JP2002235272A - 経糸糊付け機 - Google Patents

経糸糊付け機

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JP2002235272A JP2001026764A JP2001026764A JP2002235272A JP 2002235272 A JP2002235272 A JP 2002235272A JP 2001026764 A JP2001026764 A JP 2001026764A JP 2001026764 A JP2001026764 A JP 2001026764A JP 2002235272 A JP2002235272 A JP 2002235272A
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sheet
sizing
moisture
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Kiyoshi Nakade
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Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
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    • D06B1/00Applying liquids, gases or vapours onto textile materials to effect treatment, e.g. washing, dyeing, bleaching, sizing or impregnating
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート状の経糸に水分を付着させた後に糊付
けを行う経糸糊付機において、シート状の経糸に対する
水分付着を適量とする。 【解決手段】 シート状の経糸2に水7を掛けて、経糸
2に水分を付与する。シート状の経糸2は、水7を掛け
られて、放出した水7の全部または一部を吸収して、水
分を付与される。水分の付与過程では、シート状の経糸
2が貯まった水7に浸らないため、経糸2に水分が過度
に付着しない。水分がシート状の経糸2の一部分に偏っ
て付着しても、その後に、水分を付与された経糸2は、
絞られることにより、全体に均一な水分の付着となるほ
か、水分は、経糸2の内部まで浸透する。経糸2に付着
した水分は、糊液25中を通過することにより、糊液2
5と置換および混合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、経糸糊付け機にお
いて、シート状の経糸に対して、水分の付着を適量とす
る手段に関する。
【0002】
【従来の技術】経糸糊付け技術において、湿潤装置でシ
ート状の経糸に水分を付着させた後に糊付けを行う経糸
糊付け機がある。糊付けを行う前に、シート状の経糸に
水分を付着させると、その後の糊付け効果が増し、これ
により糊量が節約できる。
【0003】従来の湿潤装置で、シート状の経糸は、水
槽の水に浸った後に絞りロールを通過する。この絞りロ
ールの絞り作用により、水分は、繊維の中に浸透し、か
つ水分の多い箇所から水分の少ない箇所に移動して、経
糸全体が均一に湿潤すると共に、余分な水分が除かれる
ため、経糸は、一定の水分率に湿潤される。これにより
糊の付着率が一定となる。
【0004】なお、糸の水分率(%)=100×水分重
量/糸重量、糸の糊付着率(%)=100×糊重量/糸
重量であり、共に糸重量のみに対する水分重量、糊重量
となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の技術によ
ると、シート状の経糸は、水槽を水に浸って通過する。
このため、糸種によっては絞りロールで絞っても、過度
に水分が付着し、水分が適正な水分率とならない。特
に、ある種の糸、例えば綿とレーヨンとの混紡糸、ある
いはポリエステル100%のスパン糸(短繊維)などに
おいては、機械の限界の絞り圧でも適正水分率まで絞れ
ない。一方、糸種によっては、絞り工程で、糸の強度の
低下、毛羽の発生、スパン糸(短繊維)では交絡が弱く
なるなどの現象が起きて、糸品質を損なうので、機械の
限界の絞り圧以下であっても、絞り圧を高めることはで
きない。
【0006】シート状の経糸に過度に水分が付着する
と、その後の糊付けの工程で、糊の付着率が過少とな
る。糊付けの工程において、糊液は、水分と置換および
混合されて経糸に付着する。付着した糊液は、経糸に残
っている水分により希釈される。このため、過度に水分
が付着すると、より希釈された状態で絞りロールで絞ら
れるので、その後のシート状の経糸に対する糊付着率
は、過少となる。
【0007】また、シート状の経糸に過度に水分が付着
すると、シート状の経糸が持ち込んだ水による糊液の希
釈が急速なため、消費された糊液の補給によって行なわ
れる糊濃度の維持が難しくなり、糊液の糊濃度を一定に
保つことが難しくなる。このため、シート状の経糸の糊
付着率を一定に維持することが困難となる。
【0008】したがって、本発明の目的は、シート状の
経糸に水分を付着させた後に糊付けを行う経糸糊付機に
おいて、シート状の経糸に対する水分付着を適量とする
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的のもとに、本発
明は、シート状の経糸に水を掛けて、経糸に水分を付与
している。シート状の経糸は、水を掛けられて、放出し
た水の全部または一部を吸収し、水分を付与される。水
分の付与過程では、シート状の経糸が貯まった水に浸ら
ないため、シート状の経糸に水分が過度に付着しない。
水分がシート状の経糸の一部分に偏って付着しても、そ
の後に、水分を付与された経糸は、絞られることによ
り、全体に均一な水分の付着となるほか、水分は、経糸
の内部まで浸透する。経糸に付着した水分は、糊液中を
通過した後、絞られることにより、糊液と置換および混
合される。したって、経糸内部まで水分が浸透すること
により、内部まで糊液が十分に浸透し付着する。
【0010】具体的に記載すれば、請求項1の経糸糊付
け機は、水を放出し、シート状の経糸に水を掛けて、シ
ート状の経糸に水分を付与する水分付与装置と、シート
状の経糸に水分を付与した後にシート状の経糸を絞る絞
り装置と、シート状の経糸を絞った後にシート状の経糸
に糊付けを行う糊付け装置と、を具備する。
【0011】請求項2の水分付与装置は、請求項1記載
の経糸糊付け機で、稼働条件によりシート状の経糸に対
する水分の付与量を調整する。
【0012】請求項3の水分付与装置は、請求項1また
は請求項2記載の経糸糊付け機で、水をノズルから噴射
して、シート状の経糸に水を掛ける。
【0013】請求項4の水分付与装置は、請求項2また
は請求項3記載の経糸糊付け機で、シート状の経糸の幅
方向に配置された複数のノズルからなる噴射群を複数有
し、各噴射群を個別に制御する。
【0014】請求項5の水分付与装置の各噴射群は、請
求項4記載の経糸糊付け機で、他と異なる配置間隔であ
ると共に、各噴射群に他と異なる圧力で水が供給され
る。
【0015】請求項6の水分付与装置の各ノズルは、請
求項3、請求項4、または請求項5記載の経糸糊付け機
で、シート状の経糸に対し進退可能に設けられる。
【0016】請求項7の水分付与装置は、請求項3、請
求項4、請求項5、または請求項6記載の経糸糊付け機
で、ノズルとシート状の経糸との間に水付与調整部材を
移動可能な状態で備える。
【0017】請求項8の水分付与装置は、請求項1、請
求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、ま
たは請求項7記載の経糸糊付け機で、水として温水を放
出する。
【0018】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明の基本
的な経糸糊付け機1を示す。経糸糊付け機1は、シート
状の経糸2に対する糊付けのために、水分付与装置3、
絞り装置4、および糊付け装置5を具備する。なお、シ
ート状の経糸2は、公知の糊付け装置5を経て乾燥装置
6に案内される。
【0019】一般に、経糸糊付機1は、糸切れ処理など
のための低速運転モードと、通常運転(定常運転)モー
ドにより稼働させられる。水分付与装置3は、シート状
の経糸2の上方から水7を放出し、シート状の経糸2に
水7を掛けて、水分を付与するために、圧力水源8の水
7を2系統の配管9により供給し、配管9の途中に、そ
れぞれ電磁開閉弁10、11、流量調整用の絞り弁1
2、13および複数の低速運転時噴射用の複数のノズル
14、複数の通常(定常速度)運転時用噴射用のノズル
15を有している。一方の電磁開閉弁10は、噴射制御
器16により制御され、低速運転時に開となり、また、
他方の電磁開閉弁11は、噴射制御器16により制御さ
れ、通常(定常速度)運転時に開となる。
【0020】複数のノズル14、15は、シート状の経
糸2のシート幅方向に所定の間隔を置いて設けられてお
り、それぞれ低速運転時用噴射群および通常(定常速
度)運転時用噴射群を構成している。複数のノズル14
の間隔は、小ピッチとし、供給される水7の圧力により
変わる噴射範囲に応じている。また、複数のノズル15
の間隔は、低速運転用のノズル14のピッチよりも大き
なピッチとなっている。これらのノズル14、15の噴
射範囲は、図2で楕円により表されており、それらの各
噴射群の噴射範囲は、シート状の経糸2のシート幅方向
で重複することにより、シート状の経糸2のシート幅方
向で連続している。
【0021】なお、ノズル14、15の噴射範囲は、ノ
ズル14、15とシート状の経糸2の走行路との間に設
けられた水付与調整部材としての遮蔽板17、18の移
動により調節できるようになっている。これらの遮蔽板
17、18は、シート状の経糸2の走行方向に移動して
もよく、また、上下方向に平行移動あるいは回動により
移動してもよい。。
【0022】ノズル14、15は、電磁開閉弁10、1
1により噴射群毎に開閉して制御される。ノズル14、
15ヘ供給する水7の圧力は、それぞれ絞り弁12、1
3により調整される。一般に、低速運転時噴射群の水7
の圧力は、低圧で、通常(定常速度)運転時噴射群の水
7の圧力は、高圧である。なお、各ノズル14、15毎
に絞り弁12、13を設け、供給する水7を噴射群毎に
異なる圧力とするとともに、ノズル14、15毎に圧力
を微調整することもできる。水7は、通常、80°C以
上の温水を放出しているが、温度はそれよりも低くても
よい。
【0023】絞り装置4は、シート状の経糸2に水分を
付与した後に、シート状の経糸2の水分を絞るために、
上下一対の絞りロール19からなり、それらの間で、シ
ート状の経糸2を挟み込んで、経糸2の水分を繊維の内
部へ浸透させると共に、過剰部分の水分を分散させて、
より均一化させる。場合によっては、経糸2から余分な
水分を絞りとる。シート状の経糸2は、案内ロール20
により、ノズル14、15群の下を通り、一対の絞りロ
ール19を経て、案内ロール21に案内され、公知の糊
付け装置5に行く。なお、余分な水7は、水槽34を経
て外部へ排出される。水槽34に堰などを設け水7をあ
る水位まで貯留してもよい。その場合には、絞りローラ
19の表面に付着した水分がシート状の経糸2の下部に
付与される。
【0024】糊付け装置5は、シート状の経糸2から水
分を絞った後に、シート状の経糸2に糊付けを行うため
に、一対の糊付けロール22および一対の絞りロール2
3を有している。一対の糊付けロール22は、シート状
の経糸2を糊液槽24に設けられた堰等により一定のレ
ベルに維持されている糊液25に浸した後、挟んだ状態
で絞ることにより、シート状の経糸2に糊付けを行う。
その際、シート状の経糸2の水分付与装置3からの持ち
込み水分の一部と糊液25との、置換および混合が行な
われる。
【0025】さらに、乾燥装置6は、糊付け後にシート
状の経糸2を乾燥させるために、複数の乾燥シリンダ2
6や案内ロール27を有している。糊付け後にシート状
の経糸2は、これらの乾燥シリンダ26の表面に接する
ことにより、加熱され、乾燥された後、案内ロール2
7、糸さばきバー28を経て、巻き取りビーム29に巻
き取られていく。
【0026】上記の構成の経糸糊付け機1は、シート状
の経糸2を水分付与装置3、絞り装置4、糊付け装置
5、乾燥装置6へと順次に案内する。この過程で、シー
ト状の経糸2は、水分付与装置3の水分付工程で、上方
のノズル14、15による水7の噴射により水分付与さ
れ、絞り装置4の絞り工程で、上下一対の絞りロール1
9により、水分を繊維に均一に浸透させ、糊付け装置5
の糊付け工程で、一対の糊付けロール22および絞りロ
ール23により適切な状態で糊付けされた後、乾燥装置
6の乾燥工程で、乾燥され、糸さばきバー28を経て、
最終的に、巻き取りビーム29に巻き取られる。
【0027】水分付与工程で、シート状の経糸2は、ノ
ズル14またはノズル15による水7の噴射により、霧
状または滴状の水7を高速に吹き掛けられ、効率よく、
かつ水分過剰となることなく、適度に水分付与される。
なお、低速運転時や停止時の減速運転時には、低速運転
時用噴射群のノズル14が作動し、水分が低速のシート
状の経糸2に向かって低速噴射される。もちろん、通常
(定常速度)運転時には、ノズル15が作動する。
【0028】つぎに、水分付与の後に、シート状の経糸
2は、一対の絞りロール19により絞られ、絞り効果に
より、シート状の経糸2に対して全体に均一な付着とな
ると共に、経糸2の繊維の内部まで浸透する。シート状
の経糸2に浸透した水分は、つぎの糊付け工程で、糊液
25と置換および混合される。この置換および混合のた
め、糊液25は、経糸2の内部まで均一に浸透するの
で、糊液25の絶対付着量が少なくとも糊付け効果の高
い経糸2となる。
【0029】前記のとおり、低速運転時や停止時等の減
速運転時には、ノズル14が作動して、水7は、ノズル
14から霧状または滴状として、低速のシート状の経糸
2に向かって、低速で噴射される。また、通常運転時に
は、通常運転時用噴射群のノズル15が噴射動作をし、
ノズル15からの水7は、霧状または滴状として、高速
走行のシート状の経糸2に向かって高速で噴射される。
これによって、低速運転時も通常運転時と変わらない経
糸2ヘの水分付与となる。なお、ノズル14、15の各
噴射群ごと水7の圧力が設定されるため、ノズル14、
15による水7の噴射力は、固有のものとなる。このよ
うに、稼働条件(経糸2の走行速度等)に応じて最適の
水分付与量に切り換えることができる。
【0030】また、水分付与量は、経糸2の走行速度の
ほか、シート状の経糸2の糸本数、糸種、太さ、などの
稼働条件に応じて、水7の放出量の調整(水圧、流量調
整用の絞り弁12、13や、ノズル内のニードルを進退
させてノズルの流路断面積調整)、さらに、遮蔽板1
7、18による水7の遮蔽量の調整、絞り装置4での絞
り圧の調整などによっても、切り換えられる。また、低
速運転時用噴射群のノズル14は使用せずに、通常運転
時用噴射群のノズル15および遮蔽板18のみを使用し
てもよく、水7の放出量は、広範囲にわたって調整可能
である。また、ノズル14、15の噴射は、シート状の
経糸2でなく、絞りロール19の表面にむけられてもよ
く、効果は同一である。なお、遮蔽板17、18により
遮蔽された水は、樋等に導かれ、水槽34または外部へ
排出される。
【0031】つぎに、図3および図4は、水分付与装置
3のノズル15をシート状の経糸2に対し流体圧シリン
ダ30により上下方向に進退可能に設ける例を示す。こ
の例で、噴射制御器16は、稼働条件に応じて、流体圧
シリンダ30を操作し、ノズル15の位置を調整すると
共に、絞り弁13により水7の供給圧力を変え、噴射角
度(噴射範囲)変化させる。
【0032】一般に、運転速度が低いときには、ノズル
15の噴射力を低下させるため、供給する水7の圧力が
下げられ、ノズル15の噴射角度が小さくなる。そのた
め、シート状の経糸2に対して噴射されない箇所が発生
し、均一な水分付与とならない。そこで噴射制御器16
は、必要な噴射範囲を維持するため、流体圧シリンダ3
0を作動させ、ノズル15をシート状の経糸2に対し進
退させ、ノズル15を適切な高さに位置決めする。この
ように、噴射制御器16は、供給される水7の圧力に応
じてシート状の経糸2の間隔を調整することにより、噴
射範囲を一定に維持する。これにより、各ノズル15の
噴射範囲(面積)が調整でき、水分付与は、シート状の
経糸2に対してに均一となる。
【0033】さらに、図5は、水分付与装置3で、絞り
ロール19の上方に1または2以上水供給パイプ31を
配置し、この水供給パイプ31にシート状の経糸2のシ
ート幅方向に所定の間隔で複数個のノズル状の放出口3
2を設けると共に、水供給パイプ31の下に遮蔽板33
を移動自在に配置した例を示す。この例で、水7は、ノ
ズル状の放出口32から放出されて、下方の絞りロール
19の表面に落下し、シート状の経糸2に掛かる。経糸
2に付与する水分量の調整は、流量調整用の絞り弁13
による水供給パイプ31に対する流量の調整、および遮
蔽板33を水平方向または上下方向に移動させて行う。
【0034】前記のように、水分付与装置3は、必要に
応じて水7として温水を放出する。温水であれば、水分
が経糸2の内部まで良く浸透すると共に、高温で走行す
るため糊付される前に経糸2の表面からより多くの水分
が蒸発し、水分の付与が過剰とならない点で有利であ
る。なお、水7の供給は、供給パイプ31でなく、樋を
設け、水(温水)7を樋からオーバーフローさせて、自
然落下させることにより行うこともできる。
【0035】
【発明の効果】本発明では、つぎの特有の効果が得られ
る。まず、請求項1によれば、水分付与装置は、水を放
出し、シート状の経糸に水を掛けて、シート状の経糸に
水分を付与するため、シート状の経糸は、水を掛けられ
て放出した水の全部または一部を吸収し水分付与され
る。この結果、経糸は、貯まった水に浸ることがなく、
過度に水分が付着しない。絞り装置は、シート状の経糸
に水分を付与した後にシート状の経糸を絞る。このた
め、水分を付与されたシート状の経糸で、水分が一部分
に偏って付着しても、シート状の経糸は、絞られること
により、水分の多い箇所水分が少ない箇所に移動して全
体に均一な水分の付着となるほか、この絞り作用によ
り、水分は、経糸の内部まで充分に浸透する。そして、
糊付け装置は、湿潤したシート状の経糸に糊付けを行
う。この糊付け工程で、経糸に付着した水分は、糊液中
を通過した後、絞られることにより、糊液と置換および
混合される。この置換および混合により、経糸内部まで
水分が浸透しているから、内部まで糊液が十分に浸透し
付着する。
【0036】請求項2によれば、水分付与装置は、稼働
条件によりシート状の経糸に対する水分の付与量を調整
する。これによって、稼働条件としての経糸シートの経
糸本数、糸種、太さ、走行速度などに応じて、適切な水
分付与が実現できる。
【0037】請求項3によれば、水分付与装置は、水を
ノズルから噴射して、シート状の経糸に水を掛ける。こ
れにより、経糸に掛ける水は、水滴とし小さくなり、し
かも噴射圧で高速に飛走する。これによって、水分付与
は、シート状の経糸に対して均一に、かつ少量の水の放
出で効率的に行える。
【0038】請求項4によれば、水分付与装置は、シー
ト状の経糸の幅方向に配置された複数のノズルからなる
噴射群を複数設けると共に、これらの複数の噴射群を個
別に制御する。これにより稼働条件に対応して最適の噴
射群を選ぶことができる。
【0039】請求項5によれば、水分付与装置の各噴射
群は、他と異なる配置間隔であると共に、各噴射群に他
と異なる圧力で水が供給される。したがって、稼働条件
に応じて供給する水圧を変えても、シート状の経糸上
で、噴射範囲が必要以上に重複したり、噴射されない部
分が発生したりしなくなる。
【0040】請求項6によれば、水分付与装置の各ノズ
ルは、シート状の経糸に対し進退可能に設けられてい
る。これにより、各ノズルの噴射範囲が調整でき、経糸
シートに均一に水分付与ができる。
【0041】請求項7によれば、水分付与装置は、ノズ
ルとシート状の経糸との間に水付与調整部材を移動可能
な状態で備える。この水付与調整部材の移動調節によ
り、稼働条件に応じて、水が掛かる量を調整することが
できる。
【0042】請求項8によれば、分付与装置は、水とし
て温水を放出する。温水のため、水分が経糸の内部まで
良く浸透すると共に、シート状の経糸が高温で走行する
ことになるため、糊付される前に経糸表面からより多く
の水分が蒸発し、水分の付与が過剰とならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の経糸糊付け機1(水分付与装置3、絞
り装置4、糊付け装置5、乾燥装置6および巻取りビー
ム29)の側面図である。
【図2】シート状の経糸2および噴射範囲の平面図であ
る。
【図3】移動可能なノズル14、15の側面図である。
【図4】移動可能なノズル14、15の側面図である。
【図5】水分付与装置3と絞り装置4の側面図である。
【符号の説明】
1 経糸糊付け機 2 経糸 3 水分付与装置 4 絞り装置 5 糊付け装置 6 乾燥装置 7 水 8 圧力水源 9 配管 10 電磁開閉弁 11 電磁開閉弁 12 絞り弁 13 絞り弁 14 ノズル 15 ノズル 16 噴射制御器 17 遮蔽板 18 遮蔽板 19 絞りロール 20 案内ロール 21 案内ロール 22 糊付けロール 23 絞りロール 24 糊液槽 25 糊液 26 乾燥シリンダ 27 案内ロール 28 糸さばきバー 29 巻き取りビーム 30 流体圧シリンダ 31 水供給パイプ 32 放出口 33 遮蔽板 34 水槽

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を放出し、シート状の経糸に水を掛け
    て、シート状の経糸に水分を付与する水分付与装置と、
    シート状の経糸に水分を付与した後にシート状の経糸を
    絞る絞り装置と、シート状の経糸を絞った後にシート状
    の経糸に糊付けを行う糊付け装置と、を具備することを
    特徴とする経糸糊付け機。
  2. 【請求項2】 水分付与装置は、稼働条件によりシート
    状の経糸に対する水分の付与量を調整することを特徴と
    する請求項1記載の経糸糊付け機。
  3. 【請求項3】 水分付与装置は、水をノズルから噴射し
    て、シート状の経糸に水を掛けることを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の経糸糊付け機。
  4. 【請求項4】 水分付与装置は、シート状の経糸の幅方
    向に配置された複数のノズルからなる噴射群を複数設け
    ると共に、複数の噴射群を個別に制御することを特徴と
    する請求項2または請求項3記載の経糸糊付け機。
  5. 【請求項5】 水分付与装置の各噴射群は、他と異なる
    配置間隔であると共に、各噴射群に他と異なる圧力で水
    が供給されることを特徴とする請求項4記載の経糸糊付
    け機。
  6. 【請求項6】 水分付与装置の各ノズルをシート状の経
    糸に対し進退可能に設けることを特徴とする請求項3、
    請求項4、または請求項5記載の経糸糊付け機。
  7. 【請求項7】 水分付与装置は、ノズルとシート状の経
    糸との間に水付与調整部材を移動可能な状態で備えるこ
    とを特徴とする請求項3、請求項4、請求項5、または
    請求項6記載の経糸糊付け機。
  8. 【請求項8】 水分付与装置は、水として温水を放出す
    ることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請
    求項4、請求項5、請求項6、または請求項7記載の経
    糸糊付け機。
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