JP2002236521A - 定電流回路、該定電流回路を用いた三角波発生回路およびランプ電圧発生回路 - Google Patents
定電流回路、該定電流回路を用いた三角波発生回路およびランプ電圧発生回路Info
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Abstract
電流回路を提供すること、該定電流回路を用いた温度依
存性のない高精度の三角波発生回路およびランプ電圧発
生回路を提供すること。 【解決手段】 第1の電源(VDD)と第2の電源(VSS)
間に接続され基準電圧を発生する基準電圧回路(イ)と
該基準電圧回路に接続された温度特性を補正する温度特
性補正用回路(ロ)とからなる電圧発生回路と、温度特
性補正用回路(ロ)に接続され、温度特性が補正された
電圧により内部の電流検出用抵抗(R1)に流れる電流を
制御する定電流制御回路(ハ)とからなり、電圧発生回
路(イ)および(ロ)の温度特性と電流検出用抵抗(R
1)の温度特性を相殺するようにした。また、この定電
流回路を用いることによって温度依存性のない高精度の
三角波発生回路やランプ電圧発生回路を実現できる。
Description
電流回路の回路構成に係り、特に、温度依存性のない回
路構成を有する定電流回路、該定電流回路を用いた三角
波発生回路およびランプ電圧発生回路に関する。
電子回路、例えばランプ電圧発生回路,三角波発生回路
などに広く用いられている基本的な回路であり、特に温
度の変化に対して電流値が変動しないことが要求されて
いる。図13は、MOSFETを用いて構成した従来の定電流
回路の一例(例えば、特開平8−30345号公報の図
3参照)を説明するための図である。
に、第1の電源(VDD)と第2の電源(接地電圧)の間
に直列接続されたデプレッション型MOSFET(M1)とエン
ハンスメント型MOSFET(M2)からなる基準電圧回路と、
pチャネルMOSFET(M4)および(M5)からなるカレント
ミラー回路と、pチャネルMOSFET(M4)のソースにドレ
インが接続され、ディプレッシン型nチャネルMOSFET
(M1)のソースにゲートが接続されたnチャネルMOSFET
(M3)と、該nチャネルMOSFET(M3)のソースに接続さ
れたポリシリコン抵抗(R1)から構成されている。
いて、ポリシリコン層は、不純物を含まない時は高い抵
抗値を有しているため、抵抗素子として利用する場合に
はリン(P)等のN型不純物をドープすることにより抵抗
値を調整するのが普通である。
ポリシリコン層からなる抵抗は、その抵抗値により異な
った温度特性を有する。上述した従来の定電流回路は、
このポリシリコン層からなる抵抗の温度特性とデプレッ
ション型MOSFETとエンハンスメント型MOSFETの温度特性
を、導電係数を調節することにより相殺して温度依存性
がなくなるようにしたものである。
ET(M1)とエンハンスメント型nチャネルMOSFET(M2)
の導電係数を調節することにより定電流回路の温度依存
性をなくすることができる理由を説明する(詳細は特開
平8−30345号公報参照)。
FET(M1),(M2),(M3)の閾値電圧の絶対和より大
きければ、それぞれのMOSFETはドレイン−ソース間電圧
よりも大きく飽和領域で動作する。
1、MOSFET(M2)のソースを流れる電流をI1とすると、 I1=K1×|VT1|2 ・・・・・・・・・・・・・・式(1)
2、MOSFET(M2)のソースを流れる電流をI2、MOSFET(M
3)と抵抗R1の接続点の電圧をV1、MOSFET(M1)とMOSFE
T(M2)の接続点の電圧をV0とすると、 I2=K2×(V1−VT2)2 ・・・・・・・・・・・・・・・式(2)
3、MOSFET(M3)のソースを流れる電流をI3とすると、 I3=K3×(V0−V1−VT3)2 ・・・・・・・・・・・式(3)
3)の閾値をVT10,VT20,VT30とし、閾値の1℃当たり
の変化量をそれぞれ△VT1,△VT2,△VT3とすると、 VT1=VT10+△T×△VT1 ・・・・・・・・・・・・式(5) VT2=VT20+△T×△VT2 ・・・・・・・・・・・・式(6) VT3=VT30+△T×△VT3 ・・・・・・・・・・・・式(7)
3)の導電係数をK10,K20,K30とし、導電係数の1℃当
たりの変化率をそれぞれ△K1,△K2,△K3とすると、 K1=(1+△T×△K1)×K10 ・・・・・・・・・・・・式(8) K2=(1+△T×△K2)×K20 ・・・・・・・・・・・・式(9) K3=(1+△T×△K3)×K30 ・・・・・・・・・・・・式(10)
抗の1℃当たりの変化量を△Rとすると、抵抗R1の抵抗
値Rは、 R=R0+△T×△R ・・・・・・・・・・・式(11) 式(4)に式(8)および(9)を代入する。同一基板
上では、△K1=△K2とみなせるので、 V1=(K10/K20)1/2×|VT10|+VT20+ △T((K10/K20)1/2)×|△VT1|+△VT2) ・・・・・・・・・・・式(12) これより、電圧V1とその温度変化率はMOSFET(M1),
(M2),(M3)の閾値および導電係数で決まる。
長(L)とチャネル幅(W)で調整できるので、電圧V1の
1℃当たりの変化量をコントロールでき、K10=K20とす
れば、V1の温度変化率は、ディプレッション型MOSFETと
エンハンスメントMOSFETで相殺されるのでゼロになる。
型nチャネルMOSFET(M1)とエンハンスメント型nチャ
ネルMOSFET(M2)の導電係数を調節することにより温度
依存性をなくすることができることがわかる。
続されたディプレッシン型nチャネルMOSFET(M1)は定
電流源として動作し、ディプレッシン型nチャネルMOSF
ET(M1)とエンハンスメント型nチャネルMOSFET(M2)
には一定電流が流れる。従って、エンハンスメント型n
チャネルMOSFET(M2)のドレイン電圧とゲート電圧(す
なわち、エンハンスメント型nチャネルMOSFET(M3)の
ゲート電圧とソース電圧)は一義的に決まった値とな
る。
基準電圧発生回路の出力信号V1の温度特性を打ち消すた
めのポリシリコンの抵抗値は数百[Ω/sheet]と小さ
な抵抗値になるため、低消費電流を実現するには、抵抗
のチップ上の占有面積が大きくなってしまう。
係を考え、ポリシリコンの抵抗値として数k[Ω/shee
t]の抵抗を用いているのが現状である。図14は、実
測によるポリシリコン抵抗値[Ω/sheet]と温度特性
[%/℃]の関係を示す図である。
t]の抵抗値の温度依存性は大きく、基準電圧発生回路
の出力信号の温度特性を相殺するためには不都合であ
る。このように、従来技術では、基準電圧発生回路の出
力信号の温度特性とポリシリコン抵抗の温度特性を相殺
させることは困難であり、広い温度範囲においては定電
流値にずれが生じ、温度依存性の少ない高精度の定電流
回路を実現することはできなかった。
点を解消し、広い温度範囲において温度依存性の少ない
定電流回路を提供すること(請求項1〜5)、該定電流
回路を用いた温度依存性のない高精度の三角波発生回路
(請求項6)およびランプ電圧発生回路(請求項7)を
提供することを目的としている。
決するために、閾値電圧の異なるMOSFETを組み合わせる
ことにより、低消費電流を可能とするポリシリコン抵抗
の温度特性を相殺し、広い温度範囲で一定の電流を得る
定電圧回路(請求項1〜5)を実現し、またこの定電流
回路を用いることにより、温度依存性のない高精度の三
角波発生回路(請求項6)、ランプ電圧発生回路(請求
項7)を実現したものである。
第1の電源(VDD)と第2の電源(VSS)間に接続され基
準電圧を発生する基準電圧回路(図1の(イ))と該基
準電圧回路に接続された温度特性を補正する温度特性補
正用回路(図1の(ロ))とからなる電圧発生回路と、
前記温度特性補正用回路(図1の(イ))に接続され、
温度特性が補正された電圧により内部の電流検出用抵抗
(図1のR1)に流れる電流を制御する定電流制御回路
(図1の(ハ))とからなる定電流回路であって、電圧
発生回路(図1の(イ)および(ロ))の温度特性と電
流検出用抵抗(R1)の温度特性を相殺するようにしたこ
とを特徴としている。
載の発明において、さらに基準電圧回路(図1の
(イ))を、第1の電源(VDD)と第2の電源(VSS)の
間に直列に接続されたデプレッション型の第1のMOSFET
(MOSFET(M1))とエンハンスメント型の第2のMOSFET
(MOSFET(M2))から構成したことを特徴としている。
正用回路(図1の(ロ))を、基準電圧回路(図1の
(イ))の出力にゲートが接続され、一方の電源に接続
されたカレントミラー回路を構成する第4および第5の
MOSFET(MOSFET(M4),(M5))の一方のMOSFETにドレ
インが接続され、他方の電源(VSS)にソースが接続さ
れた第3のMOSFET(MOSFET(M3))と、第4および第5
のMOSFETの他方のMOSFETにドレインが接続され、他方の
電源にソースが接続された第6のMOSFET(MOSFET(M
6))とから構成したことを特徴としている。
ET(MOSFET(M3))と第6のMOSFET(MOSFET(M6))の
少なくとも一方に、それぞれ不純物濃度またはトランジ
スタサイズが異なる1個以上のレーザトリミング可能な
MOSFET(図12のMOSFET(M13),(M14))を並列に接
続したことを特徴としている。
回路(図1の(ハ))を、第6のMOSFET(MOSFET(M
6))のドレインにゲートが接続され、一方の電源(VD
D)に接続されたカレントミラー回路を構成する第8お
よび第9のMOSFET(MOSFET(M8),(M9))の一方のMO
SFETにドレインが接続され、他方の電源(VSS)に電流
検出用抵抗(R1)を介してソースが接続された第7のMO
SFET(MOSFET(M7))とから構成したことを特徴として
いる。
9)および請求項7記載のランプ電圧発生回路(図1
1)は、上記請求項1〜5のいずれか1項に記載の定電
流回路を用いたことを特徴としている。
抵抗素子の温度特性と電圧発生回路の温度特性が相殺さ
れ、温度変化のほとんどない定電流回路が実現され、ま
た、この定電流回路を用いることにより温度特性の少な
い三角波発生回路(周波数発生回路)およびランプ電圧
発生回路を実現することが可能になる。
よび計算式を用いて詳細に説明する。 (第1の実施例)図1は、本発明に係る定電流回路の実
施例を示す図である。同図において、デプレッション型
MOSFET(M1)とエンハンスメント型MOSFET(M2)により
構成された基準電圧発生回路(イ)により出力信号V1を
出力する。
力信号V1は、エンハンスメント型MOSFET(M2)と不純物
ドーピング量のみ異なるMOSFET(M3)のゲートに入力さ
れる。
SFET(M6)のドレインは、MOSFET(M4)とMOSFET(M5)
からなるカレントミラー回路を介して接続される。ま
た、電流検出用抵抗(R1)は、エンハンスメント型MOSF
ET(M2)と不純物ドーピング量のみ異なるMOSFET(M7)
のソースとエンハンスメント型MOSFET(M6)のゲートに
接続され、MOSFET(M7)のゲート電位は前段エンハンス
メント型MOSFET(M6)のドレインに接続される。
(M6)のゲート電位の電圧V2を定電圧化することができ
る。さらに、MOSFET(M7)のドレインを、MOSFET(M8)
とMOSFET(M9)からなるカレントミラー回路の一方のMO
SFET(M8)に接続し、カレントミラー回路の他方のMOSF
ETから定電流(IREF)を得るようにする。以上により、
温度依存性のない定電流回路を実現することができる。
いて詳細に説明する。図1における基準電圧V1、V2は、
デプレッション型MOSFET(M1)とエンハンスメント型MO
SFET(M2)を流れる電流I1、MOSFET(M3)を流れる電流
I2、エンハンスメント型MOSFET(M6)を流れる電流I3、
MOSFET(M7)および電流検出用抵抗(R1)を流れる電流
I4とともに次のように表わすことができる。
ション型MOSFET(M1)のバックバイアスの影響は無視
し、デプレッション型MOSFET(M1)、エンハンスメント
型MOSFET(M2)、および該エンハンスメント型MOSFET
(M2)と不純物ドープ量の異なるMOSFET(M3)の閾値お
よびK'値(K=K'(W/L))を、それぞれVthnd,Vthnh,
Vthnl,K'nd,K'nh,K'nlとした。また、MOSFET(Mi)
のゲート長をLi,ゲート幅をWiとした(ここでi=1,
2,3,4,5,6)。
thnd)^2)^(1/2)-Vthnl)^2 I3=W4/L4*L5/W5*I2 V2=Vthnh+(I3*L6/(W6*K'nh))^(1/2)
る)、 V2=Vthnh+(1/2*K'nl*W3/L3*(Vthnh+(W1/L1*L2/W2*K'nd/
K'nh*(Vthnd)^2)^(1/2)-Vthnl)^2*L6/(W6*K'nh))^(1/2) I4=V2/Rpoly ここで、定電流I4の温度特性は、電圧V2とポリシリコン
抵抗Rpolyの温度変化により決まる。
あたり、閾値Vth,K'値の温度変化と不純物濃度の関係
を考える。一般に、不純物濃度Naと閾値Vthの温度依存
性は、次のように考えられる。 Vth=VFB+φs+qNa√(2εφs/qNa)/Cox
gate、フェルミポテンシャルφb、ゲート酸化膜中の電
荷を無視すると、 Vth=φgate+φb+qNa√(2εqNa(2φb))/Cox
トの不純物濃度Nnとすると、次式のようになる。 Vth=−(kT/q)ln(Nn/Ni)+(kT/q)ln(Na/N
i)+√(2εqNa((2kT/q)ln(Na/Ni)))/Cox
の温度変化の違いは平均アクセプター濃度Naの項による
ものである。つまり不純物濃度Naに比例して閾値Vthの
温度変化|ΔVth|[mV/℃]は大きくなる。つまり|ΔVthnh
|>|ΔVthnl|となる。
oxより温度変化に関する項はμeffの項のみである。こ
こでドーピング不純物濃度の差が効いてくるのは不純物
散乱(クーロン散乱)であるので、エンハンスメント型
の方が易動度は小さい、つまりK'nh<K'nlである。
構には格子振動と不純物散乱がある。一般に、高温では
格子散乱、低温では不純物散乱が効いてくることより、
不純物ドープの多いエンハンスメント型の散乱は低温で
大きくなる。つまり易動度の温度変化(K'値の温度変
化)としてはΔK'nl>ΔK'nhとなる。しかし実際には閾
値Vthの温度変化に対して(ΔK'nl/ΔK'nh)の変化は無
視できる、つまりΔK'nl/ΔK'nh〜1として考えられる。
圧V1,V2を従来の回路と比較する。図13に示した従来
の定電流回路において、ポリシリコン抵抗(R1)にかか
る電圧V1は、 V1=Vthnh+(W1/L1*L2/W2*K'nd/K'nh*(Vthnd)^2)^(1/2) ・・・・・式(13) で表される。
ポリシリコン抵抗(R1)にかかる電圧V2は、 V2=Vthnh+(1/2*K'nl*W3/L3*(Vthnh+(W1/L1*L2/W2*K'nd/K'nh*(Vthnd)^2)^(1/2)- Vthnl)^2*L6/(W6*K'nh))^(1/2) =Vthnh+(1/2*K'nl/K'nh*W3/L3*L6/W6*(V1-Vthnl)^2)^(1/2)・・式(14) で表される。
路の詳細について考える。閾値Vthは、温度に対し負の
温度特性を持つ、つまりVthnh,Vthndは温度が上がると
小さくなる。ここで前述した様にV1として負の温度特性
を作り出す必要があるが、式(13)中の第二項の(Vth
nd)^2は、Vthnd<0より、正の温度特性を持ってしまう。
図2は、(Vthnd)^2の温度特性を示す図である。そのた
め、この項を無視できるようにするためには、分母にあ
るL1,W2のサイズを大きくする必要がある。
/K'nh)の温度変化は前述のように閾値電圧の温度変化
に対し小さいものとして無視すると、V1はV1=Vthnh(負)
+(1/A*正の項)となり、全体として、V1は負の温度特性
を持つことになる。図3は、V1,Vthnhの温度特性を示
す図であり、実線はV1の温度特性、破線はVthnhの温度
特性を示している。ただし、上記式中の“A”は前述し
たようにL1,W2のサイズを大きくすることで正の項の寄
与V1-Vthnhを小さくした。図4は、V1-Vthnhの温度特性
(実線)を示す図である(図4には、参考のために、本
発明におけるV2-Vthnhの温度特性も破線で示してあ
る)。
示す定電流回路においては、式(14)中の第二項にV1
-Vthnlの項が含まれる。これには式(13)より、 V1-Vthnl=Vthnh+(W1/L1*L2/W2*K'nd/K'nh*(Vthnd)^2)^
(1/2)Vthnl つまり、Vthnh-Vthnlの項が含まれることが分かる。前
述したように閾値電圧の温度変化は|ΔVthnh|>|ΔVthn
l|となるので、図5に示すように、高温になるほどVthn
h-Vthnlの値は小さくなり負の温度特性を持つことにな
る。ここで、正の温度特性をもつ(Vthnd)^2の項を小さ
くするようにトランジスタサイズを選ぶことで、図5に
示すように、V1-Vthnlの項も負の温度特性を持たせるこ
とができる。
/2*K'nl/K'nh*W3/L3*L6/W6*(V1-Vthnl)^2)^(1/2)、つま
り「V2-Vthnh」は温度に対して負の温度特性をもつ(図
4の破線参照)。従って、V2=Vthnh(負)+(1/B*負の項)
^(1/2)となり、全体としてV2は負の大きな温度特性を持
つことになる。ただし、Bはポリシリコン抵抗(R1)の
温度特性とうまく相殺できるようにトランジスタサイズ
を選択する。
は、図6に示すように|ΔV2|>|ΔV1|、すなわち、V2に
おける温度変化をV1における温度変化より大きくするこ
とができる。これにより、図7に示すように、従来での
ポリシリコン抵抗の負の温度特性の傾き(図14参照)
と同等の傾きをつくりだすことが可能になり、結果とし
て、V2の温度特性と抵抗R1の温度特性を相殺することが
でき、温度依存性のない定電流を得る定電流回路を実現
することができる。
いて、上述した定電流回路を用いた三角波発生回路の実
施例とその効果について説明する。図8は、従来の定電
流回路(図13)を定電流源として用いた三角波発生回
路の構成図であり、第1の電源(VDD)と第2の電源(V
SS=0)との間に直列に接続されたMOSFET(M11),イ
ンバータ(D1),MOSFET(M12)と、インバータ(D1)
の出力と電圧Vref1,Vref2を比較器COMP1,COMP2に入力
し、その出力をラッチ回路(RS Latch)L1のセット入力
端子,リセット入力端子に入力し、ラッチ回路(RS Lat
ch)L1の出力をインバータ(D1)に入力する。
(M3)のドレイン(すなわちMOSFET(M4)とMOSFET(M
5)のゲート)に接続するとともに、MOSFET(M12)のゲ
ートをカレントミラー回路を構成するMOSFET(M5)に接
続されたMOSFET(M6)のドレイン(MOSFET(M6)のゲー
ト)に接続する。インバータ(D1)の出力にコンデンサ
C1を接続する。この構成により、インバータ(D1)の出
力に三角波が得られる。
(図1)を定電流源として用いた三角波発生回路の構成
図であり、第1の電源(VDD)と第2の電源(VSS=0)
との間に直列に接続されたMOSFET(M21),インバータ
(D2),MOSFET(M22)と、インバータ(D2)の出力とV
ref1,Vref2を比較器COMP3,COMP4に入力し、その出力
をラッチ回路(RS Latch)L2のセット入力端子,リセッ
ト入力端子に入力し、ラッチ回路(RS Latch)L2の出力
をインバータ(D2)に入力する。
(M7)のドレイン(すなわちMOSFET(M8)とMOSFET(M
9)のゲート)に接続するとともに、MOSFET(M22)のゲ
ートをカレントミラー回路を構成するMOSFET(M9)に接
続されたMOSFET(M10)のドレイン(MOSFET(M10)のゲ
ート)に接続する。インバータ(D2)の出力にコンデン
サC2を接続する。この構成により、インバータ(D2)の
出力に三角波が得られる。
流回路における周波数の温度特性を比較して示した図で
ある。同図では、VDD=3.3V、T=-40℃〜80℃で常温での
周波数で規格化して示している。破線が本発明の定電流
回路を利用した三角波発生回路(図9)の実測値、実線
が従来の定電流回路を利用した三角波発生回路(図8)
での実測値、白四角は本発明に係る定電流回路での式
(14)により導いた計算値、黒三角は従来技術に係る
定電流回路での式(13)により導いた計算値である。
定電流回路を用いた三角波発生回路(図9)における周
波数の温度特性は、従来の定電流回路を用いた三角波発
生回路(図8)における温度特性に比較して、温度に対
する依存性が大幅に軽減されており、図9の回路を用い
ることにより温度に依存しない高精度の三角波が得られ
ることがわかる。
を用いた定電流回路(基準電圧発生回路)を例にして説
明したが、pチャネルMOSFETを使用しても同様な考え方
で構成することが可能であることはいうまでもない。
流回路を用いたランプ電圧発生回路の一実施例を示す図
である。同図に示すように、前述した如き温度変化の少
ない定電流回路の出力(MOSFET(M9))のソースにコン
デンサC3を接続することにより、温度変化の少ない高精
度のランプ電圧(Vout)を発生するランプ電圧発生回路
を実現できる。
定電流回路の別の実施例を示す図であり、図1の定電流
回路におけるMOSFET(M3)とMOSFET(M6)のそれぞれ
に、不純物濃度が若干異なるまたはトランジスタサイズ
の異なるMOSFET(M13)とMOSFET(M16)を並列につない
で製造しておき、製造後にいずれか一方を選択的にレー
ザトリミングすることにより、製造プロセスにバラツキ
が生じた場合にも温度特性を最適化することができる。
(M11)をそれぞれ1つだけを示したが、それぞれ不純
物濃度が異なるまたはトランジスタサイズの異なる複数
個のMOSFETを並列に設けておきレーザトリミングでその
うちの最適なものを一つだけを残すようにすれば、さら
に精度よく温度特性を最適化することができる。
がほとんどない定電流回路(請求項1〜5)を実現で
き、また、この定電流回路を用いることにより温度依存
性のない精度の高い三角波発生回路(請求項6)や温度
依存性のない精度の高い遅延機能を持つランプ電圧発生
回路(請求項7)を実現することができる。
(第2の電源VSS=0の時)。
る。
ある。
生回路の一例を示す図である(第2の電源VSS=0の時)。
生回路の一例を示す図である(第2の電源VSS=0の時)。
る周波数の温度特性を示す図である。
回路の一例を示す図である(第2の電源VSS=0の時)。
ある(第2の電源VSS=0の時)。
源VSS=0の時)。
る。
2)
第1の電源(VDD)と第2の電源(VSS)間に接続され基
準電圧を発生する基準電圧回路(図1の(イ))と該基
準電圧回路に接続された温度特性を補正する温度特性補
正用回路(図1の(ロ))とからなる電圧発生回路と、
前記温度特性補正用回路(図1の(ロ))に接続され、
温度特性が補正された電圧により内部の電流検出用抵抗
(図1のR1)に流れる電流を制御する定電流制御回路
(図1の(ハ))とからなる定電流回路であって、電圧
発生回路(図1の(イ)および(ロ))の温度特性と電
流検出用抵抗(R1)の温度特性を相殺するようにしたこ
とを特徴としている。
ET(MOSFET(M3))と第6のMOSFET(MOSFET(M6))の
少なくとも一方に、それぞれ不純物濃度またはトランジ
スタサイズが異なる1個以上のレーザトリミング可能な
MOSFET(図12のMOSFET(M13),(M16))を並列に接
続したことを特徴としている。
(M16)をそれぞれ1つだけを示したが、それぞれ不純
物濃度が異なるまたはトランジスタサイズの異なる複数
個のMOSFETを並列に設けておきレーザトリミングでその
うちの最適なものを一つだけを残すようにすれば、さら
に精度よく温度特性を最適化することができる。
Claims (7)
- 【請求項1】 第1の電源と第2の電源間に接続され基
準電圧を発生する基準電圧回路と該基準電圧回路に接続
された温度特性を補正する温度特性補正用回路とからな
る電圧発生回路と、前記温度特性補正用回路に接続さ
れ、温度特性が補正された電圧により内部の電流検出用
抵抗に流れる電流を制御する定電流制御回路とからなる
定電流回路であって、 前記電圧発生回路の温度特性と前記電流検出用抵抗の温
度特性を相殺するようにしたことを特徴とする定電流回
路。 - 【請求項2】 前記基準電圧回路は、 前記第1の電源と前記第2の電源の間に直列に接続され
たデプレッション型の第1のMOSFETとエンハンスメント
型の第2のMOSFETから構成されることを特徴とする請求
項1記載の定電流回路。 - 【請求項3】 前記温度特性補正用回路は、前記基準電
圧回路の出力にゲートが接続され、前記第1の電源と前
記第2の電源の一方に接続されたカレントミラー回路を
構成する第4および第5のMOSFETの一方のMOSFETにドレ
インが接続され、前記第1の電源と前記第2の電源の他
方にソースが接続された第3のMOSFETと、前記カレント
ミラー回路を構成する第4および第5のMOSFETの他方の
MOSFETにドレインが接続され、前記第1の電源と前記第
2の電源の他方にソースが接続された第6のMOSFETとか
ら構成されることを特徴とする請求項1または2記載の
定電流回路。 - 【請求項4】 前記第3のMOSFETと前記第6のMOSFETの
少なくとも一方に、それぞれ不純物濃度またはトランジ
スタサイズが異なる1個以上のレーザトリミング可能な
MOSFETを並列に接続したことを特徴とする請求項1〜3
のいずれか1項に記載の定電流回路。 - 【請求項5】 前記定電流制御回路は、前記第6のMOSF
ETのドレインにゲートが接続され、前記第1の電源と前
記第2の電源の一方に接続されたカレントミラー回路を
構成する第8および第9のMOSFETの一方のMOSFETにドレ
インが接続され、前記第1の電源と前記第2の電源の他
方に前記電流検出用抵抗を介してソースが接続された第
7のMOSFETとから構成されることを特徴とする請求項3
記載の定電流回路。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の定
電流回路を用いたことを特徴とする三角波発生回路。 - 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の定
電流回路を用いたことを特徴とするランプ電圧発生回
路。
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