JP2002238415A - 魚釣用リール - Google Patents

魚釣用リール

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JP2002238415A
JP2002238415A JP2001047328A JP2001047328A JP2002238415A JP 2002238415 A JP2002238415 A JP 2002238415A JP 2001047328 A JP2001047328 A JP 2001047328A JP 2001047328 A JP2001047328 A JP 2001047328A JP 2002238415 A JP2002238415 A JP 2002238415A
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JP
Japan
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bearing
reel
sealing material
shaft
spool
Prior art date
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Application number
JP2001047328A
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English (en)
Inventor
Akio Sekimoto
昭夫 関本
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Globeride Inc
Original Assignee
Daiwa Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リール本体内に回転可能に支持される駆動軸の
軸受部分に対し、安定した防水性能が得られるシール材
を設けた魚釣用リールを提供することを目的とする。 【解決手段】本発明は、リール本体の支持部3cに軸受
6aを介して回転自在に支持されるスプール軸5を備
え、軸受6a近傍にシール材60を配設している。そし
て、シール材60を、スプール軸5の外周に接触する状
態で、軸受6aに対し軸方向に離間して配置すると共
に、軸受に対するスプール軸の挿脱時に、シール材60
のスプール軸5の外周に対する接触部分が変形して、軸
受6a内に入り込むのを防止する変形許容間隙Tを軸受
とシール材との間に形成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣用リールに関
し、詳細には、リール本体内に回転自在に支持される各
種駆動軸の支持構造に特徴を有する魚釣用リールに関す
る。
【0002】
【従来の技術】魚釣用リールは、海水、水、砂、ゴミ等
がリール本体に付着し、内部に侵入し易い厳しい環境で
使用されるため、耐食性の良好な材料を用いたり、各種
の表面処理等が適宜選択されて構成されている。そし
て、リール本体内に配設される各種の駆動軸(回転軸)
は、本体の支持部に配設される軸受との間で、例えば、
実開昭57−201173号や特開平11−22098
5号に開示されているように、シール材を介在させるこ
とが行なわれている。
【0003】従来のシール材は、上記公報に開示されて
いるように、駆動軸を支持する軸受に、軸方向に沿って
これに接触する状態(軸受に隣接して接触する状態)
で、かつ駆動軸外周にも接触するように構成、配設され
ており、これにより、軸受に対するシールを行なってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な、駆動軸外周に接触するシール材が、軸受に接触する
状態で隣接配置されている構成では、製造段階・アフタ
ーメンテナンス段階での組み込み、分解時や、実用時に
おける駆動軸の軸方向移動、回転時等に、両部材が接触
したり、圧接して干渉することがあり、これによって、
シール材が変形したり、位置がずれたりして、シール効
果が安定しないという問題が生じる。
【0005】また、軸受に対する駆動軸の挿脱時に、シ
ール材と駆動軸外周との接触摩擦抵抗の影響により、シ
ール材の先端部を軸受内に巻き込んでしまい、先端部を
破断して、防水性能が低下してしまうという問題も生じ
る。
【0006】この発明は、上記した問題点に着目してな
されたものであり、リール本体内に回転可能に支持され
る駆動軸の軸受部分に対し、安定した防水性能が得られ
るシール材を設けた魚釣用リールを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した問題を解決する
ために、本発明に係る魚釣用リールは、リール本体の支
持部に軸受を介して回転自在に支持される駆動軸を備
え、前記軸受近傍にシール材を配設した構成において、
前記シール材を、前記駆動軸の外周に接触する状態で、
前記軸受に対し軸方向に離間して配置すると共に、前記
軸受に対する前記駆動軸の挿脱時に、前記シール材の前
記駆動軸外周に対する接触部分が変形して、前記軸受内
に入り込むのを防止する変形許容間隙を前記軸受とシー
ル材との間に形成したことを特徴とする。
【0008】上記したように、軸受に対して変形許容間
隙をもって、シール材を配設することによって、駆動軸
を挿脱したり、或いは駆動軸が回転したり移動しても、
シール材と軸受は干渉しないため、良好なシール作用が
得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る魚釣用リー
ルの一実施の形態を示す図(リール本体を後方から見た
断面図)であり、図2は、スプール軸の支持部分を拡大
して示す図である。
【0010】図1に示すように、魚釣用リールのリール
本体1は、左右フレーム2a,2bと、これら左右フレ
ーム2a,2bに所定の空間をもって夫々シール材を介
して装着される略円形の左右側板3a,3bとを備えて
いる。
【0011】左右フレーム2a,2bは、複数の支柱
(特定の支柱はサムレストとしての機能を有していても
良い)を介して一体化されており、その下方支柱4に
は、釣竿のリールシートに装着されるリール脚4aが取
り付けられている。
【0012】また、左右フレーム2a,2b(左右側板
3a,3b)間には、スプール軸5が軸受6a,6bを
介して回転可能に支持されており、このスプール軸5に
は、釣糸が巻回されるスプール5aが取り付けられてい
る。この場合、軸受6aは、左側板3aの内側に形成さ
れた凹所3cに配設されてスプール軸5の一方を支持
し、軸受6bは、右フレーム2bに形成された貫通孔2
cに配設されてスプール軸5の他方を支持している(こ
の軸受部分におけるスプール軸5の支持構造については
後述する)。
【0013】右フレーム2bと右側板3bとの間には、
ハンドル軸8が配設されており、このハンドル軸8は、
右フレーム2bに軸受9を介して回転自在に支持されて
いると共に、右側板との間に介在された転がり式の一方
向クラッチ10a(逆転防止機構)によって、釣糸巻取
方向にのみ回転可能となっている。なお、ハンドル軸8
の基端には、ラチェット10bが取り付けられており、
前記一方向クラッチ10aに大きな負荷が作用して滑り
が生じても、ストッパ(図示せず)が係合してハンドル
軸8の逆転防止機能を果たすようになっている(第2の
逆転防止機構を構成する)。
【0014】ハンドル軸8の端部は、右側板3bから突
出しており、その部分にハンドル11が装着されてい
る。ハンドル11は、先端にハンドルツマミ11aを装
着したレバー11bを備えており、このレバー11bの
基端部が前記ハンドル軸8に装着され、ツマミ11a部
分を握持し回転操作することで、スプール5aは回転す
るようになっている。
【0015】右フレーム2bと右側板3bとの間には、
ハンドル11の回転運動をスプール軸5に伝達する駆動
力伝達機構と、この駆動力の伝達を継脱するクラッチ機
構と、魚釣時にスプール5aから釣糸が繰り出された
際、スプール5aにドラグ力を付与する制動装置が収容
されている。
【0016】前記駆動力伝達機構は、ハンドル軸8に回
転可能に支持された駆動歯車12とこの駆動歯車12に
噛合するピニオン13とを備えている。
【0017】ピニオン13は、前記スプール軸5と一体
的に延出し、右側板3bに軸受15を介して回転可能に
支持されたピニオン軸5bに設けられており、このピニ
オン軸5bに沿って軸方向に移動可能となっている。ま
た、ピニオン13の外周には、円周溝13aが形成され
ており、この円周溝に、以下に述べるクラッチ機構の作
動部材が係合して、ピニオン13を軸方向に移動するこ
とによって駆動力が継脱されるようになっている。
【0018】すなわち、ピニオン13の端部には、嵌合
部が形成されており、ピニオン13が作動部材によって
スプール側に移動されて、その嵌合部がスプール軸の端
部に形成されている断面非円形の係合部5cに嵌合する
ことで駆動力伝達状態(クラッチON状態)となり、ま
た、ピニオン13が作動部材によって右側板側に移動さ
れて、嵌合部が係合部5cから外れることで駆動力非伝
達状態(クラッチOFF状態)となる。
【0019】前記クラッチ機構は、右フレーム2bに沿
って摺動可能に配設されたクラッチ作動プレート20
と、このクラッチ作動プレートを駆動するようにリール
本体から突出した操作レバー(切換操作部材)30とを
有している。この切換操作部材30は、その支軸30a
が右側板側から右フレームに向けて挿入、支持されてお
り、その先端には、前記クラッチ作動プレート20に形
成された長孔20aに挿入される係合ピン30cを具備
した作動体30bが回り止め固定されている。
【0020】前記クラッチ作動プレート20は、切換操
作部材30の回転操作に伴い、前記ピニオン13の円周
溝13aに嵌合した作動部材21を駆動して、ピニオン
13を軸方向に移動させる。なお、図1は、ピニオン1
3がスプール軸の端部に形成されている係合部5cに嵌
合したクラッチON状態を示しており、この状態で切換
操作部材30を回転操作すると、ピニオン13は、作動
部材21によって右側に移動され、スプール軸の端部に
形成されている係合部5cから外れてクラッチOFFに
なる。
【0021】また、上記制動装置は、駆動歯車12に形
成された凹所に複数枚の摩擦板50を収容した、いわゆ
る多板式の制動方式で構成されており、ハンドル軸8の
端部に取り付けられた調節部材51を回転操作すること
で、前記摩擦板に対する押圧力を強弱に加減し、これに
よって、スプール5aの釣糸繰り出し方向への回転に所
望の制動をかけるようになっている。
【0022】上述したように構成される魚釣用リールに
おいて、回転駆動されるスプール軸5は、図2に示すよ
うに、リール本体の支持部に対して、以下のようなシー
ル材を配設して回転可能に支持されている(なお、図面
では、スプール軸の左側の支持部を示してあるが、右側
も同様な支持構造となっている)。
【0023】左側板3aの内側には、スプール側に向け
て開口した円筒状の凹所(支持部)3cが形成されてお
り、スプール軸5は、この凹所内に軸受6aを配設して
矢印方向に挿入されて一端が支持される。
【0024】凹所3cの内壁中央部分には、円周溝3d
が形成されており、ここにリング55が嵌入されて軸受
6aは抜け止めされている。また、凹所3cの先端の内
壁には、円周溝3eが形成されており、ここに、中央に
貫通孔60aが形成された輪帯状で弾性変形可能なシー
ル材60が取着されている。
【0025】シール材の貫通孔60aは、スプール軸5
の径よりも小さい径をもって形成されており、図に示す
ように、スプール軸5が挿入された際、その外周面と接
触して、軸受6a側に弾性変形するようになっている。
すなわち、このような寸法関係によって、スプール軸5
の外周面とシール材60の貫通孔周縁とが密着し、軸受
6aに対するシールが成される。
【0026】シール材60は、図に示すように、軸受6
aに対し、軸方向に変形許容間隙Tをもって離間して配
置される。この場合、変形許容間隙Tは、軸方向におけ
る両部材間の距離であり、軸受6aに対してスプール軸
5を挿脱した際、シール材60のスプール軸外周に対す
る接触部分が図に示すように変形しても、軸受6a内に
入り込まない(軸受6aと干渉しない)程度に設定され
る。
【0027】このため、変形許容間隙Tは、シール材6
0の貫通孔60aと、スプール軸5の径との関係によっ
て変えることができ、貫通孔の径が比較的大きい場合、
弾性変形量が小さくなるため、それに応じて変形許容間
隙Tも小さく設定することが可能であり、逆に、貫通孔
の径が比較的小さい場合、弾性変形量が大きくなるた
め、それに応じて変形許容間隙Tを大きく設定しておけ
ば良い。
【0028】このように、シール材60と軸受6aとの
間に、変形許容間隙Tが形成されるようにシール材をリ
ール本体の支持部に取着する構成としたので、軸受に対
するスプール軸の挿脱作業時において、シール材の変形
や位置ズレ等、干渉による不具合が解消でき、シール材
60の支持及び形状が安定する。また、スプール軸の挿
脱時に、シール材の先端部を軸受内に巻き込む現象を確
実に防止できるので、良好な防湿性能の維持を確実に図
りながら、組み込み・分解の作業性を向上することが可
能になる。
【0029】上記した構成においては、スプール軸5
は、軸受6aによる回転支持部と、シール材60が接触
する防水部とが同一径となる(面一状となる)ように形
成しておくことが好ましい。このように構成すること
で、切削加工や部品としての取扱いが容易になり、コス
トの低減が図れる。
【0030】また、スプール5aがスプール軸5に対し
て接着剤によって固定される構成の場合、シール材60
とスプール5a間のスプール軸5に、円周溝5dを形成
しておくことが好ましい。このように円周溝を形成して
おくことで、接着剤が流出しても、その溝の位置で停止
するため、シール材60に影響を与えることなく、防水
性能を確保することができる。
【0031】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は、スプール軸以外の駆動軸の支持部分に
適用することが可能であり、また、図に示した形式以外
の魚釣用リールについても適用することが可能である。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、リール本体内に回転可
能に支持される駆動軸の軸受部分に対し、安定した防水
機能を有する魚釣用リールが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る魚釣用リールの一実施の形態を示
す図であり、リール本体を後方から見た断面図。
【図2】スプール軸の支持部分を拡大して示す図。
【符号の説明】
1 リール本体 2a,2b フレーム 3a,3b 側板 5 スプール軸(駆動軸) 5a スプール 6a,6b 軸受 60 シール材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体の支持部に軸受を介して回転
    自在に支持される駆動軸を備え、前記軸受近傍にシール
    材を配設した魚釣用リールにおいて、 前記シール材を、前記駆動軸の外周に接触する状態で、
    前記軸受に対し軸方向に離間して配置すると共に、前記
    軸受に対する前記駆動軸の挿脱時に、前記シール材の前
    記駆動軸外周に対する接触部分が変形して、前記軸受内
    に入り込むのを防止する変形許容間隙を前記軸受とシー
    ル材との間に形成したことを特徴とする魚釣用リール。
  2. 【請求項2】 前記駆動軸は、前記軸受による回転支持
    部と、前記シール材が接触する防水部とが同一径である
    ことを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
JP2001047328A 2001-02-22 2001-02-22 魚釣用リール Pending JP2002238415A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015084712A (ja) * 2013-10-30 2015-05-07 グローブライド株式会社 魚釣用リール
JP2015159769A (ja) * 2014-02-27 2015-09-07 株式会社スポーツライフプラネッツ 制動力調整ツマミの交換キット

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015084712A (ja) * 2013-10-30 2015-05-07 グローブライド株式会社 魚釣用リール
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