JP2002232027A - 熱電発電モジュール - Google Patents
熱電発電モジュールInfo
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 温度差の小さい低温領域で使用でき、効率お
よび信頼性の高い熱電発電モジュールを得ること。 【解決手段】 上下に複数の銅電極1を間隔を置いて配
置し、上下のそれぞれ対応する銅電極の間に熱電発電素
子2を介在させ、各電極と各熱電発電素子を半田付けで
電気的に接続して平板状の発電モジュール体3を形成
し、その発電モジュール体の上下面を電気的絶縁板材で
あるセラミック板4で挟持し、発電モジュール体及びセ
ラミック板4をプラスチックフィルム8で真空包装して
形成したものである。
よび信頼性の高い熱電発電モジュールを得ること。 【解決手段】 上下に複数の銅電極1を間隔を置いて配
置し、上下のそれぞれ対応する銅電極の間に熱電発電素
子2を介在させ、各電極と各熱電発電素子を半田付けで
電気的に接続して平板状の発電モジュール体3を形成
し、その発電モジュール体の上下面を電気的絶縁板材で
あるセラミック板4で挟持し、発電モジュール体及びセ
ラミック板4をプラスチックフィルム8で真空包装して
形成したものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゼーベック効果に
より熱電発電を行う熱電発電モジュールに関するもので
ある。
より熱電発電を行う熱電発電モジュールに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の熱電発電モジュールを示す
斜視図、図4は同熱電発電モジュールを示す断面図であ
る。従来のゼーベック効果を利用した熱電発電モジュー
ルは、図3及び図4に示すように、上下に複数の銅電極
1を間隔を置いて配置し、上下のそれぞれ対応する銅電
極1の間に熱電発電素子2を介在させ、各銅電極1と熱
電発電素子2を半田付けにより電気的に接続して四角形
をした平板状の発電モジュール体3を形成し、その発電
モジュール体3の上下面を機械的強度が強く、電気的絶
縁性に優れたセラミック板4で挟持し、発電モジュール
体3の周囲をシリコン等のシール剤5で封止して構成さ
れた構造であり、数百度以上の高温を用いて温度差を大
きく取った条件下での実用例が知られている。なお、6
は銅電極1に接続され、シール剤5を通過して外部に引
き出されたリード線である。
斜視図、図4は同熱電発電モジュールを示す断面図であ
る。従来のゼーベック効果を利用した熱電発電モジュー
ルは、図3及び図4に示すように、上下に複数の銅電極
1を間隔を置いて配置し、上下のそれぞれ対応する銅電
極1の間に熱電発電素子2を介在させ、各銅電極1と熱
電発電素子2を半田付けにより電気的に接続して四角形
をした平板状の発電モジュール体3を形成し、その発電
モジュール体3の上下面を機械的強度が強く、電気的絶
縁性に優れたセラミック板4で挟持し、発電モジュール
体3の周囲をシリコン等のシール剤5で封止して構成さ
れた構造であり、数百度以上の高温を用いて温度差を大
きく取った条件下での実用例が知られている。なお、6
は銅電極1に接続され、シール剤5を通過して外部に引
き出されたリード線である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の熱電発電
モジュールは、発電モジュール体3を挟持する2つのセ
ラミック板4のうち、一方のセラミック板4の表面に高
温側熱源を密着させ、他方のセラミック板4の表面に低
温側熱源を密着させ、発電モジュール体3をこれら熱源
の熱が貫通するようにして発電モジュール体3が発電を
行うようにしているが、発電モジュール体3を貫通して
発電に供する以外への熱の漏洩が大きいため、温度差の
小さい条件下では、発電に十分な熱量を確保することが
難しく、実用化が困難であった。また、低温側熱源が周
囲の露点温度より低い温度の場合、低温側熱源および発
電モジュール体3の低温側熱源近傍には結露を生じる
が、セラミック板4とシール剤5のシール界面が低温側
熱源近傍にあるため、使用期間中の熱応力により界面が
剥離するなどの理由によりシールが不完全となり、水分
が発電モジュール体3内へ侵入して銅電極1の電食を起
こし、発電の機能を損なうおそれがある等の問題点があ
った。
モジュールは、発電モジュール体3を挟持する2つのセ
ラミック板4のうち、一方のセラミック板4の表面に高
温側熱源を密着させ、他方のセラミック板4の表面に低
温側熱源を密着させ、発電モジュール体3をこれら熱源
の熱が貫通するようにして発電モジュール体3が発電を
行うようにしているが、発電モジュール体3を貫通して
発電に供する以外への熱の漏洩が大きいため、温度差の
小さい条件下では、発電に十分な熱量を確保することが
難しく、実用化が困難であった。また、低温側熱源が周
囲の露点温度より低い温度の場合、低温側熱源および発
電モジュール体3の低温側熱源近傍には結露を生じる
が、セラミック板4とシール剤5のシール界面が低温側
熱源近傍にあるため、使用期間中の熱応力により界面が
剥離するなどの理由によりシールが不完全となり、水分
が発電モジュール体3内へ侵入して銅電極1の電食を起
こし、発電の機能を損なうおそれがある等の問題点があ
った。
【0004】このような問題を解決する手段として、光
起電力装置モジュールでは、実開平6−44155号公
報に示すように、光起電力素子を配列した箱体の開口部
をパッキンを介して透明板で閉じ、内部を真空にする方
法が考えられている。透明板は光起電力素子との間に空
間を保つため、真空下にあっても形状を保ちうるだけの
厚みを持っているが、熱電発電モジュールの場合、熱源
から発電モジュール体3へ貫通する熱は通りやすいこと
が望ましいため、発電モジュール体3を挟持するセラミ
ック板4に厚みの厚い板を用いると、その板の熱伝導率
が低い場合は熱源から発電モジュール体3への熱の流れ
を阻害し、熱伝導率が高い場合は、板に沿った面方向へ
の熱の漏洩によるロスが大きくなってしまうという問題
を生じていた。
起電力装置モジュールでは、実開平6−44155号公
報に示すように、光起電力素子を配列した箱体の開口部
をパッキンを介して透明板で閉じ、内部を真空にする方
法が考えられている。透明板は光起電力素子との間に空
間を保つため、真空下にあっても形状を保ちうるだけの
厚みを持っているが、熱電発電モジュールの場合、熱源
から発電モジュール体3へ貫通する熱は通りやすいこと
が望ましいため、発電モジュール体3を挟持するセラミ
ック板4に厚みの厚い板を用いると、その板の熱伝導率
が低い場合は熱源から発電モジュール体3への熱の流れ
を阻害し、熱伝導率が高い場合は、板に沿った面方向へ
の熱の漏洩によるロスが大きくなってしまうという問題
を生じていた。
【0005】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、温度差の小さい低温領域で使用
でき、効率および信頼性の高い熱電発電モジュールを得
ることを目的とする。
ためになされたもので、温度差の小さい低温領域で使用
でき、効率および信頼性の高い熱電発電モジュールを得
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の熱電
発電モジュールは、上下に複数の電極を間隔を置いて配
置し、上下のそれぞれ対応する電極の間に熱電発電素子
を介在させ、各電極と各熱電発電素子を電気的に接続し
て平板状の発電モジュール体を形成し、その発電モジュ
ール体の上下面を電気的絶縁板材で挟持し、発電モジュ
ール体及び電気的絶縁板材の少なくとも一方をプラスチ
ックフィルムで真空包装して形成したものである。
発電モジュールは、上下に複数の電極を間隔を置いて配
置し、上下のそれぞれ対応する電極の間に熱電発電素子
を介在させ、各電極と各熱電発電素子を電気的に接続し
て平板状の発電モジュール体を形成し、その発電モジュ
ール体の上下面を電気的絶縁板材で挟持し、発電モジュ
ール体及び電気的絶縁板材の少なくとも一方をプラスチ
ックフィルムで真空包装して形成したものである。
【0007】本発明の請求項2の熱電発電モジュール
は、前記発電モジュール体及び電気的絶縁板材の少なく
とも一方の周囲が連続気泡発泡体で囲まれるようにした
ものである。
は、前記発電モジュール体及び電気的絶縁板材の少なく
とも一方の周囲が連続気泡発泡体で囲まれるようにした
ものである。
【0008】本発明の請求項3の熱電発電モジュール
は、前記プラスチックフィルム内にガス及び水分を吸着
する吸着剤を同封したものである。
は、前記プラスチックフィルム内にガス及び水分を吸着
する吸着剤を同封したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1に係る熱電発電モジュールを示す断面図であ
る。図1において、上下に複数の銅電極1を間隔を置い
て配置し、上下のそれぞれ対応する銅電極1の間に熱電
発電素子2を介在させ、各銅電極1と熱電発電素子2を
半田付けにより電気的に接続して四角形をした平板状の
発電モジュール体3を形成している。その発電モジュー
ル体3の上下面を機械的強度が強く、電気的絶縁性に優
れたセラミック板4で挟持し、発電モジュール体3及び
セラミック板4の周囲を連続気泡発泡体7で囲み、袋状
にしたプラスチックフィルム8で包み、0.1torr
まで真空引きした後、開口部を熱シールにより封止し
て、内部を真空にした熱電発電モジュールを得る。な
お、6は銅電極1に接続され、連続気泡発泡体7及びプ
ラスチックフィルム8を通過して外部に引き出されたリ
ード線である。このプラスチックフィルム8は最外層に
保護層としてナイロン、中間層にガスバリヤ層としてP
ET(ポリエチレンテレフタレート)、最内層に熱融着
層として高密度ポリエチレンからなる三層のもので、厚
さ150ミクロンのプラスチックラミネートフィルムで
ある。
施の形態1に係る熱電発電モジュールを示す断面図であ
る。図1において、上下に複数の銅電極1を間隔を置い
て配置し、上下のそれぞれ対応する銅電極1の間に熱電
発電素子2を介在させ、各銅電極1と熱電発電素子2を
半田付けにより電気的に接続して四角形をした平板状の
発電モジュール体3を形成している。その発電モジュー
ル体3の上下面を機械的強度が強く、電気的絶縁性に優
れたセラミック板4で挟持し、発電モジュール体3及び
セラミック板4の周囲を連続気泡発泡体7で囲み、袋状
にしたプラスチックフィルム8で包み、0.1torr
まで真空引きした後、開口部を熱シールにより封止し
て、内部を真空にした熱電発電モジュールを得る。な
お、6は銅電極1に接続され、連続気泡発泡体7及びプ
ラスチックフィルム8を通過して外部に引き出されたリ
ード線である。このプラスチックフィルム8は最外層に
保護層としてナイロン、中間層にガスバリヤ層としてP
ET(ポリエチレンテレフタレート)、最内層に熱融着
層として高密度ポリエチレンからなる三層のもので、厚
さ150ミクロンのプラスチックラミネートフィルムで
ある。
【0010】上記のように構成された実施の形態1の熱
電発電モジュールにおいては、セラミック板4で挟持し
た発電モジュール体3を袋状のプラスチックフィルム8
で包み、プラスチックフィルム8の内部を真空としたこ
とにより、発電モジュール体3の熱電発電素子2を貫通
する発電に関与する熱以外の空間への発電に関与しない
熱の漏洩が真空による断熱効果により抑制されるため、
発電モジュール体3の発電効率が向上し、低温を熱源と
した使用が可能となった。また、内部を真空にする容器
となる袋状のプラスチックフィルム8は薄いため、熱源
と発電モジュール体3間の熱伝達を阻害しにくくするこ
とができる。従って、プラスチックフィルム8の厚さは
熱源から発電モジュール体3への熱伝導を阻害しにくい
よう薄い方が望ましい。
電発電モジュールにおいては、セラミック板4で挟持し
た発電モジュール体3を袋状のプラスチックフィルム8
で包み、プラスチックフィルム8の内部を真空としたこ
とにより、発電モジュール体3の熱電発電素子2を貫通
する発電に関与する熱以外の空間への発電に関与しない
熱の漏洩が真空による断熱効果により抑制されるため、
発電モジュール体3の発電効率が向上し、低温を熱源と
した使用が可能となった。また、内部を真空にする容器
となる袋状のプラスチックフィルム8は薄いため、熱源
と発電モジュール体3間の熱伝達を阻害しにくくするこ
とができる。従って、プラスチックフィルム8の厚さは
熱源から発電モジュール体3への熱伝導を阻害しにくい
よう薄い方が望ましい。
【0011】また、セラミック板4で挟持した発電モジ
ュール体3は袋状のプラスチックフィルム8で包み、開
口部は封止されて防湿性が高く、しかも従来のシリコン
のシール剤によるシールの場合のような結露し易い部分
にシール界面はないために、結露が生じた場合でも発電
モジュール体3の内部への水分の侵入はなく、銅電極1
の劣化や熱電発電素子2の絶縁不良などが抑制でき、低
温を熱源とした使用が可能となり、信頼性を向上するこ
とができる。さらに、連続気泡発泡体7を発電モジュー
ル体3及びセラミック板4の周囲に配し、袋状のプラス
チックフィルム8で包み封止したことにより、発電に関
与しないロスとなるプラスチックフィルム8に沿った熱
源間の熱伝達を抑制することができる。
ュール体3は袋状のプラスチックフィルム8で包み、開
口部は封止されて防湿性が高く、しかも従来のシリコン
のシール剤によるシールの場合のような結露し易い部分
にシール界面はないために、結露が生じた場合でも発電
モジュール体3の内部への水分の侵入はなく、銅電極1
の劣化や熱電発電素子2の絶縁不良などが抑制でき、低
温を熱源とした使用が可能となり、信頼性を向上するこ
とができる。さらに、連続気泡発泡体7を発電モジュー
ル体3及びセラミック板4の周囲に配し、袋状のプラス
チックフィルム8で包み封止したことにより、発電に関
与しないロスとなるプラスチックフィルム8に沿った熱
源間の熱伝達を抑制することができる。
【0012】その理由は、熱はプラスチックフィルム8
を介して発電モジュール体3を貫通する他、プラスチッ
クフィルム8に沿って伝わる。プラスチックフィルム8
の端辺では、プラスチックフィルム8の両面に熱源があ
るため、プラスチックフィルム8の表面に沿って熱が熱
源間を伝わるが、この熱は発電に関与しないためロスと
なる。これを防ぐためにはプラスチックフィルム8の熱
伝導率を低くしてもよいが、熱源間のプラスチックフィ
ルム8に沿った沿面距離を長くとることによっても熱の
ロスを低減できる。また、プラスチックフィルム8の内
部は真空とするので、プラスチックフィルム8だけで空
間を保持することは困難である。そこで、連続気泡発泡
体7を、発電モジュール体3及びセラミック板4の周囲
に配置して、真空下でプラスチックフィルム8の形状を
保持して熱源間のプラスチックフィルム8に沿う沿面距
離を大きくしたものである。
を介して発電モジュール体3を貫通する他、プラスチッ
クフィルム8に沿って伝わる。プラスチックフィルム8
の端辺では、プラスチックフィルム8の両面に熱源があ
るため、プラスチックフィルム8の表面に沿って熱が熱
源間を伝わるが、この熱は発電に関与しないためロスと
なる。これを防ぐためにはプラスチックフィルム8の熱
伝導率を低くしてもよいが、熱源間のプラスチックフィ
ルム8に沿った沿面距離を長くとることによっても熱の
ロスを低減できる。また、プラスチックフィルム8の内
部は真空とするので、プラスチックフィルム8だけで空
間を保持することは困難である。そこで、連続気泡発泡
体7を、発電モジュール体3及びセラミック板4の周囲
に配置して、真空下でプラスチックフィルム8の形状を
保持して熱源間のプラスチックフィルム8に沿う沿面距
離を大きくしたものである。
【0013】なお、この実施の形態1では、プラスチッ
クフィルム8として三層のものを用いているが、PET
(ポリエチレンテレフタレート)だけの単層のものであ
ってもよい。また、プラスチックフィルム8に真空度の
長期間保持の観点から、ガスの透過を抑制するために金
属箔や金属の蒸着層を含んでも良い。
クフィルム8として三層のものを用いているが、PET
(ポリエチレンテレフタレート)だけの単層のものであ
ってもよい。また、プラスチックフィルム8に真空度の
長期間保持の観点から、ガスの透過を抑制するために金
属箔や金属の蒸着層を含んでも良い。
【0014】実施の形態2.図2は本発明の実施の形態
2に係る熱電発電モジュールを示す断面図である。図に
おいて、本発明の実施の形態1の熱電発電モジュールと
同様の構成は同一符号を付して重複した構成の説明を省
略する。この実施の形態2では、連続発泡気泡体7内に
活性炭やゼオライト等のガス及び水分を吸着する吸着剤
10を同封したものである。連続発泡気泡体7内に吸着
剤10を同封するようにしたのは、熱電発電モジュール
の内部の真空度は、袋にしたプラスチックフィルム8の
外部からシール部分を通過するガス透過や内部に挿入し
た連続気泡発泡体7の構成材からの放出ガスによって低
下するが、吸着剤10がこれらのガスを吸着することに
よって真空度が維持されるため、熱電発電モジュールの
性能を長期間維持できるからである。なお、この実施の
形態2では吸着剤10として物理吸着剤である活性炭や
ゼオライトを用いているが、バリウムとリチウムを合金
化し、活性化させたような化学吸着剤を使用してもよ
く、この化学吸着剤の使用はさらに効果が高い。なお、
上記実施の形態2では、吸着剤10が連続発泡気泡体7
内に同封されているが、これに限定されるものではな
く、プラスチックフィルム8内であればよいことはいう
までもない。
2に係る熱電発電モジュールを示す断面図である。図に
おいて、本発明の実施の形態1の熱電発電モジュールと
同様の構成は同一符号を付して重複した構成の説明を省
略する。この実施の形態2では、連続発泡気泡体7内に
活性炭やゼオライト等のガス及び水分を吸着する吸着剤
10を同封したものである。連続発泡気泡体7内に吸着
剤10を同封するようにしたのは、熱電発電モジュール
の内部の真空度は、袋にしたプラスチックフィルム8の
外部からシール部分を通過するガス透過や内部に挿入し
た連続気泡発泡体7の構成材からの放出ガスによって低
下するが、吸着剤10がこれらのガスを吸着することに
よって真空度が維持されるため、熱電発電モジュールの
性能を長期間維持できるからである。なお、この実施の
形態2では吸着剤10として物理吸着剤である活性炭や
ゼオライトを用いているが、バリウムとリチウムを合金
化し、活性化させたような化学吸着剤を使用してもよ
く、この化学吸着剤の使用はさらに効果が高い。なお、
上記実施の形態2では、吸着剤10が連続発泡気泡体7
内に同封されているが、これに限定されるものではな
く、プラスチックフィルム8内であればよいことはいう
までもない。
【0015】
【発明の効果】本発明の請求項1の熱電発電モジュール
においては、電気的絶縁材で挟持した複数の電極と熱電
発電素子とからなる発電モジュール体をプラスチックフ
ィルムで真空包装したので、発電モジュール体の熱電発
電素子を貫通する発電に関与する熱以外の空間への発電
に関与しない熱の漏洩が真空による断熱効果により抑制
されるため、発電モジュール体の発電効率が向上し、低
温を熱源とした使用が可能となるという効果がある。ま
た、電気的絶縁材で挟持した発電モジュール体はプラス
チックフィルムで真空包装されているので、従来のシリ
コンのシール剤によるシールの場合のような結露し易い
部分にシール界面はないために、結露が生じた場合でも
発電モジュール体の内部への水分の侵入はなく、電極の
劣化や熱電発電素子の絶縁不良などが抑制でき、低温を
熱源とした使用が可能となり、信頼性が向上するという
効果がある。
においては、電気的絶縁材で挟持した複数の電極と熱電
発電素子とからなる発電モジュール体をプラスチックフ
ィルムで真空包装したので、発電モジュール体の熱電発
電素子を貫通する発電に関与する熱以外の空間への発電
に関与しない熱の漏洩が真空による断熱効果により抑制
されるため、発電モジュール体の発電効率が向上し、低
温を熱源とした使用が可能となるという効果がある。ま
た、電気的絶縁材で挟持した発電モジュール体はプラス
チックフィルムで真空包装されているので、従来のシリ
コンのシール剤によるシールの場合のような結露し易い
部分にシール界面はないために、結露が生じた場合でも
発電モジュール体の内部への水分の侵入はなく、電極の
劣化や熱電発電素子の絶縁不良などが抑制でき、低温を
熱源とした使用が可能となり、信頼性が向上するという
効果がある。
【0016】本発明の請求項2の熱電発電モジュールに
おいては、発電モジュール体及び電気的絶縁板材の周囲
が連続気泡発泡体で囲まれ、これらがプラスチックフィ
ルムで真空包装されているので、プラスチックフィルム
による包装であっても真空下で形状を保持でき、熱源間
の沿面距離を大きくできるので、発電に関与しないロス
となるプラスチックフィルムに沿った熱の漏洩を抑制で
き、発電モジュール体の発電効率がより一層向上すると
いう効果がある。
おいては、発電モジュール体及び電気的絶縁板材の周囲
が連続気泡発泡体で囲まれ、これらがプラスチックフィ
ルムで真空包装されているので、プラスチックフィルム
による包装であっても真空下で形状を保持でき、熱源間
の沿面距離を大きくできるので、発電に関与しないロス
となるプラスチックフィルムに沿った熱の漏洩を抑制で
き、発電モジュール体の発電効率がより一層向上すると
いう効果がある。
【0017】本発明の請求項3の熱電発電モジュールに
おいては、プラスチックフィルム内にガス及び水分を吸
着する吸着剤を同封したので、プラスチックフィルム内
に発生したガス又は水分を吸着剤が吸着して真空度を維
持するため、熱電発電モジュールの性能を長期間維持で
きるという効果がある。
おいては、プラスチックフィルム内にガス及び水分を吸
着する吸着剤を同封したので、プラスチックフィルム内
に発生したガス又は水分を吸着剤が吸着して真空度を維
持するため、熱電発電モジュールの性能を長期間維持で
きるという効果がある。
【図1】 本発明の実施の形態1に係る熱電発電モジュ
ールを示す断面図である。
ールを示す断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態2に係る熱電発電モジュ
ールを示す断面図である。
ールを示す断面図である。
【図3】 従来の熱電発電モジュールを示す斜視図であ
る。
る。
【図4】 同熱電発電モジュールを示す断面図である。
1 銅電極、2 熱電発電素子、3 発電モジュール
体、4 セラミック板(電気的絶縁材)、7 連続気泡
発泡体、8 プラスチックフィルム。
体、4 セラミック板(電気的絶縁材)、7 連続気泡
発泡体、8 プラスチックフィルム。
Claims (3)
- 【請求項1】 上下に複数の電極を間隔を置いて配置
し、上下のそれぞれ対応する電極の間に熱電発電素子を
介在させ、各電極と各熱電発電素子を電気的に接続して
平板状の発電モジュール体を形成し、その発電モジュー
ル体の上下面を電気的絶縁板材で挟持し、発電モジュー
ル体及び電気的絶縁板材の少なくとも一方をプラスチッ
クフィルムで真空包装して形成したことを特徴とする熱
電発電モジュール。 - 【請求項2】 前記発電モジュール体及び電気的絶縁板
材の少なくとも一方の周囲が連続気泡発泡体で囲まれて
いることを特徴とする請求項1記載の熱電発電モジュー
ル。 - 【請求項3】 前記プラスチックフィルム内にガス及び
水分を吸着する吸着剤を同封したことを特徴とする請求
項1又は2記載の熱電発電モジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001021354A JP2002232027A (ja) | 2001-01-30 | 2001-01-30 | 熱電発電モジュール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001021354A JP2002232027A (ja) | 2001-01-30 | 2001-01-30 | 熱電発電モジュール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002232027A true JP2002232027A (ja) | 2002-08-16 |
Family
ID=18886925
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001021354A Pending JP2002232027A (ja) | 2001-01-30 | 2001-01-30 | 熱電発電モジュール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002232027A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US12114570B2 (en) | 2021-02-08 | 2024-10-08 | Kelk Ltd. | Thermoelectric generator module |
-
2001
- 2001-01-30 JP JP2001021354A patent/JP2002232027A/ja active Pending
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