JP2002229727A - 座標入力装置 - Google Patents

座標入力装置

Info

Publication number
JP2002229727A
JP2002229727A JP2001026905A JP2001026905A JP2002229727A JP 2002229727 A JP2002229727 A JP 2002229727A JP 2001026905 A JP2001026905 A JP 2001026905A JP 2001026905 A JP2001026905 A JP 2001026905A JP 2002229727 A JP2002229727 A JP 2002229727A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coordinate
light
light spot
data
sensor array
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001026905A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Tanaka
淳 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001026905A priority Critical patent/JP2002229727A/ja
Publication of JP2002229727A publication Critical patent/JP2002229727A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出速度を低下させることなく、分解能を高
め、且つ使用感の良い座標入力装置の提供。 【解決手段】 指示具4からの光スポット5を座標検出
器1で検出することにより、座標入力画面に対応した座
標出力信号を生成し、指示具4に設けられ光スポット5
の発光を制御する発光制御手段42と、座標検出器1に
設けられ光スポット5を検出する複数の光電変換センサ
と、部分的に読み出し可能なセンサアレイの出力から、
光スポット5の座標値演算を行い、座標データを取得す
る演算手段とを有し、繰り返し座標検出を行い、演算手
段により演算された座標データを記憶し、記憶された一
回前の座標データと二回前の座標データ、及び繰り返し
周期とから、センサアレイの読み出し部分を予測する予
測手段を備え、予測手段によって得られた結果に基づ
き、センサアレイの読み出し部分からデータを読み出す
事を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大型表示システム
に用いられる座標入力装置に関する。
【0002】より詳しくは、大型ディスプレイの画面に
指示具によって直接座標を入力する事により、外部接続
されたコンピュータを制御すると共に、文字や図形など
を書き込むために用いられる座標入力装置に関する。
【0003】
【従来の技術】近年、大画面ディスプレイは、明るさの
改善と同時により大画面化、高解像度化も進められてい
る。
【0004】従来この種の装置として特願平10−01
9506に記載されているように、リングCCDを用
い、外乱光に強く、小型、安価な装置が提案されてい
る。
【0005】この種の装置では、入力用の指示具とし
て、ペン形状のものが用いられるが、入力エリアが大き
いために、ペンはコード無しである方が、使い勝手が良
い。
【0006】上記リングCCDを用いた座標入力装置で
は、入力光を点滅させ、その点灯時と非点灯時との差分
を持って、入力光を検出する。そのため、点灯時、非点
灯時のタイミングを検出し、コードレスで入力を行う横
成になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、CCDの画素数
が向上し、よりビット数の大きなものが出てきている。
ビット数が向上すれば分解能も向上するが、その分デー
タの読み出しに余分な時間が必要になる。
【0008】また、座標算出に必要な画素数は、CCD
画素の全幅必要なわけではなく、入力の行われた部分の
データだけで良く、不要な画素データ読み込みの間、時
間ロスを招くことになる。
【0009】余り検出に時間がかかると、入力速度に影
響し使用感を損なう場合がある。
【0010】本発明は上述の事情に鑑みて成されたもの
で、検出速度を低下させることなく、分解能を高め、且
つ使用感の良い座標入力装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記構成を備
えることにより上記課題を解決できるものである。
【0012】(1)指示具からの光を座標入力画面に照
射して光スポットを生成し、該光スポットを座標検出器
で検出することにより、前記座標入力画面の所定位置に
対応した座標出力信号を生成する手段を有し、前記指示
具に設けられ、前記光スポットの発光を制御する発光制
御手段と、前記座標検出器に設けられ、前記光スポット
を検出する複数の光電変換センサが直線上に配列され、
部分的に読み出し可能なセンサアレイと、該センサアレ
イの出力から、前記光スポットの座標値演算を行い、座
標データを取得する演算手段とを有し、繰り返し座標検
出を行う座標入力装置であって、前記演算手段により演
算された座標データを記憶する記憶手段と、該記憶手段
に記憶された一回前の座標データと二回前の座標デー
タ、及び繰り返し周期とから、前記センサアレイの読み
出し部分を予測する予測手段を備え、該予測手段によっ
て得られた結果に基づき、前記センサアレイの読み出し
部分からデータを読み出す事を特徴とする座標入力装
置。
【0013】(2)指示具からの光を座標入力画面に照
射して光スポットを生成し、該光スポットを座標検出器
で検出することにより、前記座標入力画面の所定位置に
対応した座標出力信号を生成する手段を有し、前記指示
具に設けられ、前記光スポットの発光を制御する発光制
御手段と、前記座標検出器に設けられ、前記光スポット
を検出する複数の光電変換センサが直線上に配列され、
部分的に読み出し可能なセンサアレイと、該センサアレ
イの出力から、前記光スポットの座標値演算を行い、座
標データを取得する演算手段とを有し、繰り返し座標検
出を行う座標入力装置であって、前記演算手段により演
算された座標データを記憶する記憶手段と、該記憶手段
に記憶された一回前の座標データと二回前の座標デー
タ、及び繰り返し周期とから、検出座標を予測する予測
手段と、該予測手段で予測された予測座標と実際に検出
された検出座標とから補正値を算出し、この補正値を記
憶する補正値記憶手段と該補正値記憶手段に記憶された
前回の補正値で、新たに算出された予測座標を補正する
補正手段と、を備え、該補正手段で補正された予測座標
から、前記センサアレイの読み出し部分を決定し、デー
タを読み出す事を特徴とする座標入力装置。
【0014】(3)前項(1)及び(2)に記載の座標
入力装置に於いて、サンプリング周期を計測する計測手
段を有する事を特徴とする座標入力装置。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る実施の形態を説
明する。
【0016】図1は、CCDのブロック分割の例を示す
説明図、図2は、本発明に係る座標入力装置の概略構成
を示す説明図、図3は、指示具4の概略構成図、図4
は、座標検出器1の要部構成を示すブロック図、図5
は、二つのリニアセンサ20X、20Yの配置関係を示
す斜視説明図、図6は、リニアセンサの内部構成を示す
ブロック図、図7は、受光素子の出力信号から制御信号
を復元する動作を表す信号波形のタイミングチャート、
図8は、受光素子の出力信号から同期タイミングを生成
するタイミングチャート、図9は、リニアセンサの出力
波形の一例を示す説明図、図10は、リニアセンサのス
キム動作を示す波形を表す説明図、図11は、複数のC
CDの接続を表す概略構成を示す説明図、図12は、C
CD座標連結の概念図、図13は、CCD出力制御のタ
イミングチャート、図14は、AD変換タイミングのタ
イミングチャート、図15は、CCD出力信号の模式的
説明図、図16は、スイッチ信号の出力例を示す説明
図、図17(a)、(b)は、座標演算の処理の流れを
示すフローチャート、図18は、CCDブロックに対応
する画面分割の例を示す説明図、図19は、ブロックペ
アにまたがる検出の例を示す説明図、図20は、検出ブ
ロックを決定する領域分割の例を示す説明図、図21
は、前回座標値による領域決定の例を示すフローチャー
ト、図22は、座標予測の例を示す説明図、図23は、
座標予測の処理手順を示すフローチャート、図24は、
補正を加えた予測座標の例を示す説明図、図25は、補
正を加えた予測座標の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【0017】(第1の実施例)まず、図2を参照して、
本発明に係る座標入力装置の概略構成について説明す
る。尚、本実施例では光学式座標入力装置として説明す
る。
【0018】本装置は大別して、座標入力面であるスク
リーン10に対して光スポット5を形成する指示具4
と、光スポット5のスクリーン10上の位置座標等を検
出する座標検出器1とからなり、図2にはそれらの構成
と併せて、出力装置としてスクリーン10上に画像、或
いは前述の位置情報等を表示する為の投射型表示装置8
を図示してある。
【0019】図3の指示具4の概略構成図において、指
示具4は、光ビームを発射する半導体レーザ、或いはL
ED等の発光素子41と、その発光を駆動制御する発光
制御手段42と、複数の操作用スイッチ、例えば指示具
4の側面に設けられた操作用スイッチ43A及び指示具
4の先端部に設けられた操作用スイッチ43Bと、電池
等の電源部44とから構成されている。発光制御手段4
2は、操作用スイッチ43A、43Bの状態により、発
光のON(オン)/OFF(オフ)と、後述する変調方
法とによって、制御信号を重畳した発光制御を行う。
【0020】座標検出器1は、座標検出センサ部2と、
この座標検出センサ部2の制御及び座標演算などを行う
コントローラ3、制御信号検出センサ6、信号処理部
7、光スポット5のスクリーン10上の座標位置、及び
指示具4の後述する各スイッチの状態に対応する制御信
号とを検出し、制御手段(以下コントローラと称す)3
によって外部接続装置(不図示)にその情報を通信する
ようにしている。
【0021】図2に示すように、投射型表示装置8は、
コンピュータ(図示せず)などの外部接続装置である表
示信号源からの画像信号が入力される画像信号処理部8
1と、これにより制御される液晶パネル82、ランプ8
3、ミラー84、コンデンサーレンズ85からなる照明
光学系と、液晶パネル82の像をスクリーン10上に投
影する投影レンズ86とからなり、所望の画像情報をス
クリーン10上に表示する事ができる。
【0022】スクリーン10には、投射画像の観察範囲
を広くするための適度な光拡散性を持たせてあるので、
指示具4から発射された光ビームも光スポット5の位置
で拡散され、画面上の位置や光ビームの方向によらず、
光スポット5の位置で拡散された光の一部が座標検出器
1に入射する様に構成されている。
【0023】この様に構成することで、指示具4により
スクリーン10上で文字情報や線画情報を入力し、その
情報を投射型表示装置8で表示することにより、あたか
も『紙と鉛筆』の様な関係で情報の入出力を可能とする
他、ボタン操作やアイコンの選択決定などの入力操作を
自由に行える様に構成したものである。
【0024】以下、本発明に係る光学式座標入力装置の
詳細に付いて具体的に説明する。
【0025】<指示具の説明>図3は指示具4の概略構
成図であり、赤外光を発射するLED等の発光素子41
と、その発光を駆動制御する発光制御手段42、電源部
44、並びに本発明に係る実施例では2個の操作用スイ
ッチ43A、43Bとを内蔵している。
【0026】発光制御手段42は、繰作用スイッチ43
A、43Bの状態により、発光のON(オン)/OFF
(オフ)と、後述する変調方法とによって、制御信号を
重畳した発光制御を行う。
【0027】操作者は、指示具4を握ってスクリーン1
0にその先端を向ける。このとき、操作用スイッチ43
Aを押下するか、43Bをスクリーンに押し付けること
によって赤外光が発射される。
【0028】これにより、スクリーン10上に光スポッ
ト5が生成され、所定の処理によって座標信号が出力さ
れ始める。
【0029】赤外光には変調の有無および、符号化され
たスイッチ情報、ペンID情報が含まれており、座標検
出器1はこの情報を読み取り、制御手段3(図2及び図
4参照)はホストコンピュータ(図示略)に、座標値と
スイッチ情報、IDを送信する。
【0030】ホスト側では、例えば、操作用スイッチ4
3BがON状態の情報を受け取ると、ペンダウンと判定
し、マウスの左ボタン同様の動作を行う。描画プログラ
ム等の時には、この状態で、線などを描く事が可能にな
る。
【0031】また、操作用スイッチ43Aをマウスの右
ボタンとして使うことも可能になる。
【0032】LEDは、操作用スイッチ43A、43B
のどちらかが一旦ONになることで、発光を開始し、こ
の両スイッチがOFFになっても一定時間発光を続け
る。この状態のときは、画面上のカーソルのみ移動する
状態になる。
【0033】これにより、操作者は、片手でスクリーン
10上の任意の位置で、すばやく正確に文字や図形を描
いたり、ボタンやメニューを選択したりすることによっ
て、軽快に操作することができる。
【0034】発光時間は、電源の寿命などを考慮して、
決定されればよく、例えば数十秒間の発光時間で充分な
使用感を与える事が出来る。
【0035】本実施例ではスイッチ情報は、2種類の方
法で赤外光に重畳されている。
【0036】操作用スイッチ43Bのスイッチ情報は、
仕較的頻繁に更新されるため、赤外光の変調の有無によ
って表現されている。
【0037】図7に示すように、ペンアップ時操作用ス
イッチ43BがOFFの場合には、変調された光と、変
調されていない光が交互に発光するようになっている
(7−1)。ペンダウン時操作用スイッチ43BがON
の場合には、常に変調された光が出力される(7−
4)。
【0038】座標検出器1では、受光素子6で、この光
を検出し周波数検波手段71によって、この変調光のみ
を取り出す(7−2、7−4)。取り出された変調光
が、図7の7−4の様に、一定の時間内に連続していれ
ば、ペンダウンと判定し、間隔が開いている場合、7−
2では、ペンアップと判定する。
【0039】サイドスイッチを形成する操作用スイッチ
43Aの状態および、ペンIDは他の方法によって、ペ
ン側から本体側に渡されている。これはあるヘッダ(h
eader)を設け、このヘッダ(header)が検
出されたら、それに続く変調光のパターンによって、ス
イッチのON,OFF、ペンのIDを判定するものであ
る。
【0040】これも、上述のような変調光、無変調光を
もって、0、1の状態を表現している(図16)。同図
では、スイッチ情報は1、ID情報はID0:0、ID
1:1という状態を表している。
【0041】また、各状態の反転情報、例えばSW1で
あれば/SW1の情報も、対となる組み合わせにして送
信しているため、判定間違いなどを防止している。
【0042】上記実施例では、二つのスイッチしか設け
ていないがこれに限るものではなく、より多くのスイッ
チを搭載してもよい。また、各スイッチの役割は、ホス
ト側のドライバーなどによって再定義可能になってお
り、ユーザの使用形態に合ったものを選べば良い。
【0043】<座標検出器の説明>(リングCCD) 図4は、座標検出器1の要部構成を示す。この座標検出
器1には、集光光学系によって高感度に光量検出を行う
受光素子6と、結像光学系によって光の到来方向を検出
する機能を有する座標検出センサ部2を形成する四つの
リニアセンサ20Xa、20Xb,20Ya、20Yb
とが設けられており、指示具4に内蔵された発光素子4
1からの光ビームにより、スクリーン10上に生成され
た光スポット5からの拡散光をそれぞれ受光する。
【0044】<集光光学系の説明>(タイミングセン
サ) (集光光学系の動作説明)図2及び図4に示すように、
受光素子6には、集光光学系としての集光レンズ6aが
装着されており、スクリーン10上の全範囲から高感度
で所定波長の光を検知する。この検知出力は、周波数検
波手段71によって検波された後、制御信号検出手段7
2において制御信号(指示具4の発光制御手段42によ
って重畳された信号)などのデータを含むデジタル信号
が復調される。
【0045】また本実施例では、タイミング信号を送信
するコード等の手段を有しないため、変調信号によって
リニアセンサ20X,20Yを制御する事になる。
【0046】後述するように、発光時と非発光時の差分
を持って、信号検出を行うため、そのシャッタタイミン
グと発光タイミングを合わせるために、上記変調信号の
タイミングを用いて、CCDのリセット信号を発生させ
ている。
【0047】図8の8−1がペンダウン時の変調信号を
周波数検波手段71で検波した後の信号である。この信
号は、いわば、発光している期間を表しているため、C
CDのシャッタタイミングをこの信号に同期させる必要
がある。
【0048】8−2の信号が、CCDのシャッタ周期を
表すもので、LOWの時に発光時の検出を行いHIの時
に非発光時の検出を行うタイミングを示す。
【0049】この信号は、CCDに供給されているクロ
ックによって、CCDから出力される。この信号と、発
光期間を同期させるために、8−1のIR信号が検出さ
れたら、IRとIRCLK(8−2)が同期する程度の
一定量の遅延時間をもって、CCDにクリア信号CLR
(8−3)を出力する。
【0050】このクリア動作によって、同期が可能にな
る。遅延量はCLR終了後、IRCLKがLOWになる
時間によって決定すればよい。
【0051】<結像光学系の説明>図5に、二つのリニ
アセンサ20X、20Yの配置関係を示す。結像光学系
としての円筒レンズ90X、90Yによって光スポット
5の像が各センサの感光部20Xa、b、20Ya、b
に線状に結像する。
【0052】これら二つのセンサを正確に直角に配置す
ることによって、それぞれがX座標、Y座標を反映した
画素にピークを持つ出力が得られる。
【0053】そして、図4に示すように、これら四つの
センサは、センサ制御手段31によって制御され、出力
信号はセンサ制御手段31に接続されたAD変換手段3
1Aによってデジタル信号として座標演算手段32に送
られ、出力座標値を計算し、その結果を制御信号検出手
段72からの制御信号などのデータと共に通信制御手段
33を介して、所定の通信方法で外部制御装置(図示せ
ず)に送出する。
【0054】また、調整時など通常と異なる動作(例え
ば、ユーザ校正値の設定)を行わせるために、通信制御
手段33の方からセンサ制御手段31、座標演算手段3
2へモード切換え信号が送られる。
【0055】本発明では、光スポット5の像が各センサ
の画素の数倍の像幅となるように焦点調節あるいは、拡
散フィルタ等を用いて、故意にボケを生じさせている。
【0056】勿論、大きくボケさせると、ピークレベル
が小さくなってしまうので、数画素程度の像幅が最適で
ある。
【0057】画素数の少ないCCDと、適度にボケた光
学系を用いることが、本発明のポイントの一つであり、
このような組み合わせを用いることによって、演算デー
タ量が少なく、小さなセンサと光学系で非常に高分解
能、高精度、高速、且つ低コストな座標入力装置を実現
できるものである。
【0058】アレイ状のX座標検出用リニアセンサ20
Xa、b、Y座標検出用リニアセンサ20Ya,bは同
様の構成であり、その内部構成を図6に示す。
【0059】図6において、受光部であるセンサアレイ
21はN個の画素(本実施例では64画素)からなり、
受光量に応じた電荷が積分部22に貯えられる。
【0060】積分部22は、N個からなり、ゲートIC
Gに電圧を加えることによってリセットできるため、電
子シャッタ動作が可能である。
【0061】この積分部22に貯えられた電荷は、電極
STにパルス電圧を加えることによって蓄積部23に転
送される。この蓄積部23は、2N個からなり、指示具
4の発光タイミングに同期した信号IRCLKのH(ハ
イレベル)とL(ローレベル)とにそれぞれ対応して別
々に竜荷が蓄積される。
【0062】その後、光の点滅に同期して各々別々に蓄
積された電荷は、転送クロックを簡単にするために設け
られた2N個からなるシフト部24を介して、2N個か
らなるリニアCCD25に転送される。
【0063】これにより、リニアCCD25には、N画
素のセンサ出力の光の点滅に各々対応した電荷が隣接し
て並んで記憶されることになる。
【0064】これらリニアCCD25に並べられた電荷
は、2N個からなるリングCCD26に順次転送され
る。
【0065】このリングCCD26は、信号RCLによ
ってCLR部27で空にされた後、リニアCCD25か
らの電荷を順次蓄積していく。
【0066】このようにして蓄積された電荷は、アンプ
29によって読み出される。
【0067】このアンプ29は、非破壊で蓄積電荷量に
比例した電圧を出力するものであり、実際には、隣接し
た電荷量の差分、すなわち、発光素子41の点灯時の電
荷量から非点灯時の電荷量を差し引いた分の値を増幅し
て出力する。
【0068】この時得られるリニアセンサ20X,20
Yの出力波形の一例を図9に示す。
【0069】図9において、Bの波形は発光素子41の
点灯時の信号のみを読み出したときの波形であり、Aの
波形は非点灯時の波形、即ち外乱光のみの波形である
(図6に示したように、リングCCD26には、これら
A,Bの波形に対応する画素の電荷が隣接して並んでい
る)。
【0070】アンプ29は、図9に示すように、その隣
接する電荷量の差分値(B−Aの波形)を非破壊増幅し
て出力することになるが、これにより指示具4からの光
のみの像の信号を得ることができ、外乱光(ノイズ)の
影響を受けることなく安定した座標入力が可能となって
いる。
【0071】また図9に示したB−Aの波形の最大値を
PEAK値と定義した場合、光に対してセンサが機能す
る蓄積時間を増大させれば、その時間に応じてPEAK
値は増大する。
【0072】言い換えれば、信号IRCLKの1周期分
の時間を単位蓄積時間とし、それを単位として蓄積回数
nを定義すれば、この蓄積回数nを増大させることでP
EAK値は増大し、このPEAK値が所定の大きさに達
したことを検出することで、常に一定した品位の出力波
形を得ることができる。
【0073】一方、外乱光が非常に強い場合、差分波形
B−Aのピークが十分な大きさになる前に、リングCC
D26の転送電荷が飽和してしまう虞れがある。
【0074】このような場合を考慮して、センサにスキ
ム機能を有するスキム部(SKIM部)28が付設され
ている。
【0075】このスキム部28は、非点灯信号のレベル
を監視し、図10に於いて、n回目のAnで信号レベル
が所定の値を超えている場合(図中、一点鎖線)、一定
量の電荷をA,Bの各画素から抜き取るようにする。
【0076】これにより、次のn+1回目には、An+
1に示すような波形となり、これを繰り返すことによっ
て、非常に強い外乱光があっても飽和することなく、信
号電荷の蓄積を続けることができる。
【0077】従って、点滅光の光量が微弱であっても、
多数回積分動作を継続することによって、十分な大きさ
の信号波形を得ることが可能になる。
【0078】特に指示具4に可視光域の発光源を用いる
場合、表示画像の信号が重畳するので、前述したスキム
部28によるスキム機能と差分出力を用いることによっ
て、非常にノイズの少ないシャープな波形を得ることが
可能となる。
【0079】<タイミングの説明>図13にCCD出力
制御の一連の動作のタイミングチャートを示す。
【0080】まず、IR信号から一定遅延時間後の/C
LR信号により全ての動作がクリアされる。
【0081】このあと、指示具4による入力があると、
CCDOUT信号の様に検出信号が、積分動作によっ
て、大きくなる。
【0082】一定のレベル(VTH)を超えると、コン
パレータの出力CMPOUTが立ち下がりCCDの積分
動作を停止させる。
【0083】制御手段は、この信号が下がるとAD変換
を開始する。
【0084】AD変換動作はADSMPLで示したよう
に、CCDの画素出力全てに対して行われる。
【0085】上述したように、CCD出力が、閾値を超
えないような場合には、制御手段は、クリアからの経過
時間をカウントし、予め設定した一定時間を過ぎている
ような場合には、強制的にAD変換動作を行う。
【0086】このようにしておけば、入力が小さい場合
でも、一定サンプリング時間内に必ずサンプリングが行
われるようになる。
【0087】AD変換は、図14に示すようなタイミン
グで行われる。
【0088】CCD出力CCDOUTは時間軸を拡大す
ると、図14の様に画素単位の検出光レベルに応じた電
圧で出力される。
【0089】この信号を、図14に示すように、サンプ
リングパルスSPのタイミングで画素毎にAD変換し、
制御手段はそのレベルをメモリなどに記憶する。
【0090】上述のような動作を、各座標軸に対応した
CCD全てに対して行い、後述の座標計算を行う。
【0091】以上述べてきたように、点滅光に高周波数
のキャリアを加え、そのキャリアを周波数検波して得た
所定周期の復調信号によって積分動作のタイミング制御
を行うようにしたので、指示具と搬像部とをコードレス
で同期させることができ、使い勝手の良い座標入力装置
を実現することができるようになった。
【0092】また、積分部22を形成する積分手段から
の差分信号中のピークレベルが所定レベルを超えたこと
を検出し積分動作を停止させる積分制御手段を設けたの
で、光量が変化してもほぼ一定レベルの光スポット像の
信号を作成でき、これにより、常に安定した高分解能な
座標演算結果を得ることができる。
【0093】<座標値計算>以下、座標演算手段32に
おける座標演算処理について説明する。
【0094】上述したようにして得られた四つのリニア
センサ20Xa,b・20Ya,bの出力信号(アンプ
29からの差分信号)は、センサ制御手段31に設けら
れたAD変換手段31Aでデジタル信号として座標演算
手段32に送られ、座標値が計算される。
【0095】図5に示すように20Xa、bと20Y
a、bに関しても同様の構成であるので、以下、X座標
値の演算について述べる。
【0096】リニアセンサ20Xa,20Xbはそれぞ
れ、図11に示す様にスクリーン10の片側づつの検出
をしており、その中央付近では、検出領域が重複してい
る。
【0097】図11中のXaセンサはスクリーン10の
SXa領域に光スポットがある場合に、CCD上で光を
検出し、XbはSXb領域の時に検出を行う。重複領域
では、両センサXa、Xbで検出が行われる。
【0098】各々のセンサで検出される座標を、センサ
座標CCDXa、CCDXbとする。
【0099】図15はその時のCCD出力を模式的に描
いたものである。
【0100】中央の重なりの部分に光スポットがある場
合には、Xa,Xbともの出力が現れる。
【0101】一方、SXb領域に光スポットがある場合
には、Xbのみに出力が現れる。
【0102】このように理想的な重複部分以外では、一
方の出力がある場合には、例えば、一方の座標値を基
に、その値が、基準点を超えたか否かで、切換えの判定
を行い、座標値を連結すれば良い。
【0103】しかしながら、ノイズ、あるいは漏れ光、
外乱光などによって、本来の光スポット以外の所に、出
力が生じる場合がある(図15中の15−3)。
【0104】このような時に、一方の座標値で判定を行
っていると、間違った判定をしてしまい、表示画面上
で、いきなり違う点にカーソルなどが表示され、例え
ば、描画中であると、不要な線が引かれてしまう事にな
る。
【0105】このような事態を避けるために、本発明の
場合では、得られたCCD出力のデータのピーク値でも
って判定を行う。
【0106】DXa、DXbは、AD変換された値であ
るから、CCD各画素ごとの光検出量に応じた電圧値が
記憶されている。
【0107】そこで、各データの最大値をもって、ピー
クレベルとすることが出来る。
【0108】図17(a)、(b)は、座標演算の処理
の流れを示すものである。ステップS200で処理を開
始し、ステップS201では、任意の座標入力点での各
画素の差分信号である差分データDXa(n)(本実施
例の場合、画素数n=64)が読み込まれ、バッファメ
モリに貯えられる。
【0109】ステップS202では、このデータのピー
クレベルを求め、XaPとして記憶しておく。
【0110】次に、ステップS203では、予め設定し
ておいた閾値Vと比較し、閾値V以上のデータ値EXa
(n)を導出する。このデータを用いて、ステップS2
04でセンサ上の座標CCDXaを算出する。
【0111】本実施例では、重心法により出力データの
重心を算出しているが、出力データEXa(n)のピー
ク値を求める方法(例えば微分法による)等、計算の方
法は複数あることは言うまでもない。
【0112】CCDXbについても同様に算出を行う。
【0113】これら、求められた座標値は個々のCCD
上での画素に対応したセンサ座標である。
【0114】これらの座標値を連結することで一つのC
CD上での座標値として扱えるようになる。そのために
は、両CCDの連結の為の基準座標を求める。
【0115】図12はXa、Xb両CCDの座標を概念
的に連結して並べたものである。CCDの検出領域は、
先に説明したように重複部分を有しているため、その座
標位置を重ねると、同図のようになる。
【0116】この時、両CCD共に測定可能な領域で、
基準点の入力を予め行う。
【0117】つまり、スクリーン10上の重複部分に入
力を行い、上記CCDXa,b座標を算出する(CCD
Xa_org,CCDXb_org)。これらの値を、
基準点データとして、EEPROM等の不揮発性メモリ
に記憶しておき、通常の使用時にはこの値を読み出し
て、計算を行う。
【0118】これらの基準点データを用いて、連結CC
D座標CCDXを計算する。
【0119】第17図(b)の手順で説明すると、ま
ず、両CCDの基準点データを、メモリから読み込む
(S207)。入力がなされた時に計算されるCCDX
a、CCDXbの値と、基準点データの差分を計算する
(S208)。
【0120】このようにする事で、図12の中央付近に
ある直線L1の点を原点としたCCD上の座標に変換さ
れる。
【0121】ここで、先のステップで記憶しておいた各
々のピーク値(XaP、XbP)を比較する。
【0122】通常、外乱などによる信号は、正規の光ス
ポットによる信号より、かなり小さいため、ピーク値の
大きな方を正規の座標として採用する(S209)。こ
のようにして原点L1を境に両CCDの値を連結出来た
事になる。
【0123】このようにして得られたCCDX座標値か
ら、スクリーン10上の座標値への変換はステップS2
12に示した様に、予め測定しておき、不揮発メモリ等
に記憶された倍率αとオフセットβを用いて行う事が出
来る。
【0124】倍率α、及び、オフセットβは、基準点と
同様に、予め既知の複数点での入力作業を行い、その時
のCCD座標とスクリーン10上の座標値から換算すれ
ば良い。
【0125】上記は、X座標について説明を行ったが、
Y座標についても同様である。
【0126】上述のような演算処理によって求めた座標
値(X,Y)を示すデータ信号は、座標演算手段32か
ら通信制御手段33に送られる。この通信制御手段33
には、そのデータ信号と、制御信号検出手段72からの
制御信号とが入力される。
【0127】そして、これらデータ信号および制御信号
は、共に所定の形式の通信信号に変換され、外部の表示
制御装置に送出される。これにより、スクリーン10上
のカーソルやメニュー、文字や線画の入力などの各種操
作を行うことができる。
【0128】<ブロック分割CCDの説明>上述の説明
では連続したデータを読み出すCCDの例について説明
したが、より高速にデータを読み出すために、ブロック
分割でデータを読みだせるCCDがある。
【0129】図1がその例を示すものである。
【0130】CCDはその受光部分がXa、Xb共に、
ブロック1〜4の4領域に夫々分割されており各々読み
出しが可能である。
【0131】しかしながら、前述した通り、座標計算に
は複数画素幅のデータが必要であり、丁度ブロック分割
付近に入力があった場合に、一つのブロックだけ読み出
しただけでは、座標計算が出来ない(図19)。
【0132】そこで、隣接し合うブロック組毎に読み出
しを行う。つまりブロック1−2の組、2−3の組、3
−4の組で読み出す事で、ブロックの端点にデータが来
た時にも連続で読み出す事が可能になる。
【0133】図1での各ブロックは本実施例では各々3
2ビット幅持っており、合計すると片側で128ビット
の情報を持つ事になる。
【0134】ビット数が向上すれば分解能も向上する
が、その分データの読み出しに時間が必要になる。余り
時間がかかると、入力速度に影響し使用感を損なう場合
がある。
【0135】そこで、ブロック毎に読み出しを行う事
で、速度低下を防止するのが本発明の目的である。
【0136】<座標値を用いたブロック予測の説明>上
述のようなCCDを用いた場合、XaとXbの重視部分
をXaのブロック4とXbのブロック1領域とし、また
Ya、Ybも同様とすると、スクリーン10上の座標は
各ブロックに対応して図18に示した様になる。
【0137】今、点Aから点Bのような入力がなされた
時、点AのX座標データを取得するには、XB1a:X
B2aのブロック組か、またはXB2a:XB3aの組
を読み出せば、データが得られる。
【0138】同様に点Bの座標はXB3a:XB4a、
またはXB1b:XB2bの組で読み出す事が可能にな
る。
【0139】Y座標についても同様である。
【0140】点Bのような場合、XB1aから順番に読
み出しを行っていくと結局最後の組で検出される事にな
るため、XB1a:XB2a,XB2a:XB3aの読
み出しは無駄になり、時間のロスを引き起こす事にな
る。
【0141】通常の入力では、座標値の移動は、一筆あ
たり最初の入力を除いて連続している。
【0142】そこで、本発明では、一つ前の入力座標に
基づいて、次回のデータを取り込み、ブロックを決定
し、ロスの少ないデータ取得を行う。
【0143】図20がその実施例を示したものである。
簡単のためXB1a〜XB4aの領域について説明する
が、他のブロックにおいても同様である。
【0144】図20に於いて、各ブロックの特定の座標
値毎に領域分けを行う。同図領域A,B,Cは入力光の
画素幅に従って決定される座標値、例えば入力光の画素
幅が9点の場合それが各ブロックの端点において、包含
されるように決定されている。
【0145】前回の座標値が領域Aにあった場合には、
今回のデータ取得はXB1a:XB2aの組で取り込み
を行う。
【0146】今回の座標値が領域Bに入っている揚合に
は、次回のデータ取得はXB2a:XB3aから始める
事になる。
【0147】このように得られた座標値が各ブロックの
端点に行きつく前に、取り込むブロック組をずらして取
得してゆく事で、データ取得の高速化を図る事が出来
る。
【0148】最初の入力(ペンダウン)の場合にも、通
常の筆記の場合には、近傍での入力の場合があるので、
前回の筆記で最後の座標(ペンアップ座標)を基に同様
に行う。
【0149】<座標値を用いたブロック予測のフローチ
ャートの説明>図21は座標値を用いたブロック予測の
フローチャートの例である。
【0150】ステップS301でメインルーチン等から
呼び出され、実行が開始される。
【0151】ステップS302で前回取得し、且つメモ
リ等に格納された座標値を読み出す。読みだされた座標
値が領域Aに属するか否かを判定する(S303)。領
域Aに属する事が判定されたら、XB1a:XB2aの
ブロック組を用いて、データを取得する(S305)。
【0152】ここで、データが取得出来たら、座標値計
算ステップS311にジャンプし、座標値を計算する。
【0153】計算された座標値はメモリなどに格納さ
れ、ルーチンを終える(S313)。
【0154】ステップS306でデータが得られなかっ
た場合には、他のブロックを順次データ取得できるま
で、検索を行う。
【0155】ステップS303で領域Aに無いと判断さ
れた場合には、ステップS304で領域Bであるか否か
を判定される。領域BであればステップS307に分岐
し、領域Bでないと判定された場合には、領域Cである
ためS309に分岐して進み、データ取得を行い、ステ
ップS310でステップS306と同様にデータの有無
を判定し、結果に従って、他のブロックを見に行くか、
データがある場合には、座標値計算ステップS311に
進む。
【0156】ステップS310でデータが得られなかっ
た場合、既に他のブロックペアのデータ取得が行われて
いる場合には、光が入射していないと判断されるため、
座標値計算を行わずに、メイン処理に戻る。
【0157】ステップS309の処理しか見ていない場
合には、ステップS305に戻り、他のブロックペアの
データ処理を行う。
【0158】他の領域の処理を行ったか否かは、フラグ
などを用意して行えば良いので、フローチャートには示
していない。
【0159】このようにして得られた座標値は、別ルー
チンなどで、ホスト等に送られる事になる。
【0160】<第1の実施例の効果>以上の様に前回取
得された座標値がどの領域に属するか判定する手段をも
って、その結果から今回のデータ取得を開始するブロッ
クペアを決定する手段を有することで、データ取得操作
の短縮が可能になった。
【0161】上記はXBaのブロックについて説明した
が、他のブロックについても同様にする事で効果を得る
事が出来る。
【0162】上記実施例では、ブロックのペアで読み出
すタイプのCCDで説明したが、ブロック単位で読み出
すものでも、本発明の効果は有効である。
【0163】また、左右同じブロックペアで読み出せる
タイプのCCDもあるが、それに於いても、同様の効果
を得る事が出来る。
【0164】また、積分がブロックペア毎にしか出来な
いタイプのCCDに於いては、本発明は更にデータが取
れるまでの時間を短縮でき有効である。
【0165】(第2の実施例)<ベクトルを用いたブロ
ック予測>通常の筆記に於いては、座標値の変化は極端
な場合を除き、筆記速度などは徐々に変化している場合
が多い。この事から、以下の様にして検出される座標を
予測することでも、サンプリングのロスを減らす事が可
能になる。
【0166】図22は前回と前々回のデータを基に今回
の領域を判定する実施例である。
【0167】図22に於いて、縦軸はサンプリング時間
tn、サンプルされた座標値がPnであり、横軸はX軸
である。
【0168】本図の場合も、簡単のためにXB1a〜X
B4aについてのみ説明するが、他の座標でも同様であ
る。
【0169】図22において、P0、P1は1点目、2
点目の座標である。これらの座標については、以下の計
算が出来ないため、上記第1の実施例などと同様に処理
を行う。
【0170】P2のデータを取得する際、P1、P0の
値から、領域の判定を行う。
【0171】まず、(P1−P0)/t1から座標の移
動速度を決定する。P2が取得されるまでの時間t2
は、上述したようにピークがある閾値を超えるか、一定
の時間経過までで決まり、CPU等のカウンタを用いて
計測可能な値である。
【0172】このt2と先の速度及び、P1の座標値か
ら、P2の予測座標P2′が計算される。
【0173】 P2′={(P1−P0)/t1}*t2+P1 整理すると Pn′={(Pn−1)−(Pn−2)}*(tn/tn−1)+(Pn−1 )・・・(1) で、Pn点の予測座標が計算出来る。
【0174】この値がどの領域に入るかを判定し、デー
タを取得するブロックペアを決定する。
【0175】図23がそのフローチャートである。
【0176】ステップS401でルーチン呼び出しされ
ると、まず、何点目の入力か判定される(S402)。
【0177】1点目、2点目であれば、前回の座標値を
その侭用いて、領域を判定し座標値計算まで至る。
【0178】このあとに、前回の座標値Pn−1とサン
プリング時間tn−1、今回のPn,tnがそれぞれ記
憶される(S415)。
【0179】2点目以降は上記ステップS415で記憶
された値を用いて、領域の予測が行われる。
【0180】ステップS403にて上記(1)式を用い
て、Pn′が計算される。
【0181】このPn′を用いて領域判定を行い(S4
05)、領域Aであれば、ステップS407でXB1
a,XB2aのブロックペアでデータ取得が行われ、そ
うでなければ対応する領域でのデータ取得が行われる。
【0182】このようにして、得られた座標値から、ま
たPn−1、tn−1が新たに記憶され直して、次々と
予測座標値を計算して、ブロックを決定してゆく事にな
る。
【0183】このように、複数回前の座標値とサンプリ
ング時間を記憶し、今回の座標値を予測する事で、筆記
速度が上がったような場合でも、より正確なブロックペ
アを決定出来る様になる。
【0184】ここで、サンプリング時間が一定のシステ
ムについては、上記tn−1を記憶する必要は無く定数
を用いれば良い。
【0185】(第3の実施例) <ベクトルを用いたブロック予測2>図24は、更に予
測精度を向上させるために補正項を用いた実施例の説明
図である。
【0186】図中P2点に於いて、P2′との差分ΔX
2が計算される。
【0187】この値は、予測値と実測値の差分であり、
前の点から今回の検出までの変化した度合いを示すもの
である。
【0188】P3点の予測値P3′を計算する際、この
ΔX2を用いて、P3をこの値で補正すると、P3′よ
り、実際のP3に近い値が得られる。
【0189】このように、前の予測値と実測値の差分を
用いて、今回の予測値の補正を行う事で、より精度良
く、領域の予測が可能となる。
【0190】予測座標は Pn′={(Pn−1)−(Pn−2)}*(tn/tn−1)+(Pn−1) +(ΔXn−1)・・・(2) で与えられる。
【0191】図25はそのフローチャートであり、図2
4との違いは、ステップS503での予測座標の計算式
が(2)式になっている。
【0192】また、ステップS515での記憶する変数
にΔXn−1が追加されており、 Xn−1=Pn−Pn′・・・(3) で計算され、記憶される。
【0193】ここで、1点目については、全てのブロッ
クペアでデータ取得動作を行う。2点目の検出について
は、補正項は算出できないので、デフォルト値として、
0を用い、補正無しで計算される。
【0194】このような構成であっても、全体に対する
時間ロスは微少である。
【0195】
【発明の効果】以上説明したように、検出速度を低下さ
せることなく、分解能を高め、且つ使用感の良い座標入
力装置を提供出来る。
【0196】即ち、指示具からの光を座標入力画面の所
定位置に照射して光スポットを生成し、該光スポットを
座標検出器で検出することにより、前記座標入力画面の
所定位置に対応した座標出力信号を生成し、前記指示具
に設けられ、前記光スポットの発光を制御する発光制御
手段と、前記座標検出器に設けられ、前記光スポットを
検出する複数の光電変換センサが直線上に配列され、部
分的に読み出し可能なセンサアレイと、該センサアレイ
の出力から、前記光スポットの座標値演算する演算手段
とを有し、繰り返し座標検出を行う座標入力装置であっ
て、前記演算手段により演算された座標データを記憶す
る記憶手段と、該記憶手段に記憶された一回前の座標デ
ータと二回前の座標データ、及び繰り返し周期とから、
前記センサアレイの読み出し部分を予測する予測手段
と、該予測手段の結果に基づき、前記センサアレイの読
み出し部分からデータを読み出す事で、検出座標を予測
し、そのブロックを読み出すことで、検出速度の低下を
招くことなく、より分解能が高く、使用感のよい座標入
力装置を提供可能となる。
【0197】また、前記予測手段で予測された予測座標
と実際に検出された検出座標とから補正値を算出し、記
憶する補正値記憶手段と、該補正値記憶手段に記憶され
た前回の補正値で、新たに算出された予測座標を補正す
る補正手段と、該補正手段で補正された予測座標から、
前記センサアレイの読み出し部分を決定し、データを読
み出す事で、より精度よく、読み出しブロックを決定
し、使用感の向上が図れる、等々の効果を呈する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 CCDのブロック分割の例を示す説明図
【図2】 本発明に係る座標入力装置の概略構成を示す
説明図
【図3】 指示具4の概略構成図
【図4】 座標検出器1の要部構成を示すブロック図
【図5】 二つのリニアセンサ20X、20Yの配置関
係を示す斜視説明図
【図6】 リニアセンサの内部構成を示すブロック図
【図7】 受光素子の出力信号から制御信号を復元する
動作を表す信号波形のタイミングチャート
【図8】 受光素子の出力信号から同期タイミングを生
成するタイミングチャート
【図9】 リニアセンサの出力波形の一例を示す説明図
【図10】 リニアセンサのスキム動作を示す波形を表
す説明図
【図11】 複数のCCDの接続を表す概略構成を示す
説明図
【図12】 CCD座標連結の概念図
【図13】 CCD出力制御のタイミングチャート
【図14】 AD変換タイミングのタイミングチャート
【図15】 CCD出力信号の模式的説明図
【図16】 スイッチ信号の出力例を示す説明図
【図17】 (a)、(b)座標演算の処理の流れを示
すフローチャート
【図18】 CCDブロックに対応する画面分割の例を
示す説明図
【図19】 ブロックペアにまたがる検出の例を示す説
明図
【図20】 検出ブロックを決定する領域分割の例を示
す説明図
【図21】 前回座標値による領域決定の例を示すフロ
ーチャート
【図22】 座標予測の例を示す説明図
【図23】 座標予測の処理手順を示すフローチャート
【図24】 補正を加えた予測座標の例を示す説明図
【図25】 補正を加えた予測座標の処理手順を示すフ
ローチャート
【符号の説明】
1 座標検出器 2 座標検出センサ部 3 制御手段(コントローラ) 4 指示具 5 光スポット 6 受光素子 6a 集光レンズ 7 信号処理部 8 投射型表示装置 10 スクリーン 20X,20Y リニアセンサ 21 センサアレイ 22 積分部 23 蓄積部 24 シフト部 25 リニアCCD 26 リングCCD 27 CLR部 28 スキム部(SKIM部) 29 アンプ 31 センサ制御手段 31A AD変換手段 32 座標演算手段 33 通信制御手段 41 発光素子 42 発光制御手段 43A、43B 操作用スイッチ 44 電源部 71 周波数検波手段 72 制御信号検出手段 81 画像信号処理部 82 液晶パネル 83 ランプ 84 ミラー 85 コンデンサーレンズ 86 投影レンズ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指示具からの光を座標入力画面に照射し
    て光スポットを生成し、該光スポットを座標検出器で検
    出することにより、前記座標入力画面の所定位置に対応
    した座標出力信号を生成する手段を有し、 前記指示具に設けられ、前記光スポットの発光を制御す
    る発光制御手段と、 前記座標検出器に設けられ、前記光スポットを検出する
    複数の光電変換センサが直線上に配列され、部分的に読
    み出し可能なセンサアレイと、 該センサアレイの出力から、前記光スポットの座標値演
    算を行い、座標データを取得する演算手段とを有し、繰
    り返し座標検出を行う座標入力装置であって、 前記演算手段により演算された座標データを記憶する記
    憶手段と、 該記憶手段に記憶された一回前の座標データと二回前の
    座標データ、及び繰り返し周期とから、 前記センサアレイの読み出し部分を予測する予測手段を
    備え、 該予測手段によって得られた結果に基づき、前記センサ
    アレイの読み出し部分からデータを読み出す事を特徴と
    する座標入力装置。
  2. 【請求項2】 指示具からの光を座標入力画面に照射し
    て光スポットを生成し、該光スポットを座標検出器で検
    出することにより、前記座標入力画面の所定位置に対応
    した座標出力信号を生成する手段を有し、 前記指示具に設けられ、前記光スポットの発光を制御す
    る発光制御手段と、 前記座標検出器に設けられ、前記光スポットを検出する
    複数の光電変換センサが直線上に配列され、部分的に読
    み出し可能なセンサアレイと、 該センサアレイの出力から、前記光スポットの座標値演
    算を行い、座標データを取得する演算手段とを有し、繰
    り返し座標検出を行う座標入力装置であって、 前記演算手段により演算された座標データを記憶する記
    憶手段と、 該記憶手段に記憶された一回前の座標データと二回前の
    座標データ、及び繰り返し周期とから、 検出座標を予測する予測手段と、 該予測手段で予測された予測座標と実際に検出された検
    出座標とから補正値を算出し、この補正値を記憶する補
    正値記憶手段と該補正値記憶手段に記憶された前回の補
    正値で、新たに算出された予測座標を補正する補正手段
    と、を備え、 該補正手段で補正された予測座標から、前記センサアレ
    イの読み出し部分を決定し、データを読み出す事を特徴
    とする座標入力装置。
  3. 【請求項3】 請求項1及び2に記載の座標入力装置に
    於いて、サンプリング周期を計測する計測手段を有する
    事を特徴とする座標入力装置。
JP2001026905A 2001-02-02 2001-02-02 座標入力装置 Withdrawn JP2002229727A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001026905A JP2002229727A (ja) 2001-02-02 2001-02-02 座標入力装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001026905A JP2002229727A (ja) 2001-02-02 2001-02-02 座標入力装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002229727A true JP2002229727A (ja) 2002-08-16

Family

ID=18891646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001026905A Withdrawn JP2002229727A (ja) 2001-02-02 2001-02-02 座標入力装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002229727A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3513419B2 (ja) 座標入力装置及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ
US20050248531A1 (en) Coordinate input apparatus, coordinate inputting method, information display system and storage medium and program
JP4422851B2 (ja) 座標入力装置及び方法
US20140071239A1 (en) Endoscope device, and measurement method
JP4697916B2 (ja) 座標入力装置及びその制御方法、プログラム
JP2001075736A (ja) 座標入力装置
JP3574607B2 (ja) 3次元画像入力装置
JP2001075735A (ja) 座標入力装置及びその方法、コンピュータ可読メモリ
US8851685B2 (en) Image display apparatus for displaying GUI image and method for controlling the same
JP4018326B2 (ja) 座標入力装置及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ
US6731271B1 (en) Coordinate input device and its control method, and computer readable memory
JP2002229726A (ja) 座標入力装置
US6714310B1 (en) Coordinate input apparatus and method, and computer-readable memory therefor
JP4434381B2 (ja) 座標入力装置
JP4478559B2 (ja) 座標入力装置、座標入力方法、プログラムおよび記憶媒体
JP2002229727A (ja) 座標入力装置
JP2020074089A (ja) 電子デバイス、及び電子デバイスの制御方法
JP4612751B2 (ja) 入出力一体型装置
JP2002351612A (ja) 座標入力装置及びその制御方法、プログラム
JP2002132448A (ja) 入力装置及びプロジェクタ
JP6094089B2 (ja) 照明装置及び照明システム
JP2000002520A (ja) 3次元入力装置
JP2007232556A (ja) 光学式変位センサ
JP2000231444A (ja) 座標入力装置および座標入力装置の座標値出力方法およびコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体
JP2001075734A (ja) 座標入力装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080513