JP2002237651A - 波長モニタ装置および半導体レーザ装置 - Google Patents

波長モニタ装置および半導体レーザ装置

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JP2002237651A JP2001132746A JP2001132746A JP2002237651A JP 2002237651 A JP2002237651 A JP 2002237651A JP 2001132746 A JP2001132746 A JP 2001132746A JP 2001132746 A JP2001132746 A JP 2001132746A JP 2002237651 A JP2002237651 A JP 2002237651A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数が少なく廉価で、光学部品のアライ
メントが簡便であり、経年変化や、温度変化の影響を受
けにくい波長モニタ装置および半導体レーザ装置を実現
する。 【解決手段】 半導体レーザからの出射光の一部は波長
弁別フィルタを透過しフォトダイオードで受光され波長
がモニタされる。残りの光線はそのまま別のフォトダイ
オードで受光して光強度をモニタされる。また、半導体
レーザからの出射光は水平方向に集光するものの上下方
向に対し集光作用を有しないドラムレンズを通過し波長
弁別フィルタを透過し、波長がモニタされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体レーザか
ら出力される光の波長を測定する波長モニタ装置および
半導体レーザ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバーを利用した光通信におい
て、高密度波長分割多重(DWDM)光通信が行われる
ようになってきている。このDWDM光通信では、多数
の半導体レーザから出射され様々な波長を有する光が多
重化され、多重化された光が一本の光ファイバーに導か
れ目的地へ伝送された後、元の多数の光に分割され利用
されるものである。近年、この光伝送の効率化を図るた
めに高密度に光を多重化する技術が提案されている。こ
の場合、多重化される光の波長間隔は狭くなり(例えば
50GHz間隔のように狭くなり)、互いに干渉を生じ
させずに光の多重化を行うためには、それぞれの半導体
レーザ装置に対して高い光波長安定度が要求されるよう
になってきている。そのため、光ファイバーに導かれる
半導体レーザの前方出射光とともに同時に出射されるエ
ネルギーレベルの低い後方出射光の光強度および発振波
長をモニタ(検出)し、後方出射光の発振波長を制御す
ることにより、前方出射光の発振波長を制御することが
行われている。また、光計測の分野においても、半導体
レーザからの出射光について光強度と発振波長をモニタ
することによって、例えば半導体レーザの単色光の波長
などを精度良く測定することが行われている。
【0003】図23は、特開平10−79551号公報
に示された、半導体レーザからの出力光の光強度と発振
波長をモニタする、この種の波長モニタ装置の構成を示
す図である。半導体レーザ126の後方出射光はレンズ
127によって平行光化される。平行光化された光は1
/4波長板128に入射し、直線偏光を円偏光に変換し
た後、第1の偏光ビームスプリッタ(以下「PBS」と
略記する。)129に入射する。PBS129では第1
の出射光130と第2の出射光131に分離される。第
1の出射端面にはバンドパスフィルタ膜132を備えて
おり、第1の出射光130はバンドパスフィルタ膜13
2を透過して第1のフォトダイオード133にて受光さ
れる。第1のフォトダイオード133の光電流出力は半
導体レーザ126の発振波長によって変動する。第2の
出射光131は第2のPBS134に入射して、第3の
出射光135と第4の出射光136に分離される。第3
の出射端面にはバンドパスフィルタ膜137を備えてお
り、第3の出射光135はバンドパスフィルタ膜137
を通過して第2のフォトダイオード138にて受光され
る。第2のフォトダイオード138の光電流出力は半導
体レーザ126の発振波長によって変動する。第4の出
射光136はそのまま第3のフォトダイオード139に
て受光される。第1のフォトダイオード133、第2の
フォトダイオード138の光電流出力を波長モニタとし
て利用し、第3のフォトダイオード139の光電流出力
を半導体レーザの後方出射光の強度モニタとして利用す
ることで、波長と光強度の両方の安定化が可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の波長モニタ装置
は以上のように構成されているので、2つのPBS,2
つのバンドパスフィルタ膜を用いるため、部品点数が多
く、製品コストが高くなるという課題があった。
【0005】また、従来の波長モニタ装置は光の伝播方
向が3方向あり、光部品、特に半導体レーザの後方出射
光の光線広がりを調整するレンズ,PBS,フォトダイ
オードのアライメントが難しいという課題があった。
【0006】さらに、従来の波長モニタ装置は温度変化
または経年変化などによりフォトダイオードが実装され
ている3つの平面が別々の動きをして半導体レーザ,レ
ンズまたはフォトダイオードなどの光学部品に位置ずれ
が生じると、半導体レーザから出射される光の強度が一
定であっても、各フォトダイオードにて受光される光強
度が変動するという課題があった。
【0007】さらに、従来の波長モニタ装置は第2のフ
ォトダイオードと第3のフォトダイオードが互いに直交
する異なる平面上に実装されているため、温度変化や経
年変化によってフォトダイオードが実装されている平面
が別々の動きをし、フォトダイオードの光電流出力が安
定しないなどの課題があった。
【0008】一方、特開平5−149793号公報に、
半導体レーザとその半導体レーザの発振波長を検出する
波長モニタ装置が搭載された半導体レーザ装置が開示さ
れている。また、実開昭58−12831号公報に、光
の波長を検知する波長測定装置が開示されている。これ
らの装置では光源からの光を一方の光検出器では直接に
受光し他方の光検出器ではフィルタを介して受光するも
のである。しかしながら、光検出器は台座上に設置され
るのでその上下方向での設置精度は比較的高いものの、
水平方向で光検出器を正確に位置づけることはかなり難
しい。そのため、2つの光検出器で等量のまたは設定さ
れた光を受光するように水平方向において光検出器を設
置することは困難であった。また、温度変化または経年
変化により2つの光検出器が水平方向において位置ずれ
を起こすこともあった。その結果、安定して光の波長を
正確に検出することは困難なことであった。
【0009】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、複数の偏光ビームスプリッタと複
数のバンドパスフィルタを組み合わせて構成する必要が
なく、より簡潔な構成部品で半導体レーザの出力光の強
度と発振波長を正確にモニタする波長モニタ装置、およ
び半導体レーザ装置を得ることを目的とする。
【0010】また、この発明は、半導体レーザから出射
される光の波長を常に精度良くモニタする波長モニタ装
置、および半導体レーザとその半導体レーザの波長をモ
ニタする波長モニタ装置が設けられた半導体レーザ装置
を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る波長モニ
タ装置は、半導体レーザからの出力光が通過するシリン
ドリカルレンズと、前記シリンドリカルレンズを通過し
た光を受光する第1および第2の光検出器と、前記シリ
ンドリカルレンズと前記第1の光検出器との間に設けら
れた波長フィルタとを備えたものである。
【0012】また、この発明に係る半導体レーザ装置
は、レーザ光を出射する半導体レーザと、前記半導体レ
ーザから出射されたレーザ光を受光する第1および第2
の光検出器と、前記半導体レーザと前記第1の光検出器
の間に設けられた波長フィルタと、前記半導体レーザと
前記第1および第2の光検出器との間に配置されたシリ
ンドリカルレンズとを備えたものである。
【0013】また、この発明に係る半導体レーザ装置
は、前記シリンドリカルレンズが、前記半導体レーザと
前記波長フィルタとの間に配置されたものである。
【0014】また、この発明に係る半導体レーザ装置
は、前記第1および第2の光検出器が、前記シリンドリ
カルレンズの軸線に平行な方向に並置されたものであ
る。
【0015】また、この発明に係る半導体レーザ装置
は、前記シリンドリカルレンズを透過したレーザ光のビ
ーム径は、前記並置された第1および第2の光検出器の
受光面を含む平面上で前記シリンドリカルレンズの軸線
に平行な第1の方向において前記第1および第2の光検
出器の受光面の合計長さより長く、前記平面上で前記第
1の方向に直角な第2の方向において前記第1および第
2の光検出器のそれぞれの受光面長さより短いものであ
る。
【0016】また、この発明に係る半導体レーザ装置
は、前記第1および第2の光検出器の受光面は、前記半
導体レーザの光軸に対して傾いているものである。
【0017】また、この発明に係る半導体レーザ装置
は、前記シリンドリカルレンズを透過したレーザ光のビ
ーム径は、前記並置された第1および第2の光検出器の
受光面を含む平面上で前記シリンドリカルレンズの配列
方向において前記第1および第2の光検出器の受光面の
合計長さより長く、前記平面上で前記配列方向に直角な
方向において前記第1および第2の光検出器のそれぞれ
の受光面長さより短いものである。
【0018】また、この発明に係る半導体レーザ装置
は、前記第1および第2の光検出器の受光面を、前記シ
リンドリカルレンズを透過して集光された前記後方出射
レーザ光の光軸に対するビームの最大角度より大きな角
度で、前記第1および第2の光検出器の受光面を含む平
面上で前記シリンドリカルレンズの軸線に平行な軸回り
に傾けたものである。
【0019】また、この発明に係る半導体レーザ装置
は、前記第1および第2の光検出器の受光面を含む平面
と前記半導体レーザの光軸との交点と前記半導体レーザ
との間の光学長をLとし、前記第1および第2の光検出
器の受光面の前記半導体レーザの光軸からの最遠点まで
の距離をDとした時、前記第1および第2の光検出器の
受光面を、角度tan−1(D/L)より大きな角度
で、前記第1および第2の光検出器の受光面を含む平面
上で前記シリンドリカルレンズの軸線に垂直な軸回りに
傾けたものである。
【0020】また、この発明に係る半導体レーザ装置
は、前記シリンドリカルレンズの軸が、前記半導体レー
ザの光軸からずれているものである。
【0021】また、この発明に係る半導体レーザ装置
は、前記半導体レーザと前記第1および第2の光検出器
との間にアパーチャを設けたものである。
【0022】また、この発明に係る半導体レーザ装置
は、前記シリンドリカルレンズを支持する支持部材を設
け、前記シリンドリカルレンズは、前記支持部材に当接
する切り欠き部を有するものである。
【0023】また、この発明に係る半導体レーザ装置
は、前記シリンドリカルレンズを支持する支持部材を設
け、前記支持部材は、前記シリンドリカルレンズに2面
が当接する切り欠き部を有するものである。
【0024】また、この発明に係る半導体レーザ装置
は、前記レンズを支持する支持部材を設け、前記レンズ
は前記支持部材に対し金−錫合金または低融点ガラスを
用いて固定されるものである。
【0025】また、この発明に係る半導体レーザ装置
は、前記第1および第2の光検出器の少なくとも一方
は、複数のフォトダイオードより成るものである。
【0026】また、この発明に係る半導体レーザ装置
は、前方出射レーザ光および後方出射レーザ光を出射す
る半導体レーザと、前記半導体レーザから出射された後
方出射レーザ光を受光する第1および第2の光検出器
と、前記半導体レーザと前記第1の光検出器の間に設け
られた波長フィルタと、これらを内部に収容するパッケ
ージと、前記パッケージに取り付けられ前記半導体レー
ザの前方出射光をパッケージ外部に通す楔形のウィンド
ウとを備えたものである。
【0027】また、この発明に係る半導体レーザ装置
は、前記パッケージは、前記半導体レーザを支持する底
部を有し、前記ウィンドウは前記パッケージの底部側に
対面するように傾斜した傾斜面を有するものである。
【0028】また、この発明に係る半導体レーザ装置
は、前記半導体レーザと前記楔形ウィンドウとの間にレ
ンズを設け、前記楔形ウィンドウとレンズは、楔形ウィ
ンドウからパッケージ内部への戻り光が前記レンズに入
射しない位置に離間されて配置されたものである。
【0029】また、この発明に係る半導体レーザ装置
は、レーザ光を出射する半導体レーザと、前記半導体レ
ーザの搭載方向に配列され、前記半導体レーザから当該
搭載方向に垂直な方向に出射されたレーザ光を受光する
第1および第2の光検出器と、前記半導体レーザと前記
第1の光検出器の間に設けられた波長フィルタとを備
え、前記第1および第2の光検出器は、前記搭載方向に
直交する方向を長手方向とする受光面を有したものであ
る。
【0030】また、この発明に係る半導体レーザ装置
は、前記第1および第2の光検出器は、半円形状の受光
面を有したものである。
【0031】また、この発明に係る半導体レーザ装置
は、レーザ光を出射する半導体レーザと、一体のダイオ
ード基板上に並列され、前記半導体レーザから出射され
たレーザ光を受光する第1および第2の光検出器と、前
記半導体レーザと前記第1および第2の光検出器との間
に配置され、入射光を平行光に集光するレンズと、前記
レンズと前記第1の光検出器との間に設けられた波長フ
ィルタとを備えたものである。
【0032】また、この発明に係る半導体レーザ装置
は、前記半導体レーザが直接もしくは間接的に取り付け
られた恒温化素子と、前記第1および第2の光検出器の
出力の比に基づいて前記恒温化素子を制御する制御回路
とを備えるものである。
【0033】また、この発明に係る半導体レーザ装置
は、前記半導体レーザの温度を測定する温度検出器と、
前記半導体レーザが直接もしくは間接的に取り付けられ
た恒温化素子と、前記温度検出器の出力および前記第1
および第2の光検出器の出力の比に基づいて前記恒温化
素子を制御する制御回路とを備えるものである。
【0034】また、この発明に係る半導体レーザ装置
は、前記半導体レーザの温度を測定する温度検出器と、
前記半導体レーザが直接もしくは間接的に取り付けられ
た恒温化素子と、前記温度検出器の出力および前記第1
の光検出器の出力に基づいて前記恒温化素子を制御する
制御回路とを備えるものである。
【0035】また、この発明に係る半導体レーザ装置
は、前記第2の光検出器の出力に基づいて前記半導体レ
ーザを制御する制御回路を備えるものである。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の半導体レーザ装置の
実施の形態1を示す光学系を側面から見た図である。図
において、1は前方(図の左方向)に光信号を出力する
半導体レーザであり、この半導体レーザの後方(図の右
方向)に出射される後方出射レーザ光である背面光(後
方出射光信号2)が出射する方向に、レンズ3、波長フ
ィルタ4、第1のフォトダイオード5、第2のフォトダ
イオード6が配置してある。レンズ3、波長フィルタ
4、第1のフォトダイオード5(第1の光検出器)およ
び第2のフォトダイオード6(第2の光検出器)はベー
スキャリア11上に配置され、半導体レーザ1はベース
キャリア11上に設けられた台座50上に配置される。
また、サーミスタ9は半導体レーザ1の近くにてベース
キャリア11上に配置され、ベースキャリア11は恒温
化素子(ペルチェ素子)10上に配置されて、半導体レ
ーザ装置の図示しないパッケージ内に収容される。ま
た、図において半導体レーザ1の背面光の出射方向をz
軸方向(水平面上であって図23において右方向)、台
座50に対して半導体レーザが載せられる方向をy軸方
向(水平面に直交する上方向)、z,y軸方向に直交す
る方向をx軸方向(水平面上であって図23において手
前に向かう方向)とする。半導体レーザ1内では、活性
層(図示省略)および活性層をはさむ両クラッド層(図
示省略)がy軸方向に並んでいる。
【0037】次に動作について説明する。半導体レーザ
1の後方出射光信号2は、レンズ3によって光線の広が
り角を調整される。この光線のxy面に対して平行な平
面上の一部分が入射するように波長フィルタ4を配置す
る。図に示す例では、半導体レーザ1の出射光信号のビ
ーム内における概ね下半分が、波長フィルタ4を通過す
るように、xy面に対して平行な平面内における下側に
波長フィルタ4を配置している。したがって、波長フィ
ルタ4を透過した光線を第1のフォトダイオード5で受
光し、波長フィルタ4を通過していない光線を第2のフ
ォトダイオード6で受光する。波長フィルタ4は透過率
に波長依存性があり、入射光の波長にしたがって透過光
の強度を変化させる性質を持つため、半導体レーザ1の
発振波長の変動に伴って、第1のフォトダイオード5の
光電流出力は変動する。この第1のフォトダイオード5
の光電流出力を波長モニタ出力として利用する。また、
第2のフォトダイオード6は、半導体レーザ1からの光
線を直接受光しているため、第2のフォトダイオード6
の光電流出力は波長依存性を持たず光強度モニタとして
利用する。レンズ3による光線の広がり角は、拡散させ
ずに図1に示すように平行光にするのが望ましい。こう
することにより、半導体レーザ1の光軸と第1のフォト
ダイオード5および第2のフォトダイオード6の光軸と
の間に軸ずれを生じた場合に、波長フィルタ4を透過し
た光線が第2のフォトダイオード6に入射して波長フィ
ルタ4を通過していない光線と干渉するのを抑えること
ができる。これによって第1のフォトダイオード5と第
2のフォトダイオード6との間隔をより近づけることが
できるようになる。この例では、1つのフォトダイオー
ド基板上に第1のフォトダイオード5と第2のフォトダ
イオード6の2つの受光部を近接させて配置している。
【0038】波長フィルタ4の例としてファブリペロ
(以下、FPと略記する。)共振器が挙げられる。FP
共振器は、平行に研磨したガラス基板の面上に鏡を堆積
させたものである。図2は、波長フィルタとしてFP共
振器を使用した時の、第1のフォトダイオード5及び、
第2のフォトダイオード6の光電流出力が半導体レーザ
1の発振波長によってどのような特性になるかを示した
ものである。波形7は第1のフォトダイオード5の光電
流出力であり、このようにFP共振器を透過した光の電
流出力は入射光の波長によって周期的に増減する特性を
持つ。したがって、例えば半導体レーザ1の使用波長帯
域が、図2に示すように第1のフォトダイオード5にお
ける光電流出力が右下がりに大幅に変化する波長帯Bと
一致するような波長フィルタ4を用いることによって、
第1のフォトダイオード5でモニタする光電流出力の大
きさから半導体レーザ1の発振波長をモニタ(検出)す
ることができる。この場合、波長が長波長側になるにつ
れて光電流出力が減少する特性を有する(或いは、図2
に示すように第1のフォトダイオード5における光電流
出力が右上がりに大幅に変化する波長帯と一致するよう
な波長フィルタ4を用いても、第1のフォトダイオード
5でモニタする光電流出力の大きさから半導体レーザ1
の発振波長をモニタ(検出)することができる。この場
合は、波長が長波長側になるにつれて光電流出力が増加
する特性を有する。)。また、例えば予め実測によって
得られた光電流出力と発振波長との換算表をメモリ(図
示省略)に格納しておき、CPU(図示省略)にてメモ
リの換算表を参照することによって、光電流出力値から
対応する発振波長を計測することも可能である。波形8
は第2のフォトダイオード6の光電流出力であり、こち
らは波長フィルタを透過していないので、出力は半導体
レーザ1の発振波長に対して変化がない。また、波長フ
ィルタ4は透過光強度が入射光の波長に依存するもので
あれば、他のものでもかまわない。FP共振器以外の例
として、ガラス基板上に誘電体多層膜を堆積させた光バ
ンドパスフィルタ、複屈折結晶と偏光子を用いたフィル
タ等がある。また、後方出射光信号の光線全体を受光す
るものであって、受光する部分において透過光強度が波
長依存性を持つ部分と持たない部分とを有する波長フィ
ルタでも構わない。
【0039】次に、波長を安定化させる制御の仕方を説
明する。図3は波長分割多重(WDM)半導体レーザ装
置に適用される波長モニタ装置での波長安定化制御の方
法を示す図であり、この種の波長モニタ装置では、一般
に光出力一定制御(以下、APCと略記する。)がAP
C回路26によって行なわれ、動作温度一定制御(以
下、ATCと略記する。)がATC回路27によって行
なわれている。APC回路26は、半導体レーザ1の後
面光出射方向に配置された第2のフォトダイオード6か
らの光電流出力により、半導体レーザ1の前方から出射
される前方出射レーザ光である前面光の強度が一定にな
るように、半導体レーザ1への電流を調節する。ATC
回路27は半導体レーザ1の近くに設置されたサーミス
タ9の抵抗値により、恒温化(ペルチェ)素子10によ
るクーラーに流す電流を調節する。
【0040】この実施の形態による波長モニタ装置を用
いたWDM用半導体レーザ装置では、第2のフォトダイ
オード6からの光電流出力により、APC回路26によ
って半導体レーザ1の出力を設定出力に一定化させる。
例えば、第2のフォトダイオード6からの光電流出力が
設定出力より大きいときに、半導体レーザ1へ印加する
入力ドライブ電流を小さくし、また第2のフォトダイオ
ード6からの光電流出力が設定出力より小さいときに、
半導体レーザ1への入力ドライブ電流を大きくするよう
に制御する。また、温度検出器であるサーミスタ9の抵
抗値により、ATC回路27が半導体レーザ1を設定温
度に一定に保つ。さらに、第1のフォトダイオード5か
らの光電流出力が設定された電流値に一定に保たれるよ
うに、ATC回路27での設定温度を変えていくこと
で、半導体レーザ1の波長を設定された基準波長に安定
化させることができる。例えば、半導体レーザ1が図2
に示すように波長帯Bで使用される場合、第1のフォト
ダイオード5からの光電流出力が設定出力より大きい場
合には半導体レーザ1からの光は基準波長に対し短波長
側にずれているので、ATC回路27での設定温度を大
きくし、また第1のフォトダイオード5からの光電流出
力が設定出力より小さい場合には基準波長に対し長波長
側にずれているので、ATC回路27での設定温度を小
さくするように調整する(すなわち、第1のフォトダイ
オード5の出力を反転させずにATC回路27に帰還さ
せる)。
【0041】図1に示した実施の形態では、光線の波長
フィルタに入射する部分と、波長フィルタに入射しない
部分とを、図中のy軸方向に分割しているが、半導体レ
ーザ1と各フォトダイオードとのアライメント精度に問
題のない限りで、x軸方向に分割しても構わない。ま
た、第1のフォトダイオード5と第2のフォトダイオー
ド6の電流出力が、それぞれ波長モニタ及び光強度モニ
タとして機能している限り、光線の波長フィルタに入射
する部分と波長フィルタに入射しない部分とをどのよう
な割合で分割しても構わない。
【0042】なお、上記図1に示した実施の形態では、
レンズ3によって半導体レーザ1の後方出射光信号の光
線の広がりを調整しているが、第1のフォトダイオード
5と第2のフォトダイオード6との干渉が問題にならな
ければ、調整した光線の広がり状態はコリメート状態、
発散状態、収束状態のどの状態でも良い。さらに、レン
ズ3が無い形態でも構わない。
【0043】実施の形態2.実施の形態2は、実施の形
態1において、第1のフォトダイオード5及び第2のフ
ォトダイオード6の受光部における受光面の形状を、図
4に示す形状に変更したものである。図4に示すフォト
ダイオードは、1つのフォトダイオード素子12に2つ
のフォトダイオード受光部13,14をもつモノリシッ
クなフォトダイオードであり、このフォトダイオードを
用いることによりフォトダイオードの実装を一度に行な
うことができ、コストをさらに低減させることが可能で
ある。
【0044】実施の形態3.実施の形態3は、実施の形
態1において第1のフォトダイオード5及び第2のフォ
トダイオード6の受光部における受光面の形状を、図5
に示すフォトダイオード形状に変更したものである。実
施の形態1では半導体レーザ1から出射され第1のフォ
トダイオード5および第2のフォトダイオード6に入射
する光の有効面積を充分な大きさで確保するためには、
半導体レーザ1と第1のフォトダイオード5および第2
のフォトダイオード6との互いの光軸が合うように、各
光学部品をアライメント調整する必要がある。図1に示
したように、半導体レーザ1、レンズ3、第1のフォト
ダイオード5および第2のフォトダイオード6は、ベー
スキャリア11あるいはベースキャリア11上に設けら
れた台座50の上に配置されるため、第1のフォトダイ
オード5および第2のフォトダイオード6の配列される
方向(すなわちy軸方向、あるいは半導体レーザの搭載
方向)のアライメントについては比較的精度が良い。こ
れに対し第1のフォトダイオード5および第2のフォト
ダイオード6の配列方向に垂直な方向(すなわちx軸方
向)のアライメントについては、半導体レーザ1や第1
のフォトダイオード5および第2のフォトダイオード6
を台座50やベースキャリア11に対して固定する際、
半田付けや接着などによって行うため、半導体レーザ1
と第1のフォトダイオード5および第2のフォトダイオ
ード6との光軸の一致精度が悪くなる。図5に示すフォ
トダイオードは、1つのフォトダイオード素子15に4
つのフォトダイオード受光部16,17,18,19を
持つフォトダイオードであり、このフォトダイオードを
用いることにより、フォトダイオード受光部16,17
に波長フィルタを透過した光線を受光し、フォトダイオ
ード受光部18,19に波長フィルタを通過していない
光線を受光する実施形態であれば、半導体レーザ1の後
方出射光信号がx軸方向にずれても、フォトダイオード
の受光部がx軸方向に増えているため、このずれによる
フォトダイオードの光電流出力の減少を補償することが
できる。よって半導体レーザ、レンズ、フォトダイオー
ドの実装において、x軸方向に関する実装精度を緩和す
ることが可能である。例えば、フォトダイオード受光部
18の出力電流とフォトダイオード受光部19の出力電
流の和を取り、その和によって光強度をモニタすること
により、半導体レーザ1の光軸とフォトダイオード受光
部の光軸との軸ずれによる波長モニタ精度の劣化を緩和
することができる。同様に、フォトダイオード受光部1
6の出力電流とフォトダイオード受光部17の出力電流
の和を取り、その和によって波長に対応したフォトダイ
オード出力電流をモニタすることにより、半導体レーザ
1の光軸とフォトダイオード受光部の光軸との軸ずれに
よる光強度モニタ精度の劣化を緩和することができる。
また、要求される実装精度が厳しい場合には、受光部の
数をx軸方向にさらに増やすことによってx軸方向に関
する実装精度をより緩和することが可能である。
【0045】なお、上記図5に示すフォトダイオードに
おいて、フォトダイオード受光部16,18に波長フィ
ルタを透過した光線を受光し、フォトダイオード受光部
17,19に波長フィルタの通過していない光線を受光
する実施形態であれば、半導体レーザ1の後方出射光信
号がy軸方向にずれても、フォトダイオードの受光部が
y軸方向に増えているため、このずれによるフォトダイ
オードの光電流出力の減少を補償することができる。よ
って半導体レーザ、レンズ、フォトダイオードの実装に
おいて、y軸方向に関する実装精度を緩和することも可
能である。また要求される実装精度が厳しい場合には、
受光部数をy軸方向にさらに増やすことによってy軸方
向に関する実装精度を緩和することも可能である。
【0046】実施の形態4.実施の形態4は、実施の形
態1において、第1のフォトダイオード5及び第2のフ
ォトダイオード6の受光部における受光面を、図6に示
すような横長形状(x軸方向に長い形状)に変更したも
のである。図6に示すフォトダイオードは、1つのフォ
トダイオード素子20に2つの受光部21,22を持つ
フォトダイオードである。受光部21,22はx軸方向
に受光部を拡大したものであり、受光部21に波長フィ
ルタを透過した光線を受光し、受光部22に波長フィル
タを透過していない光線を受光する実施形態であれば、
半導体レーザ1の後方出射光信号がx軸方向にずれて
も、フォトダイオードの受光部形状がx軸方向に拡大し
てあるため、このずれによるフォトダイオードの光電流
出力の減少を補償することができる。よって半導体レー
ザ、レンズ、フォトダイオードの実装において、x軸方
向に関する実装精度を緩和することが可能である。ま
た、要求される実装精度が厳しい場合には、受光部形状
をx軸方向にさらに増やすことによってx軸方向に関す
る実装精度を緩和することが可能である。
【0047】なお、上記図6に示すフォトダイオードに
おいて、x軸方向のアライメント精度が問題にならない
限り、x,y軸方向を交換した形状(すなわち波長フィ
ルタ4をxy面に平行な平面内の下側ではなく、xy面
に平行な平面内の左もしくは右側に配置し、フォトダイ
オード受光部21を左でフォトダイオード受光部22を
右、もしくはフォトダイオード受光部21を右でフォト
ダイオード受光部22を左に配置した形状)にしてもよ
い。その場合y軸方向に受光部を拡大したフォトダイオ
ードとなり、半導体レーザ1の後方出射光信号がy軸方
向にずれても、このずれによるフォトダイオードの光電
流出力の減少を補償することができる。よって半導体レ
ーザ、レンズ、フォトダイオードの実装において、y軸
方向に関する実装精度を緩和することが可能である。ま
た要求される実装精度が厳しい場合には、受光部形状を
y軸方向にさらに増やすことによってy軸方向に関する
実装精度を緩和することが可能である。
【0048】実施の形態5.実施の形態5は、実施の形
態1において、第1のフォトダイオード5及び第2のフ
ォトダイオード6の受光部における受光面の形状を、図
7に示す形状に変更したものである。図7に示すフォト
ダイオードは1つのフォトダイオード素子23に2つの
フォトダイオード受光部24,25を持つフォトダイオ
ードである。フォトダイオード受光部24,25は半円
状の形状である。このフォトダイオード受光部24,2
5の半円形状のそれぞれは光軸および前記第1,第2の
フォトダイオードの配列方向に垂直な方向に伸びる弦を
有する。半導体レーザ1からの出射光信号はほぼ円形の
ビーム形状をしており、受光部を半円状にすることによ
り、受光部分をほぼ半導体レーザ1のビーム形状に合わ
せることができ、ビームの面積とフォトダイオード受光
部の面積を概ね一致させることができる。したがって、
半導体レーザ1から出射されるビームを無駄なくフォト
ダイオードにて受光できるため、フォトダイオードで受
光する光線の結合効率を上げることが可能である。ま
た、アライメントの精度を考慮して受光部形状をx軸方
向に拡大した半楕円形状でも構わない。この場合、上記
図6に示したフォトダイオードと同様に、半導体レー
ザ、レンズ、フォトダイオードの実装においてx軸方向
の実装精度を緩和することが可能である。
【0049】なお、上記図7に示すフォトダイオードに
おいて、x軸方向のアライメント精度が問題にならない
限り、x,y軸方向を交換した形状(すなわち波長フィ
ルタ4をxy面内の下側ではなく、xy面内の左もしく
は右側に配置し、フォトダイオード受光部24を左でフ
ォトダイオード受光部25を右、もしくはフォトダイオ
ード受光部24を右でフォトダイオード受光部25を左
に配置した形状)にしてもよい。その場合受光部をy軸
方向に拡大し、半楕円形状とすることで、半導体レー
ザ、レンズ、フォトダイオードの実装において、y軸方
向の実装精度を緩和することが可能である。
【0050】実施の形態6.図8はこの発明の実施の形
態6による波長モニタ装置を斜め側方から見た構成図で
ある。なお、この実施の形態6の構成要素のうち図1ま
たは図3に示した実施の形態1の波長モニタ装置の構成
要素と共通するものについては同一符号を付し、その部
分の説明を省略する(以下、各実施の形態において同
じ)。
【0051】図において、30は半導体レーザ1(レー
ザダイオードLD)である。たとえば、半導体レーザ3
0は活性層中に回折格子を有する分布帰還型(DFB)
レーザ、加える電流または温度によって波長を変えるこ
とができる波長可変レーザダイオード、または電界吸収
素子とレーザダイオードとを並列に配置した複合型(E
A/LD)からなる。31は半導体レーザ30から出射
される後方出射光(以下、光信号と称する。)を集光す
る円筒形状(シリンドリカル)のドラムレンズ(シリン
ドリカルレンズ)であり、その長手方向(円筒の軸線方
向)がy軸方向に一致するように半導体レーザ30の後
方に配置される。ドラムレンズ31は入射光を1軸方向
(つまりx軸方向)に集光するものの、他の軸(つまり
y軸方向)に対し集光作用を有しない1軸集光機能を有
するレンズである。それで、ドラムレンズ31で集光さ
れた透過光は上下方向(y軸方向)に長く、水平方向
(x軸方向)に短い縦長の楕円形状のビームとなる。
【0052】32は透過率に波長依存性がある波長フィ
ルタであり、ドラムレンズ31で1軸集光された光信号
の一部(本実施の形態では概ね下半分)を受光し、受光
した光の波長にしたがって透過させる光の強度を変化さ
せる性質を持つため、半導体レーザ30の発振波長の変
動に伴って透過光の強度が変動する。波長フィルタ32
の例として、実施の形態1の波長フィルタ4と同じくフ
ァブリペロ共振器があげられる。しかしながら、入射光
の波長に依存する一定の割合(透過率)で入射光の強度
を減ずる機能を有するという条件を満たせばいずれの波
長フィルタであってもよい。たとえば、干渉型であるエ
タロンフィルタ、複屈折フィルタ(例えば、YVO4結
晶、LiNbO3結晶、偏光子(PBS)の3つの光学
部品から成るフィルタ)またはガラス板上にコーティン
グ層を複数積層してなる薄膜フィルタであってもよい。
【0053】33は横長の第1のフォトダイオード(第
1の光検出器)であり、ドラムレンズ31で1軸集光さ
れた光信号であって波長フィルタ32を通過しない光信
号を受光し、その光信号強度(光電流値)をモニタ(検
出)する。34は横長の第2のフォトダイオード(第2
の光検出器)であり、ドラムレンズ31で1軸集光され
た光信号であって波長フィルタ32を通過した光信号を
受光し、その光信号強度(光電流値)をモニタ(検出)
する。ドラムレンズ31を透過した光信号の縦長の楕円
状ビームをフォトダイオード33,34において最大限
に多く受光すべく、第1のフォトダイオード33は第2
のフォトダイオード34の上方に配置されるとともに、
フォトダイオード33,34のy軸方向の長さの合計は
光信号のy軸方向のビーム径よりも十分に小さく、かつ
フォトダイオード33,34のそれぞれのx軸方向の幅
は光信号のx軸方向のビーム径よりも十分に大きい
(図11(A)参照)。
【0054】また、フォトダイオード33,34はビー
ム中心と一致する光軸に対して概ね対称に配置される。
また、ドラムレンズ31、波長フィルタ32およびフォ
トダイオード33,34はベースキャリア(図示省略)
上に固定して配置される。特に、ドラムレンズ31は金
―錫の合金または低融点のガラスを用いてベースキャリ
アに固定されている。
【0055】ここで、第1のフォトダイオード33でモ
ニタされる光信号強度は半導体レーザ30から出射され
る光信号そのものの強度を示すので、第1のフォトダイ
オード33はパワーモニタフォトダイオードとして機能
する。また、波長フィルタ32を通過した光信号の強度
はその入射光の波長に依存するので、第2のフォトダイ
オード34でモニタされる光信号強度は半導体レーザ3
0から出射される光信号の波長に依存して変動する。そ
れで、第2のフォトダイオード34は波長モニタフォト
ダイオードとして機能する。
【0056】図9は図8に示される波長モニタ装置が用
いられる波長モニタ装置の波長制御系を示す波長モニタ
装置のブロック図である。図10は実施の形態1にした
がって半導体レーザ1から出射される光信号の円形ビー
ムが両フォトダイオード上で受光される状態を説明する
図であり、(A)は光学部品の位置ずれがない場合に光
信号の円形ビームが両フォトダイオード上で受光される
状態を説明する図であり、(B)は光信号の円形ビーム
が両フォトダイオードの右側(x軸方向)にずれて受光
される状態を説明する図であり、(C)は光信号の円形
ビームが両フォトダイオードの上方(y軸方向)へずれ
て受光される状態を説明する図である。図11は実施の
形態6にしたがって半導体レーザ1から出射される光信
号の縦長楕円ビームが両フォトダイオード上で受光され
る状態を説明する図であり、(A)は光学部品の位置ず
れがない場合に光信号の縦長楕円ビームが両フォトダイ
オード上で受光される状態を説明する図であり、(B)
は光信号の縦長楕円ビームが両フォトダイオードの上方
へずれて受光される状態を説明する図であり、(C)は
光信号の縦長楕円ビームが両フォトダイオードの右側に
ずれて受光される状態を説明する図である。図12はド
ラムレンズの支持構造を説明する図である。
【0057】図において、35はベースキャリア11
(図示省略)を介して半導体レーザ30と接触する恒温
化素子(たとえばペルチェ素子)であり、恒温化素子3
5で発生する熱は、間接的に取り付けられた部材を通じ
た熱伝導により半導体レーザ30に与えられる。36は
波長制御回路である。波長制御回路36は第1のフォト
ダイオード33でモニタされる光信号強度S1と第2の
フォトダイオード34でモニタされる光信号強度S2と
の比(S2/S1)を計算し、この比および予め設定さ
れた比に基づいて半導体レーザ30から出射される光信
号の波長が設定された波長と比べて短波長側にずれてい
るかまたは長波長側にずれているかを判断し、半導体レ
ーザ30から出射される光信号の波長を設定波長に制御
すべく恒温化素子35で発生する熱量を調節して半導体
レーザ30の温度を調節する。この場合、信号強度比S
2/S1は半導体レーザ30の光出力に対し規格化した
値に相当するので、APC回路26において光信号強度
S1にもとづき半導体レーザ30から出射される光信号
の強度が設定された値に制御されているか否かにかかわ
らず、光信号の波長と設定波長とのずれを示す。つま
り、図2に示す波長帯B内に設定波長が位置付けられて
いる場合、実施の形態1と同様に、信号強度比S2/S
1が設定比よりも大きい場合には光信号の波長は短波長
側にずれていると判断し、逆に信号強度比S2/S1が
設定比よりも小さい場合には光信号の波長は長波長側に
ずれていると判断する。ここで、半導体レーザ30の後
方出射光が入射するドラムレンズ31、第1のフォトダ
イオード33、および第2のフォトダイオード34にて
波長モニタ装置が構成され、この波長モニタ装置と半導
体レーザ30と恒温化素子35をパッケージ内に収容し
て半導体レーザ装置が構成され、更にこの半導体レーザ
装置、APC回路26および波長制御回路36を基板上
に搭載して所謂光送信器が構成されるが、ここでは光送
信器も含めて半導体レーザ装置と呼ぶことにする。な
お、波長モニタ装置の他の例として、半導体レーザ装置
30からの前方出力光を光導波路に接続させ、その光導
波路の出力がドラムレンズ31を経て、第1のフォトダ
イオード33、第2のフォトダイオード34に入射する
ように構成したもの、あるいは半導体レーザ装置30か
らの前方出力光を分光器で分光させた光をドラムレンズ
31を経て、第1のフォトダイオード33、第2のフォ
トダイオード34に入射するように構成したものであっ
ても、この実施の形態に係る発明の主旨とするところは
同じである。
【0058】次に動作について説明する。半導体レーザ
30から出射された光信号はドラムレンズ31において
1軸集光される。つまり、光信号はx軸方向に集光され
るものの、y軸方向に対し集光されない。この1軸集光
された光信号の上方部分は直接に第1のフォトダイオー
ド33において受光される。第1のフォトダイオード3
3は受光した光信号の光信号強度S1を検出しモニタ
し、この光信号強度S1と予め設定された光信号強度と
の差が実施の形態1と同様にAPC回路26において算
出される。光信号強度S1は半導体レーザ30の光出力
を示しているので、その差に応じて半導体レーザ30へ
の入力ドライブ電流がAPC回路26によって調整さ
れ、半導体レーザ30の光出力は一定に制御される。ま
た、この1軸集光された光信号の下方部分は波長フィル
タ32を透過する。波長フィルタ32は入射光の波長に
依存する一定の割合で入射光の強度を減ずる。つまり、
波長フィルタ32は波長弁別特性を示す。その後、波長
フィルタ32を透過した光信号は第2のフォトダイオー
ド34において受光される。第2のフォトダイオード3
4は波長フィルタ32を透過した光信号の光信号強度S
2を検出しモニタし、波長制御回路36は信号強度比S
2/S1を算出する。信号強度比S2/S1は、光信号
強度S1の値に関係なく、光信号の波長と設定波長との
ずれを示す。それで、波長制御回路36は信号強度比S
2/S1および予め設定された信号強度比にもとづき恒
温化素子35を制御して光信号の波長が設定波長になる
ように半導体レーザ30の温度を調整し、半導体レーザ
30から出射される光信号の波長を所望の波長に制御す
る。なお、実施の形態1と同様にサーミスタとATC回
路を設けて恒温化素子35を制御しても良く、この場合
は、サーミスタの検出温度に基づいてATC回路によっ
て半導体レーザ30の設定温度を一定に保つように制御
し、また波長検出回路の出力に応じて当該設定温度を波
長が一定になるように調整を行う(これにより、ATC
回路を設けない場合と比べて波長制御回路36の時定数
が大きくなりノイズに強くなる。)。また、上述の例で
は恒温化素子35の温度制御によって半導体レーザ30
の波長を安定化させる例について述べたが、ACC(Au
to Current Control)回路を設けることにより、半導体
レーザ30に印加して半導体レーザ30を駆動するため
の入力ドライブ電流を、波長制御回路36の出力に応じ
て調整し、光信号の波長が一定になるように制御する構
成を用いても良い。
【0059】次に、ドラムレンズ31において1軸集光
する理由を述べる。たとえば実施の形態1においては、
y軸方向に並列に並べた2つのフォトダイオード33,
34の全開口面積に比べてサイズが同程度もしくはそれ
以下の円形ビームの光信号が半導体レーザ1から両軸集
光のレンズ3を介してフォトダイオード5,6で受光さ
れる(図10(A)参照)。レンズ3等の光学部品に位
置ずれが生じてフォトダイオード5,6で受光される光
信号がx軸方向へ少しだけずれた場合、それぞれのフォ
トダイオード5,6で受光される光信号のビーム面積は
依然としてほぼ同じであり(図10(B)参照)、フォ
トダイオード5,6でモニタされる光信号強度S1,S
2はほぼ同じ割合で増減する。それで、信号強度比S2
/S1はx軸方向への位置ずれにもかかわらずほとんど
変化しない。しかしながら、ある程度の位置ずれがx軸
方向へ生じた場合、光信号はフォトダイオード5,6で
十分に受光されなくなり、波長制御はできなくなる。ま
た、フォトダイオード5,6で受光される光信号が位置
ずれによりy軸方向へずれた場合、それぞれのフォトダ
イオード5,6で受光される光信号のビーム面積は大幅
に異なることになり(図10(C)参照)、信号強度比
S2/S1はかなり変動し、波長制御において誤作動を
引き起こす原因となる。このような不具合を解消するた
めに、本実施例では、入射光をx軸方向に集光するもの
のy軸方向に対し集光作用を有しないドラムレンズ31
を使用する。この場合、フォトダイオード33,34で
受光される光信号のビーム径はx軸方向で短くy軸方向
で長くなる(図11(A)参照)。それで、光信号のy
軸方向のビーム径よりも十分に小さい受光部を有するフ
ォトダイオード33,34を用いることにより、ドラム
レンズ31等の光学部品にy軸方向への位置ずれが生じ
ても光信号のy軸方向におけるビームが常にフォトダイ
オード33,34に入射することになる(図11(B)
参照)。光信号のビームのy軸方向での中心部分ではx
軸方向のビーム径はほぼ一定であるため、信号強度比S
2/S1はy軸方向の位置ずれにもかかわらずほとんど
変化しない。また、光信号のx軸方向のビーム径よりも
十分に大きい受光部を有するフォトダイオード33,3
4を用いることにより、x軸方向への位置ずれが生じて
も光信号のビームがx軸方向においてフォトダイオード
33,34の受光部からはずれることはない(図11
(C)参照)。それで、信号強度比S2/S1はx軸方
向の位置ずれにもかかわらず変化しない。また、z軸方
向への位置ずれが生じてもフォトダイオード33,34
上での光信号のビームの大きさが多少変動するだけであ
り、信号強度比S2/S1はz軸方向の位置ずれにもか
かわらず変化しない。
【0060】その結果、半導体レーザ30、ドラムレン
ズ31またはフォトダイオード33,34にいかなる方
向に位置ずれが生じて信号強度比S2/S1は実質的に
変化せず、したがって位置ずれが生じても常に正確に波
長制御がなされる。
【0061】以上で明らかなように、この実施の形態6
によれば、半導体レーザ30から出射される光信号を集
光するドラムレンズ31をその長手方向がy軸方向に一
致するように配置し、かつx軸方向に横長のフォトダイ
オード33,34をy軸方向に並列に配置するように構
成したので、ドラムレンズ31で得られるx軸方向に集
光されるもののy軸方向に対し集光されない光信号は、
そのy軸方向のビーム径がフォトダイオード33,34
のy軸方向の合計長さよりも十分に大きくかつx軸方向
のビーム径がx軸方向長さよりも十分に小さい状態で、
フォトダイオード33,34で受光される。それで、半
導体レーザ30、ドラムレンズ31またはフォトダイオ
ード33,34にいかなる方向に位置ずれが生じても常
に正確に波長モニタすることができる効果を奏する。ま
た、モニタされた波長に基づき半導体レーザ30から出
射される光信号の制御を行うことができる効果を奏す
る。
【0062】この実施の形態6では、半導体レーザ30
から出射される光信号がx軸方向に集光されるようにド
ラムレンズ31が用いられたが、ドラムレンズ31を透
過した光信号のビームがxz面に平行な平面においてz
軸方向に沿って平行化 (コリメート)されるように半
導体レーザ30とドラムレンズ31との距離を設定して
もよい。この場合、フォトダイオード33,34での反
射光角度は狭い範囲に限定されるので、フォトダイオー
ド33,34で反射した光が戻り光として半導体レーザ
30に戻る現象を防ぐ対策を容易に行うことができる効
果を奏する。
【0063】また、この実施の形態6では、横長のフォ
トダイオード33,34が用いられた。しかしながら、
縦長のフォトダイオードをy軸方向に並べてもよい。こ
の場合、ドラムレンズ31で入射光をx軸方向に集光す
る度合いを上げる必要があるものの、フォトダイオード
で受光する光の量が増えるので、波長制御をさらに精度
よく行うことができるようになる効果を奏する。
【0064】また、ドラムレンズ31は鉛―錫の合金に
比べて融点の高い金―錫または合金に比べて融点の高い
ガラスを用いてベースキャリアに固定されているので、
波長フィルタ装置の製造における後工程でドラムレンズ
31またはベースキャリアの温度が上昇してもドラムレ
ンズ31に位置ずれが生じる可能性は大幅に減少する効
果を奏する。また、金―錫の合金の引張強度(29kg
f/mm程度)は鉛―錫の合金の引張強度(5.6k
gf/mm程度)よりも大きいので、外部から与えら
れる波長フィルタ装置への機械的衝撃によりドラムレン
ズ31に位置ずれが生じる可能性は大幅に減少する効果
を奏する。
【0065】また、この実施の形態6では、ベースキャ
リア(図示省略)上に縦置きで配置されるドラムレンズ
31の位置決めが難しくなる可能性がある。このような
場合、図12に示すように、ドラムレンズ31の下端面
近くをエッジ形状に切り欠き部31aを形成し、この切
り欠き部31aに位置決め部材37を当てることによっ
てドラムレンズ31の位置決めを行うようにしてもよ
い。また、ドラムレンズ31の他の位置決め方法とし
て、位置決め部材37に、y軸方向を溝方向としたV字
形状の切り欠き溝を設けて、溝面にドラムレンズ31の
円筒面を当接させても良い。もしくは、位置決め部材3
7をL字状に切り欠き、ドラムレンズ31の円筒面をこ
のL字状の2面に当接させても良い。
【0066】また、この実施の形態6では、ドラムレン
ズ31は半導体レーザ30と波長フィルタ32との間に
配置されたが、波長の検出精度に問題のない限りで波長
フィルタ32とフォトダイオード33,34との間に配
置してもよい。
【0067】また、この実施の形態6では、第1のフォ
トダイオード33は第2のフォトダイオード34の上方
に配置されたが、第1のフォトダイオード33を第2の
フォトダイオード34の下方に配置してもよい。この場
合、波長フィルタ32は、ドラムレンズ31で1軸集光
された光信号の上方部分の光を透過させて光強度を減ず
るように配置される。さらに、第1、第2のフォトダイ
オード33,34の各取付面は、互いに平行であって半
導体レーザに対向する位置にあれば、両取付面間に段差
が有っても良い。
【0068】また、この実施の形態6では、信号強度比
S2/S1に基づいて波長制御が行われるので、半導体
レーザ30から出射される光信号の強度の変動の有無に
かかわらず波長制御を精度よく行うことができる。それ
で、波長制御のみの観点から言えば、APC回路26は
必ずしも必要とはしない。
【0069】実施の形態7.図13はこの発明の実施の
形態7による波長モニタ装置を斜め側方から見た構成図
である。実施の形態6ではドラムレンズ31はその長手
方向がy軸方向に一致するように配置されかつフォトダ
イオード33,34はy軸方向に並列に配置されたが、
実施の形態7ではドラムレンズ31はその長手方向がx
軸方向に一致するように配置されかつy軸方向に縦長の
フォトダイオード33,34がx軸方向に並列に配置さ
れる。それで、ドラムレンズ31で集光された透過光は
水平方向(x軸方向)に長く上下方向(y軸方向)に短
い横長の楕円形状となり、そのx軸方向のビーム径はフ
ォトダイオード33,34のx軸方向の合計長さよりも
十分に大きくかつy軸方向のビーム径はフォトダイオー
ド33,34のそれぞれのy軸方向長さよりも十分に小
さい。フォトダイオード33,34はx軸方向に並列に
配置されているので、実施の形態6と同様に、半導体レ
ーザ30またはドラムレンズ31にいかなる方向に位置
ずれが生じて信号強度比S2/S1は実質的に変化せ
ず、したがって位置ずれが生じても常に正確に波長制御
がなされる。
【0070】以上で明らかなように、この実施の形態7
によれば、半導体レーザ30から出射される光信号を集
光するドラムレンズ31をその長手方向がx軸方向に一
致するように配置し、かつy軸方向に縦長のフォトダイ
オード33,34をx軸方向に並列に配置するように構
成したので、ドラムレンズ31で得られるy軸方向に集
光されるもののx軸方向に対し集光されない光信号は、
そのx軸方向のビーム径がフォトダイオード33,34
のx軸方向の長さ合計よりも十分に大きくかつy軸方向
のビーム径がフォトダイオード33,34のy軸方向長
さよりも十分に小さい状態で、フォトダイオード33,
34で受光される。それで、半導体レーザ30またはド
ラムレンズ31にいかなる方向に位置ずれが生じても常
に正確に波長モニタすることができる効果を奏する。ま
た、モニタされた波長に基づき半導体レーザ30から出
射される光信号の制御を行うことができる効果を奏す
る。
【0071】この実施の形態7では、ベースキャリア1
1(図示省略)上にドラムレンズ31は横置きで配置さ
れので、ドラムレンズ31がベースキャリア11上で転
がり易く位置決めが難しくなる。それで、図14に示す
ように、ドラムレンズ31表面に互いに対向する2つの
平面部(切り込み部)38を設け、片方の平面部38が
ベースキャリア11に接するようにドラムレンズ31を
ベースキャリア11上に配置してもよい。この場合、光
信号が通過するドラムレンズ31表面上に光反射防止剤
(ARコート)をコーティングするのが一般的であるの
で、ベースキャリア11上にドラムレンズ31を配置す
る作業において光反射防止剤がコーティングされていな
い2つの平面部38を把持することによって配置作業の
能率化を図ることができるとともに、配置作業において
ドラムレンズ31表面上にコーティングされた光反射防
止剤を傷つける恐れが無いという効果を奏する。
【0072】また、この実施の形態7では、半導体レー
ザ30から出射される光信号y軸方向に集光するような
ドラムレンズ31を用いたが、ドラムレンズ31を透過
した光信号のビームがyz面に平行な平面においてz軸
方向に沿って平行化 (コリメート)されるように半導
体レーザ30とドラムレンズ31との距離を設定しても
よい。この場合、フォトダイオード33,34での反射
光角度は狭い範囲に限定されるので、フォトダイオード
33,34で反射した光が戻り光として半導体レーザ3
0に戻る現象を防ぐ対策を容易に行うことができる効果
を奏する。また、この実施の形態7では、縦長のフォト
ダイオード33,34が用いられた。しかしながら、x
軸方向に横長のフォトダイオードをx軸方向に並べても
よい。この場合、ドラムレンズ31で入射光をy軸方向
に集光する度合いを上げる必要があるものの、フォトダ
イオードで受光する光の量が増えるので、波長制御をさ
らに精度よく行うことができるようになる効果を奏す
る。
【0073】実施の形態8.図15はこの発明の実施の
形態8による波長モニタ装置をxz面に平行な平面(ま
たは真上)から見た構成図であり、図16はフォトダイ
オードに入射する光信号の入射角および反射光の反射角
を説明する図である。実施の形態6においてフォトダイ
オード33,34上で光信号の一部は反射し、その反射
光の一部が半導体レーザ30の出射面に戻り光として戻
り半導体レーザ30の特性を劣化させる可能性がある。
また、半導体レーザ30の出射面の反射率は高く設定さ
れているので、半導体レーザ30の出射面といずれかの
フォトダイオード33,34との間で光信号が共振さ
れ、この共振された光信号がフォトダイオード33,3
4においてノイズとして検出され、波長制御が正確に行
うことができなくなる可能性がある。半導体レーザ30
への戻り光の発生は、フォトダイオード33,34に入
射する光信号の一部が正反射(反射光がドラムレンズ3
1へ戻るような反射)して半導体レーザ30の出射面に
戻ることに起因する。そこで実施の形態8での波長モニ
タ装置は、フォトダイオード33,34に入射する光信
号の全てが正反射にならないようにフォトダイオード3
3,34をy軸回りに回転させることによって傾けてい
る。
【0074】図15において、半導体レーザ30、ドラ
ムレンズ31、波長フィルタ32およびフォトダイオー
ド33,34からなる光学系の光軸(光ビームの中心軸
に一致する)に対するドラムレンズ31を透過した光信
号のビームの最大角度をαで表した場合、この最大角度
αでフォトダイオード33,34へ入射した光信号の反
射光がドラムレンズ31への方向へ戻らないように、フ
ォトダイオード33,34をy軸回りに回転させること
によって傾けて配置される。言い換えれば、フォトダイ
オード33,34をy軸回りに回転させることによって
角度αより大きい角度βで傾けて配置すると光信号の全
てが正反射にならない。図16に示すように、フォトダ
イオード33,34をy軸左回りで傾けた場合、x軸の
正の方向へ光軸に対し最大角度αで進む光信号のビーム
は、傾けられたフォトダイオード33,34へその受光
面の法線に対しx軸の負の方向側の入射角β―αで入射
し、x軸の負の方向へ光軸に対して角度αより大きい角
度2β―αで光信号は反射される。x軸の負の方向へ光
軸に対し最大角度αで進む光信号のビームは、x軸の負
の方向へ光軸に対して角度αより大きい角度2β+αで
反射される。同様に、フォトダイオード33,34をy
軸右回りで傾けた場合、x軸の負の方向へ光軸に対し最
大角度αで進む光信号のビームは、傾けられたフォトダ
イオード33,34へその受光面の法線に対しx軸の負
の方向側の入射角β―αで入射し、x軸の正の方向へ光
軸に対して角度αより大きい角度2β―αで光信号は反
射される。x軸の正の方向へ光軸に対し最大角度αで進
む光信号のビームは、x軸の正の方向へ光軸に対して角
度αより大きい角度2β+αで反射される。
【0075】具体例として、ドラムレンズ31の直径が
2mmであって、半導体レーザ30とドラムレンズ31
との距離が0.9mmである場合、フォトダイオード3
3,34をy軸右回りまたは左回りで角度20度より大
きい角度で傾けることにより、フォトダイオード33,
34に入射する光信号の全てが正反射にならない。
【0076】以上で明らかなように、この実施の形態8
によれば、光信号のビームの光軸に対する最大角度αよ
り大きい角度βでフォトダイオード33,34をy軸回
りに回転させることによって傾けるように構成したの
で、フォトダイオード33,34に入射する光信号の全
てが正反射にならない。したがって、反射光が半導体レ
ーザ30の出射面に戻り光として達することはないの
で、戻り光に起因する半導体レーザ30の光出射特性の
劣化を防ぐ効果を奏する。また、反射率が高く設定され
た半導体レーザ30の出射面といずれかのフォトダイオ
ード33,34との間で光信号が共振され、この共振さ
れた光信号がフォトダイオード33,34においてノイ
ズとして検出されるようなことを防ぐことができる効果
を奏する。
【0077】この実施の形態8では、実施の形態6にお
けるドラムレンズ31の配置に基づき、フォトダイオー
ド33,34が傾けられ、光信号がフォトダイオード3
3,34で側方(x軸方向)へ反射された。しかしなが
ら、実施の形態7におけるドラムレンズ31の配置に基
づき、フォトダイオード33,34を傾けるようにして
もよい。この場合、光信号がフォトダイオード33,3
4で上方(y軸正の方向)へ反射されるように、フォト
ダイオード33,34をx軸回りに回転させることによ
って光信号のビームの光軸に対する最大角度αより大き
い角度βで傾けるように構成すればよい。
【0078】実施の形態9.図17はこの発明の実施の
形態9による波長モニタ装置をyz面に平行な平面(ま
たは真横)から見た構成図であり、図18はフォトダイ
オードに入射する光信号および反射する光信号の光軸に
対する角度を説明する図である。実施の形態6において
光信号のうち下方へ進行するビーム部分がフォトダイオ
ード33,34上で反射すると、その反射光は下方へ向
くので、その反射光がベースキャリア11等の部品にお
いてさらに反射を繰り返し、最終的にフォトダイオード
33,34においてノイズとして検出され、波長制御を
正確に行うことができなくなる可能性がある。実施の形
態9では、フォトダイオード33,34において反射す
る光が全て上方へ向くように、フォトダイオード33,
34をx軸回りに回転させることによって、フォトダイ
オード33,34を上向き(y軸正の方向)に傾けるこ
とに特徴がある。なお、ドラムレンズ31はy軸方向へ
の集光作用はなく、かつ第1のフォトダイオード33は
第2のフォトダイオード34の真上に配置されているの
で、第1のフォトダイオード33からの反射光は第2の
フォトダイオード34の反射光よりもさらに上方向へ向
く。それで、第2のフォトダイオード34の下端で反射
する光信号のビームが上方向へ向くようにフォトダイオ
ード33,34を傾ければよい。
【0079】図において、半導体レーザ30、ドラムレ
ンズ31、波長フィルタ32およびフォトダイオード3
3,34からなる光学系において、フォトダイオード3
3,34の光軸と交差する点と半導体レーザ30との間
の光学長(両者間の光伝搬路に有する各光学部品の屈折
率と長さの積と、空間の長さとの和)をLで表し,光軸
と第2のフォトダイオード34の下端との光学長をDで
表すと、フォトダイオード33,34はx軸回りの回転
により上向きに角度θ=tan−1(D/L)よりも
大きい角度θで傾けて配置される。この場合、光軸に対
し角度θで第2のフォトダイオード34の下端へ入射
する光信号は、傾けられた第2のフォトダイオード34
の受光面の下端へy軸の負の方向側の入射角θ―θ
入射し、光軸に対して角度θ以上である角度2θ―θ
で光信号はy軸の正の方向へ反射される(図18参
照)。
【0080】以上で明らかなように、この実施の形態9
によれば、フォトダイオード33,34をx軸回りに回
転させることによって上向き(y軸正の方向)に角度θ
=tan−1(D/L)よりも大きい角度θで傾ける
ように構成したので、フォトダイオード33,34にお
いて反射する光信号のビームが全て上方へ向くようにな
る。したがって、この反射した光信号がフォトダイオー
ド33,34においてノイズとして検出されるようなこ
とを防ぐことができる効果を奏する。
【0081】この実施の形態9では、実施の形態6にお
けるドラムレンズ31の配置に基づき、フォトダイオー
ド33,34が傾けられた。しかしながら、実施の形態
7におけるドラムレンズ31の配置に基づき、フォトダ
イオード33,34を傾けるようにしてもよい。この場
合、光信号がフォトダイオード33,34で側方へ反射
されるように、フォトダイオード33,34をy軸回り
(y軸右回りおよびy軸左回りのいずれでもよい)に回
転させて角度θ=tan−1(D/L)よりも大きい
角度θで傾けるように構成すればよい。
【0082】実施の形態10.図19はこの発明の実施
の形態10による波長モニタ装置をxz面に平行な平面
(または真上)から見た構成図である。実施の形態8で
は光学系の光軸に対してドラムレンズ31は対称に配置
されていたが、実施の形態10ではドラムレンズ31を
x軸の正の方向(または負の方向)へずらして配置す
る。
【0083】図において、フォトダイオード33,34
をy軸右回り(またはy軸左回り)で傾けるとともに、
ドラムレンズ31の中心軸(軸線)を、光軸の中心と交
差する位置からx軸の正の方向(または負の方向)へず
らして配置する。この場合、半導体レーザ30からドラ
ムレンズ31へ入射する光信号はドラムレンズ31の中
心軸がx軸の正の方向(または負の方向)へずれるの
で、実施の形態8と比べて、ドラムレンズ31を通過し
た光信号の向きは、実施の形態8と比べてx軸の負の方
向(または正の方向)へ傾いて、第1、第2のフォトダ
イオード33,34へ入射することになる。それで、第
1、第2のフォトダイオード33,34で反射した光信
号は、実施の形態8と比べて、さらに半導体レーザ30
と離れる方向へ進む。
【0084】以上で明らかなように、この実施の形態1
0によれば、フォトダイオード33,34をy軸右回り
(またはy軸左回り)で傾けるとともに、ドラムレンズ
31を光軸からx軸の正の方向(または負の方向)へず
らして配置するように構成したので、反射光が半導体レ
ーザ30の出射面に戻り光として達することはさらに防
がれ、戻り光に起因する半導体レーザ30の光出射特性
の劣化をさらに防ぐことができる効果を奏する。
【0085】この実施の形態10では、実施の形態6に
おけるドラムレンズ31の配置に基づき、ドラムレンズ
31の位置がずらされた。しかしながら、実施の形態7
におけるドラムレンズ31の配置に基づきドラムレンズ
31の位置をずらしてもよい。この場合、光信号がフォ
トダイオード33,34でさらに上方へ反射されるよう
に、ドラムレンズ31を光軸からy軸の正の方向へずら
して配置するように構成すればよい。
【0086】実施の形態11.図20はこの発明の実施
の形態11による波長モニタ装置を斜め上方から見た構
成図である。実施の形態6では、半導体レーザ30から
出射される光信号の一部はフォトダイオード33,34
で受光されることなく余分な光(迷光)として波長モニ
タ装置を囲むパッケージの壁(図示省略)、ベースキャ
リア11(図示省略)および他の部材などで多重反射を
繰り返し、これらの部材および壁において徐々に吸収さ
れていく。しかしながら、十分に迷光が減衰する前にフ
ォトダイオード33,34で検出された場合、波長制御
においてノイズとなる。本実施の形態では迷光がノイズ
となることを防ぐ波長モニタ装置について述べる。
【0087】図において、41はドラムレンズ31と波
長フィルタ32との間に配置され、ドラムレンズ31側
の面が吸光するように黒色塗装されたアパーチャであ
る。アパーチャ41はドラムレンズ31を透過した光信
号のうち第1、第2のフォトダイオード33,34の受
光部の方向へ向かう光信号のみを通すように開口部を有
し、フォトダイオード33,34の受光部の方向へ向か
わない光信号は、アパーチャ41にて大部分が吸収さ
れ、また残りの部分が第1、第2のフォトダイオード3
3、34に受光されないようにアパーチャ41より外側
方向に反射される。また、ドラムレンズ31を透過した
光信号のうちベースキャリア11(図示省略)で反射し
た後、波長フィルタ32を透過し、次いで第1のフォト
ダイオード33に達しようとする光信号はベースキャリ
ア11で反射する前にアパーチャ41にて吸収される。
【0088】以上で明らかなように、この実施の形態1
1によれば、アパーチャ41をドラムレンズ31と波長
フィルタ32との間に配置するように構成したので、フ
ォトダイオード33,34の受光部の方向へ向かわない
光信号はアパーチャ41にて吸収され、迷光が発生する
可能性は大幅に小さくなり、波長モニタをさらに精度良
く行うことができる効果を奏する。また、モニタされた
波長に基づき半導体レーザ30から出射される光信号の
制御をさらに精度良く行うことができる効果を奏する。
【0089】また、波長フィルタ32を透過した後、第
1のフォトダイオード33に達する光信号の発生がアパ
ーチャ41によって防がれるので、波長モニタをさらに
精度良く行うことができる効果を奏する。
【0090】この実施の形態11では、アパーチャ41
はドラムレンズ31と波長フィルタ32との間に配置さ
れた。しかしながら、半導体レーザ30とフォトダイオ
ード33,34との間に配置されるのであれば配置位置
は制限されない。たとえば、半導体レーザ30とドラム
レンズ31との間に配置してもよく、また波長フィルタ
32とフォトダイオード33,34との間に配置しても
よい。また、アパーチャ41は一枚のみ配置されたが複
数枚でもよい。この場合、迷光を吸収する機能が増す効
果を奏する。また、アパーチャ41の開口部は円形形状
であるがその形は制限されない。
【0091】実施の形態12.図21はこの発明の実施
の形態12による半導体レーザ装置を真横から見た構成
図である。実施の形態6乃至11では半導体レーザ30
から出射される後方出射光に関して述べたが、本実施の
形態では半導体レーザ30から前方へ出射される出力光
信号が反射してフォトダイオード33,34でノイズと
して検出されることを防ぐ半導体レーザ装置について述
べる。
【0092】図において、51は半導体レーザ30から
前方へ出射される出力光信号を集光する第1レンズ(出
力光レンズ)、52は下側の幅が細く上側の幅が広い楔
形形状に形成されるウインドウ(楔形ウインドウ)であ
る。第1レンズ51で集光された出力光信号の主要部分
はウインドウ52を透過するものの、一部はウインドウ
52の表面で斜め方向へ反射する。この反射した出力光
信号が第1レンズ51に入射しないようにウインドウ5
2と第1レンズ51との間隔は十分にとられている。5
3は第1のレンズ51で集光されウインドウ52を透過
した出力光信号を外部の光ファイバー55へほとんど減
衰なく導くとともに光ファイバー55からの戻り光を遮
断する光アイソレータであり、54は光学部品30,3
1,32,33,34、ベースキャリア11および恒温
化素子35をパッケージングする金属のパッケージであ
る。
【0093】次に動作について説明する。半導体レーザ
30から前方(図において左方向)へ出射される出力光
信号は第1レンズ51で集光され、集光された出力光信
号の主要部分はウインドウ52を透過し、光アイソレー
タ53をほとんど減衰することなく透過し、前方の光学
系(図示省略)を介して外部の光ファイバー55(図示
省略)に結合する。また、第1レンズ51で集光された
出力光信号の一部はウインドウ52の表面で反射して後
方(図において右方向)へ進行する。また、前方の光学
系からの戻り光が光アイソレータ53を透過してウイン
ドウ52の表面へ入射する。この場合、ウインドウ52
は下側の幅が細く上側の幅が広い楔形形状に形成されて
いるので、第1レンズ51で集光された出力光信号がウ
インドウ52の表面で反射されると、後方の斜め下方向
へ進むことになる。ウインドウ52と第1レンズ51と
の間隔は十分にとられているので、反射した出力光信号
は、第1レンズ51での集光を受けることなく半導体レ
ーザ30の下方へ進む。半導体レーザ30の下方にはベ
ースキャリア11および恒温化素子35が配置されてい
るので反射した出力光信号は進行を阻まれ半導体レーザ
30より後方へ進行することはない。それで、反射した
出力光信号がフォトダイオード33,34でノイズとし
て検出されることはない。また、楔形形状に形成される
ウインドウ52はその厚みが上下方向において徐々に変
化する形状であるので、出力光信号がウインドウ52内
部で共振を起こすようなことはない。
【0094】以上で明らかなように、この実施の形態1
2によれば、下側の幅が細く上側の幅が広い楔形形状に
形成されるウインドウ52を半導体レーザ30から前方
へ出射される出力光信号に対して設け、ウインドウ52
と第1レンズ51との間隔を十分にあけるように構成し
たので、ウインドウ52で反射した出力光信号およびウ
インドウ52を透過する戻り光がフォトダイオード3
3,34でノイズとして検出されることはない。
【0095】この実施の形態12では、楔形形状に形成
されるウインドウ52を配置したが、平板のウインドウ
を、前方へ出射される出力光信号が後方斜め下方向に反
射されるように、傾けて配置してもよい。この場合、半
導体レーザ装置の構造は簡略されるものの、平板のウイ
ンドウ内で出力光信号がエタロン効果で共振を起こす可
能性がある。
【0096】実施の形態13.図22はこの発明の実施
の形態13による波長モニタ装置を斜め上方から見た構
成図である。実施の形態1で述べたように、温度変化お
よび経年変化などによる光学部品のx軸方向におけるア
ライメント精度の劣化はy軸方向におけるそれよりも激
しい。それで、フォトダイオード33,34に要求され
るx軸方向における光強度検出の精度はy軸方向におけ
るそれよりも高い。本実施の形態ではフォトダイオード
33,34のセット(ツインフォトダイオード)をxy
面に平行な平面内においてx軸方向に複数個並べて配置
し、x軸方向における光強度検出の精度を向上させた波
長モニタ装置について述べる。
【0097】図において、61は波長フィルタ32と同
じ機能を有する横長な波長フィルタであって、ドラムレ
ンズ31を透過した光信号がx軸方向に並列に配置され
る第2のフォトダイオード34群に達する前に入射光の
波長に依存する一定の割合で入射光の強度を減ずる。フ
ォトダイオード33,34のセット群は、1つのフォト
ダイオード素子に複数の受光部を形成することによって
得られ、受光部間の間隔は可能な限り狭く設定される。
それで実施の形態6と比べて、x軸方向に比較的幅広な
縦長の楕円形状を有する光信号のビームをフォトダイオ
ード33,34のセット群において受光することができ
る。つまり、x軸方向における受光面積が増えるのでx
軸方向における光強度検出の精度(トレランス)が向上
する。
【0098】以上で明らかなように、この実施の形態1
3によれば、フォトダイオード33,34のセットをx
y面に平行な平面内においてx軸方向に複数個並べて配
置するように構成したので、x軸方向における光強度検
出の精度(トレランス)を向上させることができる効果
を奏する。
【0099】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、偏光
ビームスプリッタを用いずに波長と光強度の両方をモニ
タでき、部品点数を抑えることができるため、製品コス
トの低減が可能である。また、フォトダイオードに入射
する光線の伝播方向が1方向であるため、アライメント
を容易に調整することが可能であるという効果がある。
【0100】また、この発明によれば、波長をモニタす
るフォトダイオードと光強度をモニタするフォトダイオ
ードが同一平面上にあるため、経年変化や温度変化がフ
ォトダイオードの光電流出力に与える影響を小さくする
ことができる効果がある。
【0101】また、この発明によれば、半導体レーザと
フォトダイオードとの光軸精度を向上させることが可能
である効果がある。
【0102】また、この発明によれば、前記半導体レー
ザと前記第1および第2の光検出器との間にシリンドリ
カルレンズを配置することにより、半導体レーザ、シリ
ンドリカルレンズまたは両光検出器に水平方向および上
下方向により形成される面に平行な面内においていかな
る方向に位置ずれが生じても、常に正確に波長モニタす
ることができる効果がある。
【0103】また、この発明によれば、レンズの位置決
め用に支持部材を設けたので、レンズの配置が容易に行
うことができる効果がある。
【0104】また、この発明によれば、第1の光検出器
および第2の光検出器の受光面を傾けるように構成した
ので、戻り光に起因する半導体レーザの光出射特性の劣
化を確実に防ぐことができる効果がある。
【0105】また、この発明によれば、レンズの中心を
光軸から第1の軸方向へずらすように構成したので、戻
り光に起因する半導体レーザの光出射特性の劣化を防ぐ
ことができる効果がある。
【0106】また、この発明によれば、半導体レーザと
第1および第2の光検出器との間にアパーチャを設けた
ので、迷光が発生する可能性は大幅に小さくなり、波長
モニタをさらに精度良く行うことができる効果がある。
【0107】また、この発明によれば、半導体レーザか
ら出射される出力光信号をパッケージの外へ通す楔形形
状のウインドウを備えたので、ウインドウからの戻り光
が第1の光検出器または第2の光検出器でノイズとして
検出されることを防止することができる効果がある。
【0108】また、この発明によれば、半導体レーザと
楔形ウィンドウとの間に、ウインドウからの戻り光が入
射しない位置にレンズを設けので、楔形ウインドウで反
射した戻り光が第1の光検出器または第2の光検出器で
ノイズとして検出されることをさらに防止することがで
きる効果がある。
【0109】また、この発明によれば、前記第1および
第2の光検出器の少なくとも一方が複数のフォトダイオ
ードより成るので、水平方向における光強度検出の精度
(トレランス)を向上させることができる効果がある。
【0110】また、この発明によれば、前記半導体レー
ザが直接もしくは間接的に取り付けられた恒温化素子
と、前記第1の光検出器の出力に基づいて前記恒温化素
子を制御する制御回路とを備えたので、モニタされた光
信号の波長に基づき光信号の波長を正確に制御すること
ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す波長モニタ装
置の光学系図である。
【図2】 この発明の実施の形態1における第1のフォ
トダイオード及び第2のフォトダイオードの光電流出力
特性を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1における半導体レー
ザ装置に適用される波長モニタ装置での波長安定化制御
の方法を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態2に使用するフォトダ
イオード形状である。
【図5】 この発明の実施の形態3に使用してアライメ
ント精度をさらに緩和することのできるフォトダイオー
ド形状を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態4に使用してアライメ
ント精度をさらに緩和することのできるフォトダイオー
ド形状を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態5に使用してアライメ
ント精度をさらに緩和することのできるフォトダイオー
ド形状を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態6による波長モニタ装
置を斜め側方から見た構成図である。
【図9】 図8に示される波長モニタ装置が用いられる
半導体レーザ装置の波長制御系を示す波長モニタ装置の
ブロック図である。
【図10】 実施の形態1にしたがって半導体レーザか
ら出射される光信号の円形ビームが両フォトダイオード
上で受光される状態を説明する図であり、(A)は光学
部品の位置ずれがない場合に光信号の円形ビームが両フ
ォトダイオード上で受光される状態を説明する図であ
り、(B)は光信号の円形ビームが両フォトダイオード
の左側にずれて受光される状態を説明する図であり、
(C)は光信号の円形ビームが両フォトダイオードの上
方へずれて受光される状態を説明する図である。
【図11】 実施の形態6にしたがって半導体レーザか
ら出射される光信号の縦長楕円ビームが両フォトダイオ
ード上で受光される状態を説明する図であり、(A)は
光学部品の位置ずれがない場合に光信号の縦長楕円ビー
ムが両フォトダイオード上で受光される状態を説明する
図であり、(B)は光信号の縦長楕円ビームが両フォト
ダイオードの上方へずれて受光される状態を説明する図
であり、(C)は光信号の縦長楕円ビームが両フォトダ
イオードの左側にずれて受光される状態を説明する図で
ある。
【図12】 ドラムレンズの下端面近くにエッジ形状に
切り込み部を形成した状態を説明する図である。
【図13】 この発明の実施の形態7による波長モニタ
装置を斜め側方から見た構成図である。
【図14】 ドラムレンズ表面に設けられた互いに対向
する2つの平面を説明する図である。
【図15】 この発明の実施の形態8による波長モニタ
装置をxz面に平行な平面から見た構成図である。
【図16】 フォトダイオードに入射する光信号の入射
角および反射光の反射角を説明する図である。
【図17】 この発明の実施の形態9による波長モニタ
装置をyz面に平行な平面(または真横)から見た構成
図である。
【図18】 フォトダイオードに入射する光信号および
反射する光信号の光軸に対する角度を説明する図であ
る。
【図19】 この発明の実施の形態10による波長モニ
タ装置をxz面に平行な平面から見た構成図である。
【図20】 この発明の実施の形態11による波長モニ
タ装置を斜め上方から見た構成図である。
【図21】 この発明の実施の形態12による半導体レ
ーザ装置を真横から見た構成図である。
【図22】 この発明の実施の形態13による波長モニ
タ装置を斜め上方から見た構成図である。
【図23】 従来の波長モニタと光強度モニタを備えた
波長モニタ装置の光学系図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ、2 後方出射光信号、3 レンズ、
4 波長フィルタ、5第1のフォトダイオード、6 第
2のフォトダイオード、7 第1のフォトダイオードか
らの光電流出力、8 第2のフォトダイオードからの光
電流出力、9サーミスタ、10 ペルチェ素子、11
ベースキャリア、12 フォトダイオード素子、13
フォトダイオード受光部、14 フォトダイオード受光
部、15 フォトダイオード素子、16 フォトダイオ
ード受光部、17 フォトダイオード受光部、18 フ
ォトダイオード受光部、19 フォトダイオード受光
部、20 フォトダイオード素子、21 フォトダイオ
ード受光部、22 フォトダイオード受光部、23 フ
ォトダイオード素子、24 フォトダイオード受光部、
25 フォトダイオード受光部、26 APC回路、2
7 ATC回路、30 半導体レーザ、31 ドラムレ
ンズ(シリンドリカルレンズ)、31a切り欠き部、3
2,61 波長フィルタ、33 第1のフォトダイオー
ド(第1の光検出器)、34 第2のフォトダイオード
(第2の光検出器)、35 恒温化素子、36 波長制
御回路、37 位置決め部材、38 平面部(切り込み
部)、41 アパーチャ、50 台座、51 第1レン
ズ(出力光レンズ)、52ウインドウ(楔形ウインド
ウ)、53 光アイソレータ、54 パッケージ、55
光ファイバー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 睦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 増田 健之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 足立 明宏 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 西村 靖典 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 ▲たか▼木 晋一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5F073 AB27 BA01 EA03 FA02 FA11 FA25 GA12 GA13 GA22 GA23

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザからの出力光が通過するシ
    リンドリカルレンズと、 前記シリンドリカルレンズを通過した光を受光する第1
    および第2の光検出器と、 前記シリンドリカルレンズと前記第1の光検出器との間
    に設けられた波長フィルタと、 を備えた波長モニタ装置。
  2. 【請求項2】 レーザ光を出射する半導体レーザと、 前記半導体レーザから出射されたレーザ光を受光する第
    1および第2の光検出器と、 前記半導体レーザと前記第1の光検出器の間に設けられ
    た波長フィルタと、 前記半導体レーザと前記第1および第2の光検出器との
    間に配置されたシリンドリカルレンズと、 を備えた半導体レーザ装置。
  3. 【請求項3】 前記シリンドリカルレンズが、前記半導
    体レーザと前記波長フィルタとの間に配置されたことを
    特徴とする請求項2に記載の半導体レーザ装置。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2の光検出器が、前記
    シリンドリカルレンズの軸線に平行な方向に並置された
    ことを特徴とする請求項2もしくは請求項3に記載の半
    導体レーザ装置。
  5. 【請求項5】 前記シリンドリカルレンズを透過したレ
    ーザ光のビーム径は、前記並置された第1および第2の
    光検出器の受光面を含む平面上で前記シリンドリカルレ
    ンズの軸線に平行な第1の方向において前記第1および
    第2の光検出器の受光面の合計長さより長く、前記平面
    上で前記第1の方向に直角な第2の方向において前記第
    1および第2の光検出器のそれぞれの受光面長さより短
    いことを特徴とする請求項4に記載の半導体レーザ装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第1および第2の光検出器の受光面
    は、前記半導体レーザの光軸に対して傾いていることを
    特徴とする請求項2もしくは請求項3に記載の半導体レ
    ーザ装置。
  7. 【請求項7】 前記シリンドリカルレンズを透過したレ
    ーザ光のビーム径は、前記並置された第1および第2の
    光検出器の受光面を含む平面上で前記シリンドリカルレ
    ンズの配列方向において前記第1および第2の光検出器
    の受光面の合計長さより長く、前記平面上で前記配列方
    向に直角な方向において前記第1および第2の光検出器
    のそれぞれの受光面長さより短いことを特徴とする請求
    項6に記載の半導体レーザ装置。
  8. 【請求項8】 前記第1および第2の光検出器の受光面
    を、前記シリンドリカルレンズを透過して集光された前
    記後方出射レーザ光の光軸に対するビームの最大角度よ
    り大きな角度で、前記第1および第2の光検出器の受光
    面を含む平面上で前記シリンドリカルレンズの軸線に平
    行な軸回りに傾けたことを特徴とする請求項6に記載の
    半導体レーザ装置。
  9. 【請求項9】 前記第1および第2の光検出器の受光面
    を含む平面と前記半導体レーザの光軸との交点と前記半
    導体レーザとの間の光学長をLとし、前記第1および第
    2の光検出器の受光面の前記半導体レーザの光軸からの
    最遠点までの光学長をDとした時、前記第1および第2
    の光検出器の受光面を、角度tan (D/L)より
    大きな角度で、前記第1および第2の光検出器の受光面
    を含む平面上で前記シリンドリカルレンズの軸線に垂直
    な軸回りに傾けたことを特徴とする請求項6に記載の半
    導体レーザ装置。
  10. 【請求項10】 前記シリンドリカルレンズの軸が、前
    記半導体レーザの光軸からずれていることを特徴とする
    請求項6に記載の半導体レーザ装置。
  11. 【請求項11】 前記半導体レーザと前記第1および第
    2の光検出器との間にアパーチャを設けたことを特徴と
    する請求項2から請求項10のいずれか1項に記載の半
    導体レーザ装置。
  12. 【請求項12】 前記シリンドリカルレンズを支持する
    支持部材を設け、前記シリンドリカルレンズは、前記支
    持部材に当接する切り欠き部を有することを特徴とする
    請求項2から請求項11のいずれか1項に記載の半導体
    レーザ装置。
  13. 【請求項13】 前記シリンドリカルレンズを支持する
    支持部材を設け、前記支持部材は、前記シリンドリカル
    レンズに2面が当接する切り欠き部を有することを特徴
    とする請求項2から請求項11のいずれか1項に記載の
    半導体レーザ装置。
  14. 【請求項14】 前記レンズを支持する支持部材を設
    け、前記レンズは前記支持部材に対し金−錫合金または
    低融点ガラスを用いて固定されることを特徴とする請求
    項2から請求項11のいずれか1項に記載の半導体レー
    ザ装置。
  15. 【請求項15】 前記第1および第2の光検出器の少な
    くとも一方は、複数のフォトダイオードより成ることを
    特徴とする請求項2記載の半導体レーザ装置。
  16. 【請求項16】 前方出射レーザ光および後方出射レー
    ザ光を出射する半導体レーザと、 前記半導体レーザから出射された後方出射レーザ光を受
    光する第1および第2の光検出器と、 前記半導体レーザと前記第1の光検出器の間に設けられ
    た波長フィルタと、これらを内部に収容するパッケージ
    と、 前記パッケージに取り付けられ前記半導体レーザの前方
    出射光をパッケージ外部に通す楔形のウィンドウと、 を備えたことを特徴とする半導体レーザ装置。
  17. 【請求項17】 前記パッケージは、前記半導体レーザ
    を支持する底部を有し、 前記ウィンドウは前記パッケージの底部側に対面するよ
    うに傾斜した傾斜面を有することを特徴とする請求項1
    6記載の半導体レーザ装置。
  18. 【請求項18】 前記半導体レーザと前記楔形ウィンド
    ウとの間にレンズを設け、 前記楔形ウィンドウとレンズは、楔形ウィンドウからパ
    ッケージ内部への戻り光が前記レンズに入射しない位置
    に離間されて配置されたことを特徴とする請求項16記
    載の半導体レーザ装置。
  19. 【請求項19】 レーザ光を出射する半導体レーザと、 前記半導体レーザの搭載方向に配列され、前記半導体レ
    ーザから当該搭載方向に垂直な方向に出射されたレーザ
    光を受光する第1および第2の光検出器と、 前記半導体レーザと前記第1の光検出器の間に設けられ
    た波長フィルタとを備え、 前記第1および第2の光検出器は、前記搭載方向に直交
    する方向を長手方向とする受光面を有したことを特徴と
    する半導体レーザ装置。
  20. 【請求項20】 前記第1および第2の光検出器は、半
    円形状の受光面を有したことを特徴とする請求項19記
    載の半導体レーザ装置。
  21. 【請求項21】 レーザ光を出射する半導体レーザと、 一体のダイオード基板上に並列され、前記半導体レーザ
    から出射されたレーザ光を受光する第1および第2の光
    検出器と、 前記半導体レーザと前記第1および第2の光検出器との
    間に配置され、入射光を平行光に集光するレンズと、 前記レンズと前記第1の光検出器との間に設けられた波
    長フィルタと、 を備えた半導体レーザ装置。
  22. 【請求項22】 前記半導体レーザが直接もしくは間接
    的に取り付けられた恒温化素子と、 前記第1および第2の光検出器の出力の比に基づいて前
    記恒温化素子を制御する制御回路と、 を備えることを特徴とする請求項2から請求項21のい
    ずれか1項に記載の半導体レーザ装置。
  23. 【請求項23】 前記半導体レーザの温度を測定する温
    度検出器と、 前記半導体レーザが直接もしくは間接的に取り付けられ
    た恒温化素子と、 前記温度検出器の出力および前記第1および第2の光検
    出器の出力の比に基づいて前記恒温化素子を制御する制
    御回路と、 を備えることを特徴とする請求項2から請求項21のい
    ずれか1項に記載の半導体レーザ装置。
  24. 【請求項24】 前記半導体レーザの温度を測定する温
    度検出器と、 前記半導体レーザが直接もしくは間接的に取り付けられ
    た恒温化素子と、 前記温度検出器の出力および前記第1の光検出器の出力
    に基づいて前記恒温化素子を制御する制御回路と、 を備えることを特徴とする請求項2から請求項21のい
    ずれか1項に記載の半導体レーザ装置。
  25. 【請求項25】 前記第2の光検出器の出力に基づいて
    前記半導体レーザを制御する制御回路を備えることを特
    徴とする請求項2から請求項21のいずれか1項に記載
    の半導体レーザ装置。
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