JP2002237283A - 非水系二次電池 - Google Patents

非水系二次電池

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JP2002237283A JP2001032339A JP2001032339A JP2002237283A JP 2002237283 A JP2002237283 A JP 2002237283A JP 2001032339 A JP2001032339 A JP 2001032339A JP 2001032339 A JP2001032339 A JP 2001032339A JP 2002237283 A JP2002237283 A JP 2002237283A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型で安全性の高い優れた扁平形状の非水系
二次電池を提供する。 【解決手段】 正極、負極、セパレータ、及びリチウム
塩を含む非水系電解質を電池容器内に収容した扁平形状
の非水系二次電池であって、そのエネルギー容量が30
Wh以上且つ体積エネルギー密度が180Wh/l以上
であり、偏平形状をなす電池容器の広平面部に圧力解放
機構を具備し、この圧力解放機構が、所定の作動圧で破
断する少なくとも一つの直線状又は曲線状の溝72から
なる薄肉部を有し、この薄肉部の厚さが0.02mm以
上0.2mm未満であることを特徴とする非水系二次電
池。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非水系二次電池に
関し、特に、蓄電システム用非水系二次電池に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、省資源を目指したエネルギーの有
効利用及び地球環境問題の観点から、深夜電力貯蔵及び
太陽光発電の電力貯蔵を目的とした家庭用分散型蓄電シ
ステム、電気自動車のための蓄電システム等が注目を集
めている。例えば、特開平6−86463号公報には、
エネルギー需要者に最適条件でエネルギーを供給できる
システムとして、発電所から供給される電気、ガスコー
ジェネレーション、燃料電池、蓄電池等を組み合わせた
トータルシステムが提案されている。このような蓄電シ
ステムに用いられる二次電池は、エネルギー容量が10
Wh以下の携帯機器用小型二次電池と異なり、容量が大
きい大型のものが必要とされる。このため、上記の蓄電
システムでは、複数の二次電池を直列に積層し、電圧が
例えば50〜400Vの組電池として用いるのが常であ
り、ほとんどの場合、鉛電池を用いていた。
【0003】一方、携帯機器用小型二次電池の分野で
は、小型及び高容量のニーズに応えるべく、新型電池と
してニッケル水素電池、リチウム二次電池の開発が進展
し、180Wh/l以上の体積エネルギー密度を有する
電池が市販されている。特に、リチウムイオン電池は、
350Wh/lを超える体積エネルギー密度の可能性を
有すること、及び、安全性、サイクル特性等の信頼性が
金属リチウムを負極に用いたリチウム二次電池に比べ優
れることから、その市場を飛躍的に延ばしている。
【0004】これを受け、蓄電システム用大型電池の分
野においても、高エネルギー密度電池の候補として、リ
チウムイオン電池をターゲットとし、リチウム電池電力
貯蔵技術研究組合(LIBES)等で精力的に開発が進
められている。
【0005】これら大型リチウムイオン電池のエネルギ
ー容量は、100Whから400Wh程度であり、体積
エネルギー密度は、200〜300Wh/lと携帯機器
用小型二次電池並のレベルに達している。その形状は、
直径50mm〜70mm、長さ250mm〜450mm
の円筒型、厚さ35mm〜50mmの角形又は長円角形
等の扁平角柱形が代表的なものである。
【0006】しかし、これら大型リチウムイオン電池
は、高エネルギー密度が得られるものの、その電池設計
が携帯機器用小型電池の延長にあることから、直径又は
厚さが携帯機器用小型電池の3倍以上の円筒型、角型等
の電池形状とされる。この場合には、充放電時の電池の
内部抵抗によるジュール発熱、或いはリチウムイオンの
出入りによって活物質のエントロピーが変化することに
よる電池の内部発熱により、電池内部に熱が蓄積されや
すい。このため、電池内部の温度と電池表面付近の温度
差が大きく、これに伴って内部抵抗が異なる。その結
果、充電量、電圧のばらつきを生じ易い。また、この種
の電池は複数個を組電池にして用いるため、システム内
での電池の設置位置によっても蓄熱されやすさが異なっ
て各電池間のばらつきが生じ、組電池全体の正確な制御
が困難になる。更には、高率充放電時等に放熱が不十分
な為、電池温度が上昇し、電池にとって好ましくない状
態におかれることから、電解液の分解等による寿命の低
下、更には電池の熱暴走の誘起など信頼性、特に、安全
性に問題が残されていた。
【0007】上記問題を解決する目的でWO99/60
652号公報には、正極、負極、セパレータ、及びリチ
ウム塩を含む非水系電解質を電池容器内に収容した扁平
形状の非水系二次電池であって、前記非水系二次電池
は、その厚さが12mm未満の扁平形状であり、そのエ
ネルギー容量が30Wh以上且つ体積エネルギー密度が
180Wh/l以上の非水系二次電池が開示されてい
る。該電池は独特の電池形状(扁平形状)により、実用
化の障壁となる上記蓄熱に起因する信頼性、安全性の問
題点を解決する事を提案している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】扁平形状の電池の場
合、放熱性を向上させる目的から電池の厚みを薄くする
に従い、電池表裏面積は大きくなる。又高いエネルギー
密度を維持するためには、特に、蓄電システムに用いら
れる大型リチウム二次電池(エネルギー容量30Wh以
上)において扁平形状の電池を試作する場合は、その傾
向が強く、例えば、100Wh級の厚さ6mmのリチウ
ムイオン電池の場合、電池表裏面の大きさは、600c
2(片面)と非常に大きい。
【0009】一般的に携帯機器用の小型リチウムイオン
電池においては、機器の故障による誤作動や使用者側の
誤用によって過充電や外部短絡といった状態になると、
電池内部が加熱されて電解液が分解されたり蒸発したり
することにより内部でガスが発生する。よって内圧上昇
に伴う事故を防止するためには、例えば特開平6−36
752号公報に記載されている様に動作圧が高い範囲1
〜2MPaで設計されている安全弁が容器の蓋や底に備
えられている。
【0010】しかしながら、電池表裏面が大きくかつ容
器厚さが薄い大型電池に上述のような一般的な安全弁を
設けた場合、電池内部でガスが発生し内圧が上昇するよ
うな異常事態において小型電池では問題にならない低い
圧力であっても容器自体が容易に膨張し易く、安全弁が
充分に働かず発火や爆発を誘発しかねない危険な状態に
陥るという問題が残されていた。
【0011】本発明の目的は、上記問題点を解決すべ
く、30Wh以上の大容量且つ180Wh/l以上の体
積エネルギー密度を有し、異常時に発火や爆発などの危
険な事故を未然に防止するため、内圧上昇が発生するよ
うな異常事態において早い段階で動作する圧力解放機構
を備え、安全性の高い扁平形状の非水系二次電池を提供
することにある。
【0012】本発明の更なる目的は、厚さが12mm未
満の扁平形状であり、放熱特性に優れた安全性の高い扁
平形状の非水系二次電池を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、正極、負極、セパレータ、及びリチウム塩
を含む非水系電解質を電池容器内に収容した扁平形状の
非水系二次電池であって、そのエネルギー容量が30W
h以上且つ体積エネルギー密度が180Wh/l以上で
あり、前記偏平形状をなす電池容器の広平面部に圧力解
放機構を具備し、該圧力解放機構は、所定の作動圧で破
断する少なくとも一つの直線状又は曲線状の溝により形
成された薄肉部を備え、該薄肉部の厚さが0.02mm
以上0.2mm未満であることを特徴とする非水系二次
電池を提供するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態の非
水系二次電池について図面を参照しながら説明する。図
1は、本発明の一実施の形態の扁平な矩形(ノート型)
の蓄電システム用非水系二次電池の平面図及び側面図を
示す図であり、図2は、図1に示す電池の内部に収納さ
れる電極積層体の構成を示す側面図である。
【0015】図1及び図2に示すように、本実施の形態
の非水系二次電池は、上蓋1及び底容器2からなる電池
容器と、該電池容器の中に収納されている複数の正極1
01a、負極101b、101c、及びセパレータ10
4からなる電極積層体とを備えている。本実施形態のよ
うな扁平型非水系二次電池の場合、正極101a、負極
101b(又は積層体の両外側に配置された負極101
c)は、例えば、図2に示すように、セパレータ104
を介して交互に配置されて積層されるが、本発明は、こ
の配置に特に限定されず、積層数等は、必要とされる容
量等に応じて種々の変更が可能である。また、図1及び
図2に示す非水系二次電池の形状は、例えば縦300m
m×横210mm×厚さ6mmであり、正極101aに
LiMn 24、負極101b、101cに炭素材料を用
いるリチウム二次電池の場合、例えば、蓄電システムに
用いることができる。
【0016】図1に示すように、電池容器の上蓋1に
は、正極端子3及び負極端子4が上蓋1と絶縁された状
態で取り付けられており、正極端子3に図2に示す各正
極101aの正極集電体105aが電気的に接続される
とともに、負極端子4に各負極101b、101cの負
極集電体105bが電気的に接続されている。
【0017】上蓋1及び底容器2は、図1中の拡大図に
示したA点、つまり上蓋1の周縁部を溶かし込んで底容
器2と溶接することにより電池容器を構成している。上
蓋1には、電解液の注液口5が開けられており、電解液
注液後、例えば、アルミニウム−変成ポリプロピレンラ
ミネートフィルムからなる封口フィルム6を用いて封口
される。最終封口工程は、少なくとも一回の充電操作の
後に行うことが好ましい。封口フィルム6による最終封
口工程後の電池容器内の圧力は、以下の理由から大気圧
未満であることが好ましく、更に好ましくは8.66×
104Pa(650Torr)以下、特に好ましくは
7.33×104Pa(550Torr)以下である。
すなわち、内圧が大気圧以上になると、電池が設計厚み
より大きくなり易く、或いは電池の厚みのばらつきが大
きくなり易く、更には電池の内部抵抗及び容量がばらつ
きやすくなるからである。この圧力は、使用するセパレ
ータ、電解液の種類、電池容器の材質及び厚み、電池の
形状等を加味して決定される。
【0018】正極101aに用いられる正極活物質とし
ては、リチウム系の正極材料であれば、特に限定され
ず、リチウム複合コバルト酸化物、リチウム複合ニッケ
ル酸化物、リチウム複合マンガン酸化物、或いはこれら
の混合物、更にはこれら複合酸化物に異種金属元素を一
種以上添加した系等を用いることができ、高電圧、高容
量の電池が得られることから、好ましい。また、大型リ
チウム系二次電池の実用化において最重点課題である安
全性を重視する場合、熱分解温度が高いマンガン酸化物
が好ましい。このマンガン酸化物としてはLiMn24
に代表されるリチウム複合マンガン酸化物、更にはこれ
ら複合酸化物に異種金属元素を一種以上添加した系、さ
らにはリチウムを量論比よりも過剰にしたLi1+xMn
2-y4が挙げられる。特に、本発明は上記マンガン酸化
物を主体とする正極を用いる場合、その効果が大きい。
【0019】負極101b、101cに用いられる負極
活物質としては、リチウム系の負極材料であれば、特に
限定されず、リチウムをドープ及び脱ドープ可能な材料
であることが、安全性、サイクル寿命などの信頼性が向
上し好ましい。リチウムをドープ及び脱ドープ可能な材
料としては、公知のリチウムイオン電池の負極材として
使用されている黒鉛系物質、炭素系物質、錫酸化物系、
ケイ素酸化物系等の金属酸化物、或いはポリアセン系有
機半導体に代表される導電性高分子等が挙げられる。
【0020】セパレータ104の構成は、特に限定され
るものではないが、単層又は複層のセパレータを用いる
ことができ、少なくとも1枚は不織布を用いることが好
ましく、この場合、サイクル特性が向上する。また、セ
パレータ104の材質も、特に限定されるものではない
が、例えばポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオ
レフィン、ポリアミド、クラフト紙、ガラス、セルロー
ス系材料等が挙げられ、電池の耐熱性、安全性設計に応
じ適宜決定される。
【0021】本実施形態の非水系二次電池の電解質とし
ては、公知のリチウム塩を含む非水系電解質を使用する
ことができ、正極材料、負極材料、充電電圧等の使用条
件により適宜決定され、より具体的にはLiPF6、L
iBF4、LiClO4等のリチウム塩を、プロピレンカ
ーボネート、エチレンカーボネート、ジエチルカーボネ
ート、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネー
ト、ジメトキシエタン、γ−ブチロラクトン、酢酸メチ
ル、蟻酸メチル、或いはこれら2種以上の混合溶媒等の
有機溶媒に溶解したもの等が例示される。また、電解液
の濃度は特に限定されるものではないが、一般的に0.
5mol/lから2mol/lが実用的であり、該電解
液は当然のことながら、水分が100ppm以下のもの
を用いることが好ましい。なお、本明細書で使用する非
水系電解質とは、非水系電解液、有機電解液を含む概念
を意味するものであり、また、ゲル状又は固体の電解質
も含む概念を意味するものである。
【0022】上記のように構成された非水系二次電池
は、家庭用蓄電システム(夜間電力貯蔵、コージェネレ
ション、太陽光発電等)、電気自動車等の蓄電システム
等に用いることができ、大容量且つ高エネルギー密度を
有することができる。この場合、エネルギー容量は、好
ましくは30Wh以上、より好ましくは50Wh以上で
あり、且つエネルギー密度は、好ましくは180Wh/
l以上、より好ましくは200Wh/lである。エネル
ギー容量が30Wh未満の場合、或いは、体積エネルギ
ー密度が180Wh/l未満の場合は、蓄電システムに
用いるには容量が小さく、充分なシステム容量を得るた
めに電池の直並列数を増やす必要があること、また、コ
ンパクトな設計が困難となることから蓄電システム用と
しては好ましくない。
【0023】本実施形態の非水系二次電池は、扁平形状
をしており、その厚さは12mm未満、より好ましくは
10mm未満である。厚さの下限については電極の充填
率、電池サイズ(薄くなれば同容量を得るためには面積
が大きくなる)を考慮した場合、2mm以上が実用的で
ある。電池の厚さが12mm以上になると、電池内部の
発熱を充分に外部に放熱することが難しくなること、或
いは電池内部と電池表面付近での温度差が大きくなり、
内部抵抗が異なる結果、電池内での充電量、電圧のばら
つきが大きくなる。なお、具体的な厚さは、電池容量、
エネルギー密度に応じて適宜決定されるが、期待する放
熱特性が得られる最大厚さで設計するのが、好ましい。
【0024】また、本実施形態の非水系二次電池は、例
えば、扁平形状の表裏面が角形、円形、長円形等の種々
の形状とすることができ、角形の場合は、一般に矩形で
あるが、三角形、六角形等の多角形とすることもでき
る。さらに、肉厚の薄い円筒等の筒形にすることもでき
る。筒形の場合は、筒の肉厚がここでいう厚さとなる。
また、製造の容易性の観点から、電池の扁平形状の表裏
面が矩形であり、図1に示すようなノート型の形状が好
ましい。
【0025】電池容器となる上蓋1及び底容器2に用い
られる材質は、電池の用途、形状により適宜選択され、
特に限定されるものではなく、種々の金属板、硬質樹脂
等金属以外の構造材、金属板と他の材料との組み合わせ
等とすることができる。特に、鉄、ステンレス鋼、アル
ミニウム等が一般的であり、コストの観点からも実用的
である。また、電池容器の厚さも電池の用途、形状或い
は電池容器の材質により適宜決定され、特に限定される
ものではない。好ましくは、その電池表面積の80%以
上の部分の厚さ(電池ケースを構成する一番面積が広い
部分の厚さ)が0.2mm以上である。上記厚さが0.
2mm未満では、電池の製造に必要な強度が得られない
ことから望ましくなく、この観点から、より好ましくは
0.3mm以上である。また、同部分の厚さは、1mm
以下であることが望ましい。この厚さが1mmを超える
と、電極面を押さえ込む力は大きくなるが、電池の内容
積が減少し充分な容量が得られないこと、或いは、重量
が重くなることから望ましくなく、この観点からより好
ましくは0.7mm以下である。
【0026】上記のように、本実施形態では、非水系二
次電池の厚さを12mm未満に設計することにより、こ
の電池が30Wh以上の大容量且つ180Wh/lの高
エネルギー密度を有する場合に高率充放電が行われたと
きであっても、優れた放熱特性を実現し、電池温度の上
昇を抑制することができる。従って、内部発熱による電
池の蓄熱を低減することができ、その結果、電池の熱暴
走も抑止することが可能となり信頼性、安全性に優れた
非水系二次電池を提供することができる。
【0027】次に、上記の様に構成された本実施形態の
非水系二次電池に具備する圧力解放機構について詳細に
説明する。この圧力解放機構は、扁平形状をなす電池容
器の広平面部に形成された少なくとも1つ以上の直線状
または曲線状の溝により形成された薄肉部を有してお
り、この薄肉部は、電池容器に一定以上の内部圧力が生
じると破断する安全弁として作用する。
【0028】この圧力解放機構は、薄肉部の厚さの下限
が好ましくは0.02mm以上、より好ましくは0.0
3mm以上、上限が、好ましくは0.2mm未満、より
好ましくは0.1mm未満である。厚さが上記下限未満
であると、通常使用時にも破断するおそれがあり、また
電池容器の加工工程においてピンホールフリーを保証で
きない範囲となる可能性があるため好ましくない。一
方、厚さが上記上限を越えると、電池内部にガスが発生
する異常事態が続いても薄肉部が破断せず、容易に膨張
変形し、発火や爆発を誘発させる危険性がある。この薄
肉部の最適な厚さは、電池の形状、厚み、電池容器の材
質、電池の容量、使用するセパレータ、電解液の種類等
により適宜設計されるが、例えば電池容器の材質がステ
ンレスの場合には、0.03mm以上0.06mm未
満、アルミニウムの場合は0.06mm以上0.1mm
未満、鉄の場合は0.04mm以上0.07mm未満が
好ましい。なお、薄肉部を構成する溝は、例えば切溝加
工により形成することができる。また、本発明において
溝の個数は、少なくとも1個以上あればよく、2個以上
の複数の溝を設けてもよい。
【0029】この圧力解放機構の作動圧(電池内部の上
昇した圧力と電池外側の圧力との差)は、下限が好まし
くは5kPa以上、より好ましくは20kPa以上、上
限が、好ましくは500kPa未満、より好ましくは1
20kPa未満、特に好ましくは80kPa未満であ
り、このようにすると、早いタイミングで内部圧力を解
放させることができ、特に有利である。
【0030】圧力解放機構を配置させる場所について
は、図3中斜線領域51に示す様に扁平形状をなす電池
容器の広平面部内に配置し、広平面の外周から所定距離
の範囲に少なくともその一部分を含むように設けるのが
望ましい。その外周寄りの範囲は、容器外周から該広平
面部の重心に至る距離の60%以内の外周寄りの範囲と
するのが望ましく、40%以内の範囲とするのがさらに
望ましい。
【0031】電池の広平面が大きくかつ容器厚さが薄い
場合、上述の通り容器は膨らみ易い。その度合いは使用
する電池の形状、厚み、電池容器の素材に依存するが、
特に外周から広平面部の重心に至る距離の60%以内の
外周寄りの範囲に容器の膨らみに伴う歪みが発生し易
い。この歪みは、外周から重心に至る距離の40%以内
の外周寄りの範囲においてさらに大きくなる傾向を示
す。これは、上記範囲において、容器壁を変形させる力
が大きく作用していることを意味する。また、内圧の上
昇に伴って容器壁全体に作用する応力が、この範囲に伝
搬して集中的に作用しているとも言える。したがって、
これらの範囲に圧力解放機構を設けると、容器内圧が低
圧でも、圧力解放機構を設けた箇所には集中した大きな
応力が作用し、確実に作動させることができる。逆に、
上記範囲より重心よりの範囲にのみ圧力解放機構を設け
ると、その範囲は容器が膨らんだときに、歪まずにその
ままの形状で持ち上げられる傾向を示し、変形曲率が小
さく、平らに近い状態を保つため、圧力解放機構を作動
させる力が作用し難い。
【0032】電池容器の広平面部の形状が矩形等、多角
形の場合には、そのコーナー部近傍に設けると、そこに
歪みが集中するので、その歪みを有効に利用でき、確実
な作動を得る上でより好ましい。また、このように、電
池容器の内圧の集中による歪みを利用して作動する圧力
解放機構であるため、内部ガスにより容器が膨らむとい
うような異常事態でない通常状態においては、不用意な
破断開口は起こらない。
【0033】図4を用いて、溝の配置を説明する。図4
に示す電池容器は広平面が矩形形状であり、直線状溝6
4又は曲線状溝64の接線64aは、矩形の重心(中
心)G及び角部とを結ぶ仮想直線61を横切るように配
置されており、上記溝のなす直線又は曲線の接線が、上
記仮想直線61の垂線に対して±60度以内の角度をな
すように設けられているのが望ましい。これは、容器が
膨らむときに生じる広平面部での歪みは、仮想直線61
を横切る方向において大きいからである。したがって、
図4中の角62を上記範囲とすることにより、大きな歪
みが生じる方向に溝を沿わすことができ、その結果低い
容器内圧で破断開口し易い圧力解放機構とすることがで
きるのである。溝のなす角62が上記範囲を越えると、
容器が膨らむときに大きな歪みを生じずに持ちあがるこ
ととなり、低圧で確実に作動させることが難しい。この
例のように容器広平面が矩形の場合は、その重心と角部
とを結ぶ仮想直線は、勿論対角線となる。なお、容器広
平面部が、矩形以外の多角形の場合でも、直線状溝又は
曲線状溝の接線が、多角形の重心(中心)及び角部を結
ぶ仮想直線を横切るように配置され、上記溝のなす直線
又は曲線の接線が、仮想直線の垂線に対して±60度以
内の角度をなすように設けられることにより、上記と同
様の作用が得られる。
【0034】上述のように広平面部側に上記の角度範囲
内で圧力解放機構の溝を形成することにより、溝の開口
時に電池内容物が周囲へ飛散することも防止できる。圧
力解放機構の溝は、その形状、薄肉部厚さの設計により
予め決定された上記所定圧力の範囲で開口させることが
できる。また、圧力解放機構を容器広平面部側に設ける
ことにより大きな開口面積を持たせて素早く内部ガスを
抜き出すことが可能となる。さらに、保護カバーが必要
でかつ設備投資も大きいラプチャーディスクと比較し
て、コストを低減することができる点でもより好まし
い。
【0035】溝の製造方法は特に限定されないが、上記
した切溝加工のほか、例えばエッチング、プレスなどに
より、任意の形状で所定の厚さを残し、薄肉部の溝加工
を行うことができる。図5には溝加工式の圧力解放機構
の例を示す。上蓋1表面の周囲近傍でかつコーナー付近
71に大きな薄肉部を形成する切溝加工部72を設ける
と、低い圧力でかつ大きな開口面積を持つ圧力解放機構
となる。図中72aは直線状、72bは円弧状、72c
は円の一部のみ残した形状、72dはX印形状の溝方式
圧力解放機構である。
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例を示し、本発明をさら
に具体的に説明する。
【0037】(実施例1) (1)図1に示すように、底容器2は、0.5mmのS
US304製薄板を深さ5mmに絞り加工によりトレー
状に作成し、電池の上蓋1も厚さ0.5mmのSUS3
04製薄板で平板状に作成した。電池外形寸法は短辺側
で210mm、長辺側で300mmとおよそJIS規格
A4サイズと同等とした。また、同図に示すように、上
蓋1には、アルミ製の正極端子及び銅製の負極端子3、
4(6mmφ、先M3のねじ切り)を取り付けた。正極
及び負極端子3、4は、ポリプロピレン製ガスケットで
上蓋1と絶縁した。次に底容器2内へ電極積層体を挿入
せずに上蓋1を配置し、図1の角部Aを全周に亘りレー
ザー溶接して電池外装体、つまり電池容器のみからなる
組立品を作製した。
【0038】(2)図5に示すように、電池容器の上蓋
1のコーナー部71に、幅0.5mm、薄肉部厚さ0.
040mmの直線状の溝72aを切削加工で作製し、圧
力解放機構とした。この溝72aは、コーナー部71の
両辺より10mmずつ内側の平行線上で、コーナー部7
1両辺より45mm内側の二点を直線で結んだ線分であ
る。
【0039】(3)上記のようにして得られた電池外装
体のみの組立品に、注液口5を使って電池内圧を上昇さ
せていき圧力解放機構の作動試験を行ったところ、少し
膨らんだ時点で素早く作動し、電池の膨張後厚さも13
mmでとどまっていた。
【0040】(実施例2)実施例1の(2)に示す溝7
2aを上蓋1のコーナー部71に作製した電池容器を用
いて非水二次電池を以下の様に組み立てた。
【0041】(1)LiMn24100重量部、アセチ
レンブラック8重量部、ポリビニリデンフルオライド
(PVDF)3重量部をN−メチルピロリドン(NM
P)100重量部と混合し正極合材スラリーを得た。該
スラリーを集電体となる厚さ20μmのアルミ箔の両面
に塗布、乾燥した後、プレスを行い、正極を得た。図6
の(a)は正極の説明図である。本実施例において正極
101aの塗布面積(W1×W2)は、262.5×1
92mm2であり、20μmの集電体の両面に110μ
mの厚さで塗布されている。その結果、電極厚さtは2
40μmとなっている。また、電極の短辺側には電極材
料が塗布されていない正極集電片106aが設けられ、
その中央に直径3mmの穴が開けられている。
【0042】(2)黒鉛化メソカーボンマイクロビーズ
(MCMB、大阪ガスケミカル製、品番6−28)10
0重量部、PVDF10重量部をNMP90重量部と混
合し、負極合材スラリーを得た。該スラリーを集電体と
なる厚さ14μmの銅箔の両面に塗布、乾燥した後、プ
レスを行い、負極を得た。図6の(b)は負極の説明図
である。負極101bの塗布面積(W1×W2)は、2
67×195mm2であり、14μmの集電体の両面に
90μmの厚さで塗布されている。その結果、電極厚さ
tは194μmとなっている。また、電極の短辺側には
電極材料が塗布されていない負極集電片106bが設け
られ、その中央に直径3mmの穴が開けられている。更
に、同様の手法で片面だけに塗布し、それ以外は同様の
方法で厚さ104μmの片面電極を作成した。片面電極
は(3)項の電極積層体において外側に配置される(図
2中101c)。
【0043】(3)図2に示すように、上記(1)項で
得られた正極8枚、負極9枚(内片面2枚)をセパレー
タA104a(レーヨン系、目付12.6g/m2)とセ
パレータB104b(ポリエチレン製微孔膜;目付1
3.3g/m2)とを合わせたセパレータ104を介し
て交互に積層し、さらに、電池容器との絶縁のために外
側の負極101cの更に外側にセパレーターB104b
を配置し、電極積層体を作成した。なお、セパレータ1
04は、セパレータA104aが正極側に、セパレータ
B104bが負極側になるように配置した。
【0044】(4)電池容器を構成する底容器2(図1
参照)は、0.5mmのSUS304製薄板を絞り加工
により深さ5mmのトレー状に作成し、上蓋1は厚さ
0.5mmのSUS304製薄板で平板状に作成した。
該上蓋1には、アルミ製の正極端子及び銅製の負極端子
3、4(6mmφ、先M3のねじ切り)を取り付けた。
正極及び負極端子3、4は、ポリプロピレン製ガスケッ
トで上蓋1と絶縁されている。
【0045】(5)上記(3)項で作成した電極積層体
の各正極集電片106aの穴に正極端子3のねじ部を挿
通するとともに、各負極集電片106bの穴に負極端子
4のねじ部を挿通し、それぞれ、アルミニウム製及び銅
製のナットを締結した後、電極積層体を絶縁テープで上
蓋1に固定し、図1の角部Aを全周に亘りレーザー溶接
した。その後、注液口5(6mmφ)から電解液として
エチレンカーボネートとジエチルカーボネートを1:1
重量比で混合した溶媒に1mol/lの濃度にLiPF
6を溶解した溶液を注液した。次に、大気圧下で、仮止
め用のボルトを用いて注液口5を一旦封口した。
【0046】(6)この電池を5Aの電流で4.2Vま
で充電し、その後4.2Vの定電圧を印加する定電流定
電圧充電を12時間行い、続いて、5Aの定電流で2.
5Vまで放電した。
【0047】(7)電池に取り付けられた仮止め用ボル
トを取り外し、4.00×104Pa(300Tor
r)の減圧下で、直径12mmに打ち抜いた厚さ0.0
8mmのアルミ箔−変性ポリプロピレンラミネートフィ
ルムからなる封口フィルム6を、温度250〜350
℃、圧力98.1〜294kPa(1〜3kg/c
2)、加圧時間5〜10秒の条件で熱融着することに
より、注液口5を最終封口し、厚さ6mmの扁平形状の
ノート型電池を得た。
【0048】続いて、この電池を5Aの電流で4.2V
まで充電し、その後4.2Vの定電圧を印加する定電流
定電圧充電を12時間行い、続いて、5Aの定電流で
2.5Vまで放電し、容量を確認した。これにより算出
された放電容量は27Ahであった。次に安全性を確認
するため、27Aの定電流充電での過充電試験を社団法
人電池工業会指針SBA G1101に準じて行った。
過充電進行に伴い電池表面温度は上昇し、電池内部での
ガス発生のためか、電池容器が膨張し始めた。その後す
ぐさま図5中のコーナー部71の溝72aが破断開口
し、蒸気が発生し、電池温度は徐々に低下していった。
大容量電池であるにもかかわらず、発熱発火等には至ら
なかった。電池の膨張後厚さも12mmでとどまってい
た。
【0049】(比較例1)実施例2で使用した圧力解放
機構以外は実施例2と同様に電池を作製した。図5に示
すように、上蓋1のコーナー部71に、幅0.5mm、
薄肉部厚さ0.015mmの直線状の溝72aを切削加
工で作製し、圧力解放機構とした。この溝72aは、コ
ーナー部71の両辺より10mmずつ内側の平行線上
で、コーナー部71両辺より45mm内側の二点を直線
で結んだ線分である。しかし注液工程後、溝72aの一
部から液漏れしていることを発見した。薄肉部の厚さが
この様に薄すぎると、一般的な製造工程あるいはユーザ
ーによる通常使用時においても、容易に破断開口してし
まうことが予想された。
【0050】(比較例2)実施例1の(1)の圧力解放
機構以外は実施例1と同様に電池外装体のみの組立品を
作製した。図5に示すように、上蓋1のコーナー部71
に、幅0.5mm、薄肉部厚さ0.3mmの直線状の溝
72aを切削加工で作製し、圧力解放機構とした。この
溝72aは、コーナー部71の両辺より10mmずつ内
側の平行線上で、コーナー部71両辺より45mm内側
の二点を直線で結んだ線分である。上記のようにして得
られた電池外装体のみの組立品に、注液口5を使って電
池内圧を上昇させ圧力解放機構の開口試験を行ったとこ
ろ、低圧では圧力解放機構が作動せず、容器は厚さ90
mmまで大きく膨張したため、試験を中止した。電池内
容物を含んでいた場合、非常に危険な事態が予想され
た。
【0051】
【発明の効果】以上から明らかな通り、本発明によれ
ば、厚さが12mm未満の扁平形状であり、30Wh以
上の大容量且つ180Wh/l以上の高体積エネルギー
密度を有する扁平型非水二次電池において、内圧上昇が
発生するような異常事態であっても、早い段階で動作す
る圧力解放機構を備えた安全性の高い非水系二次電池を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の蓄電システム用非水系
二次電池の平面図及び側面図を示す図である。
【図2】図1に示す電池の内部に収納される電極積層体
の構成を示す側面図である。
【図3】本発明の圧力解放機構配置場所の説明図であ
る。
【図4】本発明の切溝加工方式圧力解放機構配置角度の
説明図である。
【図5】本発明の非水系二次電池の実施例及び比較例に
用いた圧力解放機構の説明図である。
【図6】図2に示す積層体を構成する正極、負極、及び
セパレータの平面図である。
【符号の説明】
1 上蓋 2 底容器 3 正極端子 4 負極端子 5 注液口 6 封口フィルム 51 圧力解放機構配置範囲 61 仮想直線 62 仮想直線と、直線状溝又は曲線状溝の接線とで挟
まれた狭角 64 溝(圧力解放機構) 71 上蓋コーナー部 72a、72b,72c,72d 溝(圧力解放機構) 101a 正極(両面) 101b 負極(両面) 101c 負極(片面) 104、104a、104b セパレータ 105a 正極集電体 105b 負極集電体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢田 静邦 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 株式会社関西新技術研究所内 (72)発明者 菊田 治夫 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 5H012 AA03 BB02 CC01 DD05 EE04 FF01 GG03 JJ10 5H029 AJ12 AK02 AK08 AL02 AL06 AL07 AL12 AL16 AM02 AM05 AM07 BJ04 BJ12 BJ27 DJ02 DJ12 EJ01 HJ04 HJ12 HJ15 5H050 AA15 BA15 BA17 CA16 CA20 CA21 CB08 CB20 CB21 FA12 HA04 HA12 HA15

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極、負極、セパレータ、及びリチウム
    塩を含む非水系電解質を電池容器内に収容した扁平形状
    の非水系二次電池であって、 そのエネルギー容量が30Wh以上且つ体積エネルギー
    密度が180Wh/l以上であり、 前記偏平形状をなす電池容器の広平面部に圧力解放機構
    を具備し、 該圧力解放機構は、所定の作動圧で破断する少なくとも
    一つの直線状又は曲線状の溝により形成された薄肉部を
    有し、該薄肉部の厚さが0.02mm以上0.2mm未
    満であることを特徴とする非水系二次電池。
  2. 【請求項2】 前記圧力解放機構は、作動圧が19.6
    kPa以上78.5kPa未満であることを特徴とする
    請求項1に記載の非水系二次電池。
  3. 【請求項3】 前記薄肉部を形成する溝は、前記電池容
    器の外周から前記広平面部の重心に至る距離の60%以
    内の外周寄りの範囲に少なくともその一部分を含むこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載の非水系二次電池。
  4. 【請求項4】 前記電池容器が多角形の偏平形状をな
    し、前記薄肉部を形成する溝は、該多角形の重心及び角
    部を結ぶ仮想直線を横切るように配置されており、前記
    溝のなす直線又は曲線の接線が、前記仮想直線の垂線に
    対して±60度以内の角度をなすように設けられている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の非
    水系二次電池。
  5. 【請求項5】 前記扁平形状の表裏面の形状は、矩形で
    あることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載
    の非水系二次電池。
  6. 【請求項6】 前記非水系二次電池は、厚さが12mm
    未満の扁平形状であることを特徴とする請求項1から5
    のいずれかに記載の非水系二次電池。
  7. 【請求項7】 前記電池容器の板厚は、0.2mm以上
    1mm以下であることを特徴とする請求項1から6のい
    ずれかに記載の非水系二次電池。
  8. 【請求項8】 前記負極は、リチウムをドープ及び脱ド
    ープ可能な物質を含むことを特徴とする請求項1から7
    のいずれかに記載の非水系二次電池。
  9. 【請求項9】 前記正極は、マンガン酸化物を含むこと
    を特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の非水系
    二次電池。
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