JP2002237218A - ワイヤーハーネス用融着電線、及びその製造方法 - Google Patents
ワイヤーハーネス用融着電線、及びその製造方法Info
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- JP2002237218A JP2002237218A JP2001031652A JP2001031652A JP2002237218A JP 2002237218 A JP2002237218 A JP 2002237218A JP 2001031652 A JP2001031652 A JP 2001031652A JP 2001031652 A JP2001031652 A JP 2001031652A JP 2002237218 A JP2002237218 A JP 2002237218A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 融着加工温度を低く抑え、スベリ易くするこ
とのできるワイヤーハーネス用融着電線、及びその製造
方法を提供すること。 【解決手段】 導体11の上に絶縁体12を被覆し、該
絶縁体12の上に自己融着層13を形成してなる融着電
線10を複数本並べてフラット状に形成するワイヤーハ
ーネスにおいて、前記融着電線10の自己融着層13の
表面に筋状の凹凸14加工を施して構成する。
とのできるワイヤーハーネス用融着電線、及びその製造
方法を提供すること。 【解決手段】 導体11の上に絶縁体12を被覆し、該
絶縁体12の上に自己融着層13を形成してなる融着電
線10を複数本並べてフラット状に形成するワイヤーハ
ーネスにおいて、前記融着電線10の自己融着層13の
表面に筋状の凹凸14加工を施して構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤーハーネス
用融着電線、及びその製造方法に係り、特に表面スベリ
性が良く、低温での融着加工ができるワイヤーハーネス
用融着電線、及びその製造方法に関する。
用融着電線、及びその製造方法に係り、特に表面スベリ
性が良く、低温での融着加工ができるワイヤーハーネス
用融着電線、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車、OA機器等各種産業機械の内部
に配策される電気配線用のワイヤーハーネスは、複数の
ワイヤーハーネス用融着電線を密着して平面状に並べ全
体もしくは局部的に熱プレスを施し融着層同士を熱融着
してテープ状配線材として用いている。このような従来
のワイヤーハーネスは、図4に示す如き構成を有してい
る。すなわち、ワイヤーハーネス1は、融着電線2を複
数本密着して平面状に並べ全体もしくは局部的に熱融着
してテープ状配線材として構成されている。図中3は、
コネクタである。
に配策される電気配線用のワイヤーハーネスは、複数の
ワイヤーハーネス用融着電線を密着して平面状に並べ全
体もしくは局部的に熱プレスを施し融着層同士を熱融着
してテープ状配線材として用いている。このような従来
のワイヤーハーネスは、図4に示す如き構成を有してい
る。すなわち、ワイヤーハーネス1は、融着電線2を複
数本密着して平面状に並べ全体もしくは局部的に熱融着
してテープ状配線材として構成されている。図中3は、
コネクタである。
【0003】この融着電線2は、図5に示す如く、導体
4の周囲に絶縁体5が被覆されており、この絶縁体5の
外周に熱可塑性融着剤が被覆されて自己融着層6が形成
されて構成されている。この融着電線2を複数本、密着
して平面状に並べ、しかる後、全体もしくは局部的に熱
プレスを施し、隣り合う融着電線2の自己融着層6同士
を熱融着させることにより接着し、テープ状配線材とし
て形成してワイヤーハーネス1が構成されている。
4の周囲に絶縁体5が被覆されており、この絶縁体5の
外周に熱可塑性融着剤が被覆されて自己融着層6が形成
されて構成されている。この融着電線2を複数本、密着
して平面状に並べ、しかる後、全体もしくは局部的に熱
プレスを施し、隣り合う融着電線2の自己融着層6同士
を熱融着させることにより接着し、テープ状配線材とし
て形成してワイヤーハーネス1が構成されている。
【0004】この融着電線2を構成する絶縁体5には、
PVC、PE等の一般の被覆材料が用いられており、自
己融着層6には電気的に絶縁性を備えた熱可塑性融着剤
で、絶縁体5を構成するPVCやPE等の融点より低い
温度で溶融・接着し、ガラス転移点が室温以上の熱可塑
性樹脂が用いられている。この自己融着層6に用いられ
る熱可塑性樹脂には、この例としてポリスチレン系・ポ
リウレタン系エラストマーやダイマー酸系ポリイミド等
がある。この自己融着層6は、熱プレスによって溶融・
接着し、隣り合う融着電線2同士が結束される。したが
って、融着電線2の自己融着層6は、隣り合う融着電線
2同士を結束する結束手段として機能している。
PVC、PE等の一般の被覆材料が用いられており、自
己融着層6には電気的に絶縁性を備えた熱可塑性融着剤
で、絶縁体5を構成するPVCやPE等の融点より低い
温度で溶融・接着し、ガラス転移点が室温以上の熱可塑
性樹脂が用いられている。この自己融着層6に用いられ
る熱可塑性樹脂には、この例としてポリスチレン系・ポ
リウレタン系エラストマーやダイマー酸系ポリイミド等
がある。この自己融着層6は、熱プレスによって溶融・
接着し、隣り合う融着電線2同士が結束される。したが
って、融着電線2の自己融着層6は、隣り合う融着電線
2同士を結束する結束手段として機能している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような融着電線
は、リールに巻かれており、ワイヤーハーネスを製造す
るに当たっては、このリールから融着電線を巻き出し、
所定の長さ(例えば、10m等)に切断し、それぞれの
先端に端子を取り付け、複数本(数十本〜数百本)に束
ねておく。そして、ワイヤーハーネスを製造するに当た
っては、このように束ねられ、端子が取り付けられた融
着電線群の中から必要本数(例えば、数十本)の融着電
線を取り出し、端子を合わせコネクタに取り付けて行
う。
は、リールに巻かれており、ワイヤーハーネスを製造す
るに当たっては、このリールから融着電線を巻き出し、
所定の長さ(例えば、10m等)に切断し、それぞれの
先端に端子を取り付け、複数本(数十本〜数百本)に束
ねておく。そして、ワイヤーハーネスを製造するに当た
っては、このように束ねられ、端子が取り付けられた融
着電線群の中から必要本数(例えば、数十本)の融着電
線を取り出し、端子を合わせコネクタに取り付けて行
う。
【0006】この従来の融着電線は、ワイヤーハーネス
を製造するに当たって、必要本数を密着して平面状に並
べ、全体もしくは局部的に熱融着させるため、ワイヤー
ハーネス加工がし易いように、比較的低温(80〜13
0℃)でワイヤーハーネス加工ができるように、自己融
着層の熱融着材に融点の低い熱融着材を用いている。
を製造するに当たって、必要本数を密着して平面状に並
べ、全体もしくは局部的に熱融着させるため、ワイヤー
ハーネス加工がし易いように、比較的低温(80〜13
0℃)でワイヤーハーネス加工ができるように、自己融
着層の熱融着材に融点の低い熱融着材を用いている。
【0007】このため、従来の融着電線にあっては、電
線表面がベタつき、スベリ難くなっており、所定の長さ
に切断され、先端に端子が取り付けられ、束ねられた融
着電線が互いに絡み合っていたり、この束ねられた融着
電線群の中から何本かの融着電線を同時に引き出そうと
すると、絡みが解け難く、ワイヤーハーネスの加工性が
悪いという問題がある。
線表面がベタつき、スベリ難くなっており、所定の長さ
に切断され、先端に端子が取り付けられ、束ねられた融
着電線が互いに絡み合っていたり、この束ねられた融着
電線群の中から何本かの融着電線を同時に引き出そうと
すると、絡みが解け難く、ワイヤーハーネスの加工性が
悪いという問題がある。
【0008】本発明の目的は、融着加工温度を低く抑
え、スベリ易くすることのできるワイヤーハーネス用融
着電線、及びその製造方法を提供することにある。
え、スベリ易くすることのできるワイヤーハーネス用融
着電線、及びその製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載のワイヤーハーネス用融着電線は、
導体の上に絶縁体を被覆し、該絶縁体の上に自己融着層
を形成してなる融着電線を複数本並べてフラット状に形
成するワイヤーハーネスにおいて、前記融着電線の自己
融着層の表面に筋状の凹凸加工を施して構成したもので
ある。このように構成することにより請求項1に記載の
発明によると、融着加工温度を低く抑え、スベリ易くす
ることができる。
に、請求項1に記載のワイヤーハーネス用融着電線は、
導体の上に絶縁体を被覆し、該絶縁体の上に自己融着層
を形成してなる融着電線を複数本並べてフラット状に形
成するワイヤーハーネスにおいて、前記融着電線の自己
融着層の表面に筋状の凹凸加工を施して構成したもので
ある。このように構成することにより請求項1に記載の
発明によると、融着加工温度を低く抑え、スベリ易くす
ることができる。
【0010】上記目的を達成するために、請求項2に記
載のワイヤーハーネス用融着電線は、自己融着層を、融
点95℃の変性エチレンアクリル酸エステル共重合体で
構成したものである。このように構成することにより請
求項2に記載の発明によると、融着加工温度を低く抑え
ることができる。
載のワイヤーハーネス用融着電線は、自己融着層を、融
点95℃の変性エチレンアクリル酸エステル共重合体で
構成したものである。このように構成することにより請
求項2に記載の発明によると、融着加工温度を低く抑え
ることができる。
【0011】上記目的を達成するために、請求項3に記
載のワイヤーハーネス用融着電線の製造方法は、導体の
上に絶縁体を押出し被覆し、該絶縁体の上に自己融着層
を押出し被覆した後、該自己融着層の表面が硬化する前
に、前記自己融着層の外周面にその先端が当接するブラ
シを備えたダイスに通し、前記自己融着層の表面に筋状
の凹凸加工を施すようにしたものである。このように構
成することにより請求項3に記載の発明によると、融着
加工温度が低く、スベリ易いワイヤーハーネス用融着電
線を製造することができる。
載のワイヤーハーネス用融着電線の製造方法は、導体の
上に絶縁体を押出し被覆し、該絶縁体の上に自己融着層
を押出し被覆した後、該自己融着層の表面が硬化する前
に、前記自己融着層の外周面にその先端が当接するブラ
シを備えたダイスに通し、前記自己融着層の表面に筋状
の凹凸加工を施すようにしたものである。このように構
成することにより請求項3に記載の発明によると、融着
加工温度が低く、スベリ易いワイヤーハーネス用融着電
線を製造することができる。
【0012】上記目的を達成するために、請求項4に記
載のワイヤーハーネス用融着電線の製造方法は、自己融
着層を、融点95℃の変性エチレンアクリル酸エステル
共重合体で構成したものである。このように構成するこ
とにより請求項4に記載の発明によると、融着加工温度
が低く抑えられたワイヤーハーネス用融着電線を製造す
ることができる。
載のワイヤーハーネス用融着電線の製造方法は、自己融
着層を、融点95℃の変性エチレンアクリル酸エステル
共重合体で構成したものである。このように構成するこ
とにより請求項4に記載の発明によると、融着加工温度
が低く抑えられたワイヤーハーネス用融着電線を製造す
ることができる。
【0013】上記目的を達成するために、請求項5に記
載のワイヤーハーネス用融着電線の製造方法は、ダイス
に設けられるブラシを、径の細い柔らかいナイロン製の
もので構成したものである。このように構成することに
より請求項5に記載の発明によると、円形でなくなるよ
うな変形を与えたり、部分的な自己融着層の剥がれを生
じたりすることなく、自己融着層表面に筋状の凹凸を形
成することができ、スベリ易いワイヤーハーネス用融着
電線を製造することができる。
載のワイヤーハーネス用融着電線の製造方法は、ダイス
に設けられるブラシを、径の細い柔らかいナイロン製の
もので構成したものである。このように構成することに
より請求項5に記載の発明によると、円形でなくなるよ
うな変形を与えたり、部分的な自己融着層の剥がれを生
じたりすることなく、自己融着層表面に筋状の凹凸を形
成することができ、スベリ易いワイヤーハーネス用融着
電線を製造することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るワイヤーハー
ネス用融着電線、及びその製造方法の実施の形態につい
て説明する。図1には、本発明に係るワイヤーハーネス
用融着電線の一実施の形態が示されている。
ネス用融着電線、及びその製造方法の実施の形態につい
て説明する。図1には、本発明に係るワイヤーハーネス
用融着電線の一実施の形態が示されている。
【0015】図において、ワイヤーハーネス用融着電線
10は、導体11の周囲に絶縁体12が被覆されてお
り、この絶縁体12の外周に熱可塑性融着剤が被覆され
て自己融着層13が形成されて構成されている。この自
己融着層13を構成する熱可塑性融着剤には、融点95
℃の変性EEA(変性エチレンアクリル酸エステル共重
合体、具体的には、住化アトケム株式会社製 ボンダイ
ン TX−8030)が用いられている。この融点95
℃の変性EEAを自己融着層13を構成する熱可塑性融
着剤に用いることにより融着加工温度を低く抑えること
ができる。
10は、導体11の周囲に絶縁体12が被覆されてお
り、この絶縁体12の外周に熱可塑性融着剤が被覆され
て自己融着層13が形成されて構成されている。この自
己融着層13を構成する熱可塑性融着剤には、融点95
℃の変性EEA(変性エチレンアクリル酸エステル共重
合体、具体的には、住化アトケム株式会社製 ボンダイ
ン TX−8030)が用いられている。この融点95
℃の変性EEAを自己融着層13を構成する熱可塑性融
着剤に用いることにより融着加工温度を低く抑えること
ができる。
【0016】また、この自己融着層13の表面には、凹
凸14が筋状に形成されている。このワイヤーハーネス
用融着電線10は、自己融着層13の材料として、融点
95℃の変性EEAを用いることにより、融着加工温度
を低く抑え、ワイヤーハーネス加工性を向上することが
できるが、ワイヤーハーネス用融着電線表面のベタつき
性を解消することはできない。本実施の形態に係るワイ
ヤーハーネス用融着電線10は、自己融着層13の表面
に形成する凹凸14によって、ワイヤーハーネス用融着
電線表面のベタつき性を抑制し、スベリ易くしている。
凸14が筋状に形成されている。このワイヤーハーネス
用融着電線10は、自己融着層13の材料として、融点
95℃の変性EEAを用いることにより、融着加工温度
を低く抑え、ワイヤーハーネス加工性を向上することが
できるが、ワイヤーハーネス用融着電線表面のベタつき
性を解消することはできない。本実施の形態に係るワイ
ヤーハーネス用融着電線10は、自己融着層13の表面
に形成する凹凸14によって、ワイヤーハーネス用融着
電線表面のベタつき性を抑制し、スベリ易くしている。
【0017】この自己融着層13の表面に形成する凹凸
14は、ワイヤーハーネス用融着電線の円形を損なうよ
うな変形を生じたり、部分的に自己融着層13の剥がれ
を生じたりすることがない程度の形状である。したがっ
て、この筋状の凹凸14は、微細な線状をしたものであ
る。
14は、ワイヤーハーネス用融着電線の円形を損なうよ
うな変形を生じたり、部分的に自己融着層13の剥がれ
を生じたりすることがない程度の形状である。したがっ
て、この筋状の凹凸14は、微細な線状をしたものであ
る。
【0018】図2には、本発明に係るワイヤーハーネス
用融着電線の製造方法の一実施の形態が示されている。
本実施の形態に係るワイヤーハーネス用融着電線の製造
方法は、図1に図示のワイヤーハーネス用融着電線10
を製造する方法を示したものである。
用融着電線の製造方法の一実施の形態が示されている。
本実施の形態に係るワイヤーハーネス用融着電線の製造
方法は、図1に図示のワイヤーハーネス用融着電線10
を製造する方法を示したものである。
【0019】図において、ワイヤーハーネス用融着電線
製造装置20は、導体11の周囲に絶縁体12を被覆
し、さらに、この絶縁体12の外周に熱可塑性融着材か
らなる自己融着層13を被覆してワイヤーハーネス用融
着電線10を製造する電線製造装置21を有している。
この電線製造装置21の後方には、電線製造装置21に
おいて製造されたワイヤーハーネス用融着電線10の自
己融着層13の表面に筋状の凹凸14を形成するための
ダイス22が設けられている。
製造装置20は、導体11の周囲に絶縁体12を被覆
し、さらに、この絶縁体12の外周に熱可塑性融着材か
らなる自己融着層13を被覆してワイヤーハーネス用融
着電線10を製造する電線製造装置21を有している。
この電線製造装置21の後方には、電線製造装置21に
おいて製造されたワイヤーハーネス用融着電線10の自
己融着層13の表面に筋状の凹凸14を形成するための
ダイス22が設けられている。
【0020】このダイス22は、図3に示す如き構成を
有している。すなわち、ダイス22は、半円状に2つ割
りに形成される筒部23、24を有し、筒部23の内面
には、中心に向かって伸びるブラシ25が、筒部24の
内面には、中心に向かって伸びるブラシ26が、それぞ
れ設けられている。このブラシ25、ブラシ26の先端
は、それぞれダイス22内を走行するワイヤーハーネス
用融着電線10の自己融着層13の表面を押圧するよう
になっている。このブラシ25、26先端の押厚力は、
ブラシ25、26先端によってワイヤーハーネス用融着
電線の円形を損なうような変形を生じたり、部分的に自
己融着層13の剥がれを生じたりすることがない程度の
力である。
有している。すなわち、ダイス22は、半円状に2つ割
りに形成される筒部23、24を有し、筒部23の内面
には、中心に向かって伸びるブラシ25が、筒部24の
内面には、中心に向かって伸びるブラシ26が、それぞ
れ設けられている。このブラシ25、ブラシ26の先端
は、それぞれダイス22内を走行するワイヤーハーネス
用融着電線10の自己融着層13の表面を押圧するよう
になっている。このブラシ25、26先端の押厚力は、
ブラシ25、26先端によってワイヤーハーネス用融着
電線の円形を損なうような変形を生じたり、部分的に自
己融着層13の剥がれを生じたりすることがない程度の
力である。
【0021】そして、ダイス22内を走行するワイヤー
ハーネス用融着電線10は、電線製造装置21によって
製造された後、自己融着層13の表面が硬化しない状態
である。このように自己融着層13の表面が硬化する前
にダイス22を通し、ダイス22に設けられたブラシ2
5、26によってワイヤーハーネス用融着電線10の自
己融着層13の表面に筋状の凹凸14を形成する。
ハーネス用融着電線10は、電線製造装置21によって
製造された後、自己融着層13の表面が硬化しない状態
である。このように自己融着層13の表面が硬化する前
にダイス22を通し、ダイス22に設けられたブラシ2
5、26によってワイヤーハーネス用融着電線10の自
己融着層13の表面に筋状の凹凸14を形成する。
【0022】また、ダイス22の後方には、ダイス22
内を走行し、自己融着層13の表面に筋状の凹凸14が
形成されたワイヤーハーネス用融着電線10を冷却し、
自己融着層13を硬化する冷却槽27が設けられてい
る。この冷却槽27は、ダイス22で自己融着層13の
表面に筋状の凹凸14を形成し、この筋状の凹凸14の
形成された自己融着層13を冷却して硬化するものであ
る。すなわち、このワイヤーハーネス用融着電線10
は、冷却槽27による自己融着層13の硬化によって製
造される。
内を走行し、自己融着層13の表面に筋状の凹凸14が
形成されたワイヤーハーネス用融着電線10を冷却し、
自己融着層13を硬化する冷却槽27が設けられてい
る。この冷却槽27は、ダイス22で自己融着層13の
表面に筋状の凹凸14を形成し、この筋状の凹凸14の
形成された自己融着層13を冷却して硬化するものであ
る。すなわち、このワイヤーハーネス用融着電線10
は、冷却槽27による自己融着層13の硬化によって製
造される。
【0023】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。請
求項1に記載の発明によれば、融着加工温度を低く抑
え、スベリ易くすることができる。
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。請
求項1に記載の発明によれば、融着加工温度を低く抑
え、スベリ易くすることができる。
【0024】請求項2に記載の発明によれば、融着加工
温度を低く抑えることができる。
温度を低く抑えることができる。
【0025】請求項3に記載の発明によれば、融着加工
温度が低く、スベリ易いワイヤーハーネス用融着電線を
製造することができる。
温度が低く、スベリ易いワイヤーハーネス用融着電線を
製造することができる。
【0026】請求項4に記載の発明によれば、融着加工
温度が低く抑えられたワイヤーハーネス用融着電線を製
造することができる。
温度が低く抑えられたワイヤーハーネス用融着電線を製
造することができる。
【0027】請求項5に記載の発明によれば、円形でな
くなるような変形を与えたり、部分的な自己融着層の剥
がれを生じたりすることなく、自己融着層表面に筋状の
凹凸を形成することができ、スベリ易いワイヤーハーネ
ス用融着電線を製造することができる。
くなるような変形を与えたり、部分的な自己融着層の剥
がれを生じたりすることなく、自己融着層表面に筋状の
凹凸を形成することができ、スベリ易いワイヤーハーネ
ス用融着電線を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワイヤーハーネス用融着電線の実
施の形態を示す断面斜視図である。
施の形態を示す断面斜視図である。
【図2】本発明に係るワイヤーハーネス用融着電線の製
造方法の実施の形態を示すワイヤーハーネス用融着電線
製造装置の全体構成図である。
造方法の実施の形態を示すワイヤーハーネス用融着電線
製造装置の全体構成図である。
【図3】図2に図示のダイスの詳細構成図である。
【図4】従来のワイヤーハーネスを示す平面図である。
【図5】従来のワイヤーハーネス用融着電線の端面図で
ある。
ある。
10………………ワイヤーハーネス用融着電線 11………………導体 12………………絶縁体 13………………自己融着層 14………………凹凸 20………………ワイヤーハーネス用融着電線製造装置 21………………電線製造装置 22………………ダイス 23,24………筒部 25,26………ブラシ 27………………冷却槽
Claims (5)
- 【請求項1】 導体の上に絶縁体を被覆し、該絶縁体の
上に自己融着層を形成してなる融着電線を複数本並べて
フラット状に形成するワイヤーハーネスにおいて、前記
融着電線の自己融着層の表面に筋状の凹凸加工を施して
なるワイヤーハーネス用融着電線。 - 【請求項2】 前記自己融着層は、融点95℃の変性エ
チレンアクリル酸エステル共重合体である請求項1に記
載のワイヤーハーネス用融着電線。 - 【請求項3】 導体の上に絶縁体を押出し被覆し、該絶
縁体の上に自己融着層を押出し被覆した後、該自己融着
層の表面が硬化する前に、前記自己融着層の外周面にそ
の先端が当接するブラシを備えたダイスに通し、前記自
己融着層の表面に筋状の凹凸加工を施すようにしたこと
を特徴とするワイヤーハーネス用融着電線の製造方法。 - 【請求項4】 前記自己融着層は、融点95℃の変性エ
チレンアクリル酸エステル共重合体である請求項3に記
載のワイヤーハーネス用融着電線。 - 【請求項5】 前記ダイスに設けられるブラシは、径の
細い柔らかいナイロン製のものである請求項3又は4に
記載のワイヤーハーネス用融着電線の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001031652A JP2002237218A (ja) | 2001-02-08 | 2001-02-08 | ワイヤーハーネス用融着電線、及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001031652A JP2002237218A (ja) | 2001-02-08 | 2001-02-08 | ワイヤーハーネス用融着電線、及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002237218A true JP2002237218A (ja) | 2002-08-23 |
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ID=18895710
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001031652A Pending JP2002237218A (ja) | 2001-02-08 | 2001-02-08 | ワイヤーハーネス用融着電線、及びその製造方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2002237218A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007042343A (ja) * | 2005-08-01 | 2007-02-15 | Nissei Electric Co Ltd | リボンケーブル |
WO2022074900A1 (ja) * | 2020-10-05 | 2022-04-14 | 東京特殊電線株式会社 | 融着性絶縁電線及び自己融着コイル |
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2001
- 2001-02-08 JP JP2001031652A patent/JP2002237218A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007042343A (ja) * | 2005-08-01 | 2007-02-15 | Nissei Electric Co Ltd | リボンケーブル |
WO2022074900A1 (ja) * | 2020-10-05 | 2022-04-14 | 東京特殊電線株式会社 | 融着性絶縁電線及び自己融着コイル |
JP2022060717A (ja) * | 2020-10-05 | 2022-04-15 | 東京特殊電線株式会社 | 融着性絶縁電線の製造方法、及び自己融着コイルの製造方法 |
JP7088999B2 (ja) | 2020-10-05 | 2022-06-21 | 東京特殊電線株式会社 | 融着性絶縁電線の製造方法、及び自己融着コイルの製造方法 |
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