローラ架台が2つ並べられて構成されている。
このローラ部材27における各ローラ27A,27A,
…は、いずれも前後方向に延在する軸回りに回動可能と
されている。したがって、ローラ27A,27A,…上
に載置されたワークWは、ローラ27A,27A,…上
を左右方向に移動したときに、ローラ27A,27A,
…が回動する。そして、クランパ25に把持されたワー
クWがちょうどローラ部材27の上方に位置するように
配置されており、クランパ25でワークWを把持した状
態でキャリッジ23を移動させると、各ローラ27A,
27A,…上をワークWが転がりながら移動するように
なっている。
【0016】他方、ローラ部材27の上方位置には、ド
リルユニット30が設けられている。ドリルユニット3
0は、本発明の穿孔手段であるドリル31を備えてい
る。ドリル31の側方にはドリル回転用モータ32が配
設されている。このドリル回転用モータ32には、ベル
トが巻き回されており、このベルトを介してドリル駆動
用モータ32の回転駆動力をドリル31に伝えて回転さ
せるものである。また、ドリル31の上方に設けられた
ケース33の内側には、ドリル31を上下動させるため
の油圧シリンダが設けられている。この油圧シリンダを
作動することによって、ドリル31が上下動するように
なっている。さらに、ケース33におけるドリル31を
介した反対側には、穴あけ加工を行う際にワークWの端
部を押える押え手段34が設けられている。押え手段3
4は、ワークWの端部と当接して実際にワークWの跳ね
上がり等を押える押え部34Aを備えており、この押え
部34Aは、シリンダ34Bにおけるシリンダロッド3
4Cの下端部に固定されて上下動可能とされている。そ
して、ワークWが所定の位置に配置された後に、シリン
ダ34Bでシリンダロッド34Cおよび押え部34Aが
下降させられて、ワークWを押えるようになっている。
【0017】さらに、押え手段34の前方位置には、ド
リル31の下降速度を変更する位置を規定するための、
下降速度変更位置調整手段35が設けられている。ドリ
ル31は、下降する際、ワークWよりもわずかに上方位
置までは比較的高速で下降し、ワークWの近傍に到達し
たときに減速して低速で下降しながらワークWの穴あけ
加工を行う。この速度を高速から低速に変更する位置、
およびドリルが下降を停止する位置を下降速度変更位置
調整手段35で調整する。下降速度変更位置調整手段3
5は、図4に示すように、スライドベース35Aを有し
ており、スライドベース35Aには、ドリル用目盛り3
5Bが取り付けられている。また、スライドベース35
Aには、このスライドベース35Aに対して上下動可能
となるようにスライドブロック35Cが設けられてお
り、このスライドブロック35Cには、板厚用目盛り3
5Dが取り付けられている。また、スライドブロック3
5Cには、このスライドブロック35Cに対して相対的
に上下動可能となるように小スライドブロック35Eが
設けられている。スライドブロック35Cの高さ位置
は、ドリル31の長さに応じて、ドリル用目盛り35B
に合わされ、ドリル用目盛り35Bで合わせた位置で、
ドリル31の下降停止位置が決定される。また、小スラ
イドブロック35Eの高さ位置は、ワークWの板厚に応
じて、板厚用目盛り35Dに合わされ、板厚用目盛り3
5Dに応じて、ドリル31が高速下降から低速下降に移
行する位置が決定される。この小スライドブロック35
Eには、センサが取り付けられており、ドリル31の上
方位置にはドグが取り付けられている。そして、センサ
がドグを検出した時点で、ドリル31が高速下降から低
速下降に移行し、さらには、下降を停止するようになっ
ている。
【0018】他方、ドリルユニット30の側方には、操
作盤36が取り付けられている。この操作盤36の表面
には、ドリル31の下降のON/OFFスイッチなどの
各種スイッチが取り付けられている。また、操作盤36
の内部には、各種NC制御などを行うための制御装置が
設けられている。この制御装置によって、移動ベース1
3およびキャリッジ23の移動位置を制御することによ
りワークWの位置を制御する。
【0019】また、本実施形態では、移動ベース13お
よびキャリッジ23でワークWを移動させることによっ
て、ワークWの加工面に沿ってドリル31が相対的に移
動する構成とされている。ここで、もちろんワークWを
固定しておき、ドリル31を水平移動させる水平移動機
構を別途設けて、ドリル31を水平移動させてワークW
の加工面に沿ってドリル31を相対的に移動させる構成
とすることもできる。
【0020】また、ベッド11にはシュート37が形成
されており、シュート37の先には、シュートボックス
38が収納可能とされた収納スペースが形成されてい
る。このシュート37によってドリル31の穿孔による
切粉が集められて、収納スペースに配置されたシュート
ボックス38に収められる。収められる切粉などは、収
納スペースから出されたシュートボックス38から取り
出されて廃棄される。
【0021】一方、ティーチングテーブル3は、図5に
示すように、本発明の型である型紙Pを載置するための
載置テーブル41を備えている。また、載置テーブル4
1の横長方向の側縁部には、横方向移動手段42が設け
られている。この横方向移動手段42には、移動アーム
43が取り付けられており、移動アーム43にはカーソ
ル44が設けられている。
【0022】型紙Pとしては、ワークWとほぼ同形のも
のが用いられ、ワークWを製造する際に用いられる型紙
をそのまま利用することができる。また、型紙Pには、
ワークWにおける穴あけ加工位置に対応する位置に、そ
れぞれ目印S,S,…が付されている。
【0023】載置テーブル41は、基台テーブル41A
と、この基台テーブル41Aの上に設けられた薄い板体
41Bを備えている。この板体41Bには、略L字形状
の溝41Cが形成されており、型紙Pの載置位置を案内
できるようになっている。
【0024】横方向移動手段42は、移動アーム43を
介してカーソル44を載置テーブル41の横方向に移動
駆動するものであり、手動でガイドレール42Aに沿っ
て移動アーム43を横方向に移動させることができるよ
うになっている。また、横方向移動手段42は、エンコ
ーダ42Bおよびタイミングベルト42Cを備えてい
る。さらに、移動アーム43には固定部材42Dが取り
付けられ、この固定部材42Dがタイミングベルト42
Cに接続されている。そして、移動アーム43をガイド
レール42Aに沿って移動させたときに、移動アーム4
3の横方向の移動位置を、タイミングベルト42Cを介
してエンコーダ42Bで検出できるようになっている。
さらに、移動アーム43には、カーソル44を縦方向に
移動駆動するものであり、ガイドレール43Aを備え、
手動によりこのガイドレール43Aに沿ってカーソル4
4を縦方向に移動させることができるようになってい
る。また、移動アーム43はエンコーダ43Bおよびタ
イミングベルト43Cを備えている。さらに、カーソル
44にはドグ43Dが取り付けられ、このドグ43Dが
タイミングベルト43Cに接続されている。そして、カ
ーソル44をガイドレール43Aに沿って移動させたと
きに、カーソル44の縦方向の移動位置を、タイミング
ベルト43Cを介してエンコーダ43Bで検出できるよ
うになっている。
【0025】さらに、ティーチングテーブル3は、図6
に示すように、傾斜角度調整手段45を備えている。こ
の傾斜角度調整手段45は、載置テーブル41の傾斜角
度を調整する機能を有するものであり、載置テーブル4
1の傾斜角度が0度(水平)からおよそ80度までの5
段階に設定できるようになっている。この傾斜角度調整
手段45によって、作業者が利用しやすい角度となるよ
うに載置テーブル41の傾斜角度を調整することができ
る。また、載置テーブル41の側方には、原点合わせス
イッチ46およびリセットスイッチ47が設けられてい
る。カーソル44を原点位置上に合わせて原点合わせス
イッチ46を押すことにより、原点位置が記憶される。
また、リセットスイッチ47を押すことにより、記憶さ
れていた原点位置がリセットされる。さらに、載置テー
ブル41からは、穴あけ位置を記憶するための記憶スイ
ッチ48が設けられている。記憶スイッチ48は、作業
者が手に持って利用するものであり、カーソル44が型
紙Pにおける目印Sに合わされたときに、作業者が記憶
スイッチ48を押すことにより、穴あけ位置が記憶され
る。
【0026】また、ティーチングテーブル3におけるエ
ンコーダ42B,43Bで検出された型紙Pにおける目
印S,S,…の位置は、図示しない配線を介して加工装
置本体2の操作盤36内に設けられた制御装置に出力さ
れる。制御装置では、カーソル44の移動に対応させ
て、ドリル31に対するワークWの移動位置を規制する
ようにNC制御される。こうして、カーソルの移動に応
じて、ワークWに対するドリル31の移動位置が教示さ
れる。このとき、型紙Pに対するカーソル44の移動
が、ワークWに対するドリル31の移動と一致するよう
に、ワークWの移動位置が制御される。
【0027】以上の構成を有する穴あけ加工装置による
穴あけ加工作業の手順および作用について説明する。穴
あけ加工作業を行うにあたり、まず、ティーチングテー
ブル3における載置テーブル41には、ワークWを作成
する際に用いられた型紙Pが載置され固定される。ここ
で、通常、ワークWを作成する際に用いられる型紙P
は、実際のワークWよりも一回り大きいことが多い。そ
こで、載置テーブル41における板体41Bには溝41
Cが形成されており、この溝に合わせて型紙Pを載置す
る。
【0028】一方、加工装置本体2では、クランパ2
5,25によってワークWを把持させてセットする。こ
のとき、クランパ25,25間の距離は、ワークWの大
きさ等に合わせて適宜調整される。このとき、ワークW
の向きは、ティーチングテーブル3に載置した型紙Pの
向きに合わせればよいので、ワークWをセットする際
に、ワークWの向きを間違えることを防止できる。
【0029】さらに、下降速度変更位置調整手段35の
各目盛り35B,35Dをそれぞれドリル31の長さお
よびワークWの板厚に応じて合わせておく。
【0030】型紙Pを載置しワークWをセットするとと
もに下降速度変更位置調整手段の各目盛り35B,35
Dを合わせたら、カーソル44を移動させて、原点位置
合わせを行う。原点位置が合わされたら、原点合わせス
イッチ46を押して、原点位置を記憶させる。原点位置
が記憶されたら、目印Sに対応する位置にカーソル44
を手動で移動させる。カーソルが目印Sに対応する位置
に到達したら、記憶スイッチ48を押して、穴あけ位置
を記憶させる。穴あけ位置が記憶されたら、次の穴あけ
位置にカーソル44を手動で移動させ、同様にして記憶
スイッチ48を押して穴あけ位置を記憶させる。このよ
うにして、カーソル44によって目印Sを検出する。こ
のとき、カーソル44で目印Sの位置を検出しているた
め、型紙Pには単に目印Sとなる記号などを描いておけ
ばよい。したがって、従来のようなモデルワークを作成
することなく、型紙Pを用いて加工装置本体2にワーク
Wの穴あけ位置を教示することができる。
【0031】こうして、すべての目印S,S…に対応す
る位置に対してカーソル44を移動させ、それぞれの穴
あけ位置を記憶させたら、加工装置本体2を始動させ
る。このとき、操作盤36における制御装置には、ティ
ーチングテーブル3から出力された原点位置および穴あ
け位置が記憶されている。制御装置では、原点位置およ
び穴あけ位置に基づいて、移動テーブル13およびキャ
リッジ32のドリル31に対する移動量を制御する。こ
こで、カーソル44が横方向に移動した場合、横方向移
動手段42に設けられたエンコーダ42Bで移動アーム
43に取り付けられたカーソル44の横方向の移動量が
検出されている。エンコーダ42Bで検出されたカーソ
ル44の横方向の移動量は、加工装置本体2の制御装置
に出力される。制御装置では、カーソル44の横方向の
移動量に基づいて、キャリッジ23の移動量が決定され
る。キャリッジ23の移動量は、実際のカーソル44の
移動量と同じで、移動方向は逆方向となる。キャリッジ
23を逆方向に移動させることにより、ワークWに対す
るドリル31の移動方向は、型紙Pに対するカーソル4
4の移動方向と一致する。
【0032】一方、カーソル44を縦方向に移動させた
場合、カーソル44の縦方向の移動量は、移動アーム4
3に設けられたエンコーダ43Bによって検出される。
エンコーダ43Bで検出されたカーソル44の縦方向の
移動量は、加工装置本体2の制御装置に出力される。制
御装置ではカーソル44の縦方向の移動量に基づいて移
動ベース13の移動量を決定する。移動ベース13の移
動量は、カーソル44の移動量と同じであり、その移動
方向はカーソルの移動方向と逆となる。移動ベース13
がカーソルと逆方向に移動することにより、ワークWに
対するドリル31の移動方向が型紙Pに対するカーソル
44の移動方向と一致する。
【0033】制御装置においては、カーソル44で検出
された目印Sの位置に基づいてキャリッジ23および移
動ベース13を移動させる。そして、所定の位置に移動
したら、ドリル31を下降させる。下降を開始した際の
ドリル31の下降速度は比較的高速となっている。そし
て、下降速度変更位置調整手段35におけるセンサでド
グが検出された時点でドリル31の下降速度が減速され
て、ワークWに穴あけ加工をするのに好適な低速とな
る。
【0034】そして、ドリル31がワークWを貫通して
1箇所の穴あけ加工が済んだら、ドリル31が下降を停
止し、上昇する。続いて、次に記憶された目印Sの位置
に対応する位置ドリル31が位置するように、キャリッ
ジ23および移動ベース13を移動させる。ここで、型
紙Pに対するカーソル44の移動方向の関係とワークW
に対するドリル31の移動方向の関係を図7に示す。本
発明に係る穴あけ加工装置1では、図7(a)に示すよ
うに、型紙Pに付された目印S1〜S5に順に移動させ
ていくことにより、図7(b)に示すように、ワークW
に対してドリル31がS1′〜S5′に順次移動してい
く。このように、型紙Pに対するカーソル44の移動が
ワークWに対するドリル31の移動に一致しているの
で、作業者がワークWをセットする際に、その向きを間
違えることを少なくできる。
【0035】以上、本発明の好適な実施形態について説
明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものでは
ない。たとえば、前記穴あけ加工装置では、加工装置本
体とティーチングテーブルとを別体として形成したが、
これを一体として形成することができる。また、穿孔手
段としてドリルを用いたが、適宜公知の穿孔手段を用い
ることもできる。さらに、前記実施形態では、ワークに
対する移動位置を加工装置本体に教示した後、ワークを
移動させてワークに対する移動位置を規制していたが、
ドリルを移動させてワークに対する移動位置を規制する
こともできる。
【0036】
【発明の効果】以上のとおり、本発明のうちの請求項1
に係る発明によれば、型に付された目印に対して移動す
るカーソルを有し、そのカーソルの移動に応じて穿孔手
段の移動位置を教示できるので、穴あけ加工されたモデ
ルワークを作成する必要がなくなる。したがって、穴あ
け加工作業を行う際の段取りを簡素なものとすることが
できる。
【0037】請求項2に係る発明によれば、型に対する
カーソルの移動がワークに対する穿孔手段の移動と一致
しているので、ワークを載置する際に間違え易くなると
いう事態を防止することができる。
【0038】請求項3に係る発明によれば、ティーチン
グテーブルと加工装置本体とが別体として設けられてい
るので、作業者の作業環境を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る穴あけ加工装置の正面図である。
【図2】加工装置本体の側断面図である。
【図3】加工装置本体の平断面図である。
【図4】下降速度変更位置調整手段の正面図である。
【図5】ティーチングテーブルの平面図である。
【図6】ティーチングテーブルの側面図である。
【図7】型紙に対するカーソルの移動とワークに対する
ドリルの移動の関係を示す図である。
【図8】従来の穴あけ加工装置の要部斜視図である。
【図9】従来の穴あけ加工装置におけるモデルワークに
対するテーパノズルの移動とワークに対するドリルの移
動の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 加工装置 2 加工装置本体 3 ティーチングテーブル 41 載置テーブル 42 横方向移動手段 43 移動アーム 44 カーソル 45 傾斜角度調整手段 P 型紙 W ワーク S 目印

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークにおける所定の穴あけ加工位置を
    穴あけ加工する穿孔手段を備え、前記穿孔手段が前記ワ
    ークの加工面に沿って相対的に移動するように、前記ワ
    ークおよび前記穿孔手段の少なくとも一方が移動可能と
    された穴あけ加工装置において、 前記ワークに対応する形状であって、前記ワークの穴あ
    け加工位置に対応する位置に目印が付された型を載置す
    る載置テーブルが設けられ、前記載置テーブル上に載置
    された型に付された目印に対して移動するカーソルを有
    し、前記カーソルの移動に応じて、前記ワークに対する
    前記穿孔手段の移動位置を教示するティーチングテーブ
    ルを備えることを特徴とする穴あけ加工装置。
  2. 【請求項2】 前記載置テーブルに載置された型に対す
    る前記カーソルの移動が、前記ワークに対する前記穿孔
    手段の移動と一致するように構成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の穴あけ加工装置。
  3. 【請求項3】 前記ワークを保持する保持手段および前
    記穿孔手段を有する加工装置本体を備えるとともに、 前記ティーチングテーブルが、前記加工装置本体に対し
    て別体として配設されていることを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の穴あけ加工装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のうちのいずれか
    1項に記載の穴あけ加工装置に用いられることを特徴と
    するティーチングテーブル。
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