JP2002235685A - スクリュ圧縮機 - Google Patents

スクリュ圧縮機

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JP2002235685A
JP2002235685A JP2001030985A JP2001030985A JP2002235685A JP 2002235685 A JP2002235685 A JP 2002235685A JP 2001030985 A JP2001030985 A JP 2001030985A JP 2001030985 A JP2001030985 A JP 2001030985A JP 2002235685 A JP2002235685 A JP 2002235685A
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rotor
motor
screw
screw compressor
male
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Seiji Yoshimura
省二 吉村
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転数が危険速度を超える時でも雌雄ロータ
の接触不具合がなく、しかもオイルフリースクリュ圧縮
機にも適用し得るスクリュ圧縮機を提供する。 【解決手段】 雌雄一対のスクリュロータ3をロータケ
ーシング4に収容したスクリュ圧縮機本体2と、スクリ
ュロータ3の雄ロータ34を駆動するモータ6を収容し
たモータケーシング5とが一体的に結合されると共に、
雄ロータ34とモータ6とが互いに共有するロータ軸3
4aの雄ロータ34からの反モータ6側の突出軸端がロ
ータ側転がり軸受35で、雄ロータ34とモータ6との
間が中間転がり軸受37で支持されてなるスクリュ圧縮
機において、中間転がり軸受37とモータ6との間に、
ロータ軸34aに対して1〜100μmの膜厚の油膜を
形成し得るリング39を設ければ、膜厚のダンピング作
用で危険速度通過時におけるロータ軸34aの振幅が小
さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に回転数が危険
速度を超える時でも、スクリュロータの接触に不具合が
生じるようなことがなく、オイルフリースクリュ圧縮機
に対しても適用し得るようにしたモータ直結型のスクリ
ュ圧縮機の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】モータ直結型のスクリュ圧縮機として
は、例えば特開平11−351168号公報に開示され
てなるものが公知である。以下、この従来例に係るスク
リュ圧縮機を、その断面図の図6を参照しながら説明す
る。
【0003】図6に示す符号51は、従来例に係るスク
リュ圧縮機である。このスクリュ圧縮機51は、互いに
噛合する雌雄一対のスクリュロータ55(図6では雄ロ
ータだけが示されており、雌ロータはこの雄ロータに隠
されている。)を収容したロータケーシング56とから
なるスクリュ圧縮機本体52を備えている。また、この
スクリュ圧縮機本体52の一方側に、ロータ(以下、回
転子という。)59とステータ(以下、固定子とい
う。)63とからなるモータ53を収容したモータケー
シング57が取付けられて一体的に構成されている。そ
して、前記雌雄一対のスクリュロータ55のうち、雄ロ
ータのロータ軸はモータ53のロータ軸と共有になって
おり、この共有のロータ軸のスクリュロータ55からの
反モータ側の突出軸端、およびこのスクリュロータ55
と前記モータ53との間の軸部分は転がり軸受により支
持されている
【0004】前記モータケーシング57の反ロータケー
シング56側の端面には、図示しない蒸発器により冷却
された液状の冷媒ガスが流入する流入口61が設けられ
ており、この流入口61から流入する冷媒ガスはフィル
タ62を介してモータケーシング57内に流入し、この
モータケーシング57内の空隙部、つまりモータケーシ
ング57と固定子63との間の空隙64A、および固定
子63と回転子59との間の空隙64Bを介して吸込口
に導かれるようになっている。そして、吸込口に流入し
た冷媒ガスは圧縮されて、スクリュロータ55の反モー
タ53側に設けられた、吐出口から吐出されるように構
成されている。なお、前記スクリュ圧縮機本体52を収
容してなるものは、内部に油分離回収部54を有するケ
ーシング58である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例に係るスク
リュ圧縮機では、上記のとおり、雌雄一対のスクリュロ
ータのうち、雄ロータはモータのロータ軸と共有するよ
うに構成されていて、スクリュロータの軸とモータの軸
とを接続するカップリング等が不要であるため、経済的
に有利な簡単な構造になっている。ところが、モータの
回転子の重量が重いにもかかわらず、この回転子を支持
するロータ軸は片持ち支持されている関係上、スクリュ
ロータの危険速度(回転系の軸の撓み方向の曲げの固有
振動数と回転周波数とが一致するときの回転速度であ
る。)が低くなる。このスクリュ圧縮機が、油冷式スク
リュ圧縮機である場合には、もともと3600rpm程
度の低速回転であるから、危険速度以下の回転速度で運
転することが可能であり、問題が生じる可能性が低い。
【0006】しかしながら、このスクリュ圧縮機がオイ
ルフリースクリュ圧縮機である場合には、もともと20
000rpm程度の高速回転で、危険速度以上の回転速
度で運転することになる可能性が大きくなるから、危険
速度を超える時点がある。さすれば、スクリュ圧縮機の
ロータ軸の危険速度通過時(起動時)の回転数と振幅と
の関係説明図の図2において破線で示すように、600
0rpmの危険速度を超えた直後にロータ軸の振幅が大
きくなり、スクリュロータの雌ロータと雄ロータとが接
触する不具合が生じる可能性が高まる。そのため、従来
例に係るスクリュ圧縮機のような構成を、オイルフリー
スクリュ圧縮機に採用することが困難であるという問題
があった。
【0007】ところで、図2から良く理解されるよう
に、危険速度よりも高速回転になるにつれてロータ軸の
振幅が次第に小さくなるから、危険速度を超える時にロ
ータの回転数の増速加速度を大きくして、ロータ軸の振
幅が大きくなる回転数を短時間のうちに通過させるとい
う方策が考えられる。しかしながら、自ずから限度があ
り、必ずしも実用的であるとはいえない。
【0008】従って、本発明の目的は、回転数が危険速
度を超える時でも、スクリュロータの雌ロータと雄ロー
タとが接触する不具合が生じるようなことがなく、しか
もオイルフリースクリュ圧縮機に対しても適用すること
を可能ならしめるスクリュ圧縮機を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記実情に鑑
みてなされたものであって、従って上記課題を解決する
ために、本発明の請求項1に係るスクリュ圧縮機が採用
した手段は、互いに噛合する雌雄一対のスクリュロータ
をロータケーシング内に収容したスクリュ圧縮機本体
と、前記スクリュロータのうちの一方のスクリュロータ
を駆動するモータを収容したモータケーシングとが一体
的に結合されると共に、前記一方のスクリュロータと前
記モータとが互いに共有するロータ軸のスクリュロータ
からの反モータ側の突出軸端がロータ側転がり軸受によ
り、前記スクリュロータと前記モータとの間が中間転が
り軸受により支持されてなるスクリュ圧縮機において、
前記中間転がり軸受と前記モータとの間に、前記ロータ
軸に対して1〜100μmの膜厚の油膜を形成し得る隙
間を有するリングが設けられてなることを特徴とするも
のである。
【0010】本発明の請求項2に係るスクリュ圧縮機が
採用した手段は、互いに噛合する雌雄一対のスクリュロ
ータをロータケーシング内に収容したスクリュ圧縮機本
体と、前記スクリュロータのうちの一方のスクリュロー
タを駆動するモータを収容したモータケーシングとが一
体的に結合されると共に、前記一方のスクリュロータと
前記モータとが互いに共有するロータ軸のスクリュロー
タからの反モータ側の突出軸端がロータ側転がり軸受に
より、前記スクリュロータと前記モータとの間が中間転
がり軸受により支持されてなるスクリュ圧縮機におい
て、前記ロータ軸の前記モータからの反スクリュロータ
側の突出軸端が、前記モータケーシングに設けられた嵌
合凹所に嵌合され、前記突出軸端との間に1〜100μ
mの膜厚の油膜を形成し得る隙間を有するリングが設け
られてなることを特徴とするものである。
【0011】本発明の請求項3に係るスクリュ圧縮機が
採用した手段は、請求項2に記載のスクリュ圧縮機にお
いて、前記嵌合凹所に、前記モータの起動時の直前また
は停止時の直前に潤滑油を供給する潤滑油供給路を連通
させたことを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態1に係
るモータ直結型のスクリュ圧縮機を、その平面断面構成
説明図の図1と、そのロータ軸の危険速度通過時(起動
時)の回転数と振幅との関係説明図の図2とを順次参照
しながら説明する。
【0013】図1に示す符号1は、本実施の形態1に係
るスクリュ圧縮機、つまりオイルフリースクリュ圧縮機
である。このスクリュ圧縮機1は、両端の軸部が転がり
軸受32,33で支持されてなる雌ロータ31と、この
雌ロータ31に噛合する雄ロータ34とからなるスクリ
ュロータ3と、このスクリュロータ3を収容したロータ
ケーシング4とからなるスクリュ圧縮機本体2を備えて
いる。そして、このスクリュ圧縮機本体2の一方側に
は、回転子(ロータ)61と固定子(ステータ)62と
からなるモータ6を収容したモータケーシング5が取付
けられて一体的に構成されると共に、前記雌雄一対のス
クリュロータ3のうち前記雄ロータ34と前記モータ6
とのロータ軸34aは共有になっている。
【0014】前記ロータケーシング4のスクリュロータ
3の反モータ6側には、3個のアンギュラーコンタクト
ベアリングと、1個のローラベアリングとが組合わされ
てなるロータ側軸受であるロータ側転がり軸受35が配
設されると共に、前記モータ6側に中間軸受である中間
転がり軸受37が配設されており、これらロータ側転が
り軸受35と中間転がり軸受37とによって、前記ロー
タ軸34aの雄ロータ34からの反モータ側の突出軸端
と、この雄ロータ34と前記モータ6との間が支持され
ている。さらに、前記中間転がり軸受37と前記モータ
6との間に、前記ロータ軸34aに対して1〜100μ
mの膜厚の油膜を形成し得る隙間を有するリング39が
設けられてなる構成になっている。なお、潤滑油を供給
する潤滑油供給路41が、これら中間転がり軸受37と
前記リング39とが嵌着されてなるそれぞれの嵌合凹所
に連通しており、この潤滑油供給路41から供給された
潤滑油により、前記の1〜100μmの膜厚の油膜が形
成されるように構成されている。
【0015】本実施の形態1に係るスクリュ圧縮機1で
は、ロータ軸34aの雄ロータ34とモータ6との間を
中間転がり軸受37により支持してなる構成にし、さら
に雄ロータ34とモータ6との間であって、かつ前記中
間転がり軸受37よりも前記モータ6側に、ロータ軸3
4aと1〜100μmの間隙を有するリング39を設け
たものである。なお、潤滑油を供給する潤滑油供給路4
1が、これら中間転がり軸受37とリング39とが嵌着
されてなる嵌合凹所に連通しており、この潤滑油供給路
41から供給された潤滑油により、ロータ軸34aとリ
ング39との間に形成される隙間内に膜厚1〜100μ
mの油膜が形成されるように構成されている。
【0016】本実施の形態1に係るスクリュ圧縮機1に
よれば、前記ロータ軸34aの前記モータ6の回転子6
1を片持ち支持する側に設けられたリング39の、その
ロータ軸34aとの間の隙間に形成される膜厚1〜10
0μmの油膜によりダンピング作用が働いて、危険速度
通過時のロータ軸34aの振幅が接触限界値よりも小さ
くなるから、スクリュロータ3の雌ロータ31と雄ロー
タ34とが接触する不具合が生じることがなくなるのに
加えて、本実施の形態1に係る構造をオイルフリースク
リュ圧縮機に対しても適用することができる。
【0017】因みに、従来例に係るスクリュ圧縮機の起
動開始から定常運転に到るまでのロータ軸の振幅は、図
2において破線で示すように、6000rpmの危険速
度を超えると、スクリュロータの雌ロータと雄ロータと
の接触限界値を遙に超えるために雌ロータと雄ロータと
が接触した。しかしながら、本実施の形態1に係るスク
リュ圧縮機1の場合には、図2において実線で示すよう
に、ロータ軸34aの振幅は、危険速度通過時において
もスクリュロータの雌ロータと雄ロータとの接触限界値
よりも小さくなっている。従って、本実施の形態1に係
るスクリュ圧縮機1では、危険速度通過時にスクリュロ
ータ3の雌ロータ31と雄ロータ34とが接触するとい
う不具合が発生するようなことがない。
【0018】さらに、本実施の形態1では、従来例と同
様に、前記スクリュロータ3の雌ロータ31の吐出側は
滑り軸受よりも隙間が小さい転がり軸受32により、ま
た雄ロータ34の吐出側も滑り軸受よりも隙間が小さい
転がり軸受35によりそれぞれ支持されていて、スクリ
ュロータ3の吐出側の隙間が広がるようなことがないか
ら、スクリュ圧縮機1の吐出性能が低下するようなこと
がない。
【0019】本実施の形態2に係るモータ直結型のスク
リュ圧縮機を、その平面断面構成説明図の図3と、その
潤滑油供給系統説明図の図4とを参照しながら説明す
る。但し、本実施の形態2に係るスクリュ圧縮機が、上
記実施の形態1に係るスクリュ圧縮機と相違するところ
は、ロータ軸のモータ側の軸受構成の相違にあるから、
上記実施の形態1に係るスクリュ圧縮機と同一のものに
は同一符号を付し、かつ同一名称を以てその相違する点
について説明する。
【0020】即ち、雄ロータ34とモータ6とが共有す
るロータ軸34aの、前記雄ロータ34とモータ6との
間であって、かつ雄ロータ34側が転がり軸受37で支
持されると共に、前記ロータ軸34aの前記モータ6か
らの突出軸端が、前記モータケーシング5の端部内壁に
突設された嵌合凹所であるベアリングケージ51に嵌合
され、非鉄金属、または樹脂のうちの何れか一方の素材
からなるモータ側リング38により支持されている。
【0021】ところで、前記モータ側リング38を非鉄
金属、または樹脂からなる構成にしたのは、このモータ
側リング38とロータ軸34aとの焼付きの発生を防止
するためである。つまり、このロータ軸34aの前記モ
ータ6からの突出軸端の振幅が最も大きくなる。従っ
て、ロータ軸34aの突出軸端とモータ側リング38と
の接触面圧が最も大きくなり、モータ側リング38とロ
ータ軸34aとが焼付きを起こす恐れがあるからであ
る。
【0022】そして、前記モータ側リング38が嵌合さ
れたベアリングケージ51に、後述する構成になる潤滑
油供給系統7から前記隙間内に膜厚1〜100μmの油
膜を形成させる潤滑油が供給されるように構成されてい
る。
【0023】前記潤滑油供給系統7は、図示しない潤滑
油供給源から、前記モータ側リング38が嵌合されたベ
アリングケージ51に連通し、開閉弁72が介装されて
なる潤滑油供給路71と、前記潤滑油供給源から供給さ
れる潤滑油を前記嵌合凹所に供給するために前記開閉弁
72を開弁制御すると共に、閉弁制御する弁制御装置7
3とから構成されている。この弁制御装置73は、スク
リュ圧縮機1を起動し、かつ運転を停止させる、図示し
ない圧縮機制御盤の操作部と連動しており、前記モータ
6の起動時の直前または停止時の直前のみに前記開閉弁
72を開弁させると共に、それ以外のときは閉弁状態に
保持する働きをするものである。
【0024】前記モータ6の起動時の直前または停止時
の直前のみに前記開閉弁72を開弁させて、前記ベアリ
ングケージ51に潤滑油を供給するようにしているが、
これによりスクリュ圧縮機1の運転中におけるベアリン
グケージ51からの油滴の飛散やロータ軸34aのスク
リュ作用によるモータ6方向への潤滑油の移動を防止す
ることができ、そして潤滑油の付着に起因する回転子1
の絶縁破壊等の不具合を起こすことがなくなるからであ
る。
【0025】本実施の形態2に係るスクリュ圧縮機1に
よれば、前記ロータ軸34aの前記モータ6の回転子6
1から突出する突出軸端が、上記のとおり、ロータ軸3
4aの突出軸端との間に膜厚1〜100μmの油膜が形
成される隙間を有するモータ側リング38により支持さ
れていて、この隙間に形成される膜厚1〜100μmの
油膜によりダンピング作用が働くのに加えて、3点支に
よりロータ軸34aの撓み等を抑制することができるか
ら、ロータ軸34aの振幅の抑制に対して、本実施の形
態2に係るスクリュ圧縮機は上記実施の形態1に係るス
クリュ圧縮機よりも優れている。
【0026】ところで、本実施の形態2に係るスクリュ
圧縮機1の場合には、横型であるために、回転子1の絶
縁破壊等の不具合を防止するのに、モータ6の起動時の
直前または停止時の直前のみにベアリングケージ51に
潤滑油を供給するようにしたが、例えばスクリュ圧縮機
のモータハウジング部の模式的断面構成説明図の図5に
示すように、スクリュ圧縮機1が竪型であって、モータ
6がベアリングケージ51の上方に位置する場合には、
ベアリングケージ51の底部に油溜まり部52を設けて
おけばよい。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
乃至請求項3に係るスクリュ圧縮機によれば、スクリュ
ロータのうちの一方とモータとが互いに共有するロータ
軸のモータを片持ち支持する側、またはモータからの突
出軸端がロータ軸との間に1〜100μmの膜厚の油膜
を形成し得る隙間を有するリングで支持されていて、こ
の隙間に形成される膜厚1〜100μmの油膜のダンピ
ング作用により、危険速度通過時の振幅をスクリュロー
タの雌ロータと雄ロータとの接触限界値より小さくする
ことができるから、従来例に係るスクリュ圧縮機のよう
に、スクリュロータの雌ロータと雄ロータとが接触する
不具合が生じるような恐れがないのに加えて、本発明の
技術的思想をオイルフリースクリュ圧縮機に採用するこ
とができるという優れた効果がある。
【0028】さらに、本発明の請求項3に係るスクリュ
圧縮機によれば、嵌合凹所に、前記モータの起動時の直
前または停止時の直前に潤滑油を供給する潤滑油供給路
が連通していて、スクリュ圧縮機の運転中における嵌合
凹所からのオイルミストの飛散を防止することができる
から、潤滑油の付着に起因するモータの絶縁破壊等の不
具合の発生を防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るモータ直結型のス
クリュ圧縮機の平面断面構成説明図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係るモータ直結型のス
クリュ圧縮機のロータ軸の危険速度通過時(起動時)の
回転数と振幅との関係説明図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係るモータ直結型のス
クリュ圧縮機の平面断面構成説明図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係るモータ直結型のス
クリュ圧縮機の潤滑油供給系統説明図である。
【図5】本実施の形態2に係るモータ直結型のスクリュ
圧縮機のモータハウジング部の模式的断面構成説明図で
ある。
【図6】従来例に係るスクリュ圧縮機の断面図である。
【符号の説明】
1…スクリュ圧縮機 2…スクリュ圧縮機本体 3…スクリュロータ,31…雌ロータ,32,33…転
がり軸受,34…雄ロータ,34a…ロータ軸,35…
ロータ側転がり軸受,37…転がり軸受,38…モータ
側リング,39…リング 4…ロータケーシング,41…潤滑油供給路 5…モータケーシング,51…ベアリングケージ,52
…油溜まり部 6…モータ,61…回転子(ロータ),62…固定子
(ステータ) 7…潤滑油供給系統,71…潤滑油供給路,72…開閉
弁,73…弁制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに噛合する雌雄一対のスクリュロー
    タをロータケーシング内に収容したスクリュ圧縮機本体
    と、前記スクリュロータのうちの一方のスクリュロータ
    を駆動するモータを収容したモータケーシングとが一体
    的に結合されると共に、前記一方のスクリュロータと前
    記モータとが互いに共有するロータ軸のスクリュロータ
    からの反モータ側の突出軸端がロータ側転がり軸受によ
    り、前記スクリュロータと前記モータとの間が中間転が
    り軸受により支持されてなるスクリュ圧縮機において、
    前記中間転がり軸受と前記モータとの間に、前記ロータ
    軸に対して1〜100μmの膜厚の油膜を形成し得る隙
    間を有するリングが設けられてなることを特徴とするス
    クリュ圧縮機。
  2. 【請求項2】 互いに噛合する雌雄一対のスクリュロー
    タをロータケーシング内に収容したスクリュ圧縮機本体
    と、前記スクリュロータのうちの一方のスクリュロータ
    を駆動するモータを収容したモータケーシングとが一体
    的に結合されると共に、前記一方のスクリュロータと前
    記モータとが互いに共有するロータ軸のスクリュロータ
    からの反モータ側の突出軸端がロータ側転がり軸受によ
    り、前記スクリュロータと前記モータとの間が中間転が
    り軸受により支持されてなるスクリュ圧縮機において、
    前記ロータ軸の前記モータからの反スクリュロータ側の
    突出軸端が、前記モータケーシングに設けられた嵌合凹
    所に嵌合され、前記突出軸端との間に1〜100μmの
    膜厚の油膜を形成し得る隙間を有するリングが設けられ
    てなることを特徴とするスクリュ圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記嵌合凹所に、前記モータの起動時の
    直前または停止時の直前に潤滑油を供給する潤滑油供給
    路を連通させたことを特徴とする請求項2に記載のスク
    リュ圧縮機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010209746A (ja) * 2009-03-09 2010-09-24 Kobe Steel Ltd スクリュ圧縮機
JP2011196369A (ja) * 2010-02-26 2011-10-06 Kobe Steel Ltd スクリュ圧縮機
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