JP2002231107A - 多方向入力ラバースイッチおよびこのスイッチを用いた情報機器 - Google Patents
多方向入力ラバースイッチおよびこのスイッチを用いた情報機器Info
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Abstract
ル等のポインタを容易に操作することができ、しかもポ
インタの移動速度を可変することのできる安価なポンテ
イングデバイスとしての多方向入力ラバースイッチを提
供する。 【解決手段】 接点回路は、凸状の操作ボタンを押圧し
て傾倒させる方向によりリング状の可動接点が当接して
導通される部位が変化する放射状接点パターン10b
と、放射状の接点パターンを囲繞するリング状接点パタ
ーンRとから構成され、外側に放射状に延設される複数
本の腕部を備えるコモン電極と、コモン電極の各腕部
の外側に所定の間隙を挟んで対向するように配置された
腕部と同数のセグメント電極〜とから構成され、且
つ、リング状接点パターンは、セグメント電極を所定の
間隙を挟んで外側から取り囲むように形成した。
Description
に用いられるラバースイッチに係り、特に操作ボタンを
傾倒操作することにより複数の接点の中から何れかを選
択的にオン,オフ操作可能な多方向入力ラバースイッチ
およびこのスイッチを用いた情報機器に関する。
ソコンという)の高性能化に伴うGUI(Graphical Use
r Interface)の普及により、表示装置の画面上において
カーソル等のポインタを上下左右等の多方向へ自在に移
動させるための多種多様なポンテイングデバイスが開発
され実用化されている。これらのポンテイングデバイス
のうち代表的なものとしては、マウスやトラックボー
ル、タブレット、タッチ・スクリーン等がある。
い、スケジュール管理等の機能に特化したPDA(Perso
nal Digital Assistants)や、電子メールの送受信等が
可能な携帯電話等の携帯型情報機器が各種開発されてい
る。
ノクロ液晶表示で画面も比較的小さく、また演算装置の
処理能力も低かったため扱えるデータは文字データのみ
である場合が多く、操作系にGUIが採用される機会は
少なかった。
携帯型情報機器の中には、カラー液晶表示が可能で、演
算装置の処理能力向上により文字データ以外にグラフィ
ックデータも扱うことができ、パソコン同様にアイコン
表示等のGUIを採用可能な性能を有するものも登場し
てきた。
続され、電子メールの文章等を効率良く作成することが
できるようにした、いわゆるメール端末機の中には、比
較的大画面のカラー液晶表示装置と、アルファベット入
力キー、カーソルキー、ファンクションキー等を有する
キーボード等を備え、操作系にGUIを採用したものが
提供されるようになってきた。
おいては、種々の要因からカーソル等のポインタを操作
するために、パソコン用のポンテイングデバイスをその
まま転用することはできないという事情がある。
操作することが多いため、マウスパッド等の操作用平面
を必要とするマウスは不向きであるし、トラックボール
も搭載可能な小型化には限界がある。また、タッチ・ス
クリーンは一部の携帯型情報機器で採用されてはいる
が、一般的に製造コストが高いという問題があった。
た安価なポンテイングデバイスの開発が種々試みられて
いる。このような携帯型情報機器の使用環境に適合させ
たポンテイングデバイスとして、例えば特開2000−
57904号公報に掲載の「多方向スイッチ」がある。
の概略を示す。
図、(b)はそのA−A線断面図である。
を開けて隣接する対の接点パターン21を複数対有する
基板20と、該基板20の一面上の一点を中心にして3
60度何れの方向にも傾倒可能なように基板20上に配
置され、複数対の接点パターン21に対向するキートッ
プ30とを含む多方向スイッチにおいて、キートップ3
0の基板側面に、無端ベルト状の導電ゴム40が設けら
れ、キートップ30が特定の方向に傾倒した時に導電ゴ
ム40によって特定の一対の接点パターン21が互いに
電気的に接続されるようになっている。なお、符号50
は、キートップ30の底面に形成されるピン状の脚部で
ある。これにより、簡易な構成で、接点の開閉方向を容
易に変更することができる多方向スイッチを提供するこ
とができる。
来の多方向スイッチは、キートップ30の傾倒により例
えば8つの方向への入力を可能とするためには接点パタ
ーン21を8個設ける必要があり、パターンが微細にな
って製造コストが嵩むという問題があった。
カーソル等のポインタの移動速度を可変できるようにし
て操作性を高めたいという要望があるが、上記従来の多
方向スイッチでは、カーソル等のポインタの移動速度を
制御することはできなかった。
されたものであり、携帯型情報機器のGUI環境におけ
るカーソル等のポインタを容易に操作することができ、
しかもポインタの移動速度を可変することのできる安価
なポンテイングデバイスとしての多方向入力ラバースイ
ッチを提供することを目的としている。
に、本発明は、接点回路(2b,10b)が形成された
プリント基板(3)と、該プリント基板の上に載置さ
れ、前記接点回路に対向する可動接点(2c,10c)
を裏面側に有する傾倒操作可能な凸状の操作ボタン(1
0a)が一体的に形成されたラバーシート(1)とを備
え、該操作ボタンの傾倒操作に伴う前記接点回路と前記
可動接点との接触または離間によるオン/オフ動作に基
づいて、多方向の操作を検知可能な多方向入力ラバース
イッチにおいて、前記接点回路は、前記凸状の操作ボタ
ンを押圧して傾倒させる方向により前記可動接点が当接
して導通される部位が変化する放射状接点パターン(1
0b)と、該放射状の接点パターンを囲繞するリング状
接点パターン(R)とから構成され、前記放射状接点パ
ターンは、外側に放射状に延設される複数本の腕部を備
えるコモン電極()と、該コモン電極の各腕部の外側
に所定の間隙を挟んで対向するように配置された前記腕
部と同数のセグメント電極(〜)とから構成され、
且つ、前記リング状接点パターンは、前記セグメント電
極を所定の間隙を挟んで外側から取り囲むように形成し
た。
タンがラバーシートに一体的に形成されているので安価
に製造することができる。また、可動接点と、凸状の操
作ボタンを押圧して傾倒させる方向により前記可動接点
が当接して導通される部位が変化する放射状の接点回路
とにより多方向の入力が可能であり、また前記リング状
接点パターンを利用してポインタの移動速度を制御する
ことができ、簡易な構成で携帯型情報機器のGUI環境
におけるカーソル等のポインタを容易に操作することが
可能なポンテイングデバイスを提供することができる。
傾度が比較的小さい場合には、前記コモン電極と前記所
定のセグメント電極とのみ接触し、前記操作ボタンの傾
度が比較的大きい場合には、当該可動接点の変形により
前記コモン電極と前記所定のセグメント電極と前記リン
グ状接点パターンと接触するように構成するとよい。こ
れにより、操作者は操作ボタンの傾け具合によって、ポ
インタの移動速度を変えることができる。即ち、ポイン
タを比較的低速度で移動させたい場合には操作ボタン軽
く傾ける操作を行い、ポインタを比較的高速度で移動さ
せたい場合には操作ボタン強く傾ける操作を行うことに
より、所望の速度でポインタを移動させることができ
る。
方向に延びる先端部が形成されるようにできる。これに
より、前記可動接点との接触を確実に行うことができ
る。
ボタンは、シリコンゴムで一体成形するようにできる。
これにより、従来一般に用いられているシリコンゴム製
のラバーシートから成るキーボードの製造装置(例えば
射出成形の製造設備等)を利用して操作ボタンを形成す
ることができる。
ゴムからなる第1層の上に、硬質のシリコンゴムからな
る第2層が積層されて形成されるようにしてもよい。こ
れによれば、第2層の硬質のシリコンゴムにより、操作
ボタンを押圧して傾倒させる際の剛性を高めて、操作性
を向上させることができる。
の裏面に一体的に形成されるリング状部の表面に導電性
材料を塗布して形成されるようにできる。これにより、
操作ボタンを一体的に形成する工程で、リング状部も形
成することができ、当該リング状部の表面に導電性材料
を例えば印刷により塗布することでリング状の可動接点
を容易に形成することができる。
ートを載置した際に、前記接点回路と前記可動接点の対
向面の間隙が略0.2mmとなるように構成するとよ
い。
接点を裏面側に有する垂直方向に押下可能な複数の凸状
の入力ボタンが設けられ、前記プリント基板には、前記
各可動接点に対向する接点回路が形成されるようにでき
る。これにより、複数の凸状の入力ボタンと、各可動接
点に対向する接点回路とで構成されるキーボードに、前
記操作ボタン等から成るポンテイングデバイスを付加す
ることができる。
方向入力ラバースイッチと、表示装置と、制御装置とを
備え、該制御装置は、前記可動接点が、前記コモン電極
と前記所定のセグメント電極とのみ接触している時に
は、前記表示装置に表示されるポインタを比較的低速で
移動させるように制御し、前記コモン電極と前記所定の
セグメント電極と前記リング状接点パターンと接触して
いる時には、前記表示装置に表示されるポインタを比較
的高速で移動させるように制御するようにしたものであ
る。
図1〜図7の図面に基づいて説明する。
イッチを搭載したキーボードを備える携帯型情報機器の
斜視図およびその要部の拡大図である。
電話にケーブル等を介して接続されて、電子メール等の
文章を作成するいわゆるメール端末機である。
00を備える表示部Aと、ラバースイッチ群Sで構成さ
れるキーボード部Bとがヒンジ101で開閉自在に連結
された構成となっている。また、表示部Aの上部には、
回動可能なデジタルカメラ200が設けられている。
方向入力ラバースイッチ10と複数の通常のラバースイ
ッチ2が含まれており、多方向入力ラバースイッチ10
はキーボード部Bの手前側の右端に設けられている。こ
のラバースイッチ群Sは、樹脂製の筐体Cに収納されて
キーボード部Bを構成するようになっている。
の内容とは直接関連しないので詳細な説明は割愛する
が、本メール端末機Mは、図示しない接続ケーブルを介
して図示しない携帯電話と接続され、上記キーボード部
Bのラバースイッチ群Sを操作して液晶表示パネル10
0の画面上で作成した文書データや、デジタルカメラ2
00から取り込んだ画像データ等を携帯電話を介して送
信したり、逆に携帯電話を介して受信した文書データや
画像データを液晶表示パネル100の画面上に表示させ
たりできるようになっている。
Sおよび多方向入力ラバースイッチ10の詳細について
説明する。
群Sの分解斜視図、図3はプリント基板の回路パターン
を示す平面図である。
バースイッチ群Sは、多方向入力ラバースイッチ10の
操作ボタン10aと、通常のラバースイッチ2の入力ボ
タン2a,2a…が一体的に形成されたシリコンゴム等
から成るラバーシート1と、接点回路を形成したプリン
ト基板3とから構成されている。
ン2a,2a…の中には形状の異なるものや、押下され
た際の機能が異なるもの(例えば、アルファベットやひ
らがな、カタカナの入力用のボタンや、漢字変換用のボ
タンなど)が含まれるが、構造的には略同一であるので
特に区別はしない。
力ラバースイッチ10の操作ボタン10aに対向する放
射状の接点回路10bとリング状接点パターンRのみが
示されているが、実際には図3の平面図に示すように通
常のラバースイッチ2の入力ボタン2a,2a…のぞれ
ぞれに対向する接点回路2b,2b…が略全面にわたっ
て設けられている。
点回路2b,2b…および接点回路10b、リング状接
点パターンRから延設される配線パターン5,5…を図
示しない制御装置に接続するための接続端子である。接
点回路2b,2b…は、それぞれ2つの電極が所定の間
隙を有して配置されて構成されている。
点パターンRの詳細な構成については後述する。なお、
接点回路10b,リング状接点パターンR,各接点回路
2b,2b…および配線パターン5,5…はそれぞれ導
電性のインクを用いた印刷により形成される。
の裏面図に示すように、接点回路10bおよびリング状
接点パターンRと対向するリング状の可動接点10c
と、通常の各接点回路2b,2b…と対向する可動接点
2c,2c…とが形成されている。なお、通常の可動接
点2c,2c…の中には形状の異なるものや、押下され
た際の機能が異なるものが含まれるが、本実施形態では
特に区別はしない。
および通常の各接点回路2b,2b…の周囲に形成され
る窪み部であり、可動接点10cおよび通常の各可動接
点2c,2c…の高さは、この窪み部6,6…の深さよ
り若干低く(例えば、0.2mm程低く)なるように形
成されている。さらに、可動接点10cおよび通常の各
可動接点2c,2cの表面には、カーボンインク等の導
電性材料が印刷により塗布され、プリント基板3側の接
点回路10bおよび各接点回路2b,2b…と接触また
は離間されることで電気的に導通/遮断されてオン/オ
フ可能な接点が形成されている。
1を載置した状態において、通常のラバースイッチ2の
入力ボタン2a,2a…が操作者の指により押下される
と、窪み部6,6…内で各可動接点2c,2c…が降下
して、対向する各接点回路2b,2b…に当接して導通
状態にする。これにより、制御装置の制御により、所定
の文字やキャラクタが液晶表示パネル100の画面上に
表示されたり、所定の機能(例えば、送信や受信など)
が実行されたりする。また、入力ボタン2a,2a…か
ら操作者の指が離れるとラバーシート1の弾性により各
可動接点2c,2c…と各接点回路2b,2b…が離間
した状態に復帰する。
細な構成について図5〜図7を参照して説明する。
チ10の非操作時の状態を示す断面図、(b),(c)
は操作時の状態を示す断面図である。
ン10aは、10a1と10a2の2層構造となってお
り、第1層(10a1)はリング状の可動接点10cお
よびラバーシート1本体と共に軟質のシリコンゴムで一
体成形され、第2層(10a2)は、第1層(10a
1)の上に硬質のシリコンゴムを熱圧着して形成され
る。なお、第2層(10a2)の周縁部には環状の滑り
止め段差300が複数段にわたって形成されている。
の通り、窪み部6が形成されており、可動接点10cの
高さは、この窪み部6の深さより若干低く(例えば、
0.2mm程低く)なるように形成されている。また、
リング状の可動接点10cの表面にはカーボンインク等
の導電性材料が印刷により塗布されている。そして、操
作ボタン10aを有するラバーシート1は、放射状の接
点回路10bと可動接点10cが対向するようにしてプ
リント基板3上に載置される。なお、符号Cで示される
のは、樹脂製の筐体のカバー部である。
ング状の可動接点10cの下端部は、押圧されて変形し
た際の接触面積が均等に拡がるように角部の無い滑らか
な丸みを帯びた形状とすることが望ましい。
0bとリング状接点パターンRの具体例について説明す
る。図6は、プリント基板3上の放射状の接点回路10
bとリング状接点パターンRの拡大平面図である。
隔で配置された4本の腕部を有するコモン電極と、こ
のコモン電極の各腕部を個別に取り巻く4つのセグメ
ント電極、、、とから構成されている。
6では右周り)に延びる鈎状先端部が形成されている。
各セグメント電極、、、は、所定の間隙を挟ん
でコモン電極の各腕部の鈎状先端部と噛み合うような
形状に形成されている。さらに、各セグメント電極、
、、の外側には、所定の間隙をおいてこれらを囲
むようにリング状接点パターンRとしてのリング状電極
が形成されている。
、、、およびリング状電極は、カーボンイン
ク等の導電性材料を印刷により塗布して形成されてい
る。また、コモン電極、各セグメント電極、、
、およびリング状電極には図3に示すようにそれ
ぞれ配線パターン5,5…が接続され、接続端子4を介
して制御装置に接続されるようになっている。
入力ラバースイッチ10の動作および作用について説明
する。
から、操作者が指を操作ボタン10aに載せてf方向に
軽く押圧すると、図5(b)に示すように、操作ボタン
10aは、図上右側に傾倒する。これにより、リング状
の可動接点10cは、図上右端側がプリント基板3上の
放射状の接点回路10bと当接し、その位置にあるコモ
ン電極と各セグメント電極、、、の何れか一
つ(但し、位置によっては隣接する二つ)が導通状態と
される。
(c)に示すように、操作ボタン10aは、図上右側に
さらに傾倒する。これにより、リング状の可動接点10
cは、押圧力により変形して、その位置にあるコモン電
極と各セグメント電極、、、の何れか一つ
(但し、位置によっては隣接する二つ)およびリング状
電極と接触して導通状態とされる。
操作ボタン10aを右側に傾倒させた場合について説明
したが、操作ボタン10aの構成から、指で押圧する方
向により360度何れの方向にも傾倒可能であることは
いうまでもない。
ン10aの傾倒方向とリング状の可動接点10cが当接
する放射状の接点回路10bの電極(コモン電極と各
セグメント電極、、、およびリング状電極)
の組合せと、液晶表示装置100の画面上のカーソル等
のポインタの移動方向について説明する。なお、上述の
通り操作ボタン10aは360度何れの方向にも傾倒可
能であるが、説明の簡略化のため、図8に示すように4
5度づつの(A)〜(H)の8つの方向に傾倒させる場
合について説明する。
(A)の方向に軽く傾倒させた場合には、コモン電極
とセグメント電極が導通状態となり、その信号が制御
装置(CPU)に入力され、CPUによりポインタが上
方向に移動するように表示制御が行われる。また、操作
ボタン10aを(A)の方向に強く傾倒させた場合に
は、コモン電極とセグメント電極とリング状電極
の3つの電極が導通状態となり、ポインタは上方向に加
速して移動するように表示制御される。
に軽く傾倒させた場合には、コモン電極とセグメント
電極,とが導通状態となりポインタは右上方向に移
動し、強く傾倒させた場合には、コモン電極とセグメ
ント電極,とリング状電極が導通状態となり、ポ
インタは右上方向に加速して移動するように表示制御さ
れる。
(D),(E),(F),(G),(H)のそれぞれの
方向に軽く傾倒させた場合には、表1に示すように、コ
モン電極とセグメント電極、コモン電極とセグメ
ント電極,、コモン電極とセグメント電極、コ
モン電極とセグメント電極,、コモン電極とセ
グメント電極、コモン電極とセグメント電極,
とがそれぞれ導通状態となり、ポインタは右方向、右下
方向、下方向、左下方向、左方向、左上方向にそれぞれ
移動するように表示制御される。
(D),(E),(F),(G),(H)のそれぞれの
方向に強く傾倒させた場合には、表1に示すように、上
記コモン電極とセグメント電極の組合せに加えてリン
グ状電極が導通状態となりポインタは各方向に加速し
て移動するように表示制御される。
よび傾倒の強さに応じたポインタの移動は、コモン電極
と各セグメント電極、、、とリング状電極
の導通状態の組合せに応じた電気信号を制御装置(CP
U)で判別し、適当な演算処理を行うことにより可能と
なる。
向(X)は、操作ボタン10aが上記(A)〜(H)方
向以外の押され方をした場合のポインタの動きの例を示
している。例えば、コモン電極とセグメント電極,
,とがそれぞれ導通状態となってしまった場合に
は、ポインタを右方向へ移動させるように表示制御され
る。
向(Y)は、操作ボタン10aが異常な押され方をした
場合にポインタの移動を停止させてしまう場合を例示し
ている。例えば、コモン電極とセグメント電極,
,,とがそれぞれ導通状態となってしまった場合
には、ポインタの移動を停止させるように制御される。
ら指を離すとラバーシート1の弾性により図5(a)の
ようにリング状の可動接点10cと放射状の接点回路1
0bが離間した状態に復帰する。
00の画面上において、所望の位置にカーソル等のポイ
ンタを移動させたい場合に、操作ボタン10aを適当な
方向に傾倒させることにより容易に移動を実行すること
ができ、また、強く傾倒させることにより加速させてポ
インタを移動させることができるので、簡易な構成のメ
ール端末機MにおけるGUIの操作性を向上させること
ができる。
向入力ラバースイッチ10は、操作ボタン10aおよび
リング状の可動接点10cをラバーシート1本体と共に
シリコンゴムで一体成形しているので、従来一般に用い
られているシリコンゴムから成るキーボードの製造装置
(例えば射出成形の製造設備等)を利用して簡易かつ安
価に形成することができる。
可動接点10cを形成したラバーシート1を、放射状の
接点回路10bとリング状接点パターンRを形成したプ
リント基板3上に載置するだけで、携帯型情報機器のG
UI環境におけるカーソル等のポインタを容易に操作す
ることが可能な簡易な構成のポンテイングデバイスを安
価に提供することができる。
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
ースイッチは、メール端末機に限らず携帯電話やPDA
等の携帯型情報機器の全般に搭載することができる。
操作ボタンがラバーシートに一体的に形成されているの
で安価に製造することができる。また、リング状に形成
される可動接点と、凸状の操作ボタンを押圧して傾倒さ
せる方向により前記リング状の可動接点が当接して導通
される部位が変化する放射状の接点回路とにより多方向
の入力が可能であり、また前記リング状接点パターンを
利用してポインタの移動速度を制御することができ、簡
易な構成で携帯型情報機器のGUI環境におけるカーソ
ル等のポインタを容易に操作することが可能なポンテイ
ングデバイスを提供することができるという効果があ
る。
したキーボードを備える携帯型情報機器の斜視図および
その要部の拡大図である。
構成するキーボード部B内のラバースイッチ群Sの分解
斜視図である。
構成するプリント基板の回路パターンを示す平面図であ
る。
構成するラバーシートの裏面図である。
態を示す断面図および操作時の状態を示す断面図であ
る。
構成するプリント基板3上の放射状の接点回路10bと
リング状接点パターンRの拡大平面図である。
構成する操作ボタン10aの傾倒方向を示す説明図であ
る。
A線断面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 接点回路が形成されたプリント基板と、
該プリント基板の上に載置され、前記接点回路に対向す
る可動接点を裏面側に有する傾倒操作可能な凸状の操作
ボタンが一体的に形成されたラバーシートとを備え、該
操作ボタンの傾倒操作に伴う前記接点回路と前記可動接
点との接触または離間によるオン/オフ動作に基づい
て、多方向の操作を検知可能な多方向入力ラバースイッ
チにおいて、 前記接点回路は、前記凸状の操作ボタンを押圧して傾倒
させる方向により前記可動接点が当接して導通される部
位が変化する放射状接点パターンと、該放射状の接点パ
ターンを囲繞するリング状接点パターンとから構成さ
れ、 前記放射状接点パターンは、 外側に放射状に延設される複数本の腕部を備えるコモン
電極と、 該コモン電極の各腕部の外側に所定の間隙を挟んで対向
するように配置された前記腕部と同数のセグメント電極
と、 から構成され、且つ、 前記リング状接点パターンは、前記セグメント電極を所
定の間隙を挟んで外側から取り囲むように形成されてい
ることを特徴とする多方向入力ラバースイッチ。 - 【請求項2】 前記可動接点は、 前記操作ボタンの傾度が比較的小さい場合には、前記コ
モン電極と前記所定のセグメント電極とのみ接触し、 前記操作ボタンの傾度が比較的大きい場合には、当該可
動接点の変形により前記コモン電極と前記所定のセグメ
ント電極と前記リング状接点パターンと接触するように
構成されていることを特徴とする請求項1に記載の多方
向入力ラバースイッチ。 - 【請求項3】 前記コモン電極の各腕部には、円周方向
に延びる先端部が形成されていることを特徴とする請求
項1または請求項2の何れかに記載の多方向入力ラバー
スイッチ。 - 【請求項4】 前記ラバーシートおよび前記操作ボタン
は、シリコンゴムで一体成形されていることを特徴とす
る請求項1から請求項3の何れかに記載の多方向入力ラ
バースイッチ。 - 【請求項5】 前記操作ボタンは、軟質のシリコンゴム
からなる第1層の上に、硬質のシリコンゴムからなる第
2層が積層されて形成されていることを特徴とする請求
項1から請求項4の何れかに記載の多方向入力ラバース
イッチ。 - 【請求項6】 前記可動接点は、前記ラバーシートの裏
面に一体的に形成されるリング状部の表面に導電性材料
を塗布して形成されていることを特徴とする請求項1か
ら請求項5の何れかに記載の多方向入力ラバースイッ
チ。 - 【請求項7】 前記プリント基板上に前記ラバーシート
を載置した際に、前記接点回路と前記可動接点の対向面
の間隙が略0.2mmとなるように構成されていること
を特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の多
方向入力ラバースイッチ。 - 【請求項8】 前記ラバーシートには、複数の可動接点
を裏面側に有する垂直方向に押下可能な複数の凸状の入
力ボタンが設けられ、 前記プリント基板には、前記各可動接点に対向する接点
回路が形成されていることを特徴とする請求項1から請
求項7の何れかに記載の多方向入力ラバースイッチ。 - 【請求項9】 請求項1から請求項8に記載の多方向入
力ラバースイッチと、表示装置と、制御装置とを備え、 該制御装置は、 前記可動接点が、前記コモン電極と前記所定のセグメン
ト電極とのみ接触している時には、前記表示装置に表示
されるポインタを比較的低速で移動させるように制御
し、 前記コモン電極と前記所定のセグメント電極と前記リン
グ状接点パターンと接触している時には、前記表示装置
に表示されるポインタを比較的高速で移動させるように
制御することを特徴とする情報機器。
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-
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