JP2002238979A - 両頭針 - Google Patents
両頭針Info
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- JP2002238979A JP2002238979A JP2001040171A JP2001040171A JP2002238979A JP 2002238979 A JP2002238979 A JP 2002238979A JP 2001040171 A JP2001040171 A JP 2001040171A JP 2001040171 A JP2001040171 A JP 2001040171A JP 2002238979 A JP2002238979 A JP 2002238979A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、粉末製剤の薬剤調製に際して、簡
便かつ迅速に行うことができる両頭針を提供することを
目的とする。 【解決手段】 希釈液入りの容器の口部に穿刺される一
方針部と、薬剤入りの容器の口部に穿刺される他方針部
とを備え、一方針部及び他方針部の内部を貫通する送液
路と、容器内外の気体が流通する通気路が一方針部及び
他方針部の何れ一方から形成されており、前記送気路に
送気手段および吸引手段を着脱自在とするポート部を設
けた事を特徴とする両頭針。
便かつ迅速に行うことができる両頭針を提供することを
目的とする。 【解決手段】 希釈液入りの容器の口部に穿刺される一
方針部と、薬剤入りの容器の口部に穿刺される他方針部
とを備え、一方針部及び他方針部の内部を貫通する送液
路と、容器内外の気体が流通する通気路が一方針部及び
他方針部の何れ一方から形成されており、前記送気路に
送気手段および吸引手段を着脱自在とするポート部を設
けた事を特徴とする両頭針。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器に入った薬液
等の液体を他の容器に移すための医療用具であり、さら
に具体的には、粉末製剤の薬剤調製時に希釈液を粉末製
剤入り容器に移し溶解した後、該溶解液を希釈液の入っ
た容器に戻す操作を迅速に行うことができる両頭針に関
するものである。
等の液体を他の容器に移すための医療用具であり、さら
に具体的には、粉末製剤の薬剤調製時に希釈液を粉末製
剤入り容器に移し溶解した後、該溶解液を希釈液の入っ
た容器に戻す操作を迅速に行うことができる両頭針に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、バイアル瓶やバッグ等の容器に
入った制癌剤や抗生物質、血液製剤、等の薬剤は、液状
の薬液として保存しておくと、安定性が悪く、薬効が低
下するという問題点がある。そのため、病院等の医療機
関においては、これらの薬剤を使用直前に溶解して使用
しており、かかる薬剤調製の作業が頻繁に行われてい
る。
入った制癌剤や抗生物質、血液製剤、等の薬剤は、液状
の薬液として保存しておくと、安定性が悪く、薬効が低
下するという問題点がある。そのため、病院等の医療機
関においては、これらの薬剤を使用直前に溶解して使用
しており、かかる薬剤調製の作業が頻繁に行われてい
る。
【0003】この作業を行うに際しては、従来より、通
液孔と通気孔を設けた両頭針が広く用いられている。該
両頭針は、両頭針の両端に設けられた穿刺針をそれぞれ
容器の口部に刺通し、一方の容器を上に持ち上げ、落差
等による液圧を利用して内溶液を下の容器に移注するも
のであり、例えば、実開昭56−95247号公報に記
載の医療用移注用具が知られている。該公報に記載の医
療用移注用具は、通気孔にポンプを連結し、ポンプの操
作により外部空気を送入して容器内部を陽圧とすること
により内溶液を強制的に送出するものであり、迅速な移
注を可能とする利点を有するものである。しかしなが
ら、以下の問題点も有している。
液孔と通気孔を設けた両頭針が広く用いられている。該
両頭針は、両頭針の両端に設けられた穿刺針をそれぞれ
容器の口部に刺通し、一方の容器を上に持ち上げ、落差
等による液圧を利用して内溶液を下の容器に移注するも
のであり、例えば、実開昭56−95247号公報に記
載の医療用移注用具が知られている。該公報に記載の医
療用移注用具は、通気孔にポンプを連結し、ポンプの操
作により外部空気を送入して容器内部を陽圧とすること
により内溶液を強制的に送出するものであり、迅速な移
注を可能とする利点を有するものである。しかしなが
ら、以下の問題点も有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】実開昭56−9524
7号公報に記載の医療用移注用具は、一方の容器内の内
溶液を他方の容器に移注する際の使用には適するが、液
体の双方向への移注には適さない。したがって、粉末製
剤を希釈液により溶解し、当該溶解液を希釈液が入った
容器に戻す作業を行う場合には医療用移注用具の穿刺針
の上下を変えて刺通し直すか、あるいは穿刺針を装着し
たシリンジにより吸引して希釈液が入った容器に戻すこ
とを行わなければならず、操作が極めて煩雑である。
7号公報に記載の医療用移注用具は、一方の容器内の内
溶液を他方の容器に移注する際の使用には適するが、液
体の双方向への移注には適さない。したがって、粉末製
剤を希釈液により溶解し、当該溶解液を希釈液が入った
容器に戻す作業を行う場合には医療用移注用具の穿刺針
の上下を変えて刺通し直すか、あるいは穿刺針を装着し
たシリンジにより吸引して希釈液が入った容器に戻すこ
とを行わなければならず、操作が極めて煩雑である。
【0005】本発明は、粉末製剤の薬剤調製に際して、
簡便かつ迅速に行うことができる両頭針を提供すること
を目的とする。
簡便かつ迅速に行うことができる両頭針を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明にかか
る両頭針は、希釈液入り容器の口部に穿刺される一方針
部と、薬剤入り容器の口部に穿刺される他方針部とを備
え、一方針部及び他方針部の内部を貫通する送液路と、
容器内外の気体が流通する通気路が一方針部及び他方針
部の何れ一方から形成されており、前記通気路に送気手
段および吸引手段を着脱自在とするポート部を設けた事
を特徴とするものである。
る両頭針は、希釈液入り容器の口部に穿刺される一方針
部と、薬剤入り容器の口部に穿刺される他方針部とを備
え、一方針部及び他方針部の内部を貫通する送液路と、
容器内外の気体が流通する通気路が一方針部及び他方針
部の何れ一方から形成されており、前記通気路に送気手
段および吸引手段を着脱自在とするポート部を設けた事
を特徴とするものである。
【0007】かかる構成とすることにより、希釈液を薬
剤入り容器内に移注するに際し、通気路が他方針部から
形成された態様においては、吸引手段によって薬剤入り
容器内部を陰圧(吸引)にすることにより移注を迅速に
行うことができ、希釈液により溶解された薬剤(溶解
液)を希釈液入りの容器にもどすに際しては、容器の上
下位置を逆とし、送気手段によって薬剤(溶解液)入りの
容器内部を陽圧(送気)にすることにより溶解液を希釈
液入り容器に迅速に移注することができる。通気路が一
方針部から形成された態様においては、送気手段によっ
て希釈液入り容器内部を陽圧(送気)にすることにより
移注を迅速に行うことができ、希釈液により溶解された
薬剤(溶解液)を希釈液入りの容器にもどすに際して
は、容器の上下位置を逆とし、吸引手段によって希釈液
入り容器内部を陰圧(吸引)にすることにより溶解液を
希釈液入り容器に迅速に移注することができる。すなわ
ち、粉末製剤の薬剤調製を迅速に行うことができのであ
る。また、本発明にかかる両頭針によれば、両頭針を一
旦容器に刺通した後、針を刺しかえる等の操作を行う必
要が無い事から、薬液汚染の恐れを低減することができ
る。すなわち、一貫して外界と閉鎖された環境で薬剤調
製を行うことができるのである。
剤入り容器内に移注するに際し、通気路が他方針部から
形成された態様においては、吸引手段によって薬剤入り
容器内部を陰圧(吸引)にすることにより移注を迅速に
行うことができ、希釈液により溶解された薬剤(溶解
液)を希釈液入りの容器にもどすに際しては、容器の上
下位置を逆とし、送気手段によって薬剤(溶解液)入りの
容器内部を陽圧(送気)にすることにより溶解液を希釈
液入り容器に迅速に移注することができる。通気路が一
方針部から形成された態様においては、送気手段によっ
て希釈液入り容器内部を陽圧(送気)にすることにより
移注を迅速に行うことができ、希釈液により溶解された
薬剤(溶解液)を希釈液入りの容器にもどすに際して
は、容器の上下位置を逆とし、吸引手段によって希釈液
入り容器内部を陰圧(吸引)にすることにより溶解液を
希釈液入り容器に迅速に移注することができる。すなわ
ち、粉末製剤の薬剤調製を迅速に行うことができのであ
る。また、本発明にかかる両頭針によれば、両頭針を一
旦容器に刺通した後、針を刺しかえる等の操作を行う必
要が無い事から、薬液汚染の恐れを低減することができ
る。すなわち、一貫して外界と閉鎖された環境で薬剤調
製を行うことができるのである。
【0008】また、本発明にかかる両頭針は、前記ポー
ト部が、ディスク状弁と該ディスク状弁を通気路開口に
拘持するカバーとからなり、前記ディスク状弁の中心付
近にスリットが形成された構成とするのが好ましい。さ
らに、本発明にかかる両頭針は、前記送気手段および吸
引手段が、鈍い先端を有する挿入体であるのが好まし
い。挿入体を誤って操作者自らに刺す危険性がなく、血
液や体液によって汚染された挿入体によって薬液が汚染
される恐れものないからである。
ト部が、ディスク状弁と該ディスク状弁を通気路開口に
拘持するカバーとからなり、前記ディスク状弁の中心付
近にスリットが形成された構成とするのが好ましい。さ
らに、本発明にかかる両頭針は、前記送気手段および吸
引手段が、鈍い先端を有する挿入体であるのが好まし
い。挿入体を誤って操作者自らに刺す危険性がなく、血
液や体液によって汚染された挿入体によって薬液が汚染
される恐れものないからである。
【0009】また、本発明にかかる両頭針は、前記通気
路中に細菌不透過な疎水性フィルターを設けた構成とす
るのが好ましい。容器の外部から送気される空気中の細
菌を除去して薬液の汚染を防止することができるからで
ある。
路中に細菌不透過な疎水性フィルターを設けた構成とす
るのが好ましい。容器の外部から送気される空気中の細
菌を除去して薬液の汚染を防止することができるからで
ある。
【0010】また、本発明にかかる両頭針は、通気路が
形成されていない他の一方の針部に、他の一方向の針部
が穿刺される容器内部の圧平衡を維持するための圧調製
路が形成された構成とするのが好ましい。本発明にかか
る両頭針が、気体の吸引や送気に伴う内部圧の変動が著
しい容器に使用される場合、容器の内圧を平衡に保つこ
とによって、液体の移注を迅速に行うことができるから
である。
形成されていない他の一方の針部に、他の一方向の針部
が穿刺される容器内部の圧平衡を維持するための圧調製
路が形成された構成とするのが好ましい。本発明にかか
る両頭針が、気体の吸引や送気に伴う内部圧の変動が著
しい容器に使用される場合、容器の内圧を平衡に保つこ
とによって、液体の移注を迅速に行うことができるから
である。
【0011】また、本発明にかかる両頭針は、前記圧調
製路中に細菌不透過性の疎水性フィルターを備えた構成
とするのが好ましい。
製路中に細菌不透過性の疎水性フィルターを備えた構成
とするのが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図1〜図8を参照して、本発
明の一実施態様にかかる両頭針について詳細に説明す
る。図1は、本発明の一実施形態にかかる両頭針の正面
図、図2は図1に示す両頭針のA−A’断面図、図3は
その他の実施形態にかかる両頭針の正面図、図4は図3
に示す両頭針のB−B’断面図、図5は図3に示す両頭
針のC−C’断面図、図6及び図7は図3に示す両頭針
の使用状態を説明する概略図、図8は、図3に示す両頭
針のポート部の拡大断面図である。
明の一実施態様にかかる両頭針について詳細に説明す
る。図1は、本発明の一実施形態にかかる両頭針の正面
図、図2は図1に示す両頭針のA−A’断面図、図3は
その他の実施形態にかかる両頭針の正面図、図4は図3
に示す両頭針のB−B’断面図、図5は図3に示す両頭
針のC−C’断面図、図6及び図7は図3に示す両頭針
の使用状態を説明する概略図、図8は、図3に示す両頭
針のポート部の拡大断面図である。
【0013】図1中の1は両頭針本体であり、把持部1
6から逆向きに、一方針部8と他方針部6が連設されて
いる。図2に示すように、一方針部8と他方針部6の内
部には両者を貫通する通液路9が形成されている。ま
た、他方針部6の先端近傍から両頭針1の側面開口5に
向かって通気路7が形成されており、通気路7の途中に
は、送気手段によって送気された空気中の細菌を除去す
るためのフィルター17が配置されている。側面開口5
にはカバー3との共同によりディスク状弁2が拘持され
た構成のポート部4が形成されている。
6から逆向きに、一方針部8と他方針部6が連設されて
いる。図2に示すように、一方針部8と他方針部6の内
部には両者を貫通する通液路9が形成されている。ま
た、他方針部6の先端近傍から両頭針1の側面開口5に
向かって通気路7が形成されており、通気路7の途中に
は、送気手段によって送気された空気中の細菌を除去す
るためのフィルター17が配置されている。側面開口5
にはカバー3との共同によりディスク状弁2が拘持され
た構成のポート部4が形成されている。
【0014】図8にポート部の拡大断面図を示す。ディ
スク状弁2は、側面開口5に形成された台座18上に担
持されその上からカバー3が側面開口5に強制嵌合され
ることにより拘持されている。カバー3の上部は、送気
手段及び吸引手段を挿入するための挿入孔19を残して
ディスク状弁2の周縁を覆っている。挿入孔19の大き
さは、例えば、送気手段及び吸引手段が汎用のシリンジ
で代表される鈍い先端を有する挿入体である場合、該挿
入体を係止する係止手段として機能するような形態とす
りのが好ましい。構造が複雑とならず、簡易かつ安価な
両頭針を提供することができるからである。
スク状弁2は、側面開口5に形成された台座18上に担
持されその上からカバー3が側面開口5に強制嵌合され
ることにより拘持されている。カバー3の上部は、送気
手段及び吸引手段を挿入するための挿入孔19を残して
ディスク状弁2の周縁を覆っている。挿入孔19の大き
さは、例えば、送気手段及び吸引手段が汎用のシリンジ
で代表される鈍い先端を有する挿入体である場合、該挿
入体を係止する係止手段として機能するような形態とす
りのが好ましい。構造が複雑とならず、簡易かつ安価な
両頭針を提供することができるからである。
【0015】またディスク状弁2には、その中心付近に
スリット20が形成されており、送気手段および吸引手
段を兼ねる汎用のシリンジのルアテーパー等が挿脱自在
であり、シリンジを挿入するとルアーの押し込みによっ
て弁が開放され、シリンジを抜去すると、弁は独りでに
再閉鎖するものであるのが好ましい。鈍い先端を有する
挿入体が挿入可能であれば、鋭利な先端を有する挿入体
による誤穿刺、および該誤穿刺に起因した薬液汚染の恐
れがないからである。
スリット20が形成されており、送気手段および吸引手
段を兼ねる汎用のシリンジのルアテーパー等が挿脱自在
であり、シリンジを挿入するとルアーの押し込みによっ
て弁が開放され、シリンジを抜去すると、弁は独りでに
再閉鎖するものであるのが好ましい。鈍い先端を有する
挿入体が挿入可能であれば、鋭利な先端を有する挿入体
による誤穿刺、および該誤穿刺に起因した薬液汚染の恐
れがないからである。
【0016】図3〜図5は他の実施形態にかかる両頭針
であるが、図1の両頭針と同一部分については同一の符
号を付して説明する。本実施の形態の両頭針は、圧調製
路10が形成されている点を除いては図1の両頭針と同
様の構成となっている。以下にその使用状態等を詳述す
るが、圧調製路10を設けることにより、ガラス瓶のよ
うに比較的硬質な容器間の液の移注に際しても、迅速に
薬剤調製をすることができるため好ましい。
であるが、図1の両頭針と同一部分については同一の符
号を付して説明する。本実施の形態の両頭針は、圧調製
路10が形成されている点を除いては図1の両頭針と同
様の構成となっている。以下にその使用状態等を詳述す
るが、圧調製路10を設けることにより、ガラス瓶のよ
うに比較的硬質な容器間の液の移注に際しても、迅速に
薬剤調製をすることができるため好ましい。
【0017】次に図6及び図7を参照しながら、本実施
の形態にかかる両頭針の使用の状態を説明する。尚、図
中の両頭針は図3に示す形態の両頭針と同一のものであ
る。図6は、希釈液が粉末製剤(薬剤)入り容器に移注
される状況を説明する図である。両頭針の一方針部8を
希釈液入り容器(以下「容器A」と略する)に刺通し、
他方針部6を粉末製剤入りの容器(以下「容器B」と略
する)に刺通する。図6に示す様に、容器Aを上側、容
器Bを下側とする。容器A内の希釈液は、落差圧により
容器B内へ流入するが、ポート部4に汎用シリンジ21
のルアーを挿入し、プランジャー22を手前に引くこと
により、容器B内の気体を吸引する。容器B内は次第に
陰圧となる。この陰圧によって容器A内の希釈液が通液
路(図示せず)から容器Bに流入するスピードが速ま
る。これに伴い、圧調製路10から容器A内に空気が流
入し、容器Aの内圧は平衡に保たれるので、容器A内の
薬液の容器Bへの移注を迅速に行うことができる。
の形態にかかる両頭針の使用の状態を説明する。尚、図
中の両頭針は図3に示す形態の両頭針と同一のものであ
る。図6は、希釈液が粉末製剤(薬剤)入り容器に移注
される状況を説明する図である。両頭針の一方針部8を
希釈液入り容器(以下「容器A」と略する)に刺通し、
他方針部6を粉末製剤入りの容器(以下「容器B」と略
する)に刺通する。図6に示す様に、容器Aを上側、容
器Bを下側とする。容器A内の希釈液は、落差圧により
容器B内へ流入するが、ポート部4に汎用シリンジ21
のルアーを挿入し、プランジャー22を手前に引くこと
により、容器B内の気体を吸引する。容器B内は次第に
陰圧となる。この陰圧によって容器A内の希釈液が通液
路(図示せず)から容器Bに流入するスピードが速ま
る。これに伴い、圧調製路10から容器A内に空気が流
入し、容器Aの内圧は平衡に保たれるので、容器A内の
薬液の容器Bへの移注を迅速に行うことができる。
【0018】図7に示すように、希釈液によって溶解さ
れた粉末製剤を、容器Aに戻すに際しては、まず、容器
Bを上側、容器Aを下側とする。容器B内の溶解液は、
落差圧により容器A内へ流入するが、ポート部4に汎用
シリンジ21のルアーを挿入し、プランジャー22を押
すことにより、容器B内に空気を送り込む。この空気は
細菌不透過なフィルター17によって除菌されて容器B
内に送気される。容器B内は次第に陽圧となる。この陽
圧によって容器B内の溶解液が通液路(図示せず)を経
て容器Aに流入するスピードが速くまる。これに伴い、
容器A内の気体は、圧調製路10を経て容器外に流出
し、容器Aの内圧が平衡に保たれるので、容器Bから容
器Aへの薬液の移注を迅速に行うことができる。
れた粉末製剤を、容器Aに戻すに際しては、まず、容器
Bを上側、容器Aを下側とする。容器B内の溶解液は、
落差圧により容器A内へ流入するが、ポート部4に汎用
シリンジ21のルアーを挿入し、プランジャー22を押
すことにより、容器B内に空気を送り込む。この空気は
細菌不透過なフィルター17によって除菌されて容器B
内に送気される。容器B内は次第に陽圧となる。この陽
圧によって容器B内の溶解液が通液路(図示せず)を経
て容器Aに流入するスピードが速くまる。これに伴い、
容器A内の気体は、圧調製路10を経て容器外に流出
し、容器Aの内圧が平衡に保たれるので、容器Bから容
器Aへの薬液の移注を迅速に行うことができる。
【0019】尚、本実施の形態においては、ガラス瓶の
ように、吸引、送気により形状変化の無い比較的硬質な
容器間の液体の移注について記載したが、本発明はこれ
ら容器に限定使用されるものではなく、柔軟な容器間、
柔軟な容器と硬質容器間の液体の移注にも適する。
ように、吸引、送気により形状変化の無い比較的硬質な
容器間の液体の移注について記載したが、本発明はこれ
ら容器に限定使用されるものではなく、柔軟な容器間、
柔軟な容器と硬質容器間の液体の移注にも適する。
【0020】
【発明の効果】以上の記載のとおり、本発明にかかる両
頭針によれば、送気手段および吸引手段が着脱自在な構
成となっていることから、液体を、2つの容器間の双方
向へ移注することができるため、粉末製剤の薬剤調製を
迅速に行うことができる。
頭針によれば、送気手段および吸引手段が着脱自在な構
成となっていることから、液体を、2つの容器間の双方
向へ移注することができるため、粉末製剤の薬剤調製を
迅速に行うことができる。
【0021】また、本発明にかかる両頭針によれば、両
頭針を一旦容器に刺通した後、針を刺しかえる等の操作
を行う必要が無い事から、薬液汚染の恐れを低減するこ
とができる。すなわち、外界閉鎖された環境で薬剤調製
を行うことができる。
頭針を一旦容器に刺通した後、針を刺しかえる等の操作
を行う必要が無い事から、薬液汚染の恐れを低減するこ
とができる。すなわち、外界閉鎖された環境で薬剤調製
を行うことができる。
【図1】本発明の一実施形態にかかる両頭針の正面図で
ある。
ある。
【図2】図1に示す両頭針のA−A’断面図である。
【図3】本発明のその他の実施形態にかかる両頭針の正
面図である。
面図である。
【図4】図3に示す両頭針のB−B’断面図である。
【図5】図3に示す両頭針のC−C’断面図である。
【図6】図3に示す両頭針の使用状態を説明する概略図
であり、希釈液が粉末製剤入り容器(以下「容器B」と
略する)に移注される状態を説明する図である。
であり、希釈液が粉末製剤入り容器(以下「容器B」と
略する)に移注される状態を説明する図である。
【図7】図3に示す両頭針の使用状態を説明する概略図
であり、粉末製剤を溶かした容器B内の溶解液を、容器
Aに戻す状態を説明する図である。
であり、粉末製剤を溶かした容器B内の溶解液を、容器
Aに戻す状態を説明する図である。
【図8】図1に示す両頭針のポート部を説明する拡大断
面図である。
面図である。
1.両頭針本体 2.ディスク状弁 3.カバー 4.ポート部 5.側面開口 6.他方針部 7.通気路 8.一方針部 9.通液路 10.圧調製路 17.フィルター 18.台座 19.挿入孔 20.スリット 21.シリンジ 22.プランジャー A.容器(希釈液入り容器) B.容器(粉末製剤入り容器)
Claims (7)
- 【請求項1】希釈液入りの容器の口部に穿刺される一方
針部と、薬剤入りの容器の口部に穿刺される他方針部と
を備え、一方針部及び他方針部の内部を貫通する送液路
と、容器内外の気体が流通する通気路が一方針部及び他
方針部の何れ一方から形成されており、前記通気路に送
気手段および吸引手段を着脱自在とするポート部を設け
た事を特徴とする両頭針。 - 【請求項2】前記ポート部が、ディスク状弁と該ディス
ク状弁を通気路開口に拘持するカバーとから構成されて
おり、前記ディスク状弁の中心付近にスリットが形成さ
れていることを特徴とする請求項1に記載の両頭針。 - 【請求項3】前記送気手段および吸引手段は、鈍い先端
を有する挿入体であることを特徴とする請求項2に記載
の両頭針。 - 【請求項4】前記鈍い先端を有する挿入体がシリンジで
あることを特徴とする請求項3に記載の両頭針。 - 【請求項5】前記通気路中に細菌不透過な疎水性フィル
ターを設けたことを特徴とする請求項1又は2の何れか
の項に記載の両頭針。 - 【請求項6】前記通気路が形成されていない他の一方の
針部に、他の一方向の針部が穿刺される容器内部の圧平
衡を維持するための圧調製路が形成されたことを特徴と
する請求項1、2、5のいずれかの項に記載の両頭針。 - 【請求項7】前記圧調製路中に細菌不透過性の疎水性フ
ィルターを備えたことを特徴とする請求項6に記載の両
頭針。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001040171A JP2002238979A (ja) | 2001-02-16 | 2001-02-16 | 両頭針 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001040171A JP2002238979A (ja) | 2001-02-16 | 2001-02-16 | 両頭針 |
Publications (1)
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