JP2002234527A - 容器用ブランクの端面耐水処理方法 - Google Patents

容器用ブランクの端面耐水処理方法

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JP2002234527A
JP2002234527A JP2001027836A JP2001027836A JP2002234527A JP 2002234527 A JP2002234527 A JP 2002234527A JP 2001027836 A JP2001027836 A JP 2001027836A JP 2001027836 A JP2001027836 A JP 2001027836A JP 2002234527 A JP2002234527 A JP 2002234527A
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JP2001027836A
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Yoji Nishio
陽次 西尾
Masakatsu Kondo
雅勝 近藤
Koji Fujikawa
康次 藤川
Michio Ueda
道雄 植田
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Shikoku Kakoki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙粉等を発生させることなく、しかも、ブラ
ンク全体を均一に殺菌することができるようにブランク
の端面耐水処理を施す。 【解決手段】 両面を熱可塑性合成樹脂層21、23でそれ
ぞれ被覆しかつ紙層22を有する板状容器用ブランクの端
面24を耐水処理する方法は、両熱可塑性合成樹脂層21、2
3のうち、少なくとも一方のブランク端面隣接部におけ
る被処理熱可塑性合成樹脂層21を溶融させる溶融工程
と、溶融させた被処理熱可塑性合成樹脂層を、これによ
って端面24が被覆されるように流動させる流動工程を含
むものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、飲料等の液体を
充填した容器を製造するためのブランク、とくに、液体
に触れる端面に耐水処理を施す容器用ブランクの端面耐
水処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の方法としては、同ブランク端面
にスカイブド加工を施すことが知られている。スカイブ
ド加工とは、被処理部において、ブランクのその厚みを
ほぼ半分に相当する厚さだけ削り取って薄肉部を形成
し、薄肉部を、その幅方向中央から先の部分を折り返し
て、薄肉部を二重に重ね合わせることにより行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】スカイブド加工では、
ブランクを削り取る際に、紙粉が発生する。発生した紙
粉は、バキューム等によって回収するようにしている
が、完全に回収することは不可能である。
【0004】また、ブランクを殺菌する場合、スカイブ
ド加工を施した部分、例えば、二重に重ねられた薄肉部
の対向面等を殺菌することは容易でなく、ブランク全体
を均一に殺菌することは困難であった。
【0005】この発明は、ブランクの端面に耐水処理を
施す場合、紙粉等を発生させることなく、ブランクを殺
菌する場合、ブランク全体を均一に殺菌することができ
る容器用ブランクの端面耐水処理方法を提供することを
目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明による容器用ブ
ランクの端面耐水処理方法は、両面を熱可塑性合成樹脂
層でそれぞれ被覆しかつ紙層を有する板状容器用ブラン
クの端面を耐水処理する方法であって、両熱可塑性合成
樹脂層のうち、少なくとも一方のブランク端面隣接部に
おける被処理熱可塑性合成樹脂層を溶融させる溶融工程
と、溶融させた被処理熱可塑性合成樹脂層を、これによ
って端面が被覆されるように流動させる流動工程を含む
ことを特徴とするものである。
【0007】この発明による容器用ブランクの端面耐水
処理方法では、ブランクを削取る工程は行われない。し
たがって、ブランクを削取る工程にともなう紙粉の発生
を見ない。また、ブランクの一部に二重に重なり合う部
分を形成することがなく、ブランク全体の構造は一様の
ままである。したがって、ブランクを均一に殺菌するこ
とができる。
【0008】さらに、溶融工程を、被処理熱可塑性合成
樹脂層に熱を加えることによって行うようにしても好い
し、溶融工程を、被処理熱可塑性合成樹脂層に、超音波
振動を加えることによって行うようにしてもよい。
【0009】また、溶融工程および流動工程を行うため
に、一対の加圧部材を用い、両加圧部材の少なくとも一
方を加熱し、両加圧部材で被処理熱可塑性合成樹脂層を
挟み付けることが好ましい。
【0010】また、溶融工程および流動工程を行うため
に、一対の加圧部材を用い、両加圧部材で被処理熱可塑
性合成樹脂層を挟み付け、両加圧部材の少なくとも一方
を超音波振動させるようにしても好い。
【0011】また、加圧部材に、直交2面を設けて、一
方の面を被処理熱可塑性合成樹脂層に押圧し、この状態
で、他方の面を端面に対し間隙をおいて相対させ、間隙
に溶融させた熱可塑性合成樹脂層を流入させるようにす
れぱ、端面を熱可塑性合成樹脂層によって簡単かつ確実
に被覆することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を参
照してつぎに説明する。
【0013】ブランクは、例えば、ゲーブルトップカー
トンと称される液体充填密封容器を製造するためのもの
である。このようなブランクは、略方形板紙状をなして
いる。ブランクは、その一方の縁部と他方の縁部をシー
ルして筒状に形成される。筒状ブランクは、容器底部と
なる側の端部を平坦状に折畳んでシールされ、有底筒状
ブランクとなる。有底筒状ブランクには内容物が充填さ
れる。この後、内容物充填ブランクは、容器頂部となる
側の端部を切妻屋根形状に折畳んでシールされる。
【0014】図1を参照すると、ブランク11は、積層体
製のもので、上ポリエチレン層21、紙層22および下ポリ
エチレン層23よりなる。積層体の他の例としては、積層
体は、アルミニウム箔層等を含んでいても好い。
【0015】全体を図示しない略方形板紙状ブランク11
は、概ね直線状にのびた4辺を有している。4辺におけ
る端面24には、紙層22が露出している。このようなブラ
ンク11から容器に組立てた場合、とくに、容器内に露出
させられる端面24の紙層22からは液体が浸透するため、
その端面24に耐水処理を行うことが必要である。場合に
よっては、その部分以外の端面、さらには、4辺全ての
端面に耐水処理を施しても好い。また、ブランクに注出
口となる孔のようなものがあけられている場合、その孔
の端面にも耐水処理を行うことが好ましい。
【0016】再び、図1を参照すると、耐水処理を実施
するためには、ブランク11の被処理領域を挟んで相対さ
せられた可動上加圧部材31および固定下加圧部材32を用
いる。
【0017】上加圧部材31にはヒータ41が埋設されてい
る。上加圧部材31の底面には直交2面が設けられてい
る。直交2面の一方は下向き水平面51であり、その他方
は左向き垂直面52である。水平面51は、被処理領域の長
さに相当する長さおよび幅Wをもっている。幅Wは、具
体的には、3〜4mm程度である。垂直面52は、水平面
51の長さに等しい長さおよび高さHをもっている。高さ
Hは、ブランク厚みTの2/3程度である。下加圧部材
32は、平坦状頂面を有している。 ブランク11は、被処
理領域の端面24を右に向けて、下加圧部材32の頂面に載
せられている。上加圧部材31は、水平面51を被処理領域
と相対させかつ垂直面52を端面24から僅かに右にずらせ
たところに位置させられる。
【0018】ヒータ41によって上加圧部材31を上ポリエ
チレン層21を溶融しうる程度の温度まで加熱し、これを
下降させると、水平面51が被処理領域を押圧し、垂直面
52が、上記ずれに対応して、端面24と僅かな間隙εをお
いて相対させられる。
【0019】加熱された上加圧部材31の熱は上ポリエチ
レン層21に伝達されてこれを溶融する。溶融した上ポリ
エチレン層21は、上加圧部材31の加圧により、水平面51
と紙層22の間から右方に押出され、同間隙ε内に流入し
これに充満させられる。こののち、上加圧部材31を上昇
させると、同間隙ε内に流入したポリエチレンは、冷却
固化される。冷却固化したポリエチレンは、端面24に付
着してこれを被覆する。
【0020】図2を参照すると、ともに可動式である上
加圧部材61および下加圧部材62を用いて、耐水処理を実
施する方法が示されている。
【0021】上下加圧部材61、62にはヒータ71がそれぞ
れ埋設されている。上加圧部材71の底面には直交2面が
設けられている。直交2面の一方は下向き上水平面81で
あり、その他方は左向き上垂直面82である。下加圧部材
72の頂面にも直交2面が設けられている。直交2面の一
方は上向き下水平面91であり、その他方は左向き下垂直
面92である。
【0022】上下水平面81、91の長さおよび幅W′は、
図1に示す水平面51の長さおよび幅Wに等しい。上下垂
直面82、92の長さは、図1に示す水平面52の長さに等し
いが、上下垂直面82、92の高さH′は、図1に示す垂直
面の高さHのほぼ半分である。
【0023】上下加圧部材61、62によって被処理領域を
挟み付けると、上下のポリエチレン層21、23はともに溶
融させられる。溶融させられた上下のポリエチレン層2
1、23は、上下の水平面81、91と紙層22の間から押し出さ
れて、上下の垂直面82、92と端面24間の間隙ε′内に流
入する。上下の加圧部材61、62を離隔させた後、ポリエ
チレンが端面24を被覆する様子は、図1の場合と同じで
ある。
【0024】上記において、耐水処理を実施する方法
は、単独の工程として示されている。ブランクは、原紙
から打ち抜かれるが、これと同時に、耐水処理を実施す
るようにしてもよい。例えば、ブランクをダイおよびダ
イスを用いて打ち抜く場合、ダイおよびダイスに加圧部
材を取り付ければ好い。
【0025】ポリエチレン層を加熱溶融するためにヒー
タを用いているが、ヒータに代わり、ブランクに熱風を
吹き付けるようにしても好い。そうすると、加圧部材に
ヒータを装備する必要がない。
【0026】さらに、超音波装置によってポリエチレン
層を溶融させるようにしても好い。その場合、加圧部材
を加熱することに代えて、加圧部材に超音波振動を与え
れば好い。
【0027】
【発明の効果】この発明によれば、紙粉等を発生させる
ことなく、しかも、ブランク全体を均一に殺菌すること
ができるようにブランクの端面耐水処理を施すことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による方法に用いる加圧部材の動作説
明図である。
【図2】この発明による方法に用いる他の加圧部材の動
作説明図である。
【符号の説明】
11 ブランク 21 ポリエチレン層 22 紙層 23 ポリエチレン層 24 端面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤川 康次 徳島県板野郡北島町太郎八須字西の川10番 地の1 四国化工機株式会社内 (72)発明者 植田 道雄 徳島県板野郡北島町太郎八須字西の川10番 地の1 四国化工機株式会社内 Fターム(参考) 3E060 AA05 AB04 BA01 BC01 BC04 DA23 EA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両面を熱可塑性合成樹脂層でそれぞれ被
    覆しかつ紙層を有する板状容器用ブランクの端面を耐水
    処理する方法であって、両熱可塑性合成樹脂層のうち、
    少なくとも一方のブランク端面隣接部における被処理熱
    可塑性合成樹脂層を溶融させる溶融工程と、溶融させた
    被処理熱可塑性合成樹脂層を、これによって端面が被覆
    されるように流動させる流動工程を含むことを特徴とす
    る容器用ブランクの端面耐水処理方法。
  2. 【請求項2】 溶融工程を、被処理熱可塑性合成樹脂層
    に熱を加えることによって行う請求項1に記載の容器用
    ブランクの端面耐水処理方法。
  3. 【請求項3】 溶融工程を、被処理熱可塑性合成樹脂層
    に、超音波振動を加えることによって行う請求項1に記
    載の容器用ブランクの端面耐水処理方法。
  4. 【請求項4】 溶融工程および流動工程を行うために、
    一対の加圧部材を用い、両加圧部材の少なくとも一方を
    加熱し、両加圧部材で被処理熱可塑性合成樹脂層を挟み
    付ける請求項1または2に記載の容器用ブランクの端面
    耐水処理方法。
  5. 【請求項5】 溶融工程および流動工程を行うために、
    一対の加圧部材を用い、両加圧部材で被処理熱可塑性合
    成樹脂層を挟み付け、両加圧部材の少なくとも一方を超
    音波振動させる請求項1または4に記載の容器用ブラン
    クの端面耐水処理方法。
  6. 【請求項6】 加圧部材に、直交2面を設けて、一方の
    面を被処理熱可塑性合成樹脂層に押圧し、この状態で、
    他方の面を端面に対し間隙をおいて相対させ、間隙に溶
    融させた熱可塑性合成樹脂層を流入させる請求項4また
    は5に記載の容器用ブランクの端面耐水処理方法。
JP2001027836A 2001-02-05 2001-02-05 容器用ブランクの端面耐水処理方法 Withdrawn JP2002234527A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006341869A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Daiwa Can Co Ltd 多層容器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20080513