JP2002233148A - スイッチング電源回路 - Google Patents

スイッチング電源回路

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JP2002233148A
JP2002233148A JP2001024110A JP2001024110A JP2002233148A JP 2002233148 A JP2002233148 A JP 2002233148A JP 2001024110 A JP2001024110 A JP 2001024110A JP 2001024110 A JP2001024110 A JP 2001024110A JP 2002233148 A JP2002233148 A JP 2002233148A
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winding
output voltage
switching element
primary
voltage
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JP2001024110A
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Masayuki Yasumura
昌之 安村
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間負荷時における安定したZVSを確保す
る。 【解決手段】 一次側に電圧共振形コンバータを備える
複合共振形コンバータにおいて、二次側並列共振回路が
設けられる絶縁コンバータトランスPIT−1に加え、
絶縁コンバータトランスPIT−2を設け、絶縁コンバ
ータトランスPIT−1側では二次側直流出力電圧EO
1,EO2を得て、絶縁コンバータトランスPIT−2で
は二次側直流出力電圧EO3を得る。そして、二次側直流
出力電圧EO1については、二次側アクティブクランプ回
路10の導通角制御により、二次側直流出力電圧EO2に
ついては、一次側のメインスイッチング素子Q1につい
て複合制御方式により、第3の二次側直流出力電圧につ
いては、一次側アクティブクランプ回路についての導通
角制御を実行することにより安定化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種電子機器に電
源として備えられるスイッチング電源回路に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図5の回路図は、先に本出願人が提案し
た発明に基づいて構成することのできる、先行技術とし
てのスイッチング電源回路の一例を示している。この図
に示す電源回路の基本構成としては、一次側スイッチン
グコンバータについて電圧共振形コンバータを備えてい
る。
【0003】この図に示す電源回路においては、先ず、
商用交流電源(交流入力電圧VAC)を入力して直流入力
電圧を得るための整流平滑回路として、ブリッジ整流回
路Di及び平滑コンデンサCiからなる全波整流回路が
備えられ、交流入力電圧VACの1倍のレベルに対応する
整流平滑電圧Eiを生成するようにされる。
【0004】上記整流平滑電圧Ei(直流入力電圧)を
入力して断続するスイッチングコンバータとしては、1
石のメインスイッチング素子Q1を備えて、いわゆるシ
ングルエンド方式によるスイッチング動作を行う電圧共
振形コンバータが備えられる。そしてこの場合は、1石
のメインスイッチング素子Q1によりシングルエンド動
作を行う電圧共振形コンバータ回路として、自励式の構
成が採られる。この場合、メインスイッチング素子Q1
には、高耐圧のバイポーラトランジスタ(BJT;接合
型トランジスタ)が採用されている。
【0005】メインスイッチング素子Q1のベースと一
次側アース間には、駆動巻線NB、共振コンデンサCB、
ベース電流制限抵抗RBの直列接続回路よりなる自励発
振駆動用の直列共振回路が接続される。また、メインス
イッチング素子Q1のベースと平滑コンデンサCiの負
極(1次側アース)間に挿入されるクランプダイオード
DDにより、メインスイッチング素子Q1のオフ時に流れ
るクランプ電流の経路を形成するようにされている。な
お、起動抵抗RSは、起動時のベース電流を整流平滑ラ
インから得るために挿入されるものである。
【0006】また、上記メインスイッチング素子Q1の
コレクタ−エミッタ間に対しては、並列共振コンデンサ
Crが並列に接続されている。そして並列共振コンデン
サCr自身のキャパシタンスと、絶縁コンバータトラン
スPITの一次巻線N1側のリーケージインダクタンス
L1とにより電圧共振形コンバータの一次側並列共振回
路を形成する。
【0007】この図に示す直交形制御トランスPRT
は、共振電流検出巻線ND、駆動巻線NB、及び制御巻線
NCが巻装された可飽和リアクトルである。この直交形
制御トランスPRTは、メインスイッチング素子Q1を
駆動すると共に、定電圧制御のために設けられる。この
直交形制御トランスPRTには、共振電流検出巻線N
D、駆動巻線NBが巻装され、また、これら2つの巻線と
は直交する方向に対して制御巻線NCが巻装される。
【0008】直交形制御トランスPRTにおいては、共
振電流検出巻線NDに得られたスイッチング出力がトラ
ンス結合を介して駆動巻線NBに誘起される。これによ
り、自励発振駆動回路を形成する直列共振回路(NB,
CB)からベース電流制限抵抗RBを介してメインスイッ
チング素子Q1のベースにドライブ電流が出力される。
これにより、メインスイッチング素子Q1は、直列共振
回路の共振周波数により決定されるスイッチング周波数
でスイッチング動作を行うことになる。そして、そのコ
レクタに得られるとされるスイッチング出力を絶縁コン
バータトランスPITの一次巻線N1に伝達するように
されている。
【0009】絶縁コンバータトランスPITは、一次側
に得られるスイッチングコンバータのスイッチング出力
を二次側に伝送するために設けられる。この絶縁コンバ
ータトランスPITには、例えばフェライトEE型コア
の中央磁脚に対して、一次巻線N1と、二次巻線N2がそ
れぞれ分割した状態で巻装される。そして、中央磁脚に
対しては所定長のギャップを形成することで、所要の結
合係数による疎結合が得られるようにしており、その
分、飽和状態が得られにくいようにしている。
【0010】絶縁コンバータトランスPITの一次巻線
N1の巻始め端部は、図示するようにメインスイッチン
グ素子Q1のコレクタと接続され、巻終わり端部は検出
巻線NDを介して平滑コンデンサCiの正極(整流平滑
電圧Ei)と接続されている。従って、一次巻線N1に
対しては、メインスイッチング素子Q1のスイッチング
出力が供給されることで、スイッチング周波数に対応す
る周期の交番電圧が発生する。
【0011】絶縁コンバータトランスPITの二次側で
は、一次巻線N1により誘起された交番電圧が二次巻線
N2に発生する。この場合、二次巻線N2に対しては、二
次側並列共振コンデンサC2が並列に接続されること
で、二次巻線N2のリーケージインダクタンスL2と二次
側並列共振コンデンサC2のキャパシタンスとによって
第1の並列共振回路が形成される。この並列共振回路に
より、二次巻線N2に誘起される交番電圧は共振電圧と
なり、従って、二次側においては電圧共振動作が得られ
ることとなる。即ち、この電源回路は、一次側にはスイ
ッチング動作を電圧共振形とするための並列共振回路を
備え、二次側には電圧共振動作を得るための並列共振回
路を備えた「複合共振形スイッチングコンバータ」の構
成を採る。
【0012】そして、二次巻線N2及び二次側並列共振
コンデンサC2から成る二次側並列共振回路に対して
は、図示するようにして、整流ダイオードDO1及び平滑
コンデンサCO1を接続することで半波整流回路が形成さ
れる。そして、この半波整流回路によって二次側直流出
力電圧EO1を生成する。
【0013】また、この場合の絶縁コンバータトランス
PITの二次側に対しては、上記二次巻線N2と独立し
て、この二次巻線N2よりは巻数が少ないとされる他の
二次巻線N3が巻装されている。この二次巻線N3に対し
ては、図示するようにして整流ダイオードDO2及び平滑
コンデンサCO2が接続されることで半波整流回路が形成
され、二次側直流出力電圧EO2を生成する。
【0014】また、この電源回路においては、二次側ア
クティブクランプ回路10が備えられる。この二次側ア
クティブクランプ回路10は、MOS−FETの補助ス
イッチング素子Q2,クランプコンデンサCCL1,ボディ
ダイオードによるクランプダイオードDD2を備える。ま
た、補助スイッチング素子Q2を駆動するための駆動回
路系として、駆動巻線Ng−コンデンサCg−抵抗Rg
から成る直列接続回路及びバイアス抵抗R1を備える。
【0015】補助スイッチング素子Q2のドレイン−ソ
ース間に対してはクランプダイオードDD2が並列に接続
される。また、補助スイッチング素子Q2のドレインは
クランプコンデンサCCL1を介して、二次巻線N2の巻
終わり端部に対して接続される。また、補助スイッチン
グ素子Q2のソースは二次側アースに対して接続され
る。このように、アクティブクランプ回路10として
は、上記補助スイッチング素子Q2//クランプダイオー
ドDD2の並列接続回路に対して、クランプコンデンサC
CL1を直列に接続して成るものとされる。そして、この
ようにして形成される回路を、二次側並列共振回路N2/
/C2に対して、更に並列に接続して構成されるものであ
る。
【0016】また、駆動回路系である抵抗Rg1−コン
デンサCg1−ドライブ巻線Ng1の直列接続回路は、補
助スイッチング素子Q2のゲートに対して接続される。
この直列接続回路は補助スイッチング素子Q2のための
自励式駆動回路を形成する。即ちこの自励式駆動回路に
て得られる発振出力がスイッチング素子Q2のゲートに
印加されてスイッチング動作が行われる。この場合のド
ライブ巻線Ng1は、二次巻線N2の巻始め端部側を巻き
上げるようにして形成している。
【0017】二次側直流出力電圧EO1は、第1制御回路
1に対して分岐して入力される。第1制御回路1では、
二次側直流出力電圧EO1のレベルの変化に応じたレベル
の制御電圧を補助スイッチング素子Q2のゲートに出力
し、補助スイッチング素子Q2のオフ期間を可変制御す
ることで、整流ダイオードDO1のオン期間、つまり導通
角を可変制御するようにされる。これによって直流出力
低電圧E01についての定電圧化が図られるようにしてい
る。
【0018】また、二次側直流出力電圧EO2は、第2制
御回路2に対して分岐して入力される。第2制御回路2
では、直流出力電圧EO2のレベルの変化に応じて、制御
巻線NCに流す制御電流(直流電流)レベルを可変する
ようにされている。これによって、駆動巻線NBのイン
ダクタンスLBが可変されて、自励発振駆動回路内の直
列共振回路の共振周波数、つまり、メインスイッチング
素子Q1のスイッチング周波数が可変制御され、これに
よって直流出力電圧E01を安定化する。ここで、スイッ
チング周波数を可変するのにあたってはメインスイッチ
ング素子Q1がオフとなる期間TOFFは一定とされたうえ
で、オンとなる期間TONを可変制御するように動作して
いる。つまり、期間TONについてPWM制御を行うと共
にスイッチング周波数制御を実行している。なお、本明
細書では、このような複合的な制御を「複合制御方式」
ということとしている。
【0019】図6は、上記図5に示した電源回路におけ
る要部の動作波形を示している。ここで、図6(a)〜
(f)は、最大負荷電力時における動作が示され、図6
(g)〜(l)には、所定の負荷電力の値による軽負荷
の条件での、図6(a)〜(f)と同一部位の動作が示
されている。ここで、一次側並列共振コンデンサCrの
両端に得られる一次側並列共振電圧V1は、図6(a)
に示すようにして、メインスイッチング素子Q1がオン
となる期間TON1においては0レベルで、オフとなる期
間TOFF1には正弦波状のパルスが得られる波形となる。
【0020】また、メインスイッチング素子Q1に流れ
るコレクタ電流IQ1は、図6(b)に示すようにして、
期間TOFF1では0レベルで、期間TON1においては、先
ず、ターンオン時の動作として、クランプダイオードD
D1→メインスイッチング素子Q1のベース→コレクタを
介するようにして負極性の方向により、平滑コンデンサ
Ciに対してクランプ電流(ダンパー電流)が流れる。
つまり、このタイミングでZVS(Zero Voltage Switch
ing)がおこなわれているものである。そして、その後に
正極性の方向によって一次巻線N1からコレクタに流入
する波形となっている。
【0021】また、二次側の動作についてみると、二次
側並列共振回路(N2//C2)に生じる並列共振電圧V2
は、図6(c)に示すように、補助スイッチング素子Q
2がオンとなる期間TON2において負極性の方向で一定レ
ベルとなり、オフとなる期間TOFF2においては、正極性
の方向で二次側直流出力電圧EO1のレベルでクランプさ
れる波形となる。また、補助スイッチング素子Q2に流
れるクランプ電流IQ2は、図6(d)に示すようにして
期間TON2において、先ず、負極性の方向により流れ、
次いで正極性の方向に流れる鋸歯状波となる。
【0022】そして、整流ダイオードDO1に流れる整流
電流I1は、図6(e)に示すようにして、期間TON2に
おいては0レベルで、期間TOFF2において正弦波状に流
れる波形が得られるものである。つまり、整流ダイオー
ドDO1と、補助スイッチング素子Q2とは、ほぼ交互と
なるタイミングによってオン/オフ動作を行っている。
また、図6(f)に示される、二次巻線N3側の整流ダ
イオードDO2に流れる整流電流Ioについても、上記図
6(e)に示す整流電流I1と同様のタイミングとな
る。
【0023】そして、上記最大負荷電力時の条件から、
或る所定の軽負荷の条件となったときには、図6(a)
〜図6(f)に示す各波形は、図6(g)〜(l)に示
すものとなる。ここで、図6(a)と図6(g)に示す
一次側並列共振電圧V1を比較すると期間TOFF1は一定
で、期間TON1が短縮するように変化していることから
も分かるように、前述したスイッチング周波数制御及び
期間TON1のPWM制御が同時に行われる複合制御方式
となっている。そして、図6(h)に示す補助スイッチ
ング素子Q2のコレクタ電流IQ2も、この軽負荷時にお
ける期間TOFF1及び期間TON1に応じたタイミングで流
れるようにされる。
【0024】また、二次側の動作としては、図6(i)
(j)の二次側並列共振電圧V2及びクランプ電流IQ2
に示されるようにして、軽負荷となるのに従って期間T
OFF2が短縮されるようにして補助スイッチング素子Q2
のオン/オフタイミングが制御されていることが分か
る。つまりは、オフ期間TOFF2に対する導通角制御が行
われているものである。そして、これに応じて、図6
(k)に示すようにして、整流電流I1は短縮された期
間TOFF2のタイミングでほぼ流れるようにされる。つま
り、整流ダイオードDO1がオンとなる期間の導通角が制
御されており、これによって二次側直流出力電圧EO1の
安定化が図られることになるものである。また、整流ダ
イオードDO2に流れる整流電流Ioとしても、図6
(l)に示すようにして、短縮された期間TOFF2のタイ
ミングでほぼ流れるようにされており、二次側直流出力
電圧EO2についての安定化が図られていることも、この
動作により示されている。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】ところで、負荷電力が
或る程度以上軽くなり例えば中間負荷の範囲となった条
件の下では、図6(h)に示すコレクタ電流IQ1の波形
からも分かるように、メインスイッチング素子Q1がタ
ーンオンするタイミングにおいて負極正方向にダンパー
電流が流れていない。つまり、上記図6(b)に示され
る波形に見られるようなZVS動作が得られなくなって
いることが分かる。そして、これ以上軽負荷の条件とな
った場合には、メインスイッチング素子Q1の動作は異
常動作となり、破壊に至るおそれがある。そして、これ
を防止するためには、交流入力電圧VAC負荷の変動に対
して制御範囲を狭くせざるを得なくなるという制限が与
えられてしまうことになる。
【0026】また、二次側直流出力電圧EO1、EO2に対
して電力が供給される期間は、図6(e)(f)(k)
(l)からも分かるように、スイッチング1周期内にお
いて、メインスイッチング素子Q1がオフとなる期間TO
FF1内の半周期と、補助スイッチング素子Q2がオンとな
る期間TON2を除く期間TOFF2にとどまる。このため、
AC/DC電力変換効率の向上には限界がある。例え
ば、電力変換効率の向上のために、商用交流電源ACに
対して倍電圧整流回路を設けて、直流入力電圧VACの2
倍に対応する整流平滑電圧Eiを得て、また、メインス
イッチング素子Q1について低飽和電圧で高速スイッチ
ング特性の1500V耐圧のバイポーラトランジスタを
選定したとしても、AC/DC電力変換効率としては9
2パーセントが限界である。更には、上記図6に示した
構成を基本として、さらに他の二次側直流電圧を生成
し、これを定電圧化する必要がある場合には、二次側に
対してさらにアクティブクランプ回路を追加する必要が
生じ、これによっては、さらに制御範囲について制限が
与えられてしまうことになる。
【0027】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は上記した
課題を考慮して、絶縁コンバータトランスの二次側にて
得られる複数の二次側直流出力電圧について、一次側に
おける複合制御方式、及び二次側アクティブクランプ回
路の導通角制御により安定化を図る場合において、負荷
電力の減少あるいは交流入力の増大に伴い、中間負荷状
態でも安定したZVS動作を得て制御範囲を拡大させる
ことを目的とする。また、これに伴って、電力変換効率
の向上を図ることも目的とする。
【0028】このため、本発明のスイッチング電源回路
としては次のように構成する。つまり、自励発振駆動回
路によりスイッチング駆動されることで、直流入力電圧
についてスイッチングを行うスイッチング素子を備えて
形成されるスイッチング手段と、一次巻線に得られる上
記スイッチング手段の出力を複数の二次巻線に対して伝
送する絶縁コンバータトランスと、この絶縁コンバータ
トランスの一次巻線と、一次側並列共振コンデンサとに
より形成され、上記スイッチング手段の動作を電圧共振
形とするように設けられる一次側並列共振回路を備え
る。また、上記絶縁コンバータトランスに巻装した第一
の二次巻線に対して二次側並列共振コンデンサを並列に
接続することで形成される二次側並列共振回路と、この
二次側並列共振回路に得られる交番電圧を入力して整流
動作を行うことで第一の直流出力電圧を得るように構成
される第一の直流出力電圧生成手段と、第一の二次巻線
とともに巻装される駆動巻線と直列に接続することで形
成される二次側駆動用共振回路と、第一のクランプコン
デンサと第一の補助スイッチング素子とによる直列接続
回路を備え、二次側駆動用共振回路によりスイッチング
駆動される二次側アクティブクランプ手段を備える。そ
して、第一の直流出力電圧生成手段により得られる第一
の直流出力電圧のレベルに基づいて第一の補助スイッチ
ング素子の導通角を制御して、第一の直流出力電圧につ
いての定電圧制御を行うようにされる第一の定電圧制御
手段を設ける。また、絶縁コンバータトランスに巻装し
た第二の二次巻線に得られる交番電圧を入力して整流動
作を行うことで第二の直流出力電圧を得るように構成さ
れる第二の直流出力電圧生成手段と、上記自励発振駆動
回路を形成する駆動巻線と、この駆動巻線に対して上記
スイッチング手段のスイッチング出力を励起させるため
の検出巻線と、制御巻線とが巻装される制御トランスを
備える。そして、第二の直流出力電圧生成手段により得
られる第二の直流出力電圧のレベルに応じて可変される
レベルの制御電流を制御トランスの制御巻線に流すこと
により、スイッチング素子のスイッチング周波数を可変
制御して第二の直流出力電圧についての定電圧制御を行
うようにされる第二の定電圧制御手段を設ける。また、
絶縁コンバータトランスの一次巻線とともに巻装される
駆動巻線と直列に接続することで形成される一次側駆動
用共振回路と、第二のクランプコンデンサと第二の補助
スイッチング素子とによる直列接続回路を備え、一次側
駆動用共振回路によりスイッチング駆動されることで、
スイッチング手段がオフとなる期間に上記絶縁コンバー
タトランスの一次側並列共振回路に発生する電圧をクラ
ンプするように設けられる一次側アクティブクランプ手
段と、絶縁コンバータトランスの一次巻線に対して並列
に接続される一次巻線を有する他の絶縁コンバータトラ
ンスと、この他の絶縁コンバータトランスに巻装された
二次巻線に得られる交番電圧を入力して整流動作を行う
ことで第三の直流出力電圧を得るように構成される第三
の直流出力電圧生成手段とを備える。そして、第三の直
流出力電圧生成手段により得られる直流出力電圧のレベ
ルに基づいて第二の補助スイッチング素子の導通角を制
御して、第三の直流出力電圧についての定電圧制御を行
うようにされる第三の定電圧制御手段を設けるものであ
る。
【0029】また、本発明のスイッチング電源回路とし
て次のようにも構成する。つまり、自励発振駆動回路に
よりスイッチング駆動されることで、直流入力電圧につ
いてスイッチングを行うスイッチング素子を備えて形成
されるスイッチング手段と、一次巻線に得られる上記ス
イッチング手段の出力を複数の二次巻線に対して伝送す
る絶縁コンバータトランスと、この絶縁コンバータトラ
ンスの一次巻線と、一次側並列共振コンデンサとにより
形成され、スイッチング手段の動作を電圧共振形とする
ように設けられる一次側並列共振回路を備える。また、
絶縁コンバータトランスに巻装した第一の二次巻線に対
して二次側並列共振コンデンサを並列に接続することで
形成される二次側並列共振回路と、この二次側並列共振
回路に得られる交番電圧を入力して整流動作を行うこと
で第一の直流出力電圧を得るように構成される第一の直
流出力電圧生成手段と、第一の二次巻線とともに巻装さ
れる駆動巻線と直列に接続することで形成される二次側
駆動用共振回路と、第一のクランプコンデンサと第一の
補助スイッチング素子とによる直列接続回路を備え、上
記二次側駆動用共振回路によりスイッチング駆動される
二次側アクティブクランプ手段とを備える。そして、第
一の直流出力電圧生成手段により得られる第一の直流出
力電圧のレベルに基づいて第一の補助スイッチング素子
の導通角を制御して、第一の直流出力電圧についての定
電圧制御を行うようにされる第一の定電圧制御手段を設
ける。また、絶縁コンバータトランスに巻装した第二の
二次巻線に得られる交番電圧を入力して整流動作を行う
ことで第二の直流出力電圧を得るように構成される第二
の直流出力電圧生成手段と、上記自励発振駆動回路を形
成する駆動巻線と、この駆動巻線に対して上記スイッチ
ング手段のスイッチング出力を励起させるための検出巻
線と、制御巻線とが巻装される制御トランスを備える。
そして、第二の直流出力電圧生成手段により得られる第
二の直流出力電圧のレベルに応じて可変されるレベルの
制御電流を、上記制御トランスの制御巻線に流すことに
より、スイッチング素子のスイッチング周波数を可変制
御して、第二の直流出力電圧についての定電圧制御を行
うようにされる第二の定電圧制御手段を設ける。また、
絶縁コンバータトランスの一次巻線とともに巻装される
駆動巻線と直列に接続することで形成される一次側駆動
用共振回路と、他の絶縁コンバータトランスの一次巻線
と直列共振コンデンサとからなり、スイッチング手段の
スイッチング出力が伝達されるようにして設けられる直
列共振回路と、第二のクランプコンデンサと第二の補助
スイッチング素子とからなり、直列共振コンデンサに並
列に接続されるとともに、一次側駆動用共振回路により
上記第二の補助スイッチング素子の導通角を制御するこ
とで、直列共振回路の共振周波数を制御するように設け
られる一次側アクティブクランプ手段と、他の絶縁コン
バータトランスに巻装された二次巻線に得られる交番電
圧を入力して整流動作を行うことで第三の直流出力電圧
を得るように構成される第三の直流出力電圧生成手段を
備える。そして、第三の直流出力電圧生成手段により得
られる直流出力電圧のレベルに基づいて第二の補助スイ
ッチング素子の導通角を制御して、第三の直流出力電圧
についての定電圧制御を行うようにされる第三の定電圧
制御手段を設ける。
【0030】上記各構成によれば、絶縁コンバータトラ
ンスと共にスイッチング出力が伝送される他の絶縁コン
バータトランスを接続することにより、ZVS動作を得
る。さらに他の絶縁コンバータトランスの二次巻線に得
られる交番電圧を入力して整流して得られる直流出力電
圧を、一次側アクティブクランプ手段に帰還させてアク
ティブクランプの導通角を制御することで、この他の絶
縁コンバータトランスの二次側に得られる直流出力電圧
を定電圧化することが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態としてのスイッチング電源回路の構成例を示してい
る。この図1に示す電源回路は、一次側に電圧共振形コ
ンバータを備えると共に二次側には並列共振回路を備え
た複合共振形スイッチングコンバータとしての構成を採
る。
【0032】この図に示す電源回路においては、商用交
流電源(交流入力電圧VAC)を入力して直流入力電圧を
得るための整流平滑回路として、ブリッジ整流回路Di
及び平滑コンデンサCiからなる全波整流回路が備えら
れ、交流入力電圧VACの等倍のレベルに対応する整流平
滑電圧Eiを生成するようにされる。
【0033】この電源回路に備えられる電圧共振形のス
イッチングコンバータは、1石のメインスイッチング素
子Q1を備えた自励式の構成を採っている。この場合、
メインスイッチング素子Q1には、高耐圧のバイポーラ
トランジスタ(BJT;接合型トランジスタ)が採用さ
れている。
【0034】メインスイッチング素子Q1のベースと一
次側アース間には、駆動巻線NB、共振コンデンサCB、
ベース電流制限抵抗RBの直列接続回路よりなる自励発
振駆動用の直列共振回路が接続される。また、メインス
イッチング素子Q1のベースは、起動抵抗RSを介して平
滑コンデンサCi(整流平滑電圧Ei)の正極側にも接
続されており、起動時のベース電流を整流平滑ラインか
ら得るようにしている。
【0035】また、メインスイッチング素子Q1のベー
スと平滑コンデンサCiの負極(1次側アース)間に挿
入されるクランプダイオードDD1により、メインスイッ
チング素子Q1のオフ時に流れるクランプ電流の経路を
形成するようにされている。また、メインスイッチング
素子Q1のコレクタは、絶縁コンバータトランスPIT
−1の一次巻線N1の巻始め端部と接続され、エミッタ
は接地される。
【0036】また、上記メインスイッチング素子Q1の
コレクタ−エミッタ間に対しては、並列共振コンデンサ
Crが並列に接続されている。この並列共振コンデンサ
Crは、自身のキャパシタンスと、後述する絶縁コンバ
ータトランスPIT−1の一次巻線N1側のリーケージ
インダクタンスL1とにより電圧共振形コンバータの一
次側並列共振回路を形成する。そして、メインスイッチ
ング素子Q1のオフ時には、この並列共振回路の作用に
よって並列共振コンデンサCrの両端電圧V1は、実際
には正弦波状のパルス波形となって電圧共振形の動作が
得られるようになっている。
【0037】この図に示す直交形制御トランスPRT
は、共振電流検出巻線ND、駆動巻線NB及び制御巻線N
Cが巻装された可飽和リアクトルである。この場合の直
交形制御トランスPRTは、メインスイッチング素子Q
1及び後述するアクティブクランプ回路20を形成する
補助スイッチング素子Q2を駆動すると共に、定電圧制
御のために設けられる。この直交形制御トランスPRT
の構造としては、図示は省略するが、4本の磁脚を有す
る2つのダブルコの字形コアの互いの磁脚の端部を接合
するようにして立体型コアを形成する。そして、この立
体型コアの所定の2本の磁脚に対して、同じ巻装方向に
共振電流検出巻線ND、駆動巻線NBを巻装し、更に制御
巻線NCを、上記共振電流検出巻線ND及び駆動巻線NB
に対して直交する方向に巻装して構成される。
【0038】この場合、直交形制御トランスPRTの共
振電流検出巻線NDは、平滑コンデンサCiの正極と絶
縁コンバータトランスPIT−1の一次巻線N1との間
に直列に挿入されることで、メインスイッチング素子Q
1のスイッチング出力は、一次巻線N1を介して共振電流
検出巻線NDに伝達される。直交形制御トランスPRT
においては、共振電流検出巻線NDに得られたスイッチ
ング出力がトランス結合を介して駆動巻線NBに誘起さ
れることで、駆動巻線NBの各々にはドライブ電圧とし
ての交番電圧が発生する。駆動巻線NBに得られるドラ
イブ電圧は、メインスイッチング素子Q1のための自励
発振駆動回路を形成する直列共振回路(NB,CB)から
ベース電流制限抵抗RBを介して、ドライブ電流として
メインスイッチング素子Q1のベースに出力される。こ
れにより、メインスイッチング素子Q1は、直列共振回
路の共振周波数により決定されるスイッチング周波数で
スイッチング動作を行うことになる。
【0039】絶縁コンバータトランスPIT−1は、メ
インスイッチング素子Q1のスイッチング出力を二次側
に伝送する。絶縁コンバータトランスPIT−1は、そ
の図示は省略するが、例えばフェライト材によるE型コ
アを互いの磁脚が対向するように組み合わせたEE型コ
アが備えられ、このEE型コアの中央磁脚に対して、一
次巻線N1と二次巻線N2をそれぞれ分割した状態で巻装
している。そして、EE型コアの中央磁脚に対しては所
定幅のギャップを形成するようにしている。これによっ
て、所要の結合係数による疎結合が得られるようにして
いる。この結合係数kとしては、例えばk≒0.85と
いう疎結合の状態を得るようにしており、その分、飽和
状態が得られにくいようにしている。
【0040】上記絶縁コンバータトランスPIT−1の
一次巻線N1の巻始め端部側は、メインスイッチング素
子Q1のコレクタと接続され、巻終わり端部は共振電流
検出巻線NDの直列接続を介して平滑コンデンサCiの
正極(整流平滑電圧Ei)と接続されている。
【0041】また、この図に示す電源回路の一次側には
一次側アクティブクランプ回路11が備えられる。一次
側アクティブクランプ回路11は、補助スイッチング素
子Q3,クランプコンデンサCCL2,クランプダイオード
DD3を備えている。この場合、補助スイッチング素子Q
3についてはMOS−FETが選定される。また、クラ
ンプダイオードDD3には、MOS−FETである補助ス
イッチング素子Q3に内蔵されるボディダイオードを用
いることができる。
【0042】また、補助スイッチング素子Q3のドレイ
ンはクランプコンデンサCCL2を介して整流平滑電圧E
iのラインと一次巻線N1の巻終わり端部との接続点に
対して接続される。また、補助スイッチング素子Q3の
ソースは一次巻線N1の巻始め端部側とメインスイッチ
ング素子Q1のコレクタとの接続点に対して接続され
る。また、クランプダイオードDD3は、そのアノードが
補助スイッチング素子Q3のソースに接続され、カソー
ドが補助スイッチング素子Q3のドレインに接続され
る。このように、本実施の形態の一次側アクティブクラ
ンプ回路11としては、上記補助スイッチング素子Q3
及びクランプダイオードDD3から成るスイッチング回路
に対して、クランプコンデンサCCL2を直列に接続して
成るものとされる。そして、このようにして形成される
回路を絶縁コンバータトランスPIT−1の一次巻線N
1に対して並列に接続して構成されるものである。
【0043】また、補助スイッチング素子Q3の駆動回
路系としては、補助スイッチング素子Q3のゲートに対
して、コンデンサCg1−抵抗Rg1−駆動巻線Ng1の
直列接続回路により形成されるLCR直列共振回路が接
続される。そして、上記LCR直列共振回路(Cg1−
Rg1−Ng1)の共振周波数としては、メインスイッチ
ング素子Q1の自励発振駆動回路を形成する直列共振回
路(RB−CB−NB)と同等であるようにして設定され
る。つまり、メインスイッチング素子Q1のスイッチン
グ周波数とほぼ同等となるようにして設定される。な
お、この場合には、バイアス抵抗R11を補助スイッチン
グ素子Q3のゲート−ソース間に並列に接続している。
【0044】ここで駆動巻線Ng1は、絶縁コンバータ
トランスPIT−1において一次巻線N1の巻始め端部
側を巻き上げるようにして形成されている。これによっ
て、駆動巻線Ng1には、一次巻線N1に得られるメイン
スイッチング素子Q1のスイッチング出力である交番電
圧によって励起された交番電圧が発生することになる。
また、この場合には、その巻方向の関係から、一次巻線
N1と駆動巻Ng1とでは、逆極性の交番電圧が得られ
る。そして、このようにして得られる交番電圧によって
LCR直列共振回路が共振動作を行ってその出力を補助
スイッチング素子Q3のゲートに印加する。このように
して駆動される補助スイッチング素子Q3としては、メ
インスイッチング素子Q1とはほぼ交互となるオン/オ
フタイミングによってスイッチング動作を行うようにさ
れる。
【0045】上記一次側アクティブクランプ回路11
は、後述するようにして、二次側直流出力電圧EO3のレ
ベル変動に応じて、補助スイッチング素子Q3のオン期
間についてのPWM制御が行われることで、結果的には
二次側直流出力電圧EO3についての安定化を図るように
動作する。また、メインスイッチング素子Q1//並列共
振コンデンサCrの並列回路の両端に発生する並列共振
電圧V1のピークレベルを抑制するようにも動作する。
【0046】絶縁コンバータトランスPIT−1の二次
側では、一次巻線N1により誘起された交番電圧が二次
巻線N2に発生する。この場合、二次巻線N2に対して
は、二次側並列共振コンデンサC2が並列に接続される
ことで、二次巻線N2のリーケージインダクタンスL2と
二次側並列共振コンデンサC2のキャパシタンスとによ
って並列共振回路が形成される。この並列共振回路によ
り、二次巻線N2に誘起される交番電圧は共振電圧とな
る。つまり二次側において電圧共振動作が得られる。
【0047】即ち、この電源回路では、一次側にはスイ
ッチング動作を電圧共振形とするための並列共振回路が
備えられ、二次側には電圧共振動作を得るための並列共
振回路が備えられた、「複合共振形スイッチングコンバ
ータ」としての構成を有する。
【0048】そして、上記二次巻線N2に対しては、整
流ダイオードDO1及び平滑コンデンサCO1を図示するよ
うにして接続して、半波整流動作を行う半波整流回路を
形成することで二次側直流出力電圧EO1を得るようにし
ている。この場合、例えば二次側直流出力電圧EO1は1
35Vとされる。なお、この直流出力電圧EO1は第1制
御回路1に対しても分岐して入力される。
【0049】また、上記した二次側並列共振回路(N2/
/C2)及び半波整流回路(DO1,CO1)から成る回路部
に対しては、二次側アクティブクランプ回路10が設け
られる。二次側アクティブクランプ回路10は、補助ス
イッチング素子Q2,クランプコンデンサCCL1,クラン
プダイオードDD2を備えている。ここでも、補助スイッ
チング素子Q2についてはMOS−FETが選定され、
クランプダイオードDD2には、MOS−FETである補
助スイッチング素子Q2に内蔵されるボディダイオード
を用いることができる。
【0050】補助スイッチング素子Q2のドレインはク
ランプコンデンサCCL2を介して二次巻線N2の巻終わり
端部と整流ダイオードDO1のアノードの接続点に対して
接続される。補助スイッチング素子Q2のソースは二次
側アースに接地される。また、クランプダイオードDD2
は、そのアノードが補助スイッチング素子Q2のソース
に接続され、カソードが補助スイッチング素子Q2のド
レインに接続される。このように、本実施の形態の二次
側アクティブクランプ回路10は、補助スイッチング素
子Q2及びクランプダイオードDD2から成るスイッチン
グ回路に対して、クランプコンデンサCCL2を直列に接
続して成るものとされる。そして、このようにして形成
される回路を絶縁コンバータトランスPIT−1の二次
側に設けられた二次側並列共振回路(N2//C2)に対し
て並列に接続して構成されるものである。
【0051】この補助スイッチング素子Q2の駆動回路
系としては、補助スイッチング素子Q2のゲートに対し
て、コンデンサCg−抵抗Rg−駆動巻線Ngの直列接
続回路により形成されるLCR直列共振回路を接続し、
ゲート−ソース間に対して並列にバイアス抵抗R1を接
続することで形成される。
【0052】この場合、駆動巻線Ngは、絶縁コンバー
タトランスPIT−1の二次巻線N2の巻始め端部側を
巻き上げるようにして形成されている。これによって、
駆動巻線Ngには、二次巻線N2に得られる交番電圧に
よって励起され、交番電圧が発生することになる。この
場合には、その巻方向の関係から、一次巻線N1と駆動
巻Ng1とでは、逆極性の交番電圧が得られる。LCR直
列共振回路は、このようにして得られる交番電圧に基づ
いて補助スイッチング素子Q2をスイッチング駆動する
ことになるが、この場合には、整流ダイオードDO1とは
ほぼ交互となるオン/オフタイミングによるスイッチン
グ動作となるものである。
【0053】また、絶縁コンバータトランスPIT−1
の二次側には、上記二次巻線N2とは独立して、さらに
もう1つの二次巻線N3が巻装される。この場合、二次
巻線N3については、二次巻線N2よりも少ないターン数
が選定されている。そして、この二次巻線N3に対して
は、図示するように整流ダイオードDO2及び平滑コンデ
ンサCO2から成る半波整流回路が接続されることで、例
えば15Vの二次側直流出力電圧EO2を得るようにされ
る。
【0054】そして、この図に示す電源回路において
は、二次側直流出力電圧EO1,EO2のほかにさらに二次
側直流出力電圧EO3を得るようにされる。このために、
本実施の形態としては、図示するようにして絶縁コンバ
ータトランスPIT−2が設けられる。なお、絶縁コン
バータトランスPIT−2の基本的構造としては、絶縁
コンバータトランスPIT−1と同様とされればよい。
また、上記二次側直流出力電圧EO3のレベルとしては、
例えば24Vとされる。
【0055】この絶縁コンバータトランスPIT−2に
対しては、一次巻線N1A及び二次巻線N2Aが巻装され
る。一次巻線N1Aは、その巻始め端部が、一次巻線N1
の巻始め端部とメインスイッチング素子Q1のコレクタ
との接続点に対して接続され、巻終わり端部が一次巻線
N1の巻終わり端部側に対して接続される。つまり、一
次巻線N1Aは、絶縁コンバータトランスPIT−1に巻
装される一次巻線N1に対して並列に接続される。二次
巻線N2Aは、その巻始め端部が整流ダイオードDO3のア
ノード→カソードを介するようにして平滑コンデンサC
O3の正極端子に対して接続される。また、巻始め端部は
二次側アースに接地される。このような接続態様では、
絶縁コンバータトランスPIT−2の二次側には整流ダ
イオードDO3及び平滑コンデンサCO3から成る半波整流
回路が備えられ、二次側直流出力電圧EO3を得る。この
二次側直流出力電圧EO3は、分岐して第3制御回路3に
対して入力される。また、一次巻線N1Aに対して二次巻
線N2Aが逆極性となっていることから、その整流動作と
してはフライバック動作となる。これに対して、絶縁コ
ンバータトランスPIT−1側における整流動作は、一
次巻線N1と二次巻線N2とが同極性であることからフォ
ワード動作となるものである。なお、整流ダイオードD
O3及び平滑コンデンサCO3から成る半波整流回路の動作
としては、必ずしもフライバック動作とする必要はな
く、フォワード動作となるように回路を構成しても構わ
ないものである。
【0056】続いて、図1に示す電源回路における二次
側直流出力電圧の安定化について説明する。先ず第2制
御回路2による安定化動作について説明する。二次側直
流出力電圧は、交流入力電圧VAC若しくは接続される負
荷の変動などによりそのレベルが変動するが、第2制御
回路2においては、二次側直流出力電圧EO2の電圧レベ
ルの変動に応じて、制御巻線NCに流す制御電流(直流
電流)レベルを可変することで、直交形制御トランスP
RTに巻装された駆動巻線NBのインダクタンスLBを可
変制御する。これにより、駆動巻線NBのインダクタン
スLBを含んで形成されるメインスイッチング素子Q1の
ための自励発振駆動回路内の直列共振回路の共振条件が
変化する。これは、メインスイッチング素子Q1のスイ
ッチング周波数を可変する動作となり、この動作によっ
て二次側直流出力電圧EO2を安定化する。また、スイッ
チング周波数を可変制御するのにあたっては、メインス
イッチング素子Q1がオフとなる期間TOFF1は一定で、
オンとなる期間TON1を可変制御するという導通角制御
(PWM制御)が行われる。つまり、メインスイッチン
グ素子Q1のスイッチング周波数と導通角とを同時制御
する複合制御方式による安定化をおこなうものである。
【0057】また、第1制御回路1は、入力される二次
側直流出力電圧EO1のレベル変動に応じて、そのレベル
を変化させた制御電圧を二次側アクティブクランプ回路
10内の補助スイッチング素子Q2のゲートに印加す
る。前述のように補助スイッチング素子Q2は、LCR
共振回路(Ng−Rg−Cg)によって駆動されるが、
上記のようにして制御電圧が印加されることで、そのス
イッチングにおける導通角を制御するようにされる。そ
して、このような導通角制御に伴って、整流ダイオード
DO1の1スイッチング周期内における導通期間が制御さ
れ、平滑コンデンサCO1に対する充電電流量がコントロ
ールされることとなる。この結果、平滑コンデンサCO1
の両端電圧である二次側直流出力電圧EO1のレベルが安
定化されることになる。
【0058】また、第3制御回路3は、絶縁コンバータ
トランスPIT−2の二次側において得られる二次側直
流電圧EO3を入力して、この二次側直流出力電圧EO3の
レベル変動に応じたレベルの制御電圧を出力する。この
制御電圧は、フォトカプラ20を介して、一次側アクテ
ィブクランプ回路11内の補助スイッチング素子Q3こ
のゲートに対して印加される。これにより、補助スイッ
チング素子Q3の1スイッチング周期内におけるオン期
間について可変する導通角制御が行われることになるの
であるが、この導通角制御によっては一次巻線N1に流
れる電流量がコントロールされることになるため、これ
によって二次側に伝送されるエネルギーについてもコン
トロールされることになる。この結果、二次側直流出力
電圧EO3についての安定化が図られることになるもので
ある。
【0059】図2は、上記構成によるスイッチング電源
回路における要部の動作波形を示している。ここで、一
次側並列共振コンデンサCrの両端に得られる一次側並
列共振電圧V1は、図2(a)に示すようにして、メイ
ンスイッチング素子Q1のオン/オフタイミングに対応
して、これがオンとなる期間TON1においては0レベル
で、オフとなる期間TOFF1においては、正弦波に近いパ
ルス波形が得られる。
【0060】また、このメインスイッチング素子Q1の
スイッチング周期に応じては、絶縁コンバータトランス
PIT−1の一次巻線N1には、図2(b)に示す波形
によって一次巻線電流I1が流れるようにされる。ま
た、絶縁コンバータトランスPIT−2の一次巻線N1A
には、図2(c)に示す波形によって滑らかな鋸歯状波
による一次巻線電流I2が流れるようにされる。
【0061】また、一次側アクティブクランプ回路11
のクランプコンデンサCCL2に対しては、図2(e)に
示すようにしてクランプ電流IQ3が流れるようにされ
る。つまり、一次側アクティブクランプ回路11が導通
するとされる期間TON3の開始時点においては、補助ス
イッチング素子Q2に並列接続されるクランプダイオー
ドDD2が導通を開始することで、クランプダイオードD
D2→クランプコンデンサCCLの経路で電流が流れるよう
にされ、クランプ電流IQ2としては、期間TON3開始時
以降において、負方向から時間経過に従って0レベルに
近づく鋸歯状波形が得られることになる。
【0062】ここで、例えば、クランプコンデンサCCL
2のキャパシタンスが並列共振コンデンサCrのキャパ
シタンスの50倍以上となるように選定すれば、このと
きの動作によっては、大部分の電流がクランプ電流IQ3
としてクランプコンデンサCCL2に対して流れるように
され、並列共振コンデンサCrに対してはほとんど流れ
ない。これにより、この期間TON2時にメインスイッチ
ング素子Q1にかかる並列共振電圧V1(図2(a))の
傾きは緩やかとなるようにされ、結果的には、例えば一
次側アクティブクランプ回路11を設けない場合に対し
て1/2程度にまで抑制されてその導通角は広がること
になる。即ち、並列共振電圧V1に対するクランプ動作
が得られる。
【0063】そして、期間TON3において、上記のよう
にして負極性によりクランプ電流IQ3流れる期間が終了
すると、引き続いては、クランプ電流IQ2は負の方向か
ら正方向に反転する。このタイミングでは、補助スイッ
チング素子Q2は、このクランプ電流IQ2が負の方向か
ら正方向に反転するタイミングで、ZVS及びZCSに
よりターンオンする。そして、一次側アクティブクラン
プ回路11が非導通になるとされる期間TOFF3において
は、0レベルが維持されることになる。このようにして
補助スイッチング素子Q2がオンとなる状態では、この
ときに得られる一次側並列共振回路の共振作用によっ
て、一次巻線N1→クランプコンデンサCCL2を介して、
補助スイッチング素子Q2のドレイン→エミッタにクラ
ンプ電流IQ2が流れ、正方向に増加していく波形が得ら
れる。
【0064】また、上記のようにして一次側アクティブ
クランプ回路11に対して電流が流れることによって、
補助スイッチング素子Q3の両端電圧VQ2は、図2
(f)に示す波形が得られることになる。
【0065】そして、スイッチング素子Q1に流れる電
流としては、上記図2(b)(c)に示す一次巻線電流
I1,I2が合成して流れると共に、図2(e)に示すよ
うにして鋸歯状波によるクランプ電流IQ3が流れること
で、そのコレクタ電流IQ1としては、図2(d)に示す
ものとなる。つまり、期間TOFF1では0レベルとなって
いる。これに対し、期間TON1においては、その開始時
に対応するターンオン時において、クランプダイオード
DD1→メインスイッチング素子Q1のベース→コレクタ
を介するようにして負極性の方向により、平滑コンデン
サCiに対してクランプ電流(ダンパー電流)が流れ
る。つまり、このタイミングでZVS(Zero Voltage Sw
itching)がおこなわれる。そして、残る期間TON1にお
いては、正極性の方向によって一次巻線N1からコレク
タ−エミッタを介して流れる波形が得られることとな
る。
【0066】また、二次側の動作は、図2(g)〜
(k)に示される。ここで、二次側並列共振回路(N2/
/C2)の両端に得られる二次側並列共振電圧V2として
は、図2(g)に示すようにして、二次側アクティブク
ランプ回路10がオンとなる期間TON2においては所定
の負極性のレベルでクランプされ、二次側アクティブク
ランプ回路11がオフとなる期間TOFF2においては、二
次側直流出力電圧EO1のレベルでクランプされる波形と
なるものである。
【0067】また、二次側並列共振回路(N2//C2)に
対しては二次側アクティブクランプ回路10が設けられ
ているが、この動作としては、図2(h)に示されるよ
うに、期間TON2の開始時以降においては、先ず、クラ
ンプダイオードDD2が導通することで、クランプダイオ
ードDD2→クランプコンデンサCCL1を介して負極性の
方向でクランプ電流IQ2が流れる。そしてこの期間が終
了すると、0レベルから正極性に反転して、クランプコ
ンデンサCCL1から補助スイッチング素子Q2のドレイン
−ソースを介するようにしてクランプ電流IQ2が流れ
る。そして、期間TOFF2に至ると、この期間内では0レ
ベルとなるものである。
【0068】また、絶縁コンバータトランスPIT−1
側にて得られるとされる二次側直流出力電圧EO1,EO2
に対応して設けられる整流ダイオードDO1,DO2の各々
に流れる整流電流I3,I4は、それぞれ図2(i)
(j)に示されている。これらの図から分かるように、
整流ダイオードDO1,DO2は、期間TON2においては非
道通で、期間TOFF2において導通して整流電流I3,I4
が流れるというオン/オフタイミングで動作する。
【0069】ここで、絶縁コンバータトランスPIT−
1側における整流動作はフォワード動作であるのに対し
て、絶縁コンバータトランスPIT−2側における整流
動作はフライバック動作とされている。このため、絶縁
コンバータトランスPIT−2の二次巻線N2Aに対して
接続される整流ダイオードDO3のオン/オフ動作のタイ
ミングは、上記整流ダイオードDO1,DO2とは異なった
ものとなる。つまり、整流ダイオードDO3は、図2
(k)に示されるようにして、メインスイッチング素子
Q1がオフとなる期間TOFF1内において導通して、整流
電流I5が流れることになる。
【0070】このような動作が得られる本実施の形態の
電源回路では、二次側直流出力電圧EO1,EO2に加え
て、二次側直流出力電圧EO3を得るために、絶縁コンバ
ータトランスPIT−2を追加している。この場合、二
次側直流出力電圧EO3を得るために、一次巻線N1に対
して並列に接続される絶縁コンバータトランスPIT−
2の一次巻線N1Aに流れる一次巻線電流I2としては、
図2(c)にも示されているようにして、鋸歯状波とな
る。そして、このような波形による一次巻線電流I2
と、一次巻線N1側の一次巻線電流I1とが合成されてス
イッチング素子Q1のコレクタに流れるようにされる。
このような動作を得ることで、本実施の形態では、例え
ば最大負荷電力から中間負荷、若しくはこれより軽負荷
の条件に変化したとしてもスイッチング素子Q1のコレ
クタに流れるコレクタ電流IQ1としては、ターンオン時
におけるZVS動作が確保されることとなる。従って、
負荷及び交流入力電圧の広範囲の変動に対してもZVS
動作が得られることとなるので、メインスイッチング素
子Q1のスイッチング動作についての信頼性が向上する
ことになる。
【0071】また、図2(i)(j)(k)からも分か
るように、本実施の形態では、1スイッチング周期内の
電力供給タイミングとして、絶縁コンバータトランスP
IT−1の二次側では、二次側アクティブクランプ回路
11非道通となる期間TOFF2に対応して整流電流(I
1,I2)が流れるのに対し、絶縁コンバータトランスP
IT−2の二次側ではメインスイッチング素子Q1がオ
フとなる期間TOFF1に対応して整流電流I5が流れるよ
うにされる。つまり、本実施の形態では、メインスイッ
チング素子Q1がオンとなる期間のみでなく、オフとな
る期間においてもエネルギー伝送が行われることにな
り、例えば先行技術として図5に示した回路の場合より
も、1スイッチング周期内における電力供給期間が長く
なるものである。これにより、本実施の形態としては電
力変換効率の向上が図られることになる。また、例えば
図5に示す回路構成に基づいては、さらにもう1つの安
定化された二次側直流出力電圧EO3を取り出そうとする
場合には、これに対応して二次側にアクティブクランプ
回路を追加する必要が生じる。これによっては、制御範
囲はさらに制限されるという問題を有するが、本実施の
形態のようにして、一次側にアクティブクランプ回路を
備えてその導通角制御を行うという構成を採れば、制御
範囲を狭くすることなく信頼性の高いスイッチング動作
を得ることが可能になるものである。
【0072】ここで、参考として、図1に示される本実
施の形態の電源回路についての要部の選定値を挙げてお
く。絶縁コンバータトランスPIT−1については、E
ER−40型のフェライトコアを用い、ギャップ長G=
0.5mmとした。また、一次巻線N1=130T、二
次巻線N2=50T、二次巻線N3=6Tとなる。絶縁コ
ンバータトランスPIT−2については、EI28型に
よるフェライトコアについてギャップ長G=0.5m
m、一次巻線N1A=90T、二次巻線N2A≒30Tとな
る。また、一次側並列共振コンデンサCr=3300p
F、二次側並列共振コンデンサC2=3300pF、ク
ランプコンデンサCCL1=0.33μF、クランプコン
デンサCCL2=0.22μFとなる。
【0073】また、上記のようにして各部を選定した場
合における特性としては、二次側直流出力電圧EO1(=
135V)の負荷電力変動120W〜50W、二次側直
流出力電圧EO2(=15V)の負荷電力変動30W〜0
W、二次側直流出力電圧EO3(=24V)の負荷電力変
動72W〜0Wの条件で、最大負荷電力222W〜最小
負荷電力50Wに対して、交流入力電圧VAC=90V〜
144Vの制御範囲となる結果が得られた。これに対し
て、図5に示した回路では、200W〜100Wの負荷
変動に対して交流入力電圧VAC=90V〜120Vの制
御範囲とされていた。また、AC/DC電力変換効率
は、図5に示した回路が92%であったのに対して、図
1に示す回路では、92.9%に向上された。
【0074】図3は、第2の実施の形態としてのスイッ
チング電源回路の構成例を示している。この図に示す電
源回路としても、一次側に電圧共振形コンバータを備え
ると共に二次側には並列共振回路を備えた複合共振形ス
イッチングコンバータとしての構成を採っている。な
お、この図3において図1と同一部分には同一符号を付
して説明を省略する。
【0075】この図3に示す電源回路においては、先
ず、絶縁コンバータトランスPIT−2の一次巻線N1A
について、その接続態様が図1の場合と異なる。つま
り、本実施の形態の一次巻線N1Aは、その巻始め端部が
直列共振コンデンサC1と直列接続されており、この直
列共振コンデンサC1を介して一次側アースに対して接
続されている。ここで、上記直列共振コンデンサC1の
キャパシタンスと一次巻線N1Aのリーケージインダクタ
ンスL1Aによっては直列共振回路が形成される。そし
て、一次巻線N1Aの巻終わり端部を、絶縁コンバータト
ランスPIT−1の一次巻線N1の巻始め端部とメイン
スイッチング素子Q1のコレクタとの接続点に対して接
続することで、スイッチング素子Q1のスイッチング出
力が上記直列共振回路(N1A−C1)に対して伝達され
るようになっているものである。
【0076】そのうえで、図3に示す回路においては、
図1に示されていた一次側アクティブクランプ回路11
に代えて、一次側アクティブクランプ回路11Aが備え
られる。なお、この一次側アクティブクランプ回路11
Aを構成する部品素子としては、図1に示される一次側
アクティブクランプ回路11と同様となることから、こ
こでは同一符号を付している。
【0077】この場合、クランプコンデンサCCL2、補
助スイッチング素子Q3、クランプダイオードDD3によ
る回路部は、図示するようにして、直列共振コンデンサ
C1に対して並列に設けられるている。なお、この図に
おいては、補助スイッチング素子Q3を駆動するための
自励発振駆動回路(Cg1−Rg1−Ng1)を形成する
駆動巻線Ng1については、絶縁コンバータトランスP
IT−1の一次側において一次巻線N1とは独立して巻
装されている。
【0078】このようにして接続される一次側アクティ
ブクランプ回路11Aを利用しての二次側直流出力電圧
EO3についての安定化動作は次のようになる。この場合
にも、第3制御回路3においては、入力された二次側直
流出力電圧EO3のレベル変化に応じて、そのレベルを可
変した制御電圧を、フォトカプラ20を介して、補助ス
イッチング素子Q3のゲートに対して印加する。これに
よって、補助スイッチング素子Q3のスイッチング動作
に対してはそのオン期間TON3を可変制御する導通角制
御が実行されることになる。ここで、一次側アクティブ
クランプ回路11Aのスイッチング動作によっては、本
来であれば一次巻線N1Aから直列共振コンデンサC1に
対して流れる電流が、一次側アクティブクランプ回路1
1Aがオンとなる期間においてクランプコンデンサCCL
2に対して流れるようにされる。このため、上記のよう
にして補助スイッチング素子Q3について導通角制御が
実行されることによっては、直列共振コンデンサC1に
おける充電電荷が可変制御されることになるものであ
る。これにより、上記直列共振回路(N1A−C1)の直
列共振周波数は変化することになるのであるが、この共
振周波数の変化により、共振インピーダンスが変化する
ことになるため、絶縁コンバータトランスPIT−1に
おいて、一次側から二次側に伝送されるエネルギーにも
増減が生じる。この結果、二次側直流出力電圧EO3につ
いての安定化が図られることになる。
【0079】図4は、上記図3に示す電源回路における
要部の動作を示す動作波形図である。この図に示す回路
の場合にも、一次側並列共振電圧V1は、図4(a)に
示すようにして、メインスイッチング素子Q1のオン/
オフタイミングに対応して、これがオンとなる期間TON
1においては0レベルで、オフとなる期間TOFF1におい
ては、正弦波に近いパルス波形が得られる。そして、絶
縁コンバータトランスPIT−1に巻装される一次巻線
N1の一次巻線電流I1は、図4(b)に示す波形とな
る。また、絶縁コンバータトランスPIT−2の一次巻
線N1Aには、図4(c)に示す波形によって滑らかな鋸
歯状の一次巻線電流I2が流れるようにされる。
【0080】また、この場合の一次側アクティブクラン
プ回路11AのクランプコンデンサCCL2に対しては、
図4(e)に示すようにしてクランプ電流IQ3が流れ
る。この場合、一次側アクティブクランプ回路11Aが
導通するとされる期間TON3は、メインスイッチング素
子Q1がオフとなる期間TOFF2を含み、これより長い期
間となる。そして、期間TON3の前半期間においてはク
ランプダイオードDD2→クランプコンデンサCCLの経路
で負極性によるクランプ電流IQ3が流れるようにされ、
後半期間においては、これが反転し、一次巻線N1→ク
ランプコンデンサCCL2を介して、補助スイッチング素
子Q2のドレイン→エミッタにクランプ電流IQ3が流れ
る。
【0081】また、上記のようにして一次側アクティブ
クランプ回路11Aに対して電流が流れることによっ
て、補助スイッチング素子Q3の両端電圧V3は、図4
(f)に示す波形が得られることになる。
【0082】そして、スイッチング素子Q1に流れる電
流としては、上記図4(b)(c)に示す一次巻線電流
I1,I2が合成して流れると共に、図4(e)に示すよ
うにして鋸歯状波によるクランプ電流IQ3が流れること
で、そのコレクタ電流IQ1としては、図4(d)に示す
ものとなる。つまり、期間TOFF1では0レベルとなって
いる。これに対し、期間TON1においては、その開始時
に対応するターンオン時において、クランプダイオード
DD1→メインスイッチング素子Q1のベース→コレクタ
を介するようにして負極性の方向により、平滑コンデン
サCiに対してクランプ電流(ダンパー電流)が流れ
る。つまり、このタイミングでZVSがおこなわれる。
そして、残る期間TON1においては、正極性の方向によ
って一次巻線N1からコレクタ−エミッタを介して流れ
る波形が得られることとなる。
【0083】また、二次側の動作は、図4(g)〜
(j)に示される。ここで、二次側並列共振回路(N2/
/C2)の両端に得られる二次側並列共振電圧V2として
は、図4(h)に示すようにして、二次側アクティブク
ランプ回路10がオンとなる期間TON2においては所定
の負極性のレベルでクランプされ、二次側アクティブク
ランプ回路11Aがオフとなる期間TOFF2においては、
二次側直流出力電圧EO1のレベルでクランプされる波形
となる。
【0084】また、二次側並列共振回路(N2//C2)に
対して設けられる二次側アクティブクランプ回路10の
動作としては、図4(i)に示されるように、期間TON
2の開始時以降においては、先ず、クランプダイオード
DD2が導通することで、クランプダイオードDD2→クラ
ンプコンデンサCCL1を介して負極性の方向でクランプ
電流IQ2が流れる。そしてこの期間が終了すると、0レ
ベルから正極性に反転して、クランプコンデンサCCL1
から補助スイッチング素子Q2のドレイン−ソースを介
するようにしてクランプ電流IQ2が流れる。そして、期
間TOFF2に至ると、この期間内では0レベルとなるもの
である。
【0085】また、絶縁コンバータトランスPIT−1
側にて得られるとされる二次側直流出力電圧EO1に対応
して設けられる整流ダイオードDO1に流れる整流電流I
3は、図4(j)に示されている。この図から分かるよ
うに、整流ダイオードDO1,は、期間TON2においては
非道通で、期間TOFF2において導通して整流電流I3が
流れるというオン/オフ動作になっている。なお、二次
側直流出力電圧EO2に対応して設けられる整流ダイオー
ドDO2に流れる整流電流I4もまた、この図4(j)に
示される整流電流I3と同様のタイミングで流れるもの
となる。
【0086】また、本実施の形態の電源回路において
も、絶縁コンバータトランスPIT−1側における整流
動作はフォワード動作であるのに対して、絶縁コンバー
タトランスPIT−2側における整流動作はフライバッ
ク動作とされている。従って、絶縁コンバータトランス
PIT−2の二次巻線N2Aに対して接続される整流ダイ
オードDO3のオン/オフ動作のタイミングは、図4
(k)の整流電流I5に示されるようにして、メインス
イッチング素子Q1がオフとなる期間TON3のタイミング
で導通するものとなる。つまり、この場合にはメインス
イッチング素子Q1がオフとなる期間TOFF1を含む期間
において、整流電流I5が流れて電力供給が行われるこ
ととなる。
【0087】従って、このような構成及び動作が得られ
る第2の実施の形態としての電源回路についても、負荷
電力の減少に関わらずZVS動作は確保され、広い制御
範囲を確保することが可能になる。また、この電源回路
についても、メインスイッチング素子Q1がオンとなる
期間のみでなく、オフとなる期間においてもエネルギー
伝送が行われることになるので、電力変換効率の向上が
図られることになる。さらには、一次側にアクティブク
ランプ回路を備えて、追加された二次側直流出力電圧E
O3についての安定化を図るようにしていることで、制御
範囲を狭くすることなく信頼性の高いスイッチング動作
を得ることが可能になるものである。
【0088】上記図3に示される電源回路についての要
部の選定値としては次のようになる。絶縁コンバータト
ランスPIT−1については、EER−40型のフェラ
イトコアを用い、ギャップ長G=0.5mmとした。ま
た、一次巻線N1=130T、二次巻線N2=50T、二
次巻線N3=6Tとなる。絶縁コンバータトランスPI
T−2については、EI28型によるフェライトコアに
ついてギャップ長G=0.5mm、一次巻線N1A=90
T、二次巻線N2A≒23Tとなる。また、一次側並列共
振コンデンサCr=3300pF、一次側直列共振コン
デンサC1=0.01μF、二次側並列共振コンデンサ
C2=3300pF、クランプコンデンサCCL1=0.3
3μF、クランプコンデンサCCL2=0.22μFとな
る。また、図3に示す構成では、一次側アクティブクラ
ンプ回路11A内の補助スイッチング素子Q3について
は、400Vの低耐圧品を選定することが可能となる。
【0089】そして、上記のようにして各部を選定した
場合における特性としては、図1に示した回路の場合と
同様、二次側直流出力電圧EO1(=135V)の負荷電
力変動120W〜50W、二次側直流出力電圧EO2(=
15V)の負荷電力変動30W〜0W、二次側直流出力
電圧EO3(=24V)の負荷電力変動72W〜0Wの条
件で、最大負荷電力222W〜最小負荷電力50Wに対
して、交流入力電圧VAC=90V〜144Vの制御範囲
が得られたものである。また、AC/DC電力変換効率
は、図1に示す回路では、交流入力電圧VAC=100V
の条件で93.2%に向上された。
【0090】なお、本実施の形態においては、定電圧制
御を行うための制御トランスとして直交形制御トランス
が用いられているが、この直交形制御トランスの代わり
に、先に本出願人により提案された斜交形制御トランス
を採用することができる。上記斜交形制御トランスの構
造としては、ここでの図示は省略するが、例えば直交形
制御トランスの場合と同様に、4本の磁脚を有する2組
のダブルコの字形コアを組み合わせることで立体型コア
を形成する。そして、この立体形コアに対して制御巻線
NCと駆動巻線NBを巻装するのであるが、この際に、制
御巻線と駆動巻線の巻方向の関係が斜めに交差する関係
となるようにされる。具体的には、制御巻線NCと駆動
巻線NBの何れか一方の巻線を、4本の磁脚のうちで互
いに隣り合う位置関係にある2本の磁脚に対して巻装
し、他方の巻線を対角の位置関係にあるとされる2本の
磁脚に対して巻装するものである。そして、このような
斜交形制御トランスを備えた場合には、駆動巻線を流れ
る交流電流が負の電流レベルから正の電流レベルとなっ
た場合でも駆動巻線のインダクタンスが増加するという
動作傾向が得られる。これにより、駆動されるスイッチ
ング素子をターンオフするための負方向の電流レベルは
増加して、スイッチング素子の蓄積時間が短縮されるこ
とになるので、これに伴ってメインスイッチング素子の
ターンオフ時の下降時間も短くなり、スイッチング素子
の電力損失をより低減することが可能になるものであ
る。
【0091】また、本発明としては、各図に示した構成
に限定されるものではない。例えば、上記実施の形態で
は、メインとなるスイッチング素子と補助スイッチング
素子とについては、バイポーラトランジスタ、MOS−
FETを採用するものとしているが、ほかにも例えばI
GBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)、SIT
(静電誘導サイリスタ)などの他の素子を採用すること
も考えられるものである。また、メインスイッチング素
子Q1を駆動するスイッチング駆動部の構成も各図に示
したものに限定される必要はなく、例えば他励式とする
など、適宜適切とされる回路構成に変更されて構わな
い。また、メインスイッチング素子Q1と補助スイッチ
ング素子Q2,Q3とについての素子の種類の組み合わせ
としても、上記各図に示した構成に限定されるものでは
ない。また、二次側共振回路を含んで形成される二次側
の整流回路としても、実施の形態としての各図に示した
構成に限定されるものではなく、他の回路構成が採用さ
れて構わないものである。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、一次側に
電圧共振形コンバータを備える複合共振形コンバータに
おいて、二次側並列共振回路が設けられる絶縁コンバー
タトランスに加えて、他の絶縁コンバータトランスとの
複数のコンバータトランスを設ける。そして、二次側並
列共振回路が設けられる絶縁コンバータトランス側では
第1及び第2の二次側直流出力電圧を得て、他の絶縁コ
ンバータトランス側では第3の二次側直流出力電圧を得
るようにされる。そして、第1の二次側直流出力電圧に
ついては、二次側アクティブクランプ回路の導通角制御
によって安定化を図り、第2の二次側直流出力電圧につ
いては、一次側のメインスイッチング素子について複合
制御方式によるスイッチング周波数制御を行うことで安
定化を図るようにされる。そして、第3の二次側直流出
力電圧については、一次側アクティブクランプ回路につ
いての導通角制御を実行することで安定化を図るように
される。
【0093】このような構成であれば、複数の二次側直
流出力を得るのにあたり複数の絶縁コンバータトランス
が設けられて、一次側のスイッチング出力は分岐される
ことになるので、最大負荷電力よりも負荷が軽くなった
としても、一次側のメインスイッチング素子については
安定したZVS動作を確保することが可能になり、この
結果、制御範囲も拡大することとなる。また、これによ
っては、第1〜第3の二次側直流出力電圧に対して電力
供給を行うのに際しては、1スイッチング周期内におけ
る一次側から二次側への電力伝達期間が長くなるように
されるため、それだけ電力変換効率が向上されることに
なる。
【0094】さらに、一次側に対して設けるアクティブ
クランプ回路によって第3の二次側直流出力電圧の安定
化を図るようにしていることから、例えば、二次側アク
ティブクランプ回路を追加することなく、3種以上の二
次側直流出力電圧ごとについての安定化を図ることが可
能になるが、これによっては、例えば制御範囲が狭めら
れることがないという利点を有しているものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態としてのスイッチン
グ電源回路の構成例を示す回路図である。
【図2】図1に示す電源回路における要部の動作を示す
波形図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態としてのスイッチン
グ電源回路の構成例を示す回路図である。
【図4】図1に示す電源回路における要部の動作を示す
波形図である。
【図5】先行技術としてのスイッチング電源回路の構成
例を示す回路図である。
【図6】図5に示す電源回路における要部の動作を示す
波形図である。
【符号の説明】
1 第1制御回路、2 第2制御回路、3 第3制御回
路、10 二次側アクティブクランプ回路、11,11
A 一次側アクティブクランプ回路 Q1 (メイン)スイッチング素子、Q2,Q3 補助ス
イッチング素子、PIT−1,PIT−2 絶縁コンバ
ータトランス、PRT 直交型制御トランス、N1,N
1A 一次巻線、N2,N3,N2A 二次巻線、Cr 一次
側並列共振コンデンサ、C2 二次側並列共振コンデン
サ、CCL1,CCL2 クランプコンデンサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自励発振駆動回路によりスイッチング駆
    動されることで、直流入力電圧についてスイッチングを
    行うスイッチング素子を備えて形成されるスイッチング
    手段と、 一次巻線に得られる上記スイッチング手段の出力を複数
    の二次巻線に対して伝送する絶縁コンバータトランス
    と、 上記絶縁コンバータトランスの一次巻線と、一次側並列
    共振コンデンサとにより形成され、上記スイッチング手
    段の動作を電圧共振形とするように設けられる一次側並
    列共振回路と、 上記絶縁コンバータトランスに巻装した第一の二次巻線
    に対して二次側並列共振コンデンサを並列に接続するこ
    とで形成される二次側並列共振回路と、 上記二次側並列共振回路に得られる交番電圧を入力して
    整流動作を行うことで第一の直流出力電圧を得るように
    構成される第一の直流出力電圧生成手段と、 上記第一の二次巻線とともに巻装される駆動巻線と直列
    に接続することで形成される二次側駆動用共振回路と、 第一のクランプコンデンサと第一の補助スイッチング素
    子とによる直列接続回路を備え、上記二次側駆動用共振
    回路によりスイッチング駆動される二次側アクティブク
    ランプ手段と、 上記第一の直流出力電圧生成手段により得られる第一の
    直流出力電圧のレベルに基づいて上記第一の補助スイッ
    チング素子の導通角を制御して、上記第一の直流出力電
    圧についての定電圧制御を行うようにされる第一の定電
    圧制御手段と、 上記絶縁コンバータトランスに巻装した第二の二次巻線
    に得られる交番電圧を入力して整流動作を行うことで第
    二の直流出力電圧を得るように構成される第二の直流出
    力電圧生成手段と、 上記自励発振駆動回路を形成する駆動巻線と、この駆動
    巻線に対して上記スイッチング手段のスイッチング出力
    を励起させるための検出巻線と、制御巻線とが巻装され
    る制御トランスと、 上記第二の直流出力電圧生成手段により得られる第二の
    直流出力電圧のレベルに応じて可変されるレベルの制御
    電流を、上記制御トランスの制御巻線に流すことによ
    り、上記スイッチング素子のスイッチング周波数を可変
    制御して、上記第二の直流出力電圧についての定電圧制
    御を行うようにされる第二の定電圧制御手段と、 上記絶縁コンバータトランスの一次巻線とともに巻装さ
    れる駆動巻線と直列に接続することで形成される一次側
    駆動用共振回路と、 第二のクランプコンデンサと第二の補助スイッチング素
    子とによる直列接続回路を備え、上記一次側駆動用共振
    回路によりスイッチング駆動されることで、上記スイッ
    チング手段がオフとなる期間に上記絶縁コンバータトラ
    ンスの一次側並列共振回路に発生する電圧をクランプす
    るように設けられる一次側アクティブクランプ手段と、 上記絶縁コンバータトランスの一次巻線に対して並列に
    接続される一次巻線を有する他の絶縁コンバータトラン
    スと、 上記他の絶縁コンバータトランスに巻装された二次巻線
    に得られる交番電圧を入力して整流動作を行うことで第
    三の直流出力電圧を得るように構成される第三の直流出
    力電圧生成手段と、 上記第三の直流出力電圧生成手段により得られる直流出
    力電圧のレベルに基づいて上記第二の補助スイッチング
    素子の導通角を制御して、上記第三の直流出力電圧につ
    いての定電圧制御を行うようにされる第三の定電圧制御
    手段と、 を備えていることを特徴とするスイッチング電源回路。
  2. 【請求項2】 自励発振駆動回路によりスイッチング駆
    動されることで、直流入力電圧についてスイッチングを
    行うスイッチング素子を備えて形成されるスイッチング
    手段と、 一次巻線に得られる上記スイッチング手段の出力を複数
    の二次巻線に対して伝送する絶縁コンバータトランス
    と、 上記絶縁コンバータトランスの一次巻線と、一次側並列
    共振コンデンサとにより形成され、上記スイッチング手
    段の動作を電圧共振形とするように設けられる一次側並
    列共振回路と、 上記絶縁コンバータトランスに巻装した第一の二次巻線
    に対して二次側並列共振コンデンサを並列に接続するこ
    とで形成される二次側並列共振回路と、 上記二次側並列共振回路に得られる交番電圧を入力して
    整流動作を行うことで第一の直流出力電圧を得るように
    構成される第一の直流出力電圧生成手段と、 上記第一の二次巻線とともに巻装される駆動巻線と直列
    に接続することで形成される二次側駆動用共振回路と、 第一のクランプコンデンサと第一の補助スイッチング素
    子とによる直列接続回路を備え、上記二次側駆動用共振
    回路によりスイッチング駆動される二次側アクティブク
    ランプ手段と、 上記第一の直流出力電圧生成手段により得られる第一の
    直流出力電圧のレベルに基づいて上記第一の補助スイッ
    チング素子の導通角を制御して、上記第一の直流出力電
    圧についての定電圧制御を行うようにされる第一の定電
    圧制御手段と、 上記絶縁コンバータトランスに巻装した第二の二次巻線
    に得られる交番電圧を入力して整流動作を行うことで第
    二の直流出力電圧を得るように構成される第二の直流出
    力電圧生成手段と、 上記自励発振駆動回路を形成する駆動巻線と、この駆動
    巻線に対して上記スイッチング手段のスイッチング出力
    を励起させるための検出巻線と、制御巻線とが巻装され
    る制御トランスと、 上記第二の直流出力電圧生成手段により得られる第二の
    直流出力電圧のレベルに応じて可変されるレベルの制御
    電流を、上記制御トランスの制御巻線に流すことによ
    り、上記スイッチング素子のスイッチング周波数を可変
    制御して、上記第二の直流出力電圧についての定電圧制
    御を行うようにされる第二の定電圧制御手段と、 上記絶縁コンバータトランスの一次巻線とともに巻装さ
    れる駆動巻線と直列に接続することで形成される一次側
    駆動用共振回路と、 他のコンバータトランスの一次巻線と直列共振コンデン
    サとからなり、上記スイッチング手段のスイッチング出
    力が伝達されるようにして設けられる直列共振回路と、 第二のクランプコンデンサと第二の補助スイッチング素
    子とからなり、上記直列共振コンデンサに並列に接続さ
    れるとともに、上記一次側駆動用共振回路により上記第
    二の補助スイッチング素子の導通角を制御することで、
    上記直列共振回路の共振周波数を制御するように設けら
    れる一次側アクティブクランプ手段と、 上記他のコンバータトランスに巻装された二次巻線に得
    られる交番電圧を入力して整流動作を行うことで第三の
    直流出力電圧を得るように構成される第三の直流出力電
    圧生成手段と、 上記第三の直流出力電圧生成手段により得られる直流出
    力電圧のレベルに基づいて上記第二の補助スイッチング
    素子の導通角を制御して、上記第三の直流出力電圧につ
    いての定電圧制御を行うようにされる第三の定電圧制御
    手段と、 を備えていることを特徴とするスイッチング電源回路。
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