JP2002231953A - 半導体装置およびその作成方法 - Google Patents

半導体装置およびその作成方法

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JP2002231953A JP2001022480A JP2001022480A JP2002231953A JP 2002231953 A JP2002231953 A JP 2002231953A JP 2001022480 A JP2001022480 A JP 2001022480A JP 2001022480 A JP2001022480 A JP 2001022480A JP 2002231953 A JP2002231953 A JP 2002231953A
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宗広 浅見
Yutaka Shionoiri
豊 塩野入
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真之 坂倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上に駆動回路と画素部が一体形成された
半導体装置において、駆動回路部では電流能力の高さと
耐劣化性、画素部ではオフ電流の低減というように異な
る特性が求められていた。さらに画素部においては、チ
ャネル部に入射する光によるリーク電流が無視できない
ものとなっていた。 【解決手段】 ゲート電極111〜113は異なる材質
を用いて第1の導電層108と第2の導電層109の積
層構造とし、エッチングの選択比を利用して、マスク枚
数を増やすことなく、駆動回路部のnチャネル型TFT
においてはGOLD領域120、121を、画素部のn
チャネル型TFTにおいてはLDD領域124、125
を作り分ける。さらに画素TFTのチャネル部の下には
下部遮光膜102を形成して、基板裏面からの光の入射
を遮る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板上に形成され
た結晶質半導体膜を用いた薄膜トランジスタ(Thin Fil
m Transistor:TFT)等の半導体装置およびその作成
方法に関するものである。本発明により作成される半導
体装置は、TFTやMOSトランジスタ等の素子のみな
らず、これら絶縁ゲート型トランジスタを用いて構成さ
れた半導体回路(マイクロプロセッサ、信号処理回路ま
たは高周波回路等)を有する液晶表示装置等を含むもの
である。
【0002】なお、本明細書中において半導体装置と
は、半導体特性を利用することで機能しうる装置全般を
指し、半導体回路、電子機器、電気光学装置は全て半導
体装置であるとみなす。
【0003】
【従来の技術】現在、半導体膜を用いた半導体素子とし
て、TFTが各集積回路に用いられており、特に画像表
示装置においては、駆動回路および画素部において、ス
イッチング素子として積極的に用いられている。さら
に、非晶質半導体膜よりも移動度の高い結晶質半導体膜
を活性層に用いたTFTは、その駆動能力の高さを活か
し、画像表示装置の駆動回路を構成する素子としても用
いられている。そのため、例えばアクティブマトリクス
型液晶表示装置においては、画像表示を行うための画素
部と、画素部に入力される信号を制御するための駆動回
路が同一基板上に一体形成されている。
【0004】ここで、TFTには、高い駆動能力
(ION:オン電流の高さ)と共に、ホットキャリア効果
による素子劣化を防ぎ、信頼性を向上させることが求め
られる。同時に、画素部を構成するTFTには、不必要
な電流によって画素が駆動しないよう、オフ電流(I
OFF)の低減が求められる。
【0005】オフ電流を低減するためのTFT構造の一
つに、低濃度ドレイン(Lightly Doped Drain:LD
D)領域を設ける構造が知られている。この構造は、チ
ャネル形成領域と、高濃度に不純物元素を添加して形成
したソース領域またはドレイン領域との間に、低濃度に
不純物元素を添加して形成したLDD領域を設けたもの
である。また、ホットキャリア効果によるTFT素子の
劣化を原因とするオン電流の低下を防ぐのに有効である
構造として、LDD領域の一部分をゲート電極と重ねた
GOLD(Gate Overlapped LDD)構造がある。このよ
うなLDD領域を、本明細書ではGOLD領域と表記す
る。
【0006】
【本発明以前の技術】ここで、LDD領域やGOLD領
域を有するTFTを形成しようとすると、一般のTFT
よりも、その製造工程は複雑なものとならざるを得な
い。そこで、前述のTFTを作成するにあたっては、可
能な限り少ないマスク枚数で実現するために、特願20
00−230401号に記載されている半導体装置の作
成方法を開発し、これをもって、高い電流能力とオフ電
流の低減を実現し、かつ駆動回路部のTFTの信頼性を
向上させることが可能となった。
【発明が解決しようとする課題】前述の方法により作成
された半導体装置は、高精彩、高解像度の画像表示装置
に用いられているが、中でも、画面をスクリーン上に投
影することの出来るプロジェクタの需要増加に伴って、
透過型の液晶表示装置が広く用いられるようになった。
【0007】しかし、プロジェクタに用いる透過型の液
晶表示装置は、その基板のTFTが作成された面の裏側
(基板裏面)から入射する光や、基板上面から入射した
後、基板中を乱反射した光が、TFTのチャネル形成領
域に当たることによって、オフ電流のリークが生ずる。
これによって、画素部においては、TFTがOFF状態
となっているにもかかわらず、リーク電流によって液晶
の光透過率が変化してしまうため、問題となっている。
特に、プロジェクタに用いられる液晶表示装置において
は、照射される光強度が大きいため、これによって生ず
るオフ電流のリークも無視できないものとなっている。
【0008】本発明は前述の問題を解決するための方法
であり、従来技術よりも工程数を大きく増加させること
なく、電流能力、信頼性ともに高いTFTの作成を実現
し、さらに基板への光照射によるオフ電流のリークを低
減することを可能とする液晶表示装置を実現することを
課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明においては、前述
の課題を解決するために以下のような手段を講じた。
【0010】図1を参照して説明する。図1は、本発明
の半導体装置の作成工程を示している。図1(F)にお
いて、Nチャネル型TFTおよびPチャネル型TFTは
駆動回路を構成するTFT、画素TFTは画素部を構成
するTFTである。駆動回路側のNチャネル型TFT
は、ゲート電極が重なったGOLD領域を有しており、
ホットキャリア劣化による特性変化を防ぐことが出来
る。画素TFTはここではNチャネル型TFTを用いて
いるが、こちらはゲート電極が重ならないLDD領域を
有し、オフ電流の低減に寄与している。さらに画素TF
Tのチャネル形成領域の下には、下部遮光膜を有し、光
リーク電流を防ぐことが出来る。
【0011】本発明の特徴は、TFTのチャネル部に光
が当たるのを防止するために、チャネル形成領域の下に
下部遮光膜を有する点と、作成工程を増加させないため
に、LDD領域およびGOLD領域の形成およびゲート
電極の形成に、新規の方法を用いることによってマスク
枚数を減らしている点に特徴がある。この下部遮光膜を
設けることによって、マスク枚数や工程数を大きく増や
すことなく、TFTのオフ電流リークを低減する構造を
実現することが出来る。
【0012】以下に本発明の半導体装置およびその作成
方法に関する構成を示す。
【0013】請求項1に記載の本発明の半導体装置は、
画素部に設けられた画素TFTと、前記画素部周辺に設
けられた駆動回路のnチャネル型TFTおよびpチャネ
ル型TFTとが同一基板上に形成された半導体装置であ
って、前記基板上には下部遮光膜を有し、前記下部遮光
膜上には下地絶縁膜を有し、前記下地絶縁膜上に前記画
素TFTと、前記駆動回路のnチャネル型TFTおよび
pチャネル型TFTとが形成され、前記nチャネル型T
FTの不純物領域は、一部が前記nチャネル型TFTの
ゲート電極と重なるように形成され、前記pチャネル型
TFTの不純物領域は、前記pチャネル型TFTのゲー
ト電極と重ならないように形成され、前記画素TFTの
不純物領域は、前記画素TFTのゲート電極と重ならな
いように形成され、少なくとも前記画素TFTのチャネ
ル形成領域が、前記下部遮光膜と重なるように形成され
ることを特徴としている。
【0014】請求項2に記載の本発明の半導体装置は、
請求項1において、前記nチャネル型TFTのゲート電
極は、ゲート絶縁膜上に接した第1の導電層と、前記第
1の導電層上に接した第2の導電層からなり、且つ、前
記第1の導電層のチャネル長方向の長さは、前記第2の
導電層のチャネル長方向の長さよりも長く、且つ、前記
第1の導電層の一部が、前記nチャネル型TFTの不純
物領域の一部と重なることを特徴としている。
【0015】請求項3に記載の本発明の半導体装置は、
請求項1もしくは請求項2において、前記pチャネル型
TFTのゲート電極は、ゲート絶縁膜上に接した第1の
導電層と、前記第1の導電層上に接した第2の導電層か
らなり、且つ、前記第1の導電層のチャネル長方向の長
さは、前記第2の導電層のチャネル長方向の長さと等し
いことを特徴としている。
【0016】請求項4に記載の本発明の半導体装置は、
請求項1乃至請求項3のいずれか1項において、前記画
素TFTのゲート電極は、ゲート絶縁膜上に接した第1
の導電層と、前記第1の導電層上に接した第2の導電層
からなり、且つ、前記第1の導電層のチャネル長方向の
長さは、前記第2の導電層のチャネル長方向の長さと等
しいことを特徴としている。
【0017】請求項5に記載の本発明の半導体装置は、
請求項1乃至請求項4のいずれか1項において、前記画
素TFTのゲート電極またはnチャネル型TFTのゲー
ト電極またはpチャネル型TFTのゲート電極を形成す
る、前記第1の導電層または前記第2の導電層は、T
a、W、Ti、Mo、Al、Cuから選ばれた元素、ま
たは前記元素を主成分とする合金材料もしくは化合物材
料からなることを特徴としている。
【0018】請求項6に記載の本発明の半導体装置は、
請求項1乃至請求項5のいずれか1項において、前記下
部遮光膜は、前記画素TFTのチャネル形成領域に向か
って入射する光を遮ることを特徴としている。
【0019】請求項7に記載の本発明の半導体装置は、
請求項1乃至請求項6のいずれか1項において、前記下
部遮光膜は、前記画素TFTのゲート電極と電気的に接
続され、ゲート信号線として機能することを特徴として
いる。
【0020】請求項8の記載によると、請求項1乃至請
求項7のいずれか1項に記載の半導体装置は、液晶表示
装置への適用が可能である。
【0021】請求項9の記載によると、請求項1乃至請
求項7のいずれか1項に記載の半導体装置は、フロント
プロジェクタ装置への適用が可能である。
【0022】請求項10の記載によると、請求項1乃至
請求項7のいずれか1項に記載の半導体装置は、リアプ
ロジェクタ装置への適用が可能である。
【0023】請求項11の記載によると、請求項1乃至
請求項7のいずれか1項に記載の半導体装置は、ゴーグ
ル型ディスプレイへの適用が可能である。
【0024】請求項12の記載によると、請求項1乃至
請求項7のいずれか1項に記載の半導体装置は、パーソ
ナルコンピュータへの適用が可能である。
【0025】請求項13の記載によると、請求項1乃至
請求項7のいずれか1項に記載の半導体装置は、デジタ
ルビデオディスクプレーヤーへの適用が可能である。
【0026】請求項14に記載の本発明の半導体装置の
作成方法は、基板上に、下部遮光膜を形成する第1の工
程と、前記下部遮光膜上に、下地絶縁膜を形成する第2
の工程と、前記下地絶縁膜上に、半導体層を形成する第
3の工程と、前記半導体層上に、絶縁膜を形成する第4
の工程と、前記絶縁膜上に、第1の幅を有する第1の導
電層と第1の幅を有する第2の導電層の積層からなる第
1の形状の電極を形成する第5の工程と、前記第1の形
状の電極をマスクとして、前記半導体層に一導電型を付
与する不純物元素を添加して第1の不純物領域を形成す
る第6の工程と、前記第1の形状の電極をエッチングし
て、第2の幅を有する第1の導電層と第3の幅を有する
第2の導電層からなる第2の形状の電極を形成する第7
の工程と、前記第2の導電層をマスクとして、前記第1
の導電層を通過させて前記半導体層に一導電型を付与す
る不純物元素を添加して第2の不純物領域を形成する第
8の工程と、後に第2の不純物領域を有するTFTを形
成する領域をレジストマスクで被覆する第9の工程と、
前記レジストマスクで被覆されていない領域において、
前記第2の導電層をマスクとして、前記第1の導電層の
一部をエッチングして第3の幅を有する第1の導電層と
前記第3の幅を有する第2の導電層との積層からなる第
3の形状の電極を形成し、前記第2の不純物領域を、前
記第1の導電層の一部と重なっている第2の不純物領域
と、前記第1の導電層と重なっていない第3の不純物領
域とに作り分ける第10の工程と、前記第3の形状の電
極をマスクとして、ゲート絶縁膜の一部をエッチングし
て薄膜化する第11の工程とを有することを特徴として
いる。
【0027】請求項15に記載の本発明の半導体装置の
作成方法は、請求項14において、前記第1の幅は前記
第2の幅よりも広く、かつ前記第2の幅は前記第3の幅
よりも広いことを特徴としている。
【0028】請求項16に記載の本発明の半導体装置の
作成方法は、請求項14もしくは請求項15において、
前記一導電型を付与する不純物元素とは、前記半導体層
にn型もしくはp型を付与する不純物元素であることを
特徴としている。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
する。
【0030】まず、図1(A)に示すように、基板10
1上に下部遮光膜102を形成し、下地絶縁膜103で
被覆する。続いて、結晶質の半導体層104〜106を
形成する。この半導体層は、例としては非晶質の半導体
層を形成したのち、公知の方法によって結晶化させたも
のを用いている。次いで、ゲート絶縁膜107を形成し
た後、後の工程でゲート電極を形成するための第1の導
電膜108および第2の導電膜109を形成する。第1
の導電膜、第2の導電膜の材質としては、Ta、W、T
i、Mo、Al、Cuから選ばれた元素、または前記元
素を主成分とする合金材料もしくは化合物材料で形成す
ると良い。本実施形態では、第1の導電膜をTaN、第
2の導電膜をWにて形成する。その上にフォトリソグラ
フィ法を用いて、レジストマスク110Aを形成する。
【0031】次いで、図1(B)に示すように、第1の
エッチング処理を行う。最初に第1のエッチング条件に
てWをエッチングして端部をテーパー形状とし、次いで
第2のエッチング条件にてWとTaNとを同時にエッチ
ングし、111A〜113Aおよび111B〜113B
でなる第1の形状の導電層を形成する。その後、レジス
トマスクを除去せずに第1のドーピング処理を行い、島
状半導体層にn型を付与する不純物元素を添加する。こ
のとき、前記第1の形状の導電層が不純物元素に対する
マスクとなり、自己整合的にn型不純物領域114〜1
19が形成される。
【0032】次に、図1(C)に示すように、レジスト
マスクを除去せずに第2のエッチング処理を行う。ここ
では第2の導電膜のみが選択的にエッチングされて後退
し、111C〜113Cおよび111D〜113Dでな
る第2の形状の導電層が形成される。その後レジストマ
スクを除去し、第2のドーピング処理を行い、第1のド
ーピング時よりも低濃度で、n型を付与する不純物元素
を添加する。このとき、前記第2の形状の導電層111
D〜113Dが不純物元素に対するマスクとなり、自己
整合的に低濃度のn型不純物領域120〜125が形成
される。
【0033】次いで、図1(D)に示すように、レジス
トマスク110Bを新たに形成し、第3のエッチング処
理を行う。ここでは、第1の導電膜の部分のみが、11
2E〜113Eで示される部分を残してエッチングされ
る。ここで、n型の低濃度不純物領域のうち、122〜
125は、ゲート電極に重ならない形となる。
【0034】続いて、図1(E)に示すように、新たに
レジストマスク110Cを形成し、第3のドーピング処
理によって、島状半導体層にp型を付与する不純物元素
を添加する。このとき、第1の導電層112Eおよび第
2の導電層112Dが不純物元素に対するマスクとな
り、自己整合的に高濃度の不純物領域126〜129が
形成される。なお、不純物領域126〜129にはそれ
ぞれ、事前に異なる濃度でn型を付与する不純物元素が
添加されているが、p型を付与する不純物はそれよりも
十分に高い濃度で添加されるため、いずれも同様にp型
の高濃度不純物領域として機能する。
【0035】最後に、レジストマスク110Cを除去し
て、図1(F)に示す構造のTFTが完成する。ここに
示した本発明の半導体装置の作成方法を用いることによ
って、ホットキャリア劣化による特性低下を防止し、か
つ画素部でのオフ電流を十分に低減することが出来る。
さらに画素TFTのチャネル領域の下に設けた下部遮光
膜によって、基板中に入射する光による電流のリークも
抑制することが出来る。
【0036】さらに、ゲート電極のエッチング処理を前
述のように行うことにより、マスク枚数を大幅に低減す
ることが可能となる(実施形態の例では、下部遮光膜、
半導体層、レジストマスク110A、110B、110
Cの5枚)ため、半導体装置作成時のコスト低減に大き
く寄与することが出来る。
【0037】
【実施例】以下に本発明の実施例について記述する。
【0038】[実施例1]本実施例では、半導体装置の画
素部のTFTとその周辺に設けられる駆動回路部(ソー
ス信号線側駆動回路、ゲート信号線側駆動回路)のTF
Tを同時に作成する方法について説明する。但し、説明
を簡単にするために、駆動回路部に関しては基本単位で
あるCMOS回路を図示することとする。
【0039】図4(A)を参照する。まず、本実施例で
はコーニング社の#7059ガラスや#1737ガラス
などに代表されるバリウムホウケイ酸ガラス、またはア
ルミノホウケイ酸ガラスなどのガラスからなる基板50
01を用いる。なお、基板5001としては、透光性を
有する基板であれば限定されず、石英基板を用いても良
い。また、本実施例の処理温度に耐えうる耐熱性を有す
るプラスチック基板を用いてもよい。
【0040】基板5001上に、P−Si膜およびWS
x膜を積層し、これらの膜を所望の形状にパターニン
グして下部遮光膜5002を形成する。下部遮光膜50
02を形成する膜の材質としては、P−Si膜、WSi
x膜(x=2.0〜2.8)、Al、Ta、W、Cr、
Mo等の導電性材料からなる膜のいずれか一種、または
複数種を成膜すれば良い。本実施形態では、P−Si膜
を50[nm]、WSix膜を100[nm]積層して下部遮光
膜5002を形成した。
【0041】次いで、下地絶縁膜5003を形成する。
下地絶縁膜5003は、シリコンを含む絶縁膜(例え
ば、酸化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜、窒化シリコ
ン膜等)を、プラズマCVD法またはスパッタ法にて形
成する。
【0042】次に、図4(B)に示すように、下地絶縁
膜5003上に、非晶質半導体膜を30〜60[nm]の厚
さで形成する。非晶質半導体膜の材質は限定しないが、
好ましくはシリコンまたはシリコンゲルマニウム(Si
xGe1-x:0<x<1、代表的にはx=0.001〜
0.05)合金等で形成すると良い。続いて、前記非晶
質半導体膜に公知の結晶化処理(レーザー結晶化法、熱
結晶化法、またはNi等の触媒を用いた熱結晶化法等)
を行って得られた結晶質半導体膜を所望の形状にパター
ニングし、島状の半導体層5004〜5007を形成す
る。本実施例では、プラズマCVD法を用いて55[nm]
の非晶質シリコン膜を成膜した後、Niを含む溶液を非
晶質シリコン上に保持させた。この非晶質シリコン膜に
脱水素化(450℃、1時間)を行った後、熱結晶化
(570℃、14時間)を行い、さらに結晶化を改善す
るためのレーザーアニール処理を行って結晶質シリコン
膜を形成し、パターニング処理によって島状半導体層を
形成した。
【0043】また、島状半導体層5004〜5007を
形成した後、nチャネル型TFTのしきい値電圧
(Vth)を制御するために、p型を付与する不純物元素
を添加しても良い。p型を付与する不純物元素として
は、ボロン(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム
(Ga)等の周期律第13族元素が知られている。
【0044】次いで、島状半導体層5004〜5007
を覆うゲート絶縁膜5008を形成する。ゲート絶縁膜
5008の材質としてシリコンを含む絶縁膜を用い、プ
ラズマCVD法やスパッタ法によって40〜150[nm]
の厚さで形成する。ここで、ゲート絶縁膜5008は、
シリコンを含む絶縁膜を、単層あるいは積層構造として
形成すれば良い。
【0045】次に、ゲート絶縁膜5008上に、膜厚2
0〜100[nm]の第1の導電膜(TaN)5009と、
膜厚100〜400[nm]の第2の導電膜(W)5010
とを積層形成する。第1の導電膜5009および第2の
導電膜5010は、Ta、W、Ti、Mo、Al、Cu
から選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金
材料もしくは化合物材料で形成しても良い。また、リン
(P)等の不純物元素を添加したP−Si膜に代表され
る半導体膜を用いても良い。本実施例では、膜厚30[n
m]のTaN膜からなる第1の導電膜と、膜厚370[nm]
のW膜からなる第2の導電膜とを積層形成した。TaN
膜はスパッタ法により形成し、Taをターゲットに用
い、窒素を含む雰囲気内でスパッタした。W膜は、Wを
ターゲットに用いてスパッタ法により形成した。その他
に6フッ化タングステン(WF6)を用いる熱CVD法
で形成することも出来る。いずれにしてもゲート電極と
して使用するためには低抵抗化を図る必要があり、W膜
の抵抗率は20[μΩcm]以下とすることが望ましい。W
膜は結晶粒を大きくすることで低低効率化を図ることが
出来るが、W膜中に酸素等の不純物元素が多い場合には
結晶化が阻害されて高抵抗化する。したがって、本実施
例においては、高純度のW(純度99.9999[%])
をターゲットに用いたスパッタ法で、さらに成膜時に気
相中からの不純物の混入がないように十分配慮してW膜
を形成することにより、抵抗率9〜20[μΩcm]を実現
することが出来た。
【0046】次いで、図4(C)に示すように、フォト
リソグラフィ法を用いてレジストからなるマスク210
〜215を形成し、電極及び配線を形成するための第1
のエッチング処理を行う。第1のエッチング処理では第
1及び第2のエッチング条件で行う。本実施例では第1
のエッチング条件として、ICP(Inductively Couple
d Plasma:誘導結合型プラズマ)エッチング法を用い、
エッチング用ガスにCF4とCl2とO2とを用い、それ
ぞれのガス流量比を25/25/10[sccm]とし、1[P
a]の圧力でコイル型の電極に500[W]のRF(13.
56[MHz])電力を投入してプラズマを生成してエッチ
ングを行った。なお、エッチング用ガスとしては、Cl
2、BCl3、SiCl4、CCl4などを代表とする塩素
系ガスまたはCF4、SF6、NF3などを代表とするフ
ッ素系ガス、またはO2を適宜用いることができる。こ
こでは、松下電器産業(株)製のICPを用いたドライ
エッチング装置(Model E645−□ICP)を用い
た。基板側(試料ステージ)にも150[W]のRF(1
3.56[MHz])電力を投入し、実質的に負の自己バイ
アス電圧を印加する。この第1のエッチング条件により
W膜をエッチングして第1の導電層の端部をテーパー形
状とする。
【0047】この後、レジストマスク5011を除去せ
ずに第2のエッチング条件に変え、エッチング用ガスに
CF4とCl2とを用い、それぞれのガス流量比を30/
30[sccm]とし、1[Pa]の圧力でコイル型の電極に50
0[W]のRF(13.56[MHz])電力を投入してプラ
ズマを生成して約30秒程度のエッチングを行った。基
板側(試料ステージ)にも20[W]のRF(13.56
[MHz])電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧
を印加する。CF4とCl2を混合した第2のエッチング
条件ではW膜及びTaN膜とも同程度にエッチングされ
る。第2のエッチング条件でのWに対するエッチング速
度は58.97[nm/min]、TaNに対するエッチング
速度は66.43[nm/min]である。なお、ゲート絶縁
膜上に残渣を残すことなくエッチングするためには、1
0〜20%程度の割合でエッチング時間を増加させると
良い。
【0048】そして、レジストマスク5011を除去す
ることなく第1のドーピング処理を行い、島状半導体層
にn型を付与する不純物元素を添加する。ドーピング処
理はイオンドーピング法もしくはイオン注入法で行えば
良い。この場合、第1の形状の導電層5012〜501
6が不純物元素に対するマスクとなり、自己整合的に第
1の不純物領域5017〜5019が形成される。
【0049】さらに、図5(A)に示すように、レジス
トマスク5011を除去することなく第2のエッチング
処理を行う。ここでは、エッチング用ガスにSF6とC
2とO2とを用い、それぞれのガス流量比を24/12
/24[sccm]とし、1.3[Pa]の圧力でコイル型の電極
に700[W]のRF(13.56[MHz])電力を投入し
てプラズマを生成してエッチングを25秒行った。基板
側(試料ステージ)にも10Wの[W]のRF(13.5
6[MHz])電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電
圧を印加する。第2のエッチング処理でのWに対するエ
ッチング速度は227.3[nm/min]、TaNに対する
エッチング速度は32.[nm/min]であり、TaNに対
するWの選択比は7.1であり、ゲート絶縁膜5008
に対するエッチング速度は33.7[nm/min]であり、
TaNに対するWの選択比は6.83である。このよう
にエッチングガス用ガスにSF6を用いた場合、ゲート
絶縁膜5008との選択比が高いので膜減りを抑えるこ
とができる。また、駆動回路のTFTにおいては、テー
パ−部のチャネル長方向の幅が長ければ長いほど信頼性
が高いため、テーパ−部を形成する際、SF6を含むエ
ッチングガスでドライエッチングを行うことが有効であ
る。
【0050】また、上記第2のエッチング処理におい
て、CF4とCl2とO2とをエッチングガスに用いるこ
とも可能である。その場合は、それぞれのガス流量比を
25/25/10[sccm]とし、1[Pa]の圧力でコイル型
の電極に500[W]のRF(13.56[MHz])電力を
投入してプラズマを生成してエッチングを行えばよい。
基板側(試料ステージ)にも20[W]のRF(13.5
6[MHz])電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電
圧を印加する。CF4とCl2とO2とを用いる場合のW
に対するエッチング速度は124.62[nm/min]、T
aNに対するエッチング速度は20.67[nm/min]で
あり、TaNに対するWの選択比は6.05である。従
って、W膜が選択的にエッチングされる。また、このと
き、ゲート絶縁膜5008のうち、第1の形状の導電層
5012〜5016に覆われていない部分も同時にエッ
チングされて薄くなっている。
【0051】次いで、レジストからなるマスクを除去し
た後、第2のドーピング処理を行う。ドーピングは第2
の導電層5020b〜5024bを不純物元素に対する
マスクとして用い、第1の導電層のテーパー部下方の半
導体層に不純物元素が添加されるようにドーピングす
る。本実施例では、不純物元素としてP(リン)を用
い、ドーピング条件をドーズ量1.5×1014[/c
m2]、加速電圧90[keV]、イオン電流密度0.5[μA/
cm2]、フォスフィン(PH3)5[%]水素希釈ガス、ガ
ス流量30[sccm]にてプラズマドーピングを行った。こ
うして、第1の導電層と重なる低濃度不純物領域502
5〜5028を自己整合的に形成する。
【0052】次いで、図5(B)に示すように、レジス
トマスク5029を形成して第3のエッチング処理を行
う。この第3のエッチング処理では、後にpチャネル型
TFTとなる部分と、画素TFTとなる部分において、
第1の導電層のテーパー部を選択的にエッチングして半
導体層と重なる領域をなくす。第3のエッチング処理
は、エッチングガスにCl2を用い、ICPエッチング
装置を用いて行う。本実施例では、Cl2のガス流量比
を60[sccm]とし、1.0[Pa]の圧力でコイル型の電極
に350[W]のRF(13.56[MHz])電力を投入し
てプラズマを生成してエッチングを70秒行った。基板
側(試料ステージ)にも[W]のRF(13.56[MHz]
電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加す
る。第3のエッチングにより、第3の形状の導電層50
30a〜5032aが形成される。
【0053】次いで、ゲート絶縁膜のエッチングを行
う。ここでは、後にp型の不純物の添加を容易にするた
めに、第1の導電層と重ならないゲート絶縁膜の一部を
エッチングして薄くする。その後、後にnチャネル型T
FTの活性層となる半導体層をレジストマスク5035
で覆い、第3のドーピング処理を行う。この第3のドー
ピング処理により、pチャネル型TFTの活性層となる
半導体層に前記一導電型(n型)とは逆の導電型(p
型)を付与する不純物元素が添加されたp型の高濃度不
純物領域5036を形成する。このとき、第1の導電層
5030aを不純物元素に対するマスクとして用い、p
型を付与する不純物元素を添加してp型不純物領域を形
成する。本実施例では、p型不純物領域5036はジボ
ラン(B26)を用いたイオンドープ法で形成する。な
お、第1のドーピング処理及び第2のドーピング処理に
よって、不純物領域5018、5033にはそれぞれ異
なる濃度でリンが添加されているが、そのいずれの領域
においてもボロンの濃度が2×1020〜2×1021[/c
m3]となるようにドーピング処理することにより、pチ
ャネル型TFTのソース領域およびドレイン領域として
機能するために何ら問題は生じない。
【0054】ここまでの工程で、nチャネル型TFTお
よびpチャネル型TFTがそれぞれ形成され、nチャネ
ル型TFTにおいては、第1の導電層と重なる低濃度不
純物領域(GOLD領域)5025と、第1の導電層と
重ならない低濃度不純物領域(LDD領域)5034が
形成される。このように、駆動回路部と画素部とでは、
異なる構造のTFTを作り分けている。また本実施例で
は、半導体層5007と、第1、第2の導電層5024
で形成される部分で画素の保持容量をとっている。図示
していないが、半導体層5024は、画素TFTのソー
ス領域もしくはドレイン領域と電気的に接続されてい
る。
【0055】次に、図6(B)に示すように、レジスト
マスク5035を除去して第1の層間絶縁膜5037を
形成する。第1の層間絶縁膜5037としては、プラズ
マCVD法またはスパッタ法を用いて、膜厚10〜20
0[nm]としてシリコンを含む絶縁膜で形成する。本実施
例では、プラズマCVD法により、SiON膜を膜厚2
00[nm]で成膜して形成した。
【0056】その後、それぞれの半導体層に添加された
不純物元素を活性化処理する工程を行う。この工程では
ファーネスアニール炉を用いる熱アニール法にて行う。
熱アニール法としては、酸素濃度が1[ppm]以下、好ま
しくは0.1[ppm]以下の窒素雰囲気中で400〜70
0[℃]、代表的には500〜550[℃]で行えば良く、
本実施例では550[℃]、4時間の熱処理で活性化処理
を行った。なお、この工程においては、熱アニール法の
他に、レーザーアニール法、ラピッドサーマルアニール
法(RTA法)等を適用することが出来る。
【0057】なお、本実施例では、上記活性化処理と同
時に、結晶化の際に触媒として使用したニッケルが高濃
度のPを含む不純物領域にゲッタリングされ、主にチャ
ネル形成領域となる半導体層中のNi濃度が低減され
る。このようにして作成したチャネル形成領域を有する
TFTはオフ電流値が下がり、結晶性が良いことから高
い電界効果移動度が得られ、良好な特性を達成すること
ができる。
【0058】本実施例においては、ソース領域およびド
レイン領域に含まれるリンを利用してゲッタリングを行
ったが、他の方法としては、島状の半導体層の形成前
に、島状半導体層以外の場所にPまたは、Ar等の不活
性ガスをドーピングにより添加して熱処理を行う方法が
ある。この方法ではマスクが1枚増加するが、良好にゲ
ッタリングを行うことが出来る。
【0059】また、第1の層間絶縁膜を形成する前に活
性化処理を行っても良い。ただし、用いる配線材料が熱
に弱い場合には、本実施例のように配線等を保護するた
め層間絶縁膜(シリコンを主成分とする絶縁膜、例えば
窒化珪素膜)を形成した後で活性化処理を行うことが好
ましい。
【0060】次いで、熱処理(300〜550[℃]で1
〜12時間)を行い、半導体層を水素化する工程を行
う。本実施例では、窒素雰囲気中で350[℃]、1時間
の熱処理を行った。この工程は第1の層間絶縁膜503
7に含まれる水素によって、半導体層のダングリングボ
ンドを終端する工程である。水素化の他の手段として、
プラズマ水素化(プラズマにより励起された水素を用い
る)を行っても良い。
【0061】また、活性化処理としてレーザーアニール
法を用いる場合には、上記水素化を行った後、エキシマ
レーザーやYAGレーザー等のレーザー光を照射するこ
とが望ましい。
【0062】次いで、図6(B)に示すように、各不純
物領域5017、5018、5019、5036に達す
るコンタクトホールを形成するためのパターニングを行
い、前記各不純物領域を電気的に接続する配線5038
〜5041、接続電極5042、ソース信号線5043
の形成を行う。これらの電極および配線の材料は、Al
またはAgを主成分とする膜、またはそれらに準ずる材
料を用いる。
【0063】次いで、シリコンを含む無機絶縁膜と、有
機樹脂膜の積層でなる第2の層間絶縁膜5044を成膜
する。第2の層間絶縁膜5044は、配線材料の絶縁に
加え、表面の平坦化膜としての機能をも有している。本
実施例では、SiNOでなる無機絶縁膜を膜厚200[n
m]、さらに有機樹脂膜にアクリルを用いて膜厚500[n
m]の積層膜として形成した。
【0064】その後、画素TFTの上面に遮光膜504
5を形成する。遮光膜5045としては、Al等の反射
性の材料を用いる。本実施例においては、Al−Tiの
積層膜を膜厚200[nm]で成膜後、パターニングを行っ
て形成した。
【0065】さらに、図6(C)に示すように、有機樹
脂膜でなる第3の層間絶縁膜5046を形成した後、第
2の層間絶縁膜5044、第3の層間絶縁膜5046
に、接続配線5042に達するコンタクトホールの開口
を行い、画素電極5047を形成する。画素電極の材質
としては、透過型の半導体装置とする場合には透明導電
膜を用い、反射型のとする場合には金属膜を用いれば良
い。本実施例においては、透過型の半導体装置とするた
めに、酸化インジウム・スズ(ITO)膜を100[n
m]の厚さにスパッタ法で成膜したのちパターニングを
行い、画素電極5047を形成した。
【0066】以上のようにして、nチャネル型TFT及
びpチャネル型TFTからなるCMOS回路部と、nチ
ャネルTFTからなる画素TFT及び保持容量とを有す
る画素部とを同一基板上に形成することができる。本明
細書中ではこのような基板を便宜上アクティブマトリク
ス基板と呼ぶ。
【0067】[実施例2]本実施例においては、実施例1
で作成したアクティブマトリクス基板から、アクティブ
マトリクス型半導体装置を作成する工程を以下に説明す
る。説明には図7を用いる。
【0068】まず、実施例1に従い、図6(C)の状態
のアクティブマトリクス基板を得た後、図6(C)のア
クティブマトリクス基板上に、図7(A)に示すように
配向膜5051を形成しラビング処理を行う。なお、本
実施例では配向膜5051を形成する前に、アクリル樹
脂膜等の有機樹脂膜をパターニングすることによって基
板間隔を保持するための柱状のスペーサ5050を所望
の位置に形成した。また、柱状のスペーサ5050に代
えて、球状のスペーサを基板全面に散布しても良い。
【0069】次いで、対向基板5048を用意する。対
向基板5048には、透明導電膜でなる対向電極504
9を形成し、さらに配光膜5051を形成しラビング処
理を行う。
【0070】そして、画素部と駆動回路が形成されたア
クティブマトリクス基板と対向基板とをシール材(図示
せず)で貼り合わせる。シール材にはフィラーが混入さ
れていて、このフィラーと柱状スペーサによって均一な
間隔を持って2枚の基板が貼り合わせられる。その後、
両基板の間に液晶材料5052を注入し、封止剤(図示
せず)によって完全に封止する。液晶材料5052には
公知の液晶材料を用いれば良い。このようにして図7
(A)に示すアクティブマトリクス型液晶表示装置が完
成する。そして、必要があれば、アクティブマトリクス
基板または対向基板を所望の形状に分断する。さらに、
公知の技術を用いて偏光板等を適宜設けた。そして、公
知の技術を用いてFPCを貼り付ける。
【0071】[実施例3]本実施例においては、本発明の
半導体装置の作成方法を用いて作成したアクティブマト
リクス型半導体装置の構成例について説明する。
【0072】図2は、本実施例にて説明する画素部の上
面図(ただし対向基板側を省略する)を示しており、点
線枠200で囲われた部分が1画素である。さらに図3
(A)において、点線α−α',点線β−β'で示される
部分の断面図を図3(B)に点線α−α',点線β−β'
で示す。それぞれの画素は、半導体層201、下部遮光
膜202、ソース信号線203、ゲート電極204、接
続電極205、保持容量206、画素電極207を有す
る。画素の保持容量は、ここでは画素TFTの半導体層
と電気的に接続された半導体層とゲート電極と同層に形
成された配線との間に形成されている。
【0073】また、画素部の構成に際しては、開口率を
高くすることが求められる。そこで本実施例において
は、下部遮光膜202がゲート信号線を兼用しており、
さらにソース信号線は保持容量と重なるように配置し
た。
【0074】さらに、アクティブマトリクス型半導体装
置の一例を図8に示す。図8(A)は上面図、図8
(B)は断面図である。基板801の中央には、画素部
804が配置されている。画素部804の上側には、ソ
ース信号線を駆動するための、ソース信号線駆動回路8
02が配置されている。画素部804の左右には、ゲー
ト信号線を駆動するための、ゲート信号線駆動回路80
3が配置されている。本実施例に示した例では、ゲート
信号線駆動回路803は画素部に対して左右対称配置と
しているが、これは片側のみの配置でも良く、半導体装
置の基板サイズ等を考慮して、設計者が適宜選択すれば
良い。ただし、回路の動作信頼性や駆動効率等を考える
と、図8(A)に示した左右対称配置が望ましい。各駆
動回路への信号の入力は、フレキシブルプリント基板
(Flexible Print Circuit:FPC)805から行われ
る。FPC805は、基板801の所定の場所まで配置
された配線に達するように、層間絶縁膜および樹脂膜に
コンタクトホールを開口し、接続電極809を形成した
後、異方性導電膜等を介して圧着される。本実施例にお
いては、接続電極はITOを用いて、画素電極と同時に
形成した。
【0075】駆動回路、画素部の周辺には、基板外周に
沿ってシール剤807が塗布され、あらかじめアクティ
ブマトリクス基板上に形成されたスペーサ810によっ
て一定のギャップ(基板801と対向基板806との間
隔)を保った状態で、対向基板806が貼り付けられ
る。その後、シール剤807が塗布されていない部分よ
り液晶素子が注入され、封止剤808によって密閉され
る。以上の工程により、半導体装置が完成する。
【0076】[実施例4]実施例3にて示したように、下
部遮光膜がゲート信号線を兼用する構造とした場合、通
常の配線材料を用いるよりも配線抵抗が高くなるため、
信号伝達時の遅延が大きくなるという問題点がある。そ
こで本実施例において、前述の問題点を解決する方法に
ついて説明する。説明に際し、図9を参照する。
【0077】ここでは、フレーム周波数60[Hz],画素
数がXGA(1024×768画素)の半導体装置を例
にとって説明する。一般に、液晶を用いた半導体装置に
おいては、1秒間に60回前後、映像信号の書き込みが
行われることによって映像の表示が行われる(図9
(A))。この1画面あたりの書き込み期間をフレーム
期間といい、図9(B)に示す。1フレーム期間内に
は、ゲート信号線が1行目から選択されてソース信号線
から画素へと映像信号が書き込まれるという処理が順に
行われ、最終行での書き込みが終了した後、再び1行目
に戻って次のフレーム期間での書き込みを行う。ここ
で、最終行での書き込み(ゲート信号線の選択)が終了
してから、次に1行目での書き込み(ゲート信号線の選
択)が開始されるまでの間には、通常は帰線期間が設け
てある。図9(B)において、このゲート帰線期間の長
さをTr1とすると、図9(C)に示す1水平期間の長
さTh1は、 Th1={(1/60)−Tr1}/768 [秒] となる。つまり、ゲート帰線期間の長さTr1の値によ
っては、ゲート信号線の抵抗による信号遅延が生じた場
合、画素への映像信号の書き込み時間が不足する可能性
がある。
【0078】そこで、このゲート帰線期間を通常よりも
短く設定することによってこの問題を回避する。図9
(D)に示すように、ゲート帰線期間Tr2は、Tr1
よりも短く設定してある。このとき、1水平期間の長さ
Th2は、 Th2={(1/60)−Tr2}/768 [秒] となり、図9(B)、(C)の場合よりも時間を長くと
ることが出来る。これによって、図9(D)、(E)に
示すように、1画素あたりの映像信号の書き込み時間に
余裕が出来るため、仮にゲート信号線の抵抗値が高くな
って、それにより信号遅延が大きくなった場合にも、確
実に画素への映像信号の書き込みを完了させることが出
来る。
【0079】[実施例5]アクティブマトリクス型半導体
装置には様々な用途がある。本実施例では、本発明の半
導体装置の作成方法を用いて作成されたアクティブマト
リクス型半導体装置(半導体装置と呼ぶ)を組み込んだ
電子機器について、図10、図11に例を挙げて説明す
る。
【0080】図10(A)はフロント型プロジェクタで
あり、投射装置本体1001、半導体装置1002、光
源1003、光学系1004、スクリーン1005で構
成されている。なお、投射装置1001には単版式のも
のを用いても良いし、R、G、Bの光にそれぞれ対応し
た三板式のものを用いても良い。本発明はアクティブマ
トリクス基板を備えた半導体装置1002に適用するこ
とができる。
【0081】図10(B)はリア型プロジェクタであ
り、本体1011、投射装置本体1012、半導体装置
1013、光源1014、光学系1015、リフレクタ
ー1016、スクリーン1017で構成されている。な
お、投射装置1013には単版式のものを用いても良い
し、R、G、Bの光にそれぞれ対応した三板式のものを
用いても良い。本発明はアクティブマトリクス基板を備
えた半導体装置1013に適用することができる。
【0082】なお、図10(C)は、図10(A)及び
図10(B)中における投射装置本体1001、101
2の構造の一例を示した図である。投射装置1001、
1012は、光源光学系1021、ミラー1022、1
024〜1026、ダイクロイックミラー1023、プ
リズム1027、半導体装置1028、位相差板102
9、投射光学系1030で構成される。投射光学系10
30は、投射レンズを含む光学系で構成される。本実施
例は三板式の例を示したが、特に限定されず、例えば単
板式であっても良い。また、図10(C)中において矢
印で示した光路に実施者が適宜、光学レンズや、偏光機
能を有するフィルムや、位相差を調節するためのフィル
ム、IRフィルム等の光学系を設けても良い。
【0083】また、図10(D)は、図10(C)中に
おける光源光学系1021の構造の一例を示した図であ
る。本実施例では、図10(C)中における光源光学系
1021は、図10(D)中におけるリフレクター10
31、光源1032、レンズアレイ1033、偏光変換
素子1034、集光レンズ1035で構成される。な
お、図10(D)に示した光源光学系は一例であって特
に限定されない。例えば、光源光学系に実施者が適宜、
光学レンズや、偏光機能を有するフィルムや、位相差を
調節するフィルム、IRフィルム等の光学系を設けても
良い。
【0084】図11(A)は液晶表示装置であり、筐体
1101、支持台1102、表示部1103、スピーカ
ー部1104、ビデオ入力端子1105等を含む。本発
明の半導体装置は表示部2003に用いることができ
る。なお、液晶表示装置は、パソコン用、TV放送受信
用、広告表示用などの全ての情報表示用表示装置が含ま
れる。
【0085】図11(B)はデジタルスチルカメラであ
り、本体1111、表示部1112、受像部1113、
操作キー1114、外部接続ポート1115、シャッタ
ー1116等を含む。本発明の半導体装置は表示部11
12に用いることができる。
【0086】図11(C)はノート型パーソナルコンピ
ュータであり、本体1121、筐体1122、表示部1
123、キーボード1124、外部接続ポート112
5、ポインティングデバイス1126等を含む。本発明
の半導体装置は表示部1123に用いることができる。
【0087】図11(D)はモバイルコンピュータであ
り、本体1131、表示部1132、スイッチ113
3、操作キー1134、赤外線ポート1135、スタイ
ラスペン1136等を含む。本発明の半導体装置は表示
部1132に用いることができる。
【0088】図11(E)は記録媒体を備えた携帯型の
画像再生装置(具体的にはDVD再生装置)であり、本
体1141、筐体1142、表示部A1143、表示部
B1144、記録媒体(DVD等)読み込み部114
5、操作キー1146、スピーカー部1147等を含
む。表示部A1143は主として画像情報を表示し、表
示部B1144は主として文字情報を表示するが、本発
明の半導体装置はこれら表示部A、B1143、114
4に用いることができる。なお、記録媒体を備えた画像
再生装置には家庭用ゲーム機器なども含まれる。
【0089】図11(F)はゴーグル型ディスプレイ
(ヘッドマウントディスプレイ)であり、本体115
1、表示部1152、アーム部1153を含む。本発明
の半導体装置は表示部2502に用いることができる。
【0090】図11(G)はビデオカメラであり、本体
1161、表示部1162、筐体1163、外部接続ポ
ート1164、リモコン受信部1165、受像部116
6、バッテリー1167、音声入力部1168、操作キ
ー1169等を含む。本発明の半導体装置は表示部11
62に用いることができる。
【0091】図11(H)は携帯電話であり、本体11
71、筐体1172、表示部1173、音声入力部11
74、音声出力部1175、操作キー1176、外部接
続ポート1177、アンテナ1178等を含む。本発明
の半導体装置は表示部1173に用いることができる。
【発明の効果】本発明の半導体装置の作成方法による
と、駆動回路と画素部とにおいて、それぞれの動作環境
に合わせて異なる構造を有するTFTを、マスクを追加
することなく作り分けることが可能となる。結果、ホッ
トキャリア劣化に強い駆動回路部のTFTと、オフ電流
を大きく低減した画素部のTFTを有する半導体装置の
実現が可能となる。
【0092】さらに、半導体層の下層に形成された下部
遮光膜によって、プロジェクタ等に半導体装置を用いる
際にも、プロジェクタより発せられる光が基板中に入射
し、TFTのチャネル領域に当たることによって生ずる
光リーク電流の低減に大きく寄与することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の半導体装置の作成方法の実施形態
を示す図。
【図2】 実施例3に示した、本発明の半導体装置の
作成方法により作成された半導体装置の画素部の構成を
示す図。
【図3】 実施例3に示した、本発明の半導体装置の
作成方法により作成された半導体装置の画素部の構成を
示す図。
【図4】 実施例1に示した、半導体装置の作成工程
例を示す図。
【図5】 実施例1に示した、半導体装置の作成工程
例を示す図。
【図6】 実施例1に示した、半導体装置の作成工程
例を示す図。
【図7】 実施例2に示した、半導体装置の作成工程
例を示す図。
【図8】 実施例3に示した、本発明の半導体装置の
作成方法により作成された半導体装置の全体概略図と断
面図。
【図9】 実施例4に示した、半導体装置の駆動方法
の一例を簡略に示したタイミングチャートを示す図。
【図10】 本発明の半導体装置の作成方法により作成
された半導体装置の、電子機器への適用例を示す図。
【図11】 本発明の半導体装置の作成方法により作成
された半導体装置の、電子機器への適用例を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/8238 H01L 29/78 619B 27/092 27/08 321E 27/08 331 321D 21/336 29/78 612B 616A Fターム(参考) 2H092 HA06 JA24 JA34 JA37 KA04 KA05 KA12 KA13 KB24 KB25 MA05 MA08 MA17 MA27 MA30 NA21 PA01 PA03 PA04 PA06 PA09 PA11 RA05 5C094 AA13 AA25 AA31 AA43 AA48 AA53 BA03 BA16 BA43 CA19 DA09 DA13 DB01 DB02 DB04 EA04 EA05 EB02 ED15 FA01 FA02 FB12 FB14 FB15 GA10 GB10 HA08 HA10 5F048 AA09 AB10 AC04 BA16 BB04 BB05 BB09 BC06 BC11 BC16 BE08 BG07 5F110 AA06 AA21 BB02 BB04 CC02 DD01 DD02 DD03 DD13 DD14 DD15 EE01 EE02 EE03 EE04 EE06 EE08 EE23 EE44 EE45 FF09 FF28 FF30 GG01 GG02 GG13 GG25 GG32 HJ01 HJ04 HJ13 HJ18 HJ23 HL02 HL03 HL06 HL07 HL23 HM13 HM15 NN04 NN22 NN27 NN35 NN42 NN44 NN45 NN46 NN47 NN48 PP03 PP34 PP35 QQ04 QQ11 QQ23 QQ25 QQ28 5G435 AA14 AA16 AA17 BB12 BB15 BB17 CC09 DD04 EE25 EE37 EE40 FF13 GG28 HH12 HH13 HH14 KK07 LL03 LL06 LL07 LL15

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画素部に設けられた画素TFTと、前記画
    素部周辺に設けられた駆動回路のnチャネル型TFTお
    よびpチャネル型TFTとが同一基板上に形成された半
    導体装置であって、 前記基板上には下部遮光膜を有し、 前記下部遮光膜上には下地絶縁膜を有し、 前記下地絶縁膜上に前記画素TFTと、前記駆動回路の
    nチャネル型TFTおよびpチャネル型TFTとが形成
    され、前記nチャネル型TFTの不純物領域は、一部が
    前記nチャネル型TFTのゲート電極と重なるように形
    成され、 前記pチャネル型TFTの不純物領域は、前記pチャネ
    ル型TFTのゲート電極と重ならないように形成され、 前記画素TFTの不純物領域は、前記画素TFTのゲー
    ト電極と重ならないように形成され、 少なくとも前記画素TFTのチャネル形成領域が、前記
    下部遮光膜と重なるように形成されることを特徴とする
    半導体装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記nチャネル型TF
    Tのゲート電極は、ゲート絶縁膜上に接した第1の導電
    層と、前記第1の導電層上に接した第2の導電層からな
    り、 且つ、前記第1の導電層のチャネル長方向の長さは、前
    記第2の導電層のチャネル長方向の長さよりも長く、 且つ、前記第1の導電層の一部が、前記nチャネル型T
    FTの不純物領域の一部と重なることを特徴とする半導
    体装置。
  3. 【請求項3】請求項1もしくは請求項2において、 前記pチャネル型TFTのゲート電極は、ゲート絶縁膜
    上に接した第1の導電層と、前記第1の導電層上に接し
    た第2の導電層からなり、 且つ、前記第1の導電層のチャネル長方向の長さは、前
    記第2の導電層のチャネル長方向の長さと等しいことを
    特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3のいずれか1項にお
    いて、 前記画素TFTのゲート電極は、ゲート絶縁膜上に接し
    た第1の導電層と、前記第1の導電層上に接した第2の
    導電層からなり、 且つ、前記第1の導電層のチャネル長方向の長さは、前
    記第2の導電層のチャネル長方向の長さと等しいことを
    特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4のいずれか1項にお
    いて、 前記画素TFTのゲート電極またはnチャネル型TFT
    のゲート電極またはpチャネル型TFTのゲート電極を
    形成する、前記第1の導電層または前記第2の導電層
    は、 Ta、W、Ti、Mo、Al、Cuから選ばれた元素、
    または前記元素を主成分とする合金材料もしくは化合物
    材料からなることを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項5のいずれか1項にお
    いて、 前記下部遮光膜は、前記画素TFTのチャネル形成領域
    に向かって入射する光を遮ることを特徴とする半導体装
    置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至請求項6のいずれか1項にお
    いて、 前記下部遮光膜は、前記画素TFTのゲート電極と電気
    的に接続され、ゲート信号線として機能することを特徴
    とする半導体装置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記
    載の半導体装置を用いることを特徴とする液晶表示装
    置。
  9. 【請求項9】請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記
    載の半導体装置を用いることを特徴とするフロントプロ
    ジェクタ装置。
  10. 【請求項10】請求項1乃至請求項7のいずれか1項に
    記載の半導体装置を用いることを特徴とするリアプロジ
    ェクタ装置。
  11. 【請求項11】請求項1乃至請求項7のいずれか1項に
    記載の半導体装置を用いることを特徴とするゴーグル型
    ディスプレイ。
  12. 【請求項12】請求項1乃至請求項7のいずれか1項に
    記載の半導体装置を用いることを特徴とするパーソナル
    コンピュータ。
  13. 【請求項13】請求項1乃至請求項7のいずれか1項に
    記載の半導体装置を用いることを特徴とするデジタルビ
    デオディスクプレーヤー。
  14. 【請求項14】基板上に、下部遮光膜を形成する第1の
    工程と、 前記下部遮光膜上に、下地絶縁膜を形成する第2の工程
    と、 前記下地絶縁膜上に、半導体層を形成する第3の工程
    と、 前記半導体層上に、絶縁膜を形成する第4の工程と、 前記絶縁膜上に、第1の幅を有する第1の導電層と第1
    の幅を有する第2の導電層の積層からなる第1の形状の
    電極を形成する第5の工程と、 前記第1の形状の電極をマスクとして、前記半導体層に
    一導電型を付与する不純物元素を添加して第1の不純物
    領域を形成する第6の工程と、 前記第1の形状の電極をエッチングして、第2の幅を有
    する第1の導電層と第3の幅を有する第2の導電層から
    なる第2の形状の電極を形成する第7の工程と、 前記第2の導電層をマスクとして、前記第1の導電層を
    通過させて前記半導体層に一導電型を付与する不純物元
    素を添加して第2の不純物領域を形成する第8の工程
    と、 後に第2の不純物領域を有するTFTを形成する領域を
    レジストマスクで被覆する第9の工程と、前記レジスト
    マスクで被覆されていない領域において、前記第2の導
    電層をマスクとして、前記第1の導電層の一部をエッチ
    ングして第3の幅を有する第1の導電層と前記第3の幅
    を有する第2の導電層との積層からなる第3の形状の電
    極を形成し、前記第2の不純物領域を、前記第1の導電
    層の一部と重なっている第2の不純物領域と、前記第1
    の導電層と重なっていない第3の不純物領域とに作り分
    ける第10の工程と、 前記第3の形状の電極をマスクとして、ゲート絶縁膜の
    一部をエッチングして薄膜化する第11の工程とを有す
    ることを特徴とする半導体装置の作成方法。
  15. 【請求項15】請求項14において、前記第1の幅は前
    記第2の幅よりも広く、かつ前記第2の幅は前記第3の
    幅よりも広いことを特徴とする半導体装置の作成方法。
  16. 【請求項16】請求項14もしくは請求項15におい
    て、前記一導電型を付与する不純物元素とは、前記半導
    体層にn型もしくはp型を付与する不純物元素であるこ
    とを特徴とする半導体装置の作成方法。
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