JP2002231541A - 磁気バイアス用磁石を有する磁気コアおよびそれを用いたインダクタンス部品 - Google Patents

磁気バイアス用磁石を有する磁気コアおよびそれを用いたインダクタンス部品

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JP2002231541A
JP2002231541A JP2001023145A JP2001023145A JP2002231541A JP 2002231541 A JP2002231541 A JP 2002231541A JP 2001023145 A JP2001023145 A JP 2001023145A JP 2001023145 A JP2001023145 A JP 2001023145A JP 2002231541 A JP2002231541 A JP 2002231541A
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magnetic
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magnetic core
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Keita Isotani
桂太 磯谷
Teruhiko Fujiwara
照彦 藤原
Masayoshi Ishii
政義 石井
Haruki Hoshi
晴輝 保志
Tamiko Anpo
多美子 安保
Toru Ito
透 伊藤
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Tokin Corp
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NEC Tokin Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インダクタンス部品の磁気コアとして、磁気
バイアス用永久磁石を具備した磁気コアのコアロスを低
下させるとともに、直流重畳特性を改善する。 【解決手段】 インダクタンス部品の磁気コアの磁気バ
イアスを与えるための永久磁石を、5KOe以上の固有
保磁力及び300℃以上のキュリー点を持つ希土類磁石
の複数枚の薄層とし、該薄層を前記ギャップの磁路方向
と直角方向に積層する。この積層構造は、間に絶縁体層
を介しても良い。他の構成として、磁石体を前記ギャッ
プの磁路方向と直角方向に複数層に切断分割して形成し
ても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング電源
等に用いられるチョークコイルやトランス等のインダク
タンス部品の磁気コア(以下、単に「コア」とも呼ぶ)
に関するものであり、特に、磁気バイアス用の永久磁石
を備えた磁気コアに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えばスイッチング電源など
に用いられるチョークコイル及びトランスにおいては、
通常、交流は直流に重畳して印加される。したがって、
これらチョークコイルやトランスに用いる磁気コアは、
この直流重畳に対して磁気飽和しない透磁率特性(この
特性を「直流重畳特性」と呼ぶ)の良好なことが求めら
れている。
【0003】高周波用の磁気コアとしてはフェライト磁
気コアや圧粉磁気コアが使用されているが、フェライト
磁気コアは初透磁率が高く飽和磁束密度が小さく、圧粉
磁気コアは初透磁率が低く飽和磁束密度が高い、という
材料物性に由来した特徴がある。従って、圧粉磁気コア
はトロイダル形状で用いられることが多い。他方、フェ
ライト磁気コアの場合には、例えばE型コアの中脚に磁
気空隙(磁気ギャップ)を形成して直流重畳により磁気
飽和することを避けることが行われている。
【0004】しかし、近年の電子機器の小型化要請に伴
う電子部品の小型化の要求により、磁気コアの磁気ギャ
ップも小さくせざるを得ず、直流重畳に対してより高い
透磁率の磁気コアが強く求められている。
【0005】この要求に対しては、一般に、飽和磁化の
高い磁気コアを選択する事、つまり高磁界で磁気飽和し
ない磁気コアの選択が必須とされている。しかし、飽和
磁化は材料の組成で必然的に決まるものであり、無限に
高く出来るものではない。
【0006】その解決手段として、磁気コアの磁路に設
けた磁気ギャップに永久磁石を配置し、直流重畳による
直流磁界を打ち消す事、すなわち、磁気コアに磁気バイ
アスを与えることが古くから提案されている。
【0007】この永久磁石を用いた磁気バイアス方法
は、直流重畳特性を向上させるには優れた方法である
が、一方で金属焼結磁石を用いると磁気コアのコアロス
の増大が著しく、またフェライト磁石を用いると重畳特
性が安定しないなどとても実用に耐え得るものではなか
った。
【0008】これらを解決する手段として、例えば特開
昭50−133453は、磁気バイアス用永久磁石とし
て保磁力の高い希土類磁石粉末とバインダーとを混合し
圧縮成形したボンド磁石を用いること、これにより直流
重畳特性およびコアの温度上昇が改善されたことを開示
している。
【0009】しかし近年、電源に対する電力変換効率向
上の要求はますます厳しくなっており、チョークコイル
用及びトランス用の磁気コアについても単にコア温度を
測定するだけでは優劣が判断不能なレベルとなってい
る。そのため、コアロス測定装置による測定結果の判断
が不可欠であり、実際本発明者等が検討を行った結果、
特開昭50―133453に示された抵抗率の値ではコ
アロス特性が劣化する事が明らかになった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、磁路
の少なくとも1箇所以上にギャップを有する磁気コア
に、該ギャップ両端から磁気バイアスを供給するため
に、該ギャップ近傍に永久磁石を配してなる磁気バイア
ス用磁石を有する磁気コアにおいて、上記を考慮して、
優れた直流重畳特性とコアロス特性を有する磁気コアを
容易かつ安価に提供する事である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、磁路の
少なくとも1箇所以上にギャップを有する磁気コアに、
該ギャップ両端から磁気バイアスを供給するために、該
ギャップ近傍に永久磁石を配してなる磁気バイアス用磁
石を有する磁気コアにおいて、前記永久磁石は、5KO
e以上の固有保磁力及び300℃以上のキュリー点を持
つ希土類磁石の複数枚の薄層であり、該薄層は前記ギャ
ップの磁路方向と直角方向に積層されていることを特徴
とする磁気バイアス用磁石を有する磁気コアが得られ
る。
【0012】前記希土類磁石の薄層は希土類焼結磁石の
層とすることができる。
【0013】また、前記希土類磁石の薄層は、希土類磁
石粉末を樹脂で固めた希土類ボンド磁石の薄層とするこ
とができる。
【0014】さらに、前記積層された希土類磁石の隣り
合う薄層の間に絶縁層を介在させても良い。
【0015】なお、上記の磁気バイアス用磁石を有する
磁気コアにおいて、前記希土類磁石の薄層は厚みが50
0μm以下であることが好ましい。
【0016】又、本発明によれば、上記の磁気バイアス
用磁石を有する磁気コアに、1ターン以上の巻線を少な
くとも1つ施して、直流重畳特性が良好でコアロスの小
さなインダクタンス部品を得ることができる。
【0017】なお、インダクタンス部品とは、コイル、
チョークコイル、トランス、その他一般に磁気コアと巻
き線とを必須とした部品を含むものとする。
【0018】
【作用】本発明は、前記課題を達成するべく挿入する永
久磁石について検討した結果、固有保磁力が5KOe以
上、キュリー点Tcが300℃以上の希土類焼結磁石、
あるいはその希土類磁石粉末からなるボンド磁石を樹脂
等の絶縁物とで磁路方向に対し水平に積層させた磁石を
コアのギャップに挿入した場合、優れた直流重畳特性が
得られ、しかも周波数特性やコアロス特性の劣化が生じ
ない磁気コアを形成できる事を発見した事からなされた
ものである。
【0019】この理由は、バイアス用磁石が薄層を積層
化して構成することに伴い渦電流半径が小さくなること
により、周波数特性やコアロス特性が向上するものと考
えられる。この積層化に伴い、磁石の薄層の間に絶縁シ
ートを介在させても良いが、介在する絶縁物は空気でも
良いので、ブロック状の磁石を切断・分割して薄層化
し、磁石薄層間に小さな隙間を形成することで同様に優
れた特性が得られる。
【0020】また、優れた直流重畳特性を得るのに必要
なバイアス用磁石の特性は、エネルギー積よりもむしろ
固有保磁力であり、従って比抵抗の高い永久磁石を使用
しても固有保磁力が高ければ充分に高い直流重畳特性が
得られる事を見出したことによる。
【0021】固有保磁力が高い磁石は一般的には希土類
焼結磁石、または希土類磁石粉末をバインダーとともに
混合して成形した希土類ボンド磁石で得られるが、保磁
力の高い磁石粉末であればどのような組成のものでも良
い。希土類磁石粉末の種類はSm−Co系、Nd−Fe
−B系、Sm−Fe−N系の何でも良いが、粉末の残留
磁化の大きさによってバイアス磁界の大きさが決まり、
保磁力の値によって磁気特性の安定性が決まるので、コ
アの種類によって磁石粉末の種類を選択する必要が有
る。
【0022】チョークコイル用及びトランス用磁気コア
としては軟磁気特性を有する材料であればなんでも有効
であるが、一般的にはMnZn系又はNiZn系フェラ
イト、圧粉磁心、珪素鋼板、アモルファス等が用いられ
る。また、コアの形状についても特に制限があるわけで
はなく、トロイダルコア、EEコア、EIコア等あらゆ
る形状の磁心に本発明の適用が可能である。
【0023】磁気コアに形成するギャップ長に特に制限
はないが、ギャップ長が狭すぎると直流重畳特性が劣化
し、またギャップ長が広すぎると透磁率が低下しすぎる
ので、おのずから挿入するギャップ長は決まってくる。
【0024】次に、ギャップに挿入される永久磁石に対
する要求特性は、固有保磁力については5kOe以下で
は磁心に印可される直流磁界によって磁化が消失するの
で、それ以上の保磁力が必要である。また、積層化に用
いる磁石膜厚が実質的に500μm以上になるとコアロ
ス特性が劣化するので、磁石膜厚は500μm以下であ
る事が望ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0026】実施例1 以下に、ボンド磁石シートと樹脂シートを交互に積層し
たものと、ブロック状に構成した(非積層型)ボンド磁
石を、それぞれ、Mn−Zn系フェライトコアの磁路の
一部に挿入した場合のコアロス特性、周波数特性の比較
を行った例を示す。
【0027】ボンド磁石の作製にはSm−Fe−N磁石
粉末(粉末平均粒径約3μm)に総重量の40vol%
に当たる量のバインダー(12ナイロン)と熱混練を行
い、その後、無磁場中で熱プレスを行い、膜厚100μ
mの磁石シートを作製した。
【0028】図1を参照して、これらの磁石シート1と
膜厚10μmの樹脂フィルム2とを交互に積層し、再び
熱プレスを行い、厚さ約11mmの積層体3とした。こ
の積層体3を1.5mm幅で、積層方向に(すなわち積
層面に直角の方向に)切断し、その後、コアのギャップ
の大きさである10.6mm×7.0mm×1.5mm
の形状のボンド磁石積層板4に加工した。
【0029】他方、比較用の試料として、熱混練後に熱
プレスで1.5mm厚の板を作り、10.6mm×7.
0mm×1.5mmの形状のボンド磁石無垢板5に加工
した。
【0030】これらのボンド磁石積層板4およびボンド
磁石無垢板5を、約10Tのパルス磁場で板厚方向(コ
アの磁気ギャップに挿入した際の磁路方向)に着磁を行
った。
【0031】これらボンド磁石積層体4とボンド磁石無
垢板5をMn−Zn系フェライトコアの磁気ギャップに
挿入し、コアロス特性、透磁率μの周波数特性の比較を
行った。
【0032】コアロス特性は、岩崎通信機製のSY−8
232交流BHトレーサーを用いて100KHz、0.
1Tにおけるコアロスを室温で測定した。周波数特性は
YOKOGAWA・HewlettPackard製4
194aインピーダンスアナライザーを用いて、交流周
波数1KHz〜15MHzの範囲でインピダンスLの測
定を行い、その結果から、透磁率を求め、1KHz時の
透磁率と10MHz時の透磁率の比で比較を行った。そ
の結果を表1に示す。
【0033】
【表1】 表1から、磁気ギャップにボンド磁石積層板4を挿入し
たコアは、ボンド磁石無垢板5を挿入したものに比べ周
波数特性が向上することが分かった。これはバイアス用
磁石を積層板とする事によって渦電流半径が小さくなる
ためと推測できる。その結果、渦電流損失が減少し、コ
アロスが減少したものと思われる。このように積層した
磁石をギャップに挿入した磁気コアは周波数特性、コア
ロス特性の優れた特性を示す事が分かった。
【0034】実施例2 以下に、Sm−Co焼結磁石シートと絶縁物とを積層し
た積層体磁石と非積層体Sm−Co焼結磁石を、Mn−
Zn系フェライトコアの磁路のギャップ中に挿入した場
合のコアロス特性、周波数特性の比較を行った例を示
す。
【0035】Sm−Co焼結磁石シートは、100μ
m、200μm、500μm、および750μmの磁石
シートをそれぞれ用い、図1を参照して、同じ厚みの磁
石シート1同士を、それらの表面にエポキシ系の樹脂2
を塗布し、樹脂層2を介して互いに張り合わせ、積層体
3を形成した。この積層体3を1.5mm幅で、積層方
向に(すなわち、張り合わせた面に対し直角の方向に)
切断し、挿入すべきコアの磁気ギャップの大きさである
10.6mm×7.0mm×1.5mmの形状の磁石積
層板4に加工した。また、比較用の試料として、Sm−
Co焼結磁石を加工して、10.6mm×7.0mm×
1.5mmの形状の磁石無垢板5を作製した。
【0036】上記のボンド磁石積層板4およびボンド磁
石無垢板5を、それ等の板厚方向(挿入するコアの磁路
方向)に着磁機にて着磁後、実施例1で用いたと同じM
n−Znフェライトコアのギャップにそれぞれ挿入し、
岩崎通信機製のSY−8232交流BHトレーサーで1
00KHz、0.1Tにおけるコアロス特性を室温で測
定した。さらに周波数特性はYOKOGAWA・Hew
lettPackard製4194Aインピーダンスア
ナライザーを用いて、交流周波数1KHz〜15MHz
の範囲でインピダンスLの測定を行い、得られたそくて
いちから、透磁率μをもとめ、1KHz時の透磁率と1
0MHz時の透磁率の比で比較を行った。その結果を表
2に示す。
【0037】
【表2】 表2から、磁石シート1の膜厚の増加とともにコアロス
値も増加していき、磁石シート膜厚が750μm以上の
試料では、コアロスが1000kW/m以上と非常に
大きな値を示すことがわかる。
【0038】これは、磁石シート膜厚の大きな試料では
周波数特性が劣化していることから判断すると、磁石シ
ート膜厚の増加とともに磁石シート内部の渦電流半径も
大きくなるために渦電流損失が大きくなり、コアロス値
が増加したものと推測される。
【0039】以上のことから、磁石シート膜厚が500
μm以下の磁石を積層した磁石をコアのギャップ部に挿
入することにより優れた周波数特性が得られ、しかもコ
アロスの劣化も生ずることなく、優れた磁気コアが得ら
れる事が分かった。
【0040】実施例3 以下に、ボンド磁石を、その挿入すべき磁気コアの磁路
方向に直角の方向に複数層に分割した磁石をMn−Zn
系フェライトコアの磁気ギャップに挿入した場合のコア
ロス特性、および透磁率μの周波数特性の比較を行った
例を示す。
【0041】ボンド磁石の作製にはSm−Co磁石粉末
(粉末平均粒径約3μm)と、総重量の40vol%に
当たる量のバインダー(ポリエステル)とを熱混練を行
い、その後、無磁場中で熱プレスを行い、厚さ約1.5
mmの板状磁石とした。この板状磁石を、挿入すべき磁
気コアのギャップの大きさである10.6mm×7.0
mm×0.5mmの寸法形状に加工した。
【0042】図2を参照して、この磁石板8をMn−Z
n系フェライトのE型コア6のギャップの面に張り付
け、レーザ9を用いて、幅200μmでコアの磁路方向
に対し直角方向に複数の層10に切断した。
【0043】また、比較用として、磁石板8をレーザに
て切断を行わないものも用意した。
【0044】これらの切断したおよび切断していないボ
ンド磁石板8を有するE型コア6の上に対の他のE型コ
ア6´を重ねてコアを完成した後、ボンド磁石板8を、
約10Tのパルス磁場でE型コア6の磁路方向に着磁を
行った。その後、E型コア6に巻線7を施し、コアロス
特性、透磁率μの周波数特性の比較を行った。
【0045】コアロス特性は、岩崎通信機製のSY−8
232交流BHトレーサーで100KHz、0.1Tに
おけるコアロスを室温で測定した。周波数特性はYOK
OGAWA・HewlettPackard製4194
Aインピーダンスアナライザーを用いて、交流周波数1
KHz〜15MHzの範囲でインピダンスLを測定し、
得られたインピダンスLから透磁率μを求めた。1KH
z時の透磁率μと10MHz時の透磁率μの比で比較を
行った。その結果を表3に示す。
【0046】
【表3】 表3から、ギャップに挿入したボンド磁石板8を分割し
た方のコアは、磁石板を分割しなかった方のコアに比べ
周波数特性が向上することが分かった。これは磁石を分
割した結果、渦電流半径が小さくなるためと推測でき
る。その結果、渦電流損失が減少し、コアロスが減少し
たものと思われる。このようにギャップに挿入した磁石
を分割した方の磁気コアは周波数特性、コアロス特性の
優れた特性を示す事が分かった。
【0047】
【発明の効果】以上に説明したように、磁路中の少なく
とも1箇所以上にギャップを有し、そのギャップに固有
保磁力が5kOe以上、キュリー点Tcが300℃以上
で、かつその膜厚が500μm以下の希土類焼結磁石シ
ート、あるいはその希土類磁石粉末からなるボンド磁石
のシートと、樹脂等の絶縁物とで磁路方向に対し直角方
向に積層した磁石を挿入する事を特徴とするチョークコ
イル用及びトランス用磁心は、渦電流が減少することに
より優れた周波数特性が得られ、しかもコアロスの劣化
も生ずることなく、優れた磁気コアが得られる。
【0048】また、コアの磁路方向に直角の方向に複数
層に分割・切断された磁石を挿入しても、同様に、優れ
た周波数特性を持ち、コアロスの劣化もない優れた磁心
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1および2並びにその比較例に
おけるチョークコイルを製造する工程を説明する図であ
る。
【図2】本発明の実施例3およびその比較例におけるチ
ョークコイルを製造する工程を説明する図である。
【符号の説明】
1 ボンド磁石シート 2 絶縁フィルム 3 ボンド磁石積層体 4 ボンド磁石積層板 5 ボンド磁石無垢板 6、6´ E型コア 7 巻線 8 ボンド磁石板 9 レーザ 10 分割された層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 政義 宮城県仙台市太白区郡山六丁目7番1号 株式会社トーキン内 (72)発明者 保志 晴輝 宮城県仙台市太白区郡山六丁目7番1号 株式会社トーキン内 (72)発明者 安保 多美子 宮城県仙台市太白区郡山六丁目7番1号 株式会社トーキン内 (72)発明者 伊藤 透 宮城県仙台市太白区郡山六丁目7番1号 株式会社トーキン内 Fターム(参考) 5E040 AA04 AB09 BB03 CA01 HB17 NN06 NN12 NN15 5E070 AA01 AB03 BA08 BB03 BB05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁路の少なくとも1箇所以上にギャップ
    を有する磁気コアに、該ギャップ両端から磁気バイアス
    を供給するために、該ギャップ近傍に永久磁石を配して
    なる磁気バイアス用磁石を有する磁気コアにおいて、前
    記永久磁石は、5KOe以上の固有保磁力及び300℃
    以上のキュリー点を持つ希土類磁石の複数枚の薄層であ
    り、該薄層は前記ギャップの磁路方向と直角方向に積層
    されていることを特徴とする磁気バイアス用磁石を有す
    る磁気コア。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の磁気バイアス用磁石を
    有する磁気コアにおいて、前記希土類磁石の薄層は希土
    類焼結磁石の層であることを特徴とする磁気バイアス用
    磁石を有する磁気コア。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の磁気バイアス用磁石を
    有する磁気コアにおいて、前記希土類磁石の薄層は希土
    類磁石粉末を樹脂で固めた希土類ボンド磁石の薄層であ
    ることを特徴とする磁気バイアス用磁石を有する磁気コ
    ア。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1に記載の磁気
    バイアス用磁石を有する磁気コアにおいて、前記積層さ
    れた希土類磁石の隣り合う薄層の間に絶縁層が介在され
    ていることを特徴とする磁気バイアス用磁石を有する磁
    気コア。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1に記載の磁気
    バイアス用磁石を有する磁気コアにおいて、前記希土類
    磁石の薄層は厚みが500μm以下であることを特徴と
    する磁気バイアス用磁石を有する磁気コア。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1に記載の磁気
    バイアス用磁石を有する磁気コアに、1ターン以上の巻
    線を少なくとも1つ施してあることを特徴とするインダ
    クタンス部品。
JP2001023145A 2001-01-31 2001-01-31 磁気バイアス用磁石を有する磁気コアおよびそれを用いたインダクタンス部品 Withdrawn JP2002231541A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180093793A (ko) 2017-02-14 2018-08-22 가부시기가이샤 디스코 자기 코어의 제조 방법

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