JP2002234473A - 自転車錠 - Google Patents

自転車錠

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JP2002234473A
JP2002234473A JP2001029477A JP2001029477A JP2002234473A JP 2002234473 A JP2002234473 A JP 2002234473A JP 2001029477 A JP2001029477 A JP 2001029477A JP 2001029477 A JP2001029477 A JP 2001029477A JP 2002234473 A JP2002234473 A JP 2002234473A
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lock
bicycle
frame
wheel
lock body
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Munetaka Namita
宗隆 波田
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MUNETAKA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 馬蹄型の自転車錠であって、普通自転車にも
子供向けのマウンテンバイクにも大人向けのモトクロス
バイクにも容易に装着できる自転車錠を提供することを
目的とする。 【解決手段】 錠本体1と、錠本体1を後輪Tの両側を
通る左右のパイプに装着するための一対の取付具2と、
錠本体1を左右のパイプに取り付けられた制動装置に装
着するための他の一対の取付具とから成る。前記錠本体
1は、後輪Tの外周部を跨るようにして配置されるフレ
ーム10を有する。このフレーム10の両端部はいずれ
かの取付具により左右のパイプまたは制動装置にそれぞ
れ固定される。各取付具は、フレーム10の両端部に形
成された長孔の止め孔13a,13bに止着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自転車の車輪を
拘束した状態で施錠するのに用いられる自転車錠に関
し、特に、この発明は、車輪の外周部を跨るようにして
車体に装着される自転車錠に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の自転車錠として、図8に
示すような、全体が馬蹄形をした自転車錠90がよく知
られている。この自転車錠90は、一般に「馬蹄錠」と
呼ばれ、主として、後述するマウンテンバイクやモトク
ロスバイク以外の一般向けの自転車(以下、「普通自転
車」という。)に用いられている。
【0003】この馬蹄錠90は、車輪の外周部を跨ぐよ
うにして車体に装着されるもので、環状をなすケース体
92の内部に円弧状のかんぬき91が往復動可能に配備
されて成る。環状のケース体92は、中間部分が開放さ
れ、鍵の回動操作でかんぬき91を環状のケース体92
に沿って摺動させると、かんぬき91の先端部が開放部
分96へ突出してこれを閉鎖する。この状態で鍵を鍵孔
97より抜くと、かんぬき91による閉鎖状態が保持さ
れ、車輪が拘束される。
【0004】上記の馬蹄錠90は、ケース体92の下面
に固着される左右一対の取付具95a,95bにより車
体に装着される。各取付具95a,95bは、板状部材
93a,93bとねじ94a,94bとから成るもの
で、各板状部材93a,93bを車輪の両側を通る左右
のパイプPにそれぞれ巻き付けた後、これをねじ94で
止め固定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、前記した普通自
転車の他に、子供向けのマウンテンバイクや大人向けの
モトクロスバイクなど、多種多様の自転車が販売されて
いる。普通自転車は、車輪や車体の大きさがほぼ一定
し、自転車メーカーが異なっても、車体各部の大きさに
殆ど差異がないので、上記した馬蹄錠90のように、車
輪の外周部を跨るようにして車体に装着するタイプの自
転車錠(以下、「馬蹄型の自転車錠」という。)であっ
ても、どの自転車メーカーの自転車にも装着が可能であ
る。なお、ここでいう「馬蹄型の自転車錠」には、上記
した「馬蹄錠90」の他に、後述するような、U字形状
のフレームを有する自転車錠も含まれる。
【0006】ところが、子供向けのマウンテンバイクや
大人向けのモトクロスバイクは、車輪の直径や幅、車体
の大きさなどがまちまちであり、特に、車輪の両側を通
る左右のパイプの太さや間隔に差異があるため、馬蹄型
の自転車錠は不向きであるとされ、箱形錠やワイヤー錠
が広く一般に用いられていた。
【0007】馬蹄型の自転車錠を普通自転車以外にも適
用するには、自転車の種類や大きさなどに応じて、取付
具の位置や大きさが異なる多種類の自転車錠を用意する
必要があり、コスト高となる。しかも、モトクロスバイ
クなどのオフロード走行が可能な自転車は、強力な制動
力を必要とするため、車輪の両側を通る左右のパイプに
カンチレバー型と呼ばれる制動装置が装着されている
が、この種の制動装置の存在は、パイプに自転車錠を装
着する上で邪魔となり、特に、馬蹄型の自転車錠の取付
けは困難である。
【0008】この発明が第1に目的とするところは、車
輪の外周部を跨るようにして車体に装着される自転車
錠、すなわち馬蹄型の自転車錠であって、普通自転車に
も、また子供向けのどのマウンテンバイクにも容易に装
着できる自転車錠を提供する点にある。
【0009】この発明が第2に目的とするところは、馬
蹄型の自転車錠であって、大人向けのどのモトクロスバ
イクにも容易に装着できる自転車錠を提供する点にあ
る。
【0010】この発明が第3に目的とするところは、馬
蹄型の自転車錠であって、普通自転車にも、また子供向
けのどのマウンテンバイクにも、さらに大人向けのどの
モトクロスバイクにも容易に装着できる自転車錠を提供
する点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明による自転車錠
は、自転車の車輪を拘束した状態で施錠するための錠本
体と、この錠本体を車輪の両側を通る左右のパイプに装
着するための一対の取付具とから成る。前記錠本体は、
車輪の外周部を跨るようにして配置されるフレームを有
し、このフレームの両端部を各取付具により左右のパイ
プにそれぞれ固定するようになっている。各取付具は、
フレームの両端部に形成された止め孔に止着されるねじ
部材を有し、各止め孔は、各ねじ部材を左右のパイプの
間隔に対応させて位置決めすることが可能なように、ね
じ部材の軸部が摺動自由な長孔に形成されている。
【0012】ここで、「車輪の両側を通る左右のパイ
プ」とは、車輪と車体とを接続しているパイプのことで
ある。前輪についていえば、前輪とハンドルとを接続し
ている「フロントフォーク」と呼ばれ部材を指し、後輪
についていえば、後輪とサドルの支持パイプとを接続す
る「シートステイ」と呼ばれる部材を指す。
【0013】この発明による自転車錠を、フレームが車
輪の外周部を跨るようにして自転車の左右のパイプに装
着するには、各取付具について、ねじ部材の軸部を止め
孔の長さ方向に沿ってそれぞれ摺動させることにより、
各ねじ部材を左右のパイプの間隔に対応させて位置決め
し、各取付具を左右のパイプに取り付ける。
【0014】この発明によれば、車輪の両側を通る左右
のパイプの間隔が自転車によって異なっていても、パイ
プの間隔に対応させて各取付具のねじ部材を移動させて
位置決めして、左右のパイプに各取付具を取り付けるこ
とができるので、普通自転車にも子供用のどのマウンテ
ンバイクにも適用できる。
【0015】この発明による他の実施態様の自転車錠
は、自転車の車輪を拘束した状態で施錠するための錠本
体と、この錠本体を車輪の両側を通る左右のパイプに取
り付けられた制動装置に装着するための一対の取付具と
から成る。前記錠本体は、車輪の外周部を跨るようにし
て配置されるフレームを有し、このフレームの両端部を
各取付具により左右の制動装置にそれぞれ固定するよう
になっている。各取付具は、フレームの両端部に形成さ
れた止め孔に止着されるねじ部材を有し、各止め孔は、
各ねじ部材を左右の制動装置の間隔に対応させて位置決
めすることが可能なように、ねじ部材の軸部が摺動自由
な長孔に形成されている。
【0016】この実施態様の自転車錠をフレームが車輪
の外周部を跨るようにして自転車の左右の制動装置に装
着するには、各取付具について、ねじ部材の軸部を止め
孔の長さ方向に沿ってそれぞれ摺動させることにより、
各ねじ部材を左右の制動装置の間隔に対応させて位置決
めし、各取付具を左右の制動装置に取り付ける。
【0017】この実施態様の発明によれば、車輪の両側
を通る左右のパイプに制動装置が取り付けられていて
も、また、左右の制動装置の間隔が自転車によって異な
っていても、制動装置の間隔に対応させて各取付具のね
じ部材を移動させて位置決めし、左右の制動装置に各取
付具を取り付けることができるので、どの大人向けのモ
トクロスバイクにも適用できる。
【0018】この発明による他の実施態様の自転車錠
は、自転車の車輪を拘束した状態で施錠するための錠本
体と、この錠本体を車輪の両側を通る左右のパイプに装
着するための一対の取付具と、前記錠本体を車輪の両側
を通る左右のパイプに取り付けられた制動装置に装着す
るための他の一対の取付具とから成る。前記錠本体は、
車輪の外周部を跨るようにして配置されるフレームを有
し、このフレームの両端部をいずれか一方の一対の取付
具により左右のパイプまたは左右の制動装置にそれぞれ
固定するようになっている。両方の取付具は、フレーム
の両端部に形成された止め孔に止着されるねじ部材をそ
れぞれ有し、各止め孔は、一対の取付具の各ねじ部材を
左右のパイプの間隔または左右の制動装置の間隔に、そ
れぞれ対応させて位置決めすることが可能なように、そ
れぞれのねじ部材の軸部が摺動自由な長孔に形成されて
いる。
【0019】この発明による自転車錠を、フレームが車
輪の外周部を跨るようにして自転車の左右のパイプに装
着するには、一方の一対の取付具のねじ部材の軸部を止
め孔の長さ方向に沿ってそれぞれ摺動させることによ
り、各ねじ部材を左右のパイプの間隔に対応させて位置
決めし、各取付具を左右のパイプに取り付ける。
【0020】また、この発明による自転車錠を、フレー
ムが車輪の外周部を跨るようにして自転車の左右の制動
装置に装着するには、他方の一対の取付具のねじ部材の
軸部を止め孔の長さ方向に沿ってそれぞれ摺動させるこ
とにより、各ねじ部材を左右の制動装置の間隔に対応さ
せて位置決めし、各取付具を左右の制動装置に取り付け
る。
【0021】この発明によれば、車輪の両側を通る左右
のパイプの間隔が自転車により異なっていても、パイプ
の間隔に対応させて一方の一対の取付具のねじ部材を移
動させて位置決めして、左右のパイプに各取付具を取り
付けることができる。また、車輪の両側を通る左右のパ
イプに制動装置が取り付けられていても、また、左右の
制動装置の間隔が自転車によって異なっていても、制動
装置の間隔に対応させて他方の一対の取付具のねじ部材
を移動させて位置決めして、左右の制動装置に各取付具
を取り付けることができる。従って、普通自転車にも子
供向けのどのマウンテンバイクにも大人向けのどのモト
クロスバイクにもこの自転車錠を適用できる。
【0022】
【実施例】図1は、この発明の一実施例である自転車錠
を普通自転車に装着した状態を示す。図示例の自転車錠
は、自転車の後輪Tを拘束した状態で施錠するための錠
本体1と、この錠本体1を普通自転車または子供向けの
マウンテンバイクの車体に装着するのに用いられる一対
の取付具2A,2Bと、前記錠本体1を大人向けのモト
クロスバイクに装着するのに用いられる他の一対の取付
具4A,4B(図6および図7に示す。)とから成る。
なお、以下の説明では、一方の一対の取付具2A,2B
を「第1の取付具2」と総称し、他方の一対の取付具4
A,4Bを「第2の取付具4」と総称する。
【0023】第1の取付具2は、錠本体1を後輪Tの両
側を通る左右のパイプP1,P2、すなわち普通自転車
や子供向けのマウンテンバイクにおける後輪部分の左右
のシートステイに装着するのに用いられる。第2の取付
具4は、錠本体1を後輪Tの両側を通る左右のパイプP
1,P2に取り付けられた制動装置50(図6に示
す。)、すなわち大人向けのモトクロスバイクにおける
後輪部分の左右のシートステイに取り付けられたカンチ
レバー型の制動装置に装着するのに用いられる。
【0024】この実施例の自転車錠は、図2に示すよう
に、前記錠本体1がU字形状のフレーム10を有する馬
蹄型の自転車錠であり、フレーム10の開放端部にロッ
ク機構70が設けられて成る。ロック機構70は、フレ
ーム10の一端部に所定の角度aだけ回動可能に取り付
けられた回動筒71と、フレーム10の他端部に固着さ
れた軸受80とから成る。回動筒71にはロック棒75
が突設され、ロック機構70は、ロック棒75の先端が
軸受80に嵌まると「閉状態」となり、軸受80から外
れると「開状態」となる。前記回動筒71の内部にはコ
イルばねよりなる復帰ばね(図示せず。)が組み込んで
ある。この復帰ばねのばね力によって回動筒71には回
転力が付与され、ロック棒75が軸受80の方向に対し
て90度をなす方向(図2では下方向)を向くように回
動筒71が付勢されている。
【0025】ロック棒75は、筒状のスリーブ76aと
ロックピン76bとから成るもので、スリーブ76aの
基端部は回動筒71に一体に保持され、ロックピン76
bはスリーブ76aの中空内部に往復動自由に支持され
ている。前記ロックピン76bは、往復動作により先端
部がスリーブ76aの先端開口より出没する。ロックピ
ン76bには図示しない圧縮ばねのばね力を作用させて
おり、ロックピン76bの先端部がスリーブ76aの先
端の開口部から突出するように付勢する。
【0026】前記軸受80は、ロックピン76bの先端
部が係合する係止孔81aと、ロックピン76bの先端
部を係止孔81aへ導くためのテーパ部81bとを有す
る。回動筒71と一体にロック棒75を90度回し、ロ
ック棒75の先端部を軸受80の位置まで変位させる
と、ロックピン76bはその先端部が軸受80のテーパ
部81に押し当たるため、スリーブ76aの内部へ押し
込まれる。ロックピン76bの先端部は、テーパ部81
bを乗り越えると、押圧ばねのばね力を受けて軸受80
の係止孔81aへ突き出て係合し、ロック機構70は
「閉状態」となる。
【0027】この「閉状態」では、ロック棒75には復
帰ばねのばね力が作用しているが、ロックピン76bの
先端部は軸受80の係止孔81aに係合して抜け出ない
状態、すなわち施錠状態になっている。なお、図1のS
は後輪Tのスポークであり、ロックピン76bの先端が
軸受80の係止孔81aに係合した状態のとき、ロック
棒75はスポークS、S間を貫通して、車輪が拘束され
た状態になっている。
【0028】前記回動筒71にはディスク錠装置78が
組み込まれている。このディスク錠装置78の鍵孔79
へ適正な鍵が挿入されると、ディスク錠装置78は外筒
部分に対して内筒部分が回動可能な解錠状態となる。デ
ィスク錠装置78の内筒部分とロックピン76bとは、
内筒部分の回転によりロックピン76bが往復動するよ
うに連繋されており、鍵を回して内筒部分を回動させる
と、ロックピン76bが引っ張られてその先端部がスリ
ーブ76aの内部へ引っ込み、軸受80の係止孔81a
から脱出する。これにより回動筒71は復帰ばねのばね
力によりロック棒75が軸受80から離れる方向へ回動
し、ロック機構70は「開状態」となる。
【0029】図3は、上記した錠本体1のフレーム10
を示している。このフレーム10は、鉄板などの高強度
の金属板をU字形状に打抜加工して形成されたものであ
り、中間の溝11を挟んで左右に腕部12a,12bを
有している。中間の溝11は、フレーム10が後輪Tの
外周部を跨ぐことができるように、後輪Tの幅より十分
に大きな溝幅に形成されている。
【0030】一方の腕部12aの先端部には前記回動筒
71が回動可能に取り付けられる取付孔16と一方の取
付具2Aのねじ部材20を通す止め孔13aとが開設さ
れている。また、他方の腕部12bの先端部には前記軸
受80が固定して取り付けられる取付孔18と他方の取
付具2Bのねじ部材20を通す止め孔13bとが開設さ
れている。各止め孔13a,13bは、各腕部12a,
12bの幅方向に長い長孔であり、各ねじ部材20の軸
部22が長さ方向へ摺動することが可能な幅に形成され
ている。
【0031】前記ねじ部材20は、各取付具2A,2B
を自転車の左右のパイプP1,P2の間隔に対応させて
フレーム10に位置決め固定するためのもので、パイプ
P1,P2の間隔が広ければ、各止め孔13a,13b
の外側位置に、パイプP1,P2の間隔が狭ければ、各
止め孔13a,13bの内側位置に、それぞれねじ部材
20を位置させる。
【0032】前記ねじ部材20にはボルトが用いてあ
り、図4に示すように、各腕部12a,12bの止め孔
13a,13bへねじ部材20の軸部22をそれぞれ挿
入し、軸部22の先端部を各取付具2A,2Bの本体部
30へねじ込むことによりフレーム10に取付具2A,
2Bを固定する。なお、図中、23はねじ部材20の頭
部21とフレーム10との間に介装したワッシャであ
る。
【0033】各取付具2A,2Bの本体部30は合成樹
脂成形体であり、図4および図5に示すように、フレー
ム10に支持される胴部31に左右一対の脚部33L,
33Rが一体に形成されたものである。前記胴部31に
は、ねじ部材20の軸部22がねじ込まれるねじ孔32
が形成されている。
【0034】各脚部33L,33Rの内周面にはリング
形状のパイプ保持面35が形成されるとともに、各脚部
33L,33Rの下端部にはボルト25を通すボルト挿
通孔36L,36Rがそれぞれ設けられている。自転車
のパイプP1,P2を左右の脚部33L,33Rで挟
み、各脚部33L,33Rのパイプ保持面35をパイプ
Pの外周面に対向させて当てた後、挿通孔36L,36
Rへ通したボルト25にナット26をねじ込んで各脚部
33L,33Rの間隔を狭めることにより、左右の各パ
イプP1,P2に取付具2A,2Bをそれぞれ固定す
る。なお、図中、38はパイプ保持面35に装着された
弾性材より成る緩衝部材であり、パイプP1,P2の外
周面が傷付けられるのを防止する。
【0035】図6は、上記した第1の取付具2に代えて
第2の取付具4を用いることにより錠本体1を大人向け
のモトクロスバイクの車体に装着した状態を示す。大人
向けのモトクロスバイクは、後輪Tの両側を通る左右の
パイプP1,P2に制動装置50がそれぞれ設けられて
おり、左右の各制動装置50に第2の取付具4を用いて
錠本体1を装着する。
【0036】前記制動装置50は、図7に示すような構
成のものであり、ブレーキ操作があったとき、ブレーキ
シュー54を自転車の車輪に作用させて制動力を得るよ
うにしたものである。図示例の制動装置50は、前記ブ
レーキシュー54と、このブレーキシュー54が一体に
取り付けられた作動アーム53と、作動アーム53の一
端に接続されたブレーキワイヤー51とで構成される。
ブレーキワイヤー51は、自転車のハンドルに設けられ
たブレーキ操作部に接続されている。
【0037】作動アーム53の他端には、作動アーム5
3の回動支点を構成する軸受筒52が形成されている。
この軸受筒52は左右の各パイプP1,P2に突設され
た支持筒60に嵌まって回動自由に支持される。支持筒
60の内周面にはねじ孔61が形成してある。このねじ
孔61には軸受筒52が抜けないように支持するための
止めねじ58がねじ込まれる。上記構成の制動装置50
において、ブレーキ操作によってブレーキワイヤー51
が引っ張られると、軸受筒52を支点として作動アーム
53が回動し、ブレーキシュー54が後輪Tのリムに押
し付けられる。
【0038】第2の取付具4は、上記した止めねじ58
に代わるねじ部材42と、ねじ部材42の挿通が可能な
金属製の筒状部材43と、ねじ部材42にねじ込まれる
ナット44とで構成されるもので、ねじ部材42には支
持筒60のねじ孔61にねじ込むことが可能なねじが切
られている。上記した制動装置50にこの発明の自転車
錠を取り付けるには、制動装置50より止めねじ58を
抜き取り、作動アーム53の軸受筒52上に取付具4
A,4Bによって錠本体1のフレーム10を固定する。
【0039】前記筒状部材43は、制動装置50の動作
の妨げとならない高さ位置に錠本体1を位置決めするた
めのものである。また、ナット44は、ねじ部材42上
に錠本体1のフレーム10を固定しかつ、作動アーム5
3の回動に支障が生じないように筒状部材43を支持す
るものである。
【0040】この発明の自転車錠を普通自転車または子
供向けのマウンテンバイクの車体に第1の取付具2によ
り装着するには、まず、左右のパイプP1,P2へ各取
付具2A,2Bの本体部30をそれぞれ取り付ける。つ
ぎに、錠本体1のフレーム10が後輪Tを跨るようにし
て錠本体1を位置決めし、フレーム10の各腕部13
a,13bについて止め孔13a,13bと本体部30
のねじ孔32とを位置合わせし、ねじ部材21を止め孔
13a,13bを通してねじ孔32にねじ込み、フレー
ム10と本体部30とをねじ固定する。
【0041】この発明の自転車錠を大人向けのモトクロ
スバイクの車体に第2の取付具4により装着するには、
左右の制動装置50の止めねじ58をパイプP1,P2
の支持筒60よりそれぞれ取り外した後、取付具4A,
4Bの各ねじ部材42をフレーム10の止め孔13a,
13bへそれぞれ挿入し、各ねじ部材42上に筒状部材
43を配置した状態でナット44を締め付ける。各ねじ
部材42は、ナット44が作動アーム53の軸受筒52
の近傍にくるまでねじ込むことにより軸受筒52が抜け
ないように回動自由な状態で支持する。
【0042】なお、上記の実施例では、錠本体1を自転
車の後輪Tに装着しているが、これに限らず、自転車の
前輪に装着することもできる。
【0043】
【発明の効果】この発明の自転車錠によれば、車輪の両
側を通る左右のパイプの間隔が自転車によって異なって
いても、また、左右のパイプに制動装置が設けられてい
ても、錠本体の車体への装着が可能であり、普通自転車
にも子供向けのマウンテンバイクにも大人向けのモトク
ロスバイクにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の自転車錠を普通自転車に装着した状
態を示す側面図である。
【図2】第1の取付具を用いた自転車錠の外観を示す斜
視図である。
【図3】フレームの外観を示す正面図である。
【図4】取付具を車体に取り付けた状態を示す正面図で
ある。
【図5】取付具の本体部の縦断面図である。
【図6】この発明の自転車錠をモトクロスバイクに装着
した状態を示す側面図である。
【図7】第2の取付具の分解斜視図である。
【図8】従来の馬蹄錠の外観を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 錠本体 2 第1の取付具 2A,2B 取付具 4 第2の取付具 4A,4B 取付具 10 フレーム 13a,13b 止め孔 20,42 ねじ部材 50 制動装置 P1,P2 パイプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自転車の車輪を拘束した状態で施錠する
    ための錠本体と、この錠本体を車輪の両側を通る左右の
    パイプに装着するための一対の取付具とから成り、前記
    錠本体は、車輪の外周部を跨るようにして配置されるフ
    レームを有し、このフレームの両端部を各取付具により
    左右のパイプにそれぞれ固定するようになっており、各
    取付具は、フレームの両端部に形成された止め孔に止着
    されるねじ部材を有し、各止め孔は、各ねじ部材を左右
    のパイプの間隔に対応させて位置決めすることが可能な
    ように、ねじ部材の軸部が摺動自由な長孔に形成されて
    成る自転車錠。
  2. 【請求項2】 自転車の車輪を拘束した状態で施錠する
    ための錠本体と、この錠本体を車輪の両側を通る左右の
    パイプに取り付けられた制動装置に装着するための一対
    の取付具とから成り、前記錠本体は、車輪の外周部を跨
    るようにして配置されるフレームを有し、このフレーム
    の両端部を各取付具により左右の制動装置にそれぞれ固
    定するようになっており、各取付具は、フレームの両端
    部に形成された止め孔に止着されるねじ部材を有し、各
    止め孔は、各ねじ部材を左右の制動装置の間隔に対応さ
    せて位置決めすることが可能なように、ねじ部材の軸部
    が摺動自由な長孔に形成されて成る自転車錠。
  3. 【請求項3】 自転車の車輪を拘束した状態で施錠する
    ための錠本体と、この錠本体を車輪の両側を通る左右の
    パイプに装着するための一対の取付具と、前記錠本体を
    車輪の両側を通る左右のパイプに取り付けられた制動装
    置に装着するための他の一対の取付具とから成り、前記
    錠本体は、車輪の外周部を跨るようにして配置されるフ
    レームを有し、このフレームの両端部をいずれか一方の
    一対の取付具により左右のパイプまたは左右の制動装置
    にそれぞれ固定するようになっており、両方の取付具
    は、フレームの両端部に形成された止め孔に止着される
    ねじ部材をそれぞれ有し、各止め孔は、一対の取付具の
    各ねじ部材を左右のパイプの間隔または左右の制動装置
    の間隔に、それぞれ対応させて位置決めすることが可能
    なように、それぞれのねじ部材の軸部が摺動自由な長孔
    に形成されて成る自転車錠。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010195291A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Sen-Yung Lee 便利で安全な自転車のロック

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