JP2020074089A - 電子デバイス、及び電子デバイスの制御方法 - Google Patents
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しかし、センサーの感度の低下等によって確実なセンシングができない事態が生じると、動作モードを省電力モードから通常動作モードに切り替えできなくなるおそれがある。例えば、静電センサーを用いてユーザーが保持したか否かを検出する構成にした場合に、ユーザーが手袋をするとユーザーが保持したことを検出できないおそれが生じる。この場合、すぐに通常動作モードに切り替えることができず、使い勝手が損なわれる。
本発明によれば、本体部が保持されたことを検出する第1検出部が、感度の低下や使用環境の変化等によって、本体部の保持を検出できなくなった場合でも、操作部が操作されたことを検出する第2検出部の検出結果を利用して動作モードを切り替えることができる。従って、使い勝手の向上を図りつつ省電力化を図ることができる。
本発明によれば、本体部が保持された場合と、操作部が操作された場合に、電子デバイスを使用時に適した第1動作モードに切り替えることができる。
本発明によれば、本体部が保持されず、且つ、操作部が操作されない状態、つまり、ユーザーが使用しない状態で所定時間が経過した場合に、第2動作モードに切り替えることができる。これにより、省電力化を図ることができる。
操作部の操作を、本体部を保持しながら行うことを想定している構成において、操作部の操作が検出されたにも拘らず、本体部の保持が検出されない場合には、第1検出部が本体部の保持を検出できていない状況であると想定される。このような状況下では、本体部を保持しただけでは、第2動作モードから第1動作モードに切り替わらなくなり、第1動作モードに切り替えるためには、操作部を操作する必要が生じる。
本発明によれば、本体部の保持が検出されずに操作部の操作が検出された場合には、本体部の保持が検出された場合よりも、第2動作モードに切り替えるまでの時間を長くしているため、本体部を保持しているにも拘らず第2動作モードに頻繁に切り替わってしまうことを抑制することができる。
本発明によれば、本体部の歪みを検出する歪みセンサーにより、ユーザーにより本体部が把持されているか否かを高精度に検出できる。
本発明によれば、加速度センサーにより、本体部を保持するユーザーの動きによって生じる加速度を検出でき、ユーザーにより本体部が保持されているか否かを高精度に検出できる。
本発明によれば、静電容量の変化を検出する静電センサーにより、ユーザーにより本体部が保持されているか否かを高精度に検出できる。
本発明によれば、第1動作モードの場合に、外部の機器に無線信号を送信することができる。
本発明によれば、本体部が保持されたことを検出する第1検出部が、感度の低下や使用環境の変化等によって、本体部の保持を検出できなくなった場合でも、操作部が操作されたことを検出する第2検出部の検出結果を利用して動作モードを切り替えることができる。従って、使い勝手の向上を図りつつ省電力化を図ることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る指示体70を使用可能なプロジェクションシステム1の構成を示す図である。
プロジェクションシステム1は、スクリーンSC(投射面)に画像を投射するプロジェクター10を備える。プロジェクター10は、スクリーンSCの直上または斜め上方に設置され、斜め下方のスクリーンSCに向けて画像を投射する。スクリーンSCは、壁面に固定され、或いは床面に立設された平板または幕である。本発明はこの例に限定されず、壁面をスクリーンSCとして使用することも可能である。この場合、スクリーンSCとして使用される壁面の上部にプロジェクター10を取り付けるとよい。
具体的には、プロジェクションシステム1は、指示位置に図形を描画したり文字や記号を配置したりする処理、指示位置の軌跡に沿って図形を描画する処理、及び、描画した図形や配置した文字または記号を消去する処理等を行う。また、スクリーンSCに描画された図形、配置された文字または記号を画像データとして保存することもでき、外部の装置に出力することもできる。
さらに、プロジェクションシステム1は、指示体70をポインティングデバイスとして使用し、スクリーンSCにプロジェクター10が画像を投射する画像投射領域における指示体70の指示位置を検出し、その座標を出力してもよい。また、この座標を用いてGUI(Graphical User Interface)操作を行ってもよい。
プロジェクター10は、外部の装置に接続されるインターフェイスとして、I/F(インターフェイス)部11及び画像I/F(インターフェイス)部12を備える。I/F部11、及び画像I/F部12は、有線接続用のコネクターを備え、上記コネクターに対応するインターフェイス回路を備えてもよい。また、I/F部11及び画像I/F部12は、無線通信インターフェイスを備えてもよい。例えば、有線接続用のコネクター、及びインターフェイス回路は、有線LAN、IEEE1394、USB等に準拠したものである。また、無線通信インターフェイスは、例えば、無線LAN、Bluetooth(登録商標)等に準拠したものである。画像I/F部12には、HDMI(登録商標)、DisplayPort(商標)、CoaXPress(商標)等の画像データ用のインターフェイスを用いることもできる。画像I/F部12は、音声データが入力されるインターフェイスを備えてもよい。
画像I/F部12は、デジタル画像データが入力されるインターフェイスである。本実施形態のプロジェクター10は、画像I/F部12を介して入力されるデジタル画像データに基づき画像を投射する。なお、プロジェクター10は、アナログ画像信号に基づき画像を投射する機能を備えてもよい。この場合、画像I/F部12は、アナログ画像用のインターフェイスと、アナログ画像信号をデジタル画像データに変換するA/D変換回路とを備えてもよい。
画像処理部40は、画像I/F12から入力される画像データをフレームメモリー44に展開し、展開した画像データに対し上記の各種処理を実行する。画像処理部40は、処理後の画像データをフレームメモリー44から読み出して、この画像データに対応するR、G、Bの画像信号を生成し、光変調装置駆動部46に出力する。
光変調装置駆動部46は、光変調装置22の液晶パネルに接続される。光変調装置駆動部46は、画像処理部40から入力される画像信号に基づいて液晶パネルを駆動し、各液晶パネルに画像を描画する。
リモコン受光部18は、プロジェクター10のユーザーが使用する不図示のリモートコントローラー(いわゆるリモコン)がユーザー操作に対応して送信した赤外線信号を受光する。リモコン受光部18は、上記リモコンから受光した赤外線信号をデコードして、上記リモコンの操作内容を示す操作データを生成し、制御部30に出力する。
操作パネル19は、プロジェクター10の外装筐体に設けられ、各種スイッチを有する。操作検出部17は、各種スイッチの操作を検出し、操作されたスイッチに対する操作信号を制御部30に出力する。
撮像部51は、撮像光学系、撮像素子及びインターフェイス回路等を有し、投射光学系23の投射方向を撮影する。撮像部51の撮像光学系は、投射光学系23と同じ方向を向いて配置され、投射光学系23がスクリーンSC上に画像を投射する範囲をカバーする画角を有する。撮像素子は、指示体70が発する光(本実施形態では赤外光)を受光可能なCCDまたはCMOS等である。撮像部51は、撮像素子に入射する光の一部を遮るフィルターを備えてもよく、例えば、赤外光を受光させる場合に、主に赤外領域の光を透過するフィルターを撮像素子の前に配置させてもよい。また、撮像部51のインターフェイス回路は、撮像素子の検出値を読み出して出力する。
座標算出部55は、指示体検出部54が検出した像の位置に基づき、撮影画像データにおける指示体70の指示位置の座標を算出して制御部30に出力する。なお、座標算出部55は、算出した撮影画像データにおける座標を、画像処理部40がフレームメモリー44に描画した画像データにおける座標や、画像I/F部12の入力画像データにおける座標に変換して出力してもよい。
図3は指示体70の外観図であり、図4は指示体70の機能ブロック図である。指示体70は、ユーザーが手で持って使用可能なペン型に形成され、つまり、図3に示すように、ユーザーが保持する棒状の本体部71と、本体部71の一端に設けられた先細形状の先端部72とを一体に備えた形状に形成される。
この指示体70は、外部からの力による本体部71の変形を検出する第1センサー81(図4)を備える。また、この指示体70は、ユーザーが操作する操作部として機能する第1操作スイッチ82及び第2操作スイッチ83とを備える。
第1センサー81は、歪みセンサーで構成され、ユーザーが本体部71を保持する動作(図3に符号F1で示す第1アクション)を行った際に生じる歪みを検出する。このユーザーが本体部71を保持する動作は、ユーザーが本体部71をペンのように保持(又は把持)する動作を含む。
これにより、第1センサー81は、ユーザーによって本体部71が保持(把持を含む)されていることを検出する第1検出部として機能する。
ユーザーは、指示体70を用いてスクリーンSC上の位置を指定する場合に、指示体70の先端部72をスクリーンSCに押し付ける。つまり、第1操作スイッチ82は、ユーザーが指示操作する場合に操作される操作部(第1操作部)であり、換言すれば、指示体70がポインティングデバイスとして使用される場合に操作される操作部である。この第1操作スイッチ82の操作は、指示体70の検出回路部85Aによって検出される。つまり、検出回路部85Aは、指示操作されていることを検出する第2検出部として機能する。
この第2操作スイッチ83の操作は、指示体70の検出回路部85Aによって検出される。つまり、検出回路部85Aは、指示操作以外の所定の操作がされていることを検出する第3検出部としても機能する。この第2操作スイッチ83に割り当てる指示は適宜に設定可能である。
また、第1操作スイッチ82は、押下式スイッチに限らず、先端部72をスクリーンSC等に押しつける操作(図3に符号F2で示す第2アクション)を検出可能な範囲で他のスイッチまたはセンサー(例えば、静電センサー)を適用してもよい。
また、第2操作スイッチ83についても、押下式スイッチに限らず、ユーザーの操作を検出可能な他のスイッチまたはセンサー(例えば、静電センサー)を適用してもよい。
発光部86は、赤外光を発光する光源を有し、指示体制御部85の制御の下、後述する通常動作モードで指示体70が動作している間、予め定めた発光パターンに従って赤外光を発光/発光停止する。指示体70は、発光部86の光(無線信号)を先端部72から出射することによって、プロジェクター10の指示体検出部54によって指示体70の発光パターン及び指示位置が検出される。発光パターンは、第1操作スイッチ82及び第2操作スイッチ83の押下状態の識別等に利用される。つまり、指示体制御部85は、第1操作スイッチ82及び第2操作スイッチ83の押下状態に応じて異なる発光パターンで発光部86を発光させる。なお、赤外光は可視領域外の光なので、ユーザーには視認されない。但し、赤外光に限定する必要はない。
インジケーター部88は、指示体70の本体部71に設けられるLED等の光源を有し、指示体制御部85の制御の下、可視光を発光/発光停止する。この可視光は、本体部71に設けられた窓部71Aを介して外部から視認可能である。このインジケーター部88は、例えば、発光部86が動作している場合、或いは、指示体70が通常動作モードの場合等に発光し、ユーザーに所定の情報を報知することができる。
ここで、通常動作モードは、使用時に適した動作状態で動作する動作モード(第1動作モード)であり、省電力モードに比べて消費電力が高い動作状態である。
また、省電力モードは、使用時に適した第1動作モード(通常動作モードを含む)よりも電力消費を抑えた動作モード(第2動作モード)である。本実施形態では、省電力モードは、少なくとも第1センサー81及び第1操作スイッチ82等に関する検出動作を行うと共にタイマー機能を有する回路部(図4中の検出回路部85A)だけを動作させた動作状態である。なお、検出回路部85Aは、パッケージ化されたICチップでもよいし、また、パッケージされていない複数の回路でもよい。
なお、第1センサー81、第1操作スイッチ82及び第2操作スイッチ83に関する動作とは、第1センサー81、第1操作スイッチ82及び第2操作スイッチ83の出力信号に基づきユーザーの第1〜第3アクションF1〜F3を検出し、対応する処理を実行する動作である。
そこで、本実施形態では、第1センサー81で本体部71が保持されたことが検出されない場合でも、第1操作スイッチ82が操作されたことが検出される場合、動作モードを切り替える制御(モード切替制御)を行うようにしている。
ここで、省電力モード(図5中、「Sleep」)の場合、指示体制御部85の検出回路部85Aだけが動作するので、第1センサー81により指示体70が保持されたか否かと、第1操作スイッチ82が操作されたか否かとが監視される。
指示体制御部85は、通常動作モードに移行後、指示体70の保持が検出されずに第1操作スイッチ82の操作も検出されない状態(ステップS6;NO、S7;NO)で、第1時間T1が経過すると(ステップS8;YES)、省電力モードに移行する。
通常の使用態様では、ユーザーが指示体70を持たずに第1操作スイッチ82を操作することは難しいので、指示体70の保持が検出されずに第1操作スイッチ82が操作されたことが検出された場合、感度の低下や使用環境の変化等によって第1センサー81によるセンシングができていないおそれがある。
これにより、ユーザーは、第1センサー81によるセンシングができていない場合でも、第2時間T2が経過する前に指示体70をスクリーンSCに押し付ければ、指示体70による指示操作を継続することができる。例えば、第2時間T2を数十秒から数分程度の範囲内に設定することにより、その間は指示体70による指示操作を継続することができるため、指示体70を保持しているにも拘らずに頻繁に省電力モードに切り替わってしまう事態を抑制できる。従って、ユーザーの使い勝手を向上できる。また、第2時間T2が経過すると省電力モードに移行するので、省電力化を図ることもできる。
指示体制御部85は、値Nが2以上でない場合(ステップS12;NO)、ステップS5の処理へ移行する。一方、指示体制御部85は、値Nが2以上の場合(ステップS12;YES)、タイマー時間Tを第1時間T1に設定し(ステップS13)、ステップS5の処理へ移行する。
第1センサー81により指示体70が保持されたことが連続して2回検出された場合には、第1センサー81によるセンシングができていると考えられる。このため、相対的に短い第1時間T1を設定することにより、第1時間T1の間だけ、指示体70が保持されず(ステップS6;NO)、第1操作スイッチ82が操作されない場合(ステップS7;NO)、迅速に省電力モードに切り替えることができる。
このように、第1センサー81によるセンシングができている場合、ユーザーによるアクション(図3に示す第1及び第2アクションF1、F2)がなければ短時間で省電力モードに切り替わるので、使い勝手を阻害せずに省電力化を図ることができる。また、省電力モードでは、ユーザーが指示体70を保持するだけで通常動作モードに切り替わるため、使い勝手が良い。
また、値Mが2以上の場合(ステップS15;YES)、指示体制御部85は、タイマー時間Tを第2時間T2に設定し(ステップS16)、ステップS5の処理に移行する。
一方、ユーザーが、指示体70をスクリーンSCに押し付けなくなれば、第2時間T2の経過後に省電力モードに移行する。従って、使い勝手と省電力化とを両立することができる。以上がモード切替制御の動作である。
この指示体70の構成、及び指示体70の制御方法によれば、感度の低下や使用環境の変化等によって、第1センサー81によるセンシングができていない場合でも、第1操作スイッチ82の検出結果を利用して動作モードを切り替えることができる。従って、使い勝手の向上を図りつつ省電力化を図ることができる。
また、この第1センサー81に、本体部71の加速度を検出する加速度センサーを用いた場合には、加速度センサーにより、本体部71を保持するユーザーの動きによって生じる加速度を検出でき、ユーザーにより本体部71が保持(把持を含む)されているか否かを高精度に検出できる。
また、この第1センサー81として、静電容量の変化を検出する静電センサーを用いることもできる。なお、静電センサーを用いる場合には、ユーザーが手袋を装着していると、本体部71の保持を検出しにくくなるが、第1操作スイッチ82を操作することによって動作モードの切り替えを行うことが可能である。
さらに、第1センサー81が、上記の歪みセンサー及び加速度センサー等の複数のセンサーを有してもよい。これにより、本体部71が保持されているか否かの検出精度を高めやすくなる。
指示体70以外の電子デバイスは、例えば、ユーザーが保持(把持を含む)して使用するリモートコントローラー、及びデジタルカメラ等の携帯型機器である。
Claims (7)
- ユーザーにより保持される本体部を有する電子デバイスであって、
本体部の歪みを検知する歪みセンサーと、
スイッチと、
前記本体部が静止してからの時間と、前記スイッチが操作されてからの時間と、を計る時計と、
を備え、
前記スイッチが操作された時に前記本体部が歪んでおらず、その後前記スイッチが操作されず、前記本体部に一時的に歪みが生じたあと、前記歪みがなくなった第1の場合における、前記歪みからモードが切り替わるまでの時間をT1とし、
前記スイッチが操作された時に前記本体部が歪んでおらず、その後前記スイッチが操作されず、前記本体部が歪まなかった第2の場合における、前記スイッチが操作されてからモードが切り替わるまでの時間をT2とすると、
T1<T2である、
ことを特徴とする電子デバイス。 - ユーザーにより保持される本体部を有する電子デバイスであって、
本体部の動きを検知する動きセンサーと、
スイッチと、
前記本体部が静止してからの時間と、前記スイッチが操作されてからの時間と、を計る時計と、
を備え、
前記スイッチが操作された時に前記本体部が静止しており、その後前記スイッチが操作されず、前記本体部が所定の動きをしたあと、前記本体部が静止し続けた第1の場合における、前記所定の動きからモードが切り替わるまでの時間をT1とし、
前記スイッチが操作された時に前記本体部が静止しており、その後前記スイッチが操作されず、前記本体部が静止し続けた第2の場合における、前記スイッチが操作されてからモードが切り替わるまでの時間をT2とすると、
T1<T2である、
ことを特徴とする電子デバイス。 - T1は、前記第1の場合における前記所定の動きから消費電力が低下するモード切り替えまでの時間である、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子デバイス。 - T2は、前記第2の場合における前記スイッチが操作されてから消費電力が低下するモード切り替えまでの時間である、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子デバイス。 - 前記スイッチが操作された時にユーザーから位置が指定されたものと判断することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電子デバイス。
- 赤外光を発光する発光部を更に備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電子デバイス。
- 前記本体部の各部に電力を供給する二次電池を更に備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の電子デバイス。
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