JP2000029622A - ポインティングデバイス - Google Patents
ポインティングデバイスInfo
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- JP2000029622A JP2000029622A JP10213438A JP21343898A JP2000029622A JP 2000029622 A JP2000029622 A JP 2000029622A JP 10213438 A JP10213438 A JP 10213438A JP 21343898 A JP21343898 A JP 21343898A JP 2000029622 A JP2000029622 A JP 2000029622A
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- Japan
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- electrode
- substrate
- pointing device
- rubber
- keyboard
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型コンピュータのキーボードに組み込んで
用いるのに適した、操作性および省スペース性に優れた
ポインティングデバイスを提供することを目的とする。 【解決手段】 基板11と、基板11上の中心点Cを取
り巻くように配設された、上部からの押圧力に応じて静
電容量が連続的に変化する4つのセンサ12_1,12
_2,12_3,12_4と、基板11上の中心点Cの
上部に立設した操作桿13aを有し操作桿13aの傾動
操作に応じて、上記の4つのセンサのうち傾動された側
のセンサに押圧力を及ぼす操作部材13と、操作桿13
aを覆い、傾動された操作桿13aに復元力を付与する
ゴム状弾性部材22とを備えた。
用いるのに適した、操作性および省スペース性に優れた
ポインティングデバイスを提供することを目的とする。 【解決手段】 基板11と、基板11上の中心点Cを取
り巻くように配設された、上部からの押圧力に応じて静
電容量が連続的に変化する4つのセンサ12_1,12
_2,12_3,12_4と、基板11上の中心点Cの
上部に立設した操作桿13aを有し操作桿13aの傾動
操作に応じて、上記の4つのセンサのうち傾動された側
のセンサに押圧力を及ぼす操作部材13と、操作桿13
aを覆い、傾動された操作桿13aに復元力を付与する
ゴム状弾性部材22とを備えた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ画面
上の座標位置を入力するために用いられるポインティン
グデバイスに関する。
上の座標位置を入力するために用いられるポインティン
グデバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、GUI(グラフィック ユーザ
インターフェース)技術の発展に伴い、コンピュータ画
面上の座標位置を入力するポインティングデバイスとし
てマウスが広く用いられている。しかし、設置スペース
が制約されることの多いノートタイプコンピュータある
いはモバイルコンピュータなどの小型コンピュータの分
野では、操作用のスペースを必要とするマウスの代わり
に、キーボード内あるいはキーボードの周縁部に、トラ
ックポインタ、タッチパッド、あるいはトラックボール
などのポインティングデバイスを組み込んだものが用い
られることが多い。
インターフェース)技術の発展に伴い、コンピュータ画
面上の座標位置を入力するポインティングデバイスとし
てマウスが広く用いられている。しかし、設置スペース
が制約されることの多いノートタイプコンピュータある
いはモバイルコンピュータなどの小型コンピュータの分
野では、操作用のスペースを必要とするマウスの代わり
に、キーボード内あるいはキーボードの周縁部に、トラ
ックポインタ、タッチパッド、あるいはトラックボール
などのポインティングデバイスを組み込んだものが用い
られることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、トラックポイ
ンタ、タッチパッド、あるいはトラックボールなどの従
来のポインティングデバイスは、キーボードに組み込む
ポインティングデバイスとしては操作性および省スペー
ス性の点で問題がある。図9は、小型コンピュータのキ
ーボードに組み込むポインティングデバイスとしてトラ
ックポインタを用いた例を示す平面図である。図9に示
すように、このキーボード200には、操作者の打鍵に
より所定の情報が入力される複数のキーが配列されてい
る。これらの複数のキーのうちの文字情報を入力するキ
ーが配列された文字キー領域210の中の“G”キー2
11と“H”キー212との間にトラックポインタ20
1が配置されている。さらに、文字キー領域210の下
方に配置されたスペースバー203の下方に、トラック
ポインタ201でカーソル操作を行った後にコンピュー
タに所定の処理を指示するタクトスイッチ202a,2
02bが配置されている。これらのタクトスイッチ20
2a,202bは、それぞれマウスの左ボタンおよび右
ボタンに相当する。
ンタ、タッチパッド、あるいはトラックボールなどの従
来のポインティングデバイスは、キーボードに組み込む
ポインティングデバイスとしては操作性および省スペー
ス性の点で問題がある。図9は、小型コンピュータのキ
ーボードに組み込むポインティングデバイスとしてトラ
ックポインタを用いた例を示す平面図である。図9に示
すように、このキーボード200には、操作者の打鍵に
より所定の情報が入力される複数のキーが配列されてい
る。これらの複数のキーのうちの文字情報を入力するキ
ーが配列された文字キー領域210の中の“G”キー2
11と“H”キー212との間にトラックポインタ20
1が配置されている。さらに、文字キー領域210の下
方に配置されたスペースバー203の下方に、トラック
ポインタ201でカーソル操作を行った後にコンピュー
タに所定の処理を指示するタクトスイッチ202a,2
02bが配置されている。これらのタクトスイッチ20
2a,202bは、それぞれマウスの左ボタンおよび右
ボタンに相当する。
【0004】このように、トラックポインタ201を組
み込んだキーボード200では、スペースバー203の
下方にタクトスイッチ202a,202bのためのスペ
ースを確保する必要があり、省スペース性の点で不利で
あるが、さらに、以下に説明するように、操作性の点で
も問題がある。すなわち、トラックポインタ201用の
センサとして、歪みゲージや圧電素子などが用いられて
いるために、トラックポインタの可動部は必然的に微細
構造とならざるを得ない。また、キーボード中央の文字
キー領域の中にトラックポインタ201を配置しなけれ
ばならない。そのため、トラックポインタ201を指で
操作する際に、微妙でかつ強い力を加えなければなら
ず、カーソルの位置や移動速度を自在に操作するために
は熟練を必要とする。
み込んだキーボード200では、スペースバー203の
下方にタクトスイッチ202a,202bのためのスペ
ースを確保する必要があり、省スペース性の点で不利で
あるが、さらに、以下に説明するように、操作性の点で
も問題がある。すなわち、トラックポインタ201用の
センサとして、歪みゲージや圧電素子などが用いられて
いるために、トラックポインタの可動部は必然的に微細
構造とならざるを得ない。また、キーボード中央の文字
キー領域の中にトラックポインタ201を配置しなけれ
ばならない。そのため、トラックポインタ201を指で
操作する際に、微妙でかつ強い力を加えなければなら
ず、カーソルの位置や移動速度を自在に操作するために
は熟練を必要とする。
【0005】また、このように、文字キー領域内の文字
キーの間にトラックポインタが配置されているため、操
作者は手首を浮かせた不安定な状態で片方の手の人差し
指でトラックポインタを操作するとともに、タクトスイ
ッチの方は親指で操作するかあるいは他方の手の親指で
操作する必要があり、操作性は高いとはいえない。図1
0は、小型コンピュータのキーボードに組み込むポイン
ティングデバイスとしてタッチパッドを用いた例を示す
平面図である。図10に示すように、このキーボード3
00には、スペースバー303の下方にタッチパッド3
01が配置されており、さらに、タッチパッド301の
下方には、図9におけると同様のタクトスイッチ302
a,302bが配置されている。タッチパッド301の
センサとしては静電容量方式などが多く用いられてい
る。
キーの間にトラックポインタが配置されているため、操
作者は手首を浮かせた不安定な状態で片方の手の人差し
指でトラックポインタを操作するとともに、タクトスイ
ッチの方は親指で操作するかあるいは他方の手の親指で
操作する必要があり、操作性は高いとはいえない。図1
0は、小型コンピュータのキーボードに組み込むポイン
ティングデバイスとしてタッチパッドを用いた例を示す
平面図である。図10に示すように、このキーボード3
00には、スペースバー303の下方にタッチパッド3
01が配置されており、さらに、タッチパッド301の
下方には、図9におけると同様のタクトスイッチ302
a,302bが配置されている。タッチパッド301の
センサとしては静電容量方式などが多く用いられてい
る。
【0006】タッチパッド301は、操作性の点で図9
に示したトラックポインタよりも薄くできるという点で
優れているといえるが、図10に示すように、キーボー
ド下方に広いスペースを必要とするという問題がある
上、文字キーなどの操作を行っている時に手首や指など
がタッチパッド301に触れやすいため、誤操作を招く
恐れがあるという問題もある。また、タッチパッドに限
らず、キーボードのスペースバーの手前側にポインティ
ングデバイスを配置した場合は、ポインティングデバイ
スを操作する際に両手指がいわゆるホームポジションか
ら離れてしまうため、キー操作とポインティングデバイ
ス操作とを交互に繰り返すような場合に、キー入力の能
率を低下させるという問題もある。
に示したトラックポインタよりも薄くできるという点で
優れているといえるが、図10に示すように、キーボー
ド下方に広いスペースを必要とするという問題がある
上、文字キーなどの操作を行っている時に手首や指など
がタッチパッド301に触れやすいため、誤操作を招く
恐れがあるという問題もある。また、タッチパッドに限
らず、キーボードのスペースバーの手前側にポインティ
ングデバイスを配置した場合は、ポインティングデバイ
スを操作する際に両手指がいわゆるホームポジションか
ら離れてしまうため、キー操作とポインティングデバイ
ス操作とを交互に繰り返すような場合に、キー入力の能
率を低下させるという問題もある。
【0007】上記のタッチパッド方式のほかに、キーボ
ードのスペースバーの手前側に、マウスボールよりもや
や大きめのボールをキーボード面上に一部を露出させた
状態で回転自在に埋設してなるトラックボール方式のポ
インティングデバイスを組み込んだキーボードが用いら
れることもあるが、トラックボールの場合は、キーボー
ド内部にボールを埋設するためキーボードを薄型化する
上での障害となりやすく小型コンピュータ用のキーボー
ドに適した方式とはいえない。また、耐防塵性の点から
も問題がある。本発明は、上記の事情に鑑み、小型コン
ピュータのキーボードに組み込んで用いるのに適した、
操作性および省スペース性に優れたポインティングデバ
イスを提供することを目的とする。
ードのスペースバーの手前側に、マウスボールよりもや
や大きめのボールをキーボード面上に一部を露出させた
状態で回転自在に埋設してなるトラックボール方式のポ
インティングデバイスを組み込んだキーボードが用いら
れることもあるが、トラックボールの場合は、キーボー
ド内部にボールを埋設するためキーボードを薄型化する
上での障害となりやすく小型コンピュータ用のキーボー
ドに適した方式とはいえない。また、耐防塵性の点から
も問題がある。本発明は、上記の事情に鑑み、小型コン
ピュータのキーボードに組み込んで用いるのに適した、
操作性および省スペース性に優れたポインティングデバ
イスを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のポインティングデバイスは、基板と、上記基板上の
所定の中心点を取り巻くように配設された、上部からの
押圧力に応じて静電容量が連続的に変化する複数のセン
サと、上記基板上の上記中心点の上部に立設した操作桿
を有しその操作桿の傾動操作に応じて、上記複数のセン
サのうちの傾動された側のセンサに押圧力を及ぼす操作
部材と、上記操作桿を覆い傾動された操作桿に復元力を
付与するゴム状弾性部材とを備えたことを特徴とする。
ここで、上記複数のセンサそれぞれが、上記基板上に広
がる第1の電極と、上記基板上に該第1の電極が露出す
るように配置されたスペーサと、上記スペーサを挟んで
上記基板と対向するシートと、上記シートの上記基板側
を向いた面の、上記第1の電極に対向する位置に広がる
第2の電極と、上記第1の電極と上記第2の電極との間
に介在する絶縁膜と、上記第1の電極と上記第2の電極
との間に介在する突起物とを備えたものであることが好
ましい。
明のポインティングデバイスは、基板と、上記基板上の
所定の中心点を取り巻くように配設された、上部からの
押圧力に応じて静電容量が連続的に変化する複数のセン
サと、上記基板上の上記中心点の上部に立設した操作桿
を有しその操作桿の傾動操作に応じて、上記複数のセン
サのうちの傾動された側のセンサに押圧力を及ぼす操作
部材と、上記操作桿を覆い傾動された操作桿に復元力を
付与するゴム状弾性部材とを備えたことを特徴とする。
ここで、上記複数のセンサそれぞれが、上記基板上に広
がる第1の電極と、上記基板上に該第1の電極が露出す
るように配置されたスペーサと、上記スペーサを挟んで
上記基板と対向するシートと、上記シートの上記基板側
を向いた面の、上記第1の電極に対向する位置に広がる
第2の電極と、上記第1の電極と上記第2の電極との間
に介在する絶縁膜と、上記第1の電極と上記第2の電極
との間に介在する突起物とを備えたものであることが好
ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本実施形態のポインティングデバイ
スの構成を示す分解斜視図である。図1に示すように、
このポインティングデバイス10は、基板11と、基板
11上の中心点Cを取り巻くように配設された、上部か
らの押圧力に応じて静電容量が連続的に変化する4つの
センサ12_1,12_2,12_3,12_4と、基
板11上の中心点Cの上部に立設した操作桿13aを有
し操作桿13aの傾動操作に応じて、上記の4つのセン
サのうち傾動された側のセンサに押圧力を及ぼす操作部
材13と、操作桿13aを覆い傾動された操作桿13a
に復元力を付与するゴム状弾性部材22とを備えてい
る。基板11は、板状のものであってもよく、あるいは
フイルム状のフレキシブル基板等であってもよい。各セ
ンサ12_1,12_2,12_3,12_4は、基板
11上に広がるように形成された第1の電極12a、ス
ペーサ12b、第2の電極12c、シート12d、ラバ
ー部材12gを備えている。第1の電極12aは、シー
ト12dの一部にシート12dとは別の材料で形成され
たものであってもよいが、これに限らずシート12d自
体が電極の材料で形成され、シート12dの一部を第2
の電極12cとして作用させるものであってもよい。
説明する。図1は、本実施形態のポインティングデバイ
スの構成を示す分解斜視図である。図1に示すように、
このポインティングデバイス10は、基板11と、基板
11上の中心点Cを取り巻くように配設された、上部か
らの押圧力に応じて静電容量が連続的に変化する4つの
センサ12_1,12_2,12_3,12_4と、基
板11上の中心点Cの上部に立設した操作桿13aを有
し操作桿13aの傾動操作に応じて、上記の4つのセン
サのうち傾動された側のセンサに押圧力を及ぼす操作部
材13と、操作桿13aを覆い傾動された操作桿13a
に復元力を付与するゴム状弾性部材22とを備えてい
る。基板11は、板状のものであってもよく、あるいは
フイルム状のフレキシブル基板等であってもよい。各セ
ンサ12_1,12_2,12_3,12_4は、基板
11上に広がるように形成された第1の電極12a、ス
ペーサ12b、第2の電極12c、シート12d、ラバ
ー部材12gを備えている。第1の電極12aは、シー
ト12dの一部にシート12dとは別の材料で形成され
たものであってもよいが、これに限らずシート12d自
体が電極の材料で形成され、シート12dの一部を第2
の電極12cとして作用させるものであってもよい。
【0010】これらの各センサの上部には、操作桿13
aが遊挿される穴14aを有するカバー14が備えられ
ており、ゴム状弾性部材22と共に各センサ内部に塵埃
や液体が侵入するのを防止している。ゴム状弾性部材2
2は、操作部22aと、ラバーカップ部22bと、ラバ
ーベース部22cと、4つの突起部22dとから構成さ
れている。
aが遊挿される穴14aを有するカバー14が備えられ
ており、ゴム状弾性部材22と共に各センサ内部に塵埃
や液体が侵入するのを防止している。ゴム状弾性部材2
2は、操作部22aと、ラバーカップ部22bと、ラバ
ーベース部22cと、4つの突起部22dとから構成さ
れている。
【0011】図2は、図1に示すポインティングデバイ
スのシート上に形成された4個の第2の電極を示す図で
ある。図2に示すように、ポインティングデバイスのシ
ート12d上に4個の第2の電極12cが、中心点Cを
取り巻くように等間隔で形成されている。これらの4個
の第2の電極12cは、図1に示す基板11上に形成さ
れている4個の第1の電極12aと対向する位置に形成
されている。
スのシート上に形成された4個の第2の電極を示す図で
ある。図2に示すように、ポインティングデバイスのシ
ート12d上に4個の第2の電極12cが、中心点Cを
取り巻くように等間隔で形成されている。これらの4個
の第2の電極12cは、図1に示す基板11上に形成さ
れている4個の第1の電極12aと対向する位置に形成
されている。
【0012】図3は、本実施形態のポインティングデバ
イスに備えられるセンサの断面図である。図3には、本
実施形態のポインティングデバイスに備えられる4つの
センサ12_1,12_2,12_3,12_4(図1
参照)のうちの一つのセンサの断面図および操作部材1
3の一部断面図が示されている。このセンサ12は、基
板11上に広がる第1の電極12aと、基板11上に第
1の電極12aが露出するように配置されたスペーサ1
2bと、スペーサ12bを挟んで基板11と対向するシ
ート12dと、シート12dの基板11側を向いた面
の、第1の電極12aに対向する位置に広がる第2の電
極12cと、第1の電極12aと第2の電極12cとの
間に介在する絶縁膜12eと、第1の電極12aと第2
の電極12cとの間に介在する突起物12fと、シート
12dの上に配置された、操作部材による押圧力をシー
ト12dに及ぼすラバー部材12gとを備えている。ス
ペーサ12bには、第1の電極12aの形状よりも大き
な形状の穴12hが形成されており、基板11上に露出
した第1の電極12aは、絶縁膜12eを隔てて第2の
電極12cと対向して配置されたことにより両電極の間
に静電容量が形成される。
イスに備えられるセンサの断面図である。図3には、本
実施形態のポインティングデバイスに備えられる4つの
センサ12_1,12_2,12_3,12_4(図1
参照)のうちの一つのセンサの断面図および操作部材1
3の一部断面図が示されている。このセンサ12は、基
板11上に広がる第1の電極12aと、基板11上に第
1の電極12aが露出するように配置されたスペーサ1
2bと、スペーサ12bを挟んで基板11と対向するシ
ート12dと、シート12dの基板11側を向いた面
の、第1の電極12aに対向する位置に広がる第2の電
極12cと、第1の電極12aと第2の電極12cとの
間に介在する絶縁膜12eと、第1の電極12aと第2
の電極12cとの間に介在する突起物12fと、シート
12dの上に配置された、操作部材による押圧力をシー
ト12dに及ぼすラバー部材12gとを備えている。ス
ペーサ12bには、第1の電極12aの形状よりも大き
な形状の穴12hが形成されており、基板11上に露出
した第1の電極12aは、絶縁膜12eを隔てて第2の
電極12cと対向して配置されたことにより両電極の間
に静電容量が形成される。
【0013】第2の電極12c上に形成された、点状の
突起物12fは、第2の電極12cよりも小さな面積
と、スペーサ12bの厚さよりも薄い厚さを有してい
る。突起物12fは、絶縁体からなるものであることが
好ましく、突起物12fを絶縁体で形成した場合は突起
物12fを導体で形成した場合と比べて静電容量の変化
をよりアナログ的なものとすることができる。シート1
2dの、基板11側を向いた表面に対する裏面側に備え
られた、シート12dを押圧力自在に押圧するラバー部
材12gは、スペーサ12bに囲まれた穴12hの寸法
よりも小さい外形寸法を有し、かつおよそ0.5mm程
度のストロークを有している。さらに、ラバー部材12
gの上方には、操作桿13aおよび支点13bを有する
操作部材13が載置されている。操作部材13は、支点
13Bを中心として所望の方向に傾動自在に支持されて
いる。操作桿13aの最大傾動角度は約5度程度とする
ことが好ましい。なお、このポインティングデバイス1
0には、各センサの穴12h相互間に連通した空気流通
路が設けられており、各センサの第2の電極の上下動が
妨げられないような構造となっている。
突起物12fは、第2の電極12cよりも小さな面積
と、スペーサ12bの厚さよりも薄い厚さを有してい
る。突起物12fは、絶縁体からなるものであることが
好ましく、突起物12fを絶縁体で形成した場合は突起
物12fを導体で形成した場合と比べて静電容量の変化
をよりアナログ的なものとすることができる。シート1
2dの、基板11側を向いた表面に対する裏面側に備え
られた、シート12dを押圧力自在に押圧するラバー部
材12gは、スペーサ12bに囲まれた穴12hの寸法
よりも小さい外形寸法を有し、かつおよそ0.5mm程
度のストロークを有している。さらに、ラバー部材12
gの上方には、操作桿13aおよび支点13bを有する
操作部材13が載置されている。操作部材13は、支点
13Bを中心として所望の方向に傾動自在に支持されて
いる。操作桿13aの最大傾動角度は約5度程度とする
ことが好ましい。なお、このポインティングデバイス1
0には、各センサの穴12h相互間に連通した空気流通
路が設けられており、各センサの第2の電極の上下動が
妨げられないような構造となっている。
【0014】図4は、図1に示すポインティングデバイ
スに備えられたゴム状弾性部材の、上面図(a),断面
図(b)、底面図(c)、およびゴム状弾性部材を傾動
操作した場合の断面図である。図4に示すように、ゴム
状弾性部材22は、操作部22a、ラバーカップ部22
b、ラバーベース部22c、および4つの突起部22d
を有している。ゴム状弾性部材22は、図4(b)に示
すように、操作桿13aに覆せて用いられ、図4(d)
に示すように、傾動された操作桿13aに復元力を付与
する。ゴム状弾性部材22を操作桿13aに取り付ける
には、図1に示すように、操作桿13aの先端部をゴム
状弾性部材22に挿入し、4つの突起部22dそれぞれ
をカバー14に形成された穴14bそれぞれに差し込
む。このように本実施形態のポインティングデバイス1
0は、操作桿13aを覆うゴム状弾性部材22を備えて
いるため、図4(d)に示すように、ゴム状弾性部材2
2の操作部22aを操作して操作桿13aを傾動させた
後、操作部22aから手を離せば、操作桿13aはラバ
ーカップ22bの復元力により元の姿勢に復帰しようと
する。さらに、各センサ内部のラバー部材12gとシー
ト12dの復元力がこれに加わるので操作桿13aの復
元性は確実なものとなる。
スに備えられたゴム状弾性部材の、上面図(a),断面
図(b)、底面図(c)、およびゴム状弾性部材を傾動
操作した場合の断面図である。図4に示すように、ゴム
状弾性部材22は、操作部22a、ラバーカップ部22
b、ラバーベース部22c、および4つの突起部22d
を有している。ゴム状弾性部材22は、図4(b)に示
すように、操作桿13aに覆せて用いられ、図4(d)
に示すように、傾動された操作桿13aに復元力を付与
する。ゴム状弾性部材22を操作桿13aに取り付ける
には、図1に示すように、操作桿13aの先端部をゴム
状弾性部材22に挿入し、4つの突起部22dそれぞれ
をカバー14に形成された穴14bそれぞれに差し込
む。このように本実施形態のポインティングデバイス1
0は、操作桿13aを覆うゴム状弾性部材22を備えて
いるため、図4(d)に示すように、ゴム状弾性部材2
2の操作部22aを操作して操作桿13aを傾動させた
後、操作部22aから手を離せば、操作桿13aはラバ
ーカップ22bの復元力により元の姿勢に復帰しようと
する。さらに、各センサ内部のラバー部材12gとシー
ト12dの復元力がこれに加わるので操作桿13aの復
元性は確実なものとなる。
【0015】また、ゴム状弾性部材22の4つの突起部
22dがカバー14の穴14bに差し込まれているた
め、ゴム状弾性部材22自体の不要な動きは防止され
る。さらに、全てのセンサはゴム状弾性部材22で覆わ
れているため、高い耐防塵性および耐液体性を得ること
ができる。また、操作部22aにゴムを用いているので
指の滑りが防止され操作性がさらに向上する。なお、ゴ
ム状弾性部材22の材質、ラバー硬度、操作部22aお
よびラバーカップ22bの形状を自在に選択することに
より、操作桿13aの操作力、復元力、操作感などを自
由に調整することができる。次に、本実施形態のポイン
ティングデバイス内部に備えられた静電容量型センサの
動作について説明する。
22dがカバー14の穴14bに差し込まれているた
め、ゴム状弾性部材22自体の不要な動きは防止され
る。さらに、全てのセンサはゴム状弾性部材22で覆わ
れているため、高い耐防塵性および耐液体性を得ること
ができる。また、操作部22aにゴムを用いているので
指の滑りが防止され操作性がさらに向上する。なお、ゴ
ム状弾性部材22の材質、ラバー硬度、操作部22aお
よびラバーカップ22bの形状を自在に選択することに
より、操作桿13aの操作力、復元力、操作感などを自
由に調整することができる。次に、本実施形態のポイン
ティングデバイス内部に備えられた静電容量型センサの
動作について説明する。
【0016】図4(d)に示すように、ゴム状弾性部材
22の操作部22aを操作することにより操作桿13a
を所望の方向へ傾動させることができる。操作桿13a
を傾動させることにより操作部材13(図3参照)は支
点13bを中心に傾動して傾動された側のセンサのラバ
ー部材12gを押下する。図5は、図1に示したポイン
ティングデバイス内部に備えられるセンサに加えられる
押圧力に応じて静電容量が変化する様子を示す図であ
る。図5(a)に示すように、ラバー部材12gが押下
されると、シート12dがスペーサ12bの穴12hに
押し込まれ、シート12d上に形成された第2の電極1
2cが第1の電極12aに接近して第1、第2の電極間
静電容量が増加する。シート12dがさらに穴12hの
奥に押し込まれると、突起物12fが、第1の電極12
a上に形成された絶縁膜12eに当接し、そのため、静
電容量の急激な増加が抑制される。シート12dがさら
に押し込まれると、シート12dが突起物12fを中心
として撓み、シート12d上に形成された第2の電極1
2cの、突起物12fを取り囲む周辺部分が第1の電極
12aにさらに接近し、静電容量はさらに増加する。
22の操作部22aを操作することにより操作桿13a
を所望の方向へ傾動させることができる。操作桿13a
を傾動させることにより操作部材13(図3参照)は支
点13bを中心に傾動して傾動された側のセンサのラバ
ー部材12gを押下する。図5は、図1に示したポイン
ティングデバイス内部に備えられるセンサに加えられる
押圧力に応じて静電容量が変化する様子を示す図であ
る。図5(a)に示すように、ラバー部材12gが押下
されると、シート12dがスペーサ12bの穴12hに
押し込まれ、シート12d上に形成された第2の電極1
2cが第1の電極12aに接近して第1、第2の電極間
静電容量が増加する。シート12dがさらに穴12hの
奥に押し込まれると、突起物12fが、第1の電極12
a上に形成された絶縁膜12eに当接し、そのため、静
電容量の急激な増加が抑制される。シート12dがさら
に押し込まれると、シート12dが突起物12fを中心
として撓み、シート12d上に形成された第2の電極1
2cの、突起物12fを取り囲む周辺部分が第1の電極
12aにさらに接近し、静電容量はさらに増加する。
【0017】操作部材13の操作桿13aをさらに傾動
させることにより、ラバー部材12gに強い力が加えら
れると、図5(b)に示すように、ラバー部材12gが
変形して、シート12dの、突起物12fが形成された
中央部分も第1の電極12aに向かって押圧され、第2
の電極12cは第1の電極12aにさらに接近して静電
容量はさらに増加する。ここで、ゴム状弾性部材22の
操作部22a(図4(d)参照)から手を離すと、ラバ
ーカップ22b、ラバー部材12g、およびシート12
dの復元力により、操作部材13が元の姿勢に復帰し、
ラバー部材12gへの押圧力が消滅する。従って、本実
施形態のポインティングデバイスでは、従来の圧電素子
を利用したポインティングデバイスのように指を操作子
より離しても暫くの間はカーソルが動き続けるような不
具合を生じることがない。
させることにより、ラバー部材12gに強い力が加えら
れると、図5(b)に示すように、ラバー部材12gが
変形して、シート12dの、突起物12fが形成された
中央部分も第1の電極12aに向かって押圧され、第2
の電極12cは第1の電極12aにさらに接近して静電
容量はさらに増加する。ここで、ゴム状弾性部材22の
操作部22a(図4(d)参照)から手を離すと、ラバ
ーカップ22b、ラバー部材12g、およびシート12
dの復元力により、操作部材13が元の姿勢に復帰し、
ラバー部材12gへの押圧力が消滅する。従って、本実
施形態のポインティングデバイスでは、従来の圧電素子
を利用したポインティングデバイスのように指を操作子
より離しても暫くの間はカーソルが動き続けるような不
具合を生じることがない。
【0018】このように、本実施形態のポインティング
デバイス10では、ゴム状弾性部材22を介して操作桿
13aを操作することにより、支点13b(図3参照)
を中心として操作部材13を傾動させて第2の電極12
cを第1の電極12aに接近させ、第1の電極12aお
よび第2の電極12cからなる4組の電極対それぞれの
電極間ギャップを変化させて4つのセンサの静電容量を
変化させている。この4つのセンサの静電容量変化に応
じてコンピュータ画面上のカーソルやアイコンの上下左
右(+X,−X,+Y,−Y)方向の座標位置および画
面上の移動速度の制御が行われる。4組の電極対は、図
1に示すように、中心点Cを取り巻くように等間隔で形
成されているため、カーソルの座標位置および速度を容
易に制御することができる。以上説明したように、本実
施形態のポインティングデバイス10は、第1の電極1
2a上に形成された絶縁膜12eに第2の電極12c側
に形成された突起物12fを当接させながら、第2の電
極12cを第1の電極12aに接近させて静電容量を変
化させるものであるため、第1の電極12aと第2の電
極12cとが急激に接近することがなく、静電容量をア
ナログ的に徐々に変化させることができる。また、ラバ
ー部材12gの撓みおよび操作部材13の変位により微
小な動きが拡大されるので、装置の薄型化を維持したま
まで高い操作性を有するポインティングデバイスを実現
することができる。
デバイス10では、ゴム状弾性部材22を介して操作桿
13aを操作することにより、支点13b(図3参照)
を中心として操作部材13を傾動させて第2の電極12
cを第1の電極12aに接近させ、第1の電極12aお
よび第2の電極12cからなる4組の電極対それぞれの
電極間ギャップを変化させて4つのセンサの静電容量を
変化させている。この4つのセンサの静電容量変化に応
じてコンピュータ画面上のカーソルやアイコンの上下左
右(+X,−X,+Y,−Y)方向の座標位置および画
面上の移動速度の制御が行われる。4組の電極対は、図
1に示すように、中心点Cを取り巻くように等間隔で形
成されているため、カーソルの座標位置および速度を容
易に制御することができる。以上説明したように、本実
施形態のポインティングデバイス10は、第1の電極1
2a上に形成された絶縁膜12eに第2の電極12c側
に形成された突起物12fを当接させながら、第2の電
極12cを第1の電極12aに接近させて静電容量を変
化させるものであるため、第1の電極12aと第2の電
極12cとが急激に接近することがなく、静電容量をア
ナログ的に徐々に変化させることができる。また、ラバ
ー部材12gの撓みおよび操作部材13の変位により微
小な動きが拡大されるので、装置の薄型化を維持したま
まで高い操作性を有するポインティングデバイスを実現
することができる。
【0019】次に、本実施形態のポインティングデバイ
スに用いられる静電容量型センサの作製方法について図
1を参照しながら説明する。先ず、シート12d上の中
心点Cを取り巻くように4個の第2の電極12cを等間
隔で形成する。次に、基板11上の、上記第2の電極1
2cに対向する位置に4個の第1の電極12aを形成
し、第1の電極12aの上記絶縁膜12eを形成する。
次に、シート12dの、第2の電極12c及び突起物1
2+が形成された側に、スペーサ12bを接着する。次
に、スペーサ12bが接着されたシート12dを、第1
の電極12aが形成された基板11上に実装し、シート
12dの上に、4個のラバー部材12g、操作部材13
を順次載置してカバー14を基板11に固定する。この
ようにして、図1に示すポインティングデバイス10に
用いられる静電容量型センサを得ることができる。
スに用いられる静電容量型センサの作製方法について図
1を参照しながら説明する。先ず、シート12d上の中
心点Cを取り巻くように4個の第2の電極12cを等間
隔で形成する。次に、基板11上の、上記第2の電極1
2cに対向する位置に4個の第1の電極12aを形成
し、第1の電極12aの上記絶縁膜12eを形成する。
次に、シート12dの、第2の電極12c及び突起物1
2+が形成された側に、スペーサ12bを接着する。次
に、スペーサ12bが接着されたシート12dを、第1
の電極12aが形成された基板11上に実装し、シート
12dの上に、4個のラバー部材12g、操作部材13
を順次載置してカバー14を基板11に固定する。この
ようにして、図1に示すポインティングデバイス10に
用いられる静電容量型センサを得ることができる。
【0020】図6は、第1の電極と第2の電極との間に
介在する突起物の形状についての種々の変形例を示す図
である。図6(a)には、第2の電極12cの中心に円
板状の突起物12f_1が印刷形成された例が示されて
おり、図6(b)には、第2の電極12cの中心に等間
隔で4つのポイント状の突起物12f_2が印刷形成さ
れた例が示されており、また、図6(c)には、第2の
電極12cにリング状の突起物12f_3が印刷形成さ
れた例が示されている。このように、第2の電極12c
の中心に種々の形状を有する突起物を印刷することによ
り、静電容量の変化特性を微調整することができる。次
に、本実施形態のポインティングデバイスをノートタイ
プコンピュータあるいはモバイルコンピュータなどの小
型コンピュータのキーボードに組み込んだ態様について
説明する。
介在する突起物の形状についての種々の変形例を示す図
である。図6(a)には、第2の電極12cの中心に円
板状の突起物12f_1が印刷形成された例が示されて
おり、図6(b)には、第2の電極12cの中心に等間
隔で4つのポイント状の突起物12f_2が印刷形成さ
れた例が示されており、また、図6(c)には、第2の
電極12cにリング状の突起物12f_3が印刷形成さ
れた例が示されている。このように、第2の電極12c
の中心に種々の形状を有する突起物を印刷することによ
り、静電容量の変化特性を微調整することができる。次
に、本実施形態のポインティングデバイスをノートタイ
プコンピュータあるいはモバイルコンピュータなどの小
型コンピュータのキーボードに組み込んだ態様について
説明する。
【0021】図7は、本実施形態のポインティングデバ
イスを小型コンピュータのキーボードに組み込んだ態様
を示す平面図である。図7に示すように、このキーボー
ド100は、ノートタイプコンピュータあるいはモバイ
ルコンピュータに用いるのに適した小型のキーボードで
あり、キーボード中央の文字キー領域110内に、各種
の文字情報を入力するキーが配列され、文字キー領域1
10を取り巻くように、各種の制御情報を入力するキー
が配列されている。文字情報を入力するキーとしては、
英数字キー、かなキー、句読点キー、演算子キーなどが
あり、また、制御情報を入力するキーとしては、エンタ
ー(Enter)キー141、スペースバー142、シ
フト(Shift)キー143、コントロール(Ctr
l)キー144などがある。
イスを小型コンピュータのキーボードに組み込んだ態様
を示す平面図である。図7に示すように、このキーボー
ド100は、ノートタイプコンピュータあるいはモバイ
ルコンピュータに用いるのに適した小型のキーボードで
あり、キーボード中央の文字キー領域110内に、各種
の文字情報を入力するキーが配列され、文字キー領域1
10を取り巻くように、各種の制御情報を入力するキー
が配列されている。文字情報を入力するキーとしては、
英数字キー、かなキー、句読点キー、演算子キーなどが
あり、また、制御情報を入力するキーとしては、エンタ
ー(Enter)キー141、スペースバー142、シ
フト(Shift)キー143、コントロール(Ctr
l)キー144などがある。
【0022】これらの制御情報入力用のキーの中でもキ
ーボード操作時に最も重要な役割を果たすエンターキー
141は、キーボードの操作性を高めるために、通常、
文字キー領域110の、操作者の右手側の端縁部に隣接
して配置されており、かつ右手小指で容易に打鍵できる
よう他のキーよりも大型のキーが用いられていることが
多い(図9、図10参照)。このキーボード100で
は、エンターキーが配置されるスペースの一部を利用
し、エンターキー141の上部に隣接した位置にポイン
ティングデバイス120を配置しているので、ポインテ
ィングデバイス120はエンタキー141同様、極めて
高い操作性を有している。また、本実施形態のキーボー
ド100では、ポインティングデバイス120の右上部
にタクトスイッチ130a,130bが配置されてお
り、ポインティングデバイス120同様、高い操作性を
有している。
ーボード操作時に最も重要な役割を果たすエンターキー
141は、キーボードの操作性を高めるために、通常、
文字キー領域110の、操作者の右手側の端縁部に隣接
して配置されており、かつ右手小指で容易に打鍵できる
よう他のキーよりも大型のキーが用いられていることが
多い(図9、図10参照)。このキーボード100で
は、エンターキーが配置されるスペースの一部を利用
し、エンターキー141の上部に隣接した位置にポイン
ティングデバイス120を配置しているので、ポインテ
ィングデバイス120はエンタキー141同様、極めて
高い操作性を有している。また、本実施形態のキーボー
ド100では、ポインティングデバイス120の右上部
にタクトスイッチ130a,130bが配置されてお
り、ポインティングデバイス120同様、高い操作性を
有している。
【0023】図8は、図7に示したキーボードのポイン
ティングデバイスを操作する右手首と指の位置を示す図
である。図8に示すように、このポインティングデバイ
ス120は、キーボード100の、操作者にとって右手
側の端縁部に配備されているので、右手首をテーブルの
上などに固定した状態で右手人差し指により好適に操作
することができ、また、ポインティングデバイス120
が文字キー領域の外側に配備されているので、キー操作
中に誤って手首や指がポインティングデバイスに触れる
恐れが少ない。また、ポインティングデバイス120の
右上部に配置されたタクトスイッチ130a,130b
は右手中指で操作することができるので、従来の、親指
でタクトスイッチを操作する方式よりも操作性が優れて
いる。このように、ポインティングデバイス120を配
置することにより、図9および図10に示した従来のキ
ーボードにおけるポインティングデバイスの配置位置に
比較して、ポインティングデバイスの操作性および省ス
ペース性が高い。
ティングデバイスを操作する右手首と指の位置を示す図
である。図8に示すように、このポインティングデバイ
ス120は、キーボード100の、操作者にとって右手
側の端縁部に配備されているので、右手首をテーブルの
上などに固定した状態で右手人差し指により好適に操作
することができ、また、ポインティングデバイス120
が文字キー領域の外側に配備されているので、キー操作
中に誤って手首や指がポインティングデバイスに触れる
恐れが少ない。また、ポインティングデバイス120の
右上部に配置されたタクトスイッチ130a,130b
は右手中指で操作することができるので、従来の、親指
でタクトスイッチを操作する方式よりも操作性が優れて
いる。このように、ポインティングデバイス120を配
置することにより、図9および図10に示した従来のキ
ーボードにおけるポインティングデバイスの配置位置に
比較して、ポインティングデバイスの操作性および省ス
ペース性が高い。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のポインテ
ィングデバイスによれば、上部からの押圧力に応じて静
電容量が連続的に変化する複数の静電容量型センサを基
板上の所定の中心点を取り巻くように配備し、上記中心
点の上部に立設した操作桿の傾動操作に応じて、上記複
数の静電容量型センサのうちの傾動された側の静電容量
型センサに押圧力を及ぼす操作部材を配備し、さらに操
作桿を覆う、傾動された操作桿に復元力を付与するゴム
状弾性部材を備えたことにより、小型コンピュータのキ
ーボードに組み込んで用いるのに適した、操作性および
省スペース性に優れたポインティングデバイスを実現す
ることができる。
ィングデバイスによれば、上部からの押圧力に応じて静
電容量が連続的に変化する複数の静電容量型センサを基
板上の所定の中心点を取り巻くように配備し、上記中心
点の上部に立設した操作桿の傾動操作に応じて、上記複
数の静電容量型センサのうちの傾動された側の静電容量
型センサに押圧力を及ぼす操作部材を配備し、さらに操
作桿を覆う、傾動された操作桿に復元力を付与するゴム
状弾性部材を備えたことにより、小型コンピュータのキ
ーボードに組み込んで用いるのに適した、操作性および
省スペース性に優れたポインティングデバイスを実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のポインティングデバイスの構成を
示す分解斜視図である。
示す分解斜視図である。
【図2】図1に示すポインティングデバイスのシート上
に形成された4個の第2の電極を示す図である。
に形成された4個の第2の電極を示す図である。
【図3】本実施形態のポインティングデバイスに備えら
れるセンサの断面図である。
れるセンサの断面図である。
【図4】図1に示すポインティングデバイスに備えられ
たゴム状弾性部材の、上面図(a),断面図(b)、底
面図(c)、およびゴム状弾性部材を傾動操作した場合
の断面図である。
たゴム状弾性部材の、上面図(a),断面図(b)、底
面図(c)、およびゴム状弾性部材を傾動操作した場合
の断面図である。
【図5】図1に示したポインティングデバイス内部に備
えられるセンサに加えられる押圧力に応じて静電容量が
変化する様子を示す図である。
えられるセンサに加えられる押圧力に応じて静電容量が
変化する様子を示す図である。
【図6】第1の電極と第2の電極との間に介在する突起
物の形状についての種々の変形例を示す図である。
物の形状についての種々の変形例を示す図である。
【図7】本実施形態のポインティングデバイスを小型コ
ンピュータのキーボードに組み込んだ態様を示す平面図
である。
ンピュータのキーボードに組み込んだ態様を示す平面図
である。
【図8】図7に示したキーボードのポインティングデバ
イスを操作する右手首と指の位置を示す図である。
イスを操作する右手首と指の位置を示す図である。
【図9】小型コンピュータのキーボードに組み込むポイ
ンティングデバイスとしてトラックポインタを用いた例
を示す平面図である。
ンティングデバイスとしてトラックポインタを用いた例
を示す平面図である。
【図10】小型コンピュータのキーボードに組み込むポ
インティングデバイスとしてタッチパッドを用いた例を
示す平面図である。
インティングデバイスとしてタッチパッドを用いた例を
示す平面図である。
10 ポインティングデバイス 11 基板 12_1,12_2,12_3,12_4 センサ 12a 第1の電極 12b スペーサ 12c 第2の電極 12d シート 12e 絶縁膜 12f,12f_1,12f_2,12f_3 突起
物 12g ラバー部材 12h 穴 13 操作部材 13a 操作桿 13b 支点 14 カバー 14a 穴 14b 穴 20 ポインティングデバイス 21 カバー 22 ゴム状弾性部材 22a 操作部 22b ラバーカップ部 22c ラバーベース部 22d 突起部 100 キーボード 110 文字キー領域 120 ポインティングデバイス 130a,130b タクトスイッチ 141 エンターキー 142 スペースバー 143 シフトキー 144 コントロールキー 200 キーボード 201 トラックポインタ 202a,202b タクトスイッチ 203 スペースバー 204 エンターキー 210 文字キー領域 211 “G”キー 212 “H”キー 300 キーボード 301 タッチパッド 302a,302b タクトスイッチ 303 スペースバー 304 エンターキー
物 12g ラバー部材 12h 穴 13 操作部材 13a 操作桿 13b 支点 14 カバー 14a 穴 14b 穴 20 ポインティングデバイス 21 カバー 22 ゴム状弾性部材 22a 操作部 22b ラバーカップ部 22c ラバーベース部 22d 突起部 100 キーボード 110 文字キー領域 120 ポインティングデバイス 130a,130b タクトスイッチ 141 エンターキー 142 スペースバー 143 シフトキー 144 コントロールキー 200 キーボード 201 トラックポインタ 202a,202b タクトスイッチ 203 スペースバー 204 エンターキー 210 文字キー領域 211 “G”キー 212 “H”キー 300 キーボード 301 タッチパッド 302a,302b タクトスイッチ 303 スペースバー 304 エンターキー
Claims (2)
- 【請求項1】 基板と、 前記基板上の所定の中心点を取り巻くように配設され
た、上部からの押圧力に応じて静電容量が連続的に変化
する複数のセンサと、 前記基板上の前記中心点の上部に立設した操作桿を有し
該操作桿の傾動操作に応じて、前記複数のセンサのうち
の傾動された側のセンサに押圧力を及ぼす操作部材と、 前記操作桿を覆い傾動された操作桿に復元力を付与する
ゴム状弾性部材とを備えたことを特徴とするポインティ
ングデバイス。 - 【請求項2】 前記複数のセンサそれぞれが、 前記基板上に広がる第1の電極と、 前記基板上に該第1の電極が露出するように配置された
スペーサと、 前記スペーサを挟んで前記基板と対向するシートと、 前記シートの前記基板側を向いた面の、前記第1の電極
に対向する位置に広がる第2の電極と、 前記第1の電極と前記第2の電極との間に介在する絶縁
膜と、 前記第1の電極と前記第2の電極との間に介在する突起
物とを備えたものであることを特徴とする請求項1記載
のポインティングデバイス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10213438A JP2000029622A (ja) | 1998-07-14 | 1998-07-14 | ポインティングデバイス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10213438A JP2000029622A (ja) | 1998-07-14 | 1998-07-14 | ポインティングデバイス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000029622A true JP2000029622A (ja) | 2000-01-28 |
Family
ID=16639242
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10213438A Pending JP2000029622A (ja) | 1998-07-14 | 1998-07-14 | ポインティングデバイス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000029622A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6831629B2 (en) | 2001-01-19 | 2004-12-14 | Nagano Fujitsu Component Limited | Pointing device |
-
1998
- 1998-07-14 JP JP10213438A patent/JP2000029622A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6831629B2 (en) | 2001-01-19 | 2004-12-14 | Nagano Fujitsu Component Limited | Pointing device |
US7489296B2 (en) | 2001-01-19 | 2009-02-10 | Fujitsu Component Limited | Pointing device |
US7502013B2 (en) | 2001-01-19 | 2009-03-10 | Fujitsu Component Limited | Pointing device |
US7502014B2 (en) | 2001-01-19 | 2009-03-10 | Fujitsu Component Limited | Pointing device |
US7595712B2 (en) | 2001-01-19 | 2009-09-29 | Fujitsu Component Limited | Pointing device |
US7633488B2 (en) | 2001-01-19 | 2009-12-15 | Fujitsu Component Limited | Pointing device |
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