JP2002237172A - 再生装置、再生方法 - Google Patents

再生装置、再生方法

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JP2002237172A
JP2002237172A JP2001032036A JP2001032036A JP2002237172A JP 2002237172 A JP2002237172 A JP 2002237172A JP 2001032036 A JP2001032036 A JP 2001032036A JP 2001032036 A JP2001032036 A JP 2001032036A JP 2002237172 A JP2002237172 A JP 2002237172A
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JP2001032036A
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Yuji Saito
裕士 齋藤
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Original Assignee
Sony Corp
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アドレスずれがあっても適正なデータ読込が
できるようにする。 【解決手段】 記録媒体に対するデータ再生時に、AD
IPアドレスとヘッダアドレスを比較し、比較結果に基
づいてデータ読込を行う第1のデータ読込動作を行うこ
とで、誤データDT-OLの読込を排除し、正しいデータ
DT-NWを読み込めるする(図15(c))。この第1
のデータ読込動作によってデータ読込ができなかった場
合に、上記各アドレスのずれに関わらずデータ読込を行
う第2のデータ読込動作を行うことで、アドレスずれの
ある正しいデータDT(図15(b)(d))も読み込
めるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディスク等の記録媒
体に対してデータの再生を行なう再生装置、及び再生方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば音楽、音声等を記録/再生するこ
とのできる記録媒体として音声信号をデジタル信号とし
て記録する光ディスク、光磁気ディスク、固体メモリに
よるメモリカード、或は磁気テープ等の記録媒体が広く
用いられており、これに対応して再生装置や記録装置が
開発されている。
【0003】これらの記録媒体に対する再生装置や記録
装置は、データの記録再生に関しては、記録媒体上の一
を示すアドレス情報を基準にして動作を行っている。近
年普及している、いわゆるミニディスク(光磁気ディス
ク)について述べると、ミニディスクの場合は、ディス
ク上の記録トラックとしてグルーブ(溝)がスパイラル
状に形成されているが、このグルーブがアドレス値によ
ってFM変調された波形に基づいてウォブリング(蛇
行)された形状とされている。従ってウォブリンググル
ーブとしてディスク上に、絶対位置を示すアドレスが予
め形成されているものとなっている。なお、このような
アドレス情報はADIPアドレス(Adress in Pregroov
e)と呼ばれる。また、記録されるデータには、後述す
るがセクターという単位で、そのヘッダーにアドレスが
含まれる。なお説明上、上記ADIPアドレスと区別す
る意味で、データ内に含まれるアドレスをヘッダアドレ
スと呼ぶこととする。
【0004】従って、ミニディスクに対する記録時には
ADIPアドレスを基準にして記録動作を行うことがで
き、再生時には、ヘッダアドレス又はADIPアドレス
を基準にして再生動作を行うことができる。もちろん、
ADIPアドレスとヘッダアドレスは一致すべきもので
ある。例えばADIPアドレス値=xの領域に書かれる
データセクターでは、ヘッダアドレス=xとされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、実際上はA
DIPアドレスとヘッダアドレスの一致は完全にはなさ
れない。データの記録にあたっては、記録装置はあらか
じめディスク上に記録されたアドレス、つまりADIP
アドレスに合わせて、データを記録する。正常な記録が
行われた場合、ディスク上に記録されているADIPア
ドレスと記録されたデータ内に記述されたヘッダアドレ
スは、許容される誤差のもとに一致する。許容される誤
差は、通常は記録媒体の規格として規定される。
【0006】図17(a)は、両アドレスが一致した状
態を模式的に示している。なお図中(AA)を付した値は
ADIPアドレス、(HA)を付した値はヘッダアドレス
である。そしてSCxx(AA)はADIPアドレスとしてのセ
クターアドレス値、SCxx(HA)はヘッダアドレスとしての
セクターアドレス値である。
【0007】記録トラックを形成するグルーブGは実際
にはウォブリングされ、それによってセクター単位に、
例えば図示するようにADIPアドレスSC00(AA)、SC01
(AA)、SC02(AA)・・・が記録されている。この図17
(a)は、このようなADIPアドレスにより示される
位置に対して正確にセクターデータが記録されていった
場合である。記録データDTとしての各データセクター
には、ヘッダアドレスSC00(HA)、SC01(HA)、SC02(HA)・
・・が記録されている。そして例えばADIPアドレス
SC00(AA)の領域には正確にずれなくヘッダアドレスSC00
(HA)のデータセクターが記録されている。
【0008】一方、図17(b)は、ADIPアドレス
を基準とする記録動作において若干のずれが生じた場合
を示している。例えばADIPアドレスSC00(AA)の領域
に対してヘッダアドレスSC00(HA)のデータセクターが多
少ずれて記録されている。しかしながら、このようなず
れが許容範囲内であれば、特に問題ない。ミニディスク
の場合は、ずれの許容範囲は例えば−10EFMフレー
ム〜+26EFMフレームの範囲とされる。いずれにし
ても、ずれの許容範囲は、1セクター分のずれはない程
度の範囲に規定される。
【0009】ところが、このような許容範囲を超えて、
両アドレスが大きくずれた状態にデータ記録が行われる
ことがある。主な原因としては、ディスクへのデータ記
録時の微小振動などにより、光ピックアップが手前に1
〜2トラック移動してしまったことによる。通常、デー
タ記録中にピックアップがディスクの半径方向に移動し
た場合、記録を直ちに中断するような機構になってはい
るが、ディスク上の欠陥などによる誤検出を避けるため
に一定のトラック数移動しないと記録を中断しないよう
にしている。そのため1〜2トラックの移動では、直ち
に記録を中断しないことがあり、ある程度記録を続行し
てしまう。例えばディスク内周側では1周回トラックは
5〜6セクター分に相当するため、1〜2トラックの移
動が生じることによって、数セクター〜10数セクター
にわたるずれが生じる。
【0010】図18はクラスタ単位でみた場合のずれの
状況を示している。クラスタとは36セクターで形成さ
れる単位で、記録動作の最小単位である。CLx(AA)はA
DIPアドレスとしてのクラスタアドレス値、CLx(HA)
はヘッダアドレスとしてのクラスタアドレス値である。
図18(a)は、上記図17(a)の場合と同様に、A
DIPアドレスとヘッダアドレスにずれがない状態でデ
ータDTの記録が行われた状態である。図18(b)
は、データDTの記録の際に上記のトラックジャンプな
どの原因で、例えば数セクター分程度のずれが生じた状
態である。例えばADIPアドレスCL0(AA)の領域に対
してヘッダアドレスCL0(HA)のクラスタがずれて記録さ
れている。
【0011】また後述するが、クラスタアドレスでCL
3、CL4、CL5の領域は、ミニディスクの管理情報である
U−TOCが記録される領域である。このU−TOCデ
ータは、データの記録や消去が行われるたびに書き換え
られる。ここで、U−TOCデータが図18(b)のデ
ータDTのようにずれて記録されてしまった後に、再び
U−TOCデータの更新が行われ、そのときは正確な位
置にU−TOCデータが記録されたとすると、図18
(c)の状態になる。つまり更新された新たなデータD
T-NWは適正な位置に記録されるが、前回にずれて記録
された部分のデータDT-OLが上書きされずに残され
る。
【0012】例えばデータ記録の際にADIPアドレス
とヘッダアドレスがずれた状態となると、その後、この
図18(c)のような状態が発生することがある。デー
タの再生にあたっては、再生装置はまずピックアップを
再生するべきデータが記録されている場所より手前の近
傍に移動させる。そして、記録されているデータ内のヘ
ッダアドレスを読み出して、再生するべきデータである
ことを認識したら、そのデータを取り込む動作を行う。
【0013】ここで、最初に再生しようとするデータの
記録されている場所より手前の位置にピックアップをア
クセスさせるときには、ADIPアドレスを基準とす
る。つまりADIPアドレスにより、所定のアクセス目
的地点に到達できたか否かを判断する。一方、アクセス
後、つまり再生しようとするデータの手前の位置に到達
した後のデータ読込を開始する際は、ヘッダアドレスを
監視して、再生すべきデータの起点に到達したかを判断
することとなる。アクセス時にはADIPアドレスを基
準とすることで、再生すべきデータの手前の位置がデー
タ記録が行われていない領域であったとしても、適切に
アクセスでき、またアクセス後から実際のデータ読出の
際にはヘッダアドレスを基準とすることで、図17に示
したような多少のアドレスのずれ(許容範囲内のずれ)
があったとしても、データを適正に読み出すことができ
る。
【0014】ところが図18(c)のような状態となっ
ている場合、データの読込が適切に行えないこととな
る。即ち、例えばクラスタアドレスCL3のデータの読込
を行う場合は、まず手前へのアクセスとして、クラスタ
アドレスCL2の終端近辺を目的とするアクセスを行う。
例えば図18(d)に示す地点APへピックアップを移
動させる。地点APに到達したら、続いてヘッダアドレ
スを監視しながら破線矢印のように走査(データトレー
ス)を行いながらクラスタアドレスCL3の先頭のセクタ
ーに到達したか否かを判断し、到達したらそのセクター
以降のデータを読み込んでいくわけであるが、このとき
更新前のデータDT-OLとして残されている先頭セクタ
ーsSC-OLを、本来読み込みを開始すべきセクターで
ある、更新後のデータDT-NWの先頭セクターsSC-NW
と誤判断してしまうことになる。この場合当然ながら適
切なデータ読込ができないことになる。このため適切な
再生動作ができないものとなってしまう。
【0015】また図18(c)のデータDT-OLのよう
な誤ったデータを取り込んでしまうことを避けるため
に、記録されたデータ内のヘッダアドレスが目的のもの
であっても、ADIPアドレスと比較して著しくアドレ
ス値が異なる場合には、そのデータを取り込まないよう
な対策を施すことが考えられる。その場合は、例えば図
18(d)において先頭セクターsSC-OLにおいて読
込目的のアドレスを発見したとしても、ADIPアドレ
スとのずれがあることから、正しい先頭セクターとは判
断せずに、例えば引き続き本来の先頭セクターsSC-N
Wを探していくことになる。ところがこのようにした場
合、図18(b)のような状態の場合は、データ読込が
できないこととなってしまう。
【0016】例えばこれらのような状況によりデータ読
込が不能となることがあるが、ディスクに記録された音
楽データ等を管理するU−TOCデータの読込の際に、
このような状態が発生すると、記録された音楽等が適切
に再生できないこととなる。例えば最新のU−TOCデ
ータが取り込めないため、記録したはずの曲が再生装置
において記録されていないものと扱われたりするなど、
非常に不都合なものとなる。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
に鑑みて、上記のアドレスずれが発生した場合でも、デ
ータの適正読出が不能となることを最小限とし、再生装
置の性能を向上させることを目的とする。
【0018】このため本発明の再生装置は、記録媒体上
に予め記録されているアドレス、例えばADIPアドレ
スを検出する第1のアドレス検出手段と、上記記録媒体
に記録されたデータ内に記述されているアドレス、例え
ばヘッダアドレスを検出する第2のアドレス検出手段
と、上記記録媒体に対するデータ再生時に、上記第1の
アドレス検出手段で検出されるアドレス値と、上記第2
のアドレス検出手段で検出されるアドレス値を比較する
比較手段と、記録媒体からのデータ読込の際に、上記比
較手段の比較結果に基づいた第1のデータ読込動作を実
行させるとともに、上記第1のデータ読込動作の状況に
応じて、上記比較手段の比較結果に基づかない第2のデ
ータ読込動作を実行させる制御手段と、を備えるように
する。
【0019】また上記第1のデータ読込動作は、上記比
較手段の比較結果として、上記第1のアドレス検出手段
で検出されるアドレス値と、上記第2のアドレス検出手
段で検出されるアドレス値の差が所定値以内であったと
きにデータ読込を実行する動作であるとする。また上記
制御手段は、上記第1のデータ読込動作について所定回
数のリトライを行ってもデータ読込ができなかった場合
に、上記第2のデータ読込動作を実行させる。
【0020】本発明の再生方法は、記録媒体上に予め記
録されている第1のアドレスと、上記記録媒体に記録さ
れたデータ内に記述されている第2のアドレスを有する
記録媒体に対する再生方法として、記録媒体からのデー
タ読込の際に、上記第1のアドレスの値と上記第2のア
ドレスの値を比較し、上記各アドレス値の差が所定値以
内であればデータ読込動作を実行する第1のデータ読込
動作を実行するとともに、上記第1のデータ読込動作に
ついて所定回数のリトライを行ってもデータ読込ができ
なかった場合に、上記各アドレス値の比較を行わずにデ
ータ読込動作を行う第2のデータ読込動作を実行する。
【0021】即ち本発明では、データ読込の際に、記録
媒体上に予め記録されているアドレスと、記録されたデ
ータ内に記述されているアドレスについてずれがあった
場合には読込を行わない第1のデータ読込動作により、
誤ったデータ読込を行わずに正しいデータが読み込める
ようにする。また正しいデータが、アドレスがずれた状
態で記録されており、第1のデータ読込動作ではデータ
読込ができない場合には、アドレスずれに関わらずデー
タ読込を行う第2のデータ読込動作を行うことで、アド
レスがずれた状態で記録されている正しいデータを読み
込めるようにする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。この実施の形態としての例は、光磁気ディ
スク(ミニディスク)を記録媒体として用い、記録再生
動作を行うことのできる記録再生装置とする。実施の形
態の説明は次の順序で行なう。 1.記録再生装置の構成 2.ミニディスクのクラスタ構造 3.ミニディスクのエリア構造 4.U−TOC 5.動作概略 6.ADIPアドレス読出処理 7.データ読込処理 8.U−TOC読出時の処理
【0023】1.記録再生装置の構成 本例のミニディスク記録再生装置1の構成を図1で説明
する。図1の記録再生装置において装填されるディスク
90はミニディスクである。ミニディスクは、図示して
いないカ−トリッジ内に直径64mmのディスク90を
収納して構成される。なお、いわゆるミニディスクとし
ては、再生専用光ディスク、記録可能な光磁気ディス
ク、再生専用領域と記録可能領域が混在するハイブリッ
ドディスクの3種類のものがある。
【0024】ディスク(ミニディスク)90は、スピン
ドルモータ2により回転駆動される。そしてディスク9
0に対しては記録/再生時に光学ヘッド(光ピックアッ
プ)3によってレーザ光が照射される。
【0025】光学ヘッド3は、記録時には記録トラック
をキュリー温度まで加熱するための高レベルのレーザ出
力を行ない、また再生時には磁気カー効果により反射光
からデータを検出するための比較的低レベルのレーザ出
力を行なう。このため、光学ヘッド3にはレーザ出力手
段としてのレーザダイオード、偏光ビームスプリッタや
対物レンズ等からなる光学系、及び反射光を検出するた
めのディテクタ等が搭載されている。対物レンズ3aは
2軸機構4によってディスク半径方向及びディスクに接
離する方向に変位可能に保持されている。
【0026】また、ディスク90を挟んで光学ヘッド3
と対向する位置に磁気ヘッド6aが配置されている。磁
気ヘッド6aは供給されたデータによって変調された磁
界を光磁気ディスク90に印加する動作を行なう。光学
ヘッド3全体及び磁気ヘッド6aは、スレッド機構5に
よりディスク半径方向に移動可能とされている。
【0027】再生動作によって、光学ヘッド3によりデ
ィスク90から検出された情報はRFアンプ7に供給さ
れる。RFアンプ7は供給された情報の演算処理によ
り、再生RF信号、トラッキングエラー信号TE、フォ
ーカスエラー信号FE、グルーブ情報(光磁気ディスク
90にプリグルーブ(ウォブリンググルーブ)として記
録されている情報)GFMを抽出する。抽出された再生
RF信号はEFMエンコーダ/デコーダ部8に供給され
る。また、トラッキングエラー信号TE、フォーカスエ
ラー信号FEはサーボ回路9に供給され、グルーブ情報
GFMはアドレスデコーダ10に供給される。
【0028】サーボ回路9は供給されたトラッキングエ
ラー信号TE、フォーカスエラー信号FEや、マイクロ
コンピュータにより構成されるシステムコントローラ1
1からのトラックジャンプ指令、アクセス指令、スピン
ドルモータ2の回転速度検出情報等により各種サーボ駆
動信号を発生させ、2軸機構4及びスレッド機構5を制
御してフォーカス及びトラッキング制御を行ない、また
スピンドルモータ2を一定線速度(CLV)に制御す
る。
【0029】アドレスデコーダ10は供給されたグルー
ブ情報GFMをデコードしてアドレス情報、即ちADI
Pアドレスを抽出する。このアドレス情報はシステムコ
ントローラ11に供給され、各種の制御動作に用いられ
る。ADIPアドレスは、2バイトのクラスタアドレス
と1バイトのセクターアドレスから構成される。
【0030】また再生RF信号についてはEFMエンコ
ーダ/デコーダ部8においてEFM復調、CIRC等の
デコード処理が行なわれるが、このときヘッダアドレス
やサブコードデータなども抽出され、システムコントロ
ーラ11に供給される。ヘッダアドレスも、2バイトの
クラスタアドレスと1バイトのセクターアドレスから構
成される。
【0031】EFMエンコーダ/デコーダ部8でEFM
復調、CIRC等のデコード処理された音声データ(セ
クターデータ)は、メモリコントローラ12によって一
旦バッファメモリ13に書き込まれる。なお、光学ヘッ
ド3によるディスク90からのデータの読み取り及び光
学ヘッド3からバッファメモリ13までの系における再
生データの転送は1.41Mbit/secで、しかも通常は間欠的
に行なわれる。
【0032】バッファメモリ13に書き込まれたデータ
は、再生データの転送が0.3Mbit/sec となるタイミング
で読み出され、圧縮エンコーダ/デコーダ部14に供給
される。そして、音声圧縮処理に対するデコード処理等
の再生信号処理を施され、44.1KHZ サンプリン
グ、16ビット量子化のデジタルオーディオ信号とされ
る。 このデジタルオーディオ信号はD/A変換器15
によってアナログ信号とされ、出力処理部16でレベル
調整、インピーダンス調整等が行われてライン出力端子
17からアナログオーディオ信号Aoutとして外部機
器に対して出力されたり、ヘッドホン出力HPoutと
して端子部27に接続されるヘッドホンに供給される。
【0033】また、圧縮エンコーダ/デコーダ部14で
デコードされた状態のデジタルオーディオ信号は、デジ
タルインターフェース部22に供給されることで、デジ
タル出力端子21からデジタルオーディオ信号Dout
として外部機器に出力することもできる。例えば光ケー
ブルによる伝送形態で外部機器に出力される。
【0034】バッファメモリ13としては例えば4Mbi
t、16Mbitなどの記憶容量のD−RAMが使用されて
おり、再生データを一旦蓄積し、これを読み出すことで
ショックプルーフメモリとして機能している。つまり、
例えば4Mbitの記憶容量の場合、フル容量データを蓄積
すると、10秒前後に相当する音声データが蓄積される
ことになり、この間は光学ヘッド3によるデータの読出
が行なわれなくても再生音声出力は可能となる。従っ
て、外乱等により光学ヘッドのトラッキングが外れたり
大きくトラックジャンプしてしまったりしてデータ読出
ができなくても、バッファメモリ13からデータ出力が
行なわれている間に元の位置までアクセスしてディスク
1からのデータ読出を再開すれば、音声出力としてはと
ぎれないことになる。
【0035】光磁気ディスク90に対して記録動作が実
行される際には、ライン入力端子18に供給された記録
信号(アナログオーディオ信号Ain)は、A/D変換
器19によってデジタルデータとされた後、圧縮エンコ
ーダ/デコーダ部14に供給され、音声圧縮エンコード
処理を施される。または外部機器からデジタル入力端子
20にデジタルオーディオ信号Dinが供給された場合
は、デジタルインターフェース部22で制御コード等の
抽出が行われるとともに、そのオーディオデータが圧縮
エンコーダ/デコーダ部14に供給され、音声圧縮エン
コード処理を施される。なお図示していないがマイクロ
ホン入力端子を設け、マイクロホン入力を記録信号とし
て用いることも当然可能である。また、デジタル入力端
子20にデジタルオーディオ信号Dinが供給される場
合には、デジタルオーディオデータと共に、トラックナ
ンバ情報、サブコード情報、トラック属性情報、その他
制御情報も所定のフォーマットで送られてくる。これら
の情報はシステムコントローラ11に取り込まれ、各種
記録時の処理や、後述するトラックチェンジ要求時の処
理に用いられる。
【0036】圧縮エンコーダ/デコーダ部14によって
圧縮された記録データはメモリコントローラ12によっ
て一旦バッファメモリ13に書き込まれて蓄積されてい
った後、所定量のデータ単位毎に読み出されてEFMエ
ンコーダ/デコーダ部8に送られる。そしてEFMエン
コーダ/デコーダ部8でCIRCエンコード、EFM変
調等のエンコード処理された後、磁気ヘッド駆動回路6
に供給される。
【0037】磁気ヘッド駆動回路6はエンコード処理さ
れた記録データに応じて、磁気ヘッド6aに磁気ヘッド
駆動信号を供給する。つまり、光磁気ディスク90に対
して磁気ヘッド6aによるN又はSの磁界印加を実行さ
せる。また、このときシステムコントローラ11は光学
ヘッドに対して、記録レベルのレーザ光を出力するよう
に制御信号を供給する。
【0038】なお、この記録動作時には、圧縮エンコー
ダ/デコーダ部14によって圧縮された記録データのバ
ッファメモリ13への書込は、0.3Mbit/sec の転送
レートで連続的に行われ、一方、バッファメモリ13か
らの読出は、1.41Mbit/sec の転送レートで間欠的
に行なわれる。特にミニディスクシステムの場合、記録
動作は後述するクラスタという単位を最小データ単位と
してで行われるが、従って、バッファメモリ13からの
読出は、少なくとも1クラスタ分のデータ量が蓄積され
た時点で行われる。またこのように記録時にも、データ
はバッファメモリ13に一時的に格納されることにな
り、これによってディスク90への記録動作が外乱等で
一時的に乱れても、再度記録のリトライを行うことがで
き、その意味で記録時のショックプルーフ機能も有する
ことになる。
【0039】なお、記録中に衝撃などにより、光学ヘッ
ド3からのレーザ光がディスク90上の記録トラックを
あらかじめ設定されたトラック数以上またいで動いた場
合、サ−ボ回路9はそれを検出し、レーザーパワーを再
生時の値に変化させ、システムコントローラ11に通知
する。通知を受けたシステムコントローラ11は、記録
動作を一旦停止させ、同じクラスタに再度記録する動作
を行う。この他に、記録中にアドレスデコーダ10で検
出されたアドレスが連続していなかった場合、システム
コントローラ11は、記録動作を一旦停止し、同じクラ
スタに再度記録する動作を行う。これらの動作により、
光学ヘッド3からのレーザ光がトラックをまたいで動い
たが、トラックジャンプ発生と判別するために設定され
たトラック数はまたぐことがなかった場合にも、再度記
録を行わせることができる。
【0040】操作部23には、記録/再生/編集動作等
をユーザーが指示するための各種の操作キーが設けられ
ている。具体的には、再生キー、記録キー、停止キー、
記録キー、AMS/サーチキー、一時停止キー、編集モ
ードキー、編集操作キー、表示モードキー等が設けら
れ、またディスクタイトルやトラックネームの入力や、
その他情報入力のための操作子等が設けられる。編集動
作としては、トラックネーム入力、ディスクネーム入
力、トラック分割、トラック連結、トラック移動(再生
順としてのトラックナンバの変更)、トラック消去など
が可能とされており、これらの編集動作の指示のために
必要な操作子が設けられている。さらにトラックネーム
やディスクネームとしての文字入力を可能とする操作子
も設けられる。また記録動作時にユーザーが任意のタイ
ミングでトラック分割させたい場合に、それを指示する
トラックチェンジ操作のためのキーも用意される。な
お、操作部としてリモートコマンダーを用意して、その
リモートコマンダーにより同様の各種操作を実行可能と
してもよい。
【0041】操作部23の操作キーやダイヤルによる操
作情報はシステムコントローラ11に供給され、システ
ムコントローラ11は操作情報に応じた動作制御を実行
することになる。
【0042】また表示部24は例えば機器筺体上に設け
られるもので、この表示動作はシステムコントローラ1
1によって制御される。即ちシステムコントローラ11
は表示動作を実行させる際に表示すべきデータを表示部
24内の表示ドライバに送信する。表示ドライバは供給
されたデータに基づいて液晶パネルなどによる表示ディ
スプレイを駆動し、所要の数字、文字、記号などの表示
を実行させる。表示される内容は、装着されたミニディ
スクの総演奏時間、演奏中の曲の経過時間、再生中の曲
の残り演奏時間、全体の残りの演奏時間等の時間情報
や、演奏中の曲のトラックナンバ等である。また、ディ
スクネ−ムやトラックネ−ムが記録されているディスク
が装填されている場合は、ディスクネ−ムやトラックネ
−ムが表示される。さらに、曲やディスクの記録日時が
記録されていれば記録日時が表示される。
【0043】システムコントローラ11は、CPU、プ
ログラムROM、ワークRAM、インターフェース部等
を備えたマイクロコンピュータとされ、上述してきた各
種動作の制御を行う。また、U−TOCデータや各種変
数の保持などに用いるS−RAM11aを有する。
【0044】また、記録時、再生時にはディスク上のア
ドレスを検出しながら各種処理を行うが、記録時及び再
生時には上記のようにアドレスデコーダ10からADI
Pアドレスを得ることができる。
【0045】また再生時には、データセクター単位でデ
ータに付加されて記録されたヘッダアドレスをEFMエ
ンコーダ/デコーダ部8から取り込むことができる。実
際には、データ再生時においてEFMエンコーダ/デコ
ーダ部8がセクターシンクを検出すると、EFMエンコ
ーダ/デコーダ部8からシステムコントローラ11に割
込がかかり、システムコントローラ11はシリアル通信
によりEFMエンコーダ/デコーダ部8から図2の情報
を得ることができる。
【0046】図2はバイト0〜バイト3の4バイトの情
報を示しているが、バイト0の情報はデコーダステイタ
スと呼ばれる。これは現在デコードしたセクターのステ
ータスを表し、各ビットの内容は次のようになる。 ・ビットb6:HDERR ヘッダにエラーがあったか否かを示す(1:エラー有
り、0:エラー無し)。 ・ビットb5:EIB 一つ前のセクターのエラーの有無を示す(1:エラー有
り、0:エラー無し)。 ・ビットb4:WDLOCK シンク検出タイミングと内挿タイミングの同期がとれて
いて、シンク保護ウインドウがロックしているとき1と
なる(1:ロック、0:ウインドウアンロック) ・ビットb3:ILSY 一つ前のセクターでイリーガルシンク(ウインドウ外で
のシンク)が検出されたか否かを示す(1:検出、0:
なし)。 ・ビットb1:NOSY ウインドウ内でシンクが検出されたか否かを示す(1:
検出、0:なし)。 ・ビットb0:SYOK セクタシンクが正しい位置に検出されたかどうかを読み
出す(1:OK、0:NG)
【0047】図2の4バイトのうち、バイト1、バイト
2、バイト3はセクターデータから読み出されたヘッダ
アドレスとなる。バイト1がセクターアドレス、バイト
2,3がクラスタアドレスとなる。
【0048】システムコントローラ11は、デコーダス
テータスを読み出すことによってデータの読み取り状況
を知ることができ、またヘッダアドレスを得ることがで
きる。デコーダステータスは、セクタシンクのたびに更
新されるので、システムコントローラ11はセクタシン
クを検出したらこれを読み出し、データ読み出しの状況
を知ることができる。
【0049】ところで、ディスク90に対して記録/再
生動作を行なう際には、ディスク90に記録されている
管理情報、即ちP−TOC(プリマスタードTOC)、
U−TOC(ユーザーTOC)を読み出す必要がある。
システムコントローラ11はこれらの管理情報に応じて
ディスク90上の記録すべきエリアのアドレスや、再生
すべきエリアのアドレスを判別することとなる。この管
理情報はバッファメモリ13に保持される。システムコ
ントローラ11はこれらの管理情報を、ディスク90が
装填された際に管理情報の記録されたディスクの最内周
側の再生動作を実行させることによって読み出し、バッ
ファメモリ13に記憶しておき、以後そのディスク90
に対する記録/再生/編集動作の際に参照できるように
している。実際にはシステムコントローラ11は、バッ
ファメモリ13に保持された管理情報は、システムコン
トローラ11内のS−RAM11aに取り込んで、実際
の制御処理に用いる。
【0050】例えば或る楽曲の録音を行なおうとする際
には、TOC情報の一部であるU−TOC(音声信号の
録音、消去等に応じて書き換えられるTOC情報領域)
からディスク上の未記録エリアを探し出し、ここに音声
データを記録していくことができるようになされてい
る。また、再生時には再生すべき楽曲が記録されている
エリアをTOC情報から判別し、そのエリアにアクセス
して再生動作を行なう。
【0051】さらに、音楽等がディスク1に録音される
際には、その録音動作に応じてU−TOCがバッファメ
モリ13内で更新され、録音終了後において、所定のタ
イミング(例えば録音終了直後、ディスクイジェクト
時、電源オフ時など)で、U−TOCデータがバッファ
メモリ13から読み出されてディスク90に書き込まれ
ることになる。このようにディスク90においてU−T
OCを更新することによって、記録された音楽等を以降
再生することができるようになる。
【0052】バッファメモリ13は、上記したようにデ
ィスク90の記録再生時においてATRAC方式で圧縮
されている形態の記録/再生音声データ(説明上、AT
RACデータともいう)が蓄積されるとともに、ディス
ク90から読み出されるTOC情報も保持される。この
ように用いられるために、バッファメモリ13には例え
ば図3のような領域構成(アドレス割り当て)が採用さ
れる。
【0053】バッファメモリ13は例えば4Mビット、
16Mビット等のD−RAM、或いは複数のD−RAM
により構成される。そして4MビットのD−RAMの場
合を例に挙げると、図3(a)に示すようにアドレス0
0000h〜7FFFFhまでの領域において、TOC
情報を記憶するTOCエリア、システムコントローラに
よるコマンドによってのみアクセス可能なワークエリ
ア、記録再生データを記憶するATRACデータエリ
ア、リザーブエリア(空きエリア)としての各領域が設
定される。なお「h」を付した数字は16進表記のもの
である。そしてTOCデータ、ATRACデータ等は2
368バイト毎にセクター単位で格納される。図中N
(00h〜DCh)はメモリ全体を通してのセクタ番号
となる。
【0054】1セクターは、ATRACデータやTOC
データとしての実データ2332バイトに加え、ヘッダ
ー(4バイト)、サブヘッダー(4バイト)、シンクパ
ターン(12バイト)の2352バイトから成るが、バ
ッファメモリ13には、その2352バイトの1セクタ
ーに、空きエリアを合計16バイト加えた2368バイ
ト単位で格納していくことになる。2368バイトの格
納状態を図3(b)に示している。合計16バイトの空
きエリアに対しては、システムコントローラ11がデー
タを読み書きすることができる。
【0055】バッファメモリ13とディスク90側(E
FMエンコーダ/デコーダ部8側)との間でのATRA
Cデータ転送にかかるバッファメモリ13についての読
出/書込、及びバッファメモリ13と圧縮エンコーダ/
デコーダ部14側との間でのATRACデータ転送にか
かるバッファメモリ13についての読出/書込に関して
は、それぞれ、1セクタを単位としたカウンタを設けて
おり、システムコントローラ11は、このカウンタを用
いてバッファメモリ13上の位置を指定する。
【0056】ディスク90からEFMエンコーダ/デコ
ーダ部8を介してバッファメモリ13に読み書きさせる
位置の指定に用いるカウンタをDSC、圧縮エンコーダ
/デコーダ部14からバッファメモリ13に読み書きさ
せる位置の指定に用いるカウンタをASCと呼ぶ。
【0057】メモリコントローラ12は、システムコン
トローラ11から指定されるアクセスモードにしたが
い、圧縮エンコーダ/デコーダ部14またはEFMエン
コーダ/デコーダ部8からの要求があるごとに、バッフ
ァメモリ13からデータを取り出したりデータを書き込
んだりする。この時、1セクタ分のデータの読み出しま
たは書き込みが終了したら、メモリコントローラ12
は、カウンタDSCまたはASCを1増加させて、シス
テムコントローラ11に通知する。この時、カウンタD
SCまたはASCが、設定してある最大数(NATMAX,
これはバッファメモリ13とされるD−RAMの容量に
したがって決定し、システムコントローラ11が設定す
る)に達した時、そのカウンタ値を0にする。
【0058】システムコントローラ11は、メモリコン
トローラ12から通知があった時、メモリコントローラ
12からカウンタDSCまたはASCの値を読み出し、
変数dsc,ascに保持する。なお、カウンタDS
C,ASCで指定したセクタ番号は、TOCエリアおよ
びワークエリアとして確保したエリア分のセクタ数をオ
フセットさせることができる。例えば、TOCエリアと
ワークエリアで合計8セクタ分のエリアを確保した場
合、オフセットさせるよう指定してアクセスすると、D
SC=0はセクタ8を意味する。カウンタDSCおよび
ASCで指定されるセクタの、バッファメモリ13上の
先頭アドレスは、 オフセットさせる場合: Nat * 940h オフセットさせない場合: (Nat − Ntc) * 940
h となる。ただし、Nat はセクタカウンタの値、Ntc は
TOCエリアとワークエリアのセクタ数である。
【0059】ディスク90からのデータの取り込みを行
うにあたり、メモリコントローラ12はセクタの先頭に
配置されるシンクパターンを検出したら、それ以降のデ
ータをバッファメモリ13上のカウンタDSCによって
示されるセクタにあたる場所に格納する。
【0060】メモリコントローラ12は、DSCモード
をもつ。DSCモードは以下のモードを遷移する。 停止:停止状態 巡回モード:DSCで示されるセクタの場所に繰り返しデ
ータを上書き動作を行う状態。 直進モード:DSCで示されるセクタの場所にデータを書
き込み、DSCを1増加させる動作を行う状態。 リンキングモード:直進モード中にリンキングセクター
(後述)を検出して、リンキングセクターでなくなるま
でデータの書き込みを行わない状態。リンキングセクタ
ーでなくなったら、直進モードに戻る。 リトライモード:直進モード中にシステムコントローラ
11の指示により設定される。データの書き込みを中断
して、DSCを1減少させる動作を行うモード。前記動作
後、巡回モードに戻る。
【0061】以上のようなカウンタDSC、ASCに従
ってバッファメモリ13へのアクセスが行われ、その結
果、以下のような動作が実現される。図3(a)に示し
たバッファメモリ13のATRACエリアは、上述した
ショックプルーフのためのバッファリングエリアとして
用いられ、この領域がカウンタDSC、ASCの更新に
よって記録データ、再生データを一時的に保持するリン
グメモリ形態で使用される。
【0062】ディスク90からの再生時には、間欠的に
ディスク90から読み出されたデータが、カウンタDS
Cに基づいてバッファメモリ13に書き込まれ、そのデ
ータはカウンタASCが連続的に更新されて、0.3Mb
it/sec の転送レートで読み出されて再生出力される。
ディスク90への記録時には、カウンタASCが連続的
に更新されて、0.3Mbit/sec の転送レートで入力さ
れATRAC圧縮処理されたデータがバッファメモリ1
3に書き込まれる。そしてカウンタDSCによって例え
ば1クラスタ単位でデータが読み出されてディスク90
への記録処理に供される。
【0063】TOCエリアに関しては、ディスク90が
装填された時点以降、そのディスク90についての必要
なTOCセクターが記憶されるが、後述するU−TOC
セクター0、セクター1、セクター2、セクター4など
の更新処理は、一旦このTOCエリア内で行われる。そ
して所定時点でTOCエリアに記憶されている(更新さ
れた)TOC情報がディスク90に書き込まれることに
なる。即ちディスク90上でのU−TOC更新が行われ
る。
【0064】2.ミニディスクのクラスタ構造 ここで、クラスタというデータ単位について説明する。
ミニディスクシステムでは記録データとして1クラスタ
という単位毎のデータストリームが形成されるが、この
記録動作の単位となるクラスタのフォーマットは図4に
示される。ミニディスクシステムでの記録トラックとし
ては図4のようにクラスタCLが連続して形成されてお
り、1クラスタが記録時の最小単位とされる。1クラス
タは2〜3周回トラック分に相当し、実再生時間として
は2.043秒分のデータ量となる。
【0065】そして1クラスタCLは、セクターSCFC
〜SCFEとして示す3セクターのリンキングセクター
と、セクターSCFFとして示す1セクターのサブデータ
セクターと、セクターSC00〜SC1Fとして示す32セ
クターのメインセクターから形成されている。即ち1ク
ラスタは36セクターで構成される。上述したように1
セクタは2352バイトで形成されるデータ単位であ
る。
【0066】リンキングセクターSCFC〜SCFEは、記
録動作の切れ目としての緩衝領域や各種動作調整その他
に用いられ、またサブデータセクターSCFFは、サブデ
ータとして設定された情報の記録に用いることができ
る。そして、TOCデータ、ATRACデータ等の記録
は32セクターのメインセクターSC00〜SC1Fに行な
われる。
【0067】また、セクターはさらにサウンドグループ
という単位に細分化され、2セクターが11サウンドグ
ループに分けられている。つまり図示するように、セク
ターSC00などの偶数セクターと、セクターSC01など
の奇数セクターの連続する2つのセクターに、サウンド
グループSG00〜SG0Aが含まれる状態となっている。
1つのサウンドグループは424バイトで形成されてお
り、11.61msec の時間に相当する音声データ量となる。
1つのサウンドグループSG内にはデータがLチャンネ
ルとRチャンネルに分けられて記録される。例えばサウ
ンドグループSG00はLチャンネルデータL0とRチャ
ンネルデータR0で構成され、またサウンドグループS
G01はLチャンネルデータL1とRチャンネルデータR
1で構成される。なお、Lチャンネル又はRチャンネル
のデータ領域となる212バイトをサウンドフレームと
よんでいる。
【0068】3.ミニディスクのエリア構造 本例のディスク90のエリア構造を図5で説明する。図
5(a)はディスク最内周側から最外周側までのエリア
を示している。光磁気ディスクとしてのディスク90
は、最内周側はエンボスピットにより再生専用のデータ
が形成されるピット領域とされており、ここにP−TO
Cが記録されている。ピット領域より外周は光磁気領域
とされ、記録トラックの案内溝としてのグルーブが形成
された記録再生可能領域となっている。この光磁気領域
の最内周側のクラスタCL0〜クラスタCL49までの
区間が管理エリアとされ、実際の楽曲等のATRACデ
ータが記録されるのは、クラスタCL50〜クラスタC
L2251までのプログラムエリアとなる。プログラム
エリアより外周はリードアウトエリアとされている。
【0069】管理エリア内を詳しく示したものが図5
(b)である。図5(b)は横方向にセクター、縦方向
にクラスタを示している。管理エリアにおいてクラスタ
CL0,CL1はピット領域との緩衝エリアとされてい
る。クラスタCL2はパワーキャリブレーションエリア
PCAとされ、レーザー光の出力パワー調整等のために
用いられる。クラスタCL3,CL4,CL5はU−T
OCが記録される。U−TOCの内容について詳しくは
後述するが、1つのクラスタ内の32個の各メインセク
ター(SC00〜SC1F)においてデータフォーマットが
規定され、それぞれ所定の管理情報が記録される。即ち
プログラムエリアに記録されている各トラック(楽曲等
の単位)のアドレス、フリーエリアのアドレス等が記録
され、また各トラックに付随するトラックネーム、記録
日時などの情報が記録できるようにU−TOCセクター
が規定されている。このようなU−TOCデータとなる
セクターを有するクラスタが、クラスタCL3,CL
4,CL5に3回繰り返し記録される。クラスタCL4
7,CL48,CL49は、プログラムエリアとの緩衝
エリアとされる。
【0070】クラスタCL50(=16進表記でCL3
2h)以降のプログラムエリアには、1つのクラスタ内
の32個の各メインセクター(SC00〜SC1F)におい
て、楽曲等の音声データがATRACと呼ばれる圧縮形
式で記録される。記録される各プログラム(トラック)
や記録可能な領域は、U−TOCによって管理される。
なお、プログラム領域における各クラスタにおいて、セ
クターSCFFは、前述したようにサブデータとしての情
報の記録に用いることができる。
【0071】4.U−TOC [U−TOCセクター0]上記したように、ディスク9
0に対してトラックの記録/再生動作を行なうために
は、システムコントローラ11は、予めディスク90に
記録されている管理情報としてのP−TOC、U−TO
Cを読み出しておき、必要時にこれを参照することにな
る。ここで、ディスク90においてトラック(楽曲等)
の記録/再生動作などの管理を行なう管理情報として、
U−TOCセクターについて説明する。U−TOCセク
ターは1クラスタに形成されるため、セクター0〜セク
ター32まで設けることができる。その中で、セクター
0では各トラックのアドレス等の管理が行われ、セクタ
ー1,セクター4は文字情報、セクター2は録音日時を
記録するエリアとされている。
【0072】なおP−TOCはディスク90の最内周側
のピットエリアに形成されるもので、読出専用の情報で
ある。そして、P−TOCによってディスク上のプログ
ラムエリア、リードアウトエリア、U−TOCエリアな
どの位置の管理等が行なわれる。そして全てのデータが
ピット形態で記録されている再生専用の光ディスクで
は、P−TOCによってROM化されて記録されている
楽曲の管理も行なうことができるようにされ、U−TO
Cは形成されない。P−TOCについては詳細な説明を
省略する。
【0073】図6はU−TOCセクター0のフォーマッ
トを示すものである。U−TOCセクター0は、ディス
ク90の記録/再生動作に必ず必要となる情報を記録す
るエリアであり、主にユーザーが録音を行なった楽曲等
のプログラムや新たにプログラムが録音可能なフリーエ
リアについての管理情報が記録されているデータ領域と
される。例えばディスク90に或る楽曲の録音を行なお
うとする際には、システムコントローラ11は、U−T
OCセクター0からディスク上のフリーエリアを探し出
し、ここに音声データを記録していくことになる。ま
た、再生時には再生すべき楽曲が記録されているエリア
をU−TOCセクター0から判別し、そのエリアにアク
セスして再生動作を行なう。
【0074】図6のU−TOCセクター0のデータ領域
(4バイト×588 の2352バイト)は、先頭位置にオ
ール0又はオール1の1バイトデータが並んで形成され
る同期パターンが記録される。続いてクラスタアドレス
(Cluster H) (Cluster L) 及びセクターアドレス(Secto
r)となるアドレスが3バイトにわたって記録され、さら
にモード情報(MODE)が1バイト付加され、以上でヘッダ
とされる。ここでの3バイトのアドレスは、そのセクタ
ー自体のアドレス(ヘッダアドレス)である。同期パタ
ーンやアドレスが記録されるヘッダ部分については、こ
のU−TOCセクター0に限らず、P−TOCセクタ
ー、プログラムエリア(実際のオーディオデータが記録
されるエリア)でのセクターでも同様であり、セクター
単位にそのセクター自体のアドレス及び同期パターンが
記録されている。
【0075】続いて所定バイト位置に、メーカーコー
ド、モデルコード、最初のトラックのトラックナンバ(F
irst TNO)、最後のトラックのトラックナンバ(Last T
NO)、セクター使用状況(Used sectors)、ディスクシリ
アルナンバ、ディスクID等のデータが記録される。
【0076】さらに、ユーザーが録音を行なって記録さ
れているトラック(楽曲等)の領域やフリーエリア等を
後述するテーブル部に対応させることによって識別する
ため、ポインタ部として各種のポインタ(P-DFA,P-EMPT
Y ,P-FRA ,P-TNO1〜P-TNO255) が記録される領域が用
意されている。
【0077】そしてポインタ(P-DFA〜P-TNO255) に対応
させることになるテーブル部として(01h) 〜(FFh) まで
の255個のパーツテーブルが設けられ、それぞれのパ
ーツテーブルには、或るパーツについて起点となるスタ
ートアドレス、終端となるエンドアドレス、そのパーツ
のモード情報(トラックモード)が記録されている。さ
らに各パーツテーブルで示されるパーツが他のパーツへ
続いて連結される場合があるため、その連結されるパー
ツのスタートアドレス及びエンドアドレスが記録されて
いるパーツテーブルを示すリンク情報が記録できるよう
にされている。なおパーツとは1つのトラック内で時間
的に連続したデータが物理的に連続して記録されている
トラック部分のことをいう。そしてスタートアドレス、
エンドアドレスとして示されるアドレスは、1つの楽曲
(トラック)を構成する1又は複数の各パーツを示すア
ドレスとなる。
【0078】この種の記録再生装置では、1つの楽曲
(=トラック)のデータを物理的に不連続に、即ち複数
のパーツにわたって記録されていてもパーツ間でアクセ
スしながら再生していくことにより再生動作に支障はな
いため、ユーザーが録音する楽曲等については、録音可
能エリアの効率使用等の目的から、複数パーツにわけて
記録する場合もある。そのため、リンク情報が設けら
れ、例えば各パーツテーブルに与えられたナンバ(01h)
〜(FFh) によって、連結すべきパーツテーブルを指定す
ることによってパーツテーブルが連結できるようになさ
れている。つまりU−TOCセクター0におけるテーブ
ル部においては、1つのパーツテーブルは1つのパーツ
を表現しており、例えば3つのパーツが連結されて構成
される楽曲についてはリンク情報によって連結される3
つのパーツテーブルによって、そのパーツ位置の管理が
行われる。
【0079】なお、実際にはリンク情報は所定の演算処
理によりU−TOCセクター0内のバイトポジションと
される数値で示される。即ち、304+(リンク情報)
×8(バイト目)としてパーツテーブルを指定する。上
記のポインタ(P-DFA〜P-TNO255) があるパーツテーブル
を指定する場合も同様であり、304+(ポインタ)×
8(バイト目)として、パーツテーブルを指定する。
【0080】U−TOCセクター0のテーブル部におけ
る(01h) 〜(FFh) までの各パーツテーブルは、ポインタ
部におけるポインタ(P-DFA,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1
〜P-TNO255) によって、以下のようにそのパーツの内容
が示される。
【0081】ポインタP-DFA は光磁気ディスク90上の
欠陥領域について示しており、傷などによる欠陥領域と
なるトラック部分(=パーツ)が示された1つのパーツ
テーブル又は複数のパーツテーブル内の先頭のパーツテ
ーブルを指定している。つまり、欠陥パーツが存在する
場合はポインタP-DFA において(01h) 〜(FFh) のいづれ
かが記録されており、それに相当するパーツテーブルに
は、欠陥パーツがスタート及びエンドアドレスによって
示されている。また、他にも欠陥パーツが存在する場合
は、そのパーツテーブルにおけるリンク情報として他の
パーツテーブルが指定され、そのパーツテーブルにも欠
陥パーツが示されている。そして、さらに他の欠陥パー
ツがない場合はリンク情報は例えば『00h』とされ、
以降リンクなしとされる。
【0082】ポインタP-EMPTY はテーブル部における1
又は複数の未使用のパーツテーブルの先頭のパーツテー
ブルを示すものであり、未使用のパーツテーブルが存在
する場合は、ポインタP-EMPTY として、(01h) 〜(FFh)
のうちのいづれかが記録される。未使用のパーツテーブ
ルが複数存在する場合は、ポインタP-EMPTY によって指
定されたパーツテーブルからリンク情報によって順次パ
ーツテーブルが指定されていき、全ての未使用のパーツ
テーブルがテーブル部上で連結される。
【0083】ポインタP-FRA は光磁気ディスク90上の
データの書込可能なフリーエリア(消去領域を含む)に
ついて示しており、フリーエリアとなるトラック部分
(=パーツ)が示された1又は複数のパーツテーブル内
の先頭のパーツテーブルを指定している。つまり、フリ
ーエリアが存在する場合はポインタP-FRA において(01
h) 〜(FFh) のいづれかが記録されており、それに相当
するパーツテーブルには、フリーエリアであるパーツが
スタート及びエンドアドレスによって示されている。ま
た、このようなパーツが複数個有り、つまりパーツテー
ブルが複数個有る場合はリンク情報により、リンク情報
が『00h』となるパーツテーブルまで順次指定されて
いる。
【0084】図7にパーツテーブルにより、フリーエリ
アとなるパーツの管理状態を模式的に示す。これはパー
ツ(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) がフリーエリアとされて
いる時に、この状態がポインタP-FRA に引き続きパーツ
テーブル(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) のリンクによって
表現されている状態を示している。なお上記した欠陥領
域や未使用パーツテーブルの管理形態もこれと同様とな
る。
【0085】ポインタP-TNO1〜P-TNO255は、ディスク9
0にユーザーが記録を行なった楽曲などのトラックにつ
いて示しており、例えばポインタP-TNO1では第1トラッ
クのデータが記録された1又は複数のパーツのうちの時
間的に先頭となるパーツが示されたパーツテーブルを指
定している。例えば第1トラックとされた楽曲がディス
ク上でトラックが分断されずに、つまり1つのパーツで
記録されている場合は、その第1トラックの記録領域は
ポインタP-TNO1で示されるパーツテーブルにおけるスタ
ート及びエンドアドレスとして記録されている。
【0086】また、例えば第2トラックとされた楽曲が
ディスク上で複数のパーツに離散的に記録されている場
合は、その第2トラックの記録位置を示すため各パーツ
が時間的な順序に従って指定される。つまり、ポインタ
P-TNO2に指定されたパーツテーブルから、さらにリンク
情報によって他のパーツテーブルが順次時間的な順序に
従って指定されて、リンク情報が『00h』となるパー
ツテーブルまで連結される(上記、図7と同様の形
態)。このように例えば2曲目を構成するデータが記録
された全パーツが順次指定されて記録されていることに
より、このU−TOCセクター0のデータを用いて、2
曲目の再生時や、その2曲目の領域への上書き記録を行
なう際に、光学ヘッド3及び磁気ヘッド6aをアクセス
させ離散的なパーツから連続的な音楽情報を取り出した
り、記録エリアを効率使用した記録が可能になる。
【0087】以上のように、書換可能な光磁気ディスク
90については、ディスク上のエリア管理はP−TOC
によってなされ、またレコーダブルユーザーエリアにお
いて記録された楽曲やフリーエリア等はU−TOCによ
り行なわれる。またU−TOCセクター0がこのような
構成となっていることから、U−TOCセクター0のデ
ータを書き換えることで、トラックの分割、連結、トラ
ックナンバの変更、消去などの編集が可能となることが
理解される。例えばトラックの分割や連結、或いはトラ
ックナンバの変更のためには、そのトラックを構成する
パーツに対応するパーツテーブルにおけるアドレスデー
タやリンク情報の更新、又はトラックに対応するポイン
タの値の更新、又は新たなパーツテーブルデータの追加
などを行うことで実現でき、実際のオーディオデータの
書換は必要ない。又トラックの消去の場合は、そのトラ
ックを構成するパーツに対応するパーツテーブルを、ポ
インタP-FRAからのリンクに組み込むように更新を行う
ことで実現でき、実際のオーディオデータの消去は不要
である。
【0088】[U−TOCセクター1]次に、図8にU
−TOCセクター1のフォーマットを示す。このセクタ
ー1は録音された各トラックにトラックネームをつけた
り、ディスク自体の名称などの情報となるディスクネー
ムをつける場合に、入力された文字情報を記録するデー
タ領域とされる。
【0089】このU−TOCセクター1には、記録され
た各トラックに相当するポインタ部としてポインタP-TN
A1〜P-TNA255が用意され、またこのポインタP-TNA1〜P-
TNA255によって指定されるスロット部が1単位8バイト
で255単位のスロット(01h) 〜(FFh) 及び同じく8バ
イトの1つのスロット(00h) が用意されており、上述し
たU−TOCセクター0とほぼ同様の形態で文字データ
を管理する。
【0090】スロット(01h) 〜(FFh) にはディスクタイ
トルやトラックネームとしての文字情報がアスキーコー
ドで記録される。そして、例えばポインタP-TNA1によっ
て指定されるスロットには第1トラックに対応してユー
ザーが入力した文字が記録されることになる。また、ス
ロットがリンク情報によりリンクされることで、1つの
トラックに対応する文字入力は7バイト(7文字)より
大きくなっても対応できる。なお、スロット(00h) とし
ての8バイトはディスクネームの記録のための専用エリ
アとされており、ポインタP-TNA(x)によっては指定され
ないスロットとされている。このU−TOCセクター1
でもポインタP-EMPTY は使用していないスロットを管理
する。
【0091】[U−TOCセクター2]図9はU−TO
Cセクター2のフォーマットを示しており、主にユーザ
ーが録音を行なった楽曲の録音日時を記録するデータ領
域とされる。
【0092】このU−TOCセクター2には、記録され
た各楽曲に相当する日時スロット指示データ部としてス
ロットポインタP-TRD1〜P-TRD255が用意され、またこの
スロットポインタP-TRD1〜P-TRD255によって指定される
日時スロット部が用意される。日時スロット部には1単
位8バイトで255単位のスロット(01h) 〜(FFh) が形
成されており、上述したU−TOCセクター0とほぼ同
様の形態で日時データを管理する。
【0093】スロット(01h) 〜(FFh) には楽曲(トラッ
ク)の録音日時が6バイトで記録される。6バイトはそ
れぞれ1バイトづつ、年、月、日、時、分、秒に相当す
る数値が記録される。また、残りの2バイトはメーカー
コード及びモデルコードとされ、その楽曲を録音した記
録装置の製造者を示すコードデータ、及び録音した記録
装置の機種を示すコードデータが記録される。なお、ス
ロット(01h) の前の8バイトのスロットはディスクに対
しての録音日時データのためのエリアとされている。
【0094】例えばディスクに曲が第1曲目としてが録
音されると、スロットポインタP-TRD1によって指定され
るスロットにはその録音日時及び録音装置のメーカーコ
ード、モデルコードが記録される。録音日時データはシ
ステムコントローラ11が内部時計を参照して自動的に
記録することになる。
【0095】なお、このU−TOCセクター1でもスロ
ットポインタP-EMPTY は使用していないスロットを管理
するものである。使用されていないスロットについて
は、モデルコードに代えてリンク情報が記録されてお
り、スロットポインタP-EMPTY を先頭に各未使用のスロ
ットがリンク情報でリンクされて管理されている。
【0096】[U−TOCセクター4]U−TOCセク
ター4はセクター1と同様に、ユーザーが録音を行なっ
た楽曲に曲名をつけたり、ディスクタイトルをつける場
合に、入力された文字情報を記録するデータ領域とさ
れ、そのフォーマットは図9に示されるが、図からわか
るように上記図7とほぼ同様である。ただし、このセク
ターは漢字や欧州文字に対応するコードデータが記録さ
れるものであり、図7のセクター1のデータに加えて、
所定バイト位置にキャラクタコードとして使用する文字
コードの属性が記録される。このU−TOCセクター4
の文字情報の管理は、セクター1と同様に文字スロット
指示データ部としてスロットポインタP-TNA1〜P-TNA255
及びスロットポインタP-TNA1〜P-TNA255によって指定さ
れる255単位のスロット(01h) 〜(FFh) によって行な
われる。
【0097】このようにU−TOCセクター1、又はセ
クター4が形成されることで、各トラックに対応した文
字情報を登録するという編集が可能となる。
【0098】5.動作概略 以下、本実施の形態の特徴的な動作について説明してい
く。まず当該動作を概略的に述べる。本例においてはデ
ータ読込の際には、まず第1のデータ読込動作として、
ヘッダアドレスから認識される読込開始位置において、
ヘッダアドレスとディスク90にあらかじめ記録されて
いるADIPアドレスのずれを検出し、所定以上のずれ
があった場合は、当該ヘッダアドレスに基づく読込開始
位置からのデータ読込を行わないようにするものであ
る。具体例は後述するが、これによって誤データ読込が
防止される。ところがこの第1のデータ読込動作による
と、ディスク90上の記録状況によっては、正しいデー
タも読み込めなくなる場合がある。そこで第1のデータ
読込動作について所定回数のリトライを行っても読込が
できない場合は、アドレスずれがあった場合でもヘッダ
アドレスに基づいた読込開始位置からデータ読込を実行
する第2のデータ読込動作に切り換えることで、データ
読込不能となる事態をできるだけ防止するものである。
つまり、ずれて記録されたデータがあるディスク90に
対しても、なるべく正しいデータを読み出すことができ
るようにするものである。
【0099】ここで、アドレスずれの状況について説明
しておく。アドレスずれ、即ちあるADIPアドレスに
記録すべきデータ(ヘッダアドレス)の記録のされ方の
主なものには、次の4通りが存在する。 (1)正しい位置にデータが記録されている場合(ずれ
が無いか、或いはずれが1セクター以内などの通常の許
容範囲内のずれ)。 (2)少しずれて(許容範囲以上のずれ)記録されたデ
ータと正しい位置(ずれが無いか、許容範囲内のずれ)
に記録されているデータの両方が存在する場合。 (3)少しずれて(許容範囲以上のずれ)記録されたデ
ータのみが存在する場合。 (4)大きくずれて記録されたデータが存在する場合。
【0100】上記(1)の場合は、通常に読み出すこと
ができる。上記(2)は例えば図18(c)で説明した
ような場合である。このような場合は、ADIPアドレ
スとヘッダアドレスのずれを検出して、ずれていたら取
り込まないようにする本例の第1のデータ読込動作によ
って正しいデータを読み出すことができる。上記(3)
(4)は、例えば図18(b)のように正しい位置に記
録されているデータがない場合であるが、この場合は、
第1のデータ読込動作としてアドレスずれを考慮してい
るとデータ読出ができないため、第2のデータ読込動作
を行う。ただし、上記(4)でいうようにアドレスずれ
が甚だしい場合は、データの信頼性等を考慮して、デー
タ読出は行わない。上記(3)の「少しのずれ」と上記
(4)の「大きなずれ」の違いは、光学ヘッド3が読込
開始点を探す範囲内で、ヘッダアドレスとしての先頭セ
クターが検出できるか否かの違いとなる。
【0101】図16(a)に、例えばクラスタCL3の
先頭セクタからのデータ読込を行う場合として、光学ヘ
ッド3が読込開始点を探す範囲を模式的に示す。光学ヘ
ッド3は、まずADIPアドレスを基準としてクラスタ
CL3の少し手前の位置APにアクセスされる。そして
位置APから破線で示すようにデータトレースを行い、
ヘッダアドレスを監視して、クラスタCL3の先頭セク
ターを探すこととなる。この探索のためのトレースは、
例えばADIPアドレスとしての読込開始位置であるク
ラスタCL3の先頭セクターから、設定値N1を越える
まで行われる。この設定値N1の範囲を越えた場合は、
光学ヘッド3のトレースが、読込開始すべきセクターを
通り過ぎてしまったと判断し、例えば位置APからの探
索トレースのリトライを行うものである。このような場
合において、上記(3)の「少しのずれ」でデータDT
が記録されている場合とは、図16(b)(c)に示す
ように、データDTがずれて記録されているが、読込開
始すべきセクタ(この例ではクラスタCL3の先頭セク
タ)が、探索トレース範囲内にある場合となる。一方、
上記(4)の「大きなずれ」でデータDTが記録されて
いる場合とは、図16(d)(e)に示すように、読込
開始すべきセクタが、探索トレース範囲外となるほど、
ADIPアドレスとヘッダアドレスのずれが大きい場合
をいう。
【0102】6.ADIPアドレス読出処理 以下、本実施の形態の特徴的な動作に関する各種処理
を、システムコントローラ11の処理としてのフローチ
ャート等を参照しながら説明していく。なお、以降の各
フローチャート(図11〜図14)において用いるフラ
グ及び変数については、次の通りとなる。
【0103】f_address_ok:ADIPアドレス(adip_addre
ss)が有効であることを示すフラグ。 adip_address:読み出したADIPアドレスを格納する変
数。 f_address_error:ADIPアドレスとヘッダアドレスのず
れを検出したことを示すフラグ。 current_header:読み出したヘッダアドレスを格納する
変数。 start_adrs:データ読み込みを指示する時の目標アドレ
スを格納する変数。 end_adrs:データ読み込みを指示する時の終了アドレス
を格納する変数。 f_read_done:データ読み込みの終了を伝達するための
フラグ。 retry_count:データ読み込み開始点を探すときの試行
数を格納する変数。
【0104】まずADIPアドレスの読出処理について
図11を参照しながら説明する。ADIPアドレスの読
出処理は、記録再生装置が起動した時に起動されて、記
録再生装置が動作を停止するまで行われる。
【0105】システムコントローラ11のADIPアド
レス読出処理は、まずステップF101では初期化処理
を行う。ここではADIPアドレス(変数adip_adrs)が
有効であることを示すフラグ(f_address_ok)のクリアを
行う。そしてステップF102で、 アドレスデコーダ
10からの割り込み(ADSY)があるまで待つ。ADIP
アドレスのデコードを行っているアドレスデコーダ10
はADIPアドレスが更新された際(つまりセクターが
次のセクターに進んだ際)に割り込み(ADSY)をかける
ものとなっている。
【0106】ステップF102において割り込み(ADS
Y)があったら、ステップF103で一旦、ADIPア
ドレスの有効性を示すフラグf_address_okをクリアす
る。このフラグは、正常にADIPアドレスを読み出す
ことができたらセットされる。続いてステップF104
で、ADIPアドレスにエラーがあったかどうかの情報
をアドレスでコーダ10から得、もしエラーがあった場
合は、ステップF102に戻って次の割り込みを待つ。
一方、エラーがなかったらステップF105に進み、ア
ドレスデコーダ10からADIPアドレスを読み出し、
変数adip_adrsに格納する。そして、正常にアドレスを
読み出すことができたので、ステップF106でフラグ
f_address_ok をセットし、ステップF102に戻って
次の割り込みを待つ。
【0107】以上の処理により、システムコントローラ
11は常にADIPアドレスを読み込めるものとなる。
【0108】7.データ読込処理 次に、図12,図13により、ディスク90からのAT
RACデータやTOCデータなどのデータ読込のための
システムコントローラ11の処理を説明する。この処理
は、他の処理(例えば後述する図14の処理など)によ
って起動され、読み込み動作が正常に終了すると、動作
を停止する。また、起動した処理によって、強制的に動
作を停止させることもできる。読み出すデータの指定
は、変数start_adrs および end_adrs によって行う。
【0109】システムコントローラ11のデータ読込処
理はまずステップF201として、ディスク90に対す
るサーボ(スピンドルサーボ、フォーカスサーボ、トラ
ッキングサーボ)をかけて、データ読出を可能とする。
そしてステップF202でEFMエンコーダ/デコーダ
部8をデコーダとして動作させる。またステップF20
3で、メモリコントローラ12のDSCモードを巡回モー
ドにする。すると、メモリコントローラ12は、EFM
エンコーダ/デコーダ部8から入力されるデータ内にシ
ンクパターンを検出するごとに、そのシンクパターンに
続くデータをバッファメモリ13に繰り返し書き込む動
作を行うことになる。ステップF204では、リトライ
の回数をカウントする変数retry_countをクリアする。
このカウンタは、目的のヘッダアドレスを検出すること
ができずに目的の位置から一定量後方に行き過ぎてしま
い、目標の手前にアクセスし直す時に1だけ増加させ
る。つまり図16で説明したように行われる位置APか
らの探索トレースのリトライ回数をカウントするもので
ある。
【0110】続いてステップF205で、光学ヘッド3
のアクセス制御処理(当該データ読込処理とは平行して
実行される処理)に対して、変数start_adrs の手前へ
移動するように要求する。このとき変数start_adrsに
は、今回のデータ読出動作を行うべきディスク90上の
開始位置より少し手前のアドレス(クラスタアドレス及
びセクターアドレス)がセットされている(例えば後述
する図14のステップF303などでセット)。アクセ
ス制御処理は、図11で説明したようにして取り込んで
いるADIPアドレス(変数adip_adrs)を参照しながら指示
されたアドレスの手前に光学ヘッド3を移動させる。具
体的にはサーボ回路9に対してアクセス指示を行う。シ
ステムコントローラ11内で起動されている当該データ
読込処理は、ステップF206でアクセス制御処理によ
って光学ヘッド3のアクセス動作が終了することを待機
する。
【0111】アクセスが終了したらステップF207に
進み、EFMエンコーダ/デコーダ部8からメモリコン
トローラ12に入力されるデータにおいてシンクパター
ンが検出されるのを待つ。セクタシンクが検出されれば
ステップF208に進み、また検出されていないときは
ステップF212に進む。セクタシンクが検出されたと
きは、ステップF208において、メモリコントローラ
12から、取り込み中のセクタのヘッダアドレスを読み
出す。またセクターのヘッダの読み出し状況を知るため
にEFMエンコーダ/デコーダ部8からデコーダステー
タスを読み出す。
【0112】ステップF209ではステップF207で
読み出したデコーダステータスから、ヘッダにエラーが
なかったかを調べ、エラーがあったらステップF212
に進む。エラーがなければステップF210に進む。ス
テップF210ではステップF208で読み出したヘッ
ダアドレスを変数current_headerに代入する。そしてス
テップF211で変数current_headerと変数start_adrs
の比較を行い、取り込み中のセクタが目標アドレスの先
頭かどうかを調べる。比較結果が一致し、取り込み中の
セクタが目標アドレスと判断されたら、図13のステッ
プF215に進み、継続取り込み開始の判断を行う。ま
た、比較結果が一致していなければステップF212に
進む。
【0113】ステップF207又はF209又はF21
1からステップF212に進んだ場合は、ADIPアド
レスの有効性チェックを行う。即ちフラグ f_address_o
k を確認する。ここでフラグ f_address_ok =0で、上
記図11の処理で取り込まれているADIPアドレスが
有効状態でない場合は、ステップF207に戻って次の
セクタシンクに備える。ADIPアドレスが有効であっ
た場合は、ステップF213で、ディスク90上で光学
ヘッド3が走査(トレース)している読み取り位置が、
目標のアドレスである、変数start_adrsにセットされて
いるアドレスを過ぎてしまっていないかのチェックを行
う。このため上記図11の処理で変数adip_adrsとして
取り込まれているADIPアドレスと、変数start_adrs
としてセットされている目標アドレスを比較して、あら
かじめ定められた設定値N1以上adip_adrsが大きいか
どうかを調べることにより行き過ぎをチェックする。設
定値N1は、例えば図16により説明したように、明ら
かに目標アドレスを通り過ぎていると判別できる値に設
定されている。この判断結果として、行き過ぎがなけれ
ば、ステップF207に戻り次のセクタシンクを待つ。
つまり図16で述べた探索トレースを続行する。
【0114】目標アドレスを通り過ぎていると判別され
た場合は、ステップF214でリトライ回数の変数retr
y_countの値を1増加させて、ステップF205に戻
り、アクセスからやり直すことになる。つまり図16で
の位置APからの探索トレースをリトライする。
【0115】ステップF211で、現在取り込み中のセ
クタが目標アドレスのセクタと判断され、図13のステ
ップF215に進んだ場合、つまり今回のデータ読出動
作で読込を行うべき先頭のセクターに達したら、まずリ
トライ回数を示す変数retry_countをチェックして、探
索トレースのリトライの回数があらかじめ定められたN
3回に達していないかを調べる。リトライ回数がN3回
に達していなければ、ステップF216にすすみ、アド
レスのずれをチェックする。リトライ回数がN3回に達
していれば、アドレスずれのチェックは行わずにステッ
プF219に進み、継続取り込みを開始する。このステ
ップF215は、探索トレースのリトライ回数に応じ
て、第1のデータ読込動作を実行するか、或いは第2の
データ読込動作に切り換えるかの判断処理となる。
【0116】N3回未満のリトライ回数により目標アド
レスのセクタが発見された場合は、第1のデータ読込動
作を行うために、ステップF216に進み、継続取り込
み開始の判断を行う。ここでまずステップF216でフ
ラグ f_address_okを確認し、変数adip_adrsに取り込ま
れているADIPアドレスの有効性チェックを行う。A
DIPアドレス(変数adip_adrsの値)が有効でない場
合は、ステップF217,F218のチェックは行わな
いでステップF219に進み、継続取り込みを開始す
る。
【0117】ADIPアドレス(変数adip_adrsの値)
が有効であったら、ステップF217で変数adip_adrs
と変数current_headerの差を求める。つまり現在のAD
IPアドレスとヘッダアドレスの差を求めることにな
る。そしてステップF218で、求めたアドレス差が、
あらかじめ定められた設定値N2以内かどうかを調べ
る。この設定値N2とは、図17で説明したADIPア
ドレスとヘッダアドレスのずれの許容範囲の上限に相当
する。例えば図17(a)はずれのない状態、図17
(b)はずれが許容範囲内の状態と説明したが、上記ア
ドレス差が設定値N2以内である場合とは、図17
(a)(b)のようにずれが無いか、或いは、ずれはあ
っても許容範囲内である状態に相当する。例えば許容範
囲を1セクタ以内のずれとする場合は、設定値N2=1
セクタとされる。算出したアドレス差が設定値N2以内
であれば、ステップF219に進み継続取り込みを開始
する。
【0118】ステップF217で算出したアドレス差が
設定値N2より大きければ、図18(b)(c)に示し
たように、記録時においてADIPアドレスとヘッダア
ドレスのずれが生じていたと判別される。その場合は、
ステップF231に進む。即ち2つのアドレスに許容範
囲を超える差があった場合、ステップF231で、アド
レスのずれがあったことを示すフラグ f_address_error
を「1」にセットする。そして図12のステップF2
07に戻って次のセクタシンクを待つ。つまり今回発見
された目標セクターは、許容範囲以上のアドレスずれが
あるため誤データの可能性があるとして、継続取込は行
わない。
【0119】ここで、このステップF231の処理が行
われる場合の状況の例を図15で説明しておく。図15
(a)はADIPアドレスとヘッダアドレスにずれが無
い場合、図15(b)及び(d)はADIPアドレスと
ヘッダアドレスに許容範囲以上のずれがある場合、図1
5(c)は、図15(b)のようにアドレスずれがあっ
た後に正しく(ずれなく)データDL-NWが上書き記録
されて、上書き前のデータDL-OLが残されてしまって
いる状態を示している。なお、図15(b)(d)は、
図16(b)(c)のように、アドレスずれが許容範囲
以上ではあるが、探索トレース範囲内に収まっている場
合の例とする。即ち上述した「(3)少しずれて記録さ
れたデータのみが存在する場合。」に相当するものとし
ている。
【0120】図15(a)のように位置APにアクセス
した後、光学ヘッド3が破線矢印のようにトレースを行
っていって、位置で読み込むべき先頭セクターを発見
し、ステップF217に進んだ場合は、アドレスのずれ
はないため、ステップF219に進む。つまり位置か
らデータ読込を開始する。ところが、図15(b)
(c)の場合は、まず位置で先頭セクターを発見して
しまうことになる。このとき、所定値N2以上のアドレ
スずれの検出に伴って、上記ステップF231の処理が
行われる。そして図12のステップF207に戻ること
は、以降、図15(c)に示される位置の、本来の先
頭セクターを探す処理となるものである。データが後方
にずれて記録されている図15(d)の場合は、位置
で先頭セクターを発見し、このとき、所定値N2以上の
アドレスずれの検出に伴って、上記ステップF231の
処理が行われる。そして図12のステップF207に戻
る。
【0121】ここで、図15(b)(d)の場合は、ス
テップF207に戻って探索トレースを続行しても、先
頭セクターは発見できない。従って、その後ある時点で
図12のステップF213で、探索トレースが目標アド
レスより所定値N1以上後方に達したことが検出され、
ステップF214からF205に戻ってリトライが行わ
れることとなる。
【0122】図13のステップF218の判断において
ADIPアドレスとヘッダアドレスの差が許容範囲内で
あってステップF219に進んだ場合は、当該ステップ
F219以降が第1のデータ読込動作として行われるこ
とになる。まずステップF219では、メモリコントロ
ーラ12のDSCモードを巡回モードから直進モードに
切り換える。つまりバッファメモリ13への書き込みを
同じ場所への上書きから順次書き込みに切り換えて、以
降のデータをバッファメモリ13に取り込んでいけるよ
うにする。
【0123】ステップF220では、次のセクタシンク
を待つ。セクタシンクを検出した時には、正常動作であ
れば、メモリコントローラ12は1セクタ分のバッファ
リングを行い、カウンタDSCを増加させている。次に
ステップF221で、取り込んでいるセクタのヘッダー
アドレスと1つ前のセクタのデコーダステータスを読み
出す。ステップF222では、読み出したデコーダステ
ータスを判断し、1つ前のセクタの取り込みが正常かど
うかをチェックする。
【0124】正常であれば、ステップF224に進み、
変数start_adrsを1セクタ分増加させる。なお、このス
テップF224では、メインデータセクター内での1セ
クタのカウントアップを行うもので、リンキングセクタ
ーのアドレスについては行わない。図4に示したように
メインデータセクタはSC00〜SC1Fである。従っ
て、セクターアドレス値のインクリメントは、00→0
1→・・・1F→00というように進められる(リンキ
ングセクターに相当するFC〜FFはカウントしな
い)。
【0125】ステップF225では、データ取込を終了
させるか否かをチェックする。具体的には変数start_ad
rsと変数end_adrs を比較し変数start_adrs が 変数end
_adrs より大きくなっていたら終了と判断する。変数en
d_adrsはデータ読込を行うべき終端のアドレスにセット
されている(例えば後述する図14のステップF303
などで変数start_adrsとともにセットされる)。そして
継続読込中は上記ステップF224で変数start_adrsは
インクリメントされていくため、読込を行うべき終端の
セクターまでの読込が完了した時点では変数start_adrs
の値は変数end_adrsの値を越えることとなる。
【0126】変数start_adrsの値が変数end_adrsの値を
越えておらず、まだ終了ではないと判断される場合は、
ステップF226に進み、次のセクターがリンキングセ
クターであるか否かを判断し、リンキングセクターでな
ければステップF220に戻って、同様に処理を行う。
一方、ステップF221で読み出したヘッダーアドレス
がセクタSCFFの値であれば、次のセクタはリンキング
セクタである。その場合は、ステップF227でDSC
モードを巡回モードとし、次の有効データ取り込みのた
めの処理へ進む。例えば図12のステップF204に戻
って、リトライ回数の変数retry_countをクリアした
後、ステップF205でこの時点の変数start_adrs(即
ち次に取り込むべき有効セクタ)に対してアクセスを行
う。或いはアクセスせずに図12のステップF207に
戻るようにし、そのままトレースを続けて次の有効セク
ターを待つこととしてもよい。
【0127】このステップF220〜F226のループ
でデータ読出を行うべき有効セクターがバッファメモリ
13に取り込まれていき、またリンキングセクターにつ
いては取込が中断され、再び有効セクターに到達したら
ステップF220〜F226のループでデータ読出を行
うべき有効セクタが取り込まれていく。その過程におい
て上記したようにステップF222ではセクターエラー
チェックを行うが、もしそこで異常があれば、ステップ
F223に進みリトライの処理を行う。つまりDSCモ
ードをリトライモードとして図12のステップF204
に戻り、変数retry_countをクリアしてステップF20
5のアクセスからやり直す。DSCモードをリトライモ
ードとすると、メモリコントローラ12は、バッファメ
モリ13への書き込みを中断し、カウンタDSCを1セ
クタ分減少させて、DSCモードを巡回モードにする。
このとき変数start_adrsはエラーのあったセクタの値と
なっているため、ステップF204に戻った以降の処理
は、当該エラーのあったセクタから読込をやり直す動作
となる。
【0128】ステップF225でデータ取込終了と判断
された場合は、読み込みの終了処理を行うため、ステッ
プF228に進んでまずDSCモードを巡回モードにす
る。そしてステップF229でEFMエンコーダ/デコ
ーダ8の動作を停止させる。さらにステップF230
で、当該データ読込処理を呼び出した処理(例えば後述
するU−TOC読出処理等)に終了を伝達するために、
終了フラグf_read_doneをセットする。以上でU−TO
CデータやATRACデータについて行われるデータ読
込処理を終了する。
【0129】以上の処理において第1のデータ読込動作
としては、例えば図15(a)(c)の場合などは、位
置で先頭セクターが発見され、ステップF219以降
で正しくデータ読込が行われる。この第1のデータ読込
動作は、上述したようにステップF215の時点で変数
retry_countが設定値N3に達していない期間の動作で
あり、つまりステップF216、F217、F218で
アドレスずれの判断が行なわれる動作である。そしてス
テップF218で設定値N2以上のアドレスずれがある
場合は、ステップF231→F207と進んで、そのと
きのセクタからのデータ読込を実行しないで探索トレー
スを続行することになる。図15で説明したように、図
15(c)の場合は、その後本来の先頭セクターが見つ
かりステップF219以降に進むが、図15(b)
(d)の場合は、その後、先頭セクターは見つからず、
ある時点でステップF213→F214→F205と進
んで探索トレースのリトライが行われる。ところが図1
5(b)(d)のような場合は、何回リトライを行って
も、ステップF218のアドレスずれの判断が行われる
限りはステップF219に進まず、データ読込は開始さ
れない。
【0130】そこで本例では、リトライ回数がN3回に
達した後は、ステップF215から直接ステップF21
9に進み、アドレスずれのチェックを行わずにデータ読
込が開始されるようにしている。つまり第2のデータ読
込動作に切り換えられる。従ってその場合は、ステップ
F219以降の処理により、図15(b)の場合は位置
から、また図15(d)の場合は位置からデータの
継続読込が行われる。これによって、図15(b)
(c)のように、正しいデータがずれて記録されている
状態でもデータ読込が実行されることになる。
【0131】なお、図16(d)(e)に示したよう
な、上述の「(4)大きくずれて記録されたデータが存
在する場合。」に相当する場合は、探索トレースによっ
て読込を行うべき先頭セクタが見つけられないため、デ
ータ読込は行われないことになる。
【0132】8.U−TOC読出時の処理 続いて、U−TOC読出処理について図14で説明す
る。このU−TOC読出処理の過程において、上記デー
タ読込処理が起動され、U−TOCデータセクターの読
込が行われる。この場合、上述した図15についていえ
ば、図示するデータDTはU−TOCデータのこととな
る。即ち図15(a)は、U−TOCが記録されている
クラスタCL3、CL3、CL4にアドレスずれが無い
状態を示し、図15(b)及び図15(d)は、U−T
OCが記録されているクラスタCL3、CL3、CL4
に、許容範囲以上(但し探索トレース範囲内)のアドレ
スずれがあった状態を示し、図15(c)は、図20
(c)のようにアドレスずれがあった後に正しくU−T
OCデータDL-NWが記録されて、更新前のデータDL-
OLが残されてしまっている状態を示している。
【0133】図14のU−TOC読出処理では、システ
ムコントローラ11はまずステップF301〜F303
で初期処理を行う。ステップF301では、図13で説
明したようにデータ読込処理の終了を示す終了フラグf_
read_doneをクリアする。ステップF302では、図1
3で説明した、ADIPアドレスとヘッダアドレスにず
れがあることを示すフラグ f_address_error をクリア
する。ステップF303では、図12,図13のデータ
読込処理に、読み出すべきアドレスを伝達するための変
数 start_adrs と end_adrs を設定する。ここではU−
TOCデータのセクタ0〜セクタ4の読み出しであるの
で、例えば、変数start_adrsにクラスタCL3のセクタ
0、変数end_adrs にクラスタCL3のセクタ4を設定
する。
【0134】続いてステップF304では、データ読込
処理に対するタイムアウトをチェックするためのタイマ
ーを起動する。そしてステップF305で、データ読込
処理にデータの読み出しを依頼する。これによって上記
図12,図13で説明したデータ読込処理が、クラスタ
CL3のセクタ0(SC00)〜セクタ4(SC04)のU
−TOCデータを対象として実行される。
【0135】この間、当該U−TOC読出処理として
は、ステップF306,F307で、データ読込処理が
終了すること、もしくはタイムアウトとなることを待
つ。データ読込処理は、正常に終了すると上述のように
終了フラグ f_read_doneをセットするので、ステップF
306では終了フラグf_read_done がセットされている
かどうかをチェックする。終了していなければ、ステッ
プF307で、ステップF304で起動したタイマのチ
ェックを行う。
【0136】タイムアウトとなる前にデータ読込処理が
正常に終了したら、ステップF309に進み、結果のチ
ェックを行う。ステップF309では、データ読出中に
2つのアドレスにずれがなかったかどうかチェックす
る。具体的にはフラグ f_address_errorが、図13のス
テップF231でセットされたか否かを確認する。ここ
で、フラグ f_address_error=0であれば、ADIPア
ドレスとヘッダアドレスにずれが無く、U−TOCが正
常状態に記録されていたこととなる。例えばデータ読込
処理において図15(a)のように位置APにアクセス
した後、位置で読み込むべき先頭セクターを発見し、
以降、U−TOCセクター0〜セクター4の読込を正常
に行った場合である。このときはステップF311に進
んで、データ読込処理によりバッファメモリ13に格納
された、U−TOCデータをシステムコントローラ11
内のS−RAM11aに転送し、システムコントローラ
11がU−TOCデータを利用できる状態として処理を
終える。
【0137】一方、ステップF309でフラグ f_addre
ss_error=1であれば、ADIPアドレスとヘッダアド
レスにずれが発見されていたことになる。つまりこの場
合は、アドレスずれはあったが、データ読込処理は正常
終了している。具体的には、ディスク90上は図15
(c)の状態であって、上述した第1のデータ読込動作
過程で正しいデータ読込が行われたか、或いは図15
(b)又は(d)の状態であって、上述した第2のデー
タ読込動作に切り換えられたことによって正しいデータ
読込が行われた場合である。このときはステップF31
0に進んで、ディスク90上に異常な記録状態が生じて
いることをユーザに告知する。例えば図15(c)のよ
うに異常なデータDL-OLがあることや、図15(b)
(d)のように通常の許容範囲を越えたアドレスずれが
発生していることを異常状態とし、これに関する告知を
行う。例えば表示部24に「他の機器にかけた時に正常
に読み出しができない恐れのあるデータが書き込まれて
います。」という表示を行う。そしてステップF311
でU−TOCデータをシステムコントローラ11内のS
−RAM11aに転送して処理を終える。
【0138】ステップF307でタイムアウトとなるの
は、データ読込処理が正常に完了できなかった場合であ
る。その場合はステップF308で一旦データ読込処理
を強制終了させ処理を終える。つまりこれは、図16
(d)(e)のように、上述の「(4)大きくずれて記
録されたデータが存在する場合。」に相当する場合か、
或いはデコードエラーなどの何らかの原因でデータが読
み込めなかった場合であり、このときはデータ読出エラ
ーとして処理を終える。
【0139】以上のようにU−TOC読出処理が行われ
るが、データ読込処理が図12,図13で説明したよう
に、異常データが残されていた場合や、通常の許容範囲
をこえているが探索トレース範囲内のアドレスずれがあ
る場合などは、適正にデータ読込が可能となるため、U
−TOCデータ読出エラーとなる可能性は非常に小さく
なる。また、アドレスずれなどの異常があった場合は、
ユーザーは当該ディスクを異常なディスクと認識するこ
とができ、例えば以降の記録を控えたり、何らかの手段
でデータのバックアップをとるなどの対応を行うことが
できる。
【0140】以上実施の形態の例を説明してきたが、本
発明は各種の変形例が考えられる。例えば図15(c)
のような状態であった場合に、異常なデータDT-OLが
削除されるようにクラスタCL2を書き換えることで、
正常状態に修復するようにしてもよい。
【0141】また図14の処理として、U−TOCデー
タの読出に関して図12,図13のデータ読込処理が起
動された場合を説明したが、ATRACデータエリアの
データ読出時にも図12,図13のデータ読込処理が起
動されることはいうまでもない。
【0142】また実施の形態ではミニディスクシステム
を用いることを想定して説明したが、これに限らず、各
種の記録媒体に対応する記録装置において本発明を適用
することも可能である。
【0143】
【発明の効果】以上の説明からわかるように本発明の再
生装置では、記録媒体に対するデータ再生時に、まず第
1のデータ読込動作として、記録媒体上に予め記録され
ているアドレス(例えばADIPアドレス)と、記録さ
れたデータ内に記述されているアドレス(例えばヘッダ
アドレス)の比較結果に基づいて、例えば所定値以上の
ずれがあった場合には読込を行わないようにすること
で、誤ったデータ読込を行わずに、正しいデータが読み
込める。また正しいデータが、アドレスがずれた状態で
記録されており、第1のデータ読込動作ではデータ読込
ができない場合には、アドレスずれに関わらずデータ読
込を行う第2のデータ読込動作を行うことで、アドレス
がずれた状態で記録されている正しいデータも適正に読
み込める。これによって、記録データにおいてアドレス
ずれが生じていた場合でも、読込エラーとなることを最
小限とすることができるとともに正しいデータ読込が実
行でき、再生性能を向上させることができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の記録再生装置のブロック
図である。
【図2】実施の形態のデコーダステイタス及びヘッダア
ドレスの説明図である。
【図3】実施の形態のバッファメモリの構造の説明図で
ある。
【図4】ミニディスクシステムのクラスタフォーマット
の説明図である。
【図5】ミニディスクのエリア構造の説明図である。
【図6】ミニディスクシステムのU−TOCセクター0
の説明図である。
【図7】ミニディスクシステムのU−TOCセクター0
のリンク形態の説明図である。
【図8】ミニディスクシステムのU−TOCセクター1
の説明図である。
【図9】ミニディスクシステムのU−TOCセクター2
の説明図である。
【図10】ミニディスクシステムのU−TOCセクター
4の説明図である。
【図11】実施の形態のADIPアドレス読出処理のフ
ローチャートである。
【図12】実施の形態のデータ読込処理のフローチャー
トである。
【図13】実施の形態のデータ読込処理のフローチャー
トである。
【図14】実施の形態のU−TOC読出処理のフローチ
ャートである。
【図15】実施の形態のU−TOC読出時の動作の説明
図である。
【図16】実施の形態のデータ読出可能な範囲の説明図
である。
【図17】セクター単位でのアドレスずれの説明図であ
る。
【図18】クラスタ単位でのアドレスずれの説明図であ
る。
【符号の説明】
1 記録再生装置、3 光学ヘッド、6a 磁気ヘッ
ド、8 EFMエンコーダ/デコーダ部、11 システ
ムコントローラ、12 メモリコントローラ、13 バ
ッファメモリ、14 圧縮エンコーダ/デコーダ部、2
2 デジタルインターフェース部、23 操作部、24
表示部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体上に予め記録されているアドレ
    スを検出する第1のアドレス検出手段と、 上記記録媒体に記録されたデータ内に記述されているア
    ドレスを検出する第2のアドレス検出手段と、 上記記録媒体に対するデータ再生時に、上記第1のアド
    レス検出手段で検出されるアドレス値と、上記第2のア
    ドレス検出手段で検出されるアドレス値を比較する比較
    手段と、 記録媒体からのデータ読込の際に、上記比較手段の比較
    結果に基づいた第1のデータ読込動作を実行させるとと
    もに、上記第1のデータ読込動作の状況に応じて、上記
    比較手段の比較結果に基づかない第2のデータ読込動作
    を実行させる制御手段と、 を備えたことを特徴とする再生装置。
  2. 【請求項2】 上記記録媒体上に予め記録されているア
    ドレスとは、記録媒体の記録トラックを形成するグルー
    ブのウォブリングによって記録されるアドレスであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  3. 【請求項3】 上記第1のデータ読込動作は、上記比較
    手段の比較結果として、上記第1のアドレス検出手段で
    検出されるアドレス値と、上記第2のアドレス検出手段
    で検出されるアドレス値の差が所定値以内であったとき
    にデータ読込を実行する動作であることを特徴とする請
    求項1に記載の再生装置。
  4. 【請求項4】 上記制御手段は、上記第1のデータ読込
    動作について所定回数のリトライを行ってもデータ読込
    ができなかった場合に、上記第2のデータ読込動作を実
    行させることを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  5. 【請求項5】 記録媒体上に予め記録されている第1の
    アドレスと、上記記録媒体に記録されたデータ内に記述
    されている第2のアドレスを有する記録媒体に対する再
    生方法として、 記録媒体からのデータ読込の際に、上記第1のアドレス
    の値と上記第2のアドレスの値を比較し、上記各アドレ
    ス値の差が所定値以内であればデータ読込動作を実行す
    る第1のデータ読込動作を実行するとともに、 上記第1のデータ読込動作について所定回数のリトライ
    を行ってもデータ読込ができなかった場合に、上記各ア
    ドレス値の比較を行わずにデータ読込動作を行う第2の
    データ読込動作を実行することを特徴とする再生方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008018209A1 (fr) * 2006-08-09 2008-02-14 Mitsubishi Electric Corporation Dispositif de reproduction de disque optique
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