JP2002233641A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002233641A
JP2002233641A JP2001034357A JP2001034357A JP2002233641A JP 2002233641 A JP2002233641 A JP 2002233641A JP 2001034357 A JP2001034357 A JP 2001034357A JP 2001034357 A JP2001034357 A JP 2001034357A JP 2002233641 A JP2002233641 A JP 2002233641A
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JP2001034357A
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Takaaki Ichihara
高明 市原
Kazuto Miyajima
和人 宮嶋
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Daiichi Shokai Co Ltd
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Daiichi Shokai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 材料収縮が原因となるヒケの発生を防止しな
がら枠体を一体成形することができる枠体を備えた遊技
機を提供する。 【解決手段】 遊技機用島設備に固定可能な枠体を備え
た遊技機であって、枠体50は、木質系粉末材料と合成
樹脂材料との混合材料による射出成形によって略矩形枠
状に一体成形されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パチンコ機(雀
球機、アレンジボール機等も含む)のような弾球遊技機
やスロットマシン等の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、パチンコホール等の遊技場に設
置された島設備に配列されて使用される遊技機は、その
木製の枠体(外枠、外枠体、木枠等とも呼ばれる場合も
ある)において島設備に釘打ちによって固定されるのが
一般的である。近年、自然環境保護等を考慮し、木製の
枠体を合成樹脂製の枠体に変更すること、すなわち、枠
体を合成樹脂材料によって一体成形することが提案され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、合成樹脂材
料によって枠体を一体成形すると、成形後の材料収縮等
によって枠体の各部にヒケ(凹凸の歪み)が発生し、見
栄えが悪くなる場合がある。ヒケの発生を防止するため
には、枠体の各部の肉厚をほぼ均一に保つことが必要と
なる。このため、枠体の各部の肉厚をほぼ均一に保つた
めに、肉抜き部を設けることが必要となる。しかしなが
ら、枠体に肉抜き部を設けると、その肉抜き部によって
強度が不足する場合がある。特に、強度が必要となる枠
体の角部において肉抜き部を設けると、枠体全体が歪む
ことがあり、その歪みによって枠体本来の機能が消失
し、枠体として使用できなくなる場合もあった。また、
島設備に対し合成樹脂製の枠体を固定するために、例え
ば、枠体の上枠部や下枠部を、島設備に釘打ちすると、
その釘打ち部分に割れや亀裂が発生し、固定不能となる
場合がある。このため、枠体の固定部位には予め取付孔
を貫設しておく必要がある。この発明の目的は、前記問
題点に鑑み、材料収縮が原因となるヒケの発生を防止し
ながら枠体を一体成形することができる枠体を備えた遊
技機を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、第1の発明は、請求項1に記載のとおりの構成を要
旨とする。したがって、木質系粉末材料と合成樹脂材料
との混合材料によって略矩形状の枠体を容易に一体成形
することができる。また、木質系粉末材料の混入によっ
て、材料収縮が小さく押さえられる。これによって、枠
体の各部にヒケ(凹凸の歪み)が発生する不具合を防止
することができる。また、木質系粉末材料の混入によっ
て、枠体は釘打ちやビス締め等にも充分に耐えるものと
なる。
【0005】また、第2の発明は、請求項2に記載のと
おりの構成を要旨とする。したがって、枠体の少なくと
も1つの角部を略中実状に形成することで、その角部の
強度を所要とする強度に維持することができるととも
に、木質系粉末材料の混入によって、略中実状の角部に
対するヒケの発生も軽減することができる。このため、
略中実状の角部においても、ヒケによる見栄えの悪化を
防止することができる。しかも、略中実状の角部に対し
他の取付部品を固定する必要がある場合には、その取付
部品を強固に固定するが可能となる。
【0006】第3の発明は、請求項3に記載のとおりの
構成を要旨とする。したがって、遊技機の開閉部材を開
閉可能に装着するためのヒンジ部材を枠体の略中実状の
角部を取付部として強固に取り付けることができ、開閉
部材を安定よく開閉動作することができる。
【0007】第4の発明は、請求項4に記載のとおりの
構成を要旨とする。したがって、枠体の少なくとも一辺
をなす枠部に肉抜き部を設けることによって、軽量化や
材料節減を図ることができる。
【0008】第5の発明は、請求項5に記載のとおりの
構成を要旨とする。したがって、枠体の少なくとも一辺
をなす枠部の長手方向に肉抜き部とリブとをそれぞれ設
けることによって、枠部の強度の低下を防止しながら軽
量化や材料節減をより一層図ることが可能となる。
【0009】第6の発明は、請求項6に記載のとおりの
構成を要旨とする。したがって、枠体の裏面側から奥行
き方向に向けて肉抜き部が凹設されることによって、枠
体の前側に肉抜き部が露出して見栄えが悪化する不具合
が生じない。また、肉抜き部を区画するようにして同肉
抜き部の相対する内壁面の間に跨ってリブが設けられる
ことで、肉抜き部が不測に拡開変形する不具合を防止す
ることができる。
【0010】第7の発明は、請求項7に記載のとおりの
構成を要旨とする。したがって、肉抜き部が枠体の枠部
の厚さ方向の寸法よりも同枠部の長手方向の寸法が大き
く設定されることで、枠部の長手方向に対する肉抜き部
の数を少なくしながら同枠部の長手方向に占める肉抜き
部の割合を大きくして軽量化や材料節減を図ることが可
能となるばかりでなく、成形型に対する外枠体の脱型も
容易となる。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面にし
たがって説明する。パチンコ機を正面側から視た斜視図
で表した図15、外枠体に対し基盤を開いて正面側から
視た斜視図で表した図16、及び外枠体に対し基盤を開
きかつその基盤に対し裏セット部材を開いた状態を斜視
図で表した図17において、遊技機としてのパチンコ機
1は、遊技機の島設備に対し釘打ちによって固定される
略矩形枠状の枠体としての外枠体50と、その外枠体5
0の前側に開閉可能に装着されかつ遊技機本体として機
能する基盤10(前枠とも呼ばれている)とを主体とし
て構成されている。基盤10は、遊技盤13前面の略全
体を露出する開口部を有するとともに、その裏面の開口
部周縁に沿って支持枠11が設けられている。支持枠1
1には遊技盤13が着脱可能に嵌込まれ、その遊技盤1
3裏面の周縁部が後述する裏セット部材20に押さえら
れて支持されている。
【0012】また、図17に示すように、基盤10の裏
面側には、その支持枠11の片側の枠部において、裏セ
ット部材20が開閉可能に組み付けられている。この裏
セット部材20の裏面側には、その上部から下部に向け
て球タンク、タンクレール、球払出装置等が装着されて
いる。また、図17に示すように、基盤10の支持枠1
1には、裏セット部材20を閉じ状態に保持するための
複数の締付具19が組み付けられている。そして、ま
ず、支持枠11に遊技盤13が嵌込まれ、次に、裏セッ
ト部材20が閉じられ、その裏セット部材20が複数の
締付具19によって閉じ状態に保持されることで、基盤
10の支持枠11に裏セット部材20を介して遊技盤1
3が固定状態でされるようになっている。また、これと
は逆に、複数の締付具19を外して裏セット部材20を
開いた状態のもとで、基盤10の裏面側からその支持枠
11に対し遊技盤13が着脱されるようになっている。
【0013】図16に示すように、遊技盤13の前面に
は平帯状のレール16が装着され、そのレール16の内
側において遊技領域15が区画されている。また、レー
ル16は、その片側に内側レール部と外側レール部とを
有し、これら内外のレール部の間には発射案内路17が
構成されている。また、遊技盤13の遊技領域15内に
は、遊技構成部材としての各種の入賞装置、役物装置、
図柄表示装置、アタッカ装置、ゲート口、風車器、誘導
釘等(図示しない)が配設されている。そして、発射ハ
ンドル装置23を操作して発射ハンマーを作動すること
によって発射位置にある球(パチンコ球)がレール16
の発射案内路17に案内されて遊技領域15に打ち出さ
れるようになっている。また、遊技盤13の裏面側に
は、その遊技盤13に装着された各種の入賞装置、役物
装置、図柄表示装置、アタッカ装置等の遊技構成部材
(図示しない)を制御する制御ボックス装置(図示しな
い)が装着されている。
【0014】また、図17に示すように、基盤10裏面
の自由端側には、上下二つの基盤施錠用フック21が上
下方向にスライド可能に組み付けられ、外枠体50に対
し基盤10が閉じられたときには、その基盤施錠用フッ
ク21が外枠体50に固定の係合部材95に係合し、こ
れによって外枠体50に対し基盤10が閉じ状態に施錠
されるようになっている(図1参照)。図15と図16
に示すように、基盤10の前側には、表枠30(ガラス
扉、ガラス枠等とも呼ばれている)がその一側に配設さ
れたヒンジ機構によって開閉可能に装着されている。こ
の表枠30には、遊技盤13の遊技領域15を透視可能
な略円形の開口窓31が形成されている。そして、表枠
30の裏面側には、開口窓31を透視可能に塞ぐ前後二
枚のガラス板を保持するガラス枠33が設けられてい
る。また、基盤10の前側には、表枠30の下方に隣接
して下板40が開閉可能に装着され、その下板40の前
面には上皿43が設けられている。また、基盤10の前
面には、その下板40の下方に位置して球発射用の発射
ハンドル装置23や下皿24等が組み付けられている。
【0015】図1と図2に示すように、枠体としての外
枠体50は、木質系粉末材料(例えば、杉材、檜材、松
材、ラワン材、チーク材等の単一又は複合の木質系粉末
材料)と、合成樹脂材料(例えば、ポリプロピレン、ポ
リエチレン、ABS樹脂等の熱可塑性合成樹脂材料)と
が所要とする混合比率で混合された混合材料による射出
成形によって一体成形されている。例えば、前記混合材
料としては、木質系粉末材料と合成樹脂材料とが重量比
で6対4〜4対6程度の割合で混合された混合材料が用
いられている。そして、外枠体50は、上枠部51、左
右の両側枠部60、61及び下枠部70を一体に備えて
略矩形枠状に構成されている。
【0016】また、この実施の形態において、図1と図
2に示すように、外枠体50の上枠部51と左右の両側
枠部60、61とがなす角部54、56の内側部は、射
出成形によってアール面55、57に形成され、これに
よって角部54、56が肉厚に形成されて強度が高めら
れるとともに、その角部54、56に作用する荷重をア
ール面55、57において分散して受けるようになって
いる。また、左右の両側枠部60、61の前面下部、及
び下枠部70の前部上面にわたって、基盤10の下端面
を受け支える下受板75が一体成形されている。このよ
うに、外枠体50の上部左右の両角部54、56がアー
ル面55、57によって補強され、下部左右の両角部が
下受板75によって補強されることで、外枠体50を長
期間にわたって所要とする矩形の形状に維持できるよう
になっている。
【0017】前記したように、射出成形によって一体成
形された外枠体50において、その各角部のうち、少な
くとも1つの角部は略中実状に形成されている。この実
施の形態において、外枠体50の上部左右の両角部5
4、56がそれぞれ略中実状に形成されている。また、
外枠体50の上下の枠部51、70と左右の両側枠部6
0、61のうち、少なくとも一辺をなす枠部の長手方向
には、肉抜き部とリブとがそれぞれ設けられている。こ
の実施の形態において、外枠体50の上枠部51と下枠
部70の長手方向(横方向)には、肉抜き部52、76
とリブ53、77とがそれぞれ形成され、左右の両側枠
部60、61の長手方向(縦方向)には、肉抜き部6
2、63とリブ64、65とがそれぞれ形成されてい
る。
【0018】また、外枠体50の上枠部51、下枠部7
0及び左右の両側枠部60、61の各部の肉抜き部5
2、76、62、63は、これら各枠部の板厚内におい
て、外枠体50の裏面側から奥行き方向に向けて凹設さ
れている。さらに、上枠部51、下枠部70及び左右の
両側枠部60、61の各リブ53、77、64、65
は、各部の肉抜き部52、76、62、63をそれぞれ
区画するようにして各部の肉抜き部52、76、62、
63の相対する内壁面の間に跨って設けられている。ま
た、各部の肉抜き部52、76、62、63は、外枠体
50の上枠部51、下枠部70及び左右の両側枠部6
0、61の各枠部の厚さ方向の寸法よりもこれら各枠部
の長手方向の寸法が適宜に大きく設定されている。すな
わち、図1〜図6に示すように、各部の肉抜き部52、
76、62、63は、各枠部の長手方向に長い長穴状に
形成されている。
【0019】また、図1に示すように、外枠体50上部
の略中実状をなす一方の角部54には、開閉部材として
の基盤10を開閉可能に支持するための上下一対のヒン
ジ部材のうち、上側のヒンジ部材80がビスや釘によっ
て取り付けられている。このヒンジ部材80は、金属製
で、例えば、鉄板等の金属板の曲げ加工等によって形成
されている。そしてヒンジ部材80は、補強部材として
も機能するものであり、角部54の上面に沿う上板部8
1と、角部54の外側面に沿う側板部82とを備えて略
L字状に形成されている。そして、外枠体50の一方の
角部54に対し、ヒンジ部材80の上板部81及び側板
部82を通してビスがねじ込まれたり、あるいは釘が打
ち込まれることによって、外枠体50の一方の角部54
にヒンジ部材80が強固に固定されるようになってい
る。また、ヒンジ部材80の上板部81の前縁には、ヒ
ンジ片83が前方に向けて略水平上に延出されている。
このヒンジ片83の先端部寄り部分には、基盤10の上
側のヒンジ部材に設けられたヒンジピンが挿脱可能に嵌
挿されるヒンジ孔を有するヒンジ筒84が一体に設けら
れている。
【0020】また、この実施の形態において、上下一対
のヒンジ部材のうち、下側のヒンジ部材85は、外枠体
50の一方の側枠部60の下部に固定されている。図
1、図2及び図5に示すように、下側のヒンジ部材85
は、金属製で、例えば、鉄板等の金属板の曲げ加工等に
よって形成されている。この下側のヒンジ部材85は、
側枠部60の内面に沿う側板部86と、その側板部86
の下端から下受板75の上面に沿って折り曲げられた下
板部87とを備えて略L字状に形成されている。そし
て、外枠体50の一方の側枠部60の下部外側面に凹設
された溝73に配置された当て板89とヒンジ部材85
の側板部86との間に一方の側枠部60を間に挟んで、
これら当て板89と側板部86とをボルト・ナット、あ
るいはリベット等によって結合することによって、外枠
体50の一方の側枠部60の下部にヒンジ部材85が強
固に固定されるようになっている。また、ヒンジ部材8
5の下板部87の前縁には、基盤10の下側のヒンジ部
材に設けられたヒンジ孔に挿脱可能に嵌挿されるヒンジ
ピン88が上方に向けて一体状に突設されている。
【0021】また、この実施の形態において、外枠体5
0の他方の側枠部60内面の上下部には、開閉部材とし
ての基盤10の基盤施錠用フック21に係脱可能に係合
して基盤10を閉じ状態に施錠するための係合片を有す
る係合部材95が、その基片においてビス等によって固
定されている。この係合部材95は、金属製で、例え
ば、鉄板等の金属板の曲げ加工等によって形成されてい
る。
【0022】また、この実施の形態において、外枠体5
0の上部左右の両角部54、56のうち、略中実状をな
す他方の角部56には、鉄板等の金属板の曲げ加工等に
よって形成されるインサート用補強部材90、又は圧入
用補強部材100が埋め込み状に設けられている。すな
わち、外枠体50を一体成形すると同時に、その外枠体
50の他方の角部56にインサート用補強部材90をイ
ンサートする場合、予め、成形型内にインサート用補強
部材90が位置決めされてセットされる。その後、木質
系材料と合成樹脂材料との混合材料(溶融状態の混合材
料)が成形型のキャビティ内に射出されることで、外枠
体50が成形されると同時に、その外枠体50の他方の
角部56にインサート用補強部材90がインサートされ
て一体化する。
【0023】図8〜図10に示すように、インサート用
補強部材90は、角部56の一辺(上枠部51に延びる
部分)に沿う第1の翼片91と、角部56の他辺(側枠
部61に延びる部分)に沿う第2の翼片92とをそれぞ
れ備えて略L字状に形成をなしている。また、所定の使
用期間を経たパチンコ機1を解体する際に、外枠体50
からインサート用補強部材90を分離し易くするため
に、インサート用補強部材90の第1、第2の各翼片9
1、92の所定位置には、取外用の工具が差し込み可能
な取外孔93、94が形成されている。一方、外枠体5
0の角部56裏面の所定位置には、各取外孔93、94
に取外用工具を差し込むための差込溝111、112
が、外枠体50の成形と同時にそれぞれ形成されてい
る。
【0024】また、外枠体50を成形した後、その角部
56に圧入用補強部材100を圧入によって埋込状に設
ける場合、外枠体50を成形するときに、その角部56
の中実部の所定位置に圧入用補強部材100に対応する
嵌込み溝120が外枠体50の成形と同時にそれぞれ形
成される。そして、外枠体50を成形した後、その嵌込
み溝120に対し圧入用補強部材100が圧入によって
嵌込まれることで、外枠体50の角部56に圧入用補強
部材100が埋め込み状に固定される。
【0025】図11〜図14に示すように、圧入用補強
部材100は、外枠体50の角部56の一辺(上枠部5
1に延びる部分)に沿う第1の翼片101と、角部56
の他辺(側枠部61に延びる部分)に沿う第2の翼片1
02とを備えて略L字状に形成をなしている。また、第
1、第2の各翼片101、102の所定位置には、弾性
変形可能な係止爪103、104が切り込み孔によって
切起状に形成されている。そして、外枠体50の角部5
6の嵌込み溝120に対し圧入用補強部材100が圧入
によって嵌込まれることで、その第1、第2の各翼片1
01、102の係止爪103、104が嵌込み溝120
の内壁面に弾性的にくい込み、これによって外枠体50
の角部56に圧入用補強部材100が埋め込み状に固定
されるようになっている。また、所定の使用期間を経た
パチンコ機1を解体する際に、外枠体50から圧入用補
強部材100を分離し易くするために、圧入用補強部材
100の第1、第2の各翼片101、102の上縁部に
は、引抜片105、106が折り曲げ形成されている。
一方、外枠体50の角部56裏面の所定位置には、圧入
用補強部材100の各引抜片105、106に対し引抜
用工具を差し込むための差込溝121、122が、外枠
体50の成形と同時に形成されている。
【0026】上述したように構成されるこの実施の形態
に係るパチンコ機1において、枠体としての外枠体50
を、木質系粉末材料と合成樹脂材料との混合材料による
射出成形によって略矩形枠状に一体成形することによっ
て、外枠体50を容易に製造することができる。また、
木質系粉末材料の混入によって、材料収縮が小さく押さ
えられる。これによって、外枠体50の各枠部にヒケ
(凹凸の歪み)が発生することを防止することができ、
ヒケによる見栄えの悪化が生じない。また、木質系粉末
材料の混入によって、外枠体50は釘打ちやビス締め等
にも充分に耐えることができる。このため、遊技機の島
設備に対し、外枠体50の上枠部51と下枠部70との
うち、少なくとも一方の枠部を釘打ちによって固定する
場合においても、その枠部の釘打ち部分にひび割れや亀
裂が発生する不具合も生じない。所定の使用期間を経た
パチンコ機1を解体しリサイクル使用するに際し、外枠
体50を適宜に粉砕して、新たな外枠体50の成形材料
(木質系粉末材料と合成樹脂材料との混合材料)として
使用することも可能である。
【0027】また、外枠体50の角部54、56を略中
実状とすることで、その角部54、56の強度を所要と
する強度に維持することができるとともに、木質系粉末
材料の混入によって、略中実状の角部54、56に対す
るヒケの発生を軽減することができ、ヒケによる見栄え
の悪化を防止することができる。また、外枠体50の上
枠部51、下枠部70、及び左右の両側枠部60、61
の少なくとも一辺をなす枠部、この実施の形態では、上
枠部51、下枠部70、及び左右の両側枠部60、61
に対し、肉抜き部52、76、62、63を設けること
によって、軽量化を図ることができるとともに、材料を
節減することができる。
【0028】また、外枠体50の上枠部51、下枠部7
0、及び左右の両側枠部60、61の長手方向に対し、
肉抜き部52、76、62、63と、リブ53、77、
64、65とをそれぞれ交互に設けることで、肉抜き部
52、76、62、63が原因となる強度劣化をリブ5
3、77、64、65によって防止することができる。
言い換えると、外枠体50の上枠部51、下枠部70、
及び左右の両側枠部60、61の長手方向に対する、肉
抜き部52、76、62、63の存在割合を高くして
も、リブ53、77、64、65によって強度劣化を防
止することができるため、軽量化や材料節減において効
果が大きい。
【0029】また、外枠体50の上枠部51、下枠部7
0、及び左右の両側枠部60、61の各肉抜き部52、
76、62、63は、同外枠体50の裏面側から奥行き
方向に向けて凹設されているため、外枠体50の前面に
各肉抜き部52、76、62、63が隠蔽された状態と
なり、肉抜き部52、76、62、63による見栄えの
悪化が生じない。また、外枠体50の上枠部51、下枠
部70、及び左右の両側枠部60、61の各リブ53、
77、64、65は、各肉抜き部52、76、62、6
3を区画するようにして、これら各肉抜き部52、7
6、62、63の内壁面の間に跨って設けられている。
このため、上枠部51、下枠部70、及び左右の両側枠
部60、61が肉抜き部52、76、62、63におい
て不測に拡開変形することを防止することができる。
【0030】また、外枠体50の上枠部51、下枠部7
0、及び左右の両側枠部60、61の各肉抜き部52、
76、62、63は、これら各枠部51、70、60、
61の厚さ方向の寸法よりも同枠部51、70、60、
61の長手方向の寸法が大きく設定されている。このた
め、上枠部51、下枠部70、及び左右の両側枠部6
0、61の各枠部の長手方向に対する各肉抜き部52、
76、62、63の数を少なくしながら各枠部の長手方
向に占める肉抜き部52、76、62、63の割合を大
きくして軽量化や材料節減を図ることが可能となるばか
りでなく、成形型に対する外枠体50の脱型も容易とな
る。
【0031】また、開閉部材としての基盤10を開閉可
能に装着するためのヒンジ部材80を外枠体50の略中
実状の角部54を取付部として取り付けることによっ
て、その角部54に対し、ヒンジ部材80を強固に取り
付けることができる。このため、外枠体50に対し開閉
部材としての基盤10を安定よく開閉動作することがで
き、その基盤10の開閉に支障をきたす不具合を防止す
ることができる。
【0032】なお、この発明は、前記実施の形態に限定
するものではない。例えば、前記実施の形態において
は、枠体としての外枠体50を、木質系粉末材料と合成
樹脂材料との混合材料の射出成形によって略矩形状に一
体成形する場合を例示したが、圧縮成形等によって一体
成形することも可能である。また、前記実施の形態にお
いては、外枠体50の上枠部51、下枠部70、及び左
右の両側枠部60、61の裏面(後面)側から奥行き方
向(前方)に向けて肉抜き部52、76、62、63が
凹設される場合を例示したが、外枠体50の上枠部5
1、下枠部70、及び左右の両側枠部60、61の表面
(前面)側から奥行き方向(後方)に向けて肉抜き部5
2、76、62、63を凹設してもよい。さらに、外枠
体50の上枠部51、下枠部70、及び左右の両側枠部
60、61の表裏両面(前後両面)側から奥行き方向に
向けてそれぞれ肉抜き部を凹設してもよい。また、外枠
体50の上枠部51、下枠部70、及び左右の両側枠部
60、61の内側面に肉抜き部を凹設してもよく、外側
面に肉抜き部を凹設してもよい。さらに、外枠体50の
上枠部51、下枠部70、及び左右の両側枠部60、6
1に肉抜き部を貫通孔状に形成してもよい。また、前記
実施の形態においては、外枠体50の上枠部51、下枠
部70、及び左右の両側枠部60、61の長手方向に対
し、肉抜き部52、76、62、63と、リブ53、7
7、64、65とをそれぞれ交互に設けたが、外枠体5
0の上枠部51、下枠部70、及び左右の両側枠部6
0、61のうち、1つの枠部に対してのみ、肉抜き部を
設けることによっても、軽量化や材料節減の効果があ
る。すなわち、リブは必ずしも設けなくてもよい。
【0033】また、前記実施の形態においては、外枠体
50の他方の略中実状をなす角部56の裏面(後面)側
から、インサート用補強部材90又は圧入用補強部材1
00を埋め込み状に設けたが、角部56の表面(前面)
側から、インサート用補強部材90又は圧入用補強部材
100を埋め込み状に設けてもよい。また、前記実施の
形態においては、外枠体50上部の略中実状をなす一方
の角部54の外側角部に沿ってヒンジ部材80がビスや
釘によって取り付けられる場合を例示したが、外枠体5
0の角部54の表面(前面)側から、ヒンジ部材80を
インサート又は圧入によって埋め込み状に設けてもよ
い。この場合、ヒンジ部材80は、インサート用補強部
材又は圧入用補強部材としても機能する。また、外枠体
50の他方の略中実状をなす角部56に補強部材が無い
構造にしても外枠体50を充分な強度に構成することが
可能である。また、前記実施の形態においては、枠体と
しての外枠体50を略額縁の矩形枠状に一体成形される
場合を例示したが、外枠体50の後側に背面板部を備え
て略矩形の箱形状に一体成形することも可能である。ま
た、パチンコ機1以外の弾球遊技機やスロットマシン等
の遊技機の枠体としても採用することができる。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
ヒケによる見栄えの悪化を防止しながら枠体を容易に製
造することができる。しかも、遊技機の島設備に対し、
枠体を釘打ち等によって固定する場合においても、その
枠体の釘打ち部分にひび割れや亀裂が発生する不具合も
防止することができる。また、所定の使用期間を経た遊
技機を解体しリサイクル使用するに際し、枠体を適宜に
粉砕して、新たな枠体の成形材料(木質系粉末材料と合
成樹脂材料との混合材料)として使用することも可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るパチンコ機の外枠
体を裏面側から示す斜視図である。
【図2】同じく外枠体を裏面側から示す背面図である。
【図3】同じく外枠体を示す平面図である。
【図4】同じく図2のIV−IV線に基づく平断面図で
ある。
【図5】同じく図2のV−V線に基づく平断面図であ
る。
【図6】同じく外枠体を示す側面図である。
【図7】同じく図2のVII−VII線に基づく側断面
図である。
【図8】同じく外枠体の角部にインサート用補強部材が
設けられた状態を外枠体の裏面側から拡大して示す斜視
図である。
【図9】同じく角部に対するインサート用補強部材を示
す斜視図である。
【図10】同じく外枠体の角部にインサート用補強部材
がインサート成形によって埋設された状態を示す断面図
である。
【図11】同じく外枠体の角部に圧入用補強部材が設け
られた状態を外枠体の裏面側から拡大して示す斜視図で
ある。
【図12】同じく外枠体の角部に圧入用補強部材が設け
られた状態を外枠体の裏面側から拡大して示す背面図で
ある。
【図13】同じく圧入用の補強部材を示す斜視図であ
る。
【図14】同じく外枠体の角部に圧入用補強部材が設け
られた状態を示す断面図である。
【図15】同じく遊技機としてのパチンコ機全体を正面
側から示す斜視図である。
【図16】同じく外枠体に対し基盤を開いて正面側から
視た斜視図である。
【図17】同じく外枠体に対し基盤を開きかつその基盤
に対し裏セット部材を開いた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機(遊技機) 10 基盤(遊技機本体) 50 外枠体(枠体) 51 上枠部 52 肉抜き部 53 リブ 54、56 角部 60、61 側枠部 62、63 肉抜き部 64、65 リブ 70 下枠部 76 肉抜き部 77 リブ 80 ヒンジ部材 90 インサート用補強部材 100 圧入用補強部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機用島設備に固定可能な枠体を備え
    た遊技機であって、 前記枠体は、木質系粉末材料と合成樹脂材料との混合材
    料によって略矩形状に一体成形されている遊技機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の遊技機であって、 枠体の少なくとも1つの角部は略中実状に形成されてい
    る遊技機。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の遊技機であって、 略中実状の角部には、遊技機の開閉部材を開閉可能に装
    着するためのヒンジ部材が取り付けられている遊技機。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項に記載の遊
    技機であって、 枠体の少なくとも一辺をなす枠部には、肉抜き部が設け
    られている遊技機。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか一項に記載の遊
    技機であって、 枠体の少なくとも一辺をなす枠部の長手方向には、肉抜
    き部とリブとがそれぞれ設けられている遊技機。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の遊技機であって、 肉抜き部は、枠体の裏面側から奥行き方向に向けて凹設
    され、 リブは、前記肉抜き部を区画するようにして同肉抜き部
    の相対する内壁面の間に跨って設けられている遊技機。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の遊技機であって、 肉抜き部は、枠体の枠部の厚さ方向の寸法よりも同枠部
    の長手方向の寸法が大きく設定されている遊技機。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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