JP2002235401A - 傾斜屋根及び傾斜屋根の施工方法 - Google Patents

傾斜屋根及び傾斜屋根の施工方法

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JP2002235401A
JP2002235401A JP2001032638A JP2001032638A JP2002235401A JP 2002235401 A JP2002235401 A JP 2002235401A JP 2001032638 A JP2001032638 A JP 2001032638A JP 2001032638 A JP2001032638 A JP 2001032638A JP 2002235401 A JP2002235401 A JP 2002235401A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数の減少を図り、管理や製造や搬送の
手間を低減し、現場の組立作業を大幅に低減する傾斜屋
根及び傾斜屋根の施工方法を提供する。 【解決手段】屋根パネル20Pの一辺が棟線が交差する
部分に形成される入隅に配置され、他の一辺が傾斜屋根
2の登り棟に沿って配置される。屋根パネル20Pの軒
先側は、入隅近傍部分及び登り棟近傍部分に支持部分3
3A,33Bを有するとともに、これらの支持部分33
A,33Bの間に支持部分33Cを有する。屋根パネル
20Pを一体化できる部分は一体化することにより、部
材数を減少し、部材の管理、製造、搬送の手間を減少さ
せることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の屋根パネル
で形成する傾斜屋根及び傾斜屋根の施工方法に関する。
【0002】
【背景技術】住宅等の建物では、パネル及び箱形ユニッ
トによるプレハブ化が進み、このようなプレハブ建物の
設計にはCADシステムの導入が進んでいる。小さなパ
ネル及び大きなパネルを画面上で指定し、そのデータで
工場生産し、施工を行うシステム化もなされている。
【0003】住宅の建物において、傾斜屋根の場合、屋
根パネルを束や受け部材で傾斜支持することで構成され
る。屋根パネルは、稜線(例えば、棟線や寄屋根の登り
棟等)を境にして各平面毎に分割され、更に、各平面に
おいては、搬送や構造上の強度等を考慮して適宜複数の
区画に分割される。そして分割された屋根パネルの各々
が束などで連結されるとともに、互いに防水接続され
る。曲がり屋など、平面L型に屈曲した屋根形状をもつ
建物では、交差方向の棟線の接合部分に出隅と入隅が生
じ、当該部位に区画される屋根パネルも複雑な形状とな
ることが多い。
【0004】例えば、登り棟と交差部入隅に挟まれた領
域では、五角形の屋根パネルが必要になる。図7及び図
8を参照して従来の屋根パネルの場合について説明す
る。図7では、逆L形状の屋根100の全体が示され、
屋根100は、複数の屋根パネル101を並べることで
屋根面が形成される。屋根100では、出隅と入隅に区
画、配置される位置に屋根パネル101Gが配置されて
おり、この屋根パネル101Gは、平面三角形状の屋根
パネル101G1と、平面五角形状の屋根パネル101
G2とが組み合わされて構成される。このように分割さ
れた屋根パネル101G1と屋根パネル101G2がそ
れぞれ、束102で支持される。
【0005】図8において、屋根パネル101G1の端
面には受け金具103が取り付けられ、裏面には母屋材
109が取り付けられており、受け金具103が建物本
体側の受け金具106と束102の支持部分105とで
支持されている。同様に、屋根パネル101G2の端面
には受け金具104が取り付けられ、裏面には母屋材1
10が取り付けられており、受け金具104が建物本体
側の受け金具106の支持部分105と束102の支持
部分105とで支持されている。
【0006】図9及び図10には異なる従来例が示され
ている。この従来例は図7及び図8で示される従来例と
基本構成が同じであるが、出隅側では、交差方向の各棟
線の高さが異なる点で、前述の従来例と異なる。そのた
め、図9の平面図で最もよく分かるような凹み101G
Aを含む平面六角形の屋根パネル101Gが必要とな
り、この屋根パネル101Gは、平面矩形状の屋根パネ
ル101G3と、平面五角形状の屋根パネル101G4
とが組み合わされて構成される。
【0007】図10において、屋根パネル101G3の
端面には受け金具103が取り付けられ、裏面には母屋
材107が取り付けられており、受け金具103が建物
本体側の受け金具106の支持部分105と束102の
支持部分105とで支持されている。同様に、屋根パネ
ル101G4の端面には受け金具104が取り付けら
れ、裏面には母屋材108が取り付けられており、受け
金具104が建物本体側の受け金具106の支持部分1
05と束102の支持部分105とで支持されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
各従来例では、屋根パネルが複雑な形状となると、通常
の矩形のパネルと同様な四隅での支持では対応が不十分
になることがある。屋根パネル101Gでは、登り棟線
に沿った概略三角形ないし平行四辺形状となるために、
軒先側端部の間の幅が広くなり、中間部分の撓みが大き
くなるという問題があった。このために、搬送制限寸法
以下であるのに、中間で分割し、各々の各端部を支持す
るようにしなければならない。
【0009】つまり、図7及び図8に示す従来例の屋根
パネル100においては、三角形状の屋根パネル部分1
01G1と、六角形状の屋根パネル部分101G2とに
分割する必要があり、図9及び図10に示す従来例の出
隅側の屋根パネル101Gにおいては、輪郭の凹み部分
で五角形状の屋根パネル部分101G4と、矩形状の屋
根パネル部分101G3とに分割し、輪郭に凹みがない
別個のパネルとして取り扱う必要がある。そのため、こ
のようなパネル分割により、部材数の増加、管理や製造
や搬送の手間が増大するという問題があった。
【0010】本発明の目的は、屋根を施工する際に部品
点数の減少を図り、管理や製造や搬送の手間を低減し、
現場の組立作業を大幅に低減する傾斜屋根及び傾斜屋根
の施工方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は、形
状によって分割をしていた部分を一体のパネルとするこ
とにより、前記目的を達成しようとするものである。具
体的には、本発明の傾斜屋根2は、図面を参照して詳細
に説明すると、少なくとも二方向の棟線21,22が交
差配置される傾斜屋根であって、屋根面3が複数の屋根
パネル20,20Pで形成されるとともに、これらの屋
根パネル20,20Pの1つの屋根パネル20Pは、そ
の一辺20Qが前記棟線が交差する部分に形成される入
隅に配置され、他の一辺20Rが前記傾斜屋根の登り棟
に沿って配置され、前記屋根パネル20の1つの軒先側
は、前記入隅近傍部分及び前記登り棟近傍部分に支持部
分33A,33Bを有するとともに、これらの入隅近傍
部分及び登り棟近傍部分の中間位置に支持部分33Cを
有することを特徴とする。
【0012】また、本発明の傾斜屋根2の施工方法は、
少なくとも二方向の棟線21,22が交差配置される傾
斜屋根2の施工方法であって、建物本体1の上に複数の
屋根パネル20,20Pを並べて屋根面3を形成し、前
記屋根パネルの一つの屋根パネル20、20Pを、その
一辺を前記棟線21,22が交差する部分に形成される
入隅に配置するとともに、他の一辺を前記傾斜屋根の登
り棟に沿って配置し、前記屋根パネル20の一つの軒先
側を、前記入隅近傍及び前記登り棟近傍の支持部分33
A,33Bと、これらの入隅近傍部分及び登り棟近傍部
分の中間位置の支持部分33Cとを介して前記建物本体
1に支持することを特徴とする。
【0013】この構成の本発明では、屋根の形状に応じ
て屋根パネル20Pを分割することなく、一体化できる
部分は一体化することにより、従来に比べて部品点数を
減少し、部材の管理、製造、搬送の手間を低減すること
ができる。さらに、屋根の施工にあたっては、屋根パネ
ル20Pの取付作業の作業効率を向上することができ
る。本発明では、従来分割していた屋根パネル20Pを
一体化することで、軒先側端部の間の幅が広くなって中
間部分の撓みが大きくなるとしても、入隅近傍部分及び
登り棟近傍部分だけでなく、その中間位置にも支持部分
を設けたので、屋根パネル20が大きくなっても屋根2
の荷重を十分に支持することができる。
【0014】ここで、本発明では、各支持部分33A,
33B,33Cは、前記屋根パネル裏面に固定された棒
状の支持材(母屋材)33に配列される構成が好まし
い。この構成では、一体化された屋根パネル20の裏面
全体にわたって支持材33が固定されているため、屋根
パネル20Pが大きくなっても支持材33そのものも大
きくすることができ、屋根パネル20Pの大きさに応じ
た剛性を得ることができる。さらに、支持材33は、支
持部分33A,33B,33Cを兼ねることになるの
で、部品点数が減少し、屋根パネルの施工作業がより簡
単になる。
【0015】また、本発明の傾斜屋根12は、少なくと
も二方向の棟線21,22が異なる高さで交差配置され
る傾斜屋根12であって、屋根面3が複数の屋根パネル
20,20Gで形成されるとともに、これらの屋根パネ
ル20,20Gの1つの屋根パネル20Gは、その一辺
20Aが前記棟線が交差する部分において前記異なる高
さの各棟線を結ぶ登り棟に沿って配置され、他の一辺2
0Bが前記各棟線21,22の低い方に沿って配置さ
れ、前記屋根のパネル20Gは、水平方向の全幅にわた
って連続した補強材40を有することを特徴とする。
【0016】本発明の傾斜屋根の施工方法は、少なくと
も二方向の棟線21,22が異なる高さで交差配置され
る傾斜屋根の施工方法であって、建物本体1の上に複数
の屋根パネル20,20Gを並べて屋根面3を形成し、
前記屋根パネル20,20Gの一つの屋根パネル20G
を、その一辺を前記棟線が交差する部分において前記異
なる高さの各棟線を結ぶ登り棟側に沿って配置するとと
もに、他の一辺を前記各棟線の低い方に沿って配置し、
前記屋根パネル20Gを、その水平方向の全幅にわたっ
て連続した補強材40を介して前記建物本体1に支持す
ることを特徴とする。
【0017】この構成の本発明では、交差方向の各棟線
21,22の高さが異なる場合でも一体化した屋根パネ
ル20Gを使用することによって部品点数を減少させる
ことができる。そのため、種々の形状をとる屋根にも対
応することができ、屋根パネル20Gの作業効率を向上
させることができる。本発明では、従来分割していた屋
根パネルを一体化することで、軒先側端部の間の幅が広
くなって中間部分の撓みが大きくなるとしても、屋根パ
ネル20Gの全幅に連続した補強材40によって、屋根
パネル20G自体の強度を維持することができる。
【0018】ここで、前述の構成の傾斜屋根2では、補
強材40の部分を介して建物本体1に支持される構成が
好ましい。この構成の発明では、補強材40で屋根の補
強を行うことができるため、この点からも部品点数を減
少させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1ないし図3には、本発
明の第1実施形態が示されている。全体構成を示す図1
及び図2において、第1実施形態では、基礎の上に施工
された建物本体1の上に傾斜屋根2が設けられている。
建物本体1は、建物ユニット10を複数組み合わせて建
てられるものであり、各建物ユニット10は、それぞれ
図示しない柱、天井梁及び床梁から略箱状に形成された
骨組みに外壁材や内装材を取り付けて構成される。柱、
天井梁及び床梁は建物躯体を構成する。
【0020】傾斜屋根2は、二方向の棟線21、22が
直交するように配置された平面L字形の屋根である。傾
斜屋根2は、複数の屋根パネル20と屋根パネル20P
とが並べられて形成されており、これらの屋根パネル2
0,20Pの上面は屋根面3とされる。これらの屋根パ
ネル20,20Pは、それぞれトラックで搬送可能な大
きさ、つまり、輸送制限を満たすものである。屋根パネ
ル20Pは、5つの辺20Q,20R,20S,20
T,20Uからなる平面五角形とされ、その一辺20Q
は棟線21,22が交差する部分に形成される入隅に配
置され、当該一辺20Qと対向する他の一辺20Rは傾
斜屋根2の登り棟に沿って配置される。また、他の一辺
20Rと連続して棟線21に延びるように一辺20Sが
配置され、この一辺20Sと一辺20Qとを繋ぐ一辺2
0Tが配置され、一辺20Qと連続して桁側に一辺20
Uが配置される。
【0021】図3には屋根パネル20Pの建物本体1へ
の取付構造が示されている。図3において、屋根パネル
20Pの裏面には棒状の支持材33が互いに対向する辺
20R,20Tに到達するように固定されている。この
支持材33は、母屋材として機能するものであり、その
入隅近傍部分に支持部分33Aが形成され、その登り棟
近傍部分に支持部分33Bが形成され、これらの支持部
分33A,33Bの中間位置に支持部分33Cが形成さ
れている。
【0022】支持部分33A,33Bは建物ユニット1
0の建物躯体の両端側部にそれぞれ取り付けられた金具
30,31に支持固定され、支持部分33Cは金具3
0,31の中間位置の建物躯体に取り付けられた金具3
2に支持固定される。建物ユニット10の棟側端部には
2本の束35が取り付けられ、これらの束35の上端部
には受け部36がそれぞれ設けられている。これらの受
け部36は、屋根パネル20Pの図示しないブラケット
に支持固定される。他の屋根パネル20は屋根パネル2
0Pと同様に、図示しない束や金具を介して建物ユニッ
ト10の建物躯体に支持固定されている。
【0023】次に、第1実施形態の傾斜屋根2を施工す
る方法を説明する。建物ユニット10、屋根パネル2
0,20P及び束35等は、工場にて製造しておき、こ
れらの部品を建築現場までトラックで搬送する。その
後、建築現場では、基礎の上に複数の建物ユニット10
を組み合わせて建物本体1を施工し、この建物本体1の
上に束35等を用いて屋根パネル20,20Pを並べて
配置し、傾斜屋根2を施工する。
【0024】ここで、屋根パネル20Pを、その一辺2
0Qを棟線21,22が直交する部分に形成される入隅
に配置するとともに、他の一辺20Rを傾斜屋根2の登
り棟に沿って配置し、その支持部分33A,33B,3
3Cを金具30〜32に支持させ、図示しないブラケッ
トを束35に支持させる。
【0025】従って、第1実施形態によれば次のような
作用効果を奏することができる。 (1)平面L字型の傾斜屋根2の入隅部分であっても、
その屋根パネルを分割することなく1枚の屋根パネル2
0Pから形成したので、傾斜屋根2の部品点数が減少
し、部材の管理、製造、搬送の手間を低減することがで
き、屋根パネルの取付作業の作業効率を向上することが
できる。 (2)入隅近傍部分及び登り棟近傍部分だけでなく、こ
れらの中間位置にも屋根パネル20Pに支持部分33
A,33B,33Cを形成したから、屋根パネル20P
の安定した支持が可能になって、通常の屋根の支持構造
と同様の剛性を得ることができる。
【0026】(3)一体化された屋根パネル20Pの裏
面全体にわたって支持材33を取り付けたので、屋根パ
ネル20Pの大きさに応じた所定の剛性を得ることがで
き、部品点数を減少することができる。 (4)支持材33に支持部分33A,33B,33Cを
形成したので、部品の共通化が図れ、この点からも、部
品点数を減少させることができる。
【0027】次に、本発明の第2実施形態を図4ないし
図6を参照して説明する。なお、第2実施形態におい
て、第1実施形態と同一若しくは同様の構成部材には、
同一の符号を用い、説明を省略または簡略にする。図4
及び図5には第2実施形態の全体構成が示されている。
図4及び図5において、傾斜屋根12は、棟線21,2
2が二方向に延びており、異なる高さで配置されてお
り、これらの棟線21,22を接続する登り棟線23が
形成されている。
【0028】傾斜屋根12の屋根面3は、複数の屋根パ
ネル20,20Gで形成されている。これらの屋根パネ
ル20,20Gは、それぞれトラックで搬送可能な大き
さ、つまり、輸送制限を満たすものである。大部分の屋
根パネル20は、ほぼ標準的な形状の屋根パネル20を
使用することによって対応できる。異なる高さの稜線を
結ぶ屋根パネル20Gでは、屋根パネル20の一辺20
Aが棟線21,22が交差する部分において前記異なる
高さの各棟線を結ぶ登り棟線23に沿って配置され、他
の一辺20Bが低い棟線22に沿って配置されている。
その他の辺20Cは、登り棟に沿って配置され、20D
及び20Eは棟線21に直角に屋根面3に沿って配置さ
れ、辺20Fは、軒先に沿うように配置される。
【0029】屋根パネル20Gの取付構造が図6に示さ
れている。図6において、屋根パネル20Gは、その裏
面の棟側と桁側とに、それぞれ水平方向の全幅にわたっ
て連続した補強材40を有する。補強材40は剛性を有
する材料、例えば、鉄等から板状に形成されたものであ
る。これらの補強材40と支持部分30,32,34を
介して屋根パネル20Gが建物本体1に支持される。支
持部分30,32は桁側の補強材40の両端部を支持す
る金具である。支持部分34は、棟側の補強材40の両
端部を支持するものであり、束35と、この束35の上
端部に形成され補強材40を受ける受け部36と、束3
5の下部に設けられ建物本体1の建物躯体部分である天
井梁に取り付けられる支持プレート37とを有する。
【0030】次に、第2実施形態にかかる傾斜屋根12
を施工する方法を説明する。まず、第1実施形態と同様
に、建物ユニット10、屋根パネル20,20G及び束
34等を、工場にて製造しておき、これらの部品を建築
現場までトラックで搬送する。その後、建築現場では、
基礎の上に複数の建物ユニット10を組み合わせて建物
本体1を施工し、この建物本体1の上に屋根パネル2
0,20Gを並べて配置し、傾斜屋根12の屋根面3を
形成する。
【0031】ここで、屋根パネル20Gを、その一辺を
異なる高さの棟線21,22を結ぶ登り棟線23に沿っ
て配置するとともに、他の一辺を各棟線21,22の低
い棟線22に沿って配置し、かつ、その水平方向の全幅
にわたって連続した補強材40を介して建物本体1に支
持する。
【0032】このような第2実施形態によれば、次の作
用効果を奏することができる。 (5)棟線21,22が交差する部分に配置される屋根
パネル20Gは、その一辺20Aが異なる高さの各棟線
21,22を結ぶ登り棟線23に沿って配置され、他の
一辺20Bが棟線が各棟線21、22の低い棟線22に
沿って配置されるようにしたので、交差方向の各棟線の
高さが異なる特殊形状の傾斜屋根12でも一体化した屋
根パネル20Gを使用することによって部品の数を減少
させることができる。そのため、種々の形状をとる屋根
にも対応することができ、屋根パネル20,20Gの作
業効率を向上させることができる。 (6)屋根パネル20Gは、水平方向の全幅にわたって
連続した補強材40を有するので、この屋根パネル20
Gを搬送したり、建物本体1に取り付ける場合でも、破
損等することがない。 (7)屋根パネル20Gの補強材40で屋根の補強を行
うことができるので、この点からも、部品点数を減少さ
せることができる。
【0033】なお、本発明は前述した実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で
の変形、改良等は本発明に含まれるものである。例え
ば、前記各実施形態では、L字型に曲がった屋根形状を
示したが、他の形状の屋根であってもよい。また、建物
本体1を複数の建物ユニット10を組み合わせて構成し
たが、建物本体1の構成は、軸組工法、パネル工法、在
来工法で施工されるものであってもよい。また、支持パ
ネル用の支持部における束の構造、束の数、束の位置
は、使用する屋根パネルによって選択できるものであ
る。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
のような効果がある。すなわち、請求項1に記載の本発
明によれば、少なくとも二方向の棟線が交差配置される
傾斜屋根であって、屋根面が複数の屋根パネルで形成さ
れるとともに、前記屋根パネルの1つは、その一辺が前
記棟線が交差する部分に形成される入隅に配置されると
ともに、他の一辺が前記傾斜屋根の登り棟に沿って配置
され、前記屋根パネルの1つの軒先側は、前記入隅近傍
部分及び前記登り棟近傍部分に支持部分を有するととも
に、これらの入隅近傍部分及び登り棟近傍部分の中間位
置にも支持部分を有する構成であるため、屋根の形状に
応じて屋根パネルを分割することなく、一体化できる部
分は一体化することにより、従来に比べて部品点数を減
少し、部材の管理、製造、搬送の手間を低減することが
できる。さらに、屋根の施工にあたっては、屋根パネル
の取付作業の作業効率を向上することができる。
【0035】請求項2記載の本発明によれば、請求項1
記載の発明の構成に加えて、前記各支持部分は、前記屋
根パネル裏面に固定された棒状の支持材に配列される構
成としたので、一体化された屋根パネルの裏面全体にわ
たって支持材が固定されているため、屋根パネルが大き
くなっても支持材そのものも大きくすることができ、屋
根パネルの大きさに応じた剛性を得ることができる。
【0036】請求項3記載の本発明によれば、少なくと
も二方向の棟線が異なる高さで交差配置される傾斜屋根
であって、屋根面が複数の屋根パネルで形成されるとと
もに、前記屋根パネルの1つは、その一辺が前記棟線が
交差する部分において前記異なる高さの各棟線を結ぶ登
り棟に沿って配置され、他の一辺が前記各棟線の低い方
に沿って配置され、前記屋根パネルの一つは、水平方向
の全幅にわたって、連続した補強材を有する構成とした
ので、交差方向の各棟線の高さが異なる場合でも一体化
した屋根パネルを使用することによって部品の数を減少
させることができ、種々の形状をとる屋根にも対応する
ことができ、屋根パネルの作業効率を向上させることが
できる。
【0037】請求項4記載の本発明によれば、請求項3
の発明の構成に加えて、前記補強材の部分を介して建物
本体に支持される構成としたから、補強材が屋根の補強
を行うことになり、この点からも、部品点数を減少させ
ることができる。
【0038】また、請求項5記載の本発明によれば、少
なくとも二方向の棟線が交差配置される傾斜屋根の施工
方法であって、建物本体の上に複数の屋根パネルを並べ
て屋根面を形成し、前記屋根パネルの一つを、その一辺
を前記棟線が交差する部分に形成される入隅に配置する
とともに、他の一辺を前記傾斜屋根の登り棟に沿って配
置し、前記屋根パネルの一つの軒先側を、前記入隅近傍
及び前記登り棟近傍の支持部分と、これらの入隅近傍部
分及び登り棟近傍部分の中間位置の支持部分とを介して
前記建物本体に支持する構成としたので、請求項1記載
の発明と同様の作用効果を奏することができる。
【0039】さらに、請求項6記載の本発明によれば、
少なくとも二方向の棟線が異なる高さで交差配置される
傾斜屋根の施工方法であって、建物本体の上に複数の屋
根パネルを並べて屋根面を形成し、前記屋根パネルの一
つを、その一辺を前記棟線が交差する部分において前記
異なる高さの各棟線を結ぶ登り棟側に沿って配置すると
ともに、他の一辺を前記各棟線の低い方に沿って配置
し、前記屋根パネルの一つを、その水平方向の全幅にわ
たって連続した補強材を介して前記建物本体に支持する
構成としたから、請求項3記載の発明と同様の作用効果
を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる傾斜屋根が適用
された建物全体を示す斜視図である。
【図2】第1実施形態の傾斜屋根が適用された建物全体
の平面図である。
【図3】第1実施形態の屋根パネルの建物本体への取付
構造を示す分解斜視図である。
【図4】本発明の第2実施形態にかかる傾斜屋根が適用
された建物全体を示す斜視図である。
【図5】第2実施形態の傾斜屋根が適用された建物全体
の平面図である。
【図6】第2実施形態の屋根パネルの建物本体への取付
構造を示す分解斜視図である。
【図7】従来例の傾斜屋根が適用される建物全体の平面
図である。
【図8】従来例の屋根パネルの建物本体への取付構造を
示す分解斜視図である。
【図9】異なる従来例の傾斜屋根が適用される建物全体
の平面図である。
【図10】異なる従来例の屋根パネルの建物本体への取
付構造を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 建物本体 2,12 傾斜屋根 3 屋根面 10 建物ユニット 20,20G,20P 屋根パネル 21,22 棟線 30A,30B,30C 支持部分 40 補強材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも二方向の棟線が交差配置され
    る傾斜屋根であって、屋根面が複数の屋根パネルで形成
    されるとともに、前記屋根パネルの1つは、その一辺が
    前記棟線が交差する部分に形成される入隅に配置される
    とともに、他の一辺が前記傾斜屋根の登り棟に沿って配
    置され、前記屋根パネルの1つの軒先側は、前記入隅近
    傍部分及び前記登り棟近傍部分に支持部分を有するとと
    もに、これらの入隅近傍部分及び登り棟近傍部分の中間
    位置にも支持部分を有することを特徴とする傾斜屋根。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の傾斜屋根において、前
    記各支持部分は、前記屋根パネル裏面に固定された棒状
    の支持材に配列されることを特徴とする傾斜屋根。
  3. 【請求項3】 少なくとも二方向の棟線が異なる高さで
    交差配置される傾斜屋根であって、屋根面が複数の屋根
    パネルで形成されるとともに、前記屋根パネルの1つ
    は、その一辺が前記棟線が交差する部分において前記異
    なる高さの各棟線を結ぶ登り棟に沿って配置され、他の
    一辺が前記各棟線の低い方に沿って配置され、前記屋根
    パネルの一つは、水平方向の全幅にわたって、連続した
    補強材を有することを特徴とする傾斜屋根。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の傾斜屋根において、前
    記補強材の部分を介して建物本体に支持されることを特
    徴とする傾斜屋根。
  5. 【請求項5】 少なくとも二方向の棟線が交差配置され
    る傾斜屋根の施工方法であって、建物本体の上に複数の
    屋根パネルを並べて屋根面を形成し、前記屋根パネルの
    一つを、その一辺を前記棟線が交差する部分に形成され
    る入隅に配置するとともに、他の一辺を前記傾斜屋根の
    登り棟に沿って配置し、前記屋根パネルの一つの軒先側
    を、前記入隅近傍及び前記登り棟近傍の支持部分と、こ
    れらの入隅近傍部分及び登り棟近傍部分の中間位置の支
    持部分とを介して前記建物本体に支持することを特徴と
    する傾斜屋根の施工方法。
  6. 【請求項6】 少なくとも二方向の棟線が異なる高さで
    交差配置される傾斜屋根の施工方法であって、建物本体
    の上に複数の屋根パネルを並べて屋根面を形成し、前記
    屋根パネルの一つを、その一辺を前記棟線が交差する部
    分において前記異なる高さの各棟線を結ぶ登り棟側に沿
    って配置するとともに、他の一辺を前記各棟線の低い方
    に沿って配置し、前記屋根パネルの一つを、その水平方
    向の全幅にわたって連続した補強材を介して前記建物本
    体に支持することを特徴とする傾斜屋根の施工方法。
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