JP2002233262A - 搾乳器械及びその洗浄装置・方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 搾乳器械の洗浄が、動物を搾乳しようする時
以外に設定できるようにする。 【解決手段】 動物を搾乳するための搾乳器械（３３）
を洗浄するための装置（１）であって、洗浄流体のため
の加熱要素（６）を具備する。その装置（１）は、前回
の加熱開始からある所定一定時間が経過したら直ぐ、加
熱要素（６）を作動させる加熱開始要素（３４）を有す
る。その装置（１）は、洗浄流体の温度を測定し、洗浄
開始要素（３５）に温度信号を出力する測定要素（３
６）を有する。その装置（１）は、温度測定要素（３
６）で測定された加熱データを記憶し得るメモリー（３
７）を有し、また、メモリー（３７）に記憶された加熱
データと、測定要素（３６）で測定される洗浄流体の瞬
時の温度を基に、所定の温度に達するまでの残りの加熱
持続時間を決めるための演算要素（３８）を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、動物を搾乳する
一つ複数の搾乳器械の少なくとも一部を洗浄するための
装置に関する。その装置は洗浄流体を入れるリザーバを
有し、そのリザーバに連結された供給ラインにより洗浄
流体を、被洗浄箇所に供給し、洗浄流体を加熱する加熱
要素を有する。

【０００２】

【従来の技術】その種の装置の一つが、ドイツ国特許出
願第１００７７２７号に開示されている。その装置は、
農夫が動物を搾乳したい時に、時々洗浄していて、好ま
しくない。更に、その装置は、エネルギーコストが比較
的高い。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この発明は、これらの
欠点を除くこと、または少なくとも部分的に無くすこと
を目的とする。即ち、洗浄は、エネルギーコストが低い
時間帯に設定され得る。更に、洗浄は農夫が知らされて
いる時間点で開始され、農夫が搾乳器械で動物を搾乳し
ようする時に、搾乳器械が期待に反して洗浄されている
ことがないようにする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、前述の形式のこの発明による洗浄装置は、加熱開始
要素を有し、前回の加熱開始からある所定一定時間が経
過したら直ぐ、加熱要素を活動させることを特徴として
いる。この発明は、従来の装置におて、洗浄流体の加熱
を、前回洗浄が終了してから一定時間が経過した後に、
開始していたことを鑑みたものである。洗浄流体はこの
発明ではリンス流体を意味している。洗浄を完結するま
での持続時間は、可変であり、ある回数の洗浄運転の後
では、農夫は、装置が何時稼動し、何時非稼動であるか
を知ることが出来ない。更に、その装置は、エネルギー
コストが最も高い時に、洗浄していることが起こり得
る。洗浄流体の加熱を、この発明により、一定時間点で
開始させると、これらの欠点は、少なくとも大部分除か
れる。この洗浄開始の時間点は、次のように設定され
る。即ち、それらは、エネルギーコストが低い時間帯
（例えば、夜間割引供給時）に設定される。更に、洗浄
は農夫が知らされている時間点で開始され、それは、あ
る期間変化されないで、農夫が搾乳器械で動物を搾乳し
ようする時に、搾乳器械が期待に反して洗浄されている
ことがない。

【０００５】ある好適実施例では、その装置は、洗浄を
開始するための洗浄開始要素を有し、洗浄流体の温度を
測定し、洗浄開始要素に温度信号を出力する測定要素を
有し、洗浄開始要素はその温度信号が所定値に到達した
後、洗浄を開始する。この様に、実際の洗浄は、洗浄流
体が望ましい温度に到達した時にだけ実施される。従っ
て、洗浄が低すぎる温度で実施されて好ましくない結果
となることを防ぐ。

【０００６】その装置は、温度測定要素で測定された加
熱データを記憶するメモリーを有すると便利である。こ
れらの加熱データはとりわけ、その装置が適切に機能し
ているか否かをチェックするために使用され得る。

【０００７】搾乳器械は、この発明による装置ある実施
例において、より効率的に使用され得る。その装置は、
特徴的には、メモリーに記憶された加熱データと、測定
要素で測定される洗浄流体の瞬時の温度を基に、所定の
温度に達するまでの残りの加熱持続時間を決めるための
演算要素を有する。洗浄流体の加熱は、所定の温度まで
到達するまである時間がかかる。その時間は、農夫が充
分であると判断すれば、動物の搾乳にオプションとして
使用される。更に、洗浄流体は、洗浄開始の前に、エネ
ルギー節約のために、不必要に長く所定の温度に保つ必
要はない。

【０００８】先ず、動物の安全を保障するために、この
装置のある実施例では、洗浄すべき搾乳器械内における
動物の有無を検出する検出要素を有する。その検出要素
は好ましくは洗浄開始要素へ信号を出力するのに適して
いる。その洗浄開始要素は、洗浄すべき搾乳器械内に動
物が居ないことを示す信号を検出要素から受けた時だけ
に、特に作動可能である。

【０００９】この発明による装置の高度に自動化された
機能は、その装置が動物を識別する識別システムを有す
ると得られる。その識別システムは、動物の予測される
搾乳継続時間に関連してデータを有する。その搾乳器械
が演算要素により制御される入口ゲートを有するときに
は、その入口ゲートは、予測される搾乳継続時間が残り
の加熱時間より長い場合は、閉められる。その識別シス
テム自体は知られている技術であり、動物の対応する搾
乳時間（更新される）を決める。

【００１０】この発明は、更に動物を搾乳する搾乳器械
に関し、その搾乳器械は、洗浄流体を入れるリザーバを
有し、どのリザーバに連結された供給ラインが洗浄され
る箇所に洗浄流体を送り、洗浄流体を加熱する加熱要素
とを有する。その搾乳器械は、特徴的には、前回の加熱
開始からある一定の所定時間が経過したら直ちに、その
加熱要素を作動させる加熱開始要素を有する。その搾乳
器械はより効率的であり、より低コストである。

【００１１】その搾乳器械は、好ましくは洗浄を開始す
る洗浄開始要素と、洗浄流体の温度を測る測定要素とを
有する。その測定要素は、その洗浄開始要素に温度信号
を出力し、その洗浄開始要素は、温度信号が所定温度値
に達すると、洗浄を開始する。この様に、洗浄流体が所
定温度に到達したときにだけ、実際の洗浄が開始され
る。従って、搾乳器械は適切に洗浄される。

【００１２】搾乳器械が、温度測定要素により計測され
る加熱データを記憶するメモリーを有すると便利であ
る。これら加熱データは、先ず、搾乳器械が適切に洗浄
されたか否かをチェックするために使用され得る。

【００１３】搾乳器械は、メモリーに記憶された加熱デ
ータと、測定要素により計測された洗浄流体の瞬間の温
度とに基いて、所定の温度値に達するまでの残りの加熱
時間を決める演算要素が設けられると、より効率的に使
用され得る。洗浄流体が所望の温度に達するまでは、あ
る程度時間がかかる。その時間は、農夫が充分と判断す
れば、搾乳器械内で動物を搾乳するためにオプションと
して利用される。

【００１４】先ず、動物の安全を保障するために、ある
実施例では、搾乳器械が、搾乳器械内における動物の有
無を検出する検出要素を有する。その検出要素は、好ま
しくは、洗浄開始要素に信号を出力するのに適してい
て、洗浄開始要素は、搾乳器械に動物が居ないことを示
す信号を検出要素から受けた時にだけ、特に作動可能で
ある。

【００１５】この発明によるこの搾乳器械の高度に自動
化された機能は、その装置が動物を識別する識別システ
ムを有すると、得られる。その識別システムは、動物の
予測される搾乳継続時間に関連してデータを有する。そ
の搾乳器械が、演算要素により制御される入口ゲートを
有するときには、その入口ゲートは、予測される搾乳継
続時間が、残りの加熱時間より長いときには閉められ
る。その識別システムは知られた技術であり、動物の対
応搾乳時間（更新される）を決める。

【００１６】この発明はまた、搾乳器械の少なくとも一
部を洗浄する方法に関する。その方法は、洗浄流体を加
熱する工程を有する。その搾乳器械は、前回の加熱開始
から一定の所定時間が経過したら直ちに、その洗浄流体
の加熱を開始する。

【００１７】

【発明の実施の形態】この発明を、図１を参照して、更
に説明する。図１は、この発明による、一つまたは複数
の搾乳器械の少なくとも一部を洗浄する装置の例を示し
ている。この発明は、図示した実施例に限定されずに、
この技術の熟練者には、この発明の種々の特定実施例が
可能であることは、明らかである。

【００１８】図１に示す搾乳器械の少なくとも一部を洗
浄する装置１は、洗浄流体（リンス流体をも意味する）
のためのリザーバ２を有する。リザーバ２には、供給ラ
イン３が連結される。供給ライン３には、供給ライン３
からリザーバ２の方へ流れる洗浄流体が、逆流するのを
防ぐために、例えば、保護機構４が設けられる。供給ラ
イン３内には、好ましくは更に、熱交換器５が設けら
れ、それによりその洗浄流体が加熱される。熱交換器５
はミルクの冷却の間に発生する熱を使用可能である。

【００１９】リザーバ２内には、加熱エレメントまたは
加熱要素６が設けられ、それにより、リザーバ２内にあ
る洗浄流体が加熱される。加熱された洗浄流体は、知ら
れた加熱洗浄方法に使用される。

【００２０】供給ライン３には、例えば、第一閉鎖弁７
が設けられる。供給ライン３には、第二閉鎖弁９を有す
る第一排出ライン８が更に連結される。第一閉鎖弁７と
リザーバ２との間には、供給ライン３内に第三閉鎖弁１
０が設けられる。第一排出ライン８が供給ライン３に連
結される場所では、ライン１１が更に設けられ、ライン
１１から２本のライン１２が分岐される。各ライン１２
は、第四閉鎖弁１３を有する。２本のライン１２の端部
には、搾乳器械３３の乳頭カップ１５に連結されるよう
に構成した連結部材１４が設けられる。連結部材１４を
通って、流体が、乳頭カップ１５とそれに連結された搾
乳ラインに供給され得る。また更に別のライン１１か
ら、ライン１２が更に分岐され得て、搾乳ユニットを他
のラインに連結できて、搾乳器械３３の他の部分を洗浄
できるのは明らかである。

【００２１】第一排出ライン８とライン１１が供給ライ
ン３に連結される交差部１６では、調量機構１８のため
の別のライン１７がまた連結され、それにより、塩基ま
たは酸の添加物が洗浄流体またはリンス液に供給され
る。調量機構１８は、例えば、コンピュータ制御の調量
ユニット１９を有する。

【００２２】第一排出ライン８には、フィルタ２０と、
逆止弁２１と、緩衝リザーバ２２が設けられている。緩
衝リザーバ２２は、添加剤が緩衝リザーバ２２に供給さ
れる供給ライン２３を有する。供給ライン２３は第五閉
鎖弁２４により閉鎖され得る。供給ライン２３に調量機
構１８と同様な調量機構が連結され得る。緩衝リザーバ
２２には、圧縮空気ライン２５が更に連結され、それに
より、緩衝リザーバ２２内の洗浄またはリンス流体に圧
力が加えられる。緩衝リザーバ２２は、更に緩衝用排出
ライン２６が設けられ、そのラインはこの実施例では、
２本の追加ライン２７に分岐される。追加ライン２７の
数は、搾乳器械の洗浄されるべき箇所の数による。追加
ライン２７の各々には、第六閉鎖弁２８が設けられる。
追加ライン２７の端部には、スプレー洗浄要素２９が設
けられ、それにより、搾乳器械３３の一部が洗浄流体及
び／またはリンス流体で洗浄される。スプレー洗浄要素
２９は例えば、スプレーヘッド３０を有する。ある場合
には、スプレー洗浄要素２９により、動物の乳頭を洗浄
するように構成したブッシュ３１が洗浄され、一方、他
の要素により、一部が図示されている搾乳ロボットロボ
ットアーム３２の一部が洗浄される。

【００２３】装置１は、加熱要素６により洗浄流体を加
熱を開始する加熱開始要素３４を有する。その加熱の開
始は、前回の作動開始から一定所定時間経過したら直ち
に実施される。測定要素３６は、洗浄流体の温度を測定
し、洗浄開始要素３５に温度信号を出力する。その温度
信号が、所定の温度値に達したことを示すと、洗浄開始
要素３５は実際の洗浄を開始する。このために、洗浄開
始要素３５は装置１の洗浄について必要な部分に接続さ
れる。

【００２４】先ず、洗浄のチェックを可能とするため
に、測定要素３６で測定された加熱データを記憶するメ
モリー３７が設けられる。更に、演算要素３８が設けら
れ、メモリー３７に記憶した加熱データと、測定要素３
６により測定された洗浄流体の瞬時の温度との基いて、
所定温度値に達するまでの残りの加熱持続時間を算定で
きる。

【００２５】洗浄されるべき搾乳器械３３内に動物が居
るか否かを判定する検出要素３９は、動物が搾乳されて
いるときに、その装置が搾乳器械３３を洗浄するの防ぐ
のに使用される。このために検出要素３９は、洗浄開始
要素３５に信号を発する。

【００２６】装置１は、好ましくは、以下のように作動
する。前回の作動開始からある所定一定時間が経過する
と、加熱要素６は加熱開始要素３４により作動が再開さ
れて、洗浄流体が加熱される。

【００２７】検出要素３９が搾乳器械に動物が居るか否
かを検知する。動物がそこに居る場合は、動物が搾乳器
械を去ったことを示す信号を検出要素３９から受けた後
に、洗浄開始要素３５は実際の洗浄を開始する。

【００２８】搾乳器械３３と装置１とをより効率的に使
用するために、従来の識別システム４０が、搾乳のため
に搾乳器械３３に出頭した動物を識別する。この識別に
基づいて、動物の搾乳持続時間が予測されて、メモリー
に記憶され、好ましくは連続的に更新される。この搾乳
予測時間が残りの加熱時間より長い場合は、それは、測
定要素３６と演算要素３８とにより判定され、動物が出
頭しても、搾乳器械３３への入口ゲート４１は閉じられ
たままである。

【００２９】一方、搾乳予測時間が残りの加熱時間より
短い場合は、搾乳のために、動物が搾乳器械３３に入る
のが許容され、同時にリザーバ２内の洗浄流体が加熱さ
れる。

【００３０】搾乳が終わると、動物が搾乳器械３３を去
った後で、洗浄流体が望ましい温度に到達すると直ぐに
実際の洗浄が開始される。この望ましい温度は洗浄方法
の種類に依る。加熱洗浄の場合には、温度は７０℃以上
である。

【００３１】搾乳器械搾乳器械３３のある部分が、より
低い温度で洗浄またはリンスされる場合には、必要な開
閉弁の適切な制御により、これらの部分は、その温度に
到達すると直ちに洗浄またはリンスされる。更に、洗浄
中に、調量機構１８を介して、例えば塩化物、酸、塩基
等の添加物を、洗浄流体に比例して供給することができ
る。

【００３２】供給ライン２３を通って、例えば水酸化ナ
トリュームのような添加物が緩衝リザーバ２２に送られ
得る。圧縮空気ライン２５により、この混合物を加圧す
ることも可能である。従って、追加ライン２７とスプレ
ーヘッド３０とを介して、ブッシュ３１とロボットアー
ム３２を、高圧で洗浄・殺菌することができる。

【００３３】

【発明の効果】この発明により、搾乳器械の洗浄は、エ
ネルギーコストが低い時間帯に設定され得る。更に、洗
浄は農夫が知らされている時間点で開始され、農夫が搾
乳器械で動物を搾乳しようする時に、搾乳器械が期待に
反して洗浄されていることがないようできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、この発明による、一つまたは複数の搾
乳器械の少なくとも一部を洗浄する装置の例を示す系統
図である。

【符号の説明】

１ 装置 ２ リザーバ ３ 供給ライン ５ 熱交換器 ６ 加熱要素 ７ 閉鎖弁 １４ 連結部材 １５ 乳頭カップ １８ 調量機構 １９ 調量ユニット ２５ 圧縮空気ライン ２９ スプレー洗浄要素 ３０ スプレーヘッド ３１ ブッシュ ３２ ロボットアーム ３３ 搾乳器械 ３４ 加熱開始要素 ３５ 洗浄開始要素 ３６ 測定要素 ３７ メモリー ３８ 演算要素 ３９ 検出要素 ４０ 識別システム ４１ 入口ゲート

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｂ０８Ｂ 3/02 Ｂ０８Ｂ 3/02 Ｅ (72)発明者 ヴィルヘルム ヨハネス アドリアヌス ヴァン リエール オランダ国、2623 ジェー・アール デル フト、ビュイツァードラーン 129 Ｆターム(参考） 3B201 AA47 BB21 BB82 BB92 CD41

Claims (23)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 動物を搾乳するための一つまたは複数の
   搾乳器械（３３）の少なくとも一部を洗浄するための装
   置（１）であって、 洗浄流体を入れるリザーバ（２）と、 洗浄流体を洗浄されるべき箇所（１５、３１、３２）に
   供給するために該リザーバ（２）に連結した供給ライン
   （３）と、 洗浄流体を加熱する加熱要素（６）とを具備し、 該装置は、前回の加熱開始からある所定一定時間が経過
   したら直ぐ、該加熱要素（６）を作動させる、加熱開始
   要素（３４）を有することを特徴とする上記装置。
2. 【請求項２】 前記装置（１）は、洗浄を開始するため
   の洗浄開始要素（３５）を有し、洗浄流体の温度を測定
   し、該洗浄開始要素（３５）に温度信号を出力する測定
   要素（３６）を有し、該洗浄開始要素（３５）はその温
   度信号が所定値に到達した後、洗浄を開始することを特
   徴とする請求項１記載の装置。
3. 【請求項３】 前記温度測定要素（３６）で測定された
   加熱データを記憶するメモリー（３７）を有することを
   特徴とする請求項２記載の装置。
4. 【請求項４】 前記メモリー（３７）に記憶された加熱
   データと、測定要素（３６）で測定される洗浄流体の瞬
   時の温度を基に、所定の温度に達するまでの残りの加熱
   持続時間を決めるための演算要素（３８）を有すること
   を特徴とする請求項３記載の装置。
5. 【請求項５】 洗浄すべき搾乳器械内における動物の有
   無を検出する検出要素（３９）を有することを特徴とす
   る先行する請求項のいずれかに記載の装置。
6. 【請求項６】 前記検出要素（３９）は、前記洗浄開始
   要素（３５）へ信号を出力し得ることを特徴とする請求
   項５記載の装置。
7. 【請求項７】 前記洗浄開始要素（３５）は、洗浄すべ
   き前記搾乳器械（３３）内に動物が居ないことを示す信
   号を、前記検出要素（３９）から受けた時だけ作動可能
   であることを特徴とする請求項６記載の装置。
8. 【請求項８】 前記装置（１）が動物を識別する識別シ
   ステム（４０）を有し、該識別システムは、該動物の予
   測される搾乳継続時間に関連したデータを有し、前記搾
   乳器械（３３）が前記演算要素（３８）により制御され
   る入口ゲート（４１）を有して、該入口ゲート（４１）
   は、該動物の予測される搾乳継続時間が、残りの加熱時
   間より長いときには閉められることを特徴とする請求項
   ４記載の装置。
9. 【請求項９】 動物を搾乳するため搾乳器械（３３）で
   あって、 洗浄流体を入れるリザーバ（２）と、 洗浄流体を洗浄されるべき箇所（１５、３１、３２）に
   供給するためにリザーバ（２）に連結した供給ライン
   （３）と、 洗浄流体を加熱する加熱要素（６）とを具備し、 該搾乳器械（３３）は、前回の加熱開始からある所定一
   定時間が経過したら直ぐ、加熱要素（６）を作動させ
   る、加熱開始要素（３４）を有すること特徴とする上記
   搾乳器械。
10. 【請求項１０】 前記搾乳器械（３３）は、洗浄を開始
    するための洗浄開始要素（３５）を有し、洗浄流体の温
    度を測定し、洗浄開始要素に温度信号を出力する測定要
    素（３６）を有し、前記洗浄開始要素（３５）はその温
    度信号が所定値に到達した後、洗浄を開始することを特
    徴とする請求項９記載の搾乳器械。
11. 【請求項１１】 前記温度測定要素（３６）で測定され
    た加熱データを記憶するメモリー（３７）を有すること
    を特徴とする請求項１０記載の搾乳器械。
12. 【請求項１２】 前記メモリー（３７）に記憶された加
    熱データと、前記測定要素（３６）で測定される洗浄流
    体の瞬時の温度を基に、所定の温度に達するまでの残り
    の加熱持続時間を決めるための演算要素（３８）を有す
    ることを特徴とする請求項１１記載の搾乳器械。
13. 【請求項１３】 洗浄すべき前記搾乳器械（３３）内に
    おける動物の有無を検出する検出要素（３９）を有する
    ことを特徴とする請求項９〜１２のいずれかに記載の搾
    乳器械。
14. 【請求項１４】 前記検出要素（３９）は、洗浄開始要
    素（３５）へ信号を出力し得ることを特徴とする請求項
    １３記載の搾乳器械。
15. 【請求項１５】 前記洗浄開始要素（３５）は、洗浄す
    べき前記搾乳器械（３３）内に動物が居ないことを示す
    信号を、前記検出要素（３９）から受けた時だけ作動可
    能であることを特徴とする請求項１４記載の機器。
16. 【請求項１６】 前記搾乳器械（３３）が動物を識別す
    る識別システム（４０）を有し、該識別システムは、動
    物の予測される搾乳継続時間に関連してデータを有し、
    前記搾乳器械（３３）が前記演算要素（３８）により制
    御される入口ゲート（４１）を有して、該入口ゲート
    （４１）は、予測される搾乳継続時間が、残りの加熱時
    間より長いときには閉められることを特徴とする請求項
    １２記載の搾乳器械。
17. 【請求項１７】 搾乳搾乳器械（３３）の箇所（１５、
    ３１、３２）を洗浄する方法であって、洗浄流体を加熱
    する工程を有し、洗浄流体の加熱が、前回の加熱開始か
    らある所定一定時間が経過したら直ぐ開始されることを
    特徴とする上記方法。
18. 【請求項１８】 洗浄流体の温度が測定され、その温度
    が所定到達した後、洗浄を開始することを特徴とする請
    求項１７記載の方法。
19. 【請求項１９】 測定された加熱データがメモリー（３
    ７）に記憶されることを特徴とする請求項１８記載の方
    法。
20. 【請求項２０】 前記メモリー（３７）に記憶された加
    熱データと、測定される洗浄流体の瞬時の温度を基に、
    所定の温度に達するまでの残りの加熱持続時間を決める
    ことを特徴とする請求項１９記載の方法。
21. 【請求項２１】 洗浄すべき前記搾乳器械（３３）内に
    おける動物の有無を検出することを特徴とする請求項１
    ７〜２０のいずれかに記載の方法であって、
22. 【請求項２２】 洗浄すべき前記搾乳器械（３３）内に
    動物が居ない時だけに洗浄が実施されることを特徴とす
    る請求項２１記載の方法。
23. 【請求項２３】 動物の識別と予測搾乳継続時間の算定
    とが実施され、該予測搾乳継続時間が残りの加熱時間よ
    り長いときには、動物が前記搾乳器械（３３）に入れな
    いようしたことを特徴とする請求項２０記載の方法。