JP2002239110A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002239110A
JP2002239110A JP2001040984A JP2001040984A JP2002239110A JP 2002239110 A JP2002239110 A JP 2002239110A JP 2001040984 A JP2001040984 A JP 2001040984A JP 2001040984 A JP2001040984 A JP 2001040984A JP 2002239110 A JP2002239110 A JP 2002239110A
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JP2001040984A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Nobuharu Yoshida
信晴 吉田
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定遊技状態が終了しても遊技の興趣を盛り
上げることができる遊技機を提供する。 【解決手段】 条件決定手段が、特定検出手段が入賞球
を検出したことにもとづいて、可変入賞球装置の内部構
造を変化させるか否か決定する。また、可変表示装置
に、条件決定手段の決定結果にもとづいて表示結果が導
出される。条件決定手段の決定結果が内部構造を変化さ
せることであれば、可変表示装置における表示結果とし
て2つの数字が揃った状態が表示される。条件決定手段
の決定結果が内部構造を変化させることであれば、特定
遊技状態の終了後に、可変入賞球装置の内部構造を変化
させるようにしたので、特定遊技状態の終了後でも、遊
技の興趣を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技領域に設けら
れた始動領域への遊技媒体の入賞にもとづいて遊技者に
とって不利な状態から有利な状態に変化する始動動作を
行う可変入賞球装置を有し、あらかじめ定められた条件
の成立に応じて、遊技者にとってさらに有利な特定遊技
状態を発生させることが可能な遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】第2種パチンコ遊技機は、始動入賞口へ
遊技球が入賞すると、始動遊技状態となって可変入賞球
装置を開放状態にし、可変入賞球装置内の特定領域に遊
技球が入賞(V入賞)すると、特定遊技状態を発生し、
特定遊技状態では、可変入賞球装置を連続開放する。可
変入賞球装置の連続開放は、所定のラウンド数だけ行わ
れる。
【0003】そして、最終ラウンド以外の各ラウンドに
おいて、所定の条件(例えばV入賞)が成立すると、継
続権が成立したことになって次ラウンドが開始される。
継続権を成立させるための所定の条件がV入賞である場
合に、遊技の興趣を増進させるために、遊技機の内部構
造を変化させてV入賞を生じやすくしたり生じにくくし
たりするものがある。遊技機の内部構造を変化させると
は、例えば、可動部材を動かして特定領域に遊技球を入
賞しやすくしたり入賞しにくくすることである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】各ラウンドにおいてV
入賞が生ずるか否かは遊技者の利益に大きく影響するの
で、遊技者は、遊技機の内部構造が、V入賞が生じやす
い状態になるか否かについて大きな興味を持ち、その結
果、遊技の興趣を盛り上げることができる。しかし、内
部構造は、特定遊技状態において変化するので、特定遊
技状態が終了すると遊技の興趣が低下してしまう。
【0005】そこで、本発明は、遊技領域に設けられた
始動領域への遊技媒体の入賞にもとづいて遊技者にとっ
て不利な状態から有利な状態に変化する始動動作を行う
可変入賞球装置を有し、あらかじめ定められた条件の成
立に応じて、遊技者にとってさらに有利な特定遊技状態
を発生させることが可能な遊技機において、特定遊技状
態が終了しても遊技の興趣を盛り上げることができる遊
技機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による遊技機は、
遊技領域に設けられた始動領域にて遊技媒体を検出する
始動検出手段の検出により、遊技者にとって不利な第2
の状態から遊技者にとって有利な第1の状態となる始動
動作を行う可変入賞装置を有し、可変入賞装置に設けら
れた特定領域にて遊技媒体を検出する特定検出手段の検
出により、始動動作よりも遊技者にとってさらに有利な
特定の態様で可変入賞装置を第1の状態に制御する特定
遊技状態を発生させることが可能な遊技機において、可
変入賞装置の内部構造を特定領域に遊技媒体が流入しや
すい状態に変化させる内部構造変化手段と、特定遊技状
態を発生させる契機となった特定検出手段の検出にもと
づいて可変入賞装置の内部構造を変化させるか否かの決
定を行う条件決定手段と、可変表示を行うことが可能で
あり、条件決定手段の決定結果にもとづいて表示結果を
導出し遊技者に認識可能な態様で決定結果を報知する可
変表示装置とを備え、内部構造変化手段が、条件決定手
段の決定結果にもとづいて、特定遊技状態が終了した
後、可変入賞装置の内部構造を特定領域に遊技媒体が流
入しやすい状態に変化させることを特徴とする。
【0007】本発明による他の態様による遊技機は、遊
技領域に設けられた始動領域にて遊技媒体を検出する始
動検出手段の検出により、遊技者にとって不利な第2の
状態から遊技者にとって有利な第1の状態となる始動動
作を行う可変入賞装置を有し、可変入賞装置に設けられ
た特定領域にて遊技媒体を検出する特定検出手段の検出
により、始動動作よりも遊技者にとってさらに有利な特
定の態様で可変入賞装置を第1の状態に制御する特定遊
技状態を発生させることが可能な遊技機において、可変
入賞装置の内部構造を特定領域に遊技媒体が流入しやす
い状態に変化させる内部構造変化手段と、特定遊技状態
の終了に関わるタイミングで、可変入賞装置の内部構造
を変化させるか否かの決定を行う条件決定手段と、可変
表示を行うことが可能であり、条件決定手段の決定結果
にもとづいて表示結果を導出し遊技者に認識可能な態様
で決定結果を報知する可変表示装置とを備え、内部構造
変化手段が、条件決定手段の決定結果にもとづいて、特
定遊技状態が終了した後、可変入賞装置の内部構造を特
定領域に遊技媒体が流入しやすい状態に変化させること
を特徴とする。
【0008】可変入賞装置に入賞した遊技媒体を検出す
る入賞検出手段を備え、条件決定手段が、特定遊技状態
において最後に入賞した遊技媒体の入賞検出手段の検出
にもとづいて決定を行うように構成されていてもよい。
【0009】条件決定手段が、特定遊技状態において最
後に可変入賞装置が遊技者にとって有利な状態に変化し
た後、遊技者に不利な状態になったことにもとづいて決
定を行うように構成されていてもよい。
【0010】数値の更新を行う数値更新手段を備え、条
件決定手段が、数値更新手段から数値を抽出し、抽出し
た数値にもとづいて決定を行うように構成されていても
よい。
【0011】内部構造変化手段が、次の特定遊技状態が
発生するまで、可変入賞装置の内部構造を特定領域に遊
技媒体が流入しやすい状態に変化させるように構成され
ていてもよい。
【0012】内部構造変化手段が、始動検出手段の検出
が所定回数発生するまで、可変入賞装置の内部構造を特
定領域に遊技媒体が流入しやすい状態に変化させるよう
に構成されていてもよい。
【0013】内部構造変化手段が、可変入賞装置の作動
回数が所定回数に達するまで、可変入賞装置の内部構造
を特定領域に遊技媒体が流入しやすい状態に変化させる
ように構成されていてもよい。
【0014】内部構造変化手段が、可変入賞装置へ入賞
した遊技媒体数が所定数に達するまで、可変入賞装置の
内部構造を特定領域に遊技媒体が流入しやすい状態に変
化させるように構成されていてもよい。
【0015】特定遊技状態は所定回数のラウンドからな
り、条件決定手段が、特定遊技状態において可変入賞装
置の内部構造を特定領域に遊技媒体が流入しがたい状態
に変化させるラウンドの決定を行うように構成されてい
てもよい。
【0016】遊技の進行を制御する遊技制御手段と、可
変表示装置の表示制御を行う表示制御手段とを備え、表
示制御手段が、遊技制御手段からのコマンドにもとづい
て可変表示装置の表示制御を行うように構成されていて
もよい。
【0017】遊技制御手段が、少なくとも、表示結果導
出のための可変表示の開始を特定可能なコマンドと表示
結果を特定可能なコマンドとを表示制御手段に送信する
ように構成されていてもよい。
【0018】表示制御手段が、表示結果導出のための可
変表示の開始を特定可能なコマンドの受信に応じて、表
示結果導出タイミングを特定可能であるように構成され
ていてもよい。
【0019】遊技機への電力供給が所定期間停止して
も、電力供給が復旧した場合に電力供給停止前の状態に
復旧可能なバックアップ機能を備えていてもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 実施の形態1.まず、図1を参照して本発明の一実施形
態による遊技機の遊技盤1の構成について説明する。図
1は、遊技機1を示す正面図である。図1において、遊
技盤1の表面には、発射された遊技球を誘導するための
誘導レール2がほぼ円状に設置され、誘導レール2で区
画された領域が遊技領域3を形成している。遊技領域3
のほぼ中央には、可変入賞球装置20が配置されてい
る。可変入賞球装置20の下方には、それぞれ始動玉検
出器5a〜5c(始動検出手段)を内蔵した左・中・右
の始動入賞口4a〜4cが配置されている。始動入賞口
4a〜4cに遊技球が入賞すると、遊技球は始動玉検出
器5a〜5cで検出される。検出に応じて、可変入賞球
装置20が所定期間開放する。
【0021】なお、始動入賞口4a〜4cのうち左右の
始動入賞口4a,4cに入賞した場合には、可変入賞球
装置20が1回開放され、始動入賞口4a〜4cのうち
中央の始動入賞口4bに入賞した場合には、可変入賞球
装置20が2回開放される。また、このように始動玉検
出器5a〜5cの入賞検出に応じて可変入賞球装置20
が開放動作を行う状態を始動動作状態という。また、遊
技領域3には、上記した構成以外にも、風車ランプ7
a,7bを内蔵した風車6a,6b、風車8a,8b、
サイドランプ10a,10bを内蔵したサイドランプ飾
り9a,9b、アウト口11等が設けられている。
【0022】次に、可変入賞球装置20について、図2
および図3を参照して説明する。可変入賞球装置20
は、図2に示すように、可変入賞球装置20を遊技盤1
の表面に取り付けるための取付基板21を有し、取付基
板21には、上部入賞空間22が形成されている。上部
入賞空間22には、左右一対の開閉片23a,23bが
回転可能に設けられている。開閉片23a,23bは、
それぞれリンク機構を介してソレノイド24a,24b
に連結され、ソレノイド24a,24bがオンしたとき
に、上部入賞空間22を開放する方向に回転する。ま
た、ソレノイド24a・24bがオフしたときには、上
部入賞空間22を閉鎖する方向に回転する。
【0023】上部入賞空間22の底壁部分には、上部入
賞空間22に入賞した遊技球を検出する左右一対の入賞
玉検出器25a,25bが設けられている。なお、入賞
玉検出器25a,25bで検出された入賞玉は、入賞玉
検出器25a,25bを通過した後、取付基板21の左
右両側に形成された玉通路26a,26bを通って玉排
出口27a,27bから下部入賞空間30に送り込まれ
る。
【0024】なお、図2および図3に示された可変入賞
球装置20の構成は一例であって、特定領域に遊技球が
入賞しやすい状態と入賞しがたい状態に変化可能な内部
構造を有する可変入賞球装置であれば、どのような構成
であってもよい。
【0025】また、上部入賞空間22内の後面壁には、
入賞玉検出器25a・25bによる入賞玉の検出数を表
示する入賞個数表示器28と特定遊技状態におけるラウ
ンドの継続回数を表示する継続回数表示器29が設けら
れている。なお、後述するように、入賞個数表示器28
および継続回数表示器29には、所定の時期に、条件決
定手段の決定結果にもとづくラウンド数も表示される。
また、この実施の形態では、V入賞があったときに、入
賞個数表示器28および継続回数表示器29に、数字等
に識別情報が可変表示され、抽選結果に応じた停止識別
情報も表示される。すなわち、入賞個数表示器28およ
び継続回数表示器29は、識別情報を表示するための可
変表示装置も兼ねている。もちろん、識別情報を表示す
るための可変表示装置は、入賞個数表示器28および継
続回数表示器29とは別個に設けられていてもよい。
【0026】下部入賞空間30には、玉排出口27a,
27bから送り込まれた入賞玉を後方に向かって転動さ
せる下部転動盤31と、下部転動盤31の下流端に形成
された開口32と、開口32を開閉する開閉板34と、
開閉板34の上方位置で回転する回転ドラム36と、回
転ドラム36の上端部後方に配された上部転動盤40が
設けられている。開閉板34にはソレノイド35が連結
され、ソレノイド35がオンしたときに開口32が閉鎖
する方向に進出移動する。また、ソレノイド35がオフ
したときに、開口32を開放する方向に退行移動する。
【0027】回転ドラム36には各連結ギヤ37a〜3
7cを介してもモータ38が連結され、モータ38の駆
動に応じて常時一定速度で一方向(図3に示す矢印方
向)に回転するようになっている。ただし、モータ38
が逆方向に回転させられる場合もある。
【0028】また、回転ドラム36の周面には、左・中
・右の横一列3箇所に永久磁石39a〜39cが設置さ
れている。従って、回転ドラム36は、開閉板34によ
る開口32の閉鎖状態では、開口板34上に停留される
遊技球を永久磁石39a〜39cのの磁力によって吸引
し、吸引した遊技球を回転動作に伴って上部転動板40
に送り込む。
【0029】上部転動板40の後方側には、中央を境と
して左右方向に下り傾斜する各傾斜部40a,40bが
形成されており、傾斜部40a,40bの下流側(左右
両側)には、傾斜部40a,40bを転動した遊技球を
再度下部転動板31上に送り込む玉通路41a,41b
が形成されている。なお、傾斜部40a,40bは、後
方側へも若干下り傾斜している。また、上部転動板40
の後方中央には、特定領域としての特定受入口42が設
けられ、特定受入口42の前方には、左右一対の可動部
材43a,43bが設けられている。
【0030】可動部材43a,43bには、それぞれ回
転軸44a,44bが一体的に取り付けられ、回転軸4
4a,44bの後端には、ソレノイド45を連結した連
結部材46の各連動部46a,46bが一体的に取り付
けられている。なお、連結部材46は、ソレノイド45
を構成するプランジャ45aの進退動作を回転軸44
a,44b(可動部材43a,43b)の回転動作に変
換するものである。可動部材43a,43bは、ソレノ
イド45がオンしたときに、特定受入口42の前方を遮
断する方向(図2に示す矢印方向)に回転する。また、
ソレノイド45がオフしたときに、特定受入口42前方
の遮断を解除する方向に回転する。
【0031】特定受入口42の外周には、装飾用のLE
D表示器47が複数設けられる。また、特定受入口42
の内部には、特定受入口42に入った入賞球を検出する
特定検出手段としての特定玉検出器48が設けられてい
る。特定玉検出器48の下流側には、検出した玉を開閉
板34の下方位置を通して排出する図示しない玉通路が
形成されている。なお、以下の説明では、遊技球が特定
受入口42に入賞し特定玉検出器48で検出されたこと
をV入賞ともいう。
【0032】上述した構成において、回転ドラム36と
可動部材43a,43bとが、特定領域に遊技球が入賞
しがたい状態に変化させるための複数の可動部材に相当
する。すなわち、回転ドラム36が逆回転することによ
って、または、可動部材43a,43bが特定受入口4
2の前方を遮断しない位置に維持される(上部に退避し
たまま)ことによって、可変入賞球装置20は、特定領
域に遊技球が入賞しがたい状態になる。また、開閉板3
4が開口32を開放することによっても特定領域に遊技
球が入賞しがたい状態にすることができるので、開閉板
34を、特定領域に遊技球が入賞しがたい状態に変化さ
せるための可動部材に含めてもよい。
【0033】図4は、遊技機の裏面に設置されている遊
技制御基板(主基板)51における回路構成の一例を示
すブロック図である。なお、図4には、払出制御基板7
7、ランプ制御基板75、音制御基板70、発射制御基
板91および表示制御基板80も示されている。主基板
51には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御
する基本回路53と、特定玉検出器48、始動玉検出器
5a〜5c、入賞玉検出器25a,25bおよびクリア
スイッチ921からの検出信号を基本回路53に与える
スイッチ回路58が搭載されている。クリアスイッチ9
21は、各基板(主基板51や払出制御基板77等)に
含まれる記憶内容保持手段(例えば、電力供給停止時に
もその内容を保持可能なバックアップRAM)に記憶さ
れたバックアップデータをクリアするための操作手段と
してスイッチ基板(図示せず)に設けられている。
【0034】また、主基板51には、各ソレノイド24
a,24b,35,45を基本回路53からの指令に従
って駆動するソレノイド回路59と、モータ38を基本
回路53からの指令に従って駆動するモータ回路60が
搭載されている。また、基本回路53から与えられるデ
ータに従って、大当りの発生を示す大当り情報等の情報
出力信号をホールコンピュータ等の外部機器に対して出
力する情報出力回路64が搭載されている。
【0035】基本回路53は、ゲーム制御用のプログラ
ム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用さ
れる記憶手段(変動データを記憶する手段)としてのR
AM55、プログラムに従って制御動作を行うCPU5
6およびI/Oポート部57を含む。この実施の形態で
は、ROM54,RAM55はCPU56に内蔵されて
いる。すなわち、CPU56は、1チップマイクロコン
ピュータである。なお、1チップマイクロコンピュータ
は、少なくともRAM55が内蔵されていればよく、R
OM54およびI/Oポート部57は外付けであっても
内蔵されていてもよい。
【0036】また、RAM(CPU内蔵RAMであって
もよい。)55の一部または全部が、電源基板910に
おいて作成されるバックアップ電源よってバックアップ
されているバックアップRAMである。すなわち、遊技
機に対する電力供給が停止しても、所定期間は、RAM
55の一部または全部の内容は保存される。
【0037】遊技球を打撃して発射する打球発射装置は
発射制御基板91上の回路によって制御される駆動モー
タ94で駆動される。そして、駆動モータ94の駆動力
は、操作ノブ5の操作量に従って調整される。すなわ
ち、発射制御基板91上の回路によって、操作ノブ5の
操作量に応じた速度で打球が発射されるように制御され
る。
【0038】なお、この実施の形態では、ランプ制御基
板75に搭載されているランプ制御手段が、サイドラン
プ10a,10b、風車ランプ7a,7b、LED表示
器47、その他枠装飾ランプ等の各種発光部材に制御信
号を出力して各種発光部材の動作を所定態様で制御す
る。また、可変表示装置を構成する入賞個数表示器28
および継続回数表示器29の表示制御は、表示制御基板
80に搭載されている表示制御手段によって行われる。
以下、入賞個数表示器28および継続回数表示器29
を、可変表示装置28,29と表現することがある。ま
た、音制御基板70に搭載されている音制御手段がスピ
ーカ27の制御を行う。そして、景品としての遊技球の
払い出しを行う球払出装置97は、払出制御基板77に
搭載されている払出制御手段によって制御される。ラン
プ制御手段および音制御手段は一つの基板に搭載されて
いてもよい。さらに、表示制御手段、ランプ制御手段お
よび音制御手段が一つの基板に搭載されていてもよい。
【0039】図5は、表示制御基板80内の回路構成
を、可変表示装置28,29、主基板51の出力ポート
(ポート0,2)570,572および出力バッファ回
路620,62Aとともに示すブロック図である。出力
ポート(出力ポート2)572からは8ビットのデータ
が出力され、出力ポート570からは1ビットのストロ
ーブ信号(INT信号)が出力される。
【0040】表示制御用CPU101は、制御データR
OM102に格納されたプログラムに従って動作し、主
基板51からノイズフィルタ107および入力バッファ
回路105Bを介してINT信号が入力されると、入力
バッファ回路105Aを介して表示制御コマンドを受信
する。入力バッファ回路105A,105Bとして、例
えば汎用ICである74HC540,74HC14を使
用することができる。なお、表示制御用CPU101が
I/Oポートを内蔵していない場合には、入力バッファ
回路105A,105Bと表示制御用CPU101との
間に、I/Oポートが設けられる。そして、表示制御用
CPU101は、受信した表示制御コマンドに従って、
可変表示装置28,29の表示制御を行う。
【0041】入力バッファ回路105A,105Bは、
主基板51から表示制御基板80へ向かう方向にのみ信
号を通過させることができる。従って、表示制御基板8
0側から主基板51側に信号が伝わる余地はない。すな
わち、入力バッファ回路105A,105Bは、入力ポ
ートともに不可逆性情報入力手段を構成する。表示制御
基板80内の回路に不正改造が加えられても、不正改造
によって出力される信号が主基板51側に伝わることは
ない。
【0042】高周波信号を遮断するノイズフィルタ10
7として、例えば3端子コンデンサやフェライトビーズ
が使用されるが、ノイズフィルタ107の存在によっ
て、表示制御コマンドに基板間でノイズが乗ったとして
も、その影響は除去される。また、主基板51のバッフ
ァ回路620,62Aの出力側にもノイズフィルタを設
けてもよい。
【0043】図6は、遊技機の裏面に搭載されている電
源基板910の一構成例を示すブロック図である。電源
基板910は、主基板51、表示制御基板80、音制御
基板70、ランプ制御基板75および払出制御基板77
等の電気部品制御基板と独立して設置され、遊技機内の
各電気部品制御基板および機構部品が使用する電圧を生
成する。この例では、AC24V、VSL(DC+30
V)、DC+21V、DC+12VおよびDC+5Vを
生成する。また、バックアップ電源すなわち記憶保持手
段となるコンデンサ916は、DC+5Vすなわち各基
板上のIC等を駆動する電源のラインから充電される。
なお、VSLは、整流回路912において、整流素子でA
C24Vを整流昇圧することによって生成される。VSL
は、ソレノイド駆動電源となる。
【0044】トランス911は、交流電源からの交流電
圧を24Vに変換する。AC24V電圧は、コネクタ9
15に出力される。また、整流回路912は、AC24
Vから+30Vの直流電圧を生成し、DC−DCコンバ
ータ913およびコネクタ915に出力する。DC−D
Cコンバータ913は、1つまたは複数のコンバータI
C922(図6では1つのみを示す。)を有し、VSLに
もとづいて+21V、+12Vおよび+5Vを生成して
コネクタ915に出力する。コンバータIC922の入
力側には、比較的大容量のコンデンサ923が接続され
ている。従って、外部からの遊技機に対する電力供給が
停止したときに、+30V、+12V、+5V等の直流
電圧は、比較的緩やかに低下する。コネクタ915は例
えば中継基板に接続され、中継基板から各電気部品制御
基板および機構部品に必要な電圧の電力が供給される。
【0045】ただし、電源基板910に各電気部品制御
基板に至る各コネクタを設け、電源基板910から、中
継基板を介さずにそれぞれの基板に至る各電圧を供給す
るようにしてもよい。また、図6には1つのコネクタ9
15が代表して示されているが、コネクタは、各電気部
品制御基板対応に設けられている。
【0046】DC−DCコンバータ913からの+5V
ラインは分岐してバックアップ+5Vラインを形成す
る。バックアップ+5Vラインとグラウンドレベルとの
間には大容量のコンデンサ916が接続されている。コ
ンデンサ916は、遊技機に対する電力供給が停止した
ときの電気部品制御基板のバックアップRAM(電源バ
ックアップされているRAMすなわち電力供給停止時に
も記憶内容保持状態となりうるバックアップ記憶手段)
に対して記憶状態を保持できるように電力を供給するバ
ックアップ電源となる。また、+5Vラインとバックア
ップ+5Vラインとの間に、逆流防止用のダイオード9
17が挿入される。なお、この実施の形態では、バック
アップ用の+5Vは、主基板51および払出制御基板7
7に供給される。
【0047】また、電源基板910には、電源監視回路
としての電源監視用IC902が搭載されている。電源
監視用IC902は、VSL電圧を導入し、VSL電圧を監
視することによって遊技機への電力供給停止の発生を検
出する。具体的には、VSL電圧が所定値(この例では+
22V)以下になったら、電力供給の停止が生ずるとし
て電源断信号を出力する。なお、監視対象の電源電圧
は、各電気部品制御基板に搭載されている回路素子の電
源電圧(この例では+5V)よりも高い電圧であること
が好ましい。この例では、交流から直流に変換された直
後の電圧であるVSLが用いられている。電源監視用IC
902からの電源断信号は、主基板51や払出制御基板
77等に供給される。
【0048】電源監視用IC902が電力供給の停止を
検知するための所定値は、通常時の電圧より低いが、各
電気部品制御基板上のCPUが暫くの間動作しうる程度
の電圧である。また、電源監視用IC902が、CPU
等の回路素子を駆動するための電圧(この例では+5
V)よりも高く、また、交流から直流に変換された直後
の電圧を監視するように構成されているので、CPUが
必要とする電圧に対して監視範囲を広げることができ
る。従って、より精密な監視を行うことができる。さら
に、監視電圧としてVSL(+30V)を用いる場合に
は、遊技機の各種スイッチに供給される電圧が+12V
であることから、電源瞬断時のスイッチオン誤検出の防
止も期待できる。すなわち、+30V電源の電圧を監視
すると、+30V作成の以降に作られる+12Vが落ち
始める以前の段階でそれの低下を検出できる。
【0049】+12V電源の電圧が低下するとスイッチ
出力がオン状態を呈するようになるが、+12Vより早
く低下する+30V電源電圧を監視して電力供給の停止
を認識すれば、スイッチ出力がオン状態を呈する前に電
力供給回復待ちの状態に入ってスイッチ出力を検出しな
い状態となることができる。
【0050】また、電源監視用IC902は、電気部品
制御基板とは別個の電源基板910に搭載されているの
で、電源監視回路から複数の電気部品制御基板に電源断
信号を供給することができる。電源断信号を必要とする
電気部品制御基板が幾つあっても電源監視手段は1つ設
けられていればよいので、各電気部品制御基板における
各電気部品制御手段が後述する復旧制御を行っても、遊
技機のコストはさほど上昇しない。
【0051】なお、図6に示された構成では、電源監視
用IC902の検出信号(電源断信号)は、バッファ回
路918,919を介してそれぞれの電気部品制御基板
(例えば主基板51と払出制御基板77)に伝達される
が、例えば、1つの検出信号を中継基板に伝達し、中継
基板から各電気部品制御基板に同じ信号を分配する構成
でもよい。また、電源断信号を必要とする基板数に応じ
たバッファ回路を設けてもよい。さらに、主基板51と
払出制御基板77とに出力される電源断信号について、
電源断信号を出力することになる電源監視回路の監視電
圧を異ならせてもよい。
【0052】電源基板910の電源監視回路(電源監視
手段)からの電源断信号は、主基板51において、CP
U56のマスク不能割込端子(XNMI端子)に接続さ
れている。従って、CPU56は、マスク不能割込(N
MI)処理によって遊技機への電力供給の停止の発生を
確認することができる。また、払出制御基板77に搭載
されている払出制御用CPUも、例えばマスク不能割込
処理によって遊技機への電力供給の停止の発生を確認す
ることができる。
【0053】主基板51におけるCPU56等の駆動電
源である+5V電源から電力が供給されていない間、R
AMの少なくとも一部は、電源基板から供給されるバッ
クアップ電源によってバックアップされ、遊技機に対す
る電力供給が停止しても内容は保存される。そして、+
5V電源が復旧すると、システムリセット回路65から
リセット信号が発せられ、CPU56は、通常の動作状
態に復帰する。そのとき、必要なデータがバックアップ
RAMに保存されているので、停電等からの復旧時に停
電等の発生時の遊技状態に復旧させることができる。ま
た、払出制御基板77においても、RAMの少なくとも
一部は、電源基板から供給されるバックアップ電源によ
ってバックアップされ、遊技機に対する電力供給が停止
しても内容は保存される。そして、遊技球の払出個数を
示すデータはバックアップ電源によってバックアップさ
れるRAMに記憶され、払出制御手段は、停電等からの
復旧時に、保存されている払出個数を示すデータにもと
づいて払出制御を再開することができる。
【0054】次に遊技機の動作について説明する。図7
は、主基板51における遊技制御手段(CPU56およ
びROM,RAM等の周辺回路)が実行するメイン処理
を示すフローチャートである。遊技機に対して電源が投
入され、リセット端子の入力レベルがハイレベルになる
と、CPU56は、ステップS1以降のメイン処理を開
始する。メイン処理において、CPU56は、まず、必
要な初期設定を行う。
【0055】初期設定処理において、CPU56は、ま
ず、割込禁止に設定する(ステップS1)。次に、割込
モードを割込モード2に設定し(ステップS2)、スタ
ックポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定す
る(ステップS3)。そして、内蔵デバイスレジスタの
初期化を行う(ステップS4)。また、内蔵デバイス
(内蔵周辺回路)であるCTC(カウンタ/タイマ)お
よびPIO(パラレル入出力ポート)の初期化(ステッ
プS5)を行った後、RAMをアクセス可能状態に設定
する(ステップS6)。
【0056】この実施の形態で用いられるCPU56
は、I/Oポート(PIO)およびタイマ/カウンタ回
路(CTC)も内蔵している。
【0057】この実施の形態で用いられているCPU5
6には、マスク可能な割込のモードとして3種類のモー
ドが用意されている。なお、マスク可能な割込が発生す
ると、CPU56は、自動的に割込禁止状態に設定する
とともに、プログラムカウンタの内容をスタックにセー
ブする。
【0058】3種類のうちの割込モード2は、CPU5
6の特定レジスタ(Iレジスタ)の値(1バイト)と内
蔵デバイスが出力する割込ベクタ(1バイト:最下位ビ
ット0)から合成されるアドレスが、割込番地を示すモ
ードである。すなわち、割込番地は、上位アドレスが特
定レジスタの値とされ下位アドレスが割込ベクタとされ
た2バイトで示されるアドレスである。従って、任意の
(飛び飛びではあるが)偶数番地に割込処理を設置する
ことができる。各内蔵デバイスは割込要求を行うときに
割込ベクタを送出する機能を有している。初期設定処理
のステップS2において、CPU56は割込モード2に
設定される。
【0059】次いで、CPU56は、入力ポート1を介
して入力されるクリアスイッチ921の出力信号の状態
を1回だけ確認する(ステップS7)。その確認におい
てオンを検出した場合には、CPU56は、通常の初期
化処理を実行する(ステップS11〜ステップS1
5)。クリアスイッチ921がオンである場合(押下さ
れている場合)には、ローレベルのクリアスイッチ信号
が出力されている。
【0060】クリアスイッチ921がオンの状態でない
場合には、遊技機への電力供給が停止したときにバック
アップRAM領域のデータ保護処理(例えばパリティデ
ータの付加等の電力供給停止時処理)が行われたか否か
確認する(ステップS8)。この実施の形態では、電力
供給の停止が生じた場合には、バックアップRAM領域
のデータを保護するための処理が行われている。そのよ
うな保護処理が行われていた場合をバックアップありと
する。そのような保護処理が行われていないことを確認
したら、CPU56は初期化処理を実行する。
【0061】この実施の形態では、バックアップRAM
領域にバックアップデータがあるか否かは、電力供給停
止時処理においてバックアップRAM領域に設定される
バックアップフラグの状態によって確認される。この例
では、例えば、バックアップフラグ領域に「55H」が
設定されていればバックアップあり(オン状態)を意味
し、「55H」以外の値が設定されていればバックアッ
プなし(オフ状態)を意味する。
【0062】バックアップありを確認したら、CPU5
6は、バックアップRAM領域のデータチェック(この
例ではパリティチェック)を行う(ステップS9)。遊
技機への電力供給が停止する際に実行される電力供給停
止時処理において、チェックサムが算出され、チェック
サムはバックアップRAM領域に保存されている。ステ
ップS9では、算出したチェックサムと保存されている
チェックサムとを比較する。不測の停電等の電力供給停
止が生じた後に復旧した場合には、バックアップRAM
領域のデータは保存されているはずであるから、チェッ
ク結果(比較結果)は正常(一致)になる。チェック結
果が正常でないということは、バックアップRAM領域
のデータが、電力供給停止時のデータとは異なっている
ことを意味する。そのような場合には、内部状態を電力
供給停止時の状態に戻すことができないので、電力供給
の停止からの復旧時でない電源投入時に実行される初期
化処理を実行する。
【0063】チェック結果が正常であれば、CPU56
は、遊技制御手段の内部状態と表示制御手段等の電気部
品制御手段の制御状態を電力供給停止時の状態に戻すた
めの遊技状態復旧処理を行う(ステップS10)。そし
て、バックアップRAM領域に保存されていたPC(プ
ログラムカウンタ)の退避値がPCに設定され、そのア
ドレスに復帰する。遊技状態復旧処理が実行可能である
ことから、この実施の形態の遊技機は、電力供給が復旧
した場合に電力供給停止前の状態に復旧可能なバックア
ップ機能を備えていることになる。なお、遊技状態復旧
処理とは、電力供給が停止しても所定期間はその内容を
保持可能な記憶手段に記憶されている遊技状態に関わる
データにもとづいて、遊技状態を、電力供給停止前の状
態に戻す制御である。
【0064】初期化処理では、CPU56は、まず、R
AMクリア処理を行う(ステップS11)。また、所定
の作業領域(例えば、プロセスフラグ、払出コマンド格
納ポインタ、賞球中フラグ、球切れフラグ、払出停止フ
ラグなど制御状態に応じて選択的に処理を行うためのフ
ラグ)に初期値を設定する作業領域設定処理を行う(ス
テップS12)。さらに、球払出装置97からの払出が
可能であることを指示する払出許可状態指定コマンドを
払出制御基板77に対して送信する処理を行う(ステッ
プS13)。また、他のサブ基板(ランプ制御基板7
5、音制御基板70、表示制御基板80)を初期化する
ための初期化コマンドを各サブ基板に送信する処理を実
行する(ステップS14)。初期化コマンドとして、可
変表示装置28,29に表示される初期図柄を示すコマ
ンド(図柄制御基板80に対して)や賞球残があること
を示す賞球ランプ(図示せず)および補給球切れを示す
球切れランプ(図示せず)の消灯を指示するコマンド
(ランプ制御基板75に対して)等がある。
【0065】そして、2ms毎に定期的にタイマ割込が
かかるようにCPU56に設けられているCTCのレジ
スタの設定が行われる(ステップS15)。すなわち、
初期値として2msに相当する値が所定のレジスタ(時
間定数レジスタ)に設定される。
【0066】初期化処理の実行(ステップS11〜S1
5)が完了すると、メイン処理で、乱数更新処理(ステ
ップS17)が繰り返し実行される。乱数更新処理が実
行されるときには割込禁止状態とされ(ステップS1
6)、乱数更新処理の実行が終了すると割込許可状態と
される(ステップS19)。乱数には、例えば大当り遊
技における最大継続ラウンド数を決定するための乱数や
特定遊技状態の終了後に可変入賞球装置20の内部構造
をV入賞しやすくするか否か決定するための乱数があ
る。なお、それらの乱数を1つの乱数で実現してもよ
い。乱数更新処理とは、乱数を発生するためのカウンタ
のカウント値を更新する処理である。
【0067】タイマ割込が発生すると、CPU56は、
レジスタの退避処理(ステップS20)を行った後、図
8に示すステップS21〜S32の遊技制御処理を実行
する。遊技制御処理において、CPU56は、まず、ス
イッチ回路58を介して、特定玉検出器48、始動玉検
出器5a〜5cおよび入賞玉検出器25a,25bのス
イッチの検出信号を入力し、それらの状態判定を行う
(スイッチ処理:ステップS21)。
【0068】次いで、パチンコ遊技機1の内部に備えら
れている自己診断機能によって種々の異常診断処理が行
われ、その結果に応じて必要ならば警報が発せられる
(エラー処理:ステップS22)。
【0069】次に、乱数を生成するための各カウンタの
カウント値を更新する処理を行う(ステップS23)。
さらに、CPU56は、プロセス処理を行う(ステップ
S25)。プロセス制御では、遊技状態に応じてパチン
コ遊技機1を所定の順序で制御するためのプロセスフラ
グに従って該当する処理が選び出されて実行される。そ
して、プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理
中に更新される。
【0070】次いで、CPU56は、表示制御コマンド
をRAM55の所定の領域に設定して表示制御コマンド
を送信する処理を行う(コマンド制御処理:ステップS
27)。さらに、CPU56は、例えばホール管理用コ
ンピュータに供給される大当り情報、始動情報情報など
のデータを出力する情報出力処理を行う(ステップS2
9)。
【0071】また、CPU56は、所定の条件が成立し
たときにソレノイド回路59に駆動指令を行う(ステッ
プS30)。さらに、モータ38の駆動を指令する信号
をモータ回路60に与える(ステップS31)。
【0072】そして、CPU56は、入賞玉検出器25
a,25b等の検出信号にもとづく賞球個数の設定など
を行う賞球処理を実行する(ステップS32)。具体的
には、入賞玉検出器25a,25b等がオンしたことに
もとづく入賞検出に応じて、払出制御基板77に賞球個
数を示す払出制御コマンドを出力する。払出制御基板7
7に搭載されている払出制御用CPU371は、賞球個
数を示す払出制御コマンドに応じて球払出装置97を駆
動する。その後、レジスタの内容を復帰させ(ステップ
S33)、割込許可状態に設定する(ステップS3
4)。
【0073】以上の制御によって、この実施の形態で
は、遊技制御処理は2ms毎に起動されることになる。
なお、この実施の形態では、タイマ割込処理で遊技制御
処理が実行されているが、タイマ割込処理では例えば割
込が発生したことを示すフラグのセットのみがなされ、
遊技制御処理はメイン処理において実行されるようにし
てもよい。
【0074】次に、遊技制御手段による可変入賞球装置
20の作動制御について説明する。始動動作状態が発生
すると、ソレノイド24a,24bが所定時間オンされ
て開閉片23a,23bが開放する。その開放作動中に
遊技球が上部入賞空間22内に入賞すると、その入賞玉
は入賞玉検出器25a,25bを通って下部入賞空間3
0に送り込まれる。また、開閉板34が、遊技制御手段
によるソレノイド35のオン制御により、入賞玉検出器
25a,25bが入賞玉を検出してから所定時間が経過
するまで開口32を閉鎖する方向に移動している場合に
は、下部入賞空間30に送り込まれた遊技球は、開口3
2の閉鎖時間内で回転ドラム36のいずれかの永久磁石
39a〜39cに吸引されると、回転ドラム36の回転
に伴って上部転動板40に送り込まれる。
【0075】このとき、開閉板34上に停留された遊技
球が左右の永久磁石39a,39cに吸引された場合、
その遊技球は、100%の確率で玉通路41a,41b
に送られる。なお、この時点で、開閉板34は、遊技制
御手段によるソレノイド35のオフ制御により、開口3
2を開放する方向に移動している。そして、玉通路41
a,41bに送られた玉は、下部転動板31を通って開
口32を落下して排出される。一方、開閉板34上に停
留された遊技球が中央の永久磁石39bに吸引された場
合、その遊技球は、かなり高い確率(100%ではな
い)で特定受入口42に送られる。そして、特定受入口
42に送られた遊技球(V入賞した遊技球)は、特定玉
検出器48を通過した後に排出される。また、このと
き、特定玉検出器48における遊技球の通過(特定玉検
出器48による玉の検出)にもとづいて特定遊技状態が
発生する。
【0076】特定遊技状態では、遊技制御手段がソレノ
イド35がオン/オフ制御することによって、開閉片2
3a,23bが所定時間の開放動作を18回繰り返す
(18回の開閉サイクル)。なお、開閉サイクルが18
回終了する以前に、入賞玉検出器25a,25bによっ
て10個の入賞玉が検出された場合には、その時点で開
閉片23a,23bの開閉動作を終了する。また、開閉
片23a,23bの開閉サイクル中は、各ソレノイド3
5,45が常時オンされることで、開閉板34は常に開
口32を閉鎖し、可動部材43a,43bは、最終サイ
クルを除き、常に特定受入口42の前方を遮断する(特
定受入口42への入賞が不可となる)。
【0077】よって、開閉サイクル中に可変入賞球装置
20に入賞した遊技球は、開閉サイクルの終了時点まで
は開口32を落下することがない。従って、開閉板34
上に停留された遊技球が左右の永久磁石39a,39c
に吸引された場合、その遊技球は、玉通路41a,41
bを通って下部転動板31に送り込まれ、再度開閉板3
4上に停留される。一方、開閉板34上に停留された遊
技球が中央の永久磁石39bに吸引された場合、その入
賞玉は、特定受入口42前方の可動部材43a,43b
に受け止められる。
【0078】その後、開閉サイクルの終了に伴って(開
閉サイクル終了後、入賞した遊技球が全て入賞玉検出器
25a,25bに検出されるのに十分な時間を待っ
て)、または、開閉サイクルの最終回において、各ソレ
ノイド35,45がオフされることで、開閉板34は開
口32を開放し、可動部材43a,43bは特定受入口
42前方の遮断を解除する。よって、可動部材43a,
43bに受け止められた入賞玉は、上部転動板40を真
直ぐ後方に転動して特定受入口42に入る。そして、特
定受入口42に入った遊技球(V入賞した遊技球)が特
定玉検出器48を通過することによって、18回の開閉
サイクルの継続権が成立する。継続権が成立すると、所
定のインターバル時間の経過後に再度開閉片23a,2
3bの開放サイクルが開始される。すなわち、次ラウン
ドが開始される。
【0079】開閉サイクルの継続回数は、最高15回
(15ラウンド)まで許容されるようになっている。ま
た、このような特定遊技状態において、継続回数表示器
29は、開閉片23a,23bの継続回数(ラウンド回
数)を表示し、入賞個数表示器28は、1ラウンド毎に
入賞個数を表示する。さらに、後述するように、各ラウ
ンドの開始時には、入賞個数表示器28および継続回数
表示器29には、所定のラウンド数が表示される。ま
た、後述するように、V入賞が発生したときには、識別
情報の可変表示を行う可変表示装置として兼用される入
賞個数表示器28および継続回数表示器29に識別情報
が可変表示され、内部抽選結果に応じた識別情報が停止
表示される。そして、停止識別情報に応じた継続ラウン
ド数(最大継続ラウンド数、以下、継続ラウンド数とい
う。)を報知する。
【0080】なお、この実施の形態では、可変表示装置
28,29は表示制御基板80に搭載されている表示制
御手段によって制御されるので、遊技制御手段は、可変
表示装置28,29に停止表示される停止識別情報等を
特定するためのデータを、表示制御コマンドとして表示
制御基板80に送信する。そして、表示制御手段は、受
信した表示制御コマンドにもとづいて可変表示装置2
8,29の表示制御を行う。すなわち、表示制御手段
が、表示結果導出のための表示制御の開始を指示するコ
マンドの受信に応じて、表示結果導出タイミングまで独
自に(遊技制御手段から表示制御コマンドを受信するこ
となく)可変表示装置28,29の表示制御を行う。
【0081】図9は、始動動作を説明するためのタイミ
ング図である。ここでは、始動玉検出器5bへの入賞に
伴う制御を例にして説明を行う。また、通常の遊技状態
において、始動有効期間は、始動玉検出器5a〜5cが
オンするまで有効が継続され、特定玉有効期間は、始動
玉検出器5a〜5cがオンするまで無効が継続される。
図9に示すように、始動入賞による開閉動作がある場
合、始動玉検出器5bがオンすると、そのオン時点から
始動有効期間が無効となり、特定玉有効期間が有効とな
る。そして、始動玉検出器5bのオン時点から所定時間
が経過すると、可変入賞球装置20(開閉片23a,2
3b)が所定のインターバルをおいて2回開放し、その
2回目の開放終了と同時に始動有効期間が有効になる。
その後は、所定時間の特定玉有効期間中に特定玉検出器
48のオン(V入賞の検出)がないと、特定玉有効期間
を有効から無効に切り替える。
【0082】V入賞が発生すると、遊技制御手段は、内
部抽選を行う。例えば、所定の乱数を発生させ、乱数値
に応じて継続ラウンド数が決定される。所定の乱数は、
乱数を発生させるためのカウンタ(数値更新手段)のカ
ウント値を抽出することによって得ることができる。こ
こでは、1ラウンド、8ラウンド〜15ラウンドのうち
のいずれかに決定される場合を考える。また、遊技制御
手段は、可変表示装置としての入賞個数表示器28およ
び継続回数表示器29に、所定期間、識別情報としての
2桁の数字(それぞれ0〜9)を可変表示させる。例え
ば、遊技制御手段は、可変表示の開始を示す表示制御コ
マンドと停止識別情報とを示す表示制御コマンドとを表
示制御基板80に送信する。表示制御手段は、受信した
表示制御コマンドで指定される時間と態様に従って可変
表示を行う。そして、表示制御手段は、可変表示の開始
を特定可能なコマンドの受信に応じて表示結果導出タイ
ミングを特定可能であり、所定期間経過後に、内部抽選
の結果に応じた数字を停止表示させる。なお、所定期間
経過後に、遊技制御手段が、可変表示の終了を示す表示
制御コマンドを送信するようにしてもよい。遊技制御手
段が可変表示の終了を示す表示制御コマンドを送信する
場合でも、表示制御手段が、表示結果導出のための表示
制御の開始を指示するコマンドの受信に応じて、表示結
果導出タイミングまで独自に(遊技制御手段から表示制
御コマンドを受信することなく)可変表示装置28,2
9の表示制御を行う。
【0083】例えば、継続ラウンド数が1ラウンドに決
定されている場合には、2つの数字が揃わないようにし
て停止表示させる。8ラウンド〜15ラウンドのいずれ
かに決定されている場合には、2つの数字が揃うように
して停止表示させる。ただし、この段階では、遊技者に
対して、実際の継続ラウンド数は報知されていない。遊
技者は、継続ラウンド数が8ラウンド〜15ラウンドの
いずれかであることを知るだけである。
【0084】なお、この実施の形態では、内部抽選の結
果(1ラウンドであるのかそれ以外か)を可変表示装置
によって遊技者に報知するようにしているが、そのよう
な報知を行わないように遊技機を構成してもよい。
【0085】図10は、各ラウンドにおける特定玉検出
器48、可変入賞球装置20(具体的には開閉片23
a,23b)、報知手段(具体的には入賞個数表示器2
8および継続回数表示器29)等の動作の一例を示すタ
イミング図である。なお、図10には、可変表示装置に
よる識別情報の変動は示されていない。また、ここで
は、継続ラウンド数として15ラウンドが決定されたと
する。
【0086】図10に示すように、1ラウンド目が開始
する前に、遊技制御手段は、報知手段に「15」よりも
少ない数(この例では「7」)を表示させる。すなわ
ち、特定遊技状態が発生して可変入賞球装置20が作動
する前に、決定されている継続ラウンド数よりも少ない
ラウンド数を示す表示制御コマンドを表示制御基板80
に送信する。表示制御手段は、受信した表示制御コマン
ドに従って報知を行う。そして、1ラウンド目の最終サ
イクル終了後、あるいは所定数(例えば10個)の入賞
があった場合に、可動部材43a,43bを上方に移動
させて、特定受入口42前方の遮断を解除する。この結
果、遊技球が特定受入口46に入賞して特定玉検出器4
8が遊技球を検出可能な状態になる。特定玉検出器48
が遊技球を検出すると、継続権が発生する。すなわち、
次のラウンドが開始される。
【0087】遊技制御手段は、次のラウンドが開始する
前に、再び、報知手段に、ラウンド数を表示させる。例
えば「7+3」を表示させる。すなわち、「7+3」を
示す表示制御コマンドを表示制御基板80に送信する。
表示制御手段は、受信した表示制御コマンドに従って報
知を行う。図10に示された例では、特定玉検出器48
が遊技球を検出してからt1経過後に報知手段が報知を
開始し、報知手段が報知を終了してからt2経過後に、
次のラウンドが開始されている。以後、継続権の発生が
続いた場合、各ラウンドが開始される前に、徐々に数値
が増えるようにラウンド数の報知がなされ、少なくとも
最終ラウンドが開始される前に、報知手段によって実際
の継続ラウンド数(この例では「15」)が報知され
る。例えば、「7+8」のように報知される。
【0088】すなわち、報知手段は、継続ラウンド数を
決定する条件決定手段(遊技制御手段に含まれる)の決
定結果であるラウンド数よりも少ないラウンド数を一旦
報知した後に、最終的に決定結果としてのラウンド数を
報知する。従って、遊技者は、特定遊技状態が開始した
ときには最終的なラウンド数を知らず、特定遊技状態の
進行に伴って最終的なラウンド数を知ることになる。ま
た、最終的なラウンド数が直ちに報知されるのではな
く、徐々に報知されていく。この結果、遊技者のラウン
ド数に対する期待感は、特定遊技状態の最中でも継続す
ることになり、遊技の興趣が一層増進される。
【0089】そして、最終ラウンドでは、遊技制御手段
は、可動部材43a,43bを上部に退避したままにす
る。従って、特定受入口42前方において遊技球が受け
止められないので、最終ラウンドでは、特定受入口42
に遊技球が入賞しがたくなり、特定玉検出器48が遊技
球を検出する可能性は低い。よって、遊技者が、最終ラ
ウンドにおいて、特定受入口46に遊技球が入賞して継
続権が再び発生したと誤解する可能性は低い。
【0090】以上のように、この実施の形態では、報知
手段が、特定遊技状態の開始前では条件決定手段の最終
的な決定結果を遊技者に報知せず、特定遊技状態中に、
ラウンド毎に、決定結果を徐々に報知する。すなわち、
少ないラウンド数を報知してから、徐々に報知ラウンド
数を多くし、その後、最終的な決定結果を報知する。な
お、この実施の形態では、「7+n(nが徐々に増
加)」のような表示による報知が行われたが、少ないラ
ウンド数から徐々にラウンド数が多くなるように遊技者
が認識できれば、どのような表示形態で報知してもよ
い。
【0091】この実施の形態では、最終ラウンドにおい
て、可動部材43a,43bによる特定受入口42前方
の遮断を行わないようにしたが、すなわち、特定受入口
42に遊技球が流入しがたいように可動部材43a,4
3bの状態を変化させたが、他の可動部材によって特定
受入口42に遊技球が流入しがたいようにしてもよい。
【0092】例えば、図11に示すように、最終ラウン
ドでは回転ドラム36の回転方向を逆にする。回転ドラ
ム36の動作方向が変わった場合には、遊技球が中央の
永久磁石39bに吸引されても、その遊技球が特定受入
口42に送られない状態になる。従って、最終ラウンド
では、特定玉検出器48が遊技球を検出する可能性はな
く、遊技者が、最終ラウンドにおいて、特定受入口46
に遊技球が入賞して継続権が再び発生したと誤解する可
能性はない。
【0093】以上のように、この実施の形態の遊技機
は、特定受入口42に遊技球が流入しがたくなるように
状態に変化可能な可動部材が複数ある。そして、いずれ
かの可動部材が、最終ラウンドにおいて、特定受入口4
2に遊技球が流入しがたくなるように状態変化する。最
終ラウンドにおいて可動部材が特定受入口42に遊技球
が流入しがたくなるように状態変化することから、条件
決定手段は、特定受入口42に遊技球が流入しがたくな
るように可動部材が状態変化するラウンドを決定してい
るともいえる。すなわち、報知手段は、まず、条件決定
手段が決定した特定受入口42に遊技球が流入しがたく
なるように可動部材が状態変化するラウンド(例えば1
5ラウンド)よりも小さいラウンド数を報知し、その後
に、最終的なラウンド数(特定受入口42に遊技球が流
入しがたくなるように可動部材が状態変化するラウン
ド)を報知する。
【0094】なお、この実施の形態の遊技機には、可動
部材43a,43bによる特定受入口42前方の遮断を
行わないことによって特定受入口42への遊技球の入賞
を阻止したり、回転ドラム36の動作方向を変えること
によって特定受入口42に遊技球が流入しがたくなるよ
うにすることが可能であるが、複数の可動部材(可動部
材43a,43bと回転ドラム36)の制御を、状況に
応じて切り替えて実行するようにしてもよいし、併用し
てもよい。例えば、条件決定手段の決定結果(特定受入
口42に遊技球が流入しがたくなるように可動部材が状
態変化するラウンド)にもとづいて可動部材を選択的に
用いる(例えば最終ラウンドにおいて回転ドラム36の
方を用いる)ようにすることができる。
【0095】また、可動部材43a,43bによる特定
受入口42前方の遮断を行わないことによって特定受入
口42に遊技球が流入しがたくなるようにする場合に
は、特定受入口42への入賞が発生する可能性も残る。
そこで、確実に特定遊技状態を終了させることができる
ようにするために、遊技制御手段は、特定遊技状態が、
条件決定手段によって決定された継続ラウンド数まで到
達した場合、または、特定受入口42に遊技球が流入し
がたくなるように可動部材が状態変化するラウンドまで
到達した場合には、特定玉検出器48の検出信号を無視
するようにしてもよい。すなわち、遊技制御手段が、決
定結果としてのラウンド数に到達した場合には特定検出
手段による検出を無効にする無効化手段を含んでいても
よい。
【0096】この実施の形態では、条件決定手段が、特
定検出手段の決定結果もとづいて可動部材を特定領域
(特定受入口42)に遊技媒体が流入しがたい状態に変
化させるラウンド(例えば、特定遊技状態の継続ラウン
ド数)を決定し、決定結果を可変表示装置28,29を
用いて遊技者に報知するようにしているが、遊技制御手
段が、条件決定手段の決定結果を用いて、特定遊技状態
が終了したときに、可動部材(開閉板34、回転ドラム
36、可動部材43a,43b)を、特定領域に遊技球
が入賞しやすい状態に変化させる制御を行ってもよい。
すなわち、遊技制御手段に、条件決定手段の決定結果に
もとづいて特定遊技状態終了後に可変入賞球装置20の
内部構造を特定領域に遊技球が流入しやすい状態に変化
させる内部構造変化手段の機能を持たせてもよい。
【0097】図12は、遊技制御手段における内部構造
変化手段が実行する内部構造決定処理の一例を示すフロ
ーチャートである。内部構造決定処理は、例えば、図8
に示された遊技制御処理におけるプロセス処理(ステッ
プS25)の一部として実行される。内部構造決定処理
において、CPU56は、V流入容易状態フラグがオン
しているか否か確認する(ステップS61)。V流入容
易状態フラグがオンしていない場合には、可動部材を特
定領域に遊技媒体が流入しやすい状態に変化させるため
の条件が成立しているか否か確認する(ステップS6
2)。この例では、可動部材を特定領域に遊技媒体が流
入しやすい状態に変化させるための条件は、特定遊技状
態が終了したこと、および、条件決定手段が継続ラウン
ド数として15ラウンドに決定していた場合であるとす
る。ただし、決定結果として継続ラウンド数が15ラウ
ンドに決定していたことを用いるのは一例であって、条
件決定手段の決定結果に応じて可動部材を特定領域に遊
技媒体が流入しやすい状態に変化させるのであれば、他
の決定結果を用いてもよい。
【0098】図13には、特定遊技状態が終了すると、
可動部材を特定領域に遊技媒体が流入しやすい状態に変
化させることが例示されている。
【0099】この例では、特定遊技状態の継続ランド数
を決定する条件決定手段が、可変入賞球装置20の内部
構造を特定領域に遊技球が流入しやすい状態に変化させ
るか否かの決定も行っている。なお、その決定は、すで
に説明したように、乱数を発生するためのカウンタのカ
ウント値を抽出し、抽出した数値にもとづいて行われ
る。具体的には、抽出した数値が1つまたは複数のあら
かじめ決められている数値と一致した場合に、特定遊技
状態の終了後に可変入賞球装置20の内部構造を特定領
域に遊技球が流入しやすい状態に変化させることに決定
される。なお、この例では、条件決定手段が、特定玉検
出器48が入賞球を検出したことにもとづいて抽選した
ラウンド数に応じて、特定遊技状態の終了後に可動部材
を特定領域に遊技媒体が流入しやすい状態に変化させる
か否か決定したが、ラウンド数を決定するための乱数と
は別の乱数を用意し、特定玉検出器48が入賞球を検出
したことにもとづいて別の乱数を抽出し、その抽出値を
用いて、特定遊技状態の終了後に可動部材を特定領域に
遊技媒体が流入しやすい状態に変化させるのか否かを決
定してもよい。
【0100】乱数を発生するためのカウンタのカウント
値は、図7に示されたメイン処理において、2msタイ
マ割込が発生するまで繰り返し更新される。すなわち、
2msタイマ割込にもとづく遊技制御処理の余り時間で
繰り返し更新される。遊技制御処理の実行時間は、遊技
の進行状況に応じて変化するので、余り時間での更新回
数はランダムである。従って、特定遊技状態の終了後に
おいて可動部材を特定領域に遊技媒体が流入しやすい状
態に変化させるか否かはランダムに決定される。また、
図8に示された遊技制御処理でも乱数を発生するための
カウンタのカウント値が更新されるので、遊技制御処理
が実行される度に必ずカウントは更新され、抽出される
乱数値が同じ値のままになってしまうようなことはな
い。
【0101】なお、この例では、報知手段によって実際
の継続ラウンド数として「15」が報知されたことが、
特定遊技状態の終了後に可動部材を特定領域に遊技媒体
が流入しやすい状態に変化させることの報知にもなって
いる。その他の場合が、特定遊技状態の終了後に可動部
材を特定領域に遊技媒体が流入しやすい状態に変化させ
ないことの報知にもなっている。なお、この実施の形態
では、特定遊技状態の終了後に可動部材を特定領域に遊
技媒体が流入しやすい状態に変化させるか否かの報知
は、特定遊技状態が終了する以前に行われるが、特定遊
技状態の終了後に、報知するようにしてもよい。
【0102】ステップS62において、可動部材を特定
領域に遊技媒体が流入しやすい状態に変化させるための
条件が成立していることが確認された場合には、V流入
容易状態フラグをセットする(ステップS63)。
【0103】ステップS61において、V流入容易状態
フラグがセットされている場合には、可動部材を特定領
域に遊技媒体が流入しやすい状態から元の状態(通常状
態)に戻すための条件が成立しているか否か確認する
(ステップS64)。その条件が成立していれば、V流
入容易状態フラグをリセットする(ステップS65)。
【0104】特定遊技状態の終了後において、可動部材
を特定領域に遊技媒体が流入しやすい状態から元の状態
に戻すための条件は、例えば、V流入容易状態フラグが
セットされている状態において、図13に例示するよう
に、次の特定遊技状態(大当り)の発生が決定されたこ
とである。また、V流入容易状態フラグがセットされて
いる状態において、始動玉検出器5a,5b,5cによ
る検出数が、あらかじめ決められている所定数になった
ことでもよい。なお、所定数は、あらかじめ決められて
いる固定的な数でもよいが、遊技状態に応じて変化する
数でもよい。あるいは、可動部材を特定領域に遊技媒体
が流入しやすい状態から元の状態に戻すための条件は、
V流入容易状態フラグがセットされている状態におい
て、可変入賞球装置20の作動回数(開閉片23a,2
3bの作動回数)が所定数になったことでもよい。
【0105】さらに、可動部材を特定領域に遊技媒体が
流入しやすい状態から元の状態に戻すための条件は、V
流入容易状態フラグがセットされている状態において、
可変入賞球装置20内の入賞玉検出器25a,25bに
よる検出数があらかじめ決められている所定数になった
ことでもよい。なお、所定数は、あらかじめ決められて
いる固定的な数でもよいが、遊技状態に応じて変化する
数でもよい。
【0106】V流入容易状態フラグがセットされている
状態では、遊技制御手段は、可動部材(開閉板34、回
転ドラム36、可動部材43a,43b)を、特定領域
に遊技球が流入しやすい状態に変化させる制御を行う。
例えば、元の状態(通常状態)が、開閉板34が開口3
2を閉鎖し、回転ドラム36が正転し、可動部材43
a,43bが遊技球を受け止めないような状態であれ
ば、特定領域に遊技球が流入しやすい状態は、開閉板3
4が開口32を閉鎖し、回転ドラム36が正転し、可動
部材43a,43bが遊技球を受け止めた後に特定受入
口42前方の遮断を解除して特定受入口42に遊技球を
流入させる動作を行う状態である。
【0107】なお、V流入容易状態フラグがセットされ
ていない状態では、遊技制御手段は、可動部材を、通常
状態よりも特定領域に遊技球が流入しがたい状態に変化
させる制御を行うようにしてもよい。例えば、始動動作
状態において、開口32の閉鎖時間を短くしたり、回転
ドラム36を一時逆転させるように制御する。
【0108】以上のように、この例では、条件決定手段
が、特定検出手段が入賞球を検出したことにもとづい
て、可変入賞球装置20の内部構造を変化させるか否か
決定する。また、可変表示装置28,29に、条件決定
手段の決定結果にもとづいて表示結果が導出される。こ
の例では、条件決定手段の決定結果が内部構造を変化さ
せることであれば、可変表示装置28,29における表
示結果として「15」(継続ラウンド数「15」の報知
と兼用)が表示される。条件決定手段の決定結果が内部
構造を変化させることであれば、特定遊技状態の終了後
に、可変入賞球装置20の内部構造を変化させるように
したので、特定遊技状態の終了後でも、遊技の興趣を向
上させることができる。すなわち、特定遊技状態の終了
後に特定領域に遊技媒体が流入しやすい状態になって次
に特定遊技状態が発生しやすくなるので、特定遊技状態
が終了しても遊技の興趣を盛り上げることができる。ま
た、特定遊技状態の終了後に常に可変入賞装置の内部構
造を特定領域に遊技媒体が流入しやすい状態に変化させ
る場合に比べて、変化に富んだ遊技性を遊技者に提供す
ることができる。
【0109】実施の形態2.上記の実施の形態では、条
件決定手段が、特定検出手段が入賞球を検出したことに
もとづいて、可変入賞球装置20の内部構造を変化させ
るか否か決定したが、条件決定手段は、特定遊技状態の
終了に関わるタイミングで、可変入賞球装置20の内部
構造を変化させるか否か決定してもよい。図14は、そ
のような制御の一例を示すタイミング図である。なお、
特定遊技状態の終了に関わるタイミングとは、例えば、
特定遊技状態の最終ラウンドにおいて、10個目の可変
入賞球装置20への入賞球が検出されたことである。ま
たは、特定遊技状態の最終ラウンドにおいて最後に開閉
片23a,23bが閉鎖して遊技者にとって不利な状態
になったとき、すなわち、特定遊技状態において最後に
可変入賞球装置20が遊技者にとって有利な状態に変化
した後、遊技者に不利な状態になったときである。
【0110】図14に示すように、条件決定手段は、特
定遊技状態の終了に関わるタイミングで乱数を抽出し、
抽出された乱数値があらかじめ決められた値と一致した
場合に、可変入賞球装置20の内部構造を変化させるこ
とに決定する。なお、あらかじめ決められた値は1つで
もよいし複数でもよい。また、条件決定手段の上記の処
理は、具体的には、図8に示された遊技制御処理におけ
るプロセス処理(ステップS25)において実行され
る。
【0111】条件決定手段の決定結果は、例えば、可変
表示装置28,29において表示され、遊技者に報知さ
れる。すなわち、遊技制御手段は、条件決定手段の決定
結果を示す表示制御コマンドを表示制御基板80に送信
する。表示制御基板80に搭載されている表示制御手段
は、受信した表示制御コマンドで指定される条件決定手
段の決定結果を表示する。例えば、可変入賞球装置20
の内部構造を変化させることに決定されている場合に
は、表示制御手段は、所定期間数字等の識別情報を可変
表示させる制御を行うとともに、表示結果として「V」
を可変表示装置28,29に表示させる。そうでない場
合には、所定期間数字等の識別情報を可変表示させる制
御を行うとともに、遊技者が「V」とは異なることを視
認可能な表示を表示結果として表示させる。この場合に
も、遊技制御手段が、可変表示の開始を指示するコマン
ドと表示結果を示すコマンドとを表示制御手段に送信す
る。そして、表示制御手段は、可変表示の開始を指示す
るコマンドの受信に応じて表示結果導出タイミングを特
定可能であり、表示制御手段が、可変表示の開始を指示
するコマンドの受信に応じて、表示結果導出タイミング
まで独自に可変表示装置28,29の表示制御を行う。
【0112】その後、上記の実施の形態(実施の形態
1)の場合と同様に、遊技制御手段における内部構造変
化手段は、条件決定手段の決定結果にもとづいて特定遊
技状態終了後に可変入賞球装置20の内部構造を特定領
域に遊技球が流入しやすい状態に変化させるとともに、
可動部材を特定領域に遊技媒体が流入しやすい状態から
元の状態に戻すための条件が成立すると、可動部材を通
常状態に戻す。
【0113】なお、この例でも、上記の実施の形態の場
合と同様に、条件決定手段が、特定検出手段の決定結果
もとづいて継続ラウンド数を決定し、決定結果を可変表
示装置28,29を用いて遊技者に報知するようにして
もよい。
【0114】以上のように、この例では、条件決定手段
が、特定遊技状態の終了に関わるタイミングで、可変入
賞球装置20の内部構造を変化させるか否か決定し、決
定結果が内部構造を変化させることであれば、可変入賞
球装置20の内部構造を変化させるようにしたので、特
定遊技状態の終了後でも、遊技の興趣を向上させること
ができる。すなわち、特定遊技状態の終了後に特定領域
に遊技媒体が流入しやすい状態になって次に特定遊技状
態が発生しやすくなるので、特定遊技状態が終了しても
遊技の興趣を盛り上げることができる。また、特定遊技
状態の終了後に常に可変入賞装置の内部構造を特定領域
に遊技媒体が流入しやすい状態に変化させる場合に比べ
て、変化に富んだ遊技性を遊技者に提供することができ
る。また、可変入賞球装置20の内部構造を変化させる
か否か決定を決定するための乱数抽出タイミングが特定
遊技状態の終了に関わるタイミングであるから、抽出し
た乱数を直ちに活用することができ、乱数にもとづく決
定処理が簡素化される。
【0115】なお、この実施の形態では、特定遊技状態
の終了後に、通常状態に比べて、特定領域に遊技媒体が
流入しやすい状態にしたが、逆に、特定遊技状態の終了
後に、通常状態に比べて、特定領域に遊技媒体が流入し
がたい状態にしてもよい。また、上記の各実施の形態に
おいて、可動部材の状態を変化させることによって特定
領域に遊技媒体が流入しやすい状態に変化させる場合、
可動部材を実際に駆動すること(例えばソレノイドの通
電に対応)によって可変入賞球装置20の内部構造を特
定領域に遊技媒体が流入しやすい状態にしてもよいし、
可動部材の実際の駆動を停止すること(例えばソレノイ
ドの通電解除に対応)によって可変入賞球装置20の内
部構造を特定領域に遊技媒体が流入しやすい状態にする
ようにしてもよい。
【0116】さらに、実施の形態1に示された形態にも
とづいて、以下のような特徴を有する遊技機を提供する
ことができる。
【0117】遊技領域に設けられた始動領域にて遊技媒
体を検出する始動検出手段の検出により、遊技者にとっ
て不利な第2の状態から遊技者にとって有利な第1の状
態となる始動動作を行う可変入賞装置を有し、可変入賞
装置に設けられた特定領域にて遊技媒体を検出する特定
検出手段の検出により、始動動作よりも遊技者にとって
さらに有利な特定の態様で可変入賞装置を第1の状態に
制御する特定遊技状態を発生させることが可能な遊技機
であって、特定遊技状態は所定回数のラウンドからな
り、ラウンド中に特定検出手段の検出がなかった場合に
特定遊技状態が終了するように構成され、可変入賞装置
内に設けられ特定領域に遊技媒体が流入しがたい状態に
変化可能な可動部材と、特定遊技状態の発生の契機とな
る特定検出手段の検出にもとづき可動部材を特定領域に
遊技媒体が流入しがたい状態に変化させるラウンドを決
定する条件決定手段と、条件決定手段の決定結果にもと
づいて報知を行う報知手段とを備え、報知手段が、条件
決定手段の決定結果にもとづく情報を複数回に分けて報
知することが可能である。そのような構成によれば、遊
技者のラウンド数に対する期待感が特定遊技状態の最中
でも継続することになり、遊技の興趣がより増進される
効果がある。
【0118】可動部材の動作方向を変化させることによ
って、可動部材を特定領域に遊技媒体が流入しがたい状
態に変化させる。そのような構成によれば、一つの部材
を設けるだけで特定領域に遊技媒体が流入しがたい状態
に変化させることができる。
【0119】可動部材が複数あり、条件決定手段の決定
結果にもとづき可動部材を選択的に用いる。そのような
構成によれば、複数の可動部材の作動によって特定領域
に遊技媒体が流入しがたい状態に変化させることがで
き、可動部材の作動によっても遊技の興趣を向上させる
ことができる。
【0120】遊技領域に設けられた始動領域にて遊技媒
体を検出する始動検出手段の検出により、遊技者にとっ
て不利な第2の状態から遊技者にとって有利な第1の状
態となる始動動作を行う可変入賞装置を有し、可変入賞
装置に設けられた特定領域にて遊技媒体を検出する特定
検出手段の検出により、始動動作よりも遊技者にとって
さらに有利な特定の態様で可変入賞装置を第1の状態に
制御する特定遊技状態を発生させることが可能な遊技機
であって、特定遊技状態は所定回数のラウンドからな
り、特定遊技状態の発生の契機となる特定検出手段の検
出にもとづき特定遊技状態の最大継続ラウンド数を決定
する条件決定手段と、条件決定手段の決定結果にもとづ
いて報知を行う報知手段とを備え、報知手段が、条件決
定手段の決定結果にもとづく情報を複数回に分けて報知
することが可能である。そのような構成によれば、遊技
者のラウンド数に対する期待感が特定遊技状態の最中で
も継続することになり、遊技の興趣がより増進される効
果がある。
【0121】決定結果としてのラウンド数に到達した場
合には特定検出手段による検出を無効にする無効化手段
を備える。そのような構成によれば、より確実に特定遊
技状態を終了させることができる。
【0122】報知手段が、初回の報知では条件決定手段
の決定結果を特定させないように報知を行うように構成
されている。そのような構成によれば、遊技者が特定遊
技状態の初期では決定結果を認識できず、遊技者の期待
感がそがれてしまうようなことはない。
【0123】報知手段が、条件決定手段の決定結果に応
じたラウンド数よりも少ない数を示す情報を一旦報知し
た後に、最終的に決定結果に応じたラウンド数を示す情
報を報知するように構成されている。そのような構成に
よれば、遊技者に、特定遊技状態の進行に伴ってより多
いラウンド数が報知されることになり、遊技者の期待感
をより向上させることができる。
【0124】報知手段が、少なくとも、特定遊技状態が
発生し可変入賞装置が動作開始するまでの期間にて最初
の報知を行うように構成されている。そのような構成に
よれば、遊技者に早めに報知することができる。
【0125】報知手段がラウンド毎に報知を行うように
構成されている。そのような構成によれば、遊技者の期
待感はラウンド毎に向上していく。
【0126】報知手段が、識別情報の可変表示を行い、
表示結果として条件決定手段の決定結果にもとづく識別
情報を表示可能な可変表示手段で構成されている。その
ような構成によれば、遊技者の期待感を視覚的に向上さ
せることができる。
【0127】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、遊技機を、可
変入賞装置の内部構造を特定領域に遊技媒体が流入しや
すい状態に変化させる内部構造変化手段と、特定遊技状
態を発生させる契機となった特定検出手段の検出にもと
づいて可変入賞装置の内部構造を変化させるか否かの決
定を行う条件決定手段と、可変表示を行うことが可能で
あり条件決定手段の決定結果にもとづいて表示結果を導
出し遊技者に認識可能な態様で決定結果を報知する可変
表示装置とを備え、内部構造変化手段が、条件決定手段
の決定結果にもとづいて、特定遊技状態が終了した後、
可変入賞装置の内部構造を特定領域に遊技媒体が流入し
やすい状態に変化させるように構成したので、特定遊技
状態の終了後に特定領域に遊技媒体が流入しやすい状態
になって次の特定遊技状態が発生しやすくなるので、特
定遊技状態が終了しても遊技の興趣を盛り上げることが
できる効果があり、変化に富んだ遊技性を遊技者に提供
することができる。
【0128】請求項2記載の発明では、遊技機を、可変
入賞装置の内部構造を特定領域に遊技媒体が流入しやす
い状態に変化させる内部構造変化手段と、特定遊技状態
の終了に関わるタイミングで、可変入賞装置の内部構造
を変化させるか否かの決定を行う条件決定手段と、可変
表示を行うことが可能であり条件決定手段の決定結果に
もとづいて表示結果を導出し遊技者に認識可能な態様で
決定結果を報知する可変表示装置とを備え、内部構造変
化手段が、条件決定手段の決定結果にもとづいて、特定
遊技状態が終了した後、可変入賞装置の内部構造を特定
領域に遊技媒体が流入しやすい状態に変化させるように
構成したので、特定遊技状態の終了後に特定領域に遊技
媒体が流入しやすい状態になって次の特定遊技状態が発
生しやすくなるので、特定遊技状態が終了しても遊技の
興趣を盛り上げることができる効果があり、変化に富ん
だ遊技性を遊技者に提供することができる。
【0129】請求項3記載の発明では、条件決定手段
が、特定遊技状態において最後に入賞した遊技媒体の入
賞検出手段の検出にもとづいて決定を行うように構成し
たので、特定遊技状態の終了時に条件決定手段の決定契
機を確実に得ることができる。
【0130】請求項4記載の発明では、条件決定手段
が、特定遊技状態において最後に可変入賞装置が遊技者
にとって有利な状態に変化した後、遊技者に不利な状態
になったことにもとづいて決定を行うように構成したの
で、特定遊技状態の終了時に条件決定手段の決定契機を
確実に得ることができる。
【0131】請求項5記載の発明では、条件決定手段
が、数値更新手段から数値を抽出し、抽出した数値にも
とづいて決定を行うように構成したので、条件決定手段
による決定結果をランダムにすることができ、変化に富
んだ遊技性が実現される。
【0132】請求項6記載の発明では、内部構造変化手
段が、次の特定遊技状態が発生するまで、可変入賞装置
の内部構造を特定領域に遊技媒体が流入しやすい状態に
変化させるように構成したので、特定遊技状態が終了し
た後でも集客率を向上させることができる。
【0133】請求項7記載の発明では、内部構造変化手
段が、始動検出手段の検出が所定回数発生するまで、可
変入賞装置の内部構造を特定領域に遊技媒体が流入しや
すい状態に変化させるように構成したので、内部構造が
特定領域に遊技媒体が流入しやすい状態になっている期
間に制限を設けることができる。
【0134】請求項8記載の発明では、内部構造変化手
段が、可変入賞装置の作動回数が所定回数に達するま
で、可変入賞装置の内部構造を特定領域に遊技媒体が流
入しやすい状態に変化させるように構成したので、内部
構造が特定領域に遊技媒体が流入しやすい状態になって
いる期間に制限を設けることができる。
【0135】請求項9記載の発明では、内部構造変化手
段が、可変入賞装置へ入賞した遊技媒体数が所定数に達
するまで、可変入賞装置の内部構造を特定領域に遊技媒
体が流入しやすい状態に変化させるように構成したの
で、内部構造が特定領域に遊技媒体が流入しやすい状態
になっている期間に制限を設けることができる。
【0136】請求項10記載の発明では、条件決定手段
が、特定遊技状態において可変入賞装置の内部構造を特
定領域に遊技媒体が流入しがたい状態に変化させるラウ
ンドの決定を行うように構成したので、特定遊技状態中
の遊技に変化を与えることができ、特定遊技状態の興趣
をより増進することができる。
【0137】請求項11記載の発明では、遊技の進行を
制御する遊技制御手段と可変表示装置の表示制御を行う
表示制御手段とを備え、表示制御手段が、遊技制御手段
からのコマンドにもとづいて可変表示装置の表示制御を
行うように構成したので、遊技制御手段の可変表示装置
に関する制御負担を軽減することができる。
【0138】請求項12記載の発明では、遊技制御手段
が、少なくとも、表示結果導出のための可変表示の開始
を特定可能なコマンドと表示結果を特定可能なコマンド
とを表示制御手段に送信するように構成されているの
で、遊技制御手段のコマンド送出に要する負荷が大きく
なることはない。
【0139】請求項13記載の発明では、表示制御手段
が、表示結果導出のための可変表示の開始を特定可能な
コマンドの受信に応じて、表示結果導出タイミングを特
定可能であるように構成されているので、遊技制御手段
の可変表示装置に関する制御負担をさらに軽減すること
ができる。
【0140】請求項14記載の発明では、遊技機への電
力供給が所定期間停止しても、電力供給が復旧した場合
に電力供給停止前の状態に復旧可能なバックアップ機能
を備えた構成にしたので、電力供給が停止した後に電力
供給が開始された場合に、可変入賞装置の内部構造を電
力供給停止前の状態に復元することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による遊技機の遊技盤の
構成を示す正面図である。
【図2】 可変入賞球装置を示す正面図である。
【図3】 可変入賞球装置の各種構成部材を示す斜視図
である。
【図4】 遊技制御基板における回路構成の一例を示す
ブロック図である。
【図5】 表示制御基板における回路構成の一例を示す
ブロック図である。
【図6】 電源基板の回路構成例を示すブロック図であ
る。
【図7】 主基板におけるCPUが実行するメイン処理
を示すフローチャートである。
【図8】 2msタイマ割込処理を示すフローチャート
である。
【図9】 始動動作を示すタイミング図である。
【図10】 特別遊技状態を示すタイミング図である。
【図11】 特別遊技状態を示すタイミング図である。
【図12】 内部構造決定処理の一例を示すフローチャ
ートである。
【図13】 可変入賞球装置の内部構造を変化させる制
御の一例を示すタイミング図である。
【図14】 可変入賞球装置の内部構造を変化させる制
御の他の例を示すタイミング図である。
【符号の説明】
1 遊技盤 3 遊技領域 4a〜4c 始動入賞口 5a〜5c 始動玉検出器 20 可変入賞球装置 23a,23b 開閉片 28 入賞個数表示器(可変表示装置) 29 継続回数表示器(可変表示装置) 34 開閉板 36 回転ドラム 42 特定受入口 48 特定玉検出器 51 遊技制御基板(主基板) 80 表示制御基板

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技領域に設けられた始動領域にて遊技
    媒体を検出する始動検出手段の検出により、遊技者にと
    って不利な第2の状態から遊技者にとって有利な第1の
    状態となる始動動作を行う可変入賞装置を有し、 前記可変入賞装置に設けられた特定領域にて遊技媒体を
    検出する特定検出手段の検出により、前記始動動作より
    も遊技者にとってさらに有利な特定の態様で前記可変入
    賞装置を前記第1の状態に制御する特定遊技状態を発生
    させることが可能な遊技機において、 前記可変入賞装置の内部構造を前記特定領域に遊技媒体
    が流入しやすい状態に変化させる内部構造変化手段と、 特定遊技状態を発生させる契機となった前記特定検出手
    段の検出にもとづいて前記可変入賞装置の内部構造を変
    化させるか否かの決定を行う条件決定手段と、 可変表示を行うことが可能であり、前記条件決定手段の
    決定結果にもとづいて表示結果を導出し、遊技者に認識
    可能な態様で決定結果を報知する可変表示装置とを備
    え、 前記内部構造変化手段は、前記条件決定手段の決定結果
    にもとづいて、特定遊技状態が終了した後、前記可変入
    賞装置の内部構造を前記特定領域に遊技媒体が流入しや
    すい状態に変化させることを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 遊技領域に設けられた始動領域にて遊技
    媒体を検出する始動検出手段の検出により、遊技者にと
    って不利な第2の状態から遊技者にとって有利な第1の
    状態となる始動動作を行う可変入賞装置を有し、 前記可変入賞装置に設けられた特定領域にて遊技媒体を
    検出する特定検出手段の検出により、前記始動動作より
    も遊技者にとってさらに有利な特定の態様で前記可変入
    賞装置を前記第1の状態に制御する特定遊技状態を発生
    させることが可能な遊技機において、 前記可変入賞装置の内部構造を前記特定領域に遊技媒体
    が流入しやすい状態に変化させる内部構造変化手段と、 特定遊技状態の終了に関わるタイミングで、前記可変入
    賞装置の内部構造を変化させるか否かの決定を行う条件
    決定手段と、 可変表示を行うことが可能であり、前記条件決定手段の
    決定結果にもとづいて表示結果を導出し、遊技者に認識
    可能な態様で決定結果を報知する可変表示装置とを備
    え、 前記内部構造変化手段は、前記条件決定手段の決定結果
    にもとづいて、特定遊技状態が終了した後、前記可変入
    賞装置の内部構造を前記特定領域に遊技媒体が流入しや
    すい状態に変化させることを特徴とする遊技機。
  3. 【請求項3】 可変入賞装置に入賞した遊技媒体を検出
    する入賞検出手段を備え、 条件決定手段は、特定遊技状態において最後に入賞した
    遊技媒体の前記入賞検出手段の検出にもとづいて決定を
    行う請求項2記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 条件決定手段は、特定遊技状態において
    最後に可変入賞装置が遊技者にとって有利な状態に変化
    した後、遊技者に不利な状態になったことにもとづいて
    決定を行う請求項2記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 数値の更新を行う数値更新手段を備え、 条件決定手段は、前記数値更新手段から数値を抽出し、
    抽出した数値にもとづいて決定を行う請求項1ないし請
    求項4記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 内部構造変化手段は、次の特定遊技状態
    が発生するまで、可変入賞装置の内部構造を特定領域に
    遊技媒体が流入しやすい状態に変化させる請求項1ない
    し請求項5記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 内部構造変化手段は、始動検出手段の検
    出が所定回数発生するまで、可変入賞装置の内部構造を
    特定領域に遊技媒体が流入しやすい状態に変化させる請
    求項1ないし請求項5記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 内部構造変化手段は、可変入賞装置の作
    動回数が所定回数に達するまで、前記可変入賞装置の内
    部構造を特定領域に遊技媒体が流入しやすい状態に変化
    させる請求項1ないし請求項5記載の遊技機。
  9. 【請求項9】 内部構造変化手段は、可変入賞装置へ入
    賞した遊技媒体数が所定数に達するまで、前記可変入賞
    装置の内部構造を特定領域に遊技媒体が流入しやすい状
    態に変化させる請求項1ないし請求項5記載の遊技機。
  10. 【請求項10】 特定遊技状態は所定回数のラウンドか
    らなり、 条件決定手段は、特定遊技状態において可変入賞装置の
    内部構造を特定領域に遊技媒体が流入しがたい状態に変
    化させるラウンドの決定を行う請求項1ないし請求項9
    記載の遊技機。
  11. 【請求項11】 遊技の進行を制御する遊技制御手段
    と、 可変表示装置の表示制御を行う表示制御手段とを備え、 前記表示制御手段は、前記遊技制御手段からのコマンド
    にもとづいて前記可変表示装置の表示制御を行う請求項
    1ないし請求項10記載の遊技機。
  12. 【請求項12】 遊技制御手段は、少なくとも、表示結
    果導出のための可変表示の開始を特定可能なコマンドと
    表示結果を特定可能なコマンドとを表示制御手段に送信
    する請求項11記載の遊技機。
  13. 【請求項13】 表示制御手段は、表示結果導出のため
    の可変表示の開始を特定可能なコマンドの受信に応じ
    て、表示結果導出タイミングを特定可能である請求項1
    2記載の遊技機。
  14. 【請求項14】 遊技機への電力供給が所定期間停止し
    ても、電力供給が復旧した場合に電力供給停止前の状態
    に復旧可能なバックアップ機能を備えた請求項1ないし
    請求項13記載の遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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