JP2016151924A - プロジェクター及びプロジェクターの制御方法 - Google Patents

プロジェクター及びプロジェクターの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】指示体が投写面から離れていても、投写された映像上において指示体が指示した位置を特定し、特定した位置の映像を処理する。【解決手段】指示体20がスクリーンSCから離れている場合、プロジェクター10は、指示体20の先端から直接届く赤外光と、スクリーンSCで反射した赤外光を撮像する。プロジェクター10は、撮像した画像を解析し、指示体20の先端から届いた赤外光の位置と、スクリーンSCで反射した赤外光の位置を特定する。プロジェクター10は、スクリーンSCがある壁面までの距離と、特定した二つの位置から、投写された映像上において指示体20が指示した位置を特定し、特定した位置にカーソルを表示する。【選択図】図1

Description

本発明は、指示体で操作可能なプロジェクターに関する。
特許文献1には、画像が投写される投写面上に指示体を接触させると、指示体が接触した位置にカーソルを表示する画像表示システムが開示されている。このシステムにおいては、投写面を指示するための指示体は、先端に押圧ボタンと赤外光を発する発光ダイオードを備えており、先端が投写面に押し付けられて押圧ボタンが押圧されると、発光ダイオードから赤外光が出力される。画像を投写するプロジェクターは、投写面を撮像する撮像部を備えている。プロジェクターは、撮像部で得られた画像を解析し、撮像された赤外光の位置を検出する。プロジェクターは、赤外光の位置を検出すると、検出した位置にカーソルの画像を投写する。
特開2013−175001号公報
特許文献1のシステムでは、カーソルを表示するためには、指示体の押圧ボタンをスクリーンに押し当てて発光ダイオードを発光させる必要がある。しかしながら、例えば、投写面が布地や樹脂シートなどのスクリーンである場合、指示体を投写面に押し付けてもスクリーンが変形して押圧ボタンが押圧されない状態となる場合がある。この場合、発光ダイオードが発光せず、赤外光の位置を検出できないため、指示体の先端が投写面上にあっても、カーソルを指示体で指示した位置に表示することができない。
これに対し、押圧ボタンによらず発光ダイオードが常時発光するようにすれば、指示体の先端の位置を検出することが可能となる。しかしながら、指示体の先端が投写面から離れている場合、撮像部は、発光ダイオードから撮像部へ直接到達する赤外光と、スクリーンへ照射されて反射した赤外光を撮像することとなる。撮像部から見たこれらの赤外光の位置は、いずれも指示体が指示した投写面上の位置から離れた位置となるため、どちらの位置を選択したとしても、表示されるカーソルの位置は、指示体が指示した投写面上の位置とは異なる位置となってしまう。
本発明は、指示体が投写面から離れていても、投写された映像上において指示体が指示した位置を特定し、特定した位置の映像を処理する技術を提供する。
本発明は、発光部を有する指示体によって指示された指示位置を検出可能なプロジェクターであって、映像を投写する投写部と、前記映像が投写される投写面を撮像する撮像部と、前記撮像部で撮像された画像から、前記発光部が発した光に対応する第1位置及び第2位置を特定し、前記指示体によって指示された前記投写面上の指示位置を当該第1位置及び第2位置を用いて特定する特定部と、前記投写部が投写する映像における、前記指示位置に対応する位置に対して処理を行う処理部と、を備えるプロジェクターを提供する。
このプロジェクターによれば、指示体が投写面から離れていても、投写された映像上において指示体が指示した位置を撮像した画像から特定し、特定した位置の映像を処理することができる。
本発明においては、前記第1位置は、前記発光部から前記撮像部に到達した直接光に対応する位置であり、前記第2位置は、前記発光部から前記投写面で反射して前記撮像部に到達した反射光に対応する位置である構成としてもよい。
本発明においては、前記特定部は、前記第1位置と前記第2位置を結ぶ線分上の位置を、前記指示位置と特定する構成としてもよい。
この構成によれば、指示体が投写面から離れていても、指示体からより近い位置を特定し、特定した位置の映像を処理することができる。
また、本発明においては、前記撮像部は、前記投写面を斜め方向から撮像する構成としてもよい。
この構成によれば、発光部から撮像部へ到達する光が遮られにくくなる。
また、本発明においては、前記処理部は、前記指示位置に対応する位置に予め定められた映像を描画する処理を行い、前記特定部が前記第1位置又は前記第2位置を特定できなくなった場合、描画した前記映像を消去する構成としてもよい。
この構成によれば、発光部から撮像部へ到達する光が遮られた場合、指示位置に投写していた映像を消去することができる。
また本発明においては、前記処理部は、前記特定部が前記第1位置又は前記第2位置を特定できなくなった場合、描画した前記映像を予め定められた時間が経過した後で消去する構成としてもよい。
この構成によれば、発光部から撮像部へ到達する光が一時的に遮られても、一定時間は、指示位置へ予め定められた映像を投写することができる。
また、本発明は、映像を投写する投写部と、前記映像が投写される投写面を撮像する撮像部とを有し、発光部を有する指示体によって指示された指示位置を検出可能なプロジェクターの制御方法であって、前記映像が投写される投写面を前記撮像部で撮像する撮像ステップと、前記撮像部で撮像された画像から、前記発光部が発した光に対応する第1位置及び第2位置を特定し、前記指示体によって指示された前記投写面上の指示位置を当該第1位置及び第2位置を用いて特定する特定ステップと、前記投写部が投写する映像における、前記指示位置に対応する位置に対して処理を行う処理ステップと、を備えるプロジェクターの制御方法を提供する。
表示システム1を構成する装置を示した図。 プロジェクター10と指示体20のハードウェア構成を示した図。 実施形態において実現する機能の構成を示した機能ブロック図。 指示体20の位置を検出するタイムチャートの一例を示した図。 制御部110が行う処理の流れを示したフローチャート。 実施形態の動作を説明するための図。 実施形態の動作を説明するための図。 実施形態の動作を説明するための図。
[実施形態]
(実施形態の構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る表示システム1を構成する装置を示した図である。表示システム1は、スクリーンSC(投写面)に映像を投写するプロジェクター10と、指示体20を備える。
プロジェクター10は、映像信号を供給する外部装置に接続され、外部装置から供給された映像信号が示す映像をスクリーンSCへ投写する。また、プロジェクター10は、プロジェクター10の操作や投写された映像に対する描画などを、指示体20を用いて行うインタラクティブ機能を備えている。プロジェクター10は、スクリーンSCの斜め上方に設置され、スクリーンSCに向けて映像を投写する。本実施形態においては、プロジェクター10は、スクリーンSCへ映像を投写するが、スクリーンSCの替わりに壁面(投写面)に映像を投写してもよい。
ペン型の指示体20は、プロジェクター10を操作するためのポインティングデバイスとして機能し、プロジェクター10が投写するGUI(Graphical User Interface)をユーザーが操作するときや、投写された画像へユーザーが描画を行うときなどに使用される。
図2は、プロジェクター10及び指示体20のハードウェア構成を示した図である。指示体20は、制御部210、通信部220、発光部230、操作部240、電源250を有する。電源250は、例えば乾電池又は二次電池であり、制御部210、通信部220、発光部230及び操作部240へ電力を供給する。操作部240は、電源250から各部への電力供給を制御するスイッチ(図示略)を備えている。操作部240のスイッチがオンとなると、電源250から各部へ電力が供給され、操作部240のスイッチがオフとなると、電源250から各部へ電力の供給が停止される。発光部230は、赤外光を発する発光ダイオードを有しており、指示体20の先端に設けられている。発光部230の点灯及び消灯は、制御部210により制御される。発光部230は、点光源であり、発光部230が発する光は、指示体20の先端から球面上に広がる。通信部220は、赤外光を受光する受光素子を備えている。通信部220は、プロジェクター10から赤外光で送られる各種信号を受信する。通信部220は、受信した各種信号を電気信号に変換して制御部210へ供給する。制御部210は、発光部230及び通信部220に接続されている。制御部210は、通信部220から供給される信号に応じて発光部230の制御を開始し、発光部230の発光ダイオードの点灯及び消灯を制御する。制御部210及び発光部230は、指示体20を光らせる発光装置として機能する。
プロジェクター10は、制御部110、記憶部120、操作部130、投写部140を備える。また、プロジェクター10は、映像処理部150、映像インターフェース160、撮像部170、通信部180を備える。制御部110は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備えたマイクロコンピューターである。ROMに記憶されているプログラムをCPUが実行すると、プロジェクター10においては、制御部110が各部を制御し、映像をスクリーンSCに投写する機能やインタラクティブ機能、指示体20をポインティングデバイスとして利用する機能などの各種機能が実現する。記憶部120は、投写する映像の画質に係る設定値や、各種機能の設定に係る情報を記憶する。
操作部130は、プロジェクター10を操作するための複数のボタンを備えている。操作されたボタンに応じて制御部110が各部を制御することにより、スクリーンSCに投写される映像の調整や、プロジェクター10が有する各種機能の設定などが行われる。また、操作部130は、リモートコントローラー(図示略)からの赤外光の信号を受光する受光部(図示略)を備えている。操作部130は、リモートコントローラーから送信された信号を電気信号に変換して制御部110へ供給し、制御部110は、供給される信号に応じて各部を制御する。
映像インターフェース160は、RCA、D−Sub、HDMI(登録商標)などのコネクターを有し、外部装置からコネクターに供給された映像信号を映像処理部150へ供給する。映像インターフェース160は、無線LANやBluetooth(登録商標)などの無線通信のインターフェースを有し、無線通信により映像信号を取得してもよい。
映像処理部150は、映像インターフェース160から供給される映像信号を取得する。また、映像処理部150は、プロジェクター10を操作するためのGUIや指示体20が指し示す位置を表すカーソルなどのオンスクリーン画像の信号を制御部110から取得する。映像処理部150は、各種の画像処理機能を備えており、映像インターフェース160から供給された映像信号に画像処理を施し、投写する映像の画質を調整する。また、映像処理部150は、制御部110からオンスクリーン画像の信号が供給された場合には、オンスクリーン画像の信号を重畳した映像信号を投写部140へ供給する。
映像を投写する投写部140は、光源141、ライトバルブ142、駆動回路144及び投写光学系143を有している。光源141は、光を発するランプであり、光源141が発した光は、図示省略した複数のダイクロイックミラーやミラーによって赤、緑、青の光に分光され、分光された赤、緑、青のそれぞれの光はライトバルブ142に導かれる。なお、光源141は、ランプではなく、発光ダイオード又はレーザ光を発する半導体レーザ装置であってもよい。
駆動回路144は、映像処理部150から供給される映像信号を取得する。駆動回路144に供給される映像信号は、投写する映像における赤の成分の階調を表す階調データ、投写する映像における緑の成分の階調を表す階調データ及び投写する映像における青の成分の階調を表す階調データを有する。駆動回路144は、赤、緑、青の各色の階調データを抽出し、抽出した各色の階調データに基づいてライトバルブ142を駆動する。
ライトバルブ142は、前述の赤の光が入射する液晶ライトバルブ、前述の緑の光が入射する液晶ライトバルブ、及び前述の青の光が入射する液晶ライトバルブを有している。液晶ライトバルブは、透過型の液晶パネルであり、複数行複数列でマトリクス状に配置された画素を備えている。赤の光が入射する液晶ライトバルブは赤の階調データに基づいて駆動され、緑の光が入射する液晶ライトバルブは緑の階調データに基づいて駆動され、青の光が入射する液晶ライトバルブは青の階調データに基づいて駆動される。各液晶ライトバルブは、駆動回路144によって各画素が制御されて画素の透過率が変化する。画素の透過率が制御されることにより、液晶ライトバルブを透過した各色の光は、各階調データに対応した映像となる。液晶ライトバルブを透過した赤、緑、青の光の映像は、図示省略したダイクロイックプリズムにより合成されて投写光学系143に入射する。投写光学系143は、入射した映像を拡大する光学系であり、入射した映像をレンズやミラーによって拡大してスクリーンSCに投写する。
撮像部170は、発光部230が発する赤外光を受光する撮像素子(CMOSやCCDなど)、撮像素子に像を結像する光学系、撮像素子へ入射する光を制限する絞りなどを備えている。撮像部170は、スクリーンSCを含む範囲を撮像範囲とし、撮像した範囲の画像を生成し、生成した画像を示す画像信号を出力する。なお、本実施形態においては、プロジェクター10がスクリーンSCの斜め上方に設置されるため、撮像部170は、スクリーンSCを含む範囲を斜め上方から撮像することになる。通信部180は、赤外光を発する発光ダイオードを備えている。通信部180は、制御部110により、発光ダイオードの点灯及び消灯が制御され、赤外光の各種信号を送信する。
図3は、制御部110がプログラムを実行することにより実現する機能と、制御部210において実現する機能の構成を示した機能ブロック図である。
まず、プロジェクター10の制御部110において実現する機能について説明する。距離取得部111は、撮像部170から投写面までの距離を取得する。具体的には、距離取得部111は、撮像部170から投写面までの距離を測定するためのパターン画像をスクリーンSCに投写させる。パターン画像がスクリーンSCに投写されると、投写されたパターン画像を撮像部170に撮像させ、撮像されたパターン画像の大きさに基づいて投写面までの距離を取得する。なお、距離取得部111は、ユーザーがリモートコントローラーや操作部130を操作することによって入力した距離に係る情報を取得するようにしてもよい。ここで、距離取得部111が取得すべき情報は、距離そのものに限定されず、距離に係る情報(距離に対応する情報)であればよい。例えば、プロジェクター10がズーム機能を有しない場合には、撮像部170から投写面までの距離に応じて画面サイズが定まるため、距離に係る情報として、ユーザーに画面サイズを入力させるようにしてもよい。また、撮像部170から投写面までの距離については、距離センサーをプロジェクター10に設け、距離センサーの測定結果から、撮像部170から投写面までの距離を得てもよい。
位置特定部113は、例えば図4に示したタイムチャートで、投写された画面上において指示体20が指示した位置を特定する。指示体20が指示する位置を特定する期間は、フェーズP11からフェーズP14までの4つのフェーズを有する。指示体20が指示する位置を検出する際には、フェーズP11からフェーズP14までが繰り返される。フェーズP11は、プロジェクター10が撮像部170で撮像を行うタイミングと、指示体20が発光するタイミングとを同期させるためのフェーズである。フェーズP11においては、位置特定部113は、所定期間te1で赤外光の同期信号が出力されるように通信部180を制御する。指示体20においては、通信部220が同期信号を受光し、同期信号を受光してから所定時間が経過すると、設定された期間te2で発光部230が点灯するように、制御部210が発光部230を制御する。なお、本実施形態においては、フェーズP12とフェーズP14の開始時点から発光部230が点灯するように制御される。
位置特定部113は、フェーズP12とフェーズP14において、撮像部170を制御し、設定されているシャッタースピードでスクリーンSCを含む所定範囲を撮像する。撮像部170において電子シャッター機能により露光が行われる露光期間te3は、フェーズP12とフェーズP14の開始時点から始まり、露光が終了する時点は、設定されているシャッタースピードにより定まる。撮像部170がフェーズP12とフェーズP14の露光期間で撮像した画像の画像信号は、位置特定部113へ供給される。
位置特定部113は、供給された画像信号が示す画像と、距離取得部111が得た距離を用いて、投写された画像上において指示体20が指示した位置を特定する。この位置は、指示体20をポインティングデバイスとして用いるときやインタラクティブ機能を用いるときに使用される。
処理部114は、スクリーンSCに投写する映像における、位置特定部113が特定した位置に対応する位置に対して処理を行う。特定した位置に対して行う処理としては、例えば、カーソルの画像を描画する処理や、描画されている画像を消去する処理、インタラクティブ機能に係る画像を描画する処理などがある。
次に、指示体20の制御部210において実現する機能について説明する。信号取得部211は、通信部220が受信した同期信号を取得する。発光制御部212は、信号取得部211から同期信号を取得し、同期信号を取得してから所定時間が経過すると、フェーズP12及びフェーズP14において期間te2で発光部230が点灯するように、発光部230を制御する。
(実施形態の動作例)
次に、図5〜図8を用いて、本実施形態の動作例について説明する。図5は、制御部110が行う処理の流れを示したフローチャートである。また、図6(a)は、指示体20の発光部230がスクリーンSCに接しているときに、プロジェクター10とスクリーンSCを側面から見た図であり、図6(b)は、発光部230がスクリーンSCに接しているときに、スクリーンSCにおいて発光部230から出力された赤外光が照射される領域を破線で模式的に示した図である。また、図6(c)は、発光部230が、スクリーンSCに接しているときに撮像部170で撮像された画像を模式的に示した図である。図6(c)に示した領域A1は、プロジェクター10が投写した映像の領域(投写領域)を表している。領域A1は、投写面上では矩形となっているが、撮像部170が斜め上方向から撮像していることや広角レンズの歪曲収差の影響により、撮像部170で得られた画像においては、歪んだ領域となる。
また、図7(a)は、指示体20の発光部230がスクリーンSCから離れているときに、プロジェクター10とスクリーンSCを側面から見た図であり、図7(b)は、発光部230がスクリーンSCから離れているときに、スクリーンSCにおいて発光部230から出力された赤外光が照射される領域を破線で模式的に示した図である。発光部230がスクリーンSCから離れている場合、図7(b)に示したように、発光部230から出力された赤外光は、指示体20から離れた位置に照射されて反射することとなる。また、図7(c)は、発光部230が、スクリーンSCから離れているときに撮像部170で撮像された画像を模式的に示した図である。図7(c)に示した領域A1は、プロジェクター10が投写した映像の領域(投写領域)を表している。領域A1は、投写面上では矩形となっているが、撮像部170が斜め上方向から撮像していることや広角レンズの歪曲収差の影響により、撮像部170で得られた画像においては、歪んだ領域となる。
図8は、発光部230がスクリーンSCから離れているときに指示体20が指示した位置を特定する動作を説明するための図である。
(指示体20の発光部230がスクリーンSCに接している場合の動作例)
まず、ユーザーは、プロジェクター10の撮像部170から投写面までの距離をリモートコントローラー又は操作部を操作して入力する。制御部110(距離取得部111)は、ユーザーが入力した距離を取得する。
次に、制御部110は、例えば、指示体20が指示した位置にカーソルを表示する場合、以下に説明する処理を行う。まず、位置特定部113は、撮像部170から供給される画像信号を解析し(ステップSA1)、撮像部170が撮像した画像において、発光部230が出力した赤外光が映っているか判断する(ステップSA2)。位置特定部113は、撮像された画像において、発光部230が出力した赤外光が映っていない場合(ステップSA2でNO)、指示体20がスクリーンSCの近傍にないと判定し、指示体20が指示する位置を「null」とする。処理部114は、位置特定部113が特定した位置が「null」である場合、カーソルの画像が表示されないように映像処理部150を制御する(ステップSA3)。
位置特定部113は、撮像された画像において、発光部230が出力した赤外光が映っている場合(ステップSA2でYES)、撮影された画像内において、予め定められた閾値以上の明るさの赤外光が映っている領域があるか判断する(ステップSA4)。位置特定部113は、撮影された画像内において、定められた閾値以上の明るさの赤外光が映っている領域がない場合(ステップSA4でNO)、指示体20が指示する位置を「null」とし、処理の流れをステップSA3へ移す。
一方、位置特定部113は、撮影された画像内において、予め定められた閾値以上の明るさの赤外光が映っている領域がある場合(ステップSA4でYES)、撮影された画像内において、この領域を特定する(ステップSA5)。例えば、図6(a)に示したように、発光部230がスクリーンSCに接しており、図6(b)に示したように、発光部230から出力された赤外光がスクリーンSCに照射されている場合、位置特定部113は、発光部230から撮像部170へ直接入射した赤外光が映っている領域と、スクリーンSCに照射されてスクリーンSCで反射した後に撮像部170へ入射した赤外光が映っている領域(図6(b)に示した破線の領域)を特定する。
位置特定部113は、ステップSA5で特定した領域の数を判断し、特定した領域の数が一つの場合(ステップSA6でNO)、指示体20が指示する位置を「null」とし、処理の流れをステップSA3へ移す。
位置特定部113は、ステップSA5で二つの領域を特定すると(ステップSA6でYES)、映っている赤外光の明るさが明るいほうの領域を第1領域とし、明るさが暗いほうの領域を第2領域と特定する(ステップSA7)。図6(a)に示した状態の場合、発光部230から撮像部170へ直接入射した赤外光が映っている領域のほうが、スクリーンSCで反射した後に撮像部170へ入射した赤外光が映る領域より明るくなるため、図6(c)に例示したように、発光部230から撮像部170へ直接入射した赤外光が映っている領域を第1領域A21とし、スクリーンSCで反射した後、撮像部170へ入射した赤外光が映る領域を第2領域A22と特定する。
位置特定部113は、第1領域A21と第2領域A22を特定すると、発光部230がスクリーンSCに接しているか判定する(ステップSA8)。ここで、位置特定部113は、図6(c)に示したように、第1領域A21と第2領域A22が接している場合、発光部230がスクリーンSCに接していると判定する(ステップSA8でYES)。位置特定部113は、発光部230がスクリーンSCに接していると判定した場合、距離取得部111が取得した距離、撮像された領域A1、撮像された画像中における第1領域A21の位置から、投写した映像上において指示体20が接している位置、即ち、指示体20が指示している指示位置を特定する(ステップSA9)。
投写した映像上において指示体20が指示した位置が特定されると、処理部114は、ステップSA9で特定した位置にカーソルの画像を配置したオンスクリーン画像の信号を映像処理部へ出力する(ステップSA11)。
このように、発光部230がスクリーンSCに接している場合には、発光部230が接している位置、即ち、指示体20が指示している位置に対して、カーソルの画像を表示する処理が行われる。
(指示体20の発光部230がスクリーンSCから離れている場合の動作例)
次に、指示体20の発光部230がスクリーンSCから離れている場合の動作例について説明する。なお、以下の説明においては、ユーザーの操作により、撮像部170から投写面までの距離を取得する処理が実行済みである場合を想定して動作例の説明を行う。
図7(a)に示したように、発光部230がスクリーンSCから離れており、図7(b)に示したように、発光部230から出力された赤外光がスクリーンSCに照射されている状態において、位置特定部113は、ステップSA2、ステップSA4、ステップSA6でYESと判断すると、ステップSA7において第1領域と第2領域を特定する。図7(a)に示した状態の場合、発光部230から撮像部170へ直接入射した赤外光が映っている領域のほうが、スクリーンSCで反射した後に撮像部170へ入射した赤外光が映る領域より明るくなるため、図7(c)に例示したように、発光部230から撮像部170へ直接入射した赤外光が映っている領域を第1領域A21とし、スクリーンSCで反射した後に撮像部170へ入射した赤外光が映る領域を第2領域A22と特定する。
位置特定部113は、第1領域A21と第2領域A22を特定すると、発光部230がスクリーンSCに接しているか判定する(ステップSA8)。ここで、位置特定部113は、図7(c)に示したように、第1領域A21と第2領域A22が接していない場合、発光部230がスクリーンSCに接していないと判定する(ステップSA8でNO)。位置特定部113は、発光部230がスクリーンSCに接していないと判定した場合、距離取得部111が取得した距離、撮像された領域A1、撮像された画像中における第1領域A21の位置から、投写した映像上において指示体20が指示している位置を特定する(ステップSA10)。
ここで、図8を用いて、ステップSA10の処理について説明する。図8において、P1は、撮像部170の位置であり、P2は、スクリーンSCから離れている発光部230の位置である。また、図8において、P3は、発光部230から出力され、スクリーンSCで反射して撮像部170に到達する光がスクリーンSCで反射する位置(反射光に対応する位置)であり、P4は、発光部230を撮像部170から見たときの、スクリーンSC上における発光部230の見かけ上の位置(直接光に対応する位置)である。P5は、P2からスクリーンSCに垂線を下したときの交点の位置、即ち、ユーザーが指示体20で指示したスクリーンSC上の位置であり、P6は、P1からスクリーンSC(又は、その延長平面)に垂線を下したときの交点の位置である。
また、図8においては、P3からP5までの距離をD1、P4からP5までの距離をD2、P3からP6までの距離をDy1、P3からP4までの距離をDy2、P2からP5までの距離をDzp、P1からP6までの距離をDzs、P1とP6を結ぶ線分と、P1とP3とを結ぶ線分とがなす角度をθ1、P1とP6とを結ぶ線分と、P1とP4とを結ぶ線分とがなす角度をθ2としている。Dzsは、距離取得部111が取得した距離となる。
図8に示した状態においては、tanθ1とtanθ2は、以下の(1)の式と(2)の式となる。
tanθ1=Dy1/Dzs=D1/Dzp・・・(1)
tanθ2=(Dy1+Dy2)/Dzs=D2/Dzp・・・(2)
(1)の式と(2)の式により、D1は以下の(3)の式となり、D2は以下の(4)の式となる。
D1=Dy1*Dy2/(2Dy1+Dy2)・・・(3)
D2=Dy2−D1=(Dy1+Dy2)*Dy2/(2Dy1+Dy2)・・・(4)
位置特定部113は、撮像部170が撮像した画像を解析し、画像中の第1領域A21の位置からP4の座標(第1位置)を特定し、画像中の第2領域A22の位置からP3の座標(第2位置)を特定する。例えば、位置特定部113は、第1領域A21の重心の位置を第1の位置とし、第2領域A22の重心の位置を第2の位置とする。また、位置特定部113は、撮像部170が撮像した画像を解析し、P6の座標を特定する。P6の座標は、Dzsに応じて定まる投写領域に基づいて特定することができる。位置特定部113は、P3、P4及びP6のそれぞれの座標を特定すると、特定したそれぞれの座標から、Dy1及びDy2を演算する。位置特定部113は、Dy1及びDy2を得ると、得られたDy1、Dy2、取得したDzsを用いて、(3)の式によりD1を演算する。位置特定部113は、D1を得ると、P3とP4を結ぶ線分上でP3からD1離れたP5の座標を演算し、得られた座標の位置を、投写された映像上において指示体20が指示した指示位置として特定する。
処理部114は、投写された画像上において指示体20が指示した位置が位置特定部113により特定されると、ステップSA11で特定した位置に、オンスクリーン画像によってカーソルの画像が投写されるように処理を行う(ステップSA11)。
赤外光が反射している位置であるP3又は発光部230の見かけ上の位置であるP4の座標にカーソルの画像を表示した場合、指示体20が指示した位置から離れた位置にカーソルが表示されるため、指示体20を操作するユーザーは、違和感を覚える。これに対し、本実施形態では、上述したように、発光部230がスクリーンSCから離れていても、指示体20で指示された位置にカーソルの画像が表示されるため、指示体20を操作するユーザーは、違和感を覚えることがない。
なお、上記の説明では、D1を演算し、P5の座標を求めているが、D2を演算し、P5の座標を求め、P3とP4を結ぶ線分上でP4からD2離れたP5の座標を演算し、得られた座標の位置を、指示体20が指示した位置として特定するようにしてもよい。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。なお、上述した各実施形態及び以下の変形例は、一つ又は複数を適宜組み合わせて実施してもよい。
上述した実施形態においては、例えば、図7(a)に示した状態からさらに指示体20がスクリーンSCから離れた場合、スクリーンSCで反射して撮像部170に入射する赤外光の明るさが、予め定められた閾値未満となり、ステップSA5で特定される領域の数は、二つから一つになる。また、発光部230から撮像部170へ直接入射する赤外光が遮られた場合も、ステップSA5で特定される領域の数は、二つから一つになる。このように、撮像部170が撮像した画像において、赤外光が映っている領域が二つから一つになった場合、表示しているカーソルをすぐに消去せず、予め定められた時間の間は、それまでカーソルの画像があった位置にカーソルの画像が投写されるようにしてもよい。
上述した実施形態においては、画像を投写する装置は、液晶プロジェクターとなっているが、デジタルミラーデバイスを用いたプロジェクターでもよい。
上述した実施形態においては、プロジェクター10が投写する映像を含む範囲を撮像部170で撮像し、指示体20が指示した位置にカーソルの画像を表示しているが、
直視型のディスプレイ装置をカメラで撮像し、ディスプレイ装置において指示体20が指示した位置にカーソルの画像が表示されるようにしてもよい。
本発明に係る装置において実行されるプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスク(HDD(Hard Disk Drive)、FD(Flexible Disk))など)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリーなどのコンピューター読取り可能な記録媒体に記憶した状態で提供し、各装置にインストールしてもよい。また、通信網を介してプログラムをダウンロードして各装置にインストールしてもよい。
1…表示システム、10…プロジェクター、20…指示体、110…制御部、111…距離取得部、113…位置特定部、114…処理部、120…記憶部、130…操作部、140…投写部、150…映像処理部、160…映像インターフェース、170…撮像部、180…通信部、210…制御部、211…信号取得部、212…発光制御部、220…通信部、230…発光部、240…操作部、250…電源、SC…スクリーン

Claims (7)

  1. 発光部を有する指示体によって指示された指示位置を検出可能なプロジェクターであって、
    映像を投写する投写部と、
    前記映像が投写される投写面を撮像する撮像部と、
    前記撮像部で撮像された画像から、前記発光部が発した光に対応する第1位置及び第2位置を特定し、前記指示体によって指示された前記投写面上の指示位置を当該第1位置及び第2位置を用いて特定する特定部と、
    前記投写部が投写する映像における、前記指示位置に対応する位置に対して処理を行う処理部と、
    を備えるプロジェクター。
  2. 前記第1位置は、前記発光部から前記撮像部に到達した直接光に対応する位置であり、前記第2位置は、前記発光部から前記投写面で反射して前記撮像部に到達した反射光に対応する位置である
    請求項1に記載のプロジェクター。
  3. 前記特定部は、前記第1位置と前記第2位置を結ぶ線分上の位置を、前記指示位置と特定する
    請求項1又は請求項2に記載のプロジェクター。
  4. 前記撮像部は、前記投写面を斜め方向から撮像する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のプロジェクター。
  5. 前記処理部は、前記指示位置に対応する位置に予め定められた映像を描画する処理を行い、前記特定部が前記第1位置又は前記第2位置を特定できなくなった場合、描画した前記映像を消去する
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のプロジェクター。
  6. 前記処理部は、前記特定部が前記第1位置又は前記第2位置を特定できなくなった場合、描画した前記映像を予め定められた時間が経過した後で消去する
    請求項5に記載のプロジェクター。
  7. 映像を投写する投写部と、前記映像が投写される投写面を撮像する撮像部とを有し、発光部を有する指示体によって指示された指示位置を検出可能なプロジェクターの制御方法であって、
    前記映像が投写される投写面を前記撮像部で撮像する撮像ステップと、
    前記撮像部で撮像された画像から、前記発光部が発した光に対応する第1位置及び第2位置を特定し、前記指示体によって指示された前記投写面上の指示位置を当該第1位置及び第2位置を用いて特定する特定ステップと、
    前記投写部が投写する映像における、前記指示位置に対応する位置に対して処理を行う処理ステップと、
    を備えるプロジェクターの制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018120442A (ja) * 2017-01-25 2018-08-02 富士通株式会社 情報処理方法、情報処理システム、及び光学装置

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