JP2002230979A - 半導体メモリおよびその制御回路 - Google Patents

半導体メモリおよびその制御回路

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JP2002230979A
JP2002230979A JP2001022589A JP2001022589A JP2002230979A JP 2002230979 A JP2002230979 A JP 2002230979A JP 2001022589 A JP2001022589 A JP 2001022589A JP 2001022589 A JP2001022589 A JP 2001022589A JP 2002230979 A JP2002230979 A JP 2002230979A
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cycle
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JP2001022589A
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Koji Sakata
浩司 坂田
Hirobumi Saito
博文 齊藤
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アクセス時間が短く、かつ実効的なアクセス時
間となるスループットを好適に向上させた、高速なアク
セス動作を可能とする半導体メモリおよびその制御回路
を提供する。 【解決手段】1サイクル前において有効なアドレスおよ
びアクセス要求信号を一時保持するレジスタ等を備え
る。また、1クロック内において同時に発生した読み書
きの動作タイミングが、読み書きそれぞれ各別にかつ好
適に調整された読み出しパルス信号および書き込みパル
ス信号等の発生により決定される制御回路を備える。こ
れら発生された前記パルス信号に基づいて前記レジスタ
に一時保持されたアドレスおよびアクセス要求信号によ
るメモリセルアレイへのアクセス動作がなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリセルアレイ
に対するワード線およびビット線の選択的な活性化に基
づいて選択されるメモリセルとの間でデータの読み出し
動作および書き込み動作が行われる半導体メモリおよび
その制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報化時代が進むにつれて、マイ
クロプロセッサ(以下、「MPU」と記す)を利用した
情報の処理が従来にも増して大量に、そして高速に行わ
れるようになってきている。このような大量の情報を高
速に処理するために、MPUおよびその周辺回路の動作
速度は高速化の一途をたどっている。とりわけ、データ
処理速度にきわめて大きな影響を与えるMPUなどによ
る半導体メモリ(以下、単に「メモリ」と記す)へのア
クセス時間の短縮は、最も重要な課題の1つとなってい
る。ここで、アクセスとは、MPUなどによるメモリか
らのデータの読み出し動作、またはメモリへのデータの
書き込み動作を指している。また、アクセス時間とは、
データを読み書きする信号が発せられた時点からデータ
の受渡しが可能になる時点までの期間を指している。
【0003】一般に、メモリは、クロックに同期してア
クセス動作がなされる同期式メモリと、同期信号を必要
とせずアドレス変化の検出によりアクセス動作がなされ
る非同期式メモリとがある。同期式メモリは、高速にメ
モリをアクセスするためのタイミング設計が容易なこと
から、現在広く使用されている。
【0004】図9は、同期式メモリの一例として、従来
から使用されているスタティック型ランダムアクセスメ
モリ(以下、「SRAM」と記す)の例をブロック図に
て示したものである。
【0005】図9に示されるように、この同期式SRA
Mは、メモリセルアレイ10、アドレスバッファ部2
0、ラッチ制御部30、パルス生成部40、I/O(イ
ンプット/アウトプット)回路50、アドレスデコーダ
部60、ワード線ドライバ部70、ビット線選択ドライ
バ部80、ビット線選択回路90、および書き込みドラ
イバ制御部95などから構成されている。
【0006】ちなみに、これらの各構成要素はそれぞれ
次のような機能をもっている。すなわち、メモリセルア
レイ10はデータが記憶されるメモリセルがマトリクス
状に配列されたものであり、アドレスバッファ部20は
このメモリセルアレイ10にアクセスするためのアドレ
スをラッチする部分である。また、ラッチ制御部30は
クロック信号CLKに基づいて各種ラッチ制御信号を発
生する部分である。また、パルス生成部40はアクセス
要求信号、すなわち書き込み要求信号WEまたは読み出
し要求信号REに基づいてメモリセルアレイ10へのア
クセスパルス信号_PULを生成する部分である。ま
た、I/O回路50はラッチ制御部30から出力される
データラッチ制御信号_INLAT等に基づいてメモリ
セルアレイ10とデータバスとの間のデータの受渡しを
制御する部分である。また、アドレスデコーダ部60は
上記アドレスバッファ部20にラッチされたアドレスを
デコードして、ワード線ドライバ部70およびビット線
選択ドライバ部80へと出力する部分である。また、ワ
ード線ドライバ部70およびビット線選択ドライバ部8
0はこれらの入力を受けてアクセスドライバ活性化信号
DECCKがイネーブルにされるとメモリセルアレイ1
0のワード線およびビット線選択回路90を活性化させ
る部分である。また、ビット線選択回路90はビット線
選択ドライバ80からのビット線選択信号によりメモリ
セルアレイ10のビット線を選択的に活性化させる部分
である。そして、書き込みドライバ制御部95は書き込
みドライバ制御信号INCKをI/O回路50へと出力
する部分である。
【0007】なおここで、本明細書およびこれに添付す
る図面においては、信号名が「_」で始まる信号はワン
ショットのパルスであること、すなわちある期間をおい
て元の状態に戻るように制御される信号であることを示
している。また、INT_ADDとINT_ADDBの
ように、信号名の末尾に「B」を付した信号は基本的に
前者の信号の反転信号となっている。これらの信号名を
付するルールは、他の信号についても同様である。さら
に、制御信号は特別に記述されない限り正論理で機能す
る。つまり、その制御信号が論理「H」レベルのときに
意味をもち、その制御信号に基づいた動作が行われる。
【0008】図10は、同SRAMの上記メモリセルア
レイ10を構成する各メモリセルおよびその周辺回路の
例を示した回路図である。図10に示されるように、各
メモリセル11は4個のMOS(Metal Oxide Semicond
uctor)トランジスタQ1〜Q4により構成されてお
り、データを記憶するフリップフロップ(F/F)とし
て機能する。このメモリセル11は、トランジスタQ5
およびQ6を介して1対のビット線BLおよびBLBに
それぞれ接続されており、その接続制御は1本のワード
線WLにより行われる。ビット線BLおよびBLBは、
データを記憶するメモリセル11と上記データバスとの
間に設けられる配線である。このうち、ビット線BLは
アクセス時にデータの論理値を認識する電位に充電さ
れ、ビット線BLBはデータの論理値の反転値を認識す
る電位に充電される。
【0009】図11は、上記メモリセル11によりメモ
リセルアレイ10を構成した場合の模式構造を示した回
路図である。図11に示されるように、メモリセルアレ
イ10は上述のように、メモリセル11がマトリクス状
に配列された構造をなし、隣接するメモリセル11のワ
ード線と1対のビット線とが互いに接続されている。図
11において、添字とともに「MC」と表記している部
分がメモリセル11を表している。そして、上記アドレ
スデコーダ部60から出力されるデコード信号RDは、
ワード線ドライバ部70を介してメモリセルアレイ10
へと出力され、アクセスドライバ活性化信号DECCK
がイネーブルにされると複数のワード線WLのうちの1
つを選択的に活性化させる。これにより、行方向にメモ
リセルが選択される。また、同様にアドレスデコーダ部
60から出力されるデコード信号CDは、ビット線選択
ドライバ部80を介してビット線選択回路90へと出力
され、メモリセルアレイ10に設けられた複数のビット
線のうちの1対を選択するI/O回路50への制御信号
を選択的に活性化させる。これにより、列方向にメモリ
セルが選択される。このようして、アクセス対象のメモ
リセル11が選択される。
【0010】このメモリセル11が選択された状態にお
いて、上記パルス生成部40から出力されるアクセスパ
ルス信号_PULに基づいて生成されるアクセス制御信
号、すなわち書き込みドライバ制御信号INCKまたは
読み出しアンプ制御信号AMPがI/O回路50へと出
力される(図11では便宜上、読み出し制御側のみを図
示)。これにより、データバスDOUTまたはDINが
メモリセルアレイ10内部のビット線BLあるいはBL
Bに接続されて、選択されたメモリセル11との間でデ
ータの受け渡しが行われる。
【0011】このとき、この例に示すような同期式メモ
リにおいては、データの受渡しを正しく行うために、メ
モリセルアレイ10のビット線BLおよびBLBはアク
セスされる前にあらかじめ論理「H」レベルにチャージ
される必要がある。このプリチャージ動作はプリチャー
ジ信号PREをイネーブルにさせることによって行われ
る。そして、アクセス時にアクセスパルス信号がイネー
ブルにされると、プリチャージ信号PREがディセーブ
ルにされるとともにアクセスドライバ活性化信号DEC
CKがイネーブルにされてアクセスが許可される。
【0012】図12は、上記アドレスバッファ部20の
構成例を論理回路にて示したものである。図12に示さ
れるように、アドレスバッファ部20はアクセス対象の
アドレスをラッチするアドレスレジスタ15を1つ備え
ている。
【0013】このアドレスレジスタは、図13に示され
るレジスタをアドレスバスのビット数分だけ備えて構成
される。各レジスタは、入力データ端子D、出力データ
端子QおよびQB、クロック端子CK、およびリセット
端子RSTの各端子が利用可能であり、用途に応じて必
要な端子が使用される。レジスタの端子Dに入力される
信号は、クロック端子CKが論理「H」レベルのとき出
力端子Qにそのまま伝達され、反転出力端子QBには反
転して伝達される。これらの出力端子QおよびQBは、
クロック端子CKが論理「L」レベルに立ち下がるタイ
ミングにてそのときに伝達されている信号を保持(ラッ
チ)する。ただし、これらの動作が機能するのはリセッ
ト端子RSTが論理「H」レベルにあるときであり、リ
セット端子RSTが論理「L」レベルにあるときは出力
端子Qは常に論理「L」レベルに、また反転出力端子Q
Bは常に論理「H」レベルにされている。なお、レジス
タは回路上のシンボルとして、矩形の図形の内部に「R
g」と表記して表される。
【0014】また、アドレスをラッチして保持するアド
レスレジスタは、上記のレジスタをアドレスバスのビッ
ト数分だけ備えているが、図面への表記上は、複数のレ
ジスタおよびその信号線を1チャネル分の簡略表記をし
ている。アドレスレジスタは回路上のシンボルとして、
レジスタ「Rg」に代えて「ARg」と表記して表され
る。
【0015】そして、図12に示されるアドレスバッフ
ァ部20においては、アドレスラッチ制御信号_ADD
LATによりアドレスレジスタ15にラッチされたノー
ドN1のアドレスADDが、上記パルス生成部40から
出力されるアクセスパルス信号_PULがイネーブルに
されることで、それぞれアドレスINT_ADDおよび
INT_ADDBとしてアドレスデコーダ部60へ出力
される。
【0016】このように、アクセス対象のアドレスをラ
ッチするアドレスレジスタを1つ備えた構成のメモリに
おいては、MPUなどから出力されるアドレスADDと
書き込み要求信号WEあるいは読み出し要求信号REと
に基づいて時系列順にアクセス処理が行われる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、同期式メモ
リのアクセスにおいては、アドレスおよびデータのバス
ラインの使用効率(スループット)を上げるために書き
込みサイクルにレイトライト方式を採用する場合があ
る。レイトライト方式では、メモリへデータを書き込む
際にMPUなどからアドレスバスに出力されるアドレス
に遅れて、それに対応する書き込みデータがMPUなど
からデータバスに出力される。レイトライト方式を採用
する理由の1つは、同期式メモリの読み出し動作ではM
PUなどからアドレスがアドレスバスに出力されるサイ
クルと、そのアドレスに応じてメモリから出力されたデ
ータをMPUなどが読み出すためのサイクルと、の少な
くとも2クロックを要することが挙げられる。つまり、
レイトライト方式を採用しない場合、MPUなどがデー
タバスからデータを読み出すための後半の1サイクルは
データ読み出しのためのダミーサイクルとなってしま
い、バスラインのスループット低下の原因となる。
【0018】ここで、1サイクルはクロック信号CLK
の立ち上がりから次のCLKの立ち上がりまでの期間を
指す。そして、書き込みサイクルあるいは読み出しサイ
クルと呼んだ場合、アクセス要求信号WEまたはREと
ともに出力されるアドレスADDがCLK信号の立ち上
がりに同期してラッチされるサイクルを指す。このとき
のアクセス要求信号が書き込み要求信号WEであれば書
き込みサイクルに、読み出し要求信号REであれば読み
出しサイクルとなる。なお、アクセス要求信号が出され
なければダミーサイクルとなり、そのサイクルを起点と
するアクセスパルス信号は生成されない。
【0019】図14は、このようなレイトライト方式を
採用した同期式メモリへのアクセス動作のタイミング例
を示したものである。図14に示されるように、このメ
モリでは、書き込みサイクルC2のクロック信号CLK
の立ち上がりER2により生成されるアドレスラッチ信
号_ADDLATにてラッチされるアドレスA2から1
サイクル遅れて、対応する書き込みデータDI2がMP
UなどからデータバスDINに出力される(図14
(a)〜(c))。そして、この書き込みデータDI2
はアドレスA2が確定される次のサイクルC3のCLK
の立ち上がりER3により生成されるデータラッチ信号
_INLATにてラッチされ、アクセスパルス信号_P
ULによって動作が制御されて、メモリセル11へと書
き込まれる(図14(d)、(e)、(g)〜
(i))。この書き込み動作を行うために、ワード線お
よびビット線選択回路90もC3のクロックの立ち上が
りER3以降まで活性化させておく必要がある(図14
(d)の401部分)。
【0020】すでに説明したように、メモリセル11に
アクセスするためのアドレスレジスタを1つ備え、また
書き込みおよび読み出しを行うためにアクセスパルス信
号_PULを使用している従来の構成のメモリにおいて
は、アクセス動作はアクセス要求信号WEまたはREに
基づいて時系列順に1つづつ処理される。したがって、
書き込みサイクルC2に続く読み出しサイクルC3で
は、確定されたアドレスのデータDO3の読み出し動作
は、サイクルC3が開始された段階で行われているサイ
クルC2の書き込み動作の完了を待って行われる。逆に
いえば、前のサイクルC2が書き込みサイクルでなけれ
ば、サイクルC3の読み出し動作はサイクルC3のクロ
ックの立ち上がりER3直後にワード線およびビット線
選択回路90を活性化させてただちに行うことができ
る。しかし、この場合、書き込みの完了を待つ時間とそ
れ続いて行う読み出し動作のためのビット線のプリチャ
ージを行う時間とを加算した期間は、読み出しのために
は本来不要な遅延時間となり、メモリの読み出しアクセ
ス時間を長くする要因となっている。
【0021】このように、書き込み動作を行う時間を確
保するために読み出し動作のアクセス時間を犠牲にしな
ければならない従来のメモリでは、読み出し動作を頻繁
に行うキャッシュメモリなどの用途を想定した場合、そ
の性能が大きく制限されることになる。また、ワード線
およびビット線選択回路90を時間的に冗長に活性化す
ることは、プリチャージされた電荷を必要以上に放電し
てしまうことにもなり、電力消費量が増加してしまうと
いう点でも問題となる。
【0022】そこで、書き込み動作時には書き込みアド
レスを確定した直後のサイクルに、そのデータをメモリ
セル10に書き込むためのダミーサイクルを設けて、読
み出し時のアクセス時間に影響がないようにした設計も
なされている。この場合、読み出しのアクセス時間を高
速化することが可能となる。しかし、たとえばデータの
読み出しと書き込みの切替を頻繁に繰り返すような動作
をさせると、ダミーサイクルが数多く存在することにな
るために、実効的なアクセス時間となるスループットは
低下してしまう。
【0023】以上のように、同期式メモリにおいては、
アクセスのスループットを決定する要因として、アクセ
ス時間と読み書きの動作パターンによって決まるダミー
サイクルの存在とが重要になる。
【0024】なお従来、このような同期式メモリへのア
クセスのスループットを向上させるためのさまざまな技
術的提案もなされてはいる。たとえば、特開平9−12
8977号公報には、アクセス対象のアドレスが格納さ
れるアドレスレジスタに加えて、書き込みサイクル時に
は書き込みアドレスを格納するアドレスレジスタを、通
常のアクセスのためのアドレスレジスタとは別に専用に
設けた同期式SRAMが記載されている。このSRAM
によれば、読み出し動作時のワード線活性化タイミング
の遅れを改善し、書き込み動作時の書き込みに必要な総
時間を短縮して書き込みサイクル内でのタイミングマー
ジンを増加させることができる。これにより、読み出し
のアクセス時間を短縮するとともに、書き込み動作直後
の読み出しの遅れも改善することができるようになる。
【0025】このように、メモリへのアクセス時間を短
縮する方法はあるものの、同公報に記載されている同期
式SRAMにおいては、次のような課題が依然として存
在している。すなわち、読み出しサイクルから書き込み
サイクルに切り替わる際には、該書き込みサイクル直前
の読み出しデータの読み出しを完了させるためのダミー
サイクルが必要となる。つまり、該読み出しサイクルに
は2クロックを要することになる。また、書き込みサイ
クルから読み出しサイクルに切り替わる際には、該読み
出しサイクル直前の書き込みデータは実際には次の書き
込みサイクルまでメモリセルに書き込まれない。そのた
め、該書き込みデータを書き込み直後に読み出すために
は、該読み出しサイクル直前にダミーライト操作、すな
わちデータの読み書きに直接意味をもたない書き込み動
作が必要になる。ここでもやはり、アクセスのために必
要となる実効的なクロック数が増加することになる。
【0026】結局、このような同期式SRAMによって
も、読み出しと書き込みの切替を頻繁に繰り返す用途な
どでは、実効的なアクセス時間となるスループットは低
下するばかりでなく、取扱上もダミーライト操作の失念
による設計バグにつながる可能性も存在する。
【0027】また従来、これらの問題を解決するため
に、アクセスするメモリセルのアドレスを選択するため
のルートを2つ設けて、デュアルポート化する技術も知
られている。
【0028】図15は、先の図10に例示したものと同
じメモリセル11をもつSRAMをデュアルポート化し
たときの回路構成例を示したものである。図15に示さ
れるように、メモリセル11へのアクセスに必要なワー
ド線およびビット線は、デュアルポートメモリにおいて
は図10に示されるシングルポートメモリのそれと比較
してそれぞれ2倍必要となる。すなわち、デュアルポー
トメモリにおいては2本のワード線と2対のビット線と
が必要となる。また、2本のワード線から選択的に活性
化信号を得られるようにするために、デュアルポートメ
モリにおいてはメモリセル11をビット線に接続するM
OSトランジスタがシングルポートメモリのそれと比較
してさらに2個必要となる。結局、このデュアルポート
メモリの場合、これら信号線およびMOSトランジスタ
をメモリセル単位で増加させる必要があるため、メモリ
の占有するチップ面積の大幅な増加が不可避となる。
【0029】本発明は、こうした実情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、たとえシングルポート構造の
メモリセルを対象とする場合であっても、アクセス時間
が短かく、かつ実効的なアクセス時間となるスループッ
トを好適に向上させて、高速なアクセス動作を可能とす
る半導体メモリおよびその制御回路を提供することにあ
る。
【0030】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段およびその作用効果について記載する。請
求項1記載の発明は、メモリセルアレイに対するワード
線およびビット線の選択的な活性化に基づき選択される
メモリセルとの間でランダムなデータの読み出し動作お
よび書き込み動作を行う半導体メモリにおいて、前記読
み出し動作を能動とする信号に基づいて読み出し動作の
ための読み出しパルスを生成する読み出しパルス生成部
と、前記書き込み動作を能動とする信号に基づいて書き
込み動作のための書き込みパルスを生成する書き込みパ
ルス生成部とを各別に備え、それら生成される読み出し
パルスおよび書き込みパルスに基づいて前記ワード線お
よびビット線が活性化されることをその要旨とする。
【0031】上記半導体メモリによれば、読み出しおよ
び書き込みを行うタイミングを各別に設定することがで
きるため、半導体メモリを使用するシステム設計者のタ
イミング設計に関する幅広い要求に自由度高く好適に対
応することができる。
【0032】請求項2記載の発明は、請求項1記載の半
導体メモリにおいて、前記選択すべきメモリセルを指定
するアドレスを複数の異なるタイミングにて一時保持し
つつ、前記各別に生成される読み出しパルスおよび書き
込みパルスの一方に基づいてそれら一時保持したアドレ
スをそのデコーダに対して出力するアドレスバッファ部
を備えることをその要旨とする。
【0033】上記半導体メモリによれば、読み出しおよ
び書き込み動作を行うタイミングに応じてアドレスバッ
ファ部に一時保持したアドレスを適宜利用することがで
きるようになり、使用に際してより設計自由度の高い半
導体メモリとすることができる。
【0034】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の半導体メモリにおいて、前記読み出しパルスの生
成および前記書き込みパルスの生成がそれぞれクロック
信号のエッジに同期して行われることをその要旨とす
る。
【0035】上記半導体メモリによれば、請求項1また
は2記載の半導体メモリを、クロック信号に同期して読
み出し動作および書き込み動作を行う同期式半導体メモ
リとして提供することができる。
【0036】請求項4記載の発明は、請求項3記載の半
導体メモリにおいて、前記書き込みパルス生成部は、前
記メモリセルアレイに対する書き込みアドレスを確定さ
せる書き込みサイクルの次のサイクルで前記書き込みパ
ルスの生成を行うものであることをその要旨とする。
【0037】上記半導体メモリによれば、請求項3記載
の発明をレイトライト方式を採用する半導体メモリに適
用して実現することができる。請求項5記載の発明は、
請求項4記載の半導体メモリにおいて、前記メモリセル
アレイに対する書き込みアドレスを確定させる書き込み
サイクルの次のサイクルが同メモリセルアレイに対する
読み出しアドレスを確定させる読み出しサイクルである
とき、前記読み出しパルス生成部による前記読み出しパ
ルスの生成後に前記書き込みパルス生成部による前記書
き込みパルスの生成が行われるようにタイミング調整す
るタイミング調整部を備えることをその要旨とする。
【0038】上記半導体メモリによれば、書き込みサイ
クルのタイミングに影響を受けることなく読み出しサイ
クルのアクセス時間を決定できるため、常時高速読み出
しが可能な半導体メモリを提供することができる。
【0039】請求項6記載の発明は、請求項5記載の半
導体メモリにおいて、前記タイミング調整部が、前記読
み出し動作を能動とする信号に基づいて前記書き込み動
作を能動とする信号の前記書き込みパルス生成部への伝
達を所定期間だけ遅延するものであることをその要旨と
する。
【0040】上記半導体メモリによれば、書き込み動作
に優先して読み出し動作を好適に行って、請求項5記載
の常時高速読み出しが可能な半導体メモリを提供するこ
とができる。
【0041】請求項7記載の発明は、請求項4〜6のい
ずれかに記載の半導体メモリにおいて、前記メモリセル
アレイに対する書き込みアドレスを確定させる書き込み
サイクルの次のサイクルが同メモリセルアレイに対する
読み出しアドレスを確定させる読み出しサイクルであっ
てかつ、同サイクルでの前記メモリセルアレイに対する
読み出しアドレスと書き込みアドレスとが一致している
とき、該当するワード線およびビット線の一度の活性化
に基づき前記読み出し動作および書き込み動作を同時実
行せしめる同時実行制御部を備えることをその要旨とす
る。
【0042】上記半導体メモリによれば、書き込みサイ
クル後の読み出しサイクルにおいて、それら両サイクル
のアドレスが一致したときに書き込み動作および読み出
し動作を効率よく行うことのできる半導体メモリを提供
することができる。
【0043】請求項8記載の発明は、請求項7記載の半
導体メモリにおいて、前記同時実行制御部が、前記読み
出しアドレスと書き込みアドレスとを比較してその一致
不一致を検出するアドレス比較部と、該アドレス比較部
においてアドレス一致が検出されるとき、前記書き込み
パルスを無効にするとともに前記読み出しパルスに基づ
いて前記ワード線およびビット線を活性化する活性化調
停部と、該ワード線およびビット線の活性化期間に同期
して前記メモリセルアレイの当該アドレスに対応して選
択されているメモリセルからのデータの読み出しを指令
する読み出しアンプ部と、同じく前記ワード線およびビ
ット線の活性化期間に同期して前記メモリセルアレイの
当該アドレスに対応して選択されているメモリセルへの
データの書き込みを指令する書き込みドライバ制御部と
を備えて構成されることをその要旨とする。
【0044】上記半導体メモリによれば、請求項7記載
の半導体メモリを好適に実現することができる。請求項
9記載の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の半導
体メモリにおいて、前記読み出しパルスまたは書き込み
パルスの能動期間には前記ビット線のプリチャージを不
活性状態とし、前記ワード線およびビット線の活性化を
制御する信号が非能動となるタイミングで同ビット線の
プリチャージを活性状態とするプリチャージ制御部をさ
らに備えることをその要旨とする。
【0045】上記半導体メモリによれば、消費電力が少
なくかつ動作の安定した半導体メモリを提供することが
できる。請求項10記載の発明は、請求項1〜9のいず
れかに記載の半導体メモリにおいて、前記読み出し動作
を能動とする信号の前記読み出しパルス生成部への伝達
時期と前記書き込み動作を能動とする信号の前記書き込
みパルス生成部への伝達時期とに優先順位を付与する回
路をさらに備えることをその要旨とする。
【0046】上記半導体メモリによれば、書き込み動作
と読み出し動作とを同時に行うサイクルであっても、安
定した書き込みおよび読み出し動作を行うことができる
半導体メモリを提供することができる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる半導体メモ
リおよびその制御回路を同期式SRAMに適用した一実
施の形態を図面を使って説明する。
【0048】図1は、本実施の形態によるSRAMのシ
ステム構成をブロック図として示したものである。図1
に示されるように、本SRAMはメモリセルアレイ1
0、I/O(インプット/アウトプット)回路50、ア
ドレスデコーダ部60、ワード線ドライバ部70、ビッ
ト線選択ドライバ部80、ビット線選択回路90、アド
レスバッファ部120、ラッチ制御部130、パルス生
成部140、書き込みドライバ制御部195、アドレス
比較部210、アクセス要求制御部220、およびアク
セスドライバ制御部230などから構成されている。図
9に示される従来のSRAMと比較すると、メモリセル
アレイ10にアクセスするパルスを生成するためのパル
ス生成部140として、書き込みパルス生成部141お
よび読み出しパルス生成部142を各別に設け、アドレ
スを比較する機能をもつアドレス比較部210と、アク
セス要求制御部220とをさらに有する構成となってい
る。このうち、アクセス要求制御部220は読み出しお
よび書き込みのためのパルス生成をタイミング調整する
タイミング調整部として、アクセスドライバ制御部23
0はワード線およびビット線を活性化する際の活性化調
停部としても機能する。
【0049】これら各構成要素は、それぞれ次の機能を
もっている。なお、図1において矩形の図形の内部に
「Rg」と表記して示されているレジスタを含めて、本
実施の形態において使用されるレジスタは、すべて先の
図13に示される構成をしており、各端子に入力される
信号に応じて前述した動作を実行する。
【0050】また、以下の説明においては、図1〜図4
に示される各構成要素のブロック図・回路図に加えて、
図5〜図7に示される各部の詳細なタイミングチャート
を適宜参照しながら説明する。これらの図のうち図5お
よび図6は、書き込みサイクルC12ののちに読み出し
サイクルC13が続く場合であって、かつサイクルC1
2でラッチされるアドレスA2とサイクルC13でラッ
チされるアドレスA3とが一致しない場合の、各種信号
のタイミング例を示したものである。また、図7は、同
様に書き込みサイクルC12ののちに読み出しサイクル
C13が続く場合であって、かつ上記アドレスA2と上
記アドレスA3とが一致する場合の各種信号のタイミン
グ例を示したものである。なお、図5〜図7において、
信号名の前に付した符号がアルファベットの大文字で表
記されている信号は外部からメモリに入力される信号を
表しており、メモリ側によって制御されるものではな
い。また、同小文字で表記されている信号はメモリ内部
にて生成される信号を表している。
【0051】メモリセルアレイ10、I/O回路50、
アドレスデコーダ部60、ワード線ドライバ部70、ビ
ット線選択ドライバ部80、およびビット線選択回路9
0は、図9に示される従来のSRAMと同じ構成・機能
をもち、前述の説明と同じ動作をする。すなわち、図1
0に示されるメモリセルを記憶単位として、図11に示
されるメモリセルアレイ10に対して、ワード線WLお
よびビット線選択回路90を活性化させてメモリセル1
1との間でデータの受渡しを行う。
【0052】ラッチ制御部130は、アドレスラッチ制
御部132と、データラッチ制御部134と、アクセス
要求ラッチ制御部136とから構成される。これらは、
それぞれクロック信号CLKの立ち上がりに同期したワ
ンショットパルスを生成させる機能をもっている(図5
(A)、(b))。すなわち、アドレスラッチ制御部1
32は、同サイクルでMPUなどからアドレスバスに出
力されているアドレスをラッチするアドレスラッチ制御
信号_ADDLATを生成させる部分である。たとえば
書き込みサイクルC12においては、クロック信号の立
ち上がりER12(時刻t12a)に同期して_ADD
LATが時刻t12b〜t12cの期間に論理「H」レ
ベルとなる。また、データラッチ制御部134は、同サ
イクルでラッチされた前記アドレスに対応する書き込み
データDINをラッチするデータラッチ制御信号_IN
LATを生成させる部分である。そして、アクセス要求
ラッチ制御部136は、同サイクルでのアクセス要求信
号WEまたはREのラッチなどを行うアクセス要求ラッ
チ制御信号_SIGLATを生成させる部分である。図
5に示されるタイミング例では、これら3種のラッチ制
御信号は同じタイミングで動作する。
【0053】アドレスバッファ部120は、アドレスを
一時格納する機能をもち、書き込み動作または読み出し
動作に応じて、対応するアドレスをアドレスデコーダ部
60へと出力する機能をもっている。また、当該サイク
ルのアドレスをその1つ前のサイクルのアドレスととも
にアドレス比較部210へと出力する機能ももってい
る。
【0054】図2は、アドレスバッファ部120の構成
例を論理回路にて示したものである。アドレスバッファ
部120は、アドレスレジスタ105〜107を備えて
おり、MPUなどからアドレスバスに出力されるアドレ
スADDを各アドレスレジスタ105〜107のCK端
子に接続されたクロック信号にしたがって前段の出力を
ラッチする。ここで使用するアドレスレジスタは、図1
2において説明したアドレスレジスタ15と同じもので
ある。たとえば図5において、サイクルC11に出力さ
れたアドレスA2は、サイクルC12のクロック信号C
LKの立ち上がりER12に同期して生成されたアドレ
スラッチ制御信号_ADDLATの立ち上がりにてアド
レスレジスタ105の入力端子から出力端子に伝達され
(時刻t12b)、_ADDLAT信号の立ち下がりE
D121にてアドレスレジスタ105の出力端子はその
とき伝達されているアドレスA2にラッチされる(図5
(A)、(E)、(d))。そのアドレスレジスタ10
5の出力端子からノードN1へと出力されたアドレスA
2は、クロック信号CLKの反転信号CLKBの立ち下
がりED13(時刻t13a)にてアドレスレジスタ1
06にラッチされ(図5(B)、(E)、(e))、さ
らにそのアドレスレジスタ106の出力端子からノード
N2へと出力されたアドレスA2は_ADDLAT信号
の次の立ち下がりED131(時刻t13c)にてアド
レスレジスタ107にラッチされる(図5(b)、
(f))。すなわち、ノードN1にはクロック信号の立
ち上がり時にアドレスバスに出力されているアドレスA
DDが出力され、ノードN2にはアドレスレジスタ10
5にラッチされたアドレスがほぼ半サイクル遅れて出力
され、ノードN3にはアドレスレジスタ106にラッチ
されたアドレスがさらにほぼ半サイクル遅れて出力され
る(図5(d)、(e)、(f))。
【0055】一方、これらアドレスレジスタ105およ
び107にラッチされたアドレスは、パルス生成部14
0から生成されるアクセスパルス信号_PUL_WRお
よび_PUL_RDにより出力制御される。すなわち、
アドレスバッファ部120の出力INT_ADDおよび
INT_ADDBには、書き込みパルス部141が生成
した書き込みパルス信号_PUL_WRがイネーブルの
ときにはアドレスレジスタ107にラッチされているア
ドレスが、また読み出しパルス生成部142が生成する
読み出しパルス信号_PUL_RDがイネーブルのとき
にはアドレスレジスタ105にラッチされているアドレ
スが出力される(図5(d)、(f)、(g)、
(o)、(q))。さらに、アドレスバッファ部120
は、アドレスレジスタ105にラッチされているアドレ
スをINTRAおよびINTRABとして、またアドレ
スレジスタ107にラッチされているアドレスをINT
WAおよびINTWABとして、それぞれアドレス比較
部210へと出力する。
【0056】このアドレス比較部210は、アドレスバ
ッファ部120から出力されるアドレスINTRAとア
ドレスINTWAとを比較して、一致すればイネーブル
信号を、一致しなければディセーブル信号を、アドレス
一致信号HITとして、書き込みドライバ制御部195
およびアクセスドライバ制御部230へと出力する機能
をもっている(図5(d)、(f)、および図6
(a)、および図7(a))。
【0057】アクセス要求制御部220は、クロック信
号CLKに同期してメモリに入力されるアクセス要求信
号、すなわち書き込み要求信号WEおよび読み出し要求
信号REを受けて、メモリセルアレイ10をアクセスす
るためのアクセスパルス生成信号、すなわち書き込みパ
ルス生成信号INTWEおよび読み出しパルス生成信号
INTREを生成し、それぞれ書き込みパルス生成部1
41および読み出しパルス生成部142へと出力する。
この書き込み要求信号WEはMPUなどからメモリへと
出力される書き込み動作を能動とする信号であり、同様
に読み出し要求信号REは読み出し動作を能動とする信
号である。
【0058】図3は、アクセス要求制御部220の構成
例を論理回路にて示したものである。図3に示されるよ
うに、アクセス要求制御部220は書き込みパルス生成
信号INTWEを生成するためのレジスタ101〜10
3と、読み出しパルス生成信号INTREを生成するた
めのレジスタ104とを備えている。INTRE信号生
成のためのレジスタ104へは、INTWE信号とIN
TRE信号とが同時に生成されないように、書き込み要
求信号WEとのNOR信号を入力している。
【0059】読み出し動作時には、読み出し要求信号R
Eはアクセス要求ラッチ制御信号_SIGLATの立ち
下がりED131にてラッチされて読み出しパルス生成
信号INTREとして出力される(図5(b)、
(m))。_SIGLAT信号は、クロック信号CLK
の立ち上がりに同期して生成されるワンショットパルス
信号であり、前述のようにほぼアドレスラッチ制御信号
_ADDLATと同じタイミングで変化する。このIN
TRE信号は、読み出しパルス生成部142から出力さ
れる読み出し動作リセット信号_RDOFFによりリセ
ットされる(図5(m)、(q)、および図6(m)、
および図7(m)、(r)、(v))。読み出し動作リ
セット信号_RDOFFは、読み出しパルス信号_PU
L_RDがディセーブルにされるタイミングに同期して
生成される負論理のワンショットパルス信号である。
【0060】書き込み動作時には、書き込み要求信号W
Eはまず、_SIGLAT信号の立ち下がりED121
にてレジスタ101にラッチされ(時刻t12c)、そ
のレジスタ101の出力INTWE0信号はクロック信
号CLKの反転信号CLKBの立ち下がりED13にて
レジスタ102にラッチされ(時刻t13a)、さらに
そのレジスタ102の出力INTWE1信号は_SIG
LAT信号の立ち下がりED121にてレジスタ103
にラッチされる。すなわち、INTWE0信号にはその
アクセス要求信号をラッチした_SIGLAT信号と同
じサイクルのWE信号の状態が出力され、INTWE1
信号にはレジスタ101の出力がほぼ半サイクル遅れて
出力され、INTWE2信号にはレジスタ102の出力
がさらにほぼ半サイクルずつ遅れて出力される(図5
(B)、(b)、(h)、(i)、(j))。そして、
このINTWE2信号の出力は遅延回路301を経由し
てINTWE3信号として伝達され、さらにINTWE
3信号はINTREB信号とのNAND信号を生成して
NOTゲートを介して書き込みパルス生成信号INTW
Eとして出力される。INTWE2信号は書き込みパル
ス生成部141が出力するリセット信号_WROFFに
よりリセットされる(図5(j)、(k)、(l)、
(o))。書き込み動作リセット信号_WROFFは、
書き込みパルス信号_PUL_WRがディセーブルにさ
れるタイミングに同期して生成される負論理のワンショ
ットパルス信号である。これらの信号の詳細なタイミン
グについては後に詳述する。
【0061】次にパルス生成部140について説明す
る。パルス生成部140は、書き込みパルス生成部14
1および読み出しパルス生成部142から構成され、メ
モリセルアレイ10への書き込み動作および読み出し動
作を指令するパルス信号を生成する機能をもっている。
このうち、書き込みパルス生成部141は、書き込みパ
ルス生成信号INTWEを受けて書き込み動作を行うた
めの書き込みパルス信号_PUL_WRを生成する(図
5(l)、(o))。また、読み出しパルス生成部14
2は、読み出しパルス生成信号INTREを受けて読み
出し動作を行うための読み出しパルス信号_PUL_R
Dを生成する(図5(m)、(q))。これら_PUL
_WR信号および_PUL_RD信号が、アクセスドラ
イバ制御部230を経由してアクセスドライバ活性化信
号DECCKとして出力され、メモリセルアレイ10に
アクセスするためのワード線WLおよびビット線選択回
路90を活性化させる。
【0062】次に、書き込みドライバ制御部195につ
いて説明する。図4は、書き込みドライバ制御部195
の構成例を論理回路にて示したものである。
【0063】図4に示されるように、書き込みドライバ
制御部195は、書き込みデータDINとメモリセルア
レイ10との接続を制御する書き込みドライバ制御信号
INCKを生成する機能をもっている。図4においてI
NCK信号に付された添字は、メモリセルアレイ10に
おいて1バイトごとに区分されている書き込みブロック
のうちのどのブロックに対する書き込みかを指定する番
号である。書き込みバイト選択信号BW0〜3は、書き
込み動作時にいずれか1つがイネーブルにされ、_SI
GLAT信号の立ち下がりED131にてそれぞれレジ
スタ109〜112にラッチされる(図5(G)、
(b)、および図6(f)、および図7(f))。この
レジスタ109〜112にラッチされた信号INTBW
0〜3は、書き込みタイミング制御信号INPULがイ
ネーブルにされると書き込みドライバ制御信号INCK
0〜3としてそれぞれ出力される(図6(e)、
(f)、(g)、および図7(e)、(f)、
(g))。そして、ラッチされた書き込みバイト選択信
号INTBW0〜3は書き込みパルス生成部141で生
成されるリセット信号_WROFFによりリセットされ
る(図6(g)、(n)、および図7(g)、
(t))。
【0064】この書き込みタイミング制御信号INPU
Lは、書き込みサイクルの次のサイクル、すなわち書き
込み動作を行うサイクルにイネーブルにされる。レジス
タ108は、_ADDLATB信号と_PUL_RD信
号とのNAND出力信号がNOTゲートを経由して生成
されたHITLAT信号の立ち下がりにてアドレス一致
信号HITをラッチする。_PUL_RD信号と_AD
DLATB信号とのAND信号(またはNAND出力信
号のNOT信号)をレジスタ108への入力信号として
いるのは、_ADDLATB信号がBW信号をラッチす
る_SIGLAT信号とほぼ同じタイミングで変化する
アドレスラッチ制御信号_ADDLATの反転信号であ
り、_SIGLAT信号によってBW信号がラッチされ
るまでINPUL信号がイネーブルにされないように制
御している。
【0065】アドレス一致信号HITがイネーブルのと
き、すなわち現サイクルのCLK信号の立ち上がりに同
期した_ADDLAT信号によりラッチされたアドレス
A3とその1つ前のサイクルにラッチされたアドレスA
2とが一致した場合、レジスタ108にはイネーブル状
態がHITSTO信号としてラッチされる。そして、そ
の反転信号が論理「L」レベルとなって書き込みパルス
信号_PUL_WRによりINPUL信号がイネーブル
にされる経路2は無効となる一方、読み出しパルス信号
_PUL_RDによりINPUL信号がイネーブルにさ
れる経路1が有効となる(図7(a)〜(e)、
(t)、(v))。このとき、INPUL信号には_P
UL_RD信号が出力される。INTWE2信号を、経
路1を有効にするAND条件としているのは、同じアド
レスへの読み出し要求が連続したときにHIT信号がイ
ネーブルにされることによって、経路1により不必要に
INPUL信号をイネーブルにさせないためである。
【0066】一方、HIT信号がディセーブルのとき、
すなわち現サイクルのCLK信号の立ち上がりに同期し
た_ADDLAT信号によりラッチされたアドレスA3
とその1つ前のサイクルにラッチされたアドレスA2と
が一致しない場合、レジスタ108にはディセーブル信
号がラッチされ、経路2が有効になり書き込みパルス信
号_PUL_WRがINPUL信号をイネーブルにする
(図5(o)、および図6(a)〜(e))。
【0067】次に、アクセスドライバ制御部230の出
力であるDECCK信号について説明する。アクセスド
ライバ活性化信号DECCKは、アドレスデコーダ部6
0からワード線ドライバ部70およびビット線選択回路
90へと出力され、ワード線WLおよびビット線選択回
路90を選択的に活性化させるデコード信号RDおよび
CD信号を有効にする機能をもっている。
【0068】読み出しサイクルにおいては、読み出しパ
ルス生成部142にて生成される読み出しパルス信号_
PUL_RDがイネーブルの期間DECCK信号がイネ
ーブルにされる(図7(i)、(v))。図1に示され
るレジスタ113は、読み出しパルス信号_PUL_R
Dのイネーブル状態からの立ち下がりでアドレス一致信
号HITをラッチする。そして、前述のようにHIT信
号をラッチしたHIT113信号がイネーブルのとき書
き込みパルス信号_PUL_WRは無効にされ、_PU
L_RD信号がイネーブルの期間のみDECCK信号が
イネーブルにされる(図7(a)、(b)、(i)、
(t)、(v))。HIT信号がディセーブルのときに
は、_PUL_WR信号は有効になり、読み出しサイク
ル後の書き込みサイクルにおいて_PUL_RD信号が
イネーブルの期間および_PUL_WR信号がイネーブ
ルの期間、ともにDECCK信号がイネーブルにされる
(図5(o)、(q)、および図6(a)、(b)、
(i))。読み出しサイクルの1つ前のサイクルが書き
込みサイクルでない場合には、_PUL_WR信号はイ
ネーブルにされないため、_PUL_RD信号がイネー
ブルの期間のみDECCK信号がイネーブルにされる。
このHIT信号がラッチされたレジスタ113の出力H
IT113信号は、_ADDLATB信号がLレベルの
期間にリセットされる(図5(c)、および図6
(b)、および図7(b))。
【0069】次に、ビット線BLおよびBLBをプリチ
ャージする機能をもっているのプリチャージ信号PRE
について説明する。ビット線は、ワード線WLが活性で
ない期間にプリチャージされ、ワード線が活性化されて
いる期間にはプリチャージされない状態にする必要があ
る。プリチャージ信号PREがイネーブルの期間にビッ
ト線はプリチャージされ、PREがディセーブルの期間
にビット線はプリチャージされていない状態になること
から、論理的にはアクセスドライバ活性化信号DECC
Kの反転信号とすればよい。しかし、ビット線プリチャ
ージのオン・オフが切り替わる際にプリチャージする電
源とアクセスされるメモリセルとの間で貫通電流が流れ
て電力を消費する。
【0070】そのため、図1に示されるように読み出し
パルス信号_PUL_RD、書き込みパルス信号_PU
L_WR、およびDECCK信号などを組み合わせてプ
リチャージ制御部を構成する。このプリチャージ制御部
の出力としてのプリチャージ信号PREは以下のように
生成される。
【0071】まず、書き込みも読み出しもなされていな
いスタンバイ状態では、書き込みパルス信号_PUL_
WRおよび読み出しパルス信号_PUL_RDはともに
ディセーブル状態にあるため、プリチャージ信号PRE
はイネーブルの状態にある。すなわち、ビット線のプリ
チャージはなされている状態にある。この状態で_PU
L_WR信号または_PUL_RD信号が入力される
と、PRE信号はディセーブルにされメモリセルアレイ
10のプリチャージ電源は遮断される。アクセスドライ
バ活性化信号DECCKもほぼ同じタイミングでイネー
ブルにされるが、ワード線が実際に活性化されるのはさ
らに遅れるため貫通電流は流れない。書き込みまたは読
み出し動作が終了するときは、DECCK信号がディセ
ーブルにされ、その信号が遅延回路303を経由する信
号DECCKDLYBによって遅れてPRE信号をイネ
ーブルにさせるため、プリチャージ開始時においても貫
通電流は流れない(図6(i)〜(l)、および図7
(i)〜(l))。
【0072】図8は、上記に述べたタイミングによって
書き込みおよび読み出し動作が行われるときのタイミン
グ例を示したものである。図8に示されるように、書き
込みサイクルC12においてはアドレスA2と書き込み
要求信号WEとがそれぞれアドレスレジスタ105およ
びレジスタ101にラッチされるだけで、実際の書き込
み動作はサイクルC12の次のサイクルC13に行われ
る。
【0073】まず、書き込みサイクルC12の後に読み
出しサイクルでないサイクルC13が続く場合の書き込
み動作について説明する。この場合の動作は図示されて
いないが、同様の動作がなされるタイミングが示されて
いる部分を適宜参照する。
【0074】すでに図3にてアクセス要求制御部220
の動作を説明したとおり、レジスタ103の出力INT
WE2信号には、サイクルC13のクロック信号の立ち
上がりER13にて生成されるアクセス要求ラッチ制御
信号_SIGLATによりサイクルC12のクロック信
号CLKの立ち上がりER12における書き込み要求信
号WEのイネーブル状態がラッチされ、遅延回路301
を経由してINTWE3信号に伝達される。このとき、
サイクルC13は読み出しサイクルではないため、読み
出しパルス生成信号INTREを反転した信号であるI
NTREB信号は論理「H」レベルとなり、INTWE
3信号はそのままINTWE信号として出力される(図
5(j)〜(l)、(n)のサイクルC13のINT_
REB信号の立ち上がりER131以降)。そのINT
WE信号の立ち上がりを受けて書き込みパルス生成部1
41は書き込みパルス信号_PUL_WRを生成する
(図5(l)、(o))。
【0075】図1に示されるように、この_PUL_W
R信号はアドレスバッファ部120および書き込みドラ
イバ制御部195へと出力され、その反転信号である_
PUL_WRB信号はアクセスドライバ制御部230へ
と出力される。また、_PUL_WRB信号とHIT信
号をラッチしたレジスタ113の出力信号HIT113
とはNORゲート311を経由してTRUE_PUL_
WR信号を生成する。このTRUE_PUL_WR信号
はHIT信号がディセーブルのときの書き込みパルス信
号であるとして、_PUL_RD信号がディセーブルの
ときとともにNORゲート312を経由してPUL_R
DWRB信号を論理「H」レベルにしてPRE信号をイ
ネーブルにさせる。すなわち、書き込みパルス信号_P
UL_WRの立ち上がり、すなわち_PUL_WRB信
号の立ち下がりを受けて、プリチャージ信号PREはデ
ィセーブルにされプリチャージ電源は遮断される(図5
(p)、および図6(b)、(h)、(k)、(l)の
サイクルC13後半)。
【0076】また、_PUL_WR信号がイネーブルに
されるとサイクルC13においてアドレスバッファ部1
20のレジスタ107にラッチされている書き込みアド
レスA2が有効になりINT_ADD信号としてアドレ
スデコーダ部60へと出力される(図5(f)、
(g))。さらに、書き込みドライバ制御部195へと
出力された_PUL_WR信号は、書き込みバイト選択
信号BWをすでにラッチしたレジスタ109〜112の
出力INTBW信号の制御信号INPULをイネーブル
にする(図5(G)、(o)、および図6(e)、
(f))。こうして、選択されたバイトブロックへの書
き込みドライバ制御信号INCKをイネーブルにして、
データ入力DINをビット線へと接続する。その後、ア
クセスドライバ制御部230から出力されるアクセスド
ライバ活性化信号DECCKがイネーブルにされ、ワー
ド線およびビット線選択回路90が活性化されることに
よって選択されたバイトの選択されたメモリセルに対し
てデータの書き込みが行われる。
【0077】書き込み動作は、書き込みパルス信号_P
UL_WRがディセーブルになることにより終了され
る。_PUL_WR信号がディセーブルになると、書き
込みドライバ制御部195の書き込みドライバ制御信号
INCKがディセーブルになり、またアドレスバッファ
部120からのアドレス出力も無効になってアドレスデ
コーダ部60へのアドレス出力が終了される(図5
(g)、(o)、および図6(g))。また、反転信号
_PUL_WRBが論理「H」レベルになることによ
り、DECCK信号がディセーブルにされてワード線W
Lおよびビット線選択回路90が非活性化され、プリチ
ャージ信号PREがイネーブルになってビット線BLお
よびBLBへのプリチャージが開始される(図5
(p)、および図6(i)、(j)、(l))。さら
に、書き込みパルス生成部141により負論理のワンシ
ョットパルス信号である_WROFF信号が生成され、
アクセス要求制御部220のレジスタ103および書き
込みドライバ制御部195のレジスタ109〜112を
リセットして書き込み動作を完了する(図5(j)〜
(l)、および図6(f)、(n))。
【0078】このようにして、サイクルC12に発せら
れた書き込み要求は次サイクルC13にて書き込み動作
がなされる。これらの動作タイミングは図示されていな
いが、図8の404とほぼ同じタイミングで行われる。
【0079】次に、書き込みサイクルC12の後に読み
出しサイクルC13が続く場合の書き込み動作について
説明する。この場合の各信号のタイミングは、図5〜図
7に示されるとおりである。
【0080】サイクルC12での動作は、上述の読み出
しサイクル以外のサイクルが続く場合と同様であり、レ
ジスタ103の出力INTWE2信号はサイクルC13
のクロック信号の立ち上がりER13に同期して生成さ
れるアクセス要求ラッチ制御信号_SIGLATにより
イネーブル状態にラッチされる(図5(j))。一方、
サイクルC13は読み出しサイクルであるため、レジス
タ104へと入力される信号はイネーブルにされてそれ
が読み出しパルス生成信号INTREとして読み出しパ
ルス生成部142へと出力される。INTRE信号がイ
ネーブルにされるとNORゲート313を経由してその
反転信号INTREBが論理「L」レベルとなり、その
時点でINTWE信号はディセーブルに固定される(図
5(m)〜(o))。その後、遅延回路301を経由し
たイネーブル状態のINTWE2信号がINTWE3信
号として伝達されるが、すでにINTREB信号により
ディセーブルに固定されているINTWE信号は、IN
TREB信号が論理「H」レベルになるまでイネーブル
にはされず、書き込みパルス生成部141への出力はデ
ィセーブルのままとなる(図5(j)〜(l)、
(n))。
【0081】これらのアクセスパルス生成信号、すなわ
ち読み出しパルス生成信号INTREおよび書き込みパ
ルス生成信号INTWEからの入力を受けてパルス生成
部140は、アクセスパルス信号を生成する。書き込み
サイクルC12に続く読み出しサイクルC13では、ま
ずINTRE信号がイネーブルにされると読み出しパル
ス生成部142により読み出しパルス信号_PUL_R
Dが生成される(図5(m)、(q))。_PUL_R
D信号がイネーブルにされると、その信号は遅延回路3
03を経由してプリチャージ信号PREをディセーブル
にし、ビット線はプリチャージ電源から遮断される(図
5(q)、および図6(i)、(j)、(l))。ま
た、アドレスバッファ部120においては、_PUL_
RD信号がイネーブルにされるとレジスタ105にすで
にラッチされているアドレスA3が有効となり、アドレ
スデコーダ部60へと出力される。また、同時にアドレ
ス比較部210へはサイクルC13にてレジスタ105
にラッチされたアドレスA3とともに、その前のサイク
ルC12にてレジスタ107にラッチされたアドレスA
2が出力される。すでに説明したように、これらのアド
レスA2とA3とが一致すればHIT信号はイネーブル
となり、一致しなければHIT信号はディセーブルのま
まである。そして、このHIT信号の状態に基づいて以
降の動作が決定される。
【0082】HIT信号がイネーブルの場合には、図4
に示されるように_PUL_RD信号により、すなわち
経路1により書き込みタイミング制御信号INPULが
イネーブルにされ、書き込みドライバ制御信号INCK
がイネーブルとなって指定されたバイトブロックへの書
き込みが可能になる。この場合、_PUL_RD信号に
より読み出しアンプ制御信号AMPも同時にイネーブル
にされる。このようにHIT信号がイネーブルのときに
は、読み出しと同時に書き込み動作が行われることにな
る(図8の404部分)。なおこの場合、HIT信号の
状態がレジスタ108にHITSTO信号としてラッチ
されるため、図4に示される経路2すなわち_PUL_
WR信号によってINPUL信号はイネーブルにはされ
ず、したがってこのタイミングでの書き込みドライバ制
御信号INCKは無効のままとなって書き込み動作が2
回行われることはない。すなわち、HIT信号がイネー
ブル状態のサイクルC13においては_PUL_WR信
号は無視される(図7(a)、(b)、(e)、
(g)、(t))。
【0083】そして、_PUL_RD信号がディセーブ
ルになると、アクセスドライバ活性化信号DECCKが
ディセーブルにされるとともに(図7(i)、
(v))、アドレスバッファ部120からアドレスデコ
ーダ部60へ出力されているアドレスの出力も無効とさ
れる(図5(g)、(q))。さらに、DECCK信号
がディセーブルにされると、その信号は遅延回路303
を経由してDECCKDLYB信号を論理「H」レベル
にさせる(図7(i)、(j)、(l))。そして、プ
リチャージ信号PREをイネーブルにさせ、ビット線へ
のプリチャージが行われる(図7(j)、(l))。ま
た、読み出しパルス生成部141により負論理のワンシ
ョットパルス信号である_RDOFF信号が生成され、
アクセス要求制御部220のレジスタ104にラッチさ
れているINTRE信号のイネーブル状態をリセットす
る(図5(m)、(q)、および図7(m)、
(v))。
【0084】HIT信号がイネーブルのときは、以上に
よりサイクルC13における読み出し動作および書き込
み動作が行われる。HIT信号がディセーブルのとき
は、INTRE信号がディセーブルにされるのを受け
て、遅延回路302を経由した信号がディセーブルとな
りしだいINTREB信号が論理「H」レベルにされ、
INTWE3信号のイネーブル状態が有効にされて書き
込みパルス生成信号INTWEがイネーブルにされる
(図5(l)、(m)、(m’)、(n)、(o)、
(q))。これ以降はサイクルC13が読み出しサイク
ルでない場合に説明した同じ手順により、書き込みが行
われる(図8の403部分)。
【0085】以上説明したように、本実施の形態にかか
る半導体メモリおよびその制御回路によれば、以下のよ
うな多くの優れた効果が得られるようになる。 (1)書き込みサイクル後の読み出し動作を、該書き込
み動作に先立って行うため、読み出し動作のアクセス時
間を短縮することができる。特に、レイトライト方式の
採用によって書き込み動作の影響を受けている同期式S
RAMの読み出し動作については、アクセス時間を顕著
に短縮することができる。
【0086】(2)書き込みサイクル後の読み出しサイ
クルにおいて、読み出しサイクル開始後ただちに読み出
し動作を開始しても、その前の書き込みサイクルによる
書き込み動作と衝突することがないため、書き込みのた
めのダミーサイクルを設けることなく正常に書き込みを
行うことができる。
【0087】(3)しかも、この書き込み動作は次のサ
イクルの状態によらず次のサイクルにて必ず行われるた
め、書き込みサイクルの直後にダミーライト操作をする
ことなく同アドレスに書き込まれたデータを読み出すこ
とができる。したがって、使用にあたっての取扱いがき
わめて容易となり、本メモリを適用するシステムを構築
する際に、メモリの取扱いに起因する設計ミスを排除す
ることができる。
【0088】(4)書き込みサイクルと読み出しサイク
ルとが切り替わる場合において、ダミーサイクルを設け
る必要がなく、またダミーライト操作をする必要もな
く、書き込み動作および読み出し動作が正しく行われ
る。そのため、書き込みと読み出しの切替を頻繁に繰り
返す用途などにおいても、実効的なアクセス時間となる
スループットを低下させることなく、高速なメモリアク
セスを行うことができる。
【0089】(5)ワード線およびビット線を活性化さ
せる時間が短縮されるため、その間に消費される電力を
抑制することができる。したがって、消費電力の少ない
メモリとすることができる。
【0090】(6)また、ビット線のプリチャージのオ
ン・オフを切り替える際にも、遅延回路を好適に利用し
てプリチャージするタイミングをワード線活性化のタイ
ミングと排他的に生成させることができる。そのため貫
通電流が流れるのを防止し、いっそう消費電力の少ない
メモリとすることができる。
【0091】(7)本メモリを適用するシステムを構築
する際には、書き込みと読み出しの切替時に余分なサイ
クルが存在しないため、メモリアクセスのスループット
に制限されることのない自由度の高い設計を行うことが
できる。
【0092】(8)書き込み要求に応じて書き込みパル
スを、読み出し要求に応じて読み出しパルスを、それぞ
れ各別に生成させることができるため、またアドレスお
よびアクセス要求をそれぞれ格納するレジスタを備えて
いるため、書き込み動作および読み出し動作のタイミン
グ設計を自由度高く行うことができる。したがって、メ
モリを使用するユーザのさまざまな要求仕様にも柔軟に
対応することができる。
【0093】なお、上記実施の形態は以下のように変更
して実施してもよい。 ・上記実施の形態では、アクセス要求信号として書き込
み要求信号WEおよび読み出し要求信号REは独立した
入力信号としているが、必ずしもその必要はない。WE
信号およびRE信号が互いに反転信号をなしている1つ
の信号であってもよい。
【0094】・上記実施の形態では、ラッチ制御部13
0から出力するアドレスラッチ制御信号_ADDLA
T、データラッチ制御信号_INLAT、およびアクセ
ス要求ラッチ制御信号_SIGLATを、それぞれアド
レスラッチ制御部132、データラッチ制御部134、
およびアクセス要求ラッチ制御部136にて生成する構
成を例示したが、必ずしもこの構成とする必要はない。
必要なタイミングに応じて3種それぞれのラッチ制御信
号を生成すればよく、たとえばラッチ制御信号として必
要なタイミングが1つであれば1つのラッチ制御信号を
生成すればよい。
【0095】・上記実施の形態では、書き込みドライバ
制御信号INCKは書き込みバイト選択信号BWに基づ
いて4バイトのうちの1バイトを選択する4者択一の信
号として説明しているが、必ずしもその必要はない。メ
モリセルのブロックは1バイト単位でなくてもよいし、
BW信号は4者択一信号でなくてもよい。すなわち、ア
ドレスデコード信号とINCK信号とにより書き込み対
象のメモリセルがただ1つ選択される構成でありさえす
ればよい。
【0096】・上記実施の形態では、1サイクル前のア
ドレスおよびアクセス要求信号をそれぞれ3段のレジス
タを使用して格納しているが、必ずしもこの構成にする
必要はない。すなわち、1サイクル前のアドレスおよび
アクセス要求信号をそれぞれに格納して適宜取り出すこ
とのできる構成でありさえすればよい。
【0097】・上記実施の形態では、1サイクル前、す
なわち連続する2サイクルのアドレスおよびアクセス要
求信号を格納して適宜のタイミングによりアクセス動作
を実現しているが、必ずしもこのタイミングとする必要
はない。さらに、メモリ内に備えるレジスタの数を増加
させて連続する2サイクル以上のアドレスおよびアクセ
ス要求信号を格納し、それらを適宜のタイミングにより
アクセス動作させることにより、いっそうきめこまかい
書き込み動作および読み出し動作をさせることができる
ようになる。
【0098】・上記実施の形態では、レイトライト方式
のメモリについて説明したが、必ずしもレイトライト方
式でなくても適用することができる。すなわち、書き込
み要求に応じて書き込みパルスを、読み出し要求に応じ
て読み出しパルスを、それぞれ各別に生成させることが
できるため、メモリが組み込まれるシステムのMPUや
バスラインの設計から要求されるアクセス動作のタイミ
ングに対して柔軟に対応することができる。
【0099】・上記実施の形態では、シングルポート構
造をもつメモリのアクセス動作について説明したが、必
ずしもその必要はない。すなわち、たとえばデュアルポ
ート構造をもつメモリについて、書き込み要求に応じて
書き込みパルスを、読み出し要求に応じて読み出しパル
スを、それぞれ各別に生成させる構成としてもよい。こ
れにより、さらに自由度の高い効率的なアクセス動作が
可能なメモリを提供することができる。
【0100】・上記実施の形態では、従来からのSRA
Mの制御回路に対して、発明を実施するための制御回路
をメモリ内部に付加する例について説明したが、必ずし
も前記制御回路を前記メモリ内部に備える必要はない。
付加すべき制御回路をメモリ外部において構成し、メモ
リ内部はその制御回路において生成される信号の入力に
基づいて動作するような構成にしてもよい。このような
構成にすることで、メモリへのアクセス動作のタイミン
グ設計がメモリの外部回路により自在に変更することが
できるようになる。
【0101】・上記実施の形態では、メモリとして同期
式のSRAMに適用した場合について例示したが、必ず
しもこの場合に限らない。SRAMに代えてDRAMで
もよいし、書き込みおよび読み出しが可能なその他のメ
モリでもよい。
【0102】・また、同期式メモリでなくてもよい。書
き込み要求に応じて書き込みパルスを、読み出し要求に
応じて読み出しパルスを、それぞれ各別に生成させて、
非同期式のメモリの書き込み動作および読み出し動作の
タイミングをおのおの最適に設計することができるよう
になる。
【0103】・上記実施の形態では、メモリを構成する
トランジスタとしてMOSトランジスタを例にとって説
明したが、必ずしもその必要はない。トランジスタとし
て、MOS以外の電界効果型トランジスタによって構成
してもよいし、あるいはたとえばバイポーラトランジス
タにて構成してもよい。
【0104】このほか、上記実施の形態およびその変形
例から把握することのできる技術思想としては以下のも
のがある。 (1)メモリセルアレイに対するワード線およびビット
線の選択的な活性化に基づき選択されるメモリセルとの
間でランダムなデータの読み出し動作および書き込み動
作を行う半導体メモリの制御回路において、前記読み出
し動作を能動とする信号に基づいて読み出し動作のため
の読み出しパルスを生成する読み出しパルス生成部と、
前記書き込み動作を能動とする信号に基づいて書き込み
動作のための書き込みパルスを生成する書き込みパルス
生成部とを各別に備えることを特徴とする半導体メモリ
の制御回路。
【0105】上記半導体メモリの制御回路によれば、読
み出しおよび書き込みを行うタイミングを各別に設定す
ることができるため、半導体メモリを使用するシステム
設計者のタイミング設計に関する幅広い要求に自由度高
く好適に対応することができる。
【0106】(2)前記選択すべきメモリセルを指定す
るアドレスを複数の異なるタイミングにて一時保持しつ
つ、前記各別に生成される読み出しパルスおよび書き込
みパルスの一方に基づいてそれら一時保持したアドレス
をそのデコーダに対して出力するアドレスバッファ部を
備える(1)記載の半導体メモリの制御回路。
【0107】上記半導体メモリの制御回路によれば、読
み出しおよび書き込み動作を行うタイミングに応じてア
ドレスバッファ部に一時保持したアドレスを適宜利用す
ることができるようになり、使用に際してより設計自由
度の高い半導体メモリとすることができる。
【0108】(3)前記読み出しパルスの生成および前
記書き込みパルスの生成がそれぞれクロック信号のエッ
ジに同期して行われる(1)または(2)記載の半導体
メモリの制御回路。
【0109】上記半導体メモリの制御回路によれば、請
求項1または2記載の半導体メモリを、クロック信号に
同期して読み出し動作および書き込み動作を行う同期式
半導体メモリとして提供することができる。
【0110】(4)前記書き込みパルス生成部は、前記
メモリセルアレイに対する書き込みアドレスを確定させ
る書き込みサイクルの次のサイクルで前記書き込みパル
スの生成を行うものである(3)記載の半導体メモリの
制御回路。
【0111】上記半導体メモリの制御回路によれば、請
求項3記載の発明をレイトライト方式を採用する半導体
メモリに適用して実現することができる。 (5)(4)記載の半導体メモリの制御回路において、
前記メモリセルアレイに対する書き込みアドレスを確定
させる書き込みサイクルの次のサイクルが同メモリセル
アレイに対する読み出しアドレスを確定させる読み出し
サイクルであるとき、前記読み出しパルス生成部による
前記読み出しパルスの生成後に前記書き込みパルス生成
部による前記書き込みパルスの生成が行われるようにタ
イミング調整するタイミング調整部を備えることを特徴
とする半導体メモリの制御回路。
【0112】上記半導体メモリの制御回路によれば、書
き込みサイクルのタイミングに影響を受けることなく読
み出しサイクルのアクセス時間を決定できるため、常時
高速読み出しが可能な半導体メモリを提供することがで
きる。
【0113】(6)前記タイミング調整部が、前記読み
出し動作を能動とする信号に基づいて前記書き込み動作
を能動とする信号の前記書き込みパルス生成部への伝達
を所定期間だけ遅延するものである(5)記載の半導体
メモリの制御回路。
【0114】上記半導体メモリの制御回路によれば、書
き込み動作に優先して読み出し動作を好適に行って、請
求項5記載の常時高速読み出しが可能な半導体メモリを
提供することができる。
【0115】(7)(4)〜(6)のいずれかに記載の
半導体メモリの制御回路において、前記メモリセルアレ
イに対する書き込みアドレスを確定させる書き込みサイ
クルの次のサイクルが同メモリセルアレイに対する読み
出しアドレスを確定させる読み出しサイクルであってか
つ、同サイクルでの前記メモリセルアレイに対する読み
出しアドレスと書き込みアドレスとが一致していると
き、該当するワード線およびビット線の一度の活性化に
基づき前記読み出し動作および書き込み動作を同時実行
せしめる同時実行制御部を備えることを特徴とする半導
体メモリの制御回路。
【0116】上記半導体メモリの制御回路によれば、書
き込みサイクル後の読み出しサイクルにおいて、それら
両サイクルのアドレスが一致したときに書き込み動作お
よび読み出し動作を効率よく行うことのできる半導体メ
モリを提供することができる。
【0117】(8)前記同時実行制御部が、前記読み出
しアドレスと書き込みアドレスとを比較してその一致不
一致を検出するアドレス比較部と、該アドレス比較部に
おいてアドレス一致が検出されるとき、前記書き込みパ
ルスを無効にするとともに前記読み出しパルスに基づい
て前記ワード線およびビット線を活性化する活性化調停
部と、該ワード線およびビット線の活性化期間に同期し
て前記メモリセルアレイの当該アドレスに対応して選択
されているメモリセルからのデータの読み出しを指令す
る読み出しアンプ部と、同じく前記ワード線およびビッ
ト線の活性化期間に同期して前記メモリセルアレイの当
該アドレスに対応して選択されているメモリセルへのデ
ータの書き込みを指令する書き込みドライバ制御部とを
備えて構成される(7)記載の半導体メモリの制御回
路。
【0118】上記半導体メモリの制御回路によれば、請
求項7記載の半導体メモリを好適に実現することができ
る。 (9)(1)〜(8)のいずれかに記載の半導体メモリ
の制御回路において、前記読み出しパルスまたは書き込
みパルスの能動期間には前記ビット線のプリチャージを
不活性状態とし、前記ワード線およびビット線の活性化
を制御する信号が非能動となるタイミングで同ビット線
のプリチャージを活性状態とするプリチャージ制御部を
さらに備えることを特徴とする半導体メモリの制御回
路。
【0119】上記半導体メモリの制御回路によれば、消
費電力が少なくかつ動作の安定した半導体メモリを提供
することができる。 (10)(1)〜(9)のいずれかに記載の半導体メモ
リの制御回路において、前記読み出し動作を能動とする
信号の前記読み出しパルス生成部への伝達時期と前記書
き込み動作を能動とする信号の前記書き込みパルス生成
部への伝達時期とに優先順位を付与する回路をさらに備
えることを特徴とする半導体メモリの制御回路。
【0120】上記半導体メモリの制御回路によれば、書
き込み動作と読み出し動作とを同時に行うサイクルであ
っても、安定した書き込みおよび読み出し動作を行うこ
とができる半導体メモリを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる半導体メモリおよびその制御回
路の一実施の形態についてそのシステム構成を示すブロ
ック図。
【図2】同実施の形態によるアドレスバッファ部の構成
例を論理回路にて示した図。
【図3】同実施の形態によるアクセス要求制御部の構成
例を論理回路にて示した図。
【図4】同実施の形態による書き込みドライバ制御部の
構成例を論理回路にて示した図。
【図5】同実施の形態により構成した回路の動作例を示
すタイミングチャート。
【図6】同実施の形態により構成した回路の動作例を示
すタイミングチャート。
【図7】同実施の形態により構成した回路の動作例を示
すタイミングチャート。
【図8】同実施の形態により構成した回路の動作例を示
すタイミングチャート。
【図9】従来の半導体メモリおよびその制御回路につい
てそのシステム構成を示すブロック図。
【図10】シングルポート構造をもつSRAMのメモリ
セルおよびその周辺回路についてその構成を示す回路
図。
【図11】シングルポート構造をもつSRAMのメモリ
セルアレイおよびその周辺回路についてその構成を示す
回路図。
【図12】従来の半導体メモリのアドレスバッファ部の
構成例を論理回路にて示した図。
【図13】半導体メモリの各制御回路にて使用するレジ
スタの構成例を示す図。
【図14】従来のSRAMの動作例を示すタイミングチ
ャート。
【図15】デュアルポート構造をもつSRAMのメモリ
セルおよびその周辺回路についてその構成を示す回路
図。
【符号の説明】
10…メモリセルアレイ、11…メモリセル、20…ア
ドレスバッファ部、30…ラッチ制御部、40…パルス
生成部、50…I/O回路、60…アドレスデコーダ
部、70…ワード線ドライバ部、80…ビット線選択ド
ライバ部、90…ビット線選択回路、95…書き込みド
ライバ制御部、120…アドレスバッファ部、130…
ラッチ制御部、132…アドレスラッチ制御部、134
…データラッチ制御部、136…アクセス要求ラッチ制
御部、140…パルス生成部、141…書き込みパルス
生成部、142…読み出しパルス生成部、195…書き
込みドライバ制御部、210…アドレス比較部、220
…アクセス要求制御部、230…アクセスドライバ制御
部。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メモリセルアレイに対するワード線および
    ビット線の選択的な活性化に基づき選択されるメモリセ
    ルとの間でランダムなデータの読み出し動作および書き
    込み動作を行う半導体メモリにおいて、 前記読み出し動作を能動とする信号に基づいて読み出し
    動作のための読み出しパルスを生成する読み出しパルス
    生成部と、前記書き込み動作を能動とする信号に基づい
    て書き込み動作のための書き込みパルスを生成する書き
    込みパルス生成部とを各別に備え、それら生成される読
    み出しパルスおよび書き込みパルスに基づいて前記ワー
    ド線およびビット線が活性化されることを特徴とする半
    導体メモリ。
  2. 【請求項2】前記選択すべきメモリセルを指定するアド
    レスを複数の異なるタイミングにて一時保持しつつ、前
    記各別に生成される読み出しパルスおよび書き込みパル
    スの一方に基づいてそれら一時保持したアドレスをその
    デコーダに対して出力するアドレスバッファ部を備える
    請求項1記載の半導体メモリ。
  3. 【請求項3】前記読み出しパルスの生成および前記書き
    込みパルスの生成がそれぞれクロック信号のエッジに同
    期して行われる請求項1または2記載の半導体メモリ。
  4. 【請求項4】前記書き込みパルス生成部は、前記メモリ
    セルアレイに対する書き込みアドレスを確定させる書き
    込みサイクルの次のサイクルで前記書き込みパルスの生
    成を行うものである請求項3記載の半導体メモリ。
  5. 【請求項5】請求項4記載の半導体メモリにおいて、 前記メモリセルアレイに対する書き込みアドレスを確定
    させる書き込みサイクルの次のサイクルが同メモリセル
    アレイに対する読み出しアドレスを確定させる読み出し
    サイクルであるとき、前記読み出しパルス生成部による
    前記読み出しパルスの生成後に前記書き込みパルス生成
    部による前記書き込みパルスの生成が行われるようにタ
    イミング調整するタイミング調整部を備えることを特徴
    とする半導体メモリ。
  6. 【請求項6】前記タイミング調整部が、前記読み出し動
    作を能動とする信号に基づいて前記書き込み動作を能動
    とする信号の前記書き込みパルス生成部への伝達を所定
    期間だけ遅延するものである請求項5記載の半導体メモ
    リ。
  7. 【請求項7】請求項4〜6のいずれかに記載の半導体メ
    モリにおいて、 前記メモリセルアレイに対する書き込みアドレスを確定
    させる書き込みサイクルの次のサイクルが同メモリセル
    アレイに対する読み出しアドレスを確定させる読み出し
    サイクルであってかつ、同サイクルでの前記メモリセル
    アレイに対する読み出しアドレスと書き込みアドレスと
    が一致しているとき、該当するワード線およびビット線
    の一度の活性化に基づき前記読み出し動作および書き込
    み動作を同時実行せしめる同時実行制御部を備えること
    を特徴とする半導体メモリ。
  8. 【請求項8】前記同時実行制御部が、前記読み出しアド
    レスと書き込みアドレスとを比較してその一致不一致を
    検出するアドレス比較部と、該アドレス比較部において
    アドレス一致が検出されるとき、前記書き込みパルスを
    無効にするとともに前記読み出しパルスに基づいて前記
    ワード線およびビット線を活性化する活性化調停部と、
    該ワード線およびビット線の活性化期間に同期して前記
    メモリセルアレイの当該アドレスに対応して選択されて
    いるメモリセルからのデータの読み出しを指令する読み
    出しアンプ部と、同じく前記ワード線およびビット線の
    活性化期間に同期して前記メモリセルアレイの当該アド
    レスに対応して選択されているメモリセルへのデータの
    書き込みを指令する書き込みドライバ制御部とを備えて
    構成される請求項7記載の半導体メモリ。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれかに記載の半導体メ
    モリにおいて、 前記読み出しパルスまたは書き込みパルスの能動期間に
    は前記ビット線のプリチャージを不活性状態とし、前記
    ワード線およびビット線の活性化を制御する信号が非能
    動となるタイミングで同ビット線のプリチャージを活性
    状態とするプリチャージ制御部をさらに備えることを特
    徴とする半導体メモリ。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれかに記載の半導体
    メモリにおいて、 前記読み出し動作を能動とする信号の前記読み出しパル
    ス生成部への伝達時期と前記書き込み動作を能動とする
    信号の前記書き込みパルス生成部への伝達時期とに優先
    順位を付与する回路をさらに備えることを特徴とする半
    導体メモリ。
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